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JP2015161210A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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JP2015161210A
JP2015161210A JP2014036135A JP2014036135A JP2015161210A JP 2015161210 A JP2015161210 A JP 2015161210A JP 2014036135 A JP2014036135 A JP 2014036135A JP 2014036135 A JP2014036135 A JP 2014036135A JP 2015161210 A JP2015161210 A JP 2015161210A
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貴敏 飯塚
Takatoshi IIZUKA
貴敏 飯塚
安部 元幸
Motoyuki Abe
元幸 安部
威生 三宅
Takeo Miyake
威生 三宅
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Abstract

【課題】燃料噴射弁に用いるアンカーを空走可能に構成すること、開弁時のバウンド動作をおさえ、且つ閉弁衝突後のプランジャロッドの微量な開弁による二次噴射の抑制を両立させることである。【解決手段】アンカーが二つに分割され、二つに分割された前記アンカーはそれぞれ前記固定コアと対面する磁気吸引面を有し、二つに分割された前記アンカーのうち、閉弁方向に付勢するスプリングによって付勢された第一のアンカーと、開弁方向に付勢する予備スプリングによって前記固定コア方向に付勢される第二のアンカーとを備えるように構成し、前記第一のアンカーの質量が前記プランジャロッドの質量と同等か上回るように構成したことを特徴とする燃料噴射弁。【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関で使用される燃料噴射弁に関し、特に電磁的に駆動される可動子によって燃料噴射弁を開閉する電磁式燃料噴射弁に関する。
本技術分野の背景技術として、特許4603749号(特許文献1)がある。この公報には、「第一の戻しばねによって負荷される2つの部分からなる可動子と、大きい方の可動子に摩擦接続的に結合される弁閉鎖体を設け、第一の可動子部分が閉鎖方向で第一の戻しばねによって負荷されていて、第二の可動子部分が閉鎖方向で第二の戻しばねによって負荷された燃料噴射弁」という内容が記載されている(要約参照)。また、特開2010−281248号公報(特許文献2)がある。この公報には、「中心部に燃料通路である貫通孔が設けられた固定コアと、前記固定コアの外周側に配置されたコイルと、前記固定コアの下端部に対面するアンカーと、下端部に弁体が形成された可動子を有し、前記コイルへ通電することにより磁気吸引力を発生させて、前記アンカーと前記可動子とを前記固定コアへ吸引するよう構成した電磁式燃料噴射弁において、前記アンカーと前記可動子とが別体構造で、前記アンカーの外周面と、前記アンカーの外周面と対向する面である大径筒状部の内周面との間によって前記アンカーの中心位置が保持され、かつ、前記大径筒状部の内周面が、前記アンカーが上下移動する際のガイド部とされることを特徴とする電磁式燃料噴射弁」と記載されている。
特許4603749号 特開2010−281248号公報
本発明は、内燃機関に用いる電磁式燃料噴射弁の弁を作動させる機構に関する発明である。ここでは内燃機関としてガソリンなどを燃料とする、火花点火式の内燃機関(ガソリンエンジン)に用いる燃料噴射弁を例にとって説明する。
ガソリンエンジンでは、出力の調整のために空気量にあわせて燃料量を調整する必要がある。この燃料量の調整を行うのが燃料噴射弁である。一般的な電磁式の燃料噴射弁は、開弁状態と閉弁状態とを通電の有無によって切り替え、開弁状態の時間を噴射指令パルスの時間で調整することで、燃料の噴射量を調整するようになっている。燃料噴射弁から適切な量の燃料噴射を精度良く行うには、弁体の開閉弁動作を迅速に行わせる必要があるが、燃料噴射弁の開、閉弁時には、磁束や流体の作用による応答遅れによって、燃料噴射制御装置が真に開、閉弁させたい時期よりも遅れて、弁の開、閉弁動作が完了する。
また、弁体は急激に停止することが出来ないために、例えば弁体の変位が所定の値に達した直後には、弁体と燃料シート部の衝突現象に伴い弁体が微量に開弁してしまい、二次噴射が発生してしまう一因となる。
従来構造では閉弁衝突後の弁体の反発運動は、弁体を閉弁方向に付勢しているスプリングの力のみにより受け止めているが、使用燃圧の増加に伴い弁体の閉弁速度が増加すると二次噴射防止効果は小さくなり、二次噴射の影響で良好な噴射特性は得られない。
この問題に対する従来技術としては、磁気吸引力によって駆動される可動子が、開閉弁動作を行う弁体と相対運動可能なように構成され、静止状態では可動子が閉弁方向に付勢されている燃料噴射弁がある。この燃料噴射弁では、静止状態で、可動子は弁体に設けられたストッパと閉弁側の端面で当設した状態であり、可動子の開弁側の端面は弁体と接触せず、空隙を有するようになっている。この空隙の存在によって、この燃料噴射弁が閉弁動作を行う際には、可動子が弁体とは接触せずに空走し、しかる後に可動子の開弁端面と弁体のストッパとが衝突して弁が開き始めることになる。特許文献1は、更に可動子を二つに分割して互いに相対運動できるようにして、弁が閉じる際にも分割された可動子が空走動作を行い、閉弁動作を早めるように構成された燃料噴射弁を開示している。
このように、開弁動作に加えて閉弁動作を行わせることで、閉弁に要する時間を短縮することができ、したがって最小噴射量を低減させる効果がある。
しかしながら、可動子を空走させる動作が可能なように構成した場合には、特許文献1のように、可動子を閉弁方向に付勢しておく必要がある。
可動子を閉弁方向に付勢すると、可動子が所定の開弁位置で固定コアやストッパに衝突した際に、付勢しているスプリングの力がバウンドを助長する方向に作用しているため、バウンドする動作が大きくなってしまうという問題がある。バウンド動作が大きくなると噴射量のばらつきが大きくなり、最小噴射量に少なからず影響が出る。
このように、本研究が解決しようとする課題は、燃料噴射弁に用いるアンカーを空走可能に構成すること、開弁時のバウンド動作をおさえ、且つ閉弁衝突後のプランジャロッドの微量な開弁による二次噴射の抑制を両立させることである。
上記課題を解決するために、本発明では二つに分割されたアンカーのうち、閉弁方向に付勢するスプリングにより付勢された第一のアンカーと、開弁方向に付勢された付勢する予備スプリングによって固定コアの方向に付勢される第二のアンカーとを備えるように構成した。また、第一のアンカーに内包されているプランジャロッドの質量に対して、第一のアンカーの質量は同等かそれ以上になる構成とした。
開閉弁に要する時間を短縮し、閉弁衝突後のバウンド動作を抑制することによって、二次噴射を抑制し、燃料の噴射精度を向上できる。
本発明に係る燃料噴射弁の構成図の例である。 本発明に係る燃料噴射弁の断面図であって、閉弁状態のアンカー近傍を拡大した図である。 本発明に係る燃料噴射弁の断面図であって、開弁状態のアンカー近傍を拡大した図である。 本発明に係る燃料噴射弁の弁挙動を模式的に表した図である。 本発明に係る燃料噴射弁の断面図であって、アンカーの突起部分を拡大した図である。
以下、実施例を、図1〜図5を用いて説明する。
図1は、本実施例における燃料噴射弁の構成図の例である。
図1〜図5を用いて本発明に係る燃料噴射弁の一実施例の構成を説明する。図1は本実施例における燃料噴射弁の断面図である。図2、図3は図1の部分拡大図であり、閉弁状態と開弁状態のアンカー近傍を表している。
図1に示した燃料噴射弁は、有する電磁コイル108の通電によるON/OFF制御によりプランジャロッド102がまっすぐに往復運動を行い、オリフィスカップの弁座102との隙間を開閉させることによって燃料の噴射と停止を行う。通電されていない状態でプランジャロッド102は、第一のアンカー105を介して固定コア107内周側に収納されているスプリング110によって弁座102方向に付勢されているので、プランジャロッド102と弁座101の間の隙間が閉じられた状態になっている。
電磁コイル108に通電されると、固定コア107と第一のアンカー105の間、および固定コア107と第二のアンカー106との間には磁束が生じ、第一のアンカー105および第二のアンカー106は磁気吸引力の影響で燃料噴射弁の上流側に変位する。第二のアンカー106が上流側に変位すると、空走運動の後にプランジャロッド102と接触し、ともに上流側に変位した結果、弁座からプランジャロッドが離れ、開弁にいたる。
一方で、コイル108への通電が中止されると、固定コア107内に生じていた磁束が消滅し、第二のアンカー106や第一のアンカー105に作用していた磁気吸引力も減少し、消滅する。この結果、スプリング110から伝達されている力により第一のアンカー105は動き出し、第二のアンカー106に接触し、接触した際に伝達される力によって、第一のアンカー105と第二のアンカー106は下流側に変位し、プランジャロッド102を閉弁させる。
以上は電磁式燃料噴射弁の基本的な動作を説明したものである。燃料噴射弁は、電磁コイル108への通電時間を制御することで、プランジャロッド102が開状態にある時間を制御して、燃料噴射量の制御を行うようになっている。
図2〜3は、本発明の効果に係る該燃料噴射弁の開閉弁動作を解説するために、第二のアンカー106および第一のアンカー105の近傍を拡大した断面図である。
ここでは、図2を用いて本発明による開弁動作の特徴、作用、およびその効果について述べる。
本発明による燃料噴射弁では、固定コア107に生じた磁束によって吸引力を発生する可動部品は第二のアンカー106と第一のアンカー105の二つを備えている。第一のアンカー105は当接面204を介して、第一のアンカー105の下流側の面と第二のアンカー106の上流側の面とが互いに力を伝達できるようになっている。燃料噴射弁が閉弁状態にある時には、第一のアンカー105がスプリング110によって下流方向に付勢されている状態にある。また、第二のアンカー106はスプリング110よりも小さい力に設定された予備スプリング104によって上流側にある固定コア107の方向に付勢されており、第一のアンカー105と第二のアンカー106が互いに接近する方向に力が作用している。
このように第一のアンカー105と第二のアンカー106が当接面204で接した状態では、第一のアンカー105の固定コア107側の端面と、第二のアンカー106の固定コア107側の端面の位置は、第一のアンカー105の方が下流側に位置しており、端面位置の差202が存在している。
また、閉弁状態では第一のアンカー105はプランジャロッド102と当接しており、スプリング110による力は、第一のアンカー105を介してプランジャロッド102の閉弁方向に作用している。
このような閉弁状態では、第二のアンカー106とプランジャロッド102が当接できる面205の位置には空隙201が存在するようになっている。第二のアンカー106と固定コア107の間には、空隙203が生じるようになっており、空隙203は空隙201より大きくなるように設定されている
電磁コイル108に通電が開始されると、固定コア107と第二のアンカー106、および固定コア107と第一のアンカー105の間を磁束が通過し、第一のアンカー105、第二のアンカー106と可動子105には磁気吸引力が作用する。この状態では、第一のアンカー105の円筒側面から、第二のアンカー106の内径面206に向かって磁束が通過するため、磁気吸引力を受ける可動部品が二つになっていても、それぞれの部品に十分な磁気吸引力を作用させることができる。この第二のアンカー106の内径面206は可動子105の円筒側面との間で、摺動部を形成するようになっている。
また、第一のアンカー105と第二のアンカー106は閉弁状態において面205で当接しており、磁束が通過できるようになっている。これにより、可動部品を二つに分割しても第一のアンカー105に磁束が通り、それぞれの部品に十分な磁気吸引力を作用させることができる。
第二のアンカー106と第一のアンカー105に作用する磁気吸引力の和が、スプリング110の力と燃料圧力の和を超えると、第二のアンカー106および第一のアンカー105は固定コア107の方向に変位を開始する。このとき、第二のアンカー106を付勢している予備スプリング104による力の作用する方向が、固定コア107の方向であり、予備スプリング104による力とスプリング110による力が、第二のアンカー106と第一のアンカー105を互いに接近させる方向に作用しているため、第二のアンカー106と第一のアンカー105が離間しないようになっている。このため第二のアンカー106と第一のアンカー105は固定コア107の方向に一体となって変位を開始する。
この時の第二のアンカー106および第一のアンカー105の運動は、燃料の流れが無い状態で行われ、燃料圧力による力を受けているプランジャロッド102とは分離して行われる運動(空走運動)であるため、燃料の圧力などの影響を受けることがない。
第二のアンカー106の変位量が空隙201の大きさに達すると、第二のアンカー106がプランジャロッド102に当接面205で当接して力を伝達し、プランジャロッド102を引き上げる。このとき、第二のアンカー106は第一のアンカー105と共に空走運動を行って運動エネルギを有した状態でプランジャロッド102と衝突するため、プランジャロッド102は衝撃的に開方向に変位を開始する。
プランジャロッド102には燃料圧力が作用しており、この燃料圧力による力が大きくなるのはプランジャロッド102の変位が小さく、プランジャロッド102の先端での燃料流れが引き起こすベルヌイ効果による圧力降下が大きいときである。このように燃料圧力による力が大きくなって開弁動作がし難くなるタイミングで、プランジャロッド102の開弁が空走運動によって衝撃的に行われるため、より高い燃料圧力が作用している状態でも開弁動作を行うことができるようになる。あるいは、動作できることが必要な燃料圧力範囲に対して、より強い力にスプリング110を設定することができる。スプリング110をより強い力に設定することで、後述する閉弁動作に要する時間を短縮することができ、微小噴射量の制御に有効である。
プランジャロッド102が開弁動作を開始した後、第二のアンカー106は固定コア107に衝突する。この瞬間には、第一のアンカー105は運動を継続するため、第二のアンカー106と第一のアンカー105は離間し、第二のアンカー106にはスプリング110による力が伝達されなくなる。
第二のアンカー106が固定コア107に衝突する時、第二のアンカー106は跳ね返る動作をするが、第二のアンカー106に作用する磁気吸引力によって第二のアンカー106は固定コアに吸引され、やがて停止する。このとき、第二のアンカー106には予備スプリング104によって固定コア107の方向に力が作用しているため、跳ね返り動作が小さく出来る。跳ね返り動作が小さいことによって、第二のアンカー106と固定コア107の間のギャップが大きくなってしまう時間が短くなり、より小さい噴射パルス幅に対しても安定した動作が行えるようになる。
このようにして開弁動作を終えた第二のアンカー106、第一のアンカー105、およびプランジャロッド102は、図3のような開弁状態で静止する。開弁状態では、プランジャロッド102と弁座101の間には隙間が生じており、燃料が噴射されている。燃料は固定コア107に設けられた中心孔を通過し、第一のアンカー105の中心に設けられた燃料通路孔から、第二のアンカー106に設けられた燃料通路孔を通過して下流方向へ流れてゆくようになっている。この際、プランジャロッド102のつば部分には3方向に面カットを行っており、プランジャロッド102のつば部分が燃料通路の絞りとならないような構成となっている。
次に、図3用いて本発明による閉弁動作の特徴、作用、およびその効果について述べる。図3に示した開弁状態では、第二のアンカー106と第一のアンカー105は離間しており、空隙301が生じるようになっている。空隙301の大きさは、端面位置の差202と一致する。
このように空隙301が生じても、第一のアンカー105を通過する磁束は、第二のアンカー106の内径面206を通過し、第二のコアに入るため、第一のアンカー105と固定コア107の間に作用する磁気吸引力は十分に確保できる。
開弁している状態では、第一のアンカー105とプランジャロッド102も離間しており、その間には空隙302を生じるようになっている。空隙302の大きさは空隙301よりも大きくなるように設定されている。このように、第一のアンカー105と第二のアンカー106を離間した状態で静止させるためには、固定コア107と第一のアンカー105の間に生じる磁気吸引力を、スプリング110による力よりも大きくし、また、固定コア107と第二のアンカー106の間に生じる磁気吸引力が燃料圧力により受けている力よりも大きくなるように、第一のアンカー105と第二のアンカー106の吸引面側の面積を設定する必要がある。ここで、第一のアンカー105には燃料圧力によってプランジャロッド102が受けている力は伝達されないため、第一のアンカー105に作用させる磁気吸引力が過剰に大きくなるように設定にする必要はない。
このように、燃料噴射弁が開弁している状態においては、第二のアンカー106に作用している磁気吸引力が、プランジャロッド102に作用している燃料圧力による力を受け持ち、第一のアンカー105に作用している磁気吸引力がスプリング110による力を受け持つという力のバランスで開弁状態を維持するようになっている。
なお、プランジャロッド102の弁座101からのリフト量は、第二のアンカー106と固定コア107の閉弁状態における空隙203から、第二のアンカー106とプランジャロッド102の当接面205の閉弁状態における空隙201を差し引いた高さになる。
開弁した状態から、電磁コイル108への通電を打ち切ると、固定コア107に生じている磁束が減少し、第二のアンカー106および第一のアンカー105に作用している磁気吸引力が減少する。
第一のアンカー105に作用している磁気吸引力が、第一のアンカー105を付勢しているスプリング110による力を下回ると、第一のアンカー105は閉弁方向に変位を開始する。また、第二のアンカー106に作用している磁気吸引力が、プランジャロッド102にかかる燃料圧力による力より下回ると、第二のアンカー106は閉弁方向に変位を開始する。
ここで本発明では、第一のアンカー105に発生する磁気吸引力からスプリング110による力を除したもの(第一のアンカー105の保持余力)が、第二のアンカー106に発生する磁気吸引力からプランジャロッド102にかかる燃料圧力による力を除したもの(第二のアンカー106の保持余力)よりも小さくなるように吸引面積を設計することで、第一のアンカー105が先に閉弁方向に運動を開始できる。燃料圧力による力はプランジャロッド102を介して第二のアンカー106を閉弁方向に引き付けているが、この力は第一のアンカー105に伝達されないため、第一のアンカー105は燃料圧力に依存せずに、所期の設計されたタイミングで運動を開始できる。
そのため、燃料圧力が低く、第二のアンカー106に作用している燃料圧力による閉弁方向の力が小さいことにより、閉弁動作を開始し難い状況でも同様の効果を得ることができる。
第一のアンカー105と第二のアンカー106の閉弁方向への運動を早めるためには、図5に示すように、第一、第二のアンカーと固定コア107とが接触する部位に突起501、502を設けると良い。このように、第一、第二のアンカーに突起501、502を設けることによって、磁気吸引力の減衰が速くなり、また第一、第二のアンカーと固定コア107の間の空隙に存在する燃料によるスクイーズ効果が発生する力を減少させることができ、結果として第一、第二のアンカーの閉弁方向の運動を早めることができる。このような突起は、いずれか、もしくはいずれも固定コア107側に設けても効果は同じである。(なお、このように突起501や突起502を設けた場合の、第二のアンカー106や第一のアンカー105の固定コア107側の端面は、突起501や突起502と固定コア107が接触する部分の面として定義する。)
このように、可動子の端面に突起を設ける方法は、燃料噴射弁において一般的に行われている。一般的には、突起の高さは可動子の応答性と、得られる磁気吸引力とのトレードオフの関係の中から選択される。
第一のアンカー105は、閉弁方向に運動した後に、第二のアンカー106の当接面204に衝突して、第二のアンカー106を閉弁方向に変位させる。第二のアンカー106に衝突するまでの間に、第一のアンカー105はスプリング110の力によって空走運動する。なお、プランジャロッド102と第一のアンカー105の間の空隙302は、第二のアンカー106と第一のアンカー105との間に生じていた空隙301よりも大きく設定されているため、第一のアンカー105はプランジャロッド102と接触するよりも前に第二のアンカー106と接触する。第二のアンカー106は、第一のアンカー105が衝突するタイミング以前では、固定コア107に残留している磁束によって開弁方向に吸引されていると共に、固定コア107と第二のアンカー106の間の隙間が狭いために、スクイーズ効果によって閉弁方向に変位し難い状態にある。
本発明の構造によれば、閉弁方向に変位し難くなっている第二のアンカー106に、第一のアンカー105が空走運動して衝突するため、第二のアンカー106は素早く閉弁動作を開始できる。また、第二のアンカー106に作用しているスクイーズ効果による力や、磁気吸引力の大きさは、第二のアンカー106と固定コア107の距離が離れることによって、急激に小さくなる性質がある。このため、第一のアンカー105の第二のアンカー106への衝突によって衝撃的に第二のアンカー106が固定コア107から離間すると、第二のアンカー106は素早く閉弁方向に運動できるようになる。
第二のアンカー106が閉弁方向の動作を開始すると、燃料圧力によって閉弁方向に引き付けられているプランジャロッド102も閉弁動作を開始する。
最終的にプランジャロッド102が弁座101と当接すると、第二のアンカー106とプランジャロッド102の当接面204は離間し、第二のアンカー106はプランジャロッド102とは独立に運動するようになる。このように、閉弁の瞬間に、プランジャロッド102が第二のアンカー106と離間することによって、プランジャロッド102と弁座101の衝突によって生じるバウンド動作を抑制できる。このバウンド抑制効果は、プランジャロッド102が弁座101に衝突した瞬間にプランジャロッド102から第二のアンカー106が離間することによって、第二のアンカー106が有している運動エネルギーがバウンドエネルギーに転換されることを防げることによって得られる。
また、第一のアンカー105はプランジャロッド102が弁座101に当接した後も第一のアンカー105とプランジャロッド102に生じていた空隙302分、閉弁方向に運動を継続し、最終的にプランジャロッド102と当接する。ここで、本研究の構造では、第一のアンカー105の質量をプランジャロッド102の質量と同等かそれ以上となるよう、質量のバランスを設定する。このことによりプランジャロッド102が弁座101に衝突した際に発生するバウンド動作を、第一のアンカー105の質量か、当接時の力により抑制することができる。このようにして、プランジャロッドのバウンド動作による、燃料噴射終了後の二次的な噴射を抑制する。
図4は、以上のような動作によって、得られるプランジャロッド102の運動(弁挙動)を模式的に示したものである。実線が本発明による弁挙動であり、破線が一般的な燃料噴射弁による弁挙動を示している。
本発明によれば、プランジャロッド102の開弁時の挙動401は、第二のアンカー106の空走運動によって急速に行われ、この効果によって弁体の変位量が小さい状態401’にある時間を少なくできる。この効果によって、燃料が低速のまま流出することで生じる粗大液滴を抑制できる。
また、弁体102が所定のリフト位置に到達し開弁した後には、第二のアンカー106が固定コア107に衝突した後のバウンド挙動403を、一般的な燃料噴射弁と比較して少なくできる。
プランジャロッド102の閉弁時の挙動403は、第一のアンカー105が空走運動を行ってから可動子104に衝突して閉弁動作が開始されるため、プランジャロッド102が閉弁動作を行う速度が速くなり、閉弁動作に要する時間を短縮できる。
また、プランジャロッド102が弁座101に当接した後の閉弁後運動404は、プランジャロッド102のバウンド動作を第一のアンカー105が抑制するために、二次的な弁変位はなく、二次噴射を抑制することができる。
このように、噴射パルスに対して遅れ時間が少なく、なおかつ安定した動作が可能になるため、短い噴射パルスで短い噴射期間での動作を安定して行うことができるようになり、小さい最小噴射量を得られるようになる。
100 燃料噴射装置
101 弁座
102 プランジャロッド
103 ノズルホルダ
104 予備スプリング
105 第一のアンカー
106 第二のアンカー
107 固定コア
108 電磁コイル
109 端子
110 スプリング
111 ハウジング
200 閉弁状態拡大図
201 空隙
202 第一、第二のアンカー端面位置の差
203 空隙
204 当接面
205 当接面
206 第二のアンカーの内径面
300 開弁状態拡大図
301 空隙
302 空隙
303 当接面
400 弁挙動模式図
401 開弁挙動
402 開弁バウンド動作
403 閉弁挙動
404 閉弁後動作
500 アンカー拡大図
501 第一のアンカー突起部
502 第二のアンカー突起部

Claims (5)

  1. 円筒状のアンカー、前記アンカーの中心に位置するプランジャロッド及び前記プランジャロッドの先端に設けられた弁体を含んで構成される可動子と、中心部に燃料を導く燃料を導く燃料導入孔を有する固定コアと、前記アンカーの端面と固定コアの端面との間に設けられた磁気ギャップを含む磁気通路に磁束を供給する電磁コイルを備え、前記磁気ギャップを通る磁束によって前記アンカーの端面と前記固定コアの端面との間に生起された磁気吸引力で前記アンカーを前記固定コア側に引き付けて前記可動子を駆動し、前記弁体を弁座から引き離して燃料通路を開く燃料噴射弁において、
    前記アンカーが二つに分割され、二つに分割された前記アンカーはそれぞれ前記固定コアと対面する磁気吸引面を有し、二つに分割された前記アンカーのうち、閉弁方向に付勢するスプリングによって付勢された第一のアンカーと、開弁方向に付勢する予備スプリングによって前記固定コア方向に付勢される第二のアンカーとを備えるように構成し、前記第一のアンカーの質量が前記プランジャロッドの質量と同等か上回るように構成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1記載の燃料噴射弁において、前記第一のアンカーと前記第一のアンカーを閉弁方向に付勢するスプリングの質量の和が、前記プランジャロッドの質量以上になるように構成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1または2記載の燃料噴射弁において、前記第一のアンカーは、閉弁状態にある際に前記弁体と接触して前記スプリングの力が前記弁体に伝達されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 前記請求項1,2,3いずれか一項に記載の燃料噴射弁において、閉弁状態では前記第一のアンカーと前記第二のアンカーは前記当接面で離間しており、閉弁状態に至る過程が、前記第一のアンカーが前記第二のアンカーに前記当接面で当接することにより行われることを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 前記請求項4記載の燃料噴射弁において、前記第一のアンカーと第二のアンカーにより前記プランジャロッドのつば部分が内包されることを特徴とする燃料噴射弁。
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