JP2016064579A - 射出成形品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 設計値により近い射出成形品を製造し得る射出成形品の製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の射出成形品の製造方法は、第1金型51と第2金型52とを型締しながら又は型締前後に、当該型締方向とは直交する方向に沿って第1金型51と第2金型52との間に形成されるキャビティSPC内の所定位置にまでスライドコア53を移動させる型締工程と、キャビティSPCに溶融樹脂を射出する射出工程と、キャビティSPCに射出された溶融樹脂を冷却する冷却工程と、第1金型51と第2金型52とを型開しながら又は型開前後に、前記型締方向とは直交する方向に沿って所定位置からスライドコア53を離間させる型開工程とを備える。スライドコア53におけるキャビティSPC側の表面には金型51、52及びスライドコア53の熱浸透率よりも低い熱浸透率の断熱層55が形成され、その断熱層55の表面にはモスアイパターン56が形成される。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明の射出成形品の製造方法は、第1金型51と第2金型52とを型締しながら又は型締前後に、当該型締方向とは直交する方向に沿って第1金型51と第2金型52との間に形成されるキャビティSPC内の所定位置にまでスライドコア53を移動させる型締工程と、キャビティSPCに溶融樹脂を射出する射出工程と、キャビティSPCに射出された溶融樹脂を冷却する冷却工程と、第1金型51と第2金型52とを型開しながら又は型開前後に、前記型締方向とは直交する方向に沿って所定位置からスライドコア53を離間させる型開工程とを備える。スライドコア53におけるキャビティSPC側の表面には金型51、52及びスライドコア53の熱浸透率よりも低い熱浸透率の断熱層55が形成され、その断熱層55の表面にはモスアイパターン56が形成される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、設計値により近い射出成形品を製造する場合に好適なものである。
射出成形品は、一対の金型を型締めすることによって形成されるキャビティ内に溶融樹脂を射出した後に冷却することによって製造される。このような射出成形品の製造方法に用いられる金型として、キャビティを構成する金型部分を低熱伝導材料で作製したものがある(例えば下記特許文献1参照)。
下記特許文献1では、キャビティを構成する金型部分に低熱伝導材料で作製した入れ子が用いられ、その入れ子の表面には凹凸が形成されている。
ところで、一対の金型が型締めされる方向とは直交する方向となる側面側に凹凸を設けるといった要請がある。しかしながら、このような凹凸がキャビティを形成する一対の金型の側面に設けられた場合、当該金型を型開するときに凹凸に引っかかる等して破壊され、設計値からかけ離れた射出成形品となってしまう虜がある。
そこで本発明は、設計値により近い射出成形品を製造し得る射出成形品の製造方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、射出成形品の製造方法であって、第1金型と第2金型とを型締しながら、又は型締前後に、前記第1金型と前記第2金型とが型締される型締方向とは直交する方向に沿って前記第1金型と前記第2金型との間に形成されるキャビティ内の所定位置にまでスライドコアを移動させる型締工程と、前記キャビティに溶融樹脂を射出する射出工程と、前記キャビティに射出された溶融樹脂を冷却する冷却工程と、前記第1金型と前記第2金型とを型開しながら、又は型開前後に、前記型締方向とは直交する方向に沿って前記所定位置からスライドコアを離間させる型開工程とを備え、前記スライドコアにおける前記キャビティ側の表面には、前記スライドコアの熱浸透率よりも低い熱浸透率の断熱層が形成され、前記断熱層の表面には、モスアイパターンが形成されることを特徴とする。
この製造方法では、モスアイパターンを有するスライドコアが、第1金型と第2金型との型開に連動して、又はその型開前後に油圧シリンダー等によって、キャビティ内の所定位置から型締方向とは直交する方向に沿って離間する。このため、モスアイパターンによって溶融樹脂に転写され、その溶融樹脂の冷却により得られた微細な凹凸が第1金型と第2金型との型開時にスライドコアのモスアイパターンに引っかかる等して破壊されることが回避される。
ところで、一般的に第1金型及び第2金型に比べてスライドコアは温度制御し難く、第1金型及び第2金型の温度よりもスライドコアの温度が低くなる傾向にある。したがって、第1金型及び第2金型の温度を基準値よりも高めに設定しなければ、スライドコアに設けられるモスアイパターンの転写性を保持することができず、当該温度を高めるとその分だけ生産性が低下することになる。
この点、本発明では、スライドコアの熱浸透率よりも低い熱浸透率の断熱層がスライドコアにおけるキャビティ側の表面に形成され、その断熱層の表面にモスアイパターンが形成されている。このため、断熱層によってモスアイパターンにおける急速な冷却が低減される。したがって、第1金型及び第2金型の温度を基準値よりも高めに設定しなくても、溶融樹脂の表面に形成される固化層の発達を遅らせてモスアイパターンの転写性を向上させることができる。
こうして、設計値により近い射出成形品を製造し得る射出成形品の製造方法が実現される。
ところで、一般的に第1金型及び第2金型に比べてスライドコアは温度制御し難く、第1金型及び第2金型の温度よりもスライドコアの温度が低くなる傾向にある。したがって、第1金型及び第2金型の温度を基準値よりも高めに設定しなければ、スライドコアに設けられるモスアイパターンの転写性を保持することができず、当該温度を高めるとその分だけ生産性が低下することになる。
この点、本発明では、スライドコアの熱浸透率よりも低い熱浸透率の断熱層がスライドコアにおけるキャビティ側の表面に形成され、その断熱層の表面にモスアイパターンが形成されている。このため、断熱層によってモスアイパターンにおける急速な冷却が低減される。したがって、第1金型及び第2金型の温度を基準値よりも高めに設定しなくても、溶融樹脂の表面に形成される固化層の発達を遅らせてモスアイパターンの転写性を向上させることができる。
こうして、設計値により近い射出成形品を製造し得る射出成形品の製造方法が実現される。
また、前記モスアイパターンは、前記キャビティ内を流動する前記溶融樹脂の流動末端に配置されることが好ましい。あるいは、前記モスアイパターンは、前記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ゲート部から最も遠い位置に配置されることが好ましい。
キャビティ内を流動する溶融樹脂が射出ゲート部から遠くなるほど、射出ゲート部側に比べて流動末端の射出圧が低くなり、流動末端での転写性が低下する傾向にある。この点、断熱層の表面に形成されるモスアイパターンが、溶融樹脂の流動末端あるいは射出ゲート部から最も遠い位置に配置された場合には、射出ゲート部側に比べて流動末端の射出圧が低くても、その溶融樹脂の表面に形成される固化層の発達を遅らせてモスアイパターンの転写性を保持することができる。
また、前記型締工程で前記キャビティを形成する前記第1金型の表面と前記第2金型の表面との間の最大距離は0.5mmよりも小さくされる場合、溶融樹脂の流動抵抗が高まり、特に流動末端の射出圧が低くなる傾向にある。したがって、このような薄厚製品を成形する場合には、スライドコアにおけるキャビティ側の表面に断熱層を設けた意義が高まる。
前記射出成形品が導光板である場合、流動末端のモスアイパターンの転写性を上げる為に射出圧を高くすると、成形品内部に残留応力が多く残ってしまい、輝度の低下やムラの要因となって導光板としての性能が著しく低下する。したがって、前記射出成形品が導光板である場合には、その導光板の歩留まりを向上する観点からも、スライドコアにおけるキャビティ側の表面に断熱層を設けた意義が高まる。また、導光板の入光側の端部が少し厚くなる傾向にあるため、成膜等により得たフィルムをせん断する製法によりも比較的簡易に製造することができる。
なお、前記溶融樹脂は、ポリカーボネートとされるようにしても良い。
以上のように、本発明によれば、射出成形品が薄厚であっても設計値により近い射出成形品を製造し得る射出成形品の製造方法が提供される。
以下、本発明に係る射出成形品の製造方法の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態における射出成形品は導光板であり、例えば直方体形状とされる。図1は、導光板1の厚み方向に沿った断面を示す図である。図1に示すように、本実施形態の導光板1における一方の広面には凹凸10が形成され、入光側となる側面S1には光の波長以下の周期で凹凸を配列したモスアイパターン20が形成される。
このモスアイパターン20における凹凸の段差(高低差)は数百nm程度とされる。なお、凹凸10の間隔及び段差は、モスアイパターン20との関係では特に限定されるものではないが、例えば、数μm〜数十μm程度とされる。
また、本実施形態の導光板1では、入光側となる側面S1側の端部の厚みT1はその端部以外の厚みT2よりも大きくされる。この導光板1における側面S1側の端部の厚みT1は0.5mm程度とされ、当該端部以外の厚みT2は0.4mm以下でおおむね一定とされる。
本実施形態の導光板1に用いられる樹脂の種類は、特に限定されるものではないが、具体的には、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、シクロオレフィンポリマー等を例示することができる。
なお、導光板1に用いられる樹脂には、離型剤、可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、着色剤、耐衝撃強化剤、充填剤などのいずれか1つあるいは複数が混合されていても良い。
このような導光板1における入光側となる端部の側面S1から光が入射される場合、その側面S1にはモスアイパターン20が形成されているため、当該側面S1での光の反射率が低減される。この側面S1から光が入射すると、その光は全反射により導光板1内を透過する。また、導光板1の凹凸10に当たった光はその進路を変え、全反射角よりも小さい角度となった光が導光板1から出射する。
次に、導光板1を製造する際に用いられる金型ユニットについて説明する。図2は金型ユニット50の断面を示す図である。図2に示すように、金型ユニット50は、第1金型51と第2金型52とスライドコア53とを有する。
第1金型51と第2金型52とは、互いに近づく型締方向D1又は互いに離れる型開方向D2へ相対的に移動可能とされる。本実施形態では、第1金型51は固定側金型とされ、第2金型52は可動側金型とされる。なお、図2では、型締状態にある第1金型51と第2金型52とが示されている。
第2金型52において第1金型51と対向する表面部位には、型締方向D1とは直交する方向に溶融樹脂を射出するための射出ゲート部GTが設けられており、当該射出ゲート部GTを第1金型51と挟み込むように第2金型52が型締される。この第2金型52において第1金型51と対向する表面には、凹凸10に対応する凹凸54が形成される。
スライドコア53は、型締方向D1とは直交する方向に設けられ、型締状態にある第1金型51と第2金型52との間に形成されるキャビティSPC内を、当該第2金型52と連動して型締方向D1とは直交する接近方向D3又は離間方向D4へスライド可能とされる。なお、キャビティSPCは、本実施形態の射出成形品である導光板1に対応する空間となる。
すなわち、第1金型51と第2金型52とが型締される場合、型締方向D1とは直交する接近方向D3に沿ってキャビティSPC内の所定位置にまでスライドコア53の先端面が入り込むように、スライドコア53が移動される。また、第1金型51と第2金型52とが型開される場合、型締方向D1とは直交する離間方向D4に沿って所定位置からスライドコア53の先端面がキャビティSPCを離れるように、スライドコア53が移動される。
スライドコア53を移動させる手法としては、例えば、第1金型51に対して表面から斜めに突出するようにアンギュラピンを設け、その第1金型51と第2金型52との型開に応じてアンギュラピンに沿って移動可能な孔をスライドコア53に設ける等の手法がある。
なお、スライドコア53の先端面が配置されるべきキャビティSPC内の所定位置は、本実施形態では、射出ゲート部GTにおける射出口と正対する側とされ、またキャビティSPC内を流動する溶融樹脂の流動末端とされ、さらに射出ゲート部GTから最も遠い位置とされる。
このようなスライドコア53におけるキャビティSPC側の表面には断熱層55が形成され、当該断熱層55の表面にはモスアイパターン20に対応するモスアイパターン56が形成される。
断熱層55は、第1金型51、第2金型52及びスライドコア53における熱浸透率よりも低い熱浸透率であり、かつ、樹脂の射出圧力や金型の押圧力に耐え得るものとされる。この断熱層55の厚みは、0.2mm〜10mm程度の範囲内とされ、断熱層の熱浸透率によって決定される。例えば、断熱層55が、熱浸透率2900J/s0.5m2k程度のジルコニアである場合は、断熱層の厚みは5mm〜10mm程度とされる。
また、断熱層55の材料として、例えば、アルミナやジルコニア等のセラミックス、ガラス、あるいは、熱硬化性樹脂やスーパーエンジニアリングプラスチックスなどが挙げられる。また、断熱層55の形成手法として、例えば、プラズマパウダースプレー法やHVOF(High Velocity Oxygen Fuel)等の溶射法により断熱層55をコーティングする手法、あるいは、入れ子として断熱層55を設置する手法などが挙げられる。
モスアイパターン56は、上述したように光の波長以下の周期で凹凸を配列したパターンとされ、当該凹凸の段差は数百nm程度とされる。このモスアイパターン56形成手法としては、例えば、プラズマエッチング手法などが挙げられる。
次に、本実施形態における射出成形品の製造方法について説明する。図3に示すように、本実施形態に係る射出成形品の製造方法は、型締工程P1、射出工程P2、保圧工程P3、冷却工程P4、及び、型開工程P5を主な工程として備える。
<型締工程P1>
この型締工程P1では、図2に示すように、第2金型52が射出ゲート部GTを挟み込むように第1金型51に対して近づく方向に沿って移動され、その第2金型52に連動して型締方向D1とは直交する接近方向D3に沿ってキャビティSPC内の所定位置にまでスライドコア53が移動される。
この型締工程P1では、図2に示すように、第2金型52が射出ゲート部GTを挟み込むように第1金型51に対して近づく方向に沿って移動され、その第2金型52に連動して型締方向D1とは直交する接近方向D3に沿ってキャビティSPC内の所定位置にまでスライドコア53が移動される。
これにより射出ゲート部GTを挟み込むようにして第1金型51と第2金型52との間に形成されるキャビティSPCは、スライドコア53によって閉じられる。
<射出工程P2>
この射出工程P2では、図4に示すように、型締工程P1で形成されるキャビティSPC内に、規定射出量の溶融樹脂MSが所定の射出速度で射出ゲート部GTから射出され始める。なお、溶融樹脂MSの射出圧は、例えば、100MPa〜300MPaの範囲内とされ、当該溶融樹脂MSの温度はガラス転移温度以上の温度とされる。
この射出工程P2では、図4に示すように、型締工程P1で形成されるキャビティSPC内に、規定射出量の溶融樹脂MSが所定の射出速度で射出ゲート部GTから射出され始める。なお、溶融樹脂MSの射出圧は、例えば、100MPa〜300MPaの範囲内とされ、当該溶融樹脂MSの温度はガラス転移温度以上の温度とされる。
<保圧工程P3>
この保圧工程P3では、規定射出量の溶融樹脂MSが射出された以降に、その溶融樹脂の射出圧が射出開始時の射出圧よりも下げられ、その下げられた射出圧で一定の期間だけ加圧される。
この保圧工程P3では、規定射出量の溶融樹脂MSが射出された以降に、その溶融樹脂の射出圧が射出開始時の射出圧よりも下げられ、その下げられた射出圧で一定の期間だけ加圧される。
<冷却工程P4>
この冷却工程P4では、型締工程で形成されるキャビティSPCに充填された溶融樹脂MSが、例えば第1金型51及び第2金型52の冷却を通じて冷却される。
この冷却工程P4では、型締工程で形成されるキャビティSPCに充填された溶融樹脂MSが、例えば第1金型51及び第2金型52の冷却を通じて冷却される。
<型開工程P5>
この型開工程P5では、図5に示すように、第2金型52が第1金型51から離れる方向D2に沿って移動され、その第2金型52に連動して型締方向D1とは直交する離間方向D4に沿ってキャビティSPC内の所定位置からスライドコア53が離間される。
この型開工程P5では、図5に示すように、第2金型52が第1金型51から離れる方向D2に沿って移動され、その第2金型52に連動して型締方向D1とは直交する離間方向D4に沿ってキャビティSPC内の所定位置からスライドコア53が離間される。
このとき、冷却工程P4で冷却されることによりキャビティにて固化した成形体CAは、固定側金型である第1金型51から離れると共にスライドコア53のモスアイパターン56から離れながら、可動側金型である第2金型52とともに移動する。この成形体CAは第2金型52から取り外された後にその成形体の不要部分が取り除かれ、射出成形品として図1に示したような導光板1が得られる。
以上の説明のとおり、本実施形態における射出成形品の製造方法では、モスアイパターン56を有するスライドコア53が、第1金型51と第2金型52との型開に連動して、キャビティSPC内の所定位置から型締方向D1とは直交する離間方向D4に沿って離間する。
このため、断熱層55に形成されるモスアイパターン56によって溶融樹脂に転写され、その溶融樹脂の冷却により得られた微細な凹凸(モスアイパターン20)が第1金型51及び第2金型52との型開時に断熱層55のモスアイパターン56に引っかかる等して破壊されることが回避される。
ところで、一般的に第1金型51及び第2金型52に比べてスライドコア53は温度制御し難く、第1金型51及び第2金型52の温度よりもスライドコア53の温度が低くなる傾向にある。したがって、第1金型51及び第2金型52の温度を基準値よりも高めに設定しなければ、スライドコア53に設けられるモスアイパターン56の転写性を保持することができず、当該温度を高めるとその分だけ生産性が低下することになる。
この点、本実施形態では、第1金型51及び第2金型52の熱浸透率よりも低い熱浸透率の断熱層55がスライドコア53におけるキャビティ側の表面に形成され、その断熱層55の表面にモスアイパターン56が形成されている。
このため、断熱層55によってモスアイパターン56における急速な冷却が低減される。したがって、第1金型51及び第2金型52の温度を基準値よりも高めに設定しなくても、溶融樹脂の表面に形成される固化層の発達を遅らせてモスアイパターン56の転写性を向上させることができる。こうして、射出成形品が薄厚であっても設計値により近い射出成形品を製造し得る射出成形品の製造方法が実現される。
なお、キャビティSPC内を流動する溶融樹脂MSが射出ゲート部GTから遠くなるほど、射出ゲート部GT側に比べて流動末端の射出圧が低くなり、流動末端での転写性が低下する傾向にある。
本実施形態の場合、スライドコア53における断熱層55の表面上に形成されるモスアイパターン56は、キャビティSPC内を流動する溶融樹脂MSの流動末端に配置される。そして、この流動末端は、射出ゲート部GTから最も遠い位置とされる。このため、射出ゲート部GT側に比べて流動末端の射出圧が低くても、その溶融樹脂の表面に形成される固化層の発達を遅らせてモスアイパターン56の転写性を保持することができる。
また、本実施形態では、型締工程P1でキャビティSPCを形成する第1金型51の表面と第2金型52の表面との間の最大距離は0.5mmよりも小さくされる。このようにキャビティSPCが狭い空間である場合には溶融樹脂の流動抵抗が高まり、特に流動末端の射出圧が低くなる傾向にある。したがって、このような薄厚製品を成形する場合には、スライドコア53におけるキャビティSPC側の表面に断熱層55を設けた意義が高まる。
また、本実施形態における射出成形品は導光板1である。この場合、流動末端のモスアイパターンの転写性を上げる為に射出圧を高くすると、成形品内部に残留応力が多く残ってしまい、輝度の低下やムラの要因となって導光板1としての性能が著しく低下する。したがって、導光板1の歩留まりを向上する観点からも、スライドコア53におけるキャビティSPC側の表面に断熱層55を設けた意義が高まる。また、導光板1の入光側の端部が少し厚くなる傾向にあるため、本実施形態における射出成形品の製造方法によれば、成膜等により得たフィルムをせん断する製法によりも比較的簡易に製造することができる。
なお、上記実施形態はあくまで一例であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば上記実施形態では、第1金型51と第2金型52との互いに対向する表面上に断熱層が設けられなかったが、当該断熱層55と同様の断熱層が形成されても良い。このようにすれば、キャビティSPCに射出される溶融樹脂の固化を遅らせてより一段と溶融樹脂の転写性を向上させることができる。
また上記実施形態では、第1金型51に第2金型52を移動させて型締したが、第2金型52に第1金型51を移動させて型締しても良い。要するに、第1金型51と第2金型52とが型締されれば良い。
また上記実施形態の型締工程P1では、第1金型51と第2金型52とが型締されながらキャビティSPC内の所定位置にまでスライドコア53が移動され、型開工程P5では、第1金型51と第2金型52とが型開されながらキャビティSPC内の所定位置にまでスライドコア53が移動された。しかしながら、型締工程P1では、第1金型51と第2金型52とが型締された後に油圧シリンダー等によってスライドコア53が移動され、型開工程P5では、第1金型51と第2金型52とが型開される前に油圧シリンダー等によってスライドコア53が移動されても良い。また、型締工程P1では、第1金型51と第2金型52とが型締される前に油圧シリンダー等によってスライドコア53が移動され、型開工程P5では、第1金型51と第2金型52とが型開された後に油圧シリンダー等によってスライドコア53が移動されても良い。
上記実施形態では、射出成形品として導光板1が適用された。しかしながら、導光板1以外の光学素子が適用されても良く、光学素子以外の物品が適用されても良い。
本発明は、射出成形品を取り扱う分野において利用可能性がある。
1・・・導光板
50・・・金型ユニット
51・・・第1金型
52・・・第2金型
53・・・スライドコア
54・・・凹凸
55・・・断熱層
56・・・モスアイパターン
SPC・・・キャビティ
GT・・・射出ゲート部
P1・・・型締工程
P2・・・射出工程
P3・・・保圧工程
P4・・・冷却工程
P5・・・型開工程
50・・・金型ユニット
51・・・第1金型
52・・・第2金型
53・・・スライドコア
54・・・凹凸
55・・・断熱層
56・・・モスアイパターン
SPC・・・キャビティ
GT・・・射出ゲート部
P1・・・型締工程
P2・・・射出工程
P3・・・保圧工程
P4・・・冷却工程
P5・・・型開工程
Claims (6)
- 第1金型と第2金型とを型締しながら、又は型締前後に、前記第1金型と前記第2金型とが型締される型締方向とは直交する方向に沿って前記第1金型と前記第2金型との間に形成されるキャビティ内の所定位置にまでスライドコアを移動させる型締工程と、
前記キャビティに溶融樹脂を射出する射出工程と、
前記キャビティに射出された溶融樹脂を冷却する冷却工程と、
前記第1金型と前記第2金型とを型開しながら、又は型開前後に、前記型締方向とは直交する方向に沿って前記所定位置からスライドコアを離間させる型開工程と
を備え、
前記スライドコアにおける前記キャビティ側の表面には、前記スライドコアの熱浸透率よりも低い熱浸透率の断熱層が形成され、
前記断熱層の表面には、モスアイパターンが形成される
ことを特徴とする射出成形品の製造方法。 - 前記モスアイパターンは、前記キャビティ内を流動する前記溶融樹脂の流動末端に配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形品の製造方法。 - 前記モスアイパターンは、前記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ゲート部から最も遠い位置に配置される
ことを特徴とする請求項2に記載の射出成形品の製造方法。 - 前記型締工程で前記キャビティを形成する前記第1金型の表面と前記第2金型の表面との間の最大距離は0.5mmよりも小さくされる
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか1項に記載の射出成形品の製造方法。 - 前記射出成形品は導光板である
ことを特徴とする請求項4に記載の射出成形品の製造方法。 - 前記溶融樹脂は、ポリカーボネートとされる
ことを特徴とする請求項1〜請求項5いずれか1項に記載の射出成形品の製造方法。
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