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JP2015058562A - 液体吐出ヘッド、およびその液体吐出ヘッドの駆動方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド、およびその液体吐出ヘッドの駆動方法 Download PDF

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JP2015058562A JP2013191711A JP2013191711A JP2015058562A JP 2015058562 A JP2015058562 A JP 2015058562A JP 2013191711 A JP2013191711 A JP 2013191711A JP 2013191711 A JP2013191711 A JP 2013191711A JP 2015058562 A JP2015058562 A JP 2015058562A
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Hiromitsu Morita
紘光 森田
中窪 亨
Toru Nakakubo
亨 中窪
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Abstract

【課題】圧力室で生じる残留振動に他の振動を重畳させにくくすることが可能な液体吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】複数の吐出口と、複数の吐出口に個々に連通し、液体が充填されている複数の圧力室とを有し、各圧力室は圧電部207を有し、各圧力室の収縮変形によって液体が各吐出口から吐出される液体吐出ヘッドであって、吐出口から液体を吐出するために圧力室が収縮変形するように圧電部207を駆動する制御部404を有し、制御部404は、複数の圧力室のいずれかを収縮変形させた後には、収縮変形させた圧力室に隣り合わない位置に配置された圧力室を収縮変形させるように、圧電部207の駆動タイミングを制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、圧電部を有する圧力室が複数設けられている液体吐出ヘッド、およびその液体吐出ヘッドの駆動方法に関する。
従来、圧電部を有する圧力室が複数設けられている液体吐出ヘッドが知られている。この圧力室が収縮変形すると、この圧力室に充填されている液体が吐出口から吐出される。
上記のような液体吐出ヘッドでは、圧力室が収縮変形前の状態に戻るときに圧電部で振動(いわゆる残留振動)が生じることが知られている。この残留振動を検出し、検出した残留振動の振動パターンに応じて吐出状態が正常か異常か判断する液体吐出ヘッドが特許文献1に開示されている。
特開2004―276273号公報
上述した残留振動が生じる液体吐出ヘッドにおいて、互いに隣り合う2つの圧力室が連続して収縮変形した場合、後に収縮変形した圧力室で生じた振動が、先に収縮変形した圧力室の残留振動に重畳する事態が起こり得る。このような事態が生じると様々な不具合が起こる可能性があり、例えば、特許文献1に記載の液体吐出ヘッドでは吐出状態の正確な判断が困難になるという問題が起こり得る。
そこで、本発明は、圧電部を有する圧力室で生じる残留振動に他の振動を重畳させにくくすることが可能な液体吐出ヘッド、およびその液体吐出ヘッドの駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液体吐出ヘッドは、複数の吐出口と、前記複数の吐出口に個々に連通し、液体が充填されている複数の圧力室とを有し、前記各圧力室は圧電部を有し、前記各圧力室の収縮変形によって前記液体が前記各吐出口から吐出される液体吐出ヘッドであって、前記吐出口から前記液体を吐出するために前記圧力室が収縮変形するように前記圧電部を駆動する制御部を有し、該制御部は、前記複数の圧力室のいずれかを収縮変形させた後には、収縮変形させた圧力室に隣り合わない位置に配置された圧力室を収縮変形させるように、前記圧電部の駆動タイミングを制御する。
上記目的を達成するために、本発明の液体吐出ヘッドの駆動方法は、複数の吐出口と、前記複数の吐出口に個々に連通し、液体が充填されている複数の圧力室とを有し、前記各圧力室は圧電部を有し、前記各圧力室の収縮変形によって前記液体が前記各吐出口から吐出される液体吐出ヘッドの駆動方法であって、前記吐出口から前記液体を吐出するために前記圧力室が収縮変形するように前記圧電部を駆動する駆動ステップを有し、該駆動ステップでは、前記複数の圧力室のいずれかの前記圧電部を駆動した後、その圧力室に隣り合わない位置に配置された圧力室の前記圧電部を駆動する。
本発明によれば、互いに隣り合う圧力室同士が連続して収縮変形しないように各圧力室の圧電部が駆動されている。そのため、圧電部を有する圧力室で生じる残留振動に他の振動を重畳させにくくすることが可能となる。
実施形態1の液体吐出ヘッドの斜視図である。 図1に示す切断線A−Aに沿った断面の一部を拡大して示す図である。 図1に示す切断線B−Bに沿った断面図である。 残留振動の波形図である。 残留振動を検出するための回路構成を示した図である。 吐出異常検知部の電気的な構成を示すブロック図である。 板状部材をブロック体との接合面から見た平面図、およびその拡大図である。 圧力室の駆動回路を示す図である。 画像データの伝送タイミングを示すタイミングチャートである。 圧力室列の駆動タイミングを示すタイミングチャートである。 吐出口の配置レイアウトを示す図である。 比較例の圧力室列の駆動タイミングを示すタイミングチャートである。 実施形態2の液体吐出ヘッドの電気的な要部構成を示すブロック図である。 実施形態3の液体吐出ヘッドの電気的な要部構成を示すブロック図である。 実施形態4の液体吐出ヘッドの要部構成を示す分解斜視図である。 図15に示す切断線C−Cに沿った断面図である。 実施形態5の液体吐出ヘッドの要部構成を示す分解斜視図である。 図17に示す切断線D−Dに沿った断面図である。 実施形態6の液体吐出ヘッドの分解斜視図である。 図19に示す液体吐出ヘッドの一部を抜き出して示す分解斜視図である。 図20に示す切断線E−Eに沿った断面図である。 実施形態6の液体吐出ヘッドの変形例を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1について説明する。図1は、実施形態1の液体吐出ヘッドの分解斜視図である。図2は、図1に示す切断A−Aに沿った断面の一部を拡大した断面図である。
図1に示す液体吐出ヘッド100は、円形貫通孔からなる複数の吐出口102が形成されたオリフィスプレート101を有する。オリフィスプレート101は、シリコンやポリイミドなどで構成されている。オリフィスプレート101の後面には、ブロック体103が接合されている。図2に示すように、ブロック体103には、圧力室201と空間部202とが形成されている。圧力室201内には、液体が充填されている。一方、空間部202内には液体が充填されていない。
図1に示すように、ブロック体103の後面には板状部材104が接合されている。板状部材104の後面には板状部材105が接合されている。板状部材104には板状部材105側に圧力室201の圧力を逃がさないようにするための絞り孔106と、各圧力室201の駆動回路が形成されている。板状部材105にはポート107と、ポート107に連通した液室108とが形成されている。
本実施形態の液体吐出ヘッド100では、液体がポート107を通じて液室108に供給される。供給された液体は、板状部材104の絞り孔106を通り、圧力室201に充填される。
以下、図2を参照しながらブロック体103について詳しく説明する。図2に示すように、本実施形態のブロック体103は、第1の圧電基板203と、第1の圧電基板203に積層された第2の圧電基板204とを有する。第1の圧電基板203には、複数の圧力室201と、複数の空間部202とが方向X(図2参照)に交互に配列されている。第2の圧電基板204には、空間部202が方向Xに配列されている。
圧力室201の内壁には第1の電極205が形成されている。空間部202の内壁には第2の電極206が形成されている。第1の電極205及び第2の電極206は、一対の電極を構成する。本実施形態では、第1の電極205と第2の電極206とに挟まれた圧電部207が圧力室201の壁部を構成している。本実施形態では、方向Xで隣り合う圧電部207は空間部202により分離され、各圧力室201が個々に収縮変形可能となっている。
本実施形態では、10枚の第1の圧電基板203と、10枚の第2の圧電基板204とが交互に積層されている。そのため、複数の圧力室201が、格子状に配置されている。これにより、高い記録密度の実現が可能となる。
図3は、図1に示す切断線B−Bに沿った断面図である。図3に示すように、板状部材104の前面(ブロック体103との接合面)には、第1の配線ケーブル301が取り付けられている。第1の配線ケーブル301は、第1の電極205と電気的に接続されている。また、ブロック体103の上面および下面には、第2の配線ケーブル302が取り付けられている。第2の配線ケーブル302は、第2の電極206に電気的に接続されている。
本実施形態の液体吐出ヘッド100が取り付けられている記録装置本体から第1の配線ケーブル301および第2の配線ケーブル302を通じて第1の電極205と第2の電極206との間に電圧が印加される。すると、第1の電極205と第2の電極206との間に挟まれた圧電部207が駆動されることで圧力室201が収縮変形する(図2の点線部参照)。この収縮変形により圧力室201の内部圧力が上昇し、吐出口102より液体が吐出される。第1の電極205と第2の電極206との間への電圧印加の終了に伴って圧電部207の駆動状態が解除され、圧力室201が収縮変形前の状態に戻ろうとする。このとき、圧電部207で残留振動が発生する。
図4は、残留振動の波形図である。以下、図4を参照しながら残留振動について説明する。
液体の吐出状態が正常な場合、残留振動は線Aに示すような波形となる。圧力室201内に気泡が混入した場合にはその気泡分だけ液量が減少するので、残留振動は線Bに示すような波形となる。また吐出口102の縁部に付着した液体が乾燥した場合には液体の粘性が増大するので、残留振動は線Cに示すような波形となる。図4に示すように、液体の吐出状態が異常な場合、残留振動の周期T2、T3は、正常な場合の周期T1よりも短くなる。そのため、残留振動を検出できれば、吐出状態が正常か異常か判定することができる。
図5は、残留振動を検出するための回路構成を示した図である。制御部404がスイッチ401(第1のスイッチ)をオンさせると、切替信号発生器402からハイレベルの切替信号がスイッチ403(第2のスイッチ)に入力される。この切替信号の入力によりスイッチ403は、圧電部207の接続相手をスイッチ401に切り換える。これにより、圧電部207の駆動状態が保持される。この駆動状態を解除する場合、制御部404がスイッチ401をオフさせる。すると、切替信号発生器402からローレベルの切替信号がスイッチ403に入力される。この切替信号の入力によりスイッチ403は、圧電部207の接続相手をスイッチ401から吐出異常検知部405に切り替える。これにより、圧電部207で生じた残留振動に対応する電気振動が吐出異常検知部405に入力される。
図6は、吐出異常検知部405の電気的な構成を示すブロック図である。残留振動に対応する電気振動は、検出回路406で検出される。その後、計測回路502が、残留振動の周期を計測する。その後、判定回路503が、残留振動の周期を許容値と比較する。残留振動の周期が許容値よりも大きい場合、判定回路503は、吐出状態が正常であると判定する。一方、残留振動の周期が許容値よりも小さい場合、判定回路503は、吐出状態が異常であると判定する。
以下、各圧力室201の駆動回路の配線構成について説明する。図7(a)は、板状部材104をブロック体103との接合面から見た平面図である。図7(b)は、図7(a)の一部を拡大して示す図である。なお、図7(a)は、絞り孔106の周辺を簡略化した図面であり、図7(b)に記載のスイッチ401、403、切替信号発生器402、吐出異常検知部405、およびバンプ505を省略している。また、図7(a)の右側に記載された1から10までの番号は、絞り孔106に連通する圧力室201が属する圧力室列の番号を示している。圧力室列1〜10は、ブロック体103において方向Xに一列に並べられている複数の圧力室201で構成されている。
図7(a)に示すように、板状部材104の長手方向(方向X)に沿って複数の接続端子501が形成されている。各接続端子501は、第1の配線ケーブル301(図3参照)と電気的に接続されている。図7(b)に示すように、接続端子501は、配線502を介してスイッチ401に接続されている。スイッチ401は、スイッチ403を介してバンプ505に接続されている。バンプ505は、第1の電極205に接続されている。配線502、スイッチ503等を含む駆動回路は、シリコン基板上にトランジスタを形成し、その上に絶縁膜と配線を複数層形成して層間の配線をビアホールで接続することで形成される。本実施形態では、複数の接続端子401を板状部材104の長手方向に沿って配置する構成によって、電圧降下を防止するために配線を広く厚く配線することできる。そのため、板状部材104の短手方向に接続端子401を配置する構成に比べて回路内の配線を短くすることができる。
以下、画像データに基づいて圧力室201を駆動するための回路構成について説明する。図8は、圧力室201の駆動回路を示す図である。図9は、画像データの伝送タイミングを示すタイミングチャートである。
本実施形態では、信号線の数を削減するために、画像データは、記録装置本体でシリアル伝送用の制御信号(SD)に予め変換されている。この制御信号が転送クロック(CLK)に同期して制御部404に入力される。制御部404には、シフトレジスタ409と、ラッチレジスタ410が設けられている。図8にはシフトレジスタ409およびラッチレジスタ410は、それぞれ1つしか記載されていないが、各レジスタは、吐出口102(圧力室201)と同じ数だけ設けられている。
制御部404に入力された制御信号は、シフトレジスタ409でパラレル伝送用の制御信号に変換される。変換された制御信号は、ラッチパルス(LT)によりラッチレジスタ401に保持される。その後、ラッチレジスタ401から出力された制御信号にしたがってスイッチ503がオン状態またはオフ状態に切り替わる。
スイッチ503がオン状態になると、スイッチ403は、圧電部207をスイッチ401に接続させる。これにより、圧電部207が駆動し、圧力室201が収縮変形する。その結果、吐出口102から液体が吐出する。
圧電部207の駆動が終わると、スイッチ503がオフ状態になる。スイッチ503のオフ状態に伴ってスイッチ403が圧電部207を吐出異常検知部405に接続させる。これにより、残留振動が吐出異常検知部405に検出される。
本実施形態では、駆動回路は、板状部材4におけるブロック体103との接合面に形成されているが、この駆動回路は、オリフィスプレート101におけるブロック体103との接合面に形成されていてもよい。
以下、圧力室列1〜10の駆動タイミングについて説明する。図10は、圧力室列1〜10の駆動タイミングを示すタイミングチャートである。
本実施形態では、圧力室列1〜10を圧力室列1〜5で構成されるグループと,圧力室列6〜10で構成されるグループとに分ける。各グループに属する圧力室列は、吐出周期内でそれぞれ異なるタイミングで駆動される。本実施形態では、圧力室列1と圧力室列6が駆動するタイミングは同じである。同様に、圧力室列2、7と、圧力室列3、8と、圧力室列4、9と、圧力室列5、10がそれぞれ同じタイミングで駆動する。
図10に示すように、本実施形態では、圧力室列1〜5(圧力室列6〜10)のいずれかに属する圧力室201が収縮変形したタイミングの次のタイミングでは、その圧力室列に隣接しない圧力室列に属する圧力室201が収縮変形する。具体的には、制御部404は、圧力室列1に属する圧力室201が収縮変形したタイミングの次のタイミングでは、圧力室列3に属する圧力室201を収縮変形させる。その次のタイミングでは、制御部404は、圧力室列5に属する圧力室201を収縮変形させる。その後、制御部404は、圧力室列2、圧力室列4、圧力室列1にそれぞれ属する圧力室201を順次収縮変形させていく。
上述した制御部404の制御動作によって、圧力室列1に属する圧力室201の残留振動(図10の点線で囲んだ部分)が発生するタイミングでは圧力室列1に隣接する圧力室列2に属する圧力室201は収縮変形しない。そのため、先に収縮変形した圧力室で生じた残留振動に後に収縮変形した圧力室で生じた振動が重畳する事態が回避される。これにより、吐出異常検知部405が残留振動を正確に検出し、吐出状態の異常を高精度に検知することが可能となる。
以下、上述した各圧力室の駆動タイミングに対応する吐出タイミングで液体を吐出する吐出口102の配置構成について説明する。図11は、吐出口102の配置レイアウトを示す図である。図11の右側に示す番号は、吐出口列の番号を示す。吐出口列の番号は、圧力室列の番号に対応している。上述したように、圧力室列1〜10は5列ずつの二つのグループに分かれており、電気的には各々独立に駆動される。以下、圧力室列1〜5に対応する吐出口列1〜5の配置構成を説明する。
本実施形態では、図11に示すように、吐出口列1〜5は、ピッチPずつ方向Xにずらして配置されている。本実施形態では、吐出周期が5等分され、圧力室列1、圧力室列3、圧力室列5、圧力室列4、圧力室列2の順番に従って各圧力室列に属する圧力室201が1/5周期ずつ遅れて駆動する(図10参照)。これにより、吐出口列1、吐出口列3、吐出口列5、吐出口列4、吐出口列2の順番に従って、各吐出口列に属する吐出口102から液体が1/5周期ずつ遅れて吐出される。このとき、記録媒体は、方向Xに直交する搬送方向(図12参照)に搬送される。吐出口列の間隔Lは、P×(3/5)で定められている。例えば、ピッチP(記録ドットの間隔)が600dpi(dot per inch)の場合、間隔Lは42.3×(3/5)μmとなる。
間隔Lをこのように定めることで、記録ドットを搬送方向(図11参照)にずれることなく記録することが可能となる。
なお、間隔Lは、同じグループに属する圧力室列の数に応じて適宜変えてよい。例えば、7列の圧力室列が同じグループに属し、吐出周期を7等分した駆動形態の場合には、間隔LはP×(4/7)で定められる。また、間隔Lは、記録ドット格子のピッチPの整数倍としてもよい。
(比較例)
以下、比較例の液体吐出ヘッドについて説明する。比較例の液体吐出ヘッドは、各圧力室列の駆動方法が実施形態1の液体吐出ヘッド100と異なる。以下、実施形態1の液体吐出ヘッド100と相違する点を中心に説明する。
図12は、比較例の圧力室列1〜5の駆動タイミングを示すタイミングチャートである。図12に示すように、圧力室列1が駆動すると、次のタイミングでは、圧力室列1に隣接する圧力室列2が駆動する。その後、圧力室列3、圧力室列4、圧力室列5にそれぞれ属する圧力室が順次駆動する。
上述した圧力室の駆動形態では、例えば、圧力室列1に属する圧力室の残留振動(図12の点線で囲んだ部分)の発生タイミングと、圧力室列2に属する圧力室の駆動タイミングが重なる。そのため、後に収縮変形した圧力室の駆動時に生じた振動が、先に収縮変形した圧力室の残留振動に重畳する可能性がある。その結果、正確な残留振動の検出が困難になり、吐出状態の異常を精度良く検知することが困難になる。
一方、本実施形態の液体吐出ヘッド100では、上述したように、制御部404が、互いに隣り合う圧力室同士が連続して駆動しないように圧力室201の駆動タイミングを制御している。そのため、吐出異常検知部405が残留振動を正確に検出し、吐出状態の異常を高精度に検知することが可能となる。
なお、本実施形態では、一定数以上の吐出異常検知部405が吐出状態の異常を検知した場合に、吐出口102に対向する位置に設けられた回復手段(不図示)が回復動作を行う。そのため、1つの圧力室201(吐出口102)に対して1つの吐出異常検知部405を設ける必要はない。例えば、方向Xに直交する積層方向に並んだ複数の圧力室201に対して1つの吐出異常検知部405を設けた構成であってもよい。図10に示すタイミングチャートで各圧力室201が駆動される場合、積層方向に並んだ5つの圧力室201は、残留振動の発生タイミングが重ならない。そのため、これらの圧力室201の残留振動を1つの吐出異常検知部405で検出しても、吐出異常を高精度に検知することができる。さらに、回路の配線や部品が減るので、液体吐出ヘッドの小型化が可能となる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について説明する。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。
図13は、実施形態2の液体吐出ヘッドの電気的な要部構成を示すブロック図である。図13では、実施形態1の液体吐出ヘッド100と同様な構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態の液体吐出ヘッドは、1つの圧力室列に対して1つの吐出異常検知部405を備え、新たに駆動数計測部601を備えている点で実施形態1の液体吐出ヘッド100と異なる。
本実施形態の液体吐出ヘッドでは、同じ圧力室列に属する複数の圧力室201が同じタイミングで収縮変形した場合、複数の残留振動が1つの吐出異常検知部405に同時に検出される。このとき、正常な吐出状態を示す残留振動(図4の線A参照)が非常に少ない場合、検出された残留振動は、異常な吐出状態を示す残留振動(図4の線B、C参照)とほぼ同じ振動パターンとなる。そのため、吐出状態の異常が見逃される可能性は極めて低い。
反対に正常な吐出状態を示す残留振動が非常に多い場合、検出された残留振動に異常な吐出状態を示す残留振動の成分が含まれていたとしても、検出された残留振動は正常な吐出状態を示す残留振動とほぼ同じ振動パターンとなってしまう。吐出状態の異常を見逃さないようにするためには、1つの圧力室列内において同じタイミングで駆動している圧力室201の数が少ないときに残留振動を検出することが好ましい。そこで、本実施形態の液体吐出ヘッドには、駆動数計測部601が設けられている。
駆動数計測部601は、スイッチ503の状態に基づいて収縮変形している圧力室201の数を計測する。スイッチ503がオン状態の場合、第1の電極205と第2の電極206との間に電圧が印加され、これらの電極に挟まれた圧電部207が圧力室201を収縮変形させる。そのため、駆動数計測部601は、オン状態のスイッチ503の数をカウントすることによって、収縮変形している圧力室201の数を圧力室列ごとに把握する。
1つの圧力室列内において同じタイミングで収縮変形している圧力室201の数がしきい値以下になった場合、駆動数計測部601は、切替信号発生器402に特定の信号を送る。この信号の入力により信号発生器402は、スイッチ503に連動してスイッチ403にローレベルの切替信号を入力する。すなわち、駆動数計測部601が、スイッチ403の切り替え動作の実行を許可する。
本実施形態では、上記しきい値を、吐出状態の異常が見逃されない程度に小さな値に設定することによって、吐出状態の異常検知の精度を確保することができる。このしきい値は1であることが好ましいが、吐出状態の異常が見逃されなければ1より大きな値であってもよい。
(実施形態3)
本発明の実施形態3について説明する。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。
図14は、実施形態3の液体吐出ヘッドの電気的な要部構成を示すブロック図である。図14では、実施形態1の液体吐出ヘッド100と同様な構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、1つの圧力室列に対して1つの吐出異常検知部405を備え、新たに駆動検知部701を備えている点で実施形態1の液体吐出ヘッド100と異なる。
例えば、1つの圧力室列において互いに隣り合う2つの圧力室が同じタイミングで駆動すると、一方の圧力室の収縮変形に伴って生じる振動が他方の圧力室に伝わる場合がある。この場合、圧電部207には、駆動電圧信号の電圧よりも高い電圧が印加される状態となる。このような状態では吐出異常検知部405で検出される残留振動がばらつく可能性がある。そこで、このような残留振動のばらつきを抑えるため、本実施形態の液体吐出ヘッドには駆動検知部701が設けられている。
駆動検知部701は、実施形態2で説明した駆動数計測部601と同様に、スイッチ503のオン状態を検知することによって、収縮変形している圧力室201を圧力室列ごとに把握する。
1つの圧力室列内において互いに隣り合わない位置に配置されている複数の圧力室201が同じタイミングで収縮変形した場合、駆動検知部701は、切替信号発生器402に特定の信号を送る。この特定の信号の入力により信号発生器402は、スイッチ403にローレベルの切替信号を入力する。すなわち、駆動検知部701が、スイッチ403の切り替え動作の実行を許可する。
本実施形態では、1つの圧力室列内において互いに隣り合う圧力室同士が収縮変形しないタイミングを狙って吐出異常検知部405が残留振動を検出している。これにより、吐出状態の異常検知の精度をより一層高めることが可能となる。
上述した実施形態1〜3では、複数の圧力室201は、第1の圧電基板203と第2の圧電基板204とが交互に積層された積層体からなるブロック体103に形成されている。しかし、本発明では、複数の圧力室201を形成する部材は、ブロック体103に限定されない。以下、ブロック体103とは異なる構造を有する液体吐出ヘッドについて実施形態4〜6で説明する。実施形態4〜6では、実施形態1の液体吐出ヘッド100と同様な構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(実施形態4)
図15は、実施形態4の液体吐出ヘッドの要部構成を示す分解斜視図である。
本実施形態のブロック体113は、非圧電基板213が積層された積層体で構成されている。図15は、1枚の非圧電基板213を示している。非圧電基板213には複数の圧力室201が方向Xに配列されている。各圧力室201の壁部の外面には、圧電基板214が接合されている。
非圧電基板213の材料には、セラミックや金属などが適用できる。圧電基板214との接合した状態における熱変形を考えると、熱膨張率が圧電基板214と同程度のセラミックが好ましい。
図16は、図15に示す切断線C−Cに沿った断面図である。図16に示すように、圧電基板214は、第1の電極205と第2の電極206との間に挟まれている。圧電基板214は、実施形態1の圧電部207に相当する。したがって、第1の電極205と第2の電極206との間に電圧が印加されると、圧電基板214は、圧力室201を収縮変形させる(図16の点線部参照)。
(実施形態5)
図17は、実施形態5の液体吐出ヘッドの要部構成を示す分解斜視図である。
本実施形態のブロック体123は、非圧電基板223と圧電基板224が交互に積層された積層体で構成されている。図17は、1層分の非圧電部材223および圧電基板224を示している。非圧電基板223には複数の圧力室201が方向Xに配列されている。
非圧電基板223の材料には、セラミックや金属などが適用できる。圧電基板224と接合した状態における熱変形を考えると、熱膨張率が圧電基板224と同程度のセラミックが好ましい。
図18は、図17に示す切断線D−Dに沿った断面図である。図16に示すように、圧電基板224は、圧力室201の壁部を構成する部分が第1の電極205と第2の電極206との間に挟まれている。これらの電極間に挟まれた部分は、実施形態1の圧電部207に相当する。したがって、第1の電極205と第2の電極206との間に電圧が印加されると、圧電基板224は、圧力室201を収縮変形させる(図18の点線部参照)。
(実施形態6)
図19は、実施形態6の液体吐出ヘッドの分解斜視図である。図20は、図19に示す液体吐出ヘッドの一部を抜き出して示す分解斜視図である。
本実施形態のブロック体133は、圧電基板233と、天板234とが交互に積層された積層体で構成されている。圧電基板233と天板234とは、接着剤を介して接合されている。圧電基板233の材料は、チタン酸ジルコン酸鉛などが好ましい。天板234の材料には、セラミックや金属などが適用できる。圧電基板233と接合した状態における熱変形を考えると、熱膨張率が圧電基板233と同程度のセラミックが好ましい。
圧電基板233には、方向Xに所定の間隔で複数の凹状の溝が形成されている。各溝は、圧力室201および空間部202をそれぞれ構成する。圧力室201と空間部202は、方向Xに交互に配列されている。
図21は、図20に示す切断線E−Eに沿った断面図である。図20に示すように、圧力室201の側壁には第1の電極205が形成されている。空間部202の側壁には第2の電極206が形成されている。第1の電極205と第2の電極206との間に電圧が印加されると、これらの電極間に挟まれた圧電部207が圧力室201を収縮変形させる(図21の点線部参照)。
図22は、本実施形態の液体吐出ヘッドの変形例を示す分解斜視図である。図22に示す液体吐出ヘッドでは、圧力室201の駆動回路が回路基板801に設けられている。回路基板801は、FPC(Flexible Printed Circuits)802を介して第1の電極205および第2の電極206に電気的に接続されている。このような駆動構成は、本実施形態だけでなく他の実施形態にも適用可能である。
上述した実施形態4〜6では、各圧力室201は、実施形態1〜3で説明した駆動方法で収縮変形させられる。そのため、本実施形態4〜6の液体吐出ヘッドも、実施形態1〜3の液体吐出ヘッドと同様に、隣り合う圧力室同士が連続して駆動しないように各圧力室201の駆動タイミングが制御される。そのため、残留振動に他の振動が重畳する事態が回避され、吐出状態の異常を高精度に検知することが可能となる。
102 吐出口
201 圧力室
207 圧電部
404 制御部

Claims (12)

  1. 複数の吐出口と、前記複数の吐出口に個々に連通し、液体が充填されている複数の圧力室とを有し、前記各圧力室は圧電部を有し、前記各圧力室の収縮変形によって前記液体が前記各吐出口から吐出される液体吐出ヘッドであって、
    前記吐出口から前記液体を吐出するために前記圧力室が収縮変形するように前記圧電部を駆動する制御部を有し、該制御部は、前記複数の圧力室のいずれかを収縮変形させた後には、収縮変形させた圧力室に隣り合わない位置に配置された圧力室を収縮変形させるように、前記圧電部の駆動タイミングを制御する、液体吐出ヘッド。
  2. 前記各圧力室が収縮変形前の状態に戻るときに前記圧電部で生じる振動を検出することによって前記液体の吐出状態の異常を検知する吐出異常検知部をさらに有する、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記制御部の制御に従って前記圧電部の駆動状態を保持するオン状態から該駆動状態を解除するオフ状態に切り替わる第1のスイッチと、前記第1のスイッチが前記オン状態から前記オフ状態に切り替わったときに前記圧電部の接続相手を前記第1のスイッチから前記吐出異常検知部に切り替えるための第2のスイッチと、をさらに有する請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記第1のスイッチの前記オン状態により前記各圧力室の前記収縮変形を検知する駆動検知部をさらに有し、前記駆動検知部は、互いに隣り合わない位置に配置された圧力室同士が同じタイミングで収縮変形していることを検知した場合に、前記第2のスイッチの切り替え動作を許可する、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記第1のスイッチの前記オン状態により同じタイミングで収縮変形している圧力室の数を計測する駆動数計測部をさらに有し、該駆動数計測部は、前記数がしきい値以下になった場合に、前記第2のスイッチの切り替え動作を許可する、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記しきい値が1である、請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記複数の圧力室は、格子状に配置され、先に収縮変形させた圧力室と後に収縮変形させた圧力室とは、前記複数の圧力室が構成する格子の2つの方向で互いに隣り合わない位置にそれぞれ配置されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 複数の吐出口と、前記複数の吐出口に個々に連通し、液体が充填されている複数の圧力室とを有し、前記各圧力室は圧電部を有し、前記各圧力室の収縮変形によって前記液体が前記各吐出口から吐出される液体吐出ヘッドの駆動方法であって、
    前記吐出口から前記液体を吐出するために前記圧力室が収縮変形するように前記圧電部を駆動する駆動ステップを有し、該駆動ステップでは、前記複数の圧力室のいずれかの前記圧電部を駆動した後、その圧力室に隣り合わない位置に配置された圧力室の前記圧電部を駆動する、液体吐出ヘッドの駆動方法。
  9. 前記各圧力室が収縮変形前の状態に戻るときに前記圧電部で生じる振動を検出することによって前記液体の吐出状態の異常を検知する吐出異常検知ステップをさらに有する、請求項8に記載の液体吐出ヘッドの駆動方法。
  10. 前記各圧力室の前記収縮変形を検知する駆動検知ステップをさらに有し、該駆動検知ステップで互いに隣り合わない位置に配置された圧力室同士が同じタイミングで収縮変形していることを検知した場合に、前記吐出異常検知ステップを実行する、請求項9に記載の液体吐出ヘッドの駆動方法。
  11. 前記複数の圧力室の中で同じタイミングで収縮変形している圧力室の数を計測する駆動数計測ステップをさらに有し、該駆動数計測ステップで前記数がしきい値以下になった場合に、前記吐出異常検知ステップを実行する、請求項9に記載の液体吐出ヘッドの駆動方法。
  12. 前記しきい値が1である、請求項11に記載の液体吐出ヘッドの駆動方法。
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