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JP2015174744A - ガラスロールの製造方法 - Google Patents

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JP2015174744A
JP2015174744A JP2014053664A JP2014053664A JP2015174744A JP 2015174744 A JP2015174744 A JP 2015174744A JP 2014053664 A JP2014053664 A JP 2014053664A JP 2014053664 A JP2014053664 A JP 2014053664A JP 2015174744 A JP2015174744 A JP 2015174744A
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森 弘樹
Hiroki Mori
弘樹 森
彰夫 中林
Akio Nakabayashi
彰夫 中林
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Abstract

【課題】巻取り部の巻き取りによって生じる張力が、搬送部のガラスフィルムリボンに作用することを防止するのみならず、ガラスフィルムリボンが破断した場合であっても、ガラスフィルムリボンの巻き取りを継続して行えるガラスロールの製造方法を提供する。
【解決手段】横搬送部4と巻取り部5との間に、ガラスフィルムリボンGが弛む弛み部9を設け、保護シートリボン供給部6は、弛み部9の下方を通過するように保護シートリボンSを供給することにより、ガラスフィルムリボンGが破断しても、弛み部9の下方を通過する保護シートリボンSによって、横搬送部4から搬送される後続のガラスフィルムリボンGを受けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスフィルムリボンと保護シートリボンとを重ね合わせてロール状に巻き取って得られるガラスロールの製造方法に関する。
近年、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイに代表されるフラットパネルディスプレイや、太陽電池のパネル等に使用されるガラス基板は、各種分野において、薄肉化が推進されたガラスフィルムの使用が望まれている。
この種のガラスフィルムの製造工程では、成形部で成形された帯状のガラスフィルム(以下、ガラスフィルムリボンという。)を巻き芯等の外周にロール状に巻き取ることが行われる。成形部で製造されたガラスフィルムリボンには、幅方向の両端部に厚肉の耳部が作製されるため、ロール状に巻き取るためには、搬送部上において厚肉の耳部を切断する必要がある。
搬送部上における耳部の切断の際、ガラスフィルムリボンに外力がかかると、切断部を起点として、意図しない方向にクラックが進展して耳部の切断が停止するおそれがある。そのため、ガラスフィルムリボンをロール状に巻き取る際には、搬送部のガラスフィルムリボンに過度な張力がかからないようにする必要がある。
上記の問題に対して、下記特許文献1では、巻取り部と搬送部との間に搬送されたガラスフィルムリボンが弛む弛み部を設けている。これにより、巻き取り部の巻取りによってガラスフィルムリボンに作用する張力が、弛み部によって打ち消されるため、搬送部のガラスフィルムリボンに引張応力が作用するのを防止している。
国際公開第2012−074979号
しかし、上記特許文献1の方法では、ガラスフィルムリボンの弛み部に曲げ応力が生じる。ガラスフィルムリボンの両端面及びそれらに連なる表裏面の縁部には、耳部等の切断によってクラックが残存しているおそれがあるため、ガラスフィルムリボンの弛み部に曲げ応力が作用すると、このクラックを起点として、ガラスフィルムリボンが破断することがある。
そのため、ガラスフィルムリボンが破断した場合、搬送部から搬送されるガラスフィルムリボンを巻取り部まで搬送することができなくなるため、ガラスフィルムリボンの巻き取りを継続できなくなるという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑み、巻取り部の巻き取りによって生じる張力が、搬送部のガラスフィルムリボンに作用することを防止するのみならず、ガラスフィルムリボンが破断した場合であっても、ガラスフィルムリボンの巻き取りを継続して行えるガラスロールの製造方法を提供する。
上記の課題を解決するためになされた本発明は、搬送部によって搬送されるガラスフィルムリボンを、保護シートリボン供給部から供給される保護シートリボン上に重ね合わせた後に、巻取り部でロール状に巻き取ることでガラスロールを製造するガラスロールの製造方法において、搬送部と巻取り部との間に、ガラスフィルムリボンが弛む弛み部を設け、保護シートリボン供給部は、弛み部の下方を通過するように保護シートリボンを供給することを特徴としている。
搬送部と巻取り部との間に、搬送されたガラスフィルムリボンが弛む弛み部を設け、保護シートリボンが弛み部の下方を通過して巻取り部に供給される構成としている。このようにすれば、ガラスフィルムリボンの弛み部に曲げ応力が生じ、ガラスフィルムリボンの両端面及びそれらに連なる表裏面の縁部に形成されたクラックを起点として、ガラスフィルムリボンが破断しても、弛み部の下方を通過する保護シートリボンによって、搬送部から搬送される後続のガラスフィルムリボンを受け、巻取り部へ誘導することができる。従って、ガラスフィルムリボンが破断した場合でも、ガラスフィルムリボンの巻き取りを継続して行うことができる。
巻取り部の最外層は、保護シートリボンであることが好ましい。このようにすれば、巻取り部で巻き取られたガラスフィルムリボンの外周側は、保護シートリボンによって押さえ付けられた状態で巻き取られる。そのため、ガラスフィルムリボンが破断した場合における後続のガラスフィルムリボンは、巻取り部から脱離することなく、確実に継続して巻き取ることができる。
保護シートリボンは、弛み部の上流端よりも上流側から供給されるようにしてもよい。このようにすれば、ガラスフィルムリボンが弛み部で破断したとしても、搬送部によって搬送される後続のガラスフィルムリボンを確実に保護シートリボン上で受けることができる。
弛み部と巻取り部とは、連続していることが好ましい。このようにすれば、ガラスフィルムリボンを弛ませたまま直接、ガラスフィルムリボンを巻取り部へ供給することができる。これにより、装置の簡素化が図られると共に、ガラスフィルムリボンが破断しても、適切に後続のガラスフィルムリボンの巻き取りを継続できる。
保護シートリボンの供給経路は、搬送部におけるガラスフィルムリボンの搬送経路を基準として、上流側に移行するに連れて1°〜45°の範囲で下方側に傾斜していることが好ましい。このようにすれば、ガラスフィルムリボンが破断した場合における後続のガラスフィルムリボンが保護シートリボンによって適切に受けられる。
弛み部の下方への弛み量をh[mm]、弛み部の下方端から弛み部の上流端までの搬送方向距離をw[mm]とした場合、0<h/w≦2なる関係を満足するようにしてもよい。このようにすれば、弛み部はその機能を有効に発揮し得る状態となる。
弛み部の下流端と巻取り部との間に、第2搬送部が配設されているのが好ましい。このようにすれば、ガラスフィルムリボンと第2搬送部の搬送面との間に保護シートリボンを介在させることができる。これにより、ガラスフィルムリボンが第2搬送部の搬送面と直接接触して、ガラスフィルムリボンに傷が付くのを防止できる。
以上のように、本発明によれば、巻取り部の巻き取りによって生じる張力が、搬送部のガラスフィルムリボンに作用することを防止できるのみならず、ガラスフィルムリボンが破断した場合であっても、ガラスフィルムリボンの巻き取りを継続して行うことができる。
本発明におけるガラスロールの製造方法を実行するガラスロールの製造装置を示す側面図である。 図1のガラスロールの製造方法であって、ガラスフィルムリボンの弛み部の下方に保護シートリボンが通過している状態を示す部分側面図である。 本発明の第2実施形態に係るガラスロールの製造方法の使用態様を示す側面図である。 図1のガラスロールの製造方法を実行するガラスロールの製造装置の変形例を示す側面図である。
以下、本発明のガラスロールの製造方法の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、例えば、オーバーフローダウンドロー法によってガラスフィルムリボンを製造する場合について説明する。
図1のガラスロール製造装置1は、主たる構成要素として、成形部2と、方向変換部3と、搬送部としての横搬送部4と、巻取り部5と、保護シートリボン供給部6とで構成されている。成形部2で成形されたガラスフィルムリボンGは、成形部2の鉛直下方に設けられた方向変換部3によって、ガラスフィルムリボンGの搬送方向が変換される。搬送方向が変換されたガラスフィルムリボンGの進行方向前方には、ガラスフィルムリボンGを横方向に搬送する横搬送部4が設けられている。横搬送部4における搬送経路の下流側には、横搬送部4から搬送されたガラスフィルムリボンGをロール状に巻き取ってガラスロールRを製造する巻取り部5が設けられている。横搬送部4と、巻取り部5との間には、横搬送部4を通過したガラスフィルムリボンGに、下方側から保護シートリボンSを重ね合わせて巻取り部5へと供給する保護シートリボン供給部6が配設されている。なお、本実施形態では横搬送部4が、ガラスフィルムリボンGを水平方向に搬送するように構成されているが、水平方向に対して上下にそれぞれ45°未満の範囲内(好ましくは30°未満の範囲内)で傾斜していてもよい。
成形部2は、溶融ガラスGmを鉛直下方に連続的に引き出す、いわゆるオーバーフローダウンドロー法によるガラスフィルムリボンGの成形装置を示している。成形部2は、上方から順に、成形領域2a、徐冷領域2b、及び冷却領域2cを有している。なお、成形部2は、スロットダウンドロー法や、リドロー法などの他のダウンドロー法を実行するものであってもよい。
方向変換部3は、成形部2の鉛直方向下方に配置されており、複数のローラを円弧上に湾曲させて設けられている。これにより、成形部2から鉛直下方に引き出されたガラスフィルムリボンGの搬送方向を鉛直方向から横方向に変換することができる。
横搬送部4は、方向変換部3で方向変換されたガラスフィルムリボンGに送りを付与して、ガラスフィルムリボンGを巻取り部5へと搬送するものである。横搬送部4は、ガラスフィルムリボンGの下面に対向配置された無端ベルト41と、無端ベルト41の内周側の二箇所に離間して配置された回転体42、43と、二つの回転体42、43の少なくとも一方を回転駆動させる図示しない駆動源とで構成されている。無端ベルト41は、ガラスフィルムリボンGの幅方向寸法よりも小さな幅方向寸法を有している。方向変換部3および横搬送部4によるガラスフィルムリボンGの搬送速度は、成形部2から引き出されるガラスフィルムリボンGの成形速度(成形部2からのガラスフィルムリボンGの流下速度)と同一に設定されている。横搬送部4の上方には、ガラスフィルムリボンGの幅方向両端部に形成された耳部Gxを切断する切断装置7が設けられている。切断装置7は、ガラスフィルムリボンGの長手方向に延びる図示しない切断予定線を局部的に加熱する局部加熱手段としてのレーザー照射部7aと、ガラスフィルムリボンGの切断予定線を局部的に冷却する冷却手段としての冷却水噴射部7bとで構成されている。また、横搬送部4の下流端側には、横搬送部4から搬送されたガラスフィルムリボンGを支持する支持ローラ8が離間して設けられている。
保護シートリボン供給部6は、横搬送部4における搬送経路の下流側の下方に設けられている。保護シートリボン供給部6は、保護シートリボンSを巻き出す巻出しローラ6aと、巻出しローラ6aから巻き出された保護シートリボンSに所定の巻出し張力を付与して巻取り部5へと保護シートリボンSを供給する供給ローラ6bとを有している。供給ローラ6bは、横搬送部4の下流端側に離間して設けられた支持ローラ8の下方に配設されている。なお、供給ローラ6bには保護シートリボンSの巻出し張力を検知する図示しない検知手段が設けられている。
横搬送部4の搬送経路の下流に設けられた巻取り部5は、横搬送部4から搬送されたガラスフィルムリボンGをロール状に巻き取るものである。横搬送部4から搬送されたガラスフィルムリボンGは、支持ローラ8を通過して巻取り部5へと送られる。巻取り部5には図示しないモータが設けられており、巻取り部5に設けられたモータの回転速度(巻取り速度、以下同じ。)を調節することにより、支持ローラ8と、巻取り部5との間に、ガラスフィルムリボンGが弛む弛み部9が形成される。また、巻取り部5には、ガラスフィルムリボンG(詳しくは、後述の製品ガラス部Ga)の弛み量を計測する図示しない計測手段が設けられている。ガラスフィルムリボンGの弛み量を計測手段で計測することにより、ガラスフィルムリボンGの弛み量が所定の弛み量となるように、巻取り部5の巻取り速度が調節される。なお、ガラスフィルムリボンGの弛み量を計測する計測手段としては、赤外線やレーザ、超音波センサなど適宜選択することができる。
次に、上記のガラスロール製造装置1を用いたガラスロールの製造方法について、図1及び図2に基づいて説明する。
先ず、図1に示すように、成形部2の成形領域2aに設けられている楔状の断面形状を有する成形体21に、溶融ガラスGmを供給すると共に、成形体21の頂部から両側方に溢れ出た溶融ガラスGmをその下端部で融合させて流下させる。これにより、溶融ガラスGmからフィルム状のガラスフィルムリボンGが成形される。成形部2から溢れ出た溶融ガラスGmは、下方に移動するにしたがって、次第に粘度が高くなり、形状を維持できる十分な粘度に達した後、徐冷領域2bで除歪され、さらに冷却領域2cで室温付近まで冷却される。このとき成形されるガラスフィルムリボンGの幅方向中央部には、巻取り部5でロール状に巻き取られる製品ガラス部Gaが形成され、製品ガラス部Gaの幅方向両端部には、耳部Gxが形成される。
徐冷領域2bおよび冷却領域2cには、成形部2におけるガラスフィルムリボンGの搬送経路を上流側から下流側に至る複数個所に、一対のローラ群22が配置されている。一対のローラ群22は、ガラスフィルムリボンGの幅方向両端部に設けられた耳部Gxを下方に案内するように配置されている。なお、本実施形態では、最上部に配設されたローラが、ガラスフィルムリボンGの幅方向両端部を冷却する冷却ローラとして機能すると共に、ガラスフィルムリボンGを下方に引き出すための駆動ローラとしても機能している。一方、成形部2内の残りのローラは、空転ローラ及び引張ローラとしてガラスフィルムリボンGを下方に案内する機能を果たしている。
成形部2から引き出されたガラスフィルムリボンGは、成形部2の鉛直下方に配された方向変換部3によって、進行方向を鉛直方向から横方向へ変換される。方向変換部3によって搬送方向が変換されたガラスフィルムリボンGは、ガラスフィルムリボンGの進行方向前方に設けられた横搬送部4に移載される。横搬送部4に移載されたガラスフィルムリボンGは、横搬送部4によって巻取り部5側に向かう送りが付与される。
横搬送部4上のガラスフィルムリボンGの幅方向両側の長手方向に延びる図示しない切断予定線(製品ガラス部Gaと、耳部Gxとの境界部)に沿って、初期クラックを進展させることにより、ガラスフィルムリボンGの耳部Gxを切断する。ガラスフィルムリボンGの耳部Gxの切断は、先ず、切断装置7の上流側に配された局部加熱手段(本実施形態では、レーザー照射部7a)で局部的に加熱する。ガラスフィルムリボンGは、横搬送部4上を上流から下流へと搬送されるので、ガラスフィルムリボンGが横搬送部4上の移動に伴い、切断予定線がレーザー照射手段7aによって局部的に加熱される。
さらに、加熱された切断予定線上のガラスフィルムリボンGは、レーザー照射手段7aの下流側に配された冷却手段(本実施形態では、冷却水噴射部7b)によって急冷却される。このとき、ガラスフィルムリボンGの切断予定線に沿って冷却されるため、ガラスフィルムリボンGの幅方向両側に設けられた切断予定線に沿って熱応力が発生する。この熱応力によって、ガラスフィルムリボンGの厚み方向に初期クラックが進展し、ガラスフィルムリボンGの幅方向両端部の耳部Gxが製品ガラス部Gaから切断される。
長尺のガラスフィルムリボンGは、長手方向に延びた切断予定線に沿って連続的に切断される。これにより、ガラスフィルムリボンGの製品ガラス部Gaと耳部Gxとを分割することができる。ガラスフィルムリボンG(具体的には、製品ガラス部Ga)は、横搬送部4上を継続して下流側に搬送され、横搬送部4の下流端から離間して配された支持ローラ8へと送られる。一方、横搬送部4上でガラスフィルムリボンGから分割された耳部Gxは、所定の長さ毎に切断された後に廃棄される。廃棄された耳部Gxは、図示しない回収装置、もしくは破砕回収装置に搬入される。
耳部Gxが除去されたガラスフィルムリボンGは、横搬送部4の搬送経路の下流側に配された支持ローラ8を通過した後、巻取り部5によってロール状に巻き取られ、ガラスロールRが形成される。このとき、ガラスフィルムリボンGは、成形部2および横搬送部4における搬送経路の上流から下流に向かって一定の速度で搬送される。そのため、巻取り部5の巻取り速度を調節することで、巻取り部5と支持ローラ8との間でガラスフィルムリボンGが弛む弛み部9を形成することができる。この弛み部9は、ガラスフィルムリボンGの自重によって形成される。そのため、ガラスフィルムリボンGの弛み部9の弛み量は、巻取り部5の巻取り速度を調節することによって適宜設定することができる。
一方、横搬送部4の下流側の下方には、横搬送部4から継続的に搬送されるガラスフィルムリボンG(詳しくは、製品ガラス部Ga)に保護シートリボンSを重ね合わせて、巻取り部5へ保護シートリボンSを供給する保護シートリボン供給部6が設けられている。保護シートリボン供給部6の巻出しローラ6aから巻き出された保護シートリボンSは、支持ローラ8の下方に配設された供給ローラ6bを経て、巻取り部5へと供給される。保護シートリボンSは、ガラスフィルムリボンGの弛み部9の下方を通過してガラスフィルムリボンGに重ね合わされる。これにより、ガラスフィルムリボンGと保護シートリボンSは、巻取り部5によって一体に巻き取られる。このとき、ガラスフィルムリボンGの下方側から保護シートリボンSを重ね合わせてロール状に巻き取ることによって、巻取り部5の最外層を保護シートリボンSとすることができる。
保護シートリボン供給部6の巻出しローラ6aには、保護シートリボンSの巻出し速度を調節するブレーキ(図示省略)が設けられている。これにより、巻取り部5による巻取り速度と、保護シートリボン供給部6に設けられた巻出しローラ6aの回転速度(巻出し速度、以下同じ。)との速度差によって、保護シートリボンSに巻出し張力を付与することができる。保護シートリボン供給部6の供給ローラ6bには、保護シートリボンSの巻出し張力を検知する図示しない検知手段が設けられている。これにより、検知手段で検知された保護シートリボンSの巻出し張力に基づいて、巻出しローラ6aに設けられたブレーキを操作することにより、保護シートリボンSの巻出し張力を適宜調節することができる。そのため、ガラスロールRの内側のガラスフィルムリボンGaの巻き締りが生じ難くなり、ガラスロールR内でガラスフィルムリボンGが破損するのを防止するのを抑制することができる。
図2に示すように、保護シートリボンSの供給経路Pを、横搬送部4におけるガラスフィルムリボンGの搬送経路Pを基準として、上流側に移行するにつれて1°〜45°の範囲で下方側に傾斜させている(図2、θ参照)。これにより、ガラスフィルムリボンGaが破断した場合であっても、後続のガラスフィルムリボンGaを保護シートリボンSで適切に受けることができる。また、上記の保護シートリボンSの供給経路の傾斜角度θを、5°〜30°の範囲とすることでより確実に後続のガラスフィルムリボンGを保護シートリボンSで受けることができる。
このとき、ガラスフィルムリボンGを巻取り部5でロール状に巻き取っていくと、ガラスフィルムリボンGの巻取り径(具体的には、ガラスロールRのロール径)が次第に大きくなる。つまり、保護シートリボンSの供給経路の傾斜角度θが次第に小さくなる。そのため、ガラスフィルムGの搬送経路において、横搬送部4の下流端から離間して設けた支持ローラ8と巻取り部5との間に、図示しない第2支持ローラを設け、保護シートリボンSを第2支持ローラを通過させて、巻取り部5へ供給するようしてもよい。これにより、ガラスフィルムリボンGの巻取り径が大きくなっても、保護シートリボンの供給経路の傾斜角度θを一定に保つことができる。
また、弛み部9の下方への弛み量をh[mm]、弛み部9の下方端から弛み部9の上流端までの搬送方向距離をw[mm]とした場合、0<h/w≦2なる関係を満足するように、より好ましくは、0.2h/w0.4なる関係を満足するように調節することにより、横搬送部4上のガラスフィルムリボンGに対して巻取り方向に作用する張力を、弛み部9によって効果的に打ち消すことができる。
以上のことから、本発明のガラスロールの製造方法によれば、搬送されたガラスフィルムリボンGが弛む弛み部9を設け、保護シートリボンSが弛み部9の下方を通過して巻取り部5に供給される構成としている。これにより、ガラスフィルムリボンGの弛み部9に曲げ応力が生じ、ガラスフィルムリボンGの両端面及びそれらに連なる表裏面の縁部にクラックが形成された際、このクラックを起点として、ガラスフィルムリボンGが破断しても、弛み部9の下方を通過する保護シートリボンSによって、横搬送部4から搬送される後続のガラスフィルムリボンGを受けることができる。これにより、破断したガラスフィルムリボンGを保護シートリボンSによって、巻取り部5へ誘導することができるので、ガラスフィルムリボンGの巻取りを継続して行うことができる。
また、本発明は、ガラスフィルムリボンGの下方側から保護シートリボンSを重ね合わせることにより、保護シートリボンSが巻取り部5の最外層に配されるように巻き取っている。これにより、ガラスロールRの外周側のガラスフィルムリボンGが、保護シートリボンSによって押さえ付けられた状態となる。これにより、ガラスフィルムリボンGが破断した場合でも、後続のガラスフィルムリボンGを巻取り部5から脱離させることなく、確実に継続して巻き取ることができる。
また、保護シートリボン供給部6に設けられている供給ローラ6bを、横搬送部4の下流端側に設けた支持ローラ8の下方に設けている。これにより、保護シートリボン供給部6の巻出しローラ6aから巻き出された保護シートリボンSは、弛み部9の上流端よりも上流側から供給される。これにより、ガラスフィルムリボンGが破断したとしても、横搬送部4によって搬送される後続のガラスフィルムリボンGを確実に保護シートリボンS上で受けることができるので、ガラスフィルムリボンGの巻き取りを継続して行うことができる。
また、巻取り部5の巻取り速度を調節して、ガラスフィルムリボンGに弛み部9を形成している。つまり、弛み部9と巻取り部5とを連続させた状態でガラスフィルムリボンGをロール状に巻き取る構成としている。ガラスフィルムリボンGを弛ませたまま直接、ガラスフィルムリボンGを巻取り部5へ供給することにより、装置の簡素化を図りつつ、ガラスフィルムリボンGが破断しても、適切に後続のガラスフィルムリボンGの巻き取りを継続できる。
次に、本発明の第2実施形態に係るガラスロールの製造方法について説明する。図3に示すように、第2実施形態は図1に示したものと同様の態様で実施できる。元ガラスロールRaから巻き出されたガラスフィルムリボンGに所定の表面処理を施して、表面処理が施されたガラスフィルムリボンGを再度ロール状に巻き取ってガラスロールRを形成する、いわゆるロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式を実行する装置(以下、ロール・ツー・ロール装置10)について使用する点で相違する。なお、図3において、図1と同一の構成については、同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図3に示すように、ロール・ツー・ロール装置10は、搬送経路の上流端部に配置された巻出し部11と、搬送経路の下流端部に配置された巻取り部5とを有しており、この巻出し部11と巻取り部5の間でガラスフィルムリボンGに対して成膜等の所定の処理を施すことができるように構成されている。
詳細には、巻出し部11に元ガラスロールRaをセットした後、横搬送部4によって、巻出し部11にセットされた元ガラスロールRaから巻き出されたガラスフィルムリボンGを下流側に順次搬送しながら、成膜等の所定の処理を施した後、巻取り部5で所定の処理が施されたガラスフィルムリボンGを順次巻き取って、再度ガラスロールRを形成するようになっている。
巻出し部11の元ガラスロールRaから巻き出されたガラスフィルムリボンGは、横搬送部4を経て、巻取り部5へと搬送される。このとき、ガラスフィルムリボンGから保護シートリボンS1が引き剥がされると共に、引き剥がされた保護シートリボンS1が保護シートリボンロール12として巻き取られる。巻き出されたガラスフィルムリボンGは横搬送部4によって巻取り部5への送りが付与され、巻取り部5で巻き取られる。このとき、巻出し部11に設けられた元ガラスロールRaの巻出し速度と、巻取りローラ5の巻取り速度とを調節することによって、横搬送部4の下流端から離間して設けた支持ローラ8を通過したガラスフィルムリボンGに弛み部9が形成される。第2実施形態においても、横搬送部4における搬送経路の下流側の下方には、保護シートリボン供給部6が設けられている。これにより、支持ローラ8を通過したガラスフィルムリボンGの弛み部9に下方側から保護シートリボンSを重ね合わせることができる。
この場合においても、保護シートリボン供給部6に設けられている供給ローラ6bを、支持ローラ8の下方に配設することにより、保護シートリボンSをガラスフィルムリボンGの弛み部9の下方を通過して巻取り部5に供給することができる。これにより、巻取り部5でガラスフィルムリボンGを巻き取っている最中に、ガラスフィルムリボンGが切断されても、弛み部9の下方を通過する保護シートリボンSによって後続のガラスフィルムリボンGを受けることができる。従って、ガラスフィルムリボンGが切断されたとしても、ガラスフィルムリボンGの巻き取りを継続して行うことができる。また、ガラスフィルムGの搬送経路において、横搬送部4の下流端から離間して設けた支持ローラ8と巻取り部5との間に、第2支持ローラ(図示省略)を設け、保護シートリボンSを第2支持ローラを通過させて、巻取り部5へ供給するようにしてもよい。
本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、種々の形態で実施することができる。例えば、図4に示すように、弛み部9の下流端と巻取り部5との間に、第2搬送部13が設けられ、さらに、横搬送部4の下流端側および第2搬送部の上流端側には、支持ローラ8、8aがそれぞれ設けられている。これにより、弛み部9の上流端と下流端の位置を固定することができる。このようにすれば、横搬送部4から搬送されるガラスフィルムリボンGを確実に保護シートリボンS上で受けることができ、さらに、ガラスフィルムリボンGと第2搬送部13の搬送面との間に保護シートリボンSを介在させることができるため、ガラスフィルムリボンGが第2搬送部13の搬送面と直接接触して、ガラスフィルムリボンGに傷が付くのを防止することができる。
また、本実施形態では、保護シートリボン供給部6の供給ローラ6bに保護シートリボンSの巻出し張力を検知する検知手段(図示省略)を設けているが、これに限らず、保護シートリボン供給部6に、巻取り部5で巻き取られたガラスフィルムリボンGの巻取り径(具体的には、ガラスロールRのロール径)を検知する検知手段(図示省略)を設け、巻取り径を検知することにより、保護シートリボン供給部6の巻出しローラ6aの回転速度を調節して、保護シートリボンSの巻出し張力を調節してもよい。
また、本実施形態では、横搬送部4の下流端側に、横搬送部4から搬送されたガラスフィルムリボンGを支持する支持ローラ8を離間して設けているが、支持ローラ8を設けなくても好適である。
また、本実施形態では、ガラスフィルムリボンGの成形に際して、オーバーフローダウンドロー法を実行するものについて示しているが、これに限らず、フロート法を実行するものであっても好適に使用することができる。
1 ガラスロール製造装置
2 成形部
3 方向変換部
4 横搬送部(搬送部)
5 巻取り部
6 保護シートリボン供給部
6a 巻出しローラ
6b 供給ローラ
7 切断装置
9 弛み部
G ガラスフィルムリボン
Gx 耳部
S 保護シートリボン
R ガラスロール

Claims (7)

  1. 搬送部によって搬送されるガラスフィルムリボンを、保護シートリボン供給部から供給される保護シートリボン上に重ね合わせた後に、巻取り部でロール状に巻き取ることでガラスロールを製造するガラスロールの製造方法において、
    前記搬送部と前記巻取り部との間に、前記ガラスフィルムリボンが弛む弛み部を設け、前記保護シートリボン供給部は、前記弛み部の下方を通過するように前記保護シートリボンを供給することを特徴とするガラスロールの製造方法。
  2. 前記巻取り部の最外層は、前記保護シートリボンであることを特徴とする請求項1に記載のガラスロールの製造方法。
  3. 前記保護シートリボンは、前記弛み部の上流端よりも上流側から供給されることを特徴とする請求項1または2に記載のガラスロールの製造方法。
  4. 前記弛み部と前記巻取り部とは、連続していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のガラスロールの製造方法。
  5. 前記保護シートリボンの供給経路は、前記搬送部における前記ガラスフィルムリボンの搬送経路を基準として、上流側に移行するに連れて1°〜45°の範囲で下方側に傾斜していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のガラスロールの製造方法。
  6. 前記弛み部の下方への弛み量をh[mm]、前記弛み部の下方端から前記弛み部の上流端までの搬送方向距離をw[mm]とした場合、0<h/w≦2なる関係を満たすことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のガラスロールの製造方法。
  7. 前記弛み部の下流端と前記巻き取り部との間に、第2搬送部が配設されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のガラスロールの製造方法。


JP2014053664A 2014-03-17 2014-03-17 ガラスロールの製造方法 Pending JP2015174744A (ja)

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