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JP2015088559A - 可変容量構造体 - Google Patents

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JP2015088559A
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武藤 猛
Takeshi Muto
猛 武藤
智孝 黒田
Tomotaka Kuroda
智孝 黒田
和博 廣田
Kazuhiro Hirota
和博 廣田
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Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
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Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】外力の作用による可撓性板状体の撓みを利用して容量が変化する可変容量構造体において、外力に対する容量変化の精度を高める技術を提供すること。
【解決手段】外力により容量が変化する可変容量構造体において、容器50内に可動電極24を設けた水晶板20を支持腕22、23により固定し、容器50内に可動電極24と対向するように固定電極を設ける。さらに支持腕22、23を互いに回転対称として構成し、各支持腕22、23の基端が対応する支持腕22,23の先端から見て、最短距離となる水晶板20の位置から水晶板20の周縁に沿って、水晶板20の全周の1/5以上離れた位置となるように設けている。そのため水晶板20の重心から支持腕22,23の先端までの道のりが長くなり、水晶板20に作用する外力に対する水晶板の撓み量が大きくなる。従って外力に対する容量変化が大きくなり、外力に対する容量変化の感度を高めることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は外力の作用による可撓性板状体の撓みにより容量が変化する可変容量構造体に関する。
系に作用する外力として、加速度に基づく物体に作用する力、圧力、流速、磁力、静電気力などがあるが、これらの外力を正確に測定することが必要となる場合が多い。例えば自動車を開発する段階で自動車が物体に衝突したときに座席における衝撃力を測定することが行われている。また地震時の振動エネルギーや振幅を調べるためにできるだけ精密に揺れの加速度などを調べる要請がある。更にまた液体や気体の流速を正確に調べてその検出値を制御系に反映させる場合や、磁石の性能を測定する場合なども外力の測定例として挙げることができる。このような測定を行うに当たって、測定装置にはできるだけ簡素な構造であり、かつ高精度に測定することが要求されている。
このような加速度検出センサとしては、例えば特許文献1に記載されたような可変容量構造体が知られている。この可変容量構造体は、片持ちの水晶板の両面に励振電極を設けて水晶振動子とすると共に、水晶板の下面側の先端部に可動電極を設け、可動電極に対向して固定電極を設けることにより構成される。水晶板に外力が加わって撓むと、可変容量構造体の容量が変わり、この容量変化を水晶板の発振周波数の変化として捉えられる。
しかしながら水晶板を片持ちの構成とした場合には、高い感度を得るために撓み量を大きくした場合、大きな衝撃が加わった場合に水晶板の先端部が衝突により破損する虞がある。また加速度検出センサを例えばX,Y,Z方向の3軸の外力検出装置を用いる場合に、X、Y軸の外力を検出する加速度検出センサにおいては、水晶板の先端部がねじれてしまい、水晶板の設定角度の調整が難しくなる虞がある。
また水晶板を両持ちとする構成にした場合には、大きな撓み量を得ることが難しく、外力に従い容量を大きく変化させることが難しくなる問題があった。
特開2013−7653号公報
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は外力の作用による可撓性板状体の撓みを利用して容量が変化する可変容量構造体において、外力に対する容量変化の感度を高める技術を提供することにある。
本発明の可変容量構造体は、外力により容量が変化する可変容量構造体において、
絶縁材からなる可撓性の板状体と、
基端が前記板状体に一体化すると共に先端が保持部に固定され、前記板状体を支持する複数の支持腕と、
前記板状体の一面側に形成された第1の電極と、
前記第1の電極に対向するように前記保持部側に設けられた第2の電極と、を備え、
前記板状体と前記複数の支持腕とからなる平面形状は、2回、3回または4回の回転対称として構成され、
各支持腕の基端は、対応する支持腕の先端から見て、最短距離となる板状体の位置から板状体の周縁に沿って当該板状体の全周の1/5以上離れた位置であることを特徴とする。
本発明は、外力により容量が変化する可変容量構造体において、可動電極を形成する可撓性の板状体と支持腕との平面形状が2回、3回又は4回の回転対称として構成している。そのため板状体が水平な姿勢となり強い衝撃が加わった場合にも先端部が容器に衝突しない。また各支持腕の先端から見て、最短距離となる板状体の位置から板状体の周縁に沿って、板状体の全周の1/5以上離れた位置に対応する支持腕の基端を設けている。そのため板状体の重心から支持腕の先端までの道のりが長くなり、板状体に作用する外力に対する板状体の撓み量が大きくなる。従って外力に対する容量変化が大きくなり、外力に対する容量変化の感度を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る可変容量構造体の構成を示すI−I’線縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る可変容量構造体の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る可変容量構造体の構成を示す分解斜視図である。 可動子の構成を示す上面側平面図である。 可動子の構成を示す下面側平面図である。 本発明の実施の形態に係る可変容量構造体を備えた加速度検出センサの構成を示す縦断面図である。 前記加速度検出センサの(A)ブロック図及び(B)等価回路を示す回路図である。 前記実施の形態に用いられる加速度検出センサに外力が作用した際の可動子の変形を説明する説明図である。 前記実施の形態に用いられる加速度検出センサに外力が作用した際の可動子の変形を説明する説明図である。 前記実施形態において、可動子が外力により撓む様子と各部の寸法とを示す縦断側面図である。 前記実施形態に係る加速度検出センサを用いた加速度検出装置を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体の他の例を示す平面図である。 比較例に係る可変容量構造体の特性を示す特性図である。 実施例に係る可変容量構造体の特性を示す特性図である。
本発明の第1の実施の形態にかかる可変容量構造体を備えた加速度検出センサの構成について説明する。可変容量構造体1は、ガラス基板5と、ガラス基板5と共に容器50を構成する蓋部6とを備えている。容器50の内部には、図3に示すように基台となる保持部材4、可動電極の可動領域を確保するためのスペーサ(中間部材)3、水晶板20を備えた可動子2が下層からこの順で積層されている。
図4、5は、夫々可動子2の上面側及び下面側の構成を示す平面図である。可動子2は、例えば長さ24.2mm、幅6mmの矩形の水晶片が用いられる。可動子2は、矩形環状に構成された保持部となる枠部21を備えており、枠部21の内側には、矩形に形成された板状体となる水晶板20が設けられる。図4中の下方を手前側、上方を奥側とすると、水晶板20において、図4を正面から見て奥側の右端部分には、幅200μmの支持腕22の基端側(一端側)P2が接続される。
支持腕22は、奥側に引き回された後、左方に曲げられ、水晶板20及び奥側に位置する枠部21と並行に引き回され、その先端側(他端側)P1が左側の枠部21に一体的に固定される。また水晶板20の手前側の左端部分には、支持腕23の基端側P2が接続されている。支持腕23は手前側に引き回された後、水晶板20及び手前側に位置する枠部21と並行に引き回された後、その先端側P1が右側の枠部21に接続されている。即ち可動子2は水晶板20の重心を中心に2回の回転対称となるように支持腕22、23が設けられることになる。
図5に示すように水晶板20の下面側の全面に矩形の第1の電極である可動電極24が設けられている。可動電極24の右端側には引き出し電極25の一端側が接続されており、引き出し電極25は可動電極24の右側側面を介して上面側まで引き回されている。上面側に引き回された引き出し電極25は、支持腕22の上面側を介して、枠部21まで引き回されており、引き出し電極25の他端側は、枠部21における奥側の左端に形成された端子部26に接続されている。可動子2は例えば矩形の水晶片にドライエッチング処理を行うことにより形成される。
図1〜図3に戻ってスペーサ3は例えば矩形環状に構成されており、例えば厚さ200〜300μmのガラスにより構成されている。また保持部材4は例えばシリコン基板により構成されており、その上面側における水晶板20に設けられた可動電極24と対向する位置に第2の電極となる固定電極27が設けられている。保持部材4の下面側の4隅には、電極端子28が形成されている。固定電極27からは例えば手前側右端部に引き出し電極29の一端が接続されている。引き出し電極29はスルーホール30を介して保持部材4の下面まで引き回されており、引き出し電極29の他端側は、保持部材4における図2中の手前側右端部に形成された電極端子28に接続されている。引き出し電極29の接続されていないその他3つの電極端子28はダミー電極となる。
ガラス基板5は例えば矩形板状に形成され、その上面側における保持部材4に設けた電極端子28に対応する位置に夫々電極パッド31が形成されている。ガラス基板5の上面に保持部材4が設置され、電極パッド31と電極端子28とが電気的に接続される。保持部材4の上方には、スペーサ3と可動子2とがこの順に積層される。さらに可動子2の上面側の4隅から、ガラス基板5に設けた電極パッド31の上面にかけて導電性接着剤32が塗布される。この導電性接着剤32により可動子2、スペーサ3及び保持部材4がガラス基板5上に固定されると共に可動子2に設けられた端子部26とガラス基板5における奥側左方に設けられた電極パッド31とが電気的に接続される。また可動電極24と固定電極27とが共に水平な姿勢であって、隙間を介して互いに対向するように配置される。その後可動子2の上方から例えばアルミナで構成される蓋部6により覆われる。
続いて可変容量構造体1を用いた加速度検出センサ40について説明する。図6に示すように加速度検出センサ40は、ベース体7と蓋体8とから構成される筐体70と、前述の可変容量構造体1と、水晶発振回路と、を備えている。例えば水晶発振回路はコルピッツ回路として構成されており、ICチップ9内に組み込まれて配線基板10に設置される。
配線基板10からは例えば下方に向けて3本のリード線11が伸び、各リード線11はベース体7を貫通している。3本のリード線11は、図示しない導電路を介して水晶発振回路と接続されており、夫々水晶発振回路の電源端子、水晶発振回路の出力端子、接地用端子となる。配線基板10の上方には、可変容量構造体1が水平な姿勢となるように配置された配線基板12が設けられている。可変容量構造体1には、例えばガラス基板5を貫通するスルーホールが形成されている。可動電極24と接続された電極パッド31と、固定電極27と接続された電極パッド31とには、夫々図示しない導電路が接続されており、各導電路は、スルーホールを介して配線基板12上に引き回された後、夫々配線基板12を貫通するように設けられた2本のリード線13に接続されている。
可動電極24と接続されたリード線13は配線基板12上に形成された図示しない導電路を介して水晶発振回路の一端側に接続され、固定電極27と接続されたリード線13は、配線基板12上に形成された図示しない導電路を介して水晶発振回路の他端側に接続される。またベース体7には、可変容量構造体1の上方から蓋部8が被せられる。
図7(A)は、加速度検出センサの構成を示すブロック図であり、図7(B)は、可変容量構造体1が発振回路14に接続された時の等価回路を示す。この加速度検出センサ40においては、可変容量構造体1は水晶発振回路に設けられた水晶振動子に対して直列に接続されている。L1は水晶振動子の質量に対応する直列インダクタンス、C1は直列容量、R1は直列抵抗、C0は電極間容量を含む実行並列容量、CLは発振回路の負荷容量である。Cvは可動電極5と固定電極6とにより形成される可変容量である。この加速度検出センサの出力は、例えば周波数検出部に接続され、周波数検出部15で検出された周波数情報がデータ処理部16に入力される。
続いて実施の形態にかかる加速度検出センサ40の作用について説明する。上述の加速度検出センサ40は、可変容量構造体1において図3、図6中に見て下方の向きに作用する外力が検出される。上述の可変容量構造体1に外力が作用した時の水晶板20の動きについて図8、図9を用いて説明する。水晶板20は図8中紙面表から裏の方向に力がかかり、支持腕22の先端部P1は固定されているため、支持腕22における基端P2よりの部位が紙面方向裏の方向に屈曲しようとする力が加わる。そのため例えば支持腕22は、図8中のAの方向から見ると時計回り方向にねじれながら、水晶板20の位置とは反対側に湾曲する。支持腕23も同様にBの方向から見ると時計回り方向にねじれながら、水晶板20の位置とは反対側に湾曲する。
ここで可動子2は各支持腕22,23の基端P2から水晶板20の重心P0までの距離が一定となるように設定し、各支持腕22、23を互いに180度回転させた回転対称な形状としている。そのため水平に配置された水晶板20に垂直方向の外力が負荷された場合に、各支持腕22、23に等しい大きさの力が重心P0を中心に回転対称となる方向にかかる。従って各支持腕22、23は、水晶板20の重心P0を中心として対称に屈曲し、対称に捩れる。よって水晶板20は、図9に示すように水平な姿勢を保持したまま下降する。これにより可動電極24と固定電極27との距離が変わるため可変容量Cvの値が変わることになる。
国際規格IEC 60122−1によれば、水晶発振回路の一般式は次の(1)式のように表される。
FL=Fr×(1+x)
x=(C1/2)×1/(C0+CL) ……(1)
FLは、水晶振動子に負荷が加わったときの発振周波数であり、Frは水晶振動子そのものの共振周波数である。
本実施形態では、図7(B)に示したように水晶発振回路に備えられた水晶振動子の負荷容量は、CLにCvが加わったものである。従って(1)式におけるCLの代わりに(2)式で表されるyが代入される。
y=1/(1/Cv+1/CL) ……(2)
従って可動子2の撓み量が状態1から状態2に変わり、これにより可変容量CvがCv1からCv2に変わったとすると、周波数の変化ΔFは、(3)式で表される。
dFL=FL1−FL2=A×CL×(Cv2−Cv1)/(B×C)…(3)
ここで、
A=C1×Fr/2
B=C0×CL+(C0+CL)×Cv1
C=C0×CL+(C0+CL)×Cv2
である。
また図10に示すように可動子2に加速度が加わっていないときのいわば基準状態にあるときにおける可動電極5及び固定電極6の間の離間距離をd1とし、水晶板2に加速度が加わったときの前記離間距離をd2とすると、(4)式が成り立つ。
Cv1=S×ε/d1
Cv2=S×ε/d2 ……(4)
ただしSは可動電極24及び固定電極27の対向領域の面積、εは比誘電率である。
d1は既知であることから、dFLとd2とが対応関係にあることが分かる。
このような実施形態の可変容量構造体1は、加速度に応じた外力が加わらない状態においても水晶板2が若干撓んだ状態にある。
ここで水晶板20の撓み量について検討すると外力が作用していない状態と、外力が作用している状態と、において、支持腕22、23の先端P1から水晶板の重心P0までの距離の差により、水晶板20の撓み量は決まる。前述のように水晶板20に外力が作用した場合に、水晶板20の重心P0と、支持腕の先端P1と、支持腕22、23の基端P2とが一直線に並ぶように変形しようとする。上述の実施の形態にかかる可変容量構造体1では、支持腕22、23の基端部P2を対応する支持腕22,23の先端部から見て、最短距離となる水晶板20の位置から水晶板20の周縁に沿って離れた位置に設けている。また支持腕22,23の基端P2と支持腕の先端P1との間を最短距離で結ぶように支持腕22を設けずに、支持腕22、23に屈曲点P3を設けて道のりが長くなるようにしている。そのため支持腕22、23及び水晶板20の表面における支持腕22,23の先端P1から水晶板の重心P0までの道のりが長くなる。
この水晶板20の重心P0から支持腕22、23の先端部までの道のりが長くなることで水晶板20の撓み量は大きくなる。従って支持腕22、23の基端部P2を対応する支持腕22,23の先端部から見て、最短距離となる水晶板20の位置から水晶板20の周縁に沿って、水晶板20の全周の長さの1/5以上離れた位置とすることで十分な水晶板20の撓み量を得ることができる。
従って水晶板の重心P0に外力が作用した時に支持腕22、23の変形により支持腕の先端P1から水晶板の重心P0までの距離が長くなりやすくなる。支持腕の先端P1と水晶板20の重心P0との距離が長くなることで、水晶板20の移動する距離(d1−d2)が長くなり、可動電極25の可変容量の変化量(Cv2−Cv1)が大きくなる。
このような構成の加速度検出センサ40を例えば図11に示すように2つの横揺れ検出用の加速度検出センサ40と縦揺れ検出用の加速度検出センサ40とを用いる。夫々の加速度検出センサ40に設けられた可動子2がX,Y,Z軸に対して垂直になるように設置される。そして例えば地震が発生してあるいは模擬的な振動が加わり、水晶板20に下向きの力が加わると、可動子2は図10の鎖線のように撓む。この例では加速度が可動子2に作用せず、可動子2が撓んでいない状態における周波数検出部33により検出された周波数情報をFL1とし、外力である加速度が加わり可動子2が撓んだ場合に検出される周波数情報をFL2とすると、周波数の差分FL1−FL2は、(3)式で表される。従って予め前記周波数の差分と可動子に負荷される外力とを対応付けたデータテーブルを求めておくことにより、外力を求めることができる。
図11中の34は、例えばパーソナルコンピュータからなるデータ処理部である。データ処理部34は、周波数検出部33から得られた周波数情報、例えば周波数に基づいて、可動子2に外力が加えないときの周波数f0と、可動子2に外力が加えられた時の周波数f1との差を求め、この周波数差を求め、この周波数差と負荷された外力とを対応付けたデータテーブルを参照して、可動子2に加えられた外力を求める機能を有する。周波数情報としては、周波数差に限らず、周波数の差分に対応する情報である周波数の変化率[(f1−f0)/f0]であってもよい。
上述の実施の形態によれば、外力により容量が変化する可変容量構造体1において、容器50内に可動電極24を設けた水晶板20を支持腕22、23により固定し、容器50内に可動電極24と対向するように固定電極27を設けている。さらに支持腕22、23を互いに回転対称として構成している。そのため水晶板20が水平な姿勢となり強い衝撃が加わった場合にも先端部が容器50に衝突しない。また各支持腕22、23の基端P2を対応する支持腕22,23の先端P1から見て、最短距離となる水晶板20の位置に設けず、水晶板20の長辺における支持腕22,23の先端P1から離れた側の端部に接続している。そのため水晶板20の重心から支持腕22,23の先端までの道のりが長くなり、水晶板20に作用する外力に対する水晶板20の撓み量が大きくなる。従って外力に対する容量変化が大きくなり、外力に対する容量変化の感度を高めることができる。
さらに上述の加速度検出センサでは、可変容量構造体1を水晶振動子と直列に接続しているが、可変容量構造体1は、水晶振動子と並列になるように接続されていてもよい。
上述の実施の形態では、可変容量構造体1を加速度検出センサ40に適用した例を示したが、加速度検出センサ40に限らず、振動の振幅や振動の周期を計測する振動検出装置に用いてもよい。
上述の実施形態では、水晶板20の一方の短辺51に対向する枠体の一辺53から水晶板29の長辺に沿って支持腕22が伸び、当該長辺における他方の短辺52側の端部に支持腕22の基端P2が固定されているが、基端22の固定点は、前記長辺の中点位置であってもよい。しかし外力が加わったときに水晶板20の撓み量を大きくするという効果をより一層得るためには、基端P2の固定点は、前記長辺の中点位置よりも前記他方の短辺側の端部に近い部位であることが好ましい。また前記基端P2の固定点は、前記長辺を3等分した点であって、前記他方の短辺(符号)側の端部から1/3の点よりも当該前記他方の短辺(符号)側に寄った部位であることがより好ましい。
また後述に具体例を示すように水晶板20は四角形に限らず円形などでもよいが、本発明は狭い領域の中で両持ち(あるいは両持ちと同等)の支持構造において外力が加わったときに水晶板20の撓み量をいかにして大きくするかという点に着目している。そのため、本発明では、各支持腕22、23の基端P2は、対応する支持腕22、23の先端から見て、最短距離となる水晶板20の位置から水晶板20の周縁に沿って当該水晶板20の全周の1/5以上離れた位置であることを要件としている。この場合の「基端」とは、支持腕22、23と水晶板20との結合部位において支持腕22、23の幅方向中心部をいうものとする。また「先端」とは、支持腕22、23と容器50側との結合部位において支持腕22、23の幅方向中心部をいうものとする。
更に本発明は、片持ちの支持構造の課題を解決するために、水晶板20が振れたときに端部と周囲部分との衝突が回避できること、水晶板20の初期の姿勢において撓みがないかあるいはほとんどないこと、を狙った構造としている。このため上述の実施形態では、水晶板20と複数の支持腕22、23とからなる平面形状は、2回回転対称として構成しているが、3回または4回の回転対称となるように構成してもよい。このような例として図12〜図23に示すような構成であってもよい。なお以下の説明では図を正面に見て、下方側を手前側とし、上方側を奥側として説明する。
例えば図12に示すように図4と同様の水晶板20及び枠部21における支持腕22、23の先端P1を接続する位置を設定し、支持腕22を水晶板20と並行するように配置した場合において、奥側の支持腕35を水晶板20の周縁に並行するように水晶板20の右側まで引き回し、水晶板20の右側中央部に接続する。また手前側の支持腕23を水晶板20の左側まで引き回し、水晶板20の左側中央部に接続してもよい。また図13に示すように奥側の支持腕22を水晶板20の奥側中央に接続し、手前側の支持腕23を水晶板20の手前側中央に接続してもよい。さらに図14に示すように、奥側の支持腕22を水晶板20の周縁に並行するように水晶板20の右側まで引き回し、水晶板20の右側の短辺における手前側の部位に接続し、手前側の支持腕23を水晶板20の左側まで引き回し、水晶板20の左側の短辺における手前側の部位に接続してもよい。図12〜図14に示した可動子2においては、水晶板20と支持腕22、23とからなる平面形状は2回の回転対称となるように設けられている。
さらには図15に示すように、図12に示す可動子2において、奥側の支持腕22及び手前側の支持腕23における水晶板20の長さ方向に伸びる部位を手前側及び奥側に交互に屈曲させて蛇腹構造としてもよい。
あるいは図16に示すように図4に示した可動子20において、奥側の支持腕22を支持腕の先端から水晶板20の長さ方向に伸ばした後、水晶板20の右端の位置にて折り返す。さらに水晶板20と並行するように伸ばし、水晶板20の左端の位置にて折り返し、水晶板20と並行するように伸ばした後、水晶板20の奥側右端の位置に接続する。手前側の支持腕23を支持腕の先端から水晶板20の長さ方向に伸ばした後、水晶板20の左端の位置にて折り返す。さらに水晶板20と並行するように伸ばし、水晶板20の右端の位置にて折り返し、水晶板20と並行するように伸ばした後、水晶板20の手前側左端の位置に接続してもよい。図15、図16に示した可動子2では、水晶板20と支持腕22、23とからなる平面形状は2回の回転対称となる。
水晶板20は正方形に構成されており、支持腕35は2本以上であってもよい。例えば図17に示すように正方形の水晶板20の4辺の中心の位置に支持腕35を接続し、奥側に接続した支持腕35を右側、右側の支持腕35を手前側、手前側の支持腕35を左側、左側の支持腕35を奥側に夫々伸ばし枠部21に接続するように構成してもよい。
また図18に示すように正方形の水晶板20の奥側左端、右側の奥端、手前側右端及び左側手前端に夫々支持腕35の一端側を接続する。奥側左端に接続した支持腕35を水晶板20の周縁を平行するように右側方向、手前側方向の順に引き回す。右側奥端に接続した支持腕35を水晶板の周縁を平行するように手前側方向、左側方向の順に引き回す。手前側右端に接続した支持腕35を水晶板20の周縁を平行するように左側方向、奥側方向の順に引き回す。左側手前端に接続した支持腕35を水晶板20の周縁を平行するように奥側方向、右側方向の順に引き回す。夫々の支持腕35を互いに干渉しない領域を引き回した後、枠部21に接続してもよい。図17、図18に示した可動子2では、水晶板20と支持腕22、23とからなる平面形状は4回の回転対称となるように構成されている。
さらに水晶板は図19に示すようにひし形であってもよく、例えば水晶板20の上端に支持腕35を接続し、支持腕35を水晶板20の周縁に沿って右手前、左手前に引き回す。また水晶板20の手前端に支持腕35を接続し、支持腕35を水晶板20の周縁に沿って右手前、左手前に引き回す。そして夫々の支持腕35を水晶板20の手前及び奥の位置で枠部21に接続してもよい。図19に示した可動子2においては、水晶板20と支持腕22、23とからなる平面形状は2回の回転対称となるように構成されている。
水晶板20は円板状であってもよい。例えば図20に示すように円形の水晶板20の上端部から等間隔に3本の支持腕35を接続する。各支持腕35は水晶板20を示す円の時計回り方向側に接線に沿って伸ばされており、先端側が水晶板20側に湾曲するように構成されている。各支持腕35の先端は、水晶板20と中心を同じくする同心円状に形成された環状の枠部21に接続される。この例では、水晶板20と支持腕22、23とからなる平面形状は3回の回転対称となる。
また図21に示すように円板状の水晶板20の周縁部に周方向に等間隔に4本の支持腕35を接続し、各支持腕35を法線方向に伸ばした後、支持腕35の基端における時計回り側の接線方向に伸ばし、枠部21に接続するようにしてもよい。このような構成にした場合にも同様な効果が得られる。この例では、水晶板20と支持腕22、23とからなる平面形状は4回の回転対称となる。
また例えば図22に示すように円板状の水晶板20の外側に水晶板20と同心円となる環状部材36、37を2重に設ける、水晶板20の左右端部から架橋38を伸ばして、内側の環状部材36を接続する。また内側の環状部材36の奥側及び手前側端部から架橋39を伸ばして、外側の環状部材37と接続する。そして外側環状部材の左右の端部から外側に接続部材41を伸ばして、枠部21に接続する。さらには図23に示すように図22に示した可動子2において、正方形の水晶板20と、水晶板20と中心が同じ位置となる正方形に形成された矩形の環状部材36、37を二重に設けた構成であってもよい。
本発明の実施の形態に係る可変容量構造体1の効果を検証するため以下の試験を行った。
可変容量構造体1において、外力の検出方向(図3を正面に見て下方)に1Gの外力を負荷した時の水晶板20の撓み量について調べた。実施例として図4、図5に示した可動子2を備えた可変容量構造体1を用いた。また比較例としてまた図3に示した水晶板20の長さ方向の両端における中央に支持腕を接続し、水晶板20の重心と支持腕の基端を結ぶ線の延長線上に支持腕を伸ばし容器側に接続し、可動子2とした。
図24、図25はこの結果を示す。図24は、比較例における水晶板20及び支持腕における、支持腕の先端部の上面の高さ位置からの変位量を示し、図25は実施例における水晶板20における、支持腕22、23の先端部の上面の高さ位置からの変位量を示す。なお図25において支持腕23は、水晶板20の左側端部の位置aと水晶板20の右側における枠部21の位置a’とに接続され、支持腕22は、水晶板の右側端部の位置bと水晶板20の右側における枠部21の位置b’とに接続されているが、支持腕22、23におけるa−a’及びb−b’の部位の変位は図中に示していない。
この結果によれば、比較例に係る可変容量構造体1では、撓み量は1.5μm程度であったが、実施例に係る可変容量構造体1では、撓み量は、300μmと凡そ200倍になっていた。
本発明の実施の形態にかかる可変容量構造体1では、可動子2を両もちの構造としながら、変位量を大きくすることができるため外力検出の感度を高めることができるといえる。
1 可変容量構造体
2 可動子
4 保持部材
5 ガラス基板
6 蓋部
20 水晶板
21 枠部
22,23,35 支持腕
24 可動電極
27 固定電極
40 外力検出センサ
50 容器

Claims (6)

  1. 外力により容量が変化する可変容量構造体において、
    絶縁材からなる可撓性の板状体と、
    基端が前記板状体に一体化すると共に先端が保持部に固定され、前記板状体を支持する複数の支持腕と
    前記板状体の一面側に形成された第1の電極と、
    前記第1の電極に対向するように前記保持部側に設けられた第2の電極と、を備え、
    前記板状体と前記複数の支持腕とからなる平面形状は、2回、3回または4回の回転対称として構成され、
    各支持腕の基端は、対応する支持腕の先端から見て、最短距離となる板状体の位置から板状体の周縁に沿って当該板状体の全周の1/5以上離れた位置であることを特徴とする可変容量構造体。
  2. 前記板状体の平面形状は四角形であり、各支持腕は、板状体の一辺の一端側から他端側に沿って伸びる部分を備えていることを特徴とする請求項1記載の可変容量構造体。
  3. 前記板状体の平面形状は長方形であり、前記板状体の一辺は前記長方形の長辺であることを特徴とする請求項2記載の可変容量構造体。
  4. 各支持腕の先端は、前記一辺に沿った軸方向でみたときに、当該一辺の一端から前記板状体とは反対方向に離れた位置に存在していることを特徴とする請求項2または3記載の可変容量構造体。
  5. 前記板状体の平面形状は円形であり、前記板状体と前記複数の支持腕とからなる平面形状は3回の回転対称として構成されていることを特徴とする請求項1記載の可変容量構造体。
  6. 前記保持部は、前記板状体を囲む枠体であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の可変容量構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107799309A (zh) * 2017-10-10 2018-03-13 铜陵市华科光电科技有限公司 一种箔式电力电容器的内串式电容元件

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