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JP2015185264A - 端子付き被覆電線 - Google Patents

端子付き被覆電線 Download PDF

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JP2015185264A
JP2015185264A JP2014058556A JP2014058556A JP2015185264A JP 2015185264 A JP2015185264 A JP 2015185264A JP 2014058556 A JP2014058556 A JP 2014058556A JP 2014058556 A JP2014058556 A JP 2014058556A JP 2015185264 A JP2015185264 A JP 2015185264A
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JP2014058556A
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English (en)
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小林 宏平
Kohei Kobayashi
宏平 小林
中村 哲也
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
伊藤 健二
Kenji Ito
健二 伊藤
宏伸 良知
Hironobu Yositomo
宏伸 良知
直之 鴛海
Naoyuki Oshiumi
直之 鴛海
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても防食性能に優れる端子付き被覆電線を提供する。
【解決手段】シート状に成形した状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上である樹脂組成物の被膜7により、端子金具5と被覆電線2の電線導体3とが電気的に接続された電気接続部6を含む、電線導体3の絶縁被覆4から露出する部分のうち先端より先の端子金具5表面から、電線導体3の絶縁被覆4から露出する部分のうち後端より後の絶縁被覆4表面までの範囲が覆われている。
【選択図】図1

Description

本発明は、端子付き被覆電線に関し、さらに詳しくは、電線導体と端子金具の電気接続部の防食性に優れた端子付き被覆電線に関するものである。
自動車等の車両に配索される被覆電線の端末の電線導体には端子金具が接続されている。端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部における腐食を防止するため、例えば特許文献1には、電線導体に接続された端子金具が挿入係止されているコネクタ内にグリースを注入する技術が開示されている。
特開平05−159846号公報
近年、自動車等の車両の軽量化などを目的として、電線導体の材料にアルミニウムやアルミニウム合金を用いることが検討されている。一方、端子金具の材料には銅や銅合金が用いられることが多い。また、端子金具の表面にはスズめっきなどのめっきが施されることが多い。つまり、電線導体と端子金具の材質が異なる場合が生じる。電線導体と端子金具の材質が異なると、その電気接続部で異種金属接触による腐食が発生する。このため、電気接続部を確実に防食することが求められる。
従来から使用されるグリースは、コネクタ内に密に注入しなければ水の浸入を防げない。過剰に注入すれば、コネクタからはみ出し、電線やコネクタをべたつかせて取り扱い性を低下させる。また、ワイヤーハーネスの製造から車両に取り付けるまでの過程において、電線が曲げられた場合には、電線被覆とグリースとの間に隙間ができ、防水性や防食機能が損なわれる。
さらに、車載環境下では、振動や冷熱サイクルが生じる。用いる防食剤に柔軟性が乏しいと、振動や冷熱サイクルによって、防食剤よりなる被膜が内部破断を起こし、被膜に割れが生じる。そうすると、外部から電気接続部に塩水が浸透しやすくなり、電気接続部の腐食を加速させるおそれがある。被膜の割れは、特に低温環境下において生じやすい。
本発明の解決しようとする課題は、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても防食性能に優れる端子付き被覆電線を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係る端子付き被覆電線は、端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち先端より先の端子金具表面から、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち後端より後の絶縁被覆表面までの範囲が、樹脂組成物の被膜により覆われており、前記被膜を形成する樹脂組成物は、シート状に成形した状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上であることを要旨とするものである。
この場合、前記被膜を形成する樹脂組成物は、さらに、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において210%以上であることが好ましい。
また、前記被膜を形成する樹脂組成物は、さらに、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後の平衡弾性率が0.30MPa以下であることが好ましい。
そして、本発明に係る他の端子付き被覆電線は、端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち先端より先の端子金具表面から、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち後端より後の絶縁被覆表面までの範囲が、樹脂組成物の被膜により覆われており、前記被膜を形成する樹脂組成物は、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において210%以上であることを要旨とするものである。
また、本発明に係るさらに他の端子付き被覆電線は、端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち先端より先の端子金具表面から、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち後端より後の絶縁被覆表面までの範囲が、樹脂組成物の被膜により覆われており、前記被膜を形成する樹脂組成物は、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後の平衡弾性率が0.30MPa以下であることを要旨とするものである。
そして、前記被膜を構成する樹脂組成物は、さらに、シート状に成形した状態で熱履歴を受ける前の初期においてJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上であることが好ましい。
また、前記被膜を構成する樹脂組成物は硬化性樹脂を含有し、前記被膜は硬化物からなり、前記破断伸びの値または前記平衡弾性率の値は硬化後における値であることが好ましい。このとき、前記硬化性樹脂が光硬化性樹脂であることが好ましい。そして、前記硬化性樹脂を含有する樹脂組成物のJIS Z8803に準拠して測定される25℃での粘度が1000〜10000mPa・sの範囲内であることが好ましい。
そして、前記端子金具の母材が銅または銅合金で構成され、前記電線導体の母材がアルミニウムまたはアルミニウム合金で構成され、前記電気接続部が異種金属間接触部となっていることが好ましい。
本発明に係る端子付き被覆電線によれば、端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む所定の範囲が樹脂組成物の被膜により覆われており、その被膜を形成する樹脂組成物が、シート状に成形した状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上であることにより、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても、被膜に割れが生じにくく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができ、防食性能に優れる。
この場合、被膜を形成する樹脂組成物が、さらに、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において210%以上であると、樹脂組成物よりなる被膜を劣化させる原因となる銅イオンを発生する銅と被膜が接触する場合においても、振動や冷熱サイクルが生じる環境下で、被膜に割れが生じにくく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができ、防食性能に優れる。
また、被膜を形成する樹脂組成物が、さらに、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後の平衡弾性率が0.30MPa以下であると、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても、被膜に割れが生じにくく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができ、防食性能に優れる。
そして、本発明に係る他の端子付き被覆電線によれば、端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む所定の範囲が樹脂組成物の被膜により覆われており、その被膜を形成する樹脂組成物が、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において210%以上であると、樹脂組成物よりなる被膜を劣化させる原因となる銅イオンを発生する銅と被膜が接触する場合においても、振動や冷熱サイクルが生じる環境下で、被膜に割れが生じにくく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができ、防食性能に優れる。
また、本発明に係るさらに他の端子付き被覆電線によれば、端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む所定の範囲が樹脂組成物の被膜により覆われており、その被膜を形成する樹脂組成物が、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後の平衡弾性率が0.30MPa以下であることから、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても、被膜に割れが生じにくく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができ、防食性能に優れる。
本発明の端子付き被覆電線の一例の外観斜視図である。 図1におけるA−A線縦断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明に係る端子付き被覆電線は、端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む、電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち先端より先の端子金具表面から、電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち後端より後の絶縁被覆表面までの範囲が、樹脂組成物の被膜により覆われており、その被膜を形成する樹脂組成物が、特定の樹脂組成物からなる。
第一実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物は、シート状に成形した状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上である。このように、熱老化後でも極低温(−40℃)および室温(25℃)における破断伸びが高く維持されることで、車載環境下などの振動や冷熱サイクルが生じる環境下において、上記被膜の割れが生じにくくなる。これにより、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができ、防食性能に優れる。
熱老化後の破断伸びは、極低温(−40℃)だけでなく、室温(25℃)においても、高く維持される必要がある。また、室温(25℃)だけでなく、極低温(−40℃)においても、高く維持される必要がある。いずれか一方でも満足しない場合には、上記被膜の割れが生じやすく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能が低下する。
極低温(−40℃)において、熱老化後の破断伸びは、140%以上であることが好ましい。より好ましくは150%以上である。また、室温(25℃)において、熱老化後の破断伸びは、300%以上であることが好ましい。より好ましくは400%以上である。
熱老化後の破断伸びは、極低温(−40℃)および室温(25℃)だけでなく、低温(0℃)においても、高く維持されることが好ましい。具体的には、低温(0℃)において、200%以上であることが好ましい。より好ましくは250%以上、さらに好ましくは300%以上である。
熱老化後の破断伸びが、極低温(−40℃)において140%以上、室温(25℃)において300%以上、低温(0℃)において250%以上であると、上記被膜の割れが特に抑えられやすく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能が特に優れる。
第一実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物は、さらに、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において210%以上であることが好ましい。このように、銅板に接触させた状態での熱老化後でも極低温(−40℃)および室温(25℃)における破断伸びが高く維持されることで、樹脂組成物よりなる被膜を劣化させる原因となる銅イオンを発生する銅と被膜が接触する場合においても、振動や冷熱サイクルが生じる環境下で、被膜に割れが生じにくく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができる。電線導体あるいは端子金具の材料として銅あるいは銅合金を用いた場合などでは、銅と被膜が接触する。
極低温(−40℃)において、銅板に接触させた状態での熱老化後の破断伸びは、140%以上であることが好ましい。より好ましくは150%以上である。また、室温(25℃)において、銅板に接触させた状態での熱老化後の破断伸びは、250%以上であることが好ましい。より好ましくは300%以上である。
銅板に接触させた状態での熱老化後の破断伸びは、極低温(−40℃)および室温(25℃)だけでなく、低温(0℃)においても、高く維持されることが好ましい。具体的には、低温(0℃)において、200%以上であることが好ましい。より好ましくは250%以上、さらに好ましくは300%以上である。
銅板に接触させた状態での熱老化後の破断伸びが、極低温(−40℃)において140%以上、室温(25℃)において250%以上、低温(0℃)において200%以上であると、上記被膜の割れが特に抑えられやすく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能が特に優れる。
第一実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物は、さらに、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後の平衡弾性率が0.30MPa以下であることが好ましい。より好ましくは0.25MPa以下である。平衡弾性率は、動的粘弾性における貯蔵弾性率の測定結果から算出できる。貯蔵弾性率の測定は、樹脂組成物を所定の厚みのシートに成形したものを用いて行うことができる。動的粘弾性測定装置を用い、所定の範囲で温度を変えながら貯蔵弾性率の測定を行う。貯蔵弾性率と温度の関係から、平衡状態における平衡弾性率を求める。貯蔵弾性率は、材料の弾性的性質を表す指標となるものであり、ゴム状弾性領域において貯蔵弾性率成分は架橋点に起因する。ゴム状弾性領域の貯蔵弾性率成分である平衡弾性率はその材料の架橋密度と関係する。
架橋密度の指標となる平衡弾性率が0.30MPa以下であると、架橋点が比較的多いため、耐熱性に優れる。つまり、耐熱老化特性に優れることから、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても、被膜に割れが生じにくく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができ、防食性能に優れる。平衡弾性率が0.25MPa以下であると、上記被膜の割れが特に抑えられやすく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能が特に優れる。一方、平衡弾性率の下限値は、耐熱老化特性に優れる観点から特に限定されるものではないが、防食性能などの観点から、平衡弾性率は0.15MPa以上であることが好ましい。
第一実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物は、さらに、シート状に成形した状態で熱履歴を受ける前の初期においてJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上であることが好ましい。そうすると、熱老化後の破断伸びに優れる。
極低温(−40℃)において、初期の破断伸びは、200%以上であることがより好ましい。さらに好ましくは240%以上である。また、室温(25℃)において、初期の破断伸びは、300%以上であることが好ましい。より好ましくは400%以上である。
初期の破断伸びは、極低温(−40℃)および室温(25℃)だけでなく、低温(0℃)においても、高く維持されることが好ましい。具体的には、低温(0℃)において、200%以上であることが好ましい。より好ましくは250%以上、さらに好ましくは300%以上である。
初期の破断伸びが、極低温(−40℃)において200%以上、室温(25℃)において400%以上、低温(0℃)において300%以上であると、熱老化後の破断伸びが特に優れる。
第二実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物は、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において210%以上である。このように、銅板に接触させた状態での熱老化後で極低温(−40℃)および室温(25℃)における破断伸びが高く維持されることで、樹脂組成物よりなる被膜を劣化させる原因となる銅イオンを発生する銅と被膜が接触する場合において、振動や冷熱サイクルが生じる環境下で、被膜に割れが生じにくく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができる。
第二実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物において、銅板に接触させた状態での熱老化後の破断伸びとして好ましい値は、第一実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物において、銅板に接触させた状態での熱老化後の破断伸びとして記載する好ましい値と同様である。
第二実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物は、第一実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物と同様、さらに、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後の平衡弾性率が0.30MPa以下であることが好ましい。より好ましくは0.25MPa以下である。また、さらに、シート状に成形した状態で熱履歴を受ける前の初期においてJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上であることが好ましい。また、初期の破断伸びとして好ましい値は、第一実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物において、初期の破断伸びとして記載する好ましい値と同様である。
第三実施形態に係る、上記被膜を形成する樹脂組成物は、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後の平衡弾性率が0.30MPa以下である。より好ましくは0.25MPa以下である。架橋密度の指標となる平衡弾性率が0.30MPa以下であると、架橋点が比較的多いため、耐熱性に優れる。つまり、耐熱老化特性に優れることから、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても、被膜に割れが生じにくく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能を維持することができ、防食性能に優れる。平衡弾性率が0.25MPa以下であると、上記被膜の割れが特に抑えられやすく、電気接続部への塩水の浸入を抑えるという被膜の防食機能が特に優れる。一方、平衡弾性率の上限値は、耐熱老化特性に優れる観点から特に限定されるものではないが、防食性能などの観点から、平衡弾性率は0.15MPa以上であることが好ましい。
本発明において、上記被膜を形成する樹脂組成物は、樹脂の種類・構造・分子量、重合開始剤の種類・配合量、架橋剤の種類・配合量、添加剤の添加などによって、所望の特性を有するものとすることができる。
上記被膜を形成する樹脂組成物に含有される樹脂は、樹脂組成物が特定の物性値を有するものであれば、その種類については特に限定されるものではないが、耐熱性に優れるなどの観点から、上記被膜を構成する樹脂組成物は硬化性樹脂を含有することが好ましい。この場合、上記被膜は硬化物となる。上記被膜が硬化物となる場合には、破断伸びの値や平衡弾性率の値は硬化後における値である。硬化性樹脂としては、紫外線などの光を照射することにより硬化する光硬化性樹脂や、熱硬化性樹脂、湿気硬化性樹脂などが挙げられる。これらのうちでは、硬化速度に優れるなどの観点から、光硬化性樹脂が好ましい。硬化性樹脂を含有する樹脂組成物においては、重合開始剤が添加されていてもよい。重合開始剤としては、光重合開始剤、熱重合開始剤などが挙げられる。
硬化性樹脂を含有する樹脂組成物においては、破断伸びを向上するなどの観点から、柔軟性に優れる成分を配合することもできる。このような成分としては、熱可塑性エラストマー、ゴム、可塑剤などが挙げられる。
上記被膜を形成する樹脂組成物は、施工性に優れるなどの観点から、25℃で液状であることが好ましい。また、JIS Z8803に準拠して測定される25℃での粘度が1000〜10000mPa・sの範囲内であることが好ましい。この場合、溶剤を用いて樹脂組成物を液状に調整することもできるが、溶剤を用いなくてもよいなどの観点から、上記被膜を形成する樹脂組成物に含有される硬化性樹脂(硬化前の状態)が25℃で液状であることが好ましい。また、JIS Z8803に準拠して測定される25℃での粘度が1000〜10000mPa・sの範囲内であることが好ましい。
光硬化性樹脂としては、(メタ)アクリル樹脂などが挙げられる。(メタ)アクリル樹脂の(メタ)アクリルモノマーは、モノ(メタ)アクリレートであってもよいし、ポリ(メタ)アクリレートであってもよい。また、これらを組み合わせたものであってもよい。
モノ(メタ)アクリレートとしては、イソボルニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、ベンジル(メタ)アクリレート、4−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルアクリレートなどが挙げられる。
ポリ(メタ)アクリレートとしては、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、デカンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレンングリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンポリオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンポリオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、9,9−ビス[4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン、ポリエステルジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのEO付加物ジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAのEO付加物又はPO付加物のポリオールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルに(メタ)アクリレートを付加させたエポキシ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジビニルエーテル物、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンEO付加物トリ(メタ)アクリレート、トリスアクリロイルオキシエチルフォスフェート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、テトラフルフリルアルコールオリゴ(メタ)アクリレート、エチルカルビトールオリゴ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールオリゴ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールオリゴ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンオリゴ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールオリゴ(メタ)アクリレート、(ポリ)ウレタン(メタ)アクリレート、(ポリ)ブタジエン(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
光重合開始剤は、紫外線を吸収してラジカル重合を開始させる化合物であれば特に制限されることなく、従来から公知のものを用いることができる。具体的には、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、キサントン、フルオレノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、エチルアントラキノン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、4,4'−ジアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイドなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
熱重合開始剤としては、アゾイソブチルニトリル(AIBN)、ベンゾイルパーオキサイド(BPO)、ラウロイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルパーベンゾエート、シクロヘキサノンパーオキサイドなどの過酸化物などが挙げられる。
重合開始剤の含有量は、特に限定されるものではないが、樹脂組成物の硬化性などの観点から、0.001〜10質量%の範囲内であることが好ましい。より好ましくは0.01〜10質量%の範囲内、さらに好ましくは0.01〜5質量%の範囲内である。
上記被膜を形成する樹脂組成物は、本発明を阻害しない範囲内で、添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、粘着付与剤、ハイドロキノン、メルカプタンなどの安定剤、分子量調整剤、微細シリカなどの粘度調整剤、レべリング剤、酸化防止剤、金属不活性剤、難燃剤、難燃助剤、着色顔料、染料、分散剤などが挙げられる。
次に、本発明の端子付き被覆電線の一例について、図を用いて説明する。図1は本発明の端子付き被覆電線の一例を示す外観斜視図であり、図2は図1におけるA−A線縦断面図である。
図1および図2に示すように、端子付き被覆電線1は、電線導体3が絶縁被覆(絶縁体)4により被覆された被覆電線2の電線導体3と端子金具5が電気接続部6により電気的に接続されている。
端子金具5は、相手側端子と接続される細長い平板からなるタブ状の接続部51と、接続部51の端部に延設形成されているワイヤバレル52とインシュレーションバレル53からなる電線固定部54を有する。端子金具5は、金属製の板材をプレス加工することにより所定の形状に成形(加工)することができる。
電気接続部6では、被覆電線2の端末の絶縁被覆4を皮剥ぎして、電線導体3を露出させ、この露出させた電線導体3が端子金具5の片面側に圧着されて、被覆電線2と端子金具5が接続される。端子金具5のワイヤバレル52を被覆電線2の電線導体3の上から加締め、電線導体3と端子金具5が電気的に接続される。又、端子金具5のインシュレーションバレル53を、被覆電線2の絶縁被覆4の上から加締める。
端子付き被覆電線1において、一点鎖線で示した範囲が、樹脂組成物の被膜7により覆われる。具体的には、電線導体3の絶縁被覆4から露出する部分のうち先端より先の端子金具5の表面から、電線導体3の絶縁被覆4から露出する部分のうち後端より後の絶縁被覆4の表面までの範囲が、被膜7により覆われる。つまり、被覆電線2の先端2a側は、電線導体3の先端から端子金具5の接続部51側に少しはみ出すように被膜7で覆われる。端子金具5の先端5a側は、インシュレーションバレル53の端部から被覆電線2の絶縁被覆4側に少しはみ出すように被膜7で覆われる。そして、図2に示すように、端子金具5の側面5bも被膜7で覆われる。なお、端子金具5の裏面5cは被膜7で覆われなくてもよいし、覆われていてもよい。被膜7の周端は、端子金具5の表面に接触する部分と、電線導体3の表面に接触する部分と、絶縁被覆4の表面に接触する部分と、で構成される。
こうして、端子金具5と被覆電線2の外側周囲の形状に沿って、電気接続部6が被膜7により所定の厚さで覆われる。これにより、被覆電線2の電線導体3の露出した部分は被膜7により完全に覆われて、外部に露出しないようになる。したがって、電気接続部6は被膜7により完全に覆われる。被膜7は、電線導体3、絶縁被覆4、端子金具5のいずれとも密着性に優れるので、被膜7により、電線導体3および電気接続部6に外部から水分等が侵入して金属部分が腐食するのを防止する。また、密着性に優れるため、例えばワイヤーハーネスの製造から車両に取り付けるまでの過程において、電線が曲げられた場合にも、被膜7の周端で被膜7と、電線導体3、絶縁被覆4、端子金具5のいずれとの間にも隙間ができにくく、防水性や防食機能が維持される。
上記被膜を形成する樹脂組成物は、所定の範囲に塗布される。上記被膜を形成する樹脂組成物の塗布は、滴下法、塗布法、押し出し法等の公知の手段を用いることができる。上記被膜を形成する樹脂組成物の塗布の際には、加熱、冷却等により温度調節してもよい。
上記被膜を形成する樹脂組成物は、所定の厚みで所定の範囲に塗布される。その厚みは、0.01〜0.1mmの範囲内が好ましい。上記被膜を形成する樹脂組成物が厚くなりすぎると、端子金具5をコネクタへ挿入しにくくなる。上記被膜を形成する樹脂組成物が薄くなりすぎると、防食性能が低下しやすくなる。所定の厚みとするには、上記被膜を形成する樹脂組成物の25℃における粘度を所定の範囲内にすることが好ましい。
被覆電線2の電線導体3は、複数の素線3aが撚り合わされてなる撚線よりなる。この場合、撚線は、1種の金属素線より構成されていても良いし、2種以上の金属素線より構成されていても良い。また、撚線は、金属素線以外に、有機繊維よりなる素線などを含んでいても良い。なお、1種の金属素線より構成されるとは、撚線を構成する全ての金属素線が同じ金属材料よりなることをいい、2種以上の金属素線より構成されるとは、撚線中に互いに異なる金属材料よりなる金属素線を含んでいることをいう。撚線中には、被覆電線2を補強するための補強線(テンションメンバ)等が含まれていても良い。
電線導体3を構成する金属素線の材料としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、もしくはこれらの材料に各種めっきが施された材料などを例示することができる。また、補強線としての金属素線の材料としては、銅合金、チタン、タングステン、ステンレスなどを例示することができる。また、補強線としての有機繊維としては、ケブラーなどを挙げることができる。電線導体3を構成する金属素線としては、軽量化の観点から、アルミニウム、アルミニウム合金、もしくはこれらの材料に各種めっきが施された材料が好ましい。
絶縁被覆4の材料としては、例えば、ゴム、ポリオレフィン、PVC、熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上混合して用いても良い。絶縁被覆4の材料中には、適宜、各種添加剤が添加されていても良い。添加剤としては、難燃剤、充填剤、着色剤等を挙げることができる。
端子金具5の材料(母材の材料)としては、一般的に用いられる黄銅の他、各種銅合金、銅などを挙げることができる。端子金具5の表面の一部(例えば接点)もしくは全体には、錫、ニッケル、金などの各種金属によりめっきが施されていても良い。
なお、図1に示す端子付き被覆電線1では、電線導体の端末に端子金具が圧着接続されているが、圧着接続に代えて溶接などの他の公知の電気接続方法であってもよい。
以下に本発明の実施例、比較例を示す。なお、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
(1)被覆電線の作製
ポリ塩化ビニル(重合度1300)100質量部に対して、可塑剤としてジイソノニルフタレート40質量部、充填剤として重炭酸カルシウム20質量部、安定剤としてカルシウム亜鉛系安定剤5質量部をオープンロールにより180℃で混合し、ペレタイザーにてペレット状に成形することにより、ポリ塩化ビニル組成物を調製した。
次いで、50mm押出機を用いて、上記のポリ塩化ビニル組成物を、アルミ合金線を7本撚り合わせたアルミニウム合金撚線よりなる電線導体(断面積0.75mm)の周囲に0.28mm厚で押出被覆した。これにより被覆電線(PVC電線)を作製した。
(2)端子金具の圧着接続
作製した被覆電線の端末を皮剥して電線導体を露出させた後、自動車用として汎用されている黄銅製のオス形状の端子金具(タブ幅0.64mm)を被覆電線の端末に加締め圧着した。
(3)防食処理
被覆電線に端子金具を圧着したものにおいて、電線導体と端子金具との電気接続部を含む、図1の一点鎖線に示す範囲が覆われるように紫外線硬化性樹脂組成物を塗布して、露出している電線導体および端子金具のバレルを被覆した。この際、加圧ディスペンサを用いて一定量を塗布した。その後、塗布した紫外線硬化性樹脂組成物に紫外線を30秒間照射して、紫外線硬化性樹脂組成物の硬化処理を行い、端子付き被覆電線を作製した。被膜の厚さは0.05mmである。
(初期の破断伸びの測定)
紫外線硬化性樹脂組成物のシート状硬化物(膜厚200μm)を作製し、シート状硬化物から試験片として2号ダンベルを作製し、JIS K7113に準拠して、せん断引張試験を行った。
(熱老化後の破断伸びの測定)
紫外線硬化性樹脂組成物のシート状硬化物(膜厚200μm)を作製し、シート状硬化物を120℃で168時間放置した後、熱老化させたシート状硬化物から試験片として2号ダンベルを作製し、JIS K7113に準拠して、せん断引張試験を行った。
(銅接触熱老化後の破断伸びの測定)
銅板上に紫外線硬化性樹脂組成物のシート状硬化物(膜厚200μm)を作製し、銅板と接触させた状態でシート状硬化物を120℃で168時間放置した後、熱老化させたシート状硬化物から試験片として2号ダンベルを作製し、JIS K7113に準拠して、せん断引張試験を行った。
(平衡弾性率の測定)
銅板上に紫外線硬化性樹脂組成物のシート状硬化物(膜厚200μm)を作製し、銅板と接触させた状態でシート状硬化物を120℃で168時間放置した後、熱老化させたシート状硬化物から測定用試料(30mm×3mm×0.2mm)を切り出し、動的粘弾性測定装置(DMA)を用い、負荷歪み0.05%、周波数1〜10Hz、温度範囲150〜170℃の条件で貯蔵弾性率の測定を行った。得られた貯蔵弾性率の温度依存性曲線から温度によらず貯蔵弾性率がほぼ一定となる平衡弾性率を求めた。
(防食性能の評価)
防食処理が施された端子付き被覆電線について冷熱衝撃試験を行い、目視にて被膜に割れが生じているか否かを観察した。被膜に割れが生じていることが確認された場合を「NG」とした。1材料につき冷熱衝撃試験を10回行い、割れが確認された個体数から防食性能の評価をした。割れが確認された個体数の少ないほうが、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においてより防食性能に優れるといえる。冷熱衝撃試験は、−40℃で30分保持した後、85℃で30分保持する熱サイクルによる熱衝撃を防食処理が施された端子付き被覆電線に加えるものであり、これを500サイクル繰り返した。
Figure 2015185264
Figure 2015185264
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表1(実施例1)から、紫外線硬化性樹脂組成物のシート状硬化物の熱老化後の破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上であることにより、防食処理が施された端子付き被覆電線の被膜に割れが生じにくくなり、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても防食性能に優れることがわかる。
表2(実施例2)から、紫外線硬化性樹脂組成物のシート状硬化物の銅板と接触させた状態での熱老化後の破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において210%以上であることにより、防食処理が施された端子付き被覆電線の被膜に割れが生じにくくなり、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても防食性能に優れることがわかる。
表3(実施例3)から、紫外線硬化性樹脂組成物のシート状硬化物の銅板と接触させた状態での熱老化後の平衡弾性率が0.30MPa以下であることにより、防食処理が施された端子付き被覆電線の被膜に割れが生じにくくなり、振動や冷熱サイクルが生じる環境下においても防食性能に優れることがわかる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
1 端子付き被覆電線
2 被覆電線
3 電線導体
4 絶縁被覆
5 端子金具
6 電気接続部
7 被膜

Claims (10)

  1. 端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち先端より先の端子金具表面から、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち後端より後の絶縁被覆表面までの範囲が、樹脂組成物の被膜により覆われており、
    前記被膜を形成する樹脂組成物は、シート状に成形した状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上であることを特徴とする端子付き被覆電線。
  2. 端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち先端より先の端子金具表面から、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち後端より後の絶縁被覆表面までの範囲が、樹脂組成物の被膜により覆われており、
    前記被膜を形成する樹脂組成物は、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において210%以上であることを特徴とする端子付き被覆電線。
  3. 端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を含む、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち先端より先の端子金具表面から、前記電線導体の絶縁被覆から露出する部分のうち後端より後の絶縁被覆表面までの範囲が、樹脂組成物の被膜により覆われており、
    前記被膜を形成する樹脂組成物は、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後の平衡弾性率が0.30MPa以下であることを特徴とする端子付き被覆電線。
  4. 前記被膜を形成する樹脂組成物は、さらに、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後にJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において210%以上であることを特徴とする請求項1に記載の端子付き被覆電線。
  5. 前記被膜を形成する樹脂組成物は、さらに、シート状に成形し銅板に接触させた状態で120℃で168時間放置した後の平衡弾性率が0.30MPa以下であることを特徴とする請求項1に記載の端子付き被覆電線。
  6. 前記被膜を構成する樹脂組成物は、さらに、シート状に成形した状態で熱履歴を受ける前の初期においてJIS K7113に準拠して測定される破断伸びが、−40℃において130%以上、25℃において200%以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の端子付き被覆電線。
  7. 前記被膜を構成する樹脂組成物は硬化性樹脂を含有し、前記被膜は硬化物からなり、前記破断伸びの値または前記平衡弾性率の値は硬化後における値であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の端子付き被覆電線。
  8. 前記硬化性樹脂が光硬化性樹脂であることを特徴とする請求項7に記載の端子付き被覆電線。
  9. 前記硬化性樹脂を含有する樹脂組成物のJIS Z8803に準拠して測定される25℃での粘度が1000〜10000mPa・sの範囲内であることを特徴とする請求項7または8に記載の端子付き被覆電線。
  10. 前記端子金具の母材が銅または銅合金で構成され、前記電線導体の母材がアルミニウムまたはアルミニウム合金で構成され、前記電気接続部が異種金属間接触部となっていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の端子付き被覆電線。
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