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JP2015095560A - パワーモジュール - Google Patents

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JP2015095560A
JP2015095560A JP2013234262A JP2013234262A JP2015095560A JP 2015095560 A JP2015095560 A JP 2015095560A JP 2013234262 A JP2013234262 A JP 2013234262A JP 2013234262 A JP2013234262 A JP 2013234262A JP 2015095560 A JP2015095560 A JP 2015095560A
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隆 藤崎
Takashi Fujisaki
隆 藤崎
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Denso Corp
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Abstract

【課題】サージ電圧を低減しつつ、冷却器の簡素化及び冷却性能の信頼性向上を図ることのできるパワーモジュールを提供する。
【解決手段】パワーモジュール(70)は、半導体装置(10)と、内部に冷媒が流通され、半導体装置の両面側にそれぞれ配置されて半導体装置を冷却する金属製の冷却器(72,74)を備え、半導体装置と冷却器は交互に積層される。半導体装置は、Z方向において両面に主電極(16U,16L,18U,18L)を有するスイッチング素子(12U,12L)と、両面側にそれぞれ設けられ、主電極と電気的に接続されるヒートシンク(36,44,56,64)を有する。複数の半導体装置は、互いに同電位とされるヒートシンク同士が共通の冷却器を間に挟んで向き合うように配置される。そして、同電位とされるヒートシンクと該ヒートシンク間に介在される冷却器とが、電気的に接続されて、互いに同電位とされる。
【選択図】図8

Description

本発明は、パワーモジュールに関する。
特許文献1に記載のように、半導体装置(電子部品)の両面側に、内部に冷媒が流通される金属製の冷却器(熱交換器)が配置された構成のパワーモジュール(電力モジュール)が知られている。
冷却器は、2枚のプレートと、該プレート間に介在される誘電体スペーサによって構成されている。冷却器は半導体装置と交互に積層されており、半導体装置の接触面に冷却器が接触して配置され、冷却器が半導体装置の接触面と同電位とされる。
特表2000−502515号公報
半導体装置が、厚み方向において両面に主電極を有するスイッチング素子と、両面側にそれぞれ設けられ、主電極と電気的に接続されるヒートシンクと、を有する場合、特許文献1の構成によれば、ヒートシンクが冷却器と同電位となる。したがって、冷却器を、バスバ(例えば電源バスバ)として用いることができる。これによれば、ヒートシンクから端子が延設され、この端子にバスバが接続される構成に較べて、スイッチング素子からバスバまでの配線長を短くすることができる。したがって、インダクタンスを低減し、ひいてはスイッチング時に生じるサージ電圧を小さくすることができる。
しかしながら、特許文献1の構成では、積層方向の隣り合う2つの半導体装置において、一方の半導体装置の下面に接触するプレートの電位と、他方の半導体装置の上面に接触するプレートの電位が異なる。このため、冷却器を構成するプレートを2分割し、間に電気絶縁性を有する誘電体スペーサを介在させなければならない。したがって、冷却器の構成が複雑となる。
また、半導体装置から伝達される熱と冷媒との温度差などにより、プレートと誘電体スペーサとの間に隙間が生じて、冷媒が漏れ出る虞がある。すなわち、冷却性能の信頼性が低いという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑み、サージ電圧を低減しつつ、冷却器の簡素化及び冷却性能の信頼性向上を図ることのできるパワーモジュールを提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、厚み方向において両面に主電極(16U,16L,18U,18L)を有するスイッチング素子(12U,12L)と、両面側にそれぞれ設けられ、主電極と電気的に接続されるヒートシンク(36,44,56,64)と、を有する半導体装置(10,10U,10L)と、内部に冷媒が流通され、半導体装置の両面側にそれぞれ配置されて半導体装置を冷却する金属製の冷却器(72,74,76)と、を備え、半導体装置及び冷却器をそれぞれ複数有して、半導体装置と冷却器とが交互に積層され、複数の半導体装置は、互いに同電位とされるヒートシンク同士が共通の冷却器を間に挟んで向き合うように配置され、同電位とされるヒートシンクと該ヒートシンク間に介在される冷却器とが、電気的に接続されて、互いに同電位とされることを特徴とする。
これによれば、ヒートシンクを冷却器に電気的に接続して同電位とし、冷却器をバスバとして用いることができる。このため、ヒートシンクから、外部接続用の端子(リード)を介してバスバに接続する構成に較べて、スイッチング素子からバスバまでの配線長を短くすることができる。したがって、インダクタンスを低減し、ひいてはスイッチング時に生じるサージ電圧を低減することができる。
また、冷却器全体を単一の電位とするために、互いに同電位とされるヒートシンク同士が共通の冷却器を間に挟んで向き合うように、複数の半導体装置を配置する。したがって、従来の構成に較べて、冷却器の構成を簡素化することができる。
また、上記したように、冷却器全体が単一の電位となるため、従来のように、冷却器を構成する金属部材を分割し、電気絶縁性のスペーサを間に挟まなくとも良い。したがって、熱応力により、金属部材とスペーサとの間に隙間が生じ、冷媒が漏れ出ること自体起こりえない。このため、冷却性能の信頼性を向上することができる。
開示された他の発明は、各半導体装置(10)が、電源の高電位側と低電位側との間で直列に接続されるとともに、互いに並列に配置される少なくとも一対のスイッチング素子(12U,12L)と、厚み方向において一面(82a)及び該一面と反対の裏面(82b)を有し、各スイッチング素子を一体的に封止する封止樹脂体(82)と、ヒートシンクとしての、第1ヒートシンク(36)、第2ヒートシンク(44)、第3ヒートシンク(56)、及び第4ヒートシンク(64)と、第2ヒートシンクと第3ヒートシンクとを電気的に接続する中継部(44b,56c)と、第2ヒートシンクと第3ヒートシンクの一方から、封止樹脂体外まで延設される出力取り出し用の出力端子(56b)と、を備えている。第1ヒートシンクは、一対のスイッチング素子のうち、高電位側とされる上アームスイッチング素子(12U)の高電位側の主電極(16U)と電気的に接続され、該主電極との接続面と反対の面が封止樹脂体の一面から露出されており、第2ヒートシンクは、上アームスイッチング素子の低電位側の主電極(18U)と電気的に接続されており、第3ヒートシンクは、一対のスイッチング素子のうち、低電位側とされる下アームスイッチング素子(12L)の高電位側の主電極(16L)と電気的に接続されており、第4ヒートシンクは、下アームスイッチング素子の低電位側の主電極(18L)と電気的に接続され、該主電極との接続面と反対の面が封止樹脂体の裏面から露出されている。複数の冷却器は、第1冷却器(72)と、第2冷却器(76)と、を有し、第1冷却器と第2冷却器とが、厚み方向において交互に配置されている。そして、各半導体装置は、第1ヒートシンクが第1冷却器に対向し、第4ヒートシンクが第2冷却器に対向するように、第1冷却器と第2冷却器との間に配置され、第1冷却器と第1ヒートシンクが電気的に接続されるとともに、第1冷却器と第3ヒートシンクとの間が絶縁分離され、第2冷却器と第4ヒートシンクが電気的に接続されるとともに、第2冷却器と第2ヒートシンクとの間が絶縁分離されることを特徴とする。
これによれば、半導体装置が、上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子を備えながらも、電源の高電位側に接続される第1ヒートシンクと電源の低電位側に接続される第4ヒートシンクが、封止樹脂体の互いに異なる面に露出される。したがって、第1ヒートシンク及び第4ヒートシンクが封止樹脂体の同一面に露出される構成に較べて、冷却器の構成を簡素化することができる。このように、上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子を備える構成において、サージ電圧を低減しつつ、冷却器の構成を簡素化することができる。
また、封止樹脂体の一面側に配置される第1ヒートシンク及び第3ヒートシンクのうち、第3ヒートシンクについては、第1冷却器と絶縁分離される。したがって、第1ヒートシンクと第3ヒートシンクの短絡を抑制することができる。同様に、封止樹脂体の裏面側に配置される第2ヒートシンク及び第4ヒートシンクのうち、第2ヒートシンクについては、第2冷却器と絶縁分離される。したがって、第2ヒートシンクと第4ヒートシンクの短絡を抑制することができる。
第1実施形態に係るパワーモジュールが適用される電力変換装置の概略構成を示す図である。 上アーム半導体装置の概略構成を示す平面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 下アーム半導体装置の概略構成を示す断面図であり、図3に対応している。 パワーモジュールの概略構成を示す図である。 第2実施形態に係るパワーモジュールのうち、半導体装置の概略構成を示す平面図である。 図6のVII-VII線に沿う断面図である。 パワーモジュールの概略構成を示す図である。 第3実施形態に係るパワーモジュールの概略構成を示す図である。 第4実施形態に係るパワーモジュールのうち、半導体装置の概略構成を示す断面図である。 第5実施形態に係るパワーモジュールのうち、半導体装置の概略構成を示す断面図である。 第6実施形態に係るパワーモジュールの概略構成を示す部分断面図である。 第7実施形態に係るパワーモジュールのうち、半導体装置の概略構成を示す断面図である。 第8実施形態に係るパワーモジュールのうち、半導体装置の概略構成を示す断面図である。 第9実施形態に係るパワーモジュールのうち、上アーム半導体装置の概略構成を示す平面図である。 図15のXVI-XVI線に沿う断面図である。 パワーモジュールの概略構成を示す図である。 上アーム半導体装置と下アーム半導体装置の電気的な接続構造を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の各図相互において互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。
以下においては、スイッチング素子であるIGBT素子、換言すれば半導体チップ、の厚み方向をZ方向と示す。また、Z方向に直交し、制御端子の延設方向をY方向と示す。また、Y方向及びZ方向の両方向に直交する方向をX方向と示す。上下アームを構成する上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子が互いに並列に配置される構成では、上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子の並び方向が、上記したX方向と一致する。また、平面形状とは、特に断わりのない限り、X方向及びY方向により規定される面に沿う形状を示す。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、パワーモジュールが適用される電力変換装置の一例について説明する。
図1に示す電力変換装置100は、6つの半導体装置10からなるインバータ部102と、インバータ部102の動作を制御する制御部104と、を備えている。このような電力変換装置100は、例えば電気自動車やハイブリッド車に搭載される。
半導体装置10は、直流電源106の正極(高電位側)と負極(低電位側)との間において、互いに直列に接続される上アーム半導体装置10U及び下アーム半導体装置10Lを有している。上アーム半導体装置10Uは、直流電源106の高電位側に、下アーム半導体装置10Lは、直流電源106の低電位側に配置される。
インバータ部102は、上記した上アーム半導体装置10U及び下アーム半導体装置10Lからなる上下アームを3対有している。そして、直流電力を3相交流に変換し、例えばモータ108に出力することができる。後述するパワーモジュールは、このインバータ部102を構成している。なお、図1に示す符号110は、平滑用のコンデンサである。
上アーム半導体装置10Uは、nチャネル型のIGBT素子12Uと、該IGBT素子12Uに逆並列に接続された還流用のFWD素子14Uと、を備えている。このIGBT素子12Uが、特許請求の範囲に記載の上アームスイッチング素子(スイッチング素子)に相当する。本実施形態では、同一の半導体チップ(後述する半導体チップ30)に、IGBT素子12UとFWD素子14Uが構成されている。しかしながら、IGBT素子12UとFWD素子14Uが別チップに構成されても良い。
IGBT素子12Uは、主電極であるコレクタ電極16U及びエミッタ電極18Uと、制御電極であるゲート電極20Uと、を有している。一方、FWD素子14Uは、コレクタ電極16Uと共通化されたカソード電極と、エミッタ電極18Uと共通化されたアノード電極と、を有している。
一方、下アーム半導体装置10Lも、上アーム半導体装置10Uと同じ構成を有している。この下アーム半導体装置10Lは、nチャネル型のIGBT素子12Lと、該IGBT素子12Uに逆並列に接続された還流用のFWD素子14Lと、を備えている。このIGBT素子12Lが、特許請求の範囲に記載の下アームスイッチング素子(スイッチング素子)に相当する。これらIGBT素子12L及びFWD素子14Lも、同一の半導体チップ(後述する半導体チップ50)に構成されている。しかしながら、IGBT素子12LとFWD素子14Lが別チップに構成されても良い。
IGBT素子12Lは、主電極であるコレクタ電極16L及びエミッタ電極18Lと、制御電極であるゲート電極20Lと、を有している。一方、FWD素子14Lは、コレクタ電極16Lと共通化されたカソード電極と、エミッタ電極18Lと共通化されたアノード電極と、を有している。
また、インバータ部102において、IGBT素子12Uのコレクタ電極16Uは、直流電源106の正極に接続された高電位電源ライン22と電気的に接続されている。IGBT素子12Lのエミッタ電極18Lは、直流電源106の負極に接続された低電位電源ライン24(グランドラインとも言う)と電気的に接続されている。また、IGBT素子12Uのエミッタ電極18U及びIGBT素子12Lのコレクタ電極16Lは、互いに電気的に接続されるとともに、インバータ部102からモータ108へ出力するための出力ライン26に接続されている。
なお、図1中には、高電位電源ライン22に正極を示す「P」、低電位電源ライン24に負極を示す「N」、出力ライン26に出力を示す「0」を付記している。また、各ゲート電極20U,20Lには、制御端子28U,28Lが接続されている。
制御部104は、制御端子28U,28Lと電気的に接続されており、IGBT素子12U,12Lのオン・オフを制御する。この制御部104としては、周知構成のものを採用することができる。
次に、図2〜図4に基づき、半導体装置10の概略構成について説明する。なお、上アーム半導体装置10Uと下アーム半導体装置10Lの構成は基本的に同じであるため、下アーム半導体装置について平面の図示を省略し、断面のみを示す。図4に示す下アーム半導体装置10Lの断面図は、図3に示す上アーム半導体装置10Uの断面図、すなわち図2のIII-III線の断面に対応している。
先ず、図2及び図3に基づき、上アーム半導体装置10Uについて説明する。図3に示すように、上アーム半導体装置10Uは、半導体チップ30を有している。半導体チップ30には、上アームスイッチング素子であるIGBT素子12Uと、FWD素子14Uが構成されている。図示を省略するが、半導体チップ30には、Z方向における紙面下方の表面に、高電位側の主電極であるコレクタ電極16Uが形成され、紙面上方の表面に、低電位側の電極であるエミッタ電極18Uと、ゲート電極20Uが形成されている。
半導体チップ30は、図2及び図3に示すように、電気絶縁性の樹脂材料からなる封止樹脂体32によって封止されている。この封止樹脂体32は、特許請求の範囲に記載の第1封止樹脂体に相当する。本実施形態では、封止樹脂体32が、エポキシ樹脂を用いてトランスファーモールド法により成形されている。この封止樹脂体32は、略直方体状をなしており、Z方向において、一面32a及び該一面32aと反対の裏面32bを有している。
半導体チップ30のコレクタ電極16Uには、はんだ34を介して、第1ヒートシンク36が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。第1ヒートシンク36は、熱伝導性及び電気伝導性を確保すべく、少なくとも金属材料を用いて形成されている。例えば、銅、銅合金、アルミ合金などの熱伝導性及び電気伝導性に優れた金属材料を採用することができる。
第1ヒートシンク36のうち、半導体チップ30(コレクタ電極16U)との接続面及び側面は、封止樹脂体32によって被覆されている。一方、上記接続面と反対の放熱面36aは、封止樹脂体32の一面32aから露出されている。詳しくは、放熱面36aが、一面32aと略面一となっている。このように、第1ヒートシンク36は、放熱面36aを除いて、封止樹脂体32により封止されている。なお、はんだ34も、封止樹脂体32により封止されている。
半導体チップ30のエミッタ電極18Uには、はんだ38を介して、ターミナル40が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。このようにターミナル40を有すると、半導体チップ30と第2ヒートシンク44との間に所定の間隔を確保することができる。したがって、図示しないボンディングワイヤにより、半導体チップ30のゲート電極20Uと制御端子28Uとを電気的に接続することができる。なお、制御端子28Uは、図2に示すように、Y方向に延設されており、その一部が封止樹脂体32の側面から外部に突出している。本実施形態では、5本の制御端子28Uを有しており、うち1本がゲート電極20Uと接続されている。残りは、温度測定ダイオード用が2本、エミッタセンス用が1本、電流センス用が1本となっている。
ターミナル40は、後述する第2ヒートシンク44と半導体チップ30との熱伝導、電気伝導経路の途中に位置するため、熱伝導性及び電気伝導性を確保すべく、少なくとも金属材料を用いて形成されている。例えば、銅やモリブデンなどの熱伝導性及び電気伝導性に優れた金属材料を採用することができる。
ターミナル40における半導体チップ30と反対の面には、はんだ42を介して、第2ヒートシンク44が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。第2ヒートシンク44も、第1ヒートシンク36同様、熱伝導性及び電気伝導性を確保すべく、少なくとも金属材料を用いて形成されている。
第2ヒートシンク44のうち、半導体チップ30(エミッタ電極18U)との接続面及び側面は、封止樹脂体32により被覆されている。一方、上記接続面と反対の放熱面44aは、封止樹脂体32の裏面32bから露出されている。詳しくは、放熱面44aが、裏面32bと略面一となっている。このように、第2ヒートシンク44は、放熱面44aを除いて、封止樹脂体32により封止されている。なお、はんだ42も、封止樹脂体32により封止されている。
次に、図4に基づき、下アーム半導体装置10Lについて説明する。下アーム半導体装置10Lは、上アーム半導体装置10Uと基本的に同じ構造を有している。図4に示すように、下アーム半導体装置10Lは、半導体チップ50を有している。半導体チップ50には、下アームスイッチング素子であるIGBT素子12Lと、FWD素子14Lが構成されている。図示を省略するが、半導体チップ50には、Z方向における紙面下方の表面に、高電位側の主電極であるコレクタ電極16Lが形成され、紙面上方の表面に、低電位側の電極であるエミッタ電極18Lと、ゲート電極20Lが形成されている。
半導体チップ50も、電気絶縁性の樹脂材料からなる封止樹脂体52によって封止されている。この封止樹脂体52は、特許請求の範囲に記載の第2封止樹脂体に相当する。封止樹脂体52は、封止樹脂体32同様、エポキシ樹脂を用いてトランスファーモールド法により成形されている。封止樹脂体52は、略直方体状をなしており、Z方向において、一面52a及び該一面52aと反対の裏面52bを有している。
半導体チップ50のコレクタ電極16Lには、はんだ54を介して、第3ヒートシンク56が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。第3ヒートシンク56も、第1ヒートシンク36などと同様に、熱伝導性及び電気伝導性を確保すべく、少なくとも金属材料を用いて形成されている。また、第1ヒートシンク36とほぼ同じ厚さを有している。
第3ヒートシンク56のうち、半導体チップ50(コレクタ電極16L)との接続面及び側面は、封止樹脂体52により被覆されている。一方、上記接続面と反対の放熱面56aは、封止樹脂体52の一面52aから露出されている。詳しくは、放熱面56aが、一面52aと略面一となっている。このように、第3ヒートシンク56は、放熱面56aを除いて、封止樹脂体52により封止されている。なお、はんだ54も、封止樹脂体52により封止されている。
半導体チップ50のエミッタ電極18Lには、はんだ58を介して、ターミナル60が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。ターミナル60の機能、構成材料、形状は、上記したターミナル40と同じである。なお、制御端子28Lも、制御端子28U同様に設けられている。
ターミナル60における半導体チップ50と反対の面には、はんだ62を介して、第4ヒートシンク64が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。第4ヒートシンク64も、第3ヒートシンク56などと同様に、熱伝導性及び電気伝導性を確保すべく、少なくとも金属材料を用いて形成されている。また、第2ヒートシンク44とほぼ同じ厚さを有している。
第4ヒートシンク64のうち、半導体チップ50(エミッタ電極18L)との接続面及び側面は、封止樹脂体52により被覆されている。一方、上記接続面と反対の放熱面64aは、封止樹脂体52の裏面52bから露出されている。詳しくは、放熱面64aが裏面52bと略面一となっている。このように、第4ヒートシンク64は、放熱面64aを除いて、封止樹脂体52により封止されている。なお、はんだ62も、封止樹脂体52により封止されている。
以上に示したように、上アーム半導体装置10Uは、半導体チップ30の両面側にヒートシンク36,44が配置された両面放熱構造の半導体装置となっている。また、下アーム半導体装置10Lも、半導体チップ30の両面側にヒートシンク36,44が配置された両面放熱構造の半導体装置となっている。また、いずれの半導体装置10U,10Lも、1in1パッケージ構造となっている。また、Z方向における厚みは、上アーム半導体装置10Uと下アーム半導体装置10Lでほぼ等しく、放熱面36a,56aを基準とする半導体チップ30,50の位置も、互いにほぼ等しいものとなっている。
次に、図5に基づき、上記した半導体装置10(10U,10L)を備えるパワーモジュールの概略構成について説明する。図5では、冷却器72,74,76と半導体装置10との電気的な接続状態をわかりやすくするために、各ヒートシンク36,44,56,64を破線で図示している。また、各ヒートシンク36,44,56,64にハッチングを施している。
図5に示すように、パワーモジュール70は、上記した半導体装置10に加え、内部に冷媒が流通され、各半導体装置10の両面側にそれぞれ配置されて、半導体装置10を両面側から冷却する金属製の冷却器72,74,76を備えている。
先ず、冷却器72,74,76の構成について説明する。これら冷却器72,74,76は、冷媒が流れる通路を内部に有するように、金属材料を用いて管状(チューブ状)に形成されている。また、Z方向において、半導体装置10と冷却器72,74,76とが交互に積層されるように、隣り合う冷却器72,74,76の間に所定間隔を有して配置されている。
第1冷却器72は、直流電源106の正極側と接続され、上記した高電位電源ライン22としての機能を果たす。換言すれば、第1冷却器72は、直流電源106の正極に接続される電源バスバとしての機能を果たす。このため、図5では、第1冷却器72上に正極(高電位)を示す「P」を付記している。
第1冷却器72は、直流電源106側と接続するために、X方向における一端から延設された第1接続部72aを有している。この第1接続部72aに直流電源106の正極側が接続されることで、第1冷却器72全体が所定の高電位(P電位)に固定される。
第2冷却器74は、直流電源106の負極側と接続され、上記した低電位電源ライン24としての機能を果たす。換言すれば、第2冷却器74は、直流電源106の負極に接続される電源バスバとしての機能を果たす。このため、図5では、第2冷却器74上に負極(低電位)を示す「N」を付記している。
第2冷却器74は、直流電源106側と接続するために、第1接続部72aと同じ側の端部から第1接続部72aと同一方向に延設された第2接続部74aを有している。この第2接続部74aに直流電源106の負極側が接続されることで、第2冷却器74全体が所定の低電位(N電位)に固定される。実際は、上記した第1接続部72aと第2接続部74aにコンデンサ110が接続され、このコンデンサ110を介して、直流電源106に接続される。
第3冷却器76は、上下アームとモータ108とをつなぐ出力ライン26としての機能を果たす。換言すれば、第3冷却器76は、出力バスバとしての機能を果たす。このため、図5では、第3冷却器76上に出力を示す「O」を付記している。第3冷却器76は、X方向における他端側、すなわち第1接続部72aとは反対側から延設された、外部接続用の第3接続部76aを有している。
これら冷却器72,74,76は、X方向の一端側で、上流側連結部78により、Z方向に隣り合う冷却器72,74,76同士が連結されている。この上流側連結部78は、供給された冷媒を、各冷却器72,74,76に分配する機能を果たす。一方、X方向の他端側で、下流側連結部80により、隣り合う冷却器72,74,76同士が連結されている。この下流側連結部80は、各冷却器72,74,76に分配された冷媒を合流させる機能を果たす。
上記したように、本実施形態では、各冷却器72,74,76をバスバとして用いる。このため、電気絶縁性の冷媒を用いる。このような冷媒としては、例えばフロリナート等のフッ化炭素系冷媒を採用することができる。
次に、冷却器72,74,76と半導体装置10(10U,10L)の配置について、詳細に説明する。
上アーム半導体装置10Uは、第1ヒートシンク36が、第1冷却器72と電気的に接続され、第2ヒートシンク44が、第3冷却器76と電気的に接続されるように配置されている。一方、下アーム半導体装置10Lは、第3ヒートシンク56が、第3冷却器76と電気的に接続され、第4ヒートシンク64が、第2冷却器74と電気的に接続されるように配置されている。
詳しくは、図5に示すように、紙面下方から上方に向けて、第1冷却器72、上アーム半導体装置10U、第3冷却器76、下アーム半導体装置10L、第2冷却器74、下アーム半導体装置10L、第3冷却器76、上アーム半導体装置10U、第1冷却器72、上アーム半導体装置10U、第3冷却器76、下アーム半導体装置10L、第2冷却器74の順に積層されている。そして、紙面下方から2つずつの半導体装置10により、それぞれ上下アームが構成されている。
したがって、第1冷却器72のうち、Z方向に配置された冷却器72,74,76の端部となるものを除けば、第1ヒートシンク36が第1冷却器72を間に挟んで向き合うように、第1冷却器72の両面側に上アーム半導体装置10Uがそれぞれ配置されている。そして、両面側の第1ヒートシンク36と第1冷却器72とが電気的に接続されている。
また、第2冷却器74のうち、Z方向に配置された冷却器72,74,76の端部となるものを除けば、第4ヒートシンク64が第2冷却器74を間に挟んで向き合うように、第2冷却器74の両面側に下アーム半導体装置10Lがそれぞれ配置されている。そして、両面側の第4ヒートシンク64と第2冷却器74とが電気的に接続されている。
また、全ての第3冷却器76について、第3冷却器76の一方の面側には、第2ヒートシンク44が対向するように上アーム半導体装置10Uが配置され、他方の面側には、第3ヒートシンク56が対向するように下アーム半導体装置10Lが配置されている。すなわち、上下アームにおいて、互いに同電位とされる第2ヒートシンク44及び第3ヒートシンク56が、第3冷却器76を間に挟んで向き合うように配置されている。そして、第2ヒートシンク44及び第3ヒートシンク56と第3冷却器76とが電気的に接続されている。
なお、第1ヒートシンク36と第1冷却器72との電気的な接続構造、第4ヒートシンク64と第2冷却器74との電気的な接続構造、ヒートシンク44,56と第3冷却器76との電気的な接続構造としては、例えば接触導通を採用することができる。それ以外にも、異方性導電シート、Agペースト、導電性ゲル(導電性グリース)などを介在させた接続を採用することもできる。
次に、本実施形態に係るパワーモジュール70の効果について説明する。
本実施形態では、第1ヒートシンク36と第1冷却器72とを電気的に接続し、第1ヒートシンク36及び第1冷却器72とを同電位とする。また、第4ヒートシンク64と第2冷却器74とを電気的に接続し、第4ヒートシンク64及び第2冷却器74とを同電位とする。そして、第1冷却器72を、直流電源106の正極側のバスバとして用い、第2冷却器74を、直流電源106の負極側のバスバとして用いる。このため、ヒートシンクから、外部接続用の端子(リード)を介してバスバに接続する従来の構成に較べて、IGBT素子12U,12L(スイッチング素子)からバスバまでの配線長を短くすることができる。したがって、インダクタンスを低減し、ひいてはスイッチング時に生じるサージ電圧を小さくすることができる。
また、本実施形態では、第1冷却器72のうち、Z方向に配置された冷却器72,74,76の端部となるものを除けば、第1冷却器72の両側に、互いに同電位とされる第1ヒートシンク36が配置され、第1冷却器72と電気的に接続されている。また、第2冷却器74のうち、Z方向に配置された冷却器72,74,76の端部となるものを除けば、第2冷却器74の両側に、互いに同電位とされる第4ヒートシンク64が配置され、第2冷却器74と電気的に接続されている。また、互いに同電位とされる第2ヒートシンク44及び第3ヒートシンク56が、第3冷却器76を挟むように配置され、第3冷却器76と電気的に接続されている。このように、Z方向において、各冷却器72,74,76全体を単一の電位とする。したがって、誘電体スペーサにより、冷却器をZ方向に分割しなくとも良く、従来の構成に較べて、冷却器72,74,76の構成を簡素化することができる。なお、Z方向に配置された冷却器72,74,76の端部の冷却器72,74についても、単一の電位となる。
また、上記したように、それぞれの冷却器72,74,76は単一の電位となるため、従来のように、誘電体スペーサにより、冷却器をZ方向に分割しなくとも良い。したがって、誘電体スペーサを備えないため、熱応力により、冷却器を構成する金属部材とスペーサとの間に隙間が生じ、冷媒が漏れ出ること自体起こりえない。このように、従来に較べて、冷却性能の信頼性を向上することができる。
さらに、本実施形態では、電源バスバとして機能する第1冷却器72と第2冷却器74の接続部72a,74aが、ともにX方向において同一側に設けられている。このため、第1接続部72a及び第2接続部74aと、直流電源106側との接続構造、例えばコンデンサ110との接続構造を簡素化することができる。
(第2実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示したパワーモジュール70と共通する部分についての説明は割愛する。
第1実施形態では、1in1パッケージの半導体装置10U,10Lを用いて、パワーモジュール70を構成する例を示した。これに対し、本実施形態では、直流電源106と電気的に接続される第1ヒートシンク36及び第4ヒートシンク64が、共通の封止樹脂体の互いに反対の面に露出される2in1パッケージの半導体装置を用いて、パワーモジュール70を構成する例を示す。
先ず、図6及び図7に基づき、半導体装置10の概略構成について説明する。
本実施形態に係る半導体装置10は、第1実施形態に示した、上下アームを構成する1組の上アーム半導体装置10Uと下アーム半導体装置10Lを、一体的に備えている。図7に示すように、半導体装置10は、上記した半導体チップ30,50をともに有している。半導体チップ30,50は、Z方向にほぼ同じ厚みを有している。半導体チップ30には、上アームスイッチング素子としてのIGBT素子12Uと、FWD素子14Uが構成されている。半導体チップ50には、下アームスイッチング素子としてのIGBT素子12Lと、FWD素子14Lが構成されている。これら半導体チップ30,50は、X方向に並んで配置されるとともに、Z方向においてほぼ同じ位置に配置、すなわち並列に配置されている。
なお、図示を省略するが、半導体チップ30には、Z方向における紙面下方の表面に、高電位側の主電極であるコレクタ電極16Uが形成され、紙面上方の表面に、低電位側の電極であるエミッタ電極18Uと、ゲート電極20Uが形成されている。同様に、半導体チップ50には、Z方向における紙面下方の表面に、高電位側の主電極であるコレクタ電極16Lが形成され、紙面上方の表面に、低電位側の電極であるエミッタ電極18Lと、ゲート電極20Uが形成されている。
これら半導体チップ30,50は、封止樹脂体82によって一体的に封止されている。この封止樹脂体82は、上記した封止樹脂体32同様、エポキシ樹脂を用いてトランスファーモールド法により成形されている。封止樹脂体82は、略直方体状をなしており、Z方向において、一面82a及び該一面52aと反対の裏面82bを有している。
半導体チップ30のコレクタ電極16Uには、はんだ34を介して、第1ヒートシンク36が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。第1ヒートシンク36は、放熱面36aを除いて、封止樹脂体82により封止されている。放熱面36aは、一面82aと略面一となっている。
半導体チップ30のエミッタ電極18Uには、はんだ38を介して、ターミナル40が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。なお、制御端子28Uは、図6に示すように、Y方向に延設されており、その一部が封止樹脂体82の側面から外部に突出している。
ターミナル40における半導体チップ30と反対の面には、はんだ42を介して、第2ヒートシンク44が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。第2ヒートシンク44は、放熱面44aを除いて、封止樹脂体82により封止されている。放熱面44aは、裏面82bと略面一となっている。
半導体チップ50のコレクタ電極16Lには、はんだ54を介して、第3ヒートシンク56が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。第3ヒートシンク56は、放熱面56aを除いて、封止樹脂体82により封止されている。放熱面56aは、一面82aと略面一となっている。この第3ヒートシンク56は、第1ヒートシンク36とほぼ同じ厚みを有している。
また、第3ヒートシンク56から出力端子56bが延設されている。この出力端子56bは、Y方向であって、半導体チップ50に対する制御端子28Lの延設方向と反対の方向に延設されており、その一部が封止樹脂体82の外部に突出している。出力端子56bは、後述するように冷却器には接続されず、別途設けられる図示しない出力ライン26(出力用のバスバ)と電気的に接続される。
半導体チップ50のエミッタ電極18Lには、はんだ58を介して、ターミナル60が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。ターミナル60は、ターミナル40とほぼ同じ厚みを有している。なお、制御端子28Lも、制御端子28U同様に設けられている。
ターミナル60における半導体チップ50と反対の面には、はんだ62を介して、第4ヒートシンク64が、電気的、機械的、且つ熱的に接続されている。第4ヒートシンク64は、放熱面64aを除いて、封止樹脂体82により封止されている。放熱面64aは、裏面82bと略面一となっている。この第4ヒートシンク64は、第2ヒートシンク44とほぼ同じ厚みを有している。
また、第2ヒートシンク44は、X方向における半導体チップ50側の端部から、半導体チップ50側に延設された第1中継部44bを有している。一方、第3ヒートシンク56は、X方向における半導体チップ30側の端部から、半導体チップ30側に延設された第2中継部56cを有している。これら中継部44b,56cは、はんだ84を介して、電気的且つ機械的に接続されている。この接続により、IGBT素子12Uのエミッタ電極18UとIGBT素子12Lのコレクタ電極16Lとが電気的に接続され、上下アームが図7に示すように略N字状をなしている。なお、第1中継部44b、第2中継部56c、及びはんだ84は、封止樹脂体82によって封止されている。
さらに本実施形態では、図6及び図7に示すように、半導体装置10が、第1絶縁シート86と、第2絶縁シート88と、を有している。第1絶縁シート86は、第2ヒートシンク44の放熱面44a全体を被覆するように、放熱面44a及び裏面82bの周囲部分に貼り付けられている。第2絶縁シート88は、第3ヒートシンク56の放熱面56a全体を被覆するように、放熱面56a及び一面82aの周囲部分に貼り付けられている。
第1絶縁シート86は、半導体装置10の裏面82b側を第2冷却器74に対向配置させた際に、第2冷却器74と第2ヒートシンク44とが電気的に接続されるのを防ぐために設けられている。また、第2絶縁シート88は、半導体装置10の一面82a側を第1冷却器72に対向配置させた際に、第1冷却器72と第3ヒートシンク56とが電気的に接続されるのを防ぐために設けられている。すなわち、これら絶縁シート86,88は、第2冷却器74と第2ヒートシンク44、第1冷却器72と第3ヒートシンク56、を絶縁分離するために設けられている。
このような絶縁シート86,88としては、樹脂シートやセラミックシートなど、電気絶縁材料からなるシートを採用することができる。好ましくは、半導体チップ30,50からの放熱性を考慮して、熱抵抗の小さいものを採用すると良い。なお、本実施形態に示す絶縁シート86,88は、封止樹脂体82を成形後に貼り付けられる。
次に、図8に基づき、上記した半導体装置10を備えるパワーモジュール70について説明する。図8では、冷却器72,74と半導体装置10との電気的な接続状態をわかりやすくするために、各ヒートシンク36,64を破線で図示するとともに、各ヒートシンク36,64にハッチングを施している。また、各絶縁シート86,88を実線で図示するとともに、各絶縁シート86,88にハッチングを施している。すなわち、図8では、絶縁シート86,88により被覆されたヒートシンク44,56を図示していない。
図8に示すように、本実施形態に係るパワーモジュール70は、上記した半導体装置10に加え、第1実施形態に示した金属製の冷却器72,74を備えている。第1冷却器72と第2冷却器74は、Z方向において交互に配置されている。そして、隣り合う第1冷却器72と第2冷却器74の間に、半導体装置10が配置されている。
半導体装置10は、第1ヒートシンク36が第1冷却器72に対向し、第4ヒートシンク64が第2冷却器74に対向するように、第1冷却器72と第2冷却器74との間に配置されている。そして、第1冷却器72と第1ヒートシンク36が電気的に接続されている。第1ヒートシンク36と同一の一面82aに露出する第3ヒートシンク56については、第2絶縁シート88により、第1冷却器72と絶縁分離されている。
同様に、第2冷却器74と第4ヒートシンク64が電気的に接続されている。一方、第4ヒートシンク64と同一の裏面82bに露出する第2ヒートシンク44については、第1絶縁シート86により、第2冷却器74と絶縁分離されている。
詳しくは、図8に示すように、紙面下方から上方に向けて、第1冷却器72、半導体装置10、第2冷却器74、半導体装置10、第1冷却器72、半導体装置10、第2冷却器74の順に積層されている。したがって、第1冷却器72のうち、Z方向に配置された冷却器72,74の端部となるものを除けば、第1冷却器72の両面に、異なる半導体装置10の第1ヒートシンク36が電気的に接続されている。すなわち、両面側の第1ヒートシンク36と、間に位置する第1冷却器72とが同電位となっている。なお、Z方向に配置された冷却器72,74の端部となる第1冷却器72についても、単一の電位となる。
同様に、第2冷却器74のうち、Z方向に配置された冷却器72,74の端部となるものを除けば、第2冷却器74の両面に、異なる半導体装置10の第4ヒートシンク64が電気的に接続されている。すなわち、両面側の第4ヒートシンク64と、間に位置する第2冷却器74とが同電位となっている。なお、Z方向に配置された冷却器72,74の端部となる第2冷却器74についても、単一の電位となる。
なお、本実施形態では、第4ヒートシンク64の放熱面64aと第2ヒートシンク44の放熱面44aが略面一とされ、この放熱面44a上に第1絶縁シート86が貼り付けられている。また、第1ヒートシンク36の放熱面36aと第3ヒートシンク56の放熱面56aが略面一とされ、この放熱面56a上に第2絶縁シート88が貼り付けられている。したがって、これら絶縁シート86,88の厚み分を考慮し、第1ヒートシンク36と第1冷却器72との間、第4ヒートシンク64と第2冷却器74との間に、異方性導電シート、Agペースト、導電性ゲル(導電性グリース)などを介在させると良い。これにより、第1ヒートシンク36から第1冷却器72、第4ヒートシンク64から第2冷却器74への放熱性を向上することができる。
次に、本実施形態に係るパワーモジュール70の効果について説明する。本実施形態では、第1実施形態に記載の効果に加え、さらに下記の効果を奏することができる。
本実施形態に示す半導体装置10によれば、IGBT素子12U,12Lを備えながらも、直流電源106に電気的に接続される第1ヒートシンク36と第4ヒートシンク64が、封止樹脂体82の互いに異なる面に露出される。したがって、第1ヒートシンク36及び第4ヒートシンク64が封止樹脂体82の同一面に露出される構成に較べて、冷却器72,74の構成を簡素化することができる。このように、IGBT素子12U,12Lを備える構成において、サージ電圧を低減しつつ、冷却器72,74の構成を簡素化することができる。
また、封止樹脂体82の一面82a側に配置される第1ヒートシンク36及び第3ヒートシンク56のうち、第3ヒートシンク56は第1冷却器72と絶縁分離される。したがって、第1ヒートシンク36と第3ヒートシンク56の短絡を抑制することができる。同様に、封止樹脂体82の裏面82b側に配置される第2ヒートシンク44及び第4ヒートシンク64のうち、第2ヒートシンク44は第2冷却器74と絶縁分離される。したがって、第2ヒートシンク44と第4ヒートシンク64の短絡を抑制することができる。
(第3実施形態)
本実施形態において、第2実施形態に示したパワーモジュール70と共通する部分についての説明は割愛する。
第2実施形態では、第1実施形態同様、電源バスバとして機能する第1冷却器72と第2冷却器74の接続部72a,74aが、ともにX方向において同一側に設けられている例を示した。これに加え、本実施形態では、図9に示すように、複数の第1冷却器72の第1接続部72aが、Z方向に沿って一列に配置されている。また、複数の第2冷却器74の第2接続部74aが、Y方向において第1接続部72aとの間に所定間隔を有しつつZ方向に沿って一列に配置されている。図9は、図8をZ方向の紙面上方側から見た平面図に相当する。
次に、本実施形態に係るパワーモジュール70の効果について説明する。本実施形態では、第2実施形態に記載の効果に加え、さらに下記の効果を奏することができる。
本実施形態では、接続部72a,74aがともにX方向において同一側に設けられるのみならず、複数の第1接続部72aがZ方向に沿って一列配置されている。また、複数の第2接続部74aは、Y方向において第1接続部72aに並んで配置されるとともにZ方向に沿って一列配置されている。このため、第1接続部72a及び第2接続部74aと、直流電源106側との接続構造、例えばコンデンサ110との接続構造をさらに簡素化することができる。
(第4実施形態)
本実施形態において、第2実施形態に示したパワーモジュール70と共通する部分についての説明は割愛する。
第2実施形態では、第4ヒートシンク64の放熱面64aと第2ヒートシンク44の放熱面44aが略面一とされ、この放熱面44a上に第1絶縁シート86が貼り付けられている。また、第1ヒートシンク36の放熱面36aと第3ヒートシンク56の放熱面56aが略面一とされ、この放熱面56a上に第2絶縁シート88が貼り付けられている例を示した。
これに対し、本実施形態では、図10に示すように、Z方向において、第2ヒートシンク44の厚みが第4ヒートシンク64の厚みよりも薄くなっている。そして、第2ヒートシンク44の放熱面44aに貼り付けた第1絶縁シート86の、第2ヒートシンク44と反対の面86a(以下、一面86aと示す)が、放熱面64aと略面一となっている。さらには、封止樹脂体82の裏面82bとも略面一となっている。
また、第3ヒートシンク56の厚みが第1ヒートシンク36の厚みよりも薄くなっている。そして、第3ヒートシンク56の放熱面56aに貼り付けた第2絶縁シート88の、第3ヒートシンク56と反対の面88a(以下、一面88aと示す)が、放熱面36aと略面一となっている。さらには、封止樹脂体82の一面82aとも略面一となっている。
このような半導体装置10は、例えば、予め第4ヒートシンク64と厚みの異なる第2ヒートシンク44を準備する。このとき、厚みの差を第1絶縁シート86の厚みの差とする。また、第1ヒートシンク36と厚みの異なる第3ヒートシンク56を準備する。このとき、厚みの差を、第2絶縁シート88の厚みの差とする。そして、リフローはんだ付け後、封止樹脂体82を成形する前に、第2ヒートシンク44の放熱面44aに第1絶縁シート86を貼り付ける。また、第3ヒートシンク56の放熱面56aに第2絶縁シート88を貼り付ける。そして、第1絶縁シート86の一面86a及び第4ヒートシンク64の放熱面64aが、裏面82bと略面一となり、第2絶縁シート88の一面88a及び第1ヒートシンク36の放熱面36aが、一面82aと略面一となるように、封止樹脂体82を成形する。これにより、半導体装置10を得ることができる。
次に、本実施形態に係るパワーモジュール70の効果について説明する。本実施形態では、第2実施形態に記載の効果に加え、さらに下記の効果を奏することができる。
本実施形態では、第2ヒートシンク44の厚みが第4ヒートシンク64の厚みよりも薄くなっており、これにより、Z方向において、放熱面44aが放熱面64aよりも半導体チップ30,50に近い位置となっている。また、第3ヒートシンク56の厚みが第1ヒートシンク36の厚みよりも薄くなっており、これにより、Z方向において、放熱面56aが放熱面36aよりも半導体チップ30,50に近い位置となっている。
したがって、放熱面64aと略面一の放熱面44aに第1絶縁シート86を貼り付け、放熱面36aと略面一の放熱面56aに第2絶縁シート88を貼り付ける場合に較べて、放熱面36aと第1冷却器72との距離、放熱面64aと第2冷却器74との距離を短くすることができる。このため、半導体チップ30から第1ヒートシンク36を介した第1冷却器72への放熱性、半導体チップ50から第4ヒートシンク64を介した第2冷却器74への放熱性を向上することができる。
さらに本実施形態では、第1絶縁シート86の一面86aが、放熱面64aと略面一となっている。また、第2絶縁シート88の一面88aが、放熱面36aと略面一となっている。したがって、第2冷却器74に第1絶縁シート86を接触された状態で、第2冷却器74と第4ヒートシンク64の放熱面64aとの間には殆ど隙間が生じない。同様に、第1冷却器72に第2絶縁シート88を接触された状態で、第1冷却器72と第1ヒートシンク36の放熱面36aとの間には殆ど隙間が生じない。したがって、上記した接触導通や、異方性導電シート、Agペースト、導電性ゲル(導電性グリース)などを介在させた接続のいずれを採用しても、電気的な接続状態を確保しつつ、放熱性を向上することができる。
また、絶縁シート86,88によって、封止樹脂体82の成形時に半導体チップ30,50が成形型から受ける力を緩和することができる。また、絶縁シート86,88に離型性をもたせることで、離型シートを不要とすることもできる。
なお、本実施形態に示す構成は、第2実施形態にのみならず、第3実施形態に示した構成と組み合わせることもできる。
(第5実施形態)
本実施形態において、第4実施形態に示したパワーモジュール70と共通する部分についての説明は割愛する。
第4実施形態では、封止樹脂体82の成形前に、第2ヒートシンク44の放熱面44aに第1絶縁シート86を貼り付け、第3ヒートシンク56の放熱面56aに第2絶縁シート88を貼り付ける。これにより、第1絶縁シート86の一面86aが放熱面64a及び裏面82bと略面一とされ、第2絶縁シート88の一面88aが放熱面36aと略面一とされる例を示した。
これに対し、本実施形態では、封止樹脂体82の成形後、第1絶縁シート86及び第2絶縁シート88が貼り付けられて、図11に示すように、第1絶縁シート86の一面86aが放熱面64a及び裏面82bと略面一とされ、第2絶縁シート88の一面88aが放熱面36aと略面一とされている。また、封止樹脂体82の一面82aのうち、X方向において第3ヒートシンク56側の部分が、第1ヒートシンク36側の部分に対して凹んだ凹部90aとなっている。同様に、封止樹脂体82の裏面82bのうち、X方向において第2ヒートシンク44側の部分が、第4ヒートシンク64側の部分に対して凹んだ凹部90bとなっている。
このような半導体装置10は、例えば以下に示す製造方法により形成することができる。先ず第4実施形態同様、予め第4ヒートシンク64と厚みの異なる第2ヒートシンク44を準備する。このとき、厚みの差を第1絶縁シート86の厚みの差とする。また、第1ヒートシンク36と厚みの異なる第3ヒートシンク56を準備する。このとき、厚みの差を、第2絶縁シート88の厚みの差とする。そして、リフローはんだ付け後、封止樹脂体82を成形する。
この成形時に、例えば各放熱面36a,44a,56a,64aが露出されるように、封止樹脂体82を成形する。そして、第2ヒートシンク44の放熱面44aに第1絶縁シート86を貼り付ける。また、第3ヒートシンク56の放熱面56aに第2絶縁シート88を貼り付ける。これにより、半導体装置10を得ることができる。
なお、封止樹脂体82の成形後、一面82a側及び裏面82b側を切削加工することによって、凹部90a,90bを設ける。そして、凹部90a,90bの形成後、絶縁シート86,88を貼り付けても良い。
本実施形態によれば、第4実施形態同様、放熱面36aと第1冷却器72との距離、放熱面64aと第2冷却器74との距離を短くすることができる。このため、半導体チップ30から第1ヒートシンク36を介した第1冷却器72への放熱性、半導体チップ50から第4ヒートシンク64を介した第2冷却器74への放熱性を向上することができる。
また、第1絶縁シート86の一面86aが、放熱面64aと略面一となっている。また、第2絶縁シート88の一面88aが、放熱面36aと略面一となっている。したがって、電気的な接続状態を確保しつつ、放熱性を向上することができる。
なお、本実施形態に示す構成は、第2実施形態に示した構成のみならず、第3実施形態に示した構成と組み合わせることができる。
(第6実施形態)
本実施形態において、第5実施形態に示したパワーモジュール70と共通する部分についての説明は割愛する。
第5実施形態では、一面82aに凹部90aを有し、裏面82bに凹部90bを有する封止樹脂体82を形成する。そして、その後、凹部90aの底面に露出する放熱面56aに第2絶縁シート88を貼り付け、凹部90bの底面に露出する放熱面44aに第1絶縁シート86を貼り付ける例を示した。
本実施形態では、封止樹脂体82に凹部90a,90bを設けるとともに、凹部90a,90bの底面に放熱面56a,44aを露出させた半導体装置10を得る。ここまでは、第5実施形態と同じである。次に、図12に示すように、第1絶縁シート86を、第2冷却器74における凹部90bに対応する箇所に貼り付け、第2絶縁シート88を、第1冷却器72における凹部90aに対応する箇所に貼り付ける。そして、半導体装置10と冷却器72,74とを組み付けてパワーモジュール70を形成する際に、第1絶縁シート86が第2ヒートシンク44の放熱面44aに接触して放熱面44a全体を覆う。また、第2絶縁シート88が第3ヒートシンク56の放熱面56aに接触して放熱面56a全体を覆う。
このように、絶縁シート86,88を冷却器72,74に貼り付けても、第5実施形態同様のパワーモジュール70を得ることができる。なお、本実施形態についても、第2実施形態に示した構成のみならず、第3実施形態に示した構成と組み合わせることができる。
なお、凹部90aの深さ、すなわち第1ヒートシンク36と第3ヒートシンク56の厚みの差と、第2絶縁シート88の厚みをほぼ等しくすると良い。この場合、第1冷却器72に第2絶縁シート88を接触させた状態で、第1冷却器72と第1ヒートシンク36の放熱面36aとの間に殆ど隙間が生じない。また、凹部90aの深さ、すなわち第1ヒートシンク36と第3ヒートシンク56の厚みの差と、第2絶縁シート88の厚みをほぼ等しくすると良い。この場合、第1冷却器72に第2絶縁シート88を接触させた状態で、第1冷却器72と第1ヒートシンク36の放熱面36aとの間に殆ど隙間が生じない。したがって、電気的な接続状態を確保しつつ、放熱性を向上することができる。しかしながら、パワーモジュール70の状態で、凹部90a,90bの深さよりと絶縁シート86,88の厚みが異なる構成を採用することもできる。
なお、本実施形態に示す構成は、第2実施形態に示した構成のみならず、第3実施形態に示した構成と組み合わせることができる。
(第7実施形態)
本実施形態において、第4実施形態に示したパワーモジュール70と共通する部分についての説明は割愛する。
第4実施形態では、放熱面44a,56aに貼り付けられた絶縁シート86,88により、第2ヒートシンク44と第2冷却器74が絶縁分離され、第3ヒートシンク56と第1冷却器72が絶縁分離される例を示した。
これに対し、本実施形態では、図13に示すように、封止樹脂体82が、第2ヒートシンク44の放熱面44aを被覆し、第2ヒートシンク44と第2冷却器74を絶縁分離する第1被覆部82cを有している。また、第3ヒートシンク56の放熱面56aを被覆し、第3ヒートシンク56と第1冷却器72を絶縁分離する第2被覆部82dを有している。
図13に示す例では、第1被覆部82cの外面が、第4ヒートシンク64の放熱面64a及び裏面82bの他の部分と略面一となっている。また、第2被覆部82dの外面が、第1ヒートシンク36の放熱面36a及び一面82aの他の部分と略面一となっている。
これによっても、第4実施形態同様の効果を奏することができる。また、封止樹脂体82によって絶縁分離を行うため、絶縁シート86,88が不要であり、パワーモジュール70の部品点数を削減することもできる。
なお、本実施形態に示す構成は、第2実施形態に示した構成のみならず、第3実施形態に示した構成と組み合わせることができる。
また、第1被覆部82cの外面が放熱面64aと面一とされない構成を採用することもできる。例えば、第1被覆部82cの外面が放熱面64aに対して凸や凹となるようにしても良い。第2被覆部82dと放熱面36aとの関係についても同様である。
(第8実施形態)
本実施形態において、第4実施形態に示したパワーモジュール70と共通する部分についての説明は割愛する。
第4実施形態では、Z方向に直交するXY面に沿う方向において、第1ヒートシンク36と第2ヒートシンク44の大きさ(面積)の関係、第3ヒートシンク56と第4ヒートシンク64の大きさ(面積)の関係について、特に言及しなかった。
これに対し、本実施形態では、図14に示すように、第2ヒートシンク44が第1ヒートシンク36よりも大きくされている。また、第3ヒートシンク56が第4ヒートシンク64よりも大きくされている。
このように、半導体チップ30の両側に位置するヒートシンク36,44のうち、対向する冷却器72,74と絶縁分離される第2ヒートシンク44を大きくすると、第2ヒートシンク44と第2冷却器74を絶縁分離しつつ、第2ヒートシンク44の放熱面積を増やして、第2冷却器74への放熱性を向上することができる。同様に、半導体チップ50の両側に位置するヒートシンク56,64のうち、対向する冷却器72,74と絶縁分離される第3ヒートシンク56を大きくすると、第3ヒートシンク56と第1冷却器72を絶縁分離しつつ、第3ヒートシンク56の放熱面積を増やして、第1冷却器72への放熱性を向上することができる。
本実施形態に示す構成は、第4実施形態にのみならず、第2実施形態、第3実施形態、第5実施形態〜第7実施形態に示した構成と組み合わせることもできる。
(第9実施形態)
本実施形態において、第2実施形態に示したパワーモジュール70と共通する部分についての説明は割愛する。
第2実施形態では、隣り合う第1冷却器72と第2冷却器74との間に配置される半導体装置10として、上下アームを構成する半導体チップ30,50が共通の封止樹脂体82によって封止されてなる2in1パッケージ構造の半導体装置の例を示した。
これに対し、本実施形態では、第1実施形態に示したように、1in1パッケージ構造の半導体装置10U,10Lを用いて、同様の構成を実現している。
先ず、図15〜図17に基づき、本実施形態に適用される半導体装置10U,10Lの構成について説明する。図17では、冷却器72,74と半導体装置10U,10Lとの電気的な接続状態をわかりやすくするために、各ヒートシンク36,64を破線で図示するとともに、各ヒートシンク36,64にハッチングを施している。また、各絶縁シート86,88を実線で図示するとともに、各絶縁シート86,88にハッチングを施している。すなわち、図17では、絶縁シート86,88により被覆されたヒートシンク44,56を図示していない。
本実施形態に係る半導体装置10U,10Lは、第1実施形態に示した半導体装置10U,10Lとほぼ同じ構成を有している。異なる点は、図15、図16、及び図17に示すように、上アーム半導体装置10Uが、IGBT素子12Uのコレクタ電極16Uと電気的に接続され、封止樹脂体32の側面から外部に突出するコレクタ端子36bを有している。また、エミッタ電極18Uと電気的に接続され、封止樹脂体32の側面から外部に突出するエミッタ端子44cを有している。これら端子36b,44cは、制御端子28Uの突出する側面と反対の側面から、制御端子28Uの延設方向と反対の方向に延びている。さらに、第2ヒートシンク44の放熱面44a全体を覆うように、放熱面44a及び裏面32bに第1絶縁シート86が貼り付けられている。
また、図17に示すように、下アーム半導体装置10Lが、上アーム半導体装置10U同様、IGBT素子12Lのコレクタ電極16Lと電気的に接続され、封止樹脂体52の側面から外部に突出するコレクタ端子56dを有している。また、エミッタ電極18Lと電気的に接続され、封止樹脂体52の側面から外部に突出するエミッタ端子64bを有している。これら端子56d,64bは、制御端子28Lの突出する側面と反対の側面から、制御端子28Lの延設方向と反対の方向に延びている。さらに、第3ヒートシンク56の放熱面56a全体を覆うように、放熱面56a及び一面52aに第2絶縁シート88が貼り付けられている。
次いで、図17及び図18に基づき、パワーモジュール70の構成について説明する。
図17に示すように、本実施形態に係るパワーモジュール70は、上記した半導体装置10U,10Lに加え、第2実施形態同様、金属製の冷却器72,74を備えている。第1冷却器72と第2冷却器74は、Z方向において交互に配置されている。そして、隣り合う第1冷却器72と第2冷却器74の間に、それぞれ1組の半導体装置10U,10Lが配置されている。すなわち、隣り合う第1冷却器72と第2冷却器74の間に上下アームが1つずつ配置されている。
上下アームを構成する半導体装置10U,10Lは、隣り合う第1冷却器72と第2冷却器74の間において、半導体チップ30,50が並列となるように配置されている。すなわち、第1ヒートシンク36及び第2絶縁シート88が第1冷却器72に対向し、第4ヒートシンク64及び第1絶縁シート86が第2冷却器74に対向するように配置されている。
そして、封止樹脂体32の一面32aに露出する第1ヒートシンク36と、封止樹脂体52の一面52aに露出する第3ヒートシンク56のうち、第1ヒートシンク36が第1冷却器72と電気的に接続されている。第3ヒートシンク56については、第2絶縁シート88により、第1冷却器72と絶縁分離されている。
同様に、封止樹脂体32の裏面32bに露出する第2ヒートシンク44と、封止樹脂体52の裏面52bに露出する第4ヒートシンク64のうち、第4ヒートシンク64が第2冷却器74と電気的に接続されている。一方、第2ヒートシンク44については、第1絶縁シート86により、第2冷却器74と絶縁分離されている。
また、図17及び図18に示すように、上下アームを構成する半導体装置10U,10Lにおいて、第2ヒートシンク44と3ヒートシンク56とは、出力取り出し用の出力端子92によって電気的に接続されている。詳しくは、上アーム半導体装置10Uのエミッタ端子44cの封止樹脂体32の外部に突出する部分と、下アーム半導体装置10Lのコレクタ端子56dの封止樹脂体52の外部に突出する部分とが、出力端子92によって電気的に接続されている。この出力端子92は、第2実施形態に示した半導体装置10の、出力端子56bと中継部44b,56cの機能を併せもっている。
以上の構成によっても、第2実施形態同様の効果を奏することができる。なお、本実施形態に示す構成は、第2実施形態にのみならず、第3実施形態〜第8実施形態に示した構成と組み合わせることもできる。
なお、本実施形態では、上アーム半導体装置10Uが、封止樹脂体32から突出する端子として、コレクタ端子36bとエミッタ端子44cを有し、下アーム半導体装置10Lが、封止樹脂体52から突出する端子として、コレクタ端子56dとエミッタ端子64bを有する例を示した。しかしながら、上記したように、出力端子92によって接続されるのは、エミッタ端子44cとコレクタ端子56dである。したがって、上アーム半導体装置10Uがコレクタ端子36bを有さずにエミッタ端子44cのみを有し、下アーム半導体装置10Lがエミッタ端子64bを有さずにコレクタ端子56dのみを有する構成を採用することもできる。ただし、各半導体装置10U,10Lは、絶縁シート86,88の配置を除けば実質的に同じ構造であるため、コレクタ端子及びエミッタ端子がともに突出する構成とすると部品を共通化することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
スイッチング素子として、IGBT素子12U,12Lの例を示したが、これに限定されるものではない。例えばMOSFETを採用することもできる。
半導体装置10,10U,10Lが、ターミナル40,60を有する例を示した。しかしながら、ターミナル40,60を有さない構成を採用することもできる。
第2ヒートシンク44と第3ヒートシンク56を電気的に中継する中継部として、第2ヒートシンク44が第1中継部44bを有し、第3ヒートシンク56が第2中継部56cを有する例を示した。しかしながら、中継部は、第2ヒートシンク44及び第3ヒートシンク56の少なくとも一方に設けられればよい。
パワーモジュール70として、上アーム側の3つの半導体チップ30と、下アーム側の3つの半導体チップ50を有する、すなわち3つの上下アームを有する例を示した。しかしながら、半導体チップ30,50の個数は上記例に限定されるものではない。また、Z方向において隣り合う冷却器の間に配置される半導体装置10(10U,10L)の個数も上記例に限定されるものではない。3つの上下アームを有する半導体装置10、すなわち6in1パッケージ構造を採用することもできる。
10・・・半導体装置、10U・・・上アーム半導体装置、10L・・・下アーム半導体装置、12U,12L・・・IGBT素子、14U,14L・・・FWD素子、16U,16L・・・コレクタ電極、18U,18L・・・エミッタ電極、20U,20L・・・ゲート電極、22・・・高電位電源ライン、24・・・低電位電源ライン、26・・・出力ライン、28U,28L・・・制御端子、30・・・半導体チップ、32・・・封止樹脂体、32a・・・一面、32b・・・裏面、34,38,42・・・はんだ、36・・・第1ヒートシンク、36a・・・放熱面、36b・・・コレクタ端子、40・・・ターミナル、44・・・第2ヒートシンク、44a・・・放熱面、44b・・・第1中継部、44c・・・エミッタ端子、50・・・半導体チップ、52・・・封止樹脂体、52a・・・一面、52b・・・裏面、54,58,62・・・はんだ、56・・・第3ヒートシンク、56a・・・放熱面、56b・・・出力端子、56c・・・第2中継部、56d・・・コレクタ端子、60・・・ターミナル、64・・・第4ヒートシンク、64a・・・放熱面、64b・・・エミッタ端子、70・・・パワーモジュール、72・・・第1冷却器、72a・・・第1接続部、74・・・第2冷却器、74a・・・第2接続部、76・・・第3冷却器、76a・・・第3接続部、78・・・上流側連結部、80・・・下流側連結部、82・・・封止樹脂体、82a・・・一面、82b・・・裏面、82c・・・第1被覆部、82d・・・第2被覆部、84・・・はんだ、86・・・第1絶縁シート、86a・・・一面、88・・・第2絶縁シート、88a・・・一面、90a,90b・・・凹部、92・・・出力端子、100・・・電力変換装置、102・・・インバータ部、104・・・制御部、106・・・直流電源、108・・・モータ、110・・・コンデンサ

Claims (12)

  1. 厚み方向において両面に主電極(16U,16L,18U,18L)を有するスイッチング素子(12U,12L)と、前記両面側にそれぞれ設けられ、前記主電極と電気的に接続されるヒートシンク(36,44,56,64)と、を有する半導体装置(10,10U,10L)と、
    内部に冷媒が流通され、前記半導体装置の前記両面側にそれぞれ配置されて前記半導体装置を冷却する金属製の冷却器(72,74,76)と、を備え、
    前記半導体装置及び前記冷却器をそれぞれ複数有して、前記半導体装置と前記冷却器とが交互に積層され、
    複数の前記半導体装置は、互いに同電位とされる前記ヒートシンク同士が共通の前記冷却器を間に挟んで向き合うように配置され、
    同電位とされる前記ヒートシンクと該ヒートシンク間に介在される前記冷却器とが、電気的に接続されて、互いに同電位とされることを特徴とするパワーモジュール。
  2. 各半導体装置(10)は、
    電源の高電位側と低電位側との間で直列に接続されるとともに、互いに並列に配置される少なくとも一対の前記スイッチング素子(12U,12L)と、
    前記厚み方向において一面(82a)及び該一面と反対の裏面(82b)を有し、各スイッチング素子を一体的に封止する封止樹脂体(82)と、
    前記ヒートシンクとしての、第1ヒートシンク(36)、第2ヒートシンク(44)、第3ヒートシンク(56)、及び第4ヒートシンク(64)と、
    前記第2ヒートシンクと前記第3ヒートシンクとを電気的に接続する中継部(44b,56c)と、
    前記第2ヒートシンクと前記第3ヒートシンクの一方から、前記封止樹脂体外まで延設される出力取り出し用の出力端子(56b)と、
    を備え、
    前記第1ヒートシンクは、一対の前記スイッチング素子のうち、高電位側とされる上アームスイッチング素子(12U)の高電位側の前記主電極(16U)と電気的に接続され、該主電極との接続面と反対の面(36a)が前記封止樹脂体の一面から露出されており、
    前記第2ヒートシンクは、前記上アームスイッチング素子の低電位側の前記主電極(18U)と電気的に接続されており、
    前記第3ヒートシンクは、一対の前記スイッチング素子のうち、低電位側とされる下アームスイッチング素子(12L)の高電位側の前記主電極(16L)と電気的に接続されており、
    前記第4ヒートシンクは、前記下アームスイッチング素子の低電位側の前記主電極(18L)と電気的に接続され、該主電極との接続面と反対の面(64a)が前記封止樹脂体の裏面から露出されており、
    複数の前記冷却器は、第1冷却器(72)と、第2冷却器(76)と、を有し、前記第1冷却器と前記第2冷却器とが、前記厚み方向において交互に配置され、
    各半導体装置は、前記第1ヒートシンクが前記第1冷却器に対向し、前記第4ヒートシンクが前記第2冷却器に対向するように、前記第1冷却器と前記第2冷却器との間に配置され、
    前記第1冷却器と前記第1ヒートシンクが電気的に接続されるとともに、前記第1冷却器と前記第3ヒートシンクとの間が絶縁分離され、
    前記第2冷却器と前記第4ヒートシンクが電気的に接続されるとともに、前記第2冷却器と前記第2ヒートシンクとの間が絶縁分離されることを特徴とする請求項1に記載のパワーモジュール。
  3. 複数の前記半導体装置(10)は、電源の高電位側と低電位側との間で直列に接続されるとともに、互いに並列に配置される少なくとも一対の前記スイッチング素子として、高電位側とされる上アームスイッチング素子(12U)を備える上アーム半導体装置(10U)と、低電位側とされる下アームスイッチング素子(12L)を備える下アーム半導体装置(10L)と、を有し、
    前記上アーム半導体装置は、
    前記厚み方向において一面(32a)及び該一面と反対の裏面(32b)を有し、前記上アームスイッチング素子を封止する第1封止樹脂体(32)と、
    前記ヒートシンクとして、前記上アームスイッチング素子の高電位側の前記主電極(16U)と電気的に接続され、該主電極との接続面と反対の面(36a)が前記第1封止樹脂体の一面から露出される第1ヒートシンク(36)、及び、前記上アームスイッチング素子の低電位側の前記主電極(18U)と電気的に接続される第2ヒートシンク(42)と、を備え、
    前記下アーム半導体装置は、
    前記厚み方向において一面(52a)及び該一面と反対の裏面(52b)を有し、前記下アームスイッチング素子を封止する第2封止樹脂体(52)と、
    前記ヒートシンクとして、前記下アームスイッチング素子の高電位側の前記主電極(16L)と電気的に接続される第3ヒートシンク(56)、及び、前記下アームスイッチング素子の低電位側の前記主電極(18L)と電気的に接続され、該主電極との接続面と反対の面(64a)が前記第2封止樹脂体の裏面から露出される第4ヒートシンク(64)と、を備え、
    前記第2ヒートシンクと前記第3ヒートシンクとは、出力取り出し用の出力端子(92)によって電気的に接続され、
    複数の前記冷却器は、第1冷却器(72)と、第2冷却器(74)と、を有し、前記第1冷却器と前記第2冷却器とが、前記厚み方向において交互に配置され、
    前記出力端子によって電気的に接続された対をなす前記上アーム半導体装置及び前記下アーム半導体装置は、前記第1ヒートシンクが前記第1冷却器に対向し、前記第4ヒートシンクが前記第2冷却器に対向するように、前記第1冷却器と前記第2冷却器との間に配置され、
    前記第1冷却器と前記第1ヒートシンクが電気的に接続されるとともに、前記第1冷却器と前記第3ヒートシンクとの間が絶縁分離され、
    前記第2冷却器と前記第4ヒートシンクがそれぞれ電気的に接続されるとともに、前記第2冷却器と前記第2ヒートシンクとの間が絶縁分離されることを特徴とする請求項1に記載のパワーモジュール。
  4. 前記第1冷却器(72)は、一端から延設され、前記第1ヒートシンク(36)を電源の高電位に固定するための第1接続部(72a)を有し、
    前記第2冷却器(74)は、前記第1接続部が延設された前記第1冷却器の端部と同一側の端部から前記第1接続部と同一方向に延設され、前記第4ヒートシンク(64)を電源の低電位に固定するための第2接続部(74a)を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のパワーモジュール。
  5. 前記第1冷却器(72)及び前記第2冷却器(74)をそれぞれ複数有し、
    複数の前記第1接続部(72a)は、前記厚み方向に沿って一列に配置され、
    複数の前記第2接続部(74a)は、前記厚み方向に直交する方向において前記第1接続部との間に所定間隔を有しつつ前記厚み方向に沿って一列に配置されることを特徴とする請求項4に記載のパワーモジュール。
  6. 前記第2ヒートシンク(44)における前記上アームスイッチング素子(12U)の低電位側の前記主電極(18U)と反対の面(44a)が、対応する前記封止樹脂体(32,82)の裏面(32b,82b)から露出され、
    前記第3ヒートシンク(56)における前記下アームスイッチング素子(12L)の高電位側の前記主電極(16L)と反対の面(56a)が、対応する前記封止樹脂体(52,82)の一面(52a,82a)から露出され、
    前記第2ヒートシンクと前記第2冷却器(74)との間に、電気絶縁材料を用いて形成された第1絶縁シート(86)が介在され、
    前記第3ヒートシンクと前記第1冷却器(72)との間に、電気絶縁材料を用いて形成された第2絶縁シート(88)が介在されることを特徴とする請求項2〜5いずれか1項に記載のパワーモジュール。
  7. 前記厚み方向において、
    前記第2ヒートシンク(44)の厚みが、前記第4ヒートシンク(64)の厚みよりも薄くされ、
    前記第3ヒートシンク(56)の厚みが、前記第1ヒートシンク(36)の厚みよりも薄くされることを特徴とする請求項6に記載のパワーモジュール。
  8. 前記第1絶縁シート(86)が前記第2ヒートシンク(44)に貼り付けられるとともに、前記第2絶縁シート(88)が前記第3ヒートシンク(56)に貼り付けられ、
    前記第1絶縁シートにおける前記第2ヒートシンクと反対の面が、前記第4ヒートシンク(64)における前記下アームスイッチング素子(12L)の低電位側の前記主電極(18L)と反対の面(64a)と面一とされ、
    前記第2絶縁シートにおける前記第3ヒートシンクと反対の面が、前記第1ヒートシンク(36)における前記上アームスイッチング素子(12U)の高電位側の前記主電極(18U)と反対の面(36a)と面一とされることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のパワーモジュール。
  9. 前記上アームスイッチング素子(12U)を封止する前記封止樹脂体(82)は、前記第2ヒートシンク(44)における前記上アームスイッチング素子の低電位側の前記主電極(18U)と反対の面(44a)を被覆する第1被覆部(82c)を有し、
    前記下アームスイッチング素子(12L)を封止する前記封止樹脂体(82)は、前記第3ヒートシンク(56)における前記下アームスイッチング素子の高電位側の前記主電極(16L)と反対の面(56a)を被覆する第2被覆部(82d)を有することを特徴とする請求項2〜5いずれか1項に記載のパワーモジュール。
  10. 前記厚み方向において、
    前記第1被覆部(82c)の表面が、前記第4ヒートシンク(64)における前記下アームスイッチング素子(12L)の低電位側の前記主電極(18L)と反対の面(64a)と面一とされ、
    前記第2被覆部(82d)の表面が、前記第1ヒートシンク(36)における前記上アームスイッチング素子(12U)の高電位側の前記主電極(16U)と反対の面(36a)と面一とされることを特徴とする請求項9に記載のパワーモジュール。
  11. 前記厚み方向に直交する面に沿う方向において、
    前記第2ヒートシンク(44)の大きさは、前記第1ヒートシンク(36)よりも大きくされ、
    前記第3ヒートシンク(56)の大きさは、前記第4ヒートシンク(64)よりも大きくされることを特徴とする請求項2〜10いずれか1項に記載のパワーモジュール。
  12. 複数の前記半導体装置(10)は、電源の高電位側と低電位側との間で直列に接続されるとともに、互いに並列に配置される少なくとも一対の前記スイッチング素子として、高電位側とされる上アームスイッチング素子(12U)を備える上アーム半導体装置(10U)と、低電位側とされる下アームスイッチング素子(12L)を備える下アーム半導体装置(10L)と、を有し、
    前記上アーム半導体装置は、前記ヒートシンクとして、前記上アームスイッチング素子の高電位側の前記主電極(16U)と電気的に接続される第1ヒートシンク(36)、及び、前記上アームスイッチング素子の低電位側の前記主電極(18U)と電気的に接続される第2ヒートシンク(44)と、を備え、
    前記下アーム半導体装置は、前記ヒートシンクとして、前記下アームスイッチング素子の高電位側の前記主電極(16L)と電気的に接続される第3ヒートシンク(56)、及び、前記下アームスイッチング素子の低電位側の前記主電極(18L)と電気的に接続される第4ヒートシンク(64)と、を備え、
    複数の前記冷却器は、第1冷却器(72)、第2冷却器(74)、及び第3冷却器(76)を有し、
    前記第1冷却器と前記第3冷却器との間に、前記上アーム半導体装置が配置され、
    前記第3冷却器と前記第2冷却器との間に、前記下アーム半導体装置が配置され、
    前記第1冷却器と前記第1ヒートシンクが電気的に接続され、
    前記第2冷却器と前記第4ヒートシンクが電気的に接続され
    前記第3冷却器の一方の面に、前記第2ヒートシンクが電気的に接続されるとともに、他方の面に、前記第3ヒートシンクが電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のパワーモジュール。
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