以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見易くするためにハッチングを省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。
(実施の形態1)
<半導体装置の製造工程について>
本実施の形態および以下の実施の形態の半導体装置は、不揮発性メモリ(不揮発性記憶素子、フラッシュメモリ、不揮発性半導体記憶装置)を備えた半導体装置である。本実施の形態および以下の実施の形態では、不揮発性メモリは、nチャネル型MISFET(MISFET:Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を基本としたメモリセルをもとに説明を行う。また、本実施の形態および以下の実施の形態での極性(書込・消去・読出時の印加電圧の極性やキャリアの極性)は、nチャネル型MISFETを基本としたメモリセルの場合の動作を説明するためのものであり、pチャネル型MISFETを基本とする場合は、印加電位やキャリアの導電型等の全ての極性を反転させることで、原理的には同じ動作を得ることができる。
本実施の形態の半導体装置の製造方法を、図面を参照して説明する。
図1〜図3は、本実施の形態の半導体装置の製造工程の一部を示すプロセスフロー図である。図4〜図32は、本実施の形態の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。このうち、図4〜図8、図10〜図13および図15〜図32の断面図には、メモリセル領域RG1および周辺回路領域RG2の要部断面図が示されており、メモリセル領域RG1に不揮発性メモリのメモリセルが、周辺回路領域RG2にMISFETが、それぞれ形成される様子が示されている。また、図9および図14は、メモリセル領域RG1の一部が拡大して示されており、図9は図8と同じ工程段階に対応し、図14は図13と同じ工程段階に対応している。このため、図9は、図8の一部を拡大した部分拡大断面図であり、図14は、図13の一部を拡大した部分拡大断面図である。
ここで、メモリセル領域RG1は、半導体基板SB(の主面)において、不揮発性メモリのメモリセルが形成される予定の領域である。また、周辺回路領域RG2は、半導体基板SB(の主面)において、周辺回路が形成される予定の領域である。メモリセル領域RG1と周辺回路領域RG2とは、同じ半導体基板SBに存在している。すなわち、メモリセル領域RG1と周辺回路領域RG2とは、同一の半導体基板SBの主面の互いに異なる平面領域に対応している。なお、メモリセル領域RG1と周辺回路領域RG2とは隣り合っていなくともよいが、理解を簡単にするために、図4〜図8、図10〜図13、図15〜図32の断面図においては、メモリセル領域RG1の隣に周辺回路領域RG2を図示している。
ここで、周辺回路とは、不揮発性メモリ以外の回路であり、例えば、CPUなどのプロセッサ、制御回路、センスアンプ、カラムデコーダ、ロウデコーダ、入出力回路などである。周辺回路領域RG2に形成されるMISFETは、周辺回路用のMISFETである。
また、本実施の形態においては、メモリセル領域RG1にnチャネル型のMISFET(制御トランジスタおよびメモリトランジスタ)を形成する場合について説明するが、導電型を逆にしてpチャネル型のMISFET(制御トランジスタおよびメモリトランジスタ)をメモリセル領域RG1に形成することもできる。同様に、本実施の形態においては、周辺回路領域RG2にnチャネル型のMISFETを形成する場合について説明するが、導電型を逆にしてpチャネル型のMISFETを周辺回路領域RG2に形成することもできる。また、周辺回路領域RG2に、nチャネル型のMISFETとpチャネル型のMISFETの両方、すなわちCMISFET(Complementary MISFET)を形成することもできる。
また、本実施の形態では、周辺回路領域RG2には、メタルゲート型MISFETと、シリコンゲート型MISFETとが形成される。ここで、メタルゲート型MISFETとは、メタルゲート電極(金属ゲート電極)をゲート電極として備えるMISFETのことであり、シリコンゲート型MISFETとは、シリコンゲート電極(シリコンからなるゲート電極)をゲート電極として備えるMISFETのことである。このため、周辺回路領域RG2は、メタルゲート型MISFETが形成される予定の領域であるメタルゲート型MISFET形成領域RG2aと、シリコンゲート型MISFETが形成される予定の領域であるシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bとを有している。
メタルゲート型MISFETを主に用いて周辺回路を形成することにより、半導体装置の性能を向上させることができるとともに、入出力回路で用いられるMISFETなどのように、動作電圧が高く、高い信頼性が要求されるMISFETには、シリコンゲート型MISFETを用いることにより、半導体装置の信頼性も向上させることができる。このため、周辺回路領域RG2が、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aとシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bとを有することにより、半導体装置の総合的な性能と信頼性とを向上させることができる。
このため、例えば、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されるMISFETの動作電圧は、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されるMISFETの動作電圧よりも高く、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されるMISFETの耐圧は、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されるMISFETの耐圧よりも高い。
半導体装置を製造するには、図4に示されるように、まず、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンなどからなる半導体基板(半導体ウエハ)SBを用意(準備)する(図1のステップS1)。それから、半導体基板SBの主面に、活性領域を規定(画定)する素子分離領域(素子間分離絶縁領域)STを形成する(図1のステップS2)。
素子分離領域STは、酸化シリコンなどの絶縁体からなり、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法またはLOCOS(Local Oxidization of Silicon )法などにより形成することができる。例えば、半導体基板SBの主面に素子分離用の溝を形成した後、この素子分離用の溝内に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜を埋め込むことで、素子分離領域STを形成することができる。より具体的には、半導体基板SBの主面に素子分離用の溝を形成した後、半導体基板SB上に、この素子分離用の溝を埋めるように、素子分離領域形成用の絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)を形成する。それから、素子分離用の溝の外部の絶縁膜(素子分離領域形成用の絶縁膜)を除去することで、素子分離用の溝に埋め込まれた絶縁膜からなる素子分離領域STを形成することができる。
次に、図5に示されるように、半導体基板SBのメモリセル領域RG1にp型ウエルPW1を、周辺回路領域RG2のメタルゲート型MISFET形成領域RG2aにp型ウエルPW2を、周辺回路領域RG2のシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにp型ウエルPW3を形成する(図1のステップS3)。
p型ウエルPW1,PW2,PW3は、例えばホウ素(B)などのp型の不純物を半導体基板SBにイオン注入することなどによって形成することができる。p型ウエルPW1,PW2,PW3は、半導体基板SBの主面から所定の深さにわたって形成される。p型ウエルPW1とp型ウエルPW2とp型ウエルPW3とは、同じ導電型であるため、同じイオン注入工程で形成しても、あるいは異なるイオン注入工程で形成してもよい。
次に、メモリセル領域RG1に後で形成される制御トランジスタのしきい値電圧を調整するために、必要に応じて、メモリセル領域RG1のp型ウエルPW1の表面部(表層部)に対してチャネルドープイオン注入を行う。また、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに後で形成されるMISFETのしきい値電圧を調整するために、必要に応じて、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aのp型ウエルPW2の表面部(表層部)に対してチャネルドープイオン注入を行う。また、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに後で形成されるMISFETのしきい値電圧を調整するために、必要に応じて、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bのp型ウエルPW3の表面部(表層部)に対してチャネルドープイオン注入を行う。
次に、希釈フッ酸洗浄などによって半導体基板SB(p型ウエルPW1,PW2,PW3)の表面を清浄化した後、半導体基板SBの主面(p型ウエルPW1,PW2,PW3の表面)に、ゲート絶縁膜用の絶縁膜G1,G2,G3を形成する(図1のステップS4)。絶縁膜G1は、メモリセル領域RG1における半導体基板SBの表面(すなわちp型ウエルPW1の上面)に形成される。絶縁膜G2は、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおける半導体基板SBの表面(すなわちp型ウエルPW2の上面)に形成される。絶縁膜G3は、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおける半導体基板SBの表面(すなわちp型ウエルPW3の上面)に形成される。絶縁膜G1,G2,G3としては、例えば酸化シリコン膜を用いることができるが、酸窒化シリコン膜を用いることも可能である。絶縁膜G1と絶縁膜G2と絶縁膜G3とは、同じ工程で形成することも、異なる工程で形成することもできる。
絶縁膜G3の厚みは、絶縁膜G1,G2の各厚みよりも厚くすることもでき、これにより、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されるMISFETについて、ゲート絶縁膜の厚みを厚くして、耐圧を高めることができる。
絶縁膜G3の厚みを、絶縁膜G1,G2の各厚みよりも厚くする場合の絶縁膜G1,G2,G3の形成工程の一例について、説明する。まず、例えばフッ酸(HF)水溶液を用いたウェットエッチングなどにより半導体基板SBの表面を清浄化(洗浄)した後、半導体基板SBの表面(p型ウエルPW1,PW2,PW3の表面も含む)に、酸化シリコン膜などからなる絶縁膜(絶縁膜G3用の絶縁膜と称する)を形成する。この絶縁膜G3用の絶縁膜は、例えば、熱酸化処理により形成することができるが、熱酸化膜形成後に熱酸化膜上にCVD膜(CVD法で形成した酸化シリコン膜)を更に堆積して、絶縁膜G3用の絶縁膜を形成することもできる。それから、フォトリソグラフィ法を用いて形成したフォトレジスト層(図示せず)をエッチングマスクとして用いて絶縁膜G3用の絶縁膜をエッチングすることにより、メモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおける絶縁膜G3用の絶縁膜を除去し、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおける絶縁膜G3用の絶縁膜を残す。それから、半導体基板SBの熱酸化処理を行うことにより、半導体基板SBの主面上に酸化シリコン膜を形成する。これにより、メモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aの半導体基板SB上(すなわちp型ウエルPW1,PW2上)に酸化シリコン膜(熱酸化膜)からなる絶縁膜G1,G2が形成されるとともに、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおける絶縁膜G3用の絶縁膜が厚くなり、絶縁膜G3となり、図5の構造が得られる。これにより、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されている絶縁膜G3の厚みは、メモリセル領域RG1に形成されている絶縁膜G1の厚みよりも厚く、かつ、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されている絶縁膜G2の厚みよりも厚い状態になる。
このようにして、ステップS4の絶縁膜G1,G2,G3形成工程が行われる。これにより、メモリセル領域RG1における半導体基板SBの表面に絶縁膜G1が形成され、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおける半導体基板SBの表面に絶縁膜G2が形成され、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおける半導体基板SBの表面に絶縁膜G3が形成された状態が得られる。
なお、図5では、便宜上、絶縁膜G1,G2,G3が素子分離領域ST上にも形成されているように描かれているが、絶縁膜G1,G2,G3を熱酸化法により形成した場合には、実際には、素子分離領域ST上には絶縁膜G1,G2,G3は形成されない。
次に、図6に示されるように、半導体基板SBの主面(主面全面)上に、すなわちメモリセル領域RG1の絶縁膜G1上とメタルゲート型MISFET形成領域RG2aの絶縁膜G2上とシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bの絶縁膜G3上とに、シリコン膜PS1を形成(堆積)する(図1のステップS5)。
シリコン膜PS1は、多結晶シリコン膜(ポリシリコン膜)からなり、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成長)法などを用いて形成することができる。シリコン膜PS1の膜厚(堆積膜厚)は、例えば50〜250nm程度とすることができる。成膜時はシリコン膜PS1をアモルファスシリコン膜として形成してから、その後の熱処理で、アモルファスシリコン膜からなるシリコン膜PS1を、多結晶シリコン膜からなるシリコン膜PS1に変えることもできる。また、シリコン膜PS1は、成膜時に不純物を導入するか、あるいは成膜後に不純物をイオン注入することなどにより、低抵抗の半導体膜(ドープトポリシリコン膜)とすることができる。
なお、シリコン膜PS1を用いてメモリセル領域RG1に形成される後述のダミー制御ゲート電極CG1と、シリコン膜PS1を用いてメタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成される後述のダミーゲート電極GE1とは、後述のステップS21で除去される。このため、メモリセル領域RG1とメタルゲート型MISFET形成領域RG2aのシリコン膜PS1については、抵抗低減を考慮して不純物を導入する必要はないが、後述のステップS21でのエッチングを考慮すると、不純物を導入しておくことが好ましい。すなわち、n型のシリコン膜はエッチングで除去しやすいため、メモリセル領域RG1とメタルゲート型MISFET形成領域RG2aのシリコン膜PS1をn型のシリコン膜(n型不純物を導入したシリコン膜)にしておけば、後述のステップS21で、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1を除去しやすくなる。シリコン膜PS1に導入するn型不純物としては、例えばリン(P)を好適に用いることができる。
一方、シリコン膜PS1を用いてシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成される後述のゲート電極GE2は、周辺回路のMISFETのゲート電極として用いられる。このため、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bのシリコン膜PS1については、抵抗低減を考慮して不純物を導入することが好ましい。すなわち、後述のゲート電極GE2の抵抗を低減するために、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bのシリコン膜PS1は、不純物を導入したシリコン膜(ドープトポリシリコン膜)とすることが好ましく、ここではn型のシリコン膜(n型不純物を導入したシリコン膜)にしておく。従って、シリコン膜PS1は、メモリセル領域RG1と周辺回路領域RG2ともに、n型のシリコン膜(n型不純物を導入したシリコン膜)とすることができる。
次に、半導体基板SBの主面(主面全面)上に、すなわちシリコン膜PS1上に、絶縁膜IL1を形成(堆積)する(図1のステップS6)。
絶縁膜IL1は、後述のキャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3を形成するための絶縁膜である。絶縁膜IL1は、例えば窒化シリコン膜などからなり、CVD法などを用いて形成することができる。絶縁膜IL1の堆積膜厚は、例えば20〜50nm程度とすることができる。ステップS5,S6を行うことにより、シリコン膜PS1とシリコン膜PS1上の絶縁膜IL1との積層膜LFが形成された状態になる。ここで、積層膜LFは、シリコン膜PS1とシリコン膜PS1上の絶縁膜IL1とからなる。
次に、積層膜LFを、すなわち絶縁膜IL1およびシリコン膜PS1を、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりパターニングして、ダミー制御ゲート電極CG1とダミー制御ゲート電極CG1上のキャップ絶縁膜CP1とを有する積層体(積層構造体)LM1をメモリセル領域RG1に形成する(図1のステップS7)。
ステップS7は、例えば次のようにして行うことができる。すなわち、まず、絶縁膜IL1上にフォトリソグラフィ法を用いてフォトレジストパターン(図示せず)を形成する。このフォトレジストパターンは、メモリセル領域RG1におけるダミー制御ゲート電極CG1形成予定領域と、周辺回路領域RG2全体とに形成される。それから、このフォトレジストパターンをエッチングマスクとして用いて、メモリセル領域RG1におけるシリコン膜PS1と絶縁膜IL1との積層膜LFをエッチング(好ましくはドライエッチング)してパターニングし、その後、このフォトレジストパターンを除去する。これにより、図7に示されるように、パターニングされたシリコン膜PS1からなるダミー制御ゲート電極CG1と、パターニングされた絶縁膜IL1からなるキャップ絶縁膜CP1との積層体LM1が形成される。
また、他の形態として、積層体LM1を次のようにして形成することもできる。まず、絶縁膜IL1上にフォトリソグラフィ法を用いてフォトレジストパターン(図示せず)を形成してから、このフォトレジストパターンをエッチングマスクとして用いて絶縁膜IL1をエッチング(好ましくはドライエッチング)してパターニングすることで、メモリセル領域RG1に、パターニングされた絶縁膜IL1からなるキャップ絶縁膜CP1を形成する。それから、このフォトレジストパターンを除去してから、キャップ絶縁膜CP1を含む絶縁膜IL1をエッチングマスク(ハードマスク)として用いてシリコン膜PS1をエッチング(好ましくはドライエッチング)してパターニングする。これにより、パターニングされたシリコン膜PS1からなるダミー制御ゲート電極CG1と、パターニングされた絶縁膜IL1からなるキャップ絶縁膜CP1との積層体LM1が形成される。
積層体LM1は、ダミー制御ゲート電極CG1とダミー制御ゲート電極CG1上のキャップ絶縁膜CP1とからなり、メモリセル領域RG1の半導体基板SB(p型ウエルPW1)上に絶縁膜G1を介して形成される。従って、ダミー制御ゲート電極CG1は、メモリセル領域RG1の半導体基板SB(p型ウエルPW1)上に絶縁膜G1を介して形成される。ダミー制御ゲート電極CG1とキャップ絶縁膜CP1とは、平面視ではほぼ同じ平面形状を有しており、平面視で重なっている。
なお、ダミー制御ゲート電極CG1は、ダミーのゲート電極(擬似的なゲート電極)であり、後で除去される。また、ダミー制御ゲート電極CG1は、後で除去されて後述の制御ゲート電極CG2に置き換えられるため、リプレイスメントゲート電極(Replacement Gate Electrode)または置換用ゲート電極とみなすこともできる。
また、積層体LM1を形成するのに用いた上記フォトレジストパターンは、メモリセル領域RG1においては、ダミー制御ゲート電極CG1形成予定領域に選択的に形成される。このため、ステップS7を行うと、メモリセル領域RG1においては、積層体LM1となる部分以外のシリコン膜PS1および絶縁膜IL1は除去される。一方、積層体LM1を形成するのに用いた上記フォトレジストパターンは、周辺回路領域RG2においては、周辺回路領域RG2全体に形成される。このため、ステップS7を行っても、周辺回路領域RG2においては、シリコン膜PS1とシリコン膜PS1上の絶縁膜IL1との積層膜LFは、除去されずに、従ってパターニングされずに、そのまま残存する。周辺回路領域RG2に残存する積層膜LFを、符号LF1を付して積層膜LF1と称することとする。
積層膜LF1の側面(端部)は、素子分離領域ST上に位置していることが好ましい。これにより、周辺回路領域RG2の活性領域(素子分離領域STで規定された活性領域)は、積層膜LF1で覆われることになる。こうすることで、周辺回路領域RG2の半導体基板SBの基板領域(Si基板領域)が不要なエッチングを受けるのを防止することができる。
メモリセル領域RG1において、パターニングされたシリコン膜PS1からなるダミー制御ゲート電極CG1が形成されるが、メモリセル領域RG1において、シリコン膜PS1からなるダミー制御ゲート電極CG1は、半導体基板SB(p型ウエルPW1)上に絶縁膜G1を介して形成された状態となっている。メモリセル領域RG1において、積層体LM1で覆われた部分以外の絶縁膜G1は、ステップS7のパターニング工程で行うドライエッチングや、あるいはそのドライエッチング後にウェットエッチングを行うことによって除去され得る。
このように、ステップS4,S5,S6,S7により、半導体基板SB上に、絶縁膜G1を介して、ダミー制御ゲート電極CG1とダミー制御ゲート電極CG1上のキャップ絶縁膜CP1とを有する積層体LM1が形成される。
次に、メモリセル領域RG1に後で形成されるメモリトランジスタのしきい値電圧を調整するために、必要に応じて、メモリセル領域RG1のp型ウエルPW1の表面部(表層部)に対してチャネルドープイオン注入を行う。
次に、洗浄処理を行って、半導体基板SBの主面を清浄化処理した後、図8および図9に示されるように、半導体基板SBの主面全面に、すなわち、半導体基板SBの主面(表面)上と積層体LM1の表面(上面および側面)上とに、メモリトランジスタのゲート絶縁膜用の絶縁膜MZを形成する(図1のステップS8)。
周辺回路領域RG2では、積層膜LF1が残存しているので、この積層膜LF1の表面(上面および側面)上にも絶縁膜MZが形成され得る。このため、ステップS8において、絶縁膜MZは、半導体基板SB上に、メモリセル領域RG1の積層体LM1および周辺回路領域RG2の積層膜LF1を覆うように形成される。
絶縁膜MZは、メモリトランジスタのゲート絶縁膜用の絶縁膜であり、内部に電荷蓄積部を有する絶縁膜である。この絶縁膜MZは、酸化シリコン膜(酸化膜)MZ1と、酸化シリコン膜MZ1上に形成された窒化シリコン膜(窒化膜)MZ2と、窒化シリコン膜MZ2上に形成された酸化シリコン膜(酸化膜)MZ3との積層膜からなる。酸化シリコン膜MZ1、窒化シリコン膜MZ2および酸化シリコン膜MZ3の積層膜は、ONO(oxide-nitride-oxide)膜とみなすこともできる。
なお、図面を見やすくするために、図8では、酸化シリコン膜MZ1、窒化シリコン膜MZ2および酸化シリコン膜MZ3からなる絶縁膜MZを、単に絶縁膜MZとして図示しているが、実際には、図9に示されるように、絶縁膜MZは、酸化シリコン膜MZ1、窒化シリコン膜MZ2および酸化シリコン膜MZ3からなる。
絶縁膜MZのうち、酸化シリコン膜MZ1,MZ3は、例えば酸化処理(熱酸化処理)またはCVD法あるいはその組み合わせにより形成することができる。この際の酸化処理には、ISSG(In Situ Steam Generation)酸化を用いることも可能である。絶縁膜MZのうち、窒化シリコン膜MZ2は、例えばCVD法により形成することができる。
また、本実施の形態においては、トラップ準位を有する絶縁膜(電荷蓄積層)として、窒化シリコン膜MZ2を形成している。信頼性の面などで窒化シリコン膜が好適であるが、窒化シリコン膜に限定されものではなく、例えば酸化アルミニウム膜(アルミナ)、酸化ハフニウム膜または酸化タンタル膜など、窒化シリコン膜よりも高い誘電率を有する高誘電率膜を電荷蓄積層または電荷蓄積部として使用することもできる。また、シリコンナノドットで電荷蓄積層または電荷蓄積部を形成することもできる。
絶縁膜MZを形成するには、例えば、まず酸化シリコン膜MZ1を熱酸化法(好ましくはISSG酸化)により形成してから、酸化シリコン膜MZ1上に窒化シリコン膜MZ2をCVD法で堆積し、更に窒化シリコン膜MZ2上に酸化シリコン膜MZ3をCVD法または熱酸化法あるいはその両方で形成する。これにより、酸化シリコン膜MZ1、窒化シリコン膜MZ2および酸化シリコン膜MZ3の積層膜からなる絶縁膜MZを形成することができる。
酸化シリコン膜MZ1の厚みは、例えば2〜10nm程度とすることができ、窒化シリコン膜MZ2の厚みは、例えば5〜15nm程度とすることができ、酸化シリコン膜MZ3の厚みは、例えば2〜10nm程度とすることができる。最後の酸化膜、すなわち絶縁膜MZのうちの最上層の酸化シリコン膜MZ3は、例えば窒化膜(絶縁膜MZのうちの中間層の窒化シリコン膜MZ2)の上層部分を酸化して形成することで、高耐圧膜を形成することもできる。
絶縁膜MZは、後で形成されるメモリゲート電極MGのゲート絶縁膜として機能し、電荷保持(電荷蓄積)機能を有する。従って、絶縁膜MZは、メモリトランジスタの電荷保持機能を有するゲート絶縁膜として機能できるように、少なくとも3層の積層構造を有し、電荷ブロック層として機能する外側の層(ここでは酸化シリコン膜MZ1,MZ3)のポテンシャル障壁高さに比べ、電荷蓄積部として機能する内側の層(ここでは窒化シリコン膜MZ2)のポテンシャル障壁高さが低くなる。これは、本実施の形態のように、絶縁膜MZを、酸化シリコン膜MZ1と、酸化シリコン膜MZ1上の窒化シリコン膜MZ2と、窒化シリコン膜MZ2上の酸化シリコン膜MZ3とを有する積層膜とすることで達成できる。
次に、図10に示されるように、半導体基板SBの主面(主面全面)上に、すなわち絶縁膜MZ上に、メモリセル領域RG1においては積層体LM1を覆うように、周辺回路領域RG2においては積層膜LF1を覆うように、シリコン膜PS2を形成(堆積)する(図1のステップS9)。
シリコン膜PS2は、後述のメモリゲート電極MGを形成するための膜である。シリコン膜PS2は、多結晶シリコン膜からなり、CVD法などを用いて形成することができる。シリコン膜PS2の堆積膜厚は、例えば40〜60nm程度とすることができる。成膜時はシリコン膜PS2をアモルファスシリコン膜として形成してから、その後の熱処理で、アモルファスシリコン膜からなるシリコン膜PS2を、多結晶シリコン膜からなるシリコン膜PS2に変えることもできる。また、シリコン膜PS2は、n型またはp型の不純物を導入する(すなわちドープトポリシリコン膜とする)こともできるが、不純物を導入しないノンドープ(アンドープ)のシリコン膜(ポリシリコン膜)とすることが、より好ましい。
次に、異方性エッチング技術により、シリコン膜PS2をエッチバック(エッチング、ドライエッチング、異方性エッチング)する(図1のステップS10)。
ステップS10のエッチバック工程では、シリコン膜PS2を異方性エッチング(エッチバック)することにより、積層体LM1の両方の側壁上に、従って、ダミー制御ゲート電極CG1の両方の側壁上に、絶縁膜MZを介してシリコン膜PS2をサイドウォールスペーサ状に残し、他の領域のシリコン膜PS2を除去する。これにより、図11に示されるように、メモリセル領域RG1において、積層体LM1の両方の側壁(従ってダミー制御ゲート電極CG1の両方の側壁)のうち、一方の側壁上に絶縁膜MZを介してサイドウォールスペーサ状に残存したシリコン膜PS2により、メモリゲート電極MGが形成される。また、メモリセル領域RG1において、積層体LM1の両方の側壁(従ってダミー制御ゲート電極CG1の両方の側壁)のうち、他方の側壁上に絶縁膜MZを介してサイドウォールスペーサ状に残存したシリコン膜PS2により、シリコンスペーサSPが形成される。メモリゲート電極MGは、絶縁膜MZ上に、絶縁膜MZを介して積層体LM1と隣り合うように形成される。積層体LM1は、ダミー制御ゲート電極CG1とダミー制御ゲート電極CG1上のキャップ絶縁膜CP1とからなるため、メモリゲート電極MGは、絶縁膜MZ上に、絶縁膜MZを介してダミー制御ゲート電極CG1と隣り合うように形成されることになる。
メモリゲート電極MGは、メモリセル用のゲート電極であり、より特定的には、メモリセルのメモリトランジスタ用のゲート電極である。
シリコンスペーサSPは、シリコンからなるサイドウォールスペーサとみなすこともできる。メモリゲート電極MGとシリコンスペーサSPとは、積層体LM1(ダミー制御ゲート電極CG1)の互いに反対側となる側壁上に形成されており、積層体LM1(ダミー制御ゲート電極CG1)を挟んでほぼ対称な構造を有している。また、周辺回路領域RG2に残存させている積層膜LF1の側壁上にも、絶縁膜MZを介してシリコンスペーサSPが形成され得る。
ステップS10のエッチバック工程を行うことにより、メモリゲート電極MGとシリコンスペーサSPで覆われていない領域の絶縁膜MZが露出される。ステップS10で形成されたメモリゲート電極MGと半導体基板SB(p型ウエルPW1)との間およびメモリゲート電極MGとダミー制御ゲート電極CG1との間には絶縁膜MZが介在している。メモリセル領域RG1におけるメモリゲート電極MGの下の絶縁膜MZが、メモリトランジスタのゲート絶縁膜となる。上記ステップS9で堆積するシリコン膜PS2の堆積膜厚を調整することで、メモリゲート長(メモリゲート電極MGのゲート長)を調整することができる。
本実施の形態では、ステップS10でシリコン膜PS2をエッチバックすることにより、メモリゲート電極MGおよびシリコンスペーサSPが形成されるが、積層体LM1(ダミー制御ゲート電極CG1)の両側壁上に形成されたメモリゲート電極MGおよびシリコンスペーサSPのそれぞれの高さが、ダミー制御ゲート電極CG1の高さよりも低くなるようにしている。すなわち、ステップS10のシリコン膜PS2のエッチバック工程が終了した段階で、メモリゲート電極MGおよびシリコンスペーサSPの高さが、ダミー制御ゲート電極CG1の高さよりも低くなるように、ステップS10のシリコン膜PS2のエッチバック工程を行う。つまり、ステップS10でシリコン膜PS2をエッチバックする際には、エッチング時間を制御して、シリコン膜PS2の堆積膜厚よりも過剰にシリコン膜PS2を異方性エッチングすることで、ダミー制御ゲート電極CG1の上面よりも、シリコンスペーサSPおよびメモリゲート電極MGの上面が低くなるようにする。なお、シリコンスペーサSPは後で除去するため、メモリゲート電極MGの高さがダミー制御ゲート電極CG1の高さよりも低くなるように、ステップS10のシリコン膜PS2のエッチバック工程を行うことが重要である。
つまり、ステップS10では、ダミー制御ゲート電極CG1の高さh1よりも、メモリゲート電極MGの高さh2が低くなるまで(すなわちh1>h2となるまで)、シリコン膜PS2のエッチバック(エッチング)を行う。このため、ステップS10でシリコン膜PS2をエッチバックした後には、ダミー制御ゲート電極CG1の高さh1よりも、残存するシリコン膜PS2からなるメモリゲート電極MGの高さh2が低くなる(すなわちh1>h2となる)。
ここで、メモリゲート電極MGの高さ(h2)が、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低いことは、メモリゲート電極MGの最頂部(最上部)の高さ位置が、ダミー制御ゲート電極CG1の上面の高さ位置よりも低いことを意味する。また、シリコンスペーサSPの高さが、ダミー制御ゲート電極CG1の高さよりも低いことは、シリコンスペーサSPの最頂部(最上部)の高さ位置が、ダミー制御ゲート電極CG1の上面の高さ位置よりも低いことを意味する。
なお、高さを言うときは、半導体基板SBの主面に略垂直な方向の高さを言うものとする。このため、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)は、半導体基板SBの主面(p型ウエルPW1表面)から、ダミー制御ゲート電極CG1の上面までの距離(高さ)に対応する。また、メモリゲート電極MGの高さ(h2)は、半導体基板SBの主面(p型ウエルPW1表面)から、メモリゲート電極MGの最上部(頂部)までの距離(高さ)に対応する。また、シリコンスペーサSPの高さは、メモリゲート電極MGの高さと実質的に同じである。
メモリゲート電極MGの高さ(h2)を、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低くするのは、後述のステップS20で、ダミー制御ゲート電極CG1は露出されるがメモリゲート電極MGは露出されないようにするためである。ダミー制御ゲート電極CG1の高さh1とメモリゲート電極MGの高さh2の差Δh(ここでΔh=h1−h2)は、30nm以上である(すなわちΔh≧30nmである)ことが好ましい。これにより、後述のステップS20で、ダミー制御ゲート電極CG1は露出されるがメモリゲート電極MGは露出されないことを、より容易かつ的確に実現することができるようになる。
このように、本実施の形態では、ステップS10において、積層体LM1の側壁上に絶縁膜MZを介して残存するシリコン膜PS2の高さが、ダミー制御ゲート電極CG1の高さh1よりも低くなるまで、シリコン膜PS2をエッチバックすることで、ダミー制御ゲート電極CG1の高さh1よりも低い高さh2を有するメモリゲート電極MGを形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、メモリゲート電極MGが覆われかつシリコンスペーサSPが露出されるようなフォトレジストパターン(図示せず)を半導体基板SB上に形成してから、そのフォトレジストパターンをエッチングマスクとしたドライエッチングにより、シリコンスペーサSPを除去する(図2のステップS11)。その後、そのフォトレジストパターンを除去する。ステップS11のエッチング工程により、図12に示されるように、シリコンスペーサSPが除去されるが、メモリゲート電極MGは、フォトレジストパターンで覆われていたので、エッチングされずに残存する。
次に、図13および図14に示されるように、絶縁膜MZのうち、メモリゲート電極MGで覆われずに露出する部分をエッチング(例えばウェットエッチング)によって除去する(図2のステップS12)。この際、メモリセル領域RG1において、メモリゲート電極MGの下とメモリゲート電極MGおよび積層体LM1(ダミー制御ゲート電極CG1)間とに位置する絶縁膜MZは、除去されずに残存し、他の領域の絶縁膜MZは除去される。図13および図14からも分かるように、メモリセル領域RG1において、メモリゲート電極MGと半導体基板SB(p型ウエルPW1)との間の領域と、メモリゲート電極MGとダミー制御ゲート電極CG1との間の領域との、両領域にわたって絶縁膜MZが連続的に延在している。
このようにして、ステップS8〜S12により、ダミー制御ゲート電極CG1と隣り合うように、半導体基板SB(p型ウエルPW1)上に、内部に電荷蓄積部を有する絶縁膜MZを介してメモリセル用のメモリゲート電極MGが形成される。より特定的には、ダミー制御ゲート電極CG1と絶縁膜MZを介して隣り合うように、半導体基板SB(p型ウエルPW1)上に、内部に電荷蓄積部を有する絶縁膜MZを介してメモリセル用のメモリゲート電極MGが形成される。
次に、周辺回路領域RG2の積層膜LF1をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングする。これにより、図15に示されるように、ダミーゲート電極GE1とダミーゲート電極GE1上のキャップ絶縁膜CP2とを有する積層体(積層構造体)LM2と、ゲート電極GE2とゲート電極GE2上のキャップ絶縁膜CP3とを有する積層体(積層構造体)LM3とを、周辺回路領域RG2に形成する(図2のステップS13)。なお、積層体LM2は、周辺回路領域RG2のメタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成され、積層体LM3は、周辺回路領域RG2のシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成される。
ステップS13のパターニング工程は、例えば次のようにして行うことができる。すなわち、まず、半導体基板SBの主面上に、フォトリソグラフィ法を用いてフォトレジストパターン(図示せず)を形成する。このフォトレジストパターンは、メモリセル領域RG1全体と、周辺回路領域RG2のメタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおけるダミーゲート電極GE1形成予定領域と、周辺回路領域RG2のシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおけるゲート電極GE2形成予定領域とに形成される。このため、メモリゲート電極MGおよび積層体LM1は、このフォトレジストパターンで覆われることになる。それから、このフォトレジストパターンをエッチングマスクとして用いて、周辺回路領域RG2におけるシリコン膜PS1と絶縁膜IL1との積層膜LF1をエッチング(好ましくはドライエッチング)してパターニングし、その後、このフォトレジストパターンを除去する。これにより、図15に示されるように、パターニングされたシリコン膜PS1からなるダミーゲート電極GE1と、パターニングされた絶縁膜IL1からなるキャップ絶縁膜CP2との積層体LM2が、周辺回路領域RG2のメタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成される。また、パターニングされたシリコン膜PS1からなるゲート電極GE2と、パターニングされた絶縁膜IL1からなるキャップ絶縁膜CP3との積層体LM3が、周辺回路領域RG2のシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成される。
積層体LM2は、ダミーゲート電極GE1とダミーゲート電極GE1上のキャップ絶縁膜CP2とからなり、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aの半導体基板SB(p型ウエルPW2)上に絶縁膜G2を介して形成される。ダミーゲート電極GE1とキャップ絶縁膜CP2とは、平面視ではほぼ同じ平面形状を有しており、平面視で重なっている。また、積層体LM3は、ゲート電極GE2とゲート電極GE2上のキャップ絶縁膜CP3とからなり、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bの半導体基板SB(p型ウエルPW3)上に絶縁膜G3を介して形成される。ゲート電極GE2とキャップ絶縁膜CP3とは、平面視ではほぼ同じ平面形状を有しており、平面視で重なっている。
なお、ダミーゲート電極GE1は、ダミーのゲート電極(擬似的なゲート電極)であり、後で除去される。また、ダミーゲート電極GE1は、後で除去されて後述のゲート電極GE3に置き換えられるため、リプレイスメントゲート電極または置換用ゲート電極とみなすこともできる。一方、ゲート電極GE2は、MISFETのゲート電極として機能し、ゲート電極GE2の下の絶縁膜G3は、MISFETのゲート絶縁膜として機能する。すなわち、ゲート電極GE2は、周辺回路のMISFET用(すなわちメモリセル以外のMISFET用)のゲート電極である。
ステップS13のパターニング工程で用いる上記フォトレジストパターンは、周辺回路領域RG2においては、ダミーゲート電極GE1形成予定領域とゲート電極GE2形成予定領域とに選択的に形成される。このため、ステップS13を行うと、周辺回路領域RG2においては、積層体LM2,LM3となる部分以外のシリコン膜PS1および絶縁膜IL1は除去される。一方、ステップS13のパターニング工程で用いる上記フォトレジストパターンは、メモリセル領域RG1においては、メモリセル領域RG1全体に形成される。このため、ステップS13のパターニング工程を行っても、メモリセル領域RG1においては、積層体LM1およびメモリゲート電極MGは、除去されずに、そのまま残存する。
周辺回路領域RG2のメタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおいて、積層体LM2で覆われた部分以外の絶縁膜G2は、ステップS13のパターニング工程で行うドライエッチングや、あるいはそのドライエッチング後にウェットエッチングを行うことによって除去され得る。同様に、周辺回路領域RG2のシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおいて、積層体LM3で覆われた部分以外の絶縁膜G3は、ステップS13のパターニング工程で行うドライエッチングや、あるいはそのドライエッチング後にウェットエッチングを行うことによって除去され得る。
このようにして、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおいて、半導体基板SB(p型ウエルPW2)上に、絶縁膜G2を介して、ダミーゲート電極GE1とダミーゲート電極GE1上のキャップ絶縁膜CP2とを有する積層体LM2が形成される。すなわち、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおいて、半導体基板SB上に絶縁膜G2を介してダミーゲート電極GE1が形成され、ダミーゲート電極GE1上にはキャップ絶縁膜CP2が形成された状態となっている。また、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおいて、半導体基板SB(p型ウエルPW3)上に、絶縁膜G3を介して、ゲート電極GE2とゲート電極GE2上のキャップ絶縁膜CP3とを有する積層体LM3が形成され、ゲート電極GE2上にはキャップ絶縁膜CP3が形成された状態となっている。
次に、図16に示されるように、n−型半導体領域(不純物拡散層)EX1,EX2,EX3,EX4を、イオン注入法などを用いて形成する(図2のステップS14)。
ステップS14において、例えばヒ素(As)またはリン(P)などのn型の不純物を、積層体LM1、メモリゲート電極MG、積層体LM2および積層体LM3をマスク(イオン注入阻止マスク)として用いて半導体基板SB(p型ウエルPW1,PW2,PW3)にイオン注入法で導入することにより、n−型半導体領域EX1,EX2,EX3,EX4を形成することができる。この際、n−型半導体領域EX1は、メモリセル領域RG1において、メモリゲート電極MGがマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することにより、メモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介してダミー制御ゲート電極CG1に隣接している側とは反対側の側壁)に自己整合して形成される。また、n−型半導体領域EX2は、メモリセル領域RG1において、積層体LM1がマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することにより、ダミー制御ゲート電極CG1の側壁(絶縁膜MZを介してメモリゲート電極MGに隣接している側とは反対側の側壁)に自己整合して形成される。また、n−型半導体領域EX3は、周辺回路領域RG2のメタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおいて、積層体LM2がマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することにより、ダミーゲート電極GE1の両側壁に自己整合して形成される。また、n−型半導体領域EX4は、周辺回路領域RG2のシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおいて、積層体LM3がマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することにより、ゲート電極GE2の両側壁に自己整合して形成される。
n−型半導体領域EX1およびn−型半導体領域EX2は、メモリセル領域RG1に形成されるメモリセルのソース・ドレイン領域(ソースまたはドレイン領域)の一部として機能することができる。また、n−型半導体領域EX3はメタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されるMISFETのソース・ドレイン領域(ソースまたはドレイン領域)の一部として機能することができる。また、n−型半導体領域EX4はシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されるMISFETのソース・ドレイン領域(ソースまたはドレイン領域)の一部として機能することができる。n−型半導体領域EX1とn−型半導体領域EX2とn−型半導体領域EX3とn−型半導体領域EX4とは、同じイオン注入工程で形成することができるが、異なるイオン注入工程で形成することも可能である。
また、ステップS13で積層体LM2,LM3を形成した後で、ステップS14でn−型半導体領域EX1,EX2,EX3,EX4を形成する前に、半導体基板SB上に、積層体LM2,LM3、メモリゲート電極MGおよび積層体LM1を覆うように、窒化シリコン膜などからなる絶縁膜(図示せず)を形成してから、ステップS14のイオン注入を行うこともできる。この場合、その絶縁膜は、オフセットスペーサとして機能することができ、積層体LM1、メモリゲート電極MG、積層体LM2および積層体LM3とともに、イオン注入時のマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することができる。
次に、積層体LM1およびメモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介して互いに隣り合う側とは反対側の側壁)上と、積層体LM2の側壁上と、積層体LM3の側壁上とに、側壁絶縁膜として、絶縁膜からなるサイドウォールスペーサ(サイドウォール、側壁絶縁膜)SWを形成する(図2のステップS15)。サイドウォールスペーサSWは、側壁絶縁膜とみなすことができる。
ステップS15のサイドウォールスペーサSW形成工程は、例えば次のようにして行うことができる。すなわち、まず、図17に示されるように、半導体基板SBの主面全面上に絶縁膜IL2を形成(堆積)する。絶縁膜IL2は、例えば、酸化シリコン膜または窒化シリコン膜あるいはそれらの積層膜などからなり、CVD法などを用いて形成することができる。絶縁膜IL2は、半導体基板SB上に、メモリゲート電極MG、積層体LM1、積層体LM2および積層体LM3を覆うように形成される。それから、この絶縁膜IL2を、異方性エッチング技術によりエッチバック(エッチング、ドライエッチング、異方性エッチング)する。これにより、図18に示されるように、積層体LM1およびメモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介して互いに隣り合う側とは反対側の側壁)上と、積層体LM2の側壁上と、積層体LM3の側壁上とに、選択的にこの絶縁膜IL2が残存して、サイドウォールスペーサSWが形成される。サイドウォールスペーサSWは、積層体LM2の両側壁上と、積層体LM3の両側壁上と、積層体LM1の側壁のうち、絶縁膜MZを介してメモリゲート電極MGに隣接している側とは反対側の側壁上と、メモリゲート電極MGの側壁のうち、絶縁膜MZを介して積層体LM1に隣接している側とは反対側の側壁上とに、形成される。
本実施の形態では、メモリゲート電極MGの高さを、ダミー制御ゲート電極CG1の高さよりも低くしている。このため、メモリゲート電極MG上にもサイドウォールスペーサSWが形成される場合と、メモリゲート電極MG上にはサイドウォールスペーサSWが形成されない場合とがあり得るが、図18には、メモリゲート電極MG上にはサイドウォールスペーサSWが形成されない場合が示されている。このため、図18の場合は、メモリゲート電極MGの側壁はサイドウォールスペーサSWで覆われているが、メモリゲート電極MGの上面はサイドウォールスペーサSWで覆われていない。なお、メモリゲート電極MG上にもサイドウォールスペーサSWが形成される場合は、後述の実施の形態3に対応している。
次に、図19に示されるように、n+型半導体領域(不純物拡散層)SD1,SD2,SD3,SD4を、イオン注入法などを用いて形成する(図2のステップS16)。
ステップS16において、n型不純物(例えばヒ素又はリン等)を、積層体LM1、メモリゲート電極MG、積層体LM2、積層体LM3およびサイドウォールスペーサSWをマスク(イオン注入阻止マスク)として用いて半導体基板SB(p型ウエルPW1,PW2,PW3)にイオン注入法で導入することで、n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4を形成することができる。この際、n+型半導体領域SD1は、メモリセル領域RG1において、メモリゲート電極MGとメモリゲート電極MGの側壁上のサイドウォールスペーサSWとがマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することにより、メモリゲート電極MGの側壁上のサイドウォールスペーサSWに自己整合して形成される。また、n+型半導体領域SD2は、メモリセル領域RG1において、積層体LM1とその側壁上のサイドウォールスペーサSWとがマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することにより、積層体LM1の側壁上のサイドウォールスペーサSWに自己整合して形成される。また、n+型半導体領域SD3は、周辺回路領域RG2のメタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおいて、積層体LM2とその側壁上のサイドウォールスペーサSWとがマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することにより、積層体LM2の両側壁上のサイドウォールスペーサSWに自己整合して形成される。また、n+型半導体領域SD4は、周辺回路領域RG2のシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおいて、積層体LM3とその側壁上のサイドウォールスペーサSWとがマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することにより、積層体LM3の両側壁上のサイドウォールスペーサSWに自己整合して形成される。これにより、LDD(Lightly doped Drain)構造が形成される。n+型半導体領域SD1とn+型半導体領域SD2とn+型半導体領域SD3とn+型半導体領域SD4は、同じイオン注入工程で形成することができるが、異なるイオン注入工程で形成することも可能である。また、n+型半導体領域SD1とn+型半導体領域SD2とを同じイオン注入で形成し、n+型半導体領域SD3とn+型半導体領域SD4とを他のイオン注入で形成することもできる。
このようにして、n−型半導体領域EX1とそれよりも高不純物濃度のn+型半導体領域SD1とにより、メモリトランジスタのソース領域として機能するn型の半導体領域が形成され、n−型半導体領域EX2とそれよりも高不純物濃度のn+型半導体領域SD2とにより、制御トランジスタのドレイン領域として機能するn型の半導体領域が形成される。また、n−型半導体領域EX3とそれよりも高不純物濃度のn+型半導体領域SD3とにより、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aのMISFETのソース・ドレイン領域(ソースまたはドレイン用の半導体領域)として機能するn型の半導体領域が形成される。また、n−型半導体領域EX4とそれよりも高不純物濃度のn+型半導体領域SD4とにより、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bのMISFETのソース・ドレイン領域(ソースまたはドレイン用の半導体領域)として機能するn型の半導体領域が形成される。n+型半導体領域SD1は、n−型半導体領域EX1よりも不純物濃度が高くかつ接合深さが深く、n+型半導体領域SD2は、n−型半導体領域EX2よりも不純物濃度が高くかつ接合深さが深い。また、n+型半導体領域SD3は、n−型半導体領域EX3よりも不純物濃度が高くかつ接合深さが深く、n+型半導体領域SD4は、n−型半導体領域EX4よりも不純物濃度が高くかつ接合深さが深い。
次に、ソースおよびドレイン用の半導体領域(n−型半導体領域EX1,EX2,EX3,EX4およびn+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4)などに導入された不純物を活性化するための熱処理である活性化アニールを行う(図2のステップS17)。
このようにして、メモリセル領域RG1に、不揮発性メモリのメモリセルのメモリゲート電極MGとソース・ドレイン領域とが形成されたが、ダミー制御ゲート電極CG1は、ダミーの制御ゲート電極であるため、最終的に使用する制御ゲート電極(後述の制御ゲート電極CG2)は、まだ形成されていない。また、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに、MISFETのソース・ドレイン領域は形成されたが、最終的に使用するゲート電極(後述のゲート電極GE3)は、まだ形成されていない。一方、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bには、MISFETのゲート電極GE2とソース・ドレイン領域とが形成されている。
次に、金属シリサイド層SLを形成する(図2のステップS18)。
金属シリサイド層SLは、いわゆるサリサイド(Salicide:Self Aligned Silicide)プロセスを行うことによって、形成することができる。具体的には、次のようにして金属シリサイド層SLを形成することができる。
すなわち、まず、図20に示されるように、n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4の上面(表面)上を含む半導体基板SBの主面全面上に、積層体LM1、メモリゲート電極MG、積層体LM2、積層体LM3およびサイドウォールスペーサSWを覆うように、金属シリサイド層SL形成用の金属膜MMを形成(堆積)する。この金属シリサイド層SL形成用の金属膜MMは、単体の金属膜(純金属膜)または合金膜を用いることができ、例えば、コバルト(Co)膜、ニッケル(Ni)膜、またはニッケル白金合金膜からなり、スパッタリング法などを用いて形成することができる。それから、半導体基板SBに対して熱処理(金属シリサイド層SL形成用の熱処理)を施すことによって、n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4の各上層部分(表層部分)を、金属シリサイド層SL形成用の金属膜MMと反応させる。これにより、図21に示されるように、n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4の各上部(上面、表面、上層部)に、それぞれ金属シリサイド層SLが形成される。その後、未反応の金属膜(金属シリサイド層SL形成用の金属膜)をウェットエッチングなどにより除去し、図21にはこの段階の断面図が示されている。また、未反応の金属膜(金属シリサイド層SL形成用の金属膜)を除去した後に、更に熱処理を行うこともできる。
金属シリサイド層SLは、例えばコバルトシリサイド層(金属シリサイド層SL形成用の金属膜MMがコバルト膜の場合)、ニッケルシリサイド層(金属シリサイド層SL形成用の金属膜MMがニッケル膜の場合)、または、ニッケル白金シリサイド層(金属シリサイド層SL形成用の金属膜MMがニッケル白金合金膜の場合)とすることができる。
このように、いわゆるサリサイドプロセスを行うことによって、n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4の上部に金属シリサイド層SLを形成し、それによって、ソース、ドレインの抵抗を低減することができる。サリサイドプロセスを用いることにより、n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4上に、それぞれ金属シリサイド層SLを自己整合的に形成することができる。
また、上記図18のようにメモリゲート電極MG上にはサイドウォールスペーサSWが形成されない場合は、ステップS18において、図21に示されるように、メモリゲート電極MGの上部にも金属シリサイド層SLを形成することができる。これは、メモリゲート電極MG上にサイドウォールスペーサSWが形成されていない場合は、サイドウォールスペーサSWで覆われない部分のメモリゲート電極MGの上面が、金属シリサイド層SL形成用の金属膜MMに接した状態で、金属シリサイド層SL形成用の熱処理が行われることになるため、メモリゲート電極MGの上部にも金属シリサイド層SLが形成されるからである。これにより、n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4の上部だけでなく、メモリゲート電極MGの上部にも金属シリサイド層SLを自己整合的に形成することができる。メモリゲート電極MGの上部に金属シリサイド層SLを形成することにより、メモリゲート電極MGの抵抗を低減することができる。一方、ダミーゲート電極GE1とゲート電極GE2とは、キャップ絶縁膜CP2,CP3およびサイドウォールスペーサSWで覆われているため、ダミーゲート電極GE1とゲート電極GE2の表面には、金属シリサイド層SLは形成されないようにすることができる。また、ダミー制御ゲート電極CG1の表面には、金属シリサイド層SLが形成されないことがより好ましく、これにより、後でダミー制御ゲート電極CG1を容易かつ的確に除去できるようになる。
次に、図22に示されるように、半導体基板SBの主面全面上に、積層体LM1、メモリゲート電極MG、積層体LM2、積層体LM3およびサイドウォールスペーサSWを覆うように、層間絶縁膜として絶縁膜(層間絶縁膜)IL3を形成(堆積)する(図2のステップS19)。
絶縁膜IL3は、酸化シリコン膜の単体膜、あるいは、窒化シリコン膜と該窒化シリコン膜上に該窒化シリコン膜よりも厚く形成された酸化シリコン膜との積層膜などからなり、例えばCVD法などを用いて形成することができる。
ステップS19では、積層体LM1、メモリゲート電極MG、積層体LM2、積層体LM3およびサイドウォールスペーサSWを覆うように、絶縁膜IL3が形成されるので、絶縁膜IL3は、ダミー制御ゲート電極CG1、メモリゲート電極MG、ダミーゲート電極GE1、ゲート電極GE2、キャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3およびサイドウォールスペーサSWを覆うように形成されることになる。
次に、絶縁膜IL3の上面を、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法などを用いて研磨する(図2のステップS20)。ステップS20の研磨工程により、図23に示されるように、ダミー制御ゲート電極CG1、ダミーゲート電極GE1およびゲート電極GE2の各上面を露出させる。つまり、ステップS20の研磨工程では、ダミー制御ゲート電極CG1、ダミーゲート電極GE1およびゲート電極GE2の各上面が露出するまで、絶縁膜IL3を研磨する。但し、ステップS20の研磨工程では、メモリゲート電極MGは露出させず、メモリゲート電極MGが露出する前に研磨を停止する。
なお、ステップS19で絶縁膜IL3を成膜した段階では、絶縁膜IL3の上面には、図22のように、積層体LM1、メモリゲート電極MG、積層体LM2、積層体LM3およびサイドウォールスペーサSWなどを反映した凹凸または段差が形成されている場合もあるが、ステップS20の研磨工程の後は、図23のように絶縁膜IL3の上面は平坦化されている。
ダミー制御ゲート電極CG1上にはキャップ絶縁膜CP1が形成され、ダミーゲート電極GE1上にはキャップ絶縁膜CP2が形成され、ゲート電極GE2上にはキャップ絶縁膜CP3が形成された状態で、ステップS19で絶縁膜IL3を形成してから、ステップS20の研磨工程を行う。このため、ステップS20の研磨工程では、まず、キャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3の上面が露出するまで絶縁膜IL3の研磨を行ってから、更に研磨を行って、図23に示されるように、ダミー制御ゲート電極CG1、ダミーゲート電極GE1およびゲート電極GE2の上面を露出させる。キャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3の上面が露出した後の研磨では、絶縁膜IL3だけでなく、ダミー制御ゲート電極CG1上のキャップ絶縁膜CP1、ダミーゲート電極GE1上のキャップ絶縁膜CP2、ゲート電極GE2上のキャップ絶縁膜CP3、およびサイドウォールスペーサSWの上部も研磨することになる。
本実施の形態では、上記ステップS10でシリコン膜PS2をエッチバックする際に、メモリゲート電極MGの高さ(h2)が、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低くなるようにしている。また、ダミー制御ゲート電極CG1とダミーゲート電極GE1とゲート電極GE2とは、いずれもパターニングされたシリコン膜PS1により形成されており、ダミー制御ゲート電極CG1の高さと、ダミーゲート電極GE1の高さと、ゲート電極GE2の高さとは、ほぼ同じである。このため、ステップS20の研磨工程を行う前の段階で、メモリゲート電極MGの高さは、ダミー制御ゲート電極CG1とダミーゲート電極GE1とゲート電極GE2の各高さよりも低くなっている。
このため、ステップS20において、ダミー制御ゲート電極CG1とダミーゲート電極GE1とゲート電極GE2の各上面が露出した後も研磨処理を継続すれば、いずれはメモリゲート電極MGの上面も露出されることになる。しかしながら、本実施の形態では、ステップS20において、ダミー制御ゲート電極CG1とダミーゲート電極GE1とゲート電極GE2の各上面が露出した後、メモリゲート電極MGが露出する前の段階で、研磨処理を停止(終了)させる。このため、メモリゲート電極MGは、サイドウォールスペーサSWと絶縁膜IL3とで覆われた状態が維持され、ステップS20を終了した後も露出されない。これにより、ダミー制御ゲート電極CG1とダミーゲート電極GE1とゲート電極GE2の各上面は露出されるが、メモリゲート電極MGは露出されていない状態を得ることができる。
また、ダミー制御ゲート電極CG1、ダミーゲート電極GE1およびゲート電極GE2の表面に金属シリサイド層SLを形成していなければ、ステップS20の研磨工程でダミー制御ゲート電極CG1、ダミーゲート電極GE1およびゲート電極GE2を露出させる際に、金属シリサイド層SLを研磨しないで済む。これにより、ステップS20の研磨工程を行いやすくなる。
また、他の形態として、ステップS20の研磨工程を、CMPなどの研磨処理にドライエッチングまたはウェットエッチングを組み合わせることで、行うこともできる。
また、本実施の形態では、ダミー制御ゲート電極CG1上にキャップ絶縁膜CP1が形成され、ダミーゲート電極GE1上にはキャップ絶縁膜CP2が形成され、ゲート電極GE2上にはキャップ絶縁膜CP3が形成されていた。他の形態として、キャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3の形成を省略することもでき、その場合、上記ステップS6の絶縁膜IL1形成工程を省略すればよい。キャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3の形成を省略した場合は、ステップS20では、絶縁膜IL3を研磨すれば、ダミー制御ゲート電極CG1とダミーゲート電極GE1とゲート電極GE2とが露出され、一方、メモリゲート電極MGは露出されない。
但し、本実施の形態のようにキャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3を形成した場合は、キャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3は、そのキャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3の下地(CG1,GE1,GE2)への金属シリサイド層SLの形成を防止するように機能することができる。このため、キャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3を形成した場合は、ステップS20で金属シリサイド層SLが研磨されるのを防止することができるため、ステップS20の研磨処理を行いやすくなり、また、後述のステップS21で、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1を除去しやすくなる。
次に、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1をエッチングして除去する(図3のステップS21)。
ステップS21は、例えば次のようにして行うことができる。すなわち、まず、図24に示されるように、ゲート電極GE2を覆い、かつダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1を覆わずに露出させるような絶縁膜(マスク層)IL4を、絶縁膜IL3上に形成する。絶縁膜IL4は、例えば、半導体基板SB上に、すなわち絶縁膜IL3上に、ダミー制御ゲート電極CG1、ダミーゲート電極GE1およびゲート電極GE2を覆うように絶縁膜(絶縁膜IL4形成用の絶縁膜)を形成してから、この絶縁膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることにより、形成することができる。ステップS20の研磨工程により、ダミー制御ゲート電極CG1とダミーゲート電極GE1とゲート電極GE2とが露出されたが、絶縁膜IL4を形成すると、ダミー制御ゲート電極CG1の上面とダミーゲート電極GE1の上面とは絶縁膜IL4で覆われずに露出した状態になり、ゲート電極GE2は絶縁膜IL4で覆われることで露出していない状態になる。このため、絶縁膜IL4は、ゲート電極GE2を覆いかつダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1を露出するマスク層とみなすことができる。また、絶縁膜IL4の形成の前後で、メモリゲート電極MGは、露出されていない状態を維持している。それから、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1をエッチングして除去し、図24には、この段階が示されている。ステップS21のエッチングは、ドライエッチングまたはウェットエッチングあるいは両者の組み合わせを用いることができる。
なお、ステップS21のエッチングまたはエッチング工程について言及する場合、絶縁膜IL4を形成する(パターニングする)際のエッチングではなく、マスク層としての絶縁膜IL4を形成した後にダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1を選択的に除去するために行うエッチングのことである。
ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1が除去されたことにより、溝(凹部、窪み部)TR1,TR2が形成される。溝TR1は、ダミー制御ゲート電極CG1が除去された領域であり、ダミー制御ゲート電極CG1を除去するまでダミー制御ゲート電極CG1が存在していた領域に対応している。また、溝TR2は、ダミーゲート電極GE1が除去された領域であり、ダミーゲート電極GE1を除去するまでダミーゲート電極GE1が存在していた領域に対応している。溝TR1の底面は、絶縁膜G1の上面により形成されている。溝TR1の一方の側壁(側面)は、サイドウォールスペーサSWの側面(ダミー制御ゲート電極CG1の除去前までダミー制御ゲート電極CG1に接していた側面)により形成されている。溝TR1の他方の側壁(側面)は、絶縁膜MZの底面(ダミー制御ゲート電極CG1の除去前までダミー制御ゲート電極CG1に接していた面)と絶縁膜IL3の側面とにより形成されている。ここで、絶縁膜MZの底面とは、絶縁膜MZを構成する酸化シリコン膜MZ1(絶縁膜MZの最下層)の窒化シリコン膜MZ2に接する側とは反対側の面に対応している。溝TR2の底面は、絶縁膜G2の上面により形成され、溝TR2の側壁(側面)は、サイドウォールスペーサSWの側面(ダミーゲート電極GE1の除去前までダミーゲート電極GE1に接していた側面)により形成されている。
ステップS21のエッチング工程(ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1のエッチング工程)は、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1に比べて、絶縁膜IL3、絶縁膜IL4、絶縁膜G1、絶縁膜G2、酸化シリコン膜MZ1(絶縁膜MZの最下層)およびサイドウォールスペーサSWがエッチングされにくい条件で、エッチングを行うことが好ましい。すなわち、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1のエッチング速度に比べて、絶縁膜IL3、絶縁膜IL4、絶縁膜G1、絶縁膜G2、酸化シリコン膜MZ1(絶縁膜MZの最下層)およびサイドウォールスペーサSWのエッチング速度が小さくなる条件で、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1のエッチングを行うことが好ましい。これにより、ステップS21のエッチング工程(ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1のエッチング工程)において、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1を選択的にエッチングすることができる。
ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1をシリコン(ポリシリコン)により形成しておけば、ステップS21のエッチング工程において、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1の高いエッチング選択比を確保しやすくなる。これにより、ステップS21のエッチング工程において、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1を選択的に除去することが、容易かつ的確に行えるようになる。
ステップS21のエッチング工程(ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1のエッチング工程)では、ゲート電極GE2とメモリゲート電極MGとは、露出していないため、エッチングされずに済む。このため、ステップS21では、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1はエッチングされて除去されるが、ゲート電極GE2およびメモリゲート電極MGはエッチングされずにそのまま残存する。
また、絶縁膜IL4は、絶縁膜IL3とは異なる絶縁材料により形成することがより好ましく、これにより、所望の平面形状を有する絶縁膜IL4を形成しやすくなる。例えば、絶縁膜IL3を酸化シリコン膜により形成した場合は、絶縁膜IL4を窒化シリコン膜により形成することができる。
次に、図25に示されるように、半導体基板SB上に、すなわち溝TR1,TR2の内面(底面および側壁)上を含む絶縁膜IL3,IL4上に、絶縁膜HKを形成する(図3のステップS22)。それから、図26に示されるように、半導体基板SB上に、すなわち絶縁膜HK上に、溝TR1,TR2内を埋めるように、ゲート電極用の導電膜として金属膜(導電膜)MEを形成する(図3のステップS23)。
溝TR1において、ステップS22では溝TR1の底面および側壁(側面)上に絶縁膜HKが形成されるが、溝TR1は絶縁膜HKでは完全には埋まらず、ステップS23で金属膜MEを形成することにより、溝TR1は絶縁膜HKと金属膜MEとにより完全に埋まった状態になる。同様に、溝TR2において、ステップS22では溝TR2の底面および側壁(側面)上に絶縁膜HKが形成されるが、溝TR2は絶縁膜HKでは完全には埋まらず、ステップS23で金属膜MEを形成することにより、溝TR2は絶縁膜HKと金属膜MEとにより完全に埋まった状態になる。
絶縁膜HKは、ゲート絶縁膜用の絶縁膜であり、金属膜MEは、ゲート電極用の導電膜である。具体的には、絶縁膜HKは、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成するMISFETのゲート絶縁膜用の絶縁膜と、メモリセル領域RG1に形成する制御トランジスタのゲート絶縁膜用の絶縁膜とを兼ねている。また、金属膜MEは、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成するMISFETのゲート電極用の導電膜と、メモリセル領域RG1に形成する制御トランジスタのゲート電極用の導電膜とを兼ねている。
絶縁膜HKは、窒化シリコンよりも誘電率(比誘電率)が高い絶縁材料膜、いわゆるHigh−k膜(高誘電率膜)である。なお、本願において、High−k膜、高誘電率膜、高誘電率絶縁膜あるいは高誘電率ゲート絶縁膜と言うときは、窒化シリコンよりも誘電率(比誘電率)が高い膜を意味する。
絶縁膜HKとしては、酸化ハフニウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化アルミニウム膜、酸化タンタル膜または酸化ランタン膜などの金属酸化物膜を用いることができ、また、これらの金属酸化物膜は、窒素(N)およびケイ素(Si)の一方または両方を更に含有することもできる。絶縁膜HKは、例えば、ALD(Atomic layer Deposition:原子層堆積)法またはCVD法により形成することができる。ゲート絶縁膜に高誘電率膜(ここでは絶縁膜HK)を用いた場合は、酸化シリコン膜を用いた場合に比べて、ゲート絶縁膜の物理的膜厚を増加させることができるため、リーク電流を低減できるという利点を得られる。
金属膜MEとしては、例えば、窒化チタン(TiN)膜、窒化タンタル(TaN)膜、窒化タングステン(WN)膜、炭化チタン(TiC)膜、炭化タンタル(TaC)膜、炭化タングステン(WC)膜、窒化炭化タンタル(TaCN)膜、チタン(Ti)膜、タンタル(Ta)膜、チタンアルミニウム(TiAl)膜またはアルミニウム(Al)膜などの、金属膜を用いることができる。なお、ここで言う金属膜とは、金属伝導を示す導電膜を言い、単体の金属膜(純金属膜)や合金膜だけでなく、金属伝導を示す金属化合物膜(窒化金属膜や炭化金属膜など)も含むものとする。このため、金属膜MEは、金属伝導を示す導電膜であり、単体の金属膜(純金属膜)や合金膜に限定されず、金属伝導を示す金属化合物膜(窒化金属膜や炭化金属膜など)であってもよい。また、金属膜MEを積層膜(複数の膜が積層された積層膜)とすることもできるが、その場合、その積層膜の最下層は金属膜(金属伝導を示す導電膜)とする。また、その積層膜を、複数の金属膜(金属伝導を示す導電膜)の積層膜とすることもできる。金属膜MEは、例えばスパッタリング法などを用いて形成することができる。
図26では、金属膜MEの好適な一例として、金属膜MEを、窒化チタン(TiN)膜ME1と窒化チタン膜ME1上のアルミニウム(Al)膜ME2との積層膜とした場合が示されている。この場合、ステップS23において、まず絶縁膜HK上に窒化チタン膜ME1を形成してから、窒化チタン膜ME1上に、溝TR1,TR2内を埋めるように、アルミニウム膜ME2を形成することになる。この際、窒化チタン膜ME1よりもアルミニウム膜ME2を厚くすることが好ましい。アルミニウム膜ME2は、低抵抗であるため、後で形成するゲート電極GE3および制御ゲート電極CG2の低抵抗化を図ることができる。また、後で形成されるゲート電極GE3および制御ゲート電極CG2におけるゲート絶縁膜に接する部分(ここでは窒化チタン膜ME1)の材料の仕事関数で、そのゲート電極(GE3,CG2)を備える各MISFETのしきい値電圧を制御することができる。
次に、図27に示されるように、溝TR1,TR2の外部の不要な金属膜MEおよび絶縁膜HKをCMP法などによって除去することにより、溝TR1,TR2内に絶縁膜HKおよび金属膜MEを埋め込む(図3のステップS24)。
すなわち、ステップS24では、溝TR1,TR2の外部の金属膜MEおよび絶縁膜HKを除去し、溝TR1,TR2内に絶縁膜HKおよび金属膜MEを残す。これにより、溝TR1,TR2内に絶縁膜HKと金属膜MEとが残存して埋め込まれた状態になる。すなわち、溝TR1,TR2内に絶縁膜HKを介して金属膜MEが埋め込まれた状態になる。また、ステップS24では、CMP法などの研磨処理により金属膜MEおよび絶縁膜HKを研磨することにより、溝TR1,TR2の外部の金属膜MEおよび絶縁膜HKを除去することが好ましい。
溝TR1に埋め込まれた金属膜MEが、制御トランジスタのゲート電極である制御ゲート電極CG2となり、溝TR1に埋め込まれた絶縁膜HKが、その制御トランジスタのゲート絶縁膜として機能する。つまり、溝TR1に、絶縁膜HKを介して金属膜MEを埋め込むことで、制御ゲート電極CG2が形成される。また、溝TR2に埋め込まれた金属膜MEが、MISFETのゲート電極GE3となり、溝TR2に埋め込まれた絶縁膜HKが、そのMISFETのゲート絶縁膜として機能する。つまり、溝TR2に、絶縁膜HKを介して金属膜MEを埋め込むことで、ゲート電極GE3が形成される。
このように、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1が除去された領域である溝TR1内に、ステップS23,S24により、制御ゲート電極CG2が形成される。より特定的には、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1が除去された領域である溝TR1内に、ステップS22,S23,S24により、高誘電率絶縁膜である絶縁膜HKを介して制御ゲート電極CG2が形成される。制御ゲート電極CG2は、メモリセル用のゲート電極であり、より特定的には、メモリセルの制御トランジスタ用のゲート電極である。制御ゲート電極CG2は、メタルゲート電極である。また、ステップS21でダミーゲート電極GE1が除去された領域である溝TR2内に、ステップS23,S24により、ゲート電極GE3が形成される。より特定的には、ステップS21でダミーゲート電極GE1が除去された領域である溝TR2内に、ステップS22,S23,S24により、高誘電率絶縁膜である絶縁膜HKを介してゲート電極GE3が形成される。ゲート電極GE3は、周辺回路のMISFET用(すなわちメモリセル以外のMISFET用)のゲート電極である。ゲート電極GE3は、メタルゲート電極である。
本実施の形態では、ダミー制御ゲート電極CG1を除去して制御ゲート電極CG2に置き換え、この制御ゲート電極CG2をメモリセル領域RG1の制御トランジスタのゲート電極として用いている。このため、上記ダミー制御ゲート電極CG1は、ダミーのゲート電極(擬似的なゲート電極)であり、リプレイスメントゲート電極または置換用ゲート電極とみなすことができ、制御ゲート電極CG2は、制御トランジスタを構成するゲート電極とみなすことができる。
また、本実施の形態では、ダミーゲート電極GE1を除去してゲート電極GE3に置き換え、このゲート電極GE3をメタルゲート型MISFET形成領域RG2aのMISFETのゲート電極として用いている。このため、上記ダミーゲート電極GE1は、ダミーのゲート電極(擬似的なゲート電極)であり、リプレイスメントゲート電極または置換用ゲート電極とみなすことができ、ゲート電極GE3は、MISFETを構成するゲート電極とみなすことができる。
また、本実施の形態では、金属膜MEを用いて制御ゲート電極CG2およびゲート電極GE3を形成しているため、制御ゲート電極CG2およびゲート電極GE3を、それぞれメタルゲート電極とすることができる。制御ゲート電極CG2およびゲート電極GE3を、それぞれメタルゲート電極としたことで、制御ゲート電極CG2およびゲート電極GE3の空乏化現象を抑制し、寄生容量をなくすことができるという利点を得られる。また、トランジスタ素子の小型化(ゲート絶縁膜の薄膜化)も可能になるという利点も得られる。
メモリセル領域RG1において、絶縁膜HKは、溝TR1の底面および側壁上に形成され、制御ゲート電極CG2は、底面および側壁(側面)が絶縁膜HKに隣接する。制御ゲート電極CG2と半導体基板SB(p型ウエルPW1)との間には、絶縁膜G1と絶縁膜HKが介在しており、制御ゲート電極CG2とサイドウォールスペーサSWとの間には、絶縁膜HKが介在しており、制御ゲート電極CG2とメモリゲート電極MGとの間には、絶縁膜HKと絶縁膜MZが介在している。制御ゲート電極CG2の直下の絶縁膜G1,HKが制御トランジスタのゲート絶縁膜として機能するが、絶縁膜HKは高誘電率膜であるため、高誘電率ゲート絶縁膜として機能する。
メタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおいて、絶縁膜HKは、溝TR2の底面および側壁上に形成され、ゲート電極GE3は、底面および側壁(側面)が絶縁膜HKに隣接する。ゲート電極GE3と半導体基板SB(p型ウエルPW2)との間には、絶縁膜G2と絶縁膜HKが介在しており、ゲート電極GE3とサイドウォールスペーサSWとの間には、絶縁膜HKが介在している。ゲート電極GE3の直下の絶縁膜G2,HKがMISFETのゲート絶縁膜として機能するが、絶縁膜HKは高誘電率膜であるため、高誘電率ゲート絶縁膜として機能する。
また、絶縁膜IL4を形成していた場合は、ステップS24で絶縁膜IL4もCMP法などで研磨して除去することができる。このため、ステップS24を行うと、ゲート電極GE2の上面が露出される。
従って、ステップS24を行うと、メモリセル領域RG1では、溝TR1内に制御ゲート電極CG2が埋め込まれて、その制御ゲート電極CG2の上面が露出した状態になり、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aでは、溝TR2内にゲート電極GE3が埋め込まれて、そのゲート電極GE3の上面が露出した状態になる。また、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bでは、ゲート電極GE2の上面が露出した状態になる。また、メモリゲート電極MGは、露出されない。
また、本実施の形態では、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1をエッチングした後、溝TR1の底部の絶縁膜G1と溝TR2の底部の絶縁膜G2とを除去せずに、ステップS22で絶縁膜HKを形成する場合について説明した。この場合、メモリセル領域RG1では、絶縁膜HKと半導体基板SB(p型ウエルPW1)との間(界面)に、界面層として絶縁膜G1が介在することになり、また、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aでは、絶縁膜HKと半導体基板SB(p型ウエルPW2)との間(界面)に、界面層として絶縁膜G2が介在することになる。界面層としての絶縁膜G1,G2は、酸化シリコン膜または酸窒化シリコン膜が好ましい。
他の形態として、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1をエッチングした後、ステップS22で絶縁膜HKを形成する前に、溝TR1の底部の絶縁膜G1と溝TR2の底部の絶縁膜G2とを除去することも可能である。この場合、溝TR1,TR2の底部の絶縁膜G1,G2を除去した後で、溝TR1,TR2の底部で露出する半導体基板SB(p型ウエルPW1,PW2)の表面に酸化シリコン膜または酸窒化シリコン膜からなる界面層を形成してから、ステップS22で絶縁膜HKを形成すれば、より好ましい。そうすれば、絶縁膜HKと半導体基板SB(p型ウエルPW1,PW2)との間(界面)に、酸化シリコン膜または酸窒化シリコン膜からなる界面層が介在することになる。
高誘電率膜である絶縁膜HKを、半導体基板SBの表面(シリコン面)上に直接的に形成せずに、絶縁膜HKと半導体基板SB(p型ウエルPW1,PW2)との界面に、薄い酸化シリコン膜または酸窒化シリコン膜からなる界面層を設けた場合、次のような利点を得られる。すなわち、メモリセル領域RG1に形成される制御トランジスタとメタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されるMISFETとにおいて、ゲート絶縁膜と半導体基板(のシリコン面)との界面をSiO2/Si(またはSiON/Si)構造にし、トラップ準位などの欠陥数を減らして、駆動能力や信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、高誘電率ゲート絶縁膜(ここでは絶縁膜HK)は、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1をエッチングによって除去した後に、形成している。
他の形態として、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1を形成した段階で、制御トランジスタ用の高誘電率ゲート絶縁膜とメタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成するメタルゲート型MISFET用の高誘電率ゲート絶縁膜とを、既に形成しておくこともできる。この場合は、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1をエッチングによって除去した後、ステップS22の絶縁膜HK形成工程を行わずに、ステップS23の金属膜ME形成工程を行うことができる。例えば、メモリセル領域RG1の絶縁膜G1上とメタルゲート型MISFET形成領域RG2aの絶縁膜G2上とに、絶縁膜HKに相当する高誘電率膜(高誘電率絶縁膜)を形成してから、上記シリコン膜PS1を形成する。具体的には、上記ステップS4で絶縁膜G1,G2,G3を形成した後、半導体基板SBの主面全面上に絶縁膜HKに相当する高誘電率膜を形成してから、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bの高誘電率膜を選択的に除去し、かつ、メモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aの高誘電率膜は残し、この状態でシリコン膜PS1を形成すればよい。これにより、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1を形成すると、ダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1の下には、高誘電率ゲート絶縁膜が存在する状態になる。この場合、既に高誘電率ゲート絶縁膜が形成されているため、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1およびダミーゲート電極GE1をエッチングによって除去した後、ステップS22の絶縁膜HK形成工程を行わずに、ステップS23の金属膜ME形成工程を行えばよい。
また、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aにnチャネル型MISFETとpチャネル型MISFETとの両方を形成する場合に、nチャネル型MISFET用のメタルゲート電極(ゲート電極GE3に相当)とpチャネル型MISFET用のメタルゲート電極(ゲート電極GE3に相当)とで、異なる金属材料を用いる場合もあり得る。その場合は、例えば次のようにすればよい。すなわち、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに、金属膜MEを用いてnチャネル型MISFET用のメタルゲート電極(ゲート電極GE3に相当)とpチャネル型MISFET用のメタルゲート電極(ゲート電極GE3に相当)とを形成する。それから、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aのpチャネル型MISFET用のメタルゲート電極をエッチングにより除去してから、そのpチャネル型MISFET用のメタルゲート電極が除去された領域(溝)に他の金属膜を埋め込むことで、pチャネル型MISFET用のメタルゲート電極を再形成する。前記他の金属膜を埋め込む手法は、図26および図27を参照して説明した手法(溝TR1,TR2に金属膜MEを埋め込む手法)と同様である。なお、メモリセル領域RG1の制御ゲート電極CG2およびメモリゲート電極MGと、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bのゲート電極GE2と、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aのnチャネル型MISFET用のメタルゲート電極とは、エッチングやCMPによる研磨が行われないように、絶縁膜で覆っておけばよい。また、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに、同じ金属膜を用いてnチャネル型MISFET用のメタルゲート電極とpチャネル型MISFET用のメタルゲート電極とを形成してから、nチャネル型MISFET用のメタルゲート電極を除去し、その除去領域に他の金属膜を埋め込むことで、nチャネル型MISFET用のメタルゲート電極を再形成することも可能である。
次に、図28に示されるように、メモリセル領域RG1全体とメタルゲート型MISFET形成領域RG2a全体とを覆い、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおいてゲート電極GE2を露出するような絶縁膜(マスク層)IL5を、絶縁膜IL3上に形成する。絶縁膜IL5は、例えば、半導体基板SB上に、すなわち絶縁膜IL3上に、メモリセル領域RG1全体と周辺回路領域RG2全体とを覆うように絶縁膜(絶縁膜IL5形成用の絶縁膜)を形成してから、この絶縁膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることにより、形成することができる。絶縁膜IL5を形成すると、ゲート電極GE2の上面は絶縁膜IL5で覆われずに露出した状態になり、ゲート電極GE3および制御ゲート電極CG2は、絶縁膜IL5で覆われることで露出していない状態になる。また、絶縁膜IL5の形成の前後で、メモリゲート電極MGは、露出されていない状態を維持している。
絶縁膜IL5は、絶縁膜IL3とは異なる絶縁材料により形成することがより好ましく、これにより、所望の平面形状を有する絶縁膜IL5を形成しやすくなる。例えば、絶縁膜IL3を酸化シリコン膜により形成した場合は、絶縁膜IL5を窒化シリコン膜により形成することができる。
次に、ゲート電極GE2の上部に、金属シリサイド層SL2を形成する(図3のステップS25)。
金属シリサイド層SL2は、いわゆるサリサイドプロセスを行うことによって、形成することができる。具体的には、次のようにして金属シリサイド層SL2を形成することができる。
すなわち、まず、ゲート電極GE2の上面(表面)上を含む絶縁膜IL3,IL5上に、金属シリサイド層SL2形成用の金属膜を形成(堆積)する。この金属シリサイド層SL2形成用の金属膜は、単体の金属膜(純金属膜)または合金膜を用いることができ、例えば、コバルト(Co)膜、ニッケル(Ni)膜、またはニッケル白金合金膜からなり、スパッタリング法などを用いて形成することができる。それから、半導体基板SBに対して熱処理(金属シリサイド層SL2形成用の熱処理)を施すことによって、ゲート電極GE2の上層部分(表層部分)を、金属シリサイド層SL2形成用の金属膜と反応させる。これにより、図28に示されるように、ゲート電極GE2の上部(上面、表面、上層部)に、金属シリサイド層SL2が形成される。その後、未反応の金属膜(金属シリサイド層SL2形成用の金属膜)をウェットエッチングなどにより除去する。図28にはこの段階の断面図が示されている。また、未反応の金属膜(金属シリサイド層SL2形成用の金属膜)を除去した後に、更に熱処理を行うこともできる。
金属シリサイド層SL2は、例えばコバルトシリサイド層(金属シリサイド層SL2形成用の金属膜がコバルト膜の場合)、ニッケルシリサイド層(金属シリサイド層SL2形成用の金属膜がニッケル膜の場合)、または、ニッケル白金シリサイド層(金属シリサイド層SL2形成用の金属膜がニッケル白金合金膜の場合)とすることができる。
このように、いわゆるサリサイドプロセスを行うことによって、ゲート電極GE2の上部に金属シリサイド層SL2を形成し、それによって、ゲート電極GE2の抵抗を低減することができる。サリサイドプロセスを用いることにより、ゲート電極GE2上に金属シリサイド層SL2を自己整合的に形成することができる。ゲート電極GE2の上部に金属シリサイド層SL2を形成することにより、ゲート電極GE2の抵抗を低減することができる。
また、絶縁膜IL5でメモリセル領域RG1全体とメタルゲート型MISFET形成領域RG2a全体とを覆った状態で、金属シリサイド層SL2をサリサイドプロセスで形成している。これにより、メモリセル領域RG1のメモリゲート電極MGおよび制御ゲート電極CG2やメタルゲート型MISFET形成領域RG2aのゲート電極GE3が、サリサイドプロセスの影響を受けるのを、的確に防止することができる。
また、本実施の形態では、ゲート電極GE2の上部に金属シリサイド層SL2を形成する場合について説明した。他の形態として、ゲート電極GE2の上部に金属シリサイド層SL2を形成しない場合もあり得る。ゲート電極GE2の上部に金属シリサイド層SL2を形成しない場合は、絶縁膜IL5形成工程と、ステップS25で金属シリサイド層SL2をサリサイドプロセスで形成する工程とを省略すればよい。
次に、図29に示されるように、半導体基板SBの主面全面上に、層間絶縁膜として絶縁膜(層間絶縁膜)IL6を形成(堆積)する(図3のステップS26)。
なお、図29では、絶縁膜IL5をエッチングなどにより除去してから、絶縁膜IL6を形成した場合が示されている。この場合、絶縁膜IL6は、絶縁膜IL3上に、ゲート電極GE2,GE3、制御ゲート電極CG2およびサイドウォールスペーサSWを覆うように、形成される。また、他の形態として、絶縁膜IL5を除去せずに絶縁膜IL6を形成することもでき、その場合は、絶縁膜IL6は、絶縁膜IL3および絶縁膜IL5上に、ゲート電極GE2およびサイドウォールスペーサSWを覆うように、形成されることになる。
絶縁膜IL6としては、例えば、酸化シリコンを主体とした、酸化シリコン系の絶縁膜を用いることができる。絶縁膜IL6の形成後、絶縁膜IL6の上面をCMP法により研磨するなどして、絶縁膜IL6の上面の平坦性を高めることもできる。
次に、フォトリソグラフィ法を用いて絶縁膜IL6上に形成したフォトレジストパターン(図示せず)をエッチングマスクとして、絶縁膜IL6,IL3をドライエッチングすることにより、図30に示されるように、絶縁膜IL6,IL3にコンタクトホール(開口部、貫通孔)CTを形成する(図3のステップS27)。
次に、図31に示されるように、コンタクトホールCT内に、接続用の導電体部として、タングステン(W)などからなる導電性のプラグPGを形成する(図3のステップS28)。
プラグPGを形成するには、例えば、コンタクトホールCTの内部(底面および側壁上)を含む絶縁膜IL6上に、バリア導体膜(例えばチタン膜、窒化チタン膜、あるいはそれらの積層膜)を形成する。それから、このバリア導体膜上にタングステン膜などからなる主導体膜をコンタクトホールCT内を埋めるように形成してから、コンタクトホールCTの外部の不要な主導体膜およびバリア導体膜をCMP法またはエッチバック法などによって除去することにより、プラグPGを形成することができる。なお、図面の簡略化のために、図31では、プラグPGを構成するバリア導体膜および主導体膜(タングステン膜)を一体化して示してある。
コンタクトホールCTおよびそれに埋め込まれたプラグPGは、n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4、制御ゲート電極CG2、メモリゲート電極MG、ゲート電極GE2,GE3の上部などに形成される。コンタクトホールCTの底部では、半導体基板SBの主面の一部、例えばn+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4(の表面上の金属シリサイド層SL)の一部、制御ゲート電極CG2の一部、メモリゲート電極MG(の表面上の金属シリサイド層SL)の一部、ゲート電極GE2(の表面上の金属シリサイド層SL2)の一部、あるいはゲート電極GE3の一部などが露出される。なお、図31の断面図においては、n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4(の表面上の金属シリサイド層SL)の一部がコンタクトホールCTの底部で露出して、そのコンタクトホールCTを埋めるプラグPGと電気的に接続された断面が示されている。
次に、プラグPGが埋め込まれた絶縁膜IL6上に第1層目の配線である配線(配線層)M1を形成する(図3のステップS29)。この配線M1を、ダマシン技術(ここではシングルダマシン技術)を用いて形成する場合について説明する。
まず、図32に示されるように、プラグPGが埋め込まれた絶縁膜IL6上に、絶縁膜IL7を形成する。絶縁膜IL7は、複数の絶縁膜の積層膜で形成することもできる。それから、フォトレジストパターン(図示せず)をエッチングマスクとしたドライエッチングによって絶縁膜IL7の所定の領域に配線溝(配線用の溝)を形成した後、配線溝の底面および側壁上を含む絶縁膜IL7上にバリア導体膜(例えば窒化チタン膜、タンタル膜または窒化タンタル膜など)を形成する。それから、CVD法またはスパッタリング法などによりバリア導体膜上に銅のシード層を形成し、さらに電解めっき法などを用いてシード層上に銅めっき膜を形成して、銅めっき膜により配線溝の内部を埋め込む。それから、配線溝以外の領域の主導体膜(銅めっき膜およびシード層)とバリア導体膜をCMP法により除去して、配線溝に埋め込まれた銅を主導電材料とする第1層目の配線M1を形成する。図32では、図面の簡略化のために、配線M1は、バリア導体膜、シード層および銅めっき膜を一体化して示してある。
配線M1はプラグPGを介して、n+型半導体領域SD1、n+型半導体領域SD2、n+型半導体領域SD3、n+型半導体領域SD4、制御ゲート電極CG2、メモリゲート電極MG、ゲート電極GE2あるいはゲート電極GE3などと電気的に接続される。その後、デュアルダマシン法などにより2層目以降の配線を形成するが、ここでは図示およびその説明は省略する。また、配線M1およびそれよりも上層の配線は、ダマシン配線に限定されず、配線用の導電体膜をパターニングして形成することもでき、例えばタングステン配線またはアルミニウム配線などとすることもできる。
以上のようにして、本実施の形態の半導体装置が製造される。
<半導体装置の構造について>
次に、本実施の形態の半導体装置における不揮発性メモリのメモリセルの構成について、図33および図34を参照して説明する。
図33は、本実施の形態の半導体装置の要部断面図であり、不揮発性メモリのメモリセル領域の要部断面図が示されている。図34は、メモリセルの等価回路図である。なお、図33では、図面を簡略化するために、上記図32の構造のうち、コンタクトホールCT、プラグPG、絶縁膜IL7および配線M1については、図示を省略している。
図33に示されるように、半導体基板SBには、メモリトランジスタおよび制御トランジスタからなる不揮発性メモリのメモリセルMCが形成されている。実際には、半導体基板SBには、複数のメモリセルMCがアレイ状に形成されており、各メモリセル領域は、素子分離領域(上記素子分離領域STに相当するものであるが、図33では図示せず)によって他の領域から電気的に分離されている。
図33および図34に示されるように、本実施の形態の半導体装置における不揮発性メモリのメモリセルMCは、スプリットゲート型のメモリセルであり、制御ゲート電極CG2を有する制御トランジスタとメモリゲート電極MGを有するメモリトランジスタとの2つのMISFETを接続したものである。
ここで、電荷蓄積部(電荷蓄積層)を含むゲート絶縁膜およびメモリゲート電極MGを備えるMISFETをメモリトランジスタといい、また、ゲート絶縁膜および制御ゲート電極CG2を備えるMISFETを制御トランジスタという。従って、メモリゲート電極MGは、メモリトランジスタのゲート電極であり、制御ゲート電極CG2は、制御トランジスタのゲート電極であり、制御ゲート電極CG2およびメモリゲート電極MGは、不揮発性メモリのメモリセルを構成するゲート電極である。
なお、制御トランジスタは、メモリセル選択用トランジスタであるため、選択トランジスタとみなすこともできる。このため、制御ゲート電極CG2は、選択ゲート電極とみなすこともできる。メモリトランジスタは、記憶用トランジスタである。
以下に、メモリセルMCの構成を具体的に説明する。
図33に示されるように、不揮発性メモリのメモリセルMCは、半導体基板SBのp型ウエルPW1中に形成されたソースおよびドレイン用のn型の半導体領域MS,MDと、半導体基板SB(p型ウエルPW1)の上部に形成された制御ゲート電極CG2と、半導体基板SB(p型ウエルPW1)の上部に形成されて制御ゲート電極CG2と隣り合うメモリゲート電極MGとを有している。そして、不揮発性メモリのメモリセルMCは、更に、制御ゲート電極CG2および半導体基板SB(p型ウエルPW1)間に形成された絶縁膜(ゲート絶縁膜)G1,HKと、メモリゲート電極MGおよび半導体基板SB(p型ウエルPW1)間に形成された絶縁膜MZとを有している。
制御ゲート電極CG2およびメモリゲート電極MGは、それらの対向側面の間に絶縁膜MZおよび絶縁膜HKを介した状態で、半導体基板SBの主面に沿って延在し、並んで配置されている。制御ゲート電極CG2およびメモリゲート電極MGの延在方向は、図33の紙面に垂直な方向である。制御ゲート電極CG2およびメモリゲート電極MGは、半導体領域MDおよび半導体領域MS間の半導体基板SB(p型ウエルPW1)の上に絶縁膜G1,HKまたは絶縁膜MZを介して形成されており、半導体領域MS側にメモリゲート電極MGが位置し、半導体領域MD側に制御ゲート電極CG2が位置している。但し、制御ゲート電極CG2は絶縁膜G1,HKを介し、メモリゲート電極MGは絶縁膜MZを介して、半導体基板SB上に形成されている。
制御ゲート電極CG2とメモリゲート電極MGとは、間に絶縁膜MZおよび絶縁膜HKを介在して互いに隣り合っている。絶縁膜MZは、メモリゲート電極MGと半導体基板SB(p型ウエルPW1)の間の領域と、メモリゲート電極MGと制御ゲート電極CG2の間の領域の、両領域にわたって延在しており、メモリゲート電極MGの底面および側壁(側面)に接している。絶縁膜HKは、制御ゲート電極CG2とサイドウォールスペーサSWの間の領域と、制御ゲート電極CG2と半導体基板SB(p型ウエルPW1)の間の領域と、制御ゲート電極CG2とメモリゲート電極MGの間の領域とにわたって延在しており、制御ゲート電極GG2の底面および両側壁(側面)に接している。
メモリゲート電極MGと制御ゲート電極CG2との間に絶縁膜MZと絶縁膜HKとが介在しているが、絶縁膜MZと絶縁膜HKとは互いに接しており、メモリゲート電極MG側に絶縁膜MZがあり、制御ゲート電極CG2側に絶縁膜HKがある。すなわち、絶縁膜MZと制御ゲート電極CG2の間に絶縁膜HKが介在している。また、制御ゲート電極CG2と半導体基板SB(p型ウエルPW1)との間には絶縁膜G1と絶縁膜HKとが介在しているが、半導体基板SB(p型ウエルPW1)側に絶縁膜G1があり、制御ゲート電極CG2側に絶縁膜HKがある。すなわち、半導体基板SB(p型ウエルPW1)上に、絶縁膜G1と絶縁膜HKと制御ゲート電極CG2とがこの順で積層された状態になっているが、絶縁膜HKは、制御ゲート電極CG2の下面と両側壁を覆うように延在している。
制御ゲート電極CG2と半導体基板SB(p型ウエルPW1)の間に形成された絶縁膜G1および絶縁膜HK、すなわち制御ゲート電極CG2の下の絶縁膜G1および絶縁膜HKが、制御トランジスタのゲート絶縁膜として機能する。また、メモリゲート電極MGと半導体基板SB(p型ウエルPW1)の間の絶縁膜MZ、すなわちメモリゲート電極MGの下の絶縁膜MZが、メモリトランジスタのゲート絶縁膜(内部に電荷蓄積部を有するゲート絶縁膜)として機能する。なお、メモリゲート電極MGと半導体基板SB(p型ウエルPW1)との間の絶縁膜MZは、メモリトランジスタのゲート絶縁膜として機能するが、メモリゲート電極MGと制御ゲート電極CG2との間の絶縁膜MZは、メモリゲート電極MGと制御ゲート電極CG2との間を絶縁(電気的に分離)するための絶縁膜として機能する。また、制御ゲート電極CG2と半導体基板SB(p型ウエルPW1)との間の絶縁膜HKは、制御トランジスタのゲート絶縁膜として機能するが、制御ゲート電極CG2とメモリゲート電極MGとの間の絶縁膜HKは、制御ゲート電極CG2とメモリゲート電極MGとの間を絶縁(電気的に分離)するための絶縁膜として機能する。
絶縁膜MZのうち、窒化シリコン膜MZ2は、電荷を蓄積するための絶縁膜であり、電荷蓄積層(電荷蓄積部)として機能する。すなわち、窒化シリコン膜MZ2は、絶縁膜MZ中に形成されたトラップ性絶縁膜である。このため、絶縁膜MZは、その内部に電荷蓄積部(ここでは窒化シリコン膜MZ2)を有する絶縁膜とみなすことができる。
窒化シリコン膜MZ2の上下に位置する酸化シリコン膜MZ3および酸化シリコン膜MZ1は、電荷ブロック層または電荷閉じ込め層として機能することができる。メモリゲート電極MGと半導体基板SBとの間の絶縁膜MZにおいて、窒化シリコン膜MZ2を酸化シリコン膜MZ3および酸化シリコン膜MZ1で挟んだ構造とすることで、窒化シリコン膜MZ2への電荷の蓄積が可能となる。
半導体領域MSおよび半導体領域MDは、ソースまたはドレイン用の半導体領域である。すなわち、半導体領域MSは、ソース領域またはドレイン領域の一方として機能する半導体領域であり、半導体領域MDは、ソース領域またはドレイン領域の他方として機能する半導体領域である。ここでは、半導体領域MSはソース領域として機能する半導体領域であり、半導体領域MDはドレイン領域として機能する半導体領域である。半導体領域MS,MDは、n型の不純物が導入された半導体領域よりなり、それぞれLDD構造を備えている。すなわち、ソース用の半導体領域MSは、n−型半導体領域EX1(エクステンション領域)と、n−型半導体領域EX1よりも高い不純物濃度を有するn+型半導体領域SD1(ソース領域)とを有している。また、ドレイン用の半導体領域MDは、n−型半導体領域EX2(エクステンション領域)と、n−型半導体領域EX2よりも高い不純物濃度を有するn+型半導体領域SD2(ドレイン領域)とを有している。
半導体領域MSは、ソースまたはドレイン用の半導体領域であり、メモリゲート電極MGとゲート長方向(メモリゲート電極MGのゲート長方向)に隣接する位置の半導体基板SBに形成されている。また、半導体領域MDは、ソースまたはドレイン用の半導体領域であり、制御ゲート電極CG2とゲート長方向(制御ゲート電極CG2のゲート長方向)に隣接する位置の半導体基板SBに形成されている。
メモリゲート電極MGおよび制御ゲート電極CG2の互いに隣接していない側の側壁上には、絶縁体(絶縁膜)からなるサイドウォールスペーサSWが形成されている。但し、制御ゲート電極CG2とサイドウォールスペーサSWとの間には、絶縁膜HKが介在している。
ソース部のn−型半導体領域EX1はメモリゲート電極MGに対して自己整合的に形成され、n+型半導体領域SD1はメモリゲート電極MGの側壁上のサイドウォールスペーサSWに対して自己整合的に形成されている。このため、製造された半導体装置においては、低濃度のn−型半導体領域EX1は、メモリゲート電極MGの側壁上のサイドウォールスペーサSWの下方に形成され、高濃度のn+型半導体領域SD1は、低濃度のn−型半導体領域EX1の外側に形成されている。従って、低濃度のn−型半導体領域EX1は、メモリトランジスタのチャネル領域に隣接するように形成され、高濃度のn+型半導体領域SD1は、低濃度のn−型半導体領域EX1に隣接し、メモリトランジスタのチャネル領域からn−型半導体領域EX1の分だけ離間するように形成されている。
ドレイン部のn−型半導体領域EX2は、上記ダミー制御ゲート電極CG1に対して自己整合的に形成され、従って、制御ゲート電極CG2に対しても自己整合的に形成されている。また、ドレイン部のn+型半導体領域SD2は、制御ゲート電極CG2の側壁上のサイドウォールスペーサSWに対して自己整合的に形成されている。このため、製造された半導体装置においては、低濃度のn−型半導体領域EX2は、制御ゲート電極CG2の側壁上のサイドウォールスペーサSWの下方に形成され、高濃度のn+型半導体領域SD2は、低濃度のn−型半導体領域EX2の外側に形成されている。従って、低濃度のn−型半導体領域EX2は、制御トランジスタのチャネル領域に隣接するように形成され、高濃度のn+型半導体領域SD2は、低濃度のn−型半導体領域EX2に隣接し、制御トランジスタのチャネル領域からn−型半導体領域EX2の分だけ離間するように形成されている。
メモリゲート電極MGの下の絶縁膜MZの下にメモリトランジスタのチャネル領域が形成される。また、制御ゲート電極CG2の下の絶縁膜G1の下に制御トランジスタのチャネル領域が形成される。
n+型半導体領域SD1,SD2の上部とメモリゲート電極MGの上部には、サリサイド技術などにより、金属シリサイド層SLが形成されている。
本実施の形態では、メモリゲート電極MGは、シリコン膜(PS1)により形成されている。このため、メモリゲート電極MGは、シリコンゲート電極(シリコンからなるゲート電極)であり、メモリトランジスタは、シリコンゲート型MISFETである。一方、制御ゲート電極CG2は、金属膜MEにより形成されている。このため、制御ゲート電極CG2は、メタルゲート電極であり、制御トランジスタは、メタルゲート型MISFETである。従って、本実施の形態では、不揮発性メモリのメモリセルMCは、シリコンゲート電極(ここではメモリゲート電極MG)を有するメモリトランジスタと、メタルゲート電極(ここでは制御ゲート電極CG2)を有する制御トランジスタとにより、形成されている。
<不揮発性メモリの動作について>
次に、不揮発性メモリの動作例について、図35を参照して説明する。
図35は、本実施の形態の「書込」、「消去」および「読出」時における選択メモリセルの各部位への電圧の印加条件の一例を示す表である。図35の表には、「書込」、「消去」および「読出」時のそれぞれにおいて、図33と図34に示されるようなメモリセルのメモリゲート電極MGに印加する電圧Vmg、ソース領域(半導体領域MS)に印加する電圧Vs、制御ゲート電極CG2に印加する電圧Vcg、ドレイン領域(半導体領域MD)に印加する電圧Vd、およびp型ウエルPW1に印加するベース電圧Vbが記載されている。なお、図35の表に示したものは電圧の印加条件の好適な一例であり、これに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更可能である。また、本実施の形態では、メモリトランジスタの絶縁膜MZ中の電荷蓄積部である窒化シリコン膜MZ2への電子の注入を「書込」、ホール(hole:正孔)の注入を「消去」と定義する。
なお、図35の表において、Aの欄は、書込み方法がSSI方式で、かつ消去方法がBTBT方式の場合に対応し、Bの欄は、書込み方法がSSI方式で、かつ消去方法がFN方式の場合に対応し、Cの欄は、書込み方法がFN方式で、かつ消去方法がBTBT方式の場合に対応し、Dの欄は、書込み方法がFN方式で、かつ消去方法がFN方式の場合に対応している。
SSI方式は、窒化シリコン膜MZ2にホットエレクトロンを注入することによってメモリセルの書込みを行う動作法とみなすことができ、BTBT方式は、窒化シリコン膜MZ2にホットホールを注入することによってメモリセルの消去を行う動作法とみなすことができ、FN方式は、電子またはホールのトンネリングによって書込みまたは消去を行う動作法とみなすことができる。FN方式について、別の表現で言うと、FN方式の書込みは、窒化シリコン膜MZ2にFNトンネル効果により電子を注入することによってメモリセルの書込みを行う動作方式とみなすことができ、FN方式の消去は、窒化シリコン膜MZ2にFNトンネル効果によりホールを注入することによってメモリセルの消去を行う動作方式とみなすことができる。以下、具体的に説明する。
書込み方式は、いわゆるSSI(Source Side Injection:ソースサイド注入)方式と呼ばれるソースサイド注入によるホットエレクトロン注入で書込みを行う書込み方式(ホットエレクトロン注入書込み方式)と、いわゆるFN方式と呼ばれるFN(Fowler Nordheim)トンネリングにより書込みを行う書込み方式(トンネリング書込み方式)とがある。
SSI方式の書込みでは、例えば図35の表のAの欄またはBの欄の「書込動作電圧」に示されるような電圧(Vmg=10V,Vs=5V,Vcg=1V,Vd=0.5V,Vb=0V)を、書込みを行う選択メモリセルの各部位に印加し、選択メモリセルの絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2中に電子を注入することで書込みを行う。この際、ホットエレクトロンは、2つのゲート電極(メモリゲート電極MGおよび制御ゲート電極CG2)間の下のチャネル領域(ソース、ドレイン間)で発生し、メモリゲート電極MGの下の絶縁膜MZ中の電荷蓄積部である窒化シリコン膜MZ2にホットエレクトロンが注入される。注入されたホットエレクトロン(電子)は、絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2中のトラップ準位に捕獲され、その結果、メモリトランジスタのしきい値電圧が上昇する。すなわち、メモリトランジスタは書込み状態となる。
FN方式の書込みでは、例えば図35の表のCの欄またはDの欄の「書込動作電圧」に示されるような電圧(Vmg=−12V,Vs=0V,Vcg=0V,Vd=0V,Vb=0V)を、書込みを行う選択メモリセルの各部位に印加し、選択メモリセルにおいて、メモリゲート電極MGから電子をトンネリングさせて絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2に注入することで書込みを行う。この際、電子はメモリゲート電極MGからFNトンネリング(FNトンネル効果)により酸化シリコン膜MZ3をトンネリングして絶縁膜MZ中に注入され、絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2中のトラップ準位に捕獲され、その結果、メモリトランジスタのしきい値電圧が上昇する。すなわち、メモリトランジスタは書込み状態となる。
なお、FN方式の書込みにおいて、半導体基板SBから電子をトンネリングさせて絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2に注入することで書込みを行うこともでき、この場合、書込動作電圧は、例えば図35の表のCの欄またはDの欄の「書込動作電圧」の正負を反転させたものとすることができる。
消去方法は、いわゆるBTBT方式と呼ばれるBTBT(Band-To-Band Tunneling:バンド間トンネル現象)によるホットホール注入により消去を行う消去方式(ホットホール注入消去方式)と、いわゆるFN方式と呼ばれるFN(Fowler Nordheim)トンネリングにより消去を行う消去方式(トンネリング消去方式)とがある。
BTBT方式の消去では、BTBTにより発生したホール(正孔)を電荷蓄積部(絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2)に注入することにより消去を行う。例えば図35の表のAの欄またはCの欄の「消去動作電圧」に示されるような電圧(Vmg=−6V,Vs=6V,Vcg=0V,Vd=open,Vb=0V)を、消去を行う選択メモリセルの各部位に印加する。これにより、BTBT現象によりホールを発生させ電界加速することで選択メモリセルの絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2中にホールを注入し、それによってメモリトランジスタのしきい値電圧を低下させる。すなわち、メモリトランジスタは消去状態となる。
FN方式の消去では、例えば図35の表のBの欄またはDの欄の「消去動作電圧」に示されるような電圧(Vmg=12V,Vs=0V,Vcg=0V,Vd=0V,Vb=0V)を、消去を行う選択メモリセルの各部位に印加し、選択メモリセルにおいて、メモリゲート電極MGからホールをトンネリングさせて絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2に注入することで消去を行う。この際、ホールはメモリゲート電極MGからFNトンネリング(FNトンネル効果)により酸化シリコン膜MZ3をトンネリングして絶縁膜MZ中に注入され、絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2中のトラップ準位に捕獲され、その結果、メモリトランジスタのしきい値電圧が低下する。すなわち、メモリトランジスタは消去状態となる。
なお、FN方式の消去において、半導体基板SBからホールをトンネリングさせて絶縁膜MZ中の窒化シリコン膜MZ2に注入することで消去を行うこともでき、この場合、消去動作電圧は、例えば図35の表のBの欄またはDの欄の「消去動作電圧」の正負を反転させたものとすることができる。
また、FN方式で書込みまたは消去を行う場合(すなわち動作方式B,C,Dの場合)でメモリゲート電極MGから電荷をトンネリングさせて窒化シリコン膜MZ2に注入する場合には、酸化シリコン膜MZ3の膜厚を酸化シリコン膜MZ1の膜厚よりも薄くしておくことが好ましい。一方、FN方式で書込みまたは消去を行う場合(すなわち動作方式B,C,Dの場合)で半導体基板SBから電荷をトンネリングさせて窒化シリコン膜MZ2に注入する場合には、酸化シリコン膜MZ1の膜厚を酸化シリコン膜MZ3の膜厚よりも薄くしておくことが好ましい。また、書込みがSSI方式でかつ消去がBTBT方式の場合(すなわち動作方式Aの場合)は、酸化シリコン膜MZ3の膜厚を酸化シリコン膜MZ1の膜厚以上としておくことが好ましい。
読出し時には、例えば図35の表のAの欄、Bの欄、Cの欄またはDの欄の「読出動作電圧」に示されるような電圧を、読出しを行う選択メモリセルの各部位に印加する。読出し時のメモリゲート電極MGに印加する電圧Vmgを、書込み状態におけるメモリトランジスタのしきい値電圧と消去状態におけるしきい値電圧との間の値にすることで、書込み状態と消去状態とを判別することができる。
<主要な特徴と効果について>
本実施の形態の半導体装置は、不揮発性メモリのメモリセルMCを備えた半導体装置であり、メモリセルMCは、メモリゲート電極MGと制御ゲート電極CG2とを有している。
不揮発性メモリを備えた半導体装置の性能向上や小型化のためには、不揮発性メモリのメモリセルの制御ゲート電極としてメタルゲート電極を採用することが有効である。一方、不揮発性メモリのメモリセルのメモリゲート電極については、メタルゲート電極を採用せず、シリコンゲート電極を適用した方が、信頼性向上の面で有利である。また、不揮発性メモリの消去動作に、メモリゲート電極(メモリゲート電極MGに対応)からメモリゲート絶縁膜(絶縁膜MZに対応)中にホールを注入する消去方式(FN方式)を採用する場合には、メモリゲート電極として、メタルゲート電極ではなくシリコンゲート電極を採用した方が、消去動作を的確に行いやすくなる。
そこで、本実施の形態では、不揮発性メモリのメモリセルMCを構成するメモリゲート電極MGと制御ゲート電極CG2とにおいて、メモリゲート電極MGについてはメタルゲート電極を採用し、制御ゲート電極CG2についてはシリコンゲート電極を採用することで、不揮発性メモリを備える半導体装置の総合的な性能や信頼性の向上を図ることができる。また、半導体装置の小型化を図ることができる。また、不揮発性メモリの消去動作として、メモリゲート電極MGからメモリゲート絶縁膜(絶縁膜MZに対応)中にホールを注入する消去方式(FN方式)を採用する場合には、制御ゲート電極CG2にシリコンゲート電極を採用したことで消去動作を的確に行いやすくなるという利点も得られる。
このように、不揮発性メモリのメモリセルを構成するメモリゲート電極と制御ゲート電極とにおいて、制御ゲート電極だけにメタルゲート電極を採用する場合の製造方法について検討した。その結果、本実施の形態では、ダミー制御ゲート電極CG1とメモリゲート電極MGとを先に形成した後に、ダミー制御ゲート電極CG1をメタルゲート電極である制御ゲート電極CG2に置き換える技術を適用している。ダミー制御ゲート電極CG1を、メタルゲート電極である制御ゲート電極CG2に置き換える技術を採用した場合、種々の利点を得られる。例えば、メタルゲート電極用の金属膜のパターニング工程が不要となるため、メタルゲート電極を加工しやすくなるという利点がある。また、ソース・ドレイン領域の形成後にメタルゲート電極を形成することになるため、ソース・ドレイン領域形成後の活性化アニール(熱処理)の影響を、メタルゲート電極が受けずに済むという利点がある。これにより、不揮発性メモリを備える半導体装置の性能を向上させることができる。また、不揮発性メモリを備える半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。
そこで、本実施の形態では、次のような製造工程を適用している、すなわち、半導体基板SB上に絶縁膜G1(第1絶縁膜)を介してダミー制御ゲート電極CG1(第1ダミーゲート電極)を形成する(ステップS7に対応)。それから、ダミー制御ゲート電極CG1と隣り合うように、半導体基板SB上に、内部に電荷蓄積部を有する絶縁膜MZ(第2絶縁膜)を介してメモリセルMC用のメモリゲート電極MG(第1ゲート電極)を形成する(ステップS10に対応)。それから、ダミー制御ゲート電極CG1およびメモリゲート電極MGを覆うように、絶縁膜IL3(第1層間絶縁膜)を形成する(ステップS19に対応)。それから、絶縁膜IL3を研磨して、ダミー制御ゲート電極CG1を露出させる(ステップS20に対応)。それから、ダミー制御ゲート電極CG1を除去する(ステップS21に対応)。それから、ダミー制御ゲート電極CG1が除去された領域である溝TR1(第1溝)内に、メモリセルMC用の制御ゲート電極CG2(第2ゲート電極)を形成する(ステップS23,S24に対応)。制御ゲート電極CG2はメタルゲート電極である。
本実施の形態の主要な特徴のうちの一つは、ステップS10で形成されたメモリゲート電極MGの高さ(h2)が、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低いことと、ステップS20では、ダミー制御ゲート電極CG1は露出されるがメモリゲート電極MGは露出されないことである。また、本実施の形態の主要な特徴のうちの他の一つは、ダミー制御ゲート電極CG1を除去してから、ダミー制御ゲート電極CG1が除去された領域である溝TR1内に制御ゲート電極CG2を形成することである。
本実施の形態では、ステップS10で形成されたメモリゲート電極MGの高さ(h2)が、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低くなるようにしている。これは、ステップS10で、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも、メモリゲート電極MGの高さ(h2)が低くなるまで(すなわちh1>h2となるまで)、シリコン膜PS2のエッチバックを行うことにより、実現することができる。本実施の形態において、メモリゲート電極MGの高さ(h2)を、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低くしているのは、ステップS20で、ダミー制御ゲート電極CG1は露出されるがメモリゲート電極MGは露出されないようにするためである。
本実施の形態とは異なり、メモリゲート電極MGの高さ(h2)がダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)と同じかダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも高い場合には、ステップS20の研磨工程において、ダミー制御ゲート電極CG1を露出させると、必然的にメモリゲート電極MGも露出されてしまう。ステップS20の研磨工程で、ダミー制御ゲート電極CG1だけでなく、メモリゲート電極MGも露出されてしまうと、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1を除去する際に、メモリゲート電極MGも除去される虞がある。この場合、メモリゲート電極MGが除去されないようにするために、上記絶縁膜IL4に相当するマスク層でメモリゲート電極MGを覆ってから、ダミー制御ゲート電極CG1をエッチングして除去することも考えられる。しかしながら、メモリゲート電極MGはダミー制御ゲート電極CG1と隣り合っており(より特定的には絶縁膜MZを介して隣り合っており)、メモリゲート電極MGを覆うがダミー制御ゲート電極CG1を覆わないようなマスク層を形成することは容易ではない。メモリゲート電極MGを覆うマスク層がダミー制御ゲート電極CG1も覆ってしまうと、ダミー制御ゲート電極CG1の除去や制御ゲート電極CG2の形成が上手くいかなくなってしまう。これは、半導体装置の製造歩留まりを低下させてしまう。また、半導体装置の製造工程の管理を難しくしてしまう。
それに対して、本実施の形態では、ステップS10で形成されたメモリゲート電極MGの高さ(h2)が、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低くなるようにしている。これにより、ステップS20で、ダミー制御ゲート電極CG1は露出されるがメモリゲート電極MGは露出されないようにすることができる。これは、ステップS20の研磨工程で、ダミー制御ゲート電極CG1は露出するが、メモリゲート電極MGが露出する前に、研磨処理を終了することにより、実現することができる。本実施の形態では、ステップS10で形成されたメモリゲート電極MGの高さ(h2)が、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低くなるようにすることにより、ステップS20でダミー制御ゲート電極CG1は露出されるがメモリゲート電極MGは露出されないことを、容易かつ的確に実現することができる。
そして、本実施の形態では、ステップS20でダミー制御ゲート電極CG1は露出されるがメモリゲート電極MGは露出されないことにより、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1を除去する際に、メモリゲート電極MGまで除去されてしまうのを容易かつ的確に防止することができる。すなわち、ステップS20でダミー制御ゲート電極CG1は露出されるがメモリゲート電極MGは露出されないため、ステップS21でダミー制御ゲート電極CG1を除去する際に、上記絶縁膜IL4に相当するマスク層でメモリゲート電極MGを覆わなくとも、メモリゲート電極MGを保護することができる。従って、メモリゲート電極MGを保護しながら、ダミー制御ゲート電極CG1を除去することができ、ダミー制御ゲート電極CG1が除去された領域である溝TR1内に制御ゲート電極CG2を形成することができる。このため、メモリゲート電極MGとメタルゲート電極からなる制御ゲート電極CG2とを有する不揮発性メモリのメモリセルMCを備えた半導体装置を、容易かつ的確に製造することができる。従って、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。また、半導体装置の製造工程の管理が容易になる。また、半導体装置の性能を向上させることができる。
このように、本実施の形態では、ダミー制御ゲート電極CG1を除去してから、ダミー制御ゲート電極CG1が除去された領域である溝TR1内に制御ゲート電極CG2を形成するからこそ、ステップS20では、ダミー制御ゲート電極CG1は露出されるがメモリゲート電極MGは露出されないようにする必要がある。これを実現するために、ステップS10で形成されたメモリゲート電極MGの高さ(h2)を、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低くしている。このため、本実施の形態では、メモリゲート電極MGの高さ(h2)をダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低くすることと、ダミー制御ゲート電極CG1を除去してから、ダミー制御ゲート電極CG1が除去された領域である溝TR1内に制御ゲート電極CG2を形成することとの、両方を満たすことが重要である。これにより、ダミー制御ゲート電極CG1およびメモリゲート電極MGを形成してから、ダミー制御ゲート電極CG1をメタルゲート電極である制御ゲート電極CG2に容易かつ的確に置き換えることができる。
また、本実施の形態では、周辺回路領域RG2のメタルゲート型MISFET形成領域RG2aにメタルゲート型MISFETを形成している。そして、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aのメタルゲート電極(ここではゲート電極GE3)と、メモリセル領域RG1のメタルゲート電極(ここでは制御ゲート電極CG2)とを、ともにゲートラスト工程で形成している。このため、制御ゲート電極(CG2)にメタルゲート電極を用いた不揮発性メモリと、周辺回路を構成するメタルゲート型MISFETとを備える半導体装置を、的確に製造することができ、また、製造工程数を抑制することもできる。また、周辺回路を構成するMISFETとしてメタルゲート型MISFETを用いたことにより、半導体装置の性能を向上させることができる。
また、本実施の形態では、周辺回路領域RG2にメタルゲート型MISFETとシリコンゲート型MISFETとの両方を形成する場合について説明した。他の形態として、周辺回路領域RG2に、メタルゲート型MISFETを形成するがシリコンゲート型MISFETを形成しない場合もあり得る。この場合、周辺回路を構成するMISFETは、全てメタルゲート型MISFETにより形成されることになり、周辺回路領域RG2は、メタルゲート型MISFETが形成されるメタルゲート型MISFET形成領域RG2aを有するが、シリコンゲート型MISFETが形成されるシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bは有さないものとなる。
(実施の形態2)
図36〜図41は、本実施の形態2の半導体装置の製造工程中の要部断面図であり、上記図4〜図8、図10〜図13および図15〜図32とほぼ同じ断面領域が示されている。
本実施の形態2の製造工程は、n+型半導体領域SD1を形成する手法が上記実施の形態1と相違しており、それ以外については、本実施の形態2の製造工程は、上記実施の形態1の製造工程とほぼ同様である。このため、本実施の形態2では、主として上記実施の形態1の製造工程との相違点について説明する。
本実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様にして上記ステップS7までを行って上記図7の構造を得る。
それから、本実施の形態2では、図36に示されるように、半導体基板SB上に、積層体LM1および積層膜LF1を覆うように、絶縁膜IL11を形成(堆積)する。絶縁膜IL11は、絶縁膜IL1(およびキャップ絶縁膜CP1)とは異なる絶縁材料からなることが好ましい。例えば、絶縁膜IL1は窒化シリコン膜からなり、絶縁膜IL11は酸化シリコン膜からなる。絶縁膜IL11は、CVD法などを用いて形成することができる。
それから、異方性エッチング技術により、絶縁膜IL11をエッチバック(エッチング、ドライエッチング、異方性エッチング)する。これにより、図37に示されるように、積層体LM1の側壁上と積層膜LF1の側壁上とに、選択的にこの絶縁膜IL11が残存して、サイドウォールスペーサ(サイドウォール、側壁絶縁膜)SW2が形成される。サイドウォールスペーサSW2は、積層体LM1の両側壁上に形成される。ここで、後でメモリゲート電極MGが形成される側の積層体LM1の側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSW2を、符号SW2aを付してサイドウォールスペーサSW2aと称することとする。サイドウォールスペーサSW2aが形成される平面領域は、後でメモリゲート電極MGが形成される平面領域とほぼ一致している。
それから、図38に示されるように、半導体基板SB上に、フォトリソグラフィ技術を用いてフォトレジスト層(フォトレジストパターン、レジスト層、レジストパターン、マスク層)RP1を形成する。フォトレジスト層RP1は、周辺回路領域RG2全体を覆い、かつ、メモリセル領域RG1のうち、n−型半導体領域EX2およびn+型半導体領域SD2(ソース・ドレインのうちの一方、ここではドレイン用の半導体領域に対応)が形成される予定の領域を覆うように形成される。メモリセル領域RG1のうち、n+型半導体領域SD1(ソース・ドレインのうちの他方、ここではソース用の半導体領域に対応)が形成される予定の領域は、フォトレジスト層RP1で覆われずに、フォトレジスト層RP1から露出されている。このため、積層体LM1上にフォトレジスト層RP1の端部(側面)が位置し、サイドウォールスペーサSW2aはフォトレジスト層RP1で覆われずに露出されているが、サイドウォールスペーサSW2aの一部がフォトレジスト層RP1で覆われる場合もあり得る。
それから、図38に示されるように、フォトレジスト層RP1と積層体LM1とサイドウォールスペーサSW2aとをマスク(イオン注入阻止マスク)として用いて、半導体基板SB(p型ウエルPW1)にイオン注入法でn型の不純物(例えばヒ素(As)またはリン(P)など)を導入することにより、n+型半導体領域(不純物拡散層)SD1を形成する。図38では、n+型半導体領域SD1を形成するためのイオン注入を矢印で模式的に示している。
n+型半導体領域SD1は、メモリセル領域RG1において、積層体LM1の側壁上のサイドウォールスペーサSW2aがマスク(イオン注入阻止マスク)として機能することにより、積層体LM1の側壁上のサイドウォールスペーサSW2aに自己整合して形成される。すなわち、n+型半導体領域SD1を形成するためのイオン注入の際には、サイドウォールスペーサSW2aの直下の基板領域に対する不純物イオンの注入が阻止されるため、n+型半導体領域SD1は、サイドウォールスペーサSW2aの厚みT1の分だけ、積層体LM1(ダミー制御ゲート電極CG1)から離間して形成される。ここで、サイドウォールスペーサSW2aの厚みT1は、後で形成されるメモリゲート電極MGのゲート長方向に沿った方向での、サイドウォールスペーサSW2aの寸法(厚み)に対応しており、図37に示されている。
n+型半導体領域SD1を形成するためのイオン注入の際には、フォトレジスト層RP1もマスク(イオン注入阻止マスク)として機能するため、メモリセル領域RG1の半導体基板SBのうち、後でn−型半導体領域EX2およびn+型半導体領域SD2が形成される予定の領域には、不純物イオンは注入されず、また、周辺回路領域RG2の半導体基板SBにも不純物イオンは注入されない。
n+型半導体領域SD1を形成するためのイオン注入の後、フォトレジスト層RP1を除去する。それから、サイドウォールスペーサSW2をエッチングなどにより除去する。図39には、サイドウォールスペーサSW2を除去した段階が示されている。サイドウォールスペーサSW2を除去するエッチング工程は、サイドウォールスペーサSW2に比べて、絶縁膜IL1、シリコン膜PS1、キャップ絶縁膜CP1、ダミー制御ゲート電極CG1および半導体基板SBがエッチングされにくい条件で、エッチングを行うことが好ましい。すなわち、サイドウォールスペーサSW2のエッチングのエッチング速度に比べて、絶縁膜IL1、シリコン膜PS1、キャップ絶縁膜CP1、ダミー制御ゲート電極CG1および半導体基板SBのエッチング速度が小さくなる条件で、サイドウォールスペーサSW2のエッチングを行うことが好ましい。これにより、サイドウォールスペーサSW2を選択的にエッチングすることができる。サイドウォールスペーサSW2を除去するためのエッチングとしては、ウェットエッチングを好適に用いることができる。
以降の工程は、本実施の形態2も上記実施の形態1と基本的には同じであり、上記ステップS8およびステップS8以降の工程を行う。
但し、本実施の形態2では、ステップS7の後でかつステップS8の前にn+型半導体領域SD1を形成している。このため、本実施の形態2においては、ステップS14では、上記n−型半導体領域EX2,EX3,EX4を形成すればよく、ステップS14ではn−型半導体領域EX1は形成しない。すなわち、本実施の形態2においては、ステップS14では、n−型半導体領域EX1を形成するためのイオン注入は行わない。また、本実施の形態2においては、ステップS16では、上記n+型半導体領域SD2,SD3,SD4を形成すればよく、ステップS16ではn+型半導体領域SD1は形成しない。すなわち、本実施の形態2においては、ステップS16ではn+型半導体領域SD1を形成するためのイオン注入は行わない。
なお、図40は、本実施の形態2において、ステップS12まで行った段階が示されている。サイドウォールスペーサSW2aの厚みT1は、メモリゲート電極MGのゲート長と、絶縁膜MZの厚み(メモリゲート電極MGとダミー制御ゲート電極CG1との間に介在する部分の絶縁膜MZの厚みに対応)との合計にほぼ一致している。このため、n+型半導体領域SD1は、メモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介してダミー制御ゲート電極CG1に隣接している側とは反対側の側壁)にほぼ整合するように形成されている。
また、図41は、本実施の形態2において、ステップS16まで行った段階が示されている。図41に示されるように、ドレイン用の半導体領域(上記半導体領域MDに対応)は、低不純物濃度のn−型半導体領域EX2と高不純物濃度のn+型半導体領域SD2とにより形成され、LDD構造を有している。一方、図41に示されるように、ソース用の半導体領域(上記半導体領域MSに対応)は、高不純物濃度のn+型半導体領域SD1により形成され、LDD構造は有していない。
本実施の形態2では、上記実施の形態1で得られる効果に加えて、更に次のような効果も得ることができる。
すなわち、上記実施の形態1では、ステップS10で形成されたメモリゲート電極MGの高さ(h2)が、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低い。メモリゲート電極MGの高さが低い場合には、ステップS16においてn+型半導体領域SD1を形成するためのイオン注入の際に、不純物イオンがメモリゲート電極MGを突き抜けてメモリゲート電極MGの直下の基板領域にも注入されてしまう現象が発生する懸念がある。この現象は、特性の劣化を招く可能性があるため、この現象を防ごうとすると、ステップS10のエッチバック工程を厳格に制御してメモリゲート電極MGの高さを厳格に制御したり、ステップS16におけるn+型半導体領域SD1を形成するためのイオン注入工程を厳格に制御する必要があるが、これは、半導体装置の製造工程の管理を行いにくくなることにつながる。
それに対して、本実施の形態2では、メモリゲート電極MGではなく、サイドウォールスペーサSW2aをマスク(イオン注入阻止マスク)として機能させて、n+型半導体領域SD1をイオン注入により形成している。上記実施の形態1と同様に、本実施の形態2においても、メモリゲート電極MGの高さ(h2)は、ダミー制御ゲート電極CG1の高さ(h1)よりも低くする必要があるが、サイドウォールスペーサSW2aの高さには、そのような制約は無い。このため、サイドウォールスペーサSW2aの高さを十分に確保することができるため、n+型半導体領域SD1を形成するためのイオン注入の際に、不純物イオンがサイドウォールスペーサSW2aを突き抜けてサイドウォールスペーサSW2aの直下の基板領域にも注入されてしまう現象が発生することを、的確に防止することができる。このため、半導体装置の性能を、より向上させることができる。また、サイドウォールスペーサSW2のエッチバック工程を厳格に制御してサイドウォールスペーサSW2の高さを厳格に制御したり、n−型半導体領域EX1を形成するためのイオン注入工程を厳格に制御する必要が無くなるため、半導体装置の製造工程の管理を行いやすくなる。
このため、本実施の形態2では、サイドウォールスペーサSW2の高さは、ステップS10で形成されたメモリゲート電極MGの高さ(h2)よりも高いことが好ましい。特に、サイドウォールスペーサSW2aの高さ(h5)は、ステップS10で形成されたメモリゲート電極MGの高さ(h2)よりも高いことが好ましい(h5>h2)。これにより、後で形成するメモリゲート電極MGよりも高さが高いサイドウォールスペーサSW2aをマスク(イオン注入阻止マスク)として機能させて、n+型半導体領域SD1をイオン注入により形成することができる。これにより、サイドウォールスペーサSW2aの直下の基板領域に不純物イオンが注入されてしまう現象を防止し、メモリゲート電極MGではなくサイドウォールスペーサSW2aをマスク(イオン注入阻止マスク)として機能させてn+型半導体領域SD1を形成することの利点を、的確に享受することができる。
なお、上述のように、高さを言うときは、半導体基板SBの主面に略垂直な方向の高さを言う。このため、サイドウォールスペーサSW2aの高さ(h5)は、半導体基板SBの主面(p型ウエルPW1表面)から、サイドウォールスペーサSW2aの最上部(頂部)までの距離(高さ)に対応する。
また、サイドウォールスペーサSW2の高さ、特にサイドウォールスペーサSW2aの高さ(h5)を、積層体LM1の高さとほぼ同じにすれば、更に好ましく、これにより、n+型半導体領域SD1を形成するためのイオン注入の際に、不純物イオンがサイドウォールスペーサSW2aの直下の基板領域に注入されるのを、更に的確に防止できるようになる。
(実施の形態3)
ステップS15でサイドウォールスペーサSWを形成すると、メモリセル領域RG1においては、積層体LM1の側壁(絶縁膜MZを介してメモリゲート電極MGに隣接している側とは反対側の側壁)上と、メモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介して積層体LM1に隣接している側とは反対側の側壁)上とに、サイドウォールスペーサSWが形成される。しかしながら、メモリゲート電極MGの高さをダミー制御ゲート電極CG1の高さよりも低くしている場合には、メモリゲート電極MG上にもサイドウォールスペーサSWが形成される場合と、メモリゲート電極MG上にはサイドウォールスペーサSWが形成されない場合とがあり得る。
上記実施の形態1では、上記図18に示されるように、メモリゲート電極MG上にはサイドウォールスペーサSWが形成されない場合について説明している。このため、図18の場合は、ステップS15でサイドウォールスペーサSWを形成すると、メモリゲート電極MGの側壁はサイドウォールスペーサSWで覆われるが、メモリゲート電極MGの上面はサイドウォールスペーサSWで覆われずに露出される。この場合(図18の場合)は、ステップS18で金属シリサイド層SLを形成すると、図21に示されるように、サイドウォールスペーサSWで覆われていない部分のメモリゲート電極MGの表面(すなわちメモリゲート電極MGの上部)に金属シリサイド層SLが形成されることになる。メモリゲート電極MGの表面(上部)に金属シリサイド層SLを形成した場合は、その金属シリサイド層SLによりメモリゲート電極MGの抵抗を低減することができるため、メモリゲート電極MGをノンドープのシリコン膜(ポリシリコン膜)により形成したとしても、メモリゲート電極MGの抵抗についての問題は生じない。
一方、ステップS15でサイドウォールスペーサSWを形成すると、図42に示されるように、メモリゲート電極MG全体がサイドウォールスペーサSWで覆われ、メモリゲート電極MGが露出部を有していない状態になる場合もあり得る。すなわち、図42の場合は、メモリゲート電極MGは、絶縁膜MZに接する部分以外はサイドウォールスペーサSWで覆われた状態になっている。この場合(図42の場合)は、ステップS18で金属シリサイド層SLを形成しても、図43に示されるように、メモリゲート電極MGの表面には金属シリサイド層SLは形成されない。ここで、図42および図43は、本実施の形態3の半導体装置の製造工程中の要部断面図であり、図42は、上記図18と同じ工程段階に対応し、図43は、上記図21と同じ工程段階に対応している。
また、ステップS15でサイドウォールスペーサSWを形成すると、図44に示されるように、メモリゲート電極MG全体がサイドウォールスペーサSWで覆われ、メモリゲート電極MGが露出部を有していない状態になるとともに、メモリゲート電極MGを覆うサイドウォールスペーサSWが2段に形成される場合もあり得る。但し、図44の場合は、メモリゲート電極MGを覆うサイドウォールスペーサSWは、2つに分離されてはいないため、図44の場合も、上記図42の場合と同様に、メモリゲート電極MGは、絶縁膜MZに接する部分以外はサイドウォールスペーサSWで覆われた状態になっている。この場合(図44の場合)は、ステップS18で金属シリサイド層SLを形成しても、図45に示されるように、メモリゲート電極MGの表面には金属シリサイド層SLは形成されない。ここで、図44および図45は、本実施の形態3の半導体装置の製造工程中の要部断面図であり、図44は、上記図18と同じ工程段階に対応し、図45は、上記図21と同じ工程段階に対応している。
メモリゲート電極MGの表面に金属シリサイド層SLを形成しなかった場合(図43の場合および図45の場合)は、金属シリサイド層SLによりメモリゲート電極MGの抵抗を低減することはできないため、メモリゲート電極MGは、不純物(n型またはp型の不純物)を導入したシリコン膜(ドープトポリシリコン膜)により形成することが、より好ましい。これにより、メモリゲート電極MGの抵抗を低減することができる。なお、メモリゲート電極MGの表面に金属シリサイド層SLを形成しなかった場合(図43の場合および図45の場合)は、製造された半導体装置においても、メモリゲート電極MGの表面には金属シリサイド層(SL)が形成されていない構造になる。
また、図42の場合や図44の場合は、メモリゲート電極MGの側壁上だけでなく、メモリゲート電極MGの上面上にもサイドウォールスペーサSWが形成されているため、ステップS20の研磨処理で、メモリゲート電極MGの上面を覆うサイドウォールスペーサSWを保護膜(研磨保護膜、研磨ストッパ膜)として機能させることもできる。このため、ステップS20の研磨処理において、たとえ過剰研磨が発生したとしても、メモリゲート電極MGが露出されてしまうのを防止することができる。これにより、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。また、半導体装置の製造工程の管理が行いやすくなる。
また、ステップS15でサイドウォールスペーサSWを形成すると、図46に示されるように、メモリゲート電極MGを覆うサイドウォールスペーサSWが形成されるとともに、メモリゲート電極MGを覆うサイドウォールスペーサSWが2つに分離された状態になる場合もあり得る。すなわち、図46の場合は、メモリゲート電極MGの側壁上と上面上とにそれぞれサイドウォールスペーサSWが形成されるが、メモリゲート電極MGの側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWとメモリゲート電極MGの上面上に形成されたサイドウォールスペーサSWとが、分離されている場合に対応している。一方、上記図44の場合は、メモリゲート電極MGの側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWと、メモリゲート電極MGの上面上に形成されたサイドウォールスペーサSWとが、分離されずに一体的に繋がっている場合に対応しており、メモリゲート電極MGは露出されない。ここで、図46および図47は、本実施の形態3の半導体装置の製造工程中の要部断面図であり、図46は、上記図18と同じ工程段階に対応し、図47は、上記図21と同じ工程段階に対応している。
図46の場合は、メモリゲート電極MGの側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWと、メモリゲート電極MGの上面上に形成されたサイドウォールスペーサSWとが、互いに分離されているため、メモリゲート電極MGの表面の一部は、サイドウォールスペーサSWで覆われずに露出されている。この場合(図46の場合)は、ステップS18で金属シリサイド層SLを形成すると、図47に示されるように、サイドウォールスペーサSWで覆われていない部分のメモリゲート電極MGの表面に金属シリサイド層SLが形成されることになる。図47のように、メモリゲート電極MGの表面に金属シリサイド層SLを形成した場合は、その金属シリサイド層SLによりメモリゲート電極MGの抵抗を低減することができるため、メモリゲート電極MGをノンドープのシリコン膜(ポリシリコン膜)により形成したとしても、メモリゲート電極MGの抵抗についての問題は生じない。
また、図46の場合も、メモリゲート電極MGの側壁上だけでなく、メモリゲート電極MGの上面上にもサイドウォールスペーサSWが形成されているため、ステップS20の研磨処理で、メモリゲート電極MGの上面上のサイドウォールスペーサSWを保護膜(研磨保護膜、研磨ストッパ膜)として機能させることもできる。このため、ステップS20の研磨処理において、たとえ過剰研磨が発生したとしても、メモリゲート電極MGが露出されてしまうのを防止することができる。これにより、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。また、半導体装置の製造工程の管理が行いやすくなる。
例えば、メモリゲート電極MGのゲート長を小さくし(例えば30〜40nm程度)、絶縁膜IL2の堆積膜厚を、メモリゲート電極MGのゲート長よりも大きくした場合には、サイドウォールスペーサSWの厚みがメモリゲート電極MGのゲート長よりも大きくなって、図42のように、メモリゲート電極MGの上面から側壁にかけた全体をサイドウォールスペーサSWが覆った状態になりやすい。また、サイドウォールスペーサSWの厚みが小さいと、図44のように、メモリゲート電極MGを覆うサイドウォールスペーサSWが2段になりやすい。また、メモリゲート電極MGのゲート長が大きいと、図46のように、メモリゲート電極MGの側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWとメモリゲート電極MGの上面上に形成されたサイドウォールスペーサSWとが、分離されやすい。
図48は、ステップS15でサイドウォールスペーサSWを形成して上記図42の構造を得た後、ステップS16(n+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4形成工程)およびステップS17(活性化アニール)を行った段階が示されている。図48の構造が得られた後、サリサイドプロセスで金属シリサイド層SLを形成した場合が、上記図43に対応している。
図49は、図48の構造が得られた後、サイドウォールスペーサSWの表層部をウェットエッチングにより削り(除去し)、サイドウォールスペーサSWを薄くした状態が示されている。図48の段階では、メモリゲート電極MGは、サイドウォールスペーサSWで覆われることで、露出部を有していないが、サイドウォールスペーサSWの表層部をウェットエッチングにより削った(除去した)ことにより、図49の段階では、メモリゲート電極MGの一部(上面)が露出される。なお、このウェットエッチングは、サイドウォールスペーサSWの全部を除去するのではなく、メモリゲート電極MGの一部(上面)が露出されるように、サイドウォールスペーサSWの一部(厚みの一部)を除去する。このため、図49の段階でのサイドウォールスペーサSWの厚みは、図48の段階でのサイドウォールスペーサSWの厚みよりも薄くなるが、図49の段階でも、積層体LM1,LM2,LM3の側壁上にサイドウォールスペーサSWは残存している。また、図49の段階では、メモリゲート電極MGの一部(上面)がサイドウォールスペーサSWで覆われずに露出されるが、メモリゲート電極MGの他の一部(側壁)は、サイドウォールスペーサSWで覆われた状態が維持されている。ここで、図48〜図50は、本実施の形態3の半導体装置の製造工程中の要部断面図であり、図48は、上記図19と同じ工程段階に対応し、図50は、上記図21と同じ工程段階に対応している。
図48の段階では、メモリゲート電極MGは、サイドウォールスペーサSWで覆われることで、露出部を有していないため、この状態でサリサイドプロセスを行っても、上記図43のように、メモリゲート電極MGの表面には金属シリサイド層SLは形成されない。しかしながら、図49のように、サイドウォールスペーサSWの表層部をウェットエッチングしてメモリゲート電極MGの一部(上面)を露出させてから、ステップS18で金属シリサイド層SLを形成すると、図50のように、サイドウォールスペーサSWで覆われていない部分のメモリゲート電極MGの表面(すなわちメモリゲート電極MGの上部)に金属シリサイド層SLが形成される。ここで、図50は、上記図43と同じ工程段階に対応している。図50のように、メモリゲート電極MGの表面(上部)に金属シリサイド層SLを形成した場合には、その金属シリサイド層SLによりメモリゲート電極MGの抵抗を低減することができる。このため、たとえメモリゲート電極MGをノンドープのシリコン膜(ポリシリコン膜)により形成したとしても、メモリゲート電極MGの抵抗についての問題は生じない。
(実施の形態4)
本実施の形態4は、サイドウォールスペーサ(上記サイドウォールスペーサSWに対応するもの)に関連する技術に関するものである。
図51〜図56は、本実施の形態4の課題を説明するための説明図である。図51〜図56には、MISFETを形成する途中の断面図が示されており、図51、図53および図55は、サイドウォールスペーサ形成用の絶縁膜IL101を形成した段階に対応し、図52、図54および図56は、その絶縁膜IL101をエッチバックしてサイドウォールスペーサSW101を形成した段階が示されている。但し、図51に続く工程段階が図52であり、図53に続く工程段階が図54であり、図55に続く工程段階が図56である。
すなわち、MISFETを形成するには、図51に示されるように、半導体基板SBにp型ウエルPW101を形成し、p型ウエルPW101上にゲート絶縁膜G101を介してゲート電極GE101を形成し、ゲート電極GE101をマスクとしてイオン注入を行うことによりn−型半導体領域EX101を形成する。それから、図51に示されるように、半導体基板SBの主面上に、ゲート電極GE101を覆うように、サイドウォールスペーサ形成用の絶縁膜IL101を形成する。n−型半導体領域EX101は、ソース・ドレインのLDD用の低濃度半導体領域であり、上記n−型半導体領域EX4に相当するものである。絶縁膜IL101の形成後、図52に示されるように、絶縁膜IL101を異方性エッチング技術によりエッチバックすることにより、ゲート電極GE101の側壁上にサイドウォールスペーサSW101を形成する。
図53および図54の場合も、図51および図52の場合と同様の工程が行われている。すなわち、図53に示されるように、サイドウォールスペーサ形成用の絶縁膜IL101を形成してから、図54に示されるように、その絶縁膜IL101を異方性エッチング技術によりエッチバックすることにより、ゲート電極GE101の側壁上にサイドウォールスペーサSW101を形成する。図55および図56の場合も、図51および図52の場合と同様の工程が行われている。すなわち、図55に示されるように、サイドウォールスペーサ形成用の絶縁膜IL101を形成してから、図56に示されるように、その絶縁膜IL101を異方性エッチング技術によりエッチバックすることにより、ゲート電極GE101の側壁上にサイドウォールスペーサSW101を形成する。図52、図54および図56のようにサイドウォールスペーサSW101を形成した後に、ここでは図示はしないが、ゲート電極GE101およびサイドウォールスペーサSW101をイオン注入阻止マスクとして用いてイオン注入を行うことにより、ソース・ドレイン用の高濃度半導体領域(上記n+型半導体領域SD4に相当)を形成する。
但し、図53および図54の場合は、図51および図52の場合よりも、絶縁膜IL101の堆積膜厚T102が大きく、それによって、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101が大きくなっている。また、図55および図56の場合と、図53および図54の場合とで、絶縁膜IL101の堆積膜厚T102は同じであるため、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101はほぼ同じであるが、図55および図56の場合は、図53および図54の場合よりも、ゲート電極GE101の高さが大きく、それによって、サイドウォールスペーサSW101の高さが高くなっている。ここで、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101は、ゲート電極GE101のゲート長方向に沿った方向での、サイドウォールスペーサSW101の寸法(厚み)に対応している。
MISFETの仕様(要求特性)によっては、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101を大きくする必要がある。例えば、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101を大きくすれば、ソース・ドレイン用の高濃度半導体領域(上記n+型半導体領域SD4に相当)の位置をゲート電極GE101の側壁から遠ざけることができるため、MISFETの耐圧を高めることができる。このため、高耐圧のMISFETを形成する場合などでは、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101を大きくする必要がある。
しかしながら、図54のように、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101が大きい場合には、次のような課題が生じる懸念がある。
すなわち、図52のようにサイドウォールスペーサSW101の厚みT101が小さい場合には、サイドウォールスペーサSW101においてゲート電極GE101から離れた位置でも、サイドウォールスペーサSW101の高さはそれほど低下しない。このため、図52のようにサイドウォールスペーサSW101の厚みT101が小さい場合には、サイドウォールスペーサSW101のほぼ全体がイオン注入阻止マスクとして機能できる。しかしながら、図54のように、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101が大きい場合には、ゲート電極GE101の高さが低いと、サイドウォールスペーサSW101において、ゲート電極GE101から離れるにつれて、サイドウォールスペーサSWの高さが低くなっていく。このため、図54のようにサイドウォールスペーサSW101の厚みT101が大きい場合には、サイドウォールスペーサSW101のうち高さが低くなっている部分は、イオン注入阻止マスクとして機能できず、不純物イオンを通過させてしまう虞がある。
そこで、ゲート電極GE101の側壁上に形成するサイドウォールスペーサSWの厚みT101を大きくする場合には、図55および図56のように、ゲート電極GE101の高さを高くすることが有効である。ゲート電極GE101の高さを高くしておけば、そのゲート電極GE101の側壁上に形成するサイドウォールスペーサSW101の厚みT101を大きくしたとしても、サイドウォールスペーサSW101においてゲート電極GE101から離れた位置でも、サイドウォールスペーサSW101の高さを確保できるようになる。このため、図56のように、ゲート電極GE101の高さを高くしておけば、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101が大きい場合でも、サイドウォールスペーサSW101のほぼ全体がイオン注入阻止マスクとして機能できるようになり、不純物イオンがサイドウォールスペーサSW101を通過してしまう現象を防止しやすくなる。
しかしながら、図56のようにゲート電極GE101の高さを高くすることは、層間絶縁膜の厚みを厚くすることにつながり、その層間絶縁膜に形成するコンタクトホールのアスペクト比の増大につながる。コンタクトホールのアスペクト比の増大は、コンタクトホールを形成しにくくなることにつながり、また、そのコンタクトホールをプラグで埋め込みにくくなることにつながるため、半導体装置の製造工程が行いにくくなる。また、半導体装置の製造歩留まりの低下にもつながってしまう。また、ゲート電極GE101の高さを高くしたことに伴い層間絶縁膜の厚みを厚くする場合に、コンタクトホールのアスペクト比を抑制するためにコンタクトホールの直径を大きくすることも考えられるが、これは、半導体装置の平面寸法の増大を招き、半導体装置の小型化(小面積化)に不利となる。
このため、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101を大きくする場合には、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状のサイドウォールスペーサSW101を形成するためには、ゲート電極GE101の高さを高くすることが望ましいことになる。しかしながら、コンタクトホールやそのコンタクトホールを埋め込むプラグを的確に形成するためには、ゲート電極GE101の高さを高くしない方が望ましいことになる。このため、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状のサイドウォールスペーサSW101を形成することと、コンタクトホールやそのコンタクトホールを埋め込むプラグを的確に形成することとを両立することは、容易ではない。
それに対して、上記実施の形態1では、ゲート電極GE2の側壁上に形成するサイドウォールスペーサSWの幅T2を大きくする場合でも、上記積層体LM3の高さh3(高さh3は上記図16および図18に示されている)を高くすることで、サイドウォールスペーサSWを、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状にすることができる。例えば、上記積層体LM3の高さh3を、サイドウォールスペーサSWの幅T2よりも大きくし(h3>T2)、それによって、サイドウォールスペーサSWを、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状にすることができる。これにより、サイドウォールスペーサSWをイオン注入阻止マスクとして的確に機能させてイオン注入工程を行うことができるため、上記n+型半導体領域SD4をより的確に形成することができ、半導体装置の性能をより的確に向上させることができる。
ここで、サイドウォールスペーサSWの厚みT2は、そのサイドウォールスペーサSWが側壁に形成されるゲート電極のゲート長方向に沿った方向での、サイドウォールスペーサSWの寸法(厚み)に対応しており、上記図18に示されている。また、積層体LM3の高さh3は、半導体基板SB(p型ウエルPW3)と絶縁膜G3との間の界面から、積層体LM3を構成するキャップ絶縁膜CP3の上面までの高さ(距離)に対応しており、上記図16および図18に示されている。従って、積層体LM3の高さh3は、絶縁膜G3の厚みとゲート電極GE2の厚みとキャップ絶縁膜CP3の厚みとの合計に、ほぼ一致している。積層体LM3の高さh3は、上記ステップS5で形成するシリコン膜PS1の厚み(堆積膜厚)や、上記ステップS6で形成する絶縁膜IL1の厚み(堆積膜厚)により、調整することができる。また、サイドウォールスペーサSWの幅T2は、絶縁膜IL2の堆積膜厚により、調整することができる。
また、キャップ絶縁膜CP3の厚みを厚くすることにより積層体LM3の高さh3を高くすることができるが、上記ステップS20の研磨工程で、キャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3は除去される。このため、積層体LM3の高さh3を高くするためにキャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3の厚みを厚くしたとしても、層間絶縁膜の厚みを厚くすることにはつながらず、絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することができる。絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することができることにより、絶縁膜IL3,IL6に形成するコンタクトホールCTのアスペクト比を抑制することができるため、コンタクトホールCTを形成しやすくなり、また、そのコンタクトホールCTをプラグPGで埋め込みやすくなる。このため、半導体装置の製造工程が行いやすくなり、また、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。また、絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することができることにより、コンタクトホールCTの直径を大きくしなくともコンタクトホールCTのアスペクト比を抑制することができるため、半導体装置の小型化(小面積化)に有利となる。
つまり、上記実施の形態1では、上記積層体LM3の高さh3を高くすることと、絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することとの両立が可能である。このため、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状のサイドウォールスペーサSWを形成することと、コンタクトホールCTやそのコンタクトホールCTを埋め込むプラグPGを的確に形成することとを、的確に両立することができる。
次に、図57〜図67を参照して、厚みが異なるサイドウォールスペーサSWを作り分ける手法について説明する。図57〜図67は、本実施の形態4の半導体装置の製造工程中の要部断面図であり、上記図4〜図8、図10〜図13および図15〜図32とほぼ同じ断面領域が示されている。
図57〜図67を参照して以下に説明する本実施の形態4の製造工程は、サイドウォールスペーサSWを形成する手法が上記実施の形態1と相違しており、それ以外については、上記実施の形態1の製造工程とほぼ同様である。このため、ここでは、主として上記実施の形態1の製造工程との相違点について説明する。
本実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様にして上記ステップS14までを行って上記図16の構造を得る。
それから、本実施の形態4では、図57に示されるように、半導体基板SBの主面全面上に、絶縁膜IL21を形成(堆積)する。絶縁膜IL21は、例えば、窒化シリコン膜などからなり、CVD法などを用いて形成することができる。絶縁膜IL21は、以降のエッチバック工程で半導体基板SBを保護するために形成している。絶縁膜IL21は、半導体基板SB上に、メモリゲート電極MG、積層体LM1、積層体LM2および積層体LM3を覆うように形成される。
それから、図58に示されるように半導体基板SBの主面上に、すなわち絶縁膜IL21上に、絶縁膜IL22を形成する。絶縁膜IL22は、後述のサイドウォールスペーサSW3を形成するための絶縁膜である。絶縁膜IL22は、絶縁膜IL21とは異なる絶縁材料からなるが、例えば、酸化シリコン膜などからなり、CVD法などを用いて形成することができる。
それから、絶縁膜IL22を、異方性エッチング技術によりエッチバック(エッチング、ドライエッチング、異方性エッチング)する。これにより、図59に示されるように、積層体LM1およびメモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介して互いに隣り合う側とは反対側の側壁)上と、積層体LM2の側壁上と、積層体LM3の側壁上とに、選択的にこの絶縁膜IL22が残存して、サイドウォールスペーサ(サイドウォール、側壁絶縁膜)SW3が形成される。なお、サイドウォールスペーサSW3は、絶縁膜IL21上に形成される。このため、サイドウォールスペーサSW3は、積層体LM2の両側壁上と、積層体LM3の両側壁上と、積層体LM1の側壁のうち、絶縁膜MZを介してメモリゲート電極MGに隣接している側とは反対側の側壁上と、メモリゲート電極MGの側壁のうち、絶縁膜MZを介して積層体LM1に隣接している側とは反対側の側壁上とに、絶縁膜IL21を介して、形成されることになる。
絶縁膜IL22をエッチバックしてサイドウォールスペーサSW3を形成する際には、絶縁膜IL22よりも絶縁膜IL21がエッチングされにくいようなエッチング条件で、エッチバックを行うことが好ましい。すなわち、絶縁膜IL22のエッチング速度よりも絶縁膜IL21のエッチング速度が小さく(遅く)なるような条件(エッチング条件)で、エッチバックを行うことが好ましい。これにより、絶縁膜IL21をエッチングストッパとして機能させることができる。半導体基板SBの基板領域(Si領域)がエッチングされるのを防ぐため、絶縁膜IL21は層状に残存させることが好ましい。
また、絶縁膜IL22をエッチバックしてサイドウォールスペーサSW3を形成する際には、絶縁膜IL22をエッチングできかつ絶縁膜IL21はできるだけエッチングされないようなエッチング条件を採用することが好ましいため、絶縁膜IL22は、絶縁膜IL21に対してエッチング選択比を高くすることができる材料を選択することが好ましい。この観点で、絶縁膜IL21を窒化シリコン膜とし、絶縁膜IL22を酸化シリコン膜とすることは好適である。
それから、メモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aのサイドウォールスペーサSW3を除去し、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bのサイドウォールスペーサSW3を残す。これは、次のようにして行うことができる。すなわち、図60に示されるように、まず、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bを覆い、かつメモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aを露出するフォトレジスト層(フォトレジストパターン、レジスト層、レジストパターン、マスク層)RP2を、フォトリソグラフィ技術を用いて半導体基板SB上に形成する。それから、メモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されているサイドウォールスペーサSW3を、エッチングにより除去する。この際、メモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aのサイドウォールスペーサSW3はフォトレジスト層RP2で覆われずに露出されているため、エッチングにより除去されるが、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bのサイドウォールスペーサSW3は、フォトレジスト層RP2で覆われているため、除去されずに残存する。図60には、この段階が示されている。その後、フォトレジスト層RP2を除去する。
メモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aのサイドウォールスペーサSW3を除去するためのエッチングは、サイドウォールスペーサSW3よりも絶縁膜IL21がエッチングされにくいようなエッチング条件で行うことが好ましい。すなわち、サイドウォールスペーサSW3のエッチング速度よりも絶縁膜IL21のエッチング速度が小さく(遅く)なるような条件(エッチング条件)で、エッチングを行うことが好ましい。これにより、絶縁膜IL21をエッチングストッパとして機能させることができる。半導体基板SBの基板領域(Si領域)がエッチングされるのを防ぐため、絶縁膜IL21は層状に残存させることが好ましい。
それから、図61に示されるように、半導体基板SBの主面上に、すなわち絶縁膜IL21上に、サイドウォールスペーサSW3を覆うように、絶縁膜IL23を形成する。絶縁膜IL23は、後述のサイドウォールスペーサSW4を形成するための絶縁膜である。絶縁膜IL23は、絶縁膜IL21とは異なる絶縁材料からなるが、例えば、酸化シリコン膜などからなり、CVD法などを用いて形成することができる。
それから、絶縁膜IL23を、異方性エッチング技術によりエッチバック(エッチング、ドライエッチング、異方性エッチング)する。これにより、図62に示されるように、積層体LM1およびメモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介して互いに隣り合う側とは反対側の側壁)上と、積層体LM2の側壁上と、積層体LM3の側壁上とに、選択的にこの絶縁膜IL23が残存して、サイドウォールスペーサ(サイドウォール、側壁絶縁膜)SW4が形成される。なお、サイドウォールスペーサSW4は、絶縁膜IL21上に形成される。このため、積層体LM2の両側壁上に、絶縁膜IL21を介して、サイドウォールスペーサSW4が形成され、また、積層体LM3の両側壁上に、絶縁膜IL21およびサイドウォールスペーサSW3を介して、サイドウォールスペーサSW4が形成される。また、積層体LM1の側壁のうち、絶縁膜MZを介してメモリゲート電極MGに隣接している側とは反対側の側壁上に、絶縁膜IL21を介してサイドウォールスペーサSW4が形成され、また、メモリゲート電極MGの側壁のうち、絶縁膜MZを介して積層体LM1に隣接している側とは反対側の側壁上に、絶縁膜IL21を介してサイドウォールスペーサSW4が形成される。
絶縁膜IL23をエッチバックしてサイドウォールスペーサSW4を形成する際には、絶縁膜IL23よりも絶縁膜IL21がエッチングされにくいようなエッチング条件で、エッチバックを行うことが好ましい。すなわち、絶縁膜IL23のエッチング速度よりも絶縁膜IL21のエッチング速度が小さく(遅く)なるような条件(エッチング条件)で、エッチバックを行うことが好ましい。これにより、絶縁膜IL21をエッチングストッパとして機能させることができる。半導体基板SBの基板領域(Si領域)がエッチングされるのを防ぐため、絶縁膜IL21は層状に残存させることが好ましい。
それから、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aのサイドウォールスペーサSW4を除去し、メモリセル領域RG1およびシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bのサイドウォールスペーサSW4を残す。これは、次のようにして行うことができる。すなわち、図63に示されるように、まず、メモリセル領域RG1およびシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bを覆い、かつメタルゲート型MISFET形成領域RG2aを露出するフォトレジスト層(フォトレジストパターン、レジスト層、レジストパターン、マスク層)RP3を、フォトリソグラフィ技術を用いて半導体基板SB上に形成する。それから、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されているサイドウォールスペーサSW4を、エッチングにより除去する。この際、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aのサイドウォールスペーサSW4はフォトレジスト層RP3で覆われずに露出されているため、エッチングにより除去されるが、メモリセル領域RG1およびシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bのサイドウォールスペーサSW4は、フォトレジスト層RP3で覆われているため、除去されずに残存する。図63には、この段階が示されている。その後、フォトレジスト層RP3を除去する。
メタルゲート型MISFET形成領域RG2aのサイドウォールスペーサSW4を除去するためのエッチングは、サイドウォールスペーサSW4よりも絶縁膜IL21がエッチングされにくいようなエッチング条件で行うことが好ましい。すなわち、サイドウォールスペーサSW4のエッチング速度よりも絶縁膜IL21のエッチング速度が小さく(遅く)なるような条件(エッチング条件)で、エッチングを行うことが好ましい。これにより、絶縁膜IL21をエッチングストッパとして機能させることができる。半導体基板SBの基板領域(Si領域)がエッチングされるのを防ぐため、絶縁膜IL21は層状に残存させることが好ましい。
それから、図64に示されるように、半導体基板SBの主面上に、すなわち絶縁膜IL21上に、サイドウォールスペーサSW3,SW4を覆うように、絶縁膜IL24を形成する。絶縁膜IL24は、後述のサイドウォールスペーサSW5を形成するための絶縁膜である。絶縁膜IL24は、絶縁膜IL21とは異なる絶縁材料からなるが、例えば、酸化シリコン膜などからなり、CVD法などを用いて形成することができる。
それから、絶縁膜IL24を、異方性エッチング技術によりエッチバック(エッチング、ドライエッチング、異方性エッチング)する。これにより、図65に示されるように、積層体LM1およびメモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介して互いに隣り合う側とは反対側の側壁)上と、積層体LM2の側壁上と、積層体LM3の側壁上とに、選択的にこの絶縁膜IL24が残存して、サイドウォールスペーサ(サイドウォール、側壁絶縁膜)SW5が形成される。なお、サイドウォールスペーサSW5は、絶縁膜IL21上に形成される。このため、積層体LM2の両側壁上に、絶縁膜IL21を介して、サイドウォールスペーサSW5が形成され、また、積層体LM3の両側壁上に、絶縁膜IL21およびサイドウォールスペーサSW3,SW4を介して、サイドウォールスペーサSW5が形成される。また、積層体LM1の側壁のうち、絶縁膜MZを介してメモリゲート電極MGに隣接している側とは反対側の側壁上に、絶縁膜IL21およびサイドウォールスペーサSW4を介してサイドウォールスペーサSW5が形成される。また、メモリゲート電極MGの側壁のうち、絶縁膜MZを介して積層体LM1に隣接している側とは反対側の側壁上に、絶縁膜IL21およびサイドウォールスペーサSW4を介してサイドウォールスペーサSW5が形成される。
絶縁膜IL24をエッチバックしてサイドウォールスペーサSW5を形成する際には、絶縁膜IL24よりも絶縁膜IL21がエッチングされにくいようなエッチング条件で、エッチバックを行うことが好ましい。すなわち、絶縁膜IL24のエッチング速度よりも絶縁膜IL21のエッチング速度が小さく(遅く)なるような条件(エッチング条件)で、エッチバックを行うことが好ましい。これにより、絶縁膜IL21をエッチングストッパとして機能させることができる。半導体基板SBの基板領域(Si領域)がエッチングされるのを防ぐため、絶縁膜IL21は層状に残存させることが好ましい。
それから、図66に示されるように、絶縁膜IL21のうち、サイドウォールスペーサSW3,SW4,SW5で覆われずに露出する部分をエッチング(例えばウェットエッチング)によって除去する。
このようにして、積層体LM2の両側壁上と、積層体LM3の両側壁上と、積層体LM1の側壁のうち、絶縁膜MZを介してメモリゲート電極MGに隣接している側とは反対側の側壁上と、メモリゲート電極MGの側壁のうち、絶縁膜MZを介して積層体LM1に隣接している側とは反対側の側壁上とに、それぞれサイドウォールスペーサSWが形成される。
但し、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSW、すなわち、積層体LM2の両側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWは、絶縁膜IL21とサイドウォールスペーサSW5とにより形成されている。また、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されたサイドウォールスペーサSW、すなわち、積層体LM3の両側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWは、絶縁膜IL21とサイドウォールスペーサSW3とサイドウォールスペーサSW4とサイドウォールスペーサSW5とにより形成されている。また、メモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSW、すなわち、積層体LM1およびメモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介して互いに隣り合う側とは反対側の側壁)上に形成されたサイドウォールスペーサSWは、絶縁膜IL21とサイドウォールスペーサSW4とサイドウォールスペーサSW5とにより形成されている。
このため、本実施の形態4では、メモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSWと、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSWと、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されたサイドウォールスペーサSWとで、厚みが異なっている。具体的には、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2よりも、メモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2の方が大きい。また、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2やメモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2よりも、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2の方が大きい。
すなわち、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2を厚みT2aとし、メモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2を厚みT2bとし、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2を厚みT2cとした場合、T2a<T2b<T2cが成り立つ。なお、サイドウォールスペーサSWの厚みT2は、図67に示されている。また、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSWは、積層体LM2の側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWに対応している。メモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSWは、積層体LM1およびメモリゲート電極MGの側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWに対応している。シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されたサイドウォールスペーサSWは、積層体LM3の側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWに対応している。
以降の工程は、本実施の形態4も、上記実施の形態1と同様である。すなわち、本実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様に上記ステップS16を行って、図67に示されるようにn+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4を形成する。その後、本実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様に上記ステップS17(活性化アニール)およびそれ以降の工程を行うが、ここではその図示および説明は省略する。
図57〜図67を参照して説明した工程により、厚みT2が異なるサイドウォールスペーサSWを作り分けることができる。これにより、各トランジスタの要求特性に応じてサイドウォールスペーサSWの厚みT2を設定することができるため、半導体装置の総合的な性能を向上させることができる。
例えば、サイドウォールスペーサSWの厚みT2を大きくすれば、LDD構造の低濃度領域の寸法(ゲート長方向に沿った方向での寸法)を大きくすることができるため、耐圧を高めることができる。このため、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bでは、サイドウォールスペーサSWの厚みT2を大きくし、それによって、n−型半導体領域EX4の寸法(ゲート電極GE2のゲート長方向に反った方向での寸法)を大きくすることができ、MISFETの耐圧を高めることができる。一方、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成するMISFETは、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成するMISFETよりも耐圧が低くてもよい。このため、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2は、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2よりも小さくしている。
しかしながら、上記図54を参照して説明したように、サイドウォールスペーサSW101の厚みT101が大きい場合には、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状のサイドウォールスペーサSW101を形成することと、コンタクトホールやそのコンタクトホールを埋め込むプラグを的確に形成することとを両立することは、容易ではない。
それに対して、本実施の形態4では、図57〜図67に示されるように、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに幅T2が大きなサイドウォールスペーサSWを形成しているが、上記積層体LM3の高さh3(高さh3は上記図57に示されている)を高くすることで、サイドウォールスペーサSWを、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状にすることができる。例えば、上記積層体LM3の高さh3を、積層体LM3の側壁上に形成されるサイドウォールスペーサSWの幅T2よりも大きくし(h3>T2)、それによって、積層体LM3の側壁上に形成されるサイドウォールスペーサSWを、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状にすることができる。これにより、積層体LM3の側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWをイオン注入阻止マスクとして的確に機能させてイオン注入工程を行うことができるため、n+型半導体領域SD4をより的確に形成することができ、半導体装置の性能をより的確に向上させることができる。
また、キャップ絶縁膜CP3の厚みを厚くすることにより積層体LM3の高さh3を高くすることができるが、上記図23に示されるように、上記ステップS20の研磨工程で、キャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3は除去される。このため、積層体LM3の高さh3を高くするためにキャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3の厚みを厚くしたとしても、層間絶縁膜の厚みを厚くすることにはつながらず、上記図29に示される絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することができる。つまり、積層体LM3の高さh3を高くすることと、絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することとの両立が可能である。絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することができることにより、絶縁膜IL3,IL6に形成するコンタクトホールCTのアスペクト比を抑制することができるため、コンタクトホールCTを形成しやすくなり、また、そのコンタクトホールCTをプラグPGで埋め込みやすくなる。このため、半導体装置の製造工程が行いやすくなり、また、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。また、絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することができることにより、コンタクトホールCTの直径を大きくしなくともコンタクトホールCTのアスペクト比を抑制することができるため、半導体装置の小型化(小面積化)に有利となる。
このように、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状のサイドウォールスペーサSWを形成することと、コンタクトホールCTやそのコンタクトホールCTを埋め込むプラグPGを的確に形成することとを、的確に両立することができる。
また、図57〜図67の工程によりサイドウォールスペーサSWを形成する際には、積層体LM3の高さh3は、積層体LM3の側壁上に形成されるサイドウォールスペーサSWの幅T2よりも大きく(h3>T2)している。そして、上記ステップS20の研磨工程でキャップ絶縁膜CP3は除去されるため、上記ステップS27でコンタクトホールCTを形成する際には、ゲート電極GE2の高さh4は、ゲート電極GE2の側壁上に形成されているサイドウォールスペーサSWの幅T2よりも小さく(h4<T2)することができる。従って、サイドウォールスペーサSWを形成する際には、積層体LM3の高さh3は、積層体LM3の側壁上に形成されるサイドウォールスペーサSWの幅T2よりも大きく(h3>T2)し、製造された半導体装置においては、ゲート電極GE2の高さh4は、ゲート電極GE2の側壁上に形成されているサイドウォールスペーサSWの幅T2よりも小さく(h4<T2)することができる。このことは、後述の図68〜図77の工程によりサイドウォールスペーサSWを形成する場合も同様である。
ここで、ゲート電極GE2の高さh4は、半導体基板SB(p型ウエルPW3)と絶縁膜G3との間の界面から、ゲート電極GE2の上面までの高さ(距離)に対応しており、上記図29に示されている。ゲート電極GE2上に金属シリサイド層SL2を形成した場合は、ゲート電極GE2の高さh4は、半導体基板SB(p型ウエルPW3)と絶縁膜G3との間の界面から、ゲート電極GE2上の金属シリサイド層SL2の上面までの高さ(距離)に対応している。このため、ゲート電極GE2上に金属シリサイド層SL2を形成しない場合は、ゲート電極GE2の高さh4は、絶縁膜G3の厚みとゲート電極GE2の厚みとの合計にほぼ一致し、ゲート電極GE2上に金属シリサイド層SL2を形成する場合は、ゲート電極GE2の高さh4は、絶縁膜G3の厚みとゲート電極GE2の厚みと金属シリサイド層SL2の厚みとの合計にほぼ一致している。
次に、図68〜図77を参照して、厚みが異なるサイドウォールスペーサSWを作り分ける他の手法について説明する。図68〜図77は、本実施の形態4の半導体装置の製造工程中の要部断面図であり、上記図57〜図67とほぼ同じ断面領域が示されている。
上記実施の形態1と同様にして上記ステップS14までを行って上記図16の構造を得てから、図68に示されるように、半導体基板SBの主面全面上に、絶縁膜IL21を形成(堆積)する。上記図57の場合と同様に、図68の場合も、絶縁膜IL21は、半導体基板SB上に、メモリゲート電極MG、積層体LM1、積層体LM2および積層体LM3を覆うように形成される。絶縁膜IL21の材料や成膜法は、図68の場合も図57の場合と同様であるが、図57の場合よりも、図68の場合の方が、絶縁膜IL21の厚みは大きい。また、図68〜図77の工程の場合は、絶縁膜IL21は、以降のエッチバック工程で半導体基板SBを保護する絶縁膜として機能するとともに、後述のサイドウォールスペーサSW5を形成するための絶縁膜としても機能する。
それから、上記図58の場合と同様に、図69に示されるように、半導体基板SBの主面上に、すなわち絶縁膜IL21上に、絶縁膜IL22を形成する。絶縁膜IL22については、図69の場合も、上記図58の場合と基本的には同様であるので、ここではその繰り返しの説明は省略する。
それから、上記図59の場合と同様に、図70に示されるように、絶縁膜IL22を異方性エッチング技術によりエッチバックすることにより、サイドウォールスペーサSW3を形成する。この図70の工程は、上記図59を参照して説明した工程と基本的には同様であるので、ここではその繰り返しの説明は省略する。
それから、上記図60の場合と同様に、図71に示されるように、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bを覆い、かつメモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aを露出するフォトレジスト層RP2を形成してから、メモリセル領域RG1およびメタルゲート型MISFET形成領域RG2aのサイドウォールスペーサSW3を、エッチングにより除去する。この図71の工程は、上記図60を参照して説明した工程と基本的には同様であるので、ここではその繰り返しの説明は省略する。その後、フォトレジスト層RP2を除去する。
それから、上記図61の場合と同様に、図72に示されるように、半導体基板SBの主面上に、すなわち絶縁膜IL21上に、サイドウォールスペーサSW3を覆うように、絶縁膜IL23を形成する。絶縁膜IL23については、図72の場合も、上記図61の場合と基本的には同様であるので、ここではその繰り返しの説明は省略する。
それから、上記図62の場合と同様に、図73に示されるように、絶縁膜IL23を異方性エッチング技術によりエッチバックすることにより、サイドウォールスペーサSW4を形成する。この図73の工程は、上記図62を参照して説明した工程と基本的には同様であるので、ここではその繰り返しの説明は省略する。
それから、上記図63の場合と同様に、図74に示されるように、メモリセル領域RG1およびシリコンゲート型MISFET形成領域RG2bを覆い、かつメタルゲート型MISFET形成領域RG2aを露出するフォトレジスト層RP3を形成してから、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aのサイドウォールスペーサSW4を、エッチングにより除去する。この図74の工程は、上記図63を参照して説明した工程と基本的には同様であるので、ここではその繰り返しの説明は省略する。その後、図75に示されるように、フォトレジスト層RP3を除去する。
それから、図76に示されるように、絶縁膜IL21を異方性エッチング技術によりエッチバック(エッチング、ドライエッチング、異方性エッチング)する。すなわち、フォトレジスト層RP3を除去した後に、上記図57〜図67の工程の場合は、上記絶縁膜IL24を形成してから、その絶縁膜IL24をエッチバックしているが、図68〜図77の工程の場合は、上記絶縁膜IL24は形成せずに、絶縁膜IL21をエッチバックする。これにより、図76に示されるように、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aにおいては、積層体LM2の両側壁上に、絶縁膜IL21が選択的に残存してサイドウォールスペーサSW5が形成される。また、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bにおいては、サイドウォールスペーサSW3,SW4と積層体LM3との間とサイドウォールスペーサSW3,SW4と半導体基板SBとの間とに絶縁膜IL21が残存し、それ以外の絶縁膜IL21は除去される。また、メモリセル領域RG1においては、サイドウォールスペーサSW4と積層体LM1との間と、サイドウォールスペーサSW4とメモリゲート電極MGとの間と、サイドウォールスペーサSW4と半導体基板SBとの間とに絶縁膜IL21が残存し、それ以外の絶縁膜IL21は除去される。また、メモリセル領域RG1において、積層体LM1の側壁(絶縁膜MZを介してメモリゲート電極MGに隣接する側の側壁)の上部に隣接する位置に、絶縁膜IL21が残存してサイドウォールスペーサSW5が形成される場合もある。
また、絶縁膜IL21をエッチバックする際には、絶縁膜IL21よりもキャップ絶縁膜CP1,CP2,CP3および半導体基板SBがエッチングされにくいようなエッチング条件で、エッチバックを行うことが好ましい。
このようにして、積層体LM2の両側壁上と、積層体LM3の両側壁上と、積層体LM1の側壁のうち、絶縁膜MZを介してメモリゲート電極MGに隣接している側とは反対側の側壁上と、メモリゲート電極MGの側壁のうち、絶縁膜MZを介して積層体LM1に隣接している側とは反対側の側壁上とに、それぞれサイドウォールスペーサSWが形成される。
但し、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSW、すなわち、積層体LM2の両側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWは、絶縁膜IL21により形成されたサイドウォールスペーサSW5からなる。また、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されたサイドウォールスペーサSW、すなわち、積層体LM3の両側壁上に形成されたサイドウォールスペーサSWは、絶縁膜IL21とサイドウォールスペーサSW3とサイドウォールスペーサSW4とにより形成されている。また、メモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSW、すなわち、積層体LM1およびメモリゲート電極MGの側壁(絶縁膜MZを介して互いに隣り合う側とは反対側の側壁)上に形成されたサイドウォールスペーサSWは、絶縁膜IL21とサイドウォールスペーサSW4とにより形成されている。
このため、上記図57〜図67の工程の場合と同様に図68〜図77の工程の場合も、メモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSWと、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSWと、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されたサイドウォールスペーサSWとで、厚みが異なっている。具体的には、メタルゲート型MISFET形成領域RG2aに形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2よりも、メモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2の方が大きい。また、メモリセル領域RG1に形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2よりも、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに形成されたサイドウォールスペーサSWの厚みT2の方が、更に大きい。なお、サイドウォールスペーサSWの厚みT2は、図77に示されている。
以降の工程は、上記実施の形態1と同様である。すなわち、上記実施の形態1と同様に上記ステップS16を行って、図77に示されるようにn+型半導体領域SD1,SD2,SD3,SD4を形成する。その後、上記実施の形態1と同様に上記ステップS17(活性化アニール)およびそれ以降の工程を行うが、ここではその図示および説明は省略する。
上記図57〜図67の工程の場合と同様に、図68〜図77の工程の場合も、厚みT2が異なるサイドウォールスペーサSWを作り分けることができる。これにより、各トランジスタの要求特性に応じてサイドウォールスペーサSWの厚みT2を設定することができるため、半導体装置の総合的な性能を向上させることができる。
また、上記図57〜図67の工程の場合と同様に図68〜図77の工程の場合も、シリコンゲート型MISFET形成領域RG2bに幅T2が大きなサイドウォールスペーサSWを形成している。このため、積層体LM3の高さh3を高くしておく(例えば積層体LM3の側壁上に形成されるサイドウォールスペーサSWの幅T2よりも大きくしておく)ことで、積層体LM3の側壁上に形成されるサイドウォールスペーサSWを、イオン注入阻止マスクとして的確に機能できるような形状にすることができる。そして、上記ステップS20の研磨工程で、キャップ絶縁膜CP3は除去されるため、積層体LM3の高さh3を高くするためにキャップ絶縁膜CP3の厚みを厚くしたとしても、層間絶縁膜の厚みを厚くすることにはつながらず、上記図29に示される絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することができる。つまり、積層体LM3の高さh3を高くすることと、絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することとの両立が可能である。絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することができることにより、絶縁膜IL3,IL6に形成するコンタクトホールCTのアスペクト比を抑制することができるため、コンタクトホールCTを形成しやすくなり、また、そのコンタクトホールCTをプラグPGで埋め込みやすくなる。このため、半導体装置の製造工程が行いやすくなり、また、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。また、絶縁膜IL3,IL6の合計の厚みを抑制することができることにより、コンタクトホールCTの直径を大きくしなくともコンタクトホールCTのアスペクト比を抑制することができるため、半導体装置の小型化(小面積化)に有利となる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。