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JP2015170284A - フォークリフト型無人搬送車、その制御方法および制御装置 - Google Patents

フォークリフト型無人搬送車、その制御方法および制御装置 Download PDF

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JP2015170284A JP2014046634A JP2014046634A JP2015170284A JP 2015170284 A JP2015170284 A JP 2015170284A JP 2014046634 A JP2014046634 A JP 2014046634A JP 2014046634 A JP2014046634 A JP 2014046634A JP 2015170284 A JP2015170284 A JP 2015170284A
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淳 永岡
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Hideaki Furuno
英昭 古野
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Abstract

【課題】フォークリフト固有の対物接触リスクを低減することが可能なフォークリフト型無人搬送車、その制御方法および制御装置を提供する。
【解決手段】フォークリフト型無人搬送車1は、車体1Bの周囲に配置され、車体1Bの周囲環境を検出する複数の第1の障害物検出装置2、3、4と、車体1Bの走行速度、操舵方向、移載動作を含む運転状況に応じて設定される車体1Bの周囲の障害物検出領域Aが予め記憶される検出領域記憶部と、車体1Bの実際の運転状況に応じて障害物検出領域Aを選択して、選択された障害物検出領域Aの情報を複数の第1の障害物検出装置2、3、4に送り、選択された障害物検出領域Aに障害物があると検出される場合、車体の走行1Bを停止させる制御を行う障害物検出安全制御部と備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、フォークリフト型無人搬送車、その制御方法および制御装置に関する。
無人搬送車は、人と無人搬送車の各走行路を分離する、或いは、無人搬送車の走行路を柵で囲うことにより、人と無人搬送車が接触しない本質的な安全を実現することができる。
しかし、実際の運用においては、無人搬送車は、人と走行路を分離したり、或いは、走行路を柵で囲んでしまっては有軌道搬送車と同様になり、無人搬送車の最大のメリットである多様性をもった運用を阻害する。そのため、従来、バンパースイッチによる接触検知、レーザや赤外線あるいは超音波を使用した物体の相対距離検出手段による機能安全手段により対人接触リスクと、万が一接触した場合の障害の低減策を講じることで運用している。
一般の無人搬送車は走行速度も安全とされる60m/分以下の速度で運用してきた歴史があり、事故のリスクが低かった。
一方、国内では無人搬送車の販売実績のうち、フォークリフト型の比率は約1割で増加傾向にある。一般の無人搬送車と無人フォークリフトとは、用途の違い、荷移載の有無などから、車体形状、走行性能、走行時の動的挙動が全く異なる。また、有人フォークリフトも対人接触の労働災害が数多く発生しており、一般の無人搬送車とは異なるフォークリ フトの特性に合った対人接触を回避する方法が求められている。
無人搬送車の人との接触回避として、JIS D6802 無人搬送車システム−安全通則では人との接触、周囲のものとの衝突を回避する接近検出装置の設置が求められている。接近検出装置に対応するものの例として下記の特許文献1〜4がある。
特開平11−305837号公報 特開昭63−180883号公報 特開平5−189039号公報 特開平9−26826号公報
一方、フォークリフトとしては、JIS D6201 では形状によりカウンターバランスフォークリフト、ストラドルフォークリフト、パレットスタッキングトラック、サイドフォークリフト、リーチフォークリフト、ウォーキーフォークリフトなどがあるが、電動フォークリフトとして自動化が容易な車体構造のリーチ型フォークリフトで説明する。
フォークリフトは、一般の無人搬送車と異なり車体からフォークが飛び出しフォークの上に荷を積載して搬送するため、荷を積載することで車体前方に荷が占有する空間が発生し、この荷と人の接触リスクが発生すること、車体から突出したフォークと人との接触リスクがある。
加えて、後輪で操舵し、操舵輪が90度以上の角度で操舵し、内輪と外輪の通過する旋回時の挙動は車体中心の軌跡、操舵を行う後輪の軌跡、荷の外周の軌跡、フォーク先端の軌跡がそれぞれ異なり、対人接触のリスクが一般の無人搬送車よりも大きい。
本発明は上記実状に鑑み、フォークリフト固有の対物接触リスクを低減することが可能なフォークリフト型無人搬送車、その制御方法および制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、第1の本発明に関わるフォークリフト型無人搬送車は、車体の周囲に配置され、前記車体の周囲環境を検出する複数の第1の障害物検出装置と、前記車体の走行速度、操舵方向、移載動作を含む運転状況に応じて設定される前記車体の周囲の障害物検出領域が予め記憶される検出領域記憶部と、前記車体の実際の走行速度、操舵方向、移載動作を含む運転状況に応じて前記障害物検出領域を選択して、該選択された前記障害物検出領域の情報を前記複数の第1の障害物検出装置に送る障害物検出安全制御部と備え、前記障害物検出安全制御部は、選択された前記障害物検出領域に障害物があると前記第1の障害物検出装置により検出される場合、前記車体の走行を停止させる制御を行っている。
第2の本発明に関わるフォークリフト型無人搬送車は、車体の無人での走行を制御する誘導制御装置と、前記車体の周囲にある障害物を検出する第1の障害物検出装置と、設定した領域内に前記障害物が存在するか否かを判定し、前記判定した信号と前記誘導制御装置の信号とを組合せ、前記車体の運転状態により前記車体の停止制御を行う障害物検出安全制御部とを備えている。
第3の本発明に関わる制御装置は、第1の本発明のフォークリフト型無人搬送車を制御するのに用いられる制御装置である。
第4の本発明に関わる制御装置は、第2の本発明のフォークリフト型無人搬送車を制御するのに用いられる制御装置である。
第5の本発明に関わるフォークリフト型無人搬送車の制御方法は、第1の本発明のフォークリフト型無人搬送車を制御する方法である。
第6の本発明に関わるフォークリフト型無人搬送車の制御方法は、第2の本発明のフォークリフト型無人搬送車を制御する方法である。
本発明によれば、フォークリフト固有の対物接触リスクを低減することが可能なフォークリフト型無人搬送車、その制御方法および制御装置を実現できる。
(a)は本発明に係る実施形態のフォークリフト型無人搬送車を示す側面図、(b)は上面図、(c)は後面図。 フォーク型無人搬送車のセンサが障害物を検出する範囲を示す上面図。 フォーク型無人搬送車の制御部の構成を示す概念図。 後方の障害物と後方障害物センサおよび前方障害物センサとの位置関係の座標を表した上面図。 後方障害物センサと左右の前方障害物センサとが検出する領域の一例を示す上面図。 フォーク型無人搬送車がカーブを走行している際の監視領域を示す上面図。 (a)〜(i)は検出領域の監視領域の配置として代表的な9パターンを示す上面図。 フォーク型無人搬送車の運転中の監視領域Aの切り替えを示す上面図。 フォーク型無人搬送車の様々な監視領域の例を示す上面図。 フォーク型無人搬送車の様々な監視領域の例を示す上面図。 フォーク型無人搬送車の様々な監視領域の例を示す上面図。 フォーク型無人搬送車の様々な監視領域の例を示す上面図。 フォーク型無人搬送車の様々な監視領域の例を示す上面図。 フォーク型無人搬送車の様々な監視領域の例を示す上面図。 障害物検出安全制御の概要フローを示す図。 障害物検出安全制御における監視領域の選択制御を示すフロー図。 障害物検出安全制御における車体周囲の防護制御を示すフロー図。 フォーク型無人搬送車の車体後方の障害物検出処理を示すフロー図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
リーチ型の電動フォークリフトを自動化した実施形態のフォークリフト型無人搬送車1(以下、フォーク型無人搬送車1と称す)の構成を図1に示す。図1(a)は、本発明に係る実施形態のフォークリフト型無人搬送車を示す側面図であり、図1(b)は上面図であり、図1(c)は後面図である。
フォーク型無人搬送車1は、前後方向にのみ回転する左右の前輪w1、w1がアウトリガー1Oにリジッドに取り付けられており、駆動輪かつ操舵輪の左後輪w2とキャスタである後輪w3とが車体1Bに取り付けられている(図1(c)参照)。
そして、フォーク型無人搬送車1は、前部に荷を積載するフォーク5と、フォーク5を上げ下げするバックレスト5bと、バックレスト5bが案内されるマスト5mとを備えている。
フォーク型無人搬送車1の後部には、左後輪w2を操舵して駆動する走行モータなどが設けられる駆動部6が備えられ、駆動部6の頂部にはスタンド7が設けられている。スタンド7の頂部には、フォーク型無人搬送車1を認知させるヘッドランプ7pが設置されている。なお、フォーク型無人搬送車1には、緊急の場合に非常停止させる非常停止ボタン(図示せず)が設置されている。
<センサ>
スタンド7の上部には、誘導用センサ8aが設置されている。誘導用センサ8aで作成した建物内のレイアウトを示す環境地図に基づき、フォーク型無人搬送車1の誘導制御が遂行され無人での自動運転が行われる。
フォーク型無人搬送車1のリアバンパー1bには物、人などが当接(衝突)したことを検出するバンパースイッチ1sが設けられている。バンパースイッチ1sとしては、占有スペースが小さくて済むテープ状の感圧スイッチなどが用いられる。
駆動部6の上部には、3次元位置認識の対人検出用センサ8bが設置されている。
図2は、フォーク型無人搬送車1のセンサが障害物を検出する範囲を示す上面図である。
対人検出用センサ8bは、フォーク型無人搬送車1が後進するに際して、停止制御領域Tにある障害物と、減速制御領域Gにある障害物とを検出する。
なお、図2では、減速制御領域Gに柱や壁などの構造物Kがある場合を示している。また、図2以降の図では、後・前方障害物センサ2、3、4のブラケット3b、4bなどは一部省略して示している。
対人検出用センサ8bは、3次元で障害物の検出を行い、対人検出用センサ8bによる障害物の位置情報が水平面の情報に置換されることで環境地図上の障害物の位置が明示される。
図1(b)に示すように、車体1Bの後下部には、車体1Bの後方と車体1Bの側方の障害物を検出する2次元距離計測装置である後方障害物センサ2が設置される。また、車体1Bの前方には車体前方と車体側方の障害物を検出する一対の前方障害物センサ3、4が左右のアウトリガー1O1、1O2の上部に設置される。図1(a)に示すように、2次元距離計測装置の後・前方障害物センサ2、3、4は床面に近い位置での障害物を検出するため上下を転置し取り付ける。
なお、床面に近い位置での障害物の検出が可能であれば、必ずしも後・前方障害物センサ2、3、4は上下を転置しなくともよい。後・前方障害物センサ2、3、4は例えばレーザ光が用いられ、検出対象物(障害物など)に反射して返ってくる時間などにより検出対象物との距離が測定される。
後・前方障害物センサ2、3、4は、床面Yから100〜250mm位の高さの障害物を検出するように設置される。この検出高さにより、立っている人また人が倒れている場合にも人がいることを検出できる。これにより、障害物などを確実に検出することができる。
なお、後・前方障害物センサ2、3、4の高さは、床面Yから200〜230mmが最も望ましい。ここでは、後・前方障害物センサ2、3、4が230mm位の高さに取り付けられているものとする。
図1(a)、(b)に示すように、前方側のアウトリガー1O1、1O2に取り付ける前方障害物センサ3、4には、人が踏んだり荷が当たって破損しないように、左・右保護取り付けブラケット3b、4bを厚さ5mm程度の保護用鋼板で形成し、取り付けブラケットと装置保護を兼用するものとする。
左保護取り付けブラケット3bは、左のアウトリガー1O1に取り付けられる取り付け部3b1と、取り付け部3b1から連続して前方障害物センサ3の上方を覆う形状の保護部3b2とを有している。取り付け部3b1に前方障害物センサ3が取り付けられる。
同様に、右保護取り付けブラケット4bは、右のアウトリガー1O2に取り付けられる取り付け部4b1と、取り付け部4b1から連続して前方障害物センサ4の上方を覆う形状の保護部4b2とを有している。取り付け部4b1に前方障害物センサ4が取り付けられる。
前方障害物センサ3、4は、フォーク5が下がった位置での車体前方および車体側方の230mm位の高さの障害物の検出を行う。また、フォーク5が前方障害物センサ3、4よりも上がった位置でのフォーク5の下方を含む前方と側方の230mm位の高さの障害物の検出を行う。
後方障害物センサ2は、フォーク型無人搬送車1の後方および後左右側方の230mm位の高さの障害物の検出を行う。
後・前方障害物センサ2、3、4は、減速制御領域Gおよび停止制御領域Tが検出しない領域、すなわち主に領域(G、T)とは別に設定される監視領域A(図2参照)に障害物があることを検出する。
フォーク型無人搬送車1は、通常後ろ向きに走行させる(後進させる)。何故なら、操舵輪かつ駆動輪の左後輪w2が配置されない前向きの走行は、車体1Bの追従性が悪くなり、意図に従った機敏な走行が不可能だからである。つまり、操舵輪かつ駆動輪の左後輪w2が進行方向になる方が、制御が安定するからである。このような工学上の理由で、前進方向は低速でしか動かさない(走行させない)。
後・前方障害物センサ2、3、4は、汎用の2次元レーザ距離計などの距離計測装置を使用する。なお、後方障害物センサ2、前方障害物センサ3、4は後記する2次元距離計測装置の機能が果たせれば、どのようなセンサでもよい。
その他、フォーク型無人搬送車1には、走行速度を検出する速度センサ(図3参照)、操舵方向などを検出する操舵角センサ(図3参照)、フォーク5に積まれた荷の位置を確認するリミットスイッチ(図示せず)などが設けられている。
フォーク5に載せた荷の位置はフォーク端部の規定位置までフォークがパレットに挿入されたことをリミットスイッチで検出する。
<システム構成>
図3は、フォーク型無人搬送車の制御部の構成を示す概念図である。
フォーク型無人搬送車1は、制御系として、車体制御部1Cと障害物検出安全制御部1Sと非常停止安全制御部1Tとを具備している。
車体制御部1Cは、誘導用センサ8a(図1参照)の情報に基づいて、フォーク型無人搬送車1を既定の経路を走行させたり制動を行ったり、フォーク5の上げ下げを行う。また、車体制御部1Cは、対人検出用センサ8bの情報に基づき、減速制御領域G(図2参照)に障害物を検出した際にはフォーク型無人搬送車1を減速させ、停止制御領域T(図2参照)に障害物を検出した際にはフォーク型無人搬送車1を停止させる。これにより、フォーク型無人搬送車1が人や物に衝突することを回避することができる。
非常停止安全制御部1Tは、バンパースイッチ1sで衝突を検出した場合および非常停止釦が押下された場合、ブレーキでフォーク型無人搬送車1を停止させた後、ブレーキへの動力供給を遮断する。
障害物検出安全制御部1Sは、予め様々な条件に対応した複数の監視領域(防護エリア)A(図2参照、詳細は後記)がテーブルなどに登録され、後・前方障害物センサ2、3、4の検出信号により障害物が監視領域(防護エリア)A内にあることを判定する。非常停止安全制御部1Tは、障害物が監視領域(防護エリア)A内にあることを判定した場合、走行モータの動力を遮断後、ブレーキで制動してフォーク型無人搬送車1を停止させる。
障害物検出安全制御部1Sは、適宜出力信号を送信して電気的接点が溶着していないか監視する、自己診断プログラムを実行させる、内部バスの状態を監視する、内部が2系統に構成されるなどの方策を用いて、故障があるか否かの自己診断を行い故障の早期発見に努めている。
<後方障害物センサ2と前方障害物センサ3、4>
後・前方障害物センサ2、3、4は、距離走査の範囲が、水平面上で270度の範囲を検出するセンサを使用している。なお、検出範囲は270度に限定されるものでなく、その他の角度の範囲を検出することとしてもよい。
後・前方障害物センサ2、3、4を、上下転置して設置した場合での各センサと後方にある障害物Pとの関係は図4に示す関係で表される。なお、図4は後方の障害物と、後方障害物センサおよび前方障害物センサとの位置関係の座標を表した上面図である。
後方障害物センサ2は、y1軸を中心に振り分けて270度の範囲を監視する。前方障害物センサ3は、y3軸を中心に振り分けて270度の範囲を監視する。前方障害物センサ4は、y2軸を中心に振り分けて270度の範囲を監視する。
例えば、センサの取り付け位置を、
後方障害物センサ2の座標 (X1、Y1)=(0、0)
右前方障害物センサ4の座標 (X2、Y2)=(−1.706、0.478)
左前方障害物センサ3の座標 (X3、Y3)=(−1.706、−0.478)
にそれぞれ設置した場合について説明する。
後方障害物センサ2の座標を原点(0、0)として障害物Pの座標(X、Y)とする場合、障害物Pの座標(X、Y)と右前方障害物センサ4の座標(X2、Y2)との関係は公知の座標変換の式で表される。
同様に、障害物Pの座標(X、Y)と左前方障害物センサ3の座標(X3、Y3)との関係は公知の座標変換の式で表される。
図5は、後方障害物センサと左右の前方障害物センサとが検出する領域の一例を示す上面図である。
後方障害物センサ2、左・右の前方障害物センサ3、4が障害物を監視する領域は、複数の点(P1〜P7)で指定される点で囲まれる範囲の監視領域Aの障害物を検出する。後方障害物センサ2は、図5に示す領域では、点P1、P2、P3、P5、P6で囲まれる領域(監視領域A)の障害物を監視する。右の前方障害物センサ4は点P4、P5、P7で囲まれた領域(監視領域A)の障害物を監視する。左の前方障害物センサ3は点P8、P9、P10で囲まれた領域(監視領域A)の障害物を監視する。
このように各センサ(2、3、4)の分担する範囲を極座標系で同一の偏角に対し一つの距離値を持つ領域(2つ以上の距離値を持たない領域)を設定し、座標点は複数の領域で共有可能として、フォーク型無人搬送車1の周囲に防護するための監視領域Aを設定する。監視領域(防護エリア)Aとは、後・前方障害物センサ2、3、4の何れかが障害物を検出した場合、フォーク型無人搬送車1が非常停止される領域を意味する。
<監視領域の設定>
監視領域の設定は、以下のように決定する。
フォーク型無人搬送車1の1方向への走行(例えば、後方または前方への走行)時には、フォーク型無人搬送車1の1方向への走行する速度での制動距離を求め、当該制動距離でフォーク型無人搬送車1を停止させて障害物に衝突しない距離を監視領域Aとする。つまり、制動距離にある程度の余裕を持たせる。
フォーク型無人搬送車1の走行速度、その重量、荷の重量、ブレーキ制動力などを設定することにより、運動方程式を用いて制動距離が求められる。なお、フォーク型無人搬送車1では、走行速度を「極低速」(速度0を含む極低速)、「低速」、「中速」、「高速」の4速に分類している。
例えば、ブレーキ制動力をフォーク型無人搬送車1の荷を含めた質量で除算して減速度が求められる。そして、減速度を時間積分して速度と等価の式から停止までの時間が求められ、減速度を時間で2回積分することで制動距離が演算される。
フォーク型無人搬送車1がカーブを曲がるに際しては、カーブを走行する速度からブレーキの減速により停止するまでの制動距離を求め、障害物に衝突しない余裕をもった距離を設定する。ここで、余裕とは、例えば10〜50cmの余裕をとることを意味する。なお、制動距離は、フォーク型無人搬送車1の速度、荷の有無などから、上述の如く理論的または実験的に求められる。
<カーブする際の監視領域の設定>
フォーク型無人搬送車1がカーブするに際しての監視領域Aの設定方法を説明する。
図6は、フォーク型無人搬送車1がカーブを走行している際の監視領域を示す上面図である。
例えば、走行速度1.00m/secからブレーキの減速により停止するまでの走行距離(制動距離)を0.44m、カーブ時の旋回半径2mとする。制動距離L0.44m移動するまでに曲がる角度θは、旋回半径rとすると、円弧の長さと該円弧の成す角度θ との関係から、下式(1)で表される。
Figure 2015170284
式(1)より説明した条件では、旋回半径rが2mで12.6degを走行し、0.44mの制動距離Lをもって停止する。
そこで、図6に示すように、荷Nを積んだフォーク型無人搬送車1が、旋回半径rが2mで角度θが12.6degでカーブし、0.44mの制動距離(円弧の長さ)Lをもって停止するフォーク型無人搬送車1の移動軌跡の領域を求める。そして、制動距離Lによるフォーク型無人搬送車1の移動軌跡をそのまま監視領域Aに用いると障害物に接触してしまうので、障害物との接触を回避するために該領域に幾分かの余裕y1をもって監視領域Aを決定する。このように、監視領域Aは荷Nを積んだフォーク型無人搬送車1、または、荷Nを積まない場合はフォーク型無人搬送車1の移動軌跡を包含すればよい。
<監視領域Aの代表的な9パターン>
検出領域の監視領域Aの配置として代表的な9パターンを図7(a)〜(i)に示す。
図7(a)に示す設定番号9のフォーク型無人搬送車1が後方に向けて高速で走行する場合の監視領域Aの後方領域Aa1の最遠後方の点は走行中の速度で非常停止をする(制動させる)場合、すなわち走行のための駆動装置の動力を遮断し、ブレーキで減速して停止する制動距離の値を用いて、障害物に衝突しないように設定する。
図7(b)、(c)、(d)、(e)に示す設定番号3、5、6、8のように、カーブを走行する場合は、前述の図6に示すように、カーブを当該速度で走行した場合のフォーク型無人搬送車1の軌跡を包含する範囲が設定される。図7(b)、(d)は、フォーク型無人搬送車1が後方に向けて左折する場合を示し、図7(c)、(e)は、フォーク型無人搬送車1が後方に向けて右折する場合を示す。
設定番号3、5、6、8のように非対称になっている監視領域Aの設定の場合は操舵角を大きく取り、曲率半径の小さな旋回をする場合、車体1B中心に比べてその後部が大きく移動するのはフォークリフト固有の挙動である。
この場合、有人フォークリフトでは人の巻き込みを発生しやすいことに加えて、一般にフォークリフトは狭いところに入るために大きく舵を切るが、そのときは周囲の構造物や既に置かれた荷との空隙(間隙)が少ない。そのため、監視領域Aを非対称に設定して周囲との空隙がとれ、対人接触も防護できる範囲を設定する。
図7(f)の設定番号4は、例えばフォーク型無人搬送車1が後方に向けて低速で進む監視領域Aを示している。フォーク型無人搬送車1が後方に向けて低速で進むため、制動する場合には後方への制動距離が必要なため、監視領域Aは後方側の領域が前方側の領域よりも広くとっている。
また、フォーク型無人搬送車1の側方側の監視領域Aは、後方への走行の際の両側方にある物や人に対する余裕の領域(物や人に衝突しないための領域)である。
図7(g)の設定番号7は、フォーク型無人搬送車1が後方に向けて低速で進む監視領域Aを示している。フォーク型無人搬送車1の速度が図7(f)の設定番号4より高速になるので、進行方向である後方側の監視領域Ag1が、図7(f)の進行方向である後方側の監視領域Af1より後方側に長く延びて設定する。
図7(h)の設定番号2は、荷をフォーク5に積む際の「移載中」を表す。荷をフォーク5に積む際の「移載中」は、フォーク型無人搬送車1の前方側の荷を積む側は、荷の移動のため、前方側の領域Ah1は設定されない監視領域Aとなる。
図7(i)の設定番号1は、フォーク5に荷を積み降ろし際の監視領域Aを示す。図7(i)の設定番号1では、積み降ろしの際の「極低速」運転であるので、後方のエリアに小さい監視領域Ai1を設定する。
<監視領域の選択>
表1に図7(a)〜(i)の監視領域Aを決定する選択条件を示す。
Figure 2015170284
表1の「走行速度」とはフォーク型無人搬送車1の走行速度を示す。走行速度「極低速」は、速度0を含む極低速を意味する。
表1の「操舵方向」とはフォーク型無人搬送車1の操舵する方向を示す。表1中の「don’t care」は、フォーク5が動作時で右折左折の操舵方向を問わないことを示す。
表1の「移載中」は、フォーク5を稼動させて、パレットに載せた荷をフォーク5に載せたり、フォーク5から降ろしている最中であることを示す。「移載中」の「TRUE」はパレットに載せた荷をフォーク5に載せたり、フォーク5から降ろしたりする「移載中」の状態であることを示す。一方、「FALSE」はフォーク5を稼動させておらず、パレットに載せた荷をフォーク5に載せたり、フォーク5から降ろしていない状態であることを示す。
図7(a)〜(i)に示す設定した監視領域Aは表1に示す走行速度、操舵方向、移載中(移載動作)の3条件の組み合わせにより、障害物検出安全制御部1Sが、表1の条件選択表に従い監視する監視領域Aを選択する。
なお、不正な組合せの状態に対しては「異常」と判断し、フォーク型無人搬送車1を非常停止させる。不正な組合せとは、走行速度が「極低速(速度0を含む極低速)」でフォーク5を上げ下げして移載中であるべきところ、「中速」や「高速」で走行する。カーブを走行速度「低速」や「中速」で曲がるべきところ、「高速」でカーブを曲がる等々である。これら、設定された走行速度、操舵方向、移載中の3条件から外れる場合は、不正な組合せ「異常」と判断し、フォーク型無人搬送車1を非常停止させる。
表1に示すように、第1番目の走行速度が「極低速(速度0を含む極低速)」、操舵方向が「don’t care」、移載中が「FALSE」(移載中でない)の場合、設定番号「1」(図7(i)参照)を選択する。フォーク型無人搬送車1が荷を積み際の極低速での走行であり、後方の監視領域Ai1が小さい監視領域Aをとっている。
第2番目の走行速度が「極低速」、操舵方向が「don’t care」、移載中が「TRUE」(移載中)の場合、設定番号「2」(図7(h)参照)を選択する。フォーク型無人搬送車1が荷を積んだ直後の走行であり、荷が置いてあった箇所は状態の推定が困難であるため、前方の領域は監視しない監視領域Aとしている。
第3番目の走行速度が「低速」、操舵方向が「右折」、移載中が「FALSE」(移載中でない)の場合、設定番号「3」(図7(b)参照)を選択する。フォーク型無人搬送車1の進行方向である右側後方の領域が大きく、左側前方の領域が大きい監視領域Aとする。
第4番目の走行速度が「低速」、操舵方向が「左折」、移載中が「FALSE」の場合、設定番号「5」(図7(c)参照)を選択する。フォーク型無人搬送車1の進行方向である左側後方の領域が大きく、右側前方の領域が大きい監視領域Aとしている。
第5番目の走行速度が「低速」、操舵方向が「直進」、移載中が「FALSE」の場合、設定番号「4」(図7(f)参照)を選択する。フォーク型無人搬送車1の進行方向である後方の領域Af1が大きい監視領域Aとしている。
第6番目の走行速度が「低速」、操舵方向が「don’t care」、移載中が「TRUE」の場合、不正な組み合わせ「異常」であるとしている。フォーク5を動作させてフォーク型無人搬送車1に荷を移載中であるので走行速度が「極低速」であるべきところ、走行速度が「低速」で速すぎる。そこで、移載がスムーズに遂行されない可能性あるいは各種データの設定間違いの可能性があるので、不正な組み合わせ「異常」であるとしてフォーク型無人搬送車1を非常停止させる。
第7番目の走行速度が「中速」、操舵方向が「右折」、移載中が「FALSE」(移載中でない)の場合、設定番号「6」(図7(d)参照)を選択する。フォーク型無人搬送車1が「中速」で、「右折」することから、進行方向である右側後方の領域が「低速」の場合(図7(b)参照)より大きく、左側前方の領域が「低速」の場合より大きい監視領域Aとしている。
第8番目の走行速度が「中速」、操舵方向が「左折」、移載中が「FALSE」の場合、設定番号「8」(図7(e)参照)を選択する。フォーク型無人搬送車1の進行方向である左側後方の領域が「低速」の場合(図7(c)参照)より大きく、右側前方の領域が「低速」の場合より大きい監視領域Aとしている。
第9番目の走行速度が「中速」、操舵方向が「直進」、移載中が「FALSE」の場合、設定番号「7」(図7(g)参照)を選択する。フォーク型無人搬送車1の進行方向である後方の領域Ag1が「低速」の場合より大きい監視領域Aとしている。
第10番目の走行速度が「中速」、操舵方向が「don’t care」、移載中が「TRUE」の場合、不正な組み合わせ「異常」であるとする。フォーク5を稼動させてフォーク型無人搬送車1に荷を移載中であるので走行速度が「極低速」であるべきところ、「中速」で走行速度が速すぎる。そこで、移載がスムーズに遂行されない可能性あるいは各種データの設定間違いの可能性があるので、不正な組み合わせ「異常」であるとしてフォーク型無人搬送車1を非常停止させる。
第11番目の走行速度が「高速」、操舵方向が「右折」、移載中が「FALSE」(移載中でない)の場合、不正な組み合わせ「異常」であるとする。フォーク型無人搬送車1が「右折」であるので走行速度が「中速」、「低速」、「極低速」などであるべきところ「高速」で走行速度が速すぎる。そのため、カーブの走行がスムーズに行えない可能性あるいは各種データの設定間違いの可能性があるので、不正な組み合わせ「異常」であるとしてフォーク型無人搬送車1を非常停止させる。
第12番目の走行速度が「高速」、操舵方向が「左折」、移載中が「FALSE」の場合、不正な組み合わせ「異常」であるとしている。フォーク型無人搬送車1が「右折」であるので走行速度が「中速」、「低速」、「極低速」などであるべきところ「高速」であり、走行速度が速すぎる。そのため、カーブの走行がスムーズに行えない可能性あるいは各種データの設定間違いの可能性があるので、不正な組み合わせ「異常」であるとしてフォーク型無人搬送車1を非常停止させる。
第13番目の走行速度が「高速」、操舵方向が「直進」、移載中が「FALSE」の場合、設定番号「9」(図7(a)参照)を選択する。フォーク型無人搬送車1の進行方向である後方の領域Aa1が「中速」の場合より大きい監視領域Aとしている。
第14番目の走行速度が「高速」、操舵方向が「don’t care」、移載中が「TRUE」(移載中)の場合、不正な組み合わせ「異常」であるとする。フォーク5を動作させてフォーク型無人搬送車1に荷を移載中であるので走行速度が「極低速」であるべきところ、「高速」で走行速度が速すぎる。そこで、移載がスムーズに遂行されない可能性あるいは各種データの設定間違いの可能性があるので、不正な組み合わせ「異常」であるとしてフォーク型無人搬送車1を非常停止させる。
表1の情報は、障害物検出安全制御部1Sのメモリ(検出領域記憶部)に記憶されており、障害物検出安全制御部1Sは、入力の実際(フォーク型無人搬送車1の運転中)の「走行速度」、「操舵方向」、「移載中」の情報により、設定番号1〜9の監視領域Aまたは「異常」の振り分けを行う。
以上の表1の「走行速度」、「操舵方向」、「移載中」の情報が障害物検出安全制御部1S(図3参照)への入力となり、設定番号が出力されて監視領域Aが特定される(図7参照)。「走行速度」は、前記の速度センサで検出され、「操舵方向」は、前記の操舵角センサで検出される。「移載中」であるか否かは、フォーク5を稼動させるモータ(図示せず)に電流が供給されたか否かを検出することで判定される。
そして、障害物検出安全制御部1Sから、後・前方障害物センサ2、3、4に監視領域Aの情報が出力され、後・前方障害物センサ2、3、4で監視領域Aの監視が遂行される。
また、後・前方障害物センサ2、3、4により、監視領域A内に障害物(人や物など)が検出された場合、障害物検出安全制御部1Sの制御により車体制御部1Cと独立して、フォーク型無人搬送車1は非常停止される
なお、表1に示す情報は、さらに詳しく条件を追加して、新たな監視領域Aを加えることが可能であることは勿論である。
<フォーク型無人搬送車1の運転中の監視領域Aの切り替え>
次に、フォーク型無人搬送車1の運転中の監視領域Aの切り替えについて説明する。
図8は、フォーク型無人搬送車の運転中の監視領域の切り替えを示す上面図である。
フォーク型無人搬送車1の運転中は、図8に示すように、「走行速度」、「操舵方向」、「移載中」などの運転状態により防護する範囲の監視領域Aを切り替えて走行する。
(I)の高速後進時は、監視領域Aで後遠方まで監視する。(II)の低速後進時は、停止前の監視領域Aの低速領域での近いところだけを監視する。
(III)は、移載のために前方側に90度の方向転換をする際に、フォーク型無人搬送車1が停止した場合である。フォーク型無人搬送車1が停止した場合、監視領域Aは設定されない。
(IV)の90度の方向転換中は、監視領域Aで、フォーク型無人搬送車1の前方とフォーク型無人搬送車1の側方の人の巻き込みを監視する。つまり、監視領域Aは、フォーク型無人搬送車1が移動する左折側のフォーク型無人搬送車1の左前方の領域とフォーク型無人搬送車1の右後方の領域とを大きい領域で監視する。
(V)で、リーチ機構で積み動作のフォーク5を前方に移動する前に、監視領域Aの領域Avで荷Nとフォーク5の間に障害物などがないかを確認する。その後、リーチ機構を前進させてパレットへのフォーク5の挿入、フォーク5上げ、フォーク5が固定されるリーチ機構戻しの一連の動作が行われる。
(VI)は、フォーク5に荷Nを積載直後の状態を示す。荷Nの積載直後の監視領域Aは、フォーク5がある前方側の状態は推定できないので監視する領域はない。
(VII)の荷Nを積んだ後は、後方側へ右折90度の旋回半径が大きい方向転換で、左右の人の巻き込みの監視を行う。(VII)の監視領域Aは、旋回半径が大きい。その後の(VIII)のフォーク型無人搬送車1の直進の経路にフォーク型無人搬送車1がのるため、フォーク型無人搬送車1の旋回半径外側がより大きい防護範囲をもつ監視領域Aとする。
(VIII)で、直線の軌道に乗った後は、フォーク型無人搬送車1の走行速度に応じて後方の監視範囲が大きい監視領域Aにより、進行方向の後遠方までの監視をしながら目的位置に向かって走行する。
<様々な監視領域A>
次に、様々な監視領域Aについて説明する。
以下の監視領域Aは、説明した図7や表1の監視領域Aに加えられるものの例であり、下記以外のものも加えてもよいことは勿論である。
図9〜図14は、フォーク型無人搬送車の様々な監視領域の例を示す上面図である。
フォーク5上の荷の有無や荷の形状により、図9〜図11に示すように、更に複雑な防護範囲である監視領域Aを設定することもできる。なお、図9〜図11は、図7の監視領域Aを一部含んでいる。
図9(a)は後進直線走行で「極低速」での走行の場合である。荷の積み降ろしに際しての後進時は走行速度が「極低速」のため、監視領域Aにおけるフォーク型無人搬送車1の後方の防護エリアは、100mm程度と小さい。
図9(b)は後進直線走行で「極低速」での走行の場合である。フォーク5でパレットに載せられた荷を積んだ直後は、パレットより前方は、防護すべき領域か否か推定できないため、パレットより前方は、防護せず監視領域Aとしない。
これに対して、荷をフォーク5に載せたときに前方障害物センサ3、4が荷を検知可能な高さにある場合には、監視領域Aを前方に設定して、荷のパレットにフォーク5を挿入した段階、フォーク5を挿入する過程での荷の有無と障害物の検知に使用することができる。荷が存在しないあるいは存在しても前方障害物センサ3、4の高さに満たない荷を扱っているときに、前方障害物センサ3、4の監視領域A内に障害物を検出した場合は異常とみなせる。
図9(c)は後進左折で「極低速」での走行の場合である。フォーク型無人搬送車1が狭小な場所を後進しつつ左折する場合、左右で非対称の監視領域Aとする。監視領域Aは、進行方向であるフォーク型無人搬送車1の後方の領域Au1と、フォーク型無人搬送車1が曲がる反対側であるフォーク型無人搬送車1の後部左側の領域Au2と、フォーク型無人搬送車1が曲がる側の前部右側の領域Am1とが、フォーク型無人搬送車1を包含する領域となるように設定される。後部右側の領域と前部左側の領域は、余裕がない場合は監視領域Aとしない。
図9(d)は後進右折で「極低速」での走行の場合である。図9(c)と反対のフォーク型無人搬送車1が狭小な場所を後進しつつ右折する場合である。図9(d)では、図9(c)と同様、左右で非対称の監視領域Aとする。監視領域Aは、進行方向であるフォーク型無人搬送車1の後方の領域Au1と、フォーク型無人搬送車1が曲がる反対側であるフォーク型無人搬送車1の後部右側の領域Au2と、フォーク型無人搬送車1が曲がる側の前部左側の領域Am1とが、フォーク型無人搬送車1を包含する領域となるように設定される。
図9(e)は後進右折で「極低速」での走行の場合である。図9(d)と同様、フォーク型無人搬送車1が狭小な場所を後進しつつ右折する場合であるが、後進での右折の走行速度が低い場合である。監視領域Aは、走行速度が低いので、面積が小さくなる。図9(d)、(e)では、後部左側の領域と前部右側の領域は、余裕がない場合は監視領域Aとしない。
図10(a)は前進直線走行で「極低速」(走行速度0)での走行の場合である。荷が積載されたパレットをフォーク5に積むとき、リーチ機構でフォーク5をパレットに挿入前に、フォーク型無人搬送車1を極低速で前進するケースである。フォーク5の前に監視領域Aを設定する。
図10(b)は、図10(a)と同じ場合で、フォーク5内の領域の一部を監視領域Aに設定したケースを示す。
図10(c)は、前進左折で「極低速」での走行の場合である。微小な場所でカーブの外側に面したフォーク型無人搬送車1の右後部と左前部の各片側領域を監視領域Aとする。監視領域Aにはフォーク5の手前も含める。
図10(d)は、前進左折で「極低速」での走行の場合である。図10(d)は、図10(c)と同じケースであるが、フォーク5内の領域の一部と、フォーク5の左右の領域を監視領域Aに設定したケースである。
図10(e)は、前進右折で「極低速」での走行の場合である。微小な場所でカーブの外側に面したフォーク型無人搬送車1の左後部と右前部の各片側領域を監視領域Aとする。監視領域Aにはフォーク5の手前も含める。
図10(f)は、前進右折で「極低速」での走行の場合である。図10(f)は、図10(e)と同じケースであるが、フォーク5内の領域の一部と、フォーク5の左右の領域を監視領域Aに設定したケースである。
図11(a)は後進直線走行で「低速」の場合である。後進で直線走行する低速の場合、監視領域Aにおけるフォーク型無人搬送車1の後方の防護エリアは、200mm程度と小さい。
図11(b)は後進直線走行で「低速」の場合である。フォーク型無人搬送車1の車体1B幅ぎりぎりの狭小場所の走行であり、フォーク型無人搬送車1の両側部、フォーク5に載せたパレットの下方は防護せず、監視領域Aとしない。
図11(c)は後進左折の「低速」走行の場合である。フォーク型無人搬送車1が走り出した後は、フォーク5の先端より前は監視領域Aに含める。走行方向であるフォーク型無人搬送車1の後方の監視領域Aは、200mm程度と小さい。
図11(d)は後進左折の「低速」走行の場合である。狭小場所を後進左折する場合、非対称の監視領域Aを設定して通過する。監視領域Aは「極低速」の場合よりも広くとる。
図11(e)は後進右折の「低速」走行の場合である。フォーク型無人搬送車1が走り出した後は、フォーク5の先端より前は監視領域Aに含める。走行方向であるフォーク型無人搬送車1の後方の監視領域Aは、200mm程度と小さい。
図11(f)は後進右折の「低速」走行の場合である。狭小場所を後進右折する場合、非対称の監視領域Aを設定して通過する。監視領域Aは「極低速」の場合よりも広くとる。
フォーク5で荷を移載中は特に危険なため、走行は止まっていてもフォーク5を出す前に、図12(a)、(b)に示すように、人がフォーク型無人搬送車1近傍に接近していないことを確認し、次の移載シーケンスに進めるなど、移載シーケンスの途中段階での安全確認を入れることも検出領域を適宜組み合わせることで可能である。
図12(a)は移載時の前方確認である。フォーク型無人搬送車1が停止してフォーク5を出す直前の安全確認であり、監視領域Aはフォーク5の前方の領域とする。
図12(b)は別の移載時の前方確認である。フォーク型無人搬送車1が停止してフォーク5を出す直前の安全確認であり、監視領域Aはフォーク5の前方の領域とフォーク5内の領域の一部としたケースである。
図12(c)は移載時の後方確認である。フォーク型無人搬送車1の後方の領域を監視領域Aとして後方確認するケースである。移載時でフォーク5の昇降動作中はフォーク5で移載されるパレットの領域は監視領域Aとしない。
図12(d)は移載時の後方確認である。図12(c)と同じ場合であるが、図12(c)の監視領域Aに、後部のリアバンパー1b(図1(a)参照)の上を監視領域Aに加えたケースである。
図13(a)は後進直線走行で「中速」走行の場合である。後進直線走行で、走行速度「中速」の場合、監視領域Aにおけるフォーク型無人搬送車1の後方の監視領域Aは、300mm程度と小さい。
図13(b)は後進直線走行で「中速」走行の場合であり、フォーク型無人搬送車1の車体1B幅ぎりぎりの狭小場所の走行である。走行方向であるフォーク型無人搬送車1の後方の領域を監視領域Aとして、車体1Bの側方の領域とフォーク5に載せたパレットの下方は監視領域Aとしないケースである。
図13(c)は後進左折で「中速」での走行の場合である。フォーク型無人搬送車1が走行し出した後は、フォーク5の先端より前の領域を監視領域Aに含める。
図13(d)は後進左折で「中速」での走行の場合であり、狭小場所を通過する際には、非対称の監視領域Aとする。監視領域Aは「低速」走行よりも広くとる。
図13(e)は後進右折で「中速」での走行の場合である。フォーク型無人搬送車1が走行し出した後は、フォーク5の先端より前の領域を監視領域Aに含める。
図13(f)は後進右折で「中速」での走行の場合であり、狭小場所を通過する際には、非対称の監視領域Aとする。監視領域Aは「低速」走行よりも広くとる。
図14(a)は後進直線走行で「高速」での走行の場合である。フォーク型無人搬送車1が「高速」で走行する場合は、走行方向の監視領域Aはブレーキで停止できる距離を含むものとする。上述の監視領域Aの設定により、フォーク型無人搬送車1では、荷Nを積んでないとき、最大180m/分の速度で安全に走行することができる。
図14(b)は後進直線走行で「高速」での走行であり、狭小場所を通過する場合である。フォーク型無人搬送車1が「高速」で走行する場合は、図14(a)と同様、走行方向の監視領域Aはブレーキで停止できる距離を含むものとするが、狭小場所では車体1Bの側方は監視領域Aとしないケースである。
ところで、荷をフォーク5に載せて搬送中はフォーク5の下側の領域は何も存在しないはずであるが、前方障害物センサ3、4(図1(a)参照)がフォーク5下方に障害物を検出した場合、それが人か物かを問わず、異常状態とみなしてフォーク型無人搬送車1を停止させる。障害物は人以外に、荷崩れやパレット上の荷を結束するストレッチフィルムの解けや破断で荷崩れ発生の前段階の場合もある。
更に、90度操舵での車体1B(図1(b)参照)の中心を軸としたスピンターンやアウトリガーの従動輪の前輪w1を軸としたピボットターンを行う場合、更に非対称な防護領域を増やすことができる。
<フォーク型無人搬送車1の運転>
フォーク型無人搬送車1は次の手順で無人の自動運転が行われる。
無人での自動運転のフォーク型無人搬送車1が使用されるに際しては、まず、ユーザがフォーク型無人搬送車1を手動運転で操作して、フォーク型無人搬送車1を使用する建物内を走行して誘導用センサ8aにより建物内環境を検出して、車体制御部1Cにより建物内のレイアウトがどのようなものであるかの環境地図が作成される。
なお、環境地図は、建物内のレイアウトが変わった場合や、フォーク型無人搬送車1が使用される建物が変わった場合などに新たに作成される。
その後、フォーク型無人搬送車1は、車体制御部1Cの働きにより、無人で環境地図の情報を基に自身の位置を同定(特定)して自動運転が行われる。
<フォーク型無人搬送車1の障害物検出安全制御>
次に、フォーク型無人搬送車1の監視領域Aを用いる障害物検出安全制御について説明する。
監視領域Aによる障害物検出安全制御は、障害物検出安全制御部1S(図3参照)の制御により遂行される。
図15は、障害物検出安全制御の概要フローを示す図である。
まず、障害物検出安全制御部1S(図3参照)が、「走行速度」、「操舵方向」、「移載中」の情報から監視領域Aを選択して、後・前方障害物センサ2、3、4に設定する(図15のS101)。なお、S101の監視領域Aの選択は後に詳述する。
続いて、後・前方障害物センサ2、3、4は監視領域A内に人や物などの障害物がないかの検出を行い、監視領域A内に障害物を検出した場合には障害物検出安全制御部1Sにその情報(検出信号)を出力し、障害物検出安全制御部1Sによりフォーク型無人搬送車1が非常停止される(S102)。S102の車体1B周囲の防護は後に詳述する。
<監視領域Aの選択>
次に、図15のS101の監視領域Aの選択について、図16に従って説明する。図16は、障害物検出安全制御における監視領域Aの選択制御を示すフロー図である。
障害物検出安全制御部1Sは、実際の「走行速度」、「操舵方向」、フォーク5を用いての荷の「移載中」(表1に示す入力参照)か否かの各情報を取得して、フォーク型無人搬送車1の運転状態を監視する(図16のS201)。S201では、障害物検出安全制御部1Sは、「走行速度」、「操舵方向」、および「移載中」か否かの各情報をそれぞれ速度センサ、操舵角センサ、およびフォーク5を駆動するモータの電流から取得する。
そして、障害物検出安全制御部1Sは運転状態に変化がないか否か判定する(S202)。S202での運転状態の変化の判定は、実際の表1に示す入力の「走行速度」、「操舵方向」、「移載中」の情報の何れかに変化が生じ、No.が切り替わるに至ったかで判定する。
運転状態に変化がない場合(S202でNo)、S201に移行して運転状態の監視を行う。
一方、運転状態に変化がある場合(S202でYes)、実際の「走行速度」、「操舵方向」、および「移載中」の各情報を用いて、テーブルなどに記憶された表1に示す入力の「走行速度」、「操舵方向」、および「移載中」の各情報が合致する設定エリアの設定番号1〜9の何れかの監視領域Aを選択する。そして、後・前方障害物センサ2、3、4に選択した監視領域Aを設定する、または、実際の「走行速度」、「操舵方向」、および「移載中」が不正な組み合わせの場合、「異常」としてフォーク型無人搬送車1を非常停止させる(S203)。その後、S201に移行し、障害物検出安全制御部1Sがフォーク型無人搬送車1の運転状態の監視を行う。
<車体1B周囲の防護>
次に、図15のS102の車体1B周囲の防護について、図17に従って説明する。図17は、障害物検出安全制御における車体1B周囲の防護制御を示すフロー図である。
後・前方障害物センサ2、3、4は、設定された監視領域A内に障害物がないか否か検出を行う(図17のS301)。
続いて、障害物検出安全制御部1Sは、監視領域A内に障害物があるか否か、後・前方障害物センサ2、3、4の信号から判定する(S302)。
監視領域A内に障害物がないと判定される場合(S302でNo)、S301に移行して、後・前方障害物センサ2、3、4が監視領域A内に障害物がないか否かの検出を行う。
一方、監視領域A内に障害物がある場合(S302でYes)、障害物検出安全制御部1Sは、車体制御部1Cとは独立して、走行モータの電力供給を遮断し、ブレーキでフォーク型無人搬送車1を非常停止させる(S303)。その後、フォーク型無人搬送車1の運転が再開されると、S301に移行する。
障害物検出安全制御部1Sは、障害物を検出した場合、車体制御部1Cとは独立してフォーク型無人搬送車1を非常停止させるので、車体制御部1Cが万が一故障した場合にも非常停止が可能であり、安全性が高い。
<フォーク型無人搬送車1の車体1B後方の対人検出用センサ8bによる障害物検出の処理>
次に、フォーク型無人搬送車1の後方に設定した減速制御領域G、停止制御領域T(図2参照)に障害物をあることを対人検出用センサ8bにより検出する場合の処理について、図18に従って説明する。図18は、フォーク型無人搬送車の車体後方の障害物検出処理を示すフロー図である。
まず、車体制御部1Cは、対人検出用センサ8bの検出信号により、停止制御領域T(図2参照)内に障害物があるか否か判定する(図18のS401)。
停止制御領域T内に障害物があると判定された場合(S401でYes)、車体制御部1Cは目標速度を「0」に設定して走行モータの電力供給を遮断し、ブレーキでフォーク型無人搬送車1を非常停止させる(S402)。その後、フォーク型無人搬送車1の運転が再開されると、S401に移行する。
一方、停止制御領域T内に障害物がないと判定された場合(S401でNo)、車体制御部1Cは、対人検出用センサ8bが減速制御領域G(図2参照)内に障害物を検出したか否か判定する(S403)。
減速制御領域G内に障害物を検出したと判定された場合(S403でYes)、環境地図に登録された構造物と相関があるか否か判定される(S404)。
検出された障害物が環境地図に登録された構造物と相関がないと判定された場合(S404でNo)、車体制御部1Cはフォーク型無人搬送車1の目標速度を安全速度に設定して減速する(S405)。その後、S401に移行する。
一方、S403で、減速制御領域G内に障害物を検出しないと判定された場合(S403でNo)、車体制御部1Cは対人検出用センサ8bによる障害物検出の処理でフォーク型無人搬送車1が減速または停止処理中か否か判定する(S406)。なお、S406での判定は、対人検出用センサ8bによる障害物検出の処理で減速または停止処理中か否かの判定が行われる。
何故なら、図2に示すように、後・前方障害物センサ2、3、4で検出が行われる監視領域Aと対人検出用センサ8bで検出が行われる停止制御領域Tおよび減速制御領域Gとは、重複しないエリアがあるため、独立した判定にしないと停止すべきところ、走行を始めることが起こる場合があるためである。
フォーク型無人搬送車1が減速または停止処理中でないと判定され当該区間を設定された走行速度で走行している場合(S406でNo)、S401に移行する。
一方、フォーク型無人搬送車1が減速または停止処理中であると判定され場合(S406でYes)、車体制御部1Cはフォーク型無人搬送車1の目標速度を、当該区間の設定された走行速度に戻し(S407)、S401に移行する。
S404で、検出された障害物が環境地図に登録された構造物と相関があると判定された場合(S404でYes)、S406に移行する。
以上が、対人検出用センサ8bによる障害物検出の処理である。
<SLAM技術との関連>
防護領域をそれぞれの障害物検出センサの後方障害物センサ2、左・右の前方障害物センサ3、4ごとに設ける例を説明したが、車体の誘導制御にSLAM技術(Simultaneously Localization And Mapping:自律的にロボットの移動を行うため、障害物の位置情報などを表した環境地図の生成と、自己位置推定を行う知能ロボットの制御技術)による自己位置推定を行っている場合で、自己位置推定に使用するレーザ距離計の誘導用センサ8aが人の検出を可能な高さに設置されているときには、以下のことが行える。
すなわち、対人検出用センサ8bに代えて、SLAM側で検出した人あるいは障害物に対して衝突回避の減速処理、停止処理を本実施例で説明した防護領域である監視領域Aの外側に設け、減速停止処理(図2の減速制御領域G、停止制御領域T参照)を階層化することで安全性を高めることができる。
SLAMによる減速・停止処理の領域(図2の減速制御領域G、停止制御領域T)は、無人搬送車の安全を確保するための設置要件を満たさない場所に設置することもあり、SLAMによる障害物回避は安全を担保できるものでないため、安全要件を満たす場所に設けた検出装置で確実に停止できることを担保することが必要条件となる。この必要条件は、後方障害物センサ2、左・右前方障害物センサ3、4で監視領域Aに障害物があることを検出してフォーク型無人搬送車1を非常停止させることで満たされることとなる。
<制御の分担>
制御の分担として、障害物センサの後方障害物センサ2、左・右の前方障害物センサ3、4から出力される距離データが監視領域Aに入っているかの判定を、誘導制御を行う制御装置の車体制御部1Cで行う場合、制御装置の故障、制御失敗(ソフトウエアのバグなどの要因)に対して安全を担保することができない場合がある。
そこで、前記したように、障害物センサの後方障害物センサ2、左・右の前方障害物センサ3、4から出力される距離データが監視領域Aに入っているかの判定を、誘導制御装置(車体制御部1C)と独立した制御装置の障害物検出安全制御部1S(図3参照)で行う場合には、誘導制御装置(車体制御部1C)の故障、制御失敗に対しても防護可能となる。
また、障害物センサの後方障害物センサ2、前方障害物センサ3、4から出力される距離データを、障害物センサ(後方障害物センサ2、左・右前方障害物センサ3、4)に事前に防護する領域を登録し、判定までを障害物センサで行い、かつ、障害物センサ(後方障害物センサ2、左・右前方障害物センサ3、4)に危険側故障を生じ機能喪失したことが認識可能な場合、誘導制御と防護エリアに対する防護判定を、危険側故障)を生じ機能喪失したことが判定可能な制御装置で主なうことで安全系を構成することができる。なお、危険側故障とは、故障が起こると安全な機能に影響があり、安全でなくなる故障をいう。
上記構成によれば、フォーク型無人搬送車1の様々な走行に際して、各走行に対応して安全に停止できる監視領域Aを設定し、監視領域Aに障害物があった場合に衝突することなく停止することが可能である。そのため、フォーク型無人搬送車1を無人でありながら、人や物に衝突することなく安全に使用することが可能である。
また、対人検出用センサ8bにより検出される減速制御領域G、停止制御領域T(図2参照)を監視領域Aに重ねて多層化することで、より安全性を高めることができる。
さらに、監視領域Aによる停止制御を、誘導制御制御装置の車体制御部1Cとは独立した障害物検出安全制御部1Sで行うようにしたので、車体制御部1Cが故障した場合にも、障害物が監視領域A内にある際には安全にフォーク型無人搬送車1を停止制御することができる。
また、障害物検出安全制御部1Sの機能を有した制御装置を構成した場合にも、同様な作用効果を奏することができる。
以上のことから、フォークリフト固有の対物接触リスクを低減することが可能なフォークリフト型無人搬送車、その制御方法および制御装置を実現できる。
<<その他の実施形態>>
1.前記実施形態では、フォーク型無人搬送車1の監視領域Aを設定する運転状況として、「走行速度」、「操舵方向」、「移載中」か否かを例示したが、その他、積載物の有無、または、積載物の形または大きさ、または、積載物が変形するものか否かのうちの少なくとも何れかを含むように構成してもよい。また、これら以外の運転状況を採用することも可能である。このように、運転状況を適宜選択して監視領域Aを設定することで、障害物との衝突を回避でき、よりきめの細かい安全性を確保できる。
2.本発明は、新規フォークリフトの製作時の改造,既に稼動しているフォークリフトの改造のいずれにも適用できる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものでなく、様々な実施形態が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分り易く説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、説明した構成の一部を含むものであってもよい。
また、実施態形の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
本技術の応用としてはリーチ型のフォークリフトに限定するものではなく、カウンターバランスフォークリフトや、より複雑な動きをするサイドフォークリフト(横にフォークが出て行って積むフォークリフト)に応用することができる。また一般の無人搬送車でも4輪操舵型などで複雑な動作をする無人搬送車や無人搬送車にロボットを搭載し、車体から荷やはみ出した運用を行う無人搬送車にも適用することができる。
1 フォークリフト型無人搬送車
1B 車体
1C 車体制御部(誘導制御装置)
1S 障害物検出安全制御部(制御装置)
2 後方障害物センサ(第1の障害物検出装置)
3、4 前方障害物センサ(第1の障害物検出装置)
8a 誘導用センサ(第2の障害物検出装置)
8b 対人検出用センサ(第2の障害物検出装置)
A 監視領域(障害物検出領域)
G 減速制御領域
P 障害物
T 停止制御領域

Claims (15)

  1. 車体の周囲に配置され、前記車体の周囲環境を検出する複数の第1の障害物検出装置と、
    前記車体の走行速度、操舵方向、移載動作を含む運転状況に応じて設定される前記車体の周囲の障害物検出領域が予め記憶される検出領域記憶部と、
    前記車体の実際の走行速度、操舵方向、移載動作を含む運転状況に応じて前記障害物検出領域を選択して、該選択された前記障害物検出領域の情報を前記複数の第1の障害物検出装置に送る障害物検出安全制御部と備え、
    前記障害物検出安全制御部は、
    選択された前記障害物検出領域に障害物があると前記第1の障害物検出装置により検出される場合、前記車体の走行を停止させる制御を行う
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車。
  2. 請求項1に記載のフォークリフト型無人搬送車において、
    前記車体の進行方向にある障害物を検出する第2の障害物検出装置と、
    前記車体の無人での走行を制御する誘導制御装置とを備え、
    前記誘導制御装置は、
    前記第2の障害物検出装置で検出した障害物の位置により、前記車体を減速する制御を行う減速制御領域と、前記車体を停止させる制御を行う停止制御領域とを設定して、前記車体の走行を減速または停止させる制御を行う
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車。
  3. 請求項1に記載のフォークリフト型無人搬送車において、
    前記運転状況は、積載物の有無、または、積載物の形または大きさ、または、積載物が変形するものか否かのうちの少なくとも何れかを含む
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車。
  4. 請求項1に記載のフォークリフト型無人搬送車において、
    前記第1の障害物検出装置は、
    後下部と左右の前下部とに配置され、その高さは前記車体の走行面上100mm〜250mmに設けられる
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車。
  5. 車体の無人での走行を制御する誘導制御装置と、
    前記車体の周囲にある障害物を検出する第1の障害物検出装置と、
    設定した領域内に前記障害物が存在するか否かを判定し、前記判定した信号と前記誘導制御装置の信号とを組合せ、前記車体の運転状態により前記車体の停止制御を行う障害物検出安全制御部とを
    備えることを特徴とするフォークリフト型無人搬送車。
  6. 請求項5に記載のフォークリフト型無人搬送車において、
    前記車体の進行方向にある障害物を検出する第2の障害物検出装置と、
    前記車体の無人での走行を制御する誘導制御装置とを備え、
    前記誘導制御装置は、
    前記第2の障害物検出装置で検出した障害物の位置により、前記車体を減速する制御を行う減速制御領域と、前記車体を停止させる制御を行う停止制御領域とを設定して、前記車体の走行を減速または停止させる制御を行う
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車。
  7. 車体の走行速度、操舵方向、移載動作を含む運転状況に応じて設定される前記車体の周囲の障害物検出領域が予め記憶される検出領域記憶部と、
    実際の走行速度、操舵方向、移載動作を含む運転状況に応じて前記障害物検出領域を選択して、該選択された前記障害物検出領域の情報を、前記車体の周囲環境を検出する複数の第1の障害物検出装置に送る障害物検出安全制御部とを備え、
    前記障害物検出安全制御部は、選択された前記障害物検出領域に障害物があると前記第1の障害物検出装置により検出される場合、前記車体の走行を停止させる制御を行う
    ことを特徴とする制御装置。
  8. 請求項7に記載の制御装置において、
    前記運転状況は、積載物の有無、または、積載物の形または大きさ、または、積載物が変形するものか否かのうちの少なくとも何れかを含む
    ことを特徴とする制御装置。
  9. 請求項7に記載の制御装置において、
    前記第1の障害物検出装置は、
    後下部と左右の前下部とに配置され、その高さは前記車体の走行面上100mm〜250mmに設けられる
    ことを特徴とする制御装置。
  10. 設定した領域内に障害物が存在するか否かを第1の障害物検出装置の検出信号により判定し、前記判定した信号と、車体の無人での走行を制御する誘導制御装置の信号とを組合せ、前記車体の運転状態により前記車体の停止制御を行う
    ことを特徴とする制御装置。
  11. 第1の障害物検出装置と検出領域記憶部と障害物検出安全制御部とを備えるフォークリフト型無人搬送車の制御方法であって、
    前記検出領域記憶部には、車体の走行速度、操舵方向、移載動作を含む運転状況に応じて設定される前記車体の周囲の障害物検出領域が予め記憶され、
    前記障害物検出安全制御部は、前記車体の実際の走行速度、操舵方向、移載動作を含む運転状況に応じて前記障害物検出領域を選択して、該選択された前記障害物検出領域の情報を前記複数の第1の障害物検出装置に送り、
    前記第1の障害物検出装置は、前記障害物検出領域内に障害物があることを検出し、
    前記障害物検出安全制御部は、選択された前記障害物検出領域に障害物があると検出される場合、前記車体の走行を停止させる制御を行う
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車の制御方法。
  12. 請求項11に記載のフォークリフト型無人搬送車の制御方法において、
    前記フォークリフト型無人搬送車は、第2の障害物検出装置と車体の無人での走行を制御する誘導制御装置とを備え、
    前記第2の障害物検出装置は、前記車体の進行方向にある障害物を検出し、
    前記誘導制御装置は、前記第2の障害物検出装置で検出される障害物の位置により、前記車体を減速する制御を行う減速制御領域と、前記車体を停止させる制御を行う停止制御領域とを設定して、前記車体の走行を減速または停止させる制御を行う
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車の制御方法。
  13. 請求項11に記載のフォークリフト型無人搬送車の制御方法において、
    前記運転状況は、積載物の有無、または、積載物の形または大きさ、または、積載物が変形するものか否かのうちの少なくとも何れかを含む
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車の制御方法。
  14. 請求項11に記載のフォークリフト型無人搬送車の制御方法において、
    前記第1の障害物検出装置は、
    後下部と左右の前下部とに配置され、その高さは前記車体の走行面上100mm〜250mmに設けられる
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車の制御方法。
  15. 誘導制御装置と第1の障害物検出装置と障害物検出安全制御部とを備えるフォークリフト型無人搬送車の制御方法において、
    前記誘導制御装置は、車体の無人での走行を制御し、
    前記第1の障害物検出装置は、前記車体の周囲を走査して障害物を検出し、
    前記障害物検出安全制御部は、設定した領域内に前記障害物が存在するか否かを判定し、前記判定した信号と前記誘導制御装置の信号とを組合せ、前記車体の運転状態により前記車体の停止制御を行う
    ことを特徴とするフォークリフト型無人搬送車の制御方法。
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