[go: up one dir, main page]

JP2015111151A - ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置 - Google Patents

ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015111151A
JP2015111151A JP2015041404A JP2015041404A JP2015111151A JP 2015111151 A JP2015111151 A JP 2015111151A JP 2015041404 A JP2015041404 A JP 2015041404A JP 2015041404 A JP2015041404 A JP 2015041404A JP 2015111151 A JP2015111151 A JP 2015111151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
well
well plate
liquid
suction nozzle
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015041404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5878254B2 (ja
Inventor
伊藤 三郎
Saburo Ito
三郎 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2015041404A priority Critical patent/JP5878254B2/ja
Publication of JP2015111151A publication Critical patent/JP2015111151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5878254B2 publication Critical patent/JP5878254B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

【課題】ウェルに保持された対象物を吸引ノズルで吸引する際に、同時に吸引される液体の流れを止めず、効率よく対象物を回収させる。
【解決手段】ウェルプレート1は、扁平な形状を有するプレート本体と、前記プレート本体の上面1aから底面1bに向けて窪んだ凹部であって、対象物5を保持すると共に液体を貯留するウェル3とを備える。ウェル3は、上面1aに形成された開口部と、ウェル3の底面となる内底部3aと、前記開口部と内底部3aとの間の壁面である内壁とを備える。前記内壁には、吸引ノズルの先端部をウェル3に進入させて接触させた状態において、前記液体が流通するための隙間を形成するリブ8が突設されている。リブ8は、ウェル3の内底部3aから前記開口部の方向へ上方に延びるように形成され、一部にスロープ部を有する。前記スロープ部の、前記内壁から突設する突設長さは、前記開口部の近傍よりも、内底部3aの近傍の方が長い。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置に関する。より詳細には、ウェルに保持された対象物を吸引ノズルで吸引する際に、同時に吸引される液体の流れを止めず、効率よく対象物を回収させることのできるウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置に関する。
従来、種々の分野において、大きさや外形(以下、これらを単に形状という場合がある)に応じて粒子を選別するために、ウェルを備えたプレートが用いられている。ユーザは、プレートのウェルに粒子を保持させた状態で観察し、所定の形状の粒子のみを選別して回収する。選別される粒子としては、大きいものでは錠剤、カプセル、造粒された顆粒などが挙げられ、小さいものでは、バイオ関連技術や医薬の分野で使用される生体由来の細胞などが挙げられる。たとえば、ユーザは、細胞を選別して形状を揃えることにより、その細胞を用いる各種試験において、試験条件の偏差を小さくすることができる。選別後の細胞は、ハイスループット・スクリーニング(high−throughput screening(HTS))等に供することができる。
ウェルに保持された対象物を回収する方法としては種々の方法がある。たとえば、生化学実験等においては、先端に吸引チップや吸引ノズルを備えたプッシュボタン式の吸引ピペットを用いて、対象物を吸引して回収する方法が採用されている。細胞等の乾燥に弱い試料を対象物とする場合、対象物の乾燥を防ぐために、作業は液体中で行われることが好ましい。液体中で対象物を吸引する場合には、ウェル周囲の液体も同時に吸引することにより、吸引口から吸引経路内への水流を発生させて、ウェル内の対象物を吸引する。
しかしながら、ウェルに吸引ノズルの先端部を挿入した状態では、ウェルの内壁または内底部と吸引ノズルの先端部とが密着し、液体の流通経路を遮断することがある。この場合、ウェル周囲の液体を吸引できないため、ウェル内に保持された対象物を吸引できない、という問題がある。
このような問題に鑑みて、特許文献1には、吸引口を閉塞することなく、定量吸引・定量吐出を行うための容器が開示されている。特許文献1の容器の内底部には、吸引口の先端部の口径よりも幅が狭い空隙部が形成されている。特許文献2には、外周に、溝部を形成したウェルが開示されている。特許文献2のウェルには、微小検体が入り込めない幅の溝部が形成されている。
国際公開第97/5492号 特開2007−326072号公報
しかしながら、特許文献1に記載の容器は、液体のみであれば吸引し得るが、粒子等を吸引する場合には、対象物の径によっては内底部に設けられた溝等の空隙部に対象物が嵌まり込んだり引っ掛かったりするため吸引できない、という問題がある。特許文献2のウェルは、外側に溝部が形成されているため、微小検体の一部が溝部に引っ掛かり、ウェル内に詰まって吸引できない、という問題がある。特に、対象物が細胞等の柔軟な性状を有する場合には、対象物は、無理な吸引により変形したり、組織が破壊される、という問題がある。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、ウェルに対象物が嵌まり込むことがなく、ウェルに保持された対象物を吸引ノズルで吸引する際に、同時に吸引される液体の流れを止めず、効率よく対象物を回収させることのできるウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係るウェルプレートは、吸引口を有する吸引ノズルで吸引される対象物を保持するウェルプレートであって、上面と底面とを有する扁平な形状を有するプレート本体と、前記プレート本体の前記上面から底面に向けて窪んだ凹部であって、前記対象物を保持すると共に液体を貯留するウェルと、を備え、前記ウェルは、前記上面に形成された開口部と、該ウェルの底面となる内底部と、前記開口部と前記内底部との間の壁面である内壁と、を備え、前記内壁には、前記吸引ノズルの前記吸引口を含む先端部を、前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記液体が流通するための隙間を形成するリブが突設されており、前記リブは、前記ウェルの前記内底部から前記開口部の方向へ上方に延びるように形成され、一部にスロープ部を有し、前記スロープ部の、前記内壁から突設する突設長さは、前記開口部の近傍よりも、前記内底部の近傍の方が長く形成されている。
本発明の他の局面に係るウェルプレートは、吸引口を有する吸引ノズルで吸引される対象物を保持するウェルプレートであって、上面と底面とを有する扁平な形状を有するプレート本体と、前記プレート本体の前記上面から底面に向けて窪んだ凹部であって、前記対象物を保持すると共に液体を貯留するウェルと、を備え、前記ウェルは、前記上面に形成された開口部と、該ウェルの底面となる内底部と、前記開口部と前記内底部との間の壁面である内壁と、を備え、前記内壁は、前記開口部から前記内底部の方向にかけて、前記ウェルの開口面積を狭くするテーパ部を有し、前記テーパ部には、前記吸引ノズルの前記吸引口を含む先端部を、前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記液体が流通するための隙間を形成する凸部が設けられている。
本発明のさらに他の局面に係るウェルプレートは、吸引口を有する吸引ノズルで吸引される対象物を保持するウェルプレートであって、上面と底面とを有する扁平な形状を有するプレート本体と、前記プレート本体の前記上面から底面に向けて窪んだ凹部であって、前記対象物を保持すると共に液体を貯留するウェルと、を備え、前記ウェルは、前記上面に形成された開口部と、該ウェルの底面となる内底部と、前記開口部と前記内底部との間の壁面である内壁と、を備え、前記内壁は、前記開口部から前記内底部の方向にかけて、前記ウェルの開口面積を狭くするテーパ部を有し、前記テーパ部には、前記吸引ノズルの前記吸引口を含む先端部を、前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記液体が流通するための隙間を形成する溝部が設けられている。
本発明のさらに他の局面に係る吸引装置は、上記のウェルプレートと、前記ウェルに保持された前記対象物を吸引する吸引口を有する吸引ノズルと、を備える。
本発明によれば、対象物がウェルプレートに保持されたか否かを判定できる。また、吸引ノズルの吸引口とウェルの開口部との位置を容易に確認することができる。さらに、ユーザは、判定手段によって、ウェルに保持された対象物の形状を吸引前に確認することができるため、歪な形状であるなどの理由から吸引すべきでない対象物がウェルに保持されている場合に、吸引対象から除外することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態のウェルプレートの斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態のウェルプレートのウェルを説明する説明図である。 図3は、本発明の第1の実施形態のウェルプレートを備えた吸引装置を説明する模式図である。 図4は、本発明の第1の実施形態のウェルプレートに保持された対象物を吸引する様子の説明図である。 図5は、本発明の第2の実施形態のウェルプレートの説明図である。 図6は、本発明の第3の実施形態のウェルプレートの説明図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態のウェルプレート1および該ウェルプレート1を備えた吸引装置2について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態のウェルプレート1の斜視図である。図2は、本実施形態のウェルプレート1のウェル3を説明する説明図であり、図2(a)は、本実施形態のウェルプレート1の図1におけるX−X’断面図であり、図2(b)は、本実施形態のウェルプレート1に形成されたウェル3の平面図である。図3は、本実施形態のウェルプレート1を備えた吸引装置2を説明する模式図である。図4(a)は、本実施形態のウェルプレート1に保持された対象物5を吸引する様子の説明図である。図4(b)は、図4(a)のY−Y’断面図である。
本実施形態のウェルプレート1は、図1および図3に示されるように、液体Lに浸漬して使用され、ウェル3を有する。ウェル3は、吸引口4aを有する吸引ノズル4で吸引される対象物5を内底部3aで保持する。ウェル3には、吸引ノズル4の吸引口4aを含む先端部4bを、ウェル3に進入させて接触させた状態(図4(a)参照)において、液体Lが流通するための隙間Sを形成するリブ8(隙間形成部材)が設けられている。以下、本実施形態のウェルプレート1および該ウェルプレート1を備えた吸引装置2の各構成について説明する。
<対象物の集合Mについて>
対象物の集合Mは、対象物5を含む液体である。対象物の集合Mは、通常は、ビーカ等の貯留容器6に貯留される(図3参照)。貯留容器6に貯留された対象物の集合Mは、液体Lを貯留した容器7に浸漬されたウェルプレート1の上方から添加される。
対象物の集合Mの添加方法としては特に限定されない。たとえば、対象物5の乾燥や物理的な衝撃を排除する点から、ユーザは、容器7に貯留された液体Lの液面に近い位置から穏やかに添加するか、吸引ピペット等の吸引吐出装置を用いて液体Lに直接添加することが好ましい。液体Lに添加された対象物の集合Mは、重力に従って液体L中を分散しながら穏やかに沈降する。そのため、対象物5に対する物理的な衝撃は低減される。
対象物5の種類としては特に限定されず、種々の形状や粒子径を有する粒子の混合物、種々の大きさの細胞や夾雑物を含んだ細胞培養液や細胞処理液などが挙げられる。たとえば、対象物の集合Mが、種々の形状の粒子の混合スラリーである場合には、対象物5は、当該混合スラリーに含まれる粒子である。また、当該粒子の中に、ユーザが所望する形状の粒子が含まれている場合、このような所望の粒子が対象物5に該当する。同様に、対象物の集合Mが、種々の大きさの細胞や夾雑物を含んだ細胞培養液等であり、細胞を吸引する場合には、対象物5は、当該細胞培養液等に含まれる細胞である。また、当該細胞の中に、ユーザが所望する形状の細胞が含まれている場合、このような所望の細胞が対象物5に該当する。
本実施形態のウェルプレート1を用いて保持する対象物5としては、生体由来の細胞であることが好ましく、より好ましくは、生体由来の細胞凝集塊である。
本実施形態のウェルプレート1は、形状の偏差の大きな対象物である生体由来の細胞をウェル3に保持できる。ウェル3に保持された対象物5は、ユーザが容易に吸引ピペット等の吸引吐出装置で吸引して回収することができる。本実施形態のウェルプレート1は、ウェル3に保持された対象物5を回収する際に、後述するリブ8を設けることにより形成された隙間Sから周囲の液体Lを吸入することができる。そのため、ウェル3内に保持されていた対象物5は、吸入された液体Lの流れに沿って吸引口4aから効率よく吸引される。その結果、本実施形態のウェルプレート1は、バイオ関連技術や医薬の分野における作業の効率化に寄与し得る。
対象物5が生体由来の細胞凝集塊(スフェロイド、spheroid)である場合には、細胞凝集塊の内部では各細胞間の相互作用を考慮した生体類似環境が再構築されている。細胞凝集塊を用いて得た試験結果は、1個の細胞を用いて得た試験結果よりも、個々の細胞の機能を考慮した結果が得られる。また、細胞凝集塊を用いる場合には、ユーザは、実験条件を、より生体内における環境に即した条件に揃えることができる。そのため、本実施形態のウェルプレート1を用いて細胞凝集塊を保持し、回収すれば、ユーザは、バイオ関連技術や医薬の分野において信頼性の高い結果を得る試料を準備することができる。
対象物5の大きさとしては、特に限定されない。対象物5は、全体がウェル3の内底部3aに沈降する大きさであってもよく(図4(a)参照)、一部がウェル3に当接して保持される大きさであってもよい。また、後記により詳述するが、図2(b)に示されるように、ウェル3の開口部の径(L2)は、700〜2500μmであり、ウェル3の内底部3aにおいて互いに対向する一対のリブ8の距離(L1)は、80〜800μmである。そのため、対象物5の径は、80〜800μm程度である。
<容器7について>
容器7は、液体Lを貯留する。図3では、内底部7aを有し、上端が開口した有底の円筒体からなる容器7を例示している。
容器7の形状としては特に限定されないが、操作性や安定性等の点から、好ましくは内底部7aが平面で、高さが横幅に比べて比較的低い扁平形状を採用することが好ましい。
容器7の開口幅および高さ(深さ)としては、上記したウェルプレート1を完全に浸漬できる程度に液体Lを貯留することができる開口幅および高さ(深さ)であればよい。
容器7の材質としては特に限定されないが、容器7に収容されたウェルプレート1のウェル3に保持された対象物5の状態を容易に確認し得る点から、透光性材料を採用することが好ましい。透光性材料は、後述するウェルプレート1の説明において詳述する。また、容器7およびウェルプレート1の両方を透光性材料で作製する場合には、ユーザは、容器7の下方から、後述する位相差顕微鏡10により対象物5を連続的に観察し、判定することができるため、作業効率を向上させることができる。
これらの要件を満たす容器7としては、たとえば、高さが数mm〜数cm、直径が10cm程度の円形のガラスシャーレを採用することができる。
容器7に貯留される液体Lとしては、対象物5の性状を劣化させないものであれば特に限定されず、対象物5の種類により適宜選定することができる。代表的な液体Lとしては、たとえば基本培地、合成培地、イーグル培地、RPMI培地、フィッシャー培地、ハム培地、MCDB培地、血清などの培地のほか、冷凍保存前に添加するグリセロール、セルバンカー(十慈フィールド(株)製)等の細胞凍結液、ホルマリン、蛍光染色のための試薬、抗体、精製水、生理食塩水などを挙げることができる。
対象物5が細胞の場合には、その細胞の性状に合わせた培養保存液を用いることができる。たとえば、対象物5として生体由来の細胞であるBxPC−3(ヒト膵臓腺癌細胞)を用いる場合には、液体Lとしては、RPMI−1640培地に牛胎児血清FBS(Fetal Bovine Serum)を10%混ぜたものに、必要に応じて抗生物質、ピルビン酸ナトリウムなどのサプリメントを添加したものを用いることができる。
容器7に貯留する液体Lの量としては特に限定されず、後述するウェルプレート1を完全に浸漬でき、ユーザが吸引ノズル4を操作してウェル3に保持された対象物5を吸引する際に、対象物5の周囲に液流を発生し得る程度の量が貯留されていればよい。
なお、本実施形態のウェルプレート1を使用する際に、ユーザは、容器7に貯留される液体Lと、対象物の集合Mが含む液体とを同じ成分とすることが可能である。
また、ユーザは、液体Lを貯留していない容器7の内底部7aに本実施形態のウェルプレート1を載置し、ウェルプレート1の上方から、対象物の集合Mを添加してもよい。この場合、添加と同時に、対象物5の一部は、ウェル3内に沈降する。また、ウェル3に保持されなかった残りの対象物5は、対象物の集合Mに含まれる液体とともにウェルプレート1から容器7の内底部7aに零れ落ちる。ユーザは、ウェル3に保持された対象物5の数が充分でなく、空のウェル3が存在すると判断した場合には、容器7の内底部7aに零れ落ちた対象物の集合Mから対象物5を、吸引ノズル4を装着した吸引ピペット等の吸引吐出装置で吸引し、再度、ウェルプレート1の上方から添加すればよい。後述するように、本実施形態のウェルプレート1を用いてウェル3に対象物5を保持した場合、ウェル3に保持された対象物5を吸引して回収する際には、ユーザは、ウェル3の周囲の液体Lを隙間Sから吸入させながら対象物5を回収する。そのため、対象物の集合Mに含まれる液体は、容器7に載置されたウェルプレート1を浸漬するために充分な量であることが好ましい。
<ウェルプレート1について>
ウェルプレート1は、図1および図3に示されるように、容器7に貯留された液体Lに浸漬して使用され、ウェル3を有する。ウェル3は、対象物の集合Mに含まれる対象物5の中から、特定形状を備える対象物を選別可能とするために設けられている。図1に例示するウェルプレート1は、上面1aと底面1bとを有する扁平な直方体の形状を有し、上面1aから底面1bに向けて落ち窪んだ内底部3aを有するウェル3が、縦4個×横4個のマトリクス状に配列されている。ユーザは、ウェル3に対象物5を保持して、後述する位相差顕微鏡10(判定手段)を用いて、ウェル3の上方または下方から、ウェル3に保持された対象物5の有無や、対象物5の形状を判定する。
ウェルプレート1の形状としては特に限定されないが、容器7の形状が扁平である場合に容器7に浸漬しやすく、かつ、重力に従って真下に沈降する対象物5を保持しやすい点や、ウェルプレート1のウェル3内に保持された対象物5を観察する際に位相差顕微鏡10の対物レンズの被写界深度内に焦点を合わせ易い点から、扁平な形状を呈することが好ましい。
ウェルプレート1の幅および高さとしては、容器7に貯留された液体Lに浸漬する必要があるため、容器7の開口幅よりも幅が小さく、かつ、容器7の収容深さに比べて高さが小さければよい。
ウェルプレート1の材質としては特に限定されないが、内容物の状態を容易に確認し得る点から、透光性材料を採用することが好ましい。また、後述するように、容器7およびウェルプレート1の両方を透光性材料で作製する場合には、容器7の上方もしくは下方から位相差顕微鏡10により対象物5を連続的に観察することができる。
透光性材料としては特に限定されないが、たとえば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等を採用することが好ましい。より具体的には、透光性材料として、ポリエチレン樹脂;ポリエチレンナフタレート樹脂;ポリプロピレン樹脂;ポリイミド樹脂;ポリ塩化ビニル樹脂;シクロオレフィンコポリマー;含ノルボルネン樹脂;ポリエーテルスルホン樹脂;ポリエチレンナフタレート樹脂;セロファン;芳香族ポリアミド樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のスチレン樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリエステル樹脂;フェノキシ樹脂;ブチラール樹脂;ポリビニルアルコール;エチルセルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート等のセルロース系樹脂;エポキシ樹脂;フェノール樹脂;シリコーン樹脂;ポリ乳酸等が挙げられる。
また、無機系材料、たとえば、金属アルコキシド、セラミック前駆体ポリマー、金属アルコキシドを含有する溶液をゾル−ゲル法により加水分解重合してなる溶液またはこれらの組み合わせを固化した無機系材料、たとえばシロキサン結合を有する無機系材料(ポリジメチルシロキサンなど)やガラスを用いることが好ましい。
ガラスとしては、ソーダガラス、石英、ホウケイ酸ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、低融点ガラス、感光性ガラス、その他種々の屈折率およびアッベ数を有する光学ガラスを広く用いることができる。
<ウェル3について>
ウェル3は、略円筒形状であり、ウェルプレート1の上面1aに形成された凹部である。ウェル3は、底面に内底部3aを有する。本実施形態では、縦4個×横4個のマトリクス状に配列されたウェル3を例示している。
ウェル3の個数としては特に限定されず、1個がウェルプレート1に形成されていてもよく、複数のウェル3が配列されていてもよい。複数のウェル3が配列される場合には、マトリクス状に配列されることが好ましい。このように複数のウェル3を配列することにより、ユーザは、複数の対象物5を同時に配列してウェル3に保持することができ、作業を効率化することができる。
ウェル3の大きさ(開口部の径)としては特に限定されない。図2(a)および図2(b)に示されるように、ウェル3の開口部の径(L2)は、700〜2500μmであり、ウェル3の内底部3aにおいて互いに対向する一対の後述するリブ8の距離(L1)は、80〜800μmである。
ウェル3の深さとしては特に限定されず、図2(a)に示されるように、ウェル3内に対象物5を保持し得る深さであればよい。上記のとおり、対象物5の径は、80〜800μm程度であるため、ウェル3の深さは、たとえば、160〜1600μm程度である。
ウェル3は、図4(a)および図4(b)に示されるように、吸引ノズル4の吸引口4aを含む先端部4bを、ウェル3に進入させて接触させた状態において、液体Lが流通するための隙間Sを形成するリブ8を有する。
図4(b)に示されるように、隙間Sは、吸引ノズル4の吸引口4aを含む先端部4bを、ウェル3に進入させた場合に、吸引ノズル4の外壁4cと、ウェル3の内壁3bとの間に形成される空間である。すなわち、仮に、リブ8が形成されていないウェル3に吸引ノズル4の先端部4bを進入させると、吸引ノズル4の外壁4cと、ウェル3の内壁3bとは、隙間なく密着する。しかしながら、本実施形態のウェルプレート1に形成されたウェル3は、内壁3bの一部にリブ8を有しているため、当該リブ8のスロープ部8aと、吸引ノズル4の外壁4cとは当接するが、吸引ノズル4の外壁4cと、ウェル3の内壁3bとは対向して離間する。その結果、吸引ノズル4の外壁4cとウェル3の内壁3bとの間に生じた空間が隙間Sとなる。液体Lは、ユーザが吸引ノズル4をウェル3内に進入させて、吸引ノズル4の外壁4cの一部をリブ8と当接させた状態であっても、形成された隙間Sを流通することができる。矢印A1は、吸引ノズル4をウェル3内に進入させた状態において、隙間Sからウェル3内に流入し、吸引口4aから吸引される液体Lの流れを示している。
本実施形態のウェルプレート1は、リブ8を有することにより、対象物5をウェル3内に形成されたリブ8に当接して安定に保持することができるとともに、リブ8を吸引ノズル4の外壁4cの一部と接触させて、吸引ノズル4の先端部4bの位置(吸引位置)を安定に保持することができる。
また、本実施形態のウェルプレート1は、上記のとおり、吸引ノズル4の吸引口4aを含む先端部4bをウェル3に進入させて接触させた状態でも、接触箇所の近傍に、液体Lが流通することが可能な隙間Sを形成することができる。吸引ノズル4は、リブ8により形成された隙間Sから周囲の液体Lを吸引することができる。その結果、ウェル3内に保持されていた対象物5は、吸引された液流に沿って吸引ノズル4の吸引口4aから効率よく吸引される。ウェル3内の円筒形状の内壁3bや内底部3aには溝等が形成されていないため、対象物5は、柔軟な性状であったとしても、ウェル3の一部に嵌まり込んだり、引っ掛かったりすることがない。
リブ8は、図2(a)および図2(b)に示されるように、ウェル3の内底部3aから開口部の方向へ上方に延びるように形成され、一部にスロープ部8aを有する。スロープ部8aがウェル3の内壁3bから突設する突設長さ(L4)は、開口部の近傍よりも、内底部3aの近傍の方が長く形成されている。
リブ8は、図2(b)に示されるように、隣り合うリブ8の周方向の距離が略同じになるように、それぞれのウェル3の内壁3bに4箇所形成されている。スロープ部8aは、ウェル3の開口部から内底部3aの方向へ、ウェル3の開口面積を減少させるように下る傾斜である。そのため、スロープ部8aを有するリブ8は、対象物5をウェル3内に導入しやすく、かつ、ユーザが吸引ノズル4で対象物5を吸引する際に、対象物5の周囲に液体Lの流れを発生させやすい。
上記のとおり、スロープ部8aがウェル3の内壁3bから突設する突設長さ(L4)は、ウェル3の開口部よりも、内底部3aにおいて大きくなるよう形成されている。そのため、図2(b)に示されるように、ウェル3の内底部3aにおいて互いに対向する一対のリブ8の距離(L1)は、後述する吸引ノズル4の先端部4bに形成された吸引口4aの断面の径(L3)よりも小さい。参照符号Pは、吸引ノズル4の吸引口4aを含む先端部4bをウェル3に進入させた場合における先端部4bの位置を示している。その結果、ユーザが、吸引ノズル4の先端部4bをウェル3に進入させたときに、吸引ノズル4の先端部4bは、ウェル3の内底部3aには到達せず、リブ8のスロープ部8aと当接して停止する。したがって、吸引ノズル4の先端部4bが、ウェル3の内底部3aに保持された対象物5と接触することがなく、対象物5は、吸引ノズル4の先端部4bにより傷つけられることがない。
スロープ部8aがウェル3の内壁3bから突設する突設長さ(L4)の最大値としては、ウェル3の大きさ(開口部の径)や、保持する対象物5の径により変動するが、たとえば300〜1300μm程度である。
リブ8の個数としては特に限定されず、本実施形態のウェルプレート1は、1個のリブ8がウェル3の内壁3bに形成されていてもよく、複数のリブ8がウェル3の内壁3bに形成されていてもよい。複数のリブ8が形成されている場合には、ユーザは、1個のリブ8が形成されている場合と比較して、より安定に吸引ノズル4の位置決めが可能となる。また、複数のリブ8は、より多くの隙間Sを形成することができるため、吸引ノズル4で対象物5を吸引する際に、液体Lの流れを形成させやすい。
複数のリブ8を形成する場合において、リブ8の配置としては特に限定されず、本実施形態のウェルプレート1において、ユーザは、複数のリブ8がウェル3の内壁3bに配列される場合には、隣り合うリブ8の周方向の距離を略同じになるように形成することもできるし、隣り合うリブ8の周方向の距離を異ならせて形成することもできる。
複数のリブ8を、等間隔でウェル3の内壁3bに形成した場合には、それぞれのリブ8と吸引ノズル4とが形成する隙間Sの大きさ(幅)が均一となるため、ユーザは、吸引時に隙間Sに発生する液流を均一に揃えることができる。一方、隣り合うリブ8の周方向の距離を異ならせて形成した場合には、それぞれのリブ8と吸引ノズル4とが形成する隙間Sの大きさ(幅)が不均一となるため、ユーザは、吸引時に隙間Sに発生する液流を不均一に変化させることができる。その結果、ユーザは、異なる配置のリブ8が形成されたウェル3を有するウェルプレート1をそれぞれ準備すれば、保持したい対象物5の形状に併せて、当該対象物5を吸引しやすい液流を発生することが可能なウェルプレート1を選択することができる。
<吸引装置2について>
吸引装置2は、上記した容器7と、該容器7に浸漬される上記したウェルプレート1と、ウェルプレート1に形成されたウェル3に保持された対象物5を吸引する吸引口4aを有する吸引ノズル4と、を有する。上記のとおり、ウェル3には、吸引ノズル4の吸引口4aを含む先端部4bをウェル3に進入させて接触させた状態において、液体Lが流通するための隙間Sを形成するリブ8が設けられている。また、本実施形態の吸引装置2は、振動発生機構9(振動発生手段)を有する。さらに、容器7の上方または下方からウェルプレート1に保持された対象物5を観察する位相差顕微鏡10を有する。以下、各構成について説明する。なお、容器7およびウェルプレート1については上記したものと同じであるため、説明を省略する。
<吸引ノズル4について>
吸引ノズル4は、先端部4bに形成された吸引口4aで、ウェル3に保持された対象物5を吸引し、回収するノズルである。吸引ノズル4は、外部に設けられたポンプ機構(図示せず)に接続されている。ポンプ機構は、吸引ノズル4の先端部4bに形成された吸引口4aに吸引力を発生させる。吸引口4aに吸引された対象物5は、吸引口に保持される。なお、対象物5を吸引する前に吸引された液体Lは、吸引ノズル4内に設けられた吸引経路である管状通路(図示せず)を通過して、管状通路内のノズル先端付近に保持されるか、管状通路の経路下流に設けられた貯留部(図示せず)に貯留されるか、廃棄されるか、別途設けられた循環経路(図示せず)により、再び容器7に吐出される。
図3に示されるように、吸引ノズル4は、吸引口4aを含む先端部4bを、ウェルプレート1の上方からウェル3の開口部に進入可能に設けられている。図3では、1個の吸引ノズル4を例示している。
吸引ノズル4の数は特に限定されず、1個であってもよく複数であってもよい。ウェルプレート1に形成されたウェル3が複数である場合には、吸引ノズル4は、それぞれのウェル3の配置と対応する間隔で配列することが好ましい。また、図1に示されるように、ウェル3をマトリクス状に形成した場合には、本実施形態の吸引装置2は、4個を一列に配列した吸引ノズル4を準備して、ウェル3の列ごとに、対象物5を1度に吸引可能に設計するか、縦4個×横4個のマトリクス状に吸引ノズル4を準備して、すべてのウェル3の対象物5を1度に吸引可能に設計することが好ましい。このように複数の対象物5を1度に回収できる構成を採用することにより、ユーザは、作業の効率を向上させることができる。
本実施形態の吸引装置2の吸引ノズル4の先端部4bに形成された吸引口4aの断面形状は、図2(b)に示されるように円形である。吸引口4aの断面形状としては特に限定されず、楕円形であってもよく、角形であってもよい。
上記のとおり、吸引ノズル4の先端部4bに形成された吸引口4aの断面の径(L3)は、ウェル3の内底部3aにおいて互いに対向する一対のリブ8の距離(L1)よりも大きく、ウェル3の開口部の径(L2)よりも小さい。そのため、吸引ノズル4の吸引口4aを含む先端部4bをウェル3に進入させた場合、吸引ノズル4の先端部4bは、図4(a)および図4(b)に示されるように、外壁4cの一部はリブ8のスロープ部8aと当接するが、外壁4cのその他の部分は、ウェル3の内壁3bと離間する。その結果、吸引ノズル4の外壁4cの一部とウェル3の内壁3bとの間には隙間Sが形成される。
隙間Sは、ユーザが吸引ノズル4を操作して吸引口4aに吸引力を発生した際に、ウェル3の周囲に存在する液体Lをウェル3内に流入させる。隙間Sを通過してウェル3内に流入した液体Lは、吸引口4aに発生した吸引力により、吸引口4aの周囲に液流を発生させる。ウェル3内に保持された対象物5は、発生した液流とともに吸引口4aから吸引される。
隙間Sの大きさとしては特に限定されないが、たとえば形成される隙間Sの面積の合計が、0.3〜9mm2程度である。このような大きさの隙間Sが形成されていれば、本実施形態の吸引装置2は、通常の吸引チップを備えた吸引ピペット等の吸引吐出装置を吸引ノズル4として用いて吸引した際に、対象物5を吸引し得る程度の水流を発生させることができる。
<振動発生機構9について>
振動発生機構9は、吸引ノズル4の吸引口4aを含む先端部4bを、ウェル3に進入させて接触させた状態において、ウェルプレート1を振動させる。すなわち、振動発生機構9は、振動を発生させることにより、ウェル3内に保持された対象物5を一時的に浮かせて、吸引ノズル4から吸引する際に、隙間Sよりウェル3内に流入した外部の液体Lの液流に乗せやすくする。また、振動発生機構9は、振動を発生させることにより、ウェル3内を沈降する対象物5やウェル3の開口部近傍に沈降した対象物5に振動を加え、ウェル3の内底部3aへの対象物5の沈降を促す。
振動発生機構9は、図1に示されるように、ウェルプレート1に接続されている。なお、振動発生機構9の設置位置は特に限定されない。ウェルプレート1が容器7の内底部7aに固定されており、容器7を振動させても、対象物5以外の夾雑物が舞い上がる虞がない場合には、振動発生機構9は、容器7に接続し、容器7を振動させて間接的にウェルプレート1を振動させてもよい。また、振動発生機構9は、ウェルプレート1と容器7のそれぞれに設けてもよい。
本実施形態の吸引装置2は、ウェル3に保持された対象物5に振動を与えて一時的に対象物5を浮かせることができる。その結果、浮き上がった対象物5は、吸引ノズル4により吸引されやすくなるため、ユーザによる対象物5の吸引、回収作業の効率が向上する。
振動発生機構9による振動発生方法としては、バイブレータにより物理的な振動を発生させる方法のほか、対象物5の性状に影響を与えない範囲で電磁波を加えて対象物5を振動させる方法や、超音波を加えて対象物5を振動させる方法などを採用することができる。
<位相差顕微鏡10>
位相差顕微鏡10は、容器7の上方または下方からウェルプレート1に対象物5が保持されたか否か、および、保持された対象物5の形状を観察、判定するために設けられている。このように、位相差顕微鏡10を用いて対象物5を観察、判定することにより、ユーザは、ウェル3に保持された対象物5の存在を容易に確認することができる。また、ユーザは、ウェル3に保持された対象物5の形状を吸引前に確認することができる。そのため、歪な形状であるなどの理由から吸引すべきでない対象物5がウェル3に保持されている場合に、ユーザは、吸引対象から除外することができる。さらに、ユーザは、吸引ノズル4の吸引口4aとウェル3の開口部との位置を容易に確認することができ、精確な吸引を行うことができる。
なお、本実施形態では判定手段として位相差顕微鏡10を採用しているが、判定手段は特に限定されず、一般的な光学顕微鏡のほか、蛍光顕微鏡、偏光顕微鏡、実体顕微鏡、明視野顕微鏡、暗視野顕微鏡、微分干渉顕微鏡、超音波顕微鏡、共焦点顕微鏡、レーザ走査顕微鏡、電子顕微鏡、走査型プローブ顕微鏡、X線顕微鏡、バーチャル顕微鏡、デジタルマイクロスコープ、などを用いることができる。
細胞等の透明度の高い対象物5を観察する場合には、判定手段として位相差顕微鏡10や蛍光顕微鏡を用いることが好ましい。判定手段として蛍光顕微鏡を用いる場合には、対象物5が蛍光性を有する必要がある。そのため、蛍光性を有していない対象物5を蛍光顕微鏡で測定する場合は、あらかじめ蛍光色素により染色してから測定に供する。対象物5の染色方法としては特に限定されず、適宜好ましい染色方法を採用すればよい。たとえば、化学的蛍光染色、抗体蛍光染色などの方法を採用することができる。他にも、緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein(GFP))などの蛍光タンパク質を誘導する遺伝子を遺伝子組み替えによって細胞に導入して観察する方法を採用することができる。
位相差顕微鏡10には、モニター装置(図示せず)が付設される。モニター装置は、位相差顕微鏡10が作る光像を電気的な画像データ信号に変換する撮像素子と、前記画像データにガンマ補正やシェーディング補正などの画像処理を施す画像処理部と、画像処理後の画像データを表示する表示装置と、を含む。
位相差顕微鏡10により対象物5の形状を判定する際の判定基準としては特に限定されない。判断基準は、対象物5を使用する用途によりユーザが適宜定めればよい。
なお、本実施形態では、ウェルプレート1そのものを容器7に浸漬して、ウェル3に液体Lに貯留する例を説明したが、ウェル3に液体Lを貯留する方法は、特に限定されない。たとえば、ウェルプレート1を液体Lに浸漬せずに、ウェル3にのみ液体Lを貯留してもよい。この場合、ユーザがウェル3に保持された対象物5を吸引する際に、ウェル3に貯留された液体Lのみでは液体Lの量が足りず、対象物5を充分に吸引できない可能性がある。本実施形態のウェルプレート1は、このような場合に、たとえば、ウェルプレート1の上面や、それぞれのウェル3の開口部を覆うように外壁(図示せず)を設けて、当該外壁の内側を液体Lで満たすことができる。これにより、ユーザは、充分な量の液体Lとともにウェル3に保持された対象物5を回収することができる。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態のウェルプレート1Aについて、図面を参照しながら詳細に説明する。図5は、本実施形態のウェルプレート1Aの説明図である。図5(a)は、本実施形態のウェルプレート1Aの斜視図であり、図5(b)は、図5(a)のX1−X1’断面図であり、図5(c)は、本実施形態のウェル3Aの平面図である。
本実施形態のウェルプレート1Aは、ウェル3Aの構成が異なる以外は、第1の実施形態のウェルプレート1と同様の構成である。そのため、相違点以外の説明は省略する。
本実施形態のウェルプレート1Aに形成されたウェル3Aは、図5(a)および図5(b)に示されるように、略円筒形状であり、ウェル3Aの開口部から内底部3cの方向にかけて、ウェル3Aの開口面積を狭くするテーパ部11Aを有する。該テーパ部11Aには、複数の凸部12が形成されている。
テーパ部11Aは、図5(b)に示されるように、ウェル3Aの開口部からウェル3Aの内底部3c方向に下る傾斜であるため、ウェル3A内に対象物5を導入しやすい。すなわち、ユーザが対象物5をウェルプレート1Aの上方から添加した場合、ウェル3Aの開口部近傍に沈降した対象物5は、テーパ部11Aを下ってウェル3A内に導入される。
また、テーパ部11Aは、ウェル3Aの開口部をテーパ部11Aの上端部とした場合に、テーパ部11Aの下端部にて吸引ノズル4の吸引口4aを含む先端部4bの外壁4cと接触する。そのため、ユーザは、吸引ノズル4をウェル3A内に進入させた際に、吸引ノズル4の先端部4bの外壁4cと、テーパ部11Aとの当接状態を確認して、吸引ノズル4の位置決めを行うことができる。
なお、本実施形態では、テーパ部11Aの下端部において吸引ノズル4の先端部4bの外壁4cが接触する場合を例に説明したが、テーパ部11Aと外壁4cとの接触位置は、テーパ部11Aの下端部に限定されない。たとえば、吸引ノズル4の先端部4bや外壁4cの形状によっては、テーパ部11Aの下端部以外の傾斜部と外壁4cとが接触する場合がある。このような場合であっても、ユーザは、吸引ノズル4をウェル3A内に進入させた際に、吸引ノズル4の先端部4bの外壁4cと、テーパ部11Aとの当接状態を確認して、吸引ノズル4の位置決めを行うことができる。
凸部12は、テーパ部11Aに設けられている。図5(c)に示されるように、凸部12は、テーパ部11Aの上端部と下端部の略中央位置に隣り合う凸部12の周方向の離間距離が略同じとなるよう6個設けられている。
凸部12の個数としては特に限定されず、本実施形態のウェルプレート1Aは、1個の凸部12がテーパ部11Aに形成されていてもよく、複数の凸部12がテーパ部11Aに形成されていてもよい。複数の凸部12が形成されている場合には、ユーザは、1個の凸部12が形成されている場合と比較して、より安定に吸引ノズル4の位置決めが可能となる。また、複数の凸部12は、より多くの隙間Sを形成することができるため、吸引ノズル4で対象物5を吸引する際に、液体Lの流れを形成させやすい。
複数の凸部12を形成する場合において、凸部12の配置としては特に限定されず、本実施形態のウェルプレート1Aは、複数の凸部12がテーパ部11Aに形成される場合には、隣り合う凸部12の周方向の距離を略同じになるように形成することもできるし、隣り合う凸部12の周方向の距離を異ならせて形成することもできる。
複数の凸部12を、等間隔でテーパ部11Aに形成した場合には、それぞれの凸部12と吸引ノズル4とが形成する隙間Sの大きさ(幅)が均一となるため、ユーザは、吸引時に隙間Sに発生する液流を均一に揃えることができる。一方、隣り合う凸部12の周方向の距離を異ならせて形成した場合には、それぞれの凸部12と吸引ノズル4とが形成する隙間Sの大きさ(幅)が不均一となるため、ユーザは、吸引時に隙間Sに発生する液流を不均一に変化させることができる。その結果、ユーザは、異なる配置の凸部12が形成されたウェル3Aを有するウェルプレート1Aをそれぞれ準備すれば、保持したい対象物5の形状に併せて、当該対象物5を吸引しやすい液流を発生することが可能なウェルプレート1Aを選択することができる。
凸部12の高さ(凸部12の頂点からテーパ部11Aに下ろした垂線の長さ)としては特に限定されず、ウェル3Aの開口部を遮蔽しない高さであればよい。たとえば、テーパ部11Aの下端部におけるウェル3Aの開口部の径が80〜800μmである場合には、凸部12の高さは、200〜600μm程度である。
凸部12の形状としては特に限定されず、半球状、半楕円球状、錐台状、直方体状などの定形状であってもよく、不定形状であってもよい。
凸部12をテーパ部11Aに形成する方法としては特に限定されず、凸部12は、テーパ部11Aと一体的に形成してもよく、別体として形成した後に、テーパ部11Aに貼着してもよい。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態のウェルプレート1Bについて、図面を参照しながら詳細に説明する。図6は、本実施形態のウェルプレート1Bの説明図である。図6(a)は、本実施形態のウェルプレート1Bの斜視図であり、図6(b)は、図6(a)のX2−X2’断面図であり、図6(c)は、本実施形態のウェル3Bの平面図である。
本実施形態のウェルプレート1Bは、ウェル3Bの構成が異なる以外は、第1の実施形態のウェルプレート1と同様の構成である。そのため、相違点以外の説明は省略する。
本実施形態のウェルプレート1Bに形成されたウェル3Bは、図6(a)および図6(b)に示されるように、略円筒形状であり、ウェル3Bの開口部から内底部3dの方向にかけて、ウェル3Bの開口面積を狭くするテーパ部11Bを有する。該テーパ部11Bには、複数の溝部13が形成されている。
テーパ部11Bは、図6(b)に示されるように、ウェル3Bの開口部からウェル3Bの内底部3d方向に下る傾斜であるため、ウェル3B内に対象物5を導入しやすい。すなわち、ユーザが対象物5をウェルプレート1Bの上方から添加した場合、ウェル3Bの開口部近傍に沈降した対象物5は、テーパ部11Bを下ってウェル3B内に導入される。
また、テーパ部11Bは、ウェル3Bの開口部をテーパ部11Bの上端部とした場合に、テーパ部11Bの下端部にて吸引ノズル4の先端部4bと接触する。そのため、ユーザは、吸引ノズル4をウェル3B内に進入させた際に、吸引ノズル4の位置決めを行うことができる。
なお、本実施形態のウェルプレート1Bは、第2の実施形態のウェルプレート1と同様に、テーパ部11Bの下端部以外の傾斜部においても吸引ノズル4の先端部4bの外壁4cと接触し得る。
溝部13は、テーパ部11Bに設けられている。図6(c)に示されるように、溝部13は、テーパ部11Bの上端部から下端部にかけて形成されており、隣り合う溝部13の周方向の離間距離が略同じとなるよう2個設けられている。
溝部13の個数としては特に限定されず、本実施形態のウェルプレート1Bは、1個の溝部13がテーパ部11Bに形成されていてもよく、複数の溝部13がテーパ部11Bに形成されていてもよい。複数の溝部13が形成されている場合には、ユーザは、1個の溝部13が形成されている場合と比較して、より安定に吸引ノズル4の位置決めが可能となる。また、複数の溝部13は、より多くの隙間Sを形成することができるため、吸引ノズル4で対象物5を吸引する際に、液体Lの流れを形成させやすい。
複数の溝部13を形成する場合において、溝部13の位置としては特に限定されず、本実施形態のウェルプレート1Bは、複数の溝部13がテーパ部11Bに形成される場合には、隣り合う溝部13の周方向の距離を略同じになるように形成することもできるし、隣り合う溝部13の周方向の距離を異ならせて形成することもできる。
複数の溝部13を、等間隔でテーパ部11Bに形成した場合には、それぞれの溝部13と吸引ノズル4とが形成する隙間Sの配置が均一となるため、ユーザは、吸引時に隙間Sに発生する液流を均一に揃えることができる。一方、隣り合う溝部13の周方向の距離を異ならせて形成した場合には、それぞれの溝部13と吸引ノズル4とが形成する隙間Sの配置が不均一となるため、ユーザは、吸引時に隙間Sに発生する液流を不均一に変化させることができる。その結果、ユーザは、異なる配置の溝部13が形成されたウェル3Bを有するウェルプレート1Bをそれぞれ準備すれば、保持したい対象物5の形状に併せて、当該対象物5を吸引しやすい液流を発生することが可能なウェルプレート1Bを選択することができる。
溝部13の幅としては特に限定されず、吸引ノズル4をウェル3Bに進入された状態で、吸引時に液流が発生し得る程度の隙間Sが形成できる幅であればよい。たとえば、溝部13の幅は、ウェル3Bの外周長の1/8〜1/4程度である。
溝部13の深さとしては特に限定されず、吸引ノズル4をウェル3Bに進入された状態で、吸引時に液流が発生し得る程度の隙間Sが形成できる深さであればよい。たとえば、溝部13の深さは、80〜800μm程度である。
溝部13の形状としては特に限定されず、V字溝、U字溝をはじめとする種々の形状を採用することができる。
溝13を形成する方向としては特に限定されず、図6(d)に示されるように、ウェル3Baのテーパ部11Baにおいて、斜め方向に溝(溝13a)を形成してもよい。溝を斜め方向に形成することにより、ユーザは、吸引時に渦状の液流を発生させることができ、効率よく対象物5を回収し得る。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本開示によるウェルプレートは、吸引口を有する吸引ノズルで吸引される対象物を内底部で保持し、かつ、液体を貯留するウェルが形成されたウェルプレートであって、前記吸引ノズルの前記吸引口を含む先端部を、前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記液体が流通するための隙間を形成する隙間形成部材が、前記ウェルに設けられていることを特徴とする。
上記のような構成を採用することにより、ウェルに保持された対象物を吸引ノズルで吸引する際に、吸引ノズルの吸引口を含む先端部をウェルに進入させて接触させた状態でも、接触箇所の近傍に、液体が流通することが可能な隙間が形成される。その状態において、吸引ノズルは、隙間形成部材により形成された隙間から周囲の液体を吸入することができる。その結果、ウェル内に保持されていた対象物は、吸入された液体の流れに沿って吸引口から効率よく吸引される。ウェル内の円筒形状の内壁や内底部には溝等が形成されていないため、対象物は、柔軟な性状であったとしても、ウェルの一部に嵌まり込んだり、引っ掛かったりすることがない。
ウェルプレートは、液体を貯留する容器に浸漬して使用されることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、ウェルおよびウェルの周囲に充分な量の液体を存在させることができる。そのため、ユーザは、ウェルに保持された対象物を効率よく吸引することができる。
前記ウェルは、略円筒形状であり、前記隙間形成部材が、ウェルの内壁に設けられたリブであることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、リブを吸引ノズルの一部に接触させて、吸引位置を安定に保持することができる。また、リブの近傍において隙間が形成されるため、ユーザは、対象物を吸引する際に液体を流通させて効率よく対象物を吸引することができる。
前記リブは、前記ウェルの内底部から開口部の方向へ上方に延びるように形成され、一部にスロープ部を有し、該スロープ部の前記ウェルの内壁から突設する突設長さは、前記開口部の近傍よりも、前記内底部の近傍の方が長く形成されていることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、対象物をウェル内に形成されたリブに当接して保持することができる。スロープ部は、ウェルの開口部から内底部の方向へ下る傾斜であるため、対象物をウェル内に導入しやすく、かつ、吸引ノズルで対象物を吸引する際に、対象物の周囲に液体の流れを発生させやすい。
前記リブは、複数形成されてなることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、1個のリブが形成された場合と比較して、より安定に吸引ノズルの位置決めが可能となる。また、複数のリブは、より多くの隙間を形成することができるため、吸引ノズルで対象物を吸引する際に、液体の流れを形成させやすい。
前記ウェルは、略円筒形状であり、前記ウェルの開口部から内底部の方向にかけて、前記ウェルの開口面積を狭くするテーパ部を有し、前記隙間形成部材は、前記テーパ部に形成された凸部であることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、ウェルの開口部から内底部の方向へ下る傾斜を有するテーパ部を介して、対象物をウェル内に導入しやすい。また、テーパ部の傾斜部にて吸引ノズルの先端部を接触させて、位置決めを行うことができる。
前記凸部が、複数形成されてなることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、複数の凸部は、1個の凸部が形成された場合と比較して、より多くの隙間を形成することができる。そのため、吸引ノズルで対象物を吸引する際に、液体の流れを形成させやすい。
前記ウェルは、略円筒形状であり、前記ウェルの開口部から内底部の方向にかけて、前記ウェルの開口面積を狭くするテーパ部を有し、前記隙間形成部材は、前記テーパ部に形成された溝部であることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、ウェルの開口部から内底部の方向へ下る傾斜を有するテーパ部を介して、対象物をウェル内に導入しやすい。また、テーパ部の傾斜部にて吸引ノズルの先端部を接触させて、位置決めを行うことができる。
前記溝部が、複数形成されてなることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、複数の溝部は、1個の溝部が形成された場合と比較して、より多くの隙間を形成することができる。そのため、吸引ノズルで対象物を吸引する際に、液体の流れを形成させやすい。
前記ウェルがマトリクス状に形成されてなることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、複数の対象物を同時に配列することができ、作業の効率化に寄与し得る。
前記対象物が、生体由来の細胞であることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、形状の偏差の大きな対象物である生体由来の細胞に対して適用できるウェルプレートであるため、バイオ関連技術や医薬の分野における作業の効率化に寄与し得る。
前記対象物が生体由来の細胞凝集塊であることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、1個の細胞を用いて得た試験結果よりも、細胞凝集塊の内部に各細胞間の相互作用を考慮した生体類似環境が再構築されており、個々の細胞の機能を考慮した結果が得られ、かつ、実験条件を、より生体内における環境に即した条件に揃えることができるため、バイオ関連技術や医薬の分野において信頼性の高い結果を得ることができるウェルプレートとすることができる。
本開示の他の局面による吸引装置は、内底部で対象物を保持し、かつ、液体を貯留するするウェルが形成されたウェルプレートと、前記ウェルに保持された前記対象物を吸引する吸引口を有する吸引ノズルと、を有し、前記ウェルは、前記吸引ノズルの吸引口を含む先端部を前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記液体が流通するための隙間を形成する隙間形成部材を有する。
上記のような構成を採用することにより、ウェルに保持された対象物を吸引ノズルで吸引する際に、吸引ノズルの吸引口を含む先端部をウェルに進入させて接触させた状態でも、接触箇所の近傍に、液体が流通するための隙間が形成される。その状態において、吸引ノズルは、隙間形成部材により形成された隙間から周囲の液体を吸入することができる。その結果、ウェル内に保持されていた対象物は、吸入された液体の流れに沿って吸引口から効率よく吸引される。ウェル内には溝等が形成されていないため、対象物が柔軟な性状を有している場合であっても、ウェルの一部に嵌まり込んだり、引っ掛かったりすることがない。
前記吸引装置は、液体を貯留する容器をさらに備え、前記ウェルプレートは、前記容器に浸漬されることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、ウェルおよびウェルの周囲に充分な量の液体を存在させることができる。そのため、ユーザは、ウェルに保持された対象物を効率よく吸引することができる。
前記吸引ノズルの吸引口を含む先端部を、前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記ウェルプレートを振動させる振動発生手段がさらに設けられていることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、ウェルに保持された対象物に振動を与えて一時的に浮かせることができる。その結果、対象物は、吸引ノズルにより吸引されやすくなり、作業の効率化に寄与し得る。
前記ウェルプレートの上方または下方からウェルプレートに保持された対象物を観察する判定手段がさらに設けられていることが好ましい。
上記のような構成を採用することにより、対象物がウェルプレートに保持されたか否かを判定できる。また、吸引ノズルの吸引口とウェルの開口部との位置を容易に確認することができる。さらに、ユーザは、判定手段によって、ウェルに保持された対象物の形状を吸引前に確認することができるため、歪な形状であるなどの理由から吸引すべきでない対象物がウェルに保持されている場合に、吸引対象から除外することができる。
1 ウェルプレート
1a 上面
1b 底面
2 吸引装置
3 ウェル
3a 内底部
3b 内壁
4 吸引ノズル
5 対象物
8 リブ
8a スロープ部
12 凸部
13 溝部

Claims (14)

  1. 吸引口を有する吸引ノズルで吸引される対象物を保持するウェルプレートであって、
    上面と底面とを有する扁平な形状を有するプレート本体と、
    前記プレート本体の前記上面から底面に向けて窪んだ凹部であって、前記対象物を保持すると共に液体を貯留するウェルと、を備え、
    前記ウェルは、前記上面に形成された開口部と、該ウェルの底面となる内底部と、前記開口部と前記内底部との間の壁面である内壁と、を備え、
    前記内壁には、前記吸引ノズルの前記吸引口を含む先端部を、前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記液体が流通するための隙間を形成するリブが突設されており、
    前記リブは、前記ウェルの前記内底部から前記開口部の方向へ上方に延びるように形成され、一部にスロープ部を有し、
    前記スロープ部の、前記内壁から突設する突設長さは、前記開口部の近傍よりも、前記内底部の近傍の方が長く形成されている、ウェルプレート。
  2. 液体を貯留する容器に浸漬して使用される請求項1記載のウェルプレート。
  3. 前記リブは、複数形成されてなる請求項1または2記載のウェルプレート。
  4. 吸引口を有する吸引ノズルで吸引される対象物を保持するウェルプレートであって、
    上面と底面とを有する扁平な形状を有するプレート本体と、
    前記プレート本体の前記上面から底面に向けて窪んだ凹部であって、前記対象物を保持すると共に液体を貯留するウェルと、を備え、
    前記ウェルは、前記上面に形成された開口部と、該ウェルの底面となる内底部と、前記開口部と前記内底部との間の壁面である内壁と、を備え、
    前記内壁は、前記開口部から前記内底部の方向にかけて、前記ウェルの開口面積を狭くするテーパ部を有し、
    前記テーパ部には、前記吸引ノズルの前記吸引口を含む先端部を、前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記液体が流通するための隙間を形成する凸部が設けられている、ウェルプレート。
  5. 前記凸部が、複数形成されてなる請求項4記載のウェルプレート。
  6. 吸引口を有する吸引ノズルで吸引される対象物を保持するウェルプレートであって、
    上面と底面とを有する扁平な形状を有するプレート本体と、
    前記プレート本体の前記上面から底面に向けて窪んだ凹部であって、前記対象物を保持すると共に液体を貯留するウェルと、を備え、
    前記ウェルは、前記上面に形成された開口部と、該ウェルの底面となる内底部と、前記開口部と前記内底部との間の壁面である内壁と、を備え、
    前記内壁は、前記開口部から前記内底部の方向にかけて、前記ウェルの開口面積を狭くするテーパ部を有し、
    前記テーパ部には、前記吸引ノズルの前記吸引口を含む先端部を、前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記液体が流通するための隙間を形成する溝部が設けられている、ウェルプレート。
  7. 前記溝部が、複数形成されてなる請求項6記載のウェルプレート。
  8. 前記ウェルがマトリクス状に形成されてなる請求項1〜7のいずれか1項に記載のウェルプレート。
  9. 前記対象物が、生体由来の細胞である請求項1〜8のいずれか1項に記載のウェルプレート。
  10. 前記対象物が生体由来の細胞凝集塊である請求項9記載のウェルプレート。
  11. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のウェルプレートと、
    前記ウェルに保持された前記対象物を吸引する吸引口を有する吸引ノズルと、
    を備える吸引装置。
  12. 液体を貯留する容器をさらに備え、
    前記ウェルプレートは、前記容器に浸漬されることを特徴とする請求項11記載の吸引装置。
  13. 前記吸引ノズルの吸引口を含む先端部を、前記ウェルに進入させて接触させた状態において、前記ウェルプレートを振動させる振動発生手段がさらに設けられている請求項11または12記載の吸引装置。
  14. 前記ウェルプレートの上方または下方からウェルプレートに保持された対象物を観察する判定手段がさらに設けられている請求項12または13記載の吸引装置。
JP2015041404A 2015-03-03 2015-03-03 ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置 Active JP5878254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015041404A JP5878254B2 (ja) 2015-03-03 2015-03-03 ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015041404A JP5878254B2 (ja) 2015-03-03 2015-03-03 ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013554072A Division JP5710791B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015111151A true JP2015111151A (ja) 2015-06-18
JP5878254B2 JP5878254B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=53526028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015041404A Active JP5878254B2 (ja) 2015-03-03 2015-03-03 ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5878254B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12000007B2 (en) * 2018-02-06 2024-06-04 Integrated Heat Treating Solutions, Llc High pressure instantaneously uniform quench to control part properties
KR102102988B1 (ko) 2019-03-28 2020-04-22 주식회사 엘지화학 면역 검사 장치 및 면역 검사 방법
KR102272251B1 (ko) * 2019-05-02 2021-07-02 재단법인 오송첨단의료산업진흥재단 다중 분석을 위한 분기형 바이오 칩
KR102222511B1 (ko) * 2019-06-04 2021-03-03 (주)옵토레인 Pcr용 웰 어레이

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5013677B1 (ja) * 1967-12-19 1975-05-21
JPS58193253U (ja) * 1982-06-18 1983-12-22 株式会社富士通ゼネラル 試料容器
JPS61502078A (ja) * 1984-10-01 1986-09-18 シタス コ−ポレイシヨン 自動化検定機械およびアッセイトレイ
JPH0381558U (ja) * 1989-12-11 1991-08-20
US5419278A (en) * 1994-05-25 1995-05-30 Carter; Daniel C. Vapor equilibration tray for growing protein crystals
WO1997005492A1 (en) * 1995-07-31 1997-02-13 Precision System Science Co., Ltd Vessel
JPH10127268A (ja) * 1996-09-26 1998-05-19 Becton Dickinson & Co 液体試料アッセイ用装置、並びにdna増幅・アッセイ用装置及び同方法
JP2002340908A (ja) * 1991-03-04 2002-11-27 Bayer Corp 自動分析機において用いるための試薬容器
JP2007326072A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Sugino Mach Ltd 微小検体回収機構および微小検体回収方法
JP2009236838A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Sugino Mach Ltd 検体の回収方法、および回収装置
JP2010112839A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Hitachi Maxell Ltd プレート状容器、その成形に用いる鋳型およびそれを用いた処理法
JP2010533490A (ja) * 2007-07-13 2010-10-28 ハンディーラブ インコーポレイテッド 多数の生物学的サンプルについて核酸抽出及び診断試験を行う一体装置
WO2011012905A2 (en) * 2009-07-31 2011-02-03 Simon Stafford Means for improved liquid handling in a microplate
WO2011031386A1 (en) * 2009-09-08 2011-03-17 Biocius Life Sciences, Inc. Microwells, microplates, and methods for loading liquid samples

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5013677B1 (ja) * 1967-12-19 1975-05-21
JPS58193253U (ja) * 1982-06-18 1983-12-22 株式会社富士通ゼネラル 試料容器
JPS61502078A (ja) * 1984-10-01 1986-09-18 シタス コ−ポレイシヨン 自動化検定機械およびアッセイトレイ
JPH0381558U (ja) * 1989-12-11 1991-08-20
JP2002340908A (ja) * 1991-03-04 2002-11-27 Bayer Corp 自動分析機において用いるための試薬容器
US5419278A (en) * 1994-05-25 1995-05-30 Carter; Daniel C. Vapor equilibration tray for growing protein crystals
WO1997005492A1 (en) * 1995-07-31 1997-02-13 Precision System Science Co., Ltd Vessel
JPH10127268A (ja) * 1996-09-26 1998-05-19 Becton Dickinson & Co 液体試料アッセイ用装置、並びにdna増幅・アッセイ用装置及び同方法
JP2007326072A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Sugino Mach Ltd 微小検体回収機構および微小検体回収方法
JP2010533490A (ja) * 2007-07-13 2010-10-28 ハンディーラブ インコーポレイテッド 多数の生物学的サンプルについて核酸抽出及び診断試験を行う一体装置
JP2009236838A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Sugino Mach Ltd 検体の回収方法、および回収装置
JP2010112839A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Hitachi Maxell Ltd プレート状容器、その成形に用いる鋳型およびそれを用いた処理法
WO2011012905A2 (en) * 2009-07-31 2011-02-03 Simon Stafford Means for improved liquid handling in a microplate
WO2011031386A1 (en) * 2009-09-08 2011-03-17 Biocius Life Sciences, Inc. Microwells, microplates, and methods for loading liquid samples

Also Published As

Publication number Publication date
JP5878254B2 (ja) 2016-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5710791B2 (ja) ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置
CN104011197B (zh) 对象物分选装置以及对象物分选方法
JP5878254B2 (ja) ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置
WO2015087369A1 (ja) ウェルプレート、該ウェルプレートを備えた対象物選別装置
EP2796538B1 (en) Object selecting device and object selecting method
JP2020533567A (ja) 粒子捕捉用チャンバ、粒子捕捉用チップ、粒子捕捉方法、装置、粒子解析システム
EP3075839B1 (en) Aspiration tip
US20120097582A1 (en) Sample identification/sorting apparatus and sample identification/sorting method
US20200200670A1 (en) Systems, apparatuses, and methods for cell sorting and flow cytometry
JP5897733B2 (ja) 吸引チップ、該吸引チップを用いた対象物観察装置ならびに対象物観察方法
US20180361377A1 (en) Sample manufacturing method, sample manufacturing kit, observation method, and observation device
US20200032184A1 (en) Cell sample liquid feeding bag, cell sample liquid feeding method, and cell sample liquid feeding device
JP5487152B2 (ja) 細胞採取システム
JP5902319B2 (ja) 対象物回収装置
WO2015087370A1 (ja) プレート構造体および該プレート構造体を含む対象物選別装置
EP1707620A1 (en) Apparatus for capturing cell
JP6821947B2 (ja) 粒子の収容方法、及び、粒子の封入方法
EP3263219A1 (en) Well plate and method of using the same
JP2016077186A (ja) 培養容器及びその下部容器
US20230219093A1 (en) Test kit and test system
US20230296488A1 (en) Microparticle sorting device and microparticle sorting method
JP2024165004A (ja) 検査カートリッジ
JP2008224651A (ja) 試料用流路構成部材及び流路形成チップ
WO2018070153A1 (ja) 細胞の撮像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5878254

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250