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JP2015062509A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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JP2015062509A
JP2015062509A JP2013197681A JP2013197681A JP2015062509A JP 2015062509 A JP2015062509 A JP 2015062509A JP 2013197681 A JP2013197681 A JP 2013197681A JP 2013197681 A JP2013197681 A JP 2013197681A JP 2015062509 A JP2015062509 A JP 2015062509A
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drum
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JP2013197681A
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今成 正雄
Masao Imanari
正雄 今成
川村 圭三
Keizo Kawamura
圭三 川村
林 正二
Shoji Hayashi
正二 林
真司 上野
Shinji Ueno
真司 上野
小池 敏文
Toshifumi Koike
敏文 小池
龍之介 山口
Ryunosuke Yamaguchi
龍之介 山口
金子 哲憲
Akinori Kaneko
哲憲 金子
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Hitachi Appliances Inc
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Abstract

【課題】大流量による洗浄を行い得るドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】外槽から水を吸込し、ドラム内に向かって水を循環させる循環ポンプを備えたドラム式洗濯機において、前記外槽の底部から前記循環ポンプに至る配管経路の途中に貯水タンクを設け、前記貯水タンクを通さずに前記循環ポンプで水を循環させる第1の洗い運転と、前記貯水タンクを通して前記循環ポンプで水を循環させる第2の洗い運転を有し、前記第2の洗い運転での前記循環ポンプの回転速度を、前記第1の洗い運転での前記循環ポンプの回転速度よりも高くする。
【選択図】図3

Description

本発明は、衣類等の洗濯を行う洗濯機に関し、特に、略水平もしくは前方を上に向けて傾斜させたドラムを備えるドラム式洗濯機に関する。
ドラム式洗濯機は、回転軸が略水平もしくは前方を上に向けて傾斜させたドラム内に衣類を投入して洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を行うものであり、洗濯乾燥機は、前記工程のほかに、さらに乾燥工程を備えたものである。洗い工程、すすぎ工程ではドラムを低速で回転させ、ドラム下方に溜まった衣類を持ち上げて、ドラム上方から落下させるタンブリング動作を行う。このタンブリング動作により、衣類に機械的な力を与えて洗浄およびすすぎを行っている。脱水工程時ではドラムを高速で回転させ、回転による遠心力で衣類から水分を衣類の外に押し出す遠心脱水を行う。
また、洗い工程において、洗浄効果を高めるために循環ポンプを設けて、洗濯槽(外槽)内の洗濯水を汲み上げて衣類にかけ、洗剤が溶けた洗濯水を衣類に満遍なく浸透させる。このように、ドラム式洗濯機は、タンブリング動作と循環ポンプによる洗濯水の循環により、縦型洗濯機と比較して少ない水でも洗浄性能を確保して、節水することができるようになっている。
下記特許文献1には、貯水が可能な水槽と、通水が可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設された回転槽と、前記水槽が有する水取出し口と水戻し口を該水槽外部で連通する循環水路と、この循環水路の途中部に設けられた循環ポンプと、前記循環水路と前記循環ポンプとを含んで構成され、水槽内の水を、前記循環ポンプのポンプ作用により前記循環水路を通して吸入して前記水戻し口から前記水槽内へ吐出させて循環させる循環装置とを備えた洗濯機(ドラム式洗濯機)が開示されている(請求項1参照)。ちなみに、循環ポンプのポンプモータの回転速度を3600rpmより高く設定することが開示されている(請求項3参照)。
また下記特許文献2には、「洗濯槽は、前下部に連接した貯水槽を備え、洗濯水または濯ぎ水は、給水管を介して貯水槽内に給水し、循環水管を介して回転ドラム内に給水する。洗濯槽の後下部に、貯水槽の連設部から離れて集水部を設け、洗濯槽の底板に沿って流下する水は、貯水槽には戻さず、集水部に集めて、連通管及び排水管を経て機外に排出するように構成する」洗濯機が開示されている(解決手段参照)。
特開2009−55999号公報 特開2011−250944号公報
しかしながら、一般にドラム式洗濯機は、洗い工程において洗濯槽(外槽)内の洗濯水が節水のため少ないことから、衣類の汚れ具合が高い場合、衣類から剥がされた汚れが再び衣類に付着して黒ずむ可能性がある。
また、ドラム式洗濯機は、タンブリング動作のときの衣類にかかる落下衝撃が大きくなり、衣類がごわつく可能性がある。
上記特許文献1には、循環ポンプのポンプモータの回転速度を3600rpmより高くするドラム式洗濯機が開示されているが、循環流量を安定維持させるための水量を水槽内に保持させるのは容易ではない。単純に水量を多くしようしても、ドアと外槽やこれと連通するダクトにより大きな水圧がかかり、変形などによる水漏れを起こさない水封構造や安全策を特別に設ける必要があるためである。
一方、上記特許文献2には、洗濯槽の前下部に連接して貯水槽を備えたドラム式洗濯機が開示されているが、この従来技術は抗菌を目的としたものであり、循環ポンプの運転方法や循環流量に関する制御に関しては、何ら考慮されていない。
そこで、本発明の目的は、循環ポンプへの水供給不足による空気の巻き込みを回避して安定して運転させるべく、ポンプの吸い込み側への供給水量を確保し、大流量による洗浄を行い得るドラム式洗濯機を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明では、内部に液体を貯溜可能な外槽と、前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、前記ドラムを回転駆動するドラムモータと、前記外槽内に給水する給水手段と、前記外槽から水を吸込し、前記ドラム内に向かって水を循環させる循環ポンプと、前記ドラムモータ、前記給水手段および前記循環ポンプを制御する運転制御手段と、を備えたドラム式洗濯機において、前記外槽の底部から前記循環ポンプに至る配管経路の途中に貯水タンクを設け、前記貯水タンクを通さずに前記循環ポンプで水を循環させる第1の洗い運転と、前記貯水タンクを通して前記循環ポンプで水を循環させる第2の洗い運転を有し、前記第2の洗い運転での前記循環ポンプの回転速度を、前記第1の洗い運転での前記循環ポンプの回転速度よりも高くした。
本発明によれば、大流量による洗浄を行い得るドラム式洗濯機を提供することができる。
本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示す右側面の概略断面図である。 (a)は本発明の第一実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の外槽から循環ポンプに至る概略斜視図であり、(b)は前記ドラム式洗濯乾燥機の底面から見た断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示す上部左側面の概略断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の平面(断面)図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の上部左側の正面(断面)図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機における洗濯運転の運転工程を説明する工程図である。 第1実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の前洗い工程、本洗い1工程、本洗い2工程の運転パラーメータの関係を示す表である。 (a)は循環ポンプの回転速度と洗浄比との関係を示すグラフであり、(b)は循環ポンプの回転速度と循環流量との関係を示すグラフである。 (a)は本発明の第一実施の別形態に係るドラム式洗濯乾燥機の外槽から循環ポンプに至る概略斜視図であり、(b)は前記ドラム式洗濯乾燥機の底面から見た断面図である。 第1実施の別形態に係るドラム式洗濯乾燥機の前洗い工程、本洗い1工程、本洗い2工程の運転パラーメータの関係を示す表である。 第2実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機における外槽から循環ポンプに至る概略斜視図である。 第2実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の貯水タンク内部構造を示す概略斜視図である。 第2実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の貯水タンク内部断面構造を示す概略平面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の貯水タンクの構成を示す概略斜視図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。洗濯工程においては、ドラム式洗濯機でも洗濯乾燥機でも同じ工程であるため、以下の実施例ではドラム式洗濯乾燥機について説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るもので、ドラム式洗濯乾燥機の斜視図を示す。また図2は、本発明の第1の実施例に係るもので、所定の回転数で回転しているドラム3内にファン20で昇圧した空気を送風して、洗濯物207と熱交換させるとともに、洗濯物207から水分を蒸発させ、その蒸気を含んだ空気を外槽2底部の排水口21から最終的に排水ホース26を通して機外へ排気させる乾燥工程時の洗濯乾燥機の断面図を示す。さらに図3は、本実施例に係る外槽2底部から貯水タンク217を通して循環ポンプ18に至る配管系を示す概略斜視図である。まず外観について説明する。ベース1hの上部に、主に鋼板と樹脂成形品で作られた側板1a及びステイ(図示せず)を組合わせて骨格を構成させ、さらにその上に前面カバー1c、下部前面カバー1f、上面カバー1eを取り付けることで筐体1を形成している。前面カバー1cには洗濯物207を出し入れするドア9が設けられており、背面には背面カバー1dがとりつけられている。
つぎに、洗濯乾燥機の概略構造を簡単に説明する。図1に示す筐体1の内側には図2のごとく、外槽2が備えられる。外槽2は下部の複数個のダンパ5により支持されている。外槽2の内側に回転可能に設けたドラム3には、ドア9を開けて洗濯物207を投入する。回転可能なドラム3の開口部の外周には、脱水時の洗濯物207のアンバランスによる振動を低減するための、流体バランサー208が設けられている。また、ドラム3の内側には洗濯物207を掻き揚げる複数個のリフター209が設けられている。回転可能なドラム3は回転ドラム用の金属製フランジ210に連結された主軸211を介して、ドラム駆動用のモータM10aに直結されている。外槽2の開口部には弾性体からなるゴム製のベローズ10が取付けられている。このゴム製のベローズ10は、外槽2内とドア9との水密性を維持する役割をしている。これにより、洗い,すすぎ及び脱水時の水漏れの防止が図られている。回転可能なドラム3は、側壁である円筒部に遠心脱水および通風用の多数の小孔(図示せず)を有する。外槽2の底壁に開口した排水口21は、排水弁V1を介して排水ホース26に接続する。またオーバーフローホース205はドラム背面の送風ダクト29に取り付けられており、排水弁V1手前で排水口21からの連結ホース(図示せず)と合流させる。即ち、排水弁V1が開となれば、排水ホース26と連通される構成となっている。
ドラム3内の洗濯物207に送風を導く送風ダクト29と送風手段たるファン20とヒータ213を含む乾燥装置201は、外槽2から離して筐体1に固定(図示せず)されている。吹出しノズル203は、外槽2に、洗濯乾燥機正面からみて回転可能なドラム3の中心軸よりも上側且つ、洗濯乾燥機側面からみて、正面寄りの前側の位置に固定されている。前記吹出しノズル203とヒータ213の出口は、柔軟構造のゴム製の蛇腹管212で、その長手伸縮方向が外槽2に対して略垂直となる配置で接続しており、外槽2の振動を吸収している。排水口21,ファン20の吸気口(図示せず)及び吐出口(図示せず)には温度センサ(図示せず)が設けてある。本実施例の加熱手段であるヒータ213は必要に応じて、送風温度を調節するのに用いる。
以上のような構造の洗濯乾燥機において、本実施例は黒ずみやごわつきを抑える洗濯運転を行なう。またこの黒ずみやごわつきを抑える洗濯運転は、布質や負荷量に応じて、解除もできるものとする。次に黒ずみやごわつきを抑える洗濯工程に関係する、構成要素について順に説明する。
図3には、前述のように外槽2の底部から貯水タンク217を通して循環ポンプ18に至る配管系を示す。図中(a)はドラム式洗濯乾燥機を右前方からみた概略斜視図で、(b)は底部からみた断面図である。洗濯時の洗浄水は、外槽2の排水口21から貯水タンク217とバイパス経路218に分かれる分岐部219を通過後、貯水タンク217に入る流れとバイパス経路218に入る流れに分かれる。貯水タンク217入口には、開閉弁220が設けられており、開閉弁220が閉であれば洗浄水はバイパス経路218に流れ、開であれば貯水タンク217へも流下する。貯水タンク217及びバイパス経路218を流れた後は、合流部221にて合流した後、糸くずフィルタ222を介して循環ポンプ18の吸い込み口へ流れる構成となっている。本実施例では、貯水タンク217はベース1hに固定するため、ドラム3の回転時にドラムの振動を受けて振れる外槽2とは、自由度をもたせて連結させるのが好ましい。このため外槽2と開閉弁220とを結ぶ配管A223は、一部にジャバラホース(図示せず)を用いている。また設置スペースの制約などから、外槽2側に貯水タンク217を固定する場合には、合流部221から糸くずフィルタまでの配管B224の一部をジャバラホースとするのが好ましい。
洗剤投入部の構成について説明する。図4は本体に向かって左側上部の洗剤投入部付近の断面図である。また図5は、上から見た洗濯乾燥機上部の断面図であり、図6は、本体正面からみた洗剤容器72まわりの断面図である。前記洗剤投入部7は、粉末洗剤、液体洗剤(あるいは漂白剤)、柔軟仕上剤(ソフト仕上剤)等の洗剤が投入される部位であり、例えば、筐体1の上面左側前端部に配置されている。洗剤投入部7は、引き出し式のトレイ71と、トレイ71に設けられた洗剤容器72と、洗剤容器72内に形成された粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74および柔軟仕上剤投入室75と、洗剤容器72の底部に設けられた流出口76およびサイホン77と、水を洗剤投入部7内に供給する給水管P1,P2と、洗剤投入部7内の洗剤および水を外槽2内に供給する洗剤送出管P3と、給水ユニット15等を有している。
図5に示すように、洗剤容器72は、粉末洗剤が投入される粉末洗剤投入室73、液体洗剤(あるいは漂白剤)が投入される液体洗剤投入室74、柔軟仕上剤が投入される柔軟仕上剤投入室75と、に区画されている。洗剤容器72の後側には、給水電磁弁16、風呂水給水ポンプ17、水位センサ34等の給水に関連する部品が設けられている。洗剤容器72の上部開口には、給水電磁弁16を取り付けた給水ユニット15を備える。
ここで、給水電磁弁16は、4つの電磁弁で構成されており、1つは給水管P1を介して粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74への給水を開閉により制御し、1つは給水管P2を介して柔軟仕上剤投入室75への給水を開閉により制御し、1つは給水管(図示せず)を介して外槽2の給水口2a(図4参照)への給水を制御し、1つは給水ホース32を介して乾燥ダクト29の水冷除湿機構(図示せず)への給水を制御するものである。
また、外槽2内に、外槽2上部またはドラム3上部に散水する散水口(図示せず)を設け、外槽2の給水口2aへの給水を制御する電磁弁から、散水口へ給水できるようにしてもよい。これにより、外槽2内に水を溜められるとともに外槽2上部またはドラム3上部を洗浄することができる。さらに、ドラム3を回転させながらドラム3上部へ散水し、外槽2上部へ跳ね返り飛散するようにすることで、ドラム3および外槽2を満遍なく洗浄することができる。なお、散水口は、ドラム3内側へ散水するように設けてもよく、これにより、ドラム3内の洗濯物に直接水をかけられるのですすぎ効率を向上できる。
図6に示すように、洗剤容器72は、上部開口72cおよび前部開口72bを有しており、前部開口72bに、引き出し式のトレイ71が装着される。洗剤類を入れる場合は、トレイ71を図1中の二点鎖線で示すように引き出す。洗剤容器72は、筐体1の上補強材36に固定されている。洗剤容器72は、外槽2との干渉を防ぐために底面が斜めにカットされており、正面から見ると右側が浅く、左側が深くなっている。また、洗剤容器72の左側面、やや後方に出水口72aが設けられている。従って、洗剤容器72の底面は、出水口72aの位置が最も低くなるような、すり鉢状に形成されている。また図4及び5に示すように、粉末洗剤投入室73には、内底に洗剤送出管P3および給水口2aに連通する流出口76が形成されている。給水管P1から粉末洗剤投入室73内に供給された水は、時計回り方向に渦をまくように流れて粉末洗剤を溶かして流出口76内に流れ込み洗剤送出管P3内へ流れる構成としている。液体洗剤投入室74には、内底に、流出口76および洗剤送出管P3(図5参照)に連通するサイホン77が設けられている。給水管P1から液体洗剤投入室74内に供給された水は、反時計回り方向に渦をまくように流れて液体洗剤を薄めてサイホン77内に流れ込み洗剤送出管P3内へ流れる。柔軟仕上剤投入室75には、内底に、流出口76および洗剤送出管P3に連通するサイホン78が設けられている。給水管P2から柔軟仕上剤投入室75内に供給された水は、時計回り方向に渦をまくように流れて柔軟仕上剤を薄めてサイホン78内に流れ込み、洗剤送出管P3内へ流れる。
次に給水ユニットの構成ついて説明する。図4に示すように、給水ユニット15(給水手段)は、外槽2の外部に設けられた給水口2aに水を供給して、外槽2内に給水するための装置である。給水ユニット15は、上面カバー1e(図4参照)の背面側に設けられている。
図5に示すように、給水ユニット15には、給水ホース32、給水ホース接続口16aと、給水電磁弁16と、風呂水給水ポンプ17と、前記吸水ホース接続口17aと、前記水位センサ34と、チューブ35とが設置されている。給水ホース32は、水道水を洗剤、柔軟仕上剤等が投入される洗剤投入部7に給水するためのホースであり、給水ホース接続口16aに接続されている。給水ホース接続口16aは、一端が水道水の水栓に取り付けられたホース(図示省略)の他端が接続される接続部分である。給水電磁弁16は、洗剤投入部7の粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に連通する給水管P1と、柔軟仕上剤投入室75に連通する給水管P2とに、水道水を注水する弁体の開閉制御を電磁力で行うバルブである。粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74および柔軟仕上剤投入室75内に供給された水道水は、図4に示すように、洗剤類、柔軟仕上剤と共に洗剤送出管P3、給水口2aを介して外槽2内に注水される。
図2に示すように、外槽2の後部底面には、一端側内にドラム3が回転自在に軸支され、他端側にモータM10aの回転軸が軸支されている。外槽2の内側には、前記回転軸を後部底面に固定したドラム3が、回転可能な状態に収納されている。外槽2は、前面部、下面部及び上面部を以下のように支持することで、振れや倒れを防いでいる。前面部は、ゴム製のベローズ10によって筐体1の前側内壁に弾性的に支持され、下面部は、ベース1hに固定されたダンパ5により弾性的に防振支持される。さらに、上面部は、上補強材36に取り付けた補助ばね33(図5参照)で筐体1の天井面に弾性的に吊り下げられて、支持されている。
図4及び図6に示すように、外槽2の後側の上部左側には、外槽2内へ水、洗剤、漂白剤、柔軟仕上剤等を含む液体を供給するための給水口2a(供給口)が設けられている。筐体1内の上部左側には洗剤容器72が設けられており、給水口2aと洗剤容器72の出水口72aとは、ゴム製の蛇腹管P4で接続されている。外槽2の後部端面の最下部には、エアトラップ(図示せず)を介してチューブ35がつなげられてあり、チューブの上端は、水位センサ34(図5参照)に接続され、外槽2内の水位を検出する。
次に制御装置および駆動装置の構成について説明する。図7は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の制御装置100の構成を示すブロック図である。制御装置100(運転制御手段)は、モータM10a(駆動装置M10)および給水ユニット15を制御して洗い運転を実行可能にすると共に、外槽2の内底部に形成された窪み部に配置された電導度検出手段4で検出した外槽2内の液体の電導度から電導度(硬度)の算出、液体内に含有している柔軟仕上剤の有無の判定(基準濃度に対する判別)、脱水工程の短縮の判定、すすぎ工程の短縮の判定等を行う装置である。図7に示すように、制御装置100は、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」と称する)110、駆動回路、操作スイッチ12,13や電導度検出手段4や各種センサからの入力回路等で構成される。マイコン110は、使用者の操作や、洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイコン110は、駆動回路を介して、駆動装置M10(モータM10a)、給水電磁弁16、排水弁V1、送風ファン20等に接続され、これらの開閉、回転、通電を制御する。また、使用者にドラム式洗濯機Sに関する情報を知らせるために、表示器14やブザー(図示せず)等を制御する。
図2に示すように、駆動装置M10は、ドラム3を回転駆動させる装置であり、外槽2の底面の外側中央に設置されている。駆動装置M10は、モータM10aとその他要素(図示せず)とを有している。モータM10aの回転軸は、外槽2を貫通し、ドラム3に結合されている。モータM10aは、その回転を検出するホール素子あるいはフォトインタラプタなどで構成される回転検出装置28と、モータM10aに流れる電流を検出するモータ電流検出装置25(図示省略)とを備えている。
このように制御装置100は、マイコン110を中心に構成される。マイコン110は、運転パターンデータベース111と、工程制御部112と、回転速度算出部113と、衣類重量算出部114と、電導度測定部115と、洗剤量・洗い時間決定部116と、濁度判定部117と、閾値記憶部118と、を備えている。
操作スイッチ12,13は、使用者により運転コースを入力することができるように構成されており、入力された信号をマイコン110に出力する。水位センサ34は、外槽2の内部に貯留された水の水位を検出することができるようになっており、検出された信号をマイコン110に出力する。温度センサT1は、外槽2の下部(例えば、排水口21)に設けられ、外槽2の内部に貯留された水の温度を検出することができるようになっている。温度センサT2は、送風ファン20の吸気側に設けられ、外槽2から送風ファン20に吸気される空気の温度を検出することができる。温度センサT3は、送風ファン20の排気側かつヒータ19よりも下流側に設けられ、送風ファン20からドラム3内に吹き出される空気の温度を検出することができるようになっている。なお、温度センサT1〜T3で検出された信号は、マイコン110に出力される。加速度センサ27は外槽2に取り付けられ、外槽2(ドラム3)の振動を検知する。加速度センサで検知された信号は、マイコン110に出力される。回転検出装置28は、例えばレゾルバ(回転角センサの一種)で構成され、モータM10aの回転を検出することができ、検出された信号は、マイコン110に出力される。モータ電流検出装置25は、モータM10aの電流値を検出することができ、検出された信号は、マイコン110に出力される。電導度検出手段4は、外槽2の内部に貯留された水の電導度を検出することができ、検出された信号は、マイコン110に出力される。
マイコン110は、操作スイッチ12,13から入力された運転コースに対応する運転パターンを運転パターンデータベース111から呼び出し、洗濯または/および乾燥を開始する機能を有する。工程制御部112は、運転パターンデータベース111から呼び出された運転パターンに基づき、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程の各工程を運転制御する機能を有する。各工程において、工程制御部112は、表示器14、給水ユニット15、給水電磁弁16、排水弁V1を制御する機能を有する。また、工程制御部112は、モータ駆動回路121を介して駆動装置M10のモータM10aを駆動制御し、ヒータスイッチ123のON/OFFを制御することによりヒータ213への通電を制御し、ファン駆動回路124を介して送風ファン20を制御し、循環ポンプ駆動回路125を介して循環ポンプ18を駆動制御する機能を有する。
ここで、循環ポンプ18は、排水口21から吸い込んだ水を窪み部の循環吐出口54bから吐出させる洗剤溶かし動作と、排水口21から吸い込んだ水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させる循環動作と、を切り替えて行うことができるようになっている。なお、このような動作切替可能な循環ポンプ18の構成は、循環ポンプ18と切替弁(図示せず)とにより構成されるものであってもよく、例えば特許文献1のように循環ポンプ18の回転方向を切り替えることにより吐出方向を切り替えることができる構成であってもよい。
回転速度算出部113は、モータM10aの回転を検出する回転検出装置28からの検出値に基づき、モータM10aの回転速度を算出する機能を有する。衣類重量算出部114は、回転速度算出部113で算出された回転速度と、モータ電流検出装置25の検出値に基づいて、ドラム3(図2参照)内の洗濯物の重量を算出する機能を有する。洗濯物の重量が増加することによりドラム3を回転させるための負荷が大きくなり、モータM10aに流れるモータ電流が多く必要になることから、モータM10aのモータ電流と回転速度により洗濯物の重量を算出することができる。電導度測定部115は、電導度検出手段4からの検出値を用いて水道水、洗濯水の電導度を測定する機能を有する。洗剤量・洗い時間決定部116は、電導度測定部115が測定した電導度等に基づいて、洗剤量および洗濯物のすすぎ時間を決定する機能を有するものであり、詳細は後述する。濁度判定部117は、電導度測定部115が測定した電導度に基づいて、衣類の汚れ具合(以下、濁度とする)を判定する機能を有する。閾値記憶部118は、濁度判定部117が衣類の汚れ具合(濁度)を判定する際に用いる閾値を記憶する機能を有する。ちなみに、濁度判定部117および閾値記憶部118は、後述する第2実施形態の運転工程(図15参照)において用いられる。
次に、第1実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の運転工程について説明する。図8は、第1実施形態例に係るドラム式洗濯乾燥機における洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。図9は、第1実施形態例に係るドラム式洗濯機の前洗い工程(ステップS6)、本洗い1工程(ステップS7)、本洗い2工程(ステップS8)の運転パラーメータの関係を示す表である。
ステップS1において、工程制御部112は、ドラム式洗濯乾燥機の運転工程のコース選択の入力を受け付ける(コース選択)。ここで、使用者は、ドア9を開けて、ドラム3の内部に洗濯する洗濯物207を投入し、ドア9を閉じる。そして、使用者は、操作スイッチ12,13を操作することにより、運転工程のコースを選択し入力する。操作スイッチ12,13が操作されることにより、選択された運転工程のコースが工程制御部112に入力される。工程制御部112は、入力された運転工程のコースに基づいて、運転パターンデータベース111から対応する運転パターンを読み込み、ステップS2に進む。なお、以下の説明において、洗濯コース(洗い〜すすぎ2回〜脱水)が選択されたものとして説明する。
ステップS2において、工程制御部112は、ドラム3に投入された洗濯物の重量(布量)を検出する工程を実行する(布量センシング)。具体的には、工程制御部112は、モータMを駆動してドラム3を回転させるとともに、衣類重量算出部114が注水前の洗濯物の重量(布量)を算出する。
ステップS3において、工程制御部112は、洗剤量・運転時間を算出する工程を実行する(洗剤量運転時間算出)。具体的には、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、外槽2の給水口2aに直接給水する。電導度測定部115は、給水された水の電導度(硬度)を検出する。また、センサT1で、給水された水の温度を検出する。その後、給水電磁弁16を制御して、外槽2への給水を終了する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、ステップS2で検出した布量、水の電導度(硬度)、水の温度に基づいて、マップ検索により、投入する洗剤量と運転時間を決定する。そして、工程制御部112は、決定された洗剤量・運転時間を表示器14に表示する。なお、外槽2に給水して水の電導度(硬度)および水温を検出するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、前回運転時の水の電導度(硬度)および水温をマイコン110の記憶部(図示せず)に記憶しておき、それを用いてもよい。
ステップS4において、工程制御部112は、洗剤投入待ち工程を実行する(洗剤投入待ち工程)。例えば、工程制御部112は、所定時間待機して、ステップS5に進む。なお、工程制御部112は、洗剤投入部7の開閉を検知する手段(図示せず)により、洗剤投入部7が開けられた後に閉じられた場合、洗剤が投入されたものとして、ステップS5に進む構成であってもよい。
ステップS5において、工程制御部112は、洗剤溶かし工程を実行する(洗剤溶かし工程)。例えば、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して、給水管P1を介して粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に給水する。粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74の洗剤と水は、洗剤送出管P3、蛇腹管P4、給水口2a、給水経路50を介して、出口50aから外槽2の窪み部に流入する。所定水量まで給水すると、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁を閉弁して)、給水を停止させる。そして、工程制御部112は、洗剤溶かし動作を実行する(洗剤溶かし動作)。具体的には、工程制御部112は、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだ水と洗剤を、窪み部の循環吐出口から吐出させる。循環吐出口から吐出された水と洗剤は、窪み部を流れ、排水口21へと向かい、循環するようになっている。これにより、水と洗剤が攪拌され、洗剤が水に溶かされるようになっている。所定時間(例えば、10秒)が経過すると、工程制御部112は、循環ポンプ18を停止させ、ステップS6に進む。
ステップS6において、工程制御部112は、前洗い工程を実行する(前洗い工程)。ここで、前洗い工程(予洗い工程)とは、洗剤溶かし工程で生成された洗剤濃度の高い洗浄水を洗濯物に浸み込ませる工程である。洗剤濃度の高い洗浄水を洗濯物に浸み込ませることにより、洗浄力が向上する。
具体的には、図9に示すように、工程制御部112は、モータM10aを制御してドラム3を所定の回転速度DR1で回転させるとともに、循環ポンプ18を所定の流量PF1となるように制御して、排水口21から吸い込んだ洗剤濃度の高い洗浄水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させることにより、ドラム3の内部の洗濯物207に染み込ませる。なお、前洗い工程開始時の外槽2内の洗浄水の水位は、所定の水位WL0とする。洗剤濃度の高い洗浄水とするため、貯水タンクの開閉弁は閉のままとして、外槽窪み部からバイパス経路218を介して循環ポンプ18の吸い込みへと洗浄水を導く流れとする。
また、工程制御部112は、前洗い工程を開始して所定時間が経過すると、給水電磁弁16を制御して、外槽2内の洗浄水の水位を上昇させる。そして、外槽2内の洗浄水の水位が、所定の水位WL1(WL0<WL1)まで上昇すると、給水を停止させ、前洗い工程を終了し、ステップS7に進む。
ステップS6の前洗い工程が終了すると、工程制御部112は、本洗い工程を実行する。図9に示すように、本洗い工程は、ステップS7の本洗い1工程(第1本洗い工程)と、ステップS8の本洗い2工程(第2本洗い工程)と、で構成されている。
ステップS7において、工程制御部112は、本洗い1工程を実行する(本洗い1工程)。ここで、本洗い1工程では、ドラム3を60(r/min)以上で回転させることにより、ドラム3の内部の洗濯物を遠心力でドラム外周壁内面に張り付け、ドラム3の上方から落下したときに発生する機械的な力が加わることを防止しつつ、循環ポンプ18を2700(r/min)以上4200(r/min)以下で駆動させながら洗剤濃度の高い洗浄水を遠心力で更に洗濯物に浸み込ませ、洗浄力を高めている。
具体的には、図9に示すように、工程制御部112は、循環ポンプ18を所定の流量PF1(30L/min以上60L/min以下)となるように制御して、排水口21から吸い込んだ洗浄水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させるとともに、モータM10aを制御してドラム3を所定の回転速度DR1(例えば100r/min)で回転させることにより、ドラム3の内部の洗濯物207をドラム外周壁内面に張り付かせる。本実施例における循環流量を安定維持させるには、貯水タンク217の開閉弁220を開にして貯水タンク217に貯水し、外槽2の水位を上昇させずに使用水量を確保する。所定の時間(T1)が経過すると、工程制御部112は、本洗い1工程を終了し、ステップS8に進む。
ステップS8において、工程制御部112は、本洗い2工程を実行する(本洗い2工程)。ここで、本洗い2工程では、ドラム3の回転によりドラム3内の下方に溜まった洗濯物207を持ち上げて、ドラム3内の上方から落下させることにより、洗濯物207に機械的な力を与えてたたき洗いをし、洗浄力を高めている。
具体的には、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して、所定の水位WL2(WL1<WL2)まで外槽2に給水する。また、工程制御部112は、循環ポンプ18を所定の流量PF2(PF1≦PF2)となるように制御して、排水口21から吸い込んだ洗浄水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させるとともに、モータM10aを制御してドラム3を所定の回転速度DR2(DR1>DR2)で回転させることにより、ドラム3の内部の洗濯物をたたき洗いする。このときのドラム3の回転速度DR2は、ドラム3の内部の洗濯物がドラム外周壁内面に張り付かない程度、すなわち60r/min以下(例えば40r/min)とする。所定の時間(T2)が経過すると、工程制御部112は、モータM10aおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内の洗浄水を排水する。
ステップS9において、工程制御部112は、第1すすぎ工程を実行する(すすぎ1工程)。例えば、第1すすぎ工程において、工程制御部112は、給水電磁弁16および排水弁V1を制御して、給水と排水を繰り返すとともに、モータM10aを制御してドラム3を回転させ、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだすすぎ水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させて、衣類をすすぐ。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータM10aおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内のすすぎ水を排水する。
ステップS10において、工程制御部112は、第2すすぎ工程を実行する(すすぎ2工程)。例えば、第2すすぎ工程において、工程制御部112は、排水弁V1を閉弁し、給水電磁弁16を制御して、所定の水位まで外槽2に給水する。また、工程制御部112は、モータM10aを制御してドラム3を回転させ、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだすすぎ水を外槽2の開口部に設けた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させて、洗濯物207をすすぐ。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータM10aおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内のすすぎ水を排水する。
ステップS11において、工程制御部112は、脱水工程を実行する(脱水工程)。具体的には、工程制御部112は、排水弁V1を開弁させるとともに、モータM10aを制御してドラム3を本洗い工程時よりも高速で回転させ、洗濯物207を遠心脱水する。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータM10aを停止させ、排水弁V1を閉弁して、洗濯コース(洗い〜すすぎ〜脱水)を終了する。
本洗い1工程(ステップS7)の後に本洗い2工程(ステップS8)を行うが、本洗い2工程の水位WL2は、本洗い1工程の水位WL1よりも高くなっている(WL1<WL2)。即ち、外槽2内の洗浄水の水量を増やすことにより、洗濯物207から剥がされた汚れを洗浄水に分散させることができ、洗濯物207から剥がされた汚れが再び洗濯物207に付着することにより生じる「洗濯物の黒ずみ」を抑制することができる。なお、本洗い1工程と本洗い2工程の水位を同じとした場合でも、貯水タンク217に貯水することにより、使用水量を従来よりも多く確保できるため、「洗濯物の黒ずみ」は少なくなる。
また、本洗い1工程のドラム3の回転数を60(r/min)以上とし洗濯物をドラム3の外周壁内面に張り付かせることで、落下衝撃が抑制されて「洗濯物のごわつき」を低減できる。一般に、ドラム式洗濯機は、衣類を落下させる、たたき洗いを行うため、縦型洗濯機と比べて洗濯物がごわつきやすいが、本実施形態によれば、従来と比べて洗濯物のごわつきが大幅に抑制される。
一方、機械力が抑制されることにより、洗浄性能が低下するおそれがある。これに対し、本洗い1工程における循環ポンプ18の回転数は2700(r/min)以上となっており、循環流量が従来のドラム式洗濯機よりも多くなっている。これにより、洗濯物に洗剤濃度の高い洗浄水を十分に浸み込ませることができ、洗剤に含まれる界面活性剤等の作用で汚れが落ちやすくなる。さらに、ドラム3は60(r/min)以上の回転数で回転しており、遠心力で洗浄水が洗濯物を勢いよく通過するときの流体力で、汚れの一部が洗濯物から除去される。このように、本洗い1工程では、洗濯物に洗剤濃度の高い洗浄水が十分に浸透するとともに、遠心力による流体力が作用するため、本洗い2工程の時間を短くしても(機械力を小さくしても)洗浄性能が確保される。
ここで、循環ポンプ18の流量(循環流量)と、洗浄性能との関係について、図10を用いて説明する。図10(a)は循環ポンプ18の回転速度と洗浄比との関係を示すグラフであり、図10(b)は循環ポンプ18の回転速度と循環流量との関係を示すグラフである。ちなみに、洗浄比とは、供試洗濯機の洗浄度と標準洗濯機の洗浄度の比であり、日本工業規格『家庭用電気洗濯機の性能測定方法(JIS C9811)』に規定されている。つまり、洗浄比が高いほど、洗浄性能が高くなる。
ここで、図10(a)の実線で示すグラフは、本実施形態例に係るドラム式洗濯乾燥機に用いた循環ポンプ18の回転速度と洗浄比との関係を示すグラフであり、図10(a)の破線で示す値は、従来のドラム式洗濯機の運転工程における洗浄比の値(洗浄比=1.08)を示す。 また、図10(b)の実線で示すグラフは、本実施形態例に係るドラム式洗濯乾燥機に用いた循環ポンプ18の回転速度と循環流量との関係を示すグラフであり、図10(b)の破線で示す値は、従来のドラム式洗濯機及び洗濯乾燥機に用いた循環ポンプの回転速度と循環流量との関係を示すグラフである。図10(b)に示すように、本実施形態例に係るドラム式洗濯機に用いた循環ポンプ18は、同じ回転数において、従来のドラム式洗濯機に用いた循環ポンプの循環流量よりも、大きい循環流量を流せる循環ポンプを用いている。 図10(a)に示すように、循環ポンプ回転速度を高くするほど(循環流量を大きくするほど)、洗浄比(洗浄性能)が向上する。循環ポンプ回転速度約2700(r/min)で従来のドラム式洗濯機及び洗濯乾燥機と同等の洗浄比(洗浄性能)約1.08が得られる。また、循環ポンプ回転速度4200(r/min)付近で洗浄比(洗浄性能)の上昇が緩和する。
したがって、循環ポンプ回転速度は、2700(r/min)以上4200(r/min)以下とすることが望ましい。循環ポンプ回転速度を2700(r/min)未満とすると、従来のドラム式洗濯機よりも洗浄比(洗浄性能)が低下して好ましくない。また、循環ポンプ回転速度を4200(r/min)よりも大きくしても、洗浄比(洗浄性能)の上昇はわずかであるが、消費電力は増大するので好ましくない。また、図10(b)を参照して、換言すると、循環ポンプ18の循環流量は、30(L/min)以上60(L/min)以下とすることが望ましい。
なお、本実施形態では、各洗い工程を、前洗い工程S6、本洗い1工程S7および本洗い2工程S8に分けて説明したが、本洗い1工程S7を前洗い工程の一部とみなしても良い。また、本実施形態とは異なり、本洗い1工程でドラムを低速回転してたたき洗いを行い、本洗い2工程でドラムを高速回転して張り付かせる運転を行っても良い。この場合、本洗い1工程において(本洗い2工程と比べて)低い水位で洗濯物が落下するため、たたき洗いの効果が大きくなる。
さらに、洗い工程だけでなく、すすぎ工程においても、貯水タンク217を利用して使用水量を高め、循環ポンプ18を高速運転して循環流量を30(L/min)以上としても良い。これにより、すすぎ性能を高めることができ、すすぎ工程の時間を短縮することも可能となる。
以上のように、第1実施形態例に係るドラム式洗濯乾燥機の運転工程によれば、洗濯物の黒ずみとごわつきを大幅に抑制できるようになるが、その作用効果について詳細に説明する。
一般に、縦型洗濯機は槽の開口部が上面側にあるため高い水位による溜め洗いで洗濯でき、洗濯物にごわつきが生じ難い。しかし、ドラム式洗濯機は開口部が前面側にあるため水漏れを防ぎつつ水位を高めるのは非常に難しい。そこで、本実施形態では、循環流量を大幅に増やし、たっぷりの洗浄水を洗濯物に含ませることで、たたき洗いの時間を短縮しても洗浄力が確保でき、結果として、洗濯物のごわつきを低減することが可能となる。
次に、黒ずみの抑制効果について説明する。黒ずみは、主に洗濯物から除去された汚れの一部が再び洗濯物に付着するために発生する。ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べ使用水量が少ないことが特徴である。しかし、洗濯物の汚れ量と洗浄力が同じだとすると、洗浄水の汚れの濃度はドラム式洗濯機の方が高くなるため、黒ずみやすい。
また、我々の検討によれば、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の洗濯時間をほぼ同じとした場合、ドラム式洗濯機は水量の差以上に黒ずむことが多い。これは、洗い方の違いに起因するものと考えられる。縦型洗濯機は、洗浄水中に洗濯物が沈んだ状態で洗濯が行われるのに対して、ドラム式洗濯機は、洗濯物をドラムの回転で水中から空中に持ち上げて、水面に落下させることを繰り返して洗濯が行われる。洗濯物から除去された疎水性の汚れは、水面に集まり易い。この汚れは、洗濯物が水面を出たり入ったりする時に洗濯物に再付着し、黒ずみが進行する。
本実施形態のドラム式洗濯機では、洗浄水の循環流量が多いため、空中に出た洗濯物に大量の洗浄水が吹きつけられる。このため、洗濯物は洗浄水の膜で覆われたような状態で水中に落下することになり、水面の汚れが再付着し難く、黒ずみを抑制する効果がある。さらに、上述のように、洗浄力を高める効果もあるため、洗い工程を短くすることにより、更に黒ずみを抑制できる。
また、本実施形態では、黒ずみが気になる白物や薄い柄物、ごわつきが気になるタオルなど以外の洗濯物で、どちらかというと節水を望む洗濯では、節水洗濯コースを選ぶこともできる。この場合は、前記本洗い工程においても、開閉弁220を閉として、本洗い工程においても貯水タンク217を用いない運転とすることで、洗濯全体の使用水量を抑えることができる。ここで、節水洗濯コースの循環流量は、従来の洗濯と同程度の15〜20(L/min)の範囲内で予め設定される。
そして、通常の節水洗濯コースではなく、大流量洗濯コースをユーザが選択した場合は、本洗い工程におけるたたき洗いの時間を短くでき、ごわつきが低減できる。また、大流量洗濯コースの場合は、節水洗濯コースの場合と比べて循環ポンプ18の回転速度を高くして循環流量を多くしているため、洗浄力が向上しており、全体の運転時間も短くできる。その結果、大流量洗濯コースの場合、汚れが再付着し難く、黒ずみも低減できる。
また、洗濯終了時には、開閉弁220を開けて、送風のためにファン20を駆動させることで、貯水タンク217およびバイパス経路218に送風して乾燥させることができ、臭いやカビの発生を抑制することができる。
図11は本発明の第2の実施例に係るもので、図中(a)は外槽2底部から循環ポンプ18周辺を、ドラム式洗濯乾燥機右前方からみた概略斜視図であり、(b)は底部からみた断面図である。本実施例は、分岐部219から貯水タンク217入口までの接続配管に切換弁A223を設け、貯水タンク217出口とバイパス経路218との合流部221に切換弁B224を設けた構成となっている。切換弁A223は接続配管234と貯水タンク217、外槽2からの連通管235と貯水タンク217の接続とを切り換えるものである。切換弁B224は、バイパス経路218と糸くずフィルタ連通管236、貯水タンク217と糸くずフィルタ連通管236、バイパス経路218と貯水タンク217及び糸くずフィルタ連通管236(全経路接続)の三通りの接続を切り換える構成としている。図12は、本実施例の洗い工程時の運転パラメータの関係を示す表である。基本的には図9に示す実施例1の運転工程の構成と同じであるため、異なる点を中心に述べる。洗剤溶かし工程後の前洗い工程では、洗剤溶かし工程でつくった洗浄水(水位WL0相当)を外槽2上部に設けたシャワー(図示せず)からドラム3内に散水することで、洗浄水を洗濯物207にしみ込ませて汚れを浮かす。このとき切換弁A223は、外槽2からの連通管235と貯水タンク217の接続とし、切換弁B224は、バイパス経路218と糸くずフィルタ連通管236との接続とする。即ち、洗浄水は、外槽2底部からバイパス経路218を通り、循環ポンプ18の吸い込み側に流される。このとき貯水タンク217は、外槽2からの連通管235を介して外槽2と連通させている。次に本洗い1工程では、切換弁A223を接続配管234と貯水タンク217側にし、切換弁B224は、バイパス経路218と貯水タンク217及び糸くずフィルタ連通管236の全経路接続側にする。この工程は実施例1の本洗い1工程と同じであり、給水して水位をWL1にし、循環ポンプ18の循環量はPF1として、汚れを完全に洗濯物207から分離させる。なお、本洗い1工程の前後において、電導度測定部115により、洗浄水の電導度EC1を計測する。なお、電導度を計測する際は、給水電磁弁16による外槽2への給水、循環ポンプ18による循環、モータM10aによるドラム3の回転は停止されていることが望ましい。濁度判定部117において、本洗い1工程の前後で測定した電導度EC1の差が、閾値記憶部118に記憶された閾値以上か否かを判定する。もし否(閾値よりも低い)であれば、以下の本洗い2工程へと進む。本実施例における本洗い2工程では、貯水タンク217の貯水を外槽2に汲み上げた後、切換弁A223及び切換弁B224を前洗い工程と同様な切換状態とすることで、貯水タンク217を使わずに循環させる。具体的に貯水タンク217の貯水を汲み上げるときは、切換弁A223を外槽2からの連通管235と貯水タンク217の接続側にし、切換弁B224を貯水タンク217と糸くずフィルタ連通管236側に切り換える。この状態で循環ポンプ18を駆動させれば、貯水タンク217の貯水を吸い上げて、外槽2側に移すことができる。以上のように、給水せずに外槽2の水位を上げることで、循環ポンプ18の吸込側の水頭を確保でき、循環流量はPF3に増大できる。また外槽2の水位もWL3を確保することができ、ドラム3の回転速度DR3にて、落差を抑えたたたき洗い(ごわつき防止)を実施できる。本実施例のような構成および運転工程とすることで、節水しつつ、黒ずみとごわつきを防止できる。特に汚れが比較的少ない場合や、洗濯物である衣類が少ない場合に適する。もし、本洗い1工程終了時の濁度判定値が高い場合には、汚れが多い場合と判定し、実施例1に示した本洗い2工程と同様の運転を行うのが好ましい。
図13は本発明の第3の実施例に係るもので、外槽2底部から循環ポンプ18周辺の概略斜視図を示す。本実施例は、貯水タンク217を外槽2の外側に接する形状とし、貯水タンク217に給水できる貯水タンク給水管237を設けた構成としている。図14は貯水タンク217底部の内部を示した斜視図であり、図15は貯水タンク217底部の内部断面構造を示した背面図である。給水タンク217内部には、流路切換ボックス225が収められている。切換ボックス225には、通水口が4つあり、一つは外槽2の排水孔21と連通する排水孔連通口230、一つは貯水タンク217外部に通じる貯水タンク流出口231、一つは流路切換ボックス225から貯水タンク217に通水できるタンク流入口226、一つは貯水タンク217から流路切換ボックス225に流入させる流路切換ボックス連絡口227である。また流路切換ボックス225内には、前記4つの通水口の接続を切り換える可動仕切り板228および固定仕切り板229を設けた構成となっている。
図14及び図15には、流路の切り換え状態についても示している。図中(a)は、可動仕切り板228をドラム3の中心軸に対して垂直となるように配置させた状態を示しており、この状態において、タンク流入口226と流路切換ボックス連絡口227は、可動仕切り板228により、塞がれた状態となっている。一方、排水孔連通口230と貯水タンク流出口231とは、流路切り換えボックス225の内壁と可動仕切り板228との隙間を通じて連通した状態となっている。即ち、流路切り換えボックス225は、実施例1のバイパス経路218の役割をなし、図14(a)および図15(a)の状態は、実施例1の前洗い工程の流路状態に相当する。一方、図14(b) および図15(b)は、可動仕切り板228をドラム3の中心軸に対して並行となるように配置させた状態を示しており、この状態において、排水孔連通口230およびタンク流入口側226と、流路切換ボックス連絡口227および貯水タンク流出口231側は、可動仕切り板228と固定仕切り板229により、分割された状態となっている。即ち、外槽2と貯水タンク217は、流路切り換えボックス225を介して連通した状態となっている。言い換えれば、図14(b) および図15(b)の状態は、実施例1の本洗い1工程及び本洗い2工程の流路状態と等価になる。よって本実施例の構成とすることにより、実施例1と遜色ない運転が確保できる。さらに脱水時において、可動仕切り板228を図14(a) および図15(a)の切り換え状態にして、貯水タンク給水管237から貯水タンク217に給水し貯水すれば、貯水タンク217は外槽2に対して振動を抑える制振ウェイトの役割をさせることができる。即ち、脱水時にドラムを毎分百回転以上の高速で回転させるとき、外槽を重くすることで外槽の振れを小さく抑えることができる。これにより、脱水起動時の加速時間を短くすることができ、高速回転時の床への振動や振れに起因する騒音も抑えられ、脱水時の円滑化が図れる。脱水時の洗濯物207への機械的衝撃が緩和できれば、ごわつきを大幅に改善できる。なお、脱水による排水は、外槽排水口21から流路切り換えボックス225、貯水タンク流出口231を通して排出される。
図16は、本発明に係る貯水タンク217の変形例の斜視図を示したものである。本実施例は、貯水タンク217のタンク流入口238とタンク流出口239が取り付けられた内壁に、タンク流入口238からタンク中心に向かう流れと、タンク中心側からタンク流出口239に向かう流れを、淀みなく滑らかに流れるように傾斜を持たせた構成としている。このような構成とすることにより、貯水ンク217からの排水や、送風によるタンク内乾燥をよりスムーズにおこなうことができる。
1 筐体
2 外槽2
3 ドラム
4 電導度検出手段
18 循環ポンプ
21 排水口
100 制御装置(運転制御手段)
V1 排水弁
207 洗濯物
217 貯水タンク
218 バイパス経路
219 分岐部
220 開閉弁
221 合流部
222 糸くずフィルタ
241 配管A
242 配管B

Claims (5)

  1. 内部に液体を貯溜可能な外槽と、
    前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するドラムモータと、
    前記外槽内に給水する給水手段と、
    前記外槽から水を吸込し、前記ドラム内に向かって水を循環させる循環ポンプと、
    前記ドラムモータ、前記給水手段および前記循環ポンプを制御する運転制御手段と、を備えたドラム式洗濯機において、
    前記外槽の底部から前記循環ポンプに至る配管経路の途中に貯水タンクを設け、
    前記貯水タンクを通さずに前記循環ポンプで水を循環させる第1の洗い運転と、
    前記貯水タンクを通して前記循環ポンプで水を循環させる第2の洗い運転を有し、
    前記第2の洗い運転での前記循環ポンプの回転速度を、前記第1の洗い運転での前記循環ポンプの回転速度よりも高くしたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 請求項1において、
    前記第1の洗い運転の後に、前記第2の洗い運転を行うことを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項1において、
    前記第1の洗い運転を行うコースと、前記第2の洗い運転を行うコースとのいずれかを選択できるようにしたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第2の洗い運転は、前記ドラムの回転速度を60r/minより大きくした工程と、前記ドラムの回転速度を60r/minより小さくした工程を有することを特徴とするドラム式洗濯機。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第2の洗い運転における前記循環ポンプの回転速度を2700r/min以上4200r/min以下としたことを特徴とするドラム式洗濯機。
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