JP2015063050A - 熱転写記録材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基材シート、多孔質層、及び受容層を順に積層した熱転写受像シートで、その基材シートの坪量が190g/m2以上205g/m2以下で、かつ前記基材シート及び多孔質層の合わせた厚さが190μm以上240μm以下であり、熱転写シートの耐熱滑性層はバインダー樹脂が水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネートとを含んでなり、その水酸基含有熱可塑性樹脂が有する水酸基と、ポリイソシアネートのイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)を0.01以上3.0以下とした。
【選択図】 図1
Description
基材の一方の面に、少なくとも色材層を有し、前記基材の他方の面に、少なくとも耐熱滑性層を有する熱転写シートの組み合わせからなる熱転写記録材料であって、
前記熱転写受像シートの基材シートの坪量が190g/m2以上205g/m2以下で、かつ前記基材シート及び多孔質層の合わせた厚さが190μm以上240μm以下であり、
前記熱転写シートの耐熱滑性層が少なくともバインダー樹脂を含有し、
前記バインダー樹脂が水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネートとを含んでなり、
前記水酸基含有熱可塑性樹脂が有する水酸基と、前記ポリイソシアネートが有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が0.01以上3.0以下である
ことを特徴とする熱転写記録材料の構成とした。
図1は本発明の熱転写記録材料の一つの実施形態を示す。図示した熱転写記録材料1は、基材21の一方の面に色材層22を有し、その基材21の他方の面に耐熱滑性層23を有する熱転写シート20と、基材シート11の上に、多孔質層12、受容層13を積層した熱転写受像シートとの組み合わせからなるものである。この熱転写受像シート10の基材シート11は、好ましくは、芯材となる中紙14の両面をポリエチレン又はポリプロピレンでコートした樹脂コート紙である。すなわち、この場合において基材シート11は、中紙14の両面に樹脂コート層15、16が図示したように設けられている。
以下に、本発明の熱転写記録材料の熱転写受像シートを構成する各層について、詳述する。
(基材シート)
熱転写受像シートの基材シート11は、好ましくは中紙14の両面にポリエチレン又はポリプロピレン等の熱可塑性樹脂でコートされた樹脂コート紙(RCペーパーとも言う)により形成される。
その中紙14は、例えば、天然パルプ、合成パルプ、それらの混合物から抄紙されるパルプ紙等を挙げることができ、中でも樹皮を取り除いた木材の幹を小片(チップ)化したものを機械的、半化学的、化学的に処理して製造される化学パルプ(硫酸塩パルプ、又は亜硫酸塩パルプ)を主成分とする紙を用いることができる。中紙には、例えば、高級脂肪酸、アルキルケテンダイマー等のサイズ剤;スターチ等の紙力増強剤;炭酸カルシウム、酸化チタン等の白色顔料;蛍光増白剤、柔軟化剤、水分保持剤、分散剤等を適宜添加することができる。又、漂白処理を行なうことにより、白色度を向上させることもできる。更に中紙としては、上質紙、中質紙に限らず、写真印画紙用支持体(RCペーパーの中紙)を使用することができる。また、表面に機能層を塗布し印刷適正、見栄えを改善したコート紙、アート紙、キャストコート紙、のほか、アイボリー、コートアイボリーといわれる白板紙、高級白板紙を使用することもできる。
前記混合物として使用する場合には、高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとの混合比は、例えば、質量比で1/9〜9/1として使用することが出来、実用性から1/3〜3/1が好ましい。
ポリエチレン又はポリプロピレンの分子量は、コートする際の温度条件でのメルトフローレート(MFR)が、2.0〜50g/10分(測定条件:JIS K 7210)程度の押出し適性を有するものであれば特に制限なく使用することができる。
尚、樹脂コート紙の表面と裏面の樹脂コート層を構成する樹脂として、ポリエチレンとポリプロピレンのいずれか一方を選択して使用又は、表面と裏面の樹脂コート層で使用する樹脂を異なる樹脂から形成することも可能である。
本発明では、熱転写受像シートにおける樹脂コート紙の坪量が190g/m2以上205g/m2以下となるものを使用する。このことは、例えば中紙の秤量が180〜240g/m2程度にして、その中紙の両面に設ける樹脂コート層に用いるポリエチレン又はポリプロピレンの密度を調整して、樹脂コート紙全体の坪量が190g/m2以上205g/m2以下にすることが好ましい。樹脂コート紙の坪量が190g/m2未満であると、熱転写受像シートあるいは印画物におけるカールが発生しやすく、また印画紙の総厚を確保しにくくなる。また、樹脂コート紙の坪量が205g/m2を超えると、熱転写の際、熱転写シートにシワが発生しやすく、印画物の画像に欠陥が生じやすい。
本発明で使用される熱転写受像シートにおける多孔質層12は、特開2010−149286号公報に記載しているような中空粒子とバインダー樹脂を含む層や、多孔質フィルムで構成することができる。多孔質層のクッション性、断熱性などの機能を安定して発揮させることができるように、多孔質フィルムにより多孔質層を形成することが好ましい。この多孔質フィルムは、50μm未満、好ましくは15μm以上50μm未満、より好ましくは20μm以上25μm以下の厚さを有するものである。また、多孔質フィルムは、ベースとなる樹脂としてポリプロピレン樹脂を含み、内部に微細空隙を有する多孔質フィルムが好ましい。50μm未満の厚さを有し、かつポリプロピレン樹脂を含む多孔質フィルムからなる多孔質層を設けることで、熱転写受像シートの印画物の環境変化(特に、湿度変化)によるカールの変化量を低下させることで、各環境下への保存後における品位を向上できる。
上記のように、基材シートを構成する中紙、樹脂コート層の各厚さと、多孔質層の厚さは、それぞれの機能を発揮できるように設定するが、基材シートと多孔質層の合わせた厚さが上記の範囲に収まるようにする必要がある。
本発明で使用される熱転写受像シートにおける受容層13は、熱転写シートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持するためのものである。受容層を形成するための樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、およびエポキシ樹脂等が挙げられる。
また、図2に示すように、基材シート11の受容層13形成側とは反対側の面上に、シートの機械搬送性向上、カール防止、筆記性、帯電防止等を目的とする裏面層17を設けてもよい。裏面層は、1層のみから構成されるものであってもよいし、組成等が異なる2層以上の層を積層して構成されるものであってもよい。
また、裏面層を形成する際に、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等、保水性を有する樹脂等を主成分として用いた場合、得られる熱転写受像シートのカールを防止することができる。また、裏面層を形成する際に、上述の受容層における添加剤として例示した顔料、充填剤等を配合した場合、得られる熱転写受像シートに筆記性を付与することができる。
裏面層は、帯電防止機能を得るために、アクリル樹脂等の導電性樹脂、及び/又は、脂肪酸エステル、硫酸エステル、リン酸エステル、エチレンオキサイド付加物等の各種帯電防止剤を含有していてもよい。
また、図示しないが、基材シート11と多孔質層12との間に接着層を備える、また基材シート11と裏面層17との間に接着層を備えることができる。接着層は接着剤からなり、この接着剤としては、例えば、ウレタン系樹脂、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等が使用できる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変成したもの等が好ましく使用することができる。
本発明で使用される熱転写シートを構成する各層について、詳述する。
(基材)
基材21は熱転写シート20における耐熱滑性層23及び色材層22を保持するために設けられる。基材の材料にいては特に限定されないが、色材層の染料を被転写体上に転写する際にサーマルヘッドにより加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、基材の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、2.5〜100μm程度が一般的で、好ましくは1〜10μmである。
熱転写シートにおける耐熱滑性層23は、少なくともバインダー樹脂を含有し、
前記バインダー樹脂が、水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネートとを含んでなり、
前記水酸基含有熱可塑性樹脂が有する水酸基と、前記ポリイソシアネートが有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が0.01以上3.0以下であるようにした。
耐熱滑性層は、上記に記載した樹脂、フィラーと、必要に応じてその他の添加剤を加え、適当な溶剤により、溶解または分散させて、耐熱滑性層形成用インキを調製し、これを、上記の基材シートの裏面に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法などの形成手段により塗工し、乾燥して形成することができる。その耐熱滑性層は、固形分の塗工量で0.1g/m2〜2g/m2程度である。
本発明では、熱転写シートの基材における耐熱滑性層が備えられている面と反対側の面に、色材層22を備える。その色材層は熱転写性の色材層であり、以下の染料層、または熱溶融性インキ層が適用できる。熱転写シートが昇華型熱転写シートの場合には、熱転写性色材層として昇華性染料を含有する層(染料層)を形成する。また熱溶融型熱転写シートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインキを含有する層(熱溶融性インキ層)を形成する。なお、昇華性染料を含有する層領域と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層領域と、を連続した1枚の基材上に面順次に設けてもよい。
熱転写シートの耐熱滑性層と基材との間に、プライマー層を設けることができ、耐熱滑性層と基材との密着性を高めることができる。耐熱滑性層と基材との両方に良好な接着性を有するバインダー樹脂を主体として形成することができる。
本発明に用いられる熱転写シートは、色材層と基材との間に、色材プライマー層を設けることができ、色材層と基材との密着性を高めることができる。色材層と基材との両方に良好な接着性を有するバインダー樹脂を主体として形成することができる。
本発明に用いられる熱転写シートは、色材層と同一面側に面順次で保護層を設けてもよい。熱転写受像シートに色材を転写した後、この保護層を転写して画像を被覆することにより、画像を光、ガス、液体、擦過等から保護することができる。保護層として接着層、剥離層、または、下引き層等のその他の層を設けてなるものであってもよい。
(画像形成方法)
本発明の熱転写記録材料を用いる画像形成方法においては、熱転写シートと、熱転写受像シートとを重ね合わせて、記録信号に応じて加熱することにより、その熱転写シートが含有する昇華性染料、あるいは着色剤を含む熱溶融性インキ層を、熱転写受像シートに転写することにより画像形成することができる。なお、昇華型熱転写シートの場合は、熱転写受像シートの画像形成面は、染料の染着性を有するものである。
このような画像形成方法で用いることのできる熱転写記録装置としては、公知のものを用いることができ、特に限定されない。
(実施例1)
(熱転写シートの作製)
基材として厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、その基材の一方の面に、下記組成のプライマー層用塗工液をグラビアコート法にて、固形分で0.2g/m2で塗工し、プライマー層を形成し、次いでそのプライマー層上に下記組成の耐熱滑性層用塗工液1をグラビアコート法にて、固形分で0.5g/m2で塗工し、耐熱滑性層を形成した。
・ポリエステル樹脂 16.67部
(商品名 ポリエスター WR−961、日本合成化学社製 固形分30%)
・水 41.67部・イソプロピルアルコール 41.67部
モル当量比(−NCO/−OH);2.5
・ポリビニルブチラール樹脂(水酸基価16質量%) 2.0部
(エスレックBX−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 4.4部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 1.3部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・フィラー(タルク、ミクロエースP−3 日本タルク工業(株)製) 0.3部
・メチルエチルケトン 43.6部
・トルエン 43.6部
<色材プライマー層用塗工液>
・アルミナゾル(平均1次粒子径10×100nm、固形分10%) 30部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株)製)
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−90、ISP社製) 3部
・水 50部
・イソプロピルアルコール 17部
・分散染料(下記化学式(I)で示されるイエロー染料) 2.0部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・シリコーンオイル 0.045部
(KF−354L、信越化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・分散染料(下記化学式(II)で示されるマゼンタ染料) 2.0部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・シリコーンオイル 0.045部
(KF−354L、信越化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・分散染料(下記化学式(III)で示されるシアン染料) 2.0部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・シリコーンオイル 0.045部
(KF−354L、信越化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<剥離層用塗工液>
・ポリメチルメタクリレート樹脂 20部
(ダイヤナールBR−87、三菱レイヨン(株)製)
・トルエン 40部
・メチルエチルケトン 40部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100部
(ソルバインCNL 日信化学工業(株)製)
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
多孔質ポリエチレンフィルム(厚さ39μm)からなる多孔質層上に、下記組成の中間層用塗工液、受容層用塗工液をグラビアリバースコート方式で、順次塗工、乾燥して、中間層、受容層を形成した。その中間層、受容層の設けられた面と反対面の多孔質ポリエチレンフィルムに、下記組成の接着層用塗工液を用いて、グラビアリバースロールコート方式で塗工、乾燥して、接着層を形成し、基材シートであるRC原紙(坪量195g/m2、厚さ190μm)と貼り合わせて実施例1の熱転写受像シートを作製した。(図1参照)上記の各々の塗工量は、全て固形分で、中間層は1.5g/m2、受容層は5.0g/m2、接着層は5g/m2であった。
実施例1の熱転写受像シートの基材シート及び多孔質層の合わせた厚さは、229μmである。
・ポリエステル樹脂 50部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学工業(株))
・酸化チタン 20部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ)
・蛍光増白剤 1.2部
(ユビテックスBAC チバ・スペシャリティーケミカルズ(株))
・水/イソプロピルアルコール=1/1(質量比) 28.8部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60部
(ソルバインC 日信化学工業(株))
・エポキシ変性シリコーン 1.2部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・メチルスチル変性シリコーン 0.6部
(X−24−510,信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 5部
・ウレタン樹脂 30部
(タケラックA−969V 三井武田ケミカル(株))
・イソシアネート 10部
(タケネートA−5 三井武田ケミカル(株))
・酢酸エチル 100部
(熱転写シートの作製)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液2に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液2>
モル当量比(−NCO/−OH);1.0
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 60.8部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 42部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・フィラー(ステアリルリン酸亜鉛) 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ステアリン酸亜鉛) 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ポリエチレンワックス) 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・フィラー(エトキシ化アルコール変性ワックス) 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
実施例1で作製した熱転写受像シートにおける多孔質層を、多孔質ポリエチレンフィルム(厚さ30μm)に代えた以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
実施例2の熱転写受像シートの基材シート及び多孔質層の合わせた厚さは、220μmである。
(熱転写シートの作製)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液3に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液3>
モル当量比(−NCO/−OH);0.1
・ポリビニルアセタール樹脂 (水酸基価12質量%) 60.8部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート (NCO=17.3質量%) 4.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・フィラー(ステアリルリン酸亜鉛) 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ステアリン酸亜鉛) 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ポリエチレンワックス) 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・フィラー(エトキシ化アルコール変性ワックス) 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 100部
実施例2で作製した熱転写受像シートを実施例3の熱転写受像シートとして使用した。
(熱転写シートの作製)
実施例1で作製した熱転写シートを比較例1の熱転写シートとして使用した。
(熱転写受像シートの作製)
実施例2で作製した熱転写受像シートにおける基材シートであるRC原紙を坪量211g/m2で厚さ190μmに代えた以外は、実施例2と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
比較例1の熱転写受像シートの基材シート及び多孔質層の合わせた厚さは、220μmである。
(熱転写シートの作製)
実施例2で作製した熱転写シートを比較例2の熱転写シートとして使用した。
(熱転写受像シートの作製)
実施例1で作製した熱転写受像シートにおける基材シートであるRC原紙を坪量211g/m2で厚さ190μmに代えた以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
比較例2の熱転写受像シートの基材シート及び多孔質層の合わせた厚さは、229μmである。
(熱転写シートの作製)
実施例2で作製した熱転写シートを比較例3の熱転写シートとして使用した。
(熱転写受像シートの作製)
実施例1で作製した熱転写受像シートにおける基材シートであるRC原紙を坪量211g/m2で厚さ210μmに代え、さらに多孔質層を、多孔質ポリエチレンフィルム(厚さ20μm)に代えた。それ以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
比較例3の熱転写受像シートの基材シート及び多孔質層の合わせた厚さは、230μmである。
(熱転写シートの作製)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液4に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液4>
モル当量比(−NCO/−OH);0
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
実施例1で作製した熱転写受像シートを比較例4の熱転写受像シートとして使用した。
(熱転写シートの作製)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液5に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液5>
モル当量比(−NCO/−OH);1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 62.7部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
実施例1で作製した熱転写受像シートにおける基材シートであるRC原紙を坪量186g/m2で厚さ151μmに代え、さらに多孔質層を、多孔質ポリエチレンフィルム(厚さ35μm)に代えた。それ以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
比較例5の熱転写受像シートの基材シート及び多孔質層の合わせた厚さは、186μmである。
上記で得られた各熱転写シートと、各熱転写受像シートと組み合わせ、以下の条件で印画時の摩擦力を測定した。なお、印画及び摩擦力の測定には、特開2003−300338号公報で記載されている摩擦力測定機能付熱転写プリンタを使用した。
「印画条件」
サーマルヘッド:東芝ホクト電子社製サーマルヘッド、ヘッド抵抗値5020Ω解像度300dpi(dots per inch)
ライン速度:1ms/Line、(用紙搬送方向の解像度は、300lpi(line per inch))
パルスデューティ:90%
印加電圧:30.0V
印圧:40N
印画画像:幅1388ピクセル×長さ945ピクセルのサイズで、階調0〜255のグラデーション画像(1ピクセルは、1ドットに相当)
「評価基準」
◎:動摩擦係数が0.3未満であり、印画時のサーマルヘッドとの接触による滑り性が非常に良好である。
〇:動摩擦係数が0.3以上0.4未満であり、印画時のサーマルヘッドとの接触による滑り性が良好である。
△:動摩擦係数が0.4以上0.5未満であり、印画時のサーマルヘッドとの接触による滑り性が少し劣る。
×:動摩擦係数が0.5以上であり、印画時のサーマルヘッドとの接触による滑り性が不良である。
上記実施例及び比較例の各熱転写シートと、熱転写受像シートとの組み合わせで、以下の印画条件にて255階調(印加エネルギー最大)の画像を印画して、印画物の画像にシワなどの画像欠陥の有無を、目視にて調べた。その評価は、以下の評価基準にて行なった。
・サーマルヘッド;ヘッド抵抗値5020Ω、解像度300dpi(dots per inch)(東芝ホクト電子社製)
・ライン速度;1ms/Line、(用紙搬送方向の解像度は、300lpi(line
per inch))
・パルスデューティ;90%
・印加電力;32V
・印圧;40N
・印画画像;幅1600ピクセル×長さ1090ピクセルのサイズで、階調255のグラデーション画像(1ピクセルは、1ドットに相当)
◎・・・印画シワなど画像欠陥の発生がない。
〇・・・印画シワなどの画像欠陥の発生が少しあるが、実用上問題ない。
△・・・印画シワなどの画像欠陥の発生があり、目立つ。
×・・・印画シワなどの画像欠陥の発生が多く、非常に目立つ。
なお、評価が○である場合には、印画物に印画シワなど画像欠陥が生じる恐れが殆どなく、良好な印画物を得ることができる。
上記の背面摩擦の評価の際の印画条件で、階調値を5刻みに変更してベタパターンを印画し、シワやスティッキング、耐熱滑性層のかき取られ等の不具合が発生するよりも1つ弱いエネルギーを最高印画階調値とし、各熱転写シートの耐熱性を評価した。なお、印画データの階調値は、255階調が100%ベタに相当するものとし、印画時の階調値を255で割った割合が最大印加エネルギーに対するそのパターンの印加エネルギーである(例えば、印画時の階調値が210階調であれば、210/255=0.823、即ち、82%ベタということとなる)。従って、最高印画階調値が高いほど、高い印加エネルギーに耐えられる、すなわち耐熱性が高いといえる。
◎・・・最高印画階調値が255階調であり、耐熱性が非常に高い。
〇・・・最高印画階調値が250階調であり、耐熱性が高い。
△・・・最高印画階調値が245階調であり、耐熱性が良くない。
×・・・最高印画階調値が240階調以下であり、耐熱性が低い。
実施例及び比較例の各熱転写受像シートの受容層に、各対応する熱転写シートを用いて、以下に示す印画条件にて、ベタパターンを印画した。印画後に4隅のカール量を測定し、最大値を測定した。なお、印画面を上にして凸カールとなる場合を「+」、凹カールとなる場合を「−」とした。凸カール方向及び凹カール方向ともに絶対値の数値が小さいほど良い評価とした。以下の評価基準とした。
〇・・・カール最大値が−10mm以内、+10mm以内。
△・・・カール最大値が±10mmを超える。(カール最大値が−10mmより小さい。または+10mmより大きい。)
比較例1の熱転写記録材料は、熱転写受像シートの樹脂コート紙の坪量が190g/m2以上205g/m2以下の範囲から外れ、211g/m2であり、熱転写の際、熱転写シートにシワが発生し、印画物の画像に欠陥が生じた。
比較例2の熱転写記録材料は、熱転写受像シートの樹脂コート紙の坪量が211g/m2であり、坪量190g/m2以上205g/m2以下の範囲から外れ、熱転写の際、熱転写シートにシワが発生しやすい。
比較例4の熱転写記録材料は、熱転写シートの耐熱滑性層でイソシアネート系硬化剤を使用していなく、耐熱性の評価が悪い。
比較例5の熱転写記録材料は、熱転写受像シートの基材シート及び多孔質層の合わせた厚さが、187μmであり、熱転写受像シートのカールが発生する。
10 熱転写受像シート
11 基材シート
12 多孔質層
13 受容層
14 中紙
15、16 樹脂コート層
17 裏面層
20 熱転写シート
21 基材
22 色材層
23 耐熱滑性層
24 剥離層
25 保護層
Claims (1)
- 少なくとも、基材シート、多孔質層、及び受容層を、この順で積層されてなる熱転写受像シートと、
基材の一方の面に、少なくとも色材層を有し、前記基材の他方の面に、少なくとも耐熱滑性層を有する熱転写シートの組み合わせからなる熱転写記録材料であって、
前記熱転写受像シートの基材シートの坪量が190g/m2以上205g/m2以下で、かつ前記基材シート及び多孔質層の合わせた厚さが190μm以上240μm以下であり、
前記熱転写シートの耐熱滑性層が少なくともバインダー樹脂を含有し、
前記バインダー樹脂が、水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネートとを含んでなり、
前記水酸基含有熱可塑性樹脂が有する水酸基と、前記ポリイソシアネートが有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が0.01以上3.0以下である
ことを特徴とする熱転写記録材料。
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