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JP2015001290A - 真空断熱材及び冷蔵庫 - Google Patents

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JP2015001290A
JP2015001290A JP2013126883A JP2013126883A JP2015001290A JP 2015001290 A JP2015001290 A JP 2015001290A JP 2013126883 A JP2013126883 A JP 2013126883A JP 2013126883 A JP2013126883 A JP 2013126883A JP 2015001290 A JP2015001290 A JP 2015001290A
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康人 寺内
Yasuto Terauchi
康人 寺内
越後屋 恒
Hisashi Echigoya
恒 越後屋
大五郎 嘉本
Daigoro Kamoto
大五郎 嘉本
祐志 新井
Yushi Arai
祐志 新井
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Hitachi Appliances Inc
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Abstract

【課題】断熱性能が高い芯材、真空断熱材及び冷蔵庫を提供する。【解決手段】繊維集合体51aを積層する。最上層の繊維集合体51aから最上層の繊維集合体51aよりも下層の繊維集合体51cの中間位置まで達する2条のスリット58aを設ける。スリット58a、58bの形成後、2条のスリット58a、58bの間を加圧し、最上層の繊維集合体51aの一部を中間層の繊維集合体51b内に突出させ、中間層の繊維集合体51bの一部を最下層の繊維集合体51c内に突出させる。これにより、最上層の繊維集合体51aの一部が中間層の繊維集合体51bに係合し、中間層の繊維集合体51bの一部が最下層の繊維集合体51cに係合するので、搬送時や内袋52内への収納時における各繊維集合体の位置ずれを防止できる。【選択図】図4

Description

本発明は、真空断熱材及び冷蔵庫に関する。
近年、家電製品や産業機器には、地球環境保護の観点及び省エネルギーの観点から、より一層の断熱性能の向上が求められている。従来、冷蔵庫に好適な高性能の断熱材としては、ガスバリア性を有する袋内に繊維集合体からなる芯材及びガス吸着用の吸着剤を入れて袋内部を減圧封止した真空断熱材が知られている。真空断熱材の芯材は、シート状の繊維集合体を所定枚数積層することにより作製される。特許文献1には、原反ロールから引き出されたシート状の繊維集合体を数百枚以上積層して繊維集合体の積層体を作製し、更には、この繊維集合体の積層体を折り曲げて、所要の厚さを有する芯材を製造する方法が開示されている(特許文献1の要約書参照。)。
しかし、この方法によると、芯材の製造に大掛かりな設備を必要とするし、芯材の製造効率を高めることも難しい。また、特許文献1に記載の芯材の製造方法によると、シート状の繊維集合体を多数回にわたって折り曲げるので、芯材が切断されやすく、断熱性能が悪化する恐れがある。そこで、断熱性能が良好な芯材を容易に製造できるようにするため、例えば100mm程度の厚さを有する厚形の繊維集合体を作製し、この繊維集合体を必要に応じて複数枚(例えば2枚〜5枚程度)積層することによって、所要の厚さを有する芯材を製造することが検討されている。
特開2012−163138号公報
上述したように、真空断熱材は、ガスバリア性を有する袋内に芯材及び吸着剤を入れた後、袋内部を減圧封止することにより作製される。しかるに、厚形の繊維集合体を複数枚積層してなる芯材は、各繊維集合体の積層面において滑りを生じやすいので、作製された芯材をコンベアで移送する際や、移送されてきた芯材を袋内に収納する際に、図7(a)に示すように、各繊維集合体A、B、Cが面方向にずれるという不具合を生じやすい。このように、各繊維集合体A、B、Cが面方向にずれた芯材Dを袋体E内に収納されると、図7(b)に示すように、端部において芯材Dの厚みが小さくなり、断熱体積の減少により断熱性能が低下した真空断熱材が製造されることになる。言うまでもなく、このような不正な真空断熱材を冷蔵庫に適用すると、冷蔵庫の断熱性能が悪くなる。
なお、ガスバリア性を有する袋内に芯材を直接収納するのではなく、内袋と呼ばれる合成樹脂製の袋内に芯材を収納し、所定の厚さまで圧縮された内袋をガスバリア性を有する袋内に収納するタイプの真空断熱材も従来知られている。このタイプの真空断熱材においては、芯材を内袋に入れる工程で、繊維集合体A、B、Cが原反が面方向にずれる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、断熱性能が高い真空断熱材及び冷蔵庫を提供すること、及び、製造が容易な真空断熱材を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、複数枚の繊維集合体を積層して成る芯材であって、繊維集合体の少なくとも2枚を跨る複数のスリットを形成したことを特徴とする。
本発明によれば、断熱性能が高い真空断熱材及び冷蔵庫と提供すること、製造が容易な真空断熱材を提供することができる。上記以外の本発明の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。 図1のA−A断面図である。 実施形態に係る真空断熱材の断面図である。 実施例1に係る真空断熱材を構成する繊維集合体の積層体の断面図である。 実施例2に係る真空断熱材を構成する繊維集合体の積層体の平面図である。 実施例3に係る真空断熱材を構成する繊維集合体の積層体の断面図である。 従来例に係る真空断熱材の説明図である。
まず、本発明に係る冷蔵庫の全体構成を、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は実施形態に係る冷蔵庫の正面図であり、図2は図1のA−A断面図である。
図2に示すように、実施形態に係る冷蔵庫1は、上から冷蔵室2、製氷室3a及び上段冷凍室3b、下段冷凍室4、野菜室5を有している。また、図1に示すように、これらの各室の前面には、前面開口部を閉塞する冷蔵室扉6a、6b、貯氷室扉7a、上段冷凍室扉7b、下段冷凍室扉8、野菜室扉9を有している。冷蔵室扉6a、6bは、ヒンジ10を中心に回動する回動式扉であり、それ以外の扉7a、7b、8、9は全て引き出し式の扉である。これらの引き出し式扉7a、7b、8、9を引き出すと、各室を構成する容器が扉と共に引き出されてくる。各扉6a、6b、7a、7b、8、9は、冷蔵庫本体1を密閉するためのパッキン11を有し、これらの各パッキン11は、各扉6a、6b、7a、7b、8、9の室内側外周縁に取り付ける。また、冷蔵室2と製氷室3a及び上段冷凍室3bの間には、区画断熱するための仕切断熱壁12を配置している。これに対して、製氷室3a及び上段冷凍室3bと下段冷凍室4の間は、温度帯が同じであるため、区画断熱する仕切り断熱壁ではなく、パッキン11の受面を形成した仕切り部材13を設けている。更に、下段冷凍室4と野菜室5の間には、区画断熱するための仕切断熱壁14を設けている。このように、冷蔵、冷凍等の貯蔵温度帯の異なる部屋の仕切りには、基本的に仕切断熱壁を設置している。
なお、図1及び図2の例では、箱体20内に、上から冷蔵室2、製氷室3a及び上段冷凍室3b、下段冷凍室4、野菜室5の貯蔵室をそれぞれ区画形成しているが、各貯蔵室の配置については特にこれに限定するものではない。また、冷蔵室扉6a、6b、製氷室扉7a、上段冷凍室扉7b、下段冷凍室扉8、野菜室扉9に関しても回転による開閉、引き出しによる開閉及び扉の分割数等についても、特に限定するものではない。
箱体20は、外箱21と内箱22とを備え、外箱21と内箱22とによって形成される空間内に断熱部を設けて、箱体20内の各貯蔵室と外部とを断熱している。この外箱21と内箱22の間の空間内には、真空断熱材50を配置し、真空断熱材50の周りの空間には硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材23を充填してある。
冷凍室4の背側には、冷蔵室2、冷凍室3a、4、野菜室5等の各室を所定の温度に冷却するための冷凍サイクル機を備える。冷凍サイクル機は、冷却器28と、圧縮機30と、凝縮機31と、これらを接続するキャピラリーチューブ等をもって構成する。冷却器28の上方には、当該冷却器28にて冷却された冷気を冷蔵庫内に循環して所定の低温温度を保持する送風機27が配設する。
仕切断熱壁12、14は、真空断熱材50cを埋設した発泡ポリスチレン33をもって構成できるが、これに限定されるものではなく、硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材を用いて形成することもできる。
箱体20の例えば天面後方部には、冷蔵庫1の運転を制御するための基板や電源基板等の電気部品41を収納するための凹部40を形成する。該凹部40の開口部には、電気部品41を覆うカバー42を設ける。カバー42の高さは、冷蔵庫の外観意匠性と内容積確保を考慮して、外箱21の天面とほぼ同じ高さになるようにする。なお、特に限定するものではないが、カバー42の高さが外箱の天面よりも突き出る場合は10mm以内の範囲に収めることが望ましい。このように、箱体20の天面後方部は電気部品41を収納するための凹部40を有するので、断熱厚さを確保しようとすると必然的に内容積が犠牲になってしまうし、内容積をより大きくとると凹部40と内箱22間の断熱材23の厚さが薄くなってしまう。このため、本例の冷蔵庫においては、凹部40の断熱材23中に、略Z形状に成形した1枚の真空断熱材50aを配置して、断熱性能を確保、強化している。なお、カバー42は、耐熱性を考慮し、例えば鋼板製とできる。
また、箱体20の背面下部に配置する圧縮機30や凝縮機31は発熱の大きい部品であるため、庫内への熱侵入を防止するため、底板21d側に真空断熱材50dを配置すると好ましい。
次に、真空断熱材50a〜50dの構成を、図3を用いて説明する。真空断熱材50a〜50dは、芯材51と、芯材51を圧縮状態に保持するための内袋52と、内袋52で圧縮状態に保持した芯材51を被覆する外袋53とを含み、好ましくは、芯材51内に埋設された吸着剤54を含む。
真空断熱材50a〜50dは、例えば以下の手順で作製される。まず、ロール状に作られた繊維集合体の原反シートを所定枚数積層し、これを所定の大きさに切断して、芯材51のもとになる繊維集合体の積層体を作製する。この繊維集合体の積層体を内袋52内に収納した後、繊維集合体の積層体が収納された内袋52をプレス機で圧縮する。次いで、内袋52内を減圧した後、熱溶着機を用いて、内袋52の開口部全体を熱溶着密封し、芯材仮圧縮組品を得る。しかる後に、芯材仮圧縮組品を外袋53内に収納し、内袋52を破る。最後に、外袋53内を減圧し、その開口部を溶着密封して、所望の真空断熱材を得ることができるが、例えば芯材の態様を上記に限定する趣旨ではなく、芯材は繊維集合体等であっても良い。
なお、図3に示すように、繊維集合体51a、51b、51cは例えば厚さ100mmのものを3層に積層できる。また、本実施形態においては、繊維集合体51a、51b、51cの積層体を内袋52内に収納する際に、積層体を構成する各繊維集合体51a、51b、51cが面方向にずれるのを防止するため、隣接する2つの繊維集合体51aと51b及び繊維集合体51bと51cの少なくとも一方を縦断する複数のスリットを入れた。これら複数のスリットの間をプレスして、各層の繊維集合体51a、51b、51cを局部的に変形させると、互いに隣接する繊維集合体の一方が他方の繊維集合体内に押し込まれるので、積層された各繊維集合体51aの面方向へのズレを防止できる。これについては、後に、具体的な実施例を挙げて説明する。
芯材51としては、無機系繊維材料を用いることもできるし、有機系樹脂繊維材料を用いることもできる。無機系繊維材料の積層体は、有機系樹脂繊維材料に比べてアウトガスが少ないため、断熱性能的に有利である。無機系繊維材料としては、ガラスウール、セラミック繊維、ロックウール、グラスウール以外のガラス繊維等を挙げることができる。なお、例えば芯材51として、バインダー等で接着や結着をしていない平均繊維径4μmのグラスウールからなり、厚みが100mmに調整されたものを3層に積層して用いることができる。芯材51の種類によっては、内袋52を省略できる場合もある。
有機系樹脂繊維としては、耐熱温度等をクリヤしていれば、特に使用が制約されるものではない。具体的には、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等をメルトブローン法やスパンボンド法等で1〜30μm程度の繊維径になるように繊維化したものを用いるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。
内袋52は、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム等の吸湿性が低く、熱溶着でき、かつアウトガスが少ない樹脂フィルムを用いて形成する。
外袋53は、内袋52の両面に配置した同じ大きさのラミネートフィルムを貼り合わせることにより袋状に形成する。ラミネートフィルムを貼り合わせは、芯材51の収納部よりも外側で、ラミネートフィルムの外縁部よりも内側の部分を、一定幅で熱溶着することにより行う。
外袋53のラミネート構成については、ガスバリヤ性を有し、かつ熱溶着可能であるように構成される。本実施形態においては、表面保護層、第1ガスバリヤ層、第2ガスバリヤ層2及び熱溶着層の4層構成からなるラミネートフィルムとした。表面保護層としては、例えば保護材の役割を持つ樹脂フィルムを用いる。第1ガスバリヤ層としては、例えば樹脂フィルムに金属蒸着層を設けたものを用いる。第2ガスバリヤ層2としては、例えば酸素バリヤ性の高い樹脂フィルムに金属蒸着層を設けたものを用いる。第1ガスバリヤ層と第2ガスバリヤ層とは、例えば金属蒸着層同士が向かい合うように貼り合わせる。熱溶着層としては、例えば表面保護層と同様に、吸湿性の低いフィルムを用いる。
具体例を挙げると、表面保護層については、二軸延伸タイプのポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の各フィルムが好適である。第1ガスバリヤ層としては、アルミニウム蒸着膜付きの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好適である。第2ガスバリヤ層としては、アルミニウム蒸着膜付きの二軸延伸エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、又はアルミニウム蒸着膜付きの二軸延伸ポリビニルアルコール樹脂フィルム、或いはアルミ箔が好適である。熱溶着層としては、未延伸タイプのポリエチレンやポリプロピレン等のフィルムが好適である。
但し、ラミネートフィルムの層構成や材料については、上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜他の層構造や材料に変更することができる。例えば、第1及び第2のガスバリヤ層としては、金属箔、或いは樹脂系のフィルムに無機層状化合物、ポリアクリル酸等の樹脂系ガスバリヤコート材、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)等によるガスバリヤ膜を設けたものを用いることができる。また、熱溶着層としては、例えば酸素バリヤ性の高いポリブチレンテレフタレートフィルム等を用いても良い。表面保護層は、第1ガスバリヤ層1の保護材として機能するものであるが、真空断熱材の製造工程における真空排気効率を良くするためにも、吸湿性の低い樹脂を配置することが望ましい。また、第2ガスバリヤ層2は、アルミニウム蒸着膜などに接する樹脂系フィルムが吸湿することによってガスバリヤ性が著しく悪化してしまうため、熱溶着層についても吸湿性の低い樹脂を配置することで、ガスバリヤ性の悪化を抑制すると共に、ラミネートフィルム全体の吸湿量を抑制することが望ましい。これにより、先に述べた真空断熱材50の真空排気工程において、外袋53が持ち込む水分量を小さくできるため、真空排気効率が大幅に向上し、断熱性能の高性能化につながる。
なお、各フィルムのラミネート(貼り合せ)は、二液硬化型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法によって貼り合わせるのが一般的であるが、接着剤の種類や貼り合わせ方法には特にこれに限定するものではなく、ウェットラミネート法、サーマルラミネート法等の他の方法によるものでもよい。
また、内袋52からの芯材51の取り出し、及び、外袋53からの内袋52の取り出しを良好なものにするため、内袋52及び外袋53は、滑性の高い材料をもって形成することが望ましい。
吸着剤54としては、物理吸着タイプの合成ゼオライトが好適に用いられるが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、真空断熱材の外包材を封止した後の残存ガス及び水分を吸着するものであれば良く、例えば、合成ゼオライト以外の物理吸着剤又は化学反応型吸着剤を用いることもでき、モレキュラーシーブス、シリカゲル、酸化カルシウム、合成ゼオライト、活性炭、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化リチウム等を単独または組み合わせて用いることができる。好ましくは吸着剤54は、繊維集合体51a、51b、51cに形成されるスリットを入れた後、その1つに埋設される。このように、繊維集合体51a、51b、51cに形成されるスリットを利用して吸着剤54を埋設すると、吸着剤54を埋設するためのスリットを別途形成する必要がないので、真空断熱材50a〜50dの製造をより容易化できる。
以下、上述のように構成された真空断熱材50a〜50dのより具体的な実施例について説明する。なお、以下の各実施例においては、芯材51として、厚さ100mmの繊維集合体を3層に積層したものを例にとって説明するが、繊維集合体の厚さや積層数についてはこれに限定されるものではない。これらについては、必要に応じて適宜選択することができる。
〈実施例1〉
実施例1に係る真空断熱材50a〜50dの構成を、図4(a)〜(c)を用いて説明する。図4(a)は繊維集合体の積層体の平面図、図4(b)はプレス前の繊維集合体の積層体の断面図(図4(a)のB−B断面図)、図4(c)はプレス後の繊維集合体の積層体の断面図(図4(a)のB−B断面図)である。
図4(a)、(b)に示すように、実施例1においては、繊維集合体が3層に積層され、その最上層の繊維集合体51aの表面から最上層の繊維集合体51aより下に位置する繊維集合体の中間位置、好ましくは最下層の繊維集合体51cの中間位置まで達する2条のスリット58a、58bが設けられている。これら2条のスリット58a、58bは、図4(b)に示すように、好ましくは同一長さであり、また好ましくは最上層の繊維集合体51aから最下層の繊維集合体51cに向けて2条のスリット58a、58bの間隔が狭まる逆テーパ状に形成される。逆テーパ状に形成することで、後述する加圧の際にそれぞれの繊維集合体におけるスリット58a、58bの間の領域全域に加圧の力が印加され、かつ、スリット58a、58bの間の領域の最下部まで加圧の力が伝達され、繊維集合体の押し込みが十分に行われる点で好ましい。スリット58a、58bを形成した後、図4(c)に示すように、これら2条のスリット58a、58bの間を加圧し、最上層の繊維集合体51aの一部を中間層の繊維集合体51b内に突出させ、中間層の繊維集合体51bの一部を最下層の繊維集合体51c内に突出させる。これにより、最上層の繊維集合体51aの一部が中間層の繊維集合体51bに係合し、中間層の繊維集合体51bの一部が最下層の繊維集合体51cに係合するので、搬送時や内袋52内への収納時に、各繊維集合体51a、51b、51cの面方向に力が加わっても、それらの位置ずれを防止できる。
したがって、このようにして作製された繊維集合体51a、51b、51cの積層体を用いて真空断熱材を作製すると、図3に示すように、端部まで一定厚さの芯材51が収納され、断熱体積の減少による断熱性能の低下が抑制された真空断熱材50a〜50dを作製できる。そして、このようにして作製された真空断熱材50a〜50dを用いることにより、断熱性能が良好な冷蔵庫を製造できる。
〈実施例2〉
実施例2に係る真空断熱材50a〜50dの構成を、図5(a)〜(c)を用いて説明する。これらの図は、いずれも繊維集合体51aの積層体の平面図である。図5(a)では、スリット58a〜58hを、輪状に配置したことを特徴とする。その他については、実施例1に係る真空断熱材50a〜50dと同様に構成される。本実施例に係る真空断熱材50a〜50dによっても、実施例1に係る真空断熱材50a〜50dと同様の効果を奏するほか、スリット58a〜58hを輪状に配置したので、繊維集合体51aに作用する外力の方向に関係なく、均等なずれ防止効果を発揮できる。なお、スリット58a〜58hの本数はこれに限られず、また輪状に配置する構成に代えて、図5(b)に示すように、スリット58a〜58dを四角形の枠状に形成しても、同様の効果が得られる。その他、図5(c)に示すように、スリット58a、58bを波型に形成することもできる。
〈実施例3〉
実施例2に係る真空断熱材50a〜50dの構成を、図6(a)〜(e)を用いて説明する。これらの図は、いずれも繊維集合体51a、51b、51cの積層体の側面図である。図6(a)は2条のスリット58a、58bをテーパ状に形成した実施例である。図6(b)は2条のスリット58a、58bを平行に形成した実施例である。図6(c)は2条のスリット58a、58bの傾斜角度を互いに異ならせた実施例である。図6(d)は2条のスリット58a、58bのスリット深さを互いに異ならせた実施例である。図6(e)は2条のスリット58a、58bを最上層の繊維集合体51aの表面から中間層の繊維集合体51bの中間位置までの形成した実施例である。その他、スリットの本数は、2本以上とすることもできる。本実施例に係る真空断熱材50a〜50dによっても、実施例1に係る真空断熱材50a〜50dと同様の効果を奏する。
以上説明したように、本発明は、積層された繊維集合体51a、51b、51cに複数のスリット58a、58b・・・を形成し、スリット58a、58b・・・の中間部分を加圧することによって各層の繊維集合体51a、51b、51cを相互に係合させるので、各層の繊維集合体51a、51b、51cを接着又は溶着することなく、各層の繊維集合体51a、51b、51cの位置ずれを防止できる。よって、接着又は溶着による場合よりも断熱性能が高い真空断熱材を得ることができる。
本発明は、以下の態様を包含する。
複数層の繊維集合体を厚さ方向に積層した芯材と、前記芯材中に配置された吸着剤と、前記芯材及び前記吸着剤を収納する袋体とを有し、前記複数枚の繊維集合体のうち、隣接する少なくとも2層に亘る複数のスリットを有し、該スリットの一部に前記吸着剤を配置する。
即ち、真空断熱材の芯材を構成する複数枚の繊維集合体に、それらに跨る複数のスリットを形成したので、各スリットの間をプレスすると、一の繊維集合体のプレス部分が他の一の繊維集合体の内部に入り込み、これが面方向に作用する力に対するストッパとして機能する。このため、積層される繊維集合体どうしを接着又は溶着することなく、移送時や袋体内への収納時における繊維集合体の位置ずれや積層の崩れを防止でき、断熱効果の高い真空断熱材を高能率に製造できる。また、このようにして製造された真空断熱材を用いることにより、冷蔵庫の断熱性能を向上することができる。
また、スリットのうちの少なくとも一部は、輪状に構成する。これにより、繊維集合体51aに作用する外力の方向に関係なく、均等な位置ずれ防止効果を発揮できる。
また、スリットは、各スリットの両端が互いに連結しないように形成する。これにより、複数のスリットの間をプレスして各層の繊維集合体を局部的に変形させると、互いに隣接する繊維集合体の一方が他方の繊維集合体内に押し込まれるので、積層された各繊維集合体の面方向へのずれを防止できる。
また、外箱と、内箱と、これら外箱と内箱の間に形成される空間内に収納された真空断熱材とを備え、前記真空断熱材は、複数枚の繊維集合体を厚さ方向に積層した芯材と、前記芯材中に配置された吸着剤と、前記芯材及び前記吸着剤を収納する袋体とを有し、前記複数枚の繊維集合体のうち、隣接する少なくとも2層に亘るスリットを有し、該スリットの一部に前記吸着剤を配置する。
これにより、冷蔵庫や冷凍冷蔵庫などの冷熱機器の断熱性能の向上に利用できる。
1…冷蔵庫、2…冷蔵室、3a…製氷室、3b…上段冷凍室、4…下段冷凍室、5…野菜室、6a…冷蔵室扉、6b…冷蔵室扉、7a…製氷室扉、7b…上段冷凍室扉、8…下段冷凍室扉、9…野菜室扉、10…扉用ヒンジ、11…パッキン、12,14…断熱仕切り、13…仕切り部材、20…箱体、21…外箱、21a…天板、21b…背面板、21d…底板、21e…側面板、21f…前面、22…内箱、23…断熱材、27…送風機、28…冷却器、30…圧縮機、31…凝縮機、33…発泡ポリスチレン、40…凹部、41…電気部品、42…カバー、50a〜50d…真空断熱材、51…芯材、51a、51b、51c…繊維集合体、52…内袋、53…外袋、54… 吸着剤、58a〜51f… 切れ目

Claims (4)

  1. 複数層の繊維集合体を厚さ方向に積層した芯材と、前記芯材中に配置された吸着剤と、前記芯材及び前記吸着剤を収納する袋体とを有し、
    前記複数層の繊維集合体のうち、隣接する少なくとも2層に亘る複数のスリットを有し、該スリットの一部に前記吸着剤を配置したことを特徴とする真空断熱材。
  2. 請求項1に記載の真空断熱材において、
    前記スリットのうちの少なくとも一部は、輪状に構成したことを特徴とする真空断熱材。
  3. 請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の真空断熱材において、
    前記スリットは、各スリットの両端が互いに連結しないように形成したことを特徴とする真空断熱材。
  4. 外箱と、内箱と、これら外箱と内箱の間に形成される空間内に収納された真空断熱材とを備え、
    前記真空断熱材は、複数枚の繊維集合体を厚さ方向に積層した芯材と、前記芯材中に配置された吸着剤と、前記芯材及び前記吸着剤を収納する袋体とを有し、
    前記複数枚の繊維集合体のうち、隣接する少なくとも2層に亘るスリットを有し、該スリットの一部に前記吸着剤を配置したことを特徴とする冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205480A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 日立アプライアンス株式会社 真空断熱材及びこの真空断熱材を使用した断熱箱体
JP2017178066A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 豊田合成株式会社 助手席用エアバッグ装置

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