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JP2016094321A - フェライト焼結体およびノイズフィルタ - Google Patents

フェライト焼結体およびノイズフィルタ Download PDF

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憲一 古舘
Kenichi Furutachi
憲一 古舘
須恵 敏幸
Toshiyuki Sue
敏幸 須恵
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Abstract

【課題】 種々の加工や繰り返し受ける熱による脱粒が少なく、配線形成に及ぼす影響の小さいフェライト焼結体およびノイズフィルタを提供する。
【解決手段】 本発明のフェライト焼結体は、Fe、Ni、ZnおよびCuを含む酸化物が主成分であり、副成分として、Laの酸化物およびPrの酸化物の少なくともいずれかを含み、前記主成分の合計100質量%に対する含有量が、LaをLa換算、PrをPr換算した合計で0.01質量%以上0.60質量%以下であり、平均結晶粒径が6μm以下(0μmを含まず)である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フェライト焼結体およびこのフェライト焼結体の内部および外部に電極を設けてなるノイズフィルタに関する。
フェライト焼結体は、このフェライト焼結体をコアとし、コア単独、またはこのコアに金属線を巻き付けて、例えば、絶縁や変圧を目的としたインダクタ、変圧器、安定器および電磁石に使用されたり、電子機器等に組み込まれる電気回路から発せられるノイズによって電子部品に悪影響を及ぼすのを防ぐため、ノイズ除去を目的としたフィルタに使用されている。
そして、このような用途のコアに使用されるフェライト材料としては、比抵抗の高いNi−Zn系フェライト材料が知られており、例えば特許文献1には、主成分Fe44.5〜49.8mol%、NiO10.5〜25.5mol%、ZnO20.0〜35.0mol%、及び残部をCuOとする低損失酸化物磁性材料において、副成分として、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、GdおよびTbのうち、少なくとも1種類以上を0〜5.0mol%(但し、0を含まず)含む低損失酸化物磁性材料が提案されている。
特開2000−124022号公報
近年、各種電子機器の小型化や軽量化は急速に進んでおり、これに対応すべく、ノイズフィルタは、内部および外部に電極を設けたチップ型に進展してきている。そして、チップ型のノイズフィルタの形成にあたっては、一般的に、生産効率の観点から、複数個同時に形成することが行なわれており、まず、スライサー等を使用してフェライトからなる焼結体から厚みの薄い基板を切り出すスライス加工を施した後、内部電極となる配線を形成し、ダイサー等を使用してダイシング加工を施してチップ化し、その後、積層し、外部電極を形成することが行なわれている。
そして、今般においては、さらに小型化や軽量化の要求が高まっており、これに伴って配線の微細化が進んでいるが、チップ型のノイズフィルタの形成において、スライス加工やダイシング加工によりセラミック粒子の脱落(以下、脱粒と記載する。)が生じていた場合、配線が形成できなかったり、導通領域が狭くなったりすることとなり、ノイズフィルタとしての機能を発揮することができない、若しくはノイズフィルタとしての機能を長期間にわたって発揮することができないという問題があった。
また、脱粒自体、各種電子機器の高性能化や信頼性の観点において、好ましいものではないことから、積層されたチップ型とするための加工のみならず、従来行なわれていたプレス加工による形状形成や表面加工など、種々の加工においても、脱粒が少ないことが求められている。さらに、各種電子機器の使用、すなわち搭載された電子部品の作動によって、電子部品は熱を生じるものであり、フェライト焼結体もこの熱を受けるものであることから、各種電子機器の使用の継続によっても脱粒が少ないことが求められている。
そのため、今般のフェライト焼結体には、種々の加工や繰り返し受ける熱による脱粒が少なく、仮に脱粒したとしても配線形成に及ぼす影響が小さいことが要求されている。
本発明は、上記要求を満たすべく案出されたものであり、種々の加工や繰り返し受ける熱による脱粒が少なく、配線形成に及ぼす影響の小さいフェライト焼結体およびこのフェライト焼結体の内部および外部に電極を設けてなるノイズフィルタを提供することを目的とする。
本発明のフェライト焼結体は、Fe、Ni、ZnおよびCuを含む酸化物が主成分であり、副成分として、Laの酸化物およびPrの酸化物の少なくともいずれかを含み、前記主成分の合計100質量%に対する含有量が、LaをLa換算、PrをPr換算した合計で0.01質量%以上0.60質量%以下であり、平均結晶粒径が6μm以下(0μmを含まず)であることを特徴とするものである。
本発明のフェライト焼結体は、種々の加工や繰り返し受ける熱による脱粒が少なく、配線形成に及ぼす影響の小さいものである。
また、本発明のノイズフィルタは、フェライト焼結体が、種々の加工や繰り返し受ける熱による脱粒が少なく、配線形成に及ぼす影響の小さいものであることから、ノイズフィルタとしての機能を長期間にわたって発揮することができる。
本実施形態のノイズフィルタの一例を示す斜視図である。
以下、本発明のフェライト焼結体およびノイズフィルタについて説明する。本実施形態のフェライト焼結体は、このフェライト焼結体をコアとし、コア単独、またはこのコアに金属線を巻き付けて、絶縁や変圧を目的としたインダクタ、変圧器、安定器および電磁石に使用されたり、ノイズ除去などを目的としたノイズフィルタに使用されたりするものである。
そして、本実施形態のフェライト焼結体は、Fe、Ni、ZnおよびCuを含む酸化物が主成分であり、副成分として、Laの酸化物およびPrの酸化物の少なくともいずれかを含み、主成分の合計100質量%に対する含有量が、LaをLa換算、PrをPr換算した合計で0.01質量%以上0.60質量%以下であり、平均結晶粒径が6μm以下(0μmを含まず)である。
なお、主成分である、Fe、Ni、ZnおよびCuを含む酸化物は、本実施形態のフェライト焼結体を構成するフェライト結晶を構成するものであり、Fe、Ni、Zn、Cuをそれぞれ酸化物に換算した成分の合計は、フェライト焼結体を構成する全成分100質量%のうち98質量%以上であることが好適であり、99質量%以上であることがさらに好適である。また、Prの酸化物の含有量の算出にあたっては、Prに換算しているが、存在形態としては、Pr11として存在しているものと考えられる。
そして、上述した構成を満たす本実施形態のフェライト焼結体は、種々の加工や繰り返し受ける熱による脱粒が少なく、平均結晶粒径が小さいことから、仮に脱粒したとしても配線形成に及ぼす影響が小さいものである。種々の加工による脱粒が少なくなるのは、仮焼後に副成分の粉末を添加して粉砕することにより、合成された仮焼粉の周囲に副成分が
分散して存在することとなり、焼成の過程においてフェライト結晶の粒成長が抑制され、それぞれのフェライト結晶に圧縮応力が掛かる状態となるからである。また、繰り返し受ける熱による脱粒が少なくなるのは、Laの酸化物およびPrの酸化物は融点の高いものであり、各種電子機器に搭載された電子部品の作動によって生じる熱による変化が小さいからである。そして、平均結晶粒径が6μm以下(0μmを含まず)と小さいものとなるのは、副成分によるフェライト結晶の粒成長抑制効果はもちろんであるが、仮焼後の粉砕において、平均粒径が約2μmとなるまで粉砕することによる。
なお、特開2000−124022号公報に記載のように、Feの酸化物粉末、Niの酸化物粉末、Znの酸化物粉末、Cuの酸化物粉末に、副成分の粉末を添加してから仮焼したときには、仮焼時に、Feと、LaおよびPrの少なくともいずれかとを含む酸化物の化合物が生成され、焼成の過程におけるフェライト結晶の粒成長の抑制効果が小さく、平均結晶粒径は6μmを超えることとなる。
なお、主成分の合計100質量%に対する含有量が、LaをLa換算、PrをPr換算した合計で0.01質量%未満および0.60質量%を超える場合は、焼成の過程におけるフェライト結晶の粒成長の抑制効果が小さい。
ここで、フェライト焼結体の平均結晶粒径の測定方法について説明する。フェライト焼結体の表面に研磨等の加工を施した面を測定面とし、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、例えば、2000倍の倍率で反射電子像を撮影し、得られた写真上に6本の直線を引き、直線が横切った結晶粒子の数とその各々の結晶の合計の長さを測定して、各々の結晶の合計長さを各々の結晶の数で除する直線横断法により求めることができる。
そして、主成分組成は、Fe、Zn、Ni、Cuをそれぞれ酸化物に換算した成分の合計を100モル%としたとき、FeがFe換算で47.5モル%以上50モル%以下、NiがNiO換算で12.5モル%以上17.6モル%以下、ZnがZnO換算で27.1モル%以上32.8モル%以下およびCuがCuO換算で3.6モル%以上8モル%以下であることが好適である。このような構成を満たす本実施形態のフェライト焼結体は、透磁率が450以上であり、キュリー温度が140℃以上となるものである。
なお、本実施形態のフェライト焼結体は、主成分が同じ組成で副成分を含まないものとキュリー温度は同程度であり、透磁率は低下するものの、副成分の粉末を添加して仮焼したものよりも透磁率の落ち幅は小さいものである。
ここで、透磁率については、LCRメータを用いて周波数100kHzの条件で試料を測定すればよい。試料としては、例えば、外径が13mm、内径が7mm、厚みが3mmのフェライト焼結体からなるリング状試料を用意し、リング状試料の全周にわたって線径が0.2mmの被膜導線を10回巻きつけたものを用いればよい。また、キュリー温度については、透磁率測定時と同様の試料を用いて、LCRメータを用いたブリッジ回路法により求めることができる。
また、主成分の組成範囲の算出方法については、ICP(Inductively Coupled Plasma)発光分光分析装置(ICP)または蛍光X線分析装置(XRF)を用いて、Fe、Ni、Zn、Cuの含有量を求めて、それぞれFe、NiO、ZnO、CuOに換算し、それぞれの分子量からモル値を算出し、合計100モル%に対する占有率を算出すること
により確認することができる。また、主成分の合計100質量%に対する、LaをLa換算、PrをPr換算した含有量の算出方法については、まず、ICPまたはXRFを用いて、La、Prの含有量を求め、それぞれ、La、Prに換算して、フェライト焼結体を構成する全成分のうちの含有量を求め、その後、主成分の合計
100質量%に対する値に換算すればよい。
そして、副成分は、Laの酸化物であることが好適である。これは、Laの酸化物と、Prの酸化物とは、焼成の過程におけるフェライト結晶の粒成長の抑制効果は同程度であるものの、Prの酸化物は、Laの酸化物より高価であるとともに、市販されているPrの酸化物の粒径が大きく、Laの酸化物を用いたときよりも粉砕時間が長くなるからである。
図1は、本実施形態のノイズフィルタの一例を示す斜視図であり、図1に示す例のノイズフィルタ10は、フェライト焼結体1の両端に外部電極2を備えるものであり、図示していないが、フェライト焼結体1は、フェライトからなる薄い基板の複数枚が積層されたものであり、内部電極を備えるものである。
このようなチップ型のノイズフィルタ10は、一般的に、生産効率の観点から、複数個同時に形成することができるように、スライサー等を使用してフェライトからなる焼結体から厚みの薄い基板を切り出すスライス加工を施した後、内部電極となる配線を形成し、ダイサー等を使用してダイシング加工を施してチップ化し、その後、積層し、外部電極2を形成することが行なわれている。
このように、チップ型の形成にあたり、フェライト焼結体1は、スライス加工やダイシング加工を経るものであるが、このフェライト焼結体1が、本実施形態のフェライト焼結体からなることにより、スライス加工やダイシング加工による脱粒が少なく、配線形成に及ぼす影響の小さいものであることから、ノイズフィルタとしての機能を長期間にわたって発揮することができる。
次に、本実施形態のフェライト焼結体の製造方法の一例について以下に詳細を示す。本実施形態のフェライト材料の製造方法は、まず、出発原料として、Fe、Ni、ZnおよびCuの酸化物あるいは焼成によりFe、Ni、ZnおよびCnの酸化物を生成する炭酸塩、硝酸塩等の金属塩の粉末を用意する。このとき平均粒径としては、例えば、Feが酸化鉄(Fe)、Znが酸化亜鉛(ZnO)およびNiが酸化ニッケル(NiO)であるとき、それぞれ0.5μm以上5μm以下とすることが好適である。
そして、用意した粉末を所望量秤量し、ボールミルや振動ミル等で粉砕混合した後、600℃以上800℃以下の温度で2時間以上仮焼することにより、合成された仮焼体を得る。
なお、フェライト焼結体においては、主成分組成が、Fe、Ni、Zn、Cuをそれぞれ酸化物に換算した主成分の合計を100モル%としたとき、FeがFe換算で47.5モル%以上50モル%以下、NiがNiO換算で12.5モル%以上17.6モル%以下、ZnがZnO換算で27.1モル%以上32.8モル%以下およびCuがCuO換算で3.6モル%以上8モル%以下となるように秤量することが好適である。
次に、Laの酸化物粉末およびPrの酸化物粉末の少なくともいずれかを用意し、フェライト焼結体における主成分の合計100質量%に対する含有量が、LaをLa換算、PrをPr換算した合計で0.01質量%以上0.60質量%以下となるように秤量し、仮焼体とともにボールミルや振動ミル等に入れて、平均粒径が2μm以下となるまで粉砕・混合する。なお、平均粒径を1μm程度にまで粉砕するには、30時間程度の時間を要するものであり、焼結性、作製工程の長期化、ボールやミル等からの不純物の混入のおそれが高くなることから鑑みれば、粉砕時間は36時間未満であることが好適であるため、平均粒径の下限値としては0.6μm程度である。それゆえ、フェライト焼結
体の平均結晶粒径の下限値は、1.5μm程度である。
そして、平均粒径2μm以下となるまで粉砕した後、所定量のバインダを加えてスラリーとし、噴霧造粒装置(スプレードライヤ)を用いて造粒することにより球状顆粒を得る。
次に、この球状顆粒を用いてプレス成形して所定形状の成形体を得る。そして、得られた成形体を脱脂炉にて400〜800℃の範囲で脱バインダ処理を施して脱脂体とした後、これを焼成炉にて950〜1100℃の最高温度で2〜5時間保持して焼成することにより本実施形態のフェライト焼結体を得ることができる。
このようにして得られた本実施形態のフェライト焼結体は、このフェライト焼結体をコアとし、コア単独、またはこのコアに金属線を巻き付けたコイル部品として、例えば、絶縁や変圧を目的としたインダクタ、変圧器、安定器および電磁石に使用したり、ノイズ除去などを目的としたノイズフィルタに使用したりすることができる。
また、図1に示すようなノイズフィルタを得るには、スライサー等を使用してフェライトからなる焼結体から厚みの薄い基板を切り出すスライス加工を施した後、内部電極となる配線を形成し、ダイサー等を使用してダイシング加工を施してチップ化し、その後、積層し、外部電極を形成すればよい。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
副成分の添加の有無、添加のタイミング、添加量を異ならせた試料を作製し、透磁率μおよびキュリー温度Tcの測定および平均結晶粒径の算出を行なった。まず、出発原料として、主成分として、平均粒径が1μmの酸化鉄、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化銅と、副成分として、酸化ランタンおよび酸化プラセオジムの粉末を用意した。
そして、表1に示す組成となるように秤量した。なお、主成分については、Fe、Ni、Zn、Cuをそれぞれ酸化物に換算した合計を100モル%としたときの組成範囲が表1に示す値となるように秤量し、副成分については、主成分の合計100質量%に対する含有量が表1に示す値となるように秤量したものである。また、副成分の粉末を含む試料No.11〜51のうち、試料No.21は、酸化プラセオジムの粉末を用い、試料No.22は、酸化ランタンの粉末および酸化プラセオジムの粉末を用い、他は、酸化ランタンの粉末を用いた。
そして、試料No.1〜10および21〜51については、副成分を添加せず、秤量した主成分の粉末をボールミルに入れて粉砕混合した後、700℃の温度で2時間仮焼することにより、合成された仮焼体を得た。また、試料No.11〜20については、秤量した主成分の粉末とともに、秤量した副成分の粉末をボールミルに入れて粉砕混合した後、700℃の温度で2時間仮焼することにより、合成された仮焼体を得た。
次に、試料No.1〜20については仮焼体を、試料No.21〜51については仮焼体と副成分の粉末とをボールミルに入れて、36時間粉砕・混合した。この粉砕・混合により、仮焼体は、平均粒径が0.6μmの仮焼粉体となった。その後、所定量のバインダを加えてスラリーとし、噴霧造粒装置を用いて造粒することにより球状顆粒を得た。
次に、この球状顆粒を用いてプレス成形して所定形状の成形体を得た。そして、得られ
た成形体を脱脂炉にて600℃の範囲で脱バインダ処理を施して脱脂体とした後、これを焼成炉にて1000℃の最高温度で3時間保持して焼成することにより各試料のフェライト焼結体を得。
そして、リング状試料の全周にわたって線径が0.2mmの被膜導線を10回巻き付けてLCRメータを用いて周波数100kHzにおける透磁率を測定した。また、LCRメータを用いたブリッジ回路法により、キュリー温度Tcを測定した。
さらに、各試料の表面に加工を施した面を測定面とし、SEMを用いて、2000倍の倍率で反射電子像を撮影し、得られた写真上に6本の直線を引き、直線が横切った結晶粒子の数とその各々の結晶の合計の長さを測定して、各々の結晶の合計長さを各々の結晶の数で除する直線横断法により平均結晶粒径を求めた。
また、各試料について、ICPを用いて、Fe、Ni、ZnおよびCuの含有量を求めて、それぞれFe、ZnO、NiO、CuOに換算し、それぞれの分子量からモル値を算出し、合計100モル%に対する占有率を算出した。また、ICPを用いて、La,
Prの含有量を求め、それぞれ、La、Prに換算して、フェライト焼結体を構成する全成分のうちの含有量を求め、その後、主成分の合計100質量%に対する値に換算した。結果を表1に示す。
Figure 2016094321
表1から、副成分を含有していない試料No.1〜10のフェライト焼結体は、平均結晶粒径が10μmを超えるものであった。また、副成分を仮焼前に添加した試料No.11〜20のフェライト焼結体は、平均結晶粒径が6μmを超えるものであった。
これに対し、試料No.21〜51は、平均結晶粒径が6μm以下であり、平均結晶粒径が小さく、脱粒したとしても、配線形成等に及ぼす影響が小さいものであることがわか
った。
また、試料No.21,24〜28,31〜34,37,38,41,42,45〜50は、平均結晶粒径が6μm以下であるとともに、主成分組成が、Fe、Ni、Zn、Cuをそれぞれ酸化物に換算した主成分の合計を100モル%としたとき、FeがFe換算で47.5モル%以上50モル%以下、NiがNiO換算で12.5モル%以上17.6モル%以下、ZnがZnO換算で27.1モル%以上32.8モル%以下およびCuがCuO換算で3.6モル%以上8モル%以下であり、副成分として、Laの酸化物およびPrの酸化物の少なくともいずれかを含み、主成分の合計100質量%に対する含有量が、LaをLa換算、PrをPr換算した合計で0.01質量%以上0.60質量%以下であることにより、透磁率が450以上かつキュリー温度が140℃以上であった。
実施例1と同様の方法により、試料No.5,15,32を作製し、表面に同条件にいる研磨加工を行ない、研磨後の表面に関し、脱粒個数の確認を行なった。その結果、試料No.5が最も多く、試料No.32が最も少ない結果となった。この結果より、本発明のフェライト焼結体が加工による脱粒が少ないことがわかった。
そして、これらの結果より、本発明のフェライト焼結体は、このフェライト焼結体をコアとし、コア単独、またはこのコアに金属線を巻き付けて、絶縁や変圧を目的としたインダクタ、変圧器、安定器および電磁石に好適に使用できることがわかった。また、電子機器等に組み込まれる電気回路から発せられるノイズによって電子部品に悪影響を及ぼすのを防ぐノイズフィルタとして好適に使用できることがわかった。
1:フェライト焼結体
2:外部電極
10:ノイズフィルタ

Claims (4)

  1. Fe、Ni、ZnおよびCuを含む酸化物が主成分であり、副成分として、Laの酸化物およびPrの酸化物の少なくともいずれかを含み、前記主成分の合計100質量%に対する含有量が、LaをLa換算、PrをPr換算した合計で0.01質量%以上0.60質量%以下であり、平均結晶粒径が6μm以下(0μmを含まず)であることを特徴とするフェライト焼結体。
  2. 前記主成分組成が、Fe、Ni、Zn、Cuをそれぞれ酸化物に換算した主成分の合計を100モル%としたとき、FeがFe換算で47.5モル%以上50モル%以下、NiがNiO換算で12.5モル%以上17.6モル%以下、ZnがZnO換算で27.1モル%以上32.8モル%以下およびCuがCuO換算で3.6モル%以上8モル%以下であることを特徴とする請求項1に記載のフェライト焼結体。
  3. 前記副成分が、Laの酸化物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフェライト焼結体。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフェライト焼結体の内部および外部に電極を設けてなることを特徴とするノイズフィルタ。
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