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JP2016031310A - 超音波探傷方法及び超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷方法及び超音波探傷装置 Download PDF

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JP2016031310A
JP2016031310A JP2014154228A JP2014154228A JP2016031310A JP 2016031310 A JP2016031310 A JP 2016031310A JP 2014154228 A JP2014154228 A JP 2014154228A JP 2014154228 A JP2014154228 A JP 2014154228A JP 2016031310 A JP2016031310 A JP 2016031310A
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淳 千星
Atsushi Chihoshi
淳 千星
摂 山本
Setsu Yamamoto
摂 山本
大勢持 光一
Koichi Osemochi
光一 大勢持
郁夫 仙田
Ikuo Senda
郁夫 仙田
千田 格
Itaru Senda
格 千田
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Abstract

【課題】
より精度良く溶接金属内の欠陥を検出することが可能な超音波探傷方法及び超音波探傷装置を提供することを目的とする
【解決手段】
溶接部を有する検査対象物の検査を行なう超音波探傷方法であって、超音波を前記検査対象物の母材表面の入射点から入射させ前記超音波の反射波強度を測定する探傷ステップと、前記超音波が前記溶接金属内を伝播する距離である溶接金属透過長を算出する溶接金属透過長算出ステップと、前記探傷ステップで測定した前記反射波強度を、前記母材表面から入射され前記溶接金属内の欠陥で反射された前記超音波の反射波強度の減衰量と前記溶接金属内透過長の関係を収録したデータベースのデータを用いて補正する補正ステップとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、超音波探傷方法及び超音波探傷装置に関する。
超音波探傷検査は、非破壊で被検査対象物の構造材表面および内部の欠陥の有無を確認できる技術である。超音波探傷検査では構造材に超音波を入射する。構造材内に空孔やき裂、剥離といった欠陥がある場合、これら欠陥で超音波が反射される。この超音波の反射波を検出することで構造材内の欠陥の有無や位置を検出することができる。
超音波探傷を行う際には、被検査対象物と同じ材料や条件で作成した校正用対象物を用いて、予め校正用対象物に設けられた既知の欠陥からの反射波の強度(反射波強度)を測定する校正試験を行う。そして、被検査対象物に超音波を入射し探傷試験を行う。探傷試験で得られた反射波強度と校正試験で得られた反射波強度と比較し、欠陥の有無を判断する。例えば、欠陥の有無を判断する閾値を校正試験で得られた反射波強度の33%と定め、被検査対象物で得られた反射波強度が閾値以上であれば被検査対象物に欠陥があると判断する。また、被検査対象物で得られた反射波強度が閾値以下であれば被検査対象物に考慮すべき欠陥は無いと判断する。
特開2013−044582号公報
溶接された金属で構成された被検査対象物の溶接金属内の欠陥(以下、溶接欠陥と記載する)にも超音波探傷検査が適用される。溶接欠陥を超音波探傷で検出する際には、例えば母材表面から傾斜をつけて超音波を入射させ溶接欠陥に照射させ、その反射波強度で欠陥の有無を判断する。
しかし、一般に溶接金属は結晶粒が均一でなく、母材の結晶粒と比較して非常に大きい為、溶接金属内を透過する超音波は散乱される。そのため、溶接欠陥で反射された超音波の反射波強度は、母材内のみを透過し母材内の欠陥(以下、母材欠陥と記載する)で反射された超音波の反射波強度に比べて著しく低下する。結果、母材欠陥について行った校正試験で得られた反射波強度を基準に溶接欠陥の有無を判断すると、溶接欠陥からの反射波強度が低すぎ、欠陥として判断されない可能性が有る。
本発明では、より精度良く溶接金属内の欠陥を検出することが可能な超音波探傷方法及び超音波探傷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、実施形態の超音波探傷方法は、溶接部を有する検査対象物の検査を行なう超音波探傷方法であって、超音波を前記検査対象物の母材表面の入射点から入射させ前記超音波の反射波強度を測定する探傷ステップと、前記超音波が前記溶接金属内を伝播する距離である溶接金属透過長を算出する溶接金属透過長算出ステップと、前記探傷ステップで測定した前記反射波強度を、前記母材表面から入射され前記溶接金属内の欠陥で反射された前記超音波の反射波強度の減衰量と前記溶接金属内透過長の関係を収録したデータベースのデータを用いて補正する補正ステップとを有する。
また、上記目的を達成するため、実施形態の超音波探傷装置は、溶接部を有する検査対象物を検査する超音波探傷装置であって、前記検査対象物に超音波を入射する超音波発信器と、前記検査対象物からの反射波を受信する超音波受信器と、前記超音波受信器が受信した前記反射波の信号を処理する信号処理器と、前記母材表面から入射され前記溶接金属内の欠陥で反射された前記超音波の反射波強度の減衰量と前記溶接金属内透過長の関係を収録したデータベースと、を備え前記信号処理器は、前記データベースに収録されたデータを用いて前記超音波受信機が受信した前記反射波の強度を補正する。
第1の実施形態の超音波探傷装置の模式図。 探傷データの一例を示すグラフ。 第1の実施形態の超音波探傷方法のフローチャート。 第1の実施形態のデータベース作成ステップのフローチャート。 (a)第1の実施形態における基準値及び標準溶接欠陥反射波強度の測定方法の模式図、(b)溶接金属透過長と減衰量の関係を示す表、(c)溶接金属透過長と減衰量の関係を示すグラフ。 第1の実施形態における溶接金属透過長を算出する方法の模式図。 第2の実施形態において探傷データから母材内伝播時間を測定する方法の模式図。
以下本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図1乃至図6を参照しながら説明する。図1は第1の実施形態の超音波探傷装置の模式図である。図2は探傷データの一例を示すグラフである。図3は第1の実施形態の超音波探傷方法のフローチャートである。図4は第1の実施形態のデータベース作成ステップのフローチャートである。図5(a)は、第1の実施形態における基準値及び標準溶接欠陥反射波強度の測定方法の模式図であり、図5(b)は、溶接金属透過長と減衰量の関係を示す表であり、図5(c)は、溶接金属透過長と減衰量の関係を示すグラフである。図6は第1の実施形態における溶接金属透過長を算出する方法の模式図である。
(装置構成)
以下、本実施形態の超音波探傷装置の構成について図1を用いて説明する。超音波探傷装置10の被検査対象物9は溶接によって母材11に溶接金属部分13が形成された構造体である。超音波探傷装置10は、母材11に超音波を入射しその反射波を受信することが可能な超音波送受信器12と、超音波送受信器12が受信した反射波の信号を探傷データとして受信し処理可能な信号処理器14を有する。
図1において、超音波送受信器12は超音波を発信する超音波発信器と反射波を受信する超音波受信器の機能を両方兼ねているが、超音波発信器と超音波受信器は別々の構成として設けられていても良い。
また、超音波送受信器12は超音波を母材11に斜角入射する。斜角入射は、フェーズドアレイ探触子によるもの、シュー形状によるもの、あるいはその他の手段によるもの何れであっても構わない。超音波送受信器12が超音波を被検査対象9に入射する位置を入射点15と呼称する。溶接金属13内に超音波を透過させる場合であっても、入射点15は母材11表面とする。
また、被検査対象物9内の欠陥18で反射された超音波の反射波は、入射してきた経路とほぼ同じ経路を伝播し、超音波送受信器12に受信される。以下、超音波送受信器12から発信され欠陥18に到達するまでの超音波を入射波16と呼称し、欠陥18で反射され超音波送受信器12に受信されるまでの超音波を反射波17と呼称する。
また、入射点15から欠陥18までの距離を伝播距離Wと呼称し、超音波が溶接金属部13内を透過する場合は、伝播距離Wのうち入射波16が溶接金属13内を透過する距離を溶接金属透過長Lと呼称する。また、入射波16及び反射波17が超音波発信器12から発信されて欠陥18で反射されるまでの時間を伝播時間t、入射波16及び反射波17が溶接金属13内を透過する時間の合計を溶接金属伝播時間tlと呼称する。
超音波送受信器12は信号処理器14に接続されており、信号処理器14は超音波送受信器12から超音波が発信された時刻や探傷データ、その他入手可能なデータから必要な値を抽出し、演算処理することが可能である。その他入手可能なデータとは、例えば被検査対象9の設計データであり、溶接部の形状や大きさ等を把握することが可能であるものとする。
信号処理器14が受信する探傷データとは、図2に示すような、反射波17の強度である反射波強度と時間の関係を示すデータである。例えば、横軸に時間、縦軸に反射波強度としたグラフで表される。
(超音波探傷について)
超音波探傷では、母材11に入射波16を入射し、母材11内または溶接金属13内の空孔やき裂、剥離といった欠陥18で反射された反射波17の反射波強度に基づき欠陥の有無が判断される。信号処理器14は反射波強度が十分大きい場合には欠陥があると判断し、反射波強度が小さい場合は考慮すべき欠陥が無いと判断する。
しかし、上述したように溶接金属13は結晶粒が大きく、溶接金属13内では入射波16や反射波17は散乱される。そのため、伝播距離Wが同じであっても、超音波の伝播経路に溶接金属13が含まれる場合、欠陥からの反射波強度は、超音波が母材14のみを伝播する場合に比べて低下する。また、溶接金属透過長Lが長いほど、反射波強度が低下する。
以上の理由から、溶接欠陥の反射波強度を母材欠陥の反射波強度と同じ基準で評価し、欠陥の有無の判断を行うと、溶接欠陥が見過ごされてしまう可能性がある。よって、本実施形態で溶接欠陥の有無を判断する場合には、溶接欠陥からの反射波強度を、溶接金属13による散乱の影響が無かった場合の反射波強度に補正した後に、母材欠陥の反射波強度と同じ基準で評価し、欠陥の有無の判断を行う。
(超音波探傷方法)
次に、本実施形態の超音波探傷方法について図3を用いて説明する。
まず、溶接金属透過長Lに応じて、溶接欠陥からの反射波強度が母材欠陥からの反射波強度と比較して、どの程度低下するのかを示すデータベースを作成する(データベース作成ステップS1)。データベース作成ステップS1では、溶接金属透過長Lごとに、溶接欠陥からの反射波強度が母材欠陥からの反射波強度から低下する割合を算出し減衰量を求める。
次に、入射波16を被検査対象9の母材11から入射させその反射波強度を測定(探傷ステップS2)。
次に、探傷ステップS2で入射された超音波の溶接金属透過長Lを算出する(溶接金属透過長算出ステップS3)。
次に、データベース作成ステップS1で作成したデータベースを用いて、溶接金属透過長算出ステップS3で算出した溶接金属透過長Lに対応する減衰量を求める(減衰量特定ステップS4)。
次に、減衰量特定ステップS4で求めた減衰量を用いて探傷ステップS2で測定した反射波強度を補正する(補正ステップS5)。
以上の処理によって補正された反射波強度を、母材11の校正試験から得られた閾値と比較し、欠陥の有無を判断する。
以下、それぞれのステップについて具体的に説明する。まず、図4、図5(a)、(b)、(c)を用いてデータベース作成ステップS1を説明する。データベース作成ステップS1は、母材11のみを透過し母材欠陥で反射した超音波の反射波強度(以下、基準値と呼称する)を測定する基準値検出ステップS10と、溶接金属透過長Lごとに溶接欠陥で反射した超音波の反射波強度を測定する標準溶接欠陥反射波強度検出ステップS11と、標準溶接欠陥反射波強度検出ステップS11で測定した溶接欠陥の反射波強度について基準値からの減衰量を算出する減衰量算出ステップS12を有する。
基準値検出ステップS10と標準溶接欠陥反射波強度検出ステップS11は、図5(a)に示す、被検査対象9と同じ条件で作成された校正用対象物19を用いて行われる。校正用対象物19は、被検査対象物9と同じ材料で構成され、同じ条件で溶接されており、所定の場所に予め溶接欠陥と母材欠陥が設けられている。校正用対象物19に設けられた溶接欠陥を標準溶接欠陥と呼称し、校正用対象物19に設けられた母材内欠陥を標準母材欠陥と呼称する。
図5(a)に示す校正用対象物19には標準溶接欠陥が3つ設けられており、それぞれをSDH1、SDH2、SDH3と呼称する。また、校正用対象物19に設けられた標準母材欠陥をSDH0と呼称する。なお、校正用対象物19は、被検査対象物9とは別個に設けられたものであっても良いし、被検査対象物9の一部に予め設けられた部位であっても良い。
以下、データベース作成ステップS1に含まれる各ステップについて説明する。基準値測定ステップS10では、まず、超音波送受信器12から入射波16を送信し、母材11内のみを透過させてSDH0に照射させる。そして、その反射波17を超音波送受信器12が受信し、信号処理器14が図2に示されるような探傷データを得る。そして信号処理器14は探傷データから有意な強度の信号を抽出し、図5(b)に示すように、基準値A0として記憶する。
次に、標準溶接欠陥反射波強度測定ステップS11について説明する。標準溶接欠陥反射波強度測定ステップS11では、まず、超音波送受信器12から入射波16を送信し、母材11及び溶接金属13を透過させてSDH1、SDH2、SDH3それぞれに照射する。そして、その反射波17を超音波送受信器12が受信し、信号処理器14は探傷データを得る。信号処理器14は探傷データから有意な強度の信号を抽出し、図4(b)に示すように、SDH1、SDH2、SDH3それぞれに対応する反射波強度としてA1、A2、A3として記憶する。SDH1、SDH2、SDH3からの反射波強度A1、A2、A3を標準反射波強度と呼称する。
なお、標準溶接欠陥反射波強度測定ステップS11において、探傷データから有意な強度の信号を抽出するのは信号処理器14であるとしたが、作業員が探傷データをみて信号を抽出するものとしてもよい。
また、SDH1、SDH2、SDH3に対して入射波16を入射させる際、SDH1、SDH2、SDH3のいずれに対しても入射角αが等しくなるように、入射点15の位置を調節する。また、SDH1、SDH2、SDH3に対する溶接金属透過長Lがそれぞれ異なるように、SDH1、SDH2、SDH3に対して入射波16を入射させる際には入射点15の位置を調節する。SDH1、SDH2、SDH3のそれぞれの標準溶接金属透過長LをL1、L2、L3と呼称し、L1<L2<L3であるものとする。
また、母材11内での入射波16、反射波17の散乱は、溶接金属13内における散乱と比較して無視できる程度である。つまり、SDH1、SDH2、SDH3それぞれの反射波強度A1、A2、A3の基準値A0からの減衰量の違いは、それぞれの溶接金属透過長Lの違いに起因するものである。
次に、減衰量算出ステップS12について説明する。たとえば、溶接金属透過長L1における減衰量X1は以下のように計算される。
Figure 2016031310
同様に溶接金属透過長L2における減衰量X2、溶接金属透過長L3における減衰量X3も計算される。溶接金属透過長Lと減衰量の関係を示した表を図5(b)に示す。また、溶接金属透過長Lと減衰量の関係を示すグラフを図5(c)に示す。図5(b)または(c)が、データベース(例えばハードディスク等の記録媒体)に収録される。
次に、探傷ステップS2について説明する。探傷ステップS2では入射波16を超音波送受信器12から送信させ被検査対象9の母材11に入射し、その反射波17を超音波送受信器12で受信する。そして、信号処理器14は探傷データを受信する。
信号処理器14は探傷データから有意な強度の信号を抽出し、反射波強度Aとして記憶する。反射波強度Aとして抽出する信号は、作業員の判断により抽出されるものであってもよい。
次に、溶接金属透過長算出ステップS3について図6を用いて説明する。溶接金属透過長算出ステップS3では、伝播距離W、及び、入射点15の位置、入射波16の入射角α、被検査対象9の図面から溶接金属透過長Lを算出する。なお、超音波の透過速度vは母材11と溶接金属13でほぼ等しいと仮定する。
まず、伝播距離Wは、伝播時間tと母材11及び溶接金属13における超音波の透過速度vから以下のように算出される。
Figure 2016031310
なお、総伝播時間tは図2に示すように探傷データから求めることができ、超音波入射時刻から有意な強度の信号が検出されるまでの時間である。
次に、入射点15を基準とした欠陥18の位置を求める。なお、入射波16は入射点15から欠陥18まで入射角αのまま直進すると仮定する。入射点15を基準とした欠陥18の位置は、図5(a)に示すように伝播距離Wと入射角αを用いて、幾何学的に特定される。そして、入射点15を基準とした欠陥18の位置と、被検査対象9の図面と照らし合わせることで、欠陥18が溶接金属13内であるのか否かが判明し、溶接金属透過長L及び母材伝播距離Lbが図面から把握される。
次に、減衰量特定ステップS4について説明する。減衰量特定ステップS4では、信号処理器14が、溶接金属透過長算出ステップS3で求めた溶接金属透過長Lと、データベース作成ステップS1で作成したデータベースを用いて、探傷ステップS2で測定した反射波強度Aの減衰量を特定する。
たとえば溶接金属透過長LがL1<L<L2であるものとする。すると、データベースから、溶接金属透過長Lにおける減衰量は以下のように算出される。
Figure 2016031310
次に、補正ステップS5について説明する。補正ステップS5では減衰量特定ステップS4で算出した減衰量Xを用いて、探傷ステップS2で測定した反射波強度Aを補正する。反射波強度Aは補正前の反射波強度である。補正後の反射波強度を反射波強度Acと記載する。反射波強度Acは、溶接金属13による散乱の影響が無かった場合に置き換え補正された溶接欠陥からの反射波強度である。
補正後の反射波強度Acは以下のように算出される。
Figure 2016031310
この補正後の反射波強度Acを、母材の超音波探傷用の校正試験で得られた反射波強度と比較し、溶接欠陥の有無を判断する。
(効果)
本実施形態の超音波探傷方法及び装置において、溶接欠陥の反射波強度は、溶接金属13を透過する際の減衰を考慮し、超音波が溶接金属を透過した長さに応じて補正される。そのため、溶接欠陥の反射波強度が母材欠陥の反射波強度と比較して著しく低い場合であっても、溶接欠陥の有無を精度よく判別することが可能である。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について図7を用いて説明する。図7は、第2の実施形態において探傷データから母材内伝播時間を検出する方法の模式図である。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の超音波探傷装置10の構成は、第1の実施形態と同様である。
(超音波探傷方法)
以下、本実施形態における超音波探傷方法について説明する。本実施形態の超音波探傷方法のうち、S1、S2、S4、S5は第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。以下、本実施形態の溶接金属透過長算出ステップS3について説明する。
探傷ステップS2で溶接欠陥に照射された入射波16は溶接欠陥に到達する前に、図2や図5(a)に示されるような母材11と溶接金属13との界面20を通過する。このとき入射波16の一部が界面20で反射される。そのため、図7に示されるように探傷データには、溶接欠陥からの反射波強度の信号と、それよりも前に界面20からの反射波強度の信号が現れる。界面20からの反射波17と反射波強度をそれぞれ第1の反射波と第1の反射波強度と呼称し、溶接欠陥からの反射波17と反射波強度をそれぞれ第2の反射波と第2の反射波強度と呼称する。
図7に示される探傷データにおいて、超音波入射時刻から第1の反射波が現れるまでの時間が、超音波が母材11内を透過する時間であり、母材伝播時間tbと呼称する。
本実施形態の溶接金属透過長算出ステップS3では、信号処理器14が探傷データから母材伝播時間tbと伝播時間tを検出し、伝播時間tから母材伝播時間tbを差し引くことで、溶接金属伝播時間tlを算出する。そして、伝播速度vと溶接金属伝播時間tlに基づいて、例えば以下の数式により溶接金属透過長Lが算出される。
Figure 2016031310
(効果)
本実施形態の超音波探傷方法及び装置では第1の実施形態と同様に、溶接欠陥からの反射波強度が母材欠陥からの反射波強度と比較して著しく低い場合であっても、溶接欠陥の有無を検出することが可能であり、より高い精度で溶接欠陥を検出することが可能である。
また、被検査対象9の図面等がない場合であっても、溶接金属透過長Lを算出することが可能であり、溶接欠陥を検出することが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
9・・・・・・被検査対象物
10・・・・・・超音波探傷装置
11・・・・・・母材
12・・・・・・超音波送受信機
13・・・・・・溶接金属
14・・・・・・信号処理機
15・・・・・・入射点
16・・・・・・入射波
17・・・・・・反射波
18・・・・・・欠陥
19・・・・・・校正用対象物
20・・・・・・母材と溶接金属との界面
SDH0・・・・・・標準母材欠陥
SDH1〜3・・・・・・・標準溶接欠陥
A1〜A3・・・・・・標準反射波強度
W・・・・・・伝播距離
L・・・・・・溶接金属透過長
Lb・・・・・・母材伝播距離
t・・・・・・伝播時間
tl・・・・・・溶接金属伝播時間
tb・・・・・・母材伝播時間
α・・・・・入射角
v・・・・・・超音波の透過速度
A・・・・・・補正前の反射波強度
Ac・・・・・・補正後の反射波強度
S1・・・・・・データベース作成ステップ
S2・・・・・・探傷ステップ
S3・・・・・・溶接金属透過長算出ステップ
S4・・・・・・減衰量特定ステップ
S5・・・・・・補正ステップ
S10・・・・・・基準値測定ステップ
S11・・・・・・標準溶接欠陥反射強度測定ステップ
S12・・・・・・減衰量算出ステップ

Claims (5)

  1. 溶接部を有する検査対象物の検査を行なう超音波探傷方法であって、超音波を前記検査対象物の母材表面の入射点から入射させ前記超音波の反射波強度を測定する探傷ステップと、
    前記超音波が前記溶接金属内を伝播する距離である溶接金属透過長を算出する溶接金属透過長算出ステップと、
    前記探傷ステップで測定した前記反射波強度を、前記母材表面から入射され前記溶接金属内の欠陥で反射された前記超音波の反射波強度の減衰量と前記溶接金属内透過長の関係を収録したデータベースのデータを用いて補正する補正ステップとを有する超音波探傷方法。
  2. 前記データベースのデータに収録された前記減衰量は、
    前記検査対象物の母材と同材料の母材に溶接部が形成され、母材と溶接部のそれぞれに予め設けられた欠陥である標準欠陥を有する校正用対象物を用い、
    前記校正用対象物表面から入射された後に前記母材のみを伝播して前記母材内の標準欠陥で反射した超音波の反射波強度である基準値と、
    前記校正用対象物表面から入射された後、前記母材及び前記溶接金属を伝播して前記溶接金属内の標準溶接欠陥で反射した超音波の反射波強度である標準溶接欠陥反射波強度とを比較して算出されたものである請求項1に記載の超音波探傷方法。
  3. 前記溶接金属透過長算出ステップでは、
    前記超音波が前記入射点から前記欠陥に到達するまでの時間である総伝播時間と前記母材内及び前記溶接金属内における前記超音波の伝播速度とに基づき前記入射点から前記欠陥までの伝播距離を算出し、
    前記入射点、前記超音波の入射角、前記母材と前記溶接金属の図面に基づき前記超音波が前記母材のみを伝播した母材伝播距離を算出し、
    前記総伝播距離と前記母材伝播距離に基づいて前記溶接金属透過長を算出する請求項1または請求項2に記載の超音波探傷方法。
  4. 前記溶接金属透過長算出ステップは、
    前記超音波が発信された時刻と前記超音波が前記母材と前記溶接金属との界面で反射すた反射波が検出された時刻との差に基づき前記超音波が前記母材のみを伝播した母材内伝播時間を算出し、
    前記超音波が発信された時刻と前記超音波が前記溶接金属内の欠陥で反射された反射波が検出された時刻との差に基づき前記超音波が前記入射点から前記欠陥に到達するまでの時間である伝播時間を算出し、
    前記溶接金属内における前記超音波の伝播速度と前記母材内伝播時間と前記伝播時間に基づき前記溶接金属透過長が算出する請求項1または請求項2に記載の超音波探傷方法。
  5. 溶接部を有する検査対象物を検査する超音波探傷装置であって、
    前記検査対象物に超音波を入射する超音波発信器と、
    前記検査対象物からの反射波を受信する超音波受信器と、
    前記超音波受信器が受信した前記反射波の信号を処理する信号処理器と、
    前記母材表面から入射され前記溶接金属内の欠陥で反射された前記超音波の反射波強度の減衰量と前記溶接金属内透過長の関係を収録したデータベースと、を備え
    前記信号処理器は、
    前記データベースに収録されたデータを用いて前記超音波受信機が受信した前記反射波の強度を補正する超音波探傷装置。
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