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JP2016060789A - ビードフィラー用ゴム組成物およびランフラット補強材用ゴム組成物 - Google Patents

ビードフィラー用ゴム組成物およびランフラット補強材用ゴム組成物 Download PDF

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flat
bead filler
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拓哉 佐野
Takuya Sano
拓哉 佐野
了司 田中
Norikazu Tanaka
了司 田中
寛文 千賀
Hirofumi Senga
寛文 千賀
天斗 福本
Takato Fukumoto
天斗 福本
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Abstract

【課題】
高硬度、弾性率、低発熱性および熱老化特性においてバランスよく優れた、ビードフィラー用ゴム組成物、およびランフラット補強材用ゴム組成物を提供す。
【解決手段】
(A)JIS K7121に準拠して測定したガラス転移点が0℃以下のジエン系ゴム成分、及び、(B)シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体、を含有するビードフィラー用ゴム組成物、または、ランフラット補強材用ゴム組成物。
【選択図】なし

Description

本発明はビードフィラー用ゴム組成物、およびランフラットタイヤのランフラット補強材用ゴム組成物に関する。
従来、タイヤのビードフィラーには高硬度なゴムが用いられている。ゴムを高硬度化する手段としては、カーボンブラック等の充填剤を増量したりする手法が知られているが(例えば、特許文献1参照)、ゴムの加工性が悪化したり、ゴムの発熱性が悪化するといった課題がある。
また、フェノール系熱硬化樹脂を添加する手法も提案されているが、破壊強度の低下や熱老化性の悪化など耐久性の低下が著しい課題があった。(特許文献2参照)
一方、サイドウォールの内側で、カーカスの外側に配設される高硬度のランフラット補強材を有するランフラットタイヤが実用化され、パンクなどにより空気圧が失われた状態になっても、ある程度の距離を走行できるようになった。これにより、スペアタイヤを常備する必要がなくなり、車輌全体における重量の軽量化が期待できる。しかし、ランフラットタイヤのパンク時(空気圧減少時)のランフラット走行には、速度や距離などにおいて制限があり、ランフラット性能のさらなる向上が求められている。
また、ランフラット性能を向上させる有効な手段としては、ランフラット補強材の低発熱性を向上させる手法も知られているが、ランフラット性能を向上させるためには、ランフラット補強材用ゴム組成物の高温での硬度(弾性率)を高い値に保つことで変形を抑えつつ、低発熱性を向上させることが重要である。また、高温時の破断時伸びが低下すると老化後の破壊が起こりやすくなる。すなわち、ランフラット性能を向上させるためには、ランフラット補強材用ゴム組成物の弾性率、低発熱性および破断時伸びの3物性を両立させることが重要となる。
他方で、タイヤを軽量化することによっても燃費の向上が期待できる。特にビードフィラーは操縦安定性にも影響するため、高硬度である必要があるが、材料を高硬度とし肉厚を薄くすることで軽量化することが期待されている。
特開平09−272307号公報 特許第5317477号公報 特開2008−214458号公報
本発明は、高硬度、弾性率、低発熱性および熱老化特性においてバランスよく優れた、ビードフィラー用ゴム組成物、およびランフラット補強材用ゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、(A)JISK7121に準拠して測定したガラス転移点が0℃以下のジエン系ゴム成分、及び、(B)シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体、を含有するビードフィラー用ゴム組成物により達成することができる。
(A)JIS K7121に準拠して測定したガラス転移点が0℃以下のジエン系ゴム成分、及び、
(B)シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体、を含有するランフラットタイヤのランフラット補強材用ゴム組成物により達成することができる。
本発明によれば、特定のガラス転移点をもつジエン系ゴム成分と、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体を含有することで、弾性率、低発熱性および熱老化特性に優れるため、ビードフィラーに使用した場合に、タイヤの重量を軽量化でき、低燃費性能および耐久性に優れたタイヤを提供することが出来る。また、ジエン系ゴム成分と、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体を含有する組成物をランフラット補強材に使用した場合は、ランフラット補強材を薄肉化できるため、乗り心地、燃費性能に優れたランフラットタイヤを提供することができる。
本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴム成分と、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体を含有する。シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体としては公知の方法で製造することができ、市販されているものを使用することもできる。市販品としては、JSR株式会社製AT400、AT300等を挙げることができる。
シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体の配合割合は、後述するジエン系ゴム成分との合計に対して、3〜50質量%が好ましい。シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体の配合割合が3質量%未満では高硬度化の効果が低く、50質量%を超えると引っ張り強度が低下する傾向がある。
前記ジエン系ゴム成分としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、スチレンイソプレンゴム(SIR)、イソプレンブタジエンゴム、エポキシ化天然ゴム(ENR)などが挙げられる。これらのジエン系ゴム成分は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、低発熱性と耐屈曲性とのバランスが良好という点からNR、IR、BRおよび/またはSBRを含有することが好ましい。
前記BRとしては、ハイシス1,4−ポリブタジエンゴム(ハイシスBR)、変性ブタジエンゴム(変性BR)などの各種BRを用いることができる。
前記ハイシスBRとは、シス1,4結合含有率が90質量%以上のブタジエンゴムである。このようなハイシスBRとして、例えば、JSR株式会社製のBR01、BR730などが挙げられる。
前記変性BRとしては、リチウム開始剤により1,3−ブタジエンの重合をおこなったのち、官能基を有する化合物を添加することにより得られる。
ジエン系ゴム成分は、JIS K7121に準拠して測定したガラス転移点が−120℃〜0℃であることが好ましい。ガラス転移点が上記範囲であることで、加硫後に適度な弾力と強度を兼ね備えることが可能となる。
前記SBRとしては、乳化重合により得られる乳化重合SBR(E−SBR)、溶液重合により得られる溶液重合SBR(S−SBR)や、これらのSBRが3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン等により変性された変性E−SBR、変性S−SBRなどの各種SBRを用いることができる。
本発明のビードフィラー用ゴム組成物、およびランフラット補強材用ゴム組成物は、ゴム強度を向上させるために所定のカーボンブラックを含有することができる。
前記カーボンブラックのヨウ素吸着量(IA)は50mg/g以下が好ましく、45mg/g以下がより好ましい。カーボンブラックのIAが50mg/gを超える場合は、低発熱性が悪化する傾向がある。また、カーボンブラックのIAは30mg/g以上が好ましく、35mg/g以上がより好ましく、40mg/g以上がさらに好ましい。カーボンブラックのIAが30mg/g未満の場合は、補強性が低下する傾向がある。なお、カーボンブラックのヨウ素吸着量はASTM D1765−05に準じて測定される値である。
前記ジエン系ゴム成分及び前記シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体の合計(以下単に「ゴム成分」とも言う。)100質量部に対する前記カーボンブラックの含有量は、10質量部以上が好ましく、20質量部以上がより好ましい。カーボンブラックの含有量が10質量部未満の場合は、補強性が低下する傾向がある。また、カーボンブラックの含有量は、100質量部以下である。カーボンブラックの含有量が100質量部を超える場合は、低発熱性が悪化する傾向がある。
本発明のゴム組成物は、弾性率および低発熱性を両立させるために所定のシリカを含有することもできる。
前記シリカのBET比表面積(BET)は170m/g以下が好ましく、130m/g以下がより好ましい。シリカのBETが170m/gを超える場合は、低発熱性が悪化する傾向がある。また、シリカのBETは100m/g以上が好ましく、110m/g以上がより好ましい。シリカのBETが100m/g未満の場合は、補強性が低下する傾向がある。なお、シリカのBET比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
前記シリカのゴム成分100質量部に対する含有量は、100質量部以下が好ましい。シリカの含有量が100質量部を超える場合は、低発熱性が悪化する傾向がある。
本発明のゴム組成物は、シリカとともにシランカップリング剤を含有することもできる。シランカップリング剤としては、ゴム工業において、従来からシリカと併用される任意のシランカップリング剤を使用することができ、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシランなどのクロロ系などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、スルフィド系、メルカプト系がシリカとの結合力が強く、発熱性において優れるという点から好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合の含有量は、シリカ100質量部に対して、20質量部以下が好ましく、15質量部以下がより好ましい。20質量部を超える場合はコストの増加に見合った効果が得られない傾向がある。
本発明のビードフィラー用ゴム組成物、およびランフラット補強材用ゴム組成物には上記の材料以外にも、タイヤ工業において一般的に用いられている前記のカーボンブラックおよびシリカ以外の補強用充填剤、各種オイル、軟化剤、ワックス、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、硫黄、各種加硫促進剤などを必要に応じて適宜配合することができる。
本発明のビードフィラー用ゴム組成物、およびランフラット補強材用ゴム組成物の製造方法としては特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、前記の各成分をオープンロール、バンバリーミキサー、密閉式混練機などのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明のゴム組成物は、弾性率、低発熱性および熱老化特性においてバランスよく優れるゴム組成物であり、ビードフィラーとして使用することで操縦安定性、耐久性に優れたタイヤを、ランフラットタイヤのランフラット補強材として使用することでランフラット性能に優れたランフラットタイヤを得ることができる。
実施例にもとづいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下に実施例および比較例において用いた各種薬品をまとめて示す。
AT400:JSR(株)製シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン
AT300:JSR(株)製シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン
天然ゴム:RSS#3
スチレン−ブタジエン共重合ゴム:JSR(製)SL556(Tg=−55℃)
ブタジエンゴム:JSR(製)BR01(Tg=−100℃)
カーボンブラック(HAF):三菱化学(株)製ダイヤブラックN339
カーボンブラック(FEF):三菱化学(株)製ダイヤブラックE
シリカ:東ソー・シリカ(株)製ニプシルAQ
シランカップリング剤:EVONIK−DEGUSSA社製Si69
伸展油:三共油化工業(株)製SNH46
フェノール樹脂:住友ベークライト(株)製PR12686(カシューオイル変性フェノール樹脂)
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製ノクラック810NA
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ
実施例1〜9および比較例1〜8
温度制御装置を付属したプラストミル(内容量:250ml)を使用し、一段目の混練として、充填率72%、回転数60rpmの条件で、ゴム成分、伸展油、カーボンブラック、シリカ、シランカップリング剤、ステアリン酸、老化防止剤、酸化亜鉛を混練した。ついで、二段目の混練として、上記で得た配合物を室温まで冷却後、イオウ(硫黄)及び加硫促進剤を混練した。これを成型し、160℃で所定時間、加硫プレスにて加硫し、以下のタイヤ性能を表す特性評価を実施した。
<硬度>
JIS K6253に準拠し、タイプAデュロメータで測定した。比較例1、比較例5を基準とした指数で表し、数値が大きいほど高硬度であることを示す。
<300%引張応力、引張強さ>
JIS K 6251に準拠し、3号ダンベル型試験片を用いて、引張試験を実施し、300%引張応力、及び、引張強さ(TB)を測定した。測定結果は比較例1、比較例5を基準とした指数で表し、数値が大きいほど高応力、高強度であることを示す。
<引裂き強度>
JIS K6252に準拠し、トラウザ形試験片を用いて引裂き試験を実施した。測定結果は比較例1、比較例5を基準とした指数で表し、数値が大きいほど、高強度であることを示す。
<熱老化性>
JIS K6257に準拠し、3号ダンベル型試験片を用いて、100℃雰囲気下で48時間の老化試験を行ったのち、引張試験を実施し引張強さ(TB)を測定した。測定結果は比較例1、比較例5を基準とした指数で表し、数値が大きいほど高強度であることを示す。
<発熱性>
発熱性の評価加硫ゴムの発熱性は、25℃におけるtanδを測定し評価した。tanδ(25℃)は、米国レオメトリックス社製の動的スペクトロメーターを使用し、温度25℃引張の動的歪1%、周波数10Hzの条件で測定し、比較例1、比較例5を基準とした指数で表示した。数値が大きいほど、低発熱性であることを示す。
表1および表2の結果より、ジエン系ゴム成分に対し、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンを配合したゴム組成物は、硬度、引張強度に優れ、ビードフィラー、ランフラット補強材に適用できることが分かる。
できる。

Claims (2)

  1. (A)JIS K7121に準拠して測定したガラス転移点が0℃以下のジエン系ゴム成分、及び、
    (B)シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体、
    を含有するビードフィラー用ゴム組成物。
  2. (A)JIS K7121に準拠して測定したガラス転移点が0℃以下のジエン系ゴム成分、及び、
    (B)シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン鎖を有する重合体、
    を含有するランフラットタイヤのランフラット補強材用ゴム組成物。
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