JP2015011860A - 酸化物超電導線材とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】酸化物超電導材の幅寸法公差を少なく、水分の侵入を抑制できる構造として内部酸化物超電導材の劣化を防止する酸化物超電導線材とその製造方法の提供する。
【解決手段】テープ状の基材3の表面上に中間層4と酸化物超電導層1と保護層6を備えてテープ状の酸化物超電導導体Aが構成され、該酸化物超電導導体の周囲に金属テープ2Aからなる金属安定化層2が前記テープ状の酸化物超電導導体の保護層側と両側面側を覆い基材裏面側の少なくとも一部を覆うように形成され、前記金属安定化層の内面側に内側低融点金属層7a、外側に外側低融点金属層7bが形成され、前記金属安定化層が前記内側低融点金属層により前記酸化物超電導導体に接合され、前記金属安定化層の両外側面部分が研磨されて外側低融点金属層の一部または全部が除去され、前記金属安定化層の両外側面部分を露出させた研磨面が形成される。
【選択図】図1
【解決手段】テープ状の基材3の表面上に中間層4と酸化物超電導層1と保護層6を備えてテープ状の酸化物超電導導体Aが構成され、該酸化物超電導導体の周囲に金属テープ2Aからなる金属安定化層2が前記テープ状の酸化物超電導導体の保護層側と両側面側を覆い基材裏面側の少なくとも一部を覆うように形成され、前記金属安定化層の内面側に内側低融点金属層7a、外側に外側低融点金属層7bが形成され、前記金属安定化層が前記内側低融点金属層により前記酸化物超電導導体に接合され、前記金属安定化層の両外側面部分が研磨されて外側低融点金属層の一部または全部が除去され、前記金属安定化層の両外側面部分を露出させた研磨面が形成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、酸化物超電導線材とその製造方法に関する。
RE−123系酸化物超電導体(REBa2Cu3O7−X:REは希土類元素)は、液体窒素温度で超電導性を示し、電流損失が低いため、これを超電導線材に加工して電力供給用の超電導導体あるいは超電導コイルを製造することがなされている。この酸化物超電導体を線材に加工するための方法として、金属テープからなる基板上に中間層を介し酸化物超電導層を形成し、この酸化物超電導層の上に金属安定化層を形成した構造が採用されている。
従来一般的な酸化物超電導線材として、前記基材上に中間層を介し形成した酸化物超電導層上に薄い銀の保護層を形成し、その上に銅などの良導電性金属材料からなる厚い安定3化層を設けた構造が採用されている。前記銀の保護層は、酸化物超電導層を酸素熱処理する際に酸素量の変動を調節する目的のためにも設けられており、銅の保護層は、酸化物超電導層が超電導状態から常電導状態に遷移しようとしたとき、該酸化物超電導層に流れている電流を転流させるバイパスとして機能させるために設けられている。
銅の保護層で酸化物超電導層を覆う構成の酸化物超電導線材の一例として、金属テープからなる補強テープ線によってテープ状の基材とその上の酸化物超電導層及び保護層を横断面C字型に包み込むように覆った構造が提案されている(特許文献1参照)。
ところで、RE−123系酸化物超電導体の特定組成のものは水分により劣化しやすく、酸化物超電導線材を水分の多い環境に保管した場合、あるいは、酸化物超電導線材に水分を付着させたまま放置した場合、酸化物超電導層に水分が浸入すると、超電導特性が低下する要因となるおそれがある。従って、酸化物超電導線材の長期的信頼性を確保するためには、酸化物超電導層の全周を何らかの層で保護する構造を採用する必要がある。
上述のRE−123系酸化物超電導線材は、金属テープの基材上に中間層を介し酸化物超電導層を積層し、薄い銀の保護層を積層しているが、この保護層は酸素熱処理時の酸素量変動を調節できるように薄く形成されるので、ピンホールが存在している場合がある。また、銀の保護層はスパッタ法などの成膜法により形成されているため、長尺の超電導線材を製造する場合に剥離や欠けなどを生じ易い問題がある。更に、酸化物超電導層の表面を銀の保護層で覆ってはいるものの、酸化物超電導層の側面側を何らかの層で覆っている訳ではないので、側面側からの水分の浸入に対策を講じる必要がある。
このため、上述の特許文献1に示す如く折り曲げた金属テープで酸化物超電導線材を囲む構造が有望と思われる。ところが、テープ状の酸化物超電導線材を金属テープなどで取り囲み、酸化物超電導線材と金属テープとの間に半田層を設けて両者を一体化しようとした場合、以下に説明する問題を生じることがあった。
半田で固定する構造の場合、金属テープと酸化物超電導線材の界面の半田密着性が問題となり、長尺の超電導線材の全長において、わずかでも隙間が生じているとその隙間部分から水分の浸入を許すおそれがある。このため、十分な量の半田を半田めっき層として予め金属テープに付着形成し、この金属テープを折り曲げ加工して酸化物超電導線材を覆う必要がある。ところが、金属テープに形成する半田量が多すぎると、金属テープの折り曲げ部分やエッジ部分において半田が外側にだれる部分を生じ易く、半田が、ばりのように外側に突出して固着することで凹凸部分が形成され、酸化物超電導線材の幅寸法公差が大きくばらつく問題がある。
半田で固定する構造の場合、金属テープと酸化物超電導線材の界面の半田密着性が問題となり、長尺の超電導線材の全長において、わずかでも隙間が生じているとその隙間部分から水分の浸入を許すおそれがある。このため、十分な量の半田を半田めっき層として予め金属テープに付着形成し、この金属テープを折り曲げ加工して酸化物超電導線材を覆う必要がある。ところが、金属テープに形成する半田量が多すぎると、金属テープの折り曲げ部分やエッジ部分において半田が外側にだれる部分を生じ易く、半田が、ばりのように外側に突出して固着することで凹凸部分が形成され、酸化物超電導線材の幅寸法公差が大きくばらつく問題がある。
酸化物超電導線材に通常要求される寸法公差として金属テープで覆っていない元の酸化物超電導線材の幅に対し±0.1mmがJIS規格として知られているため、金属テープのエッジ部分などに半田が、ばりのように付着して凹凸部分を形成している場合、寸法公差を守ることが難しい問題がある。
また、金属テープのエッジ部分に半田による凹凸部分が存在している場合、その形状を制御することは困難であり、後工程において酸化物超電導線材の表面に電極付けを行う場合に問題を生じることがある。例えば、エッジ部分に既に突出するように付着されている半田によって酸化物超電導線材の側面側や裏面側に電極付けに用いる半田が流れてしまい、半田付け作業性が悪くなる問題がある。
また、半田を構成する錫がテープ状の酸化物超電導線材の両側面側に厚く存在していると、液体窒素などにより低温に冷却して使用する酸化物超電導線材において錫の脆化が起こり易くなり、防水性能が低下するおそれがある。
また、金属テープのエッジ部分に半田による凹凸部分が存在している場合、その形状を制御することは困難であり、後工程において酸化物超電導線材の表面に電極付けを行う場合に問題を生じることがある。例えば、エッジ部分に既に突出するように付着されている半田によって酸化物超電導線材の側面側や裏面側に電極付けに用いる半田が流れてしまい、半田付け作業性が悪くなる問題がある。
また、半田を構成する錫がテープ状の酸化物超電導線材の両側面側に厚く存在していると、液体窒素などにより低温に冷却して使用する酸化物超電導線材において錫の脆化が起こり易くなり、防水性能が低下するおそれがある。
本発明は、以上のような従来の背景に鑑みなされたもので、酸化物超電導線材の幅寸法公差が少なく、水分の浸入を抑制できる構造として内部の酸化物超電導層を劣化させないようにした酸化物超電導線材を提供することを目的とする。また、超電導コイル用などのために酸化物超電導線材をコイル状に巻き付ける場合、巻き乱れを生じ難い酸化物超電導線材を提供することを目的とする。
本発明の酸化物超電導線材は、テープ状の基材の表面上に中間層と酸化物超電導層と保護層を備えてテープ状の酸化物超電導導体が構成され、該酸化物超電導導体の周囲に金属テープからなる金属安定化層が前記テープ状の酸化物超電導導体の保護層側と両側面側を覆い基材裏面側の少なくとも一部を覆うように形成され、前記金属安定化層の内面側に内側低融点金属層、外側に外側低融点金属層が形成され、前記金属安定化層が前記内側低融点金属層により前記酸化物超電導導体に接合され、前記金属安定化層の両外側面部分が研磨されて外側低融点金属層の一部または全部が除去され、前記金属安定化層の両外側面部分を露出させた研磨面が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、酸化物超電導導体を取り囲む金属テープからなる金属安定化層の両外側面側の外側低融点金属層を除去して研磨面を形成した構造であるので、酸化物超電導線材の両側面を構成する金属安定化層の両外側面部分に低融点金属のばりなどに起因する凹凸部分を生じない。このため、酸化物超電導線材としての幅公差を小さくできる。従って、超電導コイルを構成するためにコイル加工した場合であっても巻き乱れの生じ難い酸化物超電導線材を提供できる。
また、酸化物超電導導体とその周囲の金属テープからなる金属安定化層との間に設けられている内側低融点金属層が酸化物超電導導体の周囲を覆う構造となっているので、金属安定化層で囲われた酸化物超電導導体の内側に位置する酸化物超電導層に対し外部からの水分の浸入を防止でき、水分による劣化を生じ難い酸化物超電導線材を提供することができる。
また、酸化物超電導導体とその周囲の金属テープからなる金属安定化層との間に設けられている内側低融点金属層が酸化物超電導導体の周囲を覆う構造となっているので、金属安定化層で囲われた酸化物超電導導体の内側に位置する酸化物超電導層に対し外部からの水分の浸入を防止でき、水分による劣化を生じ難い酸化物超電導線材を提供することができる。
本発明の酸化物超電導線材において、前記研磨面に低融点金属層の残留層が形成された構成にしても良い。
金属安定化層外面側の両側面部分に外側低融点金属層が研磨により除去されて一部残留層として残っていても幅公差に影響を与えない程度であれば幅交差を抑えるという面で問題が生じない。
金属安定化層外面側の両側面部分に外側低融点金属層が研磨により除去されて一部残留層として残っていても幅公差に影響を与えない程度であれば幅交差を抑えるという面で問題が生じない。
本発明の酸化物超電導線材において、前記研磨面に外側低融点金属層を構成する元素と前記金属安定化層を構成する元素の合金からなる残留合金層が形成された構成にしても良い。
外側低融点金属層を研磨により除去した構造の場合、外側低融点金属層の一部が金属安定化層を構成する金属と一部合金化する場合があり、この場合、外側低融点金属層を研磨により除去した場合に残留合金層の一部が残っていても、残留合金層は薄いので幅交差に影響はない。
外側低融点金属層を研磨により除去した構造の場合、外側低融点金属層の一部が金属安定化層を構成する金属と一部合金化する場合があり、この場合、外側低融点金属層を研磨により除去した場合に残留合金層の一部が残っていても、残留合金層は薄いので幅交差に影響はない。
本発明の酸化物超電導線材において、前記研磨面に残留されている外側低融点金属層の厚さが2μm以下であることが好ましい。
金属安定化層の両側面の研磨面に残留されている外側低融点金属層の厚さが2μm以下であれば、コイル加工時に巻き乱れを生じるおそれが少なく、寸法精度の良好な酸化物超電導線材を提供できるとともに、低温に冷却した場合に低融点金属の脆化が伝搬するおそれがない。特に、低融点金属が錫を含む半田であるならば、錫の低温脆化が仮に生じても他の低融点金属に伝搬しないので、低融点金属の脆化の進行を抑制できる。このため、金属安定化層の内部側に存在する低融点金属層に低温脆化の影響が及ぶおそれが無い。
金属安定化層の両側面の研磨面に残留されている外側低融点金属層の厚さが2μm以下であれば、コイル加工時に巻き乱れを生じるおそれが少なく、寸法精度の良好な酸化物超電導線材を提供できるとともに、低温に冷却した場合に低融点金属の脆化が伝搬するおそれがない。特に、低融点金属が錫を含む半田であるならば、錫の低温脆化が仮に生じても他の低融点金属に伝搬しないので、低融点金属の脆化の進行を抑制できる。このため、金属安定化層の内部側に存在する低融点金属層に低温脆化の影響が及ぶおそれが無い。
本発明の酸化物超電導線材の製造方法において、テープ状の基材の表面上に酸化物超電導層と保護層を備えてなるテープ状の酸化物超電導導体に対し、この酸化物超電導導体より幅広で両面に低融点金属層を備えた金属テープを用い、この金属テープで前記酸化物超電導導体の保護層側と両側面側と基材裏面側の少なくとも端縁側とを覆うように前記金属テープを折り曲げて前記酸化物超電導導体を覆った後、前記低融点金属層を加熱溶融させて前記酸化物超電導導体に前記金属テープを接合し、次いで前記酸化物超電導導体の両側面側を覆った前記金属テープの両外側面部分を研磨して両外側面部分に存在している低融点金属層の一部又は全部を除去して研磨面を形成し金属安定化層を形成する。
本発明の製造方法によれば、酸化物超電導線材の両側面を構成する金属安定化層の両側面部分に低融点金属のばりなどに起因する凹凸部分を生じていない酸化物超電導線材を提供できる。また、両側面に低融点金属による凹凸部分を有していないので、コイル加工した場合であっても巻き乱れの生じ難い酸化物超電導線材を提供できる。
本発明の酸化物超電導線材の製造方法において、前記金属テープの両外側面部分に存在している低融点金属層を研磨により除去することで金属安定化層の両外側面部分に残留する低融点金属層の厚さを2μm以下とすることが好ましい。
金属安定化層の両外側面側に存在する低融点金属層の厚さを2μm以下とするならば、コイル加工時に巻き乱れを生じるおそれが少なく、寸法精度の良好な酸化物超電導線材を提供できるとともに、低温に冷却した場合に低融点金属層が脆化しても低融点金属層の脆化が他の部分の低融点金属層に伝搬しない。
金属安定化層の両外側面側に存在する低融点金属層の厚さを2μm以下とするならば、コイル加工時に巻き乱れを生じるおそれが少なく、寸法精度の良好な酸化物超電導線材を提供できるとともに、低温に冷却した場合に低融点金属層が脆化しても低融点金属層の脆化が他の部分の低融点金属層に伝搬しない。
本発明によれば、酸化物超電導導体を取り囲む金属テープからなる金属安定化層の両外側面側の外側低融点金属層を除去して研磨面とされた構造であり、酸化物超電導線材の両側面を構成する金属安定化層の両外側面部分に低融点金属のばりなどに起因する凹凸部分を生じないので、金属テープの金属安定化層で覆った構成の酸化物超電導線材としての幅公差を小さくすることができる。このため、超電導コイルを構成するためコイル加工した場合であっても巻き乱れの生じ難い酸化物超電導線材を提供できる。
また、酸化物超電導導体とその周囲の金属テープからなる金属安定化層との間に設けられている内側低融点金属層が酸化物超電導導体の周囲を覆っている構造となっているので、金属安定化層で囲われた酸化物超電導導体の内側に位置する酸化物超電導層に対し外部からの水分の浸入を防止でき、水分による劣化を生じ難い酸化物超電導線材を提供することができる。
また、酸化物超電導導体とその周囲の金属テープからなる金属安定化層との間に設けられている内側低融点金属層が酸化物超電導導体の周囲を覆っている構造となっているので、金属安定化層で囲われた酸化物超電導導体の内側に位置する酸化物超電導層に対し外部からの水分の浸入を防止でき、水分による劣化を生じ難い酸化物超電導線材を提供することができる。
以下、本発明に係る酸化物超電導線材について、図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る第1実施形態の酸化物超電導線材の一部を断面とした斜視図であり、この実施形態の酸化物超電導線材Aは、内部に設けられたテープ状の酸化物超電導導体1を銅などの導電材料製の金属テープからなる金属安定化層2で覆って構成されている。
この例の酸化物超電導導体1は、図2に示すようにテープ状の基材3の上方に、中間層4と酸化物超電導層5と保護層6をこの順に積層してなる。
前記基材3は、可撓性を有する超電導線材とするためにテープ状であることが好ましく、耐熱性の金属からなるものが好ましい。各種耐熱性金属の中でも、ニッケル合金からなることが好ましい。なかでも、市販品であれば、ハステロイ(米国ヘインズ社製商品名)が好適である。基材3の厚さは、通常は、10〜500μmである。また、基材3として、ニッケル合金に集合組織を導入した配向Ni−W合金テープ基材等を適用することもできる。
図1は本発明に係る第1実施形態の酸化物超電導線材の一部を断面とした斜視図であり、この実施形態の酸化物超電導線材Aは、内部に設けられたテープ状の酸化物超電導導体1を銅などの導電材料製の金属テープからなる金属安定化層2で覆って構成されている。
この例の酸化物超電導導体1は、図2に示すようにテープ状の基材3の上方に、中間層4と酸化物超電導層5と保護層6をこの順に積層してなる。
前記基材3は、可撓性を有する超電導線材とするためにテープ状であることが好ましく、耐熱性の金属からなるものが好ましい。各種耐熱性金属の中でも、ニッケル合金からなることが好ましい。なかでも、市販品であれば、ハステロイ(米国ヘインズ社製商品名)が好適である。基材3の厚さは、通常は、10〜500μmである。また、基材3として、ニッケル合金に集合組織を導入した配向Ni−W合金テープ基材等を適用することもできる。
中間層4は、以下に説明する拡散防止層及びベッド層と配向層とキャップ層からなる構造を一例として適用できる。
配向層の下地とするのは、以下に説明する拡散防止層とベッド層の複層構造あるいは、これらのうちどちらか1層からなる構造とすることができる。
拡散防止層を設ける場合、窒化ケイ素(Si3N4)、酸化アルミニウム(Al2O3、「アルミナ」とも呼ぶ)、あるいは、GZO(Gd2Zr2O7)等から構成される単層構造あるいは複層構造の層が望ましく、厚さは例えば10〜400nmである。
ベッド層を設ける場合、ベッド層は、耐熱性が高く、界面反応性を低減し、その上に配される膜の配向性を得るために用いる。このようなベッド層は、例えば、イットリア(Y2O3)などの希土類酸化物であり、より具体的には、Er2O3、CeO2、Dy2O3、Ho2O3、La2O3等を例示することができ、これらの材料からなる単層構造あるいは複層構造を採用できる。ベッド層の厚さは例えば10〜100nmである。また、拡散防止層とベッド層の結晶性は特に問われないので、通常のスパッタ法等の成膜法により形成すれば良い。
配向層の下地とするのは、以下に説明する拡散防止層とベッド層の複層構造あるいは、これらのうちどちらか1層からなる構造とすることができる。
拡散防止層を設ける場合、窒化ケイ素(Si3N4)、酸化アルミニウム(Al2O3、「アルミナ」とも呼ぶ)、あるいは、GZO(Gd2Zr2O7)等から構成される単層構造あるいは複層構造の層が望ましく、厚さは例えば10〜400nmである。
ベッド層を設ける場合、ベッド層は、耐熱性が高く、界面反応性を低減し、その上に配される膜の配向性を得るために用いる。このようなベッド層は、例えば、イットリア(Y2O3)などの希土類酸化物であり、より具体的には、Er2O3、CeO2、Dy2O3、Ho2O3、La2O3等を例示することができ、これらの材料からなる単層構造あるいは複層構造を採用できる。ベッド層の厚さは例えば10〜100nmである。また、拡散防止層とベッド層の結晶性は特に問われないので、通常のスパッタ法等の成膜法により形成すれば良い。
配向層は、その上に形成する酸化物超電導層5の結晶配向性を制御するバッファー層として機能し、酸化物超電導層と格子整合性の良い金属酸化物からなることが好ましい。配向層の好ましい材質として具体的には、Gd2Zr2O7、MgO、ZrO2−Y2O3(YSZ)、SrTiO3、CeO2、Y2O3、Al2O3、Gd2O3、Zr2O3、Ho2O3、Nd2O3等の金属酸化物を例示できる。配向層は、単層でも良いし、複層構造でも良い。
配向層をIBAD(Ion-Beam-Assisted Deposition)法により良好な2軸配向性で成膜するならば、キャップ層の結晶配向性を良好にすることができ、その上に成膜する酸化物超電導層5の結晶配向性を良好にして優れた超電導特性を発揮できる。
キャップ層は、上述の配向層の表面に成膜されて結晶粒が面内方向に自己配向し得る材料からなり、具体的には、CeO2、Y2O3、Al2O3、Gd2O3、ZrO2、YSZ、Ho2O3、Nd2O3、LaMnO3等からなる。
中でもCeO2層は、PLD法(パルスレーザー蒸着法)、スパッタリング等により大きな成膜速度で形成でき、良好な結晶配向性を得ることができる。キャップ層の膜厚は50〜5000nm、好ましくは300〜800nm程度の範囲に形成できる。
配向層をIBAD(Ion-Beam-Assisted Deposition)法により良好な2軸配向性で成膜するならば、キャップ層の結晶配向性を良好にすることができ、その上に成膜する酸化物超電導層5の結晶配向性を良好にして優れた超電導特性を発揮できる。
キャップ層は、上述の配向層の表面に成膜されて結晶粒が面内方向に自己配向し得る材料からなり、具体的には、CeO2、Y2O3、Al2O3、Gd2O3、ZrO2、YSZ、Ho2O3、Nd2O3、LaMnO3等からなる。
中でもCeO2層は、PLD法(パルスレーザー蒸着法)、スパッタリング等により大きな成膜速度で形成でき、良好な結晶配向性を得ることができる。キャップ層の膜厚は50〜5000nm、好ましくは300〜800nm程度の範囲に形成できる。
酸化物超電導層5は通常知られている組成の酸化物超電導体からなるものを広く適用することができ、REBa2Cu3Oy(REはY、La、Nd、Sm、Er、Gd等の希土類元素を表す)なる材質のもの、具体的には、Y123(YBa2Cu3Oy)又はGd123(GdBa2Cu3Oy)を例示することができる。また、その他の酸化物超電導体、例えば、Bi2Sr2Can−1CunO4+2n+δなる組成等に代表される臨界温度の高い他の酸化物超電導体からなるものを用いても良いのは勿論である。酸化物超電導層5の厚みは、0.5〜5μm程度であって、均一な厚みであることが好ましい。
酸化物超電導層5は高温超電導体として公知のもので良く、具体的には、REBa2Cu3Oy(REはSc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luのうち、1種または2種以上の希土類元素を示す)なる材質のものを例示できる。この酸化物超電導層5として、Y123(YBa2Cu3O7−X)又はGd123(GdBa2Cu3O7−X)などを例示できる。
酸化物超電導層5は、スパッタ法、真空蒸着法、レーザー蒸着法、電子ビーム蒸着法、化学気相成長法(CVD法)等の物理的蒸着法、熱塗布分解法(MOD法)等で積層することができ、なかでも生産性の観点から、PLD(パルスレーザー蒸着)法、TFA−MOD法(トリフルオロ酢酸塩を用いた有機金属堆積法、塗布熱分解法)又はCVD法を用いることができる。酸化物超電導層5の厚みは、0.5〜5μm程度であって、均一な厚みであることが好ましい。
酸化物超電導層5は、スパッタ法、真空蒸着法、レーザー蒸着法、電子ビーム蒸着法、化学気相成長法(CVD法)等の物理的蒸着法、熱塗布分解法(MOD法)等で積層することができ、なかでも生産性の観点から、PLD(パルスレーザー蒸着)法、TFA−MOD法(トリフルオロ酢酸塩を用いた有機金属堆積法、塗布熱分解法)又はCVD法を用いることができる。酸化物超電導層5の厚みは、0.5〜5μm程度であって、均一な厚みであることが好ましい。
保護層6はAgまたはAg合金などの良電導性かつ酸化物超電導層5と接触抵抗が低くなじみの良い層として形成される。なお、保護層6をAgまたはAg合金から構成する理由として、酸化物超電導層5に酸素をドープする酸素アニール工程において酸素を酸化物超電導層5側に透過し易くする点を挙げることができる。成膜法により製造する酸化物超電導層の母物質は絶縁体であるが、酸素アニール処理により酸素を取り込むことで結晶構造の整った酸化物超電導層となり、超電導特性を示す。保護層6を成膜するには、スパッタ法などの成膜法を採用し、その厚さを1〜30μm程度に形成できる。
前記酸化物超電導導体1において、保護層6の表面と両側面、及びその下の酸化物超電導積層5の両側面、中間層4の両側面、基材3の両側面を覆うとともに、基材3の裏面側の両端部3aを覆うように導電性材料製の金属テープからなる金属安定化層2が設けられている。
金属安定化層2は、一例として導電性の金属材料からなり、酸化物超電導層5が超電導状態から常電導状態に転移した時に、保護層6とともに、電流を転流するバイパスとして機能する。金属安定化層2を構成する材料としては、導電性を有するものであればよく、特に限定されないが、銅、黄銅(Cu−Zn合金)、Cu−Ni合金等の銅合金、Al、Cu−Al合金等の比較的安価な材質からなるものを用いることが好ましく、中でも高い導電性を有し、安価であることがら銅からなることが好ましい。なお、酸化物超電導線材Aを超電導限流器用途に使用する場合、金属安定化層2は高抵抗金属材料より構成され、例えば、Ni−Cr等のNi系合金などからなる。金属安定化層2の厚さは特に限定されず、適宜調整可能であるが、50〜300μmとすることが好ましい。
金属安定化層2は、一例として導電性の金属材料からなり、酸化物超電導層5が超電導状態から常電導状態に転移した時に、保護層6とともに、電流を転流するバイパスとして機能する。金属安定化層2を構成する材料としては、導電性を有するものであればよく、特に限定されないが、銅、黄銅(Cu−Zn合金)、Cu−Ni合金等の銅合金、Al、Cu−Al合金等の比較的安価な材質からなるものを用いることが好ましく、中でも高い導電性を有し、安価であることがら銅からなることが好ましい。なお、酸化物超電導線材Aを超電導限流器用途に使用する場合、金属安定化層2は高抵抗金属材料より構成され、例えば、Ni−Cr等のNi系合金などからなる。金属安定化層2の厚さは特に限定されず、適宜調整可能であるが、50〜300μmとすることが好ましい。
前記金属安定化層2の表面と裏面の両方には低融点金属層(半田層)7が形成されている。
金属安定化層2と低融点金属層7について詳しく説明すると、金属安定化層2は、横断面略C字型に折り曲げられ、表面壁2aと側壁2bと裏面壁2c、2cとからなり、酸化物超電導導体1の保護層6側から基材3の裏面両端部3aまでが金属安定化層2により覆われている。即ち、保護層6の表面と両側面、酸化物超電導層5の両側面、中間層4の両側面、基材3の両側面、基材3の裏面両端部3aが金属安定化層2に覆われている。
前記金属安定化層2の内面側全面に内側低融点金属層7aが形成され、酸化物超電導導体1の周面のうち、金属安定化層2により囲まれている部分が前記内側低融点金属層7aにより覆われている。また、金属安定化層2の表面壁2aの外面側に第1の外側低融点金属層7bが形成され、金属安定化層2の側壁2bの外面側に低融点金属層を研磨により除去して側壁2bの外面を露出させた研磨面2eが形成され、金属安定化層2の裏面壁2c、2cの外面側に第2の外側低融点金属層7dが形成されている。
金属安定化層2と低融点金属層7について詳しく説明すると、金属安定化層2は、横断面略C字型に折り曲げられ、表面壁2aと側壁2bと裏面壁2c、2cとからなり、酸化物超電導導体1の保護層6側から基材3の裏面両端部3aまでが金属安定化層2により覆われている。即ち、保護層6の表面と両側面、酸化物超電導層5の両側面、中間層4の両側面、基材3の両側面、基材3の裏面両端部3aが金属安定化層2に覆われている。
前記金属安定化層2の内面側全面に内側低融点金属層7aが形成され、酸化物超電導導体1の周面のうち、金属安定化層2により囲まれている部分が前記内側低融点金属層7aにより覆われている。また、金属安定化層2の表面壁2aの外面側に第1の外側低融点金属層7bが形成され、金属安定化層2の側壁2bの外面側に低融点金属層を研磨により除去して側壁2bの外面を露出させた研磨面2eが形成され、金属安定化層2の裏面壁2c、2cの外面側に第2の外側低融点金属層7dが形成されている。
また、金属安定化層2の裏面壁2c、2cの先端縁側には低融点金属からなる被覆部7cが形成され、この被覆部7cが裏面壁2cの先端縁から若干膨出するように肉厚に形成され、金属安定化層2の裏面壁2cの先端部と基材3の裏面との間の隙間を閉じるように設けられている。
内側低融点金属層7aは、金属安定化層2と酸化物超電導導体1の間を埋めるようにこれらの間に形成されている。また、前記基材3の裏面側幅方向中央部は金属安定化層2の裏面壁2c、2cにより覆われていない領域であるので、基材3の裏面中央部上であって金属安定化層2の裏面壁2c、2c間には溝部2dが設けられている。
内側低融点金属層7aは、金属安定化層2と酸化物超電導導体1の間を埋めるようにこれらの間に形成されている。また、前記基材3の裏面側幅方向中央部は金属安定化層2の裏面壁2c、2cにより覆われていない領域であるので、基材3の裏面中央部上であって金属安定化層2の裏面壁2c、2c間には溝部2dが設けられている。
前記研磨面2eは以下のように形成されている。図1に示すように横断面C字状に曲げ加工して金属安定化層2とする前の金属テープの状態で表裏両面に溶融半田層を形成しておき、金属テープを図1に示すように横断面C字状に曲げ加工した後、両側面を研磨し、両側面の低融点金属層を除去することで形成された面である。従って、研磨の状態によっては一部に低融点金属層が残留層2fとして残っていても差し支えない。また、金属テープの外面に溶融半田層を形成した際、溶融半田層の形成温度に応じて金属安定化層2表面の構成元素との合金化がなされ、合金層が形成されている場合がある。この場合、研磨面2eには合金層の一部が残留することがあるので、このような残留合金層2gが残留した研磨面2eであっても差し支えない。勿論、研磨面2eに残留層2fや残留合金層2gが全くない研磨面であっても良い。
テープ状の酸化物超電導線材Aにおいて、その両側面に位置する金属安定化層2の表面部分を研磨面2eとして低融点金属層を除去している研磨面2eであるならば、研磨面2eに低融点金属の残留物によるだれや凸部に起因する凹凸部分は既に除去されているので、幅交差の小さい幅方向寸法精度の高い酸化物超電導線材Aを提供できる。
このように幅交差の小さい酸化物超電導線材Aをコイル巻き加工する場合、形成された超電導コイルに大きな段差を生じることがなく、コイル巻き加工時の巻き乱れも生じ難い特徴を有する。
なお、金属テープを曲げ加工して金属安定化層2を形成後、両外側面を研磨して酸化物超電導線材Aを製造する方法については後に説明する。
このように幅交差の小さい酸化物超電導線材Aをコイル巻き加工する場合、形成された超電導コイルに大きな段差を生じることがなく、コイル巻き加工時の巻き乱れも生じ難い特徴を有する。
なお、金属テープを曲げ加工して金属安定化層2を形成後、両外側面を研磨して酸化物超電導線材Aを製造する方法については後に説明する。
前述の低融点金属層7(7a、7b、7c、7d)は、この実施形態では半田から形成されているが、低融点金属として、融点150〜400℃の金属、例えば、Sn、Sn合金、インジウム等からなるものでも良い。半田を用いる場合、Sn−Pb系、Pb−Sn−Sb系、Sn−Pb−Bi系、Bi−Sn系、Sn−Cu系、Sn−Pb−Cu系、Sn−Ag系などのいずれの半田を用いても良い。なお、低融点金属層7を溶融させる場合、その融点が高いと、酸化物超電導層5の超電導特性に悪影響を及ぼすので、低融点金属層7の融点は低い方が好ましく、この点、融点350℃以下、より好ましくは150〜300℃前後の融点を有する材料が望ましい。
低融点金属層7の厚さは1μm〜10μmの範囲が好ましく、1μm〜6μmの範囲がより好ましい。低融点金属層7の厚さが1μm未満の場合、酸化物超電導導体1と金属安定化層2の間の隙間を完全に充填できずに隙間を生じるおそれがあり、更に、低融点金属を溶融させている間に低融点金属層7の構成元素が拡散して金属安定化層2とAgの保護層6との間に合金層を生成してしまうおそれがある。逆に、低融点金属層7を10μm超えの厚さに形成すると、ロールにより加熱加圧して低融点金属を溶融し、低融点金属により一体化する際、金属安定化層2の裏面壁2cの先端側から外側にはみ出す低融点金属の量が多くなり、被覆部7cの厚さが必要以上に大きくなる結果、酸化物超電導線材Aの巻回時に巻き乱れを生じる原因となる可能性が高くなる。なお、ロールによる加熱加圧工程においては、条件や位置によって10〜20μmも溶融半田がはみ出す場合がある。
低融点金属層7の厚さは1μm〜10μmの範囲が好ましく、1μm〜6μmの範囲がより好ましい。低融点金属層7の厚さが1μm未満の場合、酸化物超電導導体1と金属安定化層2の間の隙間を完全に充填できずに隙間を生じるおそれがあり、更に、低融点金属を溶融させている間に低融点金属層7の構成元素が拡散して金属安定化層2とAgの保護層6との間に合金層を生成してしまうおそれがある。逆に、低融点金属層7を10μm超えの厚さに形成すると、ロールにより加熱加圧して低融点金属を溶融し、低融点金属により一体化する際、金属安定化層2の裏面壁2cの先端側から外側にはみ出す低融点金属の量が多くなり、被覆部7cの厚さが必要以上に大きくなる結果、酸化物超電導線材Aの巻回時に巻き乱れを生じる原因となる可能性が高くなる。なお、ロールによる加熱加圧工程においては、条件や位置によって10〜20μmも溶融半田がはみ出す場合がある。
図1に示す構造の酸化物超電導線材Aは、酸化物超電導導体1とその周囲の金属安定化層2との間に充填された内側低融点金属層7aが酸化物超電導導体1の周囲を隙間無く覆っているので、金属安定化層2の内側に位置する酸化物超電導層5に対し外部からの水分浸入を阻止できる。
また、基材3の裏面側に被せられた金属安定化層2の裏面壁2cから外部に突出するように低融点金属により肉厚に形成された被覆部7cで金属テープ2の両端縁部と基材3の裏面との隙間を覆っているので金属安定化層2の端縁部側において金属安定化層2の内側への水分の浸入を確実に防止できる効果がある。
また、基材3の裏面側に被せられた金属安定化層2の裏面壁2cから外部に突出するように低融点金属により肉厚に形成された被覆部7cで金属テープ2の両端縁部と基材3の裏面との隙間を覆っているので金属安定化層2の端縁部側において金属安定化層2の内側への水分の浸入を確実に防止できる効果がある。
前記金属安定化層2の裏面壁2cの端縁部から外部にはみ出した低融点金属からなる被覆部7cは金属安定化層2の両端縁部間の溝部2d側に多少はみ出ている程度であり、金属安定化層2の厚さに比べこのはみ出し部分の厚みが特に大きくなっている訳ではない。また、金属安定化層2の研磨面2e側においても低融点金属のばりやはみ出しによる凹凸部分は除去されている。このため、研磨面2eを有し、被覆部7cを基材3の裏面側に備えた酸化物超電導線材Aであっても、コイル巻き加工する場合、大きな段差を生じることなく、コイル巻き加工ができ、巻き乱れも生じ難い特徴を有する。
図1に示す構造の酸化物超電導線材Aを製造するには、図3(a)に示すように基材3と中間層4と酸化物超電導層5と保護層6を積層したテープ状の酸化物超電導導体1を用意し、この酸化物超電導導体1の保護層6を下にしてその下方に金属テープ2Aを配置する。ここで用いる金属テープ2Aの表裏面にはめっきにより低融点金属層8、9を形成したものを用いる。これらの低融点金属層8、9は2μm〜6μm程度の厚さとすることが好ましい。
酸化物超電導導体1の中央下部に金属テープ2Aの幅方向中央部を位置合わせして配置したならば、フォーミングロールなどを用いて金属テープ2Aを整形して基材3の両端側に沿って図3(b)に示すように金属テープ2Aの両端側を上方に折り曲げ、基材3の両端部分に沿って図3(c)に示すように更に折り曲げ加工して金属テープ2Aにより基材3の裏面両端部側を包むように加工し、金属テープ2Aを横断面C字状に折り曲げ加工することで金属安定化層を形成する。
酸化物超電導導体1の中央下部に金属テープ2Aの幅方向中央部を位置合わせして配置したならば、フォーミングロールなどを用いて金属テープ2Aを整形して基材3の両端側に沿って図3(b)に示すように金属テープ2Aの両端側を上方に折り曲げ、基材3の両端部分に沿って図3(c)に示すように更に折り曲げ加工して金属テープ2Aにより基材3の裏面両端部側を包むように加工し、金属テープ2Aを横断面C字状に折り曲げ加工することで金属安定化層を形成する。
この状態から加熱炉で全体を低融点金属層8、9の溶融温度以上に加熱し、続いて低融点金属層8、9の溶融温度から50℃程度低い温度に加熱した加圧ロールを用いてC字状に曲げ加工した金属安定化層2と酸化物超電導導体1を加圧する。ここで用いる低融点金属層8、9の融点が一例として150℃〜350℃であるならば、該融点より50℃低い100℃〜300℃の範囲の温度を選択できる。
以上の処理により、溶融した低融点金属層8、9は酸化物超電導導体1と金属安定化層2の間を完全に埋めるように溶融して拡がり、それらの間の間隙を充填した状態となる。この後、全体を冷却し、溶融している低融点金属を固化させると、図3(c)に示すように低融点金属層7を備えた構造の酸化物超電導線材A1を得ることができる。
以上の処理により、溶融した低融点金属層8、9は酸化物超電導導体1と金属安定化層2の間を完全に埋めるように溶融して拡がり、それらの間の間隙を充填した状態となる。この後、全体を冷却し、溶融している低融点金属を固化させると、図3(c)に示すように低融点金属層7を備えた構造の酸化物超電導線材A1を得ることができる。
この酸化物超電導線材A1を得たならば、その両側面を紙ヤスリ等の研磨具により研磨して両側面に付着残留している低融点金属層7eを除去し、研磨面2eを形成することにより、図1に示す断面構造の酸化物超電導線材Aを得ることができる。低融点金属層7eはそれ自体の硬度も低く紙ヤスリ等の研磨具により簡単に除去することができる。
研磨具により低融点金属層7eを除去する場合、低融点金属層7eがほぼ無くなって下地の金属安定化層2の面が露出して目視できる程度の状態まで研磨しておけば良い。例えば、Cuからなる金属安定化層2の場合は低融点金属層7eとは明らかに異なる色である銅色を呈するので、この銅色が認められるようになった段階で研磨終了とすることができる。なお、研磨面2eを形成する手段は紙ヤスリ等による研磨に限るものではなく、酸化物超電導線材Aをダイスに通して両側面の低融点金属層7eを除去して研磨面とする方法を採用しても良い。
なお、紙ヤスリで研磨する方法の一例として、テープ状の酸化物超電導線材Aの上面あるいは下面の一方から、両側面に跨るように帯状の紙ヤスリをU字形あるいは逆U字形に掛け渡し、紙ヤスリを上下させて酸化物超電導線材Aの両面を同時に研磨する方法を採用できる。勿論、紙ヤスリで研磨する方法はこの方法に限るものではなく、2枚の紙ヤスリを対向させて弾性を有する治具等に支持しておき、対向する紙ヤスリの間に酸化物超電導線材Aを複数回走行させて研磨するなど、いずれの方法を採用しても良い。
研磨具により低融点金属層7eを除去する場合、低融点金属層7eがほぼ無くなって下地の金属安定化層2の面が露出して目視できる程度の状態まで研磨しておけば良い。例えば、Cuからなる金属安定化層2の場合は低融点金属層7eとは明らかに異なる色である銅色を呈するので、この銅色が認められるようになった段階で研磨終了とすることができる。なお、研磨面2eを形成する手段は紙ヤスリ等による研磨に限るものではなく、酸化物超電導線材Aをダイスに通して両側面の低融点金属層7eを除去して研磨面とする方法を採用しても良い。
なお、紙ヤスリで研磨する方法の一例として、テープ状の酸化物超電導線材Aの上面あるいは下面の一方から、両側面に跨るように帯状の紙ヤスリをU字形あるいは逆U字形に掛け渡し、紙ヤスリを上下させて酸化物超電導線材Aの両面を同時に研磨する方法を採用できる。勿論、紙ヤスリで研磨する方法はこの方法に限るものではなく、2枚の紙ヤスリを対向させて弾性を有する治具等に支持しておき、対向する紙ヤスリの間に酸化物超電導線材Aを複数回走行させて研磨するなど、いずれの方法を採用しても良い。
このように下地の金属安定化層2が露出するまで研磨した研磨面2eであるならば、酸化物超電導線材Aの両側面側に低融点金属層に起因するだれや凸部からなる凹凸部を有していないので、幅交差の小さい寸法精度の高い酸化物超電導線材Aを得ることができる。また、研磨面2eにおいて残留層2fが一部残留していたり、残留合金層2gが一部残留していても、酸化物超電導線材Aの両側面の凹凸部が除去されているので、幅寸法公差に悪影響はない。
なお、酸化物超電導線材Aを巻き枠に巻回してコイル化する場合、酸化物超電導線材Aの両側面部分には張力が印加されないので、両側面部分に仮に錫を含む半田の塊が存在すると液体窒素温度以下に冷却した場合に錫を含む半田が低温で脆化しやすい。この半田の脆化が進行すると、両側面部分以外に設けられている錫を含む半田にも脆化が伝搬するおそれがある。
例えば、酸化物超電導線材Aをコイル化した場合、酸化物超電導線材Aの線材表裏面はコイル化時の張力によって圧縮応力を受けているので、脆化を抑制できる。しかし、酸化物超電導線材Aの両側面側にはコイル化時の張力の印加は生じないので、錫を含む半田が脆化するおそれが高い。酸化物超電導線材Aの両側面側に位置する半田に脆化が生じると、脆化した半田に接触している半田にも脆化が伝搬するおそれがある。
例えば、Snは低温で脆化すると体積膨張するので、β−Snからα−Snになる脆化が伝搬すると金属安定化層2の側面以外に形成されているSnを含む半田にも悪影響を及ぼす。
この面からみて酸化物超電導線材Aの両外側面側の半田を除去しておくならば、半田脆化の伝搬を抑制できる。この半田脆化の面から鑑み、酸化物超電導線材Aの両外側面側に残留する半田の厚さを0〜2μmの範囲としておくならば、半田の低温脆化の影響を排除できる。
なお、半田の厚さを2μm以下と規定する場合、金属安定化層2の外側面全面に均一に半田が存在しているわけではなく、研磨後に島状に半田が残留して残留した分の厚さが2μm以下の状態である。
例えば、酸化物超電導線材Aをコイル化した場合、酸化物超電導線材Aの線材表裏面はコイル化時の張力によって圧縮応力を受けているので、脆化を抑制できる。しかし、酸化物超電導線材Aの両側面側にはコイル化時の張力の印加は生じないので、錫を含む半田が脆化するおそれが高い。酸化物超電導線材Aの両側面側に位置する半田に脆化が生じると、脆化した半田に接触している半田にも脆化が伝搬するおそれがある。
例えば、Snは低温で脆化すると体積膨張するので、β−Snからα−Snになる脆化が伝搬すると金属安定化層2の側面以外に形成されているSnを含む半田にも悪影響を及ぼす。
この面からみて酸化物超電導線材Aの両外側面側の半田を除去しておくならば、半田脆化の伝搬を抑制できる。この半田脆化の面から鑑み、酸化物超電導線材Aの両外側面側に残留する半田の厚さを0〜2μmの範囲としておくならば、半田の低温脆化の影響を排除できる。
なお、半田の厚さを2μm以下と規定する場合、金属安定化層2の外側面全面に均一に半田が存在しているわけではなく、研磨後に島状に半田が残留して残留した分の厚さが2μm以下の状態である。
以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ハステロイC−276(米国ヘインズ社商品名)からなる厚さ100μm、幅5mm、長さ50mのテープ状の基材上に、Al2O3の拡散防止層(厚さ80nm)と、Y2O3のベッド層(厚さ30nm)と、イオンビームアシスト蒸着法によるMgOの中間層(厚さ10nm)と、PLD法によるCeO2のキャップ層(厚さ300nm)と、YBa2Cu3O7−xで示される組成の酸化物超電導層(厚さ1μm)と、DCスパッタ法によるAgの保護層(厚さ10μm)を積層したテープ状の酸化物超電導導体を用意した。
また、厚さ20μm、幅18mm、長さ50mであり、両面にSnめっき層(厚さ2〜4μm)を形成したSnめっき付き金属テープを用意した。
ハステロイC−276(米国ヘインズ社商品名)からなる厚さ100μm、幅5mm、長さ50mのテープ状の基材上に、Al2O3の拡散防止層(厚さ80nm)と、Y2O3のベッド層(厚さ30nm)と、イオンビームアシスト蒸着法によるMgOの中間層(厚さ10nm)と、PLD法によるCeO2のキャップ層(厚さ300nm)と、YBa2Cu3O7−xで示される組成の酸化物超電導層(厚さ1μm)と、DCスパッタ法によるAgの保護層(厚さ10μm)を積層したテープ状の酸化物超電導導体を用意した。
また、厚さ20μm、幅18mm、長さ50mであり、両面にSnめっき層(厚さ2〜4μm)を形成したSnめっき付き金属テープを用意した。
前記酸化物超電導導体に対しロールフォーミングにより銅テープを折り曲げつつ連続してC字状に成形し、テープ状の酸化物超電導導体を銅テープの成形体からなる金属安定化層で覆った構造の被覆超電導導体を形成した。前記ロールフォーミングによる加工後、成形用ロールの後段に備えた加熱ヒーターで250℃に加熱しつつ加熱ロールで加圧し、Snめっき層を溶融させ、酸化物超電導導体にC字型の銅テープを圧着後、全体を冷却して図3(c)に示す構造の酸化物超電導線材を得、この酸化物超電導線材を巻取リールに巻き取った。
この後、巻取リールの側面リール板を巻き枠から取り外し、巻き枠に巻き付けられている酸化物超電導線材のリール体の側面部分を#400の紙やすりを用いて研磨した(ばり取りを行った試料)。酸化物超電導線材の側面を研磨完了とする目安は、銅テープからなる金属安定化層の側面を覆っているSn半田層がすり減って下地の銅色が見えた時点を研磨完了とした。
得られた酸化物超電導線材の幅寸法は、両側面に厚さ20μmの銅安定化層が存在することから、理論的には幅5.04mmである。
以上の工程により得られたばり取り有りの酸化物超電導線材について、幅寸法を5mm間隔で測定した際の寸法解析データを以下の表1に示す。
また、上述と同等の条件で製造し、紙やすりによる両側面のばり取りを行っていないばり取り無しの酸化物超電導線材試料についても同様に寸法測定を行った。その結果を表1に示す。
得られた酸化物超電導線材の幅寸法は、両側面に厚さ20μmの銅安定化層が存在することから、理論的には幅5.04mmである。
以上の工程により得られたばり取り有りの酸化物超電導線材について、幅寸法を5mm間隔で測定した際の寸法解析データを以下の表1に示す。
また、上述と同等の条件で製造し、紙やすりによる両側面のばり取りを行っていないばり取り無しの酸化物超電導線材試料についても同様に寸法測定を行った。その結果を表1に示す。
表1に示す試験結果から、ばり取りを行い、両側面にSnめっき層を有していない酸化物超電導線材とすることにより、幅交差の小さい、幅寸法精度の高い酸化物超電導線材を製造できることが明らかになった。
前記構造の酸化物超電導線材の低温冷却時の影響を調べるための加速試験を行った。
前記実施例1の構造と同等構造の酸化物超電導線材を複数用意し、これらの両外側面に研磨後に残留する半田層の厚さを変更した試料を複数用意した。
酸化物超電導線材を製造する場合に用いた銅テープの表面側に形成する錫半田層(4NSn層)の厚さを8μm、6μm、4μm、2μm、0μmとした試料を用意した。Sn半田層の厚さとして、8μm、6μm、4μmの試料は、それぞれの厚さの半田層を形成後、研磨していない試料とした。
半田層の厚さ2μmの試料は、4μmの半田層を形成後、紙ヤスリによる研磨により半田層の厚さが2μmになるように研磨した試料、半田層の厚さ0μmの試料は、4μmの半田層を形成後、紙ヤスリによる研磨により半田層の厚さが0μmになるように研磨した試料である。
前記実施例1の構造と同等構造の酸化物超電導線材を複数用意し、これらの両外側面に研磨後に残留する半田層の厚さを変更した試料を複数用意した。
酸化物超電導線材を製造する場合に用いた銅テープの表面側に形成する錫半田層(4NSn層)の厚さを8μm、6μm、4μm、2μm、0μmとした試料を用意した。Sn半田層の厚さとして、8μm、6μm、4μmの試料は、それぞれの厚さの半田層を形成後、研磨していない試料とした。
半田層の厚さ2μmの試料は、4μmの半田層を形成後、紙ヤスリによる研磨により半田層の厚さが2μmになるように研磨した試料、半田層の厚さ0μmの試料は、4μmの半田層を形成後、紙ヤスリによる研磨により半田層の厚さが0μmになるように研磨した試料である。
加速試験は、各金属安定化層の半田層形成部分にα−Snを接触させ、最も脆化の進行が早いとされる−45℃の環境下で行った。4N−Sn単体で同じ加速試験を行った場合、環境にもよるが一般的には10〜15日で脆化することが知られている。以下の試験結果において、脆化する、脆化しないの判定は、体積の膨張による割れの有無と目視による表面の変色観察による判定とした。
半田層厚さ(0μm):脆化せず(60日後)
半田層厚さ(2μm):脆化せず(60日後)
半田層厚さ(4μm):60日で脆化
半田層厚さ(6μm):30日で脆化
半田層厚さ(8μm):21日で脆化
この試験結果から、Snの半田層を研磨面に2μm以下残留させるならば、Sn脆化の影響は受けないと想定できる。
なお、金属安定化層表面の錫半田層の厚さを薄くする程、Sn脆化の進行を抑制できる結果となった。このため、金属安定化層の外面側に研磨面を形成した場合、残留している半田層の厚さとして2μm以下とすることが、Sn脆化を抑制する上で好ましい。錫半田層が厚くなるとCuの拡散が届かずSnの純度が高い部分が生じ、Sn脆化が発生し易くなると考えられる。
半田層厚さ(0μm):脆化せず(60日後)
半田層厚さ(2μm):脆化せず(60日後)
半田層厚さ(4μm):60日で脆化
半田層厚さ(6μm):30日で脆化
半田層厚さ(8μm):21日で脆化
この試験結果から、Snの半田層を研磨面に2μm以下残留させるならば、Sn脆化の影響は受けないと想定できる。
なお、金属安定化層表面の錫半田層の厚さを薄くする程、Sn脆化の進行を抑制できる結果となった。このため、金属安定化層の外面側に研磨面を形成した場合、残留している半田層の厚さとして2μm以下とすることが、Sn脆化を抑制する上で好ましい。錫半田層が厚くなるとCuの拡散が届かずSnの純度が高い部分が生じ、Sn脆化が発生し易くなると考えられる。
本発明技術は、例えば超電導用送電線、超電導モータ、限流器など、各種電力機器に用いられる酸化物超電導線材に利用できる。
A…酸化物超電導線材、1…酸化物超電導導体、2…金属安定化層、2A…金属テープ、2a…正面壁、2b…側壁、2c…裏面壁、2e…研磨面、3…基材、3a…裏面両端部、4…中間層、5…酸化物超電導層、6…保護層、7…低融点金属層(半田層)、7a…内側低融点金属層、7b、7d、7e…外側低融点金属層、8、9…Snめっき層。
Claims (6)
- テープ状の基材の表面上に中間層と酸化物超電導層と保護層を備えてテープ状の酸化物超電導導体が構成され、該酸化物超電導導体の周囲に金属テープからなる金属安定化層が前記テープ状の酸化物超電導導体の保護層側と両側面側を覆い基材裏面側の少なくとも一部を覆うように形成され、
前記金属安定化層の内面側に内側低融点金属層、外側に外側低融点金属層が形成され、前記金属安定化層が前記内側低融点金属層により前記酸化物超電導導体に接合され、前記金属安定化層の両外側面部分が研磨されて外側低融点金属層の一部または全部が除去され、前記金属安定化層の両外側面部分を露出させた研磨面が形成されたことを特徴とする酸化物超電導線材。 - 前記研磨面に低融点金属層の残留層が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の酸化物超電導線材。
- 前記研磨面に低融点金属層を構成する元素と前記金属安定化層を構成する元素の合金からなる残留合金層が形成されことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の酸化物超電導線材。
- 前記金属安定化層の両側面に残留されている低融点金属層の厚さが2μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の酸化物超電導線材。
- テープ状の基材の表面上に中間層と酸化物超電導層と保護層を備えてなるテープ状の酸化物超電導導体に対し、この酸化物超電導導体より幅広で両面に低融点金属層を備えた金属テープを用い、この金属テープで前記酸化物超電導導体の保護層側と両側面側と基材裏面側の少なくとも端縁側とを覆うように前記金属テープを折り曲げて前記酸化物超電導導体を覆った後、前記低融点金属層を加熱溶融させて前記酸化物超電導導体に前記金属テープを接合し、次いで前記酸化物超電導導体の両側面側を覆った前記金属テープの両外側面部分を研磨して両外側面部分に存在している低融点金属層の一部または全部を除去して研磨面を形成し金属安定化層を形成することを特徴とする酸化物超電導線材の製造方法。
- 前記金属テープの両外側面部分に存在している低融点金属層を研磨により除去することで前記金属安定化層の両外側面部分に残留する低融点金属層の厚さを2μm以下とすることを特徴とする請求項5に記載の酸化物超電導線材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013136257A JP2015011860A (ja) | 2013-06-28 | 2013-06-28 | 酸化物超電導線材とその製造方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2013136257A JP2015011860A (ja) | 2013-06-28 | 2013-06-28 | 酸化物超電導線材とその製造方法 |
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|---|---|
| JP2015011860A true JP2015011860A (ja) | 2015-01-19 |
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| JP2013136257A Pending JP2015011860A (ja) | 2013-06-28 | 2013-06-28 | 酸化物超電導線材とその製造方法 |
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| JP (1) | JP2015011860A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017104297A1 (ja) * | 2015-12-18 | 2017-06-22 | 株式会社フジクラ | 酸化物超電導線材の製造方法及び超電導コイルの製造方法 |
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2013
- 2013-06-28 JP JP2013136257A patent/JP2015011860A/ja active Pending
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| WO2017104297A1 (ja) * | 2015-12-18 | 2017-06-22 | 株式会社フジクラ | 酸化物超電導線材の製造方法及び超電導コイルの製造方法 |
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