JP2015195740A - 用水マスおよび地下灌漑システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】用水マス20は、外部から水を取り込む吸水口22を有したマス本体21と、マス本体21の底面に形成され、地中に埋設された暗渠管13に接続される第一の排水口23と、マス本体21の側面に形成され、水田3に水を供給する水供給管15に接続される第二の排水口24と、第一の排水口23に装着されるストレーナー25と、を備える。ストレーナー25は、筒状で、両端部にそれぞれ第一の排水口23に挿入可能な挿入部25a,25bを有するとともに、中間部の外周面にマス本体21内からストレーナー25内に水が流入する複数の流入孔25cを有し、一方の挿入部25bは閉塞されている。
【選択図】図4
Description
しかし、稲作を行う場合に、暗渠管から水を供給するのではなく、用水路から圃場に水を直接供給する場合もある。
そのような場合、用水路から地下灌漑システムに水を供給する用水マスとは別に、圃場に直接水を供給するための用水マスを設ける必要があり、コストがかかるという問題があった。
本発明に係る用水マスは、外部から水を取り込む吸水口を有したマス本体と、前記マス本体の底面に形成され、地中に埋設された暗渠管に接続される第一の排水口と、前記マス本体の側面に形成され、水田に前記水を供給する水供給管に接続される第二の排水口と、前記第一の排水口に装着されるストレーナーと、を備え、前記ストレーナーは、筒状で、両端部にそれぞれ前記第一の排水口に挿入可能な挿入部を有するとともに、中間部の外周面に前記マス本体内から前記ストレーナー内に水が流入する複数の流入孔を有し、一方の前記挿入部は閉塞されていることを特徴とする。
第二の排水口から水を送り出すに際して第一の排水口を閉塞する場合、ストレーナーにおいて、閉塞された側の挿入部を第一の排水口に挿入させると、第一の排水口が閉塞される。
このようにして、ストレーナーを上下に入れ替えることのみで、第一の排水口の開放又は閉塞を容易に切り替えることができる。
そして、地中に供給された水の地下水位は、地下水位調整水閘によって、生育させる作物の種類等に応じて調整することができる。
マス本体21は、上方に形成された開口部21aと、側面に形成された吸水口22および側部排水口(第二の排水口)24と、底面に形成された底部排水口(第一の排水口)23と、を有している。
ストレーナー25は、筒状で、両端部にそれぞれ底部排水口23に挿入可能な挿入部25a,25bを有している。挿入部25a,25bは、先端に向かうにしたがいその外径が漸次縮小するテーパ状とされている。これにより、挿入部25a,25bを底部排水口23に挿入すると、挿入部25a,25bと底部排水口23とが密着し、止水性が保たれるようになっている。
ストレーナー25において、挿入部25a,25bの間の中間部には、ストレーナー25の内外を貫通する複数の流入孔25cが形成されている。これら流入孔25cを通して、マス本体21内からストレーナー25内に水が流入する。
このストレーナー25は、開放端側の挿入部25aを底部排水口23に挿入した場合、吸水口22を通して用水路1からマス本体21に取り込まれた水は、流入孔25cを通してストレーナー25内に流入し、開放端側の挿入部25aを通って底部排水口23から送り出される。
また、ストレーナー25における閉塞端側の挿入部25bを底部排水口23に挿入した場合、底部排水口23が閉塞板27により閉塞される。すると、底部排水口23からの排水が遮断される。
暗渠管13には、不図示の貫通孔が多数形成されており、給水管12から流れ込んだ水が地中に染み出すようになっている。
地下水位調整水閘40は、外筒41と、外筒41内に設けられた内筒42と、内筒42の外周面42fに装着された閉塞カバー43と、を備えている。
また、外筒41の上端部は開口しており、蓋体47が着脱可能に装着されている。この蓋体47は、その飛散や紛失、盗難を防ぐため、チェーンやワイヤ47Lを介して外筒41に接続するのが好ましい。
この内筒42は、その下端部42bを排水口45から上方に引き抜いて取り外すことができるようになっている。
外筒41の内周面の上部には、ビス等からなり、第2開口部48Bに挿通させることで内筒42を排水口45から取り外した状態で係止する係止部49が設けられている。
また、拘束バンド50を緩めると、閉塞カバー43を径方向外方に弾性変形させて拡径することができ、閉塞カバー43の位置調整を容易に行うことができる。
(畑作の場合)
まず、畑作を行う場合、図1に示すように、用水マス20において、側部排水口24を止水栓26で閉塞する。また、底部排水口23において、ストレーナー25を、開放端側の挿入部25aを底部排水口23に挿入してセットする。
また、地下水位調整水閘40においては、所望の地下水位に応じて閉塞カバー43の高さを予め調整する。地下水位は、閉塞カバー43の上方に露出している貫通孔46の位置に応じて決まる。例えば、閉塞カバー43で全ての貫通孔46を閉塞した場合には、地下水位が内筒42の上端部と同レベルとなる。
内筒42内に流れ込んだ水は、内筒42の下端部42bから排水口45、排水管14を経て排水路2に排出される。これにより、地下水位は、地下水位調整水閘40の外筒41内の水位レベルと同じレベルとなる。
また、地下灌漑システム10では、使用しているうちに、暗渠管13内に草や土砂等が流れ込む。そこで、適宜タイミングで、以下のようにフラッシングを実行するのが好ましい。
フラッシングを行うには、図3に示すように、地下水位調整水閘40において、内筒42を排水口45から上方に引き抜く。このとき、内筒42は、上端部の第1開口部48Aの部分を取っ手として掴むことで、容易に引き上げることができる。そして、排水口45から引き抜いた内筒42は、第2開口部48Bを外筒41の内周面に設けられた係止部49に係止させる。これにより、排水口45から引き抜いた内筒42を、外筒41内に収容したままの状態で外筒41に係止させることができる。
フラッシングの終了後は、内筒42を係止部49から取り外し、下端部42bを排水口45に挿入する。
さらに、稲作を行う場合には、図4に示すように、用水マス20において、側部排水口24から止水栓26(図1)を取り外し、側部排水口24を開放する。そして、側部排水口24には、水供給管15を接続する。
また、底部排水口23において、ストレーナー25を、閉塞端側の挿入部25bを底部排水口23に挿入してセットする。これにより、底部排水口23が閉塞板27により閉塞され、底部排水口23からの排水が遮断される。
加えて、ストレーナー25は、底部排水口23から容易に取り外すことができるので、ストレーナー25の清掃などを容易に行うことができる。
このようにして、地下水位調整水閘40は、簡易な構成により、閉塞カバー43の移動を容易に行いつつ、移動後の閉塞カバー43の位置を確実に固定できるので、コスト増を抑えつつ、水位調整を容易かつ確実に行うことが可能となる。
なお、本発明の用水マス20及びそれを用いた地下灌漑システム10は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、本実施形態では、止水栓26が側部排水口24の水田側開口部を閉塞するよう設けられているが、側部排水口24の用水マス20側開口部を閉塞するよう設けても良い。こうすることで、水田への水供給管15を常に側部排水口24に設置しておくことができる。
また、地下水位調整水閘40を構成する内筒42には、円形の貫通孔46を形成するようにしたが、貫通孔46は、矩形、多角形状、長円形状といった他の形状としてもよい。
さらに、例えば、図5(a)〜(c)に示すように、貫通孔46を上下方向に長い長円形状とし、複数の貫通孔46を内筒42の周方向に互い違いに千鳥状に設けてもよい。
本実施形態では、このような場合も、閉塞カバー43Bは、断面C字状とし、その外周部を拘束バンド50(図1参照)で拘束するものとする。
このような閉塞カバー43Cは、弾性変形させて内筒42の径方向外方に広げることによって、閉塞カバー43Cを上下方向に容易にスライド移動させることができる。そして、閉塞カバー43Cの移動後は、閉塞カバー43Cが自らの弾性により径方向内方に収縮変形して元の形状に戻ることで、閉塞カバー43は外周面42fに密着する。
3 水田
10 地下灌漑システム
13 暗渠管
14 排水管
15 水供給管
20 用水マス
21 マス本体
22 吸水口
23 底部排水口(第一の排水口)
24 側部排水口(第二の排水口)
25 ストレーナー
25a,25b 挿入部
25c 流入孔
40 地下水位調整水閘
41 外筒
42 内筒
42f 外周面
43、43B、43C 閉塞カバー
44 導入口
45 排水口
46 貫通孔
Claims (3)
- 外部から水を取り込む吸水口を有したマス本体と、
前記マス本体の底面に形成され、地中に埋設された暗渠管に接続される第一の排水口と、
前記マス本体の側面に形成され、水田に前記水を供給する水供給管に接続される第二の排水口と、
前記第一の排水口に装着されるストレーナーと、を備え、
前記ストレーナーは、筒状で、両端部にそれぞれ前記第一の排水口に挿入可能な挿入部を有するとともに、中間部の外周面に前記マス本体内から前記ストレーナー内に水が流入する複数の流入孔を有し、一方の前記挿入部は閉塞されていることを特徴とする用水マス。 - 請求項1に記載の用水マスと、
前記第一の排水口に接続され、地中に埋設された暗渠管と、
前記暗渠管の下流側に接続され、地下水位を調整する地下水位調整水閘と、を備えていることを特徴とする地下灌漑システム。 - 前記地下水位調整水閘は、前記暗渠管に接続される導入口および排水管に接続される排水口を底部に備え、前記底部から上方に向けて延びる外筒と、
前記外筒内に設けられ、下端が前記排水口に接続され、上下方向に複数の貫通孔が形成された内筒と、
前記内筒の外周面に装着され、前記内筒に対する上下方向の装着位置に応じて複数の前記貫通孔を閉塞可能な閉塞カバーと、を備え、
前記閉塞カバーは、前記内筒の外周面に対し、前記内筒の径方向に弾性変形可能であり、
前記内筒の外周面に密着して前記貫通孔を閉塞する状態と、前記内筒の外周面から径方向外周側に弾性変形し、前記内筒に沿って上下方向にスライド移動可能な状態と、の間で切り替え可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の地下灌漑システム。
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2014
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