JP2016011068A - 車両用シートのヘッドレスト - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成によって、後面衝突時における乗員保護性能を従来よりも高めることが可能な車両用シートのヘッドレストを提供する。
【解決手段】ヘッドレスト本体部1の内側に設けられたエネルギ吸収部材Aは、波板部2と、この波板部2の車両後方への移動を規制するように波板部2の背後に位置する受板部3とを備えており、波板部2は、車両前方側へ突出したビード部として、第1のビード部21と、その左右両側に位置する一対の第2のビード部22とを有しており、第1のビード部21は、一対の第2のビード部22よりも車両前方への突出寸法が大きく、かつ第1のビード部21がその前方から所定以上の負荷を受けて圧縮変形するときには、この第1のビード部21が一対の第2のビード部22を横幅方向に押圧し、これら一対の第2のビード部22が前方へ隆起することが可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】ヘッドレスト本体部1の内側に設けられたエネルギ吸収部材Aは、波板部2と、この波板部2の車両後方への移動を規制するように波板部2の背後に位置する受板部3とを備えており、波板部2は、車両前方側へ突出したビード部として、第1のビード部21と、その左右両側に位置する一対の第2のビード部22とを有しており、第1のビード部21は、一対の第2のビード部22よりも車両前方への突出寸法が大きく、かつ第1のビード部21がその前方から所定以上の負荷を受けて圧縮変形するときには、この第1のビード部21が一対の第2のビード部22を横幅方向に押圧し、これら一対の第2のビード部22が前方へ隆起することが可能である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両の後面衝突時における乗員保護性能を高めるのに好適な車両用シートのヘッドレストに関する。
車両用シートのヘッドレストの一例として、特許文献1に記載されたものがある。
同文献に記載されたヘッドレストは、パッド部材を用いて構成されたヘッドレスト本体部の内側に、平面視略円弧状のエネルギ吸収部材が設けられている。このエネルギ吸収部材の左右横幅方向の両端部は、ヘッドレスト用のステーに固定されている。
このような構成によれば、車両の後面衝突が発生し、着座者の頭部がヘッドレストに強く衝突すると、エネルギ吸収部材が変形する。このことにより、頭部の衝撃を緩和し、頚部の保護(むち打ち防止)を図ることが可能である。
同文献に記載されたヘッドレストは、パッド部材を用いて構成されたヘッドレスト本体部の内側に、平面視略円弧状のエネルギ吸収部材が設けられている。このエネルギ吸収部材の左右横幅方向の両端部は、ヘッドレスト用のステーに固定されている。
このような構成によれば、車両の後面衝突が発生し、着座者の頭部がヘッドレストに強く衝突すると、エネルギ吸収部材が変形する。このことにより、頭部の衝撃を緩和し、頚部の保護(むち打ち防止)を図ることが可能である。
しかしながら、従来においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、車両の後面衝突時における頚部に発生する障害を評価するための指標として、NIC値(Neck Injury Criterion)がある。このNIC値は、複数のパラメータを用いた所定の式に基づいて求められるが、このNIC値を大きく左右するパラメータとして、着座者の第1胸椎の車両後方への加速度(第1胸椎加速度T1Gx)と、着座者の頭部重心の車両後方への加速度(頭部重心加速度HGx)とが挙げられる。NIC値は、近似的には、前記した第1胸椎加速度T1Gxと頭部重心加速度HGxとの差(T1Gx−HGx)として捉えることが可能である。この値が大きいほど、安全性能は低いと評価することができる。
車両の後面衝突時における第1胸椎加速度T1Gxおよび頭部重心加速度HGxは、たとえば図4に示すような変化をみせる。
同図において、頭部重心加速度HGxは、車両の後面衝突が発生して着座者の頭部がヘッドレストの前面部へ衝突を開始した後、符号n1で示す部分のように大きくなっていく。ただし、その後は、符号n2で示すように一旦小さくなる変化を示し、その後に再度大きくなる。頭部重心加速度HGxが、このように変化することにより、符号n2で示した時期において、(T1Gx−HGx)の値はかなり大きくなる。このような現象は、アクティブヘッドレスト(後面衝突時にヘッドレストを着座者の頭部に接近させるように構成されたヘッドレスト)の装着車両において、より顕著にみられる。
NIC値を小さくし、乗員保護性能を高める観点からすると、頭部重心加速度HGxの変化を、第1胸椎加速度T1Gxの変化に近いものとし、符号n2で示した時期の頭部重心加速度HGxがあまり小さな値にならないようにすることが要請される。
ところが、従来のヘッドレストは、エネルギ吸収部材が衝突荷重を受けて単に車両後方側へ変形するようにしたものに過ぎない。このため、エネルギ吸収性能を高めようとすると、エネルギ吸収部材に変形を生じさせるための初期荷重が大きくなってしまい、ヘッドレストへの頭部衝突開始直後からその後の適当な時間だけ優れたエネルギ吸収性能を持続させて発揮させることは難しい。このようなことから、前記した要請に好適に対応することも難しいものとなっている。
同図において、頭部重心加速度HGxは、車両の後面衝突が発生して着座者の頭部がヘッドレストの前面部へ衝突を開始した後、符号n1で示す部分のように大きくなっていく。ただし、その後は、符号n2で示すように一旦小さくなる変化を示し、その後に再度大きくなる。頭部重心加速度HGxが、このように変化することにより、符号n2で示した時期において、(T1Gx−HGx)の値はかなり大きくなる。このような現象は、アクティブヘッドレスト(後面衝突時にヘッドレストを着座者の頭部に接近させるように構成されたヘッドレスト)の装着車両において、より顕著にみられる。
NIC値を小さくし、乗員保護性能を高める観点からすると、頭部重心加速度HGxの変化を、第1胸椎加速度T1Gxの変化に近いものとし、符号n2で示した時期の頭部重心加速度HGxがあまり小さな値にならないようにすることが要請される。
ところが、従来のヘッドレストは、エネルギ吸収部材が衝突荷重を受けて単に車両後方側へ変形するようにしたものに過ぎない。このため、エネルギ吸収性能を高めようとすると、エネルギ吸収部材に変形を生じさせるための初期荷重が大きくなってしまい、ヘッドレストへの頭部衝突開始直後からその後の適当な時間だけ優れたエネルギ吸収性能を持続させて発揮させることは難しい。このようなことから、前記した要請に好適に対応することも難しいものとなっている。
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、簡易な構成によって、後面衝突時における乗員保護性能を従来よりも高めることが可能な車両用シートのヘッドレストを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される車両用シートのヘッドレストは、パッド部材を用いて構成されたヘッドレスト本体部と、このヘッドレスト本体部の内側に設けられており、かつ前記ヘッドレスト本体部に対してその前方から着座者の頭部が衝突したときの衝撃荷重を吸収するためのエネルギ吸収部材と、を備えている、車両用シートのヘッドレストであって、前記エネルギ吸収部材は、波板部と、この波板部の車両後方への移動を規制するように前記波板部の背後に位置する受板部と、を備えており、前記波板部は、車両前方側へ突出したビード部として、第1のビード部と、この第1のビード部の左右両側に位置するようにして前記第1のビード部に繋がった左右一対の第2のビード部と、を有しており、前記第1のビード部は、前記一対の第2のビード部よりも車両前方への突出寸法が大きくされており、かつこの第1のビード部がその前方から所定以上の負荷を受けて圧縮変形するときには、この第1のビード部が前記一対の第2のビード部を横幅方向に押圧し、これら一対の第2のビード部が前方へ隆起することが可能な構成とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、車両の後面衝突が発生し、ヘッドレスト本体部に対する着座者の頭部の衝突が開始(1次コンタクト)すると、第1のビード部が圧縮変形を開始し、衝撃吸収作用が生じる。衝撃荷重によって圧縮変形する部位は、波板部全体ではなく、第1のビード部のみとすることができるため、後面衝突直後の早期に第1のビード部を圧縮変形させることができる。第1のビード部が圧縮変形すると、これに伴って一対の第2のビード部は、前方に隆起するように変形するため、エネルギ吸収部材が十分に変形した段階(2次コンタクト)では、波板部の第1のビード部および一対の第2のビード部によって、着座者の頭部の広い範囲を安定的に支えることが可能となる。前記した1次コンタクトから2次コンタクトまでの期間中は、第1のビード部が各第2のビード部を横幅方向に押圧しながら圧縮変形するため、安定したエネルギ吸収作用を持続させることができ、ピーキーな荷重ができる限り発生しないようにすることも可能である。
このようなことから、本発明によれば、好ましい衝撃吸収効果が得られる他、1次コンタクト後に頭部重心加速度が急激かつ大幅に変動することを抑制し得ることにより、頭部重心加速度の変化を第1胸椎加速度の変化に近付け、NIC値を小さくする効果も得られる。したがって、従来よりも乗員保護性能を高めることが可能となる。
波板部や受板部を備えたエネルギ吸収部材は、その構成が比較的簡易であり、たとえば樹脂成形などによって容易に製作することが可能である。本発明においては、高価な機器などを用いる必要もない。したがって、全体の製造コストを廉価にすることもできる。
すなわち、車両の後面衝突が発生し、ヘッドレスト本体部に対する着座者の頭部の衝突が開始(1次コンタクト)すると、第1のビード部が圧縮変形を開始し、衝撃吸収作用が生じる。衝撃荷重によって圧縮変形する部位は、波板部全体ではなく、第1のビード部のみとすることができるため、後面衝突直後の早期に第1のビード部を圧縮変形させることができる。第1のビード部が圧縮変形すると、これに伴って一対の第2のビード部は、前方に隆起するように変形するため、エネルギ吸収部材が十分に変形した段階(2次コンタクト)では、波板部の第1のビード部および一対の第2のビード部によって、着座者の頭部の広い範囲を安定的に支えることが可能となる。前記した1次コンタクトから2次コンタクトまでの期間中は、第1のビード部が各第2のビード部を横幅方向に押圧しながら圧縮変形するため、安定したエネルギ吸収作用を持続させることができ、ピーキーな荷重ができる限り発生しないようにすることも可能である。
このようなことから、本発明によれば、好ましい衝撃吸収効果が得られる他、1次コンタクト後に頭部重心加速度が急激かつ大幅に変動することを抑制し得ることにより、頭部重心加速度の変化を第1胸椎加速度の変化に近付け、NIC値を小さくする効果も得られる。したがって、従来よりも乗員保護性能を高めることが可能となる。
波板部や受板部を備えたエネルギ吸収部材は、その構成が比較的簡易であり、たとえば樹脂成形などによって容易に製作することが可能である。本発明においては、高価な機器などを用いる必要もない。したがって、全体の製造コストを廉価にすることもできる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1(a),(b)に示すように、本実施形態の車両用シートのヘッドレストHは、ヘッドレスト用のステー9の上部に装着されたヘッドレスト本体部1、およびこのヘッドレスト本体部1の内側に配されたエネルギ吸収部材Aを具備している。ステー9は、従来既知のものと同様に、たとえば左右2本のパイプ部90を有する逆U字状であり(図2も参照)、図示されていないシートバックフレームに支持されて、シートバックの上側に突出して設けられたものである。ヘッドレスト本体部1は、パッド部材10と、このパッド部材10の外面を覆う表皮11とから構成されている。パッド部材10は、弾性変形可能であり、たとえば比較的な軟質なウレタン樹脂製である。
エネルギ吸収部材Aは、波板部2と、その背後に位置する受板部3とを有している。これら波板部2および受板部3は、たとえば樹脂製であり、ブロー成形の手法により一体成形されている。図2に示すように、波板部2および受板部3は、これらの下縁部を除く外周縁部どうしが一体的に繋がっており、これら全体は、下部開口型の袋状となっている。波板部2および受板部3の下縁部どうしの相互間は、開口させることが可能であるため、ステー9に対してその上側から被せるようにして装着することが可能である。
波板部2は、この波板部2の横幅方向の略中央部に形成された第1のビード部21、およびこの第1のビード部21に連設されてその左右両側に位置する左右一対の第2のビード部22を有している。これら第1および第2のビード部21,22は、ともに略一定の幅で上下高さ方向に延び、かつ車両前方側に突出した部位である。ただし、第1のビード部21は、第2のビード部22よりも突出寸法が大きくされている(図1(a)も参照)。好ましくは、第2のビード部22の横幅方向中央部は、この第2のビード部22の他の部分よりも車両前方側へ突出した頂部22aとなっており、第2のビード部22は、平面断面視において、円弧状に湾曲した形態、または「く」の字状に屈曲した形態とされている。これは、図1(c),(d)を参照して後述するように、第2のビード部22が前方へ隆起する動作の円滑化、確実化を図る上で有用である。頂部22aの厚みを部分的に薄くすれば、前記動作をより円滑かつ的確に行なわせることが可能である。第1および第2のビード部21,22どうしの連設部23は、屈曲状となっている。
図1(a)によく表われているように、波板部2の左右横幅方向の両側縁部25は、第2のビード部22に連接部24を介して繋がっている。連接部24およびその近傍部分は、ステー9の2本のパイプ部90の内側(パイプ部90よりもヘッドレストHの幅方向中心側)に廻り込むように屈曲または湾曲している。このことにより、連接部24がヘッドレストHの横幅方向外方へ移動することが規制されている。
受板部3は、波板部2が車両後方側へ移動することを規制するための部位であり、平板状である。ただし、受板部3に複数の補強用のビード部、あるいはリブなどを設けた構成とすることもできる。
受板部3は、波板部2が車両後方側へ移動することを規制するための部位であり、平板状である。ただし、受板部3に複数の補強用のビード部、あるいはリブなどを設けた構成とすることもできる。
エネルギ吸収部材Aにおいては、前記した構成とされていることにより、図1(c),
(d)に示すように、第1のビード部21が荷重F1により車両後方側に押圧されて圧縮変形する際には、第1のビード部21の横幅が拡大し、一対の第2のビード部22は、横幅方向の押圧力F2を受ける。この押圧力F2により、一対の第2のビード部22は、車両前方側へ隆起することとなる。
(d)に示すように、第1のビード部21が荷重F1により車両後方側に押圧されて圧縮変形する際には、第1のビード部21の横幅が拡大し、一対の第2のビード部22は、横幅方向の押圧力F2を受ける。この押圧力F2により、一対の第2のビード部22は、車両前方側へ隆起することとなる。
次に、前記した車両用シートのヘッドレストHの作用について説明する。
まず、車両の後面衝突が発生し、図1(a),(b)に示すように、着座者の頭部がヘッドレストHの前面部に衝突を開始(1次コンタクト)すると、第1のビード部21が圧縮変形を開始し、衝撃吸収作用が生じる。第1のビード部21は、第2のビード部22よりも突出寸法が大きいために、真っ先にこの第1のビード部21が変形を開始する。波板部2の全体を圧縮変形させる訳ではないため、後面衝突発生後の早期のタイミングで第1のビード部21を容易かつ的確に圧縮変形させることが可能である。
第1のビード部21の圧縮変形時には、既述したように、第1のビード部21の横幅が拡大し、一対の第2のビード部22が前方側へ隆起していく。図1(c),(d)に示すように、波板部2が十分に変形した段階(2次コンタクト)では、第1のビード部21および一対の第2のビード部22のそれぞれによって、着座者の頭部の広い範囲を安定的に支えることが可能となる。前記した1次コンタクトから2次コンタクトまでの期間中は、第1のビード部21が第2のビード部22を横幅方向に押圧しながら圧縮変形するため、安定したエネルギ吸収作用を持続させ、ピーキーな荷重ができる限り発生しないようにすることも可能である。このようなことから、本実施形態によれば、好ましい衝撃吸収効果が得られる。
本実施形態のヘッドレストHによれば、次に述べるように、NIC値を小さくする効果が得られる。
図3は、前記したヘッドレストHと同様な構造をもつヘッドレストを、アクティブヘッドレストとして車両に装着した場合の車両後面衝突の性能試験のデータ例である。同図に示すデータにおいては、車両の後面衝突が発生してダミーの頭部がヘッドレストの前面部への衝突を開始した後に、符号Naで示すように、頭部重心加速度HGxは大きくなっていく。ただし、この期間中においては、第1のビード部21が変形を開始しており、好ましい衝撃吸収作用が得られるため、前記した頭部重心加速度HGxの急激な上昇を抑制することができる。したがって、頭部重心加速度HGxの変化が減少段階に到達する直前の頭部重心加速度HGxのピーク値x1を比較的小さい値に抑えることができる。また、このようにピーク値x1を抑えることができれば、その後の頭部重心加速度HGxの低下幅L2も小さくなる(図4に示した低下幅L1との関係において、L1>L2)。このことにより、頭部重心加速度HGxが低下した際のピーク値x2が余り小さくならないこととなる。
その結果、頭部重心加速度HGxの変化が第1胸椎加速度T1Gxの変化に近いものとなり、(T1Gx−HGx)の値、ひいてはNIC値を小さくすることが可能となる。したがって、乗員保護性能に優れたものとなる。
本実施形態のヘッドレストHは、いわゆる片側リクライニングタイプの車両用シートにも使用することが可能もあるが、NIC値を下げる上では、衝突時の反発係数が大きいいわゆる両側リクライニングタイプの車両用シートに使用し、またアクティブタイプのヘッドレストとして用いる場合にとくに優れた効果が得られる。
図3は、前記したヘッドレストHと同様な構造をもつヘッドレストを、アクティブヘッドレストとして車両に装着した場合の車両後面衝突の性能試験のデータ例である。同図に示すデータにおいては、車両の後面衝突が発生してダミーの頭部がヘッドレストの前面部への衝突を開始した後に、符号Naで示すように、頭部重心加速度HGxは大きくなっていく。ただし、この期間中においては、第1のビード部21が変形を開始しており、好ましい衝撃吸収作用が得られるため、前記した頭部重心加速度HGxの急激な上昇を抑制することができる。したがって、頭部重心加速度HGxの変化が減少段階に到達する直前の頭部重心加速度HGxのピーク値x1を比較的小さい値に抑えることができる。また、このようにピーク値x1を抑えることができれば、その後の頭部重心加速度HGxの低下幅L2も小さくなる(図4に示した低下幅L1との関係において、L1>L2)。このことにより、頭部重心加速度HGxが低下した際のピーク値x2が余り小さくならないこととなる。
その結果、頭部重心加速度HGxの変化が第1胸椎加速度T1Gxの変化に近いものとなり、(T1Gx−HGx)の値、ひいてはNIC値を小さくすることが可能となる。したがって、乗員保護性能に優れたものとなる。
本実施形態のヘッドレストHは、いわゆる片側リクライニングタイプの車両用シートにも使用することが可能もあるが、NIC値を下げる上では、衝突時の反発係数が大きいいわゆる両側リクライニングタイプの車両用シートに使用し、またアクティブタイプのヘッドレストとして用いる場合にとくに優れた効果が得られる。
エネルギ吸収部材Aは、ブロー成形により簡単に製造することができ、ヘッドレストHの製造コストを廉価にすることが可能である。また、軽量化を図ることもできる。エネルギ吸収部材Aは、下部開口型の袋状であるため、ステー9への装着も容易である。したがって、ヘッドレストHの組み立ても容易であり、製造コストの一層の低減を図ることもで
きる。
きる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る車両用シートのヘッドレストの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
エネルギ吸収部材は、樹脂製に限らず、たとえば板金製にすることもできる。第1のビード部は、少なくとも1つ設けられていればよく、複数設けた構成とすることもできる。第2のビード部は、第1のビード部よりも車両前方への突出寸法が小さく、かつ第1のビード部の横幅が拡大する圧縮変形に対応して車両前方へ隆起するように設けられていればよく、少なくとも左右一対で設けられていればよい。
A エネルギ吸収部材
H 車両用シートのヘッドレスト
1 ヘッドレスト本体部
10 パッド部材
2 波板部
21 第1のビード部
22 第2のビード部
3 受板部
H 車両用シートのヘッドレスト
1 ヘッドレスト本体部
10 パッド部材
2 波板部
21 第1のビード部
22 第2のビード部
3 受板部
Claims (1)
- パッド部材を用いて構成されたヘッドレスト本体部と、
このヘッドレスト本体部の内側に設けられており、かつ前記ヘッドレスト本体部に対してその前方から着座者の頭部が衝突したときの衝撃荷重を吸収するためのエネルギ吸収部材と、
を備えている、車両用シートのヘッドレストであって、
前記エネルギ吸収部材は、波板部と、この波板部の車両後方への移動を規制するように前記波板部の背後に位置する受板部と、を備えており、
前記波板部は、車両前方側へ突出したビード部として、第1のビード部と、この第1のビード部の左右両側に位置するようにして前記第1のビード部に繋がった左右一対の第2のビード部と、を有しており、
前記第1のビード部は、前記一対の第2のビード部よりも車両前方への突出寸法が大きくされており、かつこの第1のビード部がその前方から所定以上の負荷を受けて圧縮変形するときには、この第1のビード部が前記一対の第2のビード部を横幅方向に押圧し、これら一対の第2のビード部が前方へ隆起することが可能な構成とされていることを特徴とする、車両用シートのヘッドレスト。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2023081164A (ja) * | 2021-11-30 | 2023-06-09 | 日本発條株式会社 | ヘッドレスト及び車両用シート |
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2014
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