[go: up one dir, main page]

JP2016072680A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016072680A
JP2016072680A JP2014197204A JP2014197204A JP2016072680A JP 2016072680 A JP2016072680 A JP 2016072680A JP 2014197204 A JP2014197204 A JP 2014197204A JP 2014197204 A JP2014197204 A JP 2014197204A JP 2016072680 A JP2016072680 A JP 2016072680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eigenmode
mer
power distribution
modulation
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014197204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6328021B2 (ja
Inventor
和彦 光山
Kazuhiko Mitsuyama
和彦 光山
直彦 居相
Naohiko Iso
直彦 居相
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP2014197204A priority Critical patent/JP6328021B2/ja
Publication of JP2016072680A publication Critical patent/JP2016072680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6328021B2 publication Critical patent/JP6328021B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

【課題】MIMO固有モード伝送システムにおいて、伝送レートを固定とした条件下で、各固有モードへ割り当てる変調方式及び送信電力の最適な組み合わせを、適応的に決定する。
【解決手段】電力配分算出手段12は、変調方式の組み合わせパターン間で伝送レートが等しい組み合わせパターンのそれぞれについて、電力配分比率pkのみの変数で表した電力配分後のMERマージンΔμkの式を求め、各固有モードのMERマージンΔμkが等しくなるように、電力配分比率pkを算出する。MERマージン算出手段13は、変調方式の組み合わせパターンのそれぞれについて、算出された電力配分比率pkをMERマージンΔμkの式に代入することで、MERマージンΔμkを算出する。変調方式・電力決定手段14は、算出されたMERマージンΔμkのうち最も大きいMERマージン値を持つ変調方式の組み合わせパターン及び電力配分比率pkを決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、MIMO(Multiple Input and Multiple Output:多入力多出力)固有モード伝送システムに係り、特に、各固有モードへ割り当てる最適な変調ビット数の組み合わせ及び送信電力の配分を、適応的に決定する無線通信装置に関するものである。
従来、周波数帯域幅を変えることなく伝送容量を飛躍的に増大させる手段として、送信局及び受信局のそれぞれにおいて複数のアンテナを利用するMIMO技術が注目されている。MIMO技術は、同一チャネル内で、複数のサブストリームを空間的に多重し並列伝送することで、伝送容量を増大させることが特徴である。
単方向通信のMIMOシステムでは、送信側が伝送路の情報(以下、チャネル情報という。)を得ることができないため、空間多重された信号を受信側の検出器が分離しなければならない。また、同システムでは、送信アンテナ毎に1つのサブストリームを割り当てることが一般的であり、各サブストリームへ割り当てる電力は、配分比率を変えることなく常に等しくすることが、変動する伝送路において理論上最適とされる。
一方、双方向通信のMIMOシステムでは、単に送信アンテナ毎にサブストリームを割り当てるのではなく、サブストリーム毎に複数のアンテナを送信アレーとして利用し、伝送路の状況に応じて適切なビームを形成して送信する。これにより、単方向通信のMIMOシステムでは実現できない、より効率的な伝送特性を達成することができる。
最適な送受信ビームは、チャネル情報を数値化したチャネル行列を特異値分解(SVD:Singular Value Decomposition)し、その右特異行列を送信ビーム形成のための送信ウェイトとして用い、左特異行列を受信ビーム形成のための受信ウェイトとして用いることで形成される。
送信アンテナ数をN、受信アンテナ数をM、M×N次のチャネル行列をHとすると、チャネル行列Hは、以下のように特異値分解される。
Figure 2016072680
UはM×K次の左特異行列、Σはチャネル行列Hの特異値を要素とするK×K次の対角行列、VはN×K次の右特異行列である。Kはチャネル行列Hのランクである。M,N,Kは正の整数である。
送信ウェイトFを以下のように右特異行列Vとする。
Figure 2016072680
N次の送信信号ベクトルxは、K次の情報信号ベクトルをsとして次式で表される。
Figure 2016072680
ここで、複素ガウス雑音ベクトルをnとすると、受信信号ベクトルyは次式で表される。
Figure 2016072680
また、受信ウェイトGを、以下のようにチャネル行列Hを特異値分解したときの左特異行列Uの複素共役転置とする。
Figure 2016072680
受信側で検出される信号ベクトル
Figure 2016072680
は次式で表される。
Figure 2016072680
このように、チャネル行列Hを特異値分解し、その右特異行列Vを送信ウェイトFとして用い、左特異行列Uの複素共役転置を受信ウェイトGとして用いることで、仮想的に直交するK個のチャネルに分離することができる。直交する各チャネルは固有モードと呼ばれ、この手法を用いたMIMO伝送方式は固有モード伝送方式と呼ばれる。
前記式(2)で表される送信ウェイトFは、各固有モードへの電力配分は等しいものとして扱われる。しかし、伝搬環境に応じて各固有モードのシンボルに割り当てる変調ビット数(変調方式)と共に、送信電力の配分を適応的に変えることにより、伝送容量の増大や、ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)特性の向上を図ることが可能である。
送信電力の配分を考慮した場合、前記式(2)は、送信電力分配行列W1/2を用いて次式で表される。
Figure 2016072680
ここで、Wは、以下のように各固有モードへの電力配分比率p1,・・・,pKを要素とする対角行列であり、送信電力分配行列W1/2は、対角行列Wの平方根である。
Figure 2016072680
このとき、受信側で検出される信号ベクトル
Figure 2016072680
は、前記式(6)に代わりに、次式で表される。
Figure 2016072680
ところで、伝送容量を最大化するため、またはビット誤り率を最小化するため、各固有モードへ割り当てる変調ビット数と送信電力を適応的に制御する手法としては、以下のようなものが提案されている。例えば、特許文献1に開示された手法は、注水定理に基づく適応制御方式であり、チャネル行列H等に基づいた連立方程式を解くことで固有値を求め、この固有値を、例えば送信電力を割り当てるための重みとして用いる。この手法によれば、情報理論の観点からは最良の割り当てを求めることができる。また、特許文献2または非特許文献1に開示された手法は、注水定理を用いない制御方式であり、ビット誤り率の近似式を最小化するための変調方式の組み合わせ及び送信電力の配分について探索する。
特開2001−237751号公報 特開2005−252834号公報
K. Miyashita, et al., "High data-rate transmission with eigenbeam-space division multiplexing (E-SDM) in a MIMO channel,"IEEE VTC Fall, Sept. 2002, pp. 1302-1306.
しかしながら、従来のMIMO固有モード伝送システムにおいて、前述の特許文献1の手法では、実システムのように、割り当てる変調ビット数が離散的な組み合わせしかもたない場合に、伝送特性の観点及びハードウェア実装の容易さの観点で十分でないという問題があった。
また、前述の特許文献2及び非特許文献1の手法では、ビット誤り率の近似式を最小化する処理の際に、全ての変調方式の組み合わせ及び送信電力の配分について探索する必要があり、しかも、最適化であるか否かを判断するために、総スループット等を計算する必要がある。このため、この手法では、演算量が多く処理負荷が高いという問題があった。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、MIMO固有モード伝送システムにおいて、伝送レートを一定とした条件でビット誤り率を最小化するための、各固有モードへ割り当てる変調ビット数の組み合わせ及び送信電力の配分を、少ない演算量で容易に求めることが可能な無線通信装置及び方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による無線通信装置は、送信対象の情報ビット系列を各固有モードに振り分け、各固有モードの情報ビットを所定の変調方式にて変調し、所定の電力配分にて前記情報ビットの送信電力を配分し、MIMO伝送方式にて送信するMIMO固有モード伝送システムの無線通信装置において、各固有モードへ割り当てる前記変調方式及び前記電力配分を決定する変調方式・電力配分決定部と、前記情報ビット系列が各固有モードに振り分けられた情報ビットを、前記変調方式・電力配分決定部により決定された各固有モードの前記変調方式にてそれぞれ変調する変調部と、前記変調部により変調された各固有モードの情報ビットの送信電力を、前記変調方式・電力配分決定部により決定された各固有モードの前記電力配分にて配分する電力配分部と、を備え、前記変調方式・電力配分決定部が、各固有モードの変調方式の組み合わせパターンであって、伝送レートが等しい組み合わせパターンのそれぞれについて、所定のビット誤り率に対して予め設定された変調誤差比を示すMER閾値と、前記MIMO固有モード伝送システムにおいて前記送信電力を配分した後の変調誤差比との間の差を示すMERマージンが、各固有モードにて等しくなるように、各固有モードの電力配分を算出する電力配分算出手段と、前記変調方式の組み合わせパターンのそれぞれについて、前記電力配分算出手段により算出された各固有モードの電力配分を用いて、前記送信電力を配分した後の各固有モードのMERマージンを算出するMERマージン算出手段と、前記MERマージン算出手段により算出された各固有モードのMERマージンのうち、最も大きいMERマージンの値を持つ各固有モードの変調方式の組み合わせ及び電力配分を、各固有モードへ割り当てる前記変調方式及び前記電力配分として決定する変調方式・電力決定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による無線通信装置は、前記変調方式・電力配分決定部が、さらに、前記固有モード間で前記送信電力を等しく配分したときの変調誤差比を、各固有モードの初期MERとして取得する初期MER取得手段を備え、前記電力配分算出手段が、前記変調方式の組み合わせパターンのそれぞれについて、前記初期MER取得手段により取得された各固有モードの初期MER、前記固有モードの数、前記MER閾値及び前記電力配分をパラメータとする前記MERマージンが、各固有モードにて等しくなるように、各固有モードの電力配分を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明による無線通信装置は、前記固有モードの数をK(正の整数)、前記固有モードの番号をk(正の整数)、前記各固有モードの電力配分の比率をpk、前記初期MER取得手段により取得された各固有モードの初期MERをμk、前記各固有モードのMER閾値をμk Lとし、前記各固有モードの電力配分の比率pkを合計した値を1とし、前記送信電力を配分した後の各固有モードの変調誤差比を
Figure 2016072680
とし、前記各固有モードの前記MERマージンを
Figure 2016072680
とする、ことを特徴とする。
さらに、本発明による無線通信方法は、送信対象の情報ビット系列を各固有モードに振り分け、各固有モードの情報ビットを所定の変調方式にて変調し、所定の電力配分にて前記情報ビット送信電力を配分し、MIMO伝送方式にて送信するMIMO固有モード伝送システムの無線通信方法において、各固有モードの変調方式の組み合わせパターンであって、伝送レートが等しい組み合わせパターンのそれぞれについて、所定のビット誤り率に対して予め設定された変調誤差比を示すMER閾値と、前記MIMO固有モード伝送システムにおいて前記送信電力を配分した後の変調誤差比との間の差を示すMERマージンが、各固有モードにて等しくなるように、各固有モードの電力配分を算出する第1のステップと、前記変調方式の組み合わせパターンのそれぞれについて、前記第1のステップにて算出した各固有モードの電力配分を用いて、前記送信電力を配分した後の各固有モードのMERマージンを算出する第2のステップと、前記第2のステップにて算出した各固有モードのMERマージンのうち、最も大きいMERマージンの値を持つ各固有モードの変調方式の組み合わせ及び電力配分を、各固有モードへ割り当てる前記変調方式及び前記電力配分として決定する第3のステップと、前記情報ビット系列が各固有モードに振り分けられた情報ビットを、前記第3のステップにて決定した各固有モードの前記変調方式にてそれぞれ変調する第4のステップと、前記変調後の各固有モードの情報ビットの送信電力を、前記第3のステップにて決定した各固有モードの前記電力配分にて配分する第5のステップと、を有することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、MIMO固有モード伝送システムにおいて、伝送レートを一定とした条件でビット誤り率を最小化するための、各固有モードへ割り当てる変調ビット数の組み合わせ及び送信電力の配分を、少ない演算量で容易に求めることが可能となる。
本発明の実施形態による無線通信装置を含む伝送システムの構成を示すブロック図である。 ビット・電力配分制御部の構成を示すブロック図である。 ビット・電力配分制御部の処理を示すフローチャートである。 1シンボルあたり合計8ビットを伝送する変調方式の組み合わせの例を示す図である。 各変調方式におけるMER−BER特性の例を示す図である。 各変調方式のMER閾値μk Lの例を示す図である。 変調方式の組み合わせに対する各固有モードの電力配分比率pk及びMERマージンΔμkを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による無線通信装置を含む伝送システムの構成を示すブロック図であり、固有モード伝送方式を実現する一般的なN×M次のMIMOシステムの機能構成ブロックを示す。図1においては、K個のチャネルの固有モードが形成されるものとする。固有モードの数はKである。
この伝送システム1は、情報ビット系列を送信すると共に、チャネル情報を受信する無線通信装置2と、情報ビット系列を受信すると共に、チャネル情報を送信する無線通信装置3とを備えて構成される双方向通信を実現する。図1では、情報ビット系列を送受信するためのアンテナ及び構成について示しており、チャネル情報を送受信するためのアンテナ及び構成については省略してある。以下、無線通信装置2を送信側の無線通信装置2といい、無線通信装置3を受信側の無線通信装置3として説明する。
送信側の無線通信装置2は、S(シリアル)/P(パラレル)変換部21、ビット・電力配分制御部(変調方式・電力配分決定部)22、変調・電力配分部23、特異値分解部26、送信ウェイト部27及びN本の送信アンテナ28を備えている。変調・電力配分部23は、変調部24−1〜24−K及び電力配分部25を備えている。受信側の無線通信装置3は、M本の受信アンテナ31、特異値分解部32、受信ウェイト部33、復調部34−1〜34−K及びP/S変換部35を備えている。
尚、実際の伝送システム1の無線通信装置2,3では、誤り訂正機能及びインタリーブ機能等を実現する構成部を備えているが、これらは本発明に直接関係しないから、説明を簡単にするため省略してある。
〔送信側〕
まず、送信側の無線通信装置2について説明する。送信側の無線通信装置2が送信対象の情報ビット系列を入力すると、S/P変換部21は、情報ビット系列を入力し、シリアルの情報ビット系列をパラレルのサブストリームの情報ビットに変換して振り分け、K系統のサブストリームの情報ビットを、変調・電力配分部23の変調部24−1〜24−Kにそれぞれ出力する。
ここで、Kは、NとMの数字のうち小さい方に等しく、K=min(N,M)である。尚、MIMO固有モード伝送方式においては、サブストリームは固有モードと同義である。以下、独立した直交するサブストリームを固有モードと称して説明する。
変調部24−1〜24−Kは、S/P変換部21からサブストリームの情報ビット(固有モードの情報ビット)をそれぞれ入力し、独立に変調処理を行い、変調処理後の情報ビットを電力配分部25に出力する。
この場合、変調部24−1〜24−Kは、変調処理を行う前に、ビット・電力配分制御部22から変調方式の組み合わせパターン番号を入力し、例えば、変調方式の組み合わせパターン番号と変調方式とが定義されたテーブルを用いて、変調方式の組み合わせパターン番号が示す当該変調部24−1〜24−Kに対応する変調方式を特定する。
例えば、後述する図4において、変調方式の組み合わせパターン番号b=8の場合、変調部24−1は、変調方式を16QAMに特定し、変調部24−2は、変調方式を8QAMに特定し、変調部24−3は、変調方式をBPSKに特定する。変調部24−1〜24−Kは、特定した変調方式にて、情報ビットに対し、当該変調方式に対応する変調ビット数毎の変調処理を行う。
電力配分部25は、変調部24−1〜24−Kから固有モード毎(系統毎)の変調処理後の情報ビットを入力し、ビット・電力配分制御部22により決定された電力配分比率にて、固有モード毎の情報ビットに対し、当該電力配分比率に相当する重みをそれぞれ乗算する。電力配分部25は、固有モード毎の乗算後の情報ビットを送信ウェイト部27に出力する。この場合、電力配分部25は、電力配分処理を行う前に、ビット・電力配分制御部22から各固有モードに割り当てられた電力配分比率を入力し、各固有モードの電力配分比率を特定する。
ビット・電力配分制御部22は、変調部24−1〜24−Kにおける各固有モードへ割り当てる最適な変調方式の組み合わせ、及び電力配分部25における各固有モードへ割り当てる最適な送信電力の配分(電力配分比率)を、ビット誤り率が反映された変調誤差比(MER:Modulation Error Ratio)に応じて制御するために、各固有モードへ割り当てる変調方式の組み合わせ及び電力配分比率を決定する。
具体的には、ビット・電力配分制御部22は、当該無線通信装置2から送信される情報ビットの伝送レートが一定(固定)の条件下において、各固有モードの電力配分後のMERマージンが等しくかつ最大のときの変調方式及び電力配分比率を、ビット誤り率を最小化する際の各固有モードの変調方式及び電力配分比率として決定する。ビット・電力配分制御部22の詳細については後述する。
MERマージンは、所定のビット誤り率に対して予め設定された変調誤差比を示すMER閾値と、伝送システム1における実際の変調誤差比との間の差を示し、その値が大きいほど、ビット誤り率が低いことを意味する。
ビット・電力配分制御部22は、変調部24−1〜24−Kにおける変調処理に先立って、決定した変調方式の組み合わせを示すパターン番号(変調方式の組み合わせパターン番号)を変調部24−1〜24−Kに出力する。また、ビット・電力配分制御部22は、電力配分部25における電力配分処理に先立って、決定した電力配分比率を電力配分部25に出力する。
ビット・電力配分制御部22により決定される第k番目の固有モードへ割り当てる電力配分比率をpkとすると、電力配分比率pkは次式で表される。kは1〜Kの正の整数である。
Figure 2016072680
尚、各固有モードへ割り当てる変調方式が決定されると、各固有モードへ割り当てる変調ビット数も一義的に決定される。ビット・電力配分制御部22は、各固有モードへ割り当てる変調方式の代わりに、変調ビット数の組み合わせを決定するようにしてもよい。この場合、変調部24−1〜24−Kは、変調処理を行う前に、ビット・電力配分制御部22から変調ビット数の組み合わせパターン番号を入力し、例えば、変調ビット数の組み合わせパターン番号と変調方式とが定義されたテーブルを用いて、変調ビット数の組み合わせパターン番号が示す当該変調部24−1〜24−Kに対応する変調方式を特定する。
特異値分解部26は、N本の送信アンテナ28とM本の受信アンテナ31との間で形成される伝送路のチャネル情報を取得する。そして、特異値分解部26は、前記式(1)のとおり、チャネル情報を表すチャネル行列Hを特異値分解して右特異行列Vを求め、前記式(2)のとおり、右特異行列Vを送信ウェイトFとし、送信ウェイトFを送信ウェイト部27に出力する。
尚、特異値分解部26は、後述する受信側の無線通信装置3により推定された伝送路のチャネル情報を、別途の伝送路(無線通信路または有線通信路)を介して、受信側の無線通信装置3から取得するものとする。一方、TDD(時分割複信)方式を用いる双方向通信システムでは、無線通信装置2から無線通信装置3の伝送路と、無線通信装置3から無線通信装置2の伝送路が同一であるとみなして、送信側の無線通信装置2で伝送路のチャネル情報を推定し、この情報を特異値分解部26が直接取得して利用するようにしてもよい。
送信ウェイト部27は、電力配分部25から各固有モードの情報ビットを入力すると共に、特異値分解部26から送信ウェイトFを入力し、情報ビットに送信ウェイトFを乗算し、N本の送信アンテナ28のそれぞれに対応した送信アンテナ系統毎の信号を生成する。これにより、固有モード毎に直交した固有ビームが生成される。また、送信ウェイト部27により生成された信号の放送波は、送信アンテナ系統毎に送信アンテナ28から送信される。
このように、ビット・電力配分制御部22により、各固有モードの電力配分後のMERマージンが等しくかつ最大のときの変調方式及び電力配分比率が、ビット誤り率を最小化する際の各固有モードの変調方式及び電力配分比率として決定される。そして、これらの変調方式及び電力配分比率にて、変調処理及び電力配分処理が行われ、送信アンテナ28から放送波が送信される。
〔受信側〕
次に、受信側の無線通信装置3について説明する。受信側の無線通信装置3が送信側の無線通信装置2により送信された放送波を受信すると、無線通信装置3の受信ウェイト部33は、M本の受信アンテナ31を介して、M本の受信アンテナ31のそれぞれに対応した受信アンテナ系統毎の信号を入力すると共に、特異値分解部32から受信ウェイトGを入力する。そして、受信ウェイト部33は、受信アンテナ系統毎の信号に受信ウェイトGを乗算し、固有モード毎の情報ビットを生成する。これにより、固有モード毎に送信された信号が、理想的には干渉を受けることなく検出される。そして、受信ウェイト部33は、各固有モードの情報ビットを復調部34−1〜34−Kに出力する。
特異値分解部32は、図1の無線通信装置3において図示しない伝送路推定部が推定した伝送路のチャネル情報を取得する。そして、特異値分解部32は、前記式(1)のとおり、チャネル情報を表すチャネル行列Hを特異値分解して左特異行列Uを求め、前記式(5)のとおり、左特異行列Uの複素共役転置を受信ウェイトGとし、受信ウェイトGを受信ウェイト部33に出力する。
復調部34−1〜34−Kは、受信ウェイト部33から対応する固有モードの情報ビットをそれぞれ入力し、対応する変調部24−1〜24−Kと同じ変調方式にて独立に復調処理を行い、復調処理後の情報ビットをP/S変換部35に出力する。
尚、復調部34−1〜34−Kは、送信側の無線通信装置2に備えた変調部24−1〜24−Kにて使用した変調方式を、送信側の無線通信装置2から受信したヘッダ等の制御情報から得て保持しているものとする。
P/S変換部35は、復調部34−1〜34−Kから固有モードの情報ビットをそれぞれ入力し、K系統の情報ビットをシリアルの情報ビット系列に変換し、元の情報ビット系列として出力する。
このように、送信側の無線通信装置2から送信された放送波が、受信アンテナ31にて受信され、各固有モードのサブストリームに復元され、元の情報ビット系列に復元される。
〔ビット・電力配分制御部22〕
次に、図1に示した送信側の無線通信装置2に備えたビット・電力配分制御部22について詳細に説明する。前述のとおり、ビット・電力配分制御部22は、送信側の無線通信装置2から送信される情報ビットの伝送レートが一定(固定)の条件下において、各固有モードの電力配分後のMERマージンが等しくかつ最大のときの変調方式及び電力配分比率を、ビット誤り率を最小化する際の各固有モードの変調方式及び電力配分比率として決定する。
図2は、ビット・電力配分制御部22の構成を示すブロック図であり、図3は、ビット・電力配分制御部22の処理を示すフローチャートである。図2に示すとおり、ビット・電力配分制御部22は、初期MER取得手段11、電力配分算出手段12、MERマージン算出手段13及び変調方式・電力決定手段14を備えている。
以下、図2及び図3を参照して説明する。まず、ビット・電力配分制御部22の初期MER取得手段11は、当該無線通信装置2が各固有モードの信号を同じ電力配分で伝送した場合(固有モード間で送信電力を等しく配分して伝送した場合)の、各固有モードの初期MERμk(=μ1,・・・,μK)を取得する(ステップS301)。例えば、送信アンテナ28の数がN=4、受信アンテナ31の数がM=8の場合、初期MER取得手段11は、K=min(N,M)=4を算出し、K=4の固有モードそれぞれについて初期MERμk(=μ1,μ2,μ3,μ4)を取得する。そして、初期MER取得手段11は、初期MERμk(=μ1,・・・,μK)を電力配分算出手段12に出力する。
初期MERを取得する手法については、例えば、前記式(1)で得られるチャネル行列Hの特異値の平方が固有モード伝送における各固有モードのチャネル利得を表すことを利用する。すなわち、初期MER取得手段11は、チャネル行列Hの特異値を算出し、特異値の平方を、別途推定したガウス雑音電力で除算し、除算結果の値をMERに換算することにより、初期MERμk(=μ1,・・・,μK)を取得する。
また、初期MERを取得する手法の他の例として、実際にトレーニング信号を用いて等電力配分時のMERを通信中に測定する手法もある。すなわち、初期MER取得手段11は、各固有モードについて同じ電力配分比率を電力配分部25に出力し、電力配分部25に各固有モードの送信電力を等電力に配分させる。このとき、送信側の無線通信装置2から送信されるトレーニング信号の放送波を受信側の無線通信装置3に受信させ、無線通信装置3に各固有モードのMERを測定させる。そして、無線通信装置2は、無線通信装置3から別途の伝送路を介して各固有モードのMERを受信し、初期MER取得手段11は、受信した各固有モードのMERを、各固有モードの初期MERμk(=μ1,・・・,μK)として取得する。
ここで、固定の伝送レートを実現する変調方式の組み合わせパターンの数が、B通り存在すると仮定する。図4は、1シンボルあたり合計8ビットを伝送する変調方式の組み合わせの例を示す図であり、固有モードの数がK=3の場合を示している。変調方式として、BPSKから256QAMまでの1ビット刻みの変調方式を利用することを想定すると、伝送レートが等しくなる変調方式の組み合わせは、離散的であり、パラメータB=10通り存在することになる。ここで、変調方式の組み合わせパターン番号b=1,・・・,10とする。
変調方式が256QAMの場合、変調ビット数は8であり、変調方式が128QAMの場合、変調ビット数は7であり、変調方式が64QAM,32QAM,16QAM,8QAMの場合、変調ビット数はそれぞれ6,5,4,3である。また、変調方式がQPSK,BPSKの場合、変調ビット数はそれぞれ2,1である。
尚、k番目の固有モード(第k固有モード)は、第(k+1)固有モードに対してチャネル利得が大きい、または等しいものと仮定する。また、第k固有モードの変調ビット数は、第(k+1)固有モードの変調ビット数よりも常に大きい、または等しいものと仮定する。図4において、「−」は割り当てがないことを示す。つまり、その固有モードは、データの伝送に使用しないことを示す。具体的には、後述する変調方式・電力決定手段14が、その固有モードの電力配分比率に0を設定して電力配分部25に出力することにより、当該固有モードによるデータ伝送は行わないようにする。
図2及び図3に戻って、ビット・電力配分制御部22は、初期値である変調方式の組み合わせパターン番号b=1を設定する。そして、ビット・電力配分制御部22は、変調方式の組み合わせパターン番号b(図4の例では、b=1,・・・,10)のそれぞれについて、後述するステップS303〜ステップS306の処理を行うことにより、電力配分比率pk及びMERマージンΔμkを算出する。
ビット・電力配分制御部22は、変調方式の組み合わせパターン番号bがパラメータB以下であるか否かを判定する(ステップS302)。ビット・電力配分制御部22は、ステップS302において、変調方式の組み合わせパターン番号bがパラメータB以下であると判定した場合(b=1,・・・,B)、後述するステップS303〜ステップS306の処理により、変調方式の組み合わせパターン番号bについての電力配分比率pk及びMERマージンΔμkを算出する。
ビット・電力配分制御部22の電力配分算出手段12及びMERマージン算出手段13は、電力配分後のMERマージン
Figure 2016072680
を設定する(ステップS303)。ここで、
Figure 2016072680
は、電力配分後のMERを示し、μk Lは、MER閾値を示す。つまり、MERマージンΔμkは、電力配分後のMERからMER閾値を減算した減算結果(電力配分後のMERとMER閾値との間の差)で定義される。
ステップS303に示した電力配分後のMER
Figure 2016072680
は、初期MERμkと電力配分後に増減した電力分10logKpkとを加算した結果であり、次式で表される。
Figure 2016072680
ここで、第k固有モードの電力配分比率pkは、前記式(10)を満たす。
ステップS303に示したMER閾値μk Lは、加法性白色ガウス雑音環境(AWGN:Additive White Gaussian Noise)下で、ある一定のビット誤り率(BER)を示す変調誤差比(MER)である。図5は、各変調方式におけるMER−BER特性の例を示す図であり、図6は、各変調方式のMER閾値μk Lの例を示す図である。
図5において、縦軸はビット誤り率(BER)を示し、横軸は変調誤差比(MER)[dB]を示す。図5に示すBER=1×10−4に対応する変調誤差率(MER)をMER閾値μk Lとして用い、図6には、BER=1×10−4を設定値としたときの各変調方式のMER閾値μk Lが示されている。
したがって、MER閾値μk Lは、図5に示したMER−BER特性の例から得られる変調誤差値(MER)であり、第k固有モードに割り当てられた変調方式において、予め設定された値として用いられる。
尚、前記例では、MER閾値μk Lとして、図5に示したMER−BER特性の例におけるBER=1×10−4に対応する変調誤差率(MER)を用いるようにしたが、MER−BER特性の例における各変調方式の曲線が概ね平行となる区間(例えば、1×10−5<BER<1×10−2の区間)の所定のBERに対応する変調誤差率(MER)を用いるようにしてもよい。この場合、いずれのMER閾値μk Lを用いたとしても、後述するステップS307において決定される変調方式の組み合わせパターン番号b及び電力配分比率pkは、同じになる。
図2及び図3に戻って、ビット・電力配分制御部22の電力配分算出手段12は、初期MER取得手段11から初期MERμkを入力すると共に、予め設定されたMER閾値μk Lを入力する。
ここで、ステップS303にて設定されたMERマージンΔμkに前記式(11)を代入した式を想定すると、MERマージンΔμkを算出するためのパラメータは、MER閾値μk L、初期MERμk、固有モードの数K、及び電力配分比率pkとなる。これらのパラメータのうち、MER閾値μk L、初期MERμk及び固有モードの数Kは定数である。したがって、MERマージンΔμkは、電力配分比率pkのみを変数とした式にて表される。
電力配分算出手段12は、ステップS303にて設定されたMERマージンΔμkに前記式(11)を代入した式に対し、MER閾値μk L、初期MERμk及び固有モードの数Kを代入することで、電力配分比率pkのみの変数で表したMERマージンΔμkの式を得る。
電力配分算出手段12は、各固有モードにおいて、K個のMERマージンΔμkが等しくなるように、以下の式に示す連立方程式を解くことで、電力配分比率pkを算出する(ステップS304)。i,jは、1〜Kの正の整数を示す。電力配分算出手段12は、算出した電力配分比率pkをMERマージン算出手段13及び変調方式・電力決定手段14に出力する。
Figure 2016072680
ビット・電力配分制御部22のMERマージン算出手段13は、電力配分算出手段12で算出された電力配分比率pkを入力し、入力した電力配分比率pkを、電力配分比率pkのみの変数で表したMERマージンΔμkの式に代入することで、MERマージンΔμkを算出する(ステップS305)。そして、MERマージン算出手段13は、算出したMERマージンΔμkを変調方式・電力決定手段14に出力する。
尚、図4に示した例では、変調方式の組み合わせパターン番号b=1の場合、第1固有モードのみを用いることを示し、第2固有モード及び第3固有モードを用いない。この場合、電力配分算出手段12は、第1固有モードに全ての電力を配分したとして、電力配分比率p1=1を算出する。MERマージン算出手段13は、256QAMのMER閾値μ1 L=30.3[dB](図6、第1固有モードの変調方式は256QAM(図4))、初期MERμ1及び固有モードの数K=3とし、電力配分比率p1=1から、MERマージンΔμ1を算出する。
ビット・電力配分制御部22は、変調方式の組み合わせパターン番号bをインクリメントし(ステップS306)、ステップS302へ移行する。そして、変調方式の組み合わせパターン番号bがパラメータB以下である限り(b=1,・・・,B)、前述のステップS303〜ステップS306の処理が行われる。
これにより、変調方式の組み合わせパターン番号b=1,・・・,Bのそれぞれについて、ステップS304にて各固有モードの電力配分比率pkが算出され、ステップS305にて各固有モードのMERマージンΔμkが算出される。
図7は、変調方式の組み合わせに対する各固有モードの電力配分比率pk及びMERマージンΔμkを示す図であり、固有モードの数がK=3の場合の例を示している。このデータ群は、変調方式の組み合わせパターン番号b=1,・・・,10のそれぞれについて、電力配分算出手段12によりステップS304にて算出された各固有モードの電力配分比率p1,p2,p3と、MERマージン算出手段13によりステップS305にて算出された各固有モードのMERマージンΔμ1,Δμ2,Δμ3とにより構成される。
「−」は、変調方式の割り当てがなく、電力配分算出手段12及びMERマージン算出手段13の算出対象でなかったことを示す。例えば、変調方式の組み合わせパターン番号b=1では、図4に示したとおり、第2固有モード及び第3固有モードには変調方式の割り当てがないから、第2固有モードの電力配分比率p2、第3固有モードの電力配分比率p3、第2固有モードのMERマージンΔμ2及び第3固有モードのMERマージンΔμ3は算出対象でない。また、変調方式の組み合わせパターン番号b=2,3では、図4に示したとおり、第3固有モードには変調方式の割り当てがないから、第3固有モードの電力配分比率p3及び第3固有モードのMERマージンΔμ3は算出対象でない。この場合、電力配分算出手段12は、算出対象でない電力配分比率pkに0を設定し、変調方式・電力決定手段14に出力する。これにより、電力配分部25は、電力配分比率pk=0を入力した固有モードにおいて、情報ビットに0を乗算するから、当該固有モードによるデータ伝送は行われない。
図2及び図3に戻って、ビット・電力配分制御部22は、ステップS302において、変調方式の組み合わせパターン番号bがパラメータBを超えていると判定した場合(ステップS302:b>B)、ステップS307へ移行する。
ビット・電力配分制御部22の変調方式・電力決定手段14は、変調方式の組み合わせパターン番号b毎に、電力配分算出手段12で算出された各固有モードの電力配分比率pkを入力すると共に、MERマージン算出手段13で算出された各固有モードのMERマージンΔμkを入力し、図示しないメモリに格納する。これにより、メモリには、例えば図7に示したデータ群が格納される。
変調方式・電力決定手段14は、メモリから、変調方式の組み合わせパターン番号b=1,・・・BのMERマージンΔμkを読み出し、読み出したMERマージンΔμkのうち、最も大きいMERマージン値を持つ変調方式の組み合わせパターン番号bを特定し、特定した変調方式の組み合わせパターン番号bについての各固有モードの電力配分比率pkを特定する。
ここで、MERマージン値が大きいほど、ビット誤り率が低くなるから、最も大きいMERマージン値を持つ変調方式の組み合わせパターン番号bの変調方式を用いることにより、他の組み合わせパターン番号bの変調方式を用いる場合に比べ、ビット誤り率を小さくすることができる。つまり、全ての組み合わせパターン番号bの変調方式の中で、ビット誤り率を最小化することができる。
変調方式・電力決定手段14は、特定した変調方式の組み合わせパターン番号b及び各固有モードの電力配分比率pkを、最適な送信制御パラメータとして決定する(ステップS307)。そして、変調方式・電力決定手段14は、特定した変調方式の組み合わせパターン番号bを変調部24−1〜24−Kに出力すると共に、特定した各固有モードの電力配分比率pkを電力配分部25に出力する。
これにより、変調部24−1〜24−Kは、変調処理を行う前に、例えば図4に示した変調方式の組み合わせパターン番号bと各固有モードの変調方式とが対応して定義されたテーブルを用いて、変調方式の組み合わせパターン番号bが示す変調方式をそれぞれ特定することができる。また、電力配分部25は、電力配分処理を行う前に、各固有モードの電力配分比率pkを特定することができる。
以上のように、本発明の実施形態による送信側の無線通信装置2によれば、初期MER取得手段11は、各固有モードの信号を等電力配分で伝送したと仮定した場合の、各固有モードの初期MERμkを取得するようにした。そして、電力配分算出手段12は、変調方式の組み合わせパターン間で伝送レートが等しい組み合わせパターンのそれぞれについて、初期MERμk及び固有モードの数Kを定数とし、また、変調方式の組み合わせパターンに対応するMER閾値μk Lを定数とし、電力配分比率pkのみの変数で表した電力配分後のMERマージンΔμkの式を求め、各固有モードにおいて、K個のMERマージンΔμkが等しくなるように、電力配分比率pkを算出する。MERマージン算出手段13は、変調方式の組み合わせパターンのそれぞれについて、電力配分算出手段12により算出された電力配分比率pkを、電力配分比率pkのみの変数で表したMERマージンΔμkの式に代入することで、MERマージンΔμkを算出する。
そして、変調方式・電力決定手段14は、MERマージン算出手段13により算出された変調方式の組み合わせパターンのそれぞれについてのMERマージンΔμkのうち、最も大きいMERマージン値を持つ変調方式の組み合わせパターンを特定し、特定した変調方式の組み合わせパターンについて、電力配分算出手段12により算出された各固有モードの電力配分比率pkを特定し、特定した変調方式の組み合わせパターン及び各固有モードの電力配分比率pkを、最適な送信制御パラメータとして決定する。
変調部24−1〜24−Kは、変調方式・電力決定手段14により決定された変調方式の組み合わせパターンが示す変調方式にて、固有モード毎に変調処理を行い、電力配分部25は、変調方式・電力決定手段14により決定された電力配分比率pkにて、固有モード毎に送信電力の配分を行う。
これにより、電力配分後のMERマージンΔμkが固有モード間で等しくなることを条件として電力配分比率pkが決定されるから、当該電力配分比率pkは一意に決定され、演算負荷を下げることができる。また、電力配分後のMERマージンΔμkが最大となる各固有モードの変調方式の組み合わせが特定されるから、特定された各固有モードの変調方式及び電力配分比率pkを用いて送信処理が行われた場合、受信側におけるビット誤り率は、変調方式の組み合わせパターンの中で最小になる。これは、全ての固有モードにおいて、同じビット誤り率となる伝送品質を実現することができ、MERマージン値が大きいほどビット誤り率が低くなることから、電力配分後のMERマージンΔμkが最大となるときの変調方式及び電力配分比率pkを用いることにより、結果として、送受信対象の情報ビット系列におけるビット誤り率が最小になるからである。
また、前述の特許文献1の手法では、注水定理に基づく適用制御方式によるものであるから、実システムのように、変調ビット数が離散的な組み合わせしかもたない場合に、伝送特性の観点及びハードウェア実装の容易さの観点で不十分であった。これに対し、本発明の実施形態では、変調ビット数が離散的な組み合わせの場合に処理負荷が低減される点で有効であり、実システムを対象とし、かつハードウェアの実装に適した適応制御を実現することができる。また、前述の特許文献2及び非特許文献1の手法では、複雑なビット誤り率の近似式を用いた計算、総スループット等の計算等を、電力配分比率を少しずつ変えて行う必要があることから、複雑な演算が必要であった。これに対し、本発明の実施形態では、電力配分比率を一意に決定でき、前記式(11)(12)等の四則演算、代入処理等の図3に示した処理を行えばよく、複雑な演算が不要であるから、演算量が少なく処理負荷が低くて済む。
したがって、MIMO固有モード伝送方式において、ビット誤り率を最小化する変調ビット数の組み合わせ及び送信電力の配分を、各固有モードの電力配分後のMERマージンが等しくかつ最大となる組み合わせであるとすることができる。つまり、ビット誤り率を最小化するための、各固有モードへ割り当てる変調ビット数の組み合わせ及び送信電力の配分を、少ない演算量で容易に求めることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。前記実施形態では、送信側の無線通信装置2に備えたビット・電力配分制御部22の初期MER取得手段11は、各固有モードの信号を等電力配分で伝送したと仮定した場合の、各固有モードの初期MERμk(=μ1,・・・,μ)を取得するために、例えば、前記式(1)で得られるチャネル行列Hの特異値の平方が固有モード伝送における各固有モードのチャネル利得を表すことを利用する手法、または、実際にトレーニング信号を用いて等電力配分時のMERを通信中に測定する手法を用いるようにした。本発明は、初期MERμk(μ1,・・・,μ)を取得する手法を限定するものではなく、他の手法を用いるようにしてもよい。
1 伝送システム
2,3 無線通信装置
11 初期MER取得手段
12 電力配分算出手段
13 MERマージン算出手段
14 変調方式・電力決定手段
21 S/P変換部
22 ビット・電力配分制御部
23 変調・電力配分部
24−1〜24−K 変調部
25 電力配分部
26,32 特異値分解部
27 送信ウェイト部
28 送信アンテナ
31 受信アンテナ
33 受信ウェイト部
34−1〜34−K 復調部
35 P/S変換部

Claims (4)

  1. 送信対象の情報ビット系列を各固有モードに振り分け、各固有モードの情報ビットを所定の変調方式にて変調し、所定の電力配分にて前記情報ビットの送信電力を配分し、MIMO伝送方式にて送信するMIMO固有モード伝送システムの無線通信装置において、
    各固有モードへ割り当てる前記変調方式及び前記電力配分を決定する変調方式・電力配分決定部と、
    前記情報ビット系列が各固有モードに振り分けられた情報ビットを、前記変調方式・電力配分決定部により決定された各固有モードの前記変調方式にてそれぞれ変調する変調部と、
    前記変調部により変調された各固有モードの情報ビットの送信電力を、前記変調方式・電力配分決定部により決定された各固有モードの前記電力配分にて配分する電力配分部と、を備え、
    前記変調方式・電力配分決定部は、
    各固有モードの変調方式の組み合わせパターンであって、伝送レートが等しい組み合わせパターンのそれぞれについて、所定のビット誤り率に対して予め設定された変調誤差比を示すMER閾値と、前記MIMO固有モード伝送システムにおいて前記送信電力を配分した後の変調誤差比との間の差を示すMERマージンが、各固有モードにて等しくなるように、各固有モードの電力配分を算出する電力配分算出手段と、
    前記変調方式の組み合わせパターンのそれぞれについて、前記電力配分算出手段により算出された各固有モードの電力配分を用いて、前記送信電力を配分した後の各固有モードのMERマージンを算出するMERマージン算出手段と、
    前記MERマージン算出手段により算出された各固有モードのMERマージンのうち、最も大きいMERマージンの値を持つ各固有モードの変調方式の組み合わせ及び電力配分を、各固有モードへ割り当てる前記変調方式及び前記電力配分として決定する変調方式・電力決定手段と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記変調方式・電力配分決定部は、
    さらに、前記固有モード間で前記送信電力を等しく配分したときの変調誤差比を、各固有モードの初期MERとして取得する初期MER取得手段を備え、
    前記電力配分算出手段は、
    前記変調方式の組み合わせパターンのそれぞれについて、前記初期MER取得手段により取得された各固有モードの初期MER、前記固有モードの数、前記MER閾値及び前記電力配分をパラメータとする前記MERマージンが、各固有モードにて等しくなるように、各固有モードの電力配分を算出する、ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項2に記載の無線通信装置において、
    前記固有モードの数をK(正の整数)、前記固有モードの番号をk(正の整数)、前記各固有モードの電力配分の比率をpk、前記初期MER取得手段により取得された各固有モードの初期MERをμk、前記各固有モードのMER閾値をμk Lとし、前記各固有モードの電力配分の比率pkを合計した値を1とし、前記送信電力を配分した後の各固有モードの変調誤差比を
    Figure 2016072680
    とし、前記各固有モードの前記MERマージンを
    Figure 2016072680
    とする、ことを特徴とする無線通信装置。
  4. 送信対象の情報ビット系列を各固有モードに振り分け、各固有モードの情報ビットを所定の変調方式にて変調し、所定の電力配分にて前記情報ビット送信電力を配分し、MIMO伝送方式にて送信するMIMO固有モード伝送システムの無線通信方法において、
    各固有モードの変調方式の組み合わせパターンであって、伝送レートが等しい組み合わせパターンのそれぞれについて、所定のビット誤り率に対して予め設定された変調誤差比を示すMER閾値と、前記MIMO固有モード伝送システムにおいて前記送信電力を配分した後の変調誤差比との間の差を示すMERマージンが、各固有モードにて等しくなるように、各固有モードの電力配分を算出する第1のステップと、
    前記変調方式の組み合わせパターンのそれぞれについて、前記第1のステップにて算出した各固有モードの電力配分を用いて、前記送信電力を配分した後の各固有モードのMERマージンを算出する第2のステップと、
    前記第2のステップにて算出した各固有モードのMERマージンのうち、最も大きいMERマージンの値を持つ各固有モードの変調方式の組み合わせ及び電力配分を、各固有モードへ割り当てる前記変調方式及び前記電力配分として決定する第3のステップと、
    前記情報ビット系列が各固有モードに振り分けられた情報ビットを、前記第3のステップにて決定した各固有モードの前記変調方式にてそれぞれ変調する第4のステップと、
    前記変調後の各固有モードの情報ビットの送信電力を、前記第3のステップにて決定した各固有モードの前記電力配分にて配分する第5のステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
JP2014197204A 2014-09-26 2014-09-26 無線通信装置 Active JP6328021B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197204A JP6328021B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197204A JP6328021B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 無線通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016072680A true JP2016072680A (ja) 2016-05-09
JP6328021B2 JP6328021B2 (ja) 2018-05-23

Family

ID=55864966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014197204A Active JP6328021B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6328021B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022138713A (ja) * 2021-03-10 2022-09-26 日本放送協会 通信装置及び通信方法
CN115604741A (zh) * 2022-12-13 2023-01-13 石家庄科林电气股份有限公司(Cn) 故障指示器通讯自调节方法、故障指示器及可读存储介质
JP2023004469A (ja) * 2021-06-25 2023-01-17 日本放送協会 通信装置及び通信方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021177585A (ja) * 2020-05-07 2021-11-11 池上通信機株式会社 通信装置
JP7522617B2 (ja) * 2020-09-01 2024-07-25 日本放送協会 無線通信装置
JP7645753B2 (ja) * 2021-09-16 2025-03-14 日本放送協会 無線通信装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009096317A1 (ja) * 2008-01-30 2009-08-06 Kyocera Corporation 無線通信システム、無線通信装置および通信制御方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009096317A1 (ja) * 2008-01-30 2009-08-06 Kyocera Corporation 無線通信システム、無線通信装置および通信制御方法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ANDREAS AHRENS, ET. AL: "Modulation-mode and Power Assignment in SVD-assisted MIMO Systems with Transmitter-side Antennas Cor", WIRELESS INFORMATION NETWORKS AND SYSTEMS(WINSYS), 2013 INTERNATIONAL CONFERENCE ON, JPN6018010445, 31 July 2013 (2013-07-31) *
KAZUHIKO MITSUYAMA, ET AL.: "Adaptive Bit and Power Allocation Algorithm for SVD-MIMO System with Fixed Transmission Rate", WIRELESS AND MOBILE COMPUTING, NETWORKING AND COMMUNICATIONS(WIMOB), 2014 IEEE 10TH INTERNATIONAL CO, JPN6018010446, 10 October 2014 (2014-10-10), pages 455 - 460 *

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022138713A (ja) * 2021-03-10 2022-09-26 日本放送協会 通信装置及び通信方法
JP7651323B2 (ja) 2021-03-10 2025-03-26 日本放送協会 通信装置及び通信方法
JP2023004469A (ja) * 2021-06-25 2023-01-17 日本放送協会 通信装置及び通信方法
JP7685379B2 (ja) 2021-06-25 2025-05-29 日本放送協会 通信装置及び通信方法
CN115604741A (zh) * 2022-12-13 2023-01-13 石家庄科林电气股份有限公司(Cn) 故障指示器通讯自调节方法、故障指示器及可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP6328021B2 (ja) 2018-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2406228C2 (ru) Выбор скорости передачи для собственного управления в mimo-системе связи
US9635642B2 (en) Method and apparatus for transmitting/receiving CSI-RS operating in massive MIMO system FDD mode
EP3206317B1 (en) Wireless communication device and wireless communication method
RU2533186C2 (ru) Способ передачи восходящей линии связи с множеством антенн
JP6328021B2 (ja) 無線通信装置
US7889130B2 (en) Multi-antenna transmitting apparatus and retransmittal method of multi-antenna transmitting apparatus
CN102160313B (zh) 基站装置、用户装置和预编码方法
KR20100095612A (ko) 무선통신 장치, 무선통신 시스템 및 무선통신 방법
WO2006080352A1 (ja) 無線基地局装置及び端末装置
JP2011029743A (ja) 無線通信システム、基地局装置および移動局装置
KR100842620B1 (ko) 분산 무선 통신 시스템에서 직교 공간 시간 블록 코드를위한 심볼 에러율 기반 송신 전력 할당 방법
JP2009017011A (ja) マルチユーザmimo通信のユーザ選択方法
KR20200030631A (ko) 채널 품질 지시자(cqi) 및 채널 상태 정보(csi) 보고를 위한 방법 및 장치
EP3481022A1 (en) Method of receiving or transmitting data by ue or base station under noma scheme, ue using the same and base station using the same
US10778388B2 (en) Method and apparatus for resource management in wireless communication systems
EP2932620A1 (en) Precoder weight selection for mimo communications when multiplicative noise limited
KR20160025487A (ko) 신호 처리 장치, 신호 처리 방법 및 기록 매체
CN107113075A (zh) 用于基于移动通信系统中的干扰测量来接收信号的方法和装置
KR100965687B1 (ko) 통신 시스템에서 빔 형성 장치 및 방법, 그리고 그에 따른 시스템
WO2012026195A1 (ja) 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラム
KR101301428B1 (ko) 통신 장치 및 자원 도출 방법
KR101231912B1 (ko) 빔 포밍 벡터의 반복적 갱신 방법 및 이를 지원하는 송신기
CN108702185B (zh) 基站
JP6635918B2 (ja) 無線基地局、親局装置、子局装置、および制御方法
JP5340344B2 (ja) 通信装置及び通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6328021

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250