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JP2015020350A - 窓貼り用積層フィルム積層体 - Google Patents

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JP2015020350A
JP2015020350A JP2013150287A JP2013150287A JP2015020350A JP 2015020350 A JP2015020350 A JP 2015020350A JP 2013150287 A JP2013150287 A JP 2013150287A JP 2013150287 A JP2013150287 A JP 2013150287A JP 2015020350 A JP2015020350 A JP 2015020350A
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石井 栄美
Shigeyoshi Ishii
栄美 石井
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3M Innovative Properties Co
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Abstract

【課題】建築物の窓などには、日射遮蔽、およびガラス飛散防止を目的とした、窓貼り用フィルムが利用されている。窓ガラス接着性フィルムは、窓ガラスのサイズに合わせて裁断し、窓に対して貼り付けを行えるものであり、接着面に埃が付着したり、裁断の際に窓ガラスに付着したりしないように窓ガラス接着性フィルムに貼り合わせてあるライナーフィルムについては過去に何の課題も示されていなかった。職人等でない一般消費者によっても、複数の自宅用窓などのサイズに加工容易な、経済性に優れた積層フィルムを提供すること。
【解決手段】プラスチックフィルム層1,3と窓との吸着面を有するシリコーンゴム層2,4とを含む2枚の窓貼り用積層フィルムを、前記シリコーンゴム層で相互に吸着させた21,41、積層体を提供することにより解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチックフィルム層と、ガラス、アクリルなどの窓に吸着する、シリコーンゴム層を含む積層フィルムの積層体に関する。
建築物の窓などには、日射遮蔽、およびガラス飛散防止を目的とした、窓貼り用フィルムが利用されている。最近では、赤外線などを遮蔽することができ、太陽光線による変退色が少ないフィルムや、窓ガラスに貼り付けた後で糊残りなく剥がすことを目的とした粘着剤を有する窓貼り用フィルムなどがあり、これらに関連するのものとして、以下の文献が挙げられる。
特許文献1には、二軸配向ポリエステルフィルムの片面に、アクリル系樹脂(A)と飽和ポリエステル系樹脂(B)を主成分とする被膜形成樹脂と当該被膜形成樹脂100重量部に対して5〜40重量部の紫外線吸収剤(C)とを含有する被膜層を形成し、他の片面に、粘着剤層を形成して成る窓貼り用フィルムが記載されている。
特許文献2には、プラスチックフィルム(A)の少なくとも片面に粘着剤層(B)を設けた積層フィルムであって、該積層フィルムの粘着剤層側の面をガラス板に貼り合せたときの特性が、
(1)常態粘着力が300g/cm以上。
(2)荷重1kg、温度80℃の条件で保持力を測定したときのズレが1時間後で3mm以下。
(3)水噴霧後のガラス板に貼り合せた後6時間維持後の粘着力が常態粘着力の20%以上。
(4)ガラス板と貼り合せ、温度70℃の条件で1週間維持した後、剥離したときの、ガラス板上に付着する1mm角サイズ以上の粘着剤残留物が100cm2当り1個以下、
の条件を全て満足することを特徴とする窓貼り用積層フィルムが記載されている。
特許文献3には、耐候性を有する二軸配向ポリエステルフィルムを基材(A)とし、該基材の少なくとも片面に熱線反射層(B)および表面保護層(C)を設けた積層フィルムであって、該積層フィルムの可視光線透過率が50%以上、近赤外線反射率が50%以上、かつヘーズ値が5%以下であることを特徴とする屋外使用に適した熱線反射フィルムが記載されている。
特開平10−250004号公報 特開2000−96009号公報 特開2000−117918号公報
上記のごとき、窓ガラス接着性フィルムは、窓ガラスのサイズに合わせて裁断し、窓に対して貼り付けを行えるものである。そして接着面に埃が付着したり、裁断の際に窓ガラスに付着したりしないように窓ガラス接着性フィルムに貼り合わせてあるライナーフィルムは、フィルム自体が巻き取り式などの場合でない限り、必ず使用されているものであって、ライナーフィルムについては過去に何の課題も示されていなかった。
しかし、出願人は、そもそも窓貼り用フィルムにライナーフィルムを用いることが、課題であることを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち、ライナーフィルムは、接着フィルム1枚に対して、1枚を貼り合わせてあるため、一度に一枚の接着フィルムしか、サイズに合わせる目的などのための裁断ができず、2枚または3枚以上の接着フィルムを一度に裁断できなかった。
さらにライナーフィルムと接着フィルムとを一旦剥がしてしまうと、接着面に埃などがつかないように再び貼り合わせようとしても、気泡を巻き込みきれいに再貼り合わせができなかった。
そして、窓ガラス接着性フィルムの裁断、貼り付けが終了すると、ライナーフィルムは、くずとして廃棄する以外用途がなかった。
驚いたことに、これらのことは、これまで当該分野においてはなんら課題として扱われず、こうした従来の常識により、窓貼り用接着フィルムの形態が制約されていたものである。
本発明の課題は、職人等でない一般消費者によっても、複数の自宅用窓などのサイズに容易かつ簡便に複数枚の裁断でき、随時必要に応じて貼り付け面を埃などから守ることができ、さらに販売時、搬送時の取り扱いなどが容易である、積層フィルムを含む積層体を提供することである。
本発明者らは、接着性あるいは粘着性を有さず窓と吸着する、2枚の積層フィルムを、それぞれの吸着面で相互に吸着させた、積層体を提供することにより、上記問題を解決できることを見いだし、本発明に至ったものである。
本発明に係る態様は、以下のようである。
(1)プラスチックフィルム層と窓との吸着面を有するシリコーンゴム層とを含む2枚の窓貼り用積層フィルムを、前記シリコーンゴム層で相互に吸着させた、積層体。
(2)前記いずれかまたは両方のプラスチックフィルム層上のシリコーンゴム層と反対側に、さらに窓貼り用積層フィルムを、シリコーンゴム層を介して吸着させた、(1)に記載の積層体。
(3)前記シリコーンゴム層は、ゲル分率が90%以上である、(1)〜(2)のいずれか一つに記載の積層体。
(4)前記シリコーンゴム層の厚さは、0.7μm〜30μmである、(1)〜(3)のいずれか一つに記載の積層体。
本発明に係る積層体によれば、窓貼り用積層フィルムにライナーフィルムを用いる必要がないので大幅にコスト削減ができる。また、積層フィルム中の一方のシリコーンゴム層が、他方の積層フィルム中のシリコーンゴム層等に吸着し、位置ずれ、剥離等を生じないため、同じサイズの2つ以上の窓に合わせた寸法の裁断が一度で可能となった。そしてシリコーンゴム層の吸着面は、吸着面を傷めずに何度でも貼り剥がしが可能であり、貼り合わせ面に空気が巻き込まれても、指でしごくなどにより空気を容易に追い出せるため、接着面に埃などがつかないように、職人等でなくとも再び貼り合わせてきれいに保存することが容易である。さらには、ライナーフィルム自体が存在しないため廃棄物の量が極小化された積層体を得ることができたものである。
図1は、本開示に係る積層体を記載する。 図2は、シリコーンゴム層を介して吸着させた積層体のうち一方のプラスチックフィルム層上に、さらにもう1枚以上の積層フィルムを、シリコーンゴム層を介して吸着させた、本開示に係る積層体を記載する。
以下、本発明の代表的な実施態様を例示する目的でより詳細に開示するが、本発明はこれらの実施態様に限定されない。
本発明に係る積層体は、プラスチックフィルム層、およびこのプラスチックフィルム層の片面上に積層された、窓との吸着面を有するシリコーンゴム層を含む2枚の窓貼り用積層フィルムを、両フィルムのシリコーンゴム層で相互に吸着させた、積層体を含むものである。
この場合、2枚の窓貼り用積層フィルムは、それぞれのフィルムの、プラスチックフィルム層、シリコーンゴム層、および下記で説明する印刷層、金属層、防汚層、耐スクラッチ層などが、それぞれ、材質、厚み、平滑性、デザイン、色彩等の点で、同じであるか異なっていることができ、および/または窓貼り用積層フィルム自体が、寸法、厚みなどの点で、同じであるか異なっていることができる。または、それぞれの窓貼り用積層フィルムが、同種の窓貼り用積層フィルムであることができる。
材質、厚み、平滑性、デザイン、色彩等が異なっていれば、機能性の異なるフィルムをセットにして、販売、使用したりでき、消費者の購買需要喚起などの点で適する。
また2枚の窓貼り用積層フィルムが同じであれば、販売または保存上、ライナーフィルムが不要でコンパクトとなり、使用後も廃棄物が発生しにくいため適する。
本開示によれば、この積層体のいずれかまたは両方のプラスチックフィルム層上に、さらにもう1枚以上の窓貼り用積層フィルムを、シリコーンゴム層を介して吸着させた積層体が提供される。窓貼り用積層フィルムを構成する各層および/または窓貼り用積層フィルム自体は、それぞれ、上記2枚の窓貼り用積層フィルムのところで述べたように、同じであるか異なっていることができ、またはそれぞれの窓貼り用積層フィルムが、同種の窓貼り用積層フィルムであることができる。
そして本発明に係る積層体によれば、積層フィルム中の一方のシリコーンゴム層が、他方の積層フィルム中のシリコーンゴム層と吸着し、位置ずれ、剥離等を生じないため、同じサイズまたは類似のサイズの窓が対象であれば、積層体を構成する窓貼り用積層フィルムの枚数に応じた数の窓の寸法に合わせた裁断が一度ででき、従来のライナー付き接着フィルムに比べると、裁断が遙かに容易となっているものである。
そして窓貼り用積層フィルムのシリコーンゴム層の吸着面は、吸着面を傷めずに何度でも貼り剥がしが可能であり、シリコーンゴム層とシリコーンゴム層との間またはシリコーンゴム層とプラスチックフィルム層との間に空気を巻き込んでも、指でしごくことなどにより容易に追い出せるため、職人等でなくとも、特殊なラミネーターなどを使用せずに、接着面に埃などがつかないように、再びきれいに貼り合わせて保存することが容易であるものである。
さらに従来技術では当然のように存在していたライナーフィルム自体が存在しないため、ライナーフィルム自体の剥離作業が不要で、かつ剥離後の廃棄が不要なため、廃棄物の量を極小とすることができる。
図1に、本開示に係る窓貼り用積層フィルムの積層体の断面図を示す。プラスチックフィルム層1の片面上に窓との吸着面21を有するシリコーンゴム層2が積層されており、そしてプラスチックフィルム層3の片面上に窓との吸着面41を有するシリコーンゴム層4が積層されていて、吸着面21および41を介してこれらの積層フィルムが相互に吸着されて積層体を形成している。
図2に、上記とは異なる本開示に係る窓貼り用積層フィルムの積層体の断面図を示す。図1のプラスチックフィルム層3上に、さらにプラスチックフィルム層5の片面上に窓との吸着面61を有するシリコーンゴム層6が吸着面61を介して吸着されており、積層体を形成している(この場合は、1枚をさらに吸着させた場合を示す。)。
本明細書中において、以下の用語はそれぞれ以下のような定義を有する。
「吸着」とは、接着あるいは粘着によらずに、付着物が被付着物と着脱可能に一体化し、付着物を剥がした後に、被付着物表面への付着物の移行や付着物表面の糸引きを目視で確認できないことをいう。
「接着」とは、被付着物表面への付着物の移行や付着物表面の糸引きの発生を目視で確認できることをいう。
「粘着」とは、感圧接着をいい、接着に含まれる。
本発明に係る窓貼り用積層フィルムは、プラスチックフィルム層、およびこのプラスチックフィルム層の片面上に積層された窓との吸着面を有するシリコーンゴム層を含むものである。
本開示によれば、プラスチックフィルム層と、窓との吸着面を有するシリコーンゴム層とを含む、窓貼り用積層フィルムが提供される。
この積層フィルムは、接着性あるいは粘着性を有さないことから、吸着時に気泡が生じたとしても、指等でしごくことにより容易に気泡を除去することができる。そして積層フィルムが、窓から剥がす際にも、接着性あるいは粘着性を有さないことから、シリコーンゴム層の吸着残りまたは吸着跡無く窓から容易に剥がすことができる積層フィルムを得ることができるものである。
本開示に係るシリコーンゴム層としては、特に制約無く、シリコーンゴムとして一般的に知られているものを使用できる。特に、シリコーンゴム層としては、下記に詳細を示すように、反応性ポリジメチルシロキサン等を含むシリコーン主剤と、架橋剤とを混合させて触媒下、プラスチックフィルム層上で硬化させることにより得たものを用いると、プラスチックフィルム層とシリコーンゴム層との間の接着力が充分となり、かつ容易にシリコーンゴム層を得ることができる。シリコーン主剤、架橋剤、触媒の組み合わせとしては、(i)シリコーン主剤として末端水酸基含有ポリジメチルシロキサンおよび/またはポリジメチルシロキサンとポリジフェニルシロキサンの共重合体等を、架橋剤として多官能性−Si(OCH型架橋剤等を、触媒としてジブチルスズジラウレート等を用いる縮合型(湿気硬化型)、(ii)シリコーン主剤としてビニル基含有ポリジメチルシロキサンおよび/またはポリジメチルシロキサンとポリジフェニルシロキサンの共重合体等を、架橋剤としてSi−H含有シロキサン型架橋剤等を、触媒として白金触媒等を用いる付加型、(iii)シリコーン主剤として末端アミン基含有ポリジメチルシロキサンおよび/またはポリジメチルシロキサンとポリジフェニルシロキサンの共重合体等を、架橋剤としてポリイソシアネート基含有架橋剤等を、触媒としてジブチルスズジラウレート等を用いるシリコーンポリウレア型の3タイプをあげることができる。
シリコーン主剤の重量平均分子量は、特に制約無く、約5万以上、約10万以上、約20万以上、約30万以上であることができ、約200万以下、約100万以下、約50万以下、約40万以下であることができる。シリコーン主剤の重量平均分子量は、約30万以上および約50万以下であると、適用しやすいため適する。
1モルのシリコーン主剤中の反応基、すなわち、例えば、縮合型における末端水酸基、付加型におけるビニル基、シリコーンポリウレア型における末端アミノ基に対して使用される架橋剤のモル量は、硬化後に吸着性を妨げなければ、特に制限はないが、約0.5以上、約1.0以上、約1.5以上であることができ、約3.0以下、約2.0以下であることができる。
1モルのシリコーン主剤に対する架橋剤のモル量は、硬化後に残留する未反応のシリコーン主剤や架橋剤等をなるべく残さないように、縮合型または付加型であれば約0.5〜約3.0であると適し、シリコーンポリウレア型であれば、約0.5〜約1.5であると適する。1モルのシリコーン主剤に対する架橋剤のモル量は、約1.0であれば当量となるため、好適である。
シリコーン主剤と架橋剤との架橋の度合いは、下記に詳細を示すように、硬化後のシリコーンゴム層のゲル分率により表わすことができる。
なお、シリコーンゴム層が、下記に記載する粘着付与剤を含む場合には、このゲル分率には、粘着付与剤の含有量を含まない。
ゲル分率は、約90%以上、約95%以上、約98%以上であることができ、約90%以上であれば、剥がし後にガラス面上に吸着跡等を残さず適しており、約95%以上であれば、さらに好適である。
シリコーン主剤と架橋剤との架橋反応では、必要に応じて、触媒を使用することができる。この場合、シリコーン主剤および架橋剤に対する触媒の量は、縮合型またはシリコーンポリウレア型であれば、重量で、約0.0001%以上、約0.00015%以上、約0.001%以上あることができ、約3.0%以下、約2.0%以下、約1.0%以下であることができ、付加型であれば、重量で、約1.0ppm以上、約2.0ppm以上、約5.0ppm以上であることができ、約100ppm以下、約90ppm以下、約80ppm以下であることができる。
シリコーン主剤および架橋剤に対する触媒の量は、重量で、縮合型またはシリコーンポリウレア型で0.0001〜3.0%、付加型では、1〜100ppmであれば、反応が充分に進行して経時変化がなく、硬化後のシリコーンゴム層の特性を損なわないため適する。
シリコーンゴム層は、ガラス、プラスチック等窓の材質を選ばず吸着し、例えば、窓ガラス用のガラスに貼り付けて、窓貼り用積層フィルムとして測定した場合に、下記に測定の詳細を示すJIS K6854−1に準拠して行われる90°剥離試験により、約0.01N/m以上、約0.05N/m以上、約0.1N/mの吸着力を有することができる。一方、約15N/m以下、約10N/m以下、約5N/m以下の吸着力を有することができる。
シリコーンゴム層の厚みとしては、吸着後の自重等による剥離等が生じなければ、特に限定されず、硬化後の厚みで、約30μm以下、約25μm以下、約20μm以下であることができ、一方、約0.7μm以上、約0.8μm以上、約1.0μm以上、さらにはうねりや凹凸のある表面上に平滑なシリコーンゴム層を形成するために、約2.0μm以上、約3.0μm以上、約5.0μm以上であることができる。
シリコーンゴム層は、基本的にその他の添加剤等を含まないが、必要であれば、下記プラスチックフィルム層に記載した添加剤などを含むことができる。
本開示に係るシリコーンゴム層は、当業者に知られている粘着付与剤、すなわち、例えば、室温における弾性率を下げることによってガラスの微小表面への追従性およびアンカー効果を上げるための物質を実質的に含まない。
しかし、シリコーンゴム層の耐候性、吸着性等を損なわなければ、特に制限なく一般に使用されている粘着付与剤を加えることができる。具体的には、粘着付与剤としては、例えば、MQレジンがあげられる。
MQレジンは、例えば、分子内にRSiO−(M体)およびSiO−(Q体)の構造を有する、通常、重量平均分子量が1万〜1.5万の固形樹脂であって、Q体1モルに対してM体が0.7〜1.1モルのものが使用される。シリコーン主剤等に混合溶解させた後に、硬化させることによって、使用できる。
本開示に係るシリコーンゴム層は、粘着付与剤を、重量で、約15%以下、約10%以下、約5%以下含むことができ、約0.1%以上、約1%以上含むことができる。なお、市販されている一般的な粘着剤は、通常、50重量%以上のMQレジン等の粘着付与剤を含有することが知られている。
シリコーンゴム層が、粘着付与剤を含む場合でも、シリコーンゴム層の厚み、粘着力等は、上記粘着付与剤のないシリコーンゴム層の所に記載した範囲に調整可能である。
通常、窓貼り用積層フィルムが相互に吸着させられて、シリコーンゴム層には、埃、塵等の付着物が付かないようになっていて、窓に良好に吸着できる。しかし、必要に応じて水や溶剤、界面活性剤等を窓またはシリコーンゴム層に噴霧などによって適用してから吸着させることも可能である。
本開示に係るプラスチックフィルム層の材質としては、特に制限はなく、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、フッ素樹脂等よりなるフィルムを用いることができる。
また、プラスチックフィルム層の構成は、必要に応じて、反射率を抑える等の目的で、共押出し等による任意の層数の多層構造をとってもよい。
これらの中でも、透明性、寸法安定性および経済性等の点でポリエステル、ポリカーボネート、アクリル系樹脂およびポリオレフィンが適する。さらに特に、透明性、経済性、耐候性、耐熱性、機械特性等の点で、ポリエステルフィルムが適する。ポリエステルフィルムの場合、特に制限なく、用途に応じて、一軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルム、あるいは無延伸ポリエステルフィルムなどを使用できる。
プラスチックフィルム層の厚みは、柔軟性上等の問題がなければ、特に限定されず、約200μm以下、約100μm以下、約50μm以下であることができ、約10μm以上、約20μm以上、約30μm以上であることができる。プラスチックフィルム層の厚みは、約30μm以上かつ約100μm以下であれば、窓への吸着の際の取り扱いが容易となり適する。
プラスチックフィルム層は、さらに必要に応じて、特に制限なく、帯電防止剤、 安定剤、潤滑剤、架橋剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、光線遮断剤、意匠を付与するため等の着色剤、蒸着等の加工時のハンドリングを良好なものとするための滑剤などを含有することができる。
プラスチックフィルム層では、例えば、赤外線吸収剤と紫外線吸収剤とを併用することにより、可視光線の透過率を下げずに、紫外線と赤外線の透過率を下げることができる。さらに、例えば、表面反射率を低下させた多層構造のプラスチックフィルム層と赤外線吸収剤および紫外線吸収剤とを組み合わせれば、可視光の透過率を上げて、赤外線および紫外線の透過率のみを下げたものとすることも可能である。
本開示にかかる積層フィルムは、プラスチックフィルム層の少なくとも片面に、赤外線、紫外線、可視光線等を反射する等の目的で、金属層および/または金属化合物層を有することができる。金属層を用いると、赤外線から紫外線まで全領域において、透過率がフラットとなったり、特定の波長に吸収を有したりすることなどが一般的に知られているため、用途に応じて、例えば、広範な種類の金属層を使用することができる。金属層を構成する金属化合物としては、Au、Ag、Cu、Al等の金属もしくは合金を使用することができる。コストと反射率の点から、Alまたはその合金が好適である。その他、金属層を構成する金属化合物として、一般に知られているITO(酸化インジュウムに数%の酸化錫を混合したもの)やATO(アンチモンドープ酸化スズ)等を用いてもよい。なお、必要に応じて金属物質を2種以上併用してもよい。
特に、プラスチックフィルム層と、シリコーンゴム層との間に金属層を有すると、金属層が、擦り等から保護されて好適である。また、金属層の、プラスチックフィルム層側とは反対の面には、金属層の酸化を防止する目的で防錆コート層があってもよい。
金属層の光線透過率は、約1%以上、約5%以上、約10%以上であることができ、約90%以下、約80%以下、約60%以下であることができるが、通常、10%〜40%や40%〜60%が適する場合もある。
金属層の加工法については、特に制限はなく、例えば、蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法など、金属薄膜を生成させる一般的に使用される方法により、行うことができる。また、意匠性付与など、必要な場合には、金属箔のドライラミネーションを用いることもできる。
積層フィルムは、例えば、装飾目的で、プラスチックフィルム層上のシリコーンゴム層側および/又はその反対側に単層また多層の印刷層を含むことができる。
印刷層の形成には、スクリーン、グラビア、オフセット、インクジェット、静電塗装などの知られた方法を用いることができる。市販されている多種の耐候性インクを適用する点では、スクリーン印刷を使用してもよい。印刷層は、例えば、プラスチックと金属層との間に位置すれば、摩擦などによる色落ちが少なくて適する。
逆に、シリコーンゴム層との反対側上に、印刷層を設ければ、例えば、窓に積層フィルムを貼り付ける直前に印刷することができ、タイムリーな、公告、商品の価格等の自由な印刷や装飾等を行うことが可能となる。
また、プラスチックフィルム層上に印刷する代わりに、プラスチックフィルム層中に模様パターン等を形成するように着色剤を含ませてもよい。
積層フィルムは、着色剤等を含む場合を除き、積層フィルム全体で、約10%以上、約30%以上、約40%以上の可視光線透過率を有することができ、約99.9%以下、約90%以下、約80%以下、約60%以下の可視光線透過率を有することができる。
積層フィルムは、シリコーンゴム層とプラスチック層などとの間の接着強度を上げる目的で、シリコーンゴム層とプラスチック層などとの間にコーティング層を有することができる。また、プラスチックフィルム層などへのシリコーンゴム層の適用性または接着性などを改良するために、適用前にプラスチックフィルム層などに、化学処理または放電処理を施してもよい。
積層フィルム最表面の耐スクラッチ性および/または防汚性を上げるために、プラスチックフィルム層の最表面や、プラスチックフィルム層の印刷層等の上に耐スクラッチ層および/または防汚層を設けることができる。耐スクラッチ層および/または防汚層を構成する樹脂としては、例えば、下記シリコーンゴム層の所に記載したのと同様の方法等により適用した、耐候性に優れる熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等を用いることができ、こうした樹脂としては、例えば、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂およびアクリルシリコーン樹脂等を挙げることができる。
耐スクラッチ層および/または防汚層は、適用により設ける代わりに、あらかじめ表面に耐スクラッチ層および/または防汚層を設けたプラスチックフィルム層を用いることもできる。
シリコーンゴム層の加工法としては、上記に記載したように、公知の方法によることができる。特に、プラスチックフィルム層上で、シリコーン主剤および硬化剤を、触媒によって、室温もしくは加熱下で硬化させることにより容易に形成することができる。
シリコーンゴムの、プラスチックフィルム層への適用は、任意の段階で行うことができる。シリコーン主剤の粘度が高い場合には、シリコーン主剤と架橋剤との反応に悪影響を与えなければ、酢酸エチルやトルエン等の一般的に使用される可溶性の有機溶剤を、特に制限なく用いて、粘度を調整することができる。
シリコーン主剤、架橋剤、触媒を含むシリコーン溶液の適用方法としては、任意の公知の方法が使用でき、例えば、ロッドコート法、コンマナイフコート法、ロールコート法、ブレードコーター法、スプレーコーター法、エアーナイフコート法、ディップコート法、キスコート法、バーコート法、ダイコート法、リバースロールコート法、オフセットグラビアコート法、マイヤバーコート法、グラビアコート法、リバースグラビアコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、含浸法、スピンコート法、及びカーテンコート法などを、単独または組合せて用いることができる。
プラスチックフィルム層上にシリコーン主剤等を含むシリコーン溶液を適用する際には、必要に応じて、接着性、適用性を向上させるための予備処理として、プラスチックフィルム層の表面に火炎処理、コロナ放電処理、プラズマ放電処理などの物理的表面処理を行ったり、プライマー等を適用したりすることにより、シリコーンゴム層と、プラスチックフィルム層との接着性を強固にすることができる。
プラスチックフィルム層へのシリコーン主剤、架橋剤、触媒を含むシリコーン溶液の適用は、上記に記載した適用方式によって、直接フィルムに適用してもよく、また、一度硬化用保護シート上に適用してある程度乾燥させた後、硬化用保護シートとプラスチックフィルム層とを貼り合せてシリコーンゴム層をプラスチックフィルム層に接着させてもよい。この時の硬化温度および硬化時間は、シリコーンゴムの充分な硬化が得られる条件であることが好ましい。
積層フィルムの90°剥離の測定:JIS K6854−1に準拠して行った。具体的には、室温室湿度下で、積層フィルムと同じ寸法の洗浄された窓用ガラス板の上に、長さ200mm、幅25mmの短冊状に裁断した積層フィルムを吸着させ、その上から2kgゴムローラーを1往復させて積層フィルムの全面を吸着させた。次に引張試験機(メーカー名:オリエンテック株式会社、品番:RTG−1225)に取り付けて、積層フィルムの一方を、50mm/分の速度で、フィルム面から90°の方向に引張り、引張り試験を5回行った値の平均値をもって吸着力または粘着力とした。
ゲル分率の測定:室温室湿度下で、0.5gの精密に秤量(W0(g)とする)した試料を200ccのトルエン中に24時間浸漬し、試料からトルエン溶解成分を溶出させた後で、不溶成分を取り出してアセトン洗浄した後で、この不溶成分を100℃に設定した真空乾燥機(メーカー名:ヤマト科学株式会社、型番:DP32)中で、0.1MPaの圧力下、1時間乾燥させ、この不溶成分の重量(W1(g)とする)を精密に秤量して、式:ゲル分率(%)=(W1/W0)×100により求めた。
被吸着物:本実施態様においては、サンプルより大きいサイズの、窓用ガラス(寸法:220mm角、厚み:3mm、メーカー名:旭硝子(株)、品番:FL3)、および窓用アクリル(寸法:220mm角、厚み:3mm、メーカー名:三菱レイヨン(株)、品番:アクリライト)を使用した。
粘着付与剤:粘着付与剤として、MQレジン(メーカー名:東レ・ダウコーニング(株)、品番:BY15−701A)を使用した。
積層体の製造方法:室温室湿度下において、シリコーン主剤(東レ・ダウコーニング(株)、SD7226(トルエン中シリコーンレジンの30重量%溶液))、シリコーン用硬化触媒含有架橋剤(東レ・ダウコーニング(株)、SRX212)、およびコーティングしやすくするための希釈剤として酢酸エチル(ゴードー(株)工業用グレード)を、それぞれ100:0.6:100(重量比)の比率で混合し、15重量%のシリコーンコーティング溶液を得た。次に、この溶液を、ハンドコートによりプラスチックフィルム層上に適用し、100℃で10分間(シリコーンゴム層の厚さが25μmの場合、30μmの場合には、さらに120℃で10分間)溶剤を蒸発させて硬化させ、シリコーンゴム層を有する積層フィルムを得た後に、2枚の積層フィルムを貼り合わせた後に、積層フィルムの積層体を200mm×200mm、および剥離試験用に25mm×200mmの各幅に断裁した。
実施例1
上記積層体の製造方法に従って、プラスチックフィルム層として50μm厚のPETフィルム(ルミラー 50S10(東レ(株)))を使用して、厚さが0.7μm、1.0μm、2.0μm、2.5μm、5.0μm、25μm、30μmのシリコーンゴム層を有する積層体を使用した。これら積層体を手で剥離した後の積層フィルムは、90°剥離試験でそれぞれ、0.5N/m、0.5N/m、0.5N/m、0.5N/m、0.5N/m、0.7N/m、0.7N/mの吸着力であり、ゲル分率は、すべてのサンプルにおいてほぼ等しく95%であった。
これらの200mm角の寸法を有するサンプルを、150mm角にカッターで裁断したところ、容易に同一寸法に裁断できた。それぞれの積層フィルムをアクリル製窓およびガラス製窓に吸着させたところ、シリコーンゴム層の厚さが、1.0μm〜30μmのものは、窓との界面に生じた気泡については、指でしごくことにより容易に除去が可能であり、実質的に外観上の不良無く良好に吸着した。10回貼り直しを行ったが、1回目と同様に、実質的に外観上の不良無く良好に吸着した。その後、積層フィルムを剥離したところ、目視による観察では、アクリル、ガラスともに被吸着面上に、吸着かす、吸着跡等を残さずに、きれいに剥離した。
実施例2
実施例1のフィルムで、シリコーンゴムの厚さを5.0μmとしたものを3枚使用し、2枚はシリコーンゴム層で貼り合わせ、さらに1枚を一方の積層フィルムのPET層面に貼り合わせた他は、実施例1と同じ手順で行ったところ、裁断性、吸着性、吸着後等の目視観察の結果等は、実施例1と同様に良好であった。
実施例3
実施例1において、シリコーンゴムの厚さを5.0μmとし、温度60℃湿度95%RHで168時間保存した後に、実施例1と同様に試験を行い、シリコーンゴム層を手で剥離して目視で観察したところ、2枚の窓貼り用積層フィルムのシリコーンゴム層の剥がれは確認されず、埃等の付着は無かった。また裁断性、吸着性、吸着後等の目視観察の結果等は、実施例1と同様に良好であった。
比較例1
比較例に係る積層フィルムとして、厚さを5.0μmとし、2枚の積層フィルムを貼り合わせた積層体とせずに、上記[積層体の製造方法]に従って作成した1枚の積層フィルムに保護シートを積層させた1枚の比較例用積層フィルムを作成した。このフィルムを用いて、実施例1と同様に行ったところ、裁断性、吸着性、吸着後等の目視観察の結果等は、実施例1と同様に良好であったものの、裁断後に保護シートがゴミとして残り、処分を要した。
上記から明らかなように、実施例に示した本実施態様に係る窓貼り用積層フィルムは、窓に容易に吸着でき、さらに良好な吸着・剥がし性を有するのみならず、剥がした後もシリコーンゴム層の残りや吸着跡がない優れた効果を奏するものである。
1、3および5 プラスチックフィルム層
2、4および6 シリコーンゴム層
21、41および61 吸着面

Claims (4)

  1. プラスチックフィルム層と窓との吸着面を有するシリコーンゴム層とを含む2枚の窓貼り用積層フィルムを、前記シリコーンゴム層で相互に吸着させた、積層体。
  2. 前記いずれかまたは両方のプラスチックフィルム層上のシリコーンゴム層と反対側に、さらに窓貼り用積層フィルムを、シリコーンゴム層を介して吸着させた、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記シリコーンゴム層は、ゲル分率が90%以上である、請求項1〜2のいずれか一項に記載の積層体。
  4. 前記シリコーンゴム層の厚さは、0.7μm〜30μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層体。
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