JP2015001693A - 消音装置及びそれを備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却ファンの騒音を消音する消音装置が、効率よく消音しやすくなる冷却ファン装置、消音装置及びそれを備えた電子機器を提供する。【解決手段】ブレード枚数が1回転あたりのFG信号の波数の倍数である冷却ファンと、前記冷却ファンの回転周波数及び前記複数のブレードの回転の1周期が始まるタイミングを示すFG信号を検出する信号検出部9と、前記複数のブレードの回転によって発生する周期的な騒音の音圧レベル波形と逆位相の音圧レベル波形を有する逆位相音、前記FG信号及び前記複数のブレードの回転周波数と前記騒音音圧レベル波形の振幅との関係に基づいて前記逆位相音の周波数及び音圧レベル波形の振幅を調整する逆位相音調整部10と、前記FG信号と前記逆位相音との1周期が始まるタイミングを合致させるタイミング調整部11と、調整された前記逆位相音を出力するスピーカ12と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、例えばノート型パソコンなどに設置されている冷却ファンなどから発生する雑音やノイズ音を消音するための消音装置及びそれを用いた電子機器に関する。
近年、ノート型パソコンなどの電子機器においては、CPUのクロック周波数の高速化が進んでいる。このクロック周波数の高速化に伴いCPUで発生する熱量が増大しているため、筐体内部に搭載された冷却用のファンの冷却能力を向上させることが求められている。一方、ノート型パソコンは小型化が進んでおり、冷却モジュールに与えられるスペースは制限される。従って、冷却用ファンの回転数を上げて風量を増やすこととなるが、冷却ファンの回転によって生じる音が騒音になるという問題が生じる。この問題を解決するために、騒音に対して逆位相かつ同振幅の音をぶつけて騒音を消去するアクティブ・ノイズ・キャンセル法(以下、ANC法と称する)を用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、そのANC法でも、消去する騒音を予め予測することにより、効率よく消去する範囲を広くする技術が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、そのANC法でも、消去する騒音を予め予測することにより、効率よく消去する範囲を広くする技術が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、従来のANC法は以下のような問題を有している。まず、マイクによって集音した騒音信号(アナログ)をデジタル信号に変換して信号処理し、そのデジタル信号をアナログに逆変換してスピーカから音を出すというルーチンにおいて、各演算処理に時間遅れが生じ、逆位相音を出した時には元の音に対して大幅に位相遅れてしまう。そこでこの位相遅れを調整するためには、音速に対し処理後の音が先回りするよう冷却ファンとスピーカの距離を大きくとる必要がある。しかしながら一般的に数10センチの距離が必要となるため、ノートパソコンのような小型の電子機器には不向きである。また、冷却ファンとスピーカの距離を大きくとるほど、冷却ファンから発生する騒音と、スピーカから出力される逆位相音が音を打ち消しあって聞こえる範囲が狭くなってしまう。すなわち、それ以外の場所では冷却ファンの騒音と逆位相音が強め合ってしまい、オペレータの位置が限定されてしまう。その上、構造的に大きくなるためコストも高くなってしまう。
そこで、特許文献2となる消去する騒音を予め予測する方法が開発されたが、この方法はモーターから出力されるFG信号をファンブレード騒音と同調させる必要がある。この同調させる作業は、モーターが停止、駆動する度に必要だが、複雑で誤作用の原因となる。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、同調させる作業を簡略化し、誤作用のない遠心ファン装置、消音装置及びそれを備えた電子機器を提供することを目的とする。
そこで本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ブレード枚数が1回転あたりのFG信号の波数の倍数である冷却ファンと、前記冷却ファンの回転周波数及び前記複数のブレードの回転の1周期が始まるタイミングを示すFG信号を検出する信号検出部と、前記複数のブレードの回転によって発生する周期的な騒音の音圧レベル波形と逆位相の音圧レベル波形を有する逆位相音、及び前記複数のブレードの回転周波数と前記騒音音圧レベル波形の振幅との関係を記憶する記憶部と、前記FG信号及び前記複数のブレードの回転周波数と前記騒音音圧レベル波形の振幅との関係に基づいて前記逆位相音の周波数及び音圧レベル波形の振幅を調整する逆位相音調整部と、前記FG信号と前記逆位相音との1周期が始まるタイミングを合致させるタイミング調整部と、前記逆位相音調整部及び前記タイミング調整部において調整された前記逆位相音を出力するスピーカと、を備えたことを特徴とする。
以上の構成により、本発明は以下の効果を有するものである。すなわち、逆位相音を予め記憶しておくためマイクを必要とせず、さらに複雑な演算処理を必要としないため、逆位相音の位相遅れを防止することができる。従ってスピーカを冷却ファンの近傍に設けることが可能となり、スピーカから出力される逆位相音は、広い範囲で冷却ファンから発生する騒音を消去することができる。さらに、予め冷却ファンのみの逆位相音を記憶しているため、冷却ファン以外の騒音に影響されることがない。また、ブレード枚数を1回転あたりのFG信号の波数の倍数にすることにより、前記FG信号と前記逆位相音との1周期が始まるタイミングを合致させる作業を簡略化できるので、誤作用を防止することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、ブレード枚数が1回転あたりのFG信号の波数の倍数であるブレードが回転する冷却ファンと、前記冷却ファンの回転周波数及び前記複数のブレードの回転の1周期が始まるタイミングを示すFG信号を検出する信号検出部と、前記複数のブレードの回転によって発生する周期的な騒音の音圧レベル波形と逆位相の音圧レベル波形を有する逆位相音、及び前記複数のブレードの回転周波数と前記騒音音圧レベル波形の振幅との関係を記憶する記憶部と、前記FG信号及び前記複数のブレードの回転周波数と前記騒音音圧レベル波形の振幅との関係に基づいて前記逆位相音の周波数及び音圧レベル波形の振幅を調整する逆位相音調整部と、前記FG信号と前記逆位相音との1周期が始まるタイミングを合致させるタイミング調整部と、前記逆位相音調整部及び前記タイミング調整部において調整された前記逆位相音を出力するスピーカと、を備えたことを特徴とする消音装置である。
これにより、逆位相音を予め記憶しておくためマイクを必要とせず、さらに演算処理を必要としないため、逆位相音の位相遅れを防止することができる。従ってスピーカを冷却ファンの近傍に設けることが可能となり、スピーカから出力される逆位相音は、広い範囲で冷却ファンから発生する騒音を消去することができる。さらに、予め冷却ファンのみの逆位相音を記憶しているため、冷却ファン以外の騒音に影響されることがない。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の消音装置が備えられた電子機器であって、前記電子機器を使用しているオペレータの位置を認識するカメラを備え、前記カメラにより認識された位置によって、前記タイミング調整部は前記FG信号と前記逆位相音との1周期が始まるタイミングを調整することを特徴とする電子機器であって、逆位相音を予め記憶しておくためマイクを必要とせず、さらに演算処理を必要としないため、逆位相音の位相遅れを防止することができる。従ってスピーカを冷却ファンの近傍に設けることが可能となり、スピーカから出力される逆位相音は、広い範囲で冷却ファンから発生する騒音を消去することができる。さらに、予め冷却ファンのみの逆位相音を記憶しているため、冷却ファン以外の騒音に影響されることがない。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
(実施例)図1は、本実施例における遠心ファン装置の斜視図である。遠心ファン装置1の箱形のファンケース2は、下部に位置するファンフレーム2aとその上部に位置するファンカバー2bにより構成されている。ここで、ファンフレーム2aは、樹脂成型やアルミニウム合金のダイカスト成型などにより底面と側面が一体的に形成され、その一方の側面に吸気した空気を排気する排気口3が配設されており、その底面には図示しない吸気口が配設されている。また、ファンカバー2bは、アルミニウムやステンレス鋼などの金属材料の打ち抜き成形や樹脂成形によりプレート状に成形されており、その中央部に空気を吸気する略円形状の吸気口4が配設されている。
そして、そのファンフレーム2aとファンカバー2bとに挟まれて収容されるように遠心ファン5が配置される。
図2は、本実施例においてファンカバーを取り除いた状態の遠心ファン装置の斜視図である。図2において、その遠心ファン5は円筒形状の外周面を有するハブ部6とその外周面から遠心方向へ略放射状に延びる複数のブレード部7とから構成されている。
また、ブレード部7の回転方向の面(正圧面)の所定の領域における回転軸方向の表面形状は、そのブレード部7の上下方向の両側端部がブレード部7の中央部よりも回転方向側に位置する形状となっている。さらに、ブレード部7の外周部において回転軸方向の上側端部に連続的に連なる上側円環板8設けられている。
ここで、遠心ファン5が矢印Rで示した回転方向に高速で回転するとそのハブ部6の上面に対向するようにファンカバー2bの中央部に配設された吸気口とファンフレーム2aの底面に配設された吸気口から空気が後述する遠心ファン5の回転軸(図示せず)方向より吸気され、さらにその吸気された空気が複数のブレード部7の回転運動によりファンケース2の内部でそのブレード部7の遠心方向へと風向きが変えられるので、その大部分はフレーム2aやカバー2bの内壁にぶつかりながら、その内壁に沿って遠心ファン5の矢印Rで示した回転方向と同一の方向へそれらの空気が送られて排気口3から排気される。
次に、本発明の消音装置の具体的な手段について説明する。図3は、本実施例における消音装置を表す動作図である。
図3において、1は遠心ファン装置であり、9は遠心ファン装置1からのFG信号を検出し、完全な矩形波としてFG信号を生成するFG信号検出部、10は予め記憶した逆位相音の周波数と振幅をFG信号検出部9により検出した完全な矩形波(FG信号)を元に調整する逆位相音調整部、11は逆位相音調整部10からの出力信号を入力するとともに、オペレ−タからの操作により、出力信号の位相を調整するタイミング調整部、12はスピーカである。
なお、以下本実施例では、ノートPCを例に挙げて説明し、この場合、遠心ファン装置1は、ノートPCに搭載されている冷却ファン、FG信号検出部9、逆位相音調整部10、タイミング調整部11は、ノートPCのCPUまたは、冷却ファン専用のCPU、スピーカ12は、ノートPCに搭載されているスピーカとする。
次にこの消音装置の動作を説明する。遠心ファン装置1は、遠心ファン装置1が1回転する間に発生する騒音を、1回転する毎に繰り返し出力しており、周期性をもっている。従って、冷却ファンが1回転する間に発生する騒音の逆位相音を、予め記憶しておくことができる。まずS1において、FG信号検出部9において遠心ファン装置1の回転周期情報であるFG信号を検出する。このとき上述したように、FG信号は完全な矩形波として検出される。S2において、遠心ファン装置1のFG信号は逆位相音調整部10に取り込まれる。逆位相音調整部10は図示しない記憶部に予め記憶している逆位相音の波形を、検出されたFG信号に基づいて遠心ファン装置1からの騒音に対して周波数と振幅とが等しくなるように調整する。
なお、振幅については遠心ファン装置1の回転数によって、騒音も大きくなり振幅が大きくなるが、回転数を示すFG信号と振幅との関係を予め記憶することで、検出したFG信号を元に振幅を調整している。
S3において、振幅、周波数が調整された逆位相音は、タイミング調整部11に取り込まれる。同時にS4において、FG信号もFG信号検出部9からタイミング調整部11に送られて取り込まれる。タイミング調整部11は、逆位相音の1周期が始まるタイミングを、実際の遠心ファン装置1の騒音に対応するFG信号の1周期が始まるタイミングに合致させる。また、オペレータの入力がある場合はその入力に従って、逆位相音の1周期が始まるタイミングを変更する。S5において、1周期の始まるタイミングを調整された逆位相音は、スピーカ12から出力される。これにより、S6において、遠心ファン装置1からの騒音と、スピーカから出力された逆位相音は合成される。
しかし、一般的な遠心ファンのブレード枚数は、素数になっている。これは、其々のブレードが起こす音同士が合成し大きな騒音となることを防止する為である。それに対し、モーターのFG信号の波数は1回転あたりに2つの波数か3つの波数であることが多い。図8は波数が2のFG信号波形とブレード枚数が13枚と12枚の逆位相音を示す波形図である。図8(a)は波数が2のFG信号波形とブレード枚数が13枚ファンブレードの波形図だが、このように遠心ファン騒音の1周期が始まるタイミングがFG信号波形の第1の波形か第2の波形かで位置関係のズレ量が異なってしまうので、第1の波形と第2の波形を取り違えた場合、消音できない事態が発生してしまう。しかも、FG波形は第1の波形か第2の波形かを区別することは困難である。
そこで、図8(b)のようにブレード枚数を波数2つの倍数である12枚にすると、FG波形のどの波形も遠心ファンの騒音波形と位置関係が同じになる。したがって、FG波形のどの波形からでも、遠心ファン騒音の逆位相音をスタートすることができる。
さらに、図9は、波数が3のFG信号波形とブレード枚数が13枚と12枚の逆位相音を示す波形図である。図9(a)のように、波数が3の場合、遠心ファン騒音の1周期が始まるタイミングがFG信号波形の第1の波形、第2の波形、第3の波形の其々で位置関係のズレ量が異なってしまう
しかし、図9(b)のように、ブレード枚数が波数3の倍数である12枚にすると、FG波形のどの波形も遠心ファンの騒音波形と位置関係が同じになる。
S7において、合成された遠心ファン装置1の騒音と逆位相音がオペレータに届く。そのとき、オペレータの位置によっては、遠心ファン装置1の騒音は消音されずにオペレータに届いてしまう場合がある。
その場合、S8において、オペレータ自身が逆位相音の1周期が始まるタイミングを、遠心ファン装置1の騒音の1周期が始まるタイミングと等しくなるように、タイミング調整部11に入力する。タイミング調整部11はオペレータの入力に従って、遠心ファン装置1が1回転を始めるタイミングと、逆位相音の1周期が始まるタイミングが合致するように調整する。そして、調整された逆位相音が改めてスピーカ12から出力され、遠心ファン装置1の騒音と合成され、消音される。
仮に遠心ファンのブレード枚数が素数である場合、遠心ファンが停止後、再び駆動を始めると、再度、FG信号の波形と逆位相音のタイミング調整が必要となる。しかし、ブレード枚数がFG信号の波数の倍数であれば、タイミング調整のズレ量は1度目と同じにできるので、複雑な作業となるタイミング調整が簡略化することができる。
なお、ここで予め記憶している逆位相音は、遠心ファン5の形状によって異なるものであるが、上述したように周期性をもつものである。
次に、遠心ファン装置1の騒音とその逆位相音について、遠心ファン装置1から発生する騒音の音圧レベルを示す波形と、騒音を消音する逆位相音の音圧レベルを示す波形を参照して説明する。図4は、騒音と逆位相音を示す波形図、図5は、図4より遠心ファン装置の回転数が高い場合の騒音と逆位相音を示す波形図である。
図4において、図4(a)は、通常遠心ファン装置から発生する騒音の音圧レベルを示す波形図であり、図4(b)は、図4(a)の騒音を消音する逆位相音の音圧レベルを示す波形である。
図4(a)に示すFG信号を検知することで、実際に遠心ファン装置から発生する騒音であるノイズを特定し、図4(b)に示すように遠心ファン装置からの騒音と周波数、振幅が同じ逆位相音であるキャンセル音を生成し、図4(b)に示す逆位相音は図4(a)に示す遠心ファン装置からの騒音の正負を反転させた信号となっている。
そして、図4(b)のキャンセル音と、図4(a)に示す騒音を合成することによってと、合成波の音圧レベルはゼロとなり、騒音は消音される。
次に、モータの回転数が上がった場合について説明する。図5(a)は、図4(a)に比べて回転数が多くなった際の遠心ファン装置1から発生する騒音の音圧レベルを示す波形図であり、図5(b)は、図5(a)の騒音を消音する逆位相音の音圧レベルを示す波形図である。通常、遠心ファンは図4(a)の速さで回転しているが、CPUなどの冷却する対象が通常よりも発熱している場合、遠心ファンの回転数は増加する。そのとき、遠心ファンの騒音は図5(a)のような波形となる。このとき、FG信号検出部9が遠心ファン装置1の回転周波数の変化をFG信号により検出し(図3、S1)、逆位相音調整部10が逆位相音の周波数および振幅を調整する(図3、S2)ことによって、予め記憶されていた図4(b)に対応する逆位相音の波形は、図5(b)のようになる。そして、図5(a)に示す遠心ファン装置から発生する騒音と図5(b)を合成すると、合成波の音圧レベルはゼロとなり、遠心ファンの回転周波数が変化した場合でも騒音は消音される。
なお、本実施例では、検出したFG信号によって、予め記憶している逆位相音の波形を調整しているが、FG信号に対応する逆位相音をそれぞれ記憶しておき、逆位相音を生成してもよい。
次に、遠心ファン装置の騒音と、逆位相音との位相の関係について図6、図7を用いて説明する。図6は、筐体とオペレータとの位置と騒音との関係を示す概念図であり、図7は、オペレータが聞こえる騒音を示す波形図であり、図6(a)、図7(a)は、遠心ファンの騒音が消音されず、逆に騒音と逆位相音が強め合ってしまう範囲にオペレータが位置する場合、図6(b)、図7(b)は、オペレータが逆位相音の1周期が始まるタイミングを調整することにより、遠心ファンの騒音を消音した場合である。なお、説明を簡単にするために騒音と逆位相音との関係を、正弦波を用いて説明する。また、図6において、+は例えば音圧レベルが正である位置を表し、−は、音圧レベルが負である位置を表し、遠心ファンの騒音とスピーカから出力される逆位相音の周波数は等しいとする。
遠心ファン装置の騒音を消音するためには、上述したように逆位相音によってキャンセルする必要があるが、ノートPCを操作するオペレータの位置によっては、図6(a)に示すように、オペレータは、遠心ファンの騒音の音圧レベルが−、かつ逆位相音の音圧レベルが−である範囲に位置することがある。この位置では、図7(a)に示すように、遠心ファンの騒音(ファンノイズ)の1周期が始まるタイミングに対して、逆位相音(キャンセル音)の1周期が始まるタイミングがずれてしまい、合成した結果、図7(a)に示すようにお互いの音を強め合ってしまっている。これは、遠心ファンの騒音の音圧レベルが+、かつ逆位相音の音圧レベルが+である範囲でも、同様のことが言える。
このような場合、オペレータの位置において、遠心ファンの騒音の音圧レベルが+、かつ逆位相音の音圧レベルが−、もしくは遠心ファンの騒音の音圧レベルが−、かつ逆位相音の音圧レベルが+となるように、オペレータが逆位相音の1周期が始まるタイミングを調整する。すなわち、逆位相音の1周期が始まるタイミングを、図7(a)から図7(b)となるように、タイミング調整部に入力する。その結果、遠心ファンの騒音と逆位相音を合成すると図7(b)のようになり、消音される。
なお、オペレータが作業中であるなどといった理由により、逆位相音の1周期が始まるタイミングを調整することができない場合がある。そのような場合、例えばノート型パソコンといった遠心ファンを搭載する電子機器にカメラを備え、オペレータの位置をカメラによって認識する。カメラによって認識されたオペレータの位置情報は、タイミング調整部に送られる。タイミング調整部は、オペレータの位置において、逆位相音の1周期が始まるタイミングと遠心ファンの1回転が始まるタイミングが合致するように調整する。従って、オペレータがどこに位置しても、逆位相音は遠心ファンの騒音を消音することができる。
なお、上記消音装置は、騒音に周期性があり、騒音を打ち消すスピーカを持ち、遠心ファン装置を備えるものであればよく、上述したノートPC以外にも、デスクトップPC、テレビ等の電子機器にも利用できる。
本発明の消音装置は、小型化された電子機器に搭載した場合であっても逆位相音の位相が遅れることなく、広い範囲で遠心ファンから発生する騒音を消去することができ、さらに遠心ファン以外の騒音に影響されることのないため、パソコンなどの電子機器に有用である。
1 遠心ファン装置
2 ファンケース
3 排気口
4 吸気口
5 遠心ファン
6 ハブ部
7 ブレード部
8 円環板
9 FG信号検出部
10 逆位相音調整部
11 タイミング調整部
12 スピーカ
2 ファンケース
3 排気口
4 吸気口
5 遠心ファン
6 ハブ部
7 ブレード部
8 円環板
9 FG信号検出部
10 逆位相音調整部
11 タイミング調整部
12 スピーカ
Claims (2)
- ブレード枚数が1回転あたりのFG信号の波数の倍数であるブレードが回転する冷却ファンと、
前記冷却ファンの回転周波数及び前記複数のブレードの回転の1周期が始まるタイミングを示すFG信号を検出する信号検出部と、
前記複数のブレードの回転によって発生する周期的な騒音の音圧レベル波形と逆位相の音圧レベル波形を有する逆位相音、及び前記複数のブレードの回転周波数と前記騒音音圧レベル波形の振幅との関係を記憶する記憶部と、
前記FG信号及び前記複数のブレードの回転周波数と前記騒音音圧レベル波形の振幅との関係に基づいて前記逆位相音の周波数及び音圧レベル波形の振幅を調整する逆位相音調整部と、
前記FG信号と前記逆位相音との1周期が始まるタイミングを合致させるタイミング調整部と、
前記逆位相音調整部及び前記タイミング調整部において調整された前記逆位相音を出力するスピーカと、を備えたことを特徴とする消音装置。 - 請求項1記載の消音装置が備えられた電子機器であって、前記電子機器を使用しているオペレータの位置を認識するカメラを備え、前記カメラにより認識された位置によって、前記タイミング調整部は前記FG信号と前記逆位相音との1周期が始まるタイミングを調整することを特徴とする電子機器。
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| JP2013127354A JP2015001693A (ja) | 2013-06-18 | 2013-06-18 | 消音装置及びそれを備えた電子機器 |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019003039A (ja) * | 2017-06-15 | 2019-01-10 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
| CN116201772A (zh) * | 2023-03-31 | 2023-06-02 | 峰米(重庆)创新科技有限公司 | 主动降噪方法、装置、影音播放设备及存储介质 |
| WO2025145939A1 (zh) * | 2024-01-02 | 2025-07-10 | 芯海科技(深圳)股份有限公司 | 风扇降噪方法、装置、嵌入式控制器及电子设备 |
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2013
- 2013-06-18 JP JP2013127354A patent/JP2015001693A/ja active Pending
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