JP2015054008A - X線撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影対象の被ばくする範囲が広くなるのを抑制しつつ、撮影目標が確実に撮影された合成画像を得ることが可能なX線撮影装置を提供する。【解決手段】このX線撮影装置は、患者101において、Z2方向に沿って設定された複数の撮影領域9の各々に対して、X線を照射可能に構成されたX線保持器と、複数の撮影領域9の各々に対して順次X線を照射させることによって撮影された複数のX線画像pを合成して合成画像を作成する画像処理部とを備える。複数の撮影領域9のうちの撮影領域9において撮影されたX線画像から患者101の脊椎102を認識するとともに、認識した脊椎102に基づいて、撮影領域9のZ2方向と直交するY方向における位置を決定する制御が行われるように構成されている。【選択図】図7
Description
本発明は、X線撮影装置に関し、特に、複数の放射線画像を合成して合成画像を作成するX線撮影装置に関する。
従来、複数の放射線画像を合成して合成画像を作成するX線撮影装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、撮影対象の長手方向に移動可能に構成されたX線管およびFPD(Flat Panel Detector)と、X線管およびFPDが長手方向にスロット幅だけ移動する毎に、撮影対象に対してX線を照射させることによって、長手方向に沿った複数のスロット画像を撮影して、撮影した複数のスロット画像を長手方向に沿って合成する(いわゆるスロット撮像を行う)制御部とを備える、X線撮像装置が開示されている。このX線撮像装置では、走査すべき部位が認識されなくなるまで、長手方向に沿ってスロット撮像が行われるように構成されている。また、X線撮像装置では、撮影対象の体厚に基づいて、スロット画像の撮影領域における長手方向のスロット幅の長さを変更するように構成されている一方、長手方向と直交する短手方向における撮影領域の長さは常に一定になるように構成されている。
しかしながら、上記引用文献1に記載のX線撮像装置では、長手方向と直交する短手方向における撮影領域の長さは常に一定になるように構成されているため、たとえば、患者の湾曲した脊椎のように撮影目標が長手方向(患者の身長方向)に対してずれている(湾曲している)場合には、短手方向(患者を正面から見た場合の左右方向)において撮影目標(脊椎)が撮影領域からはみ出すのを抑制するために撮影領域を短手方向に長くする必要がある。しかしながら、この場合には、撮影目標周辺だけでなく撮影目標から離れた部分にもX線が照射されてしまうため、撮影対象の被ばくする範囲が不必要に広くなる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、撮影対象の被ばくする範囲が広くなるのを抑制しつつ、撮影目標が確実に撮影された合成画像を得ることが可能なX線撮影装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるX線撮影装置は、撮影対象において、第1方向に沿って設定された複数の撮影領域の各々に対して、X線を照射可能に構成された照射部と、複数の撮影領域の各々に対して順次X線を照射させることによって撮影された複数のX線画像を合成して合成画像を作成する画像処理部とを備え、複数の撮影領域のうちの第1撮影領域において撮影された第1X線画像から撮影対象の撮影目標を認識するとともに、認識した撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第1方向と直交する第2方向における位置を決定する制御が行われるように構成されている。
この発明の一の局面によるX線撮影装置では、上記のように、第1撮影領域において撮影された第1X線画像から撮影対象の撮影目標を認識するとともに、認識した撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向における位置を決定する制御が行われるように構成する。これにより、撮影対象の撮影目標が第1方向(身長方向)に対してずれている(湾曲している)場合であっても、実際に撮影された第1X線画像から認識された撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向(身長方向と直交する左右方向)の位置を、撮影目標のずれ(湾曲)に合わせて調整することができるので、第2撮影領域を第2方向に長くすることなく、撮影目標を確実に撮影することができる。この結果、撮影目標周辺以外の撮影目標から離れた部分にX線が照射されるのを抑制することができるので、撮影対象の被ばくする範囲が広くなるのを抑制しつつ、撮影目標が確実に撮影された合成画像を得ることができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、第1撮影領域における第1X線画像から認識した撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向の位置を決定する制御が、順次繰り返し行われるように構成されている。このように構成すれば、第2撮影領域の第2方向の位置が撮影目標のずれに合わせて順次繰り返し調整されるので、第2撮影領域の第2方向の位置を、撮影目標のずれ(湾曲)に合わせて確実に調整することができる。これにより、第2撮影領域を第2方向に長くすることなく、撮影目標を確実に撮影することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、第1撮影領域における第1X線画像から認識した撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向の中心を決定するとともに、第2撮影領域の第2方向の中心を基準として、第2撮影領域の第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている。このように構成すれば、実際に撮影された第1撮影領域における第1X線画像の撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向の中心を決定することができるので、第2撮影領域の第2方向の位置をより正確に調整することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、第1撮影領域における第1X線画像から撮影目標の第2方向の中心を認識するとともに、認識した撮影目標の第2方向の中心に基づいて、第2撮影領域の第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている。このように構成すれば、第2撮影領域の第2方向の位置を第1撮影領域における撮影目標の第2方向の中心に対応させることによって、第2撮影領域の第2方向の位置を容易に調整することができる。
この場合、好ましくは、第1撮影領域における第1X線画像から認識した撮影目標の第2方向の中心が第2撮影領域の第2方向の中心となるように、第2撮影領域の第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている。このように構成すれば、求めた第1撮影領域における撮影目標の第2方向の中心をそのまま第2撮影領域の第2方向の中心とすることができるので、容易に、第2撮影領域の第2方向の中心を決定することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、第1撮影領域における第1X線画像の第1方向側の端部において認識した撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている。このように構成すれば、第1X線画像の第1方向側の端部は第1X線画像の中で第2撮影領域に近い位置に位置するので、第1撮影領域において実際に撮影された第1X線画像のうち、第2撮影領域に近い位置の撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向の位置を撮影目標のずれに合わせて調整することができる。これにより、撮影目標を確実に撮影することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、第1撮影領域における第1X線画像から認識した撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向の幅の大きさを決定する制御が行われるように構成されている。このように構成すれば、第1撮影領域において実際に撮影された第1X線画像から認識した撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向の幅の大きさを決定することができるので、必要最低限の第2撮影領域の第2方向の幅を容易に決定することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、画像処理部によりX線画像が作成される毎に、第1撮影領域における第1X線画像から撮影対象の撮影目標を認識するとともに、認識した撮影目標に基づいて、第2撮影領域の第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている。このように構成すれば、X線画像が作成される毎に、第2撮影領域の第2方向の位置が撮影目標のずれに合わせて調整されるので、第2撮影領域の第2方向の位置を、撮影目標のずれに合わせてより確実に調整することができる。
上記一の局面によるX線撮影装置において、好ましくは、患者の湾曲した脊椎に沿って順次撮影が行われる際に、第1撮影領域における第1X線画像から患者の湾曲した脊椎を認識するとともに、認識した湾曲した脊椎に基づいて、第2撮影領域の第2方向の位置を決定する制御が順次行われることによって、画像処理部により湾曲した脊椎に沿った合成画像が作成されるように構成されている。このように構成すれば、患者の被ばくする範囲が広くなるのを抑制しつつ、湾曲した脊椎が確実に撮影された合成画像を得ることができる。
本発明によれば、上記のように、撮影対象の被ばくする範囲が広くなるのを抑制しつつ、撮影目標が確実に撮影された合成画像を得ることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態によるX線撮影装置100の構成について説明する。
本実施形態によるX線撮影装置100は、図1および図2に示すように、上下方向(Z方向)に移動可能なX線保持器1と、X線保持器1とX方向に対向する位置に配置され、上下方向に延びる立位撮影台2とを備えている。このX線撮影装置100では、患者101は、立位の状態で、X線保持器1と立位撮影台2との間に配置される。なお、本実施形態では、患者101の身長方向は、上下方向(Z方向)に対応する。なお、X線保持器1は、本発明の「照射部」の一例である。また、患者101は、本発明の「撮影対象」の一例である。
X線保持器1は、図1に示すように、焦点10aからX線を発生させる円筒状のX線管10と、X線管10から発生したX線の照射範囲を調整する立方体形状の可動絞り器11とを含んでいる。このX線管10および可動絞り器11は、上下方向(Z方向)の高さ位置(撮影開始位置)Aから、高さ位置(撮影開始位置)Bまで一体的に移動可能なように構成されている。
可動絞り器11は、図3および図4に示すように、立位撮影台2側(X1側)に配置され、X線を遮ることが可能な羽根部111を有している。この羽根部111は、図3に示すように、上下左右にそれぞれ配置された4つの羽根111aを有している。また、上方(Z1側)および下方(Z2側)にそれぞれ配置された一対の羽根111aは、上下方向に移動可能に構成されているとともに、X1側から見て左方(Y1側)および右方(Y2側)にそれぞれ配置された一対の羽根111aは、上下方向(Z方向)と直交する左右方向(幅方向、Y方向)に移動可能に構成されている。この結果、4つの羽根111aにより形成された開口部111b(図3の斜線部)の上下方向の長さL0と、左右方向の幅W0とは調整(変更)可能なように構成されている。また、開口部111bの中心位置O0は、上下方向および左右方向に移動可能なように構成されている。この結果、可動絞り器11は、開口部111bから照射されるX線の照射範囲および照射位置を調整することが可能なように構成されている。
また、立位撮影台2は、図1に示すように、上下方向に延びるレール部20と、上下方向(Z方向)の高さ位置Aから高さ位置Bまで移動可能なようにレール部20に取り付けられたFPD21とを含んでいる。このFPD21は、X線保持器1と対向するX2側に配置された検出面21aを有しており、検出面21aに照射されたX線を検出してX線検出信号として出力するように構成されている。
また、X線撮影装置100は、図2に示すように、CPUなどで構成され、X線撮影装置100の全体を制御するメイン制御部3と、X線管10を含むX線保持器1を制御するX線管制御部30、可動絞り器11を制御する可動絞り制御部31、および、FPD21を制御するFPD制御部32と、高電圧発生部33とをさらに備えている。
X線管制御部30は、メイン制御部3からの指示に基づいて、X線を発生させるための管電圧および管電流を高電圧発生部33で発生させて、X線管10に供給するように構成されている。さらに、X線管制御部30は、メイン制御部3からの指示に基づいて、X線保持器1の上下方向(Z方向、図1参照)の移動を制御するように構成されている。可動絞り制御部31は、メイン制御部3からの指示に基づいて、図3に示す可動絞り器11の4つの羽根111aをそれぞれ移動させて開口部111bの大きさを調整するように構成されている。FPD制御部32は、メイン制御部3からの指示に基づいて、FPD21の上下方向の移動を制御するように構成されている。
また、X線撮影装置100は、FPD21から出力されたX線検出信号をデジタル信号化するA/D変換器4と、画像処理部5とをさらに備えている。画像処理部5は、デジタル信号化されたX線検出信号に対してゲイン補正などを行うことによってX線画像p(図5参照)を作成する補正部50と、作成された複数のX線画像pを合成して、Z方向に長い合成画像P(図5参照)を作成する画像合成部51とを含んでいる。
また、X線撮影装置100は、画像処理部5において作成されたX線画像pや合成画像Pを表示するモニタ部6と、RAMやROMなどで構成され、撮影されたX線画像pなどを記憶する記憶部7と、図示しない操作者(オペレータ)により撮影条件が入力される入力部8とをさらに備えている。
また、このX線撮影装置100では、図5に示すように、Z2方向に沿ってスロット撮影が行われることによって、合成画像Pが作成されるように構成されている。具体的には、Z2方向に沿って設定された複数の短冊状の撮影領域9の各々に対して、X線が順次照射されることによって、各々の撮影領域9においてX線画像pが撮影される。そして、撮影された複数のX線画像pがZ2方向に沿って合成されることにより、合成画像P(図5の太線で囲まれた領域)が作成されるように構成されている。また、図5に示す合成画像Pでは、X方向から見て、脊椎102が幅方向(Y方向)に湾曲している脊椎側弯症の患者101を撮影している。なお、脊椎102は、本発明の「撮影目標」の一例である。また、Z2方向およびY方向は、それぞれ、本発明の「第1方向」および「第2方向」の一例である。
次に、図1〜図3および図5〜図8を参照して、X線撮影装置100のX線撮影時の制御処理について説明する。
まず、図6に示すように、ステップS1において、メイン制御部3(図2参照)により、入力部8(図2参照)を介して、図示しない操作者により撮影条件が入力されたか否かが判断されるとともに、撮影条件が入力されたと判断されるまでこの判断が繰り返される。
なお、撮影条件としては、図5に示す撮影開始位置Aおよび撮影終了位置Bと、図7に示す撮影領域9の上下方向(Z方向)の長さLおよび最初の撮影領域9aにおける幅方向(Y方向)の幅W1とが設定される。ここで、図7に示すように、撮影開始位置Aは、最初に行われるX線撮影の撮影領域9aの中心(Oa)に対応しており、脊椎102の上端近傍の位置に設定される。また、図5に示すように、撮影終了位置Bは、最後に行われるX線撮影の撮影領域9の中心Oにおける上下方向の位置に対応しており、脊椎102の下端近傍の位置に設定される。
また、図7に示すように、撮影領域9の上下方向の長さLは、複数の撮影領域9の各々において共通である。なお、X線の照射角度を小さくして上下方向に拡大率の小さなX線画像pを得るために、撮影領域9の上下方向の長さLは小さい方が好ましい。また、最初の撮影領域9aにおける幅方向の幅W1は、脊椎102が幅方向において確実に撮影されるように、操作者により余裕を持たせて設定される。
そして、ステップS1において、撮影条件が入力されたと判断された場合には、ステップS2において、メイン制御部3により、入力された撮影条件に基づいて、X線保持器1およびFPD21(図2参照)が調整される。具体的には、メイン制御部3により、可動絞り制御部31(図2参照)を介して、可動絞り器11の羽根部111(図3参照)が調整される。この際、X線保持器1から照射されるX線の照射範囲(開口部111b、図3参照)の上下方向の長さL0および幅方向の幅W0が、それぞれ、最初の撮影領域9aの長さLおよび幅W1に対応するように、可動絞り器11の羽根部111が調整される。また、メイン制御部3により、X線管制御部30(図2参照)を介して、X線の照射範囲の中心O0が、撮影開始位置A(最初の撮影領域9aの中心Oa、図6参照)に対応するように、X線保持器1が移動されるとともに、FPD制御部32(図2参照)を介して、X線保持器1に対向する位置(X線が照射される位置)にFPD21が移動される。
そして、ステップS3において、メイン制御部3により、可動絞り制御部31を介して、X線を発生させるための管電圧および管電流を高電圧発生部33(図2参照)において発生させて、X線管10(図1参照)に供給される。これにより、X線管10からX線が出射されて、可動絞り器11の開口部111bから患者101(図1参照)に照射される。この際、患者101の撮影領域9の部分にX線が照射される。そして、ステップS4において、メイン制御部3により、患者101を通過したX線がFPD21の検出面21a(図1参照)において検出されたか否かが判断されるとともに、X線が検出されたと判断されるまでのこの判断が繰り返される。具体的には、検出面21aに照射されたX線に基づくX線検出信号がFPD21から出力されたか否かが判断される。
ここで、脊椎102などの骨組織では、その他の体組織と比べて、X線が多く吸収される。これにより、脊椎102などの骨組織に対応する検出面21aの位置では、その他の体組織に対応する検出面21aの位置と比べて、X線が余り検出されない。この結果、X線量の違いに基づくコントラストが検出面21aにおいて検出される。
そして、ステップS4においてX線が検出されたと判断された場合には、ステップS5において、メイン制御部3の指示に従い、画像処理部5の補正部50により、X線検出信号に基づいて、撮影領域9のX線画像pが作成される。そして、撮影されたX線画像pは、記憶部7に記憶される。その後、ステップS6において、メイン制御部3により、撮影終了位置BにX線保持器1およびFPD21が位置しているか否かが判断される。
ここで、本実施形態では、ステップS6において撮影終了位置Bに位置していないと判断された場合には、メイン制御部3により、図8に示すように、撮影領域9n−1(n≧1)において撮影されたX線画像pn−1から、患者101の湾曲した脊椎102が認識される。そして、メイン制御部3により、認識された湾曲した脊椎102に基づいて、次の撮影領域9nの中心Onが決定されて、次の撮影領域9nの上下方向(Z方向)の位置および幅方向(Y方向)の位置が決定される制御が行われる。なお、撮影領域9n−1および撮影領域9nは、それぞれ、本発明の「第1撮影領域」および「第2撮影領域」の一例である。また、X線画像pn−1は、本発明の「第1X線画像」の一例である。
具体的には、まず、ステップS7において、メイン制御部3により、撮影領域9n−1におけるX線画像pn−1から、X線画像pn−1のZ2側の下端における脊椎102の錐体102a(図8の太線部分)と、錐体102a以外の突起部102b(図8の細線部分)とが認識される。なお、X線画像pn−1のZ2側の下端は、次の撮影領域9nの上部と重複する重複部分Rに位置している。そして、ステップS8において、メイン制御部3により、X線画像pn−1の下端において認識した錐体102a(図8の一点鎖線で、かつ、太線の部分)の幅方向(Y方向)の両端部102cが認識される。そして、両端部102cから幅方向に等間隔(W3)の位置が、脊椎102の幅方向の中心102n−1として認識される。つまり、脊椎102の幅方向の中心102n−1を求める際には、錐体102a以外の突起部102bは考慮されない。
その後、ステップS9において、メイン制御部3により、撮影領域9nの幅Wが求められる。なお、本実施形態では、図7に示すように、撮影領域9n−1の幅Wが操作者により設定された幅W1である場合(撮影領域9n−1が最初の撮影領域9aである場合)には、メイン制御部3により、撮影領域9nの幅Wとして、W1よりも小さなW2が求められる。この際、幅W2は、メイン制御部3により、最初のX線画像paから認識した脊椎102の錐体102aの幅方向の長さに基づいて、脊椎102が撮影される必要最低限の幅に適切に決定される。
一方、撮影領域9n−1の幅Wがメイン制御部3により以前に求められた幅W2である場合(撮影領域9n−1が最初の撮影領域9a以外の撮影領域9である場合)には、撮影領域9nの幅WはW2のままで新たな幅Wは求められない。つまり、最初のX線画像paに基づいて求められた幅W2は、それ以降の撮影領域9において変化しないように構成されている。これにより、X線画像pが撮影される毎に幅Wを求める必要がないので、メイン制御部3の制御処理の負担を軽減することが可能である。
そして、ステップS10において、メイン制御部3により、X線画像pn−1から認識した脊椎102の幅方向(Y方向)の中心102n−1が、次の撮影領域9nの幅方向の中心として認識される。また、撮影領域9n−1の中心On−1から下方(Z2側)に(L−H)だけ移動した位置が、次の撮影領域9nの上下方向の中心として認識される。これにより、次の撮影領域9nの中心Onが認識される。なお、Hは、撮影領域9同士が重複する重複部分Rの上下方向の長さである。
その後、X線保持器1から照射される開口部111bの中心位置O0が、撮影領域9nの中心Onに対応するように、X線保持器1およびFPD21が調整される。具体的には、メイン制御部3により、可動絞り制御部31を介して、X線の照射範囲(開口部111b)の上下方向の長さL0および幅方向の幅W0が、それぞれ、撮影領域9nの長さLおよび幅W2に対応するように、可動絞り器11の羽根部111が調整される。また、メイン制御部3により、X線管制御部30を介して、X線の照射範囲の中心O0が、撮影領域9nの中心Onに対応するように、X線保持器1が移動されるとともに、FPD制御部32を介して、X線保持器1に対向する位置にFPD21が移動される。この結果、次の撮影領域9nの上下方向の中心および幅方向の中心から、それぞれ、次の撮影領域9nの上下方向(Z方向)の位置および幅方向(Y方向)の位置が決定される。
そして、ステップS3に戻り、次の撮影領域9nにおいてX線画像pnが撮影されるとともに、撮影されたX線画像pnから認識された脊椎102に基づいて、その次の撮影領域9n+1の位置が決定される。つまり、X線画像pn−1が撮影される(画像処理部5において作成される)毎に、X線画像pn−1から認識した脊椎102に基づいて次の撮影領域9nの中心Onが決定されて、次の撮影領域9nの上下方向(Z方向)の位置および幅方向(Y方向)の位置が決定される制御が順次行われる。この際、患者101の湾曲した脊椎102に沿って順次撮影が行われる。
一方、ステップS6において、撮影終了位置BにX線保持器1およびFPD21が位置していると判断された場合には、ステップS11において、メイン制御部3の指示に従い、画像処理部5の画像合成部51により、記憶部7に記憶された複数のX線画像pがZ2方向に沿って合成される。この際、重複部分Rが互いに重なるように隣接するX線画像pが合成される。これにより、患者101の湾曲した脊椎102に沿った、Z方向に長い長尺の合成画像P(図5参照)が作成される。そして、X線撮影時の制御処理が終了される。
なお、図5に示すように、上記実施形態のX線撮影時の制御処理によって作成された合成画像Pは、湾曲した脊椎102の全体を一様の幅W4で下方(Z2側)に向かって撮影する従来の場合の合成画像Q(細い実線)と比べて、患者101の被ばくする範囲が小さくなる。
本実施形態では、上記のように、メイン制御部3により、撮影領域9n−1(n≧1)において撮影されたX線画像pn−1から、患者101の湾曲した脊椎102が認識されるとともに、認識された脊椎102に基づいて、次の撮影領域9nの中心Onが決定されて、次の撮影領域9nの幅方向(Y方向)の位置が決定される制御が行われるように構成する。これにより、患者101の脊椎102がZ2方向に対して幅方向にずれている(湾曲している)場合であっても、実際に撮影されたX線画像pn−1から認識された脊椎102に基づいて、撮影領域9nの幅方向の位置を、脊椎102のずれ(湾曲)に合わせて調整することができるので、撮影領域9nを幅方向に長くすることなく、脊椎102を確実に撮影することができる。この結果、脊椎102周辺以外の脊椎102から離れた部分にX線が照射されるのを抑制することができるので、患者101の被ばくする範囲が広くなるのを抑制しつつ、脊椎102が確実に撮影された合成画像Pを得ることができる。
また、本実施形態では、X線画像pn−1が撮影される(画像処理部5において作成される)毎に、撮影領域9n−1におけるX線画像pn−1から認識した脊椎102に基づいて、撮影領域9nの中心Onが決定されて、次の撮影領域9nの幅方向(Y方向)の位置が決定される制御が順次行われるように構成する。これにより、画像処理部5によりX線画像pn−1が作成される毎に、撮影領域9nの中心Onの幅方向の位置が脊椎102のずれ(湾曲)に合わせて順次繰り返し調整されるので、撮影領域9nの中心Onの幅方向の位置を、脊椎102のずれに合わせて確実に調整することができる。これにより、撮影領域9nを幅方向に長くすることなく、脊椎102を確実に撮影することができる。
また、本実施形態では、撮影領域9n−1におけるX線画像pn−1から認識した脊椎102の幅方向の中心102n−1が、次の撮影領域9nの幅方向の中心として認識されるとともに、次の撮影領域9nの幅方向の中心から、次の撮影領域9nの幅方向(Y方向)の位置が決定されるように構成する。これにより、実際に撮影された撮影領域9n−1におけるX線画像pn−1の脊椎102に基づいて、撮影領域9nの幅方向の中心を決定することができるので、撮影領域9nの幅方向の位置をより正確に調整することができる。また、撮影領域9nの幅方向の位置を撮影領域9n−1における脊椎102の幅方向の中心102n−1に対応させることによって、撮影領域9nの幅方向の位置を容易に調整することができる。さらに、求めた撮影領域9n−1における脊椎102の幅方向の中心102n−1をそのまま撮影領域9nの幅方向の中心とすることができるので、容易に、撮影領域9nの幅方向の中心を決定することができる。
また、本実施形態では、X線画像pn−1のZ2側の下端において認識した錐体102a(図8の一点鎖線で、かつ、太線の部分)の幅方向(Y方向)の両端部102cが認識され、両端部102cから幅方向に等間隔(W3)の位置が、脊椎102の幅方向の中心102n−1として認識されるとともに、X線画像pn−1から認識した脊椎102の幅方向の中心102n−1が、次の撮影領域9nの幅方向の中心として認識されて、次の撮影領域9nの幅方向の中心から、次の撮影領域9nの幅方向の位置が決定されるように構成する。これにより、X線画像pn−1のZ2方向側の下端は、X線画像pn−1の中で撮影領域9nに近い位置に位置するので、撮影領域9n−1において実際に撮影されたX線画像pn−1のうち、撮影領域9nに近い位置の脊椎102に基づいて、撮影領域9nの幅方向の位置を脊椎102のずれに合わせて調整することができる。これにより、脊椎102を確実に撮影することができる。
また、本実施形態では、撮影領域9nの幅W2を、最初の撮影領域9aにおけるX線画像paから認識した脊椎102の錐体102aの幅方向の大きさに基づいて、脊椎102が撮影される必要最低限の幅に適切に決定されるように構成する。これにより、最初の撮影領域9aにおいて実際に撮影されたX線画像paから認識した脊椎102に基づいて、撮影領域9の幅W2の大きさを決定することができるので、必要最低限の撮影領域9の幅W2を容易に決定することができる。
また、本実施形態では、X線画像pn−1から患者101の湾曲した脊椎102が認識されるとともに、認識された湾曲した脊椎102に基づいて、次の撮影領域9nの中心Onが決定されて、次の撮影領域9nの幅方向(Y方向)の位置が決定される制御が行われるように構成する。さらに、患者101の湾曲した脊椎102に沿って順次撮影が行われることにより、患者101の湾曲した脊椎102に沿った合成画像Pが作成されるように構成する。これにより、患者101の被ばくする範囲が広くなるのを抑制しつつ、湾曲した脊椎102が確実に撮影された合成画像Pを得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、撮影領域9n−1の幅Wがメイン制御部3により以前に求められた幅W2である場合(撮影領域9n−1が最初の撮影領域9a以外の撮影領域9である場合)には、撮影領域9nの幅WはW2のままで新たな幅Wは求められない例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、最初の撮影領域9a以外の撮影領域9であっても、撮影領域9の幅Wを新たに求めてもよい。たとえば、図9に示す本実施形態の第1変形例のように、X線画像pnの湾曲した脊椎102に基づいて決定された撮影領域209n+1の中心On+1と、撮影領域9nの中心Onとの幅方向の距離W5が、撮影領域9nの中心Onと撮影領域9n−1の中心On−1との幅方向の距離W6よりも所定の閾値を超えて大きい場合には、脊椎102の幅方向のずれ(湾曲)が大きいと判断して、撮影領域209n+1の幅Wを、W2よりも長いW7になるように構成してもよい。これにより、脊椎102の一部しか撮影されないのをさらに効果的に抑制することが可能である。
また、上記実施形態では、撮影領域9n−1におけるX線画像pn−1から認識した脊椎102の幅方向の中心102n−1を、次の撮影領域9nの幅方向の中心として認識して、次の撮影領域9nの幅方向の位置を決定する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、X線画像から認識した脊椎に基づいて、次の撮影領域の幅方向の位置を決定するように構成されていればよく、必ずしも脊椎102の幅方向の中心102n−1を求めなくともよい。たとえば、図10に示す本実施形態の第2変形例のように、X線画像pn-1の錐体102aが形成された領域と、X線画像pn-1の錐体102aの両端部102cから一定距離W7だけ両側(Y1側およびY2側)に広がる領域とを合わせて、次の撮影領域309nの幅方向の長さとしてもよい。
また、上記実施形態では、撮影領域9の上下方向(Z方向)の長さLが、複数の撮影領域9の各々において共通である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、撮影領域の上下方向の長さを複数の撮影領域の各々において異ならせてもよい。この際、脊椎が幅方向に大きく湾曲している場合に、撮影領域の上下方向の長さを小さくすることによって、より確実に脊椎を撮影することが可能である。
また、上記実施形態では、X線画像pn−1が撮影される(画像処理部5において作成される)毎に、X線画像pn−1から認識した脊椎102に基づいて、撮影領域9nの中心Onが決定されて、次の撮影領域9nの幅方向(Y方向)の位置が決定される制御が順次行われる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、X線画像が撮影される毎に、次の撮影領域の幅方向の位置が決定される制御を行わなくてもよい。たとえば、2回に1回、撮影領域の幅方向の位置が決定される制御が行われるように構成してもよい。これにより、メイン制御部の制御処理の負担を軽減することが可能である。
また、上記実施形態では、X線画像pn−1のZ2側の下端において脊椎102の幅方向の中心102n−1を認識する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、脊椎の幅方向の中心は、X線画像の下端において認識されなくてもよい。たとえば、X線画像から認識される脊椎の全体から、脊椎の幅方向の中心を認識してもよいし、X線画像の上下方向の中心に位置する脊椎から、脊椎の幅方向の中心を認識してもよい。
また、上記実施形態では、本発明のX線撮影装置100を用いて、脊椎側弯症の患者101の脊椎102をX線撮影した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、本発明のX線撮影装置100を用いて、健常者や脊椎側弯症以外の病気の患者をX線撮影してもよいし、人間以外の動物や、生物以外の構造体などをX線撮影してもよい。
また、上記実施形態では、説明の便宜上、制御処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
1 X線保持器(照射部)
5 画像処理部
9、209、309 撮影領域
9n−1 撮影領域(第1撮影領域)
9n 撮影領域(第2撮影領域)
100 X線撮影装置
101 患者(撮影対象)
102 脊椎(撮影目標)
p X線画像
pn−1 X線画像(第1X線画像)
P 合成画像
5 画像処理部
9、209、309 撮影領域
9n−1 撮影領域(第1撮影領域)
9n 撮影領域(第2撮影領域)
100 X線撮影装置
101 患者(撮影対象)
102 脊椎(撮影目標)
p X線画像
pn−1 X線画像(第1X線画像)
P 合成画像
Claims (9)
- 撮影対象において、第1方向に沿って設定された複数の撮影領域の各々に対して、X線を照射可能に構成された照射部と、
前記複数の撮影領域の各々に対して順次X線を照射させることによって撮影された複数のX線画像を前記第1方向に沿って合成して合成画像を作成する画像処理部とを備え、
前記複数の撮影領域のうちの第1撮影領域において撮影された第1X線画像から前記撮影対象の撮影目標を認識するとともに、認識した前記撮影目標に基づいて、第2撮影領域の前記第1方向と直交する第2方向における位置を決定する制御が行われるように構成されている、X線撮影装置。 - 前記第1撮影領域における前記第1X線画像から認識した前記撮影目標に基づいて、前記第2撮影領域の前記第2方向の位置を決定する制御が、順次繰り返し行われるように構成されている、請求項1に記載のX線撮影装置。
- 前記第1撮影領域における前記第1X線画像から認識した前記撮影目標に基づいて、前記第2撮影領域の前記第2方向の中心を決定するとともに、前記第2撮影領域の前記第2方向の中心を基準として、前記第2撮影領域の前記第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている、請求項1または2に記載のX線撮影装置。
- 前記第1撮影領域における前記第1X線画像から前記撮影目標の前記第2方向の中心を認識するとともに、認識した前記撮影目標の前記第2方向の中心に基づいて、前記第2撮影領域の前記第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
- 前記第1撮影領域における前記第1X線画像から認識した前記撮影目標の前記第2方向の中心が前記第2撮影領域の前記第2方向の中心となるように、前記第2撮影領域の前記第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている、請求項4に記載のX線撮影装置。
- 前記第1撮影領域における前記第1X線画像の前記第1方向側の端部において認識した前記撮影目標に基づいて、前記第2撮影領域の前記第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
- 前記第1撮影領域における前記第1X線画像から認識した前記撮影目標に基づいて、前記第2撮影領域の前記第2方向の幅の大きさを決定する制御が行われるように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
- 前記画像処理部により前記X線画像が作成される毎に、前記第1撮影領域における前記第1X線画像から前記撮影対象の撮影目標を認識するとともに、認識した前記撮影目標に基づいて、前記第2撮影領域の前記第2方向の位置を決定する制御が行われるように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
- 患者の湾曲した脊椎に沿って順次撮影が行われる際に、前記第1撮影領域における前記第1X線画像から前記患者の湾曲した脊椎を認識するとともに、認識した前記湾曲した脊椎に基づいて、前記第2撮影領域の前記第2方向の位置を決定する制御が順次行われることによって、前記画像処理部により前記湾曲した脊椎に沿った前記合成画像が作成されるように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013187971A JP2015054008A (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | X線撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013187971A JP2015054008A (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | X線撮影装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015054008A true JP2015054008A (ja) | 2015-03-23 |
Family
ID=52818838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013187971A Pending JP2015054008A (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | X線撮影装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2015054008A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016189986A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | キヤノン株式会社 | 放射線撮像システム及び放射線撮影システム |
| CN116616743A (zh) * | 2021-05-28 | 2023-08-22 | 上海联影医疗科技股份有限公司 | 脊柱扫描参数获取方法、装置、设备和存储介质 |
-
2013
- 2013-09-11 JP JP2013187971A patent/JP2015054008A/ja active Pending
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