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JP2016000604A - 車両用シートパッド、及び車両シートパッドの製造方法 - Google Patents

車両用シートパッド、及び車両シートパッドの製造方法 Download PDF

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石井 直人
Naoto Ishii
直人 石井
啓 中島
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啓 中島
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Abstract

【課題】本発明は、成形型で発泡成形しても欠肉部が発生し難い突起を備える車両用シートパッドを提供することを課題とする。【解決手段】本発明に係る車両用シートパッド4は、成形型で発泡成形された樹脂発泡体6により構成され、樹脂発泡体6は、本体部10と、本体部10の表面10aから突出する複数の突起11と、本体部10の表面10aから突出して突起11、11同士を連続させる連続部12と、を備え、連続部12は、突起11の周方向の一部に連続していることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートパッド、及び車両シートパッドの製造方法に関する。
車両用のシートクッションやシートバックでは、車両用シートパッドを構成する部材として、乗員からの荷重を受けて変形可能な樹脂発泡体が利用されている。そして、このような樹脂発泡体は、成形型で発泡成形するのが一般的である。
また、下記特許文献1の車両用シートパッドでは、樹脂発泡体と乗員との間を蒸れ難くするため、そして、樹脂発泡体の触感・追従性を向上させるため、乗員が着座する面又はもたれ掛る面に複数の突起が形成されている。なお、上記した樹脂発泡体の追従性とは、樹脂発泡体が乗員の体形に追従して変形することをいう。
特開2009−6825号
しかしながら、突起に対応する凹部を成形型に設け、発泡成形により複数の突起を備える樹脂発泡体を製造しようとすると、発泡体材料の発泡時に、先に硬化した発泡体材料(樹脂発泡体)が凹部の開口部を閉塞するおそれがあった。
そして、このような場合において、凹部内で発泡体材料が膨張し、凹部内の空気を開口部側に押し出したとしても、凹部から排出されなかった。この結果、凹部内に空気が残留し、硬化した突起に欠肉部が発生した。
以上から、成形型で発泡成形しても欠肉部が発生し難い突起の開発が望まれていた。
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、成形型で発泡成形しても欠肉部が発生し難い突起を備える車両用シートパッド、及び車両用シートパッドの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る車両用シートパッドは、成形型で発泡成形された樹脂発泡体により構成され、前記樹脂発泡体は、本体部と、前記本体部の表面から突出する複数の突起と、前記本体部の表面から突出して前記突起同士を連続させる連続部と、を備え、前記連続部は、前記突起の周方向の一部に連続していることを特徴とする。
前記する発明によれば、連続部を有するので、発泡成形時において、成形型の凹部から空気が排出され易くなる。このため、空気溜まりによる欠肉部が発生し難い。
また、突起の周方向の一部に連続部が連続していることから、突起の周りは、一部が連続部に占有されているものの、他部は空間(突起同士の隙間)になっており、車両用シートパッドの表面が蒸れ難い。
また、突起の周方向の一部に連続部が連続していることから、突起の変形し易さが確保されている。このため、車両用シートパッドは、もたれ掛る乗員に柔らかい触感を与え、かつ、乗員の体形に追従して変形し易い。
また、前記突起は、円錐台状であることが好ましい。
前記する構成によれば、成形型において、突起を成形する凹部の形状も円錐台状となる。このため、凹部には角部がなく、型抜きした際に突起の一部が欠肉し難い。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明に係る車両用シートパッドの製造方法は、前記した車両用シートパッドの製造方法であって、前記成形型に発泡体材料を導入する発泡体材料導入工程と、前記成形型に導入した前記発泡体材料を加熱して発泡させる発泡工程と、前記発泡後に前記樹脂発泡体を前記成形型から抜き出す型抜工程と、を有し、前記成形型は、前記本体部を成形するための本体部用空間と、前記本体部の表面を成形する面よりも凹む複数の凹部と、前記本体部の表面を成形する面よりも凹んで前記凹部同士を連通させる連通部と、を備え、前記連通部は、前記凹部の周方向の一部を連通していることを特徴とする。
前記する発明によれば、硬化した発泡体材料が凹部の開口部を閉塞しても、凹部内の空気は、膨張する発泡体材料により連通部内に押し出され、他の凹部から排出される。このため、樹脂発泡体の突起には、欠肉部が発生し難い。
また、突起の周りは、一部が連続部に占有されているものの、他部が空間(突起同士の隙間)になっており、車両用シートパッドの表面が蒸れ難い。
また、突起の変形し易さが損なわれないため、車両用シートパッドは、もたれ掛る乗員に柔らかい触感を与え、かつ、乗員の体形に追従して変形し易い。
本発明によれば、成形型で発泡成形しても欠肉部が発生し難い突起を備える車両用シートパッド、及び車両用シートパッドの製造方法を提供することができる。
実施形態に係る車両用シートを左前側の上方から斜視した斜視図である。 シートバックの断面図であり、車両用シートパッド(樹脂発泡体)は、図3のI−I線矢視断面図である。 突起が設けられた樹脂発泡体の前面の一部を抽出した図である。 図3のII−II線矢視断面図である。 実施形態に係る下型の下面の一部を抽出した平面図である。 図5のIII−III線矢視断面図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。 (a)は、第1変形例に係る突起及び連続部を正面視した正面図、(b)は、(a)のV−V線矢視断面図、(c)は、(a)のVI−VI線矢視断面図である。 第2変形例に係る突起及び連続部の斜視図である。
つぎに本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態では、本発明を車両用シート1のシートバック2に適用した例を挙げる。なお、本発明はシートバック2に限定されるものでなく、シートクッション3aに適用してもよいものである。
図1に示すように、車両用シート1は、座面を構成するシートクッション3aと、乗員の胴部を支持するシートバック2と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト3bと、を備える。
また、図1、図2に示すように、シートバック2は、シートクッション3aの後部から上方に延びる車両用シートパッド4と、車両用シートパッド4を覆い装飾する表皮5と、を備える。
車両用シートパッド4は、発泡体材料を成形型で発泡させて所定形状に成形された樹脂発泡体6である。
図1〜図4に示すように、樹脂発泡体6は、正面視略矩形状の本体部10と、本体部10の前面10aから前方に突出する複数の突起11と、突起11,11同士を連続させる複数の連続部12と、を備える。
図1に示すように、本体部10の前面10a側には、表皮5のステッチ5aに沿って延びるワイヤ5bが埋設されている。なお、突起11と連続部12との説明については後述する。
表皮5は、複数のカバーピースの端部を縫合してなる袋状部材である。
図示しないが、表皮5は、縫合されるカバーピースの端部を表皮5の裏面側に折り曲げた状態で縫合されており、表皮5の裏面側にカバーピースの端部が隠れ、表皮5の表面側にステッチ5a(図1参照)が現れるようになっている。
また、表皮5のカバーピースの端部には、本体部10に埋設されたワイヤ5bに係止するCリングが設けられている。このため、表皮5が車両用シートパッド4に対して位置ずれし難く、かつ、ステッチ5aがワイヤ5bに沿って延びて表皮5に皺が発生し難くなっている。
つぎに、突起11と連続部12とについて説明する。
図2〜図4に示すように、突起11は、基端部11a(本体部10の前面10a)から先端面11bに向うにつれて次第に先細りする略円錐台状を呈し、先端面11bが円形になっている。
図1に示すように、複数の突起11が設けられている領域Q(図1の斜線を参照)は、本体部10の前面10aの左右方向中央部であり、車両用シートパッド4にもたれ掛る乗員の背中に対応している。また、領域Qは、上方に向うにつれて次第に左右方向に拡張し、車両用シートパッド4にもたれ掛る乗員の両肩部にも対応している。
以上から、乗員が車両用シートパッド4にもたれ掛ると突起11が圧縮し、乗員に対して突起11の柔らかい触感を与えることができる。また、車両用シートパッド4の前面側は、変形し易い複数の突起11が設けられているので、乗員の体形に追従して変形し易い。
図3に示すように、領域Qにおける突起11の配列は、一つの突起11に対し、他の突起11が上下両側と左右両側とに配置され、格子状になっている。
また、突起11は、上下方向に隣り合う他の突起11に対し、所定の間隔をあけて配置されている。よって、上下方向に隣り合う突起11同士の間には空間S1(図2参照)が設けられ、本体部10の前面10aが蒸れ難くなっている。
一方で、突起11は、左右方向に隣り合う他の突起11に対して連続している。なお、本実施形態において、連続する突起11同士の境界線が連続部12である。
図4に示すように、連続部12は、突起11同士を連続させる部位である。連続部12は、本体部10の前面10aから前方に突出しており、突起11とともに成形型で発泡成形により成形可能な形状になっている。
また、連続部12は、一つの突起11に対して左側と右側とに設けられ、突起11の周方向の一部が連続部12に連続している。このため、突起11が連続部12により連続される部位は全周ではなく、突起11の変形し易さが損なわれないようになっている。
また、連続部12の高さL2(本体部10の前面10aからの突出量)は、突起11の高さL1よりも小さい。このため、突起11同士の間であって連続部12の前方には、空間S2が設けられ、本体部10の前面側がより蒸れ難くなっている。
つぎに、車両用シートパッド4の製造方法で用いられる成形型について説明する。
本実施形態の成形型は、下型20(図5参照)と上型とで構成され、下型20の方で、車両用シートパッド4(樹脂発泡体6)の前面側を成形する。
図5に示すように、下型20の下面20aは、本体部10の前面10aを形成するキャビティ面であり、その下面20aには、下方へ凹む複数の凹部21と、左右方向に隣り合う凹部21、21同士を連通させる複数の連通部22と、が形成されている。
凹部21は、突起11を成形する部位である。
図6、図7に示すように、凹部21は、略円錐台状を呈し、開口部21aと底面21bとが円形になっている。なお、凹部21に角部がないため突起11の一部が欠肉し難い。
図5に示すように、複数の凹部21は、突起11の配列と同じように、格子状に配列され、上下方向に所定間隔を開けて設けられている。
一方で、凹部21は、内周面21cの左部と右部が切り欠かれ、左右方向に隣り合う他の凹部21と連通している(図5の矢印A参照)。なお、内周面21cを切り欠いてなる空間が本実施形態の連通部22である。
連通部22は、連続部12を成形する部位である。
図7に示すように、連通部22は、下型20の下面20aから下方に凹む空間であり、本体部10を成形するための本体部用空間S3に連続している。
また、図5に示すように、連通部22は、一つの凹部21に対して左側と右側とに設けられ、凹部21の周方向の一部が連通部22により連通されている。
つぎに、車両用シートパッド4の製造方法について説明する。
車両用シートパッド4の製造方法は、成形型準備工程と、発泡体材料導入工程と、発泡工程と、型抜工程の順で実施される。
成形型準備工程は、所定の位置にセットされた成形型に離型材を散布し、さらに成形型にワイヤ5bを配置することを行う。
発泡体材料導入工程では、下型20に発泡体材料の原液を導入するとともに、下型20に上型で型締めする。なお、発泡体材料の原液の量は、キャビティが占める体積の5分の1程度である。
発泡工程では、発泡体材料の原液を膨張させて硬化させるため、成形型を加熱することで内部の発泡体材料を温める。
ここで、図6、図7に示すように、硬化した発泡体材料P(樹脂発泡体)が凹部21の開口部21aを閉塞している場合、凹部21内の空気は、膨張する発泡体材料に押し出されて、図7の矢印Bに示すように、連通部22を通過して隣の凹部21内に流れ込み、そして、隣の凹部21で膨張する発泡体材料に押し出されて開口部21aから排出される。
この結果、空気が排出された凹部21内で発泡体材料が硬化し、突起11と連続部12が本体部10の前面10aに成形される。
つぎの型抜工程では、下型20から上型を外して下型20の上方を開放させ、樹脂発泡体6を下型20から上方に抜き出す。
以上、実施形態に係る車両用シートパッド4によれば、連続部12を備えるため、成形型で発泡成形させて車両用シートパッド4を構成する樹脂発泡体6を製造しても、その樹脂発泡体6の突起11には、空気溜まりによる欠肉部が発生し難い。
また、実施形態に係る車両用シートパッド4の製造方法によれば、成形型に連通部22が設けられているため、成形型で発泡成形させて車両用シートパッド4を構成する樹脂発泡体6を製造しても、その樹脂発泡体6の突起11には、空気溜まりによる欠肉部が発生し難い。
また、実施形態に係る車両用シートパッド4によれば、樹脂発泡体6に連続部12が設けられたとしても、突起11の変形し易さが損なわれない。このため、車両用シートパッド4は、もたれ掛る乗員に柔らかい触感を与えることができ、かつ、乗員の体形に追従して変形し易い。
また、実施形態に係る車両用シートパッド4によれば、樹脂発泡体6に連続部12が設けられたとしても、突起11の周りには空間S1、S2が確保されているため、車両用シートパッド4の表面は蒸れ難くなっている。
以上、実施形態に係る車両用シートパッド4と、車両用シートパッド4の製造方法と、について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、実施形態の突起11は円錐台状であったが、本発明は、角錐状や円柱状など、特に限定されない。
また、実施形態の複数の突起11の配列は格子状であったが、本発明は、たとえば図8に示すように、一つの突起11に対し、左上、右上、左下、右下のそれぞれに突起11を配置したものであってもよい。
また、このような場合において、一つの突起11に対し、左上、右上、左下、右下に配置される各突起11との間に連続部12を設けてもよい。これによれば、成形型で発泡成形する際に、一つの凹部21に対して4つの連通部22が形成され、実施形態の例よりも凹部21内の空気が排出され易くなる。
また、実施形態の連続部12は、突起11、11同士が近接し、突起11同士の境界線であったが、本発明はこれに限定されない。
図9に示すように、連続部12Aは、本体部10の前面10aから突出して突起11と同じ高さであり、離間する突起11、11間で直線状に延びる壁状のものであってもよい。このような連続部12Aであっても、実施形態に係る連続部12と同等の作用効果を発揮することができる。
なお、変形例の連続部12Aは、2つの突起11、11間で直線状に延びているが、本発明はこれに限定されず、曲線状であってもよい。
また、連続部12Aを成形するための成形型において、連続部12Aに対応する連通部は、直線状の溝となる。また、直線状の溝によれば、実施形態の連通部22よりも深いため、凹部21から空気がより排出される易くなる。
また、実施形態の連続部12は、2つの突起11、11を連続させるものであったが、本発明は、3以上の突起11を連続させる連続部12であってもよい。
1 車両用シート
2 シートバック
4 車両用シートパッド
5 表皮
6 樹脂発泡体
10 本体部
11 突起
12、12A 連続部
20 下型
21 凹部
22 連通部
P 発泡体材料

Claims (3)

  1. 成形型で発泡成形された樹脂発泡体により構成され、
    前記樹脂発泡体は、
    本体部と、
    前記本体部の表面から突出する複数の突起と、
    前記本体部の表面から突出して前記突起同士を連続させる連続部と、
    を備え、
    前記連続部は、前記突起の周方向の一部に連続している
    ことを特徴とする車両用シートパッド。
  2. 前記突起は、円錐台状であることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートパッド。
  3. 請求項1に係る車両用シートパッドの製造方法であって、
    前記成形型に発泡体材料を導入する発泡体材料導入工程と、
    前記成形型に導入した前記発泡体材料を加熱して発泡させる発泡工程と、
    前記発泡後に前記樹脂発泡体を前記成形型から抜き出す型抜工程と、
    を有し、
    前記成形型は、
    前記本体部を成形するための本体部用空間と、
    前記本体部の表面を成形する面よりも凹む複数の凹部と、
    前記本体部の表面を成形する面よりも凹んで前記凹部同士を連通させる連通部と、
    を備え、
    前記連通部は、前記凹部の周方向の一部を連通している
    ことを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
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