JP2015176768A - フィラメント、偏光放射光源装置、偏波赤外放射ヒーター、および、フィラメントの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】偏波した電磁波を放射するフィラメントを提供する。
【解決手段】金属製の基材10と、基材10の上に配置された誘電体層11と、誘電体層11の内部または表面に配置された複数の金属粒子12とを有する。金属粒子12の形状は、長軸方向の径が、短軸方向の径より長くなっている金属粒子12の長軸方向は、誘電体層の面内方向について所定の方向に向けられている。金属粒子12は、局在表面プラズモンによる吸収を生じ、所定の波長の電磁波の偏光成分の放射強度を、それに直交する偏光成分の放射強度よりも強める。これにより、フィラメントから放射される光は、金属粒子の長軸方向に沿った偏光成分の強度が、短軸方向の偏光成分の強度よりも大きくなる。
【選択図】図2
【解決手段】金属製の基材10と、基材10の上に配置された誘電体層11と、誘電体層11の内部または表面に配置された複数の金属粒子12とを有する。金属粒子12の形状は、長軸方向の径が、短軸方向の径より長くなっている金属粒子12の長軸方向は、誘電体層の面内方向について所定の方向に向けられている。金属粒子12は、局在表面プラズモンによる吸収を生じ、所定の波長の電磁波の偏光成分の放射強度を、それに直交する偏光成分の放射強度よりも強める。これにより、フィラメントから放射される光は、金属粒子の長軸方向に沿った偏光成分の強度が、短軸方向の偏光成分の強度よりも大きくなる。
【選択図】図2
Description
本発明は、偏波した電磁波を放射するフィラメントに関し、さらに、このフィラメントを用いた光源装置やヒーターに関する。
電球、蛍光灯、LED等の光源は、電磁場の向きがランダムであることが知られている。このため、ある偏光成分のみを必要とする場合には、光源から出射された光を、光源とは別体の偏光板に導いて、これを通過させることにより所望の偏光成分のみを取り出して用いている。偏光板としては、染料等を溶解した高分子物質を一軸延伸して得た偏光板や、金属化合物ナノ粒子を分散したガラスを一軸延伸して得た偏光板等が知られている(特許文献1)。
従来のように、光源から出射された電磁場の向きがランダムな光を偏光板に導き、偏光板を通過させることにより所望の偏光成分を取り出す方法は、所望の偏光成分ではない偏光成分は、偏光板により遮蔽される。偏光板によって遮蔽された電磁波のエネルギーは利用されない。このため、光源に投入された電力に対し、取り出される偏光(電磁波)エネルギーの割合は低く(約50%)、エネルギー変換効率を大きくすることができない。
本発明の目的は、偏波した電磁波を放射するフィラメントを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のフィラメントは、金属製の基材と、基材の上に配置された誘電体層と、誘電体層の内部または表面に配置された複数の金属粒子とを有する。金属粒子の形状は、長軸方向の径が、短軸方向の径より長い。金属粒子の長軸方向は、誘電体層の面内方向について所定の方向に向けられている。
本発明にかかるフィラメントは、金属粒子の局在表面プラズモン共鳴の作用により、金属粒子の長軸方向に偏波した電磁波を放射することができる。
<フィラメントの構造>
本発明のフィラメントは、図1、図2に示すように、金属製の基材10と、基材10の上に配置された誘電体層11と、誘電体層11の内部または表面に配置された複数の金属粒子12とを有する。金属粒子12の形状は、長軸方向の径が、短軸方向の径より長くなっている(アスペクト比(=長軸径/短軸径)>1)。金属粒子12の長軸方向は、誘電体層11の面内方向について所定の方向に向けられている。なお、基材10が線材であり、誘電体層11が線材の基材10の周囲を覆っている場合、上記面内方向とは、線材の表面に沿った曲面内の方向をいう。
本発明のフィラメントは、図1、図2に示すように、金属製の基材10と、基材10の上に配置された誘電体層11と、誘電体層11の内部または表面に配置された複数の金属粒子12とを有する。金属粒子12の形状は、長軸方向の径が、短軸方向の径より長くなっている(アスペクト比(=長軸径/短軸径)>1)。金属粒子12の長軸方向は、誘電体層11の面内方向について所定の方向に向けられている。なお、基材10が線材であり、誘電体層11が線材の基材10の周囲を覆っている場合、上記面内方向とは、線材の表面に沿った曲面内の方向をいう。
金属粒子は、局在表面プラズモン(Localized Surface Plasmon Resonance;LSPR)による吸収を生じ、所定の波長の電磁波の偏光成分の放射強度を、それに直交する偏光成分の放射強度よりも強める。これにより、フィラメントから放射される光は、金属粒子の長軸方向に沿った偏光成分の強度が、短軸方向の偏光成分の強度よりも大きくなる。
フィラメントは、電流供給等によりエネルギーの供給を受けると電磁波を放射する。このとき、放射される電磁波の放射率ε(λ)は、キルヒホッフの法則によって反射率R(λ)と式(1)の関係にあることが知られている。
ε(λ)=1−R(λ) ・・・(1)
式(1)から明らかなように、特定の波長λにおけるフィラメントの反射率R(λ)を低下させることにより、その特定波長λの放射率ε(λ)を向上させることができる。
本発明では、金属粒子の長軸方向の局在表面プラズモン共鳴の作用により、所望の方向(長軸方向)の反射率Rを低下させることにより、その方向の電磁波の放射率ε(λ)を高め、所望の方向(長軸方向)に偏波した電磁波をフィラメントから出射することができる。この方法では、偏波方向が所望の方向と直交する方向(短軸方向)については、電磁波の放射率が向上せず、電磁波の放射率が低いままである。よって、所望の方向と直交する方向に偏波した電磁波は放射されないか、放射されたとしても低い割合である。したがってフィラメントは、所望の方向に直交する方向に偏波した電磁波を放射してエネルギーを失うことなく、所望の方向に偏波した電磁波の放射するため、エネルギー変換効率が向上する。
金属粒子の長軸方向の局在表面プラズモン共鳴の作用により、所望の方向(長軸方向)の反射率Rを低下させる原理は以下の通りである。フィラメント等の物体の反射率Rは、物体の光の吸収率が高いほど低下することが周知である。一方、金属粒子は、局在表面プラズモン共鳴により、金属の種類およびその粒径に応じた所定の波長の光を吸収することが知られている(例えばステンドグラス)。
本発明では、金属粒子の長軸方向に局在表面プラズモン共鳴を生じさせ、短軸方向については生じさせないことにより、所望の方向(長軸方向)についてのみ吸収率を高め、反射率Rを低下させる。これにより、所定の方向(長軸)に偏波した電磁波を放射できる。
以下、具体的に説明する。図1には、本発明の実施形態にかかるフィラメントの断面図を示す。図2(a)、(b)に金属ナノロッド12のサイズを誇張して示したように、図1のフィラメントには、図2(a)、(b)のように誘電体層11の表面または内部に金属粒子(以下、金属ナノロッドと呼ぶ)12が備えられている。
ここで金属ナノロッド12とは、ロッド状の金属微粒子をいうが、厳密にロッド状である必要はなく、長軸と短軸を有する形状であればどのような形状であってもよい。例えば、角柱状や、チューブ状、断面が楕円状等のものも含まれる。
金属ナノロッド12は、局在表面プラズモン共鳴を励起することができる金属材料であって、基材10が所望の波長の光を放射する際に加熱される温度以上の融点を有する材料で構成されている。例えばTa、Pt、Rh、Os、Mo、Ir、Cr、V、W、Au、Ag、AlおよびCuのうちいずれかを含有する材料により構成する。
金属粒子の長軸方向の長さは、局在表面プラズモン共鳴により、所定波長の電磁波を吸収する長さに設定されている。金属ナノロッド12の短軸方向の長さは、局在表面プラズモン共鳴による所定波長の電磁波の吸収が生じない長さであるか、または、局在表面プラズモン共鳴による所定波長の電磁波の吸収強度が長軸方向よりも弱まる長さに設定されている。
具体的には、金属粒子の長軸方向の長さは、100nm未満であることが望ましい。その理由は、図3のグラフに示すように、金属ナノロッド12の長軸長さが100nm以上であると、局在表面プラズモン共鳴による電場増強効果(偏光比)を得ることができないためである。ただし、図3は、金属ナノロッド12(材質Ta、短軸方向(X方向)の長さ2nm)について、長軸方向(Y方向)の長さを変化させ、偏光比(Y方向偏光強度/X方向偏光強度)と長軸方向との関係をシミュレーションにより求めたものである。
また、金属ナノロッド12の長軸方向の長さおよび材質により、吸収する電磁波の波長が変化するため、放射が増強される偏波した電磁波の波長が変化する。よって、金属ナノロッド12の長軸方向の長さおよび材質は、放射させたい電磁波の波長に応じて、予めシミュレーションまたは実験により定めておく。
偏波した電磁波の波長は、例えば赤外光または可視光のうちの所望の波長に設定することができる。波長が赤外光に設定されている場合には、偏光した赤外光で効率よく物体を加熱する赤外ヒーターとして好適である。可視光に設定されている場合には、偏光した可視光を出射する可視光源として好適である。
金属ナノロッド12の短軸方向の長さは、短軸方向の金属ナノロッド12と光との相互作用が弱まり、局在表面プラズモン共鳴による光吸収が弱まる大きさであることが望ましい。具体的には、2nm未満であることが望ましい。
金属粒子の長軸方向は、基材の表面に平行に配置され、かつ、所定の方向に向けられている場合にはさらに望ましい。
なお、金属ナノロッド12の整列方向については、特に制限はなく、例えば図4(a)〜(c)に金属ナノロッド12が誘電体11の表面にある場合を、図5(a)〜(c)に金属ナノドット12が誘電体11の内部にある場合を示したように、金属ナノロッド12が向く方向を、所望の方向に設定することができる。具体的には、図4(a)および図5(a)で示すようにフィラメントの長手方向と平行に向けた例であり、図4(b)および図5(b)に示すように長手方向と垂直に向けた例であり、図4(c)および図5(c)のように長手方向と一定の角度をもつように向けた例である。また、図4(a)〜(c)、図5(a)〜(c)は、金属ナノロッド12が一定の間隔で整列している場合を示したが、一定の間隔で整列していなくてもよい。例えば、図6(a)〜(c)に示すように金属ナノロッド12は、所定の方向を向いていれば、ランダムな間隔で配置されていても構わない。
また、本発明において、金属ナノロッド12の長軸の向きは、誘電体層の面内方向について所定の方向を向く成分を有していればよい。すなわち、金属ナノロッド12の長軸方向が、完全に所定の方向に一致していなくてもよく、所定の方向の成分を持っていればよい。よって、金属ナノロッド12の長軸方向は、すべて平行でなくてもよく、多少ばらけていてもよい。例えば、金属ナノロッド12同士の長軸のなす角度が150〜180°程度の範囲内にあればよい。
本実施形態にかかるフィラメントの基材10は、加熱により所望の波長の電磁波を放射する温度以上の融点を有する金属、例えば、W、Ta、Mo、Nb、Ir、Ru、Rh、V、Cr、Zr、Pt、C、HfC、TaC,ZrC、TiN、ZrN、HfN、TiB2、ZrB2およびHfB2のうち、いずれかを含有する材料により構成する。
本実施形態にかかるフィラメントの誘電体層11は、放射させるべき所定波長の電磁波に対して透明であり、かつ、基材10の加熱温度以上の融点を有する誘電体材料により構成される。例えばHfO2、ZrO2、Y2O3、Lu2O3、MgO、Al2O3、ThO2、Yb2O3およびBNのうちいずれかを含有する材料により構成する。
本実施形態にかかるフィラメントのうち、図2(a)にように表面に金属ナノロッド12を備えたフィラメントの製造方法を説明する。まず基材10上に誘電体をスパッタリング法、電子ビーム蒸着法、ゾルゲル法、MOD法(金属有機化合物分解法)など任意の方法で成膜する。その後、金属ナノロッドを溶媒に分散した溶液(溶媒:例えば、水、アルコール類、芳香族類等)を用意し、この溶液に、せん断応力を加えながら塗布することで、金属ナノロッド12が一方向に整列した溶液の塗膜を形成することができる。この塗布方法は、金属ナノロッドを整列させながら、分散溶液を均一に塗布できる方法であれば特に制限は無いが、せん断応力を加えやすい、例えばスライドコーター、スロットダイコーター、バーコーター等を用いることが望ましい。その後、上記溶液を乾燥させることにより、図2(a)の構造のフィラメントを製造することができる。この製造方法の場合、基材10の形状は、金属ナノロッド12の溶液を容易に塗布することができるように、板状ものを用いることが好ましい。
<フィラメントを用いた光源およびヒーター構成>
図7には、本実施形態にかかるフィラメントを利用した偏光放射光源装置(白熱電球)1の構造を示す。白熱電球21は、透光性気密容器24と、透光性気密容器24の内部に配置したフィラメント22と、フィラメント22の両端に電気的に接続されるとともにフィラメント22を支持するリード線23とを備える。透光性気密容器24は、例えばガラスバルブにより構成する。透光性気密容器24の内部は10−1〜10−6Paの高真空状態とする。透光性気密容器24の封止部には口金25を接合する。
図7には、本実施形態にかかるフィラメントを利用した偏光放射光源装置(白熱電球)1の構造を示す。白熱電球21は、透光性気密容器24と、透光性気密容器24の内部に配置したフィラメント22と、フィラメント22の両端に電気的に接続されるとともにフィラメント22を支持するリード線23とを備える。透光性気密容器24は、例えばガラスバルブにより構成する。透光性気密容器24の内部は10−1〜10−6Paの高真空状態とする。透光性気密容器24の封止部には口金25を接合する。
なお、本実施形態にかかるフィラメントを利用した偏光赤外放射ヒーターについても、図7と同様の構造を採用することができる。
本発明にかかるフィラメントを用いて可視偏光放射光源装置を構成することにより、局在表面プラズモン共鳴により所定の電磁波の偏光成分を増強することができるため、偏光板等を用いることなくディスプレイや窓ガラス等に反射光が映りにくい照明を提供することができる。また、この可視光源装置を車両用のヘッドライトとして用いることにより、道路からの反射光を抑制可能なヘッドライトが得られる。具体的には、雨天時にヘッドライトが道路に照射されても反射しにくく、対向車の眩しさが低減可能なヘッドライトを提供できる。
また本発明にかかるフィラメントを偏光赤外放射ヒーター(熱源装置)に使用すると、偏光板等を用いることなく電磁波の反射成分を低減して効率よく対象物を温めることができる。
また、本発明のフィラメントは、所望の偏光を放射できるだけでなく、所望の偏光と直交する偏光の放射が抑制されるため、フィラメントに供給された電力のほとんどを所望の偏光の放射に用いることができる。これにより、電力から所望の方向に偏波した電磁波への変換効率が向上したフィラメントを提供できる。
<実施例1>
実施例1にかかるフィラメントを以下のように製造した。実施例1のフィラメントは、基材10がTa、誘電体層11がHfO2、金属ナノロッド12がTaによってそれぞれ構成されている。まず、平板状のTa基材10を用意し、基材10上にスパッタリング法によりHfO2の誘電体層11を成膜した。スパッタリングによる成膜時の基材10の温度は300℃、成膜速度は1.0A/sとした。次に、溶媒(トルエン)にTa製の金属ナノロッド12が分散された溶液を用意した。金属ナノロッド12のサイズは、2nm×7.5nm×2nm(アスペクト比(=長軸/短軸)=3.75)である。この金属ナノロッド12の分散溶液を、誘電体層(HfO2)11を成膜したTa基材10の上へ、スライドコーターを用いて塗布し、塗膜を形成した。このとき、スライドコーターの基材10に対する相対的な移動方向は、放射させたい電磁波の偏波方向に設定した。その後、真空中120℃で塗膜を乾燥させ、図2のように誘電体層11の表面に、金属ナノロッド12が備えられたフィラメントを製造した。金属ナノロッド12は、長軸方向がスライドコーターの相対的な移動方向に向いていた。
実施例1にかかるフィラメントを以下のように製造した。実施例1のフィラメントは、基材10がTa、誘電体層11がHfO2、金属ナノロッド12がTaによってそれぞれ構成されている。まず、平板状のTa基材10を用意し、基材10上にスパッタリング法によりHfO2の誘電体層11を成膜した。スパッタリングによる成膜時の基材10の温度は300℃、成膜速度は1.0A/sとした。次に、溶媒(トルエン)にTa製の金属ナノロッド12が分散された溶液を用意した。金属ナノロッド12のサイズは、2nm×7.5nm×2nm(アスペクト比(=長軸/短軸)=3.75)である。この金属ナノロッド12の分散溶液を、誘電体層(HfO2)11を成膜したTa基材10の上へ、スライドコーターを用いて塗布し、塗膜を形成した。このとき、スライドコーターの基材10に対する相対的な移動方向は、放射させたい電磁波の偏波方向に設定した。その後、真空中120℃で塗膜を乾燥させ、図2のように誘電体層11の表面に、金属ナノロッド12が備えられたフィラメントを製造した。金属ナノロッド12は、長軸方向がスライドコーターの相対的な移動方向に向いていた。
得られたフィラメントの表面に、図8のように金属ナノロッド12の長軸方向に偏波面が向けられた偏光(X方向)と、短軸方向に偏波面が向けられた偏光(Y方向)をそれぞれ照射して、それぞれの反射率(R)を測定した。その結果を図9に示す。図9のように、Y方向のみ1.5μmを中心とする波長に吸収が生じ、反射率(R)が低下していた。この反射率から放射率(ε)を計算により求め、その結果を図9に示す。図9のように、Y方向のみ波長約1.5μmを中心として、放射率が増強されていた。波長1.5μmにおける偏光比(Y成分/X成分)は11であった。
図9より、実施例1のフィラメントは、波長1.5μmを中心にY方向に偏波した赤外光を放射することが確認できた。このフィラメントを用いることにより、Y方向に偏波した赤外光を放射する光源やヒーターを製造可能である。
<実施例2>
<実施例2>
実施例2として、金属ナノロッド12のサイズを2nm×5nm×2nm(アスペクト比2.5)に変更し、他の条件は、実施例1と同じにしてフィラメントを製造した。
得られたフィラメントについて反射率を測定したところ、図10のように、Y方向のみ波長1.1μm付近を中心として、放射率が増強されていた。波長1.1μmにおける偏光比(Y成分/X成分)は11であった。
図10より、実施例1のフィラメントは、波長1.1μm付近を中心にY方向に偏波した赤外光を放射することが確認できた。波長1.1μmにおける偏光比(Y成分/X成分)は4.2であった。
<実施例3>
実施例3として、金属ナノロッド12のサイズを2nm×10nm×2nm(アスペクト比5)に変更し、他の条件は、実施例1と同じにしてフィラメントを製造した。
得られたフィラメントについて反射率を測定したところ、図11のように、Y方向のみ波長1.8μm付近を中心として、放射率が増強されていた。波長1.8μmにおける偏光比(Y成分/X成分)は14であった。
10…基材、11…誘電体層、12…金属ナノロッド、21…発光装置、22…フィラメント、23…リード線、24…透光性気密容器、25…口金
Claims (14)
- 金属製の基材と、前記基材の上に配置された誘電体層と、前記誘電体層の内部または表面に配置された複数の金属粒子とを有し、
前記金属粒子の形状は、長軸方向の径が、短軸方向の径より長く、
前記金属粒子の長軸方向は、前記誘電体層の面内方向について所定の方向に向けられていることを特徴とするフィラメント。 - 請求項1に記載のフィラメントにおいて、前記金属粒子の長軸方向の長さは、局在表面プラズモン共鳴により、所定波長の電磁波を吸収する長さであることを特徴とするフィラメント。
- 請求項1または2に記載のフィラメントにおいて、前記金属粒子の長軸方向の長さは、100nm未満であることを特徴とするフィラメント。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフィラメントにおいて、前記金属粒子の短軸方向の長さは、局在表面プラズモン共鳴による前記所定波長の電磁波の吸収が生じない長さであるか、または、局在表面プラズモン共鳴による前記所定波長の電磁波の吸収強度が前記長軸方向よりも弱まる長さに設定されていることを特徴とするフィラメント。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のフィラメントにおいて、前記金属粒子の短軸方向の長さは、2nm未満であることを特徴とするフィラメント。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のフィラメントにおいて、前記金属粒子の長軸方向は、前記基材の表面に平行に配置され、かつ、前記所定の方向に向けられていることを特徴とするフィラメント。
- 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のフィラメントにおいて、前記フィラメントから放射される光は、前記金属粒子の前記長軸方向の偏光成分の強度が、前記短軸方向の偏光成分の強度よりも大きいことを特徴とするフィラメント。
- 請求項2または4に記載のフィラメントにおいて、前記所定波長の電磁波は、赤外光または可視光であることを特徴とするフィラメント。
- 請求項2,4および8のいずれか1項に記載のフィラメントにおいて、前記誘電体層は、前記所定波長の電磁波に対して透明であることを特徴とするフィラメント。
- 金属性の基材と、前記基材の上に配置された誘電体層と、前記誘電体層の内部または表面に配置された金属粒子とを有し、
前記金属粒子は、局在表面プラズモン共鳴による吸収を生じ、所定の波長の電磁波の偏光成分の放射強度を、それに直交する偏光成分の放射強度よりも強めることを特徴とするフィラメント。 - 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のフィラメントを用いた偏光放射光源装置。
- 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のフィラメントを用いた偏波赤外放射ヒーター。
- 長軸方向の径が短軸方向の径より長い金属粒子が分散された溶液に、せん断能力を加えながら基材上に塗布することにより、前記金属粒子の長軸方向が面内方向について所定の方向に向けられた層を形成する工程を含むフィラメントの製造方法。
- 請求項13のフィラメントの製造方法において、前記層を形成する工程の前に、前記基材の表面に誘電体層を形成し、前記層を前記誘電体層の上に形成することを特徴とするフィラメントの製造方法。
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