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JP2015089675A - 筆記具用クリップ取付構造 - Google Patents

筆記具用クリップ取付構造 Download PDF

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JP2015089675A
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Shohei Toyama
松平 外山
昭彦 鎌倉
Akihiko Kamakura
昭彦 鎌倉
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Abstract

【課題】 クリップが軸筒外周面から径外方向へ突出する寸法を小さくする。
【解決手段】 軸筒10の外周側に開閉動作可能なクリップ70を有する筆記具用クリップ取付構造において、クリップ70は、軸筒外周面に沿って前後方向へわたるクリップ本体71と、該クリップ本体71の前後方向の一端寄りから軸筒内側へ突出するクリップ支持部72とを一体的に具備し、クリップ支持部72を、軸筒10の周壁に貫通させて該周壁の内面よりも内側で回転可能に支持している。
【選択図】 図10

Description

本発明は、筆記具の軸筒に開閉可能なクリップを取り付けるようにした筆記具用クリップ取付構造に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば、特許文献1に記載されるもののように、軸筒(a)の外周面から径外方向へ突出するクリップ支持体(10)と、該クリップ支持体に対し揺動自在に支持されたクリップ(20)と、軸筒(a)の外周面に一端部を当接させるとともに他端部により前記クリップ(20)の後端側を弾発する圧縮コイルバネ(30)とを具備した開閉操作機能付クリップがある。
この従来技術は、クリップ(20)の後端側を押圧して、該クリップ(20)の前端側を強制的に開放させることができ、筆記具を衣服のポケット等に装着する場合等の利便性に優れている。
しかしながら、前記従来技術によれば、クリップを支持する構造や、クリップの後端側を弾発する圧縮コイルバネ等が、軸筒の外周面から径外方向へ突出して設けられるため、クリップの表面は、更に径外方向へ突出することになり、ひいては、筆記中に手がクリップに触れて煩わしさを感じる要因となる。
特開2010−83069号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、クリップが軸筒外周面から径外方向へ突出する寸法を小さくすることができる筆記具用クリップ取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するための一手段は、軸筒の外周側に開閉動作可能なクリップを有する筆記具用クリップ取付構造において、前記クリップは、軸筒外周面に沿って前後方向へわたるクリップ本体と、該クリップ本体の前後方向の一端寄りから軸筒内側へ突出するクリップ支持部とを一体的に具備し、前記クリップ支持部を、前記軸筒の周壁に貫通させて該周壁の内面よりも内側で回転可能に支持していることを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、クリップが軸筒外周面から径外方向へ突出する寸法を小さくすることができる。
本発明に係るサイドノック式筆記具の一例を示す内部構造図である。なお、リフィール30は、二点鎖線により示している。 (I)は図1の(I)-(I)線に沿う端面図であり、(II)は図1の(II)-(II)線に沿う端面図である。なお、リフィール30は、内部構造を省略して二点鎖線により示している。 (III)は図1の(III)-(III)線に沿う端面図であり、(IV)は図1の(IV)-(IV)線に沿う端面図であり、(V)は図1の(V)-(V)線に沿う端面図である。なお、リフィールは、内部構造を省略して二点鎖線により示している。また、(III)及び(IV)においては、奥側に位置する第一の摺接部52aを二点鎖線で示している。 (VI)は図1の(VI)-(VI)線に沿う端面図であり、(VII)は図1の(VII)-(VII)線に沿う端面図であり、(VIII)は図1の(VIII)-(VIII)線に沿う端面図である。なお、(VI)において、リフィール30は、内部構造を省略して二点鎖線により示している。 (a)は、軸筒の一例を示す平面図であり、(b)は、本図(a)の(I)-(I)線に沿う全断面図である。 (a)は、軸筒の一例を示す平面図であり、(b)は、本図(a)の(I)-(I)線に沿う全断面図である。 (a)は、係合部材の一例を示す平面図であり、(b)は、本図(a)の(I)-(I)線に沿う半断面図である。 (a)は、クリップの一例を示す平面図であり、(b)は、本図(a)の(I)-(I)線に沿う全断面図であり、(c)は、同クリップの裏面図である。 同サイドノック式筆記具の前半部を全断面で示す動作説明図であり、(a)は筆記部が没入した状態、(b)は操作部材の操作により筆記部が突出した状態を示している。なお、リフィール30は、二点鎖線により示している。 同サイドノック式筆記具の後半部を全断面で示す動作説明図であり、(a)はクリップが開放した状態、(b)はクリップが閉鎖した状態を示している。
本実施の形態の第一の特徴は、軸筒の外周側に開閉動作可能なクリップを有する筆記具用クリップ取付構造において、前記クリップは、軸筒外周面に沿って前後方向へわたるクリップ本体と、該クリップ本体の前後方向の一端寄りから軸筒内側へ突出するクリップ支持部とを一体的に具備し、前記クリップ支持部を、前記軸筒の周壁に貫通させて該周壁の内面よりも内側で回転可能に支持している。
ここで、前記「軸筒」には、筆記具本体を構成する軸筒や、筆記具本体に着脱されるキャップを構成する軸筒等を含む。
この構成によれば、クリップ支持部を軸筒内で支持するようにしているため、クリップ本体が軸筒外周面から径外方向へ突出する寸法を小さくした設計が可能となる。
第二の特徴としては、前記クリップ本体は、前記クリップ支持部よりも前側に、軸筒外周面に当接する当接部を有するとともに、前記クリップ支持部よりも後側に、前記当接部を軸筒外周面から引き離す際に押圧操作される開閉操作部を有し、前記開閉操作部と前記軸筒との間には、これらの間を拡げる方向へ弾発するように弾発部材が設けられ、前記クリップ支持部は、前記クリップの開閉動作の支点となる軸部を軸筒内でクリップ幅方向へ突出させるとともに、この軸部を、前記弾発部材の弾発力によって前記軸筒の周壁内面に圧接させている。
この構成によれば、クリップ本体の前端側の当接部と軸筒外周面とが当接するとともに、クリップ支持部の軸部と軸筒の周壁内面とが圧接された状態を、開閉操作部と軸筒との間を拡げようとする弾発部材の弾発力により保持することができ、ひいては、クリップを支持及び付勢する構造を、部品点数の少ない簡素な構造にすることができる。
第三の特徴としては、前記弾発部材は、その一端部を前記開閉操作部の裏面に当接させるとともに、その他端部を前記軸筒内における周壁内面に当接させている。
この構成によれば、弾発部材を軸筒内に配置する構造としているため、軸筒外においては弾発部材を収縮させるスペースを小さくでき、ひいては、クリップ本体の開閉操作部が軸筒外周面から径外方向へ突出する寸法を小さくすることが可能となる。
第四の特徴としては、前記クリップ支持部を軸筒内へ貫通させるクリップ用貫通孔は、押圧操作された際の前記開閉操作部を軸筒内へ没入させるように形成されている。
この構成によれば、開閉操作部を押圧操作した際に、該開閉操作部がクリップ用貫通孔を通過して軸筒内へ没入する。よって、軸筒外に、開閉操作部を揺動させるためのスペースを確保する必要がなく、ひいては、開閉操作部が軸筒外周面から突出する寸法を小さくすることができる。
第五の特徴としては、前記クリップ支持部は、径外方向側から前記クリップ用貫通孔に挿入される場合に、クリップ幅を狭める方向へ弾性変形して、前記軸部を前記クリップ用貫通孔の内縁に乗り越えさせるように形成されている。
この構成によれば、クリップを軸筒に装着する際に、該クリップのクリップ支持部を軸筒外から径方向へ移動してクリップ用貫通孔内へ挿入すればよいので、その組立作業性が良好である。
第六の特徴としては、前記軸筒の外周面は、前記クリップ本体の内面に対向する部分の全てを、他の部分よりも軸筒径内方向へ没入させている。
この構成によれば、クリップ本体を軸筒径内方向へ没入させて配置することができ、ひいては、クリップ本体の軸筒径外方向への突出量をより低減した設計が可能となる。
次に、上記特徴を有する好ましい実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
本明細書中、軸筒軸方向とは、軸筒の中心線の延びる方向を意味する。また、「前」とは、軸筒軸方向の一方側であって筆記部の先端方向を意味する。また、「後」とは、軸筒軸方向の前記一方側に対する逆方向側を意味する。また、「軸筒径方向」とは、軸筒軸方向に対し直交する方向を意味する。また、「軸筒径外方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心から離れる方向を意味する。「軸筒径内方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心へ近づく方向を意味する。
このサイドノック式筆記具は、図1に示すように、軸筒10と、該軸筒10の前端に接続された先口20と、軸筒10内で進退するように設けられたリフィール30と、該リフィール30に固定された係合部材40と、軸筒10の前側でリフィール30を進退操作可能な操作部材50と、リフィール30及び係合部材40を後方へ付勢する付勢部材60と、軸筒10の後端側に開閉可能に設けられたクリップ70と、該クリップ70を閉鎖方向へ弾発する弾発部材80とを備える。
軸筒10は、長尺筒状(図示例によれば長尺円筒状)に形成され、その前端側の開口部に先口20を接続するとともに、後端側を閉鎖している。なお、軸筒10の他例としては、前軸と後軸等の複数の筒体を接続してなる態様や、後端部に別体の尾栓を接続した態様、先口20を一体に有する態様等とすることも可能である。
図示例の軸筒10の周壁の前後には、図5に示すように、操作部材50を径方向へ貫通させるための操作部材用貫通孔11(図5参照)と、クリップ70を径方向へ貫通させるクリップ用貫通孔12とが設けられる。
操作部材用貫通孔11は、軸筒10の周壁前側の把持部位を径方向へ貫通する矩形状の孔である(図5参照)。軸筒10外周面において、操作部材用貫通孔11の前半部側の周囲には、軸筒10の周壁を部分的に凹曲状に凹ませた凹曲面部11aが設けられる。この凹曲面部11aは、後述する操作部材50を押す指を軸筒径内方向へ沈み込ませて、操作部材50に対する操作性を向上する。
クリップ用貫通孔12は、軸筒10の周壁後端寄りを径方向へ貫通しており、クリップ70のクリップ支持部72、開閉操作部71b及び弾発部材80を、軸筒10内へ挿入可能な略矩形状に形成される(図5参照)。
このクリップ用貫通孔12における前側の内縁には、後述するクリップ70の軸部を径内方向へ乗り越えさせ通過させるための切欠部12aが設けられる。この切欠部12aは、クリップ用貫通孔12内縁において、軸筒周方向の両側にそれぞれ配設される。各切欠部12aは、平面視凹状に形成される(図5(a)参照)。
また、軸筒10外周面の後部側には、クリップ本体71の内面に対向する部分の全てを、他の部分よりも軸筒径内方向へ没入させたクリップ没入部13が設けられる(図1及び図5参照)。
このクリップ没入部13は、軸筒10の円筒状の外周面輪郭(あるいは、軸筒10外周面の前側の部分)よりも径内方向へ凹んでおり、前後方向へわたって略平坦に形成される。言い換えれば、このクリップ没入部13は、図4(VI)〜(VIII)及び図5(a)(b)に示すように、軸筒10の外周面を、クリップ幅方向(図4の左右方向)及び軸筒前後方向へわたって平坦状に切欠した部分である。
そして、このクリップ没入部13の軸筒径方向の深さは、図示例によれば、クリップ本体部が、その厚みの半分以上を軸筒内側へ沈み込ませて表面を軸筒10外周面輪郭から若干突出させるように、適宜に設定される(図1参照)。
また、軸筒10外周面におけるクリップ没入部13の前側には、傾斜面14が設けられる(図1及び図5参照)。この傾斜面14は、前方側からクリップ没入部13面へ徐々に傾斜する面であり、クリップ没入部13とクリップ本体71との間に、紙や衣服のポケット等の被挟持物を挟む際に、該被挟持物をスムーズに導く。
また、軸筒10内周面における操作部材用貫通孔11後端縁の近傍には、後述する係合部材40を係脱させるための被係合部15が設けられる。
この被係合部15は、軸筒10内周面を前方へ向かって段付き状に凹ませており、前進した際の係合部材40の係脱突起44a(図7参照)を係止する。
また、軸筒10内周面において、操作部材用貫通孔11と径方向に対向する部分には、ガイド凸部16a及びガイド凹部16bが設けられる(図5及び図2〜図4参照)。
ガイド凸部16aは、クリップ幅方向(図2の左右方向)に間隔を置いて二つ設けられる(図2及び図3参照)。各ガイド凸部16aは、前後方向へ連続する略レール状の突起であり、少なくとも操作部材50と摺接する前後方向の範囲に設けられ、図5の一例によれば軸筒10の略全長にわたって形成されている。
二つのガイド凸部16a,16aのクリップ幅方向の両側には、後述する操作部材50が嵌り合い前後方向へ案内される(図3(III)(IV)参照)。
ガイド凹部16bは、前後方向へわたって連続する凹部であり、少なくとも係合部材40と摺接する前後方向の範囲に設けられ、図5の一例によれば軸筒10の略全長にわたって形成されている。図示例のガイド凹部16bは、操作部材用貫通孔11の前後方向範囲においては、図2(I)(II)及び図3(III)(IV)に示すように二つのガイド凸部16a,16aの間に設けられる。
このガイド凹部16bには、後述する係合部材40が嵌り合い前後方向へ案内される。
また、軸筒10後端側の内周面には、切欠部12a,12a(図5(a)参照)の位置に対応して、クリップ70を係止するための係止突起17,17を有する(図4(VII)及び図5(b)参照)。
各係止突起17には、クリップ70をスムーズに乗り越え嵌合させるように、案内傾斜面17a(図4(VII)参照)が設けられる。この案内傾斜面17aは、軸筒10内周面から反クリップ70側へ傾いて突出する傾斜面状に形成される。
また、軸筒10の後端側の内周面において、クリップ用貫通孔12に対向する面には、弾発部材80の端部を受ける凹部18a(図5(b)及び図4(VIII)参照)と、クリップ70の軸筒10内挿入方向(図4によれば下方向)への移動を規制する規制部18b(図4(VII)参照)が設けられる。
凹部18aは、図示例によれば、軸筒前後方向へわたる平面視矩形状の凹部であり、弾発部材80の端部を受けるとともに、該端部の外周に対しクリップ幅方向の両側から近接する(図4(VII)参照)。この凹部18aの他例としては、円形状等とすることも可能である。
規制部18bは、軸筒10内のクリップ用貫通孔12に対向する面において、クリップ幅方向の両側に平坦面状に確保され、それぞれ軸筒前後方向へ連続している(図4(VII参照))。この規制部18bは、クリップ70の後部側が軸筒径内方向へ押圧された際に、該クリップ70を軸筒内側から受けて、クリップ70の後部側が軸筒10内へ沈み込み過ぎてしまうのを防ぐ。
なお、図1及び図5中の符号10a1は、係合部材40の係脱突起44aを初期位置にて係合させる被係合部(図示例によれば貫通孔)である。他例としては、この被係合部10a1を省いて、初期位置にある係脱突起44aを軸筒10の平坦な内周面で受けるようにしてもよい。
また、先口20は、先窄み円錐筒状に形成され、軸筒10の前端側に螺合接続され、リフィール30の前端側を進退可能に挿通する。この先口20内の段部には、付勢部材60(圧縮コイルスプリング)の前端部が受けられる。
また、リフィール30は、インクを充填した円筒状のインクタンク31と、該インクタンク31の前端に圧入接続された筆記部32(具体的にはボールペンチップ)とからなるボールペン用リフィールである(図1参照)。
このリフィール30は、軸筒10内で、係合部材40と一体的に進退するように、該係合部材40内に挿入され固定されている。
係合部材40は、図7(a)(b)に示すように、リフィール30の前後方向の途中箇所を保持する保持部41と、該保持部41から後方へ延設された接続部42と、該接続部42の後端に接続されてリフィール30の後端部に圧入固定される圧入部43と、該圧入部43から操作部材50側へ突出した係脱片44と、軸筒10内周面のガイド凸部16a,16aの間に嵌り合う被ガイド部45とを有し、可撓性を有する合成樹脂材料から一体に成型されている。
保持部41は、リフィール30を挿通するとともに、軸筒径内方向へ撓んだ際の操作部材50に摺接される部材である。この保持部41は、図示例によれば、略円筒状に形成され、その後端側の外周部に、操作部材50の内面に摺接されて前方へ押し動かされる被摺接面41aを有する。被摺接面41aは、後方斜め操作部材50側へ突出する凸曲面状に形成され、複数の摺接突起51c,51cを受けている。
接続部42は、軸筒10内周面における反リフィール30側の部分に沿って後方へ延設された長尺状に形成され、その後端に圧入部43を接続している。
圧入部43は、リフィール30の後端を圧入可能な形状であればよく、図示例によれば、略角筒状に形成され、その内面に形成された突起を、リフィール30外周面に圧接させることで、リフィール30を不動に保持している。この圧入部43の操作部材50寄りの前端には、係脱片44が接続される。
係脱片44は、圧入部43から前方へ突出し延設されるとともに接続部42よりも短い長尺片状の部位であり、その長手方向の途中位置に、操作部材50側へ突出する係脱突起44aを有し、該係脱突起44aよりも前側の部分を、操作部材50の被押圧片部51を軸筒内側から受ける受片44bとしている(図7参照)。係脱突起44aは、軸筒10内の被係合部15内面にならう形状を呈する。
被ガイド部45は、接続部42及び圧入部43における反操作部材50側に、軸筒前後方向へわたって設けられた長尺矩形状の突起であり、軸筒10内周面のガイド凸部16a,16aの間に、前後方向へ摺動可能に嵌り合っている。この被ガイド部45は、係合部材40及び該係合部材40と一体的なリフィール30の進退を案内する。
また、操作部材50は、軸筒前後方向へ延び設けられた被押圧片部51と、該被押圧片部51の後端側に一体的に接続された支持部52とを有する(図6参照)。この操作部材50は、被押圧片部51を軸筒10周壁前側の操作部材用貫通孔11(図5参照)に挿通して外部へ露出させている。
被押圧片部51は、前後方向へわたる略矩形平板状の表部51aと、該表部の幅方向(図6(a)によれば上下方向)の両端から軸筒内側へ突出する側部51b,51bとを有する横断面凹状に形成され、両側部51b,51bの間には、係合部材40に摺接させるための摺接突起51c,51cが設けられる。
表部51aの前部側には、筆記部32を突出するための突出操作用被押圧部51a1が設けられる。この突出操作用被押圧部51a1は、指等により押圧された際の滑り止めとなるように、断面凹凸状に形成される。
突出操作用被押圧部51a1の幅方向の中央側には、前後方向へ延びるスリット51a2が設けられる(図6参照)。このスリット51a2は、両側部51b,51bの幅狭方向への弾性変形を容易にすることで、操作部材50が軸筒径外方向側から軸筒10内へ挿入される際の組付け性を向上している。
また、表部51aの後端寄りには、突出状態の筆記部32を没入するための没入操作用被押圧部51a3が設けられ、この没入操作用被押圧部51a3の裏側には、軸筒内側へ突出する突起51a4が設けられる。
没入操作用被押圧部51a3は、操作部材50の後端部寄りに、前後方向へ延びる切欠部50a,50a(図6参照)を幅方向へ間隔を置いて二つ設けることで、これら二つの切欠部50a,50aの間に、板状に設けられる。この没入操作用被押圧部51a3は、径外方向側から押圧力を受けた際に軸筒内側へ撓む。
側部51bは、表部51aの幅方向両端側からそれぞれ軸筒内側へ突出するとともに軸筒前後方向へ延びる略板状に形成される。
この側部51bにおける外側面には、係止突起51b1と、ガタ防止突起51b2が設けられる。
係止突起51b1は、図2(II)に示すように、軸筒内へ向かって楔状に傾斜する外側面を有し、操作部材50が軸筒径方向に沿って軸筒内へ挿入される際に、操作部材用貫通孔11の内縁を乗越えて、該操作部材用貫通孔11内縁の内側に係止される。
ガタ防止突起51b2は、図6(a)に示す凸曲面状の突起であり、操作部材50が揺動する際に、軸筒10の操作部材用貫通孔11内縁に摺接して、操作部材50の幅方向へのガタツキを防止する。
また、摺接突起51cは、操作部材50裏面に、幅方向に間隔を置いて複数(図示例によれば二つ)設けられる(図6(a)参照)。各摺接突起51cは、前方斜め径外方向へ向く傾斜辺を有する側面視三角板状に形成される(図6(b)参照)。
この摺接突起51cは、操作部材50前側が軸筒内側へ揺動した際に、前記傾斜辺を、係合部材40の被摺接面41aに摺接させて、係合部材40を前進させる。
また、支持部52は、上記構成の被押圧片部51の後端側に一体に接続されて軸筒内側へ突出しており、被押圧片部51を片持ち梁状に支持している(図6(b)参照)。
この支持部52は、被押圧片部51の揺動に伴って軸筒10の周壁内面に摺接し微動するように、前記周壁内面に対し遊びを有する状態で嵌め合せられる。
より詳細に説明すれば、この支持部52は、軸筒径方向において被押圧片部51側に対する逆側に、軸筒10の周壁内面と摺接可能な二つの第一の摺接部52a,52aを有するとともに、軸筒径方向における被押圧片部51側に、軸筒10の周壁内面と摺接可能な二つの第二の摺接部52bを有する(図6(a)(b)及び図3(IV)参照)。
二つの第一の摺接部52a,52aは、図3(IV)に示すように、操作部材50の幅方向へ間隔を置いて設けられる。各第一の摺接部52aは、凸曲面状に形成された突起であり、軸筒10の周壁内面とガイド凸部16a外側とが交差する部分(図3(IV)参照)に嵌り合うようにして接し、この接触部分を操作部材50の揺動の際に滑らせる。
二つの第二の摺接部52b,52bは、図3(IV)に示すように、操作部材50の幅方向へ間隔を置いて設けられる。各第二の摺接部52bは、支持部52の後端側における操作部材50寄りの縁部分であり(図6(b)参照)、軸筒10内周面における被押圧片部51寄り部分に対し近接又は摺接するように形成される(図3(IV)参照)。
付勢部材60は、圧縮コイルバネであり、その前端部を先口20内に当接するとともに、後端部を、係合部材40の保持部41内に挿入し、該保持部41内の段部に当接させて、係合部材40及びリフィール30を後方へ付勢している。
この付勢部材60の他例としては、係合部材40及びリフィール30を引張りバネや、板バネ等の他の付勢部材とすることも可能である。
クリップ70は、軸筒外周面に沿って前後方向へわたるクリップ本体71と、該クリップ本体71の後端寄りから軸筒内側へ突出するクリップ支持部72とを一体的に具備し、クリップ支持部72を、軸筒10周壁のクリップ用貫通孔12に挿通させて、該周壁の内面よりも内側で回転可能に支持している(図1、図8及び図10等参照)。
クリップ本体71は、クリップ支持部72よりも前側に、軸筒外周面に当接する当接部71aを有するとともに、クリップ支持部72よりも後側に、当接部71aを軸筒外周面から引き離す際に押圧操作される開閉操作部71bを有する(図8(a)〜(c)参照)。
当接部71aは、クリップ本体71裏面から軸筒外周面側へ突出する曲面状の突起であり、軸筒10のクリップ没入部13表面に当接する。なお、この当接部71aは、玉部と呼称される場合もある。
開閉操作部71bの裏側には、弾発部材80を挿入するための凹部71b1と、該凹部71b1内で弾発部材80の外周を保持する保持面71b2が設けられる(図8(b)(c)参照)。
凹部71b1は、コイルスプリングである弾発部材80の外周面にならう略円筒状に形成される。
保持面71b2は、凹部71b1の内周面に周方向に間隔を置いて単数もしくは複数(図8の一例によれば二箇所)設けられる。各保持面71b2は、凹部71b1の内周面を部分的に平坦面状に形成してなり、弾発部材80の外周面に圧接される。
クリップ支持部72は、クリップ70の幅方向の両端側からそれぞれ軸筒内側へ突出するように二つ設けられる。各クリップ支持部72のクリップ幅方向の外側面には、クリップ70の開閉動作の支点となる軸部72aが設けられる(図8(a)〜(c)参照)。
前記二つのクリップ支持部72,72は、径外方向側から軸筒10のクリップ用貫通孔12に挿入される場合に、クリップ幅を狭める方向へ弾性変形して、軸部72aをクリップ用貫通孔12の内縁に乗り越えさせる。
軸部72aは、クリップ支持部72側面から幅方向へ突出するとともに、クリップ表部側(図8(b)によれば上側)を円弧状に形成した突起であり、前記円弧状の部分を、軸筒10のクリップ用貫通孔12内(詳細には切欠部12aの軸筒内側)にて、軸筒10の周壁内面に圧接させる。
この軸部72aの突端面には、図4(VII)に示すように、軸筒径外方向からクリップ用貫通孔12内へ向かってクリップ幅を徐々に狭める傾斜面72a1(図4(VII)参照)が形成される。この傾斜面72a1は、クリップ70を径外方向から軸筒10内へ挿入する際に、係止突起17の案内傾斜面17aに摺接して、両クリップ支持部72,72の幅狭方向への撓み変形を容易にする。
弾発部材80は、図示例によれば、圧縮コイルバネであり、その一端部をクリップ本体71の開閉操作部71bの裏面に当接させるとともに、その他端部を軸筒10内における周壁内面に当接させて、開閉操作部71bと軸筒10との間を拡げる方向へ弾発する。
次に、上記構成のサイドノック式筆記具について、製造手順の一例を説明する。
軸筒10に対しクリップ70を装着する際には、クリップ70の開閉操作部71b裏面側に、予め弾発部材80が装着される。詳細に説明すれば、クリップ70裏面の凹部71b1(図8参照)に対し、弾発部材80の一端側を挿入すれば、弾発部材80の外周部が保持面71b2に圧接されて、弾発部材80は脱落不能に保持される。
そして、弾発部材80を保持した状態のクリップ70は、図1に示すように、軸筒10のクリップ用貫通孔12に対し、径外方向側からクリップ支持部72,72が挿入される。クリップ支持部72,72は、図4(VII)に示すように、軸部72a,72aの両傾斜面72a1を、軸筒10内周面における係止突起17,17の案内傾斜面17a,17aに摺接させて幅狭方向へ撓ませる。そして、軸部72a,72aを係止突起17,17に乗り越えさせて係止する。
この係止状態においてが、クリップ70の前端側の当接部71aが、軸筒10外周のクリップ没入部13に当接するとともに、弾発部材80が開閉操作部71bを径外方向へ弾発する。よって、クリップ70のクリップ支持部72,72は、図4(VII)に示すように、軸部72a,72aを、軸筒10内の係止突起17,17に当接させて保持される。
また、軸筒10内にリフィール30及び係合部材40等を装着する際には、リフィール30に対し係合部材40及び付勢部材60が予め嵌め合せられ、これらが、軸筒10の前端開口部から内部へ挿入され、軸筒10前端に先口20が螺合接続される。
軸筒10内にて、係合部材40は、軸筒前後方向へわたる被ガイド部45(図7(b)参照)を、軸筒10内周面のガイド凹部16bに嵌め合せる(図5(b)及び図2〜図4参照)。
なお、前記手順において、付勢部材60は、リフィール30及び係合部材40を軸筒10内へ挿入した後で、リフィール30前端に装着するようにしてもよい。
また、軸筒10内にリフィール30及び係合部材40等を装着する作業は、上述したクリップ70の装着作業の前とすることも可能である。
そして、軸筒10に操作部材50が装着される。操作部材50は、図1に示すように、軸筒径外方向側から、支持部52が操作部材用貫通孔11内へ挿入される。この際、両側部51b,51bが径内方向へ撓むようにして、両係止突起51b1,51b1が操作部材用貫通孔11内縁を乗越える。そして、操作部材50の両係止突起51b1,51b1は、図2(II)に示すように、軸筒10内側から操作部材用貫通孔11の内縁に係止される。また、この挿入状態において、支持部52は、被押圧片部51の揺動に伴って軸筒10の周壁内面に摺接し微動するように、前記周壁内面に対し、軸筒前後方向及び径方向の若干の遊びを有する状態で嵌め合せられている(図1及び図3(III)(IV)参照)。
次に、完成後のサイドノック式筆記具について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
図9(a)(b)に示すように、操作部材50の被押圧片部51(詳細には突出操作用被押圧部51a1)が、軸筒内側へ押圧されると、その押圧力により被押圧片部51が軸筒内側へ揺動するとともに、この揺動と略同時に、被押圧片部51と一体的な支持部52が、被押圧片部51の揺動支点側に加わる力によって、軸筒10の周壁内面に摺接して微動する。詳細に説明すれば、支持部52は、第一の摺接部52aを軸筒後方へ若干滑らせながら反時計方向へ若干回転し、被押圧片部51を軸筒内側へ揺動させる。
すると、係合部材40の被摺接面41aが、軸筒内側へ揺動する被押圧片部51の摺接突起51cに摺接されることで、係合部材40及びリフィール30が前進し、リフィール30前端の筆記部32が、先口20前端から突出する。
そして、この突出状態は、係合部材40の係脱片44(詳細には係脱突起44a)が、軸筒10内周面の被係合部15に係止されることで維持される。また、この突出状態においては、係脱片44前端側の受片44bが、被押圧片部51の内面を受けるため、被押圧片部51が軸筒内外へばたつき易い状態になるのを防ぐことができる。
また、筆記部32の突出状態において、図9(b)の二点鎖線の矢印に示すように、操作部材50の没入操作用被押圧部51a3が軸筒内側へ押圧されると、没入操作用被押圧部51a3が、軸筒内側へ撓んで、係脱片44を押動し、該係脱片44の係脱突起44aを、軸筒10側の被係合部15から外す。すると、リフィール30及び係合部材40が、付勢部材60の弾発力により後方へスライドし、係合部材40の被摺接面41aが、被押圧片部51の摺接突起51cに摺接するため、操作部材50は、支持部52を逆方向へ若干回転させながら、被押圧片部51を逆方向へ揺動させて元の状態(図9(a)に示す状態)に戻る。
よって、上述した操作部材50の取付構造によれば、支持部52の前記微動によって被押圧片部51が揺動する構造であるため、例えば被押圧片部を撓ませて揺動するようにした構造等と比較し、被押圧片部51を軽い押圧力でスムーズに揺動させることができる。
しかも、操作部材50の揺動支点となる支持部52を軸筒内に配置しているため、軸筒外や軸筒周壁に揺動支点部を確保した構造等と比較し、操作部材50の表部側が軸筒外周面から突出する寸法を小さくすることができ、ひいては、筆記中に意図せずに操作部材50に手等が触れて筆記部が没入してしまうようなことを防ぐことができる。
また、図10(a)(b)に示すように、クリップ70後端側の開閉操作部71bに軸筒内側の押圧力が加わった際には、クリップ70が軸部72aを軸筒内周面に摺接させながら回転させて、クリップ70前端側の当接部71aと、軸筒10外周面のクリップ没入部13との間を開放するとともに、開閉操作部71bを軸筒10内へ没入させる。また、前記押圧力が除去された場合には、前記と逆の動作により、クリップ70の前端側が閉動する。
よって、上述したクリップ70の取付構造によれば、クリップ支持部72を軸筒10内に配置するとともに、押圧された開閉操作部71bを軸筒10内へ没入させる構造としているため、クリップ本体71の表部側が軸筒10外周面から突出する寸法を極力小さくすることができ、ひいては、スリムな軸筒デザインが可能になるのは勿論のこと、筆記中に手等がクリップ70に触れてしまう煩わしさを軽減することができる。
なお、図示例によれば、操作部材50は第一の摺接部52aを後端寄りに配置しているが、操作部材50の他例としては、解除操作時の揺動性を良好にする等ために、第一の摺接部52aを図示のものよりも前側に配置するようにしてもよい。
また、図示例によれば、係合部材40側の係脱突起44aを軸筒10側の凹状の被係合部15に係脱させる構造としたが、これらの凹凸関係を逆にすることも可能である。
また、図示例によれば、クリップ70を閉鎖方向へ付勢する弾発部材80として、圧縮コイルバネを用いたが、弾発部材80の他例としては、ゴムや板バネ等、他の弾性体を用いることも可能である。
また、上記実施例によれば、操作部材50を軸筒内側へ揺動させる操作によってボールペンチップである筆記部32が先口20前端から突出するようにしたが、他例としては、操作部材50を軸筒内側へ揺動させる操作によってシャープペンシル用リフィールの前端部である筆記部が先口20前端から突出するようにした態様等も含む。
また、上記実施例のクリップ70の取付構造は、着脱可能なキャップを備えた筆記具において、該キャップの軸筒に設けられるクリップの取付構造として適用することも可能である。
10:軸筒 11:操作部材用貫通孔
12:クリップ用貫通孔 13:クリップ没入部
15:被係合部 16b:ガイド凹部
30:リフィール 32:筆記部
40:係合部材 41a:被摺接面
44:係脱片 44a:係脱突起
50:操作部材 50a:切欠部
51:被押圧片部 51a1:突出操作用被押圧部
51a3:没入操作用被押圧部 51b1:係止突起
51c:摺接突起 52:支持部
52a:第一の摺接部 52b:第二の摺接部
60:付勢部材 70:クリップ
71:クリップ本体 71a:当接部
71b:開閉操作部 71b1:凹部
72:クリップ支持部 72a:軸部

Claims (6)

  1. 軸筒の外周側に開閉動作可能なクリップを有する筆記具用クリップ取付構造において、
    前記クリップは、軸筒外周面に沿って前後方向へわたるクリップ本体と、該クリップ本体の前後方向の一端寄りから軸筒内側へ突出するクリップ支持部とを一体的に具備し、前記クリップ支持部を、前記軸筒の周壁に貫通させて該周壁の内面よりも内側で回転可能に支持していることを特徴とする筆記具用クリップ取付構造。
  2. 前記クリップ本体は、前記クリップ支持部よりも前側に、軸筒外周面に当接する当接部を有するとともに、前記クリップ支持部よりも後側に、前記当接部を軸筒外周面から引き離す際に押圧操作される開閉操作部を有し、
    前記開閉操作部と前記軸筒との間には、これらの間を拡げる方向へ弾発するように弾発部材が設けられ、
    前記クリップ支持部は、前記クリップの開閉動作の支点となる軸部を軸筒内でクリップ幅方向へ突出させるとともに、この軸部を、前記弾発部材の弾発力によって前記軸筒の周壁内面に圧接させていることを特徴とする請求項1記載の筆記具用クリップ取付構造。
  3. 前記弾発部材は、その一端部を前記開閉操作部の裏面に当接させるとともに、その他端部を前記軸筒内における周壁内面に当接させていることを特徴とする請求項2記載の筆記具用クリップ取付構造。
  4. 前記クリップ支持部を軸筒内へ貫通させるクリップ用貫通孔は、押圧操作された際の前記開閉操作部を軸筒内へ没入させるように形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の筆記具用クリップ取付構造。
  5. 前記クリップ支持部は、径外方向側から前記クリップ用貫通孔に挿入される場合に、クリップ幅を狭める方向へ弾性変形して、前記軸部を前記クリップ用貫通孔の内縁に乗り越えさせるように形成されていることを特徴とする請求項4記載の筆記具用クリップ取付構造。
  6. 前記軸筒の外周面は、前記クリップ本体の内面に対向する部分の全てを、他の部分よりも軸筒径内方向へ没入させていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の筆記具用クリップ取付構造。
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