図1−図4を参照し、無線通信システムにおける適応変調符号化(AMC)について説明する。図1は、無線通信システムにおけるAMCの説明図である。図2は、AMCで用いられるCQIテーブルの一例を示す図である。図3は、AMCで用いられるMCSテーブルの一例を示す図である。図4は、AMCで用いられるTBSテーブルの一例を示す図である。
図1に示す無線通信システムにおいて、ユーザ端末UEは、無線基地局BSからの参照信号に基づいてチャネル品質を測定し、測定されたチャネル品質に基づいてチャネル品質識別子(CQI)を決定する(ステップS11)。具体的には、ユーザ端末UEは、図2に示すCQIテーブルを参照し、測定されたチャネル品質に適用可能な変調方式及び符号化率を示すCQIを決定する。なお、チャネル品質には、例えば、SINR(Signal to Interference Plus Noise Ratio)や、SNR(Signal to Noise Ratio)などが含まれる。
図2に示すように、CQIテーブルでは、チャネル品質識別子(CQI)と変調方式と符号化率とが関連付けられる。例えば、図2では、ユーザ端末UEにおけるチャネル品質に応じて、変調方式及び符号化率の16種類の組み合わせが規定されている。このため、図2では、4ビットのCQIを設けることで、当該16種類の組み合わせを一意に識別できる。なお、CQIテーブルにおいて、CQIの値は、CQIインデックスと呼ばれてもよい。
ユーザ端末UEは、図2に示すCQIテーブルを参照して決定されたCQIを無線基地局BSにフィードバックする(ステップS12)。例えば、図1では、CQIとして、4ビットのビット情報「0101(=5)」が、ユーザ端末UEから無線基地局BSにフィードバックされる。なお、CQIは、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)などを用いて、フィードバックされる。
無線基地局BSは、ユーザ端末UEからフィードバックされたCQIに基づいて、下り共有チャネル(PDSCH)の変調符号化情報(MCS)を決定する(ステップS13)。具体的には、無線基地局BSは、図2に示すCQIテーブルを参照し、フィードバックされたCQIに対応する変調方式及び符号化率を取得する。また、無線基地局BSは、図3に示すMCSテーブルを参照し、取得された変調方式に対応する変調次数(Modulation Order)と、取得された符号化率に対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)インデックスと、を示すMCSを取得する。
図3に示すように、MCSテーブルでは、変調符号化情報(MCS)と変調次数とTBSインデックスとが関連付けられる。図3では、変調次数とTBSインデックスとの32種類の組み合わせが規定されている。このため、図3では、5ビットのMCSを設けることで、当該32種類の組み合わせを一意に識別できる。なお、MCSテーブルにおいて、MCSの値は、MCSインデックスと呼ばれてもよい。また、TBSインデックスとは、トランスポートブロックサイズ(TBS)を識別するトランスポートブロックサイズ(TBS)識別子である。
例えば、図1に示すように、CQIとして4ビットのビット情報「0101(=5)」がユーザ端末UEからフィードバックされる場合、無線基地局BSは、図2に示すCQIテーブルを参照して、変調方式として「QPSK」、符号化率として「449」を取得する。また、無線基地局BSは、図3に示すMCSテーブルを参照して、「QPSK」に対応する変調次数「2」と、符号化率「449」に対応するTBSインデックス「7」と、の組み合わせを示すMCS「7」を取得する。
無線基地局BSは、決定されたMCSをユーザ端末UEに通知する(ステップS14)。例えば、図1では、MCSとして、5ビットのビット情報「00111(=7)」が、無線基地局BSからユーザ端末UEに通知される。なお、MCSは、下り制御情報(DCI)に含まれ、下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、拡張下り制御チャネル(EPDCCH:Enhanced Physical Downlink Control Channel)などを用いて、通知される。
ユーザ端末UEは、無線基地局BSから通知されたMCSに基づいて、PDSCHの変調方式及び符号化率を取得する(ステップS15)。具体的には、ユーザ端末UEは、図3に示すMCSテーブルを参照し、フィードバックされたMCSに対応する変調次数及びTBSインデックスを取得する。ユーザ端末UEは、取得された変調次数に対応する変調方式を用いて、PDSCHを復調する。
また、ユーザ端末UEは、図4に示すTBSテーブルを参照し、取得されたTBSインデックスと、DCIに含まれる1トランスポートブロックあたりの物理リソースブロック(PRB)数と、に対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を取得する。ユーザ端末UEは、取得されたTBSに基づいて、例えば、式(1)により、符号化率を算出する。ユーザ端末UEは、算出された符号化率を用いて、PDSCHを復号する。
ここで、TBSは、図4に示すTBSテーブルから取得されるトランスポートブロックサイズである。また、RE
PDSCHは、1PRBペアにおけるPDSCH用のリソースエレメント(RE)の数である。また、N_PRBは、1トランスポートブロックあたりのPRB(又はPRBペア)の数である。また、Mは、図3に示すMCSテーブルから取得される変調次数である。
例えば、図1に示すように、MCSとして5ビットのビット情報「00111(=7)」が無線基地局BSから通知される場合、ユーザ端末UEは、図3に示すMCSテーブルを参照して、MCS「7」に対応する変調次数「2」及びTBSインデックス「7」を取得する。ユーザ端末UEは、変調次数が「2」である変調方式「QPSK」を用いて、PDSCHを復調する。
また、ユーザ端末UEは、図4に示すMCSテーブルを参照して、TBSインデックス「7」と、DCIに含まれる1トランスポートブロックあたりのPRB数(ここでは、「6」とする)とに対応するTBS「712」を取得する。ユーザ端末UEは、取得されたTBSに基づいて、上述の式(1)により符号化率を算出し、算出された符号化率を用いて、PDSCHを復号する。
以上のように、無線通信システムにおけるAMCでは、CQIとMCSとを用いて、PDSCHの変調方式及び符号化率が適応的に制御される。これにより、スペクトル効率が向上する。
ところで、マクロセル内にスモールセルが配置される無線通信システム(HetNet(Heterogeneous Network)ともいう)において、上述のAMCを適用することが検討されている。図5は、マクロセル内にスモールセルが配置される無線通信システムの構成例を示す図である。図5Aの構成では、マクロセルMとスモールセルS1及びS2との双方で同一の周波数F1が用いられる。一方、図5Bの構成では、マクロセルMで周波数F1が用いられ、スモールセルS1及びS2では周波数F2(例えば、F2>F1)が用いられる。
図5Aの構成では、スモールセルS1に接続するユーザ端末UEは、マクロセルM及びスモールセルS2の双方からの干渉を受ける。一方、図5Bの構成では、スモールセルS1に接続するユーザ端末UEは、スモールセルS2からの干渉を受けるが、マクロセルMからの干渉を受けない。このため、図5Bの構成では、ユーザ端末UEにおけるチャネル品質は、図5Aの構成に示す場合よりも、高くなることが想定される。
ユーザ端末UEにおけるチャネル品質(例えば、SNR)が高くなると、図6Aに示すように、より高次の変調方式を適用可能となる。このため、ユーザ端末UEにおけるチャネル品質が高くなるにつれて、スペクトル効率が向上する。特に、256QAMをサポートする場合には、スペクトル効率の更なる向上が見込まれる。
また、図6Bに示すように、マクロセルMと異なる周波数を用いるスモールセルS(図5B)では、マクロセルMや、マクロセルMと同じ周波数を用いるスモールセルS(図5A)と比較して、256QAMを適用可能なユーザ端末UE(すなわち、チャネル品質が20dBを超えるユーザ端末UE)が増加する。例えば、図6Bでは、マクロセルMと同じ周波数を用いるスモールセルSでは、約10%のユーザ端末UEにしか256QAMを適用できない。一方、マクロセルMと異なる周波数を用いるスモールセルSでは、約30%のユーザ端末UEに256QAMを適用可能となることが想定される。
したがって、マクロセルMとスモールセルSとで異なる周波数が用いられる無線通信システムでは、256QAMなどの高次変調方式をサポートすることが望まれる。しかしながら、図1−図4を参照して説明した適応変調符号化(AMC)では、QPSK、16QAM、64QAMがサポートされるにすぎない。
そこで、本発明者らは、64QAMよりも高次の変調方式をサポートする適応変調符号化(AMC)を可能とすることで、スペクトル効率を更に向上させるという着想を得て、本発明に至った。
以下、本発明に係る適応変調符号化方法を詳細に説明する。以下では、64QAMよりも高次の変調方式として256QAMをサポートする例を説明するが、これに限られない。64QAMよりも高次の変調方式として、128QAM、512QAM、1028QAM、…などがサポートされてもよい。また、以下の態様1−3に係る適応変調符号化方法は、適宜組み合わせ可能である。
(態様1)
態様1に係る適応変調符号化方法において、ユーザ端末UEは、無線基地局BSからの参照信号に基づいてチャネル品質を測定する。また、ユーザ端末UEは、チャネル品質識別子(CQI)と変調方式と符号化率とを関連付けるCQIテーブルから、測定されたチャネル品質において下り共有チャネル(PDSCH)に適用可能な変調方式及び符号化率を示すCQIを取得する。また、ユーザ端末UEは、取得されたCQIを無線基地局BSに送信する。ここで、CQIテーブルの変調方式は、64QAMよりも高次の変調方式を含む。
具体的には、態様1に係る適応変調符号化方法では、図7に示すように、CQIと、変調方式と、符号化率とを関連付けるCQIテーブルが用いられる。図7に示すCQIテーブルでは、64QAMよりも高次の変調方式として、256QAMがサポートされる。なお、図7に示すCQIテーブルは、一例にすぎず、これに限られない。また、上述のように、CQIテーブルにおいて、CQIの値は、CQIインデックスと呼ばれもよい。
図7に示すように、256QAMをサポートするCQIテーブルでは、256QAMをサポートしないCQIテーブル(図2)と比較して、変調方式及び符号化率の組み合わせが増加することが想定される。例えば、変調方式及び符号化率の組み合わせは、図2に示すCQIテーブルでは16種類であるのに対して、図7に示すCQIテーブルでは20種類に増加する。このため、4ビットのCQIを設けるだけでは、256QAMを含む変調方式及び符号化率の組み合わせを一意に識別できない。
このように、64QAMよりも高次の変調方式をCQIテーブルでサポートする場合、無線基地局BSにおいて、PDSCHに適用可能な変調方式及び符号化率を一意に識別できないことが想定される。そこで、態様1に係る適応変調符号化方法では、CQIテーブルにおけるCQIのビット数の増加に応じて、ユーザ端末UEから無線基地局BSへのフィードバックビット数を増加させる(態様1.1)。或いは、CQIテーブルにおけるCQIのビット数の増加に応じて、複数のサブテーブルを設ける(態様1.2)。或いは、CQIテーブルにおけるCQIのビット数を増加させずに、抽出テーブル(sampled table)を設ける(態様1.3)。
(態様1.1)
態様1.1に係る適応変調符号化方法では、CQIのビット数の増加に応じて、ユーザ端末UEから無線基地局BSへのフィードバックビット数を増加させる。これにより、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別可能とする。
具体的には、ユーザ端末UEは、上り制御チャネル(PUCCH)又は上り共有チャネル(PUSCH)におけるCQI用フィールドのサイズを拡張して、CQIを送信してもよい。例えば、図7に示す場合、PUCCH又はPUSCHにおけるCQI用フィールドのサイズは、4ビットから5ビットに拡張されてもよい。
また、ユーザ端末UEは、CQIを構成する第1ビット部と第2ビット部とをジョイント符号化して、CQIを送信してもよい。例えば、図7に示す場合、図8に示すように、ユーザ端末UEは、第1ビット部(例えば、4ビットの既存ビット)と第2ビット部(例えば、1ビットの追加ビット)とをRMコード(Reed-Muller-based block code)を用いてジョイント符号化する。かかる場合、ユーザ端末UEは、PUCCH(例えば、PUCCHフォーマット2のExtended CP)を用いて、ジョイント符号化されたビットを無線基地局BSに送信してもよい。
また、ユーザ端末UEは、PUCCHにおけるCQI用フィールドと参照信号用フィールドとを用いて、CQIを送信してもよい。例えば、図7に示す場合、図9に示すように、ユーザ端末UEは、CQI用フィールド(ここでは、OFDMシンボル#0、#2−#4、#6)を用いて、第1ビット部(例えば、4ビットの既存ビット)を送信する。また、ユーザ端末UEは、参照信号用フィールド(ここでは、OFDMシンボル#5)を用いて、第2ビット部(例えば、追加の1ビット)を送信する。
また、図9において、PUCCHフォーマット2aを用いる場合、参照信号用フィールド(ここでは、OFDMシンボル#5)において、HARQ用ビット(1ビット)に代えて、第2ビット部(例えば、追加の1ビット)がBPSKにより送信されてもよい。或いは、PUCCHフォーマット2bを用いる場合、参照信号用フィールド(ここでは、OFDMシンボル#5)において、HARQ用ビット(2ビット)に代えて、第2ビット部(例えば、追加の1ビット)とHARQ用ビット(1ビット)がQPSKにより送信されてもよい。かかる場合、PUCCHフォーマット2a/2bを再利用(reuse)できるので、CQIのビット数の増加に伴う実装負荷を軽減できる。
なお、図9では、CQIの第2ビット部(例えば、追加の1ビット)は、1スロット内の2番目の参照信号用フィールド(OFDMシンボル#5)で送信されるものとするが、1スロット内の1番目の参照信号用フィールド(OFDMシンボル#1)で送信されてもよい。また、CQI用フィールド及び参照信号用フィールドの配置は、図9に示す例に限られない。
(態様1.2)
態様1.2に係る適応変調符号化方法では、CQIテーブルにおけるCQIのビット数の増加に応じて、複数のサブテーブルを設ける。これにより、ユーザ端末UEから無線基地局BSへのフィードバックビット数を変更せずに、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別可能とする。
態様1.2に係る適応変調符号化方法では、無線基地局BSとユーザ端末UEとの間で、CQIの開始値がシフトされたサブテーブルの使用が明示的に(explicitly)通知されてもよいし(図10)、明示的に通知されなくともよい(すなわち、暗示的に(implicitly)通知されてもよい)(図11)。
図10を参照し、サブテーブルの使用が明示的に通知される場合を説明する。かかる場合、図10に示すように、CQIテーブルは、最小値(ここでは、「0」)から最大値よりも小さい終了値(ここでは、「15」)までのCQIを含む第1サブテーブル(SUB−TABLE1)と、最小値よりも大きい開始値(ここでは、「4」)から最大値(ここでは、「19」)までのCQIを含む第2サブテーブル(SUB−TABLE2)とを含んでもよい。なお、図10では、CQIのみが示されるが、図7に示すように、CQIと変調方式と符号化率とが関連付けられてもよい。また、第1及び第2サブテーブルの構成は、図10に示す構成に限られない。
ここで、第2サブテーブルの開始値は、無線基地局BSからユーザ端末UEに対して通知されてもよいし、ユーザ端末UEから無線基地局BSに通知されてもよい。このように、無線基地局BSとユーザ端末UEとの間で第2サブテーブルの開始値を通知することで、第2サブテーブルの使用が明示的に通知される。
なお、第2サブテーブルの開始値は、無線基地局BSからユーザ端末UEに対して、RRCシグナリングなどの上位レイヤシグナリング、PDCCH、EPDCCH、報知チャネルなどを用いて、通知されてもよい。或いは、第2サブテーブルの開始値は、ユーザ端末UEから無線基地局BSに対して、RRCシグナリングなどの上位レイヤシグナリング、PUCCHなどを用いて、通知されてもよい。
図10に示すように、第1サブテーブル及び第2サブテーブルが設けられる場合、ユーザ端末UEは、測定したチャネル品質においてPDSCHに適用可能な変調方式及び符号化率に対応するCQIと、第2サブテーブルの開始値と、に基づく演算結果を、無線基地局BSにフィードバックする。一方、無線基地局BSは、ユーザ端末UEからのフィードバック値と、第2サブテーブルの開始値と、に基づいて、PDSCHに適用可能な変調方式及び符号化率に対応するCQIを復元する。
例えば、図10に示すように、CQIの最大値が「19」であり、第2サブテーブルの開始値が「4」である場合、測定したチャネル品質においてPDSCHに適用可能な変調方式及び符号化率に対応するCQIが「18」であるものとする。かかる場合、ユーザ端末UEは、以下の式(2)による演算結果「14」を、無線基地局BSに送信してもよい。
(CQIの最大値−第2サブテーブルの開始値+CQI)
mod CQIの最大値 …式(2)
=(19−4+18) mod 19=14
一方、無線基地局BSは、ユーザ端末UEからのフィードバック値と第2サブテーブルの開始値とに基づいて、以下の式(3)により、PDSCHに適用すべき変調方式及び符号化率に対応するCQI「18」を復元してもよい。
(ユーザ端末UEからのフィードバック値+第2サブテーブルの開始値)
mod CQIの最大値 …式(3)
=(14+4) mod 19=18
なお、ユーザ端末UEにおける演算結果は、例えば、PUCCH又はPUSCHにおけるCQI用フィールドを用いて送信される。式(2)によると、図10に示す場合、第2サブテーブルに含まれるCQI「4」から「19」の演算結果は、「0」から「15」となる。また、無線基地局BSとユーザ端末UEとの間で第2サブテーブルの使用が明示的に通知されるので、PUCCH又はPUSCHにおける既存のCQI用フィールドを拡張せずとも、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別できる。
次に、図11を参照し、サブテーブルの使用を明示的に通知しない場合を説明する。かかる場合、図11に示すように、CQIテーブルは、最小値(ここでは、「0」)から最大値よりも小さい終了値(ここでは、「15」)までのCQIを含む第1サブテーブル(SUB−TABLE1)と、最小値よりも大きい開始値(ここでは、「4」)から最大値(ここでは、「19」)までのチャネル品質識別子を含む第2サブテーブル(SUB−TABLE2)とを含んでもよい。なお、図11では、CQIとフィードバック値とが関連付けられるが、図7に示すように、CQIと変調方式と符号化率とが更に関連付けられてもよい。なお、フィードバック値は、CQIに基づいて演算されれば、明示的に関連付けられていなくともよい。また、第1及び第2サブテーブルの構成は、図11に示す構成に限られない。
第2サブテーブルの使用を明示的に通知しない場合、無線基地局BSは、CQIの履歴(history)に基づいて、第2サブテーブルが使用されるか否かを判断し、判断結果に基づいて、PDSCHに適用される変調方式及び符号化率に対応するCQIを復元する。
具体的には、ユーザ端末UEは、測定したチャネル品質においてPDSCHに適用可能な変調方式及び符号化率に対応するCQIに基づく演算結果を、無線基地局BSにフィードバックする。一方、無線基地局BSは、CQIの履歴に基づいて第2サブテーブルが使用されるか否かを判断し、判断結果とユーザ端末UEからのフィードバック値に基づいて、PDSCHに適用される変調方式及び符号化率に対応するCQIを復元する。
例えば、図11に示すように、第1サブテーブルに含まれるCQIの数が「16」である場合、ユーザ端末UEは、以下の式(4)による演算結果を、無線基地局BSに送信してもよい。
(CQI) mod 16 …式(4)
ここで、ユーザ端末UEからのフィードバック値が「1」である場合、第1サブテーブルが使用されていれば、CQIは「1」である。一方、第2サブテーブルが使用されていれば、CQIは「17」である。そこで、無線基地局BSは、CQIの履歴に基づいて、第2サブテーブルが使用されているかを判断する。
例えば、前回のCQIが所定値(例えば、「15」)以上である場合、無線基地局BSは、第2サブテーブルが使用されると判断し、今回のCQIを「17」とする。一方、前回のCQIが所定値(例えば、「15」)未満である場合、無線基地局BSは、第2サブテーブルが使用されない(第1サブテーブルが使用される)と判断し、今回のCQIを「1」とする。
或いは、無線基地局BSは、復元されたCQIが第1サブテーブルのCQIの最大値(例えば、「15」)である場合、以降のフィードバック値に第2サブテーブルが使用されると判断してもよい。一方、無線基地局BSは、復元されたCQIが第2サブテーブルのCQIの最小値(例えば、「4」)である場合、以降のフィードバック値に第2サブテーブルが使用されない(第1サブテーブルが使用される)と判断してもよい。
なお、ユーザ端末UEにおけるフィードバック値は、例えば、PUCCH又はPUSCHにおけるCQI用フィールドを用いて送信される。式(4)によると、図11に示す場合、第1サブテーブル及び第2サブテーブルに含まれるCQI「1」から「19」の演算結果は、「0」から「15」となる。また、無線基地局BSは、CQIの履歴に基づいて第2サブテーブルが使用されるか否かを判断できる。このため、PUCCH又はPUSCHにおける既存のCQI用フィールドを拡張せずとも、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別できる。また、複数のサブテーブルの応用例として、接続する無線基地局BSの種類に応じてテーブルを切り替える方法、ユーザ端末UEの能力に応じて切り替える方法も含まれる。
(態様1.3)
態様1.3に係る適応変調符号化方法では、CQIテーブルにおけるCQIのビット数を増加させずに、抽出テーブル(sampled table)を設ける。これにより、ユーザ端末UEから無線基地局BSへのフィードバックビット数を変更せずに、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別可能とする。
具体的には、CQIテーブルは、図12に示すように、図7に示すCQIテーブルから、変調方式と符号化率との組み合わせが、線形的に(linearly)パンクチャされ、所定数(ここでは、16種類)の組み合わせが抽出されたものであってもよい。例えば、図12では、QPSK、16QAM、64QAM、256QAMの各変調方式において、一つの符号化率がパンクチャされる。
また、CQIテーブルは、図13に示すように、図7に示すCQIテーブルから、変調方式と符号化率との組み合わせが、非線形的に(Non-linearly)パンクチャされ、所定数(ここでは、16種類)の組み合わせが抽出されたものであってもよい。例えば、図13では、QPSKや16QAMなどの、より低次の変調方式において、多くの符号化率がパンクチャされている。256QAMなどの高次の変調方式が適用される環境においては、QPSK、16QAMなどの低次の変調方式が適用される確率は低くなることが想定される。このため、低次の変調方式をより多くパンクチャすることで、高次の変調方式の適用によるスペクトル効率を一層向上させることができる。
以上の態様1.3に係る適応変調符号化方法によれば、既存のCQIのビット数(例えば、4ビット)に対応した抽出テーブルが設けられる。このため、PUCCH又はPUSCHにおける既存のCQI用フィールドを拡張せずとも、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別できる。
(態様1.4)
態様1.4に係る適応変調符号化方法では、態様1.3と同様に、CQIテーブルにおけるCQIのビット数を増加させずに、所定の変調方式と符号化率との組み合わせが抽出される抽出テーブル(sampled table)が設けられる。
具体的には、態様1.4に係る適応変調符号化方法では、低次の変調方式(例えば、QPSK)と符号化率との組み合わせは維持される。一方、高次の変調方式(例えば、16QAM、64QAM、256QAMなど)と符号化率との組み合わせが、スループットへの貢献度に基づいてパンクチャされる。ここで、スループットへの貢献度は、周波数利用効率の増加分や、CQIの使用確率などで示されてもよい。
例えば、図37Bに示すCQIテーブルでは、QPSKと符号化率との組み合わせは、パンクチャされずに、維持される。セル端のユーザ端末UEは、低次のQPSKと符号化率との組み合わせを用いることが想定される。このため、QPSKと符号化率との組み合わせを維持することで、セル端のユーザ端末UEが所望の受信品質で受信できなくなるのを防止できる。
一方、図37Bに示すCQIテーブルでは、16QAMよりも高次の変調方式と符号化率との組み合わせの中から、スループットへの貢献度が低い組み合わせが選択され、パンクチャされる。図37Aでは、16QAMよりも高次の変調方式において、CQI=7、10、16、18におけるゲイン(スループットへの貢献度)が相対的に低い。このため、図37Bに示すCQIテーブルでは、CQI=7、10、16、18に対応する変調方式と符号化率との組み合わせがパンクチャされる。なお、図37Bは、例示にすぎず、図37Bとは異なるパンクチャが行われてもよい。
以上の態様1.4に係る適法変調符号化方法によれば、低次の変調方式と符号化率との組み合わせを維持しながら、高次の変調方式と符号化率との組み合わせの中からスループットへの貢献度が低い組み合わせがパンクチャされる。このため、CQIテーブルのCQIのビット数の増加を防ぎながら、セル端のユーザ端末UEにおいて所望の受信品質を確保できる。
(態様1.5)
態様1.5に係る適応変調符号化方法では、所定の変調方式と符号化率の組み合わせをパンクチャする(態様1.3及び1.4参照)代わりに、所定の変調方式と符号化率の組み合わせが、64QAMよりも高次の変調方式(例えば、256QAM)と符号化率との組み合わせに置換(replace)される。このように、既存の変調方式と符号化率との組み合わせを置換することで、CQIテーブルのCQIのビット数を増加させずとも、256QAMと符号化率との組み合わせをサポートできる。
具体的には、CQIテーブルは、図38に示すように、図2に示すCQIテーブルから、所定の変調方式と符号化率との組み合わせが、線形的に(linearly)、256QAMと符号化率との組み合わせに置換されたものであってもよい。なお、図38は、例示にすぎず、図38とは異なる置換が行われてもよい。
また、CQIテーブルは、図39に示すように、図2に示すCQIテーブルから、所定の変調方式と符号化率との組み合わせが、非線形的に(Non-linearly)、256QAMと符号化率との組み合わせに置換されたものであってもよい。例えば、図39では、QPSK、16QAMなどの低次の変調方式と符号化率の組み合わせが、256QAMと符号化率との組み合わせに置換される。なお、置換される変調方式と符号化率との組み合わせは、受信品質(例えば、SINRなど)に基づいて選択されてもよい。また、図39は、例示にすぎず、図39とは異なる置換が行われてもよい。
256QAMなどの高次の変調方式が適用される環境(例えば、スモールセル)においては、QPSKなどの低次の変調方式が適用される確率は低くなることが想定される。このため、低次の変調方式をより多く置換することで、高次の変調方式の適用によるスペクトル効率を一層向上させることができる。
以上の態様1.5に係る適応変調符号化方法によれば、既存のCQIのビット数(例えば、4ビット)を維持できる。このため、PUCCH又はPUSCHにおける既存のCQI用フィールドを拡張せずとも、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別できる。
(態様2)
態様2に係る適応変調符号化方法において、無線基地局BSは、ユーザ端末UEから、下り共有チャネル(PDSCH)に適用可能な変調方式及び符号化率を示すチャネル品質識別子(CQI)を受信する。また、無線基地局BSは、変調符号化情報(MCS)と変調次数とTBSインデックス(トランスポートブロックサイズ識別子)とを関連付けるMCSテーブルから、前記変調方式及び符号化率に対応する変調次数及びTBSインデックスを示すMCSを取得する。また、無線基地局BSは、取得されたMCSをユーザ端末UEに送信する。ここで、MCSテーブルの変調次数は、64QAMよりも高次の変調方式の変調次数を含む。
具体的には、態様2に係る適応変調符号化方法では、図14に示すように、変調符号化情報(MCS)と変調次数とTBSインデックスとを関連付けるMCSテーブルが用いられる。図14に示すMCSテーブルでは、64QAMよりも高次の変調方式として、256QAMの変調次数「8」がサポートされる。
なお、図14に示すMCSテーブルは、一例にすぎず、これに限られない。例えば、図14に示すMCSテーブルにおける、スペクトル効率とコメントと符号化率とは、省略されてもよい。また、MCSテーブルにおいて、MCSの値は、MCSインデックスと呼ばれてもよい。
図14に示すように、256QAMをサポートするMCSテーブルでは、256QAMをサポートしないMCSテーブル(図3)と比較して、変調次数及びTBSインデックスの組み合わせが増加することが想定される。例えば、変調次数及びTBSインデックスの組み合わせは、図3に示すMCSテーブルでは32種類であるのに対して、図14に示すMCSテーブルでは40種類に増加する。このため、5ビットのMCSを設けるだけでは、256QAMを含む変調方式の変調次数及びTBSインデックスの組み合わせを一意に識別できない。
このように、64QAMよりも高次の変調方式の変調次数をMCSテーブルでサポートする場合、ユーザ端末UEにおいて、PDSCHに適用される変調方式及び符号化率を一意に識別できないことが想定される。そこで、態様2に係る適応変調符号化方法では、MCSテーブルにおけるMCSのビット数の増加に応じて、無線基地局BSからユーザ端末UEへの通知ビット数を増加させる(態様2.1)。或いは、MCSテーブルにおけるMCSのビット数の増加に応じて、複数のサブテーブルを設ける(態様2.2)。或いは、MCSテーブルにおけるMCSのビット数を増加させずに、抽出テーブル(sampled table)を設ける(態様2.3)。
(態様2.1)
態様2.1に係る適応変調符号化方法では、MCSのビット数の増加に応じて、無線基地局BSからユーザ端末UEへの通知ビット数を増加させる。これにより、ユーザ端末UEが、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別可能とする。
具体的には、無線基地局BSは、下り制御情報(DCI)におけるMCS用フィールドのサイズを拡張して、MCSを送信してもよい。例えば、図14に示す場合、DCIにおけるMCS用フィールドのサイズは、5ビットから6ビットに拡張されてもよい。なお、MCS用フィールドを含むDCIは、下り制御チャネル(PDCCH)で送信される。
また、無線基地局BSは、DCIにおけるMCS用フィールドと、DCIに付加されるCRC(Cyclic Redundancy Check)のマスク(masking)とを用いて、MCSを送信してもよい。例えば、図14に示す場合、図15に示すように、無線基地局BSは、DCIにおけるMCSフィールドを用いて、MCSを構成する第1ビット部(例えば、5ビットの既存ビット)を送信する。また、無線基地局BSは、DCIに付加されるCRCを、MCSを構成する第2ビット部(例えば、1ビットの追加ビット)を示す系列によりマスクして、送信する。
例えば、図15では、DCIに付加されるCRC系列Ckは、初期系列Cinitial_kと、ユーザ端末UEに付与されるRNTI(Radio Network Temporary Identifier)系列Rkと、MCSの第2ビット部(例えば、1ビットの追加ビット)を示す系列Hkに基づいて、例えば、式(5)により生成される。
Ck=(Cinitial_k+Rk+Hk) mod 2(k=0,…,15)
… 式(5)
一方、ユーザ端末UEは、例えば、図16に示すフローに従って、MCSを復元する。図15に示すように、ユーザ端末UEは、DCIに付加されたCRC系列をチェック(抽出)する(ステップS101)。ユーザ端末UEは、CRC系列と自端末に付与されたRNTI系列との排他的論理和(XOR)を演算し(ステップS102)、ステップS102の演算結果と‘0’との排他的論理和(XOR)を演算する(ステップS103)。ユーザ端末UEは、ステップS103の演算結果によりCRCが通るか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS103の演算結果によりCRCが通る場合(ステップS104;Yes)、ユーザ端末UEは、MCSの第2ビット部(例えば、1ビットの追加ビット)の値が「0」であると判断する(ステップS105)。一方、CRCが通らない場合(ステップS104;No)、ユーザ端末UEは、ステップS103の演算結果と‘1’との排他的論理和(XOR)を演算し(ステップS106)、演算結果によりCRCが通るか否かを判定する(ステップS107)。
ステップS106の演算結果によりCRCが通る場合(ステップS107;Yes)、ユーザ端末UEは、MCSの第2ビット部(例えば、1ビットの追加ビット)の値が「1」であると判断する(ステップS108)。一方、CRCが通らない場合(ステップS107;No)、ユーザ端末UEは、MCSの第2ビット部によるマスクが行なわれていないと判断する(ステップS109)。本動作は、ステップS101に戻り、次のPDCCH候補位置のCRC系列のチェックに移行する。
ユーザ端末UEは、DCIをブラインド復号する(ステップS110)。ユーザ端末UEは、DCIのMCSフィールドに含まれる第1ビット部(例えば、4ビットの既存ビット)の値と、ステップS105又はステップS108で判断された第2ビット部(例えば、1ビットの既存ビット)の値とを結合して、MCSを取得する(ステップS111)。
(態様2.2)
態様2.2に係る適応変調符号化方法では、MCSテーブルにおけるMCSのビット数の増加に応じて、複数のサブテーブルを設ける。これにより、無線基地局BSからユーザ端末UEへの通知ビット数を変更せずに、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別可能とする。
態様2.2に係る適応変調符号化方法では、無線基地局BSとユーザ端末UEとの間で、MCSの開始値がシフトされたサブテーブルの使用が明示的に(explicitly)通知されてもよいし(図17)、明示的に通知されなくともよい(すなわち、暗示的に(implicitly)通知されてもよい)(図18)。
図17を参照し、サブテーブルの使用が明示的に通知される場合を説明する。かかる場合、図17に示すように、MCSテーブルは、最小値(ここでは、「0」)から最大値よりも小さい終了値(ここでは、「31」)までのMCSを含む第1サブテーブル(SUB−TABLE1)と、最小値よりも大きい開始値(ここでは、「8」)から最大値(ここでは、「39」)までのMCSを含む第2サブテーブル(SUB−TABLE2)とを含んでもよい。なお、図17では、MCSのみが示されるが、図14に示すように、MCSと変調次数とTBSインデックスなどが関連付けられてもよい。
ここで、第2サブテーブルの開始値は、無線基地局BSからユーザ端末UEに対して通知される。例えば、無線基地局BSは、RRCシグナリングなどの上位レイヤシグナリング、PDCCH、EPDCCH、報知チャネルなどを用いて、第2サブテーブルの開始値を通知してもよい。このように、無線基地局BSがユーザ端末UEに対して第2サブテーブルの開始値を通知することで、第2サブテーブルの使用が明示的に通知される。
図17に示すように、第1サブテーブル及び第2サブテーブルが設けられる場合、無線基地局BSは、PDSCHに適用される変調方式及び符号化率に対応する変調次数及びTBSインデックスを示すMCSと、第2サブテーブルの開始値と、に基づく演算結果を、ユーザ端末UEに通知する。一方、ユーザ端末UEは、無線基地局BSからの通知値と、第2サブテーブルの開始値と、に基づいて、PDSCHに適用される変調方式及び符号化率に対応するMCSを復元する。
例えば、図17に示すように、MCSの最大値が「39」であり、第2サブテーブルの開始値が「8」である場合、PDSCHに適用される変調方式及び符号化率に対応するMCSが「34」であるものとする。かかる場合、無線基地局BSは、以下の式(6)による演算結果「26」を、無線基地局BSに送信してもよい。
(MCSの最大値−第2サブテーブルの開始値+MCS)
mod MCSの最大値 …式(6)
=(39−8+34) mod 39=26
一方、ユーザ端末UEは、無線基地局BSからの通知値と第2サブテーブルの開始値とに基づいて、以下の式(7)により、PDSCHに適用される変調方式及び符号化率に対応するMCS「34」を復元してもよい。
(無線基地局BSからの通知値+第2サブテーブルの開始値)
mod MCSの最大値 …式(7)
=(26+8) mod 39=34
なお、無線基地局BSにおける演算結果は、例えば、DCIにおけるMCS用フィールドを用いて送信される。式(6)によると、図17に示す場合、第2サブテーブルに含まれるMCS「8」から「39」の演算結果は、「0」から「31」となる。また、無線基地局BSからユーザ端末UEに対して第2サブテーブルの使用が明示的に通知されるので、DCIにおける5ビットのMCS用フィールドを拡張せずとも、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別できる。
次に、図18を参照し、サブテーブルの使用を明示的に通知しない場合を説明する。かかる場合、図18に示すように、MCSテーブルは、最小値(ここでは、「0」)から最大値よりも小さい終了値(ここでは、「31」)までのMCSを含む第1サブテーブル(SUB−TABLE1)と、最小値よりも大きい開始値(ここでは、「8」)から最大値(ここでは、「39」)までのMCSを含む第2サブテーブル(SUB−TABLE2)とを含んでもよい。なお、図18では、MCSと無線基地局BSからの通知値とが関連付けられるが、図14に示すように、MCSと変調次数とTBSインデックスとが更に関連付けられてもよい。なお、無線基地局BSからの通知値は、MCSに基づいて演算されれば、明示的に関連付けられていなくともよい。
第2サブテーブルの使用を明示的に通知しない場合、ユーザ端末UEは、MCSの履歴(history)に基づいて、第2サブテーブルが使用されるか否かを判断し、判断結果に基づいて、PDSCHに適用される変調方式及び符号化率に対応するMCSを取得する。
具体的には、無線基地局BSは、下り共有チャネル(PDSCH)に適用される変調方式及び符号化率に対応する変調次数及びTBS識別子を示すMCSに基づく演算結果を、ユーザ端末UEに通知する。一方、ユーザ端末UEは、MCSの履歴に基づいて第2サブテーブルが使用されるか否かを判断し、判断結果と無線基地局BSからの通知値に基づいて、PDSCHに適用される変調方式及び符号化率に対応するMCSを復元する。
例えば、図18に示すように、第1サブテーブルに含まれるMCSの数が「32」である場合、ユーザ端末UEは、以下の式(8)による演算結果を、無線基地局BSに送信してもよい。
(MCS) mod 32 …式(8)
ここで、無線基地局BSからの通知値が「1」である場合、第1サブテーブルが使用されていれば、MCSは「1」である。一方、第2サブテーブルが使用されていれば、MCSは「33」である。そこで、ユーザ端末UEは、復元されたMCSの履歴に基づいて、第2サブテーブルが使用されているかを判断する。
例えば、前回のMCSが所定値(例えば、「28」)以上である場合、ユーザ端末UEは、第2サブテーブルが使用されると判断し、今回のMCSを「33」とする。一方、前回のMCSが所定値(例えば、「28」)未満である場合、ユーザ端末UEは、第2サブテーブルが使用されない(第1サブテーブルが使用される)と判断し、今回のMCSを「1」とする。
或いは、ユーザ端末UEは、無線基地局BSからの通知値が所定値(例えば、「28」)である場合、以降の通知値に第2サブテーブルが使用されると判断してもよい。一方、ユーザ端末UEは、無線基地局BSからの通知値が所定値(例えば、「8」)である場合、以降のフィードバック値に第2サブテーブルが使用されない(第1サブテーブルが使用される)と判断してもよい。
なお、無線基地局BSからの通知値は、例えば、PDCCHで伝送されるDCIのMCS用フィールドを用いて送信される。式(8)によると、図18に示す場合、第1サブテーブル及び第2サブテーブルに含まれるCQI「1」から「39」の演算結果は、「0」から「31」となる。また、ユーザ端末UEは、復元されたMCSの履歴に基づいて第2サブテーブルが使用されるか否かを判断できる。このため、DCIの5ビットのMCS用フィールドを拡張せずに、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別できる。また、複数のサブテーブルの応用例として、接続する無線基地局BSの種類に応じてテーブルを切り替える方法、ユーザ端末UEの能力に応じて切り替える方法も含まれる。
(態様2.3)
態様2.3に係る適応変調符号化方法では、MCSテーブルにおけるMCSのビット数を増加させずに、抽出テーブル(sampled table)を設ける。これにより、無線基地局BSからユーザ端末UEへの通知ビット数を変更せずに、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別可能とする。
具体的には、MCSテーブルは、図19に示すように、図14に示すMCSテーブルから、変調次数とTBSインデックスとの組み合わせが、線形的に(linearly)パンクチャされ、所定数(ここでは、32種類)の組み合わせが抽出されたものであってもよい。例えば、図19では、QPSKの変調次数「2」、16QAMの変調次数「4」、64QAMの変調次数「6」、256QAMの変調次数「8」の各変調次数において、変調次数とTBSインデックスとの2つの組み合わせがパンクチャされる。
また、MCSテーブルは、図20に示すように、図14に示すMCSテーブルから、変調次数とTBSインデックスとの組み合わせが、非線形的に(Non-linearly)パンクチャされ、所定数(ここでは、32種類)の組み合わせが抽出されたものであってもよい。例えば、図20では、QPSKの変調次数「2」、16QAMの変調次数「4」、64QAMの変調次数「6」など、変調次数が小さくなるにつれて、より多くの組み合わせがパンクチャされている。256QAMなどの高次の変調方式が適用される環境においては、QPSK、16QAMなどの低次の変調方式が適用される確率は低くなることが想定される。このため、低次の変調方式の変調次数をより多くパンクチャすることで、高次の変調方式の適用によるスペクトル効率を一層向上させることができる。
以上の態様2.3に係る適応変調符号化方法によれば、既存のMCSのビット数(例えば、5ビット)に対応した抽出テーブルが設けられる。このため、DCIにおける既存のMCS用フィールドを拡張せずとも、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別できる。
(態様2.4)
態様2.4に係る適応変調符号化方法では、態様2.3と同様に、MCSテーブルにおけるMCSのビット数を増加させずに、所定の変調方式の変調次数とTBSインデックスとの組み合わせが抽出される抽出テーブル(sampled table)が設けられる。
具体的には、態様2.4に係る適応変調符号化方法では、低次の変調方式(例えば、QPSK)の変調次数とTBSインデックスとの組み合わせは維持される。一方、高次の変調方式(例えば、16QAM、64QAM、256QAMなど)の変調次数とTBSインデックスとの組み合わせが、スループットへの貢献度に基づいてパンクチャされる。ここで、スループットへの貢献度は、周波数利用効率の増加分や、MCSの使用確率などで示されてもよい。
例えば、図40Bに示すMCSテーブルでは、QPSKの変調次数「2」とTBSインデックスとの組み合わせは、パンクチャされずに、維持される。セル端のユーザ端末UEは、低次のQPSKとTBSインデックスとの組み合わせを用いることが想定される。このため、QPSKの変調次数「2」とTBSインデックスとの組み合わせを維持することで、セル端のユーザ端末UEが所望の受信品質で受信できなくなるのを防止できる。
一方、図40Bに示すMCSテーブルでは、16QAMよりも高次の変調方式の変調次数「4」、「6」、「8」とTBSインデックスとの組み合わせの中から、スループットへの貢献度が低い組み合わせが選択され、パンクチャされる。図40Aでは、16QAMよりも高次の変調方式において、MCS=10、11、13、17、26、32、37、39におけるゲイン(スループットへの貢献度)が相対的に低い。このため、図40Bに示すMCSテーブルでは、MCS=10、11、13、17、26、32、37、39に対応する変調次数とTBSインデックスとの組み合わせがパンクチャされる。なお、図40Bは、例示にすぎず、図40Bとは異なるパンクチャが行われてもよい。
以上の態様2.4に係る適法変調符号化方法によれば、低次の変調次数と符号化率との組み合わせを維持しながら、高次の変調次数と符号化率との組み合わせの中からスループットへの貢献度の低い組み合わせがパンクチャされる。このため、MCSテーブルのMCSのビット数の増加を防ぎながら、セル端のユーザ端末UEにおいて所望の受信品質を確保できる。
(態様2.5)
態様2.5に係る適応変調符号化方法では、所定の変調次数とTBSインデックスとの組み合わせをパンクチャする(態様2.3及び2.4参照)代わりに、所定の変調次数とTBSインデックスとの組み合わせが、64QAMよりも高次の変調方式(例えば、256QAM)と符号化率との組み合わせに置換(replace)される。このように、既存の変調次数とTBSインデックスとの組み合わせを置換することで、MCSテーブルのMCSのビット数を増加させずとも、256QAMの変調次数「8」とTBSインデックスとの組み合わせをサポートできる。
具体的には、MCSテーブルは、図41に示すように、図3に示すMCSテーブルから、所定の変調次数とTBSインデックスとの組み合わせが、線形的に(linearly)、256QAMの変調次数「8」とTBSインデックスとの組み合わせに置換されたものであってもよい。
また、MCSテーブルは、図42に示すように、図3に示すMCSテーブルから、変調次数とTBSインデックスとの組み合わせが、非線形的に(Non-linearly)、256QAMの変調次数「8」とTBSインデックスとの組み合わせに置換されたものであってもよい。例えば、図42では、QPSKなどのより低次の変調次数とTBSインデックスとの組み合わせが、256QAMの変調次数「8」とTBSインデックスとの組み合わせに置換される。なお、置換される変調次数とTBSインデックスとの組み合わせは、受信品質(例えば、SINRなど)に基づいて選択されてもよい。
256QAMなどの高次の変調方式が適用される環境(例えば、スモールセル)においては、QPSKなどの低次の変調方式が適用される確率は低くなることが想定される。このため、低次の変調次数をより多く置換することで、高次の変調方式の適用によるスペクトル効率を一層向上させることができる。
なお、図41及び42は、例示にすぎず、図41及び42とは異なる置換が行われてもよい。また、MCSテーブルは、MCS、変調次数、TBSインデックスに加えて、スペクトル効率、符号化率などが関連づけられてもよい(図14参照)。
以上の態様2.5に係る適応変調符号化方法によれば、既存のMCSのビット数(例えば、5ビット)を維持できる。このため、DCIにおける既存のMCS用フィールドを拡張せずとも、256QAMを含む変調方式及び符号化率を一意に識別できる。
(態様3)
本発明の態様3に係る適応変調符号化方法において、ユーザ端末UEは、下り共有チャネル(PDSCH)の変調符号化情報(MCS)を受信する。また、ユーザ端末UEは、MCSと変調次数とTBSインデックスとを関連付けるMCSテーブルから、無線基地局BSから受信されるMCSに対応する変調次数とトランスポートブロックサイズ(TBS)インデックスとを取得する。また、ユーザ端末は、取得された変調次数に基づいてPDSCHを復調する。また、ユーザ端末UEは、TBSインデックスとTBSとを関連付けるTBSテーブルにおいて、取得されたTBSインデックスに対応するTBSに基づいて、PDSCHを復号する。ここで、TBSテーブルのTBSは、64QAMよりも高次の変調方式に対応するTBSを含む。
具体的には、態様3に係る適応変調符号化方法では、図4、図21−31に示すように、TBSインデックスと、1トランスポートブロック(TB)あたりのPRB数(N_PRB)に応じたトランスポートブロックサイズ(TBS)とを関連付けるTBSテーブルが用いられる。
64QAMより高次の変調方式(例えば、256QAM)では、QPSK、16QAM、64QAMなどの低次の変調方式と比較して、1トランスポートブロックあたりのPRB数に応じたTBSが大きくなることが想定される。そこで、図21−31に示すように、TBSテーブルでは、MCSテーブルにおけるTBSインデックス「27」−「34」(図14参照)に対応して、1TBあたりのPRB数に応じたTBSが規定される。
なお、図21に示すTBSテーブルにおいて、TBSインデックス「0」−「26」における、1TBあたりのPRB数に応じたTBSは、図4に規定される値が用いられてもよい。また、1TB当たりのPRB数(N_PRB)は、システム帯域幅が拡大するに従って、増加する。例えば、図4、図21では、1TBあたりのPRB数が「1」〜「10」までのTBSが規定される。また、図22では、1TBあたりのPRB数が「11」〜「20」までのTBSが規定される。同様に、図23−31では、1TBあたりのPRB数が「21」〜「110」までのTBSが規定される。
ユーザ端末UEは、MCSテーブル(例えば、図14)から、無線基地局BSから通知されるMCSに対応する変調次数とTBSインデックスを取得する。ユーザ端末UEは、取得したTBSインデックスとDCIに含まれる1TBあたりのPRB数とに対応するTBSを、TBSテーブル(例えば、図4、図21−31)から取得する。ユーザ端末UEは、取得されたTBSに基づいて、例えば、上述の式(1)により、符号化率を算出し、算出された符号化率を用いてPDSCHを復号する。
以上のように、高次の変調方式に対応したTBSを規定するTBSテーブルを利用することにより、高次の変調方式が適用される場合には、より大きいTBSや符号化率をPDSCHに適用可能となる。この結果、適応変調符号化によるスループットの向上効果を高めることができる。
(無線通信システムの構成)
以下、本実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上述の適応変調符号化方法(態様1、態様2、態様3を含む)が適用される。図32−図36を参照し、本実施の形態に係る無線通信システムの概略構成を説明する。
図32は、本実施の形態に係る無線通信システムの概略構成図である。なお、図32に示す無線通信システムは、例えば、LTEシステム、LTE−Aシステム、IMT−Advanced、4G、FRA(Future Radio Access)などが包含されるシステムである。
図32に示すように、無線通信システム1は、マクロセルC1を形成するマクロ基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成するスモール基地局12a及び12bとを備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。ユーザ端末20は、マクロ基地局11及びスモール基地局12の双方と無線通信可能に構成されている。
マクロセルC1及びスモールセルC2では、同一の周波数帯が用いられてもよいし、異なる周波数帯が用いられてもよい。マクロセルC1とスモールセルC2とで異なる周波数帯が用いられる場合、マクロセルC1では、例えば、800MHzや2GHzなどの相対的に低い周波数F1が用いられ、スモールセルC2では、例えば、3.5GHz、10GHzなどの相対的に高い周波数F2が用いられてもよい。なお、周波数F1のキャリアは、既存キャリア、レガシーキャリア、カバレッジキャリアなどと呼ばれてもよい。また、周波数F2のキャリアは、NCT(New Carrier Type)追加(additional)キャリア、キャパシティキャリアなどと呼ばれてもよい。
マクロ基地局11及び各スモール基地局12は、有線接続されてもよいし、無線接続されてもよい。マクロ基地局11及び各スモール基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)等が含まれるが、これに限定されるものではない。
なお、マクロ基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、eNodeB、無線基地局装置、送信ポイントなどと呼ばれてもよい。スモール基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、RRH(Remote Radio Head)、ピコ基地局、フェムト基地局、Home eNodeB、送信ポイント、eNodeBなどと呼ばれてもよい。
また、スモール基地局12によって形成されるスモールセルC2は、サブフレームの先頭最大3OFDMシンボルにPDCCHが配置されるタイプのセルであってもよいし、当該PDCCHが配置されないタイプ(NCT)のセルであってもよい。
以下、マクロ基地局11及びスモール基地局12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。各ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでよい。
無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
ここで、図32に示す無線通信システムで用いられる通信チャネルについて説明する。下りリンクの通信チャネルは、各ユーザ端末20で共有されるPDSCH(下り共有データチャネル)と、下りL1/L2制御チャネル(PDCCH、PCFICH、PHICH、EPDCCH)とを有する。PDSCHにより、ユーザデータ及び上位レイヤ制御情報が伝送される。PDCCHにより、PDSCHおよびPUSCHのスケジューリング情報等が伝送される。PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)により、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)により、PUSCHに対するHARQのACK/NACKが伝送される。また、EPDCCHにより、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報等が伝送されてもよい。このEPDCCH(拡張下り制御チャネル)は、PDSCHと周波数分割多重される。
上りリンクの通信チャネルは、各ユーザ端末20で共有されるPUSCH(上り共有データチャネル)と、上りリンクの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)とを有する。このPUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、ACK/NACK等が伝送される。
図33は、本実施の形態に係る無線基地局10(マクロ基地局11及びスモール基地局12を含む)の全体構成図である。無線基地局10は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、PDCPレイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えば、HARQの送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力された下り信号を無線周波数帯に変換する。アンプ部102は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ101により送信する。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅され、各送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
図34は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成図である。ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205とを備えている。
下り信号については、複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換され、ベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理等がなされる。この下り信号に含まれるユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理等を行う。また、下りリンクのデータの内、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御(H−ARQ(Hybrid ARQ))の送信処理や、チャネル符号化、プリコーディング、DFT処理、IFFT処理等が行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。その後、アンプ部202は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ201により送信する。
次に、図35−図36を参照し、無線基地局10(マクロ基地局11、スモール基地局12を含む)と、ユーザ端末20との機能構成について詳述する。
図35は、本実施の形態に係る無線基地局10の機能構成図である。なお、以下の機能構成は、無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104などによって構成される。図35に示すように、無線基地局10は、PUSCH受信処理部111、PUCCH受信処理部112、MCS決定部113、PDSCH送信処理部114、PDCCH送信処理部115、CQIテーブル116、MCSテーブル117を具備する。
PUSCH受信処理部111は、PUSCHによるユーザデータ及び上位レイヤ制御情報の受信処理(例えば、復調、復号化など)を行う。具体的には、PUSCH受信処理部111は、ユーザ端末20からPUSCHを介してフィードバックされるチャネル品質識別子(CQI)を取得する。
ここで、PUSCH受信処理部111は、サイズが拡張されたCQI用フィールドを用いて、CQIを取得してもよい(態様1.1)。また、PUSCH受信処理部111は、CQIに基づく演算結果を取得してもよい(態様1.2)。
PUCCH受信処理部112は、PUCCHによる上り制御情報(UCI)の受信処理(例えば、復調、復号化など)を行う。具体的には、PUCCH受信処理部112は、ユーザ端末20からPUCCHを介してフィードバックされるCQIを取得する。
ここで、PUCCH受信処理部112は、サイズが拡張されたCQI用フィールドを用いて、CQIを取得してもよい(態様1.1)。また、PUCCH受信処理部112は、第1ビット部(既存ビット)と第2ビット部(追加ビット)とがジョイント符号化されたCQIを取得してもよい(態様1.1、図8)。この場合、PUCCHフォーマット2のExtended CPが用いられてもよい。また、PUCCH受信処理部112は、CQI用フィールドと参照信号用フィールドとを用いて、CQIを取得してもよい(態様1.1、図9)。この場合、PUCCHフォーマット2a/2bが用いられてもよい。また、PUCCH受信処理部112は、CQIに基づく演算結果を取得してもよい(態様1.2)。
MCS決定部113は、PUSCH受信処理部111又はPUCCH受信処理部112で取得されたCQIに基づいて、下り共有チャネル(PDSCH)に適用する変調方式及び符号化率を決定する。具体的には、CQIテーブル116から、PUSCH受信処理部111又はPUCCH受信処理部112で取得されたCQIに対応する変調方式及び符号化率を取得する。
また、MCS決定部113は、PUSCH受信処理部111又はPUCCH受信処理部112で取得されたフィードバック値に基づいて、CQIを復元してもよい(態様1.2)。なお、CQIの復元は、CQIテーブルにおける第2サブテーブルの開始値に基づいて行われてもよいし、過去のCQIの履歴に基づいて行われてもよい。
また、MCS決定部113は、PDSCHの変調符号化情報(MCS)を決定する。具体的には、MCS決定部113は、CQIテーブル116から取得された変調方式及び符号化率に対応するMCSを、MCSテーブル117から取得する。なお、MCSは、上記変調方式及び符号化率に対応する変調次数及びトランスポートサイズ(TBS)インデックスを示す。
PDSCH送信処理部114は、PDSCHによるユーザデータ及び上位レイヤ制御情報の送信処理(例えば、符号化、変調など)を行う。具体的には、PDSCH送信処理部114は、MCS決定部113で決定された変調方式及び符号化率を用いて、PDSCHを変調及び符号化する。
PDCCH送信処理部115は、PDCCHによる下り制御情報(DCI)の送信処理(例えば、符号化、変調など)を行う。具体的には、PDCCH送信処理部115は、MCS決定部113で決定されたMCSを含むDCIを生成し、送受信部103を介して送信する。
ここで、PDCCH送信処理部115は、サイズが拡張されたMCS用フィールドを用いて、MCSを送信してもよい(態様2.1)。また、PDCCH送信処理部115は、DCIにおけるMCS用フィールドと、DCIに付加されるCRC(Cyclic Redundancy Check)のマスク(masking)とを用いて、MCSを送信してもよい(態様2.1、図15)。この場合、MCSの第1ビット部(既存ビット)がDCIのMCS用フィールドに配置され、MCSの第2ビット部(追加ビット)を示す系列によりCRCがマスクされてもよい。また、PDCCH送信処理部115は、MCSに基づく演算結果を送信してもよい(態様2.2)。
CQIテーブル116は、CQIと変調方式と符号率とを関連付けるテーブルである。CQIテーブル116は、64QAMよりも高次の変調方式(例えば、256QAM)を含む(図7)。
ここで、CQIテーブル116は、最小値から最大値よりも小さい終了値までのCQIを含む第1サブテーブルと、最小値よりも大きい開始値から最大値までのCQIを含む第2サブテーブルとを含んでもよい(態様1.2、図10、図11)。また、CQIテーブル116では、PUCCH又はPUSCHにおけるCQI用フィールドのサイズが増加しないように、変調方式と符号化率との組み合わせが、線形的又は非線形的にパンクチャされてもよい(態様1.3、図12、図13)。
また、CQIテーブル116では、低次の変調方式(例えば、QPSK)と符号化率との組み合わせは維持され、高次の変調方式(例えば、16QAM、64QAM、256QAMなど)と符号化率との組み合わせが、スループットへの貢献度に基づいてパンクチャされてもよい(態様1.4、図37)。
また、CQIテーブル116では、QPSK、16QAM、64QAMのいずれかと符号化率との組み合わせが、線形的又は非線形的に、64QAMよりも高次の変調方式(例えば、256QAM)と符号化率との組み合わせに置換されてもよい(態様1.5、図38及び39)。
なお、無線基地局10がマクロ基地局11である場合、64QAMよりも高次の変調方式を含まないCQIテーブル(図2)を用い、無線基地局10がスモール基地局12である場合、64QAMよりも高次の変調方式を含むCQIテーブル116(図7)が用いられてもよい。
MCSテーブル117は、MCSと変調次数とトランスポートブロックサイズ(TBS)を示すTBSインデックスとを関連付けるテーブルである。MCSテーブル117は、64QAMよりも高次の変調方式(例えば、256QAM)の変調次数を含む(図14)。
ここで、MCSテーブル117は、最小値から最大値よりも小さい終了値までのMCSを含む第1サブテーブルと、最小値よりも大きい開始値から最大値までのMCSを含む第2サブテーブルとを含んでもよい(態様2.2、図17、図18)。また、MCSテーブル117では、DCIにおけるMCS用フィールドのサイズが増加しないように、変調次数とTBSインデックスの組み合わせが、線形的又は非線形的にパンクチャされてもよい(態様2.3、図19、図20)。
また、MCSテーブル117では、低次の変調方式(例えば、QPSK)の変調次数とMCSインデックスとの組み合わせは維持され、高次の変調方式(例えば、16QAM、64QAM、256QAMなど)の変調次数とMCSインデックスとの組み合わせが、スループットへの貢献度に基づいてパンクチャされてもよい(態様2.4、図40)。
また、MCSテーブル117では、QPSK、16QAM、64QAMのいずれかの変調次数とMCSインデックスとの組み合わせが、線形的又は非線形的に、64QAMよりも高次の変調方式(例えば、256QAM)の変調次数とMCSインデックスとの組み合わせに置換されてもよい(態様2.5、図41及び42)。
なお、無線基地局10がマクロ基地局11である場合、64QAMよりも高次の変調方式の変調次数を含まないMCSテーブル(図3)を用い、無線基地局10がスモール基地局12である場合、64QAMよりも高次の変調方式の変調次数を含むMCSテーブル117(図14)が用いられてもよい。
図36は、本実施の形態に係るユーザ端末20の機能構成図である。なお、以下の機能構成は、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204などによって構成される。図36に示すように、ユーザ端末20は、測定部211、CQI決定部212、PUSCH送信処理部213、PUCCH送信処理部214、PDCCH受信処理部215、変調方式/符号化率取得部216、PDSCH受信処理部217、CQIテーブル218、MCSテーブル219、TBSテーブル220を具備する。
測定部211は、無線基地局10からの参照信号のチャネル品質を測定する。チャネル品質は、例えば、SNR、SINRなどであってもよい。
CQI決定部212は、測定部211で測定されたチャネル品質において、PDSCHに適用可能な変調方式及び符号化率を示すCQIを、CQIテーブル218から取得する。ここで、PDSCHに適用可能な変調方式及び符号化率とは、例えば、PDSCHのブロックエラー率(BLER)が10%となる条件を満たす変調方式及び符号化率である。
PUSCH送信処理部213は、PUSCHによるユーザデータ及び上位レイヤ制御情報の送信処理(例えば、符号化、変調など)を行う。具体的には、PUSCH送信処理213は、CQI決定部212で決定されたCQIを、送受信部203を介して送信する。
ここで、PUSCH送信処理部213は、サイズが拡張されたCQI用フィールドを用いて、CQIを送信してもよい(態様1.1)。また、PUSCH送信処理部213は、CQIに基づく演算結果を送信してもよい(態様1.2)。
PUCCH送信処理部214は、PUCCHによる上り制御情報(UCI)の送信処理(例えば、符号化、変調など)を行う。具体的には、PUCCH送信処理部214は、CQI決定部212で決定されたCQIを、送受信部203を介して送信する。
ここで、PUCCH送信処理部214は、サイズが拡張されたCQI用フィールドを用いて、CQIを送信してもよい(態様1.1)。また、PUCCH送信処理部214は、第1ビット部(既存ビット)と第2ビット部(追加ビット)とがジョイント符号化して、CQIを送信してもよい(態様1.1、図8)。この場合、PUCCHフォーマット2のExtended CPが用いられてもよい。また、PUCCH送信処理部214は、CQI用フィールドと参照信号用フィールドとを用いて、CQIを送信してもよい(態様1.1、図9)。この場合、PUCCHフォーマット2a/2bが用いられてもよい。また、PUCCH送信処理部214は、CQIに基づく演算結果を送信してもよい(態様1.2)。
PDCCH受信処理部215は、PDCCHによる下り制御情報(DCI)の受信処理(例えば、ブラインド復号、復調など)を行う。具体的には、PDCCH受信処理部215は、DCIに含まれるMCSや、1トランスポートブロックあたりのPRB数などを取得する。
ここで、PDCCH受信処理部215は、サイズが拡張されたMCS用フィールドを用いて、MCSを取得してもよい(態様2.1)。また、PDCCH受信処理部215は、DCIにおけるMCS用フィールドと、DCIに付加されるCRC(Cyclic Redundancy Check)のマスク(masking)とを用いて、MCSを取得してもよい(態様2.1、図16)。また、PDCCH受信処理部215は、MCSに基づく演算結果を取得してもよい(態様2.2)。
変調方式/符号化率取得部216は、PDCCH受信処理部215で取得されたMCSに基づいて、PDSCHに適用される変調方式/符号化率を取得する。具体的には、変調方式/符号化率取得部216は、MCSテーブル219から、PDCCH受信処理部215で取得されたMCSに対応する変調次数及びTBSインデックスを取得する。また、変調方式/符号化率取得部216は、TBSテーブル220から、取得されたTBSインデックスと、DCに含まれる1トランスポートあたりのPRB数とに基づいて、例えば、式(1)により、符号化率を算出する。
PDSCH受信処理部217は、PDSCHによるユーザデータ及び上位レイヤ制御情報の受信処理(例えば、復調、復号など)を行う。具体的には、PDSCH受信処理部217は、変調方式/符号化率取得部216で取得された変調方式及び符号化率を用いて、PDSCHを変調及び符号化する。
CQIテーブル218は、上述のCQIテーブル116と同様であるため、説明を省略する。また、MCSテーブル219は、上述のMCSテーブル117と同様であるため、説明を省略する。TBSテーブル220は、TBSインデックスと、トランスポートブロックあたりのPRB数に応じたTBSとを関連付けるテーブルである。TBSテーブル220は、64QAMよりも高次の変調方式(例えば、256QAM)に対応するTBSを含む(図21〜図31)。
以上のように、本実施の形態に係る無線通信システム1によれば、64QAMよりも高次の変調方式をサポートする適応変調符号化(AMC)が可能となるので、スペクトル効率が向上する。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。