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JP2015052380A - 嵌合部材 - Google Patents

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JP2015052380A
JP2015052380A JP2013186462A JP2013186462A JP2015052380A JP 2015052380 A JP2015052380 A JP 2015052380A JP 2013186462 A JP2013186462 A JP 2013186462A JP 2013186462 A JP2013186462 A JP 2013186462A JP 2015052380 A JP2015052380 A JP 2015052380A
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adhesive
fitting
boss
holding groove
auxiliary bearing
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JP2013186462A
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Inventor
航介 池田
Kosuke Ikeda
航介 池田
典久 洞口
Norihisa Horaguchi
典久 洞口
昌典 濱崎
Masafumi Hamasaki
昌典 濱崎
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Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Automotive Thermal Systems Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/42Pumps with cylinders or pistons

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  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Abstract

【課題】異種金属から構成される、嵌合部材および被嵌合部材が高温環境下に晒されても、被嵌合部材の嵌合部材に対する保持力の低下を抑制する嵌合部材を提供する。【解決手段】嵌合部材は、圧入により互いに嵌合され、内側に配置される副軸受と、副軸受の外側に配置されるボス38と、を有する嵌合部材であって、副軸受とボス38の間に設けられる保持溝42と、保持溝42の中に設けられる樹脂製の接着剤と、を備え、圧入に加えて、接着剤により副軸受とボス38が相互に接着されることで固定されることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、線熱膨張係数が異なる一対の部材からなる嵌合部材に関する。
空気調和装置や冷凍装置などの冷凍サイクルに用いられるスクロール型圧縮機は、固定スクロールと旋回スクロールとを備える。固定スクロール、旋回スクロールは、それぞれ円板状の端板の一面側に、渦巻状のラップ壁が一体的に形成されたものである。このような固定スクロールと旋回スクロールを、ラップ壁を噛み合わせた状態で対向させ、固定スクロールに対して旋回スクロールを電動機等により公転旋回運動させる。そして、双方のラップ壁の間に形成される圧縮室を外周側から内周側に移動させつつその容積を減少させることで、圧縮室内の冷媒ガスの圧縮を行う。
一般的に、旋回スクロールと一体的に形成されるボスに、軸受およびブッシュを介して、電動機の駆動軸が連結され、駆動軸が回転することで旋回スクロールが回転する(例えば、特許文献1)。通常、軸受はボスの内部に圧入される。
旋回スクロールは、軽量であることが求められるため、一般的にはアルミニウム合金から構成される。一方、ボスに固定される軸受は、機械的な強度及び耐摩耗性の観点から、一般的には高炭素鋼が使用される。
特開2013−24219号公報
スクロール型圧縮機を長時間に亘って継続して運転していると、圧縮機内が高温環境下に晒される。冷媒の圧縮に伴う発熱、電動機を運転することによる発熱、部材同士の摩擦による発熱などが要因である。
ボスを構成するアルミニウム合金及び軸受を構成する高炭素鋼の線膨張係数は、それぞれ24×10−6/℃程度、10.6〜11.2×10−6/℃程度である。そのため、スクロール型圧縮機を継続して運転していると、線膨張係数の相違から、ボスの熱膨張が軸受のそれよりも大きくなる。したがって、常温下では軸受はボスに隙間なく保持されているものの、継続して運転していると、両者の間には隙間が生じてしまい、ボスが軸受を保持する力が低下する。そうすると、軸受が所定の位置からずれてしまい、軸受としての機能が発揮されるなくなるおそれがある。
そこで本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、線膨張係数の異なる材料から構成される、相互に固定される部材が高温環境下に晒されても、両者の部材間の保持力の低下を抑制する嵌合部材を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の嵌合部材は、圧入により互いに嵌合され、内側に配置される第1部材と、第1部材の外側に配置される第2部材と、を有する嵌合部材であって、第1部材と第2部材の間に設けられる保持溝と、保持溝の中に設けられる樹脂製の接着剤と、を備え、圧入に加えて、接着剤により第1部材と第2部材が相互に接着されることで固定されることを特徴とする。
保持溝に充填された接着剤が熱膨張し、第2部材の嵌合穴の内壁と第1部材との間に形成される隙間を埋めることができる。そのため、第2部材の嵌合穴が第1部材を保持する力を維持することができ、第1部材と第2部材の相対的な位置ずれを防ぐことができる。さらに、接着剤の接着力により、第1部材と第2部材の相対的な位置ずれを防ぐことができる。
なお、第1部材および第2部材は、互いに嵌合されていない他の部分を形成していても構わない。
本発明において、保持溝を、第2部材の内周面に形成することが好ましい。
第1部材が薄く外周面に溝形成ができない場合に、第2部材に保持溝を形成することができる。
本発明の嵌合部材において、単数又は複数の保持溝が、第1部材における周方向に沿って形成されることが好ましい。
周方向に保持溝を形成することで、接着剤が軸方向に対して、第1部材と第2部材の相対的な位置ずれを防ぐことができる。
本発明の嵌合部材において、単数又は複数の保持溝が、第1部材における軸方向に沿って形成されることが好ましい。
軸方向に保持溝を形成することで、接着剤が周方向に対して、第1部材と第2部材の相対的な位置ずれを防ぐことができる。
本発明の嵌合部材において、単数又は複数の保持溝が、螺旋状に形成されることが好ましい。
螺旋状に保持溝を形成することで、接着剤が軸方向および周方向の両方向に対して、第1部材と第2部材の相対的な位置ずれを防ぐことができる。
本発明によれば、線熱膨張係数が異なる一対の部材からなる嵌合部材が、高温環境下に晒されても、互いの部材の相対的な位置ずれを防ぐことができる。
本発明の実施形態におけるスクロール型圧縮機を示す縦断面図である。 図1の旋回スクロールのボス近傍の部分拡大図である。 嵌合穴に形成される接着剤の保持溝を示す図であり、(a)はボスの部分断面図、(b)はボスの内周面の展開図である。 ボスの先端に保持溝が形成されている例(第2実施形態)を示す図であり、(a)はボスの部分断面図、(b)はボスの内周面の展開図である。 格子状に保持溝が形成されている例(第3実施形態)を示す図であり、(a)はボスの部分断面図、(b)はボスの内周面の展開図である。 実施例で行った引抜き試験により得られた引抜き力の結果を示すグラフである。 引抜き試験の評価結果を示す表である。 引抜き試験における引抜き力の測定結果を示すグラフである。
以下、スクロール型の圧縮機1のボス38と、ボス38に固定される副軸受54との間に、本発明を適用した実施形態について説明する。
[第1実施形態]
圧縮機1は、電動モータにより駆動される横置きタイプのものであり、図1に示すように、ハウジング3と、車両用空気調和機に用いられる冷媒を圧縮する固定スクロール5及び旋回スクロール7と、旋回スクロール7を駆動する主軸9と、ドライブブッシュ11と、電動モータ13と、を備えている。
ハウジング3は、内部に固定スクロール5、旋回スクロール7、主軸9及び電動モータ13などを収納する筐体である。
ハウジング3の内部には、主軸9を回転可能に支持するラジアル玉軸受からなる主軸受23が設けられ、また、ハウジング3には、主軸9に中心軸線に沿って延びる吸入流路25が設けられている。主軸受23は、典型的には炭素鋼からなる。後述する副軸受54も同様である。
固定スクロール5及び旋回スクロール7は、閉塞された圧縮室Cを形成して冷媒を圧縮する。固定スクロール5及び旋回スクロール7は、各々、アルミニウム合金を鋳造することにより、一体的に形成されている。
固定スクロール5は、固定端板29と、固定端板29から旋回スクロール7に向かって延びる渦巻状の固定ラップ31と、を備えている。
旋回スクロール7は、旋回端板35と、旋回端板35から固定スクロール5に向かって延びる渦巻状の旋回ラップ37と、を備えている。旋回スクロール7は、主軸9及び自転防止部39により公転可能に支持される。
旋回端板35は、主軸9と対向する面に、主軸9に向かって延びる円筒状のボス38を備えている。
本実施形態の旋回スクロール7は、電動モータ13の回転方向にしたがって、時計回り(右回り)に旋回運動するものとする。
ボス38は、図2及び図3に示すように、副軸受54が圧入により嵌合される嵌合穴40が形成されている。なお、ボス38が本発明における第2部材に対応し、副軸受54が本発明の第1部材に相当する。嵌合穴40は、旋回端板35にも達して、形成されている。嵌合穴40を区画するボス38の内周面41には、樹脂製の接着剤44が充填される保持溝42が形成される。保持溝42は、右ねじ(めねじ)のねじ溝と同様に、つまり螺旋状に形成されている。本実施形態では、図3(b)に示すように、保持溝42は、独立して形成される4本の溝からなる。保持溝42は、旋回スクロール7を鋳造により作製する際に同時に形成してもよいし、旋回スクロール7を作製した後に、切削により形成してもよい。なお、4本という溝の数はあくまで一例であり、また、保持溝42は、ピッチが調整された一本の溝から構成することもできる。
嵌合穴40には、図1に示すように、主軸9の駆動力が伝達されるブッシュ53を回転可能に支持するニードル軸受からなる副軸受54が配置される。副軸受54は、肉厚が約1〜2mmと薄肉である。そのため、本実施形態では嵌合穴40の内周面41に保持溝42を形成している。
本実施形態は、圧入に加えて、保持溝42に保持される接着剤44を用いて副軸受54を保持するところに特徴があるが、この点については、後述する。
主軸9は、電動モータ13から旋回スクロール7に向かって延びる円柱状の部材である。
電動モータ13は、周波数制御された交流電流により回転駆動されるモータであり、旋回スクロール7を公転旋回駆動する駆動源である。
電動モータ13は、主軸9及びドライブブッシュ11を介して旋回スクロール7を公転旋回させるロータ61と、ステータ63を備えている。ステータ63は、ハウジング3の一部を構成するモータケース19に固定される。
次に、上記の構成からなる圧縮機1の動作の概要を説明する。
外部の電源から供給された直流電流は、インバータ65を介してステータ63に供給される。そうすると、ロータ61は、ステータ63により形成された交流磁界との相互作用により回転駆動力を発生する。ロータ61により発生された回転駆動力は、主軸9に伝達される。
主軸9の回転駆動力は、ブッシュ53及びボス38を介して旋回スクロール7に伝達される。旋回スクロール7は自転防止部39により自転運動が規制されながら公転駆動される。
旋回スクロール7が公転駆動されると、旋回スクロール7の公転により、圧縮室Cは固定ラップ31及び旋回ラップ37に沿って外周端から中心側に向かって移動するにつれて容積が小さくなり、取り込んだ冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、固定スクロール5の吐出孔33を介して吐出チャンバ21に吐出され、吐出チャンバ21内からハウジング3の外部に吐出される。
次に、本実施形態の特徴部分である接着剤44の保持溝42について説明する。
本実施形態において、副軸受54は、ボス38(嵌合穴40)に圧入されるのに加えて、保持溝42に充填される接着剤44により保持、固定される。より具体的には、副軸受54の外周面とボス38の内周面41が直接接触する領域は、圧入により生ずる圧力によって、副軸受54とボス38が相互に固定され、保持溝42が存在する領域は接着剤44による接着力によって、副軸受54とボス38が相互に固定される。このように、本実施形態は、圧入による固定領域と接着剤44による固定領域が混在している。
副軸受54は、例えば以下の手順で嵌合穴40に固定することができる。
まず、保持溝42に未硬化状態の接着剤44を充填する。接着剤44は、図3に示すように、保持溝42に倣って、嵌合穴40の内周面41に螺旋状に配置されることとなる。
次に、嵌合穴40の所定位置まで副軸受54を圧入し、位置決めを行う。その後、接着剤44を硬化させ、副軸受54を内周面41に接着し、固定させる。
後述する第2実施形態、第3実施形態も同様である。
なお、圧入は、焼嵌め及び冷やし嵌めを含む。
前述したように、圧縮機1を継続して運転していると、ボス38の周囲は高温環境下に曝されるので、ボス38及び副軸受54には熱膨張が生ずる。ボス38は線膨張係数の大きいアルミニウム合金で構成され、副軸受54は線膨張係数の小さい炭素鋼で構成されているので、副軸受54の外周面とボス38の内周面41の間には、径方向に隙間が形成され得る。ところが、接着剤44を構成する樹脂は、金属材料(アルミニウム合金,炭素鋼)よりも線膨張係数が大きい。したがって、接着剤44が設けられる領域においては、接着剤44は、熱膨張することにより、その表面が保持溝42から突出することで、当該隙間を埋めることができる。この状態で、接着剤44は、ボス38と副軸受54の相互の接着を維持できる。
したがって、本実施形態において、接着剤44が保持溝42から突出する長さ(突出量)が、当該隙間の寸法よりも大きくなることが好ましい。これを実現するために、以下説明するように、保持溝42の深さHを規定することができる。
旋回スクロール7(ボス38)を構成するアルミニウム合金、副軸受54を構成する炭素鋼、及び、接着剤44を構成する樹脂の線膨張係数を、それぞれ以下の通りとする。
ただし、α1<α2<α31<α32の関係が成り立つ。
アルミニウム合金:α1
炭素鋼:α2
接着剤44:α31(ガラス転移点温度(Tg)未満) ,α32(Tg以上)
そこで、下記式(1)が、それぞれ成立するように保持溝42の深さHを決定する。なお、下記式(1)において、左辺が接着剤44の突出量を示し、右辺が当該隙間の寸法を示す。
α32・△T・H≧α31・△T・H ≧ (α1・△T−α2・△T)・D …(1)
△T:使用環境温度(最高)−常温(圧入時の温度)
H:保持溝42の深さ
D:嵌合穴40の内径=副軸受54の外径(圧入時)
次に、本実施形態で用いる接着剤44は、使用環境下において副軸受54を保持するという機能を発揮することができれば、種類を問わない。例えば、2液を混合するエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などから適宜選択される。これらの中では、2液混合エポキシ系樹脂接着剤(例えば、Araldite2011(ハンツマン・ジャパン株式会社 登録商標)が好ましい。また、エポキシ系樹脂接着剤Aralditeの線熱膨張係数は、65×10−6/℃であり、ボス38を構成するアルミニウム合金及び副軸受54を構成する高炭素鋼の線膨張係数より大きい。
[作用・効果]
次に、本実施形態の特徴的部分による作用及び効果について詳細に説明する。
本実施形態によると、圧入による固定領域と接着剤44による固定領域が混在している。したがって、圧入だけで副軸受54を保持するのに比べて、ボス38が副軸受54を保持する力が大きくなる。
特に、本実施形態は、圧入と接着という異なる手段で固定するので、保持力が大きくなることに加え、熱膨張したときにも保持力が低減するのを抑制できる。つまり、ボス38及び副軸受54に熱膨張が生じて、両者の間に隙間ができたとしても、接着剤44が隙間を越えて熱膨張することで、接着剤44による両者間を固定する力を確保できる。また、仮に接着剤44による接着力が解除される事態が生じたとしても、圧入による固定する力は残る。したがって、ボス38が副軸受54を保持する力は維持され、副軸受54が位置ずれするのが抑制される。
次に、圧縮機1では、振動により副軸受54が軸方向および周方向に位置ずれるおそれがある。ところが、本実施形態は、保持溝42が螺旋状に形成されているために、接着剤44が軸方向および周方向の両方向に対して位置ずれを防ぐ効果を発揮する。
図3(b)に示すように、内周面41の軸方向Yの任意の位置、例えば、位置S1において、周方向Xの任意の位置L1〜L4のいずれの位置にも接着剤44が存在している。位置S2〜位置S4についても同様であるから、副軸受54は、周方向の全領域において接着剤44により固定されることになるので、周方向Xへの位置ずれが抑制される。
また、内周面41の周方向Xの任意の位置、例えば、位置L1において、軸方向Yの任意の位置S1〜S4のいずれの位置にも接着剤44が存在している。位置L2〜L4においても同様であるから、副軸受54は、軸方向の全領域において接着剤44により固定されることになるので、軸方向Yへの位置ずれが抑制される。
また、保持溝42(接着剤44)は、前述したように、右ねじと同じ向きに形成される。この向きは、旋回スクロール7の旋回方向(右回り)と同じである。そのため、仮に、接着剤44が保持溝42から剥がれたとしても、接着剤44がネジ山と同様な機構となり、副軸受54及び接着剤44はネジと同一の挙動を生じる。そうすると、旋回スクロール7が旋回したときに、副軸受54は嵌合穴40の奥にねじ込まれるため、嵌合穴40から抜けづらくなる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、内周面41の周方向X及び軸方向Yの全領域に亘って、保持溝42(接着剤44)を設ける例を説明したが、本発明は、内周面41の一部に保持溝42(接着剤44)を設けることができる。
図4に示すように、第2実施形態は、保持溝42をボス38の先端にのみ選択的に形成する。保持溝42は、ボス38の先端に設けられる開口47に向けて拡径する、テーパ面46を備えている。
第2実施形態は、第1実施形態における第1の効果を備えるのに加えて、以下の効果を奏することができる。
第2実施形態の保持溝42は、開口47に向けて拡径するテーパ面46を備えているので、圧入の際に、副軸受54が挿入されるのをテーパ面46が誘導する。そのために、第2実施形態は、副軸受54を嵌合穴40に挿入しやすい。
また、第2実施形態は、保持溝42がテーパ面46を有しているので、副軸受54を圧入した後でも、開口47の近傍には副軸受54とテーパ面46の間には隙間を残すことができる。そうすると、接着剤44の量が不足している場合には、接着剤44を補充することができる。
なお、この隙間が生じていれば、接着剤44を予め充填しなくても、副軸受54を圧入した後に、隙間から接着剤44を充填することもできる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、図5に示すように、内周面41の周方向に沿う複数の保持溝42(図では3本)を等間隔に形成し、かつ、軸方向に沿う複数の保持溝42(図では4本)を等間隔に形成する。内周面41を展開すると、図5(b)に示すように、保持溝42は格子状の実施形態をなしている。なお、保持溝42の数が一例であることは、第1実施形態と同様である。
第3実施形態は、第1実施形態における第1の効果を備えるのに加えて、以下の効果を奏することができる。
つまり、保持溝42を格子状に設けることにより、保持溝42への接着剤44の充填量を増加させることができ、内周面41に対する副軸受54の保持力を向上させることができる。
[実施例(引抜き試験)]
次に、本発明の効果を確認するために、第1実施形態〜第3実施形態に対応する保持溝42(接着剤44)を有する各嵌合穴40に副軸受54を嵌合させた供試体を用いて、副軸受54に引抜く向きに力を加える試験を行った。この引抜き試験は、140℃の温度下で、副軸受54に軸方向の力を加えて行った。なお、比較例および実施例1〜3は以下の通りである。
比較例:圧入した後に、ボス38をかしめる
実施例1:第1実施形態
実施例2:第2実施形態
実施例3:第3実施形態
引抜き試験の結果を、図6及び図7に示す。
図6に示すように、実施例1〜実施例3ともに、比較例を凌駕する保持力を得ることができる。つまり、接着剤44は、かしめと同等以上の保持力を発生させることができる。特に、図6に示される実施例2の結果から判るように、嵌合面の一部にのみ保持溝42(接着剤44)を設けるだけで、かしめと同等の保持力が得られる。なお、保持力については、図8を参照して後述する。
次に、図7の実施例1及び実施例3の評価と実施例2の評価を比較することで、軸方向及び周方向に接着剤44を設けることにより、縦方向及び横方向のずれを抑制できることが確認された。
図6及び図7に示すように、実施例1は、最も保持力が大きく、また、軸方向および周方向へのずれにも強い。さらに、旋回スクロール7の回転に対してもずれにくい。したがって、本発明の課題を解決するには、実施例1のように、保持溝42を螺旋状に形成することが最も好ましい。
図8は、実施例1(実線)および比較例(破線)における、副軸受54の軸方向Yへの引抜き力を測定した結果を示している。なお、図8の比較例は、かしめを行うことなく、圧入のみで副軸受54をボス38に嵌合しているものである。また、図8において、縦軸は副軸受54に加えた引抜き力を示し、横軸は引抜力を加え始めてから副軸受54が当初の位置から移動した距離(以下、ストローク)を示している。
図8に示すように、引抜き力は、実施例1および比較例がともに、引き抜きを開始してから増大し、ピークP1,Pcを示すが、その後は漸減する。このピークP1における引き抜力が、前述した保持力である。
実施例1は、比較例と対比することにより、ピークP1に達するまでは、圧入と接着の両方により保持する力が確保されているが、ピークP1を過ぎると接着剤44が破断するなどして、接着に基づく保持する力が減少するものと解される。なお、ピークP1における引抜き力とピークPcにおける引抜き力の差分が、接着剤44に基づく保持力である。
実施例1において、ピークP1を過ぎると接着剤44に基づく保持力は低下するものの、引抜き力は圧入に基づく保持力(ピークPcにおける引抜き力)の近傍で推移するので、圧入に基づく副軸受54を保持する力を依然として享受できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した構成以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることができる。
例えば、本発明は、接着剤44を充填する保持溝42を、副軸受54の外周面に設けることもできるし、ボス38の内周面41と副軸受54の外周面の両者に設けることもできる。つまり、本発明は、互いに嵌合される一対の部材の間に接着剤の保持溝が設けられていればよい。
また、接着剤を保持できる限り、保持溝の形態は問わない。
例えば、第3実施形態において、周方向又は軸方向のいずれか一方の保持溝42だけを設けてもよい。また、保持溝42は斜め格子網目状に形成してもよい。
さらに、本実施形態で説明した個々の保持溝は帯状をなす窪みから構成されているが、例えば、平面視した形状が円形の窪みを分散して形成することもできる。この形態の保持溝は、保持溝を形成したい面にブラスト処理を施すことにより形成することができる。つまり、ブラスト処理により形成された個々の凹部が保持溝を形成する。ブラスト処理を施すのは、保持溝を形成したい面の全域であってもよいし、部分的であってもよい。
また、本発明の嵌合構造が適用される用途は、圧縮機に限るものでなく、互いに嵌合される一対の部材が線膨張係数のことなる材料から構成され、かつ、温度上昇により一対の部材の間に隙間が生じうる用途に広く適用することができる。嵌合の対象となる一対の部材も、横断面が円又は環状のものに限らず、矩形を含む多角形、楕円形(円を除く)などの他の横断面形状を有する部材にも適用することができる。
1 圧縮機
3 ハウジング
5 固定スクロール
7 旋回スクロール
9 主軸
11 ドライブブッシュ
13 電動モータ
19 モータケース
21 吐出チャンバ
23 主軸受
25 吸入流路
29 固定端板
31 固定ラップ
33 吐出孔
35 旋回端板
37 旋回ラップ
38 ボス
39 自転防止部
40 嵌合穴
41 内周面
42 保持溝
44 接着剤
46 テーパ面
47 開口
53 ブッシュ
54 副軸受
61 ロータ
63 ステータ
65 インバータ

Claims (5)

  1. 圧入により互いに嵌合され、内側に配置される第1部材と、前記第1部材の外側に配置される第2部材と、を有する嵌合部材であって、
    前記第1部材と前記第2部材の間に設けられる保持溝と、
    前記保持溝の中に設けられる樹脂製の接着剤と、を備え、
    前記圧入に加えて、前記接着剤により前記第1部材と前記第2部材が相互に接着されることで固定される、
    ことを特徴とする嵌合部材。
  2. 前記保持溝は、前記第2部材の内周面に形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の嵌合部材。
  3. 単数又は複数の前記保持溝が、
    前記第1部材における周方向に沿って形成される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の嵌合部材。
  4. 単数又は複数の前記保持溝が、
    前記第1部材における軸方向に沿って形成される、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の嵌合部材。
  5. 単数又は複数の前記保持溝が、
    螺旋状に形成される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の嵌合部材。
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