JP2015092441A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯線21を絶縁被覆22で覆った電線20の端末に接続され、シールドケースに固定されるコネクタ10であって、電線20の端末に接続された雌端子30と、雌端子30と共に電線20が導入されるハウジング40と、ハウジング40を後方から覆ってシールドケースに固定されるシールドシェル80と、電線20の絶縁被覆22に固定された電線モールド体70とを備え、電線モールド体70は、シールドシェル80を挿通させた固定ねじSを電線モールド体70のナット75に締め込むことによりシールドシェル80にねじ固定されており、ハウジング40の電線収容部54内に配された電線20には、公差吸収部23が設けられているところに特徴を有する。
【選択図】図6
Description
また、上記のコネクタは、コネクタ本体に対して端子が移動できないように固定されているため、例えば、相手側コネクタの相手側端子がずれて配されている場合、相手側端子と端子との間の寸法公差や組付公差を吸収することができず、コネクタと相手側コネクタとを嵌合させた際に、端子と相手側端子とを正規に接続することができなくなる虞がある。
しかしながら、この方法によると、中継端子やボルトなど部品点数が増えると共に、中継端子の接続やボルト固定のための作業工数が増えてしまうから、製造コストが高くなってしまう。
つまり、電線に固定された電線モールド体をシールドシェルにねじ固定すると共に、電線において露出させた芯線を余長が生じるように屈曲させて公差吸収部を設けるだけで、部品点数や作業工数を増加させることなく、電線から伝わる振動を遮断しつつ、公差吸収部において寸法公差や組付公差を吸収することができる。
前記公差吸収部は、前記芯線に軸線方向に圧力を加えて屈曲されている構成としてもよい。
このような構成によると、芯線に軸線方向に圧力を加えて芯線を屈曲させるだけで、伸縮可能な公差吸収部を形成し、公差吸収部によって、相手側端子と端子との間の寸法公差や組付公差を確実に吸収すると共に、樹脂と金属の線膨張率の差によって生じる相手側端子と端子との摺動摩耗を確実に防ぐことができる。
このような構成によると、電線の軸方向に伝わる振動に対してねじを締め込む方向が交差することになり、電線を伝わる振動をしっかりと遮断することができる。
このような構成によると、相手側部材に対して嵌合部が嵌合方向と直交する方向に遊動すると共に、公差吸収部が伸縮して、嵌合部が相手側部材との組付公差や寸法公差を吸収するから、相手側端子と端子とを確実に接続させることができる。
例えば、高電圧用の電線は絶縁被覆が分厚くなっているため、電線を嵌合方向と交差する方向に曲げて配索する場合、電線の曲げ半径を小さくすることができず、ハウジングが大型化してしまう。ところが上記のような構成によると、電線の絶縁被覆を除去して形成した交差吸収部を屈曲して曲げ半径を小さくしているから、ハウジングを大型化させることなく、ハウジング内において電線を配索することができる。
本発明の一実施形態について図1乃至図7を参照して説明する。
本実施形態は、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両のインバータやモータ等の図示しないシールドケースに取り付け固定されるコネクタ10を例示している。シールドケースの内部には、コネクタ10と嵌合可能な機器側コネクタ(図示せず)がコネクタ10と嵌合方向に対向する位置に配されている。なお、シールドケースと機器側コネクタとを合わせたものが相手側部材に相当する。また、以下の説明において、上下方向は、図2の上下方向を基準とし、左右方向は、図2の左右方向を基準とする。また、前後方向については、図6の左右方向を基準とし、図示左側を前側とし、図示右側を後側として説明する。
電線20は、複数の金属素線を束ねてなる芯線21が合成樹脂製の絶縁被覆22によって覆われた構成とされている。なお、芯線21は、各金属素線を撚り合わせた芯線であってもよく、各金属素線を撚り合わせていないストレート形状の芯線であってよもい。また、芯線21は略直交以上に屈曲可能な程度の可撓性を有しており、この芯線21が絶縁被覆22によって覆われることで、剛性が高く曲げ半径が大きい電線とされている。
雌端子30は、機器側コネクタに設けられた図示しない雄端子(「相手側端子」に相当する)が内部に挿入されて接続される角筒状の端子接続部31と、電線20の端末において絶縁被覆22が除去されて露出した芯線21が圧着される電線接続部32とを前後方向に並べた形態とされている。
金属板41の左右方向両端部には、図1,図2および図5に示すように、金属板41を板厚方向に貫通する上下一対の貫通孔43がそれぞれ設けられている。各貫通孔43は、図示しない固定ボルトが挿通可能とされており、これらの貫通孔43に固定ボルトを挿通してシールドケースに締め込むことで、ハウジング40がシールドケースに固定されるようになっている。
金属板41の略中央部には、図6に示すように、板厚方向である前後方向に貫通する中央開口が設けられており、この中央開口を貫通するようにハウジング本体50が金属板41と一体に形成されている。
電線モールド体70の上端外周面には、図6および図7に示すように、シールリング72が嵌着されたシール装着溝71が設けられている。シールリング72は、電線モールド体70が電線導入部51内に嵌合されると、電線導入部51の内周面と電線モールド体70の外周面とに全周に亘って密着し、電線導入部51から内部に水などが浸入しないようにシールしている。
各収容室53は左右方向に並んで設けられており、隣り合う収容室53は隔壁55によって完全に仕切られた状態となっている。
電線収容部54の前端部には、図1,図2および図6に示すように、前方に向かって略矩形状に開口する装着凹部56が設けられている。
装着凹部56は、金属板41の中央開口を前後方向に貫通する形態とされ、装着凹部56の前端部には、金属板41の前面に沿うようにフランジ状に広がるシール取付部57が設けられている。
装着凹部56の内部には、図6に示すように、嵌合部60が前方から内部に収容可能とされている。嵌合部60は、図1,図3および図4に示すように、左右方向に横長なブロック状をなしており、嵌合部60の内部には、左右方向に横並びとなる複数のキャビティ61が設けられている。隣り合うキャビティ61は、図6に示すように、嵌合部側隔壁62によって仕切られており、各キャビティ61には、雌端子30がそれぞれ抜け止めされた状態で保持されている。
公差吸収部23は、絶縁被覆22を除去して露出した芯線21に軸方向の圧力を加えることにより、芯線21に余長が生じるように屈曲させる、いわゆる芯線21を座屈させるように屈曲させて形成されている。詳細には、公差吸収部23は、絶縁被覆22の端末から斜め上後方に屈曲した後、前方に向けて湾曲させた形態とされおり、公差吸収部23は、余長が生じている分だけ前後および上下左右に伸縮可能とされている。
まず、電線モールド体70によってまとめられた複数の電線20の端末において、絶縁被覆22を皮剥ぎすることで絶縁被覆22を除去する。ここで、絶縁被覆22を除去する範囲は、電線モールド体70よりもやや先端側の位置から電線20の端末までとし、露出した各芯線21の端末に雌端子30を圧着する。この手順を繰り返すことで各電線20の端末に、広範囲に亘って露出し、かつ雌端子30が圧着された芯線21が形成される。
また、嵌合部60が装着凹部56内に保持されると、電線収容部54内に配された露出した芯線21の両端部が保持されることで、芯線21に対して軸方向に圧力が加わり、余長が生じるように芯線21が湾曲する。これにより、電線収容部54内に配された電線20に、絶縁被覆22の端末から斜め上後方に屈曲した後、前方に向けて湾曲した公差吸収部23が形成される。
そして、作業孔59にカバーCを装着して作業孔59を塞ぐと、カバー用シールリングC1によって作業孔59とカバーCとの間がシールされる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、露出した芯線21に軸線方向に圧力が加えられ、芯線21を下方から斜め後方に屈曲させた後、前方に向けて湾曲させることにより、公差吸収部23を形成した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、露出した芯線21に軸線方向に圧力を加えて芯線21を下方から前方に向けて略L字状に屈曲させることにより、公差吸収部を形成する構成にしてもよく、電線の導入方向と嵌合部の嵌合方向とが同一方向のハウジングを形成し、露出した芯線21に軸線方向に圧力を加えて芯線を径方向に張り出させるように屈曲させることで、公差吸収部を形成する構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、電線収容部54内に配された電線20の絶縁被覆22を全て除去して公差吸収部23を構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電線収容部内に配された電線の一部の絶縁被覆を除去して公差吸収部を構成してもよい。
(3)上記実施形態では、電線収容部54内に6本の電線20が導入された構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電線収容部内に導入される電線は、2本や3本でもよく、7本以上でもよい。
20:電線
21:芯線
22:絶縁被覆
23:公差吸収部
30:雌端子(端子)
40:ハウジング
60:嵌合部
70:電線モールド体
75:ナット(ねじ固定手段)
80:シールドシェル
S:固定ねじ(ねじ固定手段)
Claims (5)
- 複数の金属素線からなる芯線を絶縁被覆で覆った電線の端末に接続され、相手側部材に嵌合されるコネクタであって、
前記電線の端末に接続され、前記相手側部材に設けられた相手側端子に接続される端子と、
前記端子と共に前記電線が導入されるハウジングと、
前記ハウジングを覆った状態で前記相手側部材に固定されるシールドシェルと、
前記電線の前記絶縁被覆に密着して固定された樹脂性の電線モールド体とを備え、
前記電線モールド体は、同電線モールド体に設けられたねじ固定手段により前記シールドシェルにねじ固定されており、
前記ハウジング内に導入された前記電線は、前記絶縁被覆を除去して露出した前記芯線に余長が生じるように屈曲させて形成した公差吸収部を有しているコネクタ。 - 前記公差吸収部は、前記芯線に軸線方向に圧力を加えて屈曲されている請求項1記載のコネクタ。
- 前記電線モールド体と前記シールドシェルとは、前記電線モールド体内に配された前記電線の軸方向と交差する方向にねじを締め込むことによりねじ固定されている請求項1または請求項2記載のコネクタ。
- 前記ハウジングは、前記端子を収容した状態で前記嵌合方向と交差する方向に遊動可能で、かつ前記相手側部材と嵌合される嵌合部を有している請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のコネクタ。
- 前記ハウジングには、嵌合方向と交差する方向から前記電線が導入されており、
前記電線は、前記交差吸収部を屈曲させることで、前記電線が導入された位置から嵌合方向に向けて配索されている請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のコネクタ。
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