JP2016091320A - サーバ分散・集中化のための熱流体解析方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、熱流体方程式を動的に扱いつつサーバ分散・集中化に関する目的関数を導入して一定期間における空調機の消費電力を最小化する動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法及び装置を提供する。【解決手段】本発明は、条件設定を行うためのUIを有する表示部、UIを通じて入力されたモデルパラメータ及び条件を設定するユーザ定義部、演算処理制御部及びデータ蓄積部を備え、演算処理制御部は、所定期間が経過するまで、設定されたモデルパラメータ及び条件に基づいて熱流体方程式を計算し、サーバと空調の距離に関する加重平均とラック内で隣接するサーバ間の排気温度との和を含む目的関数を最小化する計算し、所定期間経過後、コストが最小になるモデルパラメータ及び条件の組み合わせを選択して、各サーバにおける負荷量を表示部で可視化することを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、サーバ分散・集中化のための熱流体解析方法及び装置に関し、より詳細には、熱流体方程式を動的に扱いつつサーバ分散・集中化に関する目的関数を導入して一定期間における空調機の消費電力を最小化する動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法及び装置に関する。
年々、急速な拡大をみせているデータセンタにおいて、省電力化問題への取り組みが急務となってきている。サーバや様々な電子機器が設置されているデータセンタでは、これらの機器からの発熱を冷却する空調機における消費電力の抑制が重要な課題となっているが、熱流体現象が介在しているため、熱循環効率化を考慮する必要がある。
熱循環効率化のために、これまでは、床上あるいは天井からの冷気吹き出し方式や、ラックの配置、間隔、自然冷気導入、仮想化技術と呼ばれるサーバ負荷分散化などが用いられていた。しかし、サーバの負荷量が時間的に変化することや、データセンタ内の構造上の特徴やラック付近などにおいて局所的な流れが形成されるために、熱循環の効率化にはさらなる工夫が求められていた。
R.I. Bourisli, "Numerical Investigation Of Optimal Spacing Between Heat-Generating Blocks In Laminar Forced Convection," In Proc. IEEE ITHERM, p.1-8, 2010年2月
M. Iyengar, R. Schmidt, and J. Caricari, "Reducing Energy Usage In Data Centers Through Control Of Room Air Conditioning Units," In Proc. IEEE ITHERM, p.1-11, 2010年
サーバの冷却効率を向上させるために、サーバラックの配置や冷却方法を変えて実際に実験を行うことも検討されているが、実際のデータセンタ内での実験には限りがあり、実際の運用状態での実験は難しい場合もある。そのため、非特許文献1及び2に示されるように、数値シミュレーションが重要な評価手段として広く適用されている。
しかし、従来の数値シミュレーションでは、数理的な問題の複雑さからサーバの負荷が一定である状態、即ち静的な状態を想定したモデルや、熱流体現象を十分に考慮せず熱流体方程式を用いずにサーバ付近の温度変化だけを考慮したモデルが多かった。そのため、実際のサーバの動的な負荷変動を模擬した数値シミュレーションモデルや動的な熱流体方程式が適用されたエネルギー最適化問題を解決した最適化表現を実現できていなかった。
そこで、本発明は、熱流体方程式を動的に扱いつつ、サーバの動的な発熱量変化を考慮し、サーバ分散・集中化に関する目的関数を導入して最適化問題として一定期間における空調機の消費電力を最小化する動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置は、サーバを積層したラックが複数設置され、室内空調によりサーバの冷却を行うサーバルームのサーバ運用を行うためのサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置であって、数理方程式に関する条件設定を行うためのユーザインタフェースを有する表示部と、前記ユーザインタフェースを通じて入力されたモデルパラメータ及び条件を設定するユーザ定義部と、演算処理制御部と、データ蓄積部と、を備え、前記演算処理制御部は、所定期間が経過するまで、前記ユーザ定義部により設定されたモデルパラメータ及び条件に基づいて熱流体方程式を計算し、前記熱流体方程式の計算結果を用いて、サーバと空調の距離に関する加重平均とラック内で隣接するサーバ間の排気温度との和を含む目的関数が最小となるよう前記目的関数を最小化する計算を行い、当該最小化した目的関数を前記データ蓄積部に保存し、前記演算処理制御部は、前記所定期間が経過後、前記データ蓄積部に保存した計算結果に基づいて、コストが最小になるモデルパラメータ及び条件の組み合わせを選択し、当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせを前記データ蓄積部に保存し、前記所定時間の間における当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせに基づいて算出された各サーバにおける負荷量を前記表示部で可視化することを特徴とする。
請求項2に記載のサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置は、請求項1に記載のサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置であって、前記熱流体方程式の計算は、ナビエ・ストークス方程式及びエネルギー方程式を用いることを特徴とする。
請求項3に記載のサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法は、サーバを積層したラックが複数設置され、室内空調によりサーバの冷却を行うサーバルームのサーバ運用を行うためのサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法であって、数理方程式に関する条件設定を行うためのユーザインタフェースを有する表示部と、前記ユーザインタフェースを通じて入力されたモデルパラメータ及び条件を設定するユーザ定義部と、演算処理制御部と、データ蓄積部と、を備えたサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置を用いて、前記演算処理制御部に、所定期間が経過するまで、前記ユーザ定義部により設定されたモデルパラメータ及び条件に基づいて熱流体方程式を計算し、前記熱流体方程式の計算結果を用いて、サーバと空調の距離に関する加重平均とラック内で隣接するサーバ間の排気温度との和を含む目的関数が最小となるよう前記目的関数を最小化する計算を行い、当該最小化した目的関数を前記データ蓄積部に保存するステップと、前記所定期間が経過後、前記データ蓄積部に保存した計算結果に基づいて、コストが最小になるモデルパラメータ及び条件の組み合わせを選択し、当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせを前記データ蓄積部に保存し、前記所定時間の間における当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせに基づいて算出された各サーバにおける負荷量を前記表示部で可視化するステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項4に記載のサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法は、請求項3に記載のサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法であって、前記熱流体方程式の計算は、ナビエ・ストークス方程式及びエネルギー方程式を用いることを特徴とする。
本発明によると、熱流体方程式を動的に扱いつつ、サーバの動的な発熱量変化を考慮し、サーバの分散・集中化に関する目的関数を導入して最適化問題として一定期間における空調機の消費電力を最小化する動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法及び装置を提供することができ、数値実験についてその効果が示された。これにより、従来からの仮想化技術に熱流体現象を考慮することで、さらなる省電力化につなげていくことが可能となった。
本発明における動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法は、熱流体方程式を動的に用い、時間変化するサーバの発熱量を考慮することにより、サーバ負荷の分散・集中化に関する目的関数を、一定期間においてサーバと空調機の距離に関する加重平均とラック内で隣接するサーバ間の排熱とを最小化するように最適化することを特徴とする。これにより、実際のサーバ負荷変動を模擬した数値シミュレーションが可能となり、サーバの動的な発熱量変化が考慮されるため、従来のシミュレーションよりも精度の高いサーバ負荷の分散・集中化の計算が可能となる。
図1は、本発明に係る動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置の構成を例示する。図1には、ユーザインタフェース(UI)を有する表示部100と、UIを通じて入力された数理方程式に関する条件設定を実施するユーザ定義部101と、演算処理制御部102と、データ蓄積部103と、を備える。
図2は、本発明に係る動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法の主な処理の流れを示す。図2に示すように、本発明における動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法において、ステップ201で、ユーザ定義部101は、ユーザによりUIを通じて入力された数理方程式に関するモデルパラメータ及び条件を設定する。ステップ202で、演算処理制御部102は、ユーザ定義部101で定められたモデルパラメータ及び条件の範囲内で2次元もしくは3次元の熱流体方程式を計算する。ステップ203で、演算処理制御部102は、サーバの分散及び集約を求めるために、熱流体方程式の計算結果を用いて、ユーザ定義部101で定められたモデルパラメータ及び条件の範囲内で、サーバと空調の距離に関する加重平均とラック内で隣接するサーバ間の排気温度とを含む目的関数が最小となるよう目的関数を最小化する。ステップ204で、最小化した目的関数をデータ蓄積部103に保存する。ステップ205で、演算処理制御部102は、演算処理制御部102は、所定の時間が経過したか否かを判定し、ユーザ定義部101で定められたモデルパラメータ及び条件の範囲内で所定の時間が経過するまでステップ202の熱流体方程式計算及びステップ203の目的関数の最小化計算を続け、その計算結果をデータ蓄積部103に保存し、所定の時間が経過したときに計算を終了する。ステップ206で、演算処理制御部102は、データ蓄積部103に保存した計算結果に基づいて、コストが最小になるモデルパラメータ及び条件の組み合わせを選択する。ステップ207で、演算処理制御部102は、当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせを最終データとしてデータ蓄積部103に保存し、当該所定時間の間における当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせに基づいて算出された各サーバにおける負荷量を表示部100で可視化する。
演算処理制御部102は、ステップ202で熱流体方程式を計算する際に、時間発展計算が可能なナビエ・ストークス方程式やエネルギー方程式を用いる。また、演算処理制御部102は、ステップ203で目的関数の最小化計算をする際に、サーバと空調機の距離に関する加重平均とラック内で隣接するサーバ間の排気温度との和が最小となるように計算する。
(実施例)
本発明に係る基本数理方程式について述べる。扱う対象が気流現象であるため、本実施例では粘性係数をゼロとした。これにより、速度と気圧に関する支配方程式であるナビエ・ストークス(NS)における拡散項の計算を削除することができ、大幅な高速解法が可能となる。NS式などの未知数に関する方程式群は、規則的なカーテシアン格子により離散化し、気圧や速度に関する変数は、それぞれメッシュの中心と格子点上に配置するMACグリッドを用いた。NS式は、境界条件及び初期条件の下、MacCormackアルゴリズム及びMICCG(0)法により効率よくかつ精度よく解く。流体の非圧縮性を仮定して速度の発散がゼロ(連続式)、すなわち∇u=0という拘束条件のもとで、NS式と連立させるべく、MICCG(0)法を投影項に適用した。
本発明に係る基本数理方程式について述べる。扱う対象が気流現象であるため、本実施例では粘性係数をゼロとした。これにより、速度と気圧に関する支配方程式であるナビエ・ストークス(NS)における拡散項の計算を削除することができ、大幅な高速解法が可能となる。NS式などの未知数に関する方程式群は、規則的なカーテシアン格子により離散化し、気圧や速度に関する変数は、それぞれメッシュの中心と格子点上に配置するMACグリッドを用いた。NS式は、境界条件及び初期条件の下、MacCormackアルゴリズム及びMICCG(0)法により効率よくかつ精度よく解く。流体の非圧縮性を仮定して速度の発散がゼロ(連続式)、すなわち∇u=0という拘束条件のもとで、NS式と連立させるべく、MICCG(0)法を投影項に適用した。
fをNS式における総外部力、fcoldwは空調機からの風力、fhotwをサーバからの風力、ftbを熱流の浮力、fcoを渦粒子法(Vortex Particle Method)による外部力とすると、f=fcoldw+fhotw+ftb+fcoと表される。また、ρを流体密度、Tを流体の気温、Tambを環境温度、α及びβを調整係数とすると、ftb=−αρz+β(T−Tamb)zと表される。z=(0、0、1)は、3次元における鉛直方向の単位ベクトルである。
uを速度、pを気圧、ckを熱伝導率、Tsourを室内空間の温度とすると、NS式ut及び気温の時間変化に関するエネルギー方程式Ttは、それぞれ以下の(式1)及び(式2)で示される。∇、∇2はそれぞれ空間一次微分、空間二次微分に関する演算子である。
ut=−(u∇)u−(∇p/ρ)+u∇2u+f (式1)
Tt=−(u∇)T+ck∇2T+Tsour (式2)
ut=−(u∇)u−(∇p/ρ)+u∇2u+f (式1)
Tt=−(u∇)T+ck∇2T+Tsour (式2)
ここで、Thotsourをサーバ排熱の温度、Tcoldsourを床上の空調機(CRAC)からの吹き上げ冷気温度とすると、Tsour=Thotsour+Tcoldsourである。Tcoldsour及びckは、ユーザによってUIを通じてユーザ定義部101で定義される。MacCormackアルゴリズムとMICCG(0)法は、気温に関する方程式を解くときにも用いられる。
Tinをサーバの吸気温度、Pをサーバの負荷電力(負荷量)、Cairを空気の熱容量、Δtを時間間隔、Sをサーバの吹き出し口の断面積、Vをサーバから排気される気流の速度とし、Mを気流の総質量とすると、サーバの排気温度Thotsourは以下の(式3)で示される。本明細書では、簡略化のため、負荷量=発熱量として説明する。
Vserをサーバから排気される気流の速度、ρairをサーバから排気される気流の流体密度とすると、上記で定義した変数とVserにより、サーバに関する気流の総質量Mは、以下の(式4)で示される。
M=Δt・S・Vser・ρair (式4)
M=Δt・S・Vser・ρair (式4)
本実施例では、サーバごとの排気温度については、サーバの発熱量、熱容量、吸気温度Tinにより決定されるものと仮定した。Pserをサーバの負荷量とすると、サーバの排気温度Tser_outは、(式3)より以下の(式5)で示される。Pser及びVserは、ユーザによってUIを通じてユーザ定義部101で定義される。
VacwをCRACからの冷気吹き出し速度、PcrをCRACの負荷量、Tcr_inをCRACの吸気温度、Tcr_outをCRACの排気温度、SinをCRACの吹き出し部の断面積とすると、Pcrは以下の(式6)で示される。VacwとTcr_outは、ユーザによってUIを通じてユーザ定義部101で定義される。
Pcr=CairM(Tcr_in−Tcr_out)
=CairSinVserρairVacw(Tcr_in−Tcr_out)
=1.003×1.29・SinVacw(Tcr_in−Tcr_out) (式6)
Pcr=CairM(Tcr_in−Tcr_out)
=CairSinVserρairVacw(Tcr_in−Tcr_out)
=1.003×1.29・SinVacw(Tcr_in−Tcr_out) (式6)
CRACの設定温度Tcrは、次のように3段階で可変するようにした。Tth1とTth2はCRACの吸気温度の上限温度と下限温度であり、Taはサーバ室内の平均温度(環境温度:ambient temperature)、Tsは室内の天井におけるCRACへの吸い込み口付近の温度である。
本実施例では、Tth1=30℃、Tth2=20℃、Ta=17℃と経験的に設定した。Tcrは、10℃〜20℃で変化するものとする。適宜、計算格子上の気温から平均温度が用いられる。TcrがTaよりも高い間は、室内の平均温度は低く安定していることを示唆し、CRACはオフ状態となる。一定期間、CRACのオフ状態が長く続くほど、サーバ室内の省電力化につながる。
次に、一定時間においてCRACの負荷電力が最小になるようにするために、総サーバ負荷量が一定条件のもとで、サーバ負荷位置と負荷量について分散及び集約を考える。これについては、エネルギー最小化問題の枠組みで行った。最適化を考えるために、(式12)に示される目的関数κを定義して、目的関数κを最小化することによりminκを計算した。ここで、dはサーバと空調機との距離を示す。
(式8)について、右辺第一項はあるサーバの位置と空調機の位置との加重平均を示し、右辺第二項はラック内の隣接するサーバの排気温度Toutに関して連続的になることを示している。(式8)の第一項及び第二項については、重み係数σ1及びσ2(σ1+σ2=1)で与える。連続的な温度分布については、局所的な渦などによる熱循環が少なく、滑らかな気流の流れを期待するものである。また、サーバ室内の平均温度が下がることについても最適化の規範としている。
(式8)の右辺第一項に係るサーバと空調機との距離dについて、最小の距離を探索する。サーバと空調機との間の最小の距離diは、以下の(式9)で示される。
Ptotは、サーバの全負荷量(発熱量相当)であり、以下の(式10)で示される。
図3を用いて、本発明における動的なサーバ発熱量の制御方法について説明する。一般に、サーバの負荷配置は不確定性が極めて高い。そのため、本実施例における数値シミュレーションでは、時間的な負荷変動特性について正弦波関数及び確率分布に従って擬似的に生成した。ユーザは、UIを介して、正規分布やポアソン分布に関して、平均値及び標準偏差を自由に選択することができ、正弦関数に関して、振幅、周期(振動数)を変更することができる。UIを介して与えた関数の大きさに相当する量を各サーバに与えて数値シミュレーションを行った。
図3(a)は横軸が時間、縦軸が振幅を表す正弦関数を示し、図3(b)は横軸がサーバ負荷量、縦軸が確率を表すガウス関数を示し、図3(c)は横軸がサーバ負荷量の平均値(ポアソン関数が平均値を変数としているため)、縦軸が確率を表すポアソン関数を示す。
図4は、本発明におけるUIで表示するサーバルーム内の配置を例示する図である。図4には、本発明におけるUIに表示される2つのラックとラック当り3つのサーバとを配置したサーバルームの配置例が示されている。ここでは、空調機吸気温度計測部、空調機の吹き出し部における温度計測部、6つのサーバ、2架のラックが示されている。
図4に示されるサーバルームでは、空調機からの冷気は床下から右上の天井に気流が抜けていく方式を示す。また、図4に示されるサーバルームでは、2つのラックの対面側にサーバの吸気部が設けられ、2つのラックの外側からサーバの排気熱が放出される。これらは以下で図示するサーバルームでも同様とする。
図5は、複数のラックとサーバにおける番号及び定義を例示する。図5に示されるように、サーバの番号は、左上から下へ、そして、右方向に向かうに従って大きくなるように定義した。図5中のS3C0及びS3C1は、例えば(式9)のdiを求める際に用いられ、サーバS3と空調機の吹き出し部における温度計測部C0及びC1の位置との距離をそれぞれ表す。
図6乃至図12は、(式8)における重み係数σ1及びσ2(σ1+σ2=1)の大きさを様々に変更した場合のサーバルーム内の空調機の温度の様子を例示する。図6乃至図12では、サーバの総負荷量を8000WとしてCRAC1台の吹き出し温度の変化の数値シミュレーション実験を行い、代表的な4つの熱流体計算の時間変化を温度分布の違いで比較している。図6(e)乃至図12(e)のグラフの横軸の時間は無次元量であり計算機上で離散化した回数を示す。
ここで、図6はCRACの吹き出し温度を10℃で固定した場合を示し、図7乃至図12はCRACが自動制御の場合を示す。また、図8はσ1=1、σ2=0の場合、図9はσ1=0、σ2=1の場合、図10はσ1=0.2、σ2=0.8の場合、図11はσ1=0.5、σ2=0.5の場合、図12はσ1=0.8、σ2=0.2の場合をそれぞれ示す。図8及び図12において、CRACがOFFになっている時間が長いことから、(式8)では、重み係数は、σ1>σ2と設定することが省電力化につながることが解析された。この理由はσ1の優先により空調機に近いサーバに高い負荷を、空調機に遠いサーバには低い負荷を与えるような設定となり、空調機とサーバの位置関係による吸気温度の影響を考慮したことに起因している。また、図8に示されるように、ラックの上部ほど、サーバ負荷量の割り当てが小さくなることで、熱循環効率と省電力化が達成できることが動的な数値シミュレーションを通じて得られた。このような結果は、従来にない解析結果であり、本発明は動的なサーバ分散、集約に関する最適化法であるといえる。
図13は、図6乃至図12に示す実験におけるサーバの動的な分散及び集約によるサーバ6台ごとの消費電力の時間変化を示す。図13中の#1〜#6は、図5で示したサーバ番号に対応している。ここで、図13(b)はσ1=1、σ2=0の場合、図13(c)はσ1=0、σ2=1の場合、図13(d)はσ1=0.2、σ2=0.8の場合、図13(e)はσ1=0.5、σ2=0.5の場合、図13(f)はσ1=0.8、σ2=0.2の場合をそれぞれ示す。
図13(b)及び図13(f)ではサーバ#1の負荷が低く設定されているが、これは図4及び図5に示すように空調機の天井にある戻り気流口がサーバ室内でラック配置に対して非対称に設置されていることによる。
図13に示すように、動的に変化するサーバの負荷量が最適計算によりラック内の配置に応じてサーバ負荷量が非線形に割り当てられたことが確認された。即ち、初期状態から安定な温度に達したことから、負荷の高いサーバはラックの下部へ、負荷の低いサーバはラックの上部へ割り当てることが最適化、即ち、省電力につながることが数値シミュレーションで示された。ただし、これは、床上冷気吹き出し、天井戻りの循環方式の場合であるが、他の方式についても、同様にして解析できる。
本発明は、電力分野、エネルギー分野、通信分野、センシング分野において、実環境におけるモニタリングや画像センシングなどに関係する産業分野にも応用可能である。
表示部 100
ユーザ定義部 101
演算処理制御部 102
データ蓄積部 103
ユーザ定義部 101
演算処理制御部 102
データ蓄積部 103
Claims (4)
- サーバを積層したラックが複数設置され、室内空調によりサーバの冷却を行うサーバルームのサーバ運用を行うためのサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置であって、
数理方程式に関する条件設定を行うためのユーザインタフェースを有する表示部と、
前記ユーザインタフェースを通じて入力されたモデルパラメータ及び条件を設定するユーザ定義部と、
演算処理制御部と、
データ蓄積部と、
を備え、前記演算処理制御部は、所定期間が経過するまで、
前記ユーザ定義部により設定されたモデルパラメータ及び条件に基づいて熱流体方程式を計算し、
前記熱流体方程式の計算結果を用いて、サーバと空調の距離に関する加重平均とラック内で隣接するサーバ間の排気温度との和を含む目的関数が最小となるよう前記目的関数を最小化する計算を行い、当該最小化した目的関数を前記データ蓄積部に保存し、
前記演算処理制御部は、前記所定期間が経過後、前記データ蓄積部に保存した計算結果に基づいて、コストが最小になるモデルパラメータ及び条件の組み合わせを選択し、当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせを前記データ蓄積部に保存し、前記所定時間の間における当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせに基づいて算出された各サーバにおける負荷量を前記表示部で可視化することを特徴とする動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置。 - 前記熱流体方程式の計算は、ナビエ・ストークス方程式及びエネルギー方程式を用いることを特徴とする請求項1に記載の動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置。
- サーバを積層したラックが複数設置され、室内空調によりサーバの冷却を行うサーバルームのサーバ運用を行うためのサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法であって、
数理方程式に関する条件設定を行うためのユーザインタフェースを有する表示部と、
前記ユーザインタフェースを通じて入力されたモデルパラメータ及び条件を設定するユーザ定義部と、
演算処理制御部と、
データ蓄積部と、を備えたサーバ分散・集中化のための熱流体解析装置を用いて、前記演算処理制御部に、
所定期間が経過するまで、前記ユーザ定義部により設定されたモデルパラメータ及び条件に基づいて熱流体方程式を計算し、前記熱流体方程式の計算結果を用いて、サーバと空調の距離に関する加重平均とラック内で隣接するサーバ間の排気温度との和を含む目的関数が最小となるよう前記目的関数を最小化する計算を行い、当該最小化した目的関数を前記データ蓄積部に保存するステップと、
前記所定期間が経過後、前記データ蓄積部に保存した計算結果に基づいて、コストが最小になるモデルパラメータ及び条件の組み合わせを選択し、当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせを前記データ蓄積部に保存し、前記所定時間の間における当該選択されたモデルパラメータ及び条件の組み合わせに基づいて算出された各サーバにおける負荷量を前記表示部で可視化するステップと、
を実行させることを特徴とする動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法。 - 前記熱流体方程式の計算は、ナビエ・ストークス方程式及びエネルギー方程式を用いることを特徴とする請求項3に記載の動的なサーバ分散・集中化のための熱流体解析方法。
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|---|---|---|---|---|
| CN109643333A (zh) * | 2016-06-16 | 2019-04-16 | 塔塔咨询服务有限公司 | 用于被调节空间的热流体管理的系统和方法 |
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