JP2015168163A - ガスバリア性積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カルシウム化合物を0.3〜20質量%含有するプラスチック基材(I)にポリカルボン酸を含有するガスバリア層(II)が積層されてなるガスバリア性積層体であって、120℃、30分の熱水処理後において、20℃、相対湿度65%の雰囲気下の酸素透過度が200ml/(m2・day・MPa)以下であることを特徴とするガスバリア性積層体。
【選択図】なし
Description
また、特許文献1においては、溶剤系塗料を塗布、乾燥することでアンダーコート層を形成し、その上にガスバリア層を、水系塗料の塗布、乾燥することにより形成されている。したがって、特許文献1の方法は、溶剤系塗料を使用するために防爆設備が必要になったり、複数回の塗布が必要になるなど、経済性や生産性の点で問題があった。
すなわち、本発明の要旨は、下記のとおりである。(1)カルシウム化合物を0.3〜20質量%含有するプラスチック基材(I)にポリカルボン酸を含有するガスバリア層(II)が積層されてなるガスバリア性積層体であって、120℃、30分の熱水処理後において、20℃、相対湿度65%の雰囲気下の酸素透過度が200ml/(m2・day・MPa)以下であることを特徴とするガスバリア性積層体。
(2)プラスチック基材(I)が、複層フィルムであり、その少なくとも1層がカルシウム化合物を0.3〜20質量%含有することを特徴とする(1)記載のガスバリア性積層体。
(3)プラスチック基材(I)を構成する熱可塑性樹脂が、ポリアミド樹脂またはポリエステル樹脂であることを特徴とする(1)または(2)記載のガスバリア性積層体。
(4)ガスバリア層(II)がポリアルコールを含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のガスバリア性積層体。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載のガスバリア性積層体を含有することを特徴とする包装用袋。
(6) 熱殺菌処理用である(5)記載の包装用袋。
(7) 揮発性の酸性物質を含む内容物を充填するための(6)記載の包装用袋。
すなわち、本発明におけるプラスチック基材は、プラスチック基材の原料にカルシウム化合物を添加するだけで製造することができ、従来行われていた、金属化合物を含む層を基材に積層する工程を省略することができる。したがって、従来よりも少ない工程数でガスバリア性積層体が得られ、そのため、生産性やコストの観点から、工業的なメリットは極めて大きい。また、得られたガスバリア性積層体は、高湿度下でも優れたガスバリア性を有し、揮発性の酸性物質を含む内容物を充填する包装体として用いる場合において、熱殺菌処理時の外観不良の発生が抑制される。
本発明のガスバリア積層体は、プラスチック基材(I)にカルシウム化合物を0.3〜20質量%含有し、そのプラスチック基材(I)にポリカルボン酸を含有するガスバリア層(II)を積層することが必要である。
以下、カルシウム化合物をはじめとする金属化合物を含有する層(複層フィルムにおける単層や単層フィルム)を「金属含有層(M)」と称し、複層フィルムにおける「金属含有層(M)」以外の層を「樹脂層(R)」と称することがある。
また、ガスバリア層(II)とプラスチック基材(I)の樹脂層(R)が接触している、(M)/(R)/(II)や、(R)/(M)/(R)/(II)や、(II)/(R)/(M)/(R)/(II)などが挙げられる。その中でも、製造するための設備や操業性を考慮すると、(M)/(R)/(II)の構成が好ましい。
ポリカルボン酸の具体例としては、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−メタクリル酸共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、ポリマレイン酸、エチレン−マレイン酸共重合体などのオレフィン−マレイン酸共重合体、アルギン酸のように側鎖にカルボキシル基を有する多糖類、カルボキシル基含有のポリアミド、ポリエステルなどを例示することができる。上記ポリカルボン酸は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
オレフィン−マレイン酸共重合体中のマレイン酸単位は、乾燥状態では隣接カルボキシル基が脱水環化した無水マレイン酸構造となりやすく、湿潤時や水溶液中では開環してマレイン酸構造となる。したがって、本発明においては、特記しない限り、マレイン酸単位と無水マレイン単位とを総称してマレイン酸単位という。
EMA中のマレイン酸単位は、5モル%以上であることが好ましく、20モル%以上であることがより好ましく、30モル%以上であることがさらに好ましく、35モル%以上であることが最も好ましい。
また、EMAの重量平均分子量は、1,000〜1,000,000であることが好ましく、3,000〜500,000 であることがより好ましく、7,000〜300,000であることがさらに好ましく、10,000〜200,000であることが特に好ましい。
ポリアルコールは、分子内に2個以上の水酸基を有する化合物であり、低分子化合物としては、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの糖アルコール、グルコースなどの単糖類、マルトースなどの二糖類、ガラクトオリゴ糖などのオリゴ糖が挙げられ、高分子化合物としては、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、でんぷんなどの多糖類が挙げられる。上記ポリアルコールは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリビニルアルコールやエチレン−ビニルアルコール共重合体のケン化度は、95モル%以上であることが好ましく、98モル%以上であることがさらに好ましい。また、平均重合度は、50〜2,000であることが好ましく、200〜1,000であることがより好ましい。
ポリアミンの重量平均分子量は、5,000〜150,000であることが好ましい。ポリアミンの重量平均分子量が低すぎると、得られるガスバリア層(II)は脆弱になり、一方、分子量が高すぎると、ハンドリング性が損なわれ、場合によっては、後述するガスバリア層(II)を形成するための塗工液中で凝集し、得られるガスバリア層(II)は、ガスバリア性が損なわれる可能性がある。
ガスバリア層(II)における架橋剤の含有量は、ポリカルボン酸100質量部に対して、0.1〜30質量部であることが好ましく、1〜20質量部であることがより好ましい。
架橋剤としては、自己架橋性を有する化合物や、カルボキシル基と反応する官能基を分子内に複数個有する化合物が挙げられ、ガスバリア層(II)がポリアルコールを含有する場合は、水酸基と反応する官能基を分子内に複数個有する化合物でもよい。具体的な架橋剤としては、イソシアネート化合物、メラミン化合物、尿素化合物、エポキシ化合物、カルボジイミド化合物、炭酸ジルコニウムアンモニウムなどのジルコニウム塩化合物、金属アルコキシド等が好ましく挙げられる。これらの架橋剤は、組み合わせて使用してもよい。
熱安定剤、酸化防止剤、劣化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール類、リン化合物、ヒンダードアミン類、イオウ化合物、銅化合物、アルカリ金属のハロゲン化物などが挙げられ、これらを混合して使用してもよい。
強化材としては、例えば、クレー、タルク、ワラストナイト、シリカ、アルミナ、珪酸カルシウム、アルミン酸ナトリウム、アルミノ珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、ガラスバルーン、カーボンブラック、ゼオライト、モンモリロナイト、ハイドロタルサイト、フッ素雲母、金属繊維、金属ウィスカー、セラミックウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、窒化ホウ素、グラファイト、ガラス繊維、炭素繊維、フラーレン(C60、C70など)、カーボンナノチューブなどが挙げられる。
上記塗工液は、作業性の面から水性であることが好ましいため、塗工液を構成するポリカルボン酸や、ポリアルコールやポリアミンは、水溶性または水分散性であることが好ましく、水溶性であることがより好ましい。
加熱処理方法としては特に限定されず、オーブン等の乾燥雰囲気下で加熱処理を行う方法が挙げられる。工程の短縮化等を考慮すると、ガスバリア層(II)形成用塗工液を塗布した後でプラスチック基材(I)の延伸を行うのが好ましい。
上記のいずれの場合においても、ガスバリア層(II)を形成したプラスチック基材(I)を、100℃以上の加熱雰囲気中で5分間以下の熱処理を施すことが好ましい。
また、熱処理時間は、5分間以下であることが好ましく、1秒間〜5分間であることがより好ましく、3秒間〜2分間であることがさらに好ましく、5秒間〜1分間であることが特に好ましい。熱処理時間が短すぎると、上記架橋反応を充分に進行させることができず、ガスバリア性を有する積層体を得ることが困難になり、一方、長すぎると生産性が低下する。
上記耐ピンホール性は、具体的には、MIL−B−131Fに示されるFed.Test Method Std. 101CのMethod 2017に従い、12インチ×8インチのサンプルを直径3.5インチの円筒状に把持し、初期把持間隔7インチ、最大屈曲時の把持間隔1インチとして、いわゆるゲルボテスター(理学工業社製)で5℃の条件下で500回屈曲を与えた後のピンホール数の発生数を測定し評価したものである。
単層構成のフィルムからなるプラスチック基材(I)は、例えば、カルシウム化合物を混合した熱可塑性樹脂を、押出機で加熱溶融してTダイよりフィルム状に押出し、エアーナイフキャスト法、静電印加キャスト法など公知のキャスティング法により回転する冷却ドラム上で冷却固化して、未延伸状態のプラスチック基材(I)のフィルムを得る。
また、複層構成のフィルムからなるプラスチック基材(I)は、例えば、カルシウム化合物を混合した熱可塑性樹脂を押出機Aで加熱溶融し、また熱可塑性樹脂を押出機Bで加熱溶融し、それぞれ溶融した2種の樹脂をダイス中で重ね合わせて、例えば、金属含有層(M)/樹脂層(R)の2層構成のフィルムをTダイから押出し、上記同様、冷却固化することによって、未延伸状態で得ることができる。
このような方法でプラスチック基材(I)にカルシウム化合物を含有させることにより、従来行われていた、金属化合物を含む層を基材に積層する工程を省略することができる。
得られた単層や複層の未延伸フィルムに、前述の方法でガスバリア層(II)形成用塗工液を塗布してガスバリア層(II)を形成し、テンター式同時二軸延伸機にて、縦方向(MD)および横方向(TD)に同時二軸延伸を施すことで、同時二軸延伸されたガスバリア性積層体を得ることができる。
また得られた未延伸フィルムを縦方向(MD)に延伸したのち、前述の方法でガスバリア層(II)形成用塗工液を塗布してガスバリア層(II)を形成し、次いで横方向(TD)に延伸を施すことで、逐次二軸延伸されたガスバリア性積層体を得ることができる。
なお、未延伸フィルムが配向していると、後工程で延伸性が低下することがあるため、未延伸フィルムは、実質的に無定形、無配向の状態であることが好ましい。
また、フィルムの延伸倍率は、一軸延伸の場合は1.5倍以上であることが好ましく、縦横二軸延伸の場合も、縦横に各々1.5倍以上であることが好ましく、面積倍率で、通常3倍以上であることが好ましく、6〜20倍であることがより好ましく、6.5〜13倍であることがさらに好ましい。延伸倍率がこの範囲であると、優れた機械物性のガスバリア積層体を得ることが可能となる。
延伸処理工程を経たフィルムは、延伸処理が行われたテンター内において150〜300℃の温度で熱固定され、必要に応じて0〜10%、好ましくは2〜6%の範囲で、縦方向および/または横方向の弛緩処理が施される。熱収縮率を低減するためには、熱固定時間の温度および時間を最適化するだけでなく、熱弛緩処理を熱固定処理の最高温度より低い温度で行うことが望ましい。
シーラントとして用いる樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸/メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸/メタクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル系樹脂等が挙げられ、ヒートシール強度や材質そのものの強度が高いポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン共重合体などのポリオレフィン樹脂が好ましい。これらの樹脂は、単独で用いても、また他の樹脂と共重合や溶融混合して用いても、さらに酸変性などが施されていてもよい。
シーラント層をガスバリア積層体に形成方法する方法としては、シーラント樹脂からなるフィルムまたはシートを、接着剤を介して、ガスバリア積層体にラミネートする方法や、シーラント樹脂をガスバリア積層体に押出ラミネートする方法などが挙げられる。前者の方法においては、シーラント樹脂からなるフィルムまたはシートは、未延伸状態であっても低倍率の延伸状態でもよいが、実用的には、未延伸状態であることが好ましい。
シーラント層の厚みは、特に限定されないが、20〜100μmであることが好ましく、40〜70μmであることがより好ましい。
ラミネート接着剤の形成に使用される材料としては、公知のものが使用される。例えば、イソシアネート系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、ポリオレフィン系、アルキルチタネート系が挙げられる。これらの中で、密着性、耐熱性、耐水性などの効果を勘案すると、イソシアネート系、ポリウレタン系、およびポリエステル系が好ましい。さらにはイソシアネート化合物、ポリウレタンおよびウレタンプレポリマーの1種または2種以上の混合物および反応生成物;ポリエステル、ポリオールおよびポリエーテルの1種または2種以上とイソシアネートとの混合物および反応生成物であることが好ましい。
ラミネート接着剤の厚みは、0.1μmよりも厚くすることが好ましく、生産性の観点から10μm以下程度であることが好ましい。
印刷インキ層は、インキにより形成される文字、絵柄等である。インキとしては、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系、塩化ビニル系等のインキバインダー樹脂に各種顔料、体質顔料、および可塑剤、乾燥剤、安定剤等の添加剤などが添加されてなる任意のインキを用いることができる。
印刷インキ層の形成方法としては、例えばオフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法等の周知の印刷方法を用いることができる。
揮発性の酸性物質としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ吉草酸などの酸が挙げられる。
得られたガスバリア積層体を23℃、50%RHの環境下に2時間以上放置してから、走査型電子顕微鏡(SEM)によりフィルム断面観察を行い、各層の厚みを測定した。
得られたガスバリア積層体を120℃、30分の条件で熱水処理した後、20℃、65%RHの環境下に2時間以上放置してから、モコン社製酸素バリア測定器(OX−TRAN 2/20)を用いて、温度20℃、相対湿度65%の雰囲気下における酸素透過度を測定した。単位はml/(m2・day・MPa)である。
得られたガスバリア積層体に接着剤を用いてシーラントフィルムを積層して作製した三方袋(外寸:長さ方向200mm×幅方向150mm、シール幅:10mm)に、下記構成の内容物150gを充填密封後、レトルト処理(熱水シャワー式、120℃、30分、1.8kg/cm2)を実施し、処理後の包装体の外観評価を行った。外観は目視判定し、外観不良が無い場合を〇、白化もしくは水泡状の突起物が発生し外観不良がある場合を×とした。
充填する内容物として、酢酸濃度がそれぞれ、0.5質量%、1.0質量%、1.5質量%、2.0質量%、2.5質量%および3.0質量%である酢酸水溶液を用いた。
下記の実施例・比較例において使用した原料は、以下のとおりである。
(1)プラスチック基材(I)構成用の熱可塑性樹脂
・PA6:ナイロン6樹脂(ユニチカ社製 A1030BRF、相対粘度3.0)
・PET:ポリエチレンテレフタレート樹脂(ユニチカ社製 UT−CBR 極限粘度0.62)
・炭酸カルシウム(白石工業社製 Brilliant―1500 平均粒径0.4μm)
・酸化マグネシウム(タテホ化学工業社製 PUREMAG FNM−G 平均粒径0.4μm)
・炭酸リチウム(白石工業社製 工業用 平均粒径2.9μm)
・マスターチップ1
PA6の85質量部と、炭酸カルシウムの15質量部とを混練してマスターチップを作成し、金属化合物の含有量が15質量%未満の金属含有層(M)を調製する際に使用した。
・マスターチップ2
PA6の55質量部と、炭酸カルシウムの45質量部とを混練してマスターチップを作成し、金属化合物の含有量が15〜30質量%である金属含有層(M)を調製する際に使用した。
・マスターチップ3
PETの85質量部と、炭酸カルシウムの15質量部とを混練して作成した。
・マスターチップ4
PA6の85質量と、酸化マグネシウムの15質量部とを混練して作成した。
・マスターチップ5
PA6の85質量と、炭酸リチウムの15質量部とを混練して作成した。
(1)PVA(クラレ社製、ポバール105(ケン化度98〜99%、平均重合度約500))を熱水に溶解後、室温に冷却することにより、固形分15質量%のPVA水溶液を得た。
(2)EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製、エクセバールAQ−4105))を溶解し、固形分10質量%のEVOH水溶液を得た。
(3)EMA(重量平均分子量60000)と水酸化ナトリウムを用い、熱水に溶解後、室温に冷却することにより、カルボキシル基の10モル%を水酸化ナトリウムにより中和した、固形分15質量%のEMA水溶液を調整した。
(4)PAA(ポリアクリル酸(数平均分子量200000、25重量%水溶液、東亞合成社製、A10H))と水酸化ナトリウムを用い、カルボキシル基の10モル%を水酸化ナトリウムにより中和した、固形分15質量%のPAA水溶液を得た。
(5)PAM(ポリアクリルアミド(キシダ化学社製、試薬、重量平均分子量900万〜1000万重合度12.7万〜14.1万))。
CPP:三井化学東セロ社製RXC−22、厚み50μmのポリプロピレンフィルム
ポリウレタン系接着剤:DICグラフィックス社製 ディックドライ LX−500/KR−90S。
ナイロン6樹脂とマスターチップとを、炭酸カルシウムの含有量が0.3質量%となるように混合した。この混合物を押出機に投入し、270℃のシリンダー内で溶融した。溶融物をTダイオリフィスよりシート状に押出し、10℃に冷却した回転ドラムに密着させて急冷することで、厚さ150μmの未延伸プラスチック基材(I)フィルムを得た。得られた未延伸フィルムを50℃の温水槽に送り、2分間の浸水処理を施した。
次に、PVAとEMAの質量比(固形分)が30/70になるように、PVA水溶液とのEMA水溶液とを混合して、固形分10質量%のガスバリア層(II)形成用塗工液を得た。この塗工液を、浸水処理を施した未延伸フィルムの片面に塗布した後、乾燥した。
フィルムの端部を、テンター式同時二軸延伸機のクリップに保持させ、180℃で、MD、TDにそれぞれ3.3倍に延伸した。その後、TDの弛緩率を5%として、210℃で4秒間の熱処理を施し、室温まで徐冷して、厚みが15μmのプラスチック基材(I)に、厚みが0.3μmのガスバリア層(II)を積層したガスバリア積層体を得た。
表1に記載の金属化合物含有量になるように、ナイロン6樹脂とマスターチップとを混合し、また、延伸後の厚みが表1に記載の厚みになるようにした以外は、実施例1と同様にして、未延伸プラスチック基材(I)フィルムを得て、浸水処理を施した。
次に、PVAなどの他の樹脂やポリカルボン酸について、種類や質量比(固形分)が表1に記載のものになるようにした以外は、実施例1と同様にして、ガスバリア層(II)形成用塗工液を調製した。
得られた塗工液を用いて、延伸後の厚みが表1記載の厚みになるようにした以外は、実施例1と同様にして、未延伸フィルムに塗布、乾燥後、同時二軸延伸してガスバリア積層体を得た。
実施例9では、熱可塑性樹脂としてポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を使用したのにともない、さらに、次のように条件を変更した。すなわち、シリンダー温度を280℃として未延伸フィルムを作製し、得られた未延伸フィルムの浸水処理を施さなかった。また、同時二軸延伸における温度を90℃とし、熱処理の温度を230℃とした。
ガスバリア層(II)形成用塗工液を、次にようにして調製した。
すなわち、数平均分子量200,000のポリアクリル酸(PAA)を蒸留水で溶解し、水溶液中の固形分濃度が13質量%であるPAA水溶液を得た。続いて、このPAA水溶液に、13質量%アンモニア水溶液を加え、PAAのカルボキシル基の1モル%を中和して、PAAの部分中和物水溶液を得た。
また、数平均分子量40,000のポリアクリル酸(PAA)100質量部をメタノール1064質量部に溶解し、続いて、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(APTMOS)166質量部を攪拌しながら加えた。このようにして、APTMOSメタノール溶液(8−1)を得た。APTMOSメタノール溶液(8−1)では、APTMOSのアミノ基の少なくとも一部がPAAのカルボキシル基によって中和されている。
次に、テトラメトキシシラン(TMOS)34.5質量部をメタノール34.5質量部に溶解することによって、TMOSメタノール溶液を調製した。このTMOSメタノール溶液の温度を10℃以下に維持しながら、蒸留水2.3質量部と0.1Mの塩酸5.7質量部とを加え、攪拌しながら10℃で60分間、加水分解および縮合反応を行うことによって、溶液(8−2)を得た。
続いて、溶液(8−2)を、メタノール214.7質量部および蒸留水436.1質量部で希釈した後、攪拌しながら上記PAAの部分中和物水溶液235.9質量部を添加し、溶液(8−3)を得た。
続いて、溶液(8−3)を攪拌しながらAPTMOSメタノール溶液(8−1)36.2質量部を加え、さらに30分間攪拌することによって、溶液(8−4)を得た。
上記方法で調製した溶液(8−4)を、ガスバリア層(II)形成用塗工液として使用した以外は実施例1と同様にして、ガスバリア積層体を得た。
ナイロン6樹脂とマスターチップとを、炭酸カルシウムの含有量が2質量%(実施例10)、酸化マグネシウムの含有量が0.5質量%(比較例7)となるように混合した。この混合物を押出機Aに投入し、260℃で溶融押出した。一方、ナイロン6樹脂を押出機Bに投入し260℃で溶融押出した。
押出機A、押出機Bでそれぞれ溶融した2種の樹脂をダイス中で重ね合わせて、金属含有層(M)/樹脂層(R)の2層構成のシートをTダイから押し出し、表面温度20℃の冷却ロールに密着させて、(M)/(R)=20/130μmとなる厚み150μmの未延伸の複層フィルムを得た。得られた未延伸の複層フィルムを50℃の温水槽に送り、2分間の浸水処理を施した。
次に、実施例1と同様にして調製した塗工液を、未延伸複層フィルムの金属含有層(M)面に塗布した後、乾燥した。
実施例1と同様にして、同時二軸延伸、熱処理を施して、厚みが2μmの金属含有層(M)と厚みが13μmの樹脂層(R)とからなる、厚みが15μmのプラスチック基材(I)の金属含有層(M)に、厚みが0.3μmのガスバリア層(II)を積層したガスバリア積層体を得た。
接着剤層にヒートシール層として三井化学東セロ社製のポリプロピレンフィルム(CPP、RXC−22、厚み50μm)を貼り合わせた後、40℃で2日間静置し接着剤層を硬化させ、インパルスシーラーを用いて包装用袋を得た。
一方比較例1では、プラスチック基材(I)に含まれるカルシウム化合物が0.3質量%未満であったため、十分なガスバリア性を有するガスバリア積層体が得られなかった。
比較例2では、プラスチック基材(I)に含まれるカルシウム化合物が20質量%よりも多く含有されたため、酢酸水溶液を内容物として充填したレトルト処理後に外観不良が発生した。
比較例3および6では、ガスバリア層(II)にポリカルボン酸を含有していなかったため、十分なガスバリア性を有するガスバリア積層体が得られなかった。
比較例4、5および7では、カルシウム化合物以外の金属化合物を用いたため、酢酸水溶液を内容物として充填したレトルト処理後に外観不良が発生した。
Claims (7)
- カルシウム化合物を0.3〜20質量%含有するプラスチック基材(I)にポリカルボン酸を含有するガスバリア層(II)が積層されてなるガスバリア性積層体であって、120℃、30分の熱水処理後において、20℃、相対湿度65%の雰囲気下の酸素透過度が200ml/(m2・day・MPa)以下であることを特徴とするガスバリア性積層体。
- プラスチック基材(I)が、複層フィルムであり、その少なくとも1層がカルシウム化合物を0.3〜20質量%含有することを特徴とする請求項1記載のガスバリア性積層体。
- プラスチック基材(I)を構成する熱可塑性樹脂が、ポリアミド樹脂またはポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載のガスバリア性積層体。
- ガスバリア層(II)がポリアルコールを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガスバリア性積層体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のガスバリア性積層体を含有することを特徴とする包装用袋。
- 熱殺菌処理用である請求項5記載の包装用袋。
- 揮発性の酸性物質を含む内容物を充填するための請求項6記載の包装用袋。
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