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JP2014522240A - 酸性媒質中での酵素加水分解を用いた単一工程でのキチン抽出 - Google Patents

酸性媒質中での酵素加水分解を用いた単一工程でのキチン抽出 Download PDF

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JP2014522240A JP2014513234A JP2014513234A JP2014522240A JP 2014522240 A JP2014522240 A JP 2014522240A JP 2014513234 A JP2014513234 A JP 2014513234A JP 2014513234 A JP2014513234 A JP 2014513234A JP 2014522240 A JP2014522240 A JP 2014522240A
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イフレメー(インスティテュー フランセ ドゥ ルシャルシェ プー ロクスプロタシオン ドゥ ラ メー)
センター ナショナル デ ラ リシェルシェ サイエンティフィック(シーエヌアールエス)
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Abstract

媒質本発明はキチンの酵素的抽出法に関し、この方法は単一工程で実現されることを特徴とし、この工程ではキチンを含む動物バイオマスから構成される原料を酵素加水分解することによってキチンが得られ、この酵素加水分解では酸性媒質中の活性酵素を用いる。本発明は、キチンの酵素的抽出法の最適化プロセスにも関する。本発明はさらに、この酵素的抽出法によって得られる変換可能なキチンにも関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイオマス、好ましくは動物バイオマス、より好ましくは水産バイオマス及び/又は昆虫バイオマスの回収の分野に関する。詳細には、本発明は、酸性媒質中の活性酵素を用いて、キチンを含んだ動物バイオマスの要素、好ましくは水産及び/又は昆虫学上の副産物から、単一工程でキチンの酵素的抽出を行う方法に関する。
水産物、特に甲殻類、中でもエビの産出と消費とは年々増大している。副産物(頭部と甲殻)は、一般に甲殻類の生体重の50%以上を占める。したがって、これらの利用は、関連する量及びこれらの緩やかな自然の生分解性を考慮すれば、主要な課題の1つである。キチンは、これらの副産物に由来する主生成物である。
さらに、昆虫食性は複数の国に共通する食習慣であり、世界中で拡大しつつある。実際、昆虫は栄養面で良質であるため、有利な食資源である。さらには、他の動物タンパク質の産出と比較すると、昆虫の産出は非常に有利で環境に配慮した選択肢である。昆虫のタンパク質産出から得られる副産物には、甲殻類の場合、キチンを豊富に含む甲殻が含まれる。
キチンは、セルロースに次いで地上で2番目に多い多糖類である。キチンは、N‐アセチル‐β‐D‐グルコサミンユニットとD−グルコサミン単位からなる多糖を含んでいるため、単一の化学構造ではなく複数の化学構造を有する。
キチンは、昆虫や甲殻類の外骨格及び真菌や細菌の細胞壁の一部を形成する。このように、キチンは、甲殻類の甲殻の20〜30%を占めている。キチンのほかには、甲殻類の外骨格は、20〜40%のタンパク質、30〜60%の無機塩、0〜14%の脂肪を含んでいる(J.Waldeck,G.Daum,B.Bisping及びF.Meinhardt,Appl.Env.Microbiol.,2006,72(12),7879−7885)。このように、キチンは、昆虫の外皮の3〜60%を占めている。キチンのほかには、昆虫の外骨格は20〜80%のタンパク質、1〜20%の無機塩、10〜50%の脂肪を含んでいる(“Forest insects as food:humans bite back”,Proceedings of a workshop on Asia−Pacific resources and their potential for development,2008年2月19日〜21日,チェンマイ,タイ−国連食糧農業機関(FAO))。甲殻類であれ、昆虫であれ、各種成分の比率は、種や年齢、属によって変動し、季節や環境条件によって上下することもある。したがって、キチンの抽出条件は、使用する原料に応じて適合されなければならない(A.Tolaimate,J.Desbrieres,M.Rhazi及びA.Alagui,Polymer,2003,44(26),7939−7952)。
キチンは甲殻類や昆虫の副産物に、キチン/タンパク質/無機塩の複合体の形で見られる。通常は
酸加水分解による脱灰で無機塩の除去
塩基加水分解による除タンパクによるタンパク質の除去
の2つの「化学的抽出」工程で抽出される。
水産副産物からのキチン抽出は、現在、「化学的抽出」によって工業規模で実施されている。昆虫からのキチン抽出は、現在まであまり開発されていないが、すでに研究対象となっており、基本的には化学的プロセスを用いる(cicada chitin:W.Sajomsang及びP.Gonil,Mat.Science Engineering C,2010,30(3),357−363;silkworm pupa
chitin:A.Paulino,J.Simionato,J.Garcia及びJ.Nozaki,Carbohydrate Polymers,2006,64,98−103;bumblebee chitin:J.Majtan,K.Bilikova,O.Markovic,J.Grog,G.Kogan及びJ.Simuth,Int. J. Biol.Macromol.,2007,40,237−241)。
、残余の色素を除去するために、例えば、次亜塩素酸ナトリウムを使用する第3の任意的な漂白工程がよく用いられる。洗浄作業、一般的には水を用いる洗浄が、これらの工程間に必要である。
このようにすると、キチンは、例えば水酸化ナトリウムを用いることで容易に脱アセチル化され、キトサンを生成することができる。
キチンは、従来、医療、製薬、食物、食品、技術(水の濾過及び汚濁除去)など広範囲にわたって応用するために抽出されている。実際、キチン、キトサン及びこれらの誘導体、特にこれらのオリゴマーは、生物適合性、生分解性であり、かつ無毒性である。応用形式は、キチン及びその誘導体の理化学的特性に依存する。詳細には、キトサンは特に、マルチフィルム、胃を保護するゲルの生産だけでなく、有効成分のカプセル化、汚水の濾過、軟骨置換、組織の再生などにも用いられうる。
水産副産物からのキチンの工業的抽出は、主に新興国で実施されている。従来の化学的抽出では、作業者、設備及び環境にとって有害な大量の試薬(主に塩酸、水酸化ナトリウム及び漂白剤)を用いる。さらに、基本的な除タンパク工程は、一般に高熱で行われるため、多量のエネルギー投入が必要である。加えて洗浄工程は、きわめて多量の汚濁した廃水を排出し、この廃水のリサイクルは技術的に困難かつコストが高い。
現在の抽出法に関連する問題の1つは、このプロセスの間にキチンが変性する可能性があることにある(G.Crini,P.Badot及びE.Guibal,Chitine et Chitosan.Du polymere a l‘application,2009,Presses Universitaires de Franche−Comte)。
研究により、生物学的方法、とりわけ酵素的抽出又は微生物発酵という手段を、特に除タンパク工程に用いてキチンを抽出しうることが示されている。
発酵プロセスに関する研究のうち、Beaneyが行った研究では、ヨーロッパアカザエビ(Nephrops norvegicus)の外骨格を研究物質として用いている(P.Beaney,J.Lizardi−Mendoza及びM.Healy,J.Chem.Tech.Biotech.,2005,80,145−150)。この研究では、菌株の存在下で5日間30℃で乳酸発酵を行い、キチンを抽出している。細菌は除タンパクを行い、その一方では、細菌による乳酸の生成を原因として媒質が酸性化することで、部分的な脱灰が行われる。この研究では、pHの値は、7日間の発酵後に3.5まで減少する。しかし、これらの条件下では、抽出されるキチンはなお13%のタンパク質と14%の無機塩を含んでいる。より純粋なキチンは、この後、さらに化学的処理を行うことで得られうる。したがって、この種の方法は、高品質のキチンを直接得るには適しておらず、その応用を限定するものである。
甲羅を2種類の細菌の存在下で共発酵させることによってアカガニの甲羅からキチンを抽出するため、微生物発酵の研究がさらに行われた。2種類の細菌として、第1に乳酸を生成する細菌である、ラクトバチルス・パラカゼイ・トレランス(Lactobacillus paraccasei tolerans)KCTC−3074が、第2に細胞外プロテアーゼを生成する細菌である霊菌(Serratia marcescens)FS−3が用いられた(W.Jung,G.Jo,J.Kuk,K.Kim及びR.Park,Appl.Microbiol.Biotechnol.,2006,71,234−237)。共発酵を30℃で7日間続けた結果、脱灰率は97.2%、除タンパク率はわずかに52.6%であった。この研究では得られたキチンはキャラクタライズされなかったが、除タンパク率の低さはそれらの使用を限定的にする。
同じチームで微生物発酵の研究がさらに行われ、水産副産物の除タンパク及び脱灰のためプロテアーゼを生成する菌株が用いられた(G.Jo,W.Jung,J.Kuk,K.Oh,Y.Kim及びR.Park,Carbohydrate polymers,2008,74,504−508)。30℃で7日間、10%の菌株の存在下で発酵試験が行われた結果、除タンパク率と脱灰率はそれぞれ84%と、47%であった。上述のとおり、脱灰は、細菌による酸の生成と関連して、時間の経過とともにpHが減少する(7日間の発酵後のpH5.6)ことに起因する。得られたキチンの純度の低さは、キチンの応用を限定するものであり、この方法は、先の方法と同様に、きわめて長い反応時間が必要であるという欠点を有する。
Waldeckにより、2工程の発酵プロセスを用いて最大の脱灰収率及び除タンパク収率が得られた(J.Waldeck,G.Daum,B.Bisping及びF.Meinhardt,Appl.Env.Microbiol.,2006,72(12),7879−7885)。42〜55℃で6日間発酵した後、3時間の乳酸処理を行った場合、タンパク質残余率は10%未満であり、脱灰率は98.8%に等しくなる。Joらによる研究と同じく、反応時間は比較的長い。
したがって、発酵プロセスを用いたキチンの抽出では、化学的抽出の場合よりもキチンのタンパク質残余量が高く、また、脱灰をすすめるためにさらなる処理が必要となることが多い。さらには、反応時間が化学的プロセスの場合よりもはるかに長い。
生物学的プロセスによるキチンの抽出もまた、酵素的抽出を用いて行われうる。
魚の内臓の酵素活性を用いたタンパク質除去を含むキチンの抽出方法が、国際特許申請、国際公開第86/06082号で提唱された。詳細には、この特許申請に記載の方法には、必要に応じてpH1.2〜2.5で予め貯蔵したエビの殻からのキチン抽出が含まれ、ここでは酸を用いた脱灰の後、魚の内臓を用いて除タンパクが行われる。原料、すなわちエビの殻は、第1に硫酸溶液で貯蔵される。貯蔵によって使用前に原料を保存し、脱灰を行うことが可能になる。第2に、予め貯蔵した殻を、除タンパクのため魚の内臓と接触させて置く。この2工程の方法を用いることで得られるキチンの特性は未特定である。
酵素的抽出は、精製した酵素、一般的にはタンパク質分解酵素を用いても行われうる。これは、例えば、N.Gagneが行った研究のケースであり、ここではエビの殻からキチンを抽出するため、キモトリプシン又はパパインが用いられている(N.Gagne,“Production of chitin and chitosan from crustacean waste and their use as food processing aid”,1993 McGill University−Montreal,doctoral thesis)。従来の化学的な脱灰工程が施されたのち、残ったタンパク質は酵素によって加水分解される。除タンパクの最適な条件とは、特にキモトリプシンとパパインが8.0〜8.7のpHを有することである。用いられた条件下では、タンパク質の残余量は極めて低い(キモトリプシンとパパインでそれぞれ1.3%と2.8%)。
SynowieckiとAl Khateebは、同種の方法を用いて、事前に塩酸で脱灰されたエビの殻を、アルカラーゼを用いて55℃でpH8.5で酵素的消化を行った(J.Synowiecki及びAl Khateeb,Food Chemistry,2000,68,147−152)。
酵素加水分解工程を含んだキチンの生成法は既に特許が取得されている(中国特許1715255号)。この方法では、キチン以外の化合物もエビの殻から抽出されるため、原料を化学処理するための一般的なアプローチを提供している。詳細には、この方法は酵素加水分解の後に溶媒を抽出する工程を含む。得られる固形分はその後に塩酸の存在下に置いて脱灰を行い、キチン抽出が終了する。
ここに記載したキチンの酵素的抽出法は全て、酵素加水分解工程の前後に、別個の従来の化学的な脱灰工程を含む。こなどの方法では、生物学的方法を用いて除タンパク工程が行われたとしても、洗浄作業が必要で、汚濁廃水を排出し、抽出されたキチンの特性に影響を与える傾向がある化学的工程が残ることになる。
したがって現在の方法は十分ではなく、簡単、迅速、効率的、低コストかつより環境に優しいキチン抽出法が必要である。これらの方法は、その純度が食品、食餌又は化粧品産業での利用に適合するキチンの生成に好適でなければならない。さらには、生成されるキチンは、キトサン、オリゴキトサン又はグルコサミン類などへの加工に必要な特定要件を満たさなければならない。特に、キチンの重合度は十分に高いものでなくてはならず、プロセスの間に変性してはならない。
さらに、甲殻類や昆虫の副産物を用いて、特に栄養補助食品、食事療法又は化粧品において、さらなる化合物が回収される可能性がある。実際、これらの水産及び昆虫の副産物は、脂質、色素、糖質、無機塩、アミノ酸又はペプチド類などの可溶性化合物を含んでいる。これらの可溶性化合物の標的抽出、例えば色素の抽出や食産業で利用されているアスタキサンチンの抽出が開発されてきている(米国特許第7,241,463号)。しかしながら、可溶性化合物の抽出を標的とするこれらの方法では、キチンを抽出するためにさらなる工程が必要である。
現在のキチン抽出法では、キチンは固体状で得られ、潜在的な関心対象である可溶性化合物を含んだ液体の抽出相は回収されない。この回収が得られないことは、特に、液相に存在する可溶性化合物が低質であることから説明されうる。実際、これらのキチン抽出法では、比較的厳しい条件が用いられるため、可溶性化合物は劣化することが多い。
それゆえ、その初期構造をより重視し、かつ可溶な生成物の共抽出と結びつけるのに好適な方法を用いてキチンを精製する必要がある。
本出願人は、キチンを含む動物バイオマス部位の完全な回収、中でも水産副産物、特に甲殻類の甲殻、及び昆虫学上のバイオマス、特に昆虫の外皮を完全に回収するために研究を行った。特に、標的抽出との関係でその利点を視野に入れ、共抽出法が研究された。
このため、本発明は、キチンの酵素的抽出法に関し、この方法が単一工程で行われることを特徴とし、以降「単一工程(single step)」とよぶこの工程では、キチンを含む動物バイオマスを酵素加水分解することによってキチンが得られ、この酵素加水分解では酸性媒質中の活性酵素を用いる。
一実施形態によれば、この単一工程は、水産副産物の除タンパクと脱灰を同時に行うことを目的とした酵素加水分解である。
一実施形態では、酸性媒質中での活性酵素は、酸性媒質中で広範囲の活性を有するプロテアーゼ、好ましくはペプシン又は安定した酸性プロテアーゼである。
一実施形態によれば、加水分解に用いられる酵素濃度は、原料の中に推定されるタンパク質の重量に対して、重量にして0.1〜75%、好ましくは5〜30%、より好ましくは約23〜約27%である。
一実施形態によれば、酸性媒質は、酸、好ましくは食用酸、より好ましくはリン酸又はギ酸の存在によって得られる。
一実施形態によれば、キチンを含む動物バイオマスは、水産副産物、好ましくは甲殻類から、より好ましくはエビ、カニ又はオキアミから得られる水産副産物、又は頭足類から、好ましくはヤリイカ又はコウイカから得られる水産副産物を含む。
一実施形態によれば、キチンを含む動物バイオマスは、昆虫の副産物、好ましくは甲虫又は膜翅目から得られる昆虫の副産物を含む。
一実施形態によれば、この方法は、さらに、原料の洗浄、乾燥及び/又は粉砕のための作業、好ましくは水洗、低温乾燥及び/又は大きさを1mm未満の粉末状にする粉砕作業を含む。
一実施形態によれば、この方法はさらに酵素加水分解の最後に反応媒質処理作業を含み、この作業は固相と液相との分離、不溶部分の洗浄及び/又は乾燥のための作業、好ましくは濾過、水洗及び/又は乾燥機での乾燥からなる作業を含む。
また、本発明は、キチンの酵素的抽出法を最適化する方法にも関し、この最適化法が以下の工程のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
a)酵素が最大活性を示すpHであるpHenzにおいて、酸性媒質のpHをpHenz±0〜2、好ましくはpHenz±0〜1.5、好ましくはpHenz±0〜1の範囲内で選択する、
b)酵素が最大活性を示す温度であるTenzにおいて、酸性媒質の温度をTenz±0〜20℃、好ましくはTenz±0〜15℃、好ましくはTenz±0〜10℃の範囲で選択する、
c)原料の無機塩含有量及びタンパク質含有量を決定する、
d)好ましい一実施形態によれば、酵素加水分解の間を通じて反応媒質が工程a)で選択したpHに維持されるようpHが選択されるとの理解の下で、原料の無機塩含有量に応じて反応媒質に用いる酸濃度を計算する、
e)原料のタンパク質含有量に対して、用いられる酵素の比率を計算する、
f)得たいキチン又はキチン誘導体を得るための反応時間を決定する。
さらに、本発明は、本発明に係る方法によって得られうるキチンに関する。
また、本発明は、本発明によるキチンを脱アセチル化することによって得られうるキトサンに関する。
また、本発明は、本発明によるキチン及び/又は本発明によるキトサンを含む組成物に関する。
また、本発明は、本発明によるキチン及び/又は本発明によるキトサンを含む医薬組成物、本発明によるキチン及び/又は本発明によるキトサンを含む化粧用組成物、本発明によるキチン及び/又は本発明によるキトサンを含む医療用具に関する。
また、本発明は、本発明によるキチン及び/又は本発明によるキトサンを含む食品、栄養補助食品組成物、食養生組成物、補助食品又は機能性食品に関する。
また、本発明は、本発明によるキチン及び/又は本発明によるキトサンを含み、これらを水処理、濾過及び/又は水の汚濁除去に使用する組成物に関する。
また、本発明は、本発明に基づくキチン及び/又は本発明によるキトサンを含むテクスチャリング剤に関する。
本発明によりキチンを抽出する方法のスキームを示す図である。
定義
本発明において、以下の用語は次のように定義される。
「キチン」とは、N−アセチルグルコサミンとグルコサミンの多糖を指す。
「キトサン」とは、キチンの脱アセチル化物を指す。キトサンとキチンとの区分は50%のアセチル化度である。これを下回る化合物がキトサン、上回るものがキチンとよばれる。
「動物バイオマス」とは、動物に由来するすべての有機体を指す。
「水産副産物」とは、水産物のなかで、食品産業によって使用されない部位、特に甲殻類の甲殻や頭部を指す。
「昆虫学上の副産物」又は「昆虫の副産物」とは、昆虫学上の産物のなかで、食品産業によって使用されない部位、特に昆虫の外皮と頭部を指す。
「重合度」とは、ポリマー鎖、特にキチンの鎖長を指す。重合度は、ポリマー鎖を形成するモノマー単位の数からなる。
「結晶化度」とは、結晶状態にある物質の比率を指す。
「脱灰」とは、無機塩を除去する方法を指す。
「除タンパク」とは、タンパク質を除去する方法を指す。
「解重合」とは、キチンのポリマー鎖長の縮小を指す。
「脱アセチル化」とは、アセチル基の除去を指し、キチンからキトサンへの変換に相当する。
「含水量」とは、試料に含まれる水分の質量%を指す。
「タンパク質含有量」とは、試料に含まれるタンパク質の質量%を指す。
「無機塩含有量」とは、試料に含まれる無機塩の質量%を指す。
「キチン含有量」とは、試料に含まれるキチンの質量%を指す。
「約」とは、数値の前にある場合、その数値の公称値の約10%を意味する。
特に指定がない限り、パーセントは質量%である。
本発明は、動物バイオマスから得られるキチンを含む原料、好ましくは水産副産物及び/又は昆虫学上の副産物からなる原料から、酸性媒質中の活性酵素、好ましくはプロテアーゼを用いて単一工程で実施するキチンの酵素的抽出法に関し、使用される酸は好ましくは食用酸であることから、脂質、色素、糖質、無機塩、アミノ酸又はペプチド類などの可溶性化合物を抽出するのにも適している。
本発明では、キチンを抽出する従来の方法の重要な2工程、すなわち酸性媒質中での脱灰とアルカリ媒質中での除タンパクとを単一工程に統合する。この単一工程への統合は、至適活性pHが酸性である酵素を使用することで可能となる。この酵素が除タンパクを行う一方で、酸性pHによって脱灰を同時に行うことができる。
本発明に係る方法は、単一の重要な工程のみからなるため、従来の方法の2工程の間に生じる洗浄に関連した材料の損失を減らすという利点を提供する。この方法では、試薬と溶媒の消費を減らし、汚濁物質の排出を制限することもできる。したがって、この方法は、低コストかつ環境にやさしい方法である。
本発明に係る方法で用いられる条件とは、キチンの生物学的活動及びその天然構造が、現存の抽出法よりも良好な状態で保存されることである。
本発明に係る方法は、キチン、タンパク質及び無機塩という本来強固に結びついた3つの主成分を分離することによって、甲殻類及び/又は昆虫の副産物のマトリックスを分解できるという利点を提供する。
本発明に係る方法は、酸性媒質中での酵素加水分解工程を含み、脱灰及び除タンパクを同時に行う。無機塩とタンパク質は、固相から液相へと移行する。
一実施形態によると、本発明に係る方法は、酸性媒質中での酵素加水分解工程に加えて、
原料を調製し、
酵素活性のための最適条件に応じた、少なくとも1つの酸を含む反応媒質を調製し、
調製した原料を反応媒質に混合し、均質化するとともに酵素を加え、
調整された温度、pH及び撹拌を伴った酵素加水分解工程、すなわち、最適化された時間での除タンパク及び脱灰反応を同時に行い、
「反応液」の可溶部分と不溶部分とを分離し、
「不溶」分を洗浄し、乾燥して容器に入れ、
必要に応じて抽出物をキャラクタライズする、
という、調製及び化学処理作業を含みうる。
原料
本発明によれば、「原料」という用語は、キチンを含み、キチンを抽出するために用いられる動物バイオマス、好ましくはキチンの抽出に用いられる水産副産物及び/又はキチンの抽出のために用いられる昆虫学上の副産物を表す。
一実施形態によれば、本発明に係る方法で用いられる原料は、水産副産物、好ましくは甲殻類、エビ、カニ、オキアミ、より好ましくは甲殻類の甲羅及び頭部を含み、本発明の特定の一実施形態によれば、原料は、頭足類、好ましくはヤリイカ又はコウイカから得られる。
一実施形態によれば、本発明よる方法で用いられる原料は、昆虫の副産物、好ましくはチャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)などの甲虫やアメリカミズアブ(Hermetia illucens)などの膜翅目からなる副産物で、より好ましくは昆虫の外皮や頭部を含む。
原料の調製作業は、一方ではこれらの質を保持するのに適していなければならず、また他方ではこの方法の要件も満たしていなければならない。
本発明の一実施形態によれば、原料の調製は、洗浄、乾燥及び/又は粉砕作業を含む。
一実施形態によれば、原料は水で洗浄される。
一実施形態によれば、原料は1〜36時間、好ましくは約18時間、好ましくは空気を循環させた状態で、好ましくは5〜35℃、より好ましくは約12℃の温度で乾燥される。一実施形態によれば、原料は、最大直径が約10mmと等しい断片、好ましくは直径が約1mm未満の粉末になるよう粉砕される。
一実施形態によれば、原料は、好ましくは洗浄、乾燥及び粉砕により調製され、抽出前に−30〜−10℃、好ましくは−20℃の温度で、好ましくは酸素の存在を制限して保存される。
反応媒質
本発明によれば、「反応媒質」という用語は、酸性媒質中で酵素加水分解反応が生じる媒質を表す。
反応媒質の調製は、温度、溶媒及びpHなど、用いられる酵素活性条件を考慮する必要がある。これらの条件を選択することにより、反応時間及び収率を最適化することができる。
一実施形態によれば、反応媒質は、酵素加水分解が行われる間、2〜80℃、好ましくは35〜45℃、より好ましくは約37〜約40℃の温度に維持される。
一実施形態によれば、反応媒質の温度は用いられる酵素に適合されるため、この酵素の活性は酵素加水分解の間を通じて準最適である。
一実施形態によれば、酵素加水分解が行われる間の反応媒質の温度は、酵素が最大活性を示す温度であるTenzにおいて、Tenz±0〜20℃、好ましくはTenz±0〜15℃、好ましくはTenz±0〜10℃の範囲内で維持される。選択される温度によって酵素の変性が誘発され又はその活性が阻害されてはならない。有利には、エネルギー消費を制限するため、反応媒質の温度はTenzを下回る。
一実施形態によれば、反応媒質のpHは0.5〜6.5、好ましくは1.8〜3.8、より好ましくは約1.9〜約2.1である。酵素がペプシンである場合、反応媒質のpHは約1.9〜約2.1が好ましい。
一実施形態によれば、反応媒質のpHは酸性であり、その値を使用する酵素に適合させて、この酵素が至適活性を有するようにする。
一実施形態によれば、反応媒質のpHは、酵素が最大活性を示すpHであるpHenzにおいて、pHenz±2、好ましくはpHenz±1.5、好ましくはpHenz±1の範囲内である。選択されるpHは、十分なキチン抽出収率を確保するため、酸性でなければならない。
一実施形態によれば、反応媒質の使用準備が整った状態であるのは、酵素加水分解反応のため選択される温度条件とpH条件が安定しているときである。
第1の実施形態によれば、反応媒質は少なくとも1つの酸を含んでいる。第2の実施形態によれば、反応媒質は、水又は水溶液といった溶媒をさらに含んでいる。
本発明の一実施形態によれば、使用される酸は好ましくは食用酸であり、好ましくはリン酸又はギ酸である。
酵素加水分解工程で用いられる酸が食用酸であるとき、本発明に係る方法によって抽出される生成物は、食品分野と化粧品分野でのより簡単な利用に適しているという利点を提供する。
一実施形態によれば、反応媒質中の酸濃度は0.1〜6mol.L−1であり、好ましくは0.8〜2.8mol.L−1、より好ましくは0.9〜1mol.L−1である。
一実施形態によれば、反応媒質中の酸濃度が使用される原料の無機塩含有量に適合されるため、反応媒質のpHは酸性で、かつ酵素加水分解の間に一貫して酸性の状態を保つ。
酵素
一実施形態によれば、本発明で使用される酵素は酸性媒質中で活性の酵素であり、好ましくは酸性媒質中で広範囲にわたる活性を有するプロテアーゼ、好ましくはペプシン又は安定した酸性プロテアーゼである。
一実施形態によれば、反応媒質中の酵素濃度は、使用される原料のタンパク質含有量に適合される。一実施形態によれば、酵素濃度は原料に推定されるタンパク質の質量に対して0.1〜75質量%、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは約23〜約27質量%である。
反応条件
一実施形態によれば、原料は反応媒質と混合され、必要に応じてこの混合物は0〜30分間、好ましくは3〜10分間、より好ましくは約5分間撹拌して均質化される。
一実施形態によれば、調製される原料の重量と反応媒質の量との比率は1:60〜2:1で、好ましくは1:7〜1:3、より好ましくは1:5に等しい。
一実施形態によれば、調製される原料の重量と反応媒質の量との比率は、調製される原料の断片の大きさに適合される。詳細には、原料の断片の大きさが小さくなると溶媒による吸収が増大し、その結果、反応媒質の量を増加させる必要があるという事実を考慮に入れる。
酸性の反応媒質に原料を加えることによって、甲殻類や昆虫の外骨格に存在する炭酸カルシウムから二酸化炭素が生成され、気泡が形成されうる。一実施形態によれば、酵素加水分解を行うために使用される容器は、形成される気泡が溢れることを避けるのに適した容積を有している。気泡形成のリスクが増大するのは、混合する前に酸の温度が上昇するときである。
一実施形態によれば、原料を加える前の反応媒質の温度は5〜65℃、好ましくは20〜30℃、より好ましくは約25℃である。この実施形態では、反応媒質の温度を酵素加水分解が行われる温度未満になるよう選択し、原料を加えるときの気泡形成を制限する。
第1の実施形態によれば、酵素は、必要に応じて原料を含んだ均質化処理済みの反応媒質に直接添加される。
第2の実施形態によれば、酵素は水又は溶液、好ましくは水溶液で可溶化され、原料を含んだ均質化処理済みの反応媒質に添加される。
一実施形態によれば、酵素加水分解反応は、原料と酵素との接触を最適化するよう、撹拌して行われる。
一実施形態によれば、反応媒質の初期のpH条件及び温度条件は、酵素加水分解反応の間、一貫して維持される。さらなる一実施形態によれば、反応媒質の初期のpH条件及び/又は温度条件は、酵素加水分解反応の間に一貫して維持されない。
一実施形態によれば、酵素加水分解反応は、温度制御装置を備えた反応器で行われる。第1の実施形態によれば、この反応器は、伝熱流体が循環する二重ジャケット付き反応器であり、この流体の温度は管理することができる。第2の実施形態によれば、この反応器は加熱エレメントを備えており、このエレメントの温度は管理するのに好適である。
第1の実施形態によれば、pHは酵素加水分解の間安定している。第2の実施形態によれば、pHは、酵素加水分解反応中に、高濃度の酸性溶液を加えることによって、用いられる酸と炭酸カルシウムとのpKa値に適合され、この酸は反応媒質に使用されるものと同一である。
一実施形態によれば、酵素加水分解の継続時間は30分〜24時間、好ましくは1〜12時間、好ましくは3〜8時間、より好ましくは約6時間である。
一実施形態によれば、酵素加水分解の継続時間は、酵素加水分解反応を行うために用いられる酵素の活性、使用される酸及び原料に適合される。
一実施形態によれば、酵素加水分解の継続時間は、純度、重合度、アセチル化度など、最終生成物に求められる特徴に応じて適合される。
一実施形態によれば、酵素反応は、可溶部分と不溶部分とを含んだ反応液を生成する。
生成物の分離
一実施形態によれば、反応液の可溶部分と不溶部分とは、当業者に公知のいずれかの適当な手段によって分離される。
第1の実施形態によれば、可溶部分と不溶部分とは濾過によって分離される。一実施形態によれば、濾過は、抽出された化合物の構造の完全性を保持する濾過システムにより行われる。さらなる一実施形態によれば、濾過は、膜圧搾濾過システムによって行われる。さらなる一実施形態によれば、濾過は、濾布、好ましくはふるい絹で行われる。
第2の実施形態によれば、可溶部分と不溶部分とは遠心分離によって分離される。
一実施形態によれば、反応液の不溶部分は主にキチンを含み、可溶部分は脂質、色素、糖質、無機塩、アミノ酸又はペプチド類などの各種化合物を含む。
一実施形態によれば、不溶部分は溶媒を用いて洗浄される。第1の実施形態によれば、この溶媒は水又は水溶液である。キチンがその後食用に利用される場合、この実施形態が好ましい。第2の実施形態によれば、不溶部分はまず水又は水溶液で、続いて過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム又は過硫酸カリウムなどの漂白剤で洗浄され、水又は水溶液で再び洗浄される。キチンの漂白が必要な場合、この第2の実施形態が好ましい。この実施形態では、使用される漂白剤は法に従う。
キチンは極めて吸湿性の高い物質であり、その生物活性は温度が上昇すると低下しうる。
一実施形態によれば、濾過および洗浄処理が施された不溶部分は、その後8〜16時間、好ましくは約12時間乾燥器で乾燥され、その温度は好ましくは100℃未満、好ましくは50〜95℃、より好ましくは約90℃である。
一実施形態によれば、濾過された不溶部分は水酸化ナトリウムで中和される。一実施形態によれば、この不溶部分は凍結乾燥される。
一実施形態によれば、乾燥及び/又は凍結乾燥された不溶部分は、ガラスやプラスチック製のビン又は真空容器などの容器に入れられ、好ましくは乾燥した場所で室温で保存される。特定の一実施形態によれば、不溶部分(キチン)は、室温を下回る温度、好ましくは−30〜0℃、より好ましくは−20〜−10℃、より好ましくは約−20℃で保存される。
第1の実施形態によれば、可溶部分は遠心分離される。第2の実施形態によれば、可溶部分は透析によって分離され、限外濾過される。第3の実施形態によれば、有機溶媒を用いることで、中和された可溶部分から化合物が抽出される。この有機溶媒又は水溶液はその後、目的の化合物を得るために蒸発される。
可溶相を化学処理するための技術は、回収される化合物の性質に依存する。
抽出収率
使用される原料に応じて反応媒質(酵素濃度、pH及び温度)を調節することによって、得られるキチンの収率と生化学的及び理化学的特性を調節することができる。理論上は、加水分解時間を長くすることで重合度が低下する傾向がある。
不溶部分の質量抽出収率(mass extraction yield)(Yd)は、使用される原料、酸及び酵素の性質に依存しており、以下の式を用いて計算される。
Yd%=100(不溶部分の乾燥重量)/(原料の乾燥重量)
一実施形態によれば、不溶部分は、主に、キチンと酵素加水分解反応中に除去されなかった残余のタンパク質及び無機塩を含む。
本発明に係る方法を用いて得られた不溶部分に従来の化学的抽出処理を適用することによって、不溶部分中に残余の不純物量を推定することができる。実際、この処理は、残余のタンパク質及び無機塩の大部分を除去するのに好適である。
キチンの純度(Dpurity)は、重量測定、すなわち不溶部分を1.25mol.L−1の水酸化ナトリウムで1時間90℃で処理する前と後に、不溶試料の質量を測定することによって推定される。上述のように、この処理は、残余のタンパク質及び無機塩を除去するのに好適である。推定される純度は、以下の式を用いて計算される。
purity=100[(処理後の不溶部分の質量)/(処理前の不溶部分の質量)]
一実施形態によれば、推定されるキチンの純度(Dpurity)は75%より高く、好ましくは80%より高く、より好ましくは85%より高く、より好ましくは90%より高い。
一実施形態によれば、乾燥させた不溶部分中に残余のタンパク質含有量は20%未満で、好ましくは15%未満、好ましくは10%未満、より好ましくは5%未満である。
一実施形態によれば、本発明に係る方法で除去されるタンパク質の質量比率は80%より高く、好ましくは85%より高く、より好ましくは90%より高く、より好ましくは95%より高い。
一実施形態によれば、乾燥させた不溶部分中に残余の無機塩の重量は5%未満で、好ましくは3%未満、より好ましくは1%未満である。
一実施形態によれば、本発明に係る方法により除去される無機塩の重量は95%より高く、好ましくは97%より高く、より好ましくは99%より高い。
一実施形態によれば、残余のタンパク質部分及び無機塩部分とともに色素を除去するため、追加的な漂白作業が不溶部分に対して行われる。
一実施形態によれば、キトサンを生成するとともに残余のタンパク質部分を除去するため、追加的な脱アセチル化作業が不溶部分に対して行われる。
抽出したキチンの特徴
一実施形態によれば、本発明に係る方法を用いて抽出されたキチンは、そのまま利用され、あるいはキトサン、キチンオリゴマー、キトサンオリゴマー又は必要に応じてN−アセチル化グルコサミンに変換されうる。
本発明に係る方法は、純度および重合度に関して幅広いキチンの質を獲得するのに好適である。他の特徴(パターン分布、α形状、β形状及びγ形状)は原料の性質に依存するものであって、本発明に係る方法の特徴に依存するものではない。
一実施形態によれば、本発明に係る方法を用いて抽出されるキチンの形状は、キチン本来の形状に類似している。換言すれば、本発明に係る方法を用いて抽出されるキチンは、本来のキチンとの関連において変性していないか、又は変性はわずかのみである。
一実施形態によれば、本発明に係る方法を用いて抽出されるキチンの推定純度は85%より高く、好ましくは90%より高く、より好ましくは95%より高い。
本発明に係る方法を用いて得られるキチンの純度は、このキチンをキトサン、キチンオリゴマー、キトサンオリゴマー及びグルコサミン類に変換するのに十分である。
一実施形態によれば、キチンの重合度は、当該キチンの平均分子量に基づく計算によって推定される。一実施形態によれば、キチンの平均分子量は固有粘度に基づく計算によって推定される。この固有粘度は、Poirierらが記した方法を用いて決定されうる(M.Poirier及びG.Charlet,Carbohydrate Polymers,2002,50,363−370)。
一実施形態によれば、本発明に係る方法を用いて抽出されるキチンの重合度は1.10〜1.10であり、好ましくは1.10〜1.10、より好ましくは1.10〜1.10である。
一実施形態によれば、本発明に係る方法を用いて抽出されるキチンのアセチル化度は80%〜100%であり、好ましくは90%〜98%、より好ましくは95%〜97%である。
一実施形態によれば、本発明に係る方法を用いて抽出されるキチンの結晶化度は10%〜70%であり、好ましくは20%〜50%、より好ましくは30%〜40%である。
可溶性化合物
一実施形態によれば、本発明に係る方法を用いて抽出される可溶性物質は、ペプチド類、色素、糖質及び無機塩でありうる。この方法で食用酸を使用することによって、これら化合物を食品分野、食養生分野及び栄養補助食品分野で使用することができる。
このように本発明は、本発明に係る方法を用いて抽出されるキチン以外のすべての物質もまた使用又は回収することができるため、廃棄物量を制限するという利点を提供する。
一実施形態によれば、本発明に係る方法を用いて抽出される色素はアスタキサンチンである。
本発明は、非限定的な方法で本発明を例証する以下の実施例を読むことで、より明確に理解されるだろう。
実施例1:リン酸の存在下でペプシンを用いる酵素加水分解
材料
用いられる原料は、未処理のバナメイエビ(Panaeus vannamei)の外骨格である。原料を12℃で空気を循環させた状態で乾燥し、粉砕して1mm未満の大きさの粉末状にする。調製された原料は、真空状態で−20℃で保存される。
酸性pHを維持するために用いられる試薬はリン酸である。酸濃度は、調製された原料の初期の無機塩含有量に基づいて計算される。乾燥した原料の重量に対して初期の無機塩含有量の重量が25%ならば、反応媒質のpHを約2に維持するため、0.94mol.L−1のリン酸溶液が用いられる。
用いる酸性プロテアーゼはペプシンである(CAS番号9001−75−6、供給業者:シグマ、活性:8112U/mg)。ペプシンは粉状で+4℃で保存される。ペプシンは反応媒質に導入される前に15分蒸留水で可溶化される。この実施例で添加される酵素の量は、初期原料のタンパク質の推定質量の25%に相当する。このようにして、含水率が約15%で、タンパク質含有量が40%近くの原料5gの試料の場合、原料に対する酵素の量は8.5%に相当し、すなわちペプシンの量は0.43gである。
手順
5gの原料を上述のように調製して秤量する。乾燥抽出物の組成は、以下に記載する分析法に従って決定される。
0.94mol.L−1のリン酸溶液(25mL)を30℃に予熱し、原料に加える。この混合物を5分撹拌し、均質化する。pHメータで測定されるpHは安定的でなければならず、1.9〜2.1にする必要がある。
1mLの水で予め可溶化されたペプシン(0.43g)を反応媒質に加える。この混合物を熱板で40℃に熱し、40℃±1℃に保たれた乾燥器でインキュベートする。
6時間インキュベートした後、この混合物をふるい絹で濾過し、多量の蒸留水で洗浄する。残余分を蒸留水で再懸濁し、この混合物を10分撹拌した後、濾過し、水で再洗浄する。得られた固形分をカップに移し、乾燥器の中で90℃で一晩乾燥する。得られた乾燥抽出物の質量(m=1.29g)は、抽出収率を計算するのに好適であり、これはすなわち30.26%w/wである。
分析
試料の含水量は、重量測定、すなわち105℃で一晩静置する前と後に試料の質量を測定することで測られる。
無機塩含有量は、重量測定により、すなわち600℃で6時間焼却する前と後に試料の質量を測定することにより決定される。
タンパク質含有量は、ガスクロマトグラフィーでアミノ酸の総量を定量することによって推定される。これは比色分析法(Lowry法、BSA法、Bradford法又はクーマシーブルー法)又はケルダール法によっても測定されうる。
キチン含有量は、重量測定により、すなわち、
原料に対しては、1N HClで60分室温で処理した後、1.25N NaOHで120分90℃で処理し、最後に33%の過酸化水素とアセトンで漂白する処理、および
加水分解物に対しては、1.25N NaOHで1時間90℃の処理に限定した処理。
の前と後に試料の質量を測ることにより測定されうる。
キチンの分子量は固有粘度に基づく計算によって推定される。固有粘度は、Poirierらが記したマルク−ホウインクの式に基づく方法を用いて決定されうる(M.Poirier及びG.Charlet,Carbohydrate Polymers,2002、50,363−370)。この方法では、5%のLiClを含んだN,N−ジメチルアセトアミドの中で、各種濃度のキチン溶液を用いて還元粘度を測定して、固有粘度を求めた。使用する器具は、ウベローデ型毛細管粘度計である。粘度計の定数Kは0.3cSt/sである。測定容量は15mLである。
重合度はキチンの分子量を用いて計算される。
アセチル化度は、2008年にA.Einbu、K.Varumが記載した方法に従ってタンパク質の液体NMRによって推定される。キチン(20mg)は、1mLのDCl(DO中7.6N、Euriso−top社)の中で、室温で5時間磁力により撹拌して可溶化する。
NMRの解析は、Bruker社製ALS300分光計(300MHz、リファレンスTMSP0.00ppm)を用いて300Kで行われる。この後、特有のプロトンのNMRシグナルの強度を基に、Einbuらの式に従って、アセチル化度が計算される。
結晶化度はX線回折によって決定される。用いられる回折計はブルカー・エイエックスエスD8Discover(カールスルーエ、ドイツ)である。銅管球(Cα1=1.5405Å)で放射線を発生し、発生したビームを10分ごとに記録する。得られたスペクトルを用いて結晶化度を計算する方法は、全範囲に対する結晶領域の範囲の比率に基づく(A.Osario−Madrazo,L.David,S.Trombotto,J.M.Lucas,C.Peniche−Covas及びA.Domard,Carbohydrate Polymers,2011,83,1730−1739)。
結果と考察
リン酸の存在下でペプシンを用いて酵素加水分解を6時間行った後の抽出収率は30.26±0.32%w/wである。得られた乾燥抽出物の組成が、この実施例で用いられた完全乾燥させた原料の組成又は調製した原料の組成と比較されうる(表1)。
Figure 2014522240
乾燥した原料の組成を見ると、この方法を用いて除去した無機塩及びタンパク質の量は、それぞれ98.5%、91.7%である。
無機塩及びタンパク質の残余量(表1)は、未処理の最終生成物に見られる、漂白工程を行っていないものである。漂白剤を用いること又は水酸化ナトリウムで洗浄することで純度が増大する。
NMRによって測定されるアセチル化度は、この実施例では95%の範囲である。この試料の分子量はほぼ10〜10g/molであり、結晶化度は35%である。この特性は天然のキチンの特性と類似している。
この実施例の実績は、使用するペプシンの量を増やすことで向上させることができる。この方法では、原料に存在するタンパク質の量に対するペプシンの濃度を、従来の25%ではなく41%にして実験が行われた。脱灰(無機塩除去率99.23%)とともに除タンパクが高められる(タンパク質除去率92.00%)ため、キチンの純度が上昇する(88.42%ではなく96.78%)。

Claims (19)

  1. キチンの酵素的抽出のための方法であって、前記方法が単一工程で実施され、キチンを含む動物バイオマスで構成される原料を酵素加水分解することでキチンが得られ、前記酵素加水分解には酸性媒質中の活性酵素が用いられることを特徴とする方法。
  2. 前記単一工程が、前記原料の除タンパク及び脱灰を同時に行うための酵素加水分解である、請求項1に記載の方法。
  3. 酸性媒質中で活性の前記酵素が、酸性媒質中で広範な活性を有するプロテアーゼ、好ましくはペプシン又は安定した酸性プロテアーゼである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 加水分解に用いられる前記酵素の濃度が、前記原料に含まれるタンパク質の推定重量に対して、重量にして0.1〜75%、好ましくは5〜30%、より好ましくは約23〜約27%である、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 酸、好ましくは食用酸、より好ましくはリン酸又はギ酸の存在によって前記酸性媒質が得られる、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. キチンを含む動物バイオマスが、水産副産物、好ましくは甲殻類、より好ましくはエビ、カニ又はオキアミから得られる水産副産物、又は頭足類、好ましくはヤリイカ又はコウイカから得られる水産副産物を含む、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  7. キチンを含む前記動物バイオマスが、昆虫の副産物、好ましくは甲虫又は膜翅目から得られる昆虫の副産物を含む、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記原料を洗浄、乾燥及び/又は粉砕するための作業、好ましくは水洗、低温乾燥及び/又は粉砕作業をさらに含む、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記酵素加水分解の最後に反応媒質処理作業をさらに含み、前記作業が、固相と液相とを分離し、不溶部分を洗浄及び/又は乾燥するための作業を含む、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のキチンの前記酵素的抽出法を最適化する方法であって、
    a)酵素が最大活性を示すpHであるpHenzにおいて、前記酸性媒質のpHをpHenz±2、好ましくはpHenz±1.5、好ましくはpHenz±1の範囲で選択する、
    b)酵素が最大活性を示す温度であるTenzにおいて、前記酸性媒質の温度をTenz±20℃、好ましくはTenz±15℃、好ましくはTenz±10℃の範囲で選択する、
    c)前記原料の無機塩含有量及びタンパク質含有量を決定する、
    d)前記原料の前記無機塩含有量に応じ、前記反応媒質に用いられる酸の濃度を計算することで、前記pHを前記酵素加水分解の間を通じて工程a)で選択したpHに維持する、
    e)用いられる酵素の比率を、前記原料の前記タンパク質含有量に対して計算する、
    f)得たいキチン又は前記キチンの誘導体を得るための反応時間を決定する、
    工程のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする前記方法。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の方法によって得られうるキチン。
  12. 請求項11に記載のキチンを脱アセチル化することによって得られうるキトサン。
  13. 請求項11に記載のキチン及び/又は請求項12に記載のキトサンを含む組成物。
  14. 請求項11に記載のキチン及び/又は請求項12に記載のキトサンを含む医薬組成物。
  15. 請求項11に記載のキチン及び/又は請求項12に記載のキトサンを含む化粧用組成物。
  16. 請求項11に記載のキチン及び/又は請求項12に記載のキトサンを含む医療用具。
  17. 請求項11に記載のキチン及び/又は請求項12に記載のキトサンを含む食品、栄養補助食品組成物、食養生組成物、補助食品又は機能性食品。
  18. 水処理、濾過及び/又は汚濁除去に使用するための、請求項11に記載のキチン及び/又は請求項12に記載のキトサンを含む組成物。
  19. 請求項11に記載のキチン及び/又は請求項12に記載のキトサンを含むテクスチャリング剤。
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