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JP2015080944A - 繊維強化樹脂 - Google Patents

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真巳 神山
Masami Kamiyama
真巳 神山
原田 亮
Akira Harada
亮 原田
神谷 隆太
Ryuta Kamiya
隆太 神谷
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Abstract

【課題】三次元繊維構造体の結合糸や面内糸の全てに炭素繊維等の無機物系強化繊維を使用しても、三次元繊維構造体を強化材とした繊維強化樹脂の結合糸の周辺でのクラックの発生を抑制する。
【解決手段】繊維強化樹脂10は、積層繊維層13が、各繊維層12と交差する方向に配列された結合糸としての厚さ方向糸zで結合されて構成された三次元繊維構造体11を強化材とし、樹脂をマトリックスとした繊維強化樹脂である。積層繊維層13が少なくとも2軸配向となるように、各繊維層12はそれぞれ面内糸12a〜12dのいずれかが配列されている。繊維強化樹脂10は、厚さ方向糸zの周囲のマトリックス樹脂15にのみ、金属粉18が存在する。
【選択図】図1

Description

本発明は、繊維強化樹脂に係り、詳しくは少なくとも2軸配向となるように面内糸が配列された積層繊維層が、各繊維層と交差する方向に配列された結合糸で結合されて構成された三次元繊維構造体を強化材とした繊維強化樹脂に関する。
繊維強化樹脂は軽量の構造材料として広く使用されている。繊維強化樹脂用の強化材として三次元織物(三次元繊維構造体)がある。この三次元織物を強化材として、樹脂をマトリックスとした繊維強化樹脂は航空機、自動車、船舶あるいは一般産業機器の構造用部材として用いられている。この繊維強化樹脂は、織布や不織布等の強化繊維に樹脂を含浸硬化して形成した繊維強化樹脂と異なり、基準面内に配列された強化繊維(面内糸)と交差する方向に配列される結合糸(面外方向糸)を有する三次元織物を強化基材としている。そのため、結合糸を有さない繊維強化樹脂に比較して、高い面外方向強度を持つ反面、結合糸の周辺でクラックが発生しやすいという品質課題がある。
この課題に対応するため、積層された面内糸の複数の層が有機繊維からなる縫い糸により縫い合わされた三次元織物に樹脂を含浸硬化してなる三次元繊維強化樹脂複合材が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の三次元繊維強化樹脂複合材は、図3に示すように、複数の経糸51と複数の緯糸52からなる面内糸53と面内糸53の基準面に対して直交する複数の結合糸(縫い糸)54と、結合糸54を固定する耳糸55とから形成された平板状三次元織布56及びマトリックス樹脂57で構成されている。結合糸54は1000デニール以下の太さのものが使用される。
特許文献1の3次元繊維強化樹脂複合材は、縫い糸として炭素繊維やガラス繊維等の無機物系強化繊維を用いる代わりに、有機繊維を用いることにより、縫い糸周辺に生じるクラックの発生を抑えている。
特開2007−152672号公報
特許文献1の方法では、三次元繊維構造体を構成する結合糸(縫い糸)として有機繊維を使用することが必須となる。しかし、三次元繊維構造体を構成する面内糸及び結合糸の全てに、炭素繊維等の無機物系強化繊維を使用したいという要望もある。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、三次元繊維構造体の結合糸や面内糸の全てに炭素繊維等の無機物系強化繊維を使用しても、三次元繊維構造体を強化材とした繊維強化樹脂の結合糸の周辺でのクラックの発生を抑制することができる繊維強化樹脂を提供することにある。
上記課題を解決する繊維強化樹脂は、少なくとも2軸配向となるように面内糸が配列された積層繊維層が、各繊維層と交差する方向に配列された結合糸で結合されて構成された三次元繊維構造体を強化材とし、樹脂をマトリックスとした繊維強化樹脂であって、前記結合糸の周囲のマトリックス樹脂にのみ、金属粉が存在する。ここで、「面内糸」及び「結合糸」は、繊維に撚りを掛けられた糸に限らず、繊維が撚りを掛けられずに引き揃えられた繊維束をも意味する。
この構成によれば、三次元繊維構造体に未硬化のマトリックス樹脂を含浸させた状態でマトリックス樹脂を硬化させて繊維強化樹脂を製造する際、誘導加熱を行うことにより、マトリックス樹脂が局所的に多く存在する部分となる結合糸の周囲に存在するマトリックス樹脂が、金属粉の発熱により急速加熱されて他の部分より先に硬化する。そのため、金属粉の周囲のマトリックス樹脂の硬化収縮が起きても、収縮により体積が小さくなろうとする部分にその周囲の未硬化のマトリックス樹脂が補充される。その結果、結合糸としてマトリックス樹脂に比べて体積変化の極めて小さな炭素繊維を使用した場合でも、体積変化の小さな結合糸とマトリックス樹脂との界面に加わる応力が小さくなり、結合糸の周辺でのクラックの発生が抑制される。したがって、三次元繊維構造体の結合糸や面内糸の全てに炭素繊維等の無機物系強化繊維を使用しても、三次元繊維構造体を強化材とした繊維強化樹脂の結合糸の周辺でのクラックの発生を抑制することができる。
前記結合糸は、前記積層繊維層の厚さ方向の一方の面から前記積層繊維層に挿入され、かつ前記積層繊維層の他方の面の外側に配列された抜け止め糸と係合して折り返すように配列され、前記抜け止め糸は、前記結合糸の配列面と交差する方向に配列されており、前記結合糸の周囲とは、前記結合糸が前記積層繊維層の前記一方の面側で二股に配列される部分であることが好ましい。
結合糸が積層繊維層にその一方の面側から挿入され、他方の面の外側に配列された抜け止め糸(所謂耳糸)と係合して折り返すように配列された場合、結合糸は一方の面側で二股に配列される。そして、その部分(二股部)は樹脂含浸時に樹脂溜まりとなり、しかも、結合糸は二股部が拡がる方向に応力を受けるため、マトリックス樹脂の硬化収縮時にクラックが発生し易い部分となる。しかし、二股部に金属粉が存在することにより、クラックの発生が抑制される。
前記結合糸の周囲とは、前記結合糸と隣接する前記面内糸との間であることが好ましい。積層繊維層の結合糸が挿入された箇所の結合糸と面内糸との間には、局所的にマトリックス樹脂が多くなる部分が存在する。そのため、その部分に金属粉が存在することにより、クラックの発生が抑制される。
本発明によれば、三次元繊維構造体の結合糸や面内糸の全てに炭素繊維等の無機物系強化繊維を使用しても、三次元繊維構造体を強化材とした繊維強化樹脂の結合糸の周辺でのクラックの発生を抑制することができる。
(a)は一実施形態の繊維強化樹脂の模式断面図、(b)は(a)の部分拡大断面図。 別の実施形態の繊維強化樹脂の模式断面図。 従来技術の模式断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、繊維強化樹脂10は、三次元繊維構造体11を強化材とし、樹脂をマトリックスとした繊維強化樹脂である。三次元繊維構造体11は、面内糸12a,12b,12c,12dがそれぞれ配列された繊維層12が積層されて少なくとも2軸配向となる積層繊維層13が、各繊維層12と交差する方向に配列された結合糸としての厚さ方向糸zで結合されて構成されている。繊維層12は、例えば、炭素繊維束が一方向に引き揃えられた一方向シート(UDシート)で構成されている。厚さ方向糸zは、例えば、炭素繊維束で構成されている。
積層繊維層13は、配列角度0度の面内糸12aから成る繊維層12と、配列角度90度の面内糸12bから成る繊維層12と、配列角度45度の面内糸12cから成る繊維層12と、配列角度−45度の面内糸12dから成る繊維層12とが、所定数積層されて擬似等方性に構成されている。そして、積層繊維層13の厚さ方向の両面にそれぞれ配列角度45度の面内糸12cから成る繊維層12が配列されている。各面内糸12a,12b,12c,12dは三次元繊維構造体11の厚さ方向(図1(a)の上下方向)と直交する面内に配列される。なお、各面内糸12a,12b,12c,12dは撚りが掛かった糸ではなく、繊維が撚りを掛けられずに引き揃えられた連続繊維束で構成されている。
厚さ方向糸zは、積層繊維層13の厚さ方向の一方の面から積層繊維層13に挿入され、かつ積層繊維層13の他方の面の外側に配列された抜け止め糸14と係合してループ状に折り返すように配列される部分と、積層繊維層13の他方の面側に沿って配列される部分とが交互に繰り返すように配列されている。
繊維強化樹脂10は、マトリックス樹脂15が、三次元繊維構造体11の内部だけでなく三次元繊維構造体11の外周面にも存在する。そのため、繊維強化樹脂10には、厚さ方向糸zのループ状の折り返し部が積層繊維層13の厚さ方向の一方の面から突出した部分の間と、厚さ方向糸zのループ状の折り返し部の内側と、厚さ方向糸zのループ状の折り返し部と反対側である根元部の二股部16の内側とに樹脂溜まり17が存在する。また、三次元繊維構造体11の内部にも外部に存在する樹脂溜まり17に比べて溜まり量は少ないが、内部における他の部分に比べて樹脂の量が多い樹脂溜まり17が存在する。三次元繊維構造体11の内部に存在する樹脂溜まり17の位置として平行に延びる厚さ方向糸zの周囲がある。
図1(b)に示すように、厚さ方向糸zの表面には金属粉18が付着している。そのため、繊維強化樹脂10を構成するマトリックス樹脂15のうち、厚さ方向糸zの周囲の部分にのみ金属粉18が存在する。具体的には、厚さ方向糸zが積層繊維層13の一方の面側で二股に配列される部分である二股部16と、厚さ方向糸zの積層繊維層13内に折り返し状に挿入されて平行に延びる部分の厚さ方向糸zの間と、平行に延びる厚さ方向糸zと隣接する面内糸12a等との間に存在するマトリックス樹脂15の厚さ方向糸zの周囲に金属粉18が存在する。金属粉18として、例えば、鉄粉が使用される。なお、図1(a)では、金属粉18の図示を省略している。また、図1(a)において、図示の都合上、積層繊維層13内に折り返し状に挿入されて平行に延びる部分の厚さ方向糸zを完全に密着された状態で図示しているが、実際は、図1(b)に示すように、隙間が存在する。
次に前記のように構成された繊維強化樹脂10の製造方法の一例を説明する。三次元繊維構造体11は、積層繊維層13に公知の方法、例えば特開平8−218249号公報に開示されている方法と基本的に同様の方法により厚さ方向糸zを挿入する。即ち、積層繊維層13の厚さ方向に、先端に備えた孔に厚さ方向糸zを掛止した複数本の挿入針を、各挿入針の孔が積層繊維層13を貫通するまで挿入した後、各挿入針をわずかに後退させて厚さ方向糸zがループ状になった部分に抜け止め糸14を挿入する。その状態で挿入針を引き戻し、抜け止め糸14に張力を加えた状態で、厚さ方向糸zにより抜け止め糸14を締め付けて各繊維層12を結合する。以下同様に、挿入針を所定ピッチ移動した位置で同様に挿入針の挿入動作と、抜け止め糸の挿入動作と、挿入針の後退動作を行う。
厚さ方向糸zに張力を加えてループ状に折り返した部分を引き戻すとともに、抜け止め糸14により積層繊維層13に圧縮力を加える際、厚さ方向糸zには折り返し状に配列された根元部に対して、2本で平行に配列された厚さ方向糸zの間隔を拡げる方向の力が加わる。そのため、厚さ方向糸zの根元部の間隔が拡がり、積層繊維層13の内部に平行に存在する厚さ方向糸zの部分の間隔も多少拡がる。
得られた三次元繊維構造体11に、樹脂の含浸、硬化を行って繊維強化樹脂10が製造される。樹脂の含浸、硬化には、例えば、レジントランスファーモールディング(RTM)法が採用される。RTM法では、樹脂含浸用型内に三次元繊維構造体11を配置した状態で、型内に液状の熱硬化性樹脂を注入し、加熱硬化して繊維強化樹脂10を得る。熱硬化性樹脂として、例えばエポキシ樹脂が使用される。
金属粉18を樹脂溜まり17となる箇所の厚さ方向糸zの周囲に存在させる方法としては、例えば、厚さ方向糸zで積層繊維層13の各繊維層12を結合する際に、金属粉18が表面に付着された厚さ方向糸zを使用して三次元繊維構造体11を製造する。金属粉18が表面に付着された厚さ方向糸zとしては、例えば、厚さ方向糸zの表面に直接金属粉18を振りかけて付着させたものや、未硬化樹脂が含浸された厚さ方向糸zの表面に金属粉18を付着させたものや、あるいは金属粉18が分散された未硬化樹脂を含浸させた厚さ方向糸zが使用される。そして、厚さ方向糸zの二股部16には、その三次元繊維構造体11を製造した後、さらに金属粉18を付着させてもよい。
三次元繊維構造体11に未硬化のマトリックス樹脂15を含浸させた状態でマトリックス樹脂15を硬化させて繊維強化樹脂10を製造する際、通常の加熱に加えて誘導加熱を行うことにより金属粉18が発熱し、金属粉18の周囲に存在するマトリックス樹脂15が急速加熱されて他の部分より先に硬化する。そのため、金属粉18が付着した厚さ方向糸zの周囲のマトリックス樹脂15は、周りのマトリックス樹脂15より先に硬化収縮する。しかし、その周囲の未硬化のマトリックス樹脂15は流動性を保っているため、その硬化部分に残留応力は発生しない。また、マトリックス樹脂15が加圧された状態で樹脂硬化が行われるため、金属粉18の周囲のマトリックス樹脂15の硬化収縮が他の部分より先に起きても、収縮により体積が小さくなろうとする部分にその周囲の未硬化のマトリックス樹脂15が補充される。その結果、厚さ方向糸zとしてマトリックス樹脂15に比べて体積変化の極めて小さな炭素繊維を使用した場合でも、体積変化の小さな厚さ方向糸zと、マトリックス樹脂15との界面に加わる応力が小さくなり、厚さ方向糸zとマトリックス樹脂15との界面にクラックが発生することが抑制される。
樹脂溜まり17以外の部分である三次元繊維構造体11の内部である高Vfの部分、即ち樹脂密度の低い箇所でもマトリックス樹脂15の硬化収縮は起こるが、広範囲で起こるため、局所的な応力の過負荷がかかり難くなる。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)繊維強化樹脂10は、少なくとも2軸配向となるように面内糸12a,12b,12c,12dが配列された積層繊維層13が、各繊維層12と交差する方向に配列された厚さ方向糸z(結合糸)で結合されて構成された三次元繊維構造体11を強化材とし、樹脂をマトリックスとした繊維強化樹脂である。そして、厚さ方向糸zの周囲のマトリックス樹脂15にのみ、金属粉18が存在する。繊維強化樹脂10を製造する際、誘導加熱を行うことにより、マトリックス樹脂15が局所的に多く存在する部分となる厚さ方向糸zの周囲に存在するマトリックス樹脂15が、金属粉18の発熱により急速加熱されて他の部分より先に硬化する。そのため、金属粉18の周囲のマトリックス樹脂15の硬化収縮が起きても、収縮により体積が小さくなろうとする部分にその周囲の未硬化樹脂が補充される。その結果、厚さ方向糸zとしてマトリックス樹脂15に比べて体積変化の極めて小さな炭素繊維を使用した場合でも、体積変化の小さな厚さ方向糸zとマトリックス樹脂15との界面に加わる応力が小さくなる。したがって、三次元繊維構造体11の厚さ方向糸zや面内糸12a,12b,12c,12dの全てに炭素繊維等の無機物系強化繊維を使用しても、三次元繊維構造体11を強化材とした繊維強化樹脂10の結合糸の周辺でのクラックの発生を抑制することができる。
(2)結合糸としての厚さ方向糸zは、積層繊維層13の厚さ方向の一方の面から積層繊維層13に挿入され、かつ積層繊維層13の他方の面の外側に配列された抜け止め糸14と係合して折り返すように配列され、抜け止め糸14は、厚さ方向糸zの配列面と交差する方向に配列されている。結合糸の周囲としての厚さ方向糸zの二股部16に金属粉18が存在する。二股部16の内側の部分は樹脂含浸時に樹脂溜まり17となり、しかも、厚さ方向糸zは二股部16が拡がる方向に応力を受けるため、マトリックス樹脂15の硬化収縮時にクラックが発生し易い部分となる。しかし、繊維強化樹脂10を製造する際、誘導加熱を行うことにより厚さ方向糸zの二股部16に存在する金属粉18が発熱して、厚さ方向糸zの近傍のマトリックス樹脂15が他の部分よりも先に急速硬化されることにより、二股部16におけるクラックの発生が抑制される。
(3)結合糸の周囲としての、厚さ方向糸zと隣接する面内糸12a,12b,12c,12dとの間に金属粉18が存在する。積層繊維層13の結合糸(厚さ方向糸z)が挿入された箇所の厚さ方向糸zと面内糸12a,12b,12c,12dとの間には、局所的にマトリックス樹脂15が多くなる部分が存在する。そのため、その部分に金属粉18が存在することにより、厚さ方向糸zと面内糸12a等との間に存在するマトリックス樹脂15でのクラックの発生が抑制される。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図2に示すように、結合糸20は、積層繊維層13の厚さ方向の一方の面から他方の面に向かって挿入され、他方の面の外側に沿って所定間隔延びた後、他方の面から一方の面に向かって挿入され、一方の面の外側に沿って所定間隔延びることを繰り返すように配置されてもよい。この場合、抜け止め糸14が不要となり、厚さ方向糸zの二股部16も無くなる。そのため、厚さ方向糸zの二股部16が存在する場合に比べて、結合糸20の周囲における樹脂溜まり17に起因するクラックの発生が生じ難くなる。
○ 金属粉18は鉄粉に限らず、他の金属粉であってもよい。
○ 金属粉18を樹脂溜まり17となる箇所の厚さ方向糸zの周囲に存在させる方法として、三次元繊維構造体11を製造した後、厚さ方向糸zの部分に金属粉18を付着させてもよい。
○ 積層繊維層13は、一方向シートで構成されたものに限らず、例えば、平織り物で構成してもよい。平織り物を単純に重ねれば面内2軸配向の積層繊維層13となり、隣接する平織り物の経糸のなす角度が45度となるように積層すれば面内4軸の配向の積層繊維層13となる。
○ 厚さ方向糸zや結合糸20は、積層繊維層13と直交する状態ではなく傾斜する状態で積層繊維層13に挿入された構成であってもよい。
○ 三次元繊維構造体11を構成する積層繊維層13は、一方向シートや平織り物を積層したものに限らない。例えば、平打ちの組紐やインターロック織物を使用したり、丸打ち(円筒状)の組紐を平らに押しつぶして使用したりしてもよい。
○ 積層繊維層13を疑似等方性で面内4軸配向に構成する面内糸12a〜12dの積層順序は、外層を面内糸12c(+45度層)又は面内糸12d(−45度層)にする順に限らない。
○ 疑似等方性で面内4軸配向の積層繊維層13は、図2に示すように、面内糸12cからなる繊維層12と、面内糸12dからなる繊維層12との間に面内糸12bからなる繊維層12を配置してもよい。
○ 積層繊維層13は少なくとも2軸配向であればよく、疑似等方性で面内4軸配向に限らない。例えば、配向角が0度、60度及び−60度に配列した糸で面内3軸の積層繊維層13を構成したり、面内4軸の積層繊維層13を構成する場合に配向角が0度及び90度の他の面内配列糸の配向角を±45°以外の配向角としたりしてもよい。また、積層繊維層13を配向角が0度及び90度の面内2軸配向としてもよい。
○ 面内糸12a,12b,12c,12d、抜け止め糸14、厚さ方向糸z及び結合糸20は、繊維が撚りを掛けられずに引きそろえられた繊維束に限らず、繊維の種類によっては繊維に撚りを掛けられた糸であってもよい。
○ 三次元繊維構造体11を構成する繊維束は炭素繊維に限らず、例えば、ガラス繊維やセラミック繊維等の無機繊維、あるいは、アラミド繊維、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリアリレート繊維、超高分子量ポリエチレン繊維等の高強度の有機繊維であってもよく、要求性能に応じて適宜選択される。例えば、繊維強化複合材料に対する剛性・強度の要求性能が高い場合は、炭素繊維が好ましい。
z…結合糸としての厚さ方向糸、10…繊維強化樹脂、11…三次元繊維構造体、12…繊維層、12a,12b,12c,12d…面内糸、13…積層繊維層、14…抜け止め糸、15…マトリックス樹脂、18…金属粉、20…結合糸。

Claims (3)

  1. 少なくとも2軸配向となるように面内糸が配列された積層繊維層が、各繊維層と交差する方向に配列された結合糸で結合されて構成された三次元繊維構造体を強化材とし、樹脂をマトリックスとした繊維強化樹脂であって、前記結合糸の周囲のマトリックス樹脂にのみ、金属粉が存在することを特徴とする繊維強化樹脂。
  2. 前記結合糸は、前記積層繊維層の厚さ方向の一方の面から前記積層繊維層に挿入され、かつ前記積層繊維層の他方の面の外側に配列された抜け止め糸と係合して折り返すように配列され、前記抜け止め糸は、前記結合糸の配列面と交差する方向に配列されており、前記結合糸の周囲とは、前記結合糸が前記積層繊維層の前記一方の面側で二股に配列される部分である請求項1に記載の繊維強化樹脂。
  3. 前記結合糸の周囲とは、前記結合糸と隣接する前記面内糸との間である請求項1に記載の繊維強化樹脂。
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