JP2016010765A - 炭化水素油の接触分解触媒および炭化水素油の接触分解方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】格子定数が2.430〜2.445nmであるソーダライトケージ構造を有するゼオライト、シリカゾル由来のケイ素原子、第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子、希土類金属を並びに粘土鉱物を各々所定量含み、接触分解触媒中におけるゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合の比が0.01〜0.45であり、接触分解触媒中におけるゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の接触分解触媒中の含有割合に対する、酸化物換算した希土類金属の含有割合の比が0.003〜0.27であることを特徴とする炭化水素油の接触分解触媒である。
【選択図】なし
Description
このため、重質留分の得率を抑制し、オクタン価の高いガソリン留分を高い得率で生産することができるとともに、LPG留分中に含まれる軽質オレフィン濃度を高め得る接触分解触媒を提供することにより、スプリッターによる分離精製工程の省略ないしは効率化を図ることができ、高い収率でかつ簡便に軽質オレフィンを製造し得ると考えられた。
(1)格子定数が2.430〜2.445nmであるソーダライトケージ構造を有するゼオライトを20〜40質量%、シリカゾル由来のケイ素原子をSiO2換算で10〜30質量%、第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子をAl2O3・3P2O5換算で0.05〜2質量%、希土類金属を酸化物換算で0.01〜1質量%並びに粘土鉱物を27〜69.9質量%含み、
下記式(I)
FAl={(a0−2.425)/0.000868}×(結晶化度/100)×前記ゼオライトの含有割合 (I)
(ただし、FAlは接触分解触媒中における前記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合(個・質量%)、a0は前記ゼオライトの単位格子寸法(nm)、2.425は単位格子骨格内の全アルミニウム原子が骨格外に脱離したときの単位格子寸法(nm)、0.000868(nm/個)は実験から求めた計算値、結晶化度/100は前記ゼオライトの結晶化度を100で割った値(無単位)、ゼオライトの含有割合は、接触分解触媒中における前記ゼオライトの含有割合(質量%))
により算出される、接触分解触媒中における前記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、前記第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合の比が0.01〜0.45であり、接触分解触媒中における前記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、前記酸化物換算した希土類金属の含有割合の比が0.003〜0.27である
ことを特徴とする炭化水素油の接触分解触媒、
(2)上記(1)に記載の炭化水素油の接触分解触媒と炭化水素油とを接触させることを特徴とする炭化水素油の接触分解方法
を提供するものである。
本発明の炭化水素油の接触分解触媒は、格子定数が2.430〜2.445nmであるソーダライトケージ構造を有するゼオライトを20〜40質量%、シリカゾル由来のケイ素原子をSiO2換算で10〜30質量%、第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子をAl2O3・3P2O5換算で0.05〜2質量%、希土類金属を酸化物換算で0.01〜1質量%、並びに粘土鉱物を27〜69.9質量%含み、
下記式(I)
FAl={(a0−2.425)/0.000868}×(結晶化度/100)×上記ゼオライトの含有割合 (I)
(ただし、FAlは接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合(個・質量%)、a0は上記ゼオライトの単位格子寸法(nm)、2.425は単位格子骨格内の全アルミニウム原子が骨格外に脱離したときの単位格子寸法(nm)、0.000868(nm/個)は実験から求めた計算値、結晶化度/100は上記ゼオライトの結晶化度を100で割った値(無単位)、ゼオライトの含有割合は、接触分解触媒中における上記ゼオライトの含有割合(質量%))
により算出される、接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、上記第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合の比が0.01〜0.45であり、接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の接触分解触媒中の含有割合に対する、上記酸化物換算した希土類金属の含有割合の比が0.003〜0.27である
ことを特徴とするものである。
上記方法で得られた安定化Y型ゼオライトは、水素、アンモニウムあるいは多価金属から選ばれるカチオンでイオン交換された形で使用することができる。また、安定化Y型ゼオライトとして、より安定性に優れたヒートショック結晶性アルミノシリケートゼオライト(特許第2544317号公報参照)を使用することもできる。
接触分解触媒は、上記ソーダライトケージ構造を有するゼオライトを用いることによって、所望の高分解活性を発揮することができる。
(数式(A)において、NAlはゼオライトの単位格子骨格あたりのアルミニウム原子数(個)、a0は格子定数(nm)、2.425は単位格子骨格内の全アルミニウム原子が骨格外に脱離したときの格子定数(nm)、0.000868(nm/個)は実験により求めた計算値であり、a0とNAlについて1次式で整理したとき(a0=0.000868NAl+2.425)の傾きを表している。)
(B)(Si/Al)計算式=(192−NAl)/NAl
(数式(B)において、(Si/Al)計算式はバルクのゼオライトにおける計算上のSiO2/Al2O3モル比であり、NAlは数式(A)により算出される単位格子骨格あたりのアルミニウム原子数(個)であり、192はY型ゼオライトの単位格子寸法あたりのケイ素原子とアルミニウム原子の原子数の総数(個)である。)
(C)ゼオライト内の全アルミニウム原子数に対するゼオライト骨格を形成するアルミニウム原子数の比(モル比)=(化学組成分析によるバルクのゼオライトのSiO2/Al2O3モル比)/(Si/Al)計算式
(数式(C)において、(Si/Al)計算式は数式(B)により算出されるバルクのゼオライトにおける計算上のSiO2/Al2O3モル比である。)
また、本発明に係る炭化水素油の接触分解触媒において、上記ソーダライトケージ構造を有するゼオライトは、「結晶化度/100」(無単位)が、0.50〜0.98であるものが好ましく、0.60〜0.98であるものがより好ましく、0.70〜0.98であるものがさらに好ましい。
(0.02〜1.0)R2/mO・Al2O3・(5〜11)SiO2・(5〜8)H2O
(上記組成式において、Rは、Na、Kその他のアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンを表し、mはRの原子価を表している)を有する安定化Y型ゼオライトを挙げることができる。
また、上記の格子定数や結晶化度等の規定を満たすソーダライトケージ構造を有するゼオライトは、既知のゼオライトの製造方法法により製造することができ、また既存のゼオライトに対し特開平6−72707号公報に記載の酸処理方法や、特許第2544317号公報に記載の熱処理等を施すことにより、調製することもできる。
シリカゾルには、幾つかの種類が知られており、コロイダルシリカを例に挙げれば、ナトリウム型、リチウム型、酸型等があるが、本発明はいずれの型のシリカゾル由来のケイ素原子を含むものであってもよい。
また、商業的規模で生産する場合には、希釈水ガラス水溶液と硫酸水溶液とを反応させて得られるシリカヒドロゾル由来のケイ素原子であってもよい。
シリカゾルは接触分解触媒の製造時において、結合剤として使用されるものであり、接触分解触媒の調製時に加熱されて酸化されるものであるが、接触分解触媒の調製時にシリカゾルを使用することにより、造粒化(微粒子化)する際の成形性を向上させ、容易に球状化することができ、また、接触分解触媒の流動性及び耐摩耗性を容易に向上させることができる。
また、接触分解触媒は、第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子を含有することによって、酸性質が変化して分解活性が向上する。
従って、本発明に係る炭化水素油の接触分解触媒は、この第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子を含有するものであることによって、所期の高い分解活性を発揮するとともに、オクタン価の高い高品質なガソリン留分を製造することができる。
FAl={(a0−2.425)/0.000868}×(結晶化度/100)×上記ゼオライトの含有割合 (I)
(ただし、FAlは接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合(個・質量%)、a0は上記ゼオライトの単位格子寸法(nm)、2.425は単位格子骨格内の全アルミニウム原子が骨格外に脱離したときの単位格子寸法(nm)、0.000868(nm/個)は実験から求めた計算値、結晶化度/100は上記ゼオライトの結晶化度を100で割った値(無単位)、ゼオライトの含有割合は、接触分解触媒中における上記ゼオライトの含有割合(質量%))
により算出される、接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、上記第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合の比(上記第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合/接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合)が、0.01〜0.45であり、0.01〜0.15であることが好ましく、0.01〜0.13であることがさらに好ましい。
本発明に係る炭化水素油の接触分解触媒は、触媒調製時に結合剤としてアルミナゾル等の他の結合剤を使用してなるものであってもよく、この場合、接触分解触媒中にはアルミナゾルが酸化物として含有されることになる。
アルミナゾルも、加熱によって脱水され、水分を失うと、酸化物形態となって安定化する。
本発明に係る炭化水素油の接触分解触媒が希土類金属を含有するものであることにより、ゼオライト結晶の崩壊を抑制し、触媒の耐久性を向上させることができる。
本発明に係る炭化水素油の接触分解触媒が酸化物換算で希土類金属を上記割合で含有するものであることにより、接触分解反応に供したときに高分解活性を発揮し得るとともに、オクタン価の高いガソリン留分を製造することができる。
FAl={(a0−2.425)/0.000868}×(結晶化度/100)×上記ゼオライトの含有割合 (I)
(ただし、FAlは接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合(個・質量%)、a0は上記ゼオライトの単位格子寸法(nm)、2.425は単位格子骨格内の全アルミニウム原子が骨格外に脱離したときの単位格子寸法(nm)、0.000868(nm/個)は実験から求めた計算値、結晶化度/100は前記ゼオライトの結晶化度を100で割った値(無単位)、ゼオライトの含有割合は、接触分解触媒中における上記ゼオライトの含有割合(質量%))
により算出される、接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、上記酸化物換算した希土類金属の含有割合の比(上記酸化物換算した希土類金属の含有割合/接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合)が0.003〜0.27であり、0.01〜0.1であることが好ましく、0.01〜0.05であることがより好ましい。
なお、上記粒子径は、筒井理化学器械(株)製“ミクロ形電磁振動ふるい器 M−2型”により測定した値を意味するものとする。
本発明に係る炭化水素油の接触分解触媒は、例えば、格子定数が2.430〜2.445nmであるソーダライトケージ構造を有するゼオライト、シリカゾル、第一リン酸アルミニウムおよび粘土鉱物を各々含有する水性スラリーを調製し、得られた水性スラリーを乾燥処理した後、希土類金属源によるイオン交換を行うことにより製造することができる。
上記水性スラリーは、先ず、シリカゾルを水中に添加し、混合して、均一な結合剤水溶液を調製した後、第一リン酸アルミニウム、ソーダライトケージ構造を有するゼオライト及び粘土鉱物を添加し、混合することにより、目的とする均一な水性スラリーを得ることができる。
上記水性スラリーの調製時、第一リン酸アルミニウムの一部又は全部を予め水中に添加、混合してもよい。
FAl={(a0−2.425)/0.000868}×(結晶化度/100)×上記ゼオライトの含有割合 (I)
(ただし、FAlは接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合(個・質量%)、a0は上記ゼオライトの単位格子寸法(nm)、2.425は単位格子骨格内の全アルミニウム原子が骨格外に脱離したときの単位格子寸法(nm)、0.000868(nm/個)は実験から求めた計算値、結晶化度/100は前記ゼオライトの結晶化度を100で割った値(無単位)、ゼオライトの含有割合は、接触分解触媒中における上記ゼオライトの含有割合(質量%))
により算出される、接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、上記第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合の比が上述した範囲を満たすように適宜調整する。
上記水性スラリーの乾燥は、噴霧乾燥により行うことが好ましく、噴霧乾燥処理を施すことにより、微小球体(触媒前駆体)を得ることができる。
上記噴霧乾燥は、噴霧乾燥装置を用い、200〜600℃のガス入口温度、および100〜300℃のガス出口温度の条件下に行うことが好ましい。
噴霧乾燥により得られる微小球体は、20〜150μmの粒子径、5〜30質量%の水分を含有するものであることが適当である。
上記微小球体が過剰のアルカリ金属や可溶性の不純物等を含まないものである場合は、そのまま接触分解触媒とすることができる。
FAl={(a0−2.425)/0.000868}×(結晶化度/100)×上記ゼオライトの含有割合 (I)
(ただし、FAlは接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合(個・質量%)、a0は上記ゼオライトの単位格子寸法(nm)、2.425は単位格子骨格内の全アルミニウム原子が骨格外に脱離したときの単位格子寸法(nm)、0.000868(nm/個)は実験から求めた計算値、結晶化度/100は前記ゼオライトの結晶化度を100で割った値(無単位)、ゼオライトの含有割合は、接触分解触媒中における上記ゼオライトの含有割合(質量%))
により算出される、接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の接触分解触媒中の含有割合に対する、酸化物換算した上記希土類金属の含有割合の比が上述した範囲を満たすように適宜調整する。
上記製造方法においては、原料量を適宜調整することにより、乾燥触媒基準で、ソーダライトケージ構造を有するゼオライト、シリカゾル由来のケイ素原子、第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子、粘土鉱物及び希土類金属の酸化物を所望量含有する接触分解触媒を調製することができる。
本発明に係る炭化水素油の接触分解触媒は、流動接触分解用触媒として好適に使用することができる。
本発明に係る炭化水素油の接触分解方法は、本発明に係る炭化水素油の接触分解触媒と炭化水素油とを接触させることを特徴とするものである。
さらに、上記炭化水素油としては、当業者に周知の水素化処理、即ちNi−Mo系触媒、Co−Mo系触媒、Ni−Co−Mo系触媒、Ni−W系触媒などの水素化処理触媒の存在下、高温・高圧下で水素化脱硫した水素化処理油も挙げることができる。
すなわち、触媒再生器から供給される高温の再生触媒を、クラッキング反応器中で炭化水素油と混合して接触させ、上記触媒をクラッキング反応器の上方向に導きつつ、炭化水素油を分解する。次いで、上記炭化水素油を接触分解することにより表面に析出したコークによって失活した触媒を、分解生成物から分離し、ストリッピング後、触媒再生器に供給する。触媒再生器に供給された失活した接触分解触媒は、該触媒上のコークを空気燃焼により除去、再生した後、再びクラッキング反応器に循環する。
一方、接触分解反応により得られたクラッキング反応器内の分解生成物は、ドライガス、LPG、ガソリン留分、LCO、重質留分のような1種以上の留分に分離する。もちろん、分解生成物から分離したLCOや重質留分の一部あるいは全部を、クラッキング反応器内に再循環させて分解反応をさらに進めてもよい。
本発明に係る炭化水素油の接触分解方法は、炭化水素油の流動接触分解方法として、好適に実施することができる。
以下の実施例および比較例においては、ソーダライトケージ構造を有するゼオライトとして表1の特性を有する安定化Y型ゼオライト(ゼオライト1〜ゼオライト6)を使用するとともに、シリカゾルとしてSiO2濃度29.0質量%であるもの、第一リン酸アルミニウムとしてAl2O3・3P2O5換算濃度46.2質量%であるもの、粘土鉱物としてカオリナイトをそれぞれ使用した。
上記シリカゾル21.0g(乾燥基準、SiO2換算量)を25%硫酸で希釈し、攪拌することによりシリカゾルの水溶液を得た。
一方、32.0g(乾燥基準)のゼオライト4に蒸留水を加え、ゼオライトスラリーを調製した。上記シリカゾルの水溶液に、上記カオリナイト46.63g(乾燥基準)と、上記第一リン酸アルミニウム0.07g(乾燥基準、Al2O3・3P2O5換算量)とを加えて混合し、更に上記ゼオライトスラリーを添加し、10分間攪拌混合して水性スラリーを調製した。
得られた水性スラリーを210℃の入口温度、および140℃の出口温度の条件で噴霧乾燥し、触媒前駆体である微小球体を得た。
次いで得られた微小球体を60℃に加温された5質量%硫酸アンモニウム水溶液3Lで2回イオン交換し、更に3Lの蒸留水で洗浄し、乾燥機中110℃で一晩乾燥することにより、中間体1を得た。
上記中間体1に希土類金属として0.3g(乾燥基準、酸化物換算量)のランタンを含有するようにランタン化合物でイオン交換処理することにより、目的とする触媒1を得た。
第一リン酸アルミニウムの添加量を0.2g(乾燥基準、Al2O3・3P2O5換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を46.5g(乾燥基準)に変更した以外は実施例1と同様の方法で、触媒2を得た。
第一リン酸アルミニウムの添加量を0.5g(乾燥基準、Al2O3・3P2O5換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を46.2g(乾燥基準)に変更した以外は実施例1と同様の方法で、触媒3を得た。
第一リン酸アルミニウムの添加量を1.2g(乾燥基準、Al2O3・3P2O5換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を45.5g(乾燥基準)に変更した以外は実施例1と同様の方法で、触媒4を得た。
第一リン酸アルミニウムの添加量を1.8g(乾燥基準、Al2O3・3P2O5換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を44.9g(乾燥基準)に変更した以外は実施例1と同様の方法で、触媒5を得た。
希土類金属の添加量を0.02g(乾燥基準、酸化物換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を46.48g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒6を得た。
希土類金属の添加量を0.1g(乾燥基準、酸化物換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を46.4g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒7を得た。
希土類金属の添加量を0.6g(乾燥基準、酸化物換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を45.9g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒8を得た。
希土類金属の添加量を0.9g(乾燥基準、酸化物換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を45.6g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒9を得た。
ゼオライト4をゼオライト1に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒10を得た。
ゼオライト4をゼオライト2に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒11を得た。
ゼオライト4をゼオライト3に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒12を得た。
ゼオライト4の添加量を22.0g(乾燥基準)に変更し、カオリナイトの添加量を56.2g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒13を得た。
ゼオライト4の添加量を27.0g(乾燥基準)に変更し、カオリナイトの添加量を51.2g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒14を得た。
ゼオライト4の添加量を39.0g(乾燥基準)に変更し、カオリナイトの添加量を39.2g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、触媒15を得た。
希土類金属の添加量を0.9g(乾燥基準、酸化物換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を46.03g(乾燥基準)に変更した以外は実施例1と同様の方法で、触媒16を得た。
第一リン酸アルミニウムの添加量を1.8g(乾燥基準、Al2O3・3P2O5換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を44.3g(乾燥基準)に変更した以外は実施例9と同様の方法で、触媒17を得た。
希土類金属の添加量を0.02g(乾燥基準、酸化物換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を46.91g(乾燥基準)に変更した以外は実施例1と同様の方法で、触媒18を得た。
第一リン酸アルミニウムの添加量を0.02g(乾燥基準、Al2O3・3P2O5換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を46.68g(乾燥基準)に変更した以外は実施例1と同様の方法で、比較触媒1を得た。
第一リン酸アルミニウムの添加量を2.5g(乾燥基準、Al2O3・3P2O5換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を44.2g(乾燥基準)に変更した以外は実施例1と同様の方法で、比較触媒2を得た。
希土類金属を添加せず、カオリナイトの添加量を46.5g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、比較触媒3を得た。
希土類金属の添加量を1.5g(乾燥基準、酸化物換算量)に変更し、カオリナイトの添加量を45.0g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、比較触媒4を得た。
ゼオライト4をゼオライト5に変更した以外は実施例3と同様の方法で、比較触媒5を得た。
ゼオライト4をゼオライト6に変更した以外は実施例3と同様の方法で、比較触媒6を得た。
ゼオライトの添加量を10.0g(乾燥基準)に変更し、カオリナイトの添加量を68.2g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で、比較触媒7を得た。
ゼオライトの添加量を50.0g(乾燥基準)に変更し、カオリナイトの添加量を28.2g(乾燥基準)に変更した以外は実施例3と同様の方法で調製したが、触媒化できなかった。
なお、以下の表において、「ゼオライト」欄は、安定化Y型ゼオライトの乾燥基準での含有量を示し、「シリカゾル(SiO2換算)」欄は、シリカゾル由来のケイ素原子を乾燥基準でSiO2換算したときの含有割合(質量%)を示し、「第一リン酸アルミニウム(Al2O3・P2O5換算)」欄は、第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子を乾燥基準でAl2O3・3P2O5換算したときの含有割合(質量%)を示し、「希土類金属(酸化物換算)」欄は、希土類金属を乾燥基準で酸化物換算したときの含有割合(質量%)を示し、「粘土鉱物」欄は、粘土鉱物の乾燥基準での含有割合(質量%)を示している。
また、以下の表において、「ALP/FAL」欄は、下記式(I)
FAl={(a0−2.425)/0.000868}×(結晶化度/100)×上記ゼオライトの含有割合 (I)
(ただし、FAlは接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合(個・質量%)、a0は上記ゼオライトの単位格子寸法(nm)、2.425は単位格子骨格内の全アルミニウム原子が骨格外に脱離したときの単位格子寸法(nm)、0.000868(nm/個)は実験から求めた計算値、結晶化度/100は前記ゼオライトの結晶化度を100で割った値(無単位)、ゼオライトの含有割合は、接触分解触媒中における上記ゼオライトの含有割合(質量%))
により算出される、接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、上記第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合の比(上記第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合/接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合)を意味し、「RE/FAL」欄は、上記式(I)により算出される接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、上記酸化物換算した希土類金属の含有割合の比(上記酸化物換算した希土類金属の含有割合/接触分解触媒中における上記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合)を意味する。
上記触媒1〜触媒18および比較触媒1〜比較触媒7を用い、反応容器と触媒再生器とを有する流動床式接触分解装置であるベンチスケールプラントにより、各々同一の原料油を同一の条件下で接触分解させた。
接触分解に先立ち、実際の使用状態に近似させるべく、即ち平衡化させるべく、上記触媒1〜触媒18および比較触媒1〜比較触媒7を、500℃で5時間乾燥させた後、各接触分解触媒のニッケル及びバナジウムの含有量がそれぞれ1000質量ppmおよび2000質量ppmになるように、ナフテン酸ニッケル及びナフテン酸バナジウムを含むシクロヘキサン溶液を吸収させ、乾燥させた上で、500℃で5時間の焼成を行い、引き続き、各触媒を100%水蒸気雰囲気中785℃で6時間処理した。
続いて、上記実際の使用状態に近似させた各触媒を用い、表8に記載の性状を有する、脱硫減圧軽油(VGO)50容量%と脱流残油(DDSP)50容量%とを混合してなる炭化水素油を、表9に記載の反応条件により、触媒/原料比(質量比)を6、8、10、12となるように変更しつつ接触分解反応を行った。
上記分解条件で得られた、ドライガス(水素ガス、炭素数が1である炭化水素(C1留分)および炭素数が2である炭化水素(C2留分))、LPG(炭素数が3である炭化水素(C3留分)および炭素数が4である炭化水素(C4留分))、ガソリン留分(沸点25〜190℃)、中間留分(LCO(沸点190℃超350℃未満))および重質留分(沸点350℃以上)の生成量を、Agilent technologies社製 AC Simdis Analyzerを用いたガスクロ蒸留法により測定し、各含有割合を求めた。
また、上記分解条件下で得られたLPG中のC3留分およびC4留分の各生成量と、上記分解条件下で得られたLPG中に含まれるプロピレン、ブテンの各生成量を、ガスクロマトグラフ(GLサイエンス社製GC4000)により測定し、各含有割合を求めた。
さらに、上記分解条件下で得られたコーク生成量は、触媒再生時に発生した一酸化炭素および二酸化炭素の生成量をガスクロマトグラフ(GLサイエンス社製GC−3200)により測定し、触媒再生時に燃焼した炭素量を求めることによって算出した。
また、得られたガソリン留分のオクタン価(RON)を、ヒューレッドパッカード社製PONA分析装置を用い、ガスクロマトグラフ法によるGC−RONにより算出した。
上記各生成物の生成量およびガソリン留分のオクタン価(RON)を、4種類の触媒/原料油比毎にそれぞれ求めた。
次いで、得られたデータに基づいて、上記触媒/原料油比と各生成物の生成割合(質量%)との相関式および上記触媒/原料油比と得られたガソリン留分のオクタン価(RON)との相関式を最小二乗法により求めた。
また、転化率(質量%)は(100−LCO留分の得率−重質留分の得率)により算出し、上記触媒/原料油比と転化率との相関式を求めた。
上記相関式のうち触媒/原料油比と転化率(質量%)との相関式から、転化率が63質量%である場合における触媒/原料油比R1を求めた上で、触媒/原料油比と各生成物の生成割合(質量%)との相関式から、触媒/原料油比がR1である場合における各生成物の生成割合を各生成物の得率(質量%)として求めるとともに、触媒/原料油比と得られたガソリン留分のオクタン価(RON)との相関式から、触媒/原料油比がR1である場合におけるガソリン留分のオクタン価(RON)を算出した。
表10〜表15に、触媒1〜触媒18及び比較触媒1〜比較触媒7を各々用いて接触分解し、上記相関式に基づいてそれぞれ求められた、ドライガスの得率(質量%)、C3留分の得率(質量%)、C4留分の得率(質量%)、ガソリン留分の得率(質量%)、LCO留分の得率(質量%)、重質留分の得率(質量%)、プロピレンの得率(質量%)、ブテンの得率(質量%)、さらに、C3留分およびC4留分の合計得率に対するプロピレンおよびブテンの合計得率の割合{(プロピレンおよびブテンの合計得率/C3留分およびC4留分の合計得率)×100}を示すオレフィニシティーおよびガソリン留分のオクタン価(RON)を示す。
また、表14より、比較例2で用いた比較触媒2は、実施例1〜実施例5で用いた触媒1〜触媒5との関係では、第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合が2.5質量%と多いことから、第一リン酸アルミニウムによる水素移行反応が促進されると考えられ、このために接触分解反応に供してもオレフィニシティーが低くなることが分かる。
また、表14より、比較例4で用いた比較触媒4は、実施例6〜実施例9で用いた触媒6〜触媒9との関係では、希土類金属の含有量が1.5質量%と多いことから、希土類金属による水素移行反応が促進されると考えられ、このために接触分解反応に供してもオレフィニシティーが低くなることが分かる。
また、表15より、比較例6で用いた比較触媒6は、実施例3および実施例10〜実施例12で用いた触媒3および触媒10〜触媒12との関係では、ゼオライトの格子定数が2.455で結晶化度も100質量%と高いために、ゼオライトの安定性が低く、水素移行反応が進行し易くなると考えられ、このために接触分解反応に供したときに、十分な重質留分分解能が得られずに重質留分の得率が高くなり、オレフィニシティーが低くなることが分かる。
Claims (2)
- 格子定数が2.430〜2.445nmであるソーダライトケージ構造を有するゼオライトを20〜40質量%、シリカゾル由来のケイ素原子をSiO2換算で10〜30質量%、第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子をAl2O3・3P2O5換算で0.05〜2質量%、希土類金属を酸化物換算で0.01〜1質量%、並びに粘土鉱物を27〜69.9質量%含み、
下記式(I)
FAl={(a0−2.425)/0.000868}×(結晶化度/100)×前記ゼオライトの含有割合 (I)
(ただし、FAlは接触分解触媒中における前記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合(個・質量%)、a0は前記ゼオライトの単位格子寸法(nm)、2.425は単位格子骨格内の全アルミニウム原子が骨格外に脱離したときの単位格子寸法(nm)、0.000868(nm/個)は実験から求めた計算値、結晶化度/100は前記ゼオライトの結晶化度を100で割った値(無単位)、ゼオライトの含有割合は、接触分解触媒中における前記ゼオライトの含有割合(質量%))
により算出される、接触分解触媒中における前記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の含有割合に対する、前記第一リン酸アルミニウム由来のリン原子およびアルミニウム原子のAl2O3・3P2O5換算した含有割合の比が0.01〜0.45であり、接触分解触媒中における前記ゼオライトの単位格子骨格内に存在するアルミニウム原子の接触分解触媒中の含有割合に対する、前記酸化物換算した希土類金属の含有割合の比が0.003〜0.27である
ことを特徴とする炭化水素油の接触分解触媒。 - 請求項1に記載の炭化水素油の接触分解触媒と炭化水素油とを接触させることを特徴とする炭化水素油の接触分解方法。
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