JP2015061062A - 光電変換素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】変換効率の高い光電変換素子を製造する方法を提供する。
【解決手段】第1電極上に、カルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含む光電変換層前駆体を形成する光電変換層前駆体形成工程を有し、光電変換層前駆体形成工程で得られた光電変換層前駆体は、第1電極側の化合物半導体がアモルファス、あるいは第1電極側の化合物半導体の平均結晶粒径が第1電極とは反対側の平均結晶粒径よりも大、の少なくともいずれかであって、光電変換層前駆体形成工程後、第1電極上に形成された光電変換層前駆体をIIa族およびIIb族の少なくとも1種の元素を有する液に0℃以上60℃以下で浸漬する浸漬工程、を少なくとも有する。
【選択図】図1
【解決手段】第1電極上に、カルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含む光電変換層前駆体を形成する光電変換層前駆体形成工程を有し、光電変換層前駆体形成工程で得られた光電変換層前駆体は、第1電極側の化合物半導体がアモルファス、あるいは第1電極側の化合物半導体の平均結晶粒径が第1電極とは反対側の平均結晶粒径よりも大、の少なくともいずれかであって、光電変換層前駆体形成工程後、第1電極上に形成された光電変換層前駆体をIIa族およびIIb族の少なくとも1種の元素を有する液に0℃以上60℃以下で浸漬する浸漬工程、を少なくとも有する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、光電変換素子の製造方法に関する。
半導体薄膜を光電変換層として用いる化合物光電変換素子の開発が進んできており、中でもカルコパイライト構造を有するp型の半導体層を光電変換層とする薄膜光電変換素子は高い変換効率を示し、次世代のクリーンエネルギー源として期待されている。具体的にはCu−In−Ga−Se(S)からなるCu(In,Ai,Ga)(Se,S)2を光電変換層とする薄膜光電変換素子において、高い変換効率が得られている。
一般的に、Cu−In−Ga−Se(以下必要により「CIGS」という)から構成される化合物半導体層を光電変換層とする薄膜光電変換素子は、基板となる青板ガラス上にモリブデン下部電極、p型化合物半導体層、n型化合物半導体層、透明電極層、上部電極、反射防止膜が積層した構造を有する。変換効率ηは開放電圧Voc、短絡電流密度Jsc、出力因子FF、入射パワー密度Pを用い、
η=Voc・Jsc・FF/P・100
で表される。ここから明らかなように、開放電圧、短絡電流、出力因子がそれぞれ大きくなれば変換効率は増大する。
一般的に、Cu−In−Ga−Se(以下必要により「CIGS」という)から構成される化合物半導体層を光電変換層とする薄膜光電変換素子は、基板となる青板ガラス上にモリブデン下部電極、p型化合物半導体層、n型化合物半導体層、透明電極層、上部電極、反射防止膜が積層した構造を有する。変換効率ηは開放電圧Voc、短絡電流密度Jsc、出力因子FF、入射パワー密度Pを用い、
η=Voc・Jsc・FF/P・100
で表される。ここから明らかなように、開放電圧、短絡電流、出力因子がそれぞれ大きくなれば変換効率は増大する。
上記n型化合物半導体層を作製する際に、p型半導体層をドーピングによりn型化することにより、p/nホモ接合を形成することができる。ホモ接合ではヘテロ接合で見られるp/n界面の欠陥準位生成を抑制できることや、異種物質間に生じるバンドオフセットを解消できるために、変換効率を向上することができる。p型半導体のn型化はドーパントの溶液にp型半導体を浸漬する溶液プロセスが一般的である。
これまでのホモ接合CIGS光電変換層のn型化ドーピングは高温液相工程であり、析出物抑制のため溶液濃度を低くせざるを得ず、かつ高温で処理することによりCIGS層にダメージが生じており、効率低下要因となっていた。CIGS層表面からII族元素のドーピングを行うことによりpn接合を形成するが、続く工程として高抵抗酸化亜鉛を析出させる工程を含み、これが55℃から90℃という高温で、かつ10分から60分も処理するため、光電変換層へのダメージは避けられない。実際にセル変換効率は平均で13.9%と、現在モジュールで製造・販売されているものよりも低い。また高抵抗酸化亜鉛を析出させる工程は大型の浴漕設備を必要とし、かつ浴槽で一度酸化亜鉛を析出させると、大量の廃液および洗浄工程を必要とし、プロセスコストが増加するといった問題点もある。
実施形態は、変換効率の高い光電変換素子を製造する方法を提供する。
実施形態の光電変換素子の製造方法は、第1電極上にカルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含む光電変換層を形成する光電変換素子の製造方法であって、光電変換層を形成する工程は、第1電極上に、カルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含む光電変換層前駆体を形成する光電変換層前駆体形成工程を有し、光電変換層前駆体形成工程で得られた光電変換層前駆体は、第1電極側の化合物半導体がアモルファス、あるいは第1電極側の化合物半導体の平均結晶粒径が第1電極とは反対側の平均結晶粒径よりも大、の少なくともいずれかであって、光電変換層前駆体形成工程後、第1電極上に形成された光電変換層前駆体をIIa族およびIIb族の少なくとも1種の元素を有する液に0℃以上60℃以下で浸漬する浸漬工程、を少なくとも有する。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な一実施形態について詳細に説明する。実施形態において、光電変換素子の製造方法は、第1電極上にカルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含む光電変換層を形成する光電変換素子の製造方法であって、光電変換層を形成する工程は、第1電極上に、カルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含む光電変換層前駆体を形成する光電変換層前駆体形成工程を有し、光電変換層前駆体形成工程で得られた光電変換層前駆体は、第1電極側の化合物半導体がアモルファス、あるいは第1電極側の前記化合物半導体の平均結晶粒径が前記第1電極とは反対側の平均結晶粒径よりも大、の少なくともいずれかであって、光電変換層前駆体形成工程後、第1電極上に形成された光電変換層前駆体をIIa族およびIIb族の少なくとも1種の元素を有する液に0℃以上60℃以下で浸漬する浸漬工程、を少なくとも有することが好ましい。
(光電変換素子)
図1の概念図に示す本実施形態に係る光電変換素子100は、基板1と、基板1上に形成された下部電極(第1電極)2と、下部電極2上に形成された光電変換層3と、光電変換層3上に形成された透明電極(第2電極)4と、透明電極4上に形成された上部電極5と反射防止膜6と、を備える薄膜型光電変換素子100である。光電変換素子100は具体的には、太陽電池が挙げられる。太陽電池とは、例えば、光電変換素子をセルに用い、セルを直列ないし並列に接続した太陽電池モジュールを含む。光電変換素子または太陽電池として動作可能であれば、実施形態に記載された光電変換素子の基板や膜などを省略することもできるし、新たな層を導入することもできる。
図1の概念図に示す本実施形態に係る光電変換素子100は、基板1と、基板1上に形成された下部電極(第1電極)2と、下部電極2上に形成された光電変換層3と、光電変換層3上に形成された透明電極(第2電極)4と、透明電極4上に形成された上部電極5と反射防止膜6と、を備える薄膜型光電変換素子100である。光電変換素子100は具体的には、太陽電池が挙げられる。太陽電池とは、例えば、光電変換素子をセルに用い、セルを直列ないし並列に接続した太陽電池モジュールを含む。光電変換素子または太陽電池として動作可能であれば、実施形態に記載された光電変換素子の基板や膜などを省略することもできるし、新たな層を導入することもできる。
(基板)
実施形態の基板1としては、青板ガラスを用いることが望ましく、ステンレス、Ti又はCr等の金属板あるいはポリイミド等の樹脂を用いることもできる。
実施形態の基板1としては、青板ガラスを用いることが望ましく、ステンレス、Ti又はCr等の金属板あるいはポリイミド等の樹脂を用いることもできる。
(下部電極)
実施形態の下部電極2は、光電変換素子の電極であって、基板1上に形成された金属膜である。下部電極2としては、MoやW等の導電性の金属膜を用いることができる。その中でも、下部電極2には、Mo膜を用いることが望ましい。下部電極2は基板1にスパッタするなどして成膜することができる。下部電極2の膜厚は、例えば、100nm以上1000nm以下である。
実施形態の下部電極2は、光電変換素子の電極であって、基板1上に形成された金属膜である。下部電極2としては、MoやW等の導電性の金属膜を用いることができる。その中でも、下部電極2には、Mo膜を用いることが望ましい。下部電極2は基板1にスパッタするなどして成膜することができる。下部電極2の膜厚は、例えば、100nm以上1000nm以下である。
(光電変換層)
実施形態の光電変換層3は、p型化合物半導体層3aとn型化合物半導体層3bがホモ接合した半導体層である。化合物半導体層によって、光を電気に変換する。p型化合物半導体層3aは、光電変換層3の内、下部電極2側の領域にある層である。n型化合物半導体層3bは、光電変換層3の内、透明電極4側の領域にある層である。n型化合物半導体層3bは、p型半導体層である光電変換層3の前駆体がn型化するなどした領域の層である。Ib族元素、IIIb族元素とVIb族元素を含む、例えばCIGSやCITといったカルコパイライト化合物を化合物半導体として、光電変換層3に用いることができる。カルコパイライト化合物の他に、ステナイト化合物やケステナイト化合物も光電変換層3の化合物半導体として使用することができる。光電変換層3の化合物を化学式で表すと、Cu(AlwInxGa1−w−x)(SySezTe1−y−z)2、Cu2ZnSn(SySe1−y)4等が挙げられる。w、x、yとzは、それぞれ、0≦w<1、0≦x<1、0≦y<1、0≦z<1、w+x<1とy+z<1を満たす。
実施形態の光電変換層3は、p型化合物半導体層3aとn型化合物半導体層3bがホモ接合した半導体層である。化合物半導体層によって、光を電気に変換する。p型化合物半導体層3aは、光電変換層3の内、下部電極2側の領域にある層である。n型化合物半導体層3bは、光電変換層3の内、透明電極4側の領域にある層である。n型化合物半導体層3bは、p型半導体層である光電変換層3の前駆体がn型化するなどした領域の層である。Ib族元素、IIIb族元素とVIb族元素を含む、例えばCIGSやCITといったカルコパイライト化合物を化合物半導体として、光電変換層3に用いることができる。カルコパイライト化合物の他に、ステナイト化合物やケステナイト化合物も光電変換層3の化合物半導体として使用することができる。光電変換層3の化合物を化学式で表すと、Cu(AlwInxGa1−w−x)(SySezTe1−y−z)2、Cu2ZnSn(SySe1−y)4等が挙げられる。w、x、yとzは、それぞれ、0≦w<1、0≦x<1、0≦y<1、0≦z<1、w+x<1とy+z<1を満たす。
光電変換層3の層厚は、例えば、1000nm以上3500nm以下である。この内、p型化合物半導体層3aの層厚は、1000nm以上2500nm以下が好ましく、n型化合物半導体層3bの層厚は、10nm以上800nm以下が好ましい。Ib族元素としては、Cuが好ましい。IIIb族元素としては、Al、In及びGaからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の元素が好ましく、Inを含むことがより好ましい。VIb族元素としては、O,S,Se及びTeからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の元素が好ましく、Seを含むことがより好ましい。また、IIIb族元素の中からはInを用いることがGaとの組み合わせによりバンドギャップの大きさを目的とする値にしやすいことからより好ましい。また、VIb族元素の中からはTeを用いることがp型半導体になりやすいことからより好ましい。具体的には、光電変換層3として、Cu(In,Ga)(S,Se)2、Cu(In,Ga)(Se,Te)2、又はCu(Al,Ga,In)Se2、Cu2ZnSnS4等、より具体的には、Cu(In,Ga)Se2、CuInSe2、CuInTe2、CuGaSe2等の化合物半導体を使用することができる。下部電極2と光電変換層3の間には、それぞれに含まれる元素で構成される化合物が存在することが好ましい。
n型化のドーピング処理によって領域厚さやpn界面は変わることから、p型化合物半導体、n型化合物半導体の結晶について、下部電極2の近傍又は透明電極4の近傍に関して以下説明する。下部電極2の近傍は、光電変換層3の下部電極2側である。透明電極4の近傍は、光電変換層3の下部電極2とは反対側である。
ここで、光電変換層3の下部電極2側は、下部電極2と光電変換層3との界面Aから光電変換層3側に50nmまでの領域と定義し、その領域に結晶の少なくとも一部が含まれる結晶の大きさを結晶粒径とする。また、光電変換層3の下部電極2とは反対側は、透明電極4と光電変換層3との界面Bから光電変換層3側に50nmの位置と定義し、その位置にある結晶の大きさを結晶粒径とする。透明電極4を形成する前の場合、光電変換層3の下部電極2とは反対側は、光電変換層3の下部電極2とは反対側の面から下部電極2側に向かって50nmまでの領域である。n型領域が50nmよりも薄い場合は、透明電極4にp型化合物半導体の近傍領域を適宜薄くすればよい。
(光電変換層の製造方法)
次に実施形態の光電変換層3の製造方法について説明する。
実施形態の光電変換層3は、その前駆体であるp型半導体層(光電変換層層前駆体)を下部電極2上に形成し、透明電極4が形成される側のp型半導体層の領域をn型化した層である。p型半導体層の形成方法としては、下部電極2上にIIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積(1段階目)し、次いでIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積(2段階目)し、次いでIIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積(3段階目)することによりカルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含むp型半導体層を形成する蒸着法(3段階法)やスパッタ法等の薄膜形成方法が挙げられる。
次に実施形態の光電変換層3の製造方法について説明する。
実施形態の光電変換層3は、その前駆体であるp型半導体層(光電変換層層前駆体)を下部電極2上に形成し、透明電極4が形成される側のp型半導体層の領域をn型化した層である。p型半導体層の形成方法としては、下部電極2上にIIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積(1段階目)し、次いでIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積(2段階目)し、次いでIIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積(3段階目)することによりカルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含むp型半導体層を形成する蒸着法(3段階法)やスパッタ法等の薄膜形成方法が挙げられる。
このうち、実施形態の3段階法は、下部電極2上にIIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種(例えば、Ga又はInと、Se又はS)を堆積した後、高温でIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種(例えば、CuとSe)を堆積し、その後、急冷して低温で再びIIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種(例えば、Ga又はInと、Se又はS)を堆積することで光電変換層3の前駆体であるp型半導体層を形成することが好ましい。
なお、下記の製造方法は、蒸着法を例に説明するものであるが、スパッタ法で実施形態の光電変換層3を成膜する場合は、例えば、透明電極4の近傍側となる領域の成膜時に、低温条件下でIIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種の堆積を行う方法が挙げられる。
光電変換層3前駆体は、下部電極2側の化合物半導体がアモルファス、あるいは下部電極3側の化合物半導体の平均結晶粒径が下部電極とは反対側の平均結晶粒径よりも大、の少なくともいずれかであることが好ましい。また、光電変換層3前駆体は、下部電極2とは反対側の化合物半導体がアモルファス、あるいは下部電極3とは反対側の化合物半導体の平均結晶粒径が下部電極側の平均結晶粒径よりも小、の少なくともいずれかであることが好ましい。
以下、p型化合物半導体層3a又は光電変換層3前駆体の下部電極2側に含まれる化合物半導体の平均結晶粒径を、以下便宜的にp層平均結晶粒径とする。また、n型化合物半導体層3b又は光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側に含まれる化合物半導体の平均結晶粒径を、以下便宜的にn層平均結晶粒径とする。
以下、p型化合物半導体層3a又は光電変換層3前駆体の下部電極2側に含まれる化合物半導体の平均結晶粒径を、以下便宜的にp層平均結晶粒径とする。また、n型化合物半導体層3b又は光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側に含まれる化合物半導体の平均結晶粒径を、以下便宜的にn層平均結晶粒径とする。
光電変換層3前駆体の下部電極2側又はp型化合物半導体層3aの化合物半導体が、アモルファス又は大粒径結晶の少なくともいずれかであると、キャリア移動がしやすく変換効率が高いため好ましい。そこで結晶の場合には、p層平均結晶粒径は、1000nm以上3000nm以下である。p型化合物半導体の平均結晶粒径も1000nm以上3000nm以下が好ましい。p層平均結晶粒径が1500nm以下であると、バルク内で生成した光キャリアが光電変換層3b及び透明電極4、さらには上部電極5に到達する以前に再結合することを防ぐことができ、変換効率が良いという点で好ましい。また、p層平均結晶粒径が2500nm以下であると、n型化合物半導体を形成する過程で、n型ドーパントの拡散を阻害し難く、n型化を容易にさせる点で好ましい。
一方、光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側又はn型化合物半導体層3bの化合物半導体は、アモルファス又は小粒径結晶であると、p型化合物半導体層3bでの長波長領域の光吸収量が増大するため好ましい。n型化合物半導体が小粒径結晶又はアモルファスであると、透明電極4近傍、主に光吸収層3bのn型化合物半導体に於いて、入射光が散乱され、光路長が伸びるため、p型化合物半導体層3aでの長波長の光吸収が増大するために好ましい。上記理由により、結晶の場合には、小粒径結晶は、500nm以下、さらには200nm以下の平均結晶粒径がより好ましい。なお、透光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側又はn型化合物半導体層3bにおいて小粒径結晶とアモルファスは混在している場合がある。
蒸着法(3段階法)では、まず、Mo等の下部電極2を青板ガラスなどよりなる基板上1にスパッタするなどして形成し、得られた下部電極2(基板1上に形成された状態)に対し、温度を200℃以上400℃以下に加熱し、In又はGa等のIIIb族元素とSe等のVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積する(1段階目)。
その後、1段階目でIIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積したものを450℃以上550℃以下まで加熱し、Cu等のIb族元素とSe等のVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積する。堆積時に吸熱反応による温度低下を生じるため、その温度低下の開始を確認し、一旦、Ib族元素(例えば、Cu)が過剰の組成でIb族元素(例えば、Cu)の堆積を停止する(2段階目)。
堆積停止直後、Ib族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積したもを自然急冷、又は、窒素乃至アルゴン等の不活性ガスを下部電極2側とは反対側(堆積方向)から噴射することで急冷し、基板温度を400℃以下まで冷却する。急冷後、再びIn又はGa等のIIIb族元素とSe等のVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積する(3段階目)ことで、若干、In又はGa等のIIIb族元素過剰組成にする。
光電変換層3前駆体の下部電極2側は、高温で成膜を行うため、結晶が大粒径化するのに対して、2段階目の堆積終了後の急冷により、光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側は、小粒径、又はアモルファスとなる。また、急冷し、低温で3段階目の成膜を行うことで、Ib族元素である例えばCuの拡散が抑制され、光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側は、急冷を行わない時と比較して、Ib族元素の空孔(例えばCu空孔)が多く存在することになる。例えば、Cu空孔が多い部材にn型ドーピングを行うと、多くのn型ドーパントが、Cu空孔サイトに侵入することで、n型ドーパントの多いn型半導体として機能するため好ましい。p型半導体層の形成後、CdやZnなどのn型ドーパントを含んだ溶液(例えば硫酸カドミウム)を用い、液相で下部電極2とは反対側から光電変換層3の前駆体を浸漬することによってp型半導体層の一部をp型からn型化することができる。
p型の光電変換層3前駆体を一部n型化することによって、p型化合物半導体層層3aとn型化合物半導体層層3bが接合したホモ接合型の光電変換層3になる。n型ドーパントであるIIa族およびIIb族の少なくとも1種の元素のドーピングを行う場合は、透明電極4が形成される側のn型ドーパント濃度が高濃度になるように処理を行う。n型ドーパントのドーピング後は、水などでドーパントを洗浄・乾燥させてから次の工程を行うことが好ましい。n型ドーパント溶液を用いて拡散法でn型半導体層3bを形成する場合、製膜温度は0℃以上60℃以下とすることが好ましく、10℃以上40℃以下、さらには室温(25℃)程度(20℃以上30℃以下)で行うことがより好ましい。溶液及び被処理部材の温度が低すぎるとドーピングが進行せず、形成されるn型化合物半導体層3bの品質や拡散速度が悪くなり、その温度が高すぎると目的のn型化合物半導体層3bにダメージが生じる。実施形態では、浸漬工程を0℃以上60℃以下で実施することが可能であるため、加熱機構、冷却機構などを必要としない簡便な装置を用いることができる。
n型ドーパントを含んだ溶液による浸漬時間は、1分以上60分以下が好ましい。処理時間が短すぎるとn型化が十分ではなく、処理時間が長すぎるとCIGSの酸化劣化促進という理由により好ましくない。
IIa族およびIIb族の少なくとも1種の元素のn型ドーパントを含んだ溶液としてはアンモニア溶液が好ましい。n型化の処理は50℃以下で行うため、アンモニア溶液中のドーパント濃度を高くすることができる。具体的には、ドーパント溶液が50℃以下であると、ドーパント溶液のドーパント濃度は80mM以上とすることができる。加熱条件下でn型化する場合は、ドーパント溶液のドーパント濃度を0.8mM以上にすることができないため、ドーピング_の観点から不利である。ドーパント溶液のドーパント濃度を高くする観点から、n型化の処理は30℃以下がより好ましい。
光電変換素子の断面TEM像から光電変換層3の平均結晶粒径を知ることができる。断面画像を得る際は、その断面TEM(Transmission Electron Microscope:透過型電子顕微鏡)観察により確認できる。光電変換素子作成途中の光電変換層3前駆体を有する部材などに対しても、同様の測定を行うことができる。p型化合物半導体層3aの下部電極2との界面Aから50nm付近の4万倍の断面TEM観察で、4μm幅の観察像での結晶を観察する。各結晶の面積からこの面積に相当する真円の直径を算出する。この直径を結晶粒径とみなして、p型平均結晶粒径を算出する。また、n型化合物半導体層3bの透明電極4との界面Bから50nm付近の断面TEM観察で、4μm幅の観察像で同様に、n型平均結晶粒径を算出する。なお、断面TEM像には、結晶の端部のみが写され、結晶そのものの大きさが反映されない場合がある。そこで、算出した結晶直径の中央値の1/10未満の結晶は、平均結晶粒径の算出から除外する。
また、下部電極2側の光電変換層3と下部電極2とは反対側の光電変換層3がアモルファスであるか否かは、電子線回折によって確認することができる。結晶性では、スポット状になるのに対して、アモルファスでは、電子線回折がリング状になることから、結晶性を判断できる。
このように、実施形態の光電変換層3の製造方法では、ドーピング時の加熱・冷却・攪拌機構、浸漬する際に光電変換層を有する部材を固定する固定器具であるホルダーを必須として必要とせず、かつ使用溶液、化学薬品量を従来の数百分の一から数十分の一に低減できる。
(透明電極)
実施形態の透明電極4は太陽光のような光を透過し、尚且つ導電性を有する膜である。透明電極4は、例えば、Al、B、Gaなどを用いることができる。透明電極4は、スパッタリング、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)等によって、成膜することができる。なお、透明電極4と光電変換層3との間には、半絶縁層としてi−ZnOを例えば10nm以上100nm以下程度の厚さで形成してもよい。半絶縁層は、たとえばZn、Ti、InやMg等のうち少なくともいずれか1種以上の元素を含む酸化物の粒子を含む層である。例えば、ZnとMgの元素を含む酸化物の粒子は、Zn1−xMgxO(0<x<1)で表される。酸化物粒子の平均一次粒径は、1nm以上40nm以下の粒子が好ましい。また光電変換層より上部に位置することから、透明で太陽光吸収ロスが少ないものが望ましい。なお、上記半絶縁層と光電変換層3との間には、コンタクトとして層としてCdSを例えば1nm以上10nm以下程度の厚さで形成してもよい。これは光電変換層のVI族元素の欠損を埋める働きがあり、開放電圧が向上する。また極薄の膜厚のため光吸収損失はほとんど無い。
なお、透明電極5と光電変換層3との間には、窓層を設けてもよい。
(透明電極)
実施形態の透明電極4は太陽光のような光を透過し、尚且つ導電性を有する膜である。透明電極4は、例えば、Al、B、Gaなどを用いることができる。透明電極4は、スパッタリング、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)等によって、成膜することができる。なお、透明電極4と光電変換層3との間には、半絶縁層としてi−ZnOを例えば10nm以上100nm以下程度の厚さで形成してもよい。半絶縁層は、たとえばZn、Ti、InやMg等のうち少なくともいずれか1種以上の元素を含む酸化物の粒子を含む層である。例えば、ZnとMgの元素を含む酸化物の粒子は、Zn1−xMgxO(0<x<1)で表される。酸化物粒子の平均一次粒径は、1nm以上40nm以下の粒子が好ましい。また光電変換層より上部に位置することから、透明で太陽光吸収ロスが少ないものが望ましい。なお、上記半絶縁層と光電変換層3との間には、コンタクトとして層としてCdSを例えば1nm以上10nm以下程度の厚さで形成してもよい。これは光電変換層のVI族元素の欠損を埋める働きがあり、開放電圧が向上する。また極薄の膜厚のため光吸収損失はほとんど無い。
なお、透明電極5と光電変換層3との間には、窓層を設けてもよい。
(窓層)
実施形態の窓層は、透明電極4と光電変換層3との間に設けられたi型の高抵抗(半絶縁)層である。窓層は、ZnO、MgO、(ZnaMg1−a)O、InGabZnaOc、SnO、InSndOc、TiO2とZrO2のうちのいずれかの化合物を含む又は前記1種乃至複数種の化合物からなる層である。a、b、cとdは、それぞれ、0<a<1、0<b<1、0<c<1と0<d<1を満たすことが好ましい。高抵抗な層を、透明電極5と光電変換層3との間に設けることで、n型化合物半導体層3bから透明電極5へのリーク電流を減らし、変換効率を向上させる利点がある。窓層を構成する化合物は、高抵抗な化合物が含まれるため、窓層は、厚すぎるのは好ましくない。また、窓層の膜厚が薄すぎると、リーク電流を減らす効果が実質的になくなってしまう。そこで、窓層の好適な膜厚は、平均で5nm以上100nm以下である。
実施形態の窓層は、透明電極4と光電変換層3との間に設けられたi型の高抵抗(半絶縁)層である。窓層は、ZnO、MgO、(ZnaMg1−a)O、InGabZnaOc、SnO、InSndOc、TiO2とZrO2のうちのいずれかの化合物を含む又は前記1種乃至複数種の化合物からなる層である。a、b、cとdは、それぞれ、0<a<1、0<b<1、0<c<1と0<d<1を満たすことが好ましい。高抵抗な層を、透明電極5と光電変換層3との間に設けることで、n型化合物半導体層3bから透明電極5へのリーク電流を減らし、変換効率を向上させる利点がある。窓層を構成する化合物は、高抵抗な化合物が含まれるため、窓層は、厚すぎるのは好ましくない。また、窓層の膜厚が薄すぎると、リーク電流を減らす効果が実質的になくなってしまう。そこで、窓層の好適な膜厚は、平均で5nm以上100nm以下である。
窓層の形成方法としては、CVD法、スピンコート法、ディップ法、蒸着法、スパッタ法などが挙げられる。CVD法は、次の方法によって、窓層の酸化物薄膜を得る。光電変換層3まで形成した部材をチャンバーに導入して、加熱した状態にし、Zn、Mg、In、Ga、Sn、TiとZrのうちの少なくともいずれかを含む有機金属化合物と水等をチャンバーに更に導入して、n型化合物半導体層3b上で反応させて、酸化物薄膜を得る。スピンコート法は、次の方法によって、窓層の酸化物薄膜を得る。光電変換層3まで形成した部材上に、Zn、Mg、In、Ga、Sn、TiとZrのうちの少なくともいずれかを含む有機金属化合物又は酸化物粒子を含む溶液をスピンコート塗布する。塗布後、乾燥機で加熱又は反応させ、酸化物薄膜を得る。ディップ法は、次の方法によって、窓層の酸化物薄膜を得る。スピンコート法と同様の溶液に、光電変換層3まで形成した部材のn型化合物半導体層側を浸す。所要時間後に溶液から、部材を引き上げる。引き上げ後、加熱又は反応させて、酸化物薄膜を得る。蒸着法は、次の方法によって、窓層の化合物薄膜を得る。抵抗加熱、レーザー照射などで、窓層材料を昇華させ、酸化物薄膜を得る方法である。スパッタ法は、ターゲットにプラズマを照射することで、窓層を得る方法である。CVD法、スピンコート法、ディップ法、蒸着法、スパッタ法の中でも、スピンコート法とディップ法は、光電変換層3へのダメージが少ない成膜方法であり、光電変換層3への再結合中心を生じさせない点で、高効率化の観点から好ましい製法である。
(中間層)
実施形態の中間層は、光電変換層3と透明電極4との間に又は光電変換層3と窓層との間に備えられた化合物薄膜層である。実施形態において、中間層を有する光電変換素子が好ましいが、中間層を省略してもよい。中間層は、ZnS、Zn(OαS1−α)、(ZnβMg1−β)(OαS1−α)、(ZnβCdγMg1−β−γ)(OαS1−α)、CdS、Cd(OαS1−α)、(CdβMg1−β)S、(CdβMg1−β)(OαS1−α)In2S3、In2(OαS1−α)、CaS、Ca(OαS1−α)、SrS、Sr(OαS1−α)、ZnSe、ZnIn2−δSe4−ε、ZnTe、CdTeとSi(α、β、γ、δとεは、それぞれ、0<α<1、0<β<1、0<γ<1、0<δ<2、0<ε<4とβ+γ<1を満たすことが好ましい。)のいずれかの化合物を含む又は前記1種乃至複数種の化合物からなる薄膜である。中間層は、透明電極5側のn型化合物半導体層3bの面のすべてを覆っていない形態でもよい。例えば、透明電極5側のn型化合物半導体層3bの面の50%を覆っていればよい。環境問題の観点から、中間層はCdを含まない化合物を用いると好ましい。中間層の体積抵抗率は、1Ωcm以上であるとp型光電変換層内に存在する可能性のある低抵抗成分由来のリーク電流を押さえることが可能になるという利点がある。なお、Sを含む中間層を形成することによって、中間層に含まれるSをn型化合物半導体層3bにドープすることができる。
実施形態の中間層は、光電変換層3と透明電極4との間に又は光電変換層3と窓層との間に備えられた化合物薄膜層である。実施形態において、中間層を有する光電変換素子が好ましいが、中間層を省略してもよい。中間層は、ZnS、Zn(OαS1−α)、(ZnβMg1−β)(OαS1−α)、(ZnβCdγMg1−β−γ)(OαS1−α)、CdS、Cd(OαS1−α)、(CdβMg1−β)S、(CdβMg1−β)(OαS1−α)In2S3、In2(OαS1−α)、CaS、Ca(OαS1−α)、SrS、Sr(OαS1−α)、ZnSe、ZnIn2−δSe4−ε、ZnTe、CdTeとSi(α、β、γ、δとεは、それぞれ、0<α<1、0<β<1、0<γ<1、0<δ<2、0<ε<4とβ+γ<1を満たすことが好ましい。)のいずれかの化合物を含む又は前記1種乃至複数種の化合物からなる薄膜である。中間層は、透明電極5側のn型化合物半導体層3bの面のすべてを覆っていない形態でもよい。例えば、透明電極5側のn型化合物半導体層3bの面の50%を覆っていればよい。環境問題の観点から、中間層はCdを含まない化合物を用いると好ましい。中間層の体積抵抗率は、1Ωcm以上であるとp型光電変換層内に存在する可能性のある低抵抗成分由来のリーク電流を押さえることが可能になるという利点がある。なお、Sを含む中間層を形成することによって、中間層に含まれるSをn型化合物半導体層3bにドープすることができる。
中間層を有することでホモ接合型の光電変換層を有する光電変換素子の変換効率を向上させることができる。中間層を有することで、ホモ接合構造の光電変換層3を有する光電変換素子の開放電圧を増やし、変換効率を向上させることができる。中間層の役割は、n型化合物半導体層3bと透明電極5の間のコンタクト抵抗を下げることである。コンタクト抵抗が下がる詳しい理由は、調査中である。例えば、中間層がn型化合物半導体層3bと透明電極4との間の遷移層として働き、n型化合物半導体層3bと透明電極4のエネルギーバンドの不連続性を低減する方向に作用して、コンタクト抵抗が下がると考えられる。
変換効率向上の観点から、中間層の平均膜厚は、1nm以上10nm以下が好ましい。中間層の平均膜厚は、光電変換素子の断面画像から求める。光電変換層3がヘテロ接合型の場合、バッファー層として例えば50nmといった数十nm以上の厚さのCdS層が必要であるが、中間層はこれよりも薄い膜をn型化合物半導体層3b上に備える。ヘテロ接合型の光電変換層を有する光電変換素子の場合、実施形態の中間層の膜厚と同程度にすると変換効率が低下するため好ましくない。
中間層は、変換効率向上の観点から、硬い膜であることが好ましく、硬い膜を成膜する方法としては、溶液成長(chemical bath deposition:CBD)法、CVD法や物理気相成長(Physical Vapor Deposition:PVD)法のいずれかの方法が好ましい。硬い膜であれば、中間層が酸化物の膜であってもよい。なお、硬い膜とは、密度の高い緻密な膜を意味する。中間層の成膜時にn型化合物半導体層3bへダメージを与えると表面再結合中心が形成されてしまうため、低ダメージ成膜の観点から、中間層の成膜方法は、上記方法のうちCBD法が好ましい。1nm以上10nm以下といった薄膜を作るに際しては、膜の成長時間を厚さに応じて短くすればよい。例えば、60nmの中間層をCBD法で成長させるために必要な反応時間が420秒とする成膜条件において、例えば、5nmの中間層を成膜する場合は、反応時間を35秒にすればよい。膜厚を調整する方法としては、調整溶液の濃度を変えることでも可能である。
(上部電極)
実施形態の上部電極4は、光電変換素子の電極であって、透明電極4上に形成された金属膜である。上部電極5としては、Al、Ag又はAu等を用いることができる。さらに、透明電極4との密着性を向上させるために、Ni又はCrの堆積膜上に、Al、Ag又はAu等を設けてもよい。上部電極5の膜厚は、例えば、200nm以上2000nm以下である。上部電極5は、例えば、抵抗加熱蒸着法で堆積することができる。なお、透明電極5のシート抵抗が低く、その直列抵抗が光電変換層3の微分抵抗に対して無視出来るほど小さい場合等には、上部電極6を省略することができる。
実施形態の上部電極4は、光電変換素子の電極であって、透明電極4上に形成された金属膜である。上部電極5としては、Al、Ag又はAu等を用いることができる。さらに、透明電極4との密着性を向上させるために、Ni又はCrの堆積膜上に、Al、Ag又はAu等を設けてもよい。上部電極5の膜厚は、例えば、200nm以上2000nm以下である。上部電極5は、例えば、抵抗加熱蒸着法で堆積することができる。なお、透明電極5のシート抵抗が低く、その直列抵抗が光電変換層3の微分抵抗に対して無視出来るほど小さい場合等には、上部電極6を省略することができる。
(反射防止膜)
実施形態の反射防止膜6は、光電変換層3へ光を導入しやすくするための膜であって、透明電極4上に形成されている。反射防止膜6としては、例えば、MgF2を用いることが望ましい。反射防止膜6の膜厚は、例えば、90nm以上120nm以下である。反射防止膜6は、例えば、電子ビーム蒸着法により成膜することができる。
実施形態の反射防止膜6は、光電変換層3へ光を導入しやすくするための膜であって、透明電極4上に形成されている。反射防止膜6としては、例えば、MgF2を用いることが望ましい。反射防止膜6の膜厚は、例えば、90nm以上120nm以下である。反射防止膜6は、例えば、電子ビーム蒸着法により成膜することができる。
以下、実施例に基づき本発明をより具体的に説明する。
(実施例1)
基板1として青板ガラスを用い、スパッタ法により下部電極2となるMo薄膜を700nm程度堆積する。スパッタは、Moをターゲットとし、Arガス雰囲気中でRF200W印加することにより行った。下部電極2となるMo薄膜堆積後、光電変換層3前駆体となるCu(In,Ga)Se2薄膜を蒸着法(3段階法)により堆積した。まず、まず、基板温度を300℃に加熱し、In及びGaとSeを堆積する(第1段階目)。その後、基板温度を500℃まで加熱し、Cuと、Se堆積する。吸熱反応の開始を確認し、一旦、Cuが過剰の組成でCuの堆積を停止する(第2段階目)。堆積停止直後、基板を自然急冷し、基板温度を400℃まで冷却した。急冷後、再びIn及びGaとSeを堆積する(第3段階目)ことで、若干、In又はGa等のIIIb族元素過剰組成にする。光電変換層3前駆体の膜厚は2500nm程度とし、小粒径層の膜厚は200nm程度とした。下部電極2側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の平均粒径は、1000nmであった。また、下部電極2とは反対側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の平均粒径は、300nmであった。
(実施例1)
基板1として青板ガラスを用い、スパッタ法により下部電極2となるMo薄膜を700nm程度堆積する。スパッタは、Moをターゲットとし、Arガス雰囲気中でRF200W印加することにより行った。下部電極2となるMo薄膜堆積後、光電変換層3前駆体となるCu(In,Ga)Se2薄膜を蒸着法(3段階法)により堆積した。まず、まず、基板温度を300℃に加熱し、In及びGaとSeを堆積する(第1段階目)。その後、基板温度を500℃まで加熱し、Cuと、Se堆積する。吸熱反応の開始を確認し、一旦、Cuが過剰の組成でCuの堆積を停止する(第2段階目)。堆積停止直後、基板を自然急冷し、基板温度を400℃まで冷却した。急冷後、再びIn及びGaとSeを堆積する(第3段階目)ことで、若干、In又はGa等のIIIb族元素過剰組成にする。光電変換層3前駆体の膜厚は2500nm程度とし、小粒径層の膜厚は200nm程度とした。下部電極2側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の平均粒径は、1000nmであった。また、下部電極2とは反対側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の平均粒径は、300nmであった。
得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMから80mMの硫酸カドミウムを溶解させた25%アンモニア溶液に浸し、室温(25℃)で22分から60分間反応させた。これにより光電変換層3の下部電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度にCdがドーピングされたn型化合物半導体層3bが形成される。このn型化合物半導体層3b上に中間層として極薄のCdS層をCBD法で形成し、半絶縁層であるi−ZnO薄膜をスピンコートにより堆積した。続いて、この半絶縁層上に、透明電極4となるアルミナ(Al2O3)を2wt%含有するZnO:Alを1μm程度堆積した。さらに、上部電極5として、Alを抵抗加熱で堆積した。膜厚は300nm程度とした。最後に反射防止膜6としてMgF2を電子ビーム蒸着法により105nm程度堆積した。もしくは反射防止膜6としてオプトメイト製マイクロレンズを添付した。これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。ソーラーシミュレータによりAM1.5の擬似太陽光照射下で、電圧源とマルチメータを用い、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)曲線因子FFを測定し、変換効率ηを得た。反応溶液の濃度、反応時間を変えた同様のサンプルを27個用意した。平均効率は16.8%であった。
(比較例(参考例)1)
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMの硫酸カドミウムを溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、80℃で22分から90分間反応させた。これにより光電変換層3の下部電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度にCdがドーピングされたn型化合物半導体層3bが形成される。続く工程では実施例1と同様に反射防止膜6までを作製し、これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。ソーラーシミュレータによりAM1.5の擬似太陽光照射下で、電圧源とマルチメータを用い、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)曲線因子FFを測定し、変換効率ηを得た。反応溶液の濃度、反応時間を変えた同様のサンプルを26個用意した。平均効率は15.9%であった。
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMの硫酸カドミウムを溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、80℃で22分から90分間反応させた。これにより光電変換層3の下部電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度にCdがドーピングされたn型化合物半導体層3bが形成される。続く工程では実施例1と同様に反射防止膜6までを作製し、これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。ソーラーシミュレータによりAM1.5の擬似太陽光照射下で、電圧源とマルチメータを用い、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)曲線因子FFを測定し、変換効率ηを得た。反応溶液の濃度、反応時間を変えた同様のサンプルを26個用意した。平均効率は15.9%であった。
(実施例2)
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の裏面電極2とは反対側から濃度80mMの硫酸亜鉛を溶解させた25%アンモニア溶液に浸し、25℃で22分間反応させた。これにより光電変換層3の裏面電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度に亜鉛がドーピングされたn型半導体層3bが形成される。続く工程ではCdSコンタクト層を含まないこと意外は実施例1と同様に反射防止膜6までを作製し、これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。ソーラーシミュレータによりAM1.5の擬似太陽光照射下で、電圧源とマルチメータを用い、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)曲線因子FFを測定し、変換効率ηを得た。効率は11.0%であった。
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の裏面電極2とは反対側から濃度80mMの硫酸亜鉛を溶解させた25%アンモニア溶液に浸し、25℃で22分間反応させた。これにより光電変換層3の裏面電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度に亜鉛がドーピングされたn型半導体層3bが形成される。続く工程ではCdSコンタクト層を含まないこと意外は実施例1と同様に反射防止膜6までを作製し、これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。ソーラーシミュレータによりAM1.5の擬似太陽光照射下で、電圧源とマルチメータを用い、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)曲線因子FFを測定し、変換効率ηを得た。効率は11.0%であった。
(比較例(参考例)2)
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMの硫酸亜鉛を溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、80℃で22分間反応させた。これにより光電変換層3の下部電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度に亜鉛がドーピングされたn型半導体層3bが形成される。続く工程ではCdSコンタクト層を含まないこと意外は実施例1と同様に反射防止膜6までを作製し、これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。ソーラーシミュレータによりAM1.5の擬似太陽光照射下で、電圧源とマルチメータを用い、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)曲線因子FFを測定し、変換効率ηを得た。効率は3.8%であった。
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMの硫酸亜鉛を溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、80℃で22分間反応させた。これにより光電変換層3の下部電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度に亜鉛がドーピングされたn型半導体層3bが形成される。続く工程ではCdSコンタクト層を含まないこと意外は実施例1と同様に反射防止膜6までを作製し、これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。ソーラーシミュレータによりAM1.5の擬似太陽光照射下で、電圧源とマルチメータを用い、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)曲線因子FFを測定し、変換効率ηを得た。効率は3.8%であった。
(実施例3)
光電変換層3前駆体の成膜で急冷後の3段階目の成膜温度を室温とし、n型化合物半導体層3bをアモルファスとすること以外は実施例1と同じ方法で光電変換素子を作製した。下部電極2側の光電変換層3の化合物半導体の平均粒径は、1000nmであった。これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。効率は14.5%であった。
光電変換層3前駆体の成膜で急冷後の3段階目の成膜温度を室温とし、n型化合物半導体層3bをアモルファスとすること以外は実施例1と同じ方法で光電変換素子を作製した。下部電極2側の光電変換層3の化合物半導体の平均粒径は、1000nmであった。これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。効率は14.5%であった。
(比較例(参考例)3)
光電変換層3前駆体の成膜で急冷を行わず、光電変換層3前駆体の下部電極2側とその反対側が同一の結晶粒でつながっていること、および濃度0.8mMの硫酸カドミウムを溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、80℃で22分間反応させたこと以外は実施例1と同じ方法で光電変換素子を作製した。下部電極2側の光電変換層3の化合物半導体の平均粒径は、2500nmであった。また、下部電極2とは反対側の光電変換層3の化合物半導体の平均粒径は、2500nmであった。つまり、裏から表まですべてひとつの粒子でつながっていた。下部電極2とは反対側の光電変換層3に、アモルファスの化合物半導体が確認されなかった。これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。効率は8.0%であった。
光電変換層3前駆体の成膜で急冷を行わず、光電変換層3前駆体の下部電極2側とその反対側が同一の結晶粒でつながっていること、および濃度0.8mMの硫酸カドミウムを溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、80℃で22分間反応させたこと以外は実施例1と同じ方法で光電変換素子を作製した。下部電極2側の光電変換層3の化合物半導体の平均粒径は、2500nmであった。また、下部電極2とは反対側の光電変換層3の化合物半導体の平均粒径は、2500nmであった。つまり、裏から表まですべてひとつの粒子でつながっていた。下部電極2とは反対側の光電変換層3に、アモルファスの化合物半導体が確認されなかった。これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。効率は8.0%であった。
(実施例4)
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMの硫酸カドミウムを溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、60℃で3分間反応させたこと以外は実施例1と同じ方法で光電変換素子を作製した。これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。効率は15.9%であった。
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMの硫酸カドミウムを溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、60℃で3分間反応させたこと以外は実施例1と同じ方法で光電変換素子を作製した。これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。効率は15.9%であった。
(実施例5)
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMから80mMの硫酸カドミウムを溶解させた25%アンモニア溶液に浸し、室温(25℃)で22分から60分間反応させた。これにより光光電変換層3の下部電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度にCdがドーピングされたn型化合物半導体層3bが形成される。このあと直ちにPhotoluminescence強度測定をおこなった。また同一ロット内のドーピング処理していないサンプルも同様にPhotoluminescence強度測定をおこない、ドーピング処理したサンプルのPhotoluminescence強度とドーピング処理していないサンプルのPhotoluminescence強度の比を算出した。反応溶液の濃度、反応時間を変えた同様のサンプルを41個用意した。得られた相対PL強度の平均値は1.110であった。
実施例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMから80mMの硫酸カドミウムを溶解させた25%アンモニア溶液に浸し、室温(25℃)で22分から60分間反応させた。これにより光光電変換層3の下部電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度にCdがドーピングされたn型化合物半導体層3bが形成される。このあと直ちにPhotoluminescence強度測定をおこなった。また同一ロット内のドーピング処理していないサンプルも同様にPhotoluminescence強度測定をおこない、ドーピング処理したサンプルのPhotoluminescence強度とドーピング処理していないサンプルのPhotoluminescence強度の比を算出した。反応溶液の濃度、反応時間を変えた同様のサンプルを41個用意した。得られた相対PL強度の平均値は1.110であった。
(比較例(参考例)4)
比較例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMの硫酸カドミウムを溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、80℃で22分から90分間反応させた。これにより光電変換層3の下部電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度にCdがドーピングされたn型化合物半導体層3bが形成される。このあと直ちにPhotoluminescence強度測定を行った。また同一ロット内のドーピング処理していないサンプルも同様にPhotoluminescence強度測定を行い、ドーピング処理したサンプルのPhotoluminescence強度とドーピング処理していないサンプルのPhotoluminescence強度の比を算出した(相対PL強度)。反応溶液の濃度、反応時間を変えた同様のサンプルを36個用意した。得られた相対PL強度の平均値は0.752であった。
比較例1と同様に光電変換層3前駆体を作製した。得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の下部電極2とは反対側から濃度0.8mMの硫酸カドミウムを溶解させた2.5%アンモニア溶液に浸し、80℃で22分から90分間反応させた。これにより光電変換層3の下部電極2とは反対側の表面から下部電極方向に深さ100nm程度にCdがドーピングされたn型化合物半導体層3bが形成される。このあと直ちにPhotoluminescence強度測定を行った。また同一ロット内のドーピング処理していないサンプルも同様にPhotoluminescence強度測定を行い、ドーピング処理したサンプルのPhotoluminescence強度とドーピング処理していないサンプルのPhotoluminescence強度の比を算出した(相対PL強度)。反応溶液の濃度、反応時間を変えた同様のサンプルを36個用意した。得られた相対PL強度の平均値は0.752であった。
(実施例6)
基板1として青板ガラスを用い、スパッタ法により裏面電極2となるMo薄膜を700nm程度堆積する。スパッタは、Moをターゲットとし、Arガス雰囲気中でRF200W印加することにより行った。裏面電極2となるMo薄膜堆積後、光電変換層3前駆体となるCu(Al,Ga)Se2薄膜を蒸着法(3段階法)により堆積した。まず、まず、基板温度を300℃に加熱し、Al及びGaとSeを堆積する(第1段階目)。その後、基板温度を520℃まで加熱し、Cuと、Se堆積する。吸熱反応の開始を確認し、一旦、Cuが過剰の組成でCuの堆積を停止する(第2段階目)。堆積停止直後、基板を自然急冷し、基板温度を400℃まで冷却した。急冷後、再びAl及びGaとSeを堆積する(第3段階目)ことで、若干、Al又はGa等のIIIb族元素過剰組成にする。光電変換層3前駆体の膜厚は2500nm程度とし、小粒径層の膜厚は200nm程度とした。裏面電極2側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の平均粒径は、1000nmであった。また、裏面電極2とは反対側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の平均粒径は、300nmであった。
基板1として青板ガラスを用い、スパッタ法により裏面電極2となるMo薄膜を700nm程度堆積する。スパッタは、Moをターゲットとし、Arガス雰囲気中でRF200W印加することにより行った。裏面電極2となるMo薄膜堆積後、光電変換層3前駆体となるCu(Al,Ga)Se2薄膜を蒸着法(3段階法)により堆積した。まず、まず、基板温度を300℃に加熱し、Al及びGaとSeを堆積する(第1段階目)。その後、基板温度を520℃まで加熱し、Cuと、Se堆積する。吸熱反応の開始を確認し、一旦、Cuが過剰の組成でCuの堆積を停止する(第2段階目)。堆積停止直後、基板を自然急冷し、基板温度を400℃まで冷却した。急冷後、再びAl及びGaとSeを堆積する(第3段階目)ことで、若干、Al又はGa等のIIIb族元素過剰組成にする。光電変換層3前駆体の膜厚は2500nm程度とし、小粒径層の膜厚は200nm程度とした。裏面電極2側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の平均粒径は、1000nmであった。また、裏面電極2とは反対側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の平均粒径は、300nmであった。
得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の裏面電極2とは反対側から濃度0.8mMから80mMの硫酸カドミウムを溶解させた25%アンモニア溶液に浸し、室温(25℃)で22分間反応させた。これにより光電変換層3の裏面電極2とは反対側の表面から裏面電極方向に深さ100nm程度にCdがドーピングされたn型化合物半導体層3bが形成される。このうえから半絶縁層であるi−ZnO薄膜をスピンコートにより堆積した。続いて、この半絶縁層保護膜上に、透明電極4となるアルミナ(Al2O3)を2wt%含有するZnO:Alを1μm程度堆積した。さらに、上部電極5として、Alを抵抗加熱で堆積した。膜厚は300nm程度とした。最後に反射防止膜6としてオプトメイト製マイクロレンズを添付した。これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。ソーラーシミュレータによりAM1.5の擬似太陽光照射下で、電圧源とマルチメータを用い、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)曲線因子FFを測定し、変換効率ηを得た。効率は6.0%であった
(比較例(参考例)5)
基板1として青板ガラスを用い、スパッタ法により裏面電極2となるMo薄膜を700nm程度堆積する。スパッタは、Moをターゲットとし、Arガス雰囲気中でRF200W印加することにより行った。裏面電極2となるMo薄膜堆積後、光電変換層3前駆体となるCu(Al,Ga)Se2薄膜を蒸着法(3段階法)により堆積した。まず、まず、基板温度を380℃に加熱し、Al及びGaとSeを堆積する(第1段階目)。その後、基板温度を550℃まで加熱し、Cuと、Se堆積する。吸熱反応の開始を確認し、一旦、Cuが過剰の組成でCuの堆積を停止する(第2段階目)。3分後再びAl及びGaとSeを堆積する(第3段階目)ことで、若干、Al又はGa等のIIIb族元素過剰組成にする。光電変換層3前駆体の膜厚は2000nm程度とし、裏面電極2側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の粒径は、2000nm程度であり、透明電極側まで一様につながっていた。
基板1として青板ガラスを用い、スパッタ法により裏面電極2となるMo薄膜を700nm程度堆積する。スパッタは、Moをターゲットとし、Arガス雰囲気中でRF200W印加することにより行った。裏面電極2となるMo薄膜堆積後、光電変換層3前駆体となるCu(Al,Ga)Se2薄膜を蒸着法(3段階法)により堆積した。まず、まず、基板温度を380℃に加熱し、Al及びGaとSeを堆積する(第1段階目)。その後、基板温度を550℃まで加熱し、Cuと、Se堆積する。吸熱反応の開始を確認し、一旦、Cuが過剰の組成でCuの堆積を停止する(第2段階目)。3分後再びAl及びGaとSeを堆積する(第3段階目)ことで、若干、Al又はGa等のIIIb族元素過剰組成にする。光電変換層3前駆体の膜厚は2000nm程度とし、裏面電極2側の光電変換層3前駆体の化合物半導体の粒径は、2000nm程度であり、透明電極側まで一様につながっていた。
得られた光電変換層3前駆体の一部をn型化するため、光電変換層3前駆体まで堆積した部材を光電変換層3前駆体の裏面電極2とは反対側から濃度0.8mMから80mMの硫酸カドミウムを溶解させた25%アンモニア溶液に浸し、室温(25℃)で22分間反応させた。しかし光電変換層3の裏面電極2とは反対側の表面から裏面電極方向にCdはドーピングされず、n型化合物半導体層3bが形成されなかった。このうえから半絶縁層であるi−ZnO薄膜をスピンコートにより堆積した。続いて、この半絶縁層保護膜上に、透明電極4となるアルミナ(Al2O3)を2wt%含有するZnO:Alを1μm程度堆積した。さらに、上部電極5として、Alを抵抗加熱で堆積した。膜厚は300nm程度とした。最後に反射防止膜6としてオプトメイト製マイクロレンズを添付した。これにより実施形態の光電変換素子100を作製した。ソーラーシミュレータによりAM1.5の擬似太陽光照射下で、電圧源とマルチメータを用い、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)曲線因子FFを測定し、変換効率ηを得た。効率は0.8%であった。
実施例1、比較例1はカドミウムのドーピング温度(25℃、80℃)が異なる光電変換素子の変換効率に着目した例である。5℃、80℃で比較すると、25℃でドーピングした方が変換効率が高いのは明らかで、平均16.8%である。対して80℃でドーピングした光電変換素子は、平均15.9%である。これは、80℃という高温では光電変換層が酸化、劣化し、再結合中心が増大することによると考えられる。また、80℃でのドーピングは、硫酸カドミウムを濃度0.8mM以上にすると白色沈殿(CdOなど)が生じ、ドーピングを妨げることによる。
実施例1、比較例1、実施例4はカドミウムのドーピング温度(25℃、80℃、60℃)が異なる光電変換素子の変換効率に着目した例である。25℃、80℃で比較すると、25℃でドーピングした方が開放電圧が高いのは明らかであり、平均624mVである。対して80℃でドーピングした光電変換素子は、平均608mVである。これは、変換効率の低下要因が開放電圧の低下によることを表しており、80℃という高温では光電変換層が酸化、劣化し、再結合中心が増大することを支持する結果である。60℃で3分間ドーピングした実施例7では627mVと25℃に比較してそん色無く、80℃程度の高温で長時間ドープすることで光電変換層3の劣化が進行することを表している。また実施例7の場合、相対PL強度は1.142であったことも、これを支持している。
実施例3、比較例2は亜鉛のドーピング温度(25℃、80℃)異なる光電変換素子の変換効率に着目した例である。25℃、80℃で比較すると、25℃でドーピングしたほうが変換効率が高いのは明らかである。これは、亜鉛をドーピングする際にも80℃という高温では光電変換層が酸化、劣化し、再結合中心が増大することを支持する結果である。
実施例2、比較例1、3は下部電極2とは反対側の光電変換層3が異なる光電変換素子の変換効率に着目した例である。下部電極2とは反対側の光電変換層3がアモルファスないし200nm程度の粒径である場合は効率が14.5%、15.9%(平均)であるにもかかわらず、光電変換層3前駆体の下部電極2側とその反対側が大粒径の場合は効率8.0%と低い。ドーピングの際に裏面電極2とは反対側の光電変換層3前駆体の粒径が下部電極2側の光電変換層3前駆体よりもその粒径が小さいことが重要であることを表している。
実施例5、比較例4はドーピング温度(25℃、80℃)が異なる光電変換層のPhotoluminescence強度に着目した例である。25℃、80℃で比較すると、25℃でドーピングした方が相対PL強度が高く、平均値は1.110であった。これはドーパントがドーピングされるCu欠損サイトを埋めているからであり、未処理のものより上昇していると考えられる。対して80℃でドーピングした光電変換層は、平均値が0.752と1より小さく、ドーピングの進行と同時に光電変換層が酸化、劣化し、再結合中心が増大していることをあらわしている。これは、変換効率の低下要因が再結合中心の増大すなわち開放電圧の低下によることを表しており、室温でドーピングすることが有効であることを支持する結果である。
実施例6、比較例5は、光電変換膜3前駆体の平均結晶粒径に着目した例である。その光電変換層3前駆体の平均結晶粒径が本発明範囲内の実施例7は、その平均結晶粒径が一様の比較例4に比較し、その効率は高い。ドーピングの際に裏面電極2とは反対側の光電変換層3前駆体の粒径が下部裏面電極2側の光電変換層3前駆体よりもその粒径が小さいことが重要であることを表している。
明細書中、元素の一部は元素記号のみで表している。
以上、実施形態の光電変換素子および太陽電池を説明したが、実施形態は例示した形態そのままに限定解釈されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成することができる。例えば、変形例の様に異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
以上、実施形態の光電変換素子および太陽電池を説明したが、実施形態は例示した形態そのままに限定解釈されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成することができる。例えば、変形例の様に異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1…基板、2…下部電極、3…光電変換層、3a…p型化合物半導体層(大粒径光電変換層)、3b…n型化合物半導体層(小粒径またはアモルファス光電変換層)、4…透明電極(半絶縁層、中間層と窓層のうちのいずれか1以上を含んでもよい)、5…上部電極、6…反射防止膜、100…光電変換素子
Claims (7)
- 第1電極上にカルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含む光電変換層を形成する光電変換素子の製造方法であって、
前記光電変換層を形成する工程は、前記第1電極上に、カルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含む光電変換層前駆体を形成する光電変換層前駆体形成工程を有し、前記光電変換層前駆体形成工程で得られた前記光電変換層前駆体は、前記第1電極側の前記化合物半導体がアモルファス、あるいは前記第1電極側の前記化合物半導体の平均結晶粒径が前記第1電極とは反対側の平均結晶粒径よりも大、の少なくともいずれかであって、
前記光電変換層前駆体形成工程後、前記第1電極上に形成された前記光電変換層前駆体をIIa族およびIIb族の少なくとも1種の元素を有する液に0℃以上60℃以下で浸漬する浸漬工程、
を少なくとも有する光電変換素子の製造方法。 - 前記光電変換層層前駆体形成工程は、前記第1電極側の前記化合物半導体の平均結晶粒径を前記第1電極とは反対側の平均結晶粒径より大きくする処理を行う請求項1に記載の光電変換素子の製造方法。
- 前記化合物半導体は、前記第1電極とは反対側の平均結晶粒径が500nm以下又はアモルファスの少なくともいずれかである請求項1又は2に記載の光電変換素子の製造方法。
- 前記化合物半導体は、前記第1電極側の平均結晶粒径が1000nm以上3000nm以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光電変換素子の製造方法。
- 前記第1電極を有する部材を200℃以上400℃以下に加熱し、IIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積し、
次いで、温度を450℃以上550℃以下まで加熱し、Ib族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積し、
次いで、400℃以下まで冷却し、IIIb族元素とVIb族元素から選ばれる少なくとも1種を堆積することによりカルコパイライト化合物、ステナイト化合物とケステナイト化合物の化合物半導体のうちの少なくともいずれかを含む前記光電変換層前駆体を形成する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換素子。 - 前記光電変換層を形成する工程の後に、前記光電変換層の前記第1電極とは反対側の面側に第2電極を形成する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光電変換素子の製造方法。
- 前記IIa族およびIIb族の少なくとも1種の元素を有する液は、80mM以上のドーパント溶液である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換素子の製造方法。
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