JP2015136010A - 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及び無線通信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 双方向共にマルチホップ通信を行なう場合に、リアルタイム性を損なうことなく通信品質を向上できる無線通信システムを提供する。
【解決手段】 本発明は、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムにおいて、経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用し、各無線通信装置は、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を行なうことを特徴とする。ここで、送信元となるいずれかのエンド無線通信装置及び各中継無線通信装置が、同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムにおいて、経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用し、各無線通信装置は、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を行なうことを特徴とする。ここで、送信元となるいずれかのエンド無線通信装置及び各中継無線通信装置が、同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及び無線通信プログラムに関し、例えば、複数の車載無線機(一部の無線機として路側無線機が含まれていても良い)間で通信を行なう車両ネットワークシステムに適用し得るものである。
車両ネットワークを構成する車載無線機の位置が車両の走行に伴って変化するため、車載無線機間の通信が失敗することが多い。通信断線時の復旧時間を短くしたり、通信品質を改善したりする方法として、種々の方法が提案されている(特許文献1〜特許文献9参照)。
リンク障害後の経路再発見に要する時間削減のために経路を2重化しておき、主経路が切断されると、副経路に切り替える方法が特許文献1や特許文献2に記載されている。特許文献1及び特許文献2の記載技術は、サーバと端末との間のマルチホップ通信であり、サーバにおいて通信状況が確認されている。また、ギャランティ型の通信であれば、Ack(受信応答)の返信により通信状態がサーバにおいて確認できるため、特許文献1及び特許文献2の記載技術により、通信品質の改善は可能である。しかしながら、特許文献1及び特許文献2の記載技術は、基地局(サーバに相当する)のない無線アドホック通信における、ブロードキャスト通信やベストエフォート型通信には不向きである。
経路が切断された後、新たな経路を発見するための時間を削減のために、事前に代替経路を求めておく方法が特許文献3及び特許文献4に記載されている。特許文献3及び特許文献4の記載技術では、経路が切断されたことを発見した時点から代替経路に変更するまでの時間が発生し、TCP等のギャランティ型通信においては、リアルタイム性よりも通信品質を重視しているために、特許文献3及び特許文献4の記載技術は適用可能である。しかし、例えば、音声データのように、通信品質よりもリアルタイム性を重視したベストエフォート型通信においては、Ackを返信しないので、通信切断を直ぐに発見することが困難であり、経路切断を確認する制御パケットの送信頻度に依存してしまう。すなわち、頻繁に制御パケットを送信すると、制御情報のトラフィックが増えてしまい、トラフィック低減のために、制御情報の発生頻度を下げると、切断確認の遅延が大きくなってしまう。
特許文献5(の段落「0005」〜「0007」)には、無線メッシュネットワークにおいて、2重化した際の不使用の端末を経路情報から削除する方法が記載されている。しかし、不使用の端を基地局で管理する方法であり、各端末が自律分散的に動作するアドホックネットワークには適していない。
特許文献6には、車車間通信を使ったマルチホップ中継通信の方法が記載されている。この記載技術は、交差点に車両が多く存在する場合には中継数が多くなるので、トラフィックを抑制するために中継するか否かを判断する方法である。
特許文献7には、ブロードキャスト送信する際に同じパケットを複数回送信することにより、通信品質を改善する方法が記載されている。しかし、特許文献7の記載技術では、マルチホップ機能は考慮されていない。アドホックネットワークの通信品質は、周辺の端末台数及びトラフィック量に依存してしまうため、ブロードキャスト通信するためには、最大再送回数分だけ送信する必要があった。
特許文献8(の請求項8、段落「0031」)には、パケット送信後、次ホップ先から同一のパケットが中継転送されれば再送を停止する機能が記載されている。また、上述した機能が単方向あるいは双方向の通信モードについて使用可能である旨と記載されている。
しかしながら、隠れ端末の存在するマルチホップ環境下においては、特許文献8の記載技術は有効に働かない。以下、この課題を、図8を参照しながら説明する。今、図8に示すように、端末N1及び端末N5の間で、端末N2〜N4を介した双方向通信を行なっているとする。また、各端末N1〜N5の通信範囲は次ホップ先までとする。このような状況において、端末N2による端末N3への上り方向パケットの送信と、端末N4による端末N3への下り方向パケットの送信とを同時に行ったとする。上り方向パケットと下り方向パケットとは同一プロトコルに従ったパケットであるため、端末N3は、パケット衝突により上り方向パケットも下り方向パケットも受信できず、端末N3は次ホップ先である端末N4や端末N2に向けて中継転送することができない。端末N3が中継転送しない結果、端末N2及び端末N4は最大再送回数だけパケットを送信してしまう。特許文献8には、上述した再送制御機能を双方向通信に使用可能であると記載されているが、上述したように、隠れ端末が存在する環境下で双方向通信が可能であるとは認め難い。詳述は避けるが、端末N2が端末N3へパケットを送信しようとするタイミングと、端末N3が端末N2へパケットを送信しようとするタイミングとが同時の場合には、互いに待ち状態が生じるさらされ端末問題が生じる。
特許文献8のこのような課題の対策方法として、端末N1から端末N5へ向けた上り方向の通信と、端末N5から端末N1へ向けた下り方向の通信とを時分割に分ける方法が考えられる。しかし、この対策方法では、新たに、リアルタイム性が損なわれる、常に時分割しておく必要がある、分割制御を自律分散的にどのように行なうかが問題となる。
特許文献9の目的記載段落には、「リアルタイム性を損なうことなしに無線伝送路等の伝送品質が悪い伝送路でも品質の良いマルチメディア情報を通信することができるマルチメディア通信装置を提供する」と記載され、受信情報に誤りがあるか否かで再送制御を行なうか否かを決定する旨が記載されている。しかし、特許文献9の記載技術は、マルチメディア情報を片側のみ伝送するのであれば、リアルタイム性は損なわれないが、双方向通信を行なう場合には、チャネルを共有していると、逆方向の伝送のリアルタイム性に影響を与えてしまいかねない。
以上のように、従来の技術はいずれも、双方向共にマルチホップ通信を行なう場合に、適用できる技術ではない、リアルタイム性が損なわれる、隠れ端末問題などによって通信品質が低下するなどの課題を有するものであり、改善の余地が多いものであった。
そのため、双方向共にマルチホップ通信を行なう場合に、リアルタイム性を損なうことなく通信品質を向上できる無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及び無線通信プログラムが望まれている。
第1の本発明は、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムにおいて、上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用し、上記各無線通信装置は、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を行なうことを特徴とする。
ここで、送信元となるいずれかのエンド無線通信装置及び上記各中継無線通信装置が、同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部とを備えることが好ましい。
第2の本発明は、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムの要素であるいずれかの上記無線通信装置が該当する無線通信装置において、上記無線通信システムは、上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用しており、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を実行させるプロトコル選択機能部を備えることを特徴とする。
ここで、当該無線通信装置が、同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部とを備えることが好ましい。
第3の本発明は、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信方法において、上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用し、上記各無線通信装置が、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信処理を行なうことを特徴とする。
ここで、送信元となるいずれかのエンド無線通信装置及び上記各中継無線通信装置は、同じパケットを複数回再送しようとすると共に、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止することが好ましい。
第4の本発明の無線通信プログラムは、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムの要素であるいずれかの上記無線通信装置が該当する無線通信装置に搭載されるコンピュータを、上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルが割り当てられている通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を実行させるプロトコル選択機能部として機能させることを特徴とする。
ここで、上記コンピュータをさらに、同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部として機能させることが好ましい。
本発明によれば、双方向共にマルチホップ通信を行なう場合に、リアルタイム性を損なうことなく通信品質を向上できる無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及び無線通信プログラムを実現できる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及び無線通信プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明による無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及び無線通信プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態の無線通信システムは、無線マルチホップネットワークであり、制御局に相当する無線通信装置が存在せず、各無線通信装置が自律的に近傍の無線通信装置と通信を行う無線アドホックネットワークである。また、第1の実施形態の各無線通信装置は、車載装置のような位置が頻繁に変化する装置を意図している。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、第1の実施形態の無線通信システムを構成する無線通信装置(以下、無線端末と呼ぶ)の概略構成を示すブロック図であり、図1は、無線端末の詳細構成を示すブロック図である。
図2は、第1の実施形態の無線通信システムを構成する無線通信装置(以下、無線端末と呼ぶ)の概略構成を示すブロック図であり、図1は、無線端末の詳細構成を示すブロック図である。
図2において、複数(図2では4個を取り立てて示している)の無線端末100−1〜100−4によって、無線アドホックネットワーク10が構成されている。
各無線端末100−1〜100−4はそれぞれ、無指向性のアンテナ101−1〜101−4、PHY(物理)層送受信部102−1〜102−4、MAC(媒体アクセス制御)層送受信部103−1〜103−4、ネットワーク制御部104−1〜104−4を有する。無指向性のアンテナ101(101−1〜101−4)、PHY(物理)層送受信部102(102−1〜102−4)、MAC(媒体アクセス制御)層送受信部103(103−1〜103−4)、ネットワーク制御部104(104−1〜104−4)の詳細構成は、図1に示している。
無指向性アンテナ101、PHY層送受信部102、MAC層送受信部103は、従来の自律分散型通信方式(例えば、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式)に従うものと同様であり、その詳細説明は省略する。なお、第1の実施形態の場合、MAC層送受信部103(の受信構成)からネットワーク制御部104へは、受信パケットを分解して得た受信情報だけでなく、受信電力の情報(例えば、RSSI値)も受信情報の一種として与えられるようになされている。
ネットワーク制御部104(104−1〜104−4)は、ネットワーク層やトランスポート層の処理(例えば、経路選択や連想制御など)を行うものである。ネットワーク制御部104は、例えば、専用の集積回路のようにハードウェア的に構成することもできれば、CPUと、CPUが実行するプログラム(実施形態の無線通信プログラム)のようにソフトウェア的に構成することもでき、いずれの構成方法を採用した場合でも、機能的には、図1で表すことができる。
第1の実施形態の場合、双方向のうちの一方の方向(サーバや管理ノードは存在しないが、以下、上り方向と呼ぶ)が適用している通信プロトコル(以下、上りプロトコルと呼ぶ)と、双方向のうちの他方の方向(以下、下り方向と呼ぶ)が適用している通信プロトコル(以下、下りプロトコルと呼ぶ)とが異なっていることを一つの特徴としている。
ここで、通信プロトコルとは、互いに干渉しない通信方式を表しており、上りプロトコル及び下りプロトコルはそれぞれ、例えば、5.8GHz帯無線通信方式、2.4GHz帯無線通信方式、700MHz帯無線通信方式などのいずれかが該当する。
通信方式の相違に加え、ルーチングプロトコルも、上りプロトコル及び下りプロトコルとで異なるようにしても良い。
例えば、アドホックネットワーク用のルーチングプロトコルとして、OLSR(Optimized Link State Routing)プロトコル、TBRPF(Topology Dissemination Based on Reverse−Path Forwarding)プロトコル、DSDV(Destination Sequence Distance Vector)プロトコル、LANMAR(Landmark Routing Protocol)プロトコル、FSR(Fisheye State Routing Protocol)プロトコル、IARP(Intrazone Routing Protocol)プロトコル、IERP(Interzone Routing Protocol)プロトコル、ZRP(Zone Routing Protocol)プロトコル、AODV(Ad Hoc Demand Vector Algorithm)プロトコル、DSR(Dynamic Source Routing Protocol)プロトコル、BRP(The Bordercast ResolutionProtocol)プロトコル等のプロアクティブ型ルーチングプロトコルやリアクティブ型ルーチングプロトコルがあるが、上りプロトコル及び下りプロトコルにおけるルーチングプロトコルとして、これらの中の任意のプロトコルを適用することができる。
無線端末100(100−1〜100−4)は、図1に示すように、上りプロトコル無指向性アンテナ101U、下りプロトコル無指向性アンテナ101D、上りプロトコルPHY層送信部102US、上りプロトコルMAC層送信部103US、上り下りプロトコルPHY層受信部102UDR、上り下りプロトコルMAC層受信部103UDR、下りプロトコルPHY層送信部102DS、下りプロトコルMAC層送信部103DS、ハブ(HUB)110及びネットワーク制御部104を有する。
上りプロトコル無指向性アンテナ101Uは、上りプロトコルに従った無線信号を送受信するものであり、下りプロトコル無指向性アンテナ101Dは、下りプロトコルに従った無線信号を送受信するものである。
上りプロトコルPHY層送信部102USは、上りプロトコルに従ったPHY層の送信処理を実行するものであり、下りプロトコルPHY層送信部102DSは、下りプロトコルに従ったPHY層の送信処理を実行するものである。上り下りプロトコルPHY層受信部102UDRは、上りプロトコル及び下りプロトコルを問わずPHY層の受信処理を実行するものである。
上りプロトコルMAC層送信部103USは、上りプロトコルに従ったMAC層の送信処理(例えば、パケット組立、パケット送信)を実行するものであり、下りプロトコルMAC層送信部103DSは、下りプロトコルに従ったMAC層の送信処理を実行するものである。上り下りプロトコルMAC層受信部103UDRは、上りプロトコル及び下りプロトコルを問わずMAC層の受信処理(例えば、パケット受信、パケット分解)を実行するものである。
上りプロトコルMAC層送信部103US、上り下りプロトコルMAC層受信部103UDR及び下りプロトコルMAC層送信部103DSは、ハブ110を介してネットワーク制御部104に接続されている。
なお、例えば、同一プロトコルで時間軸チャネルを使用することにより上りプロトコルと下りプロトコルを切り分ける場合、上りプロトコルと下りプロトコルとで専用のインタフェースを利用する場合などでは、ハブ110を用いなくすることができる。
ネットワーク制御部104は、図1に示すように、送信情報バッファ105A、受信情報バッファ105B、制御パケット生成部106、マルチホップ制御部107、周辺端末監視部108及び自端末情報部109を有する。なお、ネットワーク制御部104に関連して、GPS受信部111や上位層処理部112などが設けられている。
送信情報バッファ105Aは、送信情報を一時的に蓄えておくバッファであり、受信情報バッファ105Bは、受信情報を一時的に蓄えておくバッファである。送信情報として、例えば、上位層処理部112から出力されたアプリケーションデータ、制御パケット生成部106が生成した制御パケット、各種のパケットに挿入するマルチホップ制御部107から出力された経路情報、各種のパケットに挿入する自端末情報部109から出力された自端末情報などを挙げることができる。受信情報として、例えば、上位層処理部112に与えるアプリケーションデータ、マルチホップ制御部107に与える中継すべき情報、自端末情報部109に与える受信した宛先ノードが自端末かを照合させるための情報、周辺端末監視部108に与える周辺に存在する無線端末を把握できるようにする制御パケット若しくはそれに挿入されている情報などを挙げることができる。
送信情報バッファ105Aに与えられてバッファリングされるアプリケーションパケットや制御パケットは、その生成部によって、送信方向に応じた上りプロトコル又は下りプロトコルに従ったパケットとなされている。なお、送信情報バッファ105Aがパケットの生成機能をも担っている場合には、送信方向に応じた上りプロトコル又は下りプロトコルに従ったパケットを生成する。同様に、受信情報バッファ105Bには、上りプロトコル又は下りプロトコルに従った受信パケットが到来するので、受信情報バッファ105Bは、上りプロトコルにも下りプロトコルにも対応できるようになされている。
制御パケット生成部106は、経路の構築に適用される制御パケットを生成して送信情報バッファ105Aに与えるものである。図1では、送信情報バッファ105Aで制御パケットの全ての情報が完備させるようなイメージで記載しているが、マルチホップ制御部107や自端末情報部109から必要な情報を制御パケット生成部106に与えて制御パケット生成部106が全ての情報を完備した制御パケットを送信情報バッファ105Aに与えるようにしても良い。
制御パケット生成部106は、例えば、定期的に、周辺端末監視部108の管理情報が更新されたとき、送信しようとするアプリケーションデータが生じたときなどに、制御パケットを生成するものである。制御パケットの送信元アドレスには、当該無線端末100のネットワーク上の識別情報(ID)が挿入され、宛先アドレスには、ブロードキャスト、マルチキャスト若しくはユニキャストを表すアドレス値が挿入される。すなわち、第1の実施形態の制御パケットはブロードキャスト、マルチキャスト若しくはユニキャストされるものである。
マルチホップ制御部107は、マルチホップ通信を実行できるように制御するものである。すなわち、マルチホップ制御部107は、自端末情報部109における当該無線端末100の情報(自端末情報)や周辺端末監視部110における情報(例えばリンク別受信電力情報)などから、マルチホップ通信を行なうか否か、どの経路でマルチホップ通信を行うかなどを判断するものである。
この第1の実施形態の場合、マルチホップ制御部107は、送信経路や中継経路などの経路が上り方向か下り方向かの確認も行っており、上り方向の場合に上りプロトコルを適用するように各部を制御すると共に、下り方向の場合に下りプロトコルを適用するように各部を制御する。
周辺端末監視部108は、受信した制御パケットから周辺の無線端末に係る情報を収集し、管理する部分である。管理情報は、例えば、ネットワークの構成(ノード、リンク)の情報であり、また、リンクを介してパケットを授受した際の受信電力情報であり、情報の更新時刻も適宜付与される。受信電力情報は、受信電力値であっても良く、経路を評価する際に適用できるように受信電力値を変換したリンクコストであっても良く、受信電力値及びリンクコストの双方であっても良い。
自端末情報部109は、当該無線端末100に関する情報(例えば、ネットワーク上のアドレスや位置情報など)を保持しているものである。自端末情報部109は、位置情報については、GPS受信部111から取得し、随時、更新する。位置情報は、例えば、制御パケットやアプリケーションパケット(データパケットとも呼ばれる)や位置情報を交換するための専用の位置情報交換パケットに挿入する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の無線通信システム(無線マルチホップネットワーク)におけるマルチホップ通信動作を説明する。
次に、第1の実施形態の無線通信システム(無線マルチホップネットワーク)におけるマルチホップ通信動作を説明する。
図3は、第1の実施形態の無線通信システムにおける再送制御の概要を示す説明図であり、上り方向の再送制御を示している。下り方向の再送制御の図示は省略するが、適用しているプロトコルの相違を除けば、上り方向の再送制御と同様である。
図3の例は、無線端末100−1が送信元で無線端末100−4が宛先であり、無線端末100−1、100−2、100−3、100−4の順にパケットを送信する。経路は、予め公知の方法、例えば、AODVプロトコル等のルーチングプロトコルで構築されているとする。各無線端末100−1、100−2、100−3、100−4は、隣の無線端末としか同じ通信エリア内に存在しない。このような場合には、上述したように、隠れ端末問題によって、双方向について同一のプロトコルで動作させると、通信品質が大幅に劣化してしまう。
第1の実施形態の無線通信システム10は、マルチプロトコルを利用したマルチホップの方法を適用している。各無線端末100−1、100−2、100−3、100−4は、自分宛だけのパケットだけではなく、他のパケットも受信する。このとき、次ホップの無線端末が中継パケットを次次ホップの無線端末へ送信したか否かを判定し、規定時間以内に、中継パケットを送信していない場合には、再度、パケットを送信し、これを既定回数だけ繰り返す。但し、エンドの無線端末(宛先無線端末)へ中継パケットを送信する無線端末だけは、次次ホップの無線端末が存在しないので、常に既定回数だけ送信を繰り返す。
以下、図3を参照して具体例を説明する。無線端末100−1が無線端末100−4に向けて上りプロトコルを使って送信する場合を説明する。
無線端末100−1は、無線端末100−2に向けて、宛先無線端末が無線端末100−4のパケットを送信したとする。図3において、P(x→y)_zは、無線端末100−xから無線端末100−y間で直接授受するためのパケットであってその送信回数がz回目であることを表している。図3の例では、無線端末100−1から無線端末100−2への1回目の送信では、無線端末100−2はパケットを受信できず、無線端末100−1は、既定時間だけ待ったが、無線端末100−2から無線端末100−3へのパケットを受信できなかったので、2回目のパケット送信を行う(P(1→2)_2)。無線端末100−1がパケットを2回送信した後に、無線端末100−2はパケットを受信することができ、無線端末100−3に向けて中継パケットを送信する(P(2→3)_1)。このパケットを無線端末100−1が受信すると、それ以降のパケットの再送を実行しない。従って、無線端末100−2から無線端末100−3に向けた中継パケットを、無線端末100−1は恰もAckと見ることができ、中継パケットの傍受により予め既定されている最大再送回数(n1)分のパケットを送信することはない。
無線端末100−2の1回目の中継パケットの送信で、無線端末100−3でパケットを受信することができると、次ホップの無線端末100−4がエンドの無線端末であるため、無線端末100−3は予め規定されている回数n2(図3ではn2=3)だけパケットを送信する(P(3→4)_1〜P(3→4)_1)。無線端末100−3から無線端末100−4への1回目の送信パケットを無線端末100−2が受信すると、それ以降のパケットの再送を実行しない。無線端末100−3が規定回数n2だけパケットを送信するので、多くの場合、無線端末100−4は、いずれかの送信回数でのパケットを受信することができる。
なお、図示は省略するが、上記の方法M1とは異なり、エンドの無線端末である無線端末100−4のみAckを返信するようにしても良く、直前の無線端末100−3は、Ackの受信によりそれ以降のパケットの再送を実行しない(方法M2)。この場合には、無線端末100−3は、中継毎に、n2回のパケット送信動作を行う必要がなくなる。
図4は、無線端末100による受信、中継動作の概要を示すフローチャートである。
無線端末100は、パケットの処理待ち状態において、パケットを受信したり、送信を要するパケットが生じたりすると、中継パケットや当該無線端末100が送信元となるパケットのプロトコルを確認し(ステップS100)、処理対象パケットのプロトコルが上りプロトコルであると上りプロトコル用のサブルーチンに移行し(ステップS101)、処理対象パケットのプロトコルが下りプロトコルであると下りプロトコル用のサブルーチンに移行し(ステップS102)、サブルーチンからリターンしてきたときには、パケットの処理待ち状態に戻る。
図4では、1つのシーケンスフローで、上りプロトコルと下りプロトコルとを動作させる方法で記載しているが、上りプロトコルと下りプロトコルで互いに干渉せずに双方向通信が可能であるため、独立に動作させるようにしても良い。例えば、上りと下りとで搬送波周波数や時分割の割当て時間等を変える場合であれば、プロトコルを判定することなく下り上りを判別でき、各方向の処理フローを実行させることができる。
上りプロトコル用のサブルーチンも下りプロトコル用のサブルーチンも、適用しているプロトコルの相違を除けば同様な処理を実行する。図5は、上りプロトコル用若しくは下りプロトコル用のサブルーチンにおける詳細処理を示すフローチャートである。
上りプロトコル用若しくは下りプロトコル用のサブルーチンに移行すると、無線端末100は、自端末が送信元あるいは中継元で発生した送信イベントについて、リアルタイム性が要求されるか否かを判定する(ステップS200)。
図5の例では、UDP型通信(ベストエフォート型通信)をリアルタイム性が要求されている、と取扱う場合を示している。例えば、無線LANでは優先度制御を行なっており、アクセスカテゴリーマッピング(割り当て)で、送信のためのキューを優先度の高いもの低いものでキューを分けている。このマッピングを用いて、キュー毎に再送制御を行なうか否かとしても良い。中継パケットに対しては、UDPパケット(ベストエフォート型通信)か否か、あるいは、アクセスカテゴリーマッピングのキューに依るか否かで振り分ければ良い。
リアルタイム性が要求されない場合であれば、無線端末100は、詳細は省略するが、TCP通信や再送制御なし型のベストエフォート通信等を行う(ステップS209)。
リアルタイム性が高いと判断すると、無線端末100は、パケットの送信が必要であることを確認した後(ステップS201)、パケットの送信処理を行ない(ステップS202)、その後、送信したパケット情報をバッファに一時保存する(ステップS203)。例えば、受信し、中継しようとしたパケットが自端末が中継することが要しないパケット(例えば、前前ノードや次次ノードが送信したパケット)であったり、自端末が宛先のパケットであったりすると、パケットの送信が不要と判断される。
パケットの送信後において、無線端末100は、次ホップの無線端末が当該無線端末から送信したパケットを次次ホップの無線端末へ設定されたタイムアウト時間t_outを越えないうちに送信したかを監視する(ステップS204、S205)。図2及び図3の上り方向の通信において、当該無線端末が無線端末100−2であれば、当該無線端末100−2は、次ホップの無線端末100−3が次次ホップの無線端末100−4へ、自己が送信した時点から設定されたタイムアウト時間t_out内にパケットを送信したかを監視する。時間の計時は内蔵するタイマが行う。例えば、無線端末100−1がパケットを送信してから、無線端末100−2がパケットを受信し、無線端末100−2が無線端末100−3宛に中継パケットを送信するまでの時間をΔtとすると、タイムアウト時間t_outは、この時間Δtよりも長い時間に設定される。
無線端末100は、計時時間がタイムアウトすると、バッファに一時保存されているパケットを再度送信し(ステップS206)、その後、今回のパケット送信によって送信回数が予め設定されている最大回数に到達したか否かを判別する(ステップS207)。なお、図5では明確に示していないが、送信毎にカウントアップする送信回数カウンタ(ハードウェアカウンタであってもソフトウェア的なカウンタであっても良い)が設けられている。
送信回数が予め設定されている最大回数に到達していない場合には、無線端末100は、上述したステップS204に戻り、次ホップの無線端末が当該無線端末から送信したパケットを次次ホップの無線端末へ設定されたタイムアウト時間t_outを越えないうちに送信したかを監視する。
次ホップの無線端末が当該無線端末から送信したパケットを次次ホップの無線端末へ設定されたタイムアウト時間t_outを越えないうちに送信したことを確認した場合(ステップS204でYes)や、送信回数が予め設定されている最大回数に到達した場合(ステップS207でYes)には、無線端末100は、バッファに一時保存されているパケット情報を削除した後(ステップS208)、メインルーチンに戻る。
図5の例では、UDPカウンタ通信(ベストエフォート型通信)か否か、あるいは、送信キューの優先度に応じて、上述した再送制御を行なうか否かを判別する場合を示したが、これに代え、逆方向の受信電力強度に応じて再送制御するか否かを決定するようにしても良い。例えば、無線端末100−1が無線端末100−2に対して上りプロトコルを使って送信する際、無線端末100−2から無線端末100−1に向けて下りプロトコルで送信された場合の受信電力強度を捉えておいた情報に基づき、無線端末100−1は、下りプロトコルの受信電力強度が受信感度(受信と捉える下限値)に近い場合には再送制御を行なうこととし、受信電力強度が十分高い場合には再送制御を行なわないと決定するようにしても良い。具体的には、受信感度が−95dBmであるとすると、−80dBm以上の受信電力ならば再送制御を行なわず、−80dBmよりも低い場合には再送制御を行なうこととするようにしても良い。ここで記載した数値は、具体例を示すものであって、上記の数値に限定されるものではない。
図6は、再送を起動するタイムアウト時間Δtの選定が送信所要時間へ与える影響を説明する図面である。
図6(a)は、図5のフローチャートに対応する図面であり、図6に記載のタイムアウト時間Δt1は、図5の説明で用いたタイムアウト時間t_outに等しい。
無線端末100−1からパケットを送信したが、無線端末100−2には届かなかったので、タイムアウト時間Δt1後、再度送信する。図6(a)の例では、2回目もタイムアウト状態になり、3回目の送信で、無線端末100−2がパケットを受信でき、無線端末100−3に向け中継パケットを送信する。無線端末100−2が無線端末100−3に送信したパケットは無線端末100−1宛ではないが、無線端末100−1が受信して送信したことを認識できるので、Ack代わりに用いることにより再送を停止する。このように、次ホップ無線端末が送信するパケットをAck代わりに用いることで、各無線端末間での通信品質に応じて、再送回数を自律的に、時々刻々と変更することができる。タイムアウトΔt1は、無線端末100−2がキャリアセンスを行ないながらパケット送信を行なうまでの時間よりも長い時間である。すなわち、図6(a)に示す再送タイミングの方式は、次ホップ無線端末の送信有無を確認しながら、再送するか否かを判断する方式である。
これに対して、図6(b)に示す方式は、第1の実施形態の変形実施形態となっており、タイムアウトΔt1よりも短いタイムアウトΔt2後に再送を行なう方式で、逐次、次ホップ先が中継送信したか否かを確認するわけではない。これによって、エンドツーエンドの遅延時間を短くすることが可能になる。また、最大再送回数を送信する前に、次ホップからの中継パケットを受信することができた場合には再送を停止する。これによって、毎回、最大再送回数だけ送信する必要はない。図6(b)に示す方式は、図5におけるステップS204がなく、次ホップ先が中継送信したか否かを図5とは別個のサブルーチンで監視し、中継送信したことを検出した場合にその別個のサブルーチン内に設けられた、ステップS208に対応する処理ステップによってバッファに一時保存されているパケット情報を削除する。
なお、第1の実施形態とは異なり、送信毎に、n回ずつ再送する場合の送信間隔をΔt3とすると、Δt2>Δt3のように送信間隔Δt3をかなり短くしなければ送信所要時間が徒に長くなってしまう。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、次ホップの無線端末が送信したか否かを検知することで、当該無線端末からのパケットを次ホップの無線端末が受信したか否かを確認することが可能になり、パケットの送信を必要となる毎に、予め定められた回数だけパケットを繰り返し送信することなく、再送処理を行なって、通信品質を改善することが可能になる。すなわち、リアルタイム性を損なうことなく通信品質を向上することができる。
第1の実施形態によれば、次ホップの無線端末が送信したか否かを検知することで、当該無線端末からのパケットを次ホップの無線端末が受信したか否かを確認することが可能になり、パケットの送信を必要となる毎に、予め定められた回数だけパケットを繰り返し送信することなく、再送処理を行なって、通信品質を改善することが可能になる。すなわち、リアルタイム性を損なうことなく通信品質を向上することができる。
図2に示すような無線端末の配置を例に上述した効果を説明する。
データ通信がUDP通信(ベストエフォート型通信)の場合、宛先に届いたか否かは、送信元で不明である。仮に、通信品質を考慮して経路を二重化した場合には、無線端末100−1と無線端末100−4の間で双方向通信を行ない、上下でプロトコルを分けるとすると、4つのプロトコルが必要になってしまい、実際上、プロトコルの割振りが難しい。また、特許文献7にあるように、既定回数だけ常に再送するようにすると、各無線端末は、毎回、最大再送回数だけ送信することになってしまう。図3のように、送信元端末から宛先端末への経路が3ホップの場合には、(a)再送なし時には片方向の通信でトータル3パケットの送信が必要であり、(b)毎回、最大再送回数(ここでは5回とする)だけ送信するとき(特許文献7)には片方向の通信でトータル3×5=15パケットの送信が必要であるが、(c)図3に示すように、第1の実施形態の方法によれば、片方向の通信でトータル2+1+3=6パケットの送信で済み、再送による通信品質の劣化を抑制した状態で、リアルタイム性の劣化も抑制することができる。
(B)第1の実施形態や変形実施形態の特徴などの整理
上述したように、経路の上りと下りとで異なるプロトコルを利用して、次ホップ先が送信したか否かを判断し、再送制御を行なうことにより、逆方向に対するリアルタイム性を損なわずに、上り・下りの通信品質の劣化を抑制することが可能である。図7を使って、このような第1の実施形態の再送制御方法を整理して説明する。
上述したように、経路の上りと下りとで異なるプロトコルを利用して、次ホップ先が送信したか否かを判断し、再送制御を行なうことにより、逆方向に対するリアルタイム性を損なわずに、上り・下りの通信品質の劣化を抑制することが可能である。図7を使って、このような第1の実施形態の再送制御方法を整理して説明する。
図7(a)は、ベストエフォート型か否か、優先制御で高いか低いか、逆方向のプロトコルの受信電力強度が受信感度に比べて高いか低いかによって、再送制御を行なうか否かをまとめたものである。それぞれの方法については、上記に記載の動作の項で既に記載した通りである。再送制御の具体例を、上述したように図3に示している。
これらのことから、第1の実施形態よる再送制御方式の特徴を、図7(b)のようにまとめることができる。上り・下りをマルチプロトコルで分割していることから、再送によってトラフィックが増えても、逆方向に対しては何ら干渉せず、逆方向の通信品質に影響を与えない(No.1)。また、上り下りを別プロトコルを使用することで、上りと下りで、独立に再送制御を、各無線端末が自律分散的に行なうことができる(No.2)。上り下りでマルチプロトコル化することで、同時に同じアプリケーションを動作している必要はなく、上り下りで別々のアプリケーション、すなわち、別々の再送制御であっても、対応が可能になる(No.3)。また、上り下りで、同一の伝送速度、同一の変調方式である必要はない(No.4)。
再送制御を実施する際、次ホップ先がマルチホップ転送を行なったか否かで、再送を続けるか停止するかを判断するために、Ack返信を行なう必要がなく、パケット伝送は実質、片方向通信になる(No.5)。
これらが、特許文献8の記載技術と大きく異なるところである。
(C)他の実施形態
本発明の無線通信システムは、車両に無線機を搭載して、車両間で通信を行なう車両ネットワークに利用可能である。また、一般的に、自律分散型のアドホックネットワーク無線通信にも適用が可能である。
本発明の無線通信システムは、車両に無線機を搭載して、車両間で通信を行なう車両ネットワークに利用可能である。また、一般的に、自律分散型のアドホックネットワーク無線通信にも適用が可能である。
100…無線端末(無線通信装置)、
101…無指向性アンテナ、101U…上りプロトコル無指向性アンテナ、101D…下りプロトコル無指向性アンテナ、
102…PHY(物理)層送受信部、102US…上りプロトコルPHY層送信部、102DS…下りプロトコルPHY層送信部、102UDR…上り下りプロトコルPHY層受信部、
103…MAC(媒体アクセス制御)層送受信部、103US…上りプロトコルMAC層送信部、103DS…下りプロトコルMAC層送信部、103UDR…上り下りプロトコルMAC層受信部、
104…ネットワーク制御部、105A…送信情報バッファ、105B…受信情報バッファ、106…制御パケット生成部、107…マルチホップ制御部、108…周辺端末監視部、109…自端末情報部、
110…ハブ(HUB)。
101…無指向性アンテナ、101U…上りプロトコル無指向性アンテナ、101D…下りプロトコル無指向性アンテナ、
102…PHY(物理)層送受信部、102US…上りプロトコルPHY層送信部、102DS…下りプロトコルPHY層送信部、102UDR…上り下りプロトコルPHY層受信部、
103…MAC(媒体アクセス制御)層送受信部、103US…上りプロトコルMAC層送信部、103DS…下りプロトコルMAC層送信部、103UDR…上り下りプロトコルMAC層受信部、
104…ネットワーク制御部、105A…送信情報バッファ、105B…受信情報バッファ、106…制御パケット生成部、107…マルチホップ制御部、108…周辺端末監視部、109…自端末情報部、
110…ハブ(HUB)。
第1の本発明は、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムにおいて、上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用し、上記各無線通信装置は、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を行なうものであり、送信元となるいずれかのエンド無線通信装置及び上記各中継無線通信装置は、同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部とを備え、送信先となるいずれかのエンド無線通信装置は、自身宛のパケットを受信したら、当該パケットを受信した旨の応答を送信することを特徴とする。
第2の本発明は、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムの要素であるいずれかの上記無線通信装置が該当する無線通信装置において、上記無線通信システムは、上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用しており、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を実行させるプロトコル選択機能部と、同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部とを備え、送信先となるいずれかのエンド無線通信装置に該当する場合に、自身宛のパケットを受信したら、当該パケットを受信した旨の応答を送信することを特徴とする。
第3の本発明は、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信方法において、上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用し、上記各無線通信装置が、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信処理を行なうものであり、送信元となるいずれかのエンド無線通信装置及び上記各中継無線通信装置は、同じパケットを複数回再送しようとすると共に、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止し、送信先となるいずれかのエンド無線通信装置は、自身宛のパケットを受信したら、当該パケットを受信した旨の応答を送信することを特徴とする。
第4の本発明の無線通信プログラムは、第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムの要素であるいずれかの上記無線通信装置が該当する無線通信装置に搭載されるコンピュータを、上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルが割り当てられている通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を実行させるプロトコル選択機能部と、同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部と、送信先となるいずれかのエンド無線通信装置に該当する場合に、自身宛のパケットを受信したら、当該パケットを受信した旨の応答を送信する受信応答送信機能部として機能させることを特徴とする。
図2において、複数(図2では4個を取り立てて示している)の無線端末100−1〜100−4によって、無線通信システム10が構成されている。
無線端末100−1は、無線端末100−2に向けて、宛先無線端末が無線端末100−4のパケットを送信したとする。図3において、P(x→y)_zは、無線端末100−xから無線端末100−y間で直接授受するためのパケットであってその送信回数がz回目であることを表している。図3の例では、無線端末100−1から無線端末100−2への1回目の送信では、無線端末100−2はパケットを受信できず、無線端末100−1は、規定時間だけ待ったが、無線端末100−2から無線端末100−3へのパケットを受信できなかったので、2回目のパケット送信を行う(P(1→2)_2)。無線端末100−1がパケットを2回送信した後に、無線端末100−2はパケットを受信することができ、無線端末100−3に向けて中継パケットを送信する(P(2→3)_1)。このパケットを無線端末100−1が受信すると、それ以降のパケットの再送を実行しない。従って、無線端末100−2から無線端末100−3に向けた中継パケットを、無線端末100−1は恰もAckと見ることができ、中継パケットの傍受により予め既定されている最大再送回数(n1)分のパケットを送信することはない。
これらのことから、第1の実施形態による再送制御方式の特徴を、図7(b)のようにまとめることができる。上り・下りをマルチプロトコルで分割していることから、再送によってトラフィックが増えても、逆方向に対しては何ら干渉せず、逆方向の通信品質に影響を与えない(No.1)。また、上り下りを別プロトコルを使用することで、上りと下りで、独立に再送制御を、各無線端末が自律分散的に行なうことができる(No.2)。上り下りでマルチプロトコル化することで、同時に同じアプリケーションを動作している必要はなく、上り下りで別々のアプリケーション、すなわち、別々の再送制御であっても、対応が可能になる(No.3)。また、上り下りで、同一の伝送速度、同一の変調方式である必要はない(No.4)。
Claims (12)
- 第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムにおいて、
上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用し、上記各無線通信装置は、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を行なうことを特徴とする無線通信システム。 - 送信元となるいずれかのエンド無線通信装置及び上記各中継無線通信装置は、同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
- 上記再送機能部は、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ規定時間以内に送信したか否かを確認し、既定時間を経過したことを条件にパケットを再送することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
- 上記再送機能部は、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ規定時間以内に送信したか否かを確認することなく、既定時間を経過したことを条件にパケットを再送することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
- 第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムの要素であるいずれかの上記無線通信装置が該当する無線通信装置において、
上記無線通信システムは、上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用しており、
通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を実行させるプロトコル選択機能部を備える
ことを特徴とする無線通信装置。 - 同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、
次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部と
を備えることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。 - 上記再送機能部は、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ規定時間以内に送信したか否かを確認し、既定時間を経過したことを条件にパケットを再送することを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
- 上記再送機能部は、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ規定時間以内に送信したか否かを確認することなく、既定時間を経過したことを条件にパケットを再送することを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
- 第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信方法において、
上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルを適用し、上記各無線通信装置が、通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信処理を行なうことを特徴とする無線通信方法。 - 送信元となるいずれかのエンド無線通信装置及び上記各中継無線通信装置は、同じパケットを複数回再送しようとすると共に、次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止することを特徴とする請求項9に記載の無線通信方法。
- 第1のエンド無線通信装置、1又は複数の中継無線通信装置及び第2のエンド無線通信装置を含む経路で通信する無線通信システムの要素であるいずれかの上記無線通信装置が該当する無線通信装置に搭載されるコンピュータを、
上記経路に対して、上り方向及び下り方向で異なるプロトコルが割り当てられている通信方向に応じたプロトコルでマルチホップ通信を実行させるプロトコル選択機能部として機能させることを特徴とする無線通信プログラム。 - 上記コンピュータをさらに、
同じパケットを複数回再送しようとする再送機能部と、
次ホップの無線通信装置がさらにその先の無線通信装置へ送信したパケットを受信したら、再送を停止する再送停止機能部と
して機能させることを特徴とする請求項11に記載の無線通信プログラム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014005960A JP2015136010A (ja) | 2014-01-16 | 2014-01-16 | 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及び無線通信プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014005960A JP2015136010A (ja) | 2014-01-16 | 2014-01-16 | 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及び無線通信プログラム |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018160744A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | 株式会社東芝 | 無線通信装置及び無線通信システム |
-
2014
- 2014-01-16 JP JP2014005960A patent/JP2015136010A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018160744A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | 株式会社東芝 | 無線通信装置及び無線通信システム |
| US10439749B2 (en) | 2017-03-22 | 2019-10-08 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Wireless communication device and wireless communication system |
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