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JP2015159264A - エッチング方法、これに用いるエッチング液およびエッチング液のキット、ならびに半導体基板製品の製造方法 - Google Patents

エッチング方法、これに用いるエッチング液およびエッチング液のキット、ならびに半導体基板製品の製造方法 Download PDF

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JP2015159264A JP2014094837A JP2014094837A JP2015159264A JP 2015159264 A JP2015159264 A JP 2015159264A JP 2014094837 A JP2014094837 A JP 2014094837A JP 2014094837 A JP2014094837 A JP 2014094837A JP 2015159264 A JP2015159264 A JP 2015159264A
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Tomomi Takahashi
智美 高橋
上村 哲也
Tetsuya Kamimura
上村  哲也
朗子 小山
Akiko Koyama
朗子 小山
篤史 水谷
Atsushi Mizutani
篤史 水谷
泰雄 杉島
Yasuo Sugishima
泰雄 杉島
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Abstract

【課題】ゲルマニウムを含む層に対して、特定の金属を含む層を選択的に除去することができ、優れたエッチング特性を示すエッチング方法、これに用いるエッチング液およびエッチング液のキット、ならびに半導体基板製品の製造方法を提供する。【解決手段】ゲルマニウムを含む第一層と、ニッケルプラチナ、チタン、ニッケル、およびコバルトから選ばれる少なくとも1種の金属種を含む第二層とを有する半導体基板について、上記第二層を選択的に除去するエッチング方法であって、特定の酸化合物を含むエッチング液を上記第二層に接触させて上記第二層を除去する半導体基板のエッチング方法。【選択図】なし

Description

本発明は、エッチング方法、これに用いるエッチング液およびエッチング液のキット、ならびに半導体基板製品の製造方法に関する。
集積回路の製造は多段階の様々な加工工程で構成されている。具体的にその製造過程では、様々な材料の堆積、必要な部分または全体的に露出した層のリソグラフィ、あるいはその層のエッチング等が幾度も繰り返される。なかでも、金属や金属化合物の層のエッチングは重要なプロセスとなる。金属等を選択的にエッチングし、その他の層については腐食させることなく残存させなければならない。場合によっては、類似した金属種からなる層どうしや、より腐食性の高い層を残す形態で所定の層のみを除去することが求められる。半導体基板内の配線や集積回路のサイズはますます小さくなり、正確に残すべき部材を腐食することなくエッチングを行う重要性は益々高まっている。
電界効果トランジスタを例にとってみると、その急速な微細化に伴い、ソース・ドレイン領域の上面に形成されるシリサイド層の薄膜化や、新規材料の開発が強く求められてきている。このシリサイド層を形成するサリサイド(Salicide:Self-Aligned Silicide)プロセスでは、半導体基板上に形成したシリコン等からなるソース領域およびドレイン領域の一部とその上面に付した金属層とをアニールする。金属層としては、タングステン(W)、チタン(Ti)、コバルト(Co)などが適用され、最近ではニッケル(Ni)が採用されている。これにより、ソース・ドレイン電極等の上側に低抵抗のシリサイド層を形成することができる。最近では、さらなる微細化に応え、貴金属である白金(Pt)を加えたNiPtシリサイド層を形成することも提案されている。
サリサイド工程の後においては、そこに残された金属層をエッチングにより除去する。このエッチングは通常ウエットエッチングにより行われ、その薬液として塩酸と硝酸の混合液(王水)が適用されている。特許文献1は、硝酸および塩酸に加え、トルエンスルホン酸を加えた薬液を用いる例を開示している。
国際公開第2012/125401号パンフレット
本発明の目的は、ゲルマニウムを含む層に対して、特定の金属を含む層を選択的に除去することができ、優れたエッチング特性を示すエッチング方法、これに用いるエッチング液およびエッチング液のキット、ならびに半導体基板製品の製造方法の提供にある。
上記の課題は以下の手段により解決された。
〔1〕ゲルマニウムを含む第一層と、ニッケルプラチナ、チタン、ニッケル、およびコバルトから選ばれる少なくとも1種の金属種を含む第二層とを有する半導体基板について、上記第二層を選択的に除去するエッチング方法であって、下記の酸化合物を含むエッチング液を上記第二層に接触させて上記第二層を除去する半導体基板のエッチング方法。
酸化合物:ハロゲン酸およびその塩、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩、テトラフルオロホウ酸およびその塩、ならびにヘキサフルオロリン酸およびその塩のいずれかから選ばれる少なくとも一種の化合物
〔2〕上記第一層のゲルマニウムの濃度が40質量%以上である〔1〕に記載のエッチング方法。
〔3〕上記エッチング液によるエッチングの前後のいずれかにおいて、上記第一層および第二層の少なくともいずれかに加熱処理を施す〔1〕または〔2〕に記載のエッチング方法。
〔4〕上記第二層を、上記第一層および下記第三層に対して選択的に除去する〔1〕〜〔3〕のいずれか1つに記載のエッチング方法。
第三層:上記第一層と第二層との間に介在するゲルマニウムおよび上記第二層の成分金属種を含有する層
〔5〕上記半導体基板が、さらに、TiN、Al、AlO、W、WOx、HfOx、およびHfSiOx、SiN、SiOCNの少なくとも1種を含む第四層を有し、上記第四層に対しても上記第二層を選択的に除去する〔1〕〜〔4〕のいずれか1つに記載のエッチング方法。
〔6〕上記第二層の除去成分について、上記酸化合物を単独で使用する除去態様Iと、上記酸化合物と酸化剤とを組み合わせて使用する除去態様IIとを使い分ける〔1〕〜〔5〕のいずれか1つに記載のエッチング方法。
〔7〕上記第二層に接触するときのエッチング液の温度が10〜80℃の範囲である〔1〕〜〔6〕のいずれか1つに記載のエッチング方法。
〔8〕基板1枚のエッチングに要する時間が10〜300秒の範囲である〔1〕〜〔7〕のいずれか1つに記載のエッチング方法。
〔9〕上記エッチングの前後の少なくともいずれかで上記半導体基板を水で洗浄する工程を含む〔1〕〜〔8〕のいずれか1つに記載のエッチング方法。
〔10〕上記エッチング液が酸化剤をさらに含み、上記酸化剤を含まない第1液と、上記酸化剤を含む第2液とに区分して保存される〔1〕〜〔9〕のいずれか1つに記載のエッチング方法。
〔11〕上記第1液および第2液を、上記半導体基板のエッチングに際して適時に混合する〔10〕に記載のエッチング方法。
〔12〕上記エッチング液がさらに下記有機添加剤を含有する〔1〕〜〔11〕のいずれか1つに記載のエッチング方法。
有機添加剤:窒素原子、硫黄原子、リン原子、もしくは酸素原子を含有する有機化合物からなる添加剤
〔13〕上記有機添加剤が下記式(I)〜(XIII)のいずれかで表される化合物、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物からなる〔12〕に記載のエッチング方法。
Figure 2015159264
式(I):R11およびR12は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、スルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基である。Xはメチレン基、硫黄原子、または酸素原子である。
式(II):Xはメチン基または窒素原子である。R21は置換基である。n2は0〜4の整数である。R21が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。
式(III):Yはメチレン基、イミノ基、または硫黄原子である。Yは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アミノ基、ヒドロキシ基、スルファニル基である。R31は置換基である。n3は0〜2の整数である。R31が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。
式(IV):Lはアルキレン基、アルキニレン基、アルケニレン基、アリーレン基、またはアラルキレン基である。Xはカルボキシル基またはヒドロキシ基である。
式(V):R51は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基である。Zはアミノ基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルファニル基、オニウム基、アシルオキシ基、またはアミンオキシド基である。
式(VI):R61とR62は、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、またはアルキルアミノ基である。R61とR62とは結合もしくは縮合して環を形成していてもよい。Lはカルボニル基、スルフィニル基、またはスルホニル基である。
式(VII):R71はアミノ基、アンモニウム基、またはカルボキシル基である。Lは水素原子またはLと同義の基である。
式(IIX):R81およびR82は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基である。Rは水素原子または置換基である。
式(IX):LはLと同義の基である。R91およびR93はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アシル基、またはアラルキル基である。n9は0〜15の整数である。ただし、n9が0のときにR91およびR93がともに水素原子になることはない。
式(X):RA3はRと同義である。RA1およびRA2は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、スルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基である。
式(XI):YおよびYは、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、イミノ基、またはカルボニル基である。RB1は置換基である。nBは0〜8の整数である。
式(XII):YおよびY10は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、イミノ基、またはカルボニル基である。XおよびXは、硫黄原子または酸素原子である。破線はその結合が単結合でも二重結合でも良いことを意味する。RC1は置換基である。nCは0〜2の整数である。
式(XIII):Xは、酸素原子、硫黄原子、イミノ基である。Xは、酸素原子、硫黄原子、イミノ基、またはメチレン基である。RD1は置換基である。nDは0〜4の整数である。
〔14〕上記除去態様(I)のときには上記式(V)〜(IX)、(XI)、および(XIII)から選ばれる有機添加剤、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物を用い、上記除去態様(II)のときには上記式(I)〜(VII)、(X)、および(XIII)から選ばれる有機添加剤を用いる〔6〕〜〔13〕のいずれか1つに記載のエッチング方法。
〔15〕ゲルマニウムを含む第一層と、ゲルマニウム以外の金属種を含む第二層とを有する半導体基板について、上記第二層を選択的に除去するためのエッチング液であって、下記の酸化合物と下記有機添加剤を含むエッチング液を上記第二層に接触させて上記第二層を除去する半導体基板のエッチング液。
酸化合物:ハロゲン酸およびその塩、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩、テトラフルオロホウ酸およびその塩、ならびにヘキサフルオロリン酸およびその塩のいずれかから選ばれる少なくとも一種の化合物
有機添加剤:窒素原子、硫黄原子、リン原子、もしくは酸素原子を含有する有機化合物からなる添加剤
〔16〕上記第二層が、ニッケルプラチナ、チタン、ニッケル、およびコバルトから選ばれる少なくとも1種の金属種を含む層である〔15〕に記載のエッチング液。
〔17〕上記酸化合物の濃度が0.01〜10質量%である〔15〕または〔16〕に記載のエッチング液。
〔18〕上記有機添加剤が下記式(I)〜(XIII)のいずれかで表される化合物、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物からなる〔15〕〜〔17〕のいずれか1つに記載のエッチング液。
Figure 2015159264
式(I):R11およびR12は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、スルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基である。Xはメチレン基、硫黄原子、または酸素原子である。
式(II):Xはメチン基または窒素原子である。R21は置換基である。n2は0〜4の整数である。R21が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。
式(III):Yはメチレン基、イミノ基、または硫黄原子である。Yは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アミノ基、ヒドロキシ基、スルファニル基である。R31は置換基である。n3は0〜2の整数である。R31が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。
式(IV):Lはアルキレン基、アルキニレン基、アルケニレン基、アリーレン基、またはアラルキレン基である。Xはカルボキシル基またはヒドロキシ基である。
式(V):R51は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基である。Zはアミノ基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルファニル基、オニウム基、アシルオキシ基、またはアミンオキシド基である。
式(VI):R61とR62は、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、またはアルキルアミノ基である。R61とR62とは結合もしくは縮合して環を形成していてもよい。Lはカルボニル基、スルフィニル基、またはスルホニル基である。
式(VII):R71はアミノ基、アンモニウム基、またはカルボキシル基である。Lは水素原子またはLと同義の基である。
式(IIX):R81およびR82は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基である。Rは水素原子または置換基である。
式(IX):LはLと同義の基である。R91およびR93はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アシル基、またはアラルキル基である。n9は0〜15の整数である。ただし、n9が0のときにR91およびR93がともに水素原子になることはない。
式(X):RA3はRと同義である。RA1およびRA2は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、スルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基である。
式(XI):YおよびYは、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、イミノ基、またはカルボニル基である。RB1は置換基である。nBは0〜8の整数である。
式(XII):YおよびY10は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、イミノ基、またはカルボニル基である。XおよびXは、硫黄原子または酸素原子である。破線はその結合が単結合でも二重結合でも良いことを意味する。RC1は置換基である。nCは0〜2の整数である。
式(XIII):Xは、酸素原子、硫黄原子、イミノ基である。Xは、酸素原子、硫黄原子、イミノ基、またはメチレン基である。RD1は置換基である。nDは0〜4の整数である。
〔19〕上記第二層の除去成分について、上記酸化合物を単独で使用する除去態様I、上記酸化合物とさらに酸化剤とを組み合わせて使用する除去態様IIとを使い分ける〔15〕〜〔18〕のいずれか1つに記載のエッチング液。
〔20〕上記除去態様(I)のときには上記式(V)〜(IX)、(XI)、および(XIII)から選ばれる有機添加剤、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物を用い、上記除去態様(II)のときには上記式(I)〜(VII)、(X)、および(XIII)から選ばれる有機添加剤を用いる〔19〕に記載のエッチング液。
〔21〕上記有機添加剤が、下記第一群または第二群のなかから選択される化合物からなる〔15〕〜〔20〕のいずれか1つに記載のエッチング液。
Figure 2015159264
Figure 2015159264
〔22〕上記有機添加剤の濃度が上記第一群のときエッチング液中で50〜99質量%であり、第二群のとき0.005〜10質量%である〔21〕に記載のエッチング液。
〔23〕上記エッチング液のpHが5以下である〔15〕〜〔22〕のいずれか1つに記載のエッチング液。
〔24〕上記エッチング液中のNa、K、Caイオン濃度が1ppt〜1ppmの範囲にある〔15〕〜〔23〕のいずれか1つに記載のエッチング液。
〔25〕平均粒径0.5μm以上の粗大粒子数が100個/cm以下の範囲にある〔15〕〜〔24〕のいずれか1つに記載のエッチング液。
〔26〕ゲルマニウムを含む第一層と、ゲルマニウム以外の金属種を含む第二層とを有する半導体基板について、上記第一層に対して上記第二層を選択的に除去するためのエッチング液のキットであって、酸化剤と下記酸化合物と下記有機添加剤を組み合わせてなり、第1液が少なくとも上記酸化剤を含み、第2液が酸化剤を含まないエッチング液のキット。
酸化合物:ハロゲン酸およびその塩、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩、テトラフルオロホウ酸およびその塩、ならびにヘキサフルオロリン酸およびその塩のいずれかから選ばれる少なくとも一種の化合物
有機添加剤:窒素原子、硫黄原子、リン原子、もしくは酸素原子を含有する有機化合物からなる添加剤
〔27〕ゲルマニウムを含む第一層を有する半導体基板製品の製造方法であって、
少なくとも、上記第一層と、ニッケルプラチナ、チタン、ニッケル、およびコバルトから選ばれる少なくとも1種の金属種を含む第二層とを半導体基板に形成する工程、
上記半導体基板を加熱して上記第一層と第二層との間に両層の成分を含有する第三層を形成する工程、
下記の酸化合物を含むエッチング液を準備する工程、および
上記エッチング液を上記第二層に接触させて、上記第一層および第三層に対して上記第二層を選択的に除去する工程を含む半導体基板製品の製造方法。
酸化合物:ハロゲン酸およびその塩、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩、テトラフルオロホウ酸およびその塩、ならびにヘキサフルオロリン酸およびその塩のいずれかから選ばれる少なくとも一種の化合物
本発明のエッチング方法、これに用いるエッチング液およびエッチング液のキット、ならびに半導体基板製品の製造方法によれば、ゲルマニウムを含む層に対して、特定の金属を含む層を選択的に除去することができる。また、本発明のエッチング液ないしエッチング方法は、エッチングの面内均一性等のエッチング特性にも優れる。
本発明の一実施形態における半導体基板の作製工程例を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態におけるMOSトランジスタの製造例を示す工程図である。 本発明の好ましい実施形態に係るウエットエッチング装置の一部を示す装置構成図である。 本発明の一実施形態における半導体基板に対するノズルの移動軌跡線を模式的に示す平面図である。 面内均一性試験のウェハの測定箇所を示した平面図である。 本発明の別の実施形態に係る基板構造を模式的に示す断面図である。
まず、本発明のエッチング方法に係るエッチング工程の好ましい実施形態について、図1、図2に基づき説明する。
[エッチング工程]
図1はエッチング前後の半導体基板を示した図である。本実施形態の製造例においては、ゲルマニウム含有層(第一層)2の上面に金属層(第二層)1が配置されている。ゲルマニウム含有層(第一層)としてはソース電極、ドレイン電極を構成するSiGeエピタキシャル層が適用されている。本発明においては、SiGeもしくはGeエピタキシャル層であることが、そのエッチング液の顕著な効果が発揮されるため好ましい。
金属層(第二層)1の構成材料としては、チタン(Ti)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ニッケルプラチナ(NiPt)などの金属種(単一金属または複合金属)が挙げられる。金属層の形成は通常この種の金属膜の形成に適用される方法を用いることができ、具体的には、CVD(Chemical Vapor Deposition)による成膜が挙げられる。このときの金属層の厚さは特に限定されないが、5nm以上50nm以下の膜の例が挙げられる。本発明においては、金属層がNiPt層(Pt含有率0質量%超20質量%以下が好ましい)、Ni層(Pt含有率0質量%)であることが、そのエッチング液の顕著な効果が発揮されるため好ましい。
金属層は、上記に挙げた金属原子以外に、その他の元素を含んでいてもよい。例えば、不可避的に混入する酸素や窒素は存在していてもよい。不可避不純物の量は例えば、1ppt〜10ppm(質量基準)程度に抑えられていることが好ましい。
また半導体基板には、上記材料以外に、エッチングされることを望まない材料が存在することがある。本発明のエッチング液はエッチングされることを望まない材料の腐食などを最小限に抑えることができる。エッチングされることを望まない材料としては、Al,SiO,SiN,SiOC,HfO及びTiAlCからなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
上記の工程(a)においてゲルマニウム含有層2の上側に金属層1が形成された後、アニール(焼結)が行われ、その界面に金属−Si反応膜(第三層:ゲルマニウムシリサイド層)3が形成される(工程(b))。アニールは通常この種の素子の製造に適用される条件によればよいが、例えば、200〜1000℃で処理することが挙げられる。このときのゲルマニウムシリサイド層3の厚さは特に限定されないが、50nm以下の層とされている例が挙げられ、さらに10nm以下の層とされている例が挙げられる。下限値は特にないが、1nm以上であることが実際的である。このゲルマニウムシリサイド層は低抵抗膜として適用され、その下部に位置するソース電極、ドレイン電極と、その上部に配置される配線とを電気的に接続する導電部として機能する。したがって、ゲルマニウムシリサイド層に欠損や腐食が生じるとこの導通が阻害され、素子誤作動等の品質低下につながることがある。特に、昨今、基板内部の集積回路構造は微細化されてきており、微小な損傷であっても素子の性能にとって大きな影響を与えうる。そのため、そのような欠損や腐食は可及的に防止されることが望ましい。
なお、本明細書において、広義には、ゲルマニウムシリサイド層は、第一層のゲルマニウム含有層に含まれる概念である。したがって、第一層に対して第二層を選択的に除去するというときには、シリサイド化されていないゲルマニウム含有層に対して第二層(金属層)を優先的に除去する態様のみならず、ゲルマニウムシリサイド層に対して第二層(金属層)を優先的に除去する態様を含む意味である。狭義に、第一層のゲルマニウム含有層(ゲルマニウムシリサイド層を除く)と第三層のゲルマニウムシリサイド層とを区別して言うときには、それぞれ第一層および第三層と言う。
次いで、残存した金属層1のエッチングが行われる(工程(b)−>工程(c))。本実施形態においては、このときエッチング液が適用され、金属層1の上側からエッチング液を付与し接触させることで、金属層1を除去する。エッチング液の付与の形態については後述する。
ゲルマニウム含有層2は、SiGeエピタキシャル層からなり、化学的気相成長(CVD)法により、特定の結晶性を有するシリコン基板上に結晶成長させて形成するとことができる。あるいは、電子線エピタキシ(MBE)法等により、所望の結晶性で形成したエピタキシャル層としてもよい。
ゲルマニウム含有層をP型の層とするには、濃度が1×1014cm−3〜1×1021cm−3程度のボロン(B)がドープされることが好ましい。N型の層とするには、リン(P)が1×1014cm−3〜1×1021cm−3の濃度でドープされることが好ましい。
SiGeエピタキシャル層におけるGe濃度は、20質量%以上であることが好ましく、40質量%以上であることがより好ましい。上限としては、100質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい。Ge濃度を上記の範囲とすることで、処理後のウェハの面内均一性を向上させることができ好ましい。Geが比較的高濃度であることが好ましい理由としては以下のように推定される。GeとSiを比較した場合に、Siは酸化された後に酸化膜SiOxを生成し、この酸化種は溶出せず反応停止層となると解される。そのため、ウェハ内で、Geが溶出した部分と、SiOxによって反応が停止した部分とに差が生じ、結果としてウェハの面内均一性が損なわれうる。一方、Ge濃度が高くなると上記機構でのSiOxによる阻害の影響が小さくなり、特に本発明のエッチング液のように金属層に対して高い除去性のある薬液を適用した際にウェハの面内均一性が確保できると考えられる。なお、ゲルマニウム100質量%の場合、そのアニールにより第二層の合金を伴って形成される層は、ゲルマニウムと第二層の特定金属元素を含み、シリコンを含まないが、本明細書では便宜上これを含めてゲルマニウムシリサイド層と称する。
サリサイド工程を経て、ゲルマニウムシリサイド層が、上記ゲルマニウム含有層(第一層)と金属層(第二層)との間に、ゲルマニウム(Ge)および第二層の成分(上記特定金属種)を含有する層として形成される。このゲルマニウムシリサイド層は広義には上記第一層に含まれるが、狭義にこれと区別して呼ぶとき「第三層」と言う。その組成は、特に限定されないが、SixGeyMz(M:金属元素)の式で、x+y+z=1として、0.2≦x+y≦0.8であることが好ましく、0.3≦x+y≦0.7であることがより好ましい。zについては、0.2≦z≦0.8であることが好ましく、0.3≦z≦0.7であることがより好ましい。xとyとの比率の好ましい範囲は上記で規定したとおりである。ただし、第三層にはその他の元素が含まれていてもよい。そのことは、上記金属層(第二層)で述べたことと同様である。
(MOSトランジスタの加工)
図2は、MOSトランジスタの製造例を示す工程図である。(A)はMOSトランジスタ構造の形成工程、(B)は金属膜のスパッタ工程、(C)は1回目のアニール工程、(D)は金属膜の選択除去工程、(E)は2回目のアニール工程である。
図に示すように、シリコン基板21の表面に形成されたゲート絶縁膜22を介してゲート電極23が形成されている。シリコン基板21のゲート電極23の両側にエクステンション領域が別途形成されていてもよい。ゲート電極23の上側に、NiPt層との接触を防ぐ保護層(図示せず)が形成されていてもよい。さらに、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなるサイドウォール25が形成され、イオン注入によりソース領域26及びドレイン領域27が形成されている。
次いで、図に示すように、NiPt膜28が形成され、急速アニール処理が施される。これによって、NiPt膜28中の元素をシリコン基板中に拡散させてシリサイド化(本明細書では、ゲルマニウム100質量%のときも含めて、便宜上、アニールによる合金化をシリサイド化と称する)させる。この結果、ソース電極26及びドレイン電極27の上部がシリサイド化されて、NiPtGeSiソース電極部26A及びNiPtSiGeドレイン電極部27Aが形成される。このとき、必要により、図2(E)に示したように2回目のアニールをすることにより電極部材を所望の状態(アニールされたシリサイドソース電極26B,アニールされたシリサイドドレイン電極27B)に変化させることができる。上記1回目と2回目のアニール温度は特に限定されないが、例えば、400〜1100℃で行うことができる。
シリサイド化に寄与せずに残ったNiPt膜28は、本発明のエッチング液を用いることによって除去することができる(図2(C)(D))。このとき、図示したものは大幅に模式化して示しており、シリサイド化された層(26A,27A)の上部に堆積して残るNiPt膜があってもなくてもよい。半導体基板ないしその製品の構造も簡略化して図示しており、必要に応じて、必要な部材があるものとして解釈すればよい。
構成材料の好ましい例を挙げると下記のような形態を例示できる。
21 シリコン基板: Si,SiGe,Ge
22 ゲート絶縁膜: HfO(High−k)
23 ゲート電極: Al,W,TiN or Ta
25 サイドウォール: SiOCN,SiN,SiO(low−k)
26 ソース電極: SiGe,Ge,Si
27 ドレイン電極: SiGe,Ge,Si
28 金属層: Ni,Pt,Ti,Co
図示せず キャップ: TiN
本発明のエッチング方法が適用される半導体基板を上述したが、この具体例に限らず、他の半導体基板にも適用できる。例えば、ソース及び/又はドレーン領域上にシリサイドパターンを有する高誘電膜/金属ゲートFinFETを含む半導体基板が挙げられる。
図6は本発明の別の実施形態に係る基板構造を模式的に示す断面図である。90Aは、第1デバイス領域に位置する第1のゲートスタックである。90Bは、第2の素子領域に位置する第2のゲートスタックである。ここで、ゲートスタックは、導電性タンタル合金層またはTiAlCを含有する。第1のゲートスタックについて説明すると、92Aはウェルである。94Aが第1ソース/ドレイン拡張領域、96Aが第1ソース/ドレイン領域、91Aが第一の金属半導体合金部分である。95Aが第1ゲートスペーサである。97Aが第1のゲート絶縁膜であり、81が第1仕事関数材料層(first work function material layer)、82Aが第2仕事関数材料層(second work function material layer)である。83Aが電極となる第1の金属部である。93はトレンチ構造部であり、99は平坦化誘電体層である。80は下層半導体層である。
第1のゲートスタックも同様の構造であり、その91B、92B、94B、95B、96B、97B、82B、83Bがそれぞれ、第1のゲートスタックの91A、92A、94A、95A、96A、97A、82A、83Aに対応する。両者の構造上の相違点を挙げると、第1のゲートスタックには、第1仕事関数材料層81があるが、第2のゲートスタックにはそれが設けられていない。
仕事関数材料層は、p型の仕事関数材料層およびn型の仕事関数材料層のいずれであってもよい。p型仕事関数材料は、シリコンの価電子帯エネルギー準位とミッドバンドギャップエネルギー準位の間にある仕事関数を有する材料を指す。すなわち、シリコンのエネルギー準位において、伝導帯のエネルギー準位と価電子帯エネルギーレベルとが等価に分離されているものである。n型仕事関数材料は、シリコンの伝導帯のエネルギー準位とシリコンのミッドバンドギャップエネルギー準位との間に仕事関数を有する材料を指す。
仕事関数材料層の材料は導電性タンタル合金層またはTiAlCであることが好ましい。導電性タンタル合金層は、(i)タンタルとアルミニウムとの合金、(ii)タンタルおよび炭素の合金、(iii)タンタル、アルミニウム、及び炭素の合金から選択された材料を含むことができる。
(i)TaAl
タンタルとアルミニウムとの合金において、タンタルの原子濃度は10%〜99%とすることができる。アルミニウムの原子濃度は1%〜90%とすることができる。
(ii)TaC
タンタルと炭素の合金において、タンタルの原子濃度は20%〜80%とすることができる。炭素の原子濃度は、20%〜80%とすることができる。
(iii)TaAlC
タンタル、アルミニウム、及び炭素の合金において、タンタルの原子濃度は15%〜80%とすることができる。アルミニウムの原子濃度は1%〜60%とすることができる。炭素の原子濃度は15%〜80%とすることができる。
別の実施形態では、仕事関数材料層を、(iv)窒化チタンから本質的になる窒化チタン層あるは、(v)チタンとアルミニウムと炭素の合金の層とすることができる。
(iv)TiN
窒化チタン層において、チタンの原子濃度は30%〜90%とすることができる。窒素の原子濃度は、10%〜70%とすることができる。
(v)TiAlC
チタンとアルミニウムと炭素の合金の層において、チタンの原子濃度は15%〜45%とすることができる。アルミニウムの原子濃度は、5%〜40%とすることができる。炭素の原子濃度は、5%〜50%とすることができる。
上記仕事関数材料層は、原子層堆積(ALD)、物理蒸着(PVD)、または化学蒸着(CVD)等により形成することができる。仕事関数材料層はゲート電極を覆うように形成されることが好ましく、その膜厚は100nm以下が好ましく、50nm以下がより好ましく、1nm〜10nmがさらに好ましい。
中でも、本発明においては、エッチングの選択性が好適に発現される観点から、TiAlCの層が採用された基板を適用することが好ましい。
本実施形態の素子において、ゲート誘電体層は、金属と酸素とを含むhigh−k材料からなる。high−kゲート誘電体材料としては、公知のものを使用することができる。その膜は通常の方法によって堆積させることができる。例えば、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、分子線蒸着法(MBD)、パルスレーザー蒸着(PLD、液体原料ミスト化学堆積(LSMCD)、原子層堆積(ALD)などが挙げられる。典型的なhigh−k誘電体材料としては、HfO、ZrO、La、Al、TiO、SrTiO、LaAlO、Y、HfO、ZrO、La、Al、TiO、SrTiO、LaAlO、Yなどが挙げられる。xは0.5〜3であり、yは0〜2である。ゲート誘電体層の厚さは、0.9〜6nmであることが好ましく、1〜3nmがより好ましい。なかでも、ゲート誘電体層が酸化ハフニウム(HfO)からなることが好ましい。
その他の部材や構造は適宜通常の材料により常法によって形成することができる。その詳細については、米国公開第2013/0214364号、米国公開第2013/0341631号を参照することができ、本発明に引用して取り込む(incorporate by reference)。
本発明の好ましい実施形態に係るエッチング液によれば、上述したような仕事関数材料層が露出した基板であっても、その層の損傷を抑制しつつ、効果的に第一層の金属(Ni,Pt,Ti等)を除去することができる。
[エッチング液]
次に、本発明のエッチング液の好ましい実施形態について説明する。本実施形態のエッチング液は特定の酸化合物と必要により酸化剤および特定有機添加剤を含有する。以下、任意のものを含め、各成分について説明する。
(酸化合物)
本発明に係るエッチング液には酸化合物が含まれる。この酸化合物は、ハロゲン酸(塩酸、フッ化水素酸等)およびその塩、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩、テトラフルオロホウ酸およびその塩、ならびにヘキサフルオロリン酸およびその塩のいずれかから選ばれる少なくとも一種の化合物である。
酸化合物の濃度は、エッチング液中、0.01質量%以上であることが好ましく、0.02質量%以上がより好ましく、0.03質量%以上含有させることが特に好ましい。上限としては、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましく、3質量%以下が特に好ましい。酸化合物を上記の範囲とすることで、金属層(第二層)の良好なエッチング性を維持しながら、ゲルマニウム含有層(第一層)ないしそのゲルマニウムシリサイド層(第三層)の損傷を効果的に抑制できるため好ましい。エッチング液の成分の同定に関しては、酸化合物として確認される必要まではなく、例えば、塩酸の場合、水溶液中で塩素イオン(Cl)が同定されることにより、その存在および量が把握されるものである。
なお、本発明において、上記酸化合物は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、その併用割合は特に限定されないが、合計使用量は、2種以上の酸化合物の総和として上記濃度範囲とすることが好ましい。
(酸化剤)
本実施形態に係るエッチング液には酸化剤が含まれることが好ましい。酸化剤としては、硝酸または過酸化水素が好ましい。
その濃度は、エッチング液中、0.1質量%以上であることが好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上含有させることが特に好ましい。上限としては、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましく、3質量%以下が特に好ましい。酸化合物100質量部に対しては、10質量部以上が好ましく、30質量部以上がより好ましく、50質量部以上が特に好ましい。上限としては、1000質量部以下が好ましく、600質量部以下がより好ましく、200質量部以下が特に好ましい。
酸化剤の濃度を上記の範囲とすることで、金属層(第二層)の良好なエッチング性を維持しながら、ゲルマニウム含有層(第一層)ないしそのゲルマニウムシリサイド層(第三層)の損傷を効果的に抑制できるため好ましい。なお、エッチング液の成分の同定に関しては、例えば硝酸として確認される必要まではなく、水溶液中で硝酸イオン(NO )が同定されることにより、その存在および量が把握されるものである。なお、酸化剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
(特定有機添加剤)
本実施形態に係るエッチング液には、特定有機添加剤を含有させることが好ましい。この有機添加剤は、窒素原子、硫黄原子、リン原子、もしくは酸素原子を含有する有機化合物からなる。中でも、上記有機添加剤は、アミノ基(−NR )もしくはその塩、イミノ基(−NR−)もしくはその塩、スルファニル基(−SH)、ヒドロキシ基(−OH)、カルボニル基(−CO−)、スルホン酸基(−SOH)もしくはその塩、リン酸基(−PO)もしくはその塩、オニウム基もしくはその塩、スルフィニル基(−SO−)、スルホニル基(SO)、エーテル基(−O−)、アミンオキシド基、およびチオエーテル基(−S−)から選ばれる置換基もしくは連結基を有する化合物であることが好ましい。さらに、非プロトン解離性有機化合物(アルコール化合物、エーテル化合物、エステル化合物、カーボネート化合物)、アゾール化合物、ベタイン化合物、スルホン酸化合物、アミド化合物、オニウム化合物、アミノ酸化合物、リン酸化合物、スルホキシド化合物であることも好ましい。
上記Rは水素原子または置換基である。置換基としては、アルキル基(炭素数1〜24が好ましく、1〜12がより好ましく、1〜6がさらに好ましく、1〜3が特に好ましい)、アルケニル基(炭素数2〜24が好ましく、2〜12がより好ましく、2〜6がさらに好ましく、2〜3が特に好ましい)、アルキニル基(炭素数2〜24が好ましく、2〜12がより好ましく、2〜6がさらに好ましく、2〜3が特に好ましい)、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜11のアラルキル基が好ましい。
上記特定有機添加剤は、下記式(I)〜(XIII)のいずれかで表される化合物、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物からなることが特に好ましい。
Figure 2015159264
式(I):
11およびR12は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基(炭素数1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)、アルケニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アルキニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アリール基(炭素数6〜22が好ましく、6〜14がより好ましい)、アラルキル基(炭素数7〜23が好ましく、7〜15がより好ましい)、スルファニル基(SH)、ヒドロキシ基(OH)、またはアミノ基(−NR )である。ただしR11およびR12の少なくとも片方はスルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基(炭素数0〜6が好ましく、0〜3がより好ましい)であることが好ましい。なお、上記の置換基はさらに置換基をとる場合(アルキル基、アルケニル基、アリール基等)、さらに任意の置換基Tを有していてもよい。これは、これ以降に説明する置換基や連結基についても同様である。
はメチレン基(CR )、硫黄原子(S)、または酸素原子(O)である。なかでも硫黄原子が好ましい。Rは水素原子または置換基(後記置換基Tが好ましい。)である。
式(II):
はメチン基(=CR−)または窒素原子(N)である。R21は置換基(後記置換基Tが好ましい。)であり、なかでもスルファニル基(SH)、ヒドロキシ基(OH)、アミノ基(NR )が好ましい。
n2は0〜4の整数である。
21が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。形成される環としては、含窒素複素環であることが好ましく、不飽和の5員または6員の含窒素複素環であることがより好ましい。
式(III):
はメチレン基、イミノ基(NR)、または硫黄原子(S)である。
は水素原子、アルキル基(炭素数1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)、アルケニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アルキニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アリール基(炭素数6〜22が好ましく、6〜14がより好ましい)、アラルキル基(炭素数7〜23が好ましく、7〜15がより好ましい)、アミノ基(炭素数0〜6が好ましく、0〜3がより好ましい)、ヒドロキシ基、スルファニル基である。
31は置換基(後記置換基Tが好ましい。)である。なかでもスルファニル基(SH)、ヒドロキシ基(OH)、アミノ基(NR )が好ましい。
n3は0〜2の整数である。
31が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。形成される環としては、六員環であることが好ましく、ベンゼン構造もしくは六員のヘテロアリール構造(なかでもピリジン構造、ピリミジン構造が好ましい。)が挙げられる。
式(III)は下記式(III−1)であることが好ましい。
Figure 2015159264
およびYはそれぞれ独立にメチン基(=CR−)または窒素原子(N)である。
、Y、R31、n3は上記と同義である。YおよびYの位置は六員環の中で別の位置にあってもよい。
式(IV):
はアルキレン基(炭素数1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)、アルキニレン基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アルケ〜22が好ましく、6〜14がより好ましい)、またはアラルキレン基(炭素数7〜2ニレン基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アリーレン基(炭素数63が好ましく、7〜15がより好ましい)である。
がカルボキシル基またはヒドロキシ基である。
式中のSH基はジスルフィド化して二量体となっていてもよい。
式(V):
51は、アルキル基(炭素数1〜24が好ましく、炭素数1〜12がより好ましく、1〜6がさらに好ましく、1〜3が特に好ましい)、アルケニル基(炭素数2〜24が好ましく、炭素数2〜12がより好ましく、2〜6がさらに好ましい)、アルキニル基(炭素数2〜24が好ましく、炭素数2〜12がより好ましく、2〜6がさらに好ましい)、アリール基(炭素数6〜22が好ましく、6〜14がより好ましい)、またはアラルキル基(炭素数7〜23が好ましく、7〜15がより好ましい)である。
51がアリール基であるとき、そこには炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、または炭素数2〜20のアルキニル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数6〜14のアリールオキシ基が置換していることが好ましい。
51がアルキル基であるとき、下記の構造であってもよい。

*−R52−(R53−Y53n5−R54

52は単結合もしくはLと同義の連結基である。R53はLと同義の連結基である。Y53は酸素原子(O)、硫黄原子(S)、カルボニル基(CO)、もしくはイミノ基(NR)である。あるいは、酸素原子(O)、硫黄原子(S)、カルボニル基(CO)、イミノ基(NR)の組み合わせでもよく、例えば、(C=O)O、O(C=O)などが挙げられる。R54はアルキル基(炭素数1〜24が好ましく、1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)、アルケニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アルキニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アリール基(炭素数6〜22が好ましく、6〜14がより好ましい)、またはアラルキル基(炭素数7〜23が好ましく、7〜15がより好ましい)である。
n5は0〜8の整数である。
51は更に置換基Tを有していてもよく、なかでも、スルファニル基(SH)、ヒドロキシ基(OH)、アミノ基(NR )が好ましい。
Zはアミノ基(NR )(炭素数0〜6が好ましく、0〜3がより好ましい)、スルホン酸基(SOH)、硫酸基(SOH)、リン酸基(PO)、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルファニル基(SH)、オニウム基(炭素数3〜12が好ましい)、アシルオキシ基、またはアミンオキシド基(−NR )である。
本発明において、アミノ基、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシル基は特に断らない限りその塩や酸の場合にはその酸エステル(例えば、アルキルエステルであり、炭素数1〜24が好ましく、炭素数1〜12がより好ましく、1〜6がさらに好ましい)を形成していても良い意味である。カルボン酸エステルをなすアルキル基はさらに置換基Tを有していても良い。例えば、ヒドロキシ基を有するアルキル基が挙げられる。このとき、アルキル基はヘテロ原子を含む基(例えば、O、S、CO、NR等)を伴って環構造を形成していてもよい。ヒドロキシ基を有する環構造のアルキル基としてソルビタン残基が挙げられる。すなわち、ソルビタン脂肪酸エステル(炭素数7〜40が好ましく、炭素数8〜24がより好ましく)を好適に利用することができる。
式(V)中のR51とZとの間には、所望の効果を奏する範囲で任意の連結基を有していてもよい。任意の連結基としては、上記Lの例またはY53の例が挙げられる。
式(V)がカルボン酸であるとき、R51はアルキル基であることが好ましく、この場合、炭素数1〜24が好ましく、3〜20がより好ましく、6〜18がさらに好ましく、8〜16が特に好ましい。このアルキル基がさらに置換基Tを有していてよことは、他のものと同様である。式(V)が脂肪酸であるとき、上記のとおり、比較的炭素数が大きいものが好ましい。この理由は、本添加剤に適度な疎水性が付与されていた方が、より効果的にゲルマニウムもしくはそのシリサイド層の保護性を発揮するためと考えられる。
上記オニウム基を有する化合物としては、アンモニウム基を有する化合物(R51−NR )、ピリジニウム基を有する化合物(C −R51・M)、またはイミダゾリニウム基(CRN−R51・M)が好ましい。Rは上記と同義である。Mは対となるアニオン(例えばOH)である。
上記オニウム基を有する化合物をさらに詳しく例示すると、以下の式で表されるものが挙げられる。
Figure 2015159264
式中、RO7〜RO10はそれぞれ独立に炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数2〜24のアルキニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数7〜14のアラルキル基、下記式(y)で表される基である。ただし、RO7〜RO10の少なくとも1つの炭素数が6以上であることが好ましく、8以上であることがより好ましい。

Y1−(Ry1−Y2)my−Ry2−* (y)

Y1は、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数2〜12のアルキニル基、炭素数7〜14のアラルキル基、炭素数6〜14のアリール基、ヒドロキシ基、または炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。Y2は、O、S、CO、NRを表す。Ry1およびRy2はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数2〜6のアルケニレン基、炭素数2〜6のアルキニレン基、炭素数6〜10のアリーレン基、またはそれらの組合せを表す。myは0〜6の整数を表す。myが2以上のとき複数のRy1およびY2はそれぞれ異なっていてもよい。Ry1およびRy2はさらに置換基Tを有していてもよい。*は結合手である。
O11はRO7と同義の基であるが、炭素数は6以上であることが好ましく、8以上であることがより好ましい。RO12は置換基Tである。mOは0〜5の整数である。
M4、M5は対イオンであり、例えば水酸化物イオンが挙げられる。
O13はY1と同義の基である。RO14およびRO15は式(y)と同義の基である。RO14およびRO15の少なくとも1つのY1はカルボキシル基であり、ベタインを構成していることが好ましい。
有機添加剤としてオニウム基を有する化合物(有機オニウム)を採用するとき、ハロゲン酸またはその塩と、酸化剤(例えば硝酸等)と、スルホン酸化合物(例えばメタンスルホン酸等)と組み合わせて用いることが好ましい。有機オニウムは有機アンモニウムであることがより好ましい。具体的には、炭素数5以上の有機アンモニウムであることが好ましく、炭素数8以上の有機アンモニウムであることがより好ましい。上限としては炭素数35以下が実際的である。
有機カチオンが系内で奏する作用については、推定を含むが以下のように考えられる。本実施形態のエッチング液においては、ハロゲンイオンと硝酸イオンが主に金属層(第二層)のエッチング作用を奏していると解される。スルホン酸化合物については、ゲルマニウムの溶解度を低下させその溶出を抑える働きがあると解される。そのため相当量を適用することが好ましい。これによりゲルマニウム含有層(第一層)と金属層(第二層)との選択性が高まるが、十分ではなかった。本実施形態では、そこに有機カチオンを共存させることで、ゲルマニウム含有層表面にこれを吸着させ、効果的な防食表面を構成する。これにより、スルホン酸化合物によるゲルマニウムの溶出の抑制効果と相まって、顕著なエッチングの選択性を発現する。このとき、有機カチオンの炭素数が多くなると(たとえば炭素数5以上)、より顕著にゲルマニウムの溶解を抑制することができる。かかる作用から、有機カチオンは系内に微量で存在すればよく、上記スルホン酸化合物との協働作用が高まる量および種類のものが選定されることが特に好ましい。
有機オニウムとしては、含窒素オニウム(第四級アンモニウム等)、含リンオニウム(第四級ホスホニウム等)、含硫黄オニウム(例えばSRy :Ryは炭素数1〜6のアルキル基)が挙げられる。なかでも含窒素オニウム(第四級アンモニウム、ピリジニウム、ピラゾリウム、イミダゾリウム等)が好ましい。有機カチオンは、なかでも第四級アンモニウムであることが好ましい。
有機オニウムとしては、下記式(Q−1)で表されるイオンが挙げられる。
Figure 2015159264
式中、RQ1〜RQ4はそれぞれ独立に炭素数1〜35のアルキル基、炭素数2〜35のアルケニル基、炭素数2〜35のアルキニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数7〜15のアラルキル基、下記式(yq)で表される基である。ただし、RQ1〜RQ4の炭素数の合計は5以上であることが好ましく、8以上であることがより好ましい。

Y3−(Ry3−Y4)ny−Ry4−* (yq)

Y3は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数2〜12のアルキニル基、炭素数7〜14のアラルキル基、炭素数6〜14のアリール基、ヒドロキシル基、スルファニル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、または炭素数1〜4のチオアルコキシ基を表す。Y4は、O、S、CO、NR(Rは上記の定義による)を表す。Ry3およびRy4はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数2〜6のアルケニレン基、炭素数2〜6のアルキニレン基、炭素数6〜10のアリーレン基、またはそれらの組合せを表す。nyは0〜6の整数を表す。nyが2以上のとき複数のRy3およびY4はそれぞれ異なっていてもよい。Ry3およびRy4はさらに置換基Tを有していてもよい。*は結合手である。
上記有機カチオンは、アルキルアンモニウムカチオン、アリールアンモニウムカチオン、およびアルキル・アリールアンモニウムカチオンからなる群から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
具体的には、テトラアルキルアンモニウム(好ましくは炭素数5〜35、より好ましくは8〜25、特に好ましくは10〜25)が好ましい。このとき、アルキル基には本実施形態の効果を損ねない範囲で任意の置換基(例えば、ヒドロキシル基、アリル基、アリール基)が置換していてもよい。また、アルキル基は直鎖でも分岐でもよく、環状でもよい。具体的には、テトラメチルアンモニウム(TMA)、テトラエチルアンモニウム(TEA)、ベンジルトリメチルアンモニウム、エチルトリメチルアンモニウム、2−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム(TBA)、テトラヘキシルアンモニウム(THA)、テトラプロピルアンモニウム(TPA)、トリメチルベンジルアンモニウム、ラウリルピリジニウム、セチルピリジニウム、ラウリルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、オクタデシルトリメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウム、ジラウリルジメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウム、ジオレイルジメチルアンモニウム、ラウリルジメチルベンジルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。
有機カチオンの供給源は特に限定されないが、上記のハロゲンイオンとの塩や、水酸化物イオンの塩として添加することが挙げられる。
式(V)で表される化合物は、下記式(V−1)〜(V−3)のいずれかであることが好ましい。式中、Z、Zは連結基Lを介することのあるスルホン酸基である。R56は置換基Tであり、なかでもそこで例示されるアルキル基が好ましい。n51およびn56は0〜5の整数である。n53は0〜4の整数である。n51、n53、およびn56の最大値は同じ環にあるZまたはZの数に応じて減ずる。n52は1〜6の整数であり、1または2が好ましい。n54およびn55はそれぞれ独立に0〜4の整数であり、n54+n55は1以上である。n54+n55は1または2が好ましい。n57およびn58はそれぞれ独立に0〜5の整数であり、n57+n58は1以上である。n57+n58は1または2が好ましい。複数あるR56は互いに同じでも異なっていてもよい。連結基Lは上記L、後記L、またはその組合せであることが好ましく、Lであることがより好ましい。
Figure 2015159264
式(VI):
61とR62は、それぞれ独立に、アルキル基(炭素数1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)、アリール基(炭素数6〜22が好ましく、6〜14がより好ましい)、アルコキシ基(炭素数1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)、またはアルキルアミノ基(炭素数1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)である。R61とR62とは結合もしくは縮合して環を形成していてもよい。R61またはR62がアルキル基であるとき、上記*−R52−(R53−Y53)−R54で表される基であってもよい。
はカルボニル基、スルフィニル基(SO)、またはスルホニル基(SO)である。
式(VI)で表される化合物は、下記式(VI−1)〜(VI−3)のいずれかで表される化合物であることが好ましい。式中、R61とR62は上記と同義である。Qは、3〜8員環であり、5員環または6員環が好ましく、飽和の5員環または6員環がより好ましく、飽和炭化水素の5員環または6員環が特に好ましい。ただし、Qは任意の置換基Tを有していてもよい。
Figure 2015159264
式(VII):
71はアミノ基(−NR )、アンモニウム基(−NR ・M)、またはカルボキシル基である。
は単結合またはLと同義の基である。Lは中でも、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、または(−L31(SR)p−)であることが好ましい。L31は炭素数1〜6のアルキレン基である。Rは水素原子またはこの部位でジスルフィド基を形成して二量化していてもよい。
71がカルボキシル基であるとき、この化合物はジカルボン酸化合物となる。ジカルボン酸化合物の例としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などが挙げられ、中でも、シュウ酸が好ましい。
式(IIX):
81およびR82は、それぞれ独立に、アルキル基(炭素数1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)、アルケニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アルキニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アリール基(炭素数6〜22が好ましく、6〜14がより好ましい)、またはアラルキル基(炭素数7〜23が好ましく、7〜15がより好ましい)である。
式(IX):
はLと同義の基である。
91およびR93はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基(炭素数1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)、アルケニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アルキニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アリール基(炭素数6〜22が好ましく、6〜14がより好ましい)、アシル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、またはアラルキル基(炭素数7〜23が好ましく、7〜15がより好ましい)である。ただし、n9が0のとき、R91およびR93がともに水素原子になることはない。
n9は0〜100の整数であり、0〜50が好ましく、0〜25がより好ましく、0〜15がさらに好ましく、0〜10がさらに好ましく、0〜5が特に好ましい。
式(IX)で表される化合物は、下記式(IX−1)で表される化合物であることがより好ましい。

91−(OL41)−(OLn91−OR93 (IX−1)

41は炭素数2以上のアルキレン基であることが好ましく、好ましくは炭素数2〜6である。このアルキレン基の炭素数の設定により、金属(例えばTi)と特有の吸着状態を形成せず、その除去が阻害されないものと推定される。また、金属とフッ素原子との結合成分は親水的ないし疎水的に挙動するとみられ、酸素原子を連結する炭素数が2または3以上の化合物が好適に作用すると推定される。この観点からは、さらにL41は炭素数3以上であることが好ましく、炭素数3〜6であることが好ましく、炭素数3または4であることが特に好ましい。なお、上記L41の炭素数は、分岐のアルキレン基であるときには、分岐に含まれる炭素原子は除いて、その連結炭素数が2以上であることが好ましい。例えば、2,2−プロパンジイル基は連結炭素数が1となる。つまり、O−O間をつなぐ炭素原子の数を連結炭素数とよび、これが2個以上であることが好ましい。上記の金属との吸着作用を考慮すると、さらに連結炭素数が3以上であることが好ましく、3以上6以下であることがより好ましく、3以上4以下であることが特に好ましい。
n91はn9と同義の数である。
本化合物がR91およびR93において水素原子のヒドロキシ基を2つ以上有する化合物であるとき、その構造は下記式(IX−2)であることが好ましい。
Figure 2015159264
式中のR94〜R97は、R91と同義である。R94〜R97はさらに置換基Tを有していてもよく、例えばヒドロキシ基を有していてもよい。Lはアルキレン基であり、炭素数1〜6のアルキレン基であることが好ましく、炭素数1〜4のアルキレン基であることがより好ましい。式(IX−2)の化合物の具体例としては、ヘキシレングリコール、1、3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール等が挙げられる。
上記親水性・疎水性の観点から、上記式(IX)で表される化合物は、そのCLogPにおいて所望の範囲のものを用いることが好ましい。上記式(IX)で表される化合物のCLogP値は−0.4以上であることが好ましく、−0.2以上であることがより好ましい。上限側の規定としては、2以下であることが好ましく、1.5以下であることがより好ましい。
・ClogP
オクタノール−水分配係数(logP値)の測定は、一般にJIS日本工業規格Z7260−107(2000)に記載のフラスコ浸とう法により実施することができる。また、オクタノール−水分配係数(logP値)は実測に代わって、計算化学的手法あるいは経験的方法により見積もることも可能である。計算方法としては、Crippen’s fragmentation法(J.Chem.Inf.Comput.Sci.,27,21(1987))、Viswanadhan’s fragmentation法(J.Chem.Inf.Comput.Sci.,29,163(1989))、Broto’s fragmentation法(Eur.J.Med.Chem.−Chim.Theor.,19,71(1984))などを用いることが知られている。本発明では、Crippen’s fragmentation法(J.Chem.Inf.Comput.Sci.,27,21(1987))を用いる。
ClogP値とは、1−オクタノールと水への分配係数Pの常用対数logPを計算によって求めた値である。ClogP値の計算に用いる方法やソフトウェアについては公知の物を用いることができるが、特に断らない限り、本発明ではDaylight Chemical Information Systems社のシステム:PCModelsに組み込まれたClogPプログラムを用いることとする。
式(X):
A3はRと同義である。RA1およびRA2は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基(炭素数1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が特に好ましい)、アルケニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アルキニル基(炭素数2〜12が好ましく、2〜6がより好ましい)、アリール基(炭素数6〜22が好ましく、6〜14がより好ましい)、アラルキル基(炭素数7〜23が好ましく、7〜15がより好ましい)、スルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基である。ただしRA1およびRA2の少なくとも片方はスルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基(炭素数0〜6が好ましく、0〜3がより好ましい)であることが好ましい。
式(XI):
およびYは、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、またはイミノ基(NR)、カルボニル基である。RB1は置換基(後記置換基Tが好ましい。)である。nBは0〜8の整数である。ただし、YおよびYのいずれか一方はメチレン基(CR )であってもよい。
式(XII):
およびY10は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、メチレン基(CR )、イミノ基(NR)、またはカルボニル基である。YおよびY10は、六員環の別の位置であってもよい。
およびXは、硫黄原子または酸素原子である。破線はその結合が単結合でも二重結合でも良いことを意味する。RC1は置換基(後記置換基Tが好ましい。)である。nCは0〜2の整数である。
C1は複数あるとき、互いに同じでも異なっていてもよく、結合ないし縮合して環を形成していてもよい。
式(XIII):
は、酸素原子、硫黄原子、イミノ基(NR)である。Rは水素原子または炭素数1〜24のアルキル基であり、2〜20のアルキル基であることが好ましく、4〜16のアルキル基であることがより好ましく、6〜12のアルキル基であることが特に好ましい。
は、酸素原子、硫黄原子、イミノ基(NR)、またはメチレン基(CR )である。
D1は置換基であり後記置換基Tが好ましい。RD1はなかでも、1〜24のアルキル基であることが好ましく、1〜12のアルキル基であることがより好ましい。
nDは0〜6の整数であり、0〜4の整数が好ましく、0〜2の整数がより好ましく、1が特に好ましい。
なかでも、式中のX−CO−XはNR−CO−CR 、O−CO−O、O−CO−CR であることが好ましい。
リン酸化合物としては、リン酸、ポリリン酸、メタリン酸、ウルトラリン酸、亜リン酸、五酸化二リン、次亜リン酸、またはそれらの塩が挙げられる。ポリリン酸の場合、繰り返し構造が2〜5が好ましい。メタリン酸の場合、3〜5が好ましい。
ホスホン酸化合物としては、アルキルホスホン酸(炭素数1〜30が好ましく、3〜24がより好ましく、4〜18が特に好ましい)、アリールホスホン酸(炭素数6〜22が好ましく、6〜14がより好ましく、6〜10が特に好ましい)、アラルキルホスホン酸(炭素数7〜23が好ましく、7〜15がより好ましく、7〜11が特に好ましい)が挙げられる。あるいは、ポリビニルホスホン酸であってもよい。その分子量は適宜選定すればよいが、3,000以上50,000以下であることが好ましい。
ホウ素含有酸化合物としては、ホウ酸、ボロン酸、テトラフルオロホウ酸が挙げられる。ボロン酸としては、炭素数1〜24のボロン酸が好ましく、1〜12のボロン酸がより好ましい。具体的には、フェニルボロン酸、メチルボロン酸が挙げられる。
これらの酸が塩をなすときその対イオンは特に限定されないが、アルカリ金属カチオンや有機カチオンなどが挙げられる。
上記特定有機添加剤は、後記実施例の第一群または第二群に記載の化合物からなることが特に好ましい。特定有機添加剤のうち、第一群に属するものの濃度は、エッチング液中、50質量%以上であることが好ましく、55質量%以上であることがより好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、70質量%以上含有させることが特に好ましい。上限としては、99質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましく、90質量%以下が特に好ましい。
特定有機添加剤のうち、第二群に属するものの濃度は、エッチング液中、0.005質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることがより好ましく、0.03質量%以上がさらに好ましく、0.05質量%以上含有させることが特に好ましい。上限としては、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、5質量%以下が特に好ましい。
この添加量を規定することにより、金属層(第二層)の良好なエッチング性を維持しながら、ゲルマニウム含有層(第一層)ないしそのゲルマニウムシリサイド層(第三層)の損傷を効果的に抑制できるため好ましい。
ここで、第一群、第二群の添加剤でその好ましい濃度範囲が異なる理由については、その作用機構の違いから以下のように考えられる。つまり、ゲルマニウム(Ge)を含む第一層が溶解する経路は、
(1) ゲルマニウム(Ge)を含む第一層の酸化
(2) 酸化されたゲルマニウム(Ge)を含む第一層の錯化
(3) 錯化されたゲルマニウム(Ge)を含む第一層の溶出
の3つに区別できると考えられる。ここで第一群は主に処理液中において主溶剤の働きをし、上記(3)の経路での抑制作用を示すものと考えられる。酸化合物との錯化で生成した化合物種は、この第一群の化合物溶媒中での溶解度が低く、溶出が進みにくいと解される。その結果としてGeの溶出が進行しにくくなる(ゲルマニウム(Ge)を含む第一層が溶出せずダメージを受けない)と考えられる。つまり、液中で主溶剤として働きその効果を奏するため、その濃度として上記のように高めであることが好ましい。但し、過剰に添加する場合には第二層の溶出も阻害すると解され、その濃度が高すぎないことが望ましい。
これに対し、第二群に属する添加剤は上記、(1)、(2)、又は(1)(2)の両方の経路で、Geの損傷抑制作用を示すものと考えられる。つまり、これらの化合物群はゲルマニウム(Ge)を含む第一層の表面に吸着し、その表面に保護層を形成すると解される。この保護層によりゲルマニウム(Ge)を含む第一層の酸化又は錯化が抑制され、その溶出の進行を防ぐことができる(ゲルマニウム(Ge)を含む第一層が溶出せずダメージを受けない)と考えられる。このような作用機構からみて、その添加量は、ゲルマニウム(Ge)を含む第一層を保護する目的に対して十分量の添加量であることが好ましく、上記のように比較的少量であることが好ましい。但し、これについても、過剰に添加する場合には第二層の溶出も阻害しえるため、その濃度が高すぎないことが望ましい。
上記各式と第一群および第二群との区別については、式(V)もしくその一部、(VI)、(IIX)、(IX)、(XI)に係る化合物が第一群であり、その他の式ないし式(V)もしくはその一部に係る化合物、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、ホスホン酸化合物が第二群であることが好ましい。
本発明において、特定有機添加剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。「2種以上の併用」とは、例えば、前述の式(I)に該当する化合物と式(II)に該当する化合物の2種を併用するような場合だけでなく、式(I)に該当する化合物2種である場合(例えば、式(I)の範疇ではあるが、原子団R11、R12、Xの少なくとも1つが異なる化合物2種である場合)も含む。2種以上を併用する場合、その併用割合は特に限定されないが、合計使用量は、2種以上の特定有機添加剤の総和として前述の濃度範囲とすることが好ましい。
本発明における実施形態をさらに区分して説明すると、大きくは、以下の除去態様(I)と(II)とに分かれる。これは第二層の除去成分の観点から、上記酸化合物を単独で使用する(除去態様(I))と、上記酸化合物と酸化剤とを組み合わせて使用する(除去態様(II))とに分けることができる。
除去態様(I)の好ましい酸化合物としては、フッ化水素酸または塩酸が挙げられ、フッ化水素酸がより好ましい。
除去態様(II)の好ましい酸化合物としては、フッ化水素酸または塩酸が挙げられ、塩酸がより好ましい。つまり、塩酸と酸化剤との組み合わせが好ましい。
上記除去態様(I)のときには上記式(V)〜(IX)、(XI)、および(XIII)、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物から選ばれる有機添加剤を用い、上記除去態様(II)のときには上記式(I)〜(VII)、(X)、および(XIII)から選ばれる有機添加剤を用いることが好ましい。
さらにアルミニウムとの選択的なエッチングが必要な場合には、有機添加剤を適宜に選定することが好ましい。具体的には、少なくとも上記第一群の有機添加剤を適用することが好ましく、上記第一群の有機添加剤と第二群の有機添加剤とを組み合わせて適用することがより好ましい。さらに、第一群の有機添加剤と、第二群の有機添加剤と、スルホン酸化合物(式(V)のZがスルホン酸の化合物)(第三群の有機添加剤)とを組み合わせて用いることが好ましい。それぞれの配合量の好ましい範囲は上記と同様であり、第一群の有機添加剤は上記のように比較的多い量で適用することが好ましい。一方、第二群の有機添加剤は上記のように比較的少ない量で適用することが好ましい。スルホン酸化合物(第三群)の濃度は、エッチング液中、0.5質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、5質量%以上含有させることが特に好ましい。上限としては、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下が特に好ましい。
なお、有機添加剤の系内への添加はハロゲン酸もしくはその塩とは別の化合物として独立に供給してもよいが、上記の有機アンモニウムの例のように、ハロゲン酸の塩として供給してもよい。換言すると、ハロゲンイオンと有機添加剤のイオンとが系内に検出されれば、それは本発明の技術範囲に包含されるものである。
本明細書において化合物の表示(例えば、化合物と末尾に付して呼ぶとき)については、その化合物そのもののほか、その塩、そのイオンを含む意味に用いる。また、所望の効果を奏する範囲で、エステル化したり置換基を導入するなど一部を変化させた誘導体を含む意味である。
本明細書において置換・無置換を明記していない置換基(連結基についても同様)については、その基に任意の置換基を有していてもよい意味である。これは置換・無置換を明記していない化合物についても同義である。好ましい置換基としては、下記置換基Tが挙げられる。
置換基Tとしては、下記のものが挙げられる。
アルキル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基、例えばメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、ペンチル、ヘプチル、デシル、ドデシル、1−エチルペンチル、ベンジル、2−エトキシエチル、1−カルボキシメチル等)、アルケニル基(好ましくは炭素原子数2〜20のアルケニル基、例えば、ビニル、アリル、オレイル等)、アルキニル基(好ましくは炭素原子数2〜20のアルキニル基、例えば、エチニル、ブタジイニル、フェニルエチニル等)、シクロアルキル基(好ましくは炭素原子数3〜20のシクロアルキル基、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル等)、アリール基(好ましくは炭素原子数6〜26のアリール基、例えば、フェニル、1−ナフチル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−メチルフェニル等)、ヘテロ環基(好ましくは炭素原子数2〜20のヘテロ環基、あるいは、好ましくは少なくとも1つの酸素原子、硫黄原子、窒素原子を有する5または6員環のヘテロ環基、例えば、2−ピリジル、4−ピリジル、2−イミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−チアゾリル、2−オキサゾリル等)、アルコキシ基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、ベンジルオキシ等)、アリールオキシ基(好ましくは炭素原子数6〜26のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、1−ナフチルオキシ、3−メチルフェノキシ、4−メトキシフェノキシ等)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素原子数2〜20のアルコキシカルボニル基、例えば、エトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカルボニル等)、アミノ基(好ましくは炭素原子数0〜20のアミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基を含み、例えば、アミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチルアミノ、アニリノ等)、スルファモイル基(好ましくは炭素原子数0〜20のスルファモイル基、例えば、N,N−ジメチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル等)、アシル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアシル基、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ベンゾイル等)、アシルオキシ基(好ましくは炭素原子数1〜20のアシルオキシ基、例えば、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ等)、カルバモイル基(好ましくは炭素原子数1〜20のカルバモイル基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル等)、アシルアミノ基(好ましくは炭素原子数1〜20のアシルアミノ基、例えば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ等)、スルホンアミド基(好ましくは炭素原子数0〜20のスルファモイル基、例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、N−メチルメタンスルホンアミド、N−エチルベンゼンスルホンアミド等)、アルキルチオ基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルキルチオ基、例えば、メチルチオ、エチルチオ、イソプロピルチオ、ベンジルチオ等)、アリールチオ基(好ましくは炭素原子数6〜26のアリールチオ基、例えば、フェニルチオ、1−ナフチルチオ、3−メチルフェニルチオ、4−メトキシフェニルチオ等)、アルキルもしくはアリールスルホニル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルキルもしくはアリールスルホニル基、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、ベンゼンスルホニル等)、ヒドロキシ基、スルファニル基、シアノ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)であり、より好ましくはアルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、アシルアミノ基、ヒドロキシ基またはハロゲン原子であり、特に好ましくはアルキル基、アルケニル基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、アシルアミノ基またはヒドロキシ基である。
また、これらの置換基Tで挙げた各基は、上記の置換基Tがさらに置換していてもよい。
化合物ないし置換基・連結基等がアルキル基・アルキレン基、アルケニル基・アルケニレン基、アルキニル基・アルキニレン基等を含むとき、これらは環状でも鎖状でもよく、また直鎖でも分岐していてもよく、上記のように置換されていても無置換でもよい。このとき、アルキル基・アルキレン基、アルケニル基・アルケニレン基、アルキニル基・アルキニレン基はヘテロ原子を含む基(例えば、O、S、CO、NR等)を伴って環構造を形成していてもよい。またアリール基、ヘテロ環基等を含むとき、それらは単環でも縮環でもよく、同様に置換されていても無置換でもよい。
本明細書において、化合物の置換基や連結基の選択肢を始め、温度、厚さといった各技術事項は、そのリストがそれぞれ独立に記載されていても、相互に組み合わせることができる。
(水媒体)
本発明のエッチング液には、その一実施形態において、その媒体として水(水媒体)が適用されることが好ましい。水(水媒体)としては、本発明の効果を損ねない範囲で溶解成分を含む水性媒体であってもよく、あるいは不可避的な微量混合成分を含んでいてもよい。なかでも、蒸留水やイオン交換水、あるいは超純水といった浄化処理を施された水が好ましく、半導体製造に使用される超純水を用いることが特に好ましい。
(pH)
本発明においては、エッチング液のpH(25℃)を5以下とすることが好ましく、4以下とすることがより好ましく、2以下とすることが特に好ましい。上記の分類に即して規定すると、第一群のときにはpH1〜6の範囲であることが好ましく2〜5の範囲がより好ましい。第二群のときにはpH−1〜4の範囲であることが好ましく0〜3の範囲がより好ましい。上記の範囲とすることが第二層の十分なエッチング速度を確保しつつ、第一層ないしその第三層の損傷を効果的に防止する観点で好ましい。なお、上記で述べたように第一群の化合物は主溶剤として添加されることが好ましいために、水のみを溶媒として使用した場合と比べてpHが下がる傾向がある。一方、第二群の化合部は第一群と比べて添加量が少ないため、pHはより酸性側になる。
(キット)
本発明におけるエッチング液は、その原料を複数に分割したキットとしてもよい。例えば、第1液として上記酸化合物を水に含有する液組成物を準備し、第2液として上記特定有機添加剤を水媒体に含有する液組成物を準備する態様が挙げられる。このときその他の酸化剤などの成分はそれぞれ別にあるいはともに第1液、第2液、またはその他の第3液に含有させておくことができる。なかでも好ましくは、酸化合物および特定有機化合物を含有する第1液と、酸化剤を含有する第2液とのキットとする態様である。
その使用例としては、両液を混合してエッチング液を調液し、その後適時に上記エッチング処理に適用する態様が好ましい。このようにすることで、各成分の分解による液性能の劣化を招かずにすみ、所望のエッチング作用を効果的に発揮させることができる。ここで、混合後「適時」とは、混合ののち所望の作用を失うまでの時期を指し、具体的には60分以内であることが好ましく、30分以内であることがより好ましく、10分以内であることがさらに好ましく、1分以内であることが特に好ましい。下限は特にないが、1秒以上であることが実際的である。
第1液と第2液との混合の仕方は特に限定されないが、第1液と第2液とをそれぞれの流路に流通させ、両者をその合流点で合流させて混合することが好ましい。その後、さらに流路を流通させ、合流して得られたエッチング液を吐出口から吐出ないし噴射し、半導体基板と接触させることが好ましい。この実施形態でいうと、上記合流点での合流混合から半導体基板への接触までの過程が、上記「適時」に行われることが好ましい。これを、図3を用いて説明すると、調製されたエッチング液が吐出口13から噴射され、処理容器(処理槽)11内の半導体基板Sの上面に適用される。同図に示した実施形態では、A及びBの2液が供給され、合流点14で合流し、その後流路fcを介して吐出口13に移行するようにされている。流路fdは薬液を再利用するための返戻経路を示している。半導体基板Sは回転テーブル12上にあり、回転駆動部Mによって回転テーブルとともに回転されることが好ましい。なお、このような基板回転式の装置を用いる実施態様は、キットにしないエッチング液を用いた処理においても同様に適用することができる。
なお、本発明のエッチング液は、その使用用途に鑑み、液中の不純物、例えば金属分などは少ないことが好ましい。特に、液中のNa、K、Caイオン濃度が1ppt〜1ppm(質量基準)の範囲にあることが好ましい。また、エッチング液において、平均粒径0.5μm以上の粗大粒子数が100個/cm以下の範囲にあることが好ましく、50個/cm以下の範囲にあることが好ましい。
(容器)
本発明のエッチング液は、(キットであるか否かに関わらず)耐腐食性等が問題とならない限り、任意の容器に充填して保管、運搬、そして使用することができる。また、半導体用途向けに、容器のクリーン度が高く、不純物の溶出が少ないものが好ましい。使用可能な容器としては、アイセロ化学(株)製の「クリーンボトル」シリーズ、コダマ樹脂工業(株)製の「ピュアボトル」などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
[エッチング条件]
本発明のエッチング方法においては、枚葉式装置を用いることが好ましい。具体的に枚葉式装置は、処理槽を有し、その処理槽で上記半導体基板を搬送もしくは回転させ、その処理槽内に上記エッチング液を付与(吐出、噴射、流下、滴下等)して、半導体基板に上記エッチング液を接触させるものであることが好ましい。
枚葉式装置のメリットとしては、(i)常に新鮮なエッチング液が供給されるので、再現性がよい、(ii)面内均一性が高いといったことが挙げられる。さらに、エッチング液を複数に分けたキットを利用しやすく、例えば、上記第1液と第2液をインラインで混合し、吐出する方法が好適に採用される。このとき、上記の第1液と第2液とを共に温度調節するか、どちらか一方だけ温調し、インラインで混合して吐出する方法が好ましい。なかでも、共に温調する実施態様がより好ましい。ラインの温度調節を行うときの管理温度は、後記処理温度と同じ範囲とすることが好ましい。
枚葉式装置はその処理槽にノズルを具備することが好ましく、このノズルを半導体基板の面方向にスイングさせてエッチング液を半導体基板に吐出する方法が好ましい。このようにすることにより、液の劣化が防止でき好ましい。また、キットにして2液以上に分けることでガス等を発生させにくくすることができ好ましい。
本発明のエッチング液においては、特に酸化剤を含むときに、枚葉式洗浄装置を使用することでゲルマニウム(Ge)を含む第一層と、第二層の溶出選択比が改善されるため好ましい。この理由は定かではないが、バス/タンク式の洗浄装置では酸化剤と酸性分の混合によって精製する活性種(例えば、HF+HでFガス、HClとHNOでNOCl)が時間と共に大量に液中に生成することがある。そうすると、前述のとおり、発生した活性種がゲルマニウム(Ge)を含む第一層を酸化し、その溶出を過剰に進めてしまう。一方、枚葉式装置では常に新鮮なエッチング液が供給され、使用直前で混合されるため、上記のようなゲルマニウム(Ge)を含む第一層の酸化を進行する活性種は殆ど生成されないと考えられる。このような理由でゲルマニウム(Ge)を含む第一層と、第二層の溶出選択比が改善されていると考えられる。
エッチングを行う処理温度は、10℃以上であることが好ましく、20℃以上であることがより好ましい。上限としては、80℃以下であることが好ましく、70℃以下であることがより好ましく、60℃以下であることがさらに好ましく、50℃以下であることがさらに好ましく、40℃以下であることが特に好ましい。上記下限値以上とすることにより、第二層に対する十分なエッチング速度を確保することができ好ましい。上記上限値以下とすることにより、エッチング処理速度の経時安定性を維持することができ好ましい。また、室温付近で処理できることで、エネルギー消費の削減にもつながる。
なお、エッチングの処理温度とは後記実施例で示す温度測定方法において基板に適用する温度を基礎とするが、保存温度あるいはバッチ処理で管理する場合にはそのタンク内の温度、循環系で管理する場合には循環流路内の温度で設定してもよい。
通常、処理温度については高温過ぎても低温過ぎても好ましくなく40〜60℃程度がエッチング選択性を確保する目的で好まれる。しかしながら、本発明では上記で述べたように、温度上昇がゲルマニウム(Ge)を含む第一層を過剰酸化する活性種の発生を促進し、選択比の悪化につながることが考えられる。これは、特に酸化剤を含む場合に顕著になると解される。この観点から、通常エッチングに適用される温度範囲よりも低い20〜40℃が特に好ましい。
エッチング液の供給速度は特に限定されないが、0.05〜5L/minとすることが好ましく、0.1〜3L/minとすることがより好ましい。上記下限値以上とすることにより、エッチングの面内の均一性を一層良好に確保することができ好ましい。上記上限値以下とすることにより、連続処理時に安定した性能を確保でき好ましい。半導体基板を回転させるときには、その大きさ等にもよるが、上記と同様の観点から、50〜1000rpmで回転させることが好ましい。
本発明の好ましい実施形態に係る枚葉式のエッチングにおいては、半導体基板を所定の方向に搬送もしくは回転させ、その空間にエッチング液を噴射して上記半導体基板に上記エッチング液を接触させることが好ましい。エッチング液の供給速度や基板の回転速度についてはすでに述べたことと同様である。
本発明の好ましい実施形態に係る枚葉式の装置構成においては、図4に示すように、吐出口(ノズル)を移動させながら、エッチング液を付与することが好ましい。具体的に、本実施形態においては、半導体基板Sに対してエッチング液を適用する際に、基板がr方向に回転させられている。他方、半導体基板の中心部から端部に延びる移動軌跡線tに沿って、吐出口が移動するようにされている。このように本実施形態においては、基板の回転方向と吐出口の移動方向とが異なる方向に設定されており、これにより両者が互いに相対運動するようにされている。その結果、半導体基板の全面にまんべんなくエッチング液を付与することができ、エッチングの均一性が好適に確保される構成とされている。
吐出口(ノズル)の移動速度は特に限定されないが、0.1cm/s以上であることが好ましく、1cm/s以上であることがより好ましい。一方、その上限としては、30cm/s以下であることが好ましく、15cm/s以下であることがより好ましい。移動軌跡線は直線でも曲線(例えば円弧状)でもよい。いずれの場合にも移動速度は実際の軌跡線の距離とその移動に費やされた時間から算出することができる。基板1枚のエッチングに要する時間は10〜300秒の範囲であることが好ましい。
上記金属層は高いエッチングレートでエッチングされることが好ましい。第二層(金属層)のエッチングレート[R2]は、特に限定されないが、生産効率を考慮し、20Å/min以上であることが好ましく、100Å/min以上がより好ましく、200Å/min以上であることが特に好ましい。上限は特にないが、1200Å/min以下であることが実際的である。
金属層の露出幅は特に限定されないが、本発明の利点がより顕著になる観点から、2nm以上であることが好ましく、4nm以上であることがより好ましい。同様に効果の顕著性の観点から、上限値は1000nm以下であることが実際的であり、100nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがより好ましい。
ゲルマニウムを含む層(第一層)ないしそのゲルマニウムシリサイド層(第三層)のエッチングレート[R1]は、特に限定されないが、過度に除去されないことが好ましく、200Å/min以下であることが好ましく、100Å/min以下であることがより好ましく、50Å/min以下であることがさらに好ましく、20Å/min以下であることがさらに好ましく、10Å/min以下であることが特に好ましい。下限は特にないが、測定限界を考慮すると0.1Å/min以上であることが実際的である。
第一層の選択的エッチングにおいて、そのエッチングレート比([R2]/[R1])は特に限定されないが、高い選択性を必要とする素子を前提に言うと、2以上であることが好ましく、10以上であることがより好ましく、20以上であることがさらに好ましい。上限としては特に規定されず、高いほど好ましいが、5000以下であることが実際的である。なお、ゲルマニウムシリサイド層(第三層)のエッチング条件は、広義にはゲルマニウム含有層(第一層)と同義であり、そのアニール前の層(例えばSiGeやGeの層)と共通しており、そのエッチング速度によって代用することができる。
さらに、本発明の好ましい実施形態に係るエッチング液では、Al、Cu、Ti、W等の金属電極層、HfO、HfSiO、WO、AlO、SiO、SiOC、SiON、TiN、SiN、TiAlC等の絶縁膜層(これらを総称して第四層ということがある)の損傷も好適に抑制できるため、これらを含む半導体基板に適用されることも好ましい。なお、本明細書において、金属化合物の組成をその元素の組合せにより表記した場合には、任意の組成のものを広く包含する意味である。例えば、SiOC(SiON)とは、SiとOとC(N)とが共存することを意味し、その量の比率が1:1:1であることを意味するものではない。このことは、本明細書において共通し、別の金属化合物についても同様である。
基板1枚のエッチングに要する時間は10秒以上であることが好ましく、50秒以上であることがより好ましい。上限としては、300秒以下であることが好ましく、200秒以下であることがより好ましい。
[半導体基板製品の製造(半導体プロセス)]
本実施形態においては、シリコンウエハ上に、上記シリコン層と金属層とを形成した半導体基板とする工程と、上記半導体基板をアニール(加熱処理)する工程、半導体基板にエッチング液を付与し、エッチング液と金属層とを接触させて、上記金属層を選択的に除去する工程とを介して、所望の構造を有する半導体基板製品を製造することが好ましい。このとき、エッチングには上記特定のエッチング液を用いる。上記の工程の順序は制限されて解釈されるものではなく、それぞれの工程間にさらに別の工程を含んでいてもよい。
ウェハサイズは特に限定されないが、直径8インチ、直径12インチ、または直径14インチのものを好適に使用することができる(1インチ=25.4mm)。
なお、本明細書において「準備」というときには、特定の材料を合成ないし調合等して備えることのほか、購入等により所定の物を調達することを含む意味である。また、本明細書においては、半導体基板の各材料をエッチングするようエッチング液を用いることを「適用」と称するが、その実施態様は特に限定されない。例えば、エッチング液と基板とを接触させることを広く含み、具体的には、バッチ式のもので浸漬してエッチングしても、枚葉式のもので吐出によりエッチングしてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中で処方や配合量として示した%および部は特に断らない限り質量基準である。
[実施例1・比較例1]
(試験基板の作製)
市販のシリコン基板(直径:12インチ)上に、SiGeをエピタキシャル成長させ、厚さ500Åの膜厚で形成した。同様にしてその他の膜もCVD等で作成したブランケットウエハを準備した。このとき、SiGeエピタキシャル層は、ゲルマニウムを50〜60質量%含有していた。下表の試験においてはこれらのブランケットウエハを用いて各層のエッチング速度を算出した。なお、表中に「Ge」とあるエッチング速度はSiGeではなくゲルマニウム100質量%の部分の結果を示している。
後記表14、15の試験においては、以下の手順で試験基板を作製して、その試験に供した。市販のシリコン基板(直径:12インチ)上に、SiGeをエピタキシャル成長させ、Pt/Ni金属層(厚さ20nm、Pt/Niの比率:10/90[質量基準])をその順で形成した。このとき、SiGeエピタキシャル層は、ゲルマニウムを50〜60質量%含有していた。この半導体基板を、800℃で10秒アニールし、シリサイド層を形成して試験基板とした。アニール後のシリサイド層の厚さは15nmであり、金属層の厚さは5nmであった。
(エッチング試験)
上記のブランクウェハおよび試験用基板に対して、枚葉式装置(SPS−Europe B.V.社製、POLOS(商品名)))にて下記の条件でエッチングを行い、評価試験を実施した。
・処理温度 :表中に記載
・吐出量 :1L/min.
・ウェハ回転数 :500rpm
・ノズル移動速度 :表中に記載(cm/s)
なお、エッチング液の供給は、下記のように2液に分けライン混合により行った(図3参照)。供給ラインfcは加熱により60℃で温度調節した。この2液混合から基板への付与までの時間はほぼなく、混合直後にその混合液が基板に付与されていることを意味する。
第1液(A):酸化合物、特定化合物、および水
第2液(B):酸化剤および水
第1液と第2液との比率は体積でほぼ等量となるようにした。処方によっては、酸化合物のみのため、その場合は1液での処理とした。
(処理温度の測定方法)
株式会社堀場製作所製の放射温度計IT−550F(商品名)を上記枚葉式装置内のウェハ上30cmの高さに固定した。ウェハ中心から2cm外側のウェハ表面上に温度計を向け、薬液を流しながら温度を計測した。温度は、放射温度計からデジタル出力し、パソコンで連続的に記録した。このうち温度が安定した10秒間の温度を平均した値をウェハ上の温度とした。
(pH)
pHは、室温(25℃)においてHORIBA社製、F−51(商品名)で測定した。
(エッチング速度)
エッチング速度(ER)については、エリプソメトリー(分光エリプソメーター、ジェー・エー・ウーラム・ジャパン株式会社 Vaseを使用した)を用いてエッチング処理前後の膜厚を測定することにより算出した。5点の平均値を採用した(測定条件 測定範囲:1.2−2.5eV、測定角:70,75度)。
(面内均一性評価)
円形の基板(直径12 inch)の中心のエッチング深さを、時間を変えて条件だしを行い、ゲルマニウム含有層のエッチング深さが300Åになる時間を確認した。次にその時間で基板全体を再度エッチングした時に基板の周辺から中心方向に30mmの位置でのエッチング深さを測定し、その深さが300Åに近いほど面内均一性が高いと評価した。具体的な区分は下記のとおりである。このときの測定位置は図5の各9箇所とし、その平均値で評価した。
AAA ±0.1以上5Å未満
AA ±5以上10Å未満
A ±10以上30Å未満
B ±30以上50Å未満
C ±50以上
(Ge濃度)
ゲルマニウム(Ge)を含む第一層の基板をエッチングESCA(アルバックファイ製 Quantera)にて0〜30nmまでの深さ方向を分析し、3〜15nm分析結果におけるGe濃度の平均値をGe濃度(質量%)とした。
(粒子の含有量の測定)
エッチング液中の平均粒径0.5μm以上の粗大粒子数は、液中パーティクルセンサ KS42A(リオン製)を用いて測定粒子径0.5μm以上の液中に含まれる粒子数を計測して確認した。
(アルカリ金属イオン濃度の測定)
ICPM−8500(島津製作所製)で評価液原液を用いてNa,K、Caイオン濃度を測定した。
(処理後の残渣[表5])
上記処理の後の残渣の有無を走査型電子顕微鏡により観察して確認した。残渣のみられなかったものを「OK」、残渣のみられたものを「NG」とした。
(特定基板処理後の電気抵抗[表13]〜[表15])
シート抵抗の測定方法としては四端子法を用いて行い、JIS K7194に準拠した方法で実施した。その結果を下記に区分して評価した。
シート抵抗測定器 :
製造元 日立国際電気エンジニアリング(株)
型番 本体 VR−120S
四探針プローブ KS−TC−200−MT−200g
電流を30 mA 流したときの電圧を測定
A 金属層を完全に除去し、電気抵抗の上昇はあったが、
値実用上問題のないレベルであった。
AA 金属層を完全に除去し、電気抵抗値の上昇はほぼなく
良好であった。
AAA 金属層を完全に除去。電気抵抗値の上昇は全くなく
極めて良好であった。
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
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Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
ANSA,ADPNAのアルキル基は、それぞれイソプロピル基,ドデシル基である。
ポリプロピレングリコールの炭素数は6〜100である。
Figure 2015159264
試験No.201〜206、401〜405、501〜502、601〜605では、エッチング速度(ER)が、SiGeで約3Å/min、Geで約5Å/min、Niで約35Å/min、Tiで約1500Å/min、Coで約100Å/minであった。
試験No.207〜212、406〜410、503〜504、606〜610では、エッチング速度(ER)が、SiGeで約10〜20Å/min、Geで約40Å/min、NiPtで約500Å/min、Niで約650Å/min、Coで約300Å/minであった。
<表の注釈>
NiPtのPt%: Ptの含有率 質量%
Ge濃度 : Geの含有率 質量%
ER : エッチングレート(Å/min)
LPC : 平均粒径0.5μm以上の粗大粒子数 (個/ml)
ノズル移動速度 : 単位 cm/s
酸化合物、酸化剤、特定化合物(その他を含む)の濃度: 質量%
水洗浄 :処理後の水洗浄 Yes−あり、 No−なし
1Å=0.1nm
エッチング液において表中の配合成分以外の残部は水(超純水)である(以下の表も同様である)
本発明によれば、ゲルマニウムを含む第一層に対して、特定の金属を含む第二層を選択的に除去することができる。また、特定有機添加剤を含有させるエッチング液を用いることで、その選択性は一層良化することが分かる。
さらに、試験No.101および109に対して、エッチング処理をバッチ式装置で行い、その効果を対比した。バッチ式の処理装置は、瀬戸技研工業社製、ウェットベンチ(商品名)を用いた。処理浴の温度は60℃とし、ウェハを1分間浸漬して処理した。
その結果としては、エッチング速度はほぼ変わらなかったが、面内均一性について有意な差が生じていた。
Figure 2015159264
この結果より、本発明のエッチング液およびエッチング方法は、特に枚葉式装置に適合し、優れたエッチング特性を発揮することが分かる。
[実施例2]
上記実施例1に対して、用いる化合物(酸化合物、酸化剤、特定化合物)を下表14〜19のように変えた以外、同様にしてエッチングに関する評価を行った。なお、表14および表15の試験は、基板のSiGeにおけるゲルマニウム濃度は55質量%、pHは表14の試験で4、表15の試験で1、装置は枚葉式、処理温度は25℃、処理時間は60秒、水洗浄はあり(Yes)、ノズル移動速度は7cm/sとした。その他の略称や濃度の単位等は、表1〜13と同じである。エッチング液において表中の配合成分以外の残部は水(超純水)である。
Figure 2015159264
本表ではSiGeおよびGeをNiPtシリサイド化したときの性能を示す。
上表の結果より、フッ酸系(Ti等が除去対象)の場合、グリコール系の溶剤が特に優れた性能を発揮することが分かる。また、α位にヒドロキシ基がない(O−O間の炭素数が2以上(好ましくは3以上)である)ヒドロキシ基含有化合物が好ましいことが分かる。
Figure 2015159264
本表ではSiGeおよびGeをNiPtシリサイド化したときの性能を示す。
上表の結果より、王水を使う場合(NiPt等が除去対象)に、特定化合物(第一群、第二群)を組み合わせて適用することが好ましいことが分かる。なかでも、第二群からチアジアゾール系の化合物(例えばAMTAZ)やスルホン酸化合物(例えば、DSA,ADPNA等)を選択することで、Geの損傷が抑えられ、好適であることが分かる(表15のF02〜F12参照)。
Figure 2015159264
Figure 2015159264
表中の「−」はエッチングが進行しなかったことを示す。
Figure 2015159264
Figure 2015159264
Figure 2015159264
本表ではTiSiおよびTiSiGeがそれぞれSiおよびSiGeのチタニウムシリサイドであることを示す。配合量は残部が水である。
上記の結果より、スルホン酸化合物(第三群)を添加した系においても、良好なエッチングの選択性が得られることが分かる。また、第二群の化合物として、各種のカルボン酸化合物、エステル化合物、ピロリドン化合物、ラクトン化合物、リン酸化合物、ホスホン酸化合物、ホウ素含有酸化合物も効果を奏することを確認した。
[実施例3]
(試験基板の作製)
市販のシリコン基板(直径:12インチ)上に、Geをエピタキシャル成長させ、厚さ500Åの膜厚で形成した。同様にして、Ge膜の隣にPt/Ni(10/90[質量])の膜をCVD等で作成したブランケットウエハを準備した。
(エッチング試験)
上記のブランクウェハおよび試験用基板に対して、枚葉式装置(SPS−Europe B.V.社製、POLOS(商品名))にて下記の条件でエッチングを行い、評価試験を実施した。
・処理温度 :表中に記載
・吐出量 :1L/min.
・ウェハ回転数 :500rpm
・ノズル移動速度 :7cm/S
なお、エッチング液の供給は、下記のように2液に分けライン混合により行った(図3参照)。供給ラインfcは加熱により温度調節した。この2液混合から基板への付与までの時間はほぼなく、混合直後にその混合液が基板に付与されていることを意味する。
第1液(A):硝酸および水
第2液(B):その他の成分および必要により水
第1液と第2液との比率は体積でほぼ等量となるようにした。処方によっては、量を適宜調整したり、1液での供給としたりした。
(処理温度の測定方法)
株式会社堀場製作所製の放射温度計IT−550F(商品名)を上記枚葉式装置内のウェハ上30cmの高さに固定した。ウェハ中心から2cm外側のウェハ表面上に温度計を向け、薬液を流しながら温度を計測した。温度は、放射温度計からデジタル出力し、パソコンで連続的に記録した。このうち温度が安定した10秒間の温度を平均した値をウェハ上の温度とした。
(エッチング速度)
エッチング速度(ER)については、エリプソメトリー(分光エリプソメーター、ジェー・エー・ウーラム・ジャパン株式会社 Vaseを使用した)を用いてエッチング処理前後の膜厚を測定することにより算出した。5点の平均値を採用した(測定条件 測定範囲:1.2−2.5eV、測定角:70,75度)。
Figure 2015159264
<表の注記>
HCl:塩酸
TMACl:テトラメチルアンモニウムクロリド
TEACl:テトラエチルアンモニウムクロリド
TPACl:テトラプロピルアンモニウムクロリド
TBACl:テトラブチルアンモニウムクロリド
HBr:臭化水素酸
TMABr:テトラメチルアンモニウムブロミド
TEABr:テトラエチルアンモニウムブロミド
TPABr:テトラプロピルアンモニウムブロミド
TEABr:テトラエチルアンモニウムブロミド
TBABr:テトラブチルアンモニウムブロミド
TMBzCl:トリメチルベンジルアンモニウムクロリド
TMBzBr:トリメチルベンジルアンモニウムブロミド
HNO:硝酸
TMA−NO:硝酸テトラメチルアンモニウム
MSA:メタンスルホン酸
PTSA:p−トルエンスルホン酸
a−1:ラウリルピリジニウムクロリド
a−2:セチルピリジニウムクロリド
a−3:ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド
a−4:ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド
a−5:オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド
a−6:ジデシルジメチルアンモニウムクロリド
a−7:ジラウリルジメチルアンモニウムクロリド
a−8:ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド
a−9:ジオレイルジメチルアンモニウムクロリド
a−10:ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド
a−11:セチルトリメチルアンモニウムサッカリン
a−12:セチルトリメチルアンモニウムクロリド
表1にも表21と同様の試験No.101等があるが、実施例ごとに個別の試験として区別されている。
上記の結果より、ハロゲンイオン、硝酸、スルホン酸化合物を含有するエッチング液について、有機カチオンを少量で添加することにより、Ge含有層の損傷を抑えた、金属層に対する良好なエッチング選択性が得られることが分かる。中でも、有機カチオンとして炭素数5以上ないし8以上のものを用いることにより、上記の選択性における顕著な向上が見られる。
さらに、上記のGeエピタキシャル層の上にPt/Ni(10/90[質量])の層を形成した。これを、800℃で10秒アニールし、Geシリサイド層(NiPtGe)を形成して試験基板とした。アニール後のシリサイド層の厚さは15nmであり、金属層の厚さは5nmであった。
この試験基板に対し、No.101〜134の薬液を適用したところ、良好な金属層のエッチング性とともに、Geシリサイド層の保護性が実現されることを確認した。
1 金属層(第二層)
2 ゲルマニウム含有層(第一層)
3 ゲルマニウムシリサイド層(第三層)
11 処理容器(処理槽)
12 回転テーブル
13 吐出口
14 合流点
S 基板
21 シリコン基板
22 ゲート絶縁膜
23 ゲート電極
25 サイドウォール
26 ソース電極
27 ドレイン電極
28 NiPt膜
90A、90B 置換ゲートスタック
92A、92B ウェル
94A、94B ソース/ドレイン拡張領域
96A、96B ソース/ドレイン領域
91A、91B 金属半導体合金部分
95A、95B ゲートスペーサ
97A、97B ゲート絶縁膜
81 第1仕事関数材料層
82A、82B 第2仕事関数材料層
83A、83B 金属部分
93 トレンチ構造部
99 平坦化誘電体層

Claims (27)

  1. ゲルマニウムを含む第一層と、ニッケルプラチナ、チタン、ニッケル、およびコバルトから選ばれる少なくとも1種の金属種を含む第二層とを有する半導体基板について、上記第二層を選択的に除去するエッチング方法であって、下記の酸化合物を含むエッチング液を上記第二層に接触させて上記第二層を除去する半導体基板のエッチング方法。
    酸化合物:ハロゲン酸およびその塩、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩、テトラフルオロホウ酸およびその塩、ならびにヘキサフルオロリン酸およびその塩のいずれかから選ばれる少なくとも一種の化合物
  2. 上記第一層のゲルマニウムの濃度が40質量%以上である請求項1に記載のエッチング方法。
  3. 上記エッチング液によるエッチングの前後のいずれかにおいて、上記第一層および第二層の少なくともいずれかに加熱処理を施す請求項1または2に記載のエッチング方法。
  4. 上記第二層を、上記第一層および下記第三層に対して選択的に除去する請求項1〜3のいずれか1項に記載のエッチング方法。
    第三層:上記第一層と第二層との間に介在するゲルマニウムおよび上記第二層の成分金属種を含有する層
  5. 上記半導体基板が、さらに、TiN、Al、AlO、W、WOx、HfOx、およびHfSiOx、SiN、SiOCN、TiAlCの少なくとも1種を含む第四層を有し、上記第四層に対しても上記第二層を選択的に除去する請求項1〜4のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  6. 上記第二層の除去成分について、上記酸化合物を単独で使用する除去態様Iと、上記酸化合物と酸化剤とを組み合わせて使用する除去態様IIとを使い分ける請求項1〜5のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  7. 上記第二層に接触するときのエッチング液の温度が10〜80℃の範囲である請求項1〜6のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  8. 基板1枚のエッチングに要する時間が10〜300秒の範囲である請求項1〜7のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  9. 上記エッチングの前後の少なくともいずれかで上記半導体基板を水で洗浄する工程を含む請求項1〜8のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  10. 上記エッチング液が酸化剤をさらに含み、上記酸化剤を含まない第1液と、上記酸化剤を含む第2液とに区分して保存される請求項1〜9のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  11. 上記第1液および第2液を、上記半導体基板のエッチングに際して適時に混合する請求項10に記載のエッチング方法。
  12. 上記エッチング液がさらに下記有機添加剤を含有する請求項1〜11のいずれか1項に記載のエッチング方法。
    有機添加剤:窒素原子、硫黄原子、リン原子、もしくは酸素原子を含有する有機化合物からなる添加剤
  13. 上記有機添加剤が下記式(I)〜(XIII)のいずれかで表される化合物、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物からなる請求項12に記載のエッチング方法。
    Figure 2015159264
    式(I):R11およびR12は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、スルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基である。Xはメチレン基、硫黄原子、または酸素原子である。
    式(II):Xはメチン基または窒素原子である。R21は置換基である。n2は0〜4の整数である。R21が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。
    式(III):Yはメチレン基、イミノ基、または硫黄原子である。Yは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アミノ基、ヒドロキシ基、スルファニル基である。R31は置換基である。n3は0〜2の整数である。R31が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。
    式(IV):Lはアルキレン基、アルキニレン基、アルケニレン基、アリーレン基、またはアラルキレン基である。Xはカルボキシル基またはヒドロキシ基である。
    式(V):R51は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基である。Zはアミノ基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルファニル基、オニウム基、アシルオキシ基、またはアミンオキシド基である。
    式(VI):R61とR62は、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、またはアルキルアミノ基である。R61とR62とは結合もしくは縮合して環を形成していてもよい。Lはカルボニル基、スルフィニル基、またはスルホニル基である。
    式(VII):R71はアミノ基、アンモニウム基、またはカルボキシル基である。Lは水素原子またはLと同義の基である。
    式(IIX):R81およびR82は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基である。Rは水素原子または置換基である。
    式(IX):LはLと同義の基である。R91およびR93はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アシル基、またはアラルキル基である。n9は0〜15の整数である。ただし、n9が0のときにR91およびR93がともに水素原子になることはない。
    式(X):RA3はRと同義である。RA1およびRA2は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、スルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基である。
    式(XI):YおよびYは、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、イミノ基、またはカルボニル基である。RB1は置換基である。nBは0〜8の整数である。
    式(XII):YおよびY10は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、イミノ基、またはカルボニル基である。XおよびXは、硫黄原子または酸素原子である。破線はその結合が単結合でも二重結合でも良いことを意味する。RC1は置換基である。nCは0〜2の整数である。
    式(XIII):Xは、酸素原子、硫黄原子、イミノ基である。Xは、酸素原子、硫黄原子、イミノ基、またはメチレン基である。RD1は置換基である。nDは0〜4の整数である。
  14. 上記除去態様Iのときには上記式(V)〜(IX)、(XI)、および(XIII)から選ばれる有機添加剤、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物を用い、上記除去態様IIのときには上記式(I)〜(VII)、(X)、および(XIII)から選ばれる有機添加剤を用いる請求項6〜13のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  15. ゲルマニウムを含む第一層と、ゲルマニウム以外の金属種を含む第二層とを有する半導体基板について、上記第二層を選択的に除去するためのエッチング液であって、下記の酸化合物と下記有機添加剤を含むエッチング液を上記第二層に接触させて上記第二層を除去する半導体基板のエッチング液。
    酸化合物:ハロゲン酸およびその塩、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩、テトラフルオロホウ酸およびその塩、ならびにヘキサフルオロリン酸およびその塩のいずれかから選ばれる少なくとも一種の化合物
    有機添加剤:窒素原子、硫黄原子、リン原子、もしくは酸素原子を含有する有機化合物からなる添加剤
  16. 上記第二層が、ニッケルプラチナ、チタン、ニッケル、およびコバルトから選ばれる少なくとも1種の金属種を含む層である請求項15に記載のエッチング液。
  17. 上記酸化合物の濃度が0.01〜10質量%である請求項15または16に記載のエッチング液。
  18. 上記有機添加剤が下記式(I)〜(XIII)のいずれかで表される化合物、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物からなる請求項15〜17のいずれか1項に記載のエッチング液。
    Figure 2015159264
    式(I):R11およびR12は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、スルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基である。Xはメチレン基、硫黄原子、または酸素原子である。
    式(II):Xはメチン基または窒素原子である。R21は置換基である。n2は0〜4の整数である。R21が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。
    式(III):Yはメチレン基、イミノ基、または硫黄原子である。Yは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アミノ基、ヒドロキシ基、スルファニル基である。R31は置換基である。n3は0〜2の整数である。R31が複数あるとき、それらは同じでも異なってもよく、互いに結合ないし縮合して環を形成していてもよい。
    式(IV):Lはアルキレン基、アルキニレン基、アルケニレン基、アリーレン基、またはアラルキレン基である。Xはカルボキシル基またはヒドロキシ基である。
    式(V):R51は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基である。Zはアミノ基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルファニル基、オニウム基、アシルオキシ基、またはアミンオキシド基である。
    式(VI):R61とR62は、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、またはアルキルアミノ基である。R61とR62とは結合もしくは縮合して環を形成していてもよい。Lはカルボニル基、スルフィニル基、またはスルホニル基である。
    式(VII):R71はアミノ基、アンモニウム基、またはカルボキシル基である。Lは水素原子またはLと同義の基である。
    式(IIX):R81およびR82は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基である。Rは水素原子または置換基である。
    式(IX):LはLと同義の基である。R91およびR93はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アシル基、またはアラルキル基である。n9は0〜15の整数である。ただし、n9が0のときにR91およびR93がともに水素原子になることはない。
    式(X):RA3はRと同義である。RA1およびRA2は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、スルファニル基、ヒドロキシ基、またはアミノ基である。
    式(XI):YおよびYは、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、イミノ基、またはカルボニル基である。RB1は置換基である。nBは0〜8の整数である。
    式(XII):YおよびY10は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、イミノ基、またはカルボニル基である。XおよびXは、硫黄原子または酸素原子である。破線はその結合が単結合でも二重結合でも良いことを意味する。RC1は置換基である。nCは0〜2の整数である。
    式(XIII):Xは、酸素原子、硫黄原子、イミノ基である。Xは、酸素原子、硫黄原子、イミノ基、またはメチレン基である。RD1は置換基である。nDは0〜4の整数である。
  19. 上記第二層の除去成分について、上記酸化合物を単独で使用する除去態様Iと、上記酸化合物とさらに酸化剤とを組み合わせて使用する除去態様IIとを使い分ける請求項15〜18のいずれか1項に記載のエッチング液。
  20. 上記除去態様Iのときには上記式(V)〜(IX)、(XI)、および(XIII)から選ばれる有機添加剤、リン酸化合物、ホウ素含有酸化合物、またはホスホン酸化合物を用い、上記除去態様IIのときには上記式(I)〜(VII)、(X)、および(XIII)から選ばれる有機添加剤を用いる請求項19に記載のエッチング液。
  21. 上記有機添加剤が、下記第一群または第二群のなかから選択される化合物からなる請求項15〜20のいずれか1項に記載のエッチング液。
    Figure 2015159264
    Figure 2015159264
  22. 上記有機添加剤の濃度が上記第一群のときエッチング液中で50〜99質量%であり、第二群のとき0.005〜10質量%である請求項21に記載のエッチング液。
  23. 上記エッチング液のpHが5以下である請求項15〜22のいずれか1項に記載のエッチング液。
  24. 上記エッチング液中のNa、K、Caイオン濃度が1ppt〜1ppmの範囲にある請求項15〜23のいずれか1項に記載のエッチング液。
  25. 平均粒径0.5μm以上の粗大粒子数が100個/cm以下の範囲にある請求項15〜24のいずれか1項に記載のエッチング液。
  26. ゲルマニウムを含む第一層と、ゲルマニウム以外の金属種を含む第二層とを有する半導体基板について、上記第一層に対して上記第二層を選択的に除去するためのエッチング液のキットであって、酸化剤と下記酸化合物と下記有機添加剤を組み合わせてなり、第1液が少なくとも上記酸化剤を含み、第2液が酸化剤を含まないエッチング液のキット。
    酸化合物:ハロゲン酸およびその塩、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩、テトラフルオロホウ酸およびその塩、ならびにヘキサフルオロリン酸およびその塩のいずれかから選ばれる少なくとも一種の化合物
    有機添加剤:窒素原子、硫黄原子、リン原子、もしくは酸素原子を含有する有機化合物からなる添加剤
  27. ゲルマニウムを含む第一層を有する半導体基板製品の製造方法であって、
    少なくとも、上記第一層と、ニッケルプラチナ、チタン、ニッケル、およびコバルトから選ばれる少なくとも1種の金属種を含む第二層とを半導体基板に形成する工程、
    上記半導体基板を加熱して上記第一層と第二層との間に両層の成分を含有する第三層を形成する工程、
    下記の酸化合物を含むエッチング液を準備する工程、および
    上記エッチング液を上記第二層に接触させて、上記第一層および第三層に対して上記第二層を選択的に除去する工程を含む半導体基板製品の製造方法。
    酸化合物:ハロゲン酸およびその塩、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩、テトラフルオロホウ酸およびその塩、ならびにヘキサフルオロリン酸およびその塩のいずれかから選ばれる少なくとも一種の化合物
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