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JP2015116036A - オフセットクリップ - Google Patents

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JP2015116036A
JP2015116036A JP2013256056A JP2013256056A JP2015116036A JP 2015116036 A JP2015116036 A JP 2015116036A JP 2013256056 A JP2013256056 A JP 2013256056A JP 2013256056 A JP2013256056 A JP 2013256056A JP 2015116036 A JP2015116036 A JP 2015116036A
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clip
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JP2013256056A
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裕 柳井
Yutaka Yanai
裕 柳井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

【課題】パネルへの固定点に対してワイヤハーネスの進行方向にある程度離れた位置で、ワイヤハーネスの配索経路をクリップ単体で規制でき、ワイヤハーネスの配索方向や配索姿勢を安定保持できる低コストのオフセットクリップを提供すること。
【解決手段】パネル1への固定点P1から離れた位置でワイヤハーネスWの配策経路を規制するオフセットクリップであって、パネル1のクリップ固定部1bに係止固定される係止脚部11と、ワイヤハーネスWを結束する結束バンド部12と、係止脚部11と結束バンド部12とをワイヤハーネスWの進行方向に離間距離Dだけオフセットさせて連結する連結腕部13とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、オフセットクリップに関し、特にパネルへの固定点から離れた位置でワイヤハーネスの配策経路を規制するオフセットクリップに関する。
ワイヤハーネスの配索経路を複数箇所のクリップ類(クランプを含む意で、以下、単にクリップという)での規制により設定する際に、障害物等の存在により、パネルに係止固定される係止脚部の真上で配索経路を規制する通常の直上タイプのクリップでは障害物等との干渉が回避し難かったり作業が悪くなったりすることがある。そのような場合、パネルへの固定点からある程度離れた位置でハーネスの配策経路を規制することができるオフセットクリップが使用されている。
従来のこの種のオフセットクリップとしては、例えばパネルへの固定点に対しワイヤハーネスの進行方向(延在方向)と直交する方向に離れた位置にオフセットさせたバンド部によって、配索経路を規制するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、パネルへの固定点に対してワイヤハーネスの進行方向に離れた位置で配索経路を規制するものとして、パネルに係止固定される係止脚部とパネル面に沿って係止脚部の両側に延びる板部とを有し、その板部の両端部とテープ巻きしたワイヤハーネスを結束バンドで結束する板クリップが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、パネルへの固定点から経路規制位置までのオフセット距離より長い硬質チューブでワイヤハーネスを覆い、その硬質チューブの外側から通常の直上タイプのバンドクリップによりワイヤハーネスを結束しつつパネルに固定するものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
実開平6−70432号公報 特開平8−047146号公報 特開平8−308070号公報
しかしながら、パネルへの固定点に対してワイヤハーネスの進行方向と直交する方向にオフセットさせた位置で配索経路を規制する従来のオフセットクリップにあっては、ワイヤハーネスの配索方向がばらつき易く、その配索姿勢の保持性能も低いという問題があった。
また、板クリップや硬質チューブを用いて、クリップの係止脚部に対し進行方向にオフセットさせたバンドによりワイヤハーネスの配索経路を規制する従来のオフセットクリップにあっては、ハーネス配索姿勢の保持性能は高くなるものの、部品点数や部品取付けの作業工数が多くならざるを得ず、コスト高を招いてしまうという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、パネルへの固定点に対してワイヤハーネスの進行方向にある程度離れた位置で、ワイヤハーネスの配索経路をクリップ単体で容易に規制でき、ワイヤハーネスの配索方向や配索姿勢を安定保持できる低コストのオフセットクリップを提供することを目的とする。
本発明に係るオフセットクリップは、上記目的達成のため、パネルへの固定点から離れた位置でワイヤハーネスの配策経路を規制するオフセットクリップであって、前記パネルに係止固定される係止脚部と、前記ワイヤハーネスを結束する結束部と、前記係止脚部と前記結束部とを前記ワイヤハーネスの進行方向にオフセットさせて連結する連結腕部とを備えた構成である。
この構成により、本発明のオフセットクリップでは、係止脚部によるパネルへの固定点からある程度離れた位置でワイヤハーネスの配索経路をクリップ単体で規制可能となり、部品点数を抑えた低コストのオフセットクリップとなる。しかも、ワイヤハーネスの配索経路が、係止脚部の真上を通って連結腕部に沿うように設定されることから、ワイヤハーネスの配索方向や配索姿勢がばらつき難くなる。よって、ワイヤハーネスを所要の配索方向や配索姿勢に安定保持可能となる。
本発明に係るオフセットクリップにおいて、前記結束部は、前記ワイヤハーネスを取り囲むバンド部分と、前記係止脚部から離れる前記連結腕部の一端側であって前記ワイヤハーネスに対して前記パネルに近接する側で前記バンド部分を係止するバンド係止部分とを有していてもよい。
この構成により、ワイヤハーネスの配索経路をクリップ単体で容易に規制可能となり、しかも、バンド係止部分がワイヤハーネスの側方やパネルから離れた位置に大きく突出することがなくなり、ワイヤハーネスと近接する障害物等との干渉を防止できる。
なお、前記バンド係止部分は、前記結束部のバンド部分を前記パネルに沿う方向に挿入した状態で係止するとよい。そのようにすると、バンド係止部分をワイヤハーネスとパネルの間に位置させることができ、バンド係止部分をワイヤハーネスの配索経路内に配置したコンパクトな配索形態となる。
本発明に係るオフセットクリップにおいて、前記係止脚部は、前記パネルに対する前記連結腕部および前記結束部の回転を規制可能な非円形断面形状を有していてもよい。
この構成により、パネルに対する連結腕部および結束部の回転が規制されることで、ワイヤハーネスの配索方向や配索姿勢をより安定させることができる。
本発明に係るオフセットクリップにおいては、前記連結腕部が、前記係止脚部または前記結束部に対して、前記ワイヤハーネスの進行方向にスライド可能に結合されていてもよい。そのように構成すると、係止脚部と結束部の離間距離を調整可能となり、オフセットクリップの汎用性が高まる。
本発明によれば、パネルへの固定点に対してワイヤハーネスの進行方向にある程度離れた位置で、ワイヤハーネスの配索経路をクリップ単体で規制でき、ワイヤハーネスの配索方向や配索姿勢を安定保持できる低コストのオフセットクリップを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るオフセットクリップの外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオフセットクリップの実装状態での側面図である。 図3(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るオフセットクリップの係止脚部の近傍を示す側面図であり、図3(b)は、図3(a)のB3−B3矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオフセットクリップの結束バンド部のバンド係止部分付近を示す部分正面断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るオフセットクリップの外観斜視図である。 図6(a)は、本発明の第3の実施の形態に係るオフセットクリップの側面図であり、図6(b)は、図6(a)のB6−B6矢視断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係るオフセットクリップは、自動車のボディまたはドア等のモジュールを構成するパネルに固定される複数のクリップのいずれかとなっており、他のクリップ等と協働してワイヤハーネスWを複数箇所で部分的に拘束することで、ワイヤハーネスWの配索経路を規制するようになっている。
図1および図2に示すように、本実施の形態のオフセットクリップ10は、パネル1に係止される係止脚部11と、ワイヤハーネスWを結束可能な結束バンド部12と、係止脚部11および結束バンド部12を連結する略板状の連結腕部13とを有している。なお、以下の説明では、オフセットクリップ10に対してパネル1側を下方側、ワイヤハーネスW側を上方側とする。
係止脚部11は、パネル1に形成されたクリップ係止穴1aに挿入されたとき、クリップ係止穴1aを形成するパネル1のクリップ固定部1bに係止固定されるようになっておいる。
この係止脚部11は、パネル1のクリップ係止穴1aに挿入し得るようクリップ係止穴1aに対応する外周輪郭形状(図3(b)参照)を有する嵌合部分11aと、嵌合部分11aより大径な傘状をなすよう嵌合部分11aの上方側に隣接配置された傘状部分11bとを有している。
さらに、係止脚部11は、例えば図1および図3(a)に示すように、嵌合部分11aの中央から下方側に突出する突出部分11cと、ワイヤハーネスWの軸線方向C(進行方向)で突出部分11cの先端部の両側に片持ち支持された一対の係止爪11dとを有している。なお、係止脚部11は、突出部分11cにワイヤハーネスWの軸線方向Cと直交する両側に係止爪を併有しているものであってもよい。
図3(a)に示すように、一対の係止爪11dは、それぞれの自由端部11eを突出部分11cから離間させるよう、突出部分11cに対して互いに逆方向に傾斜しており、全体として略矢先形状をなしている。
また、一対の係止爪11dは、パネル1のクリップ係止穴1aに挿入されるとき、それらの自由端部11eを互いに接近させるように一時的に弾性変形し、嵌合部分11aがクリップ係止穴1aに挿入されたときに弾性回復する。そして、その弾性回復時に、一対の係止爪11dの自由端部11eがパネル1のクリップ固定部1bの下方側内周面およびその近傍の裏面の双方である下方側内周縁部1e(図2参照)に係合する。
オフセットクリップ10は、このように係止脚部11の一対の係止爪11dの自由端部11eがクリップ固定部1bの下方側内周縁部1eに係合したとき、係止脚部11をパネル1のクリップ固定部1bに抜け止め係止した状態となるようになっている。
結束バンド部12は、ワイヤハーネスWを外周から取り囲んで結束し得る所定長さのバンド部分12aと、バンド部分12aの基端部と一体の枠状をなすとともに、その枠状の内方でバンド部分12aの先端側を抜け止め状態に係止可能なバンド係止部分12bとを有している。
図1、図2および図4に示すように、結束バンド部12のバンド部分12aは、略角筒状をなすバンド係止部分12bの一端側から上方側に突出しており、ワイヤハーネスWの軸線方向に対し直交する方向に延びている。そして、このバンド部分12aをワイヤハーネスWの外周に巻き付けるように湾曲させるとき、バンド部分12aの先端側をバンド係止部分12bの他端側の開口12cからバンド係止部分12bの内方に挿入できるようになっている。このバンド係止部分12bへのバンド部分12aの挿入方向は、概ねパネル1に沿う方向である。
また、バンド部分12aの先端側の片面、例えばワイヤハーネスWに対向する内周面側には、複数の鋸刃状断面の凹凸12dが並列する2列の帯状に形成されるとともに、これら2列の帯状の凹凸12dの間および両側に位置する3本の突条12eが設けられている。ここで、バンド部分12aの3本の突条12eの部分の厚さは、鋸刃状断面の凹凸12dの部分の厚さより大きくなっている。
バンド係止部分12bの内部には、例えば図4に示すように、バンド部分12aの鋸刃状断面の凹凸12dに向かって突出する複数のロック爪部12fと、バンド係止部分12bの内方に挿入されたバンド部分12aを背面(下面)側からロック爪部12f側に押し付けるようバンド部分12aを湾曲させる案内面12gとが設けられている。
これにより、バンド係止部分12bは、結束バンド部12のバンド部分12aに対して、パネル1に沿う図4中の右方向には挿入が容易となり、図4中の左方向には抜け止め係止する機能を発揮できるようになっている。
なお、結束バンド部12のバンド部分12aの先端位置は、連結腕部13の側面と同一の位置か、その側面からの突出量がバンド部分12aの先端を通常の切断作業で切断するのに要する最小の突出量程度となるように設定されている。
連結腕部13は、係止脚部11から離れる長手方向の一端側で結束バンド部12のバンド係止部分12bに一体に連結され、長手方向の他端側で係止脚部11の傘状部分11bに連結されている、そして、この連結腕部13を介して、結束バンド部12が、係止脚部11に対しワイヤハーネスWの進行方向にオフセットした状態で連結されている。
結束バンド部12の略角筒状のバンド係止部分12bは、バンド部分12aを挿入可能な方向がワイヤハーネスWの軸線方向Cに対して直交するように形成されており、図4に示すように、ワイヤハーネスWの下方側であってワイヤハーネスWの直径に対応する幅Wrの範囲内でバンド部分12aを抜け止め係止するようになっている。
一方、係止脚部11の嵌合部分11aは、パネル1のクリップ係止穴1aに挿入されてクリップ固定部1bに係止固定されることで、パネル1に対する連結腕部13および結束バンド部12の回転を規制可能な非円形断面形状、例えば図3(b)に示すように平行な2面を有する略小判形の平面断面形状を有している。
なお、ここにいう略小判形の平面断面形状は、外周輪郭形状の全周が円形でない単一の非円形断面形状、例えば部分的に円周から外れる平面、凹面または凸面を有する非円形形状や長方形その他の多角形状であるが、単一の断面でなく、複数の脚部が円形または非円形の断面部分を有し係止脚部全体としては非円形の断面形状となるものであってもよい。また、係止脚部11が単一断面形状で非円形である場合、パネル1のクリップ係止穴1aは、前述の嵌合部分11aの平面断面形状に対応する小判穴以外に、角穴、長穴、スリットその他、係止脚部11の回転を規制できる任意の穴形状にできることは勿論である。
次に、本実施の形態に係るオフセットクリップの作用を説明する。
上述のように構成された本実施の形態においては、係止脚部11によるパネル1への固定点が図2に示す嵌合部分11aの中心の結合位置P1となり、その中心の結合位置P1から連結腕部13の長さに対応する離間距離Dだけ離れた結束位置P2で、ワイヤハーネスWの配索経路をオフセットクリップ10が単体で規制できることになる。したがって、オフセットクリップ10が、部品点数を抑えた低コストのものとなる。
しかも、ワイヤハーネスWの配索経路が、オフセットクリップ10の係止脚部11の真上を通って連結腕部13に沿うように設定されることから、ワイヤハーネスWの配索方向や配索姿勢がばらつき難くなる。したがって、オフセットクリップ10により、ワイヤハーネスWを所要の配索方向や配索姿勢に安定保持可能となる。
また、本実施の形態では、結束バンド部12によりワイヤハーネスWの配索経路を容易に規制できる。しかも、結束バンド部12のバンド係止部分12bがワイヤハーネスWの側方やパネル1から離れた位置に大きく突出することがないので、ワイヤハーネスWと近接する障害物等との干渉を防止できる。
さらに、バンド係止部分12bをワイヤハーネスWとパネル1の間に位置させることができるので、バンド係止部分12bをワイヤハーネスWの配索経路内に配置したコンパクトな配索形態にできる。
加えて、本実施の形態では、係止脚部11でパネル1に対する連結腕部13および結束バンド部12の回転が規制されるので、オフセットクリップ10によってワイヤハーネスWの配索方向や配索姿勢をより安定させることができる。
このように、本実施の形態によれば、パネル1へのワイヤハーネスWの固定点である位置P1に対してワイヤハーネスWの進行方向にある程度離れた位置P2で、ワイヤハーネスWの配索経路をクリップ単体で容易に規制でき、ワイヤハーネスWの配索方向や配索姿勢を安定保持できる低コストのオフセットクリップ10を提供することができる。
(第2の実施の形態)
図5に、本発明の第2の実施の形態に係るオフセットクリップ20を示している。
なお、以下に述べる各実施の形態のオフセットクリップは、前述の第1実施の形態のオフセットクリップ10と略同様な構成を有しているので、第1実施の形態のオフセットクリップ10と同様の構成については、図1ない図4中に示した第1実施の形態中の対応する構成要素の符号を用いて重複する説明を省略し、以下、第1実施の形態との相違点について説明する。
図5に示すように、第2の実施の形態に係るオフセットクリップ20においては、結束バンド部12のバンド部分12aの先端位置が、連結腕部13の側面上でなく、その側面からの突出量がバンド部分12aの先端を通常の切断作業で切断するのに要する最小の突出量程度を超える、所定の突出量dpとなる位置に設定されている。
そして、結束バンド部12の略角筒状の略角筒状バンド係止部分12bは、ワイヤハーネスWの下方側であってワイヤハーネスWを取り囲むループ状のバンド部分12aの外径程度の幅方向範囲内で、バンド部分12aを抜け止め係止するようになっている。
本実施の形態においても、パネル1へのワイヤハーネスWの固定点である位置P1に対してワイヤハーネスWの進行方向にある程度離れた位置P2で、ワイヤハーネスWの配索経路をクリップ単体で容易に規制でき、ワイヤハーネスWの配索方向や配索姿勢を安定保持できる低コストのオフセットクリップ10を提供することができる。
しかも、本実施の形態では、連結腕部13の側面からのバンド部分12aの先端の突出量が、通常の切断作業で切断するのに要する最小の突出量程度を超える所定の突出量dpに設定されているので、バンド部分12aの先端の切断作業が容易になるとともに、抜け止め係止機能も高まる。また、バンド部分12aの突出量が、ワイヤハーネスWを取り囲むループ状のバンド部分12aの外径程度の幅方向範囲内に抑えられるので、障害物等との干渉も回避できる。
(第3の実施の形態)
図6に、本発明の第3の実施の形態に係るオフセットクリップ30を示している。
図6に示すように、本実施の形態に係るオフセットクリップ30においては、連結腕部33が、係止脚部31に対してワイヤハーネスWの軸線方向Cにおいて複数の異なる結合位置をとり得るよう、係止脚部11に対してスライド可能に結合されている。
具体的には、係止脚部31は、第1の実施の形態の連結腕部13と同様に、パネル1のクリップ係止穴1aに嵌合する嵌合部分11aと、嵌合部分11aより大径な傘状部分11bと、嵌合部分11aの中央から下方側に突出する突出部分11cと、突出部分11cの先端部の両側に片持ち支持された一対の係止爪11dとを有している。
係止脚部31は、しかし、第1の実施の形態の連結腕部13とは異なり、連結腕部33の他端側の内方に収納された略直方体形状の頭部31hと、頭部31hおよび嵌合部分11aを一体に結合するくびれ部31iとを有しており、頭部31hの両側面およびその近傍の上下面で連結腕部33に当接している。
また、連結腕部33は、結束バンド部12に結合する一端側では第1の実施の形態の連結腕部13と同様な形状をなしているが、係止脚部31に結合される他端側では、係止脚部31の頭部31hをワイヤハーネスWの軸線方向Cに変位可能に保持する形状をなしている。
すなわち、図6(b)に示すように、連結腕部33は、係止脚部31の頭部31hを収納する他端側の収納溝33gと、その収納溝33g内で係止脚部31の頭部31hの両側面およびその近傍の上下面に当接する5つの保持面f1、f2、f3、f4、f5とを有している。ここで、係止脚部31の収納溝33gは、頭部31hを収納する内奥側の溝幅がくびれ部31iを収納する入口側の溝幅より広い略T字形の断面形状を有している。そして、係止脚部31は、連結腕部33に対して、ワイヤハーネスWの軸線方向Cへの変位のみが許容され、図3(b)中の上下左右方向または回転方向へのいずれの変位をも規制されるようになっている。
一方、連結腕部33には、収納溝33gの内奥側の保持面f5および連結腕部33の上面にそれぞれ開口しつつ互いに所定の中心間距離daを隔てて離間する複数の方形の位置決め穴33jが形成されている。また、係止脚部31の頭部31hには、位置決め穴33jのいずれか1つに嵌合する方形の凸部31kが設けられている。そして、係止脚部31は、凸部31kが位置決め穴33jのいずれか1つに嵌合したとき、ワイヤハーネスWの軸線方向で前述の複数の異なる結合位置P1,P1´のうちいずれか1つの結合位置に位置決めされるようになっている。
なお、連結腕部13の上部および係止脚部11の頭部31hを上下方向にわずかに撓ませながら、連結腕部13に対する係止脚部11の結合位置を位置P1と位置P1´の間で変更するように、連結腕部13と係止脚部11とをワイヤハーネスWの進行方向に相互にスライドさせることができるようになっている。
本実施の形態においても、パネル1へのワイヤハーネスWの固定点である位置P1またはP1´に対してワイヤハーネスWの進行方向にある程度離れた位置P2で、ワイヤハーネスWの配索経路をクリップ単体で容易に規制でき、ワイヤハーネスWの配索方向や配索姿勢を安定保持できる低コストのオフセットクリップ10を提供することができる。
しかも、本実施の形態では、連結腕部13の上部および係止脚部11の頭部31hを結合位置P1、P1´の間で変更するように相互にスライドさせることができるので、係止脚部11と結束バンド部12との離間距離Dを調整可能となり、オフセットクリップ30の汎用性が高まる。
なお、上述の各実施の形態においては、結束バンド部12におけるバンド部分12aの抜け止め係止構造を、複数の鋸刃状断面の凹凸12dおよびロック爪部12fを有するものとしたが、係止に用いる凹凸係合の形態は公知の各種のものに置き換え可能であり、図示した形状に限定されるものでないことはいうまでもない。また、結束バンド部12のようなバンドによる結束に限らず、本発明にいう結束部は、ワイヤハーネルWを結束可能なまたは結束に近い状態に拘束可能な任意形状のクランプ部等であってもよい。
また、上述の各実施の形態においては、クリップ固定部1bがクリップ係止穴1aを有し、そこに係止脚部11が挿入されるものとしたが、係止脚部11とパネル1のクリップ固定部1bとの凹凸関係が逆であってもよいし、これらの間の締結方式が従来知られる各種の締結方式に置き換え可能であることも勿論である。各実施の形態中における係止脚部11の係止爪11dの形状や数が特に限定されないことはいうまでもない。
さらに、上述の第3の実施の形態においては、係止脚部31と連結腕部33を異なる結合位置のいずかをとるようスライド可能にしていたが、連結腕部13と結束バンド部12の間でそのようなスライドが可能な構造とすることもでき、その構造に応じて、結束バンド部12を、ワイヤハーネルWを結束またはそれに近い状態に拘束可能な任意形状のクランプ部等に置き換えることができる。本発明にいう連結腕部が平板状のものに限定されないことは勿論である。
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々、設計変更した形態が含まれる。
以上のように、本発明は、パネルへの固定点に対してワイヤハーネスの進行方向にある程度離れた位置で、ワイヤハーネスの配索経路をクリップ単体で規制でき、ワイヤハーネスの配索方向や配索姿勢を安定保持できる低コストのオフセットクリップを提供することができるという効果を有し、パネルへの固定点から離れた位置でワイヤハーネスの配策経路を規制するオフセットクリップ全般に有用である。
1 パネル
1b クリップ固定部
10,20,30 オフセットクリップ
11,31 係止脚部
11a 嵌合部分
11d 係止爪
12 結束バンド部(結束部)
12a バンド部分
12b バンド係止部分
13,33 連結腕部
31h 頭部
33g 収納溝
33j 位置決め穴
C 軸線方向(進行方向)
D 離間距離
dp 所定の突出量
P1,P1´ 結合位置(固定点)
P2 結束位置
W ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. パネルへの固定点から離れた位置でワイヤハーネスの配策経路を規制するオフセットクリップであって、
    前記パネルに係止固定される係止脚部と、
    前記ワイヤハーネスを結束する結束部と、
    前記係止脚部と前記結束部とを前記ワイヤハーネスの進行方向にオフセットさせて連結する連結腕部とを備えたことを特徴とするオフセットクリップ。
  2. 前記結束部は、前記ワイヤハーネスを取り囲むバンド部分と、前記係止脚部から離れる前記連結腕部の一端側であって前記ワイヤハーネスに対して前記パネルに近接する側で前記バンド部分を係止するバンド係止部分とを有していることを特徴とする請求項1に記載のオフセットクリップ。
  3. 前記係止脚部は、前記パネルに対する前記連結腕部および前記結束部の回転を規制可能な非円形断面形状を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオフセットクリップ。
  4. 前記連結腕部が、前記係止脚部または前記結束部に対して、前記ワイヤハーネスの進行方向にスライド可能に結合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のオフセットクリップ。
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