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JP2015115081A - 軸受装置および情報記録再生装置 - Google Patents

軸受装置および情報記録再生装置 Download PDF

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JP2015115081A
JP2015115081A JP2013254348A JP2013254348A JP2015115081A JP 2015115081 A JP2015115081 A JP 2015115081A JP 2013254348 A JP2013254348 A JP 2013254348A JP 2013254348 A JP2013254348 A JP 2013254348A JP 2015115081 A JP2015115081 A JP 2015115081A
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小沢 明夫
Akio Ozawa
明夫 小沢
貴之 小坂
Takayuki Kosaka
貴之 小坂
飯野 朗弘
Akihiro Iino
朗弘 飯野
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

【課題】グリスや、グリスから発生したガス等の装置外部への放出をより効果的に抑制する。【解決手段】シャフト20と、一対の転がり軸受30,40と、転がり軸受の外周に嵌合されたスリーブ50と、を備える。転がり軸受の軸方向の外側端部に、カバー(フランジ21およびハブキャップ60)が設けられ、カバーとスリーブ本体部52の軸方向に相対向する端面のうちの一方の端面21a,60aに環状の凸部24,63が設けられ、他方の端面52a,52bに、環状の凸部が非接触で挿入される環状の凹部55,56が設けられている。【選択図】図2

Description

この発明は、軸受装置およびこの軸受装置を用いた情報記録再生装置に関するものである。
従来から、各種の情報をディスク(磁気記録媒体)に記録および再生させるハードディスクなどの情報記録再生装置が知られている。一般的に、情報記録再生装置は、ディスクに信号を記録再生するスライダを備えたヘッドジンバルアセンブリと、ヘッドジンバルアセンブリを先端側に装着したアーム(回動部材)と、を備えている。このアームは、基端側に設けられた軸受装置によって回動可能とされている。アームを回動させることにより、スライダをディスクの所定位置に移動させ、信号の記録や再生を行うことができる。
軸受装置の中には、シャフトと、シャフトに嵌合され、シャフトの軸方向に並んで配置された一対の転がり軸受と、を備えたものがある。また、これら一対の転がり軸受の外周に円筒状のスリーブが嵌合され、このスリーブの内周に突設したスペーサ部によって一対の転がり軸受の軸方向の間隔が規定された軸受装置も知られている。ここで、一対の転がり軸受は、それぞれシャフトに固定された内輪と、内輪を囲繞する外輪と、内輪と外輪との間に配置された複数の転動体(例えば、玉)と、を備えている。
内輪と外輪との隙間には、転がり軸受の円滑な回転を補助するため、グリスが充填されている。そして、そのグリスや、グリスから発生したガス等の流出を抑えるために、内輪と外輪との隙間の少なくとも外側端部にシール部材が装着されることも多い。
ところで、この種の軸受装置にあっては、内輪と外輪の隙間の外側端部をシール部材で塞いでいる場合でも、転がり軸受が回転したときに、シール部材を越えて、グリスや、グリスから発生したガス等が外部に漏洩するおそれがある。特にハードディスクなどの情報記録再生装置に軸受装置を採用した場合にあっては、グリスや、グリスから発生したガス等がディスク等に付着すると、ディスクの記録不良および再生不良や部品劣化等の要因となるおそれがある。そのため、グリスや、グリスから発生したガス等の装置外部への放出を厳しく抑制する必要がある。
ここで、従来では、シール部材の他に、グリスや、グリスから発生したガス等の装置外部への放出を抑制する対策として、シャフトの端部に一体に設けたフランジの外径を軸受の外径に近い大きさまで拡大して、外輪と内輪の隙間を覆うようにしたり、フランジと反対側の軸受の外側端部にハブキャップを配置して、外輪と内輪の隙間をハブキャップで覆うようにしたりすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−92870号公報
しかし、従来の軸受装置では、シャフトのフランジやハブキャップと軸受との隙間をなるべく小さくする構造をとるようにしているものの、十分なラビリンス効果が期待できず、グリスや、グリスから発生したガス等の漏洩抑制の効果が十分でないという問題があった。
そこで本発明は、グリスや、グリスから発生したガス等の装置外部への放出をより効果的に抑制できる軸受装置およびこの軸受装置を備えた情報記録再生装置の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の軸受装置は、シャフトと、円筒状に形成され、前記シャフトと同軸状に配置されたスリーブと、前記シャフトと前記スリーブとの間に配置され、前記シャフトおよび前記スリーブを相対回転自在に支持する転がり軸受と、前記シャフトに固定され、前記シャフトの軸方向における前記転がり軸受の側面を覆う円板状のカバーと、を備え、前記スリーブおよび前記カバーのうち一方は、環状に形成されて前記シャフトと同軸状に配置された凸部を備え、前記スリーブおよび前記カバーのうち他方は、前記凸部の先端が収容された凹部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、装置全体の外形寸法をほとんど変更せずに、内輪と外輪の隙間から装置外部に通じる経路を、凸部と凹部によって複雑に屈曲した長い経路(ラビリンス経路)にすることができる。したがって、装置外部へのグリスや、グリスから発生したガス等の漏洩を抑制することができる。
本発明の軸受装置は、前記スリーブに前記凹部を設け、前記凹部は、前記スリーブの前記軸方向の端面の外周縁に設けられた環状の切欠であることを特徴とする。
本発明によれば、スリーブ本体部の軸方向端面の外周縁に環状の切欠を設け、この切欠を凹部として構成しているので、外形寸法を最小限に留めながら、ラビリンス効果を高めることができる。
本発明の軸受装置は、前記スリーブに前記凹部を設け、前記凹部は、前記スリーブの前記軸方向の端面に設けられた両側壁を有する環状の溝であることを特徴とする。
本発明によれば、スリーブの軸方向の端面に両側壁を有する環状の溝を設け、この溝を凹部として構成しているので、複雑で長いラビリンス経路を確保することができる。
本発明の軸受装置は、前記環状の溝を構成する外周側の側壁が、前記カバーの外周面に重なる位置まで環状凸壁として延設されていることを特徴とする。
本発明によれば、環状の溝を構成する外周側の側壁を、カバーの外周面に重なる位置まで環状凸壁として延設しているので、ラビリンス経路をより長くすることができる。
本発明の軸受装置における前記カバーは、前記シャフトと一体に形成されたフランジであることを特徴とする。
本発明によれば、シャフトと一体に形成されたフランジ側において、環状の凹部に環状の凸部が挿入されていることにより、装置外部へのグリスや、グリスから発生したガス等の漏洩を抑制することができる。
本発明の軸受装置における前記カバーは、前記シャフトと別体に形成され前記シャフトに連結されたハブキャップであることを特徴とする。
本発明によれば、ハブキャップが設けられた側において、環状の凹部に環状の凸部が挿入されていることにより、装置外部へのグリスや、グリスから発生したガス等の漏洩を抑制することができる。
本発明の軸受装置は、上述の軸受装置と、前記シャフトの端部を支持するハウジングと、前記スリーブと一体化された回動部材と、前記回動部材に装着され、磁気記録媒体との間で情報の記録および再生を行うスライダと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、簡単な作業で製造でき、低コスト化ができる軸受装置を備えているので、情報記録再生装置の低コスト化ができる。また、グリスや、グリスから発生したガスの装置外部への放出を抑制できる軸受装置を備えているので、情報記録再生装置の信頼性を向上できる。
本発明によれば、装置全体の外形寸法をほとんど変更せずに、内輪と外輪の隙間から装置外部に通じる経路を、凸部と凹部によって複雑に屈曲した長い経路(ラビリンス経路)にすることができる。したがって、装置外部へのグリスや、グリスから発生したガス等の漏洩を抑制することができる。
実施形態に係る情報記録再生装置の斜視図である。 第一実施形態に係る軸受装置の側面断面図である。 第二実施形態に係る軸受装置の側面断面図である。 第二実施形態の変形例に係る軸受装置の側面断面図である。 第三実施形態に係る軸受装置の側面断面図である。 第四実施形態に係る軸受装置の側面断面図である。
以下に、実施形態に係る軸受装置および情報記録再生装置について説明をする。なお、以下では、実施形態に係る情報記録再生装置について説明したあと、軸受装置について説明をする。
(第一実施形態)
(情報記録再生装置)
図1は、実施形態に係る情報記録再生装置1の斜視図である。
図1に示すように、情報記録再生装置1は、記録層を有するディスク(磁気記録媒体)Dに対して、書き込みおよび読み取りを行う装置である。
情報記録再生装置1は、アーム(回動部材)8と、アーム8の先端側に支持されたヘッドジンバルアセンブリ4と、ヘッドジンバルアセンブリ4の先端に装着されたスライダ2と、ヘッドジンバルアセンブリ4をスキャン移動させるアクチュエータ(VCM:ボイスコイルモータ)6と、ディスクDを回転させるスピンドルモータ7と、情報に応じて変調した電流をスライダ2に供給する制御部5と、これら各構成品を内部に収容するハウジング9と、を備えている。
ハウジング9は、例えばアルミニウムや鉄、ステンレス等の金属材料からなり、上部に開口部を有する箱型形状のものであって、平面視四角形状の底部9aと、底部9aの周縁部から垂直に立設された周壁(不図示)とで構成されている。周壁に囲まれたハウジング9の内側には、上述した各構成品を収容する収容凹部が形成される。底部9aの略中心には、スピンドルモータ7が取り付けられており、スピンドルモータ7に中心孔を嵌め込むことでディスクDが着脱自在に固定されている。
ディスクDの側方には、軸受装置10が配置されている。軸受装置10の端部(後述のシャフト20の基端部)は、ハウジング9の底部9aに支持されている。軸受装置10の外周面には、アーム8が外嵌固着されている。アーム8の基端部は、上述したアクチュエータ6に接続されている。また、アーム8は、基端側から先端側に向かって、ディスクDの表面と平行に延設されている。
アーム8の先端には、ヘッドジンバルアセンブリ4が接続されている。ヘッドジンバルアセンブリ4は、サスペンション3と、サスペンション3の先端に装着され、ディスクDの表面に対向配置されたスライダ2と、を備えている。スライダ2は、ディスクDに対する情報の書き込み(記録)を行う記録素子と、ディスクDから情報の読み取り(再生)を行う再生素子とを備えている。
上記のように構成された情報記録再生装置1において、情報の記録または再生を行うには、まずスピンドルモータ7を駆動して、ディスクDの中心軸L2回りにディスクDを回転させる。また、アクチュエータ6を駆動して、軸受装置10を回動中心としてアーム8を回動させる。これにより、ヘッドジンバルアセンブリ4の先端に配置されたスライダ2を、ディスクDの表面の各部にスキャン移動させることができる。そして、スライダ2の記録素子または再生素子を駆動することにより、ディスクDに対する情報の記録または再生を行うことができる。
(軸受装置)
図2は、第一実施形態に係る軸受装置10の側面断面図である。
以下では、軸受装置10の軸線(すなわちシャフト20の軸線。以下、「中心軸L1」という。)に沿った方向を「軸方向」と呼ぶ。また、軸方向のうち、一対の転がり軸受30,40の軸方向の内側を「軸方向の内側」と呼び、一対の転がり軸受30,40の軸方向の外側を「軸方向の外側」と呼ぶ。また、中心軸L1に直交する方向を「径方向」と呼び、中心軸L1回りに周回する方向を「周方向」と呼ぶ。
図2に示すように、第一実施形態に係る軸受装置10は、ハウジング9の底部9aに立設されるシャフト20と、シャフト20の軸方向に並んで配置された一対の転がり軸受30,40と、これら一対の転がり軸受30,40の外周に嵌合されたスリーブ50と、シャフト20の軸方向の一端部に固定されたハブキャップ60と、を備えている。
(シャフト)
シャフト20は、中心軸L1に沿って延びた略円柱形状の部材であり、例えばアルミニウムや鉄、ステンレス等の金属材料により形成されている。シャフト20は、ハウジング9の底部9a側が基端部(図2の下側)とされ、軸方向に沿った反対側が先端部とされている。
シャフト20には、このシャフト20の軸方向の端面に開口する凹部27が形成されている。凹部27は、シャフト20を軸方向に貫通していて、シャフト20の軸方向の両端面に各別に開口している。凹部27は、中心軸L1と同軸に配置されている。
シャフト20の基端部には、シャフト20の直径よりも拡径した円板状のフランジ(カバー)21が設けられている。シャフト20は、このフランジ21の下面がハウジング9の底部9aの上面に接することで、高さ方向の位置決めがなされている。
(転がり軸受)
シャフト20には、軸方向に並んで一対の転がり軸受30,40が配置されている。シャフト20の基端側には、一対の転がり軸受30,40のうち第一転がり軸受30が配置され、シャフト20の先端側には、一対の転がり軸受30,40のうち第二転がり軸受40が配置されている。
(第一転がり軸受および第二転がり軸受)
第一転がり軸受30および第二転がり軸受40は、同じ構造のものである。すなわち、それぞれに、シャフト20の中心軸L1と同軸上に配置された内輪31と、シャフト20の径方向の外側から内輪31を囲繞する外輪32と、内輪31と外輪32との間に転動自在に保持された複数の転動体(玉)33と、複数の転動体33を転動自在に保持して環状に均等配列可能なリテーナ34と、外輪32に取り付けられたシール部材35と、を備えている。なお、シール部材35は、内輪31に取り付けられていてもよい。
(内輪)
内輪31は、例えばステンレス等の金属材料からなる略円筒状の部材であり、鍛造や機械加工等により形成されている。また、外輪32の軸方向の外側端部における径方向の内側縁部は、全周にわたって切り欠かれることにより軸方向の内側に一段凹んだ段差部32aとなっている。段差部32aには、シール部材35の外周端が嵌合されている。
内輪31の内径は、シャフト20に挿入可能な寸法に形成されている。本実施形態では、内輪31の内径は、シャフト20の外径よりも若干大きくなるように形成されている。第一転がり軸受30の内輪31は、シャフト20の基端部外周に嵌合されて、外側端面がシャフト20のフランジ21の基部(径方向の内側)の突当壁22に突き当てられた状態で、例えば接着剤等により固定されている。
また、第二転がり軸受40の内輪31は、第一転がり軸受30の内輪31に対し軸方向に間隔をあけて、シャフト20に先端部外周に嵌合され、同じく例えば接着剤等により固定されている。なお、内輪31の内径は、シャフト20の外径と同一か、若干小さくなるように形成されていてもよい。この場合においては、内輪31は、シャフト20に圧入固定される。
(外輪)
外輪32は、内輪31と同様に、例えばステンレス等の金属材料からなる略円筒状の部材であり、鍛造や機械加工等により形成されている。外輪32の軸方向の外側端部は、軸方向において内輪31の外側端部と同等の位置に配置されている。
(転動体)
転動体33は、金属材料により球状に形成されている。転動体33は、外輪32の転動面および内輪31の転動面の間に配置されており、各転動面に沿って転動するようになっている。複数の転動体33は、リテーナ34によって、転動自在に周方向に沿って環状に均等配列されている。
(シール部材)
シール部材35は、例えば鉄やアルミニウム等の金属材料からなる円環板状の部材である。シール部材35の径方向の外周部分は、軸方向の内側に向かって凸となるように形成された断面視U字形状の弾性変形部35aとなっている。シール部材35は、外輪32の段差部32aに対して弾性変形部35aが弾性変形した状態で嵌合固定されることにより、外輪32に取り付けられている。
また、シール部材35の内径は、内輪31の外径面に対して近接する大きさに形成されている。これにより、シール部材35は、内輪31と外輪32との隙間のほとんどを軸方向の外側から遮蔽している。
本実施形態では、シール部材35は、転がり軸受30,40の軸方向の外側端部のみに設けられている。すなわち、シャフト20の基端側に配置された第一転がり軸受30では、シール部材35は、内輪31と外輪32の隙間の下側に配置されている。また、シャフト20の先端側に配置された第二転がり軸受40では、シール部材35は、内輪31と外輪32の隙間の上側に配置されている。したがって、下側の第一転がり軸受30と上側の第二転がり軸受40は、軸方向において対称な構造になっている。
(スリーブ)
第一転がり軸受30の外輪32および第二転がり軸受40の外輪32は、それぞれ相対移動不能にスリーブ50により固定されている。スリーブ50は、例えばアルミニウムや鉄、ステンレス等の金属材料からなる略円筒状の部材であり、鍛造や機械加工等により形成されている。スリーブ50は、第一転がり軸受30および第二転がり軸受40の両外輪32の外周に嵌合する円筒状のスリーブ本体部52と、スリーブ本体部52の軸方向の中間における内周に突設されたスペーサ部51と、を備えている。
スペーサ部51は、第一転がり軸受30および第二転がり軸受40の両外輪32の軸方向の内側端面の間に挟まれることにより、第一転がり軸受30および第二転がり軸受40の軸方向の間隔を規定する部分である。
スリーブ50の内径は、スペーサ部51を除き、第一転がり軸受30の外輪32および第二転がり軸受40の外輪32をスリーブ本体部52の内側に挿入配置可能なように、両外輪32の外径よりも大きくなるように形成されている。スリーブ本体部52の両外側端面52a,52bは、それぞれ第一転がり軸受30の外輪31および第二転がり軸受40の外側端部と略面一となっている。
スペーサ部51は、軸方向に所定の厚さを有しており、その内径が例えば外輪32の内径より小さく内輪31の外径より大きくなるように形成されている。そして、スペーサ部51を第一転がり軸受30の外輪32と第二転がり軸受40の外輪32の軸方向端面間に挟むことにより、軸方向に所定間隔だけ離間した状態で第一転がり軸受30の外輪32と第二転がり軸受40の外輪32とが配置されている。
さらに、第一転がり軸受30の外輪32と第二転がり軸受40の外輪32との離間距離をスペーサ部51により保持しつつ、第一転がり軸受30の内輪31および第二転がり軸受40の内輪31を軸方向に沿って相対的に押圧した状態でシャフト20に固定することにより、両内輪31に予圧が付与可能となっている。
このようなスリーブ50を備えることにより、軸受装置10の外径を一様とすることができる。また、スリーブ50にアーム8(図1参照)を外嵌しても、第一転がり軸受30と第二転がり軸受40の中心軸に、相対ズレが発生することがない。したがって、軸受装置10に対して、アーム8(図1参照)を精度良く装着できるので、高性能な情報記録再生装置1(図1参照)を形成できる。
上述のように形成された第一転がり軸受30および第二転がり軸受40は、内輪31の内側端部どうしが互いに干渉しないように、シャフト20の軸方向に沿って並んで配置されている。また、第一転がり軸受30の内輪31および第二転がり軸受40の内輪31は、例えば予圧が付与された状態でシャフト20に対して、接着剤等により固定されている。
なお、内輪31とシャフト20との固定方法や外輪32とスリーブ50との固定方法は、接着剤に限定されない。例えば、圧入やレーザ溶接等によって、内輪31をシャフト20に対して固定したり、外輪32をスリーブ50に対して固定したりしてもよい。接着剤を用いないで内輪31や外輪32を固定した場合は、接着剤からのガスの発生を防止でき、ガスに起因する情報記録再生装置1(図1参照)の不良を防止できる。
(フランジ側の構成)
この軸受装置10では、シャフト20の基端部に一体に形成された円板状のフランジ21が、第一転がり軸受30の軸方向の外側端部に位置している。また、この円板状のフランジ21は、径方向の外周端部23がスリーブ本体部52の軸方向の端面52aに重なる位置まで延出していることにより、第一転がり軸受30の内輪31と外輪32の隙間を外側から覆うカバーとしての役割を担っている。
そして、フランジ21とスリーブ本体部52の軸方向に相対向する端面21a,52aのうちの一方の端面であるフランジ21側の端面21aに、環状の凸部24が設けられている。また、他方の端面であるスリーブ本体部52側の端面52aに、前記環状の凸部24が非接触で挿入される環状の凹部55が設けられている。
このように環状の凹部55に対し環状の凸部24が挿入されていることにより、その挿入部分によって屈曲形状のラビリンスが形成されている。特に本実施形態の軸受装置10では、フランジ21の外周端部23の端面21aに環状の凸部24が設けられ、環状の凹部55として、スリーブ本体部52の軸方向端面52aの外周縁に環状の切欠が設けられている。
(ハブキャップ側の構成)
また、この軸受装置10では、シャフト20の先端部側に円環板状のハブキャップ60が配置されている。ハブキャップ60は、第二転がり軸受40の軸方向の外側端部に位置しており、シャフト20と別体に作成された上でシャフト20に固定されている。すなわち、ハブキャップ60は、例えば金属や樹脂で製作されており、径方向の中心部に設けられた嵌合孔61をシャフト20の先端部外周に嵌合させた状態で、シャフト20に接着や溶接等の方法で固定されている。このハブキャップ60は、径方向の外周端部62がスリーブ本体部52の軸方向の端面52bに重なる位置まで延出していることにより、第二転がり軸受40の内輪31と外輪32の隙間を外側から覆うカバーとしての役割を担っている。
そして、ハブキャップ60およびスリーブ本体部52の軸方向に相対向する端面60a,52bのうち、一方の端面であるハブキャップ60側の外周端部62の端面60aに、環状の凸部63が設けられている。また、他方の端面であるスリーブ本体部52側の端面52bに、前記環状の凸部63が非接触で挿入される環状の凹部56が設けられている。
このように環状の凹部56に対し環状の凸部63が挿入されていることにより、その挿入部分によって屈曲形状のラビリンスが形成されている。特に本実施形態の軸受装置10では、ハブキャップ60の外周端部62に環状の凸部63が設けられ、環状の凹部56として、スリーブ本体部52の軸方向端面52bの外周縁に環状の切欠が設けられている。
このように、本実施形態の軸受装置10は、フランジ21および第一転がり軸受30の外輪32の軸方向に相対向する端面のうち、一方の端面であるフランジ21の端面21aに、環状の凸部24が設けられている。また、他方の端面であるスリーブ本体部52の端面52aに、環状の凸部24が非接触で挿入される環状の凹部55が設けられている。さらに、ハブキャップ60およびスリーブ本体部52の軸方向に相対向する端面のうち、一方の端面であるハブキャップ60の端面60aに、環状の凸部63が設けられている。そして、他方の端面であるスリーブ本体部52の端面52bに、環状の凸部63が非接触で挿入される環状の凹部56が設けられている。
このような構成のもと、環状の凹部55,56に対する環状の凸部24,63の挿入部分により、ラビリンスが形成されている。このため、外形寸法をほとんど変更せずに、内輪31と外輪32の隙間から装置外部に通じる経路を、より複雑に屈曲した長い経路(ラビリンス経路)にすることができる。したがって、シャフト20に一体に形成されたフランジ21側およびその反対のハブキャップ60側において、装置外部へのグリスや、グリスから発生したガス等の漏洩を抑制することができる。
特に、環状の凹部55,56として、スリーブ本体部52の軸方向端面52a,52bの外周縁部に環状の切欠が設けられているので、外形寸法を最小限に留めながら、ラビリンス効果を高めることができる。
また、本実施形態の軸受装置10によれば、ハブキャップ60の嵌合孔61がシャフト20の先端部外周に嵌合されることで、ハブキャップ60がシャフト20に固定されているので、ハブキャップ60の固定を容易に強固に行うことができる。
また、本実施形態の情報記録再生装置1によれば、簡単な作業で製造でき、低コスト化ができる軸受装置10を備えているので、情報記録再生装置1の低コスト化ができる。また、グリスや、グリスから発生したガスの装置外部への放出を抑制できる軸受装置10を備えているので、情報記録再生装置1の信頼性を向上できる。
次に他の実施形態および変形例について説明する。なお、以下では、第一実施形態と同様の構成部分については図中同符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。また、効果については、第一実施形態と異なる点についてのみ述べる。
(第二実施形態)
図3は、第二実施形態に係る軸受装置110の側面断面図である。
図2に示した第一実施形態の軸受装置10では、スリーブ本体部52の軸方向端面52a,52bに配置する環状の凹部55,56として、スリーブ本体部52の軸方向端面52a,52bの外周縁部に環状の切欠を設けている。
これに対し、図3に示す本第二実施形態の軸受装置110では、スリーブ150の肉厚を大きくして、スリーブ本体部152の軸方向端面152a,152bに配置する環状の凹部155,156として、両側壁155a,155b,156a,156bを有する環状の溝を設けている。
本実施形態の軸受装置110によれば、環状の凹部155,156として、スリーブ本体部152の軸方向端面152a,152bに、両側壁155a,155b,156a,156bを有する環状の溝を設けているので、第一実施形態よりも複雑で長いラビリンス経路を確保することができる。したがって、装置外部へのグリスや、グリスから発生したガス等の漏洩抑制効果をより高めることが可能になる。
(第二実施形態の変形例)
図4は、第二実施形態の変形例に係る軸受装置110Bの側面断面図である。
図3に示した第二実施形態の軸受装置110では、スリーブ本体部152の軸方向端面152a,152bに環状の凹部155,156として環状の溝を設けている。この場合、環状の溝の両側の側壁155a,155b,156a,156bの高さは等しくなっている。
これに対し、図4に示す変形例の軸受装置110Bでは、環状の溝(環状の凹部155,156)を構成する両側の側壁155a,155b,156a,156bのうち、径方向の外側(外周側)の側壁155b,156bの先端を、フランジ21やハブキャップ60の外周面に重なる位置、すなわちフランジ21やハブキャップ60の軸方向の外側端面と面一となる位置まで、環状凸壁157,158として延設している。
このように径方向の外側の側壁155b,156bを、フランジ21やハブキャップ60の外周面に重なる位置まで環状凸壁157,158として延設したことにより、ラビリンス経路をより長くすることができる。
したがって、第二実施形態の軸受装置110よりも、変形例の軸受装置110Bは、装置外部へのグリスや、グリスから発生したガス等の漏洩抑制効果をより高めることが可能になる。また、環状凸壁157,158の端面とフランジ21やハブキャップ60の軸方向の外側端面とが面一になるので、軸受装置110Bの軸方向の外周縁部に段差がなくなる利点も得られる。
(第三実施形態)
図5は、第三実施形態に係る軸受装置210の側面断面図である。
図2に示した第一実施形態の軸受装置10では、ハブキャップ60の嵌合孔61をシャフト20の先端部外周に嵌合することにより、ハブキャップ60をシャフト20の先端部に固定していた。これに対し、図5に示す第三実施形態の軸受装置210では、ハブキャップ260の径方向の中心部の内側端面に嵌合凸部261を突設し、その嵌合凸部261を、シャフト120に形成されている凹部27に嵌合することにより、ハブキャップ260をシャフト120の先端部に固定している。
この軸受装置210では、ハブキャップ260がシャフト120の凹部27に固定されているので、ハブキャップ260の固定を容易に強固に行うことができる。
なお、本第三実施形態の技術を第二実施形態あるいはその変形例と組み合わせても勿論よい。
(第四実施形態)
図6は、第四実施形態に係る軸受装置310の側面断面図である。
図2および図3に示した実施形態では、フランジ21やハブキャップ60側に環状の凸部24,63を設け、スリーブ本体部52,152側に、環状の凸部24,63の挿入される環状の凹部55,56,155,156を設けた場合を示した。これに対し、図6に示す第四実施形態の軸受装置310では、スリーブ350のスリーブ本体部352の軸方向の端面352a,352bに環状の凸部355,356を設け、シャフト320のフランジ321やハブキャップ360の軸方向の内側端面321a、360aに、環状の凸部355,356の挿入される環状の凹部324,363を設けている。
この第四実施形態の軸受装置310においても、グリース等の漏洩抑制の点では、図2および図3に示した実施形態と同じ効果を得ることができる。
なお、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図2から図6に示した実施形態では、フランジ21,321側(シャフトの基端側)とハブキャップ60,260,360側(シャフトの先端側)の両側に、環状の凹部55,56,155,156,324,363と環状の凸部24,63,355,356の組み合わせを配置した場合を示した。しかしながら、これに限られるものではなく、フランジ21,321側あるいはハブキャップ60,260,360側のいずれか片側だけに、環状の凹部と環状の凸部の組み合わせを配置してもよい。
また、フランジ21,321側(シャフトの基端側)とハブキャップ60,260,360側(シャフトの先端側)の両側に環状の凹部と環状の凸部の組み合わせを配置する場合でも、一方側と他方側の組み合わせを違えてもよい。すなわち、一方側の環状の凹部と環状の凸部の組み合わせは、例えば、第一実施形態のものを採用し、他方側の環状の凹部と環状の凸部の組み合わせは、例えば、第一実施形態とは別の実施形態のものを採用してもよい。
また、上記の実施形態では、第一転がり軸受30および第二転がり軸受40にシール部材35が設けられていたが、シール部材35が必ずしもない場合にも、本発明は適用することができる。
1・・・情報記録再生装置
2・・・スライダ
8・・・アーム(回動部材)
10,110,110B,210,310・・・軸受装置
20,120,320・・・シャフト
21,321・・・フランジ(カバー)
21a,321a・・・端面
23・・・外周端部
24・・・環状の凸部(凸部)
27・・・凹部
30・・・第一転がり軸受(転がり軸受)
31・・・内輪
32・・・外輪
33・・・転動体
40・・・第二転がり軸受(転がり軸受)
50,150,350・・・スリーブ
51・・・スペーサ部
52,152,352・・・スリーブ本体部
52a,52b,152a,152b,352a,352b・・・端面
55,56,155,156・・・環状の凹部
60,260,360・・・ハブキャップ(カバー)
60a・・・端面
61・・・嵌合孔
62・・・外周端部
63・・・環状の凸部
155a,156a・・・側壁
157,158・・・環状凸壁
261・・・嵌合凸部
324,363・・・環状の凹部
355,356・・・環状の凸部(凸部)
360a・・・端面
L1・・・中心軸

Claims (7)

  1. シャフトと、
    円筒状に形成され、前記シャフトと同軸状に配置されたスリーブと、
    前記シャフトと前記スリーブとの間に配置され、前記シャフトおよび前記スリーブを相対回転自在に支持する転がり軸受と、
    前記シャフトに固定され、前記シャフトの軸方向における前記転がり軸受の側面を覆う円板状のカバーと、
    を備え、
    前記スリーブおよび前記カバーのうち一方は、環状に形成されて前記シャフトと同軸状に配置された凸部を備え、
    前記スリーブおよび前記カバーのうち他方は、前記凸部の先端が収容された凹部を備えていることを特徴とする軸受装置。
  2. 前記スリーブに前記凹部を設け、
    前記凹部は、前記スリーブの前記軸方向の端面の外周縁に設けられた環状の切欠であることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記スリーブに前記凹部を設け、
    前記凹部は、前記スリーブの前記軸方向の端面に設けられた両側壁を有する環状の溝であることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  4. 前記環状の溝を構成する外周側の側壁が、前記カバーの外周面に重なる位置まで環状凸壁として延設されていることを特徴とする請求項3に記載の軸受装置。
  5. 前記カバーは、前記シャフトと一体に形成されたフランジであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の軸受装置。
  6. 前記カバーは、前記シャフトと別体に形成され前記シャフトに連結されたハブキャップであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の軸受装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の軸受装置と、
    前記シャフトの端部を支持するハウジングと、
    前記スリーブと一体化された回動部材と、
    前記回動部材に装着され、磁気記録媒体との間で情報の記録および再生を行うスライダと、
    を備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
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