[go: up one dir, main page]

JP2014508528A - 消化管癌の検出方法および検出マーカー - Google Patents

消化管癌の検出方法および検出マーカー Download PDF

Info

Publication number
JP2014508528A
JP2014508528A JP2013557185A JP2013557185A JP2014508528A JP 2014508528 A JP2014508528 A JP 2014508528A JP 2013557185 A JP2013557185 A JP 2013557185A JP 2013557185 A JP2013557185 A JP 2013557185A JP 2014508528 A JP2014508528 A JP 2014508528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methylation
cancer
gastrointestinal
subject
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013557185A
Other languages
English (en)
Inventor
ロース,ラグンヒル,エー.
リンド,グロ,イー.
アーメド,ディーカ
アンデルセン,キム
スコテイム,ロルフ,アイ.
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oslo Universitetssykehus hf
Original Assignee
Oslo Universitetssykehus hf
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oslo Universitetssykehus hf filed Critical Oslo Universitetssykehus hf
Publication of JP2014508528A publication Critical patent/JP2014508528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6876Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
    • C12Q1/6883Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for diseases caused by alterations of genetic material
    • C12Q1/6886Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for diseases caused by alterations of genetic material for cancer
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q2600/00Oligonucleotides characterized by their use
    • C12Q2600/154Methylation markers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Hospice & Palliative Care (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

本発明は、生体試料(例えば、組織試料、糞便試料、血液試料、血漿試料、細胞試料、胆嚢試料、胆液試料、血清試料)中の消化管癌(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))を検出するための方法および生体マーカー(例えば、エピジェネティック生体マーカー)に関する。

Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本発明は、生体試料(例えば、組織試料、糞便試料、血液試料、細胞試料、胆嚢試料、胆汁試料、血清試料)中の消化管癌(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢、および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))の検出方法および検出マーカー(例えば、エピジェネティックマーカー)に関する。
〔背景技術〕
胆管癌(CCA)は、発症率が2番目に高い原発性の肝胆道悪性腫瘍であり、消化管癌全体の約3%を占める(1;2)。CCAは、発生位置の特定法により肝外胆管癌または肝内胆管癌に分類される。これら胆管癌の亜類型の共通点は、何れも胆管上皮で発生し、診断することが困難であるということである。CCAは胆管系の炎症状態の発生を伴い、原発性の硬化性胆管炎および肝ジストマ病などのリスク要因を抱える患者は、こうした悪性腫瘍が発生するリスクが高くなる(3;6)。一般的にCCAの臨床所見が遅くなる結果、死亡率が高くなり、報告される5年生存率は僅か5〜15%である(1;2)。
CCAの診断は依然として困難なままである。患者が悪性腫瘍を患っていることへの可能性を指摘するための現行の臨床戦略は、多様な画像診断法の組み合わせ、並びに胆管のブラシ細胞診および僅かばかりの血清マーカーの分析を含む(4;7;8)。しかし、CCAは、腹腔鏡検査が行われるまで確認できないことが頻繁である(4)。CCAの検出に最も頻繁に使用する分子マーカーは、糖鎖抗原体19‐9である(9)。CCAの検出に最も頻繁に使用する分子マーカーは糖鎖抗原体19‐9である(9)。しかし残念なことに、この分子マーカーには、ルイス表現型への依存性、および、他の消化管悪性腫瘍の存在または急性胆管炎および肝硬変症などの良性症状の存在によってさえもレベルが高くなるなどの限界がある(10〜12)。
遺伝子異常およびエピジェネティック異常を含む腫瘍に特異的な分子改変は、癌発生に重要な役割を果たしていることが示されてきた(13〜16)。癌では、DNAの異常なメチル化を含むエピジェネティック制御障害が頻繁に報告されている(13;16〜18)。ヒトの場合では、DNAメチル化はCpG配列中のシトシンの5の位置で発生する(19)。これらCpG部位の大部分において大量のゲノムがメチル化する一方で、高密度のCpGクラスタ(所謂CpGアイランド)では通常の場合メチル化が発生しない。遺伝子のプロモーター領域に位置するCpGアイランドのDNAの異常な過剰メチル化は転写サイレンシングに関連している(20;21)。主要な腫瘍抑制遺伝子の発現欠失によって腫瘍発生に繋がることがある。DNAの異常なメチル化は腫瘍形成において発生する初期変化であることも示されている(17;22〜24)ので、こうした標的は、早期検出を行うための魅力的な生体マーカーを示すものである。RASSF1AおよびCDKN2A(p16)を含む幾つかの遺伝子はこれまでに、CCA中で発生するプロモーターのメチル化について分析されてきた(表4)。しかし、腫瘍中で高頻度でメチル化し、且つ正常組織中では非メチル化状態にある遺伝子のみが有望な生体マーカーを意味する。CCAは根治的治療によってのみ治療することができる。または、特定の場合では、肝移植によってのみ治療することができる。患者は、診察時点において、外科手術の施術候補となるには病気が進行し過ぎていることが最も頻繁である。高感度および高特異性の好適なCCA用のエピジェネティック生体マーカーを特定することにより、早期に癌を診断することが容易になり、したがって、現在では成果の乏しいような患者群の生存率の向上に貢献することになる。
結腸直腸癌は西洋諸国において最も一般的な悪性腫瘍の1つであり、ノルウェーだけでも毎年3600件の新規症例が発生している。結腸癌は、消化器系の下方部分である大腸(結腸)の癌である。直腸癌は、結腸の終端の最後の数インチの部分の癌である。結腸癌および直腸癌は併せてしばしば結腸直腸癌と称される。大抵の場合の結腸癌は、腺腫性ポリープと呼ばれる非癌性(良性)の小さな細胞集塊として発症する。やがて、腺腫性ポリープの一部は結腸癌となる。
早期の検出および治療を行うことにより、結腸直腸癌の死亡率は低下する。しかし、より末期の癌の場合では、不快な副作用を伴う侵襲的治療を行うことが必要になり、より高い死亡率が示される。
結腸直腸癌に関連する疾病率および死亡率を低下させるためには、胆管癌、結腸直腸癌、および他の消化管癌の早期検出を行うためのより良好且つより効果的な非侵襲的検査が必要である。
〔発明の概要〕
本発明は、生体試料(例えば、組織試料、糞便試料、血液試料、血漿試料、細胞試料、胆嚢試料、胆汁試料、血清試料)中の消化管癌(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))を検出するための方法および生体マーカー(例えば、エピジェネティック生体マーカー)に関する。
本発明の一部の実施形態を構築していく過程において実施した、マイクロアレイ解析とin vitro, in vivo およびin silico分析との複合アプローチを用いた実験では、結腸直腸癌中のエピジェネティックに下方制御された新規の遺伝子としてGLDCおよびPPP1R14Aを特定した。両遺伝子は、正常粘膜の試料中では非メチル化状態であるが、大腸腫瘍中では高頻度でメチル化している。その結果、GLDCおよびPPP1R14Aの感度はそれぞれ60%および57%であり、特異性は100%であった。
さらなる実験では、過剰にメチル化した遺伝子を幾つか特定した。ここで、CDO1、DCLK1、ZNF331の「c」型アイソフォームおよびZSCAN18の「b」型アイソフォームは、胆管癌細胞株および結腸直腸癌細胞株において100%メチル化していることが見出された。原発性腫瘍においてプロモーターのメチル化が高頻度で確認されたことに加えて、アプローチ法全体へ厳格な選択基準を適用することにより、CDO1、DCLK1、ZNF331の「c」型アイソフォームおよびZSCAN18の「b」型アイソフォームを癌の早期検出用の有効な生体マーカーとした。
例えば、一部の実施形態では、本発明は、1つ以上の遺伝子(例えば、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18またはZNF331)に対応するメチル化特異的核酸検出配列を提供する。一部の実施形態では、本発明は、対象の癌の状態(例えば、胃腸腫瘍;例えば、結腸直腸癌)を検出するための上記核酸配列の使用を提供する。一部の実施形態では、上記検出配列は、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18およびZNF331(それぞれ、配列番号185、186、187、188、189、および190)の1つ以上に特異的なプローブである。一部の実施形態では、上記検出配列は、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18およびZNF331(それぞれ、配列番号185、186、187、188、189、および190)の1つ以上に特異的なプライマーである。一部の好適な実施形態では、メチル化特異的核酸検出配列はMSP(メチル化特異的PCR)プライマーである。典型的なプライマーセットは、CDO1に特異的なプライマーセット(配列番号17および18、配列番号19および20、および配列番号21および22)、DCLK1に特異的なプライマーセット(配列番号39および40、配列番号41および42、および配列番号43および44)、およびZSCAN18に特異的なプライマーセット(配列番号161および162、配列番号163および164、および配列番号165および166)を含むが、これらに限定されない。一部の実施形態では、上記メチル化特異的核酸検出配列は、定量PCR用のプライマーとプローブとの組を備える。典型的なプライマーとプローブとの組は、CDO1に特異的なプライマーとプローブとの組(配列番号170、171、および172)、DCLK1に特異的なプライマーとプローブとの組(配列番号173、174、および175)、ZSCAN18に特異的なプライマーとプローブとの組(配列番号179、180、および181)、およびSFRP1に特異的なプライマーとプローブとの組(配列番号176、177、および178)を含むが、これらに限定されない。上記検出配列は、標的遺伝子の上流側の領域、標的遺伝子内の領域、または標的遺伝子の下流側の領域に特異的であってよい。一部の好適な実施形態では、上記検出配列は、標的遺伝子の開始コドンから数えて約−500、−400、−300、−200、−150、−100、−75、または−50番目の塩基対から開始して、前記標的遺伝子の開始コドンから数えて−10、−10、0、10、20、30、40、50、100、120、150、または200番目の塩基対で終わる領域によって規定される標的配列の領域に特異的である。
本発明のさらなる実施形態は、対象の胃腸腫瘍を検出する方法であって、前記対象の生体試料からDNAを取得する工程、および1つ以上の遺伝子(例えば、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、またはZNF331)に対応する核酸ポリマーのメチル化のレベル、存在、または頻度を決定する工程を備える方法を提供する。一部の実施形態では、上記核酸は、CpGアイランドまたはCpGアイランドのショアを含む。一部の実施形態では、上記CpGアイランドまたは上記CpGアイランドのショアは、コーディング領域または調節領域(例えば、プロモーター)内に存在する。一部の実施形態では、核酸ポリマーの改変メチル化のレベルを測定する工程は、上記CpGアイランドまたは上記CpGアイランドのショアのメチル化頻度を測定する工程を備える。一部の実施形態では、改変メチル化を含む核酸のレベルの測定は、例えば、メチル化特異的PCR法、定量的メチル化特定的PCR法、メチル化感受性DNA制限酵素分析法、定量的重亜硫酸パイロシークエンス法、次世代配列決定法、および重亜硫酸ゲノム配列決定PCR法から選択される技術を用いて達成される。一部の実施形態では、上記方法は、上述の記載で詳細に説明した上記メチル化特異的核酸検出配列を使用する。一部の実施形態では、上記方法は、リスクプロファイルを作成する工程をさらに備える。一部の実施形態では、上記胃腸腫瘍は結腸直腸癌である。一部の実施形態では、上記方法は、対象の消化管癌を少なくとも85%の特異性且つ少なくとも85%の感度で検出することを可能にする。一部の実施形態では、上記方法は、対象内の消化管癌を少なくとも90%の特異性且つ少なくとも80%の感度で検出することを可能にする。一部の実施形態では、上記生体試料は、組織試料、糞便試料、血液試料、血漿試料、細胞試料、胆嚢試料、胆汁試料、または血清試料である。
本発明のさらなる実施形態では、哺乳類の胃腸腫瘍の存在を検出するキットであって、例えばGLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18およびZNF331から選択される1つ以上の遺伝子のメチル化のレベル、存在、または頻度の検出および/または特性決定を行ううえで有益であるか、十分であるか、または必要な試薬を備えるキットを提供する。一部の実施形態では、上記キットは、上述の記載で詳細に説明したメチル化特異的核酸検出配列を使用する。
当該技術分野の当業者であれば、本願の教示内容からさらなる実施形態が明らかになるであろう。
〔図面の簡単な説明〕
図1は、新規のDNAメチル化候補遺伝子を選択する方法である。
図2は、GLDCのメチル化特異的PCRの定量的な結果からのROC曲線分析である。
図3は、PPP1R14Aのメチル化特異的PCRの定量的結果からのROC曲線分析である。
図4は、GLDCに従来のMSP分析法を行って得られるスコアとGLDCに定量MSP分析法を行って得られるスコアとの比較である。
図5は、PPP1R14Aに従来のMSP分析法を行って得られるスコアとPPP1R14Aに定量MSP分析法を行って得られるスコアとの比較である。
図6は、重亜硫酸配列決定法により、GLDCプロモーター内の部位特異的メチル化を検証する図であり、図6の上部のA)は、重亜硫酸配列決定プライマーにより増幅させたCpG部位の概略を示し、B)は、結腸癌細胞株内の上記GLDCプロモーターの典型的な重亜硫酸配列電気泳動図である。
図7は、重亜硫酸配列決定法により、PPP1R14Aプロモーター内の部位特異的メチル化を検証する図であり、図7の上部のA)は、重亜硫酸配列決定プライマーにより増幅させたCpG部位の概略を示す。B)は、結腸癌細胞株内の上記PPP1R14Aプロモーターの典型的な重亜硫酸配列電気泳動図である。
図8は、胆管癌中の過剰メチル化遺伝子を特定するためのエピゲノム全域の実験アプローチ法である。エピジェネティック薬剤(5‐アザ‐2’デオキシシチジンおよびトリコスタチンA)の混合物を添加して、または無添加で、6系統のCCA細胞株を培養した。エピジェネティック薬剤処理に反応するアレイ要素と、従来の文献に記載の癌の発生していない組織と比較して下方制御されたCCA内の遺伝子とを比較した。プロモーター領域内にCpGアイランドを含む一般的な遺伝子を結腸、胆管、肝臓、胆嚢、および膵臓に由来の癌細胞株中の過剰メチル化について調べた。その後、CCA細胞株において高頻度でメチル化している遺伝子をMSPを使用して患者材料中で調べた。この分析により特定した最も有力な候補の評価をqMSP法を使用してさらに行った。図中に記載の数字は、各実験工程の選択基準を満たし、その後にさらなる分析が行われた遺伝子の数を示す。
図9は、典型的な標的遺伝子の配列である。
図10は、癌細胞および胆管癌の間で重複する、脱制御を受けた遺伝子を示すベン図である。マイクロアレイ分析法を使用して、6種類の遺伝子を、従来の刊行物に記載のデータセットと比較して非悪性対照エピジェネティック薬剤処理後のCCA細胞株内において上方制御を受ける一方で、腫瘍内において下方制御を受ける遺伝子として特定した。略記:ICC、肝内胆管癌;ECC、肝外胆管癌である。
図11は、癌細胞株中のプロモーターのメチル化状態の要約である。MSP法を使用して40の遺伝子座を細胞株内で分析し、CCA細胞株内におけるそれらのメチル化頻度に応じて分類した。グループI;高頻度にメチル化(6系統の細胞株のうち最少でも5系統)、グループII;中程度にメチル化(1〜4系統の細胞株)、グループIII;非メチル化である。
図12は、CDO1、DCLK1、およびZSCAN18に直接重亜硫酸配列決定法を行うことにより、MSP法により評価を行ったメチル化状態を検証する。A)CDO1。B)DCLK1。C)ZSCAN18。全ての集団に関して、上側の線は、重亜硫酸配列決定プライマーを使用して増幅させた断片中の個々のCpG部位を示す。転写開始部位は+1で示し、矢印によりMSPの位置とその後に設計するqMSPプライマーおよびプローブとを示す。集団の下側部では、黒色の丸印はメチル化CpGを示し、灰色の丸印は部分的にメチル化したCpGを示し、白色の丸印は非メチル化CpGを示す。各集団の右側の列(M、U/M、U)は、MSP法で評価を行ったメチル化状態を一覧表にして示す。
図13は、胆管癌試料および非悪性腫瘍試料中の個々の遺伝子および複合遺伝子の受信者動作特性曲線である。集団は、個々の生体マーカーのPMRに基づいて、得られる受信者動作特性曲線値の下側面積を示す。A)は、新鮮凍結試料シリーズを使用した場合に得られる受信者動作特性曲線値の下側面積を個々の生体マーカーのPMRに基づいて示す。B)は、保存試料シリーズを使用した場合に得られる受信者動作特性曲線値の下側面積を個々の生体マーカーのPMRに基づいて示す。C)は、新鮮凍結材料および保存材料を組み合わせた材料を使用した場合に得られる受信者動作特性曲線値の下側面積を個々の生体マーカーのPMRに基づいて示す。D)〜F)は複合生体マーカー集団の性能を示す。D)は、新鮮凍結試料一式の複合生体マーカー集団の性能を示す。E)は、保存試料一式中の複合生体マーカー集団の性能を示す。F)は、複合試料一式中の複合生体マーカー集団の性能を示す。
図14は、定量的メチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(qMSP)法で評価を行った、患者材料中のメチル化頻度である。グループIに属する12種類の遺伝子を新鮮凍結試料一式中で調べた。非悪性試料中のメチル化の帯強度は、癌腫中のメチル化の帯強度と比較して著しく弱かった。
〔定義〕
本発明の理解を容易にするために多数の用語および語句を以下に説明する。
本願に使用するように、用語「感度」は、真陽性の数と偽陰性の数との和で真陽性の数を除算して算出する、アッセイ(例えば、方法、試験)の性能の統計的尺度として定義される。
本願に使用するように、用語「特異性」は、真陰性の数と偽陽性の数との和で真陰性の数を除算して算出する、アッセイ(例えば、方法、試験)の性能の統計的尺度として定義される。
本願に使用するように、用語「情報提供的(有用)」または「情報提供性(有用性)」は、マーカーまたはマーカー集団の性質を指し、特に陽性試料からマーカー(またはマーカー集団)を発見できる可能性を指す。
本願に使用するように、用語「CpGアイランド」は、平均的なゲノムCpGの出現率(同一種毎、同一固体毎、または部分母集団毎(例えば、株、または民族的背景を基にした部分母集団など))と比較して高率でCpG部位を含むゲノムDNA領域を指す。CpGアイランドに関しては多様なパラメータおよび定義が存在している。例えば、一部の実施形態では、CpGアイランドは、50%を超えるGC百分率を有し、且つCpG比の実測値/期待値が60%を超えるものとして定義される(Gardiner-Garden et al. (1987) J Mol. Biol. 196:261-282; Baylin et al. (2006) Nat. Rev. Cancer 6:107-116; Irizarry et al. (2009) Nat. Genetics 41:178-186;各文献を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)。一部の実施形態では、CpGアイランドは、55%を超える(>55%)GC含有量および0.65の実測CpG/予測CpGを含む(Takai et al. (2007) PNAS 99:3740-3745;当該文献を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)。CpGアイランドの長さに関しても多様なパラメータが存在する。本願に使用するように、CpGアイランドは、その長さが100bp未満、100〜200bp、200〜300bp、300〜500bp、500〜750bp、750bp〜1000bp、100bp以上である。一部の実施形態では、CpGアイランドは、対照と比較して変化しているメチル化パターン(例えば、癌に罹患していない対象と比較して変化している、癌に罹患した対象内で発生する改変メチル化;組織特異的な改変メチル化パターン;胃腸の新生組織形成(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))が発生していない対象と比較して変化している、胃腸の新生組織形成が発生している対象に由来の生体試料中(例えば、組織、糞便、血液、血漿、血清、細胞、胆汁)の改変メチル化)を示す。一部の実施形態では、改変メチル化は過剰メチル化を含む。一部の実施形態では、改変メチル化は低メチル化を含む。
本願に使用するように、用語「CpGの岸」または「CpGアイランドのショア」は、改変メチル化パターンであるか、または改変メチル化パターンを有する可能性のあるCpGアイランド外部のゲノム領域を指す(例えば、Irizarry et al. (2009) Nat. Genetics 41:178-18を参照;この文献については、参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)。CpGアイランドのショアは、対照と比較して変化しているメチル化パターン(例えば、癌に罹患していない対照と比較して変化している、癌に罹患している対象内で発生する改変メチル化;組織特異的なメチル化パターン;胃腸の新生組織形成(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))が発生していない対象と比較して変化している、胃腸の新生組織形成が発生している対象に由来の生体試料中(例えば、組織、糞便、血液、血漿、血清、細胞、胆汁)の改変メチル化)を示す。一部の実施形態では、改変メチル化は過剰メチル化を含む。一部の実施形態では、改変メチル化は低メチル化を含む。CPGアイランドのショアは、CpGアイランドに対して様々な領域に位置し得る(例えば、Irizarry et al. (2009) Nat. Genetics 41;178-186参照;上述の文献については、参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)。したがって、一部の実施形態では、CpGアイランドのショアは、CpGアイランドから100bp未満、100〜250bp、250〜500bp、500〜1000bp、1000〜1500bp、1500〜2000bp、2000〜3000bp、または3000bp以上離れて位置している。
本願に使用するように、用語「エピジェネティック」は、細胞分裂を介して引き継がれる、配列に起因しない変化を指す。例えば、一部の実施形態では、エピジェネティック変化は、改変メチル化のパターンまたはレベル(例えば、過剰メチル化)である。
本願に使用するように、用語「メチル化状態」は、少なくとも1つの核酸配列中の1つ以上のCpG部位におけるメチル修飾の有無を測定する尺度である。一部の実施形態では、1つ以上のCpG部位のメチル化状態は、対象となる特定の遺伝子の多重コピーによって決定されることが理解されるであろう。
本願に使用するように、用語「メチル化レベル」は、対象の遺伝子または核酸配列の1つ以上のコピーに発生するメチル化の量を指す。メチル化レベルは、対象の遺伝子または核酸配列中に発生するメチル化の絶対尺度として算出されてもよい。また、「相対メチル化レベル」は、存在するDNAの総量と比較したときのメチル化DNAの量として決定されてもよい。または、対象の遺伝子または核酸配列の総コピー数と比較したときのメチル化コピーの数として決定されてもよい。したがって、「メチル化レベル」は、対象のDNA伸長鎖中のメチル化CgP部位の百分率として決定することが可能である。
用語「メチル化レベル」はまた、例えばプロモーター領域の1つ以上のCpG部位がメチル化する一方で、そのメチル化の量が増幅閾値より低くなるような事態を含む。したがって、メチル化レベルは、対象となる遺伝子のメチル化の量の推定値であってもよい。
一部の実施形態では、対象の遺伝子のメチル化レベルは15%〜100%(50%〜100%など)である。より好ましくは60%〜100%である。さらに好ましくは70%〜100%である。さらに好ましくは80%〜90%である。さらに好ましくは90%〜100%である。したがって、本発明の一実施形態では、本発明の遺伝子のメチル化レベルは、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%である。
本願に使用するように、用語「メチル化に特異的な核酸検出配列」は、標的の核酸配列(例えば、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、およびZNF331をコードする配列(それぞれ、配列番号185、186、187、188、189、および190の配列))のメチル化状態を特異的に検出、決定、または分析するために用いられるプローブ、プライマー、またはそれらの一式を指す。検出配列は単一のプローブであってよい。または、標的配列に特異的なPCRプライマーセットの場合のように、複数のプローブを含んでもよい。「メチル化に特異的な核酸検出配列」の具体例は、MSPプライマーおよびqMSPプライマーの一式を含むが、これに限定されない。
本願に使用するように、用語「転移」は、体内の一組織または部分で発生した癌細胞が他の部分に移転して複製し続ける過程を指すように意図される。その後、転移細胞は腫瘍を形成し、この腫瘍がさらに転移することがある。したがって、用語「転移」は、癌が最初に発生した体内部位から他の体内部位へ広がることを指す。本願に使用するように、用語「転移消化管癌細胞」は、転移した消化管癌細胞、すなわち、胃腸系以外の体内部分に局在する消化管癌細胞を指すように意図されている。
本願に使用するように、「転移性消化管癌細胞の影響を受けやすいことが疑われる個体」は、転移消化管癌細胞の発生について平均より高いリスクを有する個体を指すように意図されている。転移消化管癌細胞の発生について特定のリスクを有する個体の例は、個体の血縁者の医療記録から血縁者間の消化管癌の発生率が平均よりも高いことが示される個体、および/または、既に消化管癌に罹って効果的な治療を受けており、したがって再発のリスクに直面する個体である。平均より高い転移性消化管癌の発生リスクに寄与し、したがって個体が転移性消化管癌細胞の影響を受けやすいことが疑われる個体であると分類されることに繋がる他の要因は、個体の特定の遺伝的、医学的、および/または行動的背景および特性に基づいている。
本願で使用する用語「新生物」は、組織の新生で異常な成長を指す。したがって、新生物は、前癌状態の新生物または悪性の新生物とすることができる。用語「新生物特異的マーカー」は、新生物の存在を示すのに使用することのできる任意の生体マーカーを指す。上記生体マーカーの例は、核酸、ポリペプチド、炭水化物、脂肪酸、細胞成分(例えば、細胞膜およびミトコンドリア)、および細胞全体を含むが、これらに限定されない。用語「気道・消化器系の新生物に特異的なマーカー」は、胃腸系の新生物(例えば、胃腸系の前癌状態の新生物;胃腸系の悪性の新生物)の存在を示すのに使用することのできる任意の生体マーカーを指す。胃腸系に特異的なマーカーの例は、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、およびZNF331を含むが、これらに限定されない。
本願で使用するように、用語「アンプリコン」は、プライマー対を用いて生成される核酸を指す。アンプリコンは一般的には、一本鎖DNA(例えば、不斉増幅の生成物)であるが、RNAまたはdsDNAであってもよい。
核酸との関連で使用する用語「増幅性」または「増幅」は、ポリヌクレオチドまたはその一部(一般的には、少量(例えば、単一のポリヌクレオチド分子)から開始)の複数のコピーを作成することを指し、この場合の増幅産物またはアンプリコンは通常は検出可能な増幅産物またはアンプリコンである。ポリヌクレオチドの増幅は様々な化学的および酵素的処理を含む。増幅手法の種類としては、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)またはリガーゼ連鎖反応(LCR;例えば、米国特許第5,494,810号参照;当該米国特許を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)中に標的DNA分子または鋳型DNA分子の1つまたは少数のコピーから複数のDNAコピーを発生させることがある。さらなる増幅手法の種類は、対立遺伝子特異的PCR法(例えば、米国特許第5,639,611号参照;当該米国特許を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)、アセンブリPCR法(例えば、米国特許第5,965,408号参照;当該米国特許を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)、ヘリカーゼ依存増幅法(例えば、米国特許第7,662,594号参照;当該米国特許を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)、ホットスタートPCR法(例えば、米国特許第5,773,258号および米国特許第5,338,671号参照;当該米国特許を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)、配列間特異的PCR法、インバースPCR法(例えば、Triglia, et al. (1988) Nucleic Acids Res., 16:8186参照;当該文献を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)、ライゲーション介在PCR法(例えば、Guilfoyle, R. et al., Nucleic Acids Research, 25:1854-1858 (1997)および米国特許第5,508,169号を参照;当該文献および当該米国特許を参照することにより、それらの全開示内容を本願に援用するものとする)、メチル化特異的PCR(例えば、Herman, et al., (1996) PNAS 93(13) 9821-9826を参照;当該文献を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)、ミニプライマーPCR法、マルチプレックスライゲーション依存プローブ増幅法(例えば、Schouten, et al., (2002) Nucleic Acids Research 30(12): e57を参照;当該文献を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)、マルチプレックスPCR法(例えば、Chamberlain, et al., (1988) Nucleic Acids Research 16(23) 11141-11156およびBallabio, et al., (1990) Human Genetics 84(6) 571-573; Hayden, et al., (2008) BMC Genetics 9:80を参照;当該各文献を参照することにより、それぞれの全開示内容を本願に援用するものとする)、ネステッドPCR、重複伸長PCR法(例えば、Higuchi, et al., (1988) Nucleic Acids Research 16(15) 7351-7367を参照;当該文献を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)、リアルタイムPCR(例えば、Higuchi, etl al., (1992) Biotechnology 10:413-417およびHiguchi, et al., (1993) Biotechnology 11:1026-1030を参照;当該各文献を参照することにより、それぞれの全開示内容を本願に援用するものとする)、逆転写PCR法(例えば、Bustin, S.A. (2000) J. Molecular Endocrinology 25:169-193を参照;当該文献を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする)、固相PCR、熱非対称インターレースPCR法、およびタッチダウンPCR法(例えば、Don, et al., Nucleic Acids Research (1991) 19(14) 4008、Roux, K. (1994) Biotechniques 16(5) 812-814、およびHecker, et al., (1996) Biotechniques 20(3) 478-485を参照;当該各文献を参照することにより、それぞれの全開示内容を本願に援用するものとする)を含むが、これらに限定されない。ポリヌクレオチドの増幅処理はまた、デジタルPCR(例えば、Kalinina, et al., Nucleic Acids Research. 25; 1999-2004, (1997)、Vogelstein and Kinzler, Proc Natl Acad Sci USA. 96; 9236-41, (1999)、国際公開第WO 05023091A2号、および米国公開特許出願第2007 0202525号を参照;当該各文献を参照することにより、それぞれの全開示内容を本願に援用するものとする)を用いることにより達成することが可能である。
本願に使用するように、用語「相補的」または「相補性」は、塩基対合則に関するポリヌクレオチド(すなわち、ヌクレオチドの配列)に関連して使用される。例えば、配列「5’‐A‐G‐T‐3’」は、配列「3’‐T‐C‐A‐5’」に相補的な配列である。相補性は、幾つかの核酸塩基のみが塩基対合則にしたがって一致しているような部分的な相補性であってもよい。または、核酸間には“完全”または“全体”相補性が存在してもよい。核酸の螺旋構造間の相補性の度合いは、核酸の螺旋構造間の交配の効率性および強度に多大な効果をおよぼす。このことは、増幅反応ならびに核酸間の結合に依存する検出方法において特に重要である。
本願に使用するように、用語「プライマー」は、精製した制限消化産物において自然発生するような天然のオリゴヌクレオチドまたは合成的に作成されるような非天然のオリゴヌクレオチドの区別なく、核酸に対して相補的なプライマー伸長生成物の合成が誘発される状態(例えば、ヌクレオチドおよび生体触媒(例えば、DNAポリメラーゼなど)などの誘発剤の存在下であって、適切な温度およびpH条件下)におかれた場合に合成反応の開始点として作用することが可能なオリゴヌクレオチドを指す。プライマーは、増幅処理における最大の効率性を得るために、一般的には一本鎖のプライマーを使用するが、代わりに二本鎖のプライマーを使用してもよい。二本鎖のプライマーを使用する場合では、プライマーを用いて伸長生成物を調製する前に、先ず処理を行ってプライマーの二重鎖を分離させる。一部の実施形態では、プライマーはオリゴデオキシリボヌクレオチドである。上記プライマーは、誘発剤の存在下において伸長生成物の合成の事前準備を行うのに十分な長さを有している。上記プライマーの具体的な長さは、温度、プライマーのソース、および上記方法の使用を含む多数の要因に応じて決定される。特定の実施形態では、上記プライマーは捕捉プライマーである。
本願に使用するように、用語「核酸分子」は、DNAまたはRNAを含む任意の核酸含有分子を指すが、これらに限定されない。上記用語が表す対象は、DNAおよびRNAの公知の塩基類似体を有する配列を含み、このような塩基類似体は、4‐アセチルシトシン、8‐ヒドロキシ‐N6‐メチルアデノシン、アジリジニルシトシン、シュードイソシトシン、5‐(カルボキシヒドロキシル‐)ウラシル、5‐フルオロウラシル、5‐ブロモウラシル、5‐カルボキシメチルアミノメチル‐2‐チオウラシル、5‐カルボキシメチル‐アミノメチルウラシル、ジヒドロウラシル、イノシン、N6‐イソペンテニルアデニン、1‐メチルアデニン、1‐メチルシュード‐ウラシル、1‐メチルグアニン、1‐メチルイノシン、2,2‐ジメチル‐グアニン、2‐メチルアデニン、2‐メチルグアニン、3-メチル‐シトシン、5‐メチルシトシン、N6‐メチルアデニン、7‐メチルグアニン、5‐メチルアミノメチルウラシル、5‐メトキシ‐アミノ‐メチル‐2‐チオウラシル、β‐D‐マンノシルケウオシン、5’‐メトキシカルボニルメチルウラシル、5‐メトキシウラシル、2‐メチルチオ‐N‐イソペンテニルアデニン、ウラシル‐5‐オキシ酢酸メチルエステル、ウラシル‐5‐オキシ酢酸、オキシブトキソシン、シュードウラシル、ケウオシン、2‐チオシトシン、5‐メチル‐2‐チオウラシル、2‐チオウラシル、4‐チオウラシル、5‐メチルウラシル、N‐ウラシル‐5‐オキシ酢酸メチルエステル、ウラシル‐5‐オキシ酢酸、シュードウラシル、ケウオシン、2‐チオシトシン、および2,6‐ジアミノプリンを含むが、これらに限定されない。
本願で使用するように、用語「核酸塩基」は、「ヌクレオチド」、「デオキシヌクレオチド」、「ヌクレオチド残基」、「デオキシヌクレオチド残基」、「ヌクレオチド三リン酸(NTP)」、または「デオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)」を含む、当該分野で用いられる他の用語の同義語である。
用語「オリゴヌクレオチド」は、少なくとも2個の核酸単量体単位(例えば、ヌクレオチド)を含む核酸を指し、前記少なくとも2個の核酸単量体単位は、一般的には3個を超える単量体単位であり、より一般的には10個を超える単量体単位である。オリゴヌクレオチドの正確なサイズは一般的には、最終機能またはオリゴヌクレオチドの使用を含む多様な要因に応じて決定される。さらに説明すると、オリゴヌクレオチドは一般的には200残基未満(例えば、15残基〜100残基)の長さである。しかし、本願に使用するように、用語「オリゴヌクレオチド」は、より長いポリヌクレオチド鎖を含むよう意図されている。オリゴヌクレオチドはその長さによって称されることが頻繁にある。例えば、24残基のオリゴヌクレオチドは「24‐mer」と称される。一般的には、ヌクレオシド単量体は、ホスホロチオデート、ホスホロジチオデート、ホスホロセレノエート、ホスホロジセレノエート、ホスホロアニロチオエート、ホスホラニリデート、およびホスホラミデートなどを含み、付随する対イオン(例えば、H+、NH4 +、およびNa+など)が存在する場合にはこれを含むリン酸ジエステル結合またはその類似物により結合される。さらに、オリゴヌクレオチドは一般的には一本鎖である。オリゴヌクレオチドは、任意の好適な方法により適宜調製され、前記任意の好適な方法は、既存または天然の配列の単離法、DNAの複製法または増幅法、逆転写法、適当な配列のクローニング法および制限消化法、または、Narang et al. (1979) Meth Enzymol. 68: 90-99に記載のホスホトリエステル方法、Brown et al. (1979) Meth Enzymol. 68: 109-151に記載のホスホジエステル方法、Beaucage et al. (1981) Tetrahedron Lett. 22: 1859-1862に記載のdiethylphosphoramidite方法、Matteucci et al. (1981) J Am Chem Soc. 103:3185-3191に記載のトリエステル方法、自動合成方法、米国特許第4,458,066号("PROCESS FOR PREPARING POLYNUCLEOTIDES"、発効日:1984年7月3日、Caruthers et al.)に記載の固相支持方法、または当業者に公知の他の方法により実現される直接化学合成法を含むが、これらに限定されない。上述の全ての文献については、参照することにより各々の開示内容を本願に援用するものとする。
生重合体の「配列」は、生重合体中の単量体単位(例えば、ヌクレオチドなど)の順番および識別性を指す。核酸の配列(例えば、塩基配列)は一般的には5’末端側から3’末端側に読まれる。
「サブ配列」は、配列全体の任意の部分である。したがって、サブ配列は、より長い核酸配列(例えば、ポリヌクレオチド)の一部である、アミノ酸または核酸の連続した配列を指す。
本願に使用するように、用語「対象」は、特定の処理を受ける任意の動物(例えば、哺乳類)を指し、前記任意の動物は、ヒト、ヒト以外の霊長類、および齧歯類などを含むが、これらに限定されない。通常、本願において用語「対象」および「患者」は互いに互換可能にヒト対象と関連して使用される。
本願に使用するように、用語「ヒト以外の動物」はヒト以外の全ての動物を指し、前記ヒト以外の全ての動物は、齧歯類、ヒト以外の霊長類、ヒツジ、ウシ、反芻類、ウサギ、ブタ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、鳥類などの脊椎動物を含むが、これらに限定されない。
用語「遺伝子」は、ポリペプチド、RNA(例えば、mRNA、tRNA、およびrRNAを含むが、これらに限定されない)、または前駆体の生成に必要なコード配列を含む核酸(例えば、DNA)配列を指す。ポリペプチド、RNA、または前駆体は、全長コード配列によってコードされることが可能であり、全長コード配列または断片の所望の活性特性または機能特性(例えば、酵素活性、リガンド配位子結合、シグナル伝達など)が保持されている場合に限ってはコード配列の任意の部分によってコードされることが可能である。用語「遺伝子」は、構造遺伝子のコード領域も含み、コード領域に隣接して5’末端側および3’末端側に約1kb離れて位置する配列を含んでいるので、遺伝子は全長mRNAの長さに対応する。上記コード領域の5’側に位置し、mRNA中に存在する配列は、5’非翻訳配列と称される。コード領域の3’側または下流側に位置してmRNA中に現れる配列は、3’非翻訳配列と称される。用語「遺伝子」は、遺伝子のcDNA形式およびゲノム形式の両方を含む。遺伝子のゲノム形式またはクローンは、「イントロン」、「介在領域」、または「介在配列」と称される非コード領域によって分断化されるコード領域を含む。イントロンは、転写されて核RNA(hnRNA)となる遺伝子断片である。イントロンは、エンハンサーなどの制御要素を含んでよい。イントロンは、核転写産物または一次転写産物から除去されるか、またはスプライシングにより取り出される。したがって、イントロンは、メッセンジャーRNA(mRNA)処理された転写産物中には不在となる。mRNAは翻訳中に作用して、新生ポリペプチドのアミノ酸の配列または順序を指定する。
本願に使用する用語「遺伝子座」は、染色体上または連鎖地図上の核酸配列を指し、コード配列並びに遺伝子制御に関与する5’配列および3’配列を含む。
〔発明の詳細〕
本発明は、生体試料(例えば、組織試料、糞便試料、血液試料、血漿試料、血清試料、細胞試料、胆汁試料、ヒト胆汁試料)中の消化管癌(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢、および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))を検出する方法および生体マーカー(例えば、エピジェネティック生体マーカー)に関する。
ヒト癌の場合、エピジェネティック調節障害は遺伝子の突然変異と同じくらい一般的な事象である。これらの機序は遺伝子発現の定量的および定性的な変化に繋がり、選択的増殖の優位性を生じさせる。この結果、癌への形質転換が生じる。転写不活性化に関与する遺伝子プロモーター中の異常に過剰メチル化したCpGアイランドは、癌において最も頻繁に見られるエピジェネティック変化の1つである。疾患を早期に検出する結果、大抵の種類の癌について臨床成果を向上させることができる。そのため、癌に関連して生ずる異常な遺伝子のメチル化を特定することは、有望な新規生体マーカーを示すことになる。胃腸系内の癌(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))に関しては、初期の研究によって、患者の血液および糞便内に異常なメチル化を示すDNAの存在が確認されてきた。良性腫瘍においてさえ異常な過剰メチル化を高頻度で示す一方で、正常粘膜内においては異常な過剰メチル化をほとんど示さない遺伝子は、高リスクの腺腫並びに癌腫の低リスクの病期を早期に検出するという潜在的な臨床的有用性をもたらすことから、診断用の生体マーカーの良好な候補である。
しかし、一般的には、胃腸系内の癌を検出するための既存の初期マーカーは、感度および特異性が低度に留まっている。したがって、癌中において高い頻度および特異性でメチル化する個々の遺伝子、またはそのような遺伝子の集団が必要とされている。具体的には、非侵襲的技術(糞便試料の使用を含む技術など)または簡易に取得される試料材料(血液、血液製剤、または粘膜など)に対して用いられる技術において有用な遺伝子集団が必要とされている。このような遺伝子集団により、上記癌を早期に検出できる可能性が向上する。
したがって、本発明の実施形態は、組成物と、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、およびZNF331の1つ以上のメチル化状態を検出することを含む方法とを提供する。上記組成物および方法は、研究、スクリーニング、および臨床の用途(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵臓癌、肝臓癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌)に関する研究、スクリーニング、および臨床の用途)に使用される。
したがって、癌に関連して発生するプロモーターのメチル化を検出するために高感度の自動定量手法を使用して、消化管癌中において高頻度で特異的にメチル化する新規のエピバイオマーカーおよびその集団を特定した。
本願発明では、消化管癌の検出に特異的な幾つかのマーカーを例示するが、消化管癌の有無に対して相関性を有する任意のマーカーを使用してもよい。本願に使用するように、マーカーは、例えば、その産生または突然変異またはその産生の欠如が胃腸腫瘍に特有である核酸を含む。所定の分析に採用される特定のマーカー一式に応じて統計的分析は異なる。例えば、特定のマーカーの組み合わせが消化管癌に対して高い特異性を有する場合では、陽性結果の統計的有意性は高くなる。しかし、そのような特異性は感度を代償にして実現されるものである(例えば、消化管癌が発生していたとしても陰性結果が示される場合がある)。同様に、異なるマーカーの組み合わせを使用して、極めて高い感度を実現することがある(例えば、偽陰性を得ることは少なくなるが、特異性が低くなる)。
異なる民族集団または性別、異なる地理的分布、異なる病期、または、異なる特異性または感度の度合いに対して最適に機能する特定のマーカーの組み合わせを使用してもよい。また、疾患の進行に対する治療法の効果に特に特異的な特定のマーカーの組み合わせを開発してもよい。治療および/または一連の措置後に患者をモニタリングして、特にその治療および/または一連の措置の有効性を判断してもよい。
本発明の方法は、胃腸腫瘍を示す特定の標識物に限定されない。一部の実施形態では、胃腸腫瘍を示す標識物は、例えば、エピジェネティック変化を含む。エピジェネティック変化は、DNAのメチル化(例えば、CpGのメチル化)を含むが、これに限定されない。一部の実施形態では、メチル化(例えば、対照と比較した場合の過剰メチル化、対照と比較した場合の低メチル化)のレベル(例えば、頻度、スコア)の測定は、このような測定に用いる技術を制限することなく実現される。本発明の方法は、特定のエピジェネティック変化(例えば、DNAのメチル化)(例えば、CpGのメチル化)(例えば、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、またはZNF331のコーディング領域または調節領域内に発生するCpGのメチル化)に限定されない。メチル化の変化は、例えば、CpGアイランド、CpGアイランドのショア、またはCpGアイランドおよびCpGアイランドのショア以外の領域で発生してもよい。
特定の実施形態では、本発明の方法、キット、およびシステムは、対象の遺伝子座(例えば、ヒトDNA中)(例えば、糞便試料、胃腸組織試料、腫瘍試料、血液試料、血清試料、血漿試料、細胞試料、胆汁試料などから抽出したヒトDNA中)のメチル化状態の測定を含む。任意の適当な方法を用いて、特定のDNAが過剰メチル化しているものか、または低メチル化しているものかを決定することができる。例えば、非メチル化シトシンは変換してウラシルとなり、PCR処理の最中にチミジン残基によって置換されるので、標準的なPCR技術を使用して、どの残基がメチル化したものであるかを決定することが可能になる。PCR反応物は、例えば、亜硫酸水素ナトリウムで処理済みまたは未処理の10μLの捕捉DNAと、IXPCRバッファと、0.2mMのdNTPと、0.5μMの配列特異的プライマー(例えば、捕捉DNA中でCpGアイランドまたはCpGアイランドのショアの側面位置するプライマー)と、5単位のDNAポリメラーゼ(例えば、PE Applied Biosystems(Norwalk, CT)のAmplitaq DNA polymerase)とを総量が50μlとなるように含むことができる。典型的なPCRの手順は、例えば、94℃で5分間の初期変性工程と、94℃で1分間の増幅処理、60℃で1分間の増幅処理、および72℃で1分間の増幅処理から構成される40サイクルの増幅処理と、72℃で5分間の最終伸長工程とを含むことができる。
捕捉DNA内の何れの残基がメチル化しているかを分析するために、亜硫酸水素ナトリウムで処理済みの試料に対応するPCR反応物の配列と、亜硫酸水素ナトリウムで未処理の試料に対応するPCR反応物の配列とを比較することができる。未処理のDNAに由来の配列より、PCR生成物内の全シトシン残基の位置が明らかになる。硫酸水素ナトリウムで処理したDNAの配列中では、非メチル化のシトシンは変換してチミジン残基となる一方で、メチル化している残基は、亜硫酸水素塩を用いた処理の作用を受けない。
本発明の一部の実施形態は次世代または高性能の配列決定法を使用する。例えば、連鎖停止剤配列決定方法(chain terminator (Sanger) sequencing method)、ダイターミネータ配列決定方法(dye terminator sequencing method)、および高速大量処理配列決定方法(high-throughput sequencing method)を含む多様な核酸配列決定法を本発明の方法に使用することを意図している。これら配列決定方法の多くは当該技術分野に周知の方法である。Sanger et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 74:5463-5467 (1997); Maxam et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 74:560-564 (1977); Drmanac, et al., Nat. Biotechnol. 16:54-58 (1998); Kato, Int. J. Clin. Exp. Med. 2:193-202 (2009); Ronaghi et al., Anal. Biochem. 242:84-89 (1996); Margulies et al., Nature 437:376-380 (2005); Ruparel et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 102:5932-5937 (2005), and Harris et al., Science 320:106-109 (2008); Levene et al., Science 299:682-686 (2003); Korlach et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 105:1176-1181 (2008); Branton et al., Nat. Biotechnol. 26(10):1146-53 (2008); Eid et al., Science 323:133-138 (2009)を参照。上述の各文献を参照することにより、その全開示内容を本願に援用するものとする。
同様に、一部の実施形態では、本発明の方法は、試料(例えば、糞便、ヒト胆汁、または血液から抽出したDNA試料)中の胃腸腫瘍の指標のメチル化レベル(例えば、遺伝子座のコーディング領域または調節領域中のCpGアイランドまたはCpGの岸のメチル化レベル)を決定(例えば、アセスメント、解明、定量化)することを含む。当業者であれば、増加した、減少した、情報提供的、または他の判別可能な程度に異なる、メチル化レベルは、基準(例えば、基準レベル、対照レベル、または閾値レベルなど)との比較において表現されるものであることを理解するであろう。例えば、遺伝子座(例えば、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、またはZNF331)のメチル化状態(例えば、CpGのDNAのメチル化)について本願に使用する用語「高度メチル化」は、胃腸腫瘍(例えば、結腸直腸癌または胆管癌)の発症していない哺乳類のランダムな母集団(例えば、個体数が10、20、30、40、50、100、または500の哺乳類のランダムな母集団)に由来の試料におけるメチル化スコアの中央値よりも高い任意のメチル化レベルである。メチル化の高レベルは、対応の基準レベルより高いレベルであれば任意のレベルとすることができる。例えば、対象遺伝子座(例えば、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、またはZNF331)のメチル化の高レベルは、正常試料において実測した基準メチル化レベルと比較して0.5倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、または10倍以上大きい値とすることができる。なお、基準レベルは任意の量とすることができる。特定の核酸マーカーのマトリクス集団において検出したメチル化事象について本願で使用している用語「高メチル化スコア」は、胃腸腫瘍(例えば、結腸直腸癌または胆管癌)の発症していない哺乳類のランダムな母集団(例えば、個体数が10、20、30、40、50、100、または500の哺乳類のランダムな母集団)に由来の試料におけるメチル化スコアの中央値よりも高い任意のメチル化スコアである。特定の核酸マーカーのマトリクス集団の高メチル化スコアは、対応の基準スコアより高いスコアであれば任意のスコアとすることができる。例えば、対象遺伝子座(例えば、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、またはZNF331)中の高メチル化スコアは、正常試料に実測した基準メチル化スコアと比較して0.5倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、または10倍以上大きいスコアとすることができる。なお、基準スコアは任意の量とすることができる。
上記方法は特定の哺乳類種に限定されるものではない。一部の実施形態では、哺乳類はヒトである。一部の実施形態では、胃腸腫瘍は前癌状態の腫瘍である。一部の実施形態では、胃腸腫瘍は悪性腫瘍である。一部の実施形態では、胃腸腫瘍は、癌の病期(例えば、第I、II、III、またはIV期)に関係無く、胃腸腫瘍(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))である。
本発明はまた、医療または研究の専門家が哺乳類の胃腸腫瘍(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/またはヒト胆管の癌(例えば、胆管癌))の有無を決定するのを支援する方法および材料を提供する。医療専門家は、例えば、医師、看護師、医療研究の技術者、および薬剤師とすることができる。研究専門家は、例えば、主研究者、研究技術者、博士研修者、および大学院生とすることができる。専門家への支援は、例えば、(1)試料中の特定のマーカーの比率を決定すること、および(2)決定後に試料中の特定のマーカーの比率の情報を専門家に伝えることにより実現することができる。
医療専門家は、糞便試料、血液試料、血清試料、胆汁試料、または血漿試料中の特定のマーカーのレベル(スコア、頻度)についての報告を取得した後、患者治療に作用し得る1つ以上の措置を講ずることができる。例えば、医療専門家は、報告結果を患者の医療記録に記録することができる。医療専門家は、新生腫瘍組織形成の診断結果を記録するか、または他の方法で患者の医療記録に変更を加えて、患者の病状を医療記録に反映させることができる。一部の場合では、医療専門家は、患者の容体に対して臨床的介入を行うために、患者の全医療記録を評価検討して、複数の治療戦略について評価を行うことができる。一部の場合では、医療専門家は、報告を受けた指標に基づいて腫瘍の発生を予測し、記録することができる。一部の場合では、医療専門家は、患者の容体に対して臨床的介入を行うために、患者の全医療記録を評価検討し、複数の治療戦略について評価を行うことができる。
医療専門家は、患者の糞便試料、血液試料、血清試料、胆汁試料、または血漿試料中のマーカーに関連のレベル(スコア、頻度)についての情報を受け取った後、胃腸腫瘍の治療を開始するか、または変更することができる。一部の場合では、医療専門家は、以前に受け取った報告と最近伝達されたマーカーのレベル(スコア、頻度)とを比較して、治療内容の変更を勧めることができる。一部の場合では、医療専門家は、胃腸腫瘍への新規な治療的介入のために、患者を臨床試験に登録させることができる。一部の場合では、医療専門家は、患者の症状が臨床的介入を必要とするまで治療の開始を待機させることを選択することができる。
医療専門家は、評価結果を患者または患者の家族に知らせることができる。一部の場合では、医療専門家は、新生腫瘍組織形成に関する情報(治療オプション、予後診断、専門家(例えば、癌専門医師および/または放射線科医師)への紹介を含む)を患者および/または患者の家族に提供することができる。一部の場合では、医療専門家は、患者の医療記録のコピーを提供して、専門家に評価結果を伝達することができる。研究専門家は、対象の評価結果に関する情報を利用して胃腸腫瘍の研究を発展させることができる。例えば、研究者は、新生腫瘍組織形成の治療薬の有効性に関する情報を用いて上記評価結果上でデータ編集を行い、効果的な治療を特定することができる。一部の場合では、研究専門家は、アッセイ結果を取得して、調査研究または臨床試験への対象の登録または継続した参加についての評価を行う。一部の場合では、研究専門家は、アッセイ結果に基づいて対象の容体の重篤性を分類することができる。一部の場合では、研究専門家は、対象のアッセイ結果を医療専門家へと伝達することができる。一部の場合では、研究専門家は、新生腫瘍組織形成の臨床的評価および治療のために対象を医療専門家へ紹介することができる。任意の適当な方法を用いて、情報を他の者(例えば、専門家)へ伝達することが可能である。例えば、専門家に情報を直接的または間接的に提供することができる。例えば、検査技師は、コンピュータを用いて作成した記録にアッセイ結果を入力することができる。一部の場合では、医療記録または研究記録に物理的変化を加えて情報を伝える。例えば、医療専門家は、医療記録の内容を検討している他の医療専門家に診断結果を伝達するために、恒久的に残る注釈を作成するか、または医療記録を警告することが可能である。さらに、任意の種類の伝達手法を用いて情報を伝達することができる。例えば、郵便物、電子メール、電話、対面やりとりを使用することができる。また、伝達対象の情報を専門家に電子的に利用可能とすることで、この情報を専門家に伝達することができる。例えば、情報をコンピュータのデータベース上に移して専門家がアクセスできるようにすることで、専門家に情報を伝達することができる。さらに、病院、診療所、または専門家の代理人としての役割を担う研究機関に情報を伝達することができる。
なお、単一の試料を1つ以上の胃腸腫瘍特異的なマーカーについて分析することができる。好適な実施形態では、例えば、多重マーカー分析法を用いて、単一の試料を複数の胃腸腫瘍特異的なマーカーについて分析をする。さらに、単一の哺乳動物について複数の試料を収集して、本願に記載のように分析することができる。一部の実施形態では、細胞学的解析を行う第1の部分と、さらなる精製または加工処理(例えば、配列特異的な捕捉工程)を(例えば、メチル化レベルの分析のために特定マーカーを単離することを目的として)行う第2の部分とに試料を分ける。一部の実施形態では、上記試料を上記第1の部分および上記第2の部分に分ける前に、上記試料に対して1つ以上の事前処理工程を行う。一部の実施形態では、DNAの完全性の向上および/またはDNAの分解の抑制(例えば、分解防止剤(例えば、キレート剤、DNase阻害剤)を添加した貯蔵バッファの使用を介する、またはDNAの完全性を向上させる取扱い技術または処理技術(例えば、低温(例えば、−80℃)での即時処理法または保存法)を介する)を実現するような方法で、上記試料の処理、取扱い、または保存を行う。
本発明の一部の実施形態では、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、またはZNF331の例えば1つ以上から選択される遺伝子のメチル化状態を検出するための1つ以上の試薬を備える、癌の診断またはスクリーニングを行うための診断キットを提供する。例えば、一部の実施形態では、上記試薬は核酸(例えば、オリゴヌクレオチド、プライマー、プローブなど)を含む。一部の実施形態では、キットは、メチル化状態の検出および/または診断または予後診断の提供を行うのに有用、必要、または十分な試薬を提供する。
上記診断キットは、メチル化特異的制限酵素の使用または上記遺伝子の発現レベルの測定によって分析(メチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(MSP)配列分析法などのPCR分析法、重亜硫酸処理法、重亜硫酸配列決定法、電気泳動法、パイロシークエンス法、制限消化法による質量分析法および配列分析法、次世代配列決定法、定量的および/または定性的メチル化法、パイロシークエンス法、サザンブロット法、制限酵素ランドマークゲノムスキャニング(RLGS)法、単一ヌクレオチドプライマー伸長法、CpGアイランドマイクロアレイ法、SNUPE法、COBRA法、質量分析法など)を行うために必要、十分、または有用な任意の試薬または培地をさらに備えてもよい。具体的には、上記キットは、デオキシリボヌクレオシド、三リン酸塩、緩衝剤、安定剤、耐熱性DNAポリメラーゼ、制限エンドヌクレアーゼ(メチル化特異的エンドヌクレアーゼを含む)、標識(蛍光標識、化学発光標識、および放射性標識を含む)からなる一群から選択される1つ以上の要素をさらに備えてもよい。本発明に係る診断アッセイ法は、DNAの単離に必要な1つ以上の試薬をさらに備えてもよい。
一部の実施形態では、本発明のキットは、商業販売用に試薬を厳重な閉鎖環境に閉じ込めて含む手段(例えば、所望の試薬を保持する射出成形容器または吹き込み成形容器)を備える。また、本願に開示の方法の特定の工程を実施するのに好適な他の容器を提供してもよい。
一部の実施形態では、本願に開示の方法は、胃腸内の新生組織(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵臓癌、肝臓癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))の治療をモニタリングするのに役立つ。例えば、一部の実施形態では、上記方法を治療の直前、最中、および/または直後に行って、治療の成功を観察してもよい。一部の実施形態では、治療の成功を確実なものにするために、上記方法は無病患者に周期的に行われる。
本発明はまた、多様なコンピュータ関連の実施形態を提供する。特に、一部の実施形態では、本発明は、対象から採取した試料から得られた胃腸腫瘍特異的マーカーの検出結果パターンを分析し、これを、例えば、胃腸腫瘍の有無、または特定の病期または胃腸腫瘍を示すことが知られているようなマーカーのパターンのライブラリと比較するためのコンピュータプログラミング手法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、少なくとも2つの異なる時点で採取した試料から得られた、胃腸腫瘍に特異的なマーカーの検出結果の第1のパターンおよび第2のパターンを分析し、これらを比較するコンピュータプログラミング手法を提供する。一部の実施形態では、上記第1のパターンは、消化管癌の前癌症状および/または低リスク状態、および/または前癌症状から癌症状までの進行を示すものであってよい。そのような実施形態では、上記比較によって、第1の時点から第2の時点までの進行の様子がモニタリングされる。
さらに他の実施形態では、本発明は、試料から得られた、胃腸腫瘍に特異的なマーカーの検出結果のパターンを分析し、これを、消化管癌の有無を示すことが知られている胃腸腫瘍に特異的なマーカーのパターンのライブラリと比較するコンピュータプログラミング手法を提供し、前記比較によって、例えば、良性胃腸腫瘍および侵攻性の悪性胃腸腫瘍は鑑別して診断される(例えば、マーカーのパターンによって、癌の状態は、病期決定および/または等級付けされる)。
本願に記載の方法およびシステムは、多数の方法で実施することができる。一実施形態では、上記方法は情報通信基盤(例えば、インターネット)の使用を含む。本発明の幾つかの実施形態を以下に説明する。なお、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、プロセッサ、分散サーバ(例えば、クラウドコンピューティングに用いられるような分散サーバ)、またはこれらの組み合わせの多様な形式で実現してよいことも理解されるであろう。本願に記載の方法およびシステムは、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして実施することができる。ソフトウェアは、プログラム記憶装置上で実体的に具現化されるアプリケーションプログラムとして実施することができる。または、ソフトウェアは、ユーザ側のコンピュータ環境およびリモートサイト(サービス提供者機関)側の校閲者のコンピュータ環境に実装されたソフトウェアの異なる部分(例えばアプレット)として実施することができる。
例えば、ユーザによるデータ入力の最中またはデータ入力の後、一部のデータ処理をユーザ側のコンピュータ環境で行うことができる。例えば、ユーザ側のコンピュータ環境は、プラットホームを示す規定コードまたはキャリア/診断試験、またはその両方(すなわち、処理または一部処理が行われた応答として、応答を試験コードおよびフラグ構成の形式で検閲者側のコンピュータ環境に伝達して、検閲者側のコンピュータ環境において後段の処理が1つ以上のアルゴリズムを実行して結果の提供および/または報告の作成を行うようにする、規定フラグを用いたデータ処理および/またはフラグ構成の作成)を提供するようにプログラミングされることができる。
本願に記載のアルゴリズムを実行するためのアプリケーションプログラムは、任意の好適なアーキテクチャを備える機械にアップロードされて実行されてもよい。一般的には、上記機械は、1つ以上の中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および入出力(I/O)インターフェースなどのハードウェアを含むコンピュータプラットフォームを備える。また、上記コンピュータプラットフォームは、オペレーティングシステムおよびマイクロインストラクションコードを備える。本願に記載の多様な処理および機能は、上記オペレーティングシステムを介して実行される、マイクロインストラクションコードの一部またはアプリケーションプログラムの一部(またはその組み合わせ)であってよい。さらに、さらなるデータ記憶装置および印刷機器などの多様な他の周辺機器を上記コンピュータプラットフォームに接続してもよい。
コンピュータシステムとして、上記システムは通常はプロセッサ装置を備える。上記プロセッサ装置は、試験データ(例えば、アッセイを行った特定の遺伝子産物)および試験結果データ(例えば、試料から得られる、胃腸腫瘍に特異的なマーカーの検出結果パターン)を通常含む情報を受信するように動作する。受信した上記情報は、少なくとも一時的にデータベースに記憶し、前癌症状の有無を示すことが知られているかマーカーのパターンのライブラリまたは消化管癌の病期および/または悪性度を示すことが知られているマーカーのパターンのライブラリと比較してデータ分析することができる。
入出力データの一部または全体についても、電子的に送信することができる。特定の出力データ(例えば、報告)を電子的または電話を用いて(例えば、ファックスバックなどの装置を使用するファクシミリを使用して)送信することが可能である。典型的な出力受信装置は、表示要素、印刷機、およびファクシミリ装置などを備えることができる。電子形式の通信および/または表示は、電子メールおよび双方向テレビなどを含むことができる。一部の実施形態では、入力データの全体または一部、および/または出力データの全体または一部(例えば、通常の場合では、少なくとも、前癌状態の有無を示すことが知られている、胃腸腫瘍に特異的なマーカーの検出結果パターンのライブラリ)は、アクセス(例えば、機密アクセス)できるようにサーバ上に保持される。上記結果は、所望されるように、専門家にアクセスされるか、または専門家へ送信されてよい。
本願に記載の方法に使用するシステムは、通常、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ(例えば、本願に記載の方法全体が単一部位において実行されるようなコンピュータプロセッサ)またはネットワーク化された少なくとも2つのコンピュータプロセッサ(例えば、対象から取得した試料について検出したマーカーのデータがユーザ(例えば、技術者またはアッセイの実行者)によって入力され、分析用の第2のコンピュータプロセッサ例えば、胃腸腫瘍に特異的なマーカーの検出結果パターンは、前癌状態の有無を示すことが知られているパターンのライブラリと比較される)に向けてリモートサイトへ送信される(ここで、第1および第2のコンピュータプロセッサはネットワークにより(例えば、イントラネットまたはインターネットを介して)接続されている)を備える。また、上記システムは、入力用のユーザコンポーネントと、データ確認用および報告作成(前癌状態の検出、胃腸腫瘍の病期決定および/または等級付け、または、前癌状態または胃腸腫瘍の進行のモニタリングを含む)用の校閲者コンポーネントとを備える。上記システムのさらなるコンポーネントは、サーバコンポーネントと、データ格納用のデータベース(例えば、レポート要素のデータベース(例えば、前癌状態の有無を示すことが知られているか、および/または胃腸腫瘍の悪性度および/または病期を示すことが知られているマーカーのパターンのライブラリ)またはユーザによるデータ入出力を含むことが可能な関係型データベース(RDB))とを備えることが可能である。上記コンピュータプロセッサとして、個人用のデスクトップ型コンピュータ(例えば、IBM、Dell、Macintosh)、携帯用コンピュータ、大型汎用コンピュータ、ミニコン、または他のコンピュータ装置において一般的に見ることのできるプロセッサを使用することが可能である。
上記入力コンポーネントとして、アプリケーションを実行する全ての電力および特性を提供する完全で独立した個人用コンピュータを使用することができる。上記ユーザコンポーネントは、通常、任意の所望のオペレーティングシステムの下で動作し、且つ、通信要素(例えば、ネットワークに接続するためのモデムまたは他のハードウェア)、1つ以上の入力装置(例えば、キーボード、マウス、キーパッド、または、情報または命令を伝達するための他の装置)、記憶素子(例えば、ハードドライブまたは他のコンピュータ読み取りおよび書き込み可能な記憶素子)、および表示要素(例えば、モニター、テレビ受信機、LCD、LED、または、ユーザに情報を伝達する他の表示装置)を備える。ユーザは、入力装置を介して上記コンピュータプロセッサに入力コマンドを入力する。通常、上記ユーザインターフェースは、ウェブブラウザアプリケーション用に書かれたグラフィカルユーザインターフェース(GUI)である。
上記サーバコンポーネントとして、個人用コンピュータ、ミニコンピュータ、または大型汎用コンピュータを使用することができる。または、上記サーバコンポーネントを(例えば、クラウドコンピュータ用途の場合のように)複数のサーバ上に分散させることができる。また、上記サーバコンポーネントは、データ管理、クライアント間の情報共有、ネットワーク管理、およびセキュリティを提供する。使用する上記アプリケーションおよび任意のデータベースは、同一または異なるサーバ上に置くことができる。ユーザおよびサーバ用の他のコンピュータ構成も意図され、意図される他のコンピュータ構成は、大型汎用コンピュータなどの単一の機械、一群の機械、または他の好適な構成で行われる処理を含む。一般的には、ユーザ機械およびサーバ機械は協働して本発明の処理を実現する。
上記データベースの使用場面では通常、上記データベースはデータベースサーバコンポーネントに接続されている。上記データベースとして、データを保持する任意の装置を使用することができる。例えば、上記データベースとして、コンピュータ用の任意の磁気記憶装置または光学記憶装置(例えば、CDROM、内蔵ハードドライブ、テープドライブ)を使用することができる。上記データベースは、上記サーバコンポーネントから離して配置することができる(この場合では、ネットワークやモデムなどを介してアクセスを行う)。または、上記データベースは、上記サーバコンポーネントに局所的に配置することもできる。
上記データベースを上記システムおよび上記方法に使用する場合では、上記データベースとして、データ項目間の関係性にしたがって編成およびアクセスされる関係型データベースを使用することができる。関係型データベースは、通常、複数のテーブル(エンティティ)から構成されている。テーブルの行は記録(個々の項目の情報の集合)を示し、テーブルの列はフィールド(記録の特定の属性)を示す。最も単純な考案では、上記関係型データベースは、少なくとも1つの共通のフィールドを介して互いに「関連している」データエントリの集合である。
コンピュータおよび印刷機器を設置したさらなるワークステーションをサービス時に用いてデータ入力を行ってもよい。一部の実施形態においては、所望の場合では、これにより適当なレポートを作成してもよい。コンピュータは、アプリケーションを開始するためのショートカットを(例えば、デスクトップ上に)設けて、データエントリ、データ送信、データ分析、レポート受信などの開始を所望通りに容易にすることが可能である。
特定の実施形態では、本発明は、胃腸腫瘍(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))を発症させる対象のリスクプロファイルを取得する方法を提供する。一部の実施形態では、このような方法は、対象(例えば、消化管癌を発症するリスクを有するヒト;定期健康診断を受診しているヒト)から糞便試料、ヒト胆液試料、または血液試料を取得すること、取得した前記糞便、血液、血漿、胆液、または血清試料中の糞便、血液、血漿、胆液、または血清において、またはこれに関連して、胃腸腫瘍に特異的な1つ以上のマーカーの有無またはそのレベル(例えば、メチル化頻度またはスコア)を検出すること、および、胃腸新生組織形成を示す指標の検出レベル(スコア、頻度)または有無の検出に応じて、胃腸腫瘍(例えば、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌(例えば、胆管癌))を発症するリスクプロファイルの作成を行うことを含む。例えば、一部の実施形態では、作成したリスクプロファイルは、特定のマーカーに応じて変化し、有無または規定の閾値レベルであることが検出される。本発明は、上記リスクプロファイルを作成する特定の様式に限定されない。一部の実施形態では、プロセッサ(例えば、コンピュータ)を用いてこのようなリスクプロファイルを作成している。一部の実施形態では、上記プロセッサは、本発明の方法とともに決定されるような、特定の剥離上皮マーカーの有無の解釈に特異的なアルゴリズム(例えば、ソフトウェア)を使用する。一部の実施形態では、このようなアルゴリズムに対して、本発明の方法と一緒に決定される特定マーカーの有無を入力して、この入力と設定基準(例えば、前癌状態用の設定基準、消化管癌を発症する多様なリスクレベルの設定基準、消化管癌の多様な病期に診断された対象用の設定基準)との比較に基づいてリスクプロファイルの報告を行う。一部の実施形態では、上記リスクプロファイルは、消化管癌を発症する対象のリスクまたは消化管癌を再発症する対象のリスクを示唆する。一部の実施形態では、上記リスクプロファイルは、例えば、患者が消化管癌を発症または再発する危険性が極めて低いこと、低いこと、中程度であること、高いこと、極めて高いことを示す。一部の実施形態では、ヘルスケアの提供者(例えば、癌専門医)は、一連の治療または介入(例えば、生体検査、静観、癌専門医への紹介、外科医への紹介)を決定するうえで、このようなリスクプロファイルを使用することになる。
以下に実施例を提供して本発明の特定の好適な実施形態および態様を実証するとともに、さらなる説明を行う。但し、以下の実施例は本発明の範囲を限定するよう構成したものではない。
〔実施例1〕
結腸直腸癌中における、新規のエピジェネティック生体マーカー(GLDCおよびPPP1R14A)の特定
(材料)
本プロジェクトでは、20系統の結腸癌細胞株からなる集団の分析を行う。上記結腸癌細胞株の集団は、11系統のマイクロサテライト安定性細胞株(MSS;ALA、Colo320、EB、FRI、HT29、IS1、IS2、IS3、LS1034、SW480、V9P)および9系統のマイクロサテライト不安定性細胞株(MSI;Co115、HCT15、HCT116、LoVo、LS174T、RKO、SW48、TC7、TC71)を含んでおり、結腸直腸癌の表現型サブ集団の両方を代表するものであった。本研究では、47種類の原発性結腸直腸癌の試料(27種類のMSS腫瘍および20種類のMSI腫瘍)についてDNAプロモーターのメチル化分析を行った。上記試料全体のうち24種類の試料については、1987年から1989年にかけてノルウェー南西部の7つの病院から回収した一連の材料に由来の試料を使用した。残りの23種類の試料については、2005年から2007年にかけてAker大学病院で収集した。また、本プロジェクトには、生前に結腸直腸癌を未発症の個体に由来する49種類の正常な結腸直腸粘膜も含めた。
(方法)
(ゲノム全域の遺伝子発現解析)
AZAおよびTSAを用いて処理を行った前後に、AB1700マイクロアレイプラットフォームを用いて結腸癌細胞株の遺伝子発現解析を行い、結腸直腸の腫瘍形成においてエピジェネティックに不活化した新規遺伝子標的を特定した。3種類のMSI細胞株(SW48、RKO、HCT15)および3種類のMSS細胞株(SW480、LS1034、HT29)を含む6種類の細胞株を分析した。上記処理後に上記6系統の細胞株の少なくとも5系統以上において4倍以上の上方制御を受けた遺伝子のみを選択し、これをさらなる調査用の対象とした。正しいエピジェネティック標的を選択する可能性を向上させるために、同一の遺伝子について、原発性結腸直腸癌および正常組織試料中での遺伝子発現を同一のマイクロアレイプラットフォームを用いて解析した。上記細胞株中で反応を示すとともに、同時に正常組織と比較して癌腫中に下方制御が見られた遺伝子のみを選択し、これをさらなる調査用の対象とした。新たな過剰メチル化遺伝子を発見するための上記選択の工程を要約して図1に示す。
(メチル化特異的な実験解析法)
遺伝子発現の欠如は頻繁に、プロモーターCpGアイランドの異常なメチル化に伴って発生する。そのため、DNAメチル化の分析法に好適な標的遺伝子では、プロモーター領域内にはCpGアイランドが含まれているべきである。したがって、CpG Island Searcherを利用して、1つ以上のアイランドが存在することについて候補遺伝子の分析を行った。ゲノム全域の遺伝子発現研究から最も有望とされた遺伝子に対して、重亜硫酸処理、定性的および定量的なメチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応法、並びに直接重亜硫酸配列決定法を行った。
(統計)
フィッシャーの正確確立検定(両側検定)を用いて2×2の全分割表についての分析を行った。一方、2×3および2×4の分割表に対しては、ピアソンのカイ二乗検定(両側検定)を用いた。なお、p値が0.05(5%)以下である場合には有意であるものとみなした。二値回帰分析法を用いてDNAのメチル化と患者の年齢との間に存在する可能性のある関連性を調べた。PMR値および組織の種類(癌腫組織および正常組織)を入力値に用いて、個々の遺伝子の受信者動作特性(ROC)曲線を作成した。SPSS16.0ソフトウェアを用いて、統計的検定(両側検定)から全計算を導き出した。
(結果)
(細胞株および組織試料の候補遺伝子の定性的および定量的なメチル化分析)
20系統の結腸癌細胞株のうちBNIP3、CBS、DDX43、GLDC、IQCG、PEG10、PPP1R14A、RASSF4、RBP7、およびWDR21Bは、それぞれ70%、74%、89%、75%、0%、90%、95%、5%、45%、および100%の比率でメチル化した。原発性結腸直腸癌および正常組織の試料を用いた試験において、過剰メチル化の頻度が最も高かった6つの遺伝子にメチル化分析を行った。BNIP3、GLDC、およびPPP1R14Aは、上記癌種の8系統、14系統、および11系統でそれぞれメチル化し、上記正常組織の試料の1系統、0系統、および0系統でそれぞれメチル化した。
悪性および正常の結腸直腸組織のより大きな一連の試料においてリアルタイム定量的MSPによるさらなる調査を行うために、GLDCおよびPPP1R14Aを選択した。
(GLDCおよびPPP1R14Aの定量的メチル化プロファイル)
GLDCおよびPPP1R14Aのプロモーターはそれぞれ上記原発性結腸直腸腫瘍の60%および57%においてメチル化していることが見出された。PPP1R14Aに関しては、PMR値が3.5より大きい値(>3.5)の試料については、メチル化陽性であるとのスコア付けを行った。GLDCに関しては、PMR値が2.5より大きい値(>2.5)の試料については、メチル化陽性であるとのスコア付けを行った。上記のカットオフ値を用いることで、何れの遺伝子に関しても、正常な粘膜の試料をメチル化粘膜として記録することがなかったので、両アッセイにおいて100%の特異性を実現した。
ROC曲線分析を利用して、バイオマーカーとしての遺伝子の診断精度の評価を行う統計的方法を提供した。曲線下面積(area under the curve)(AUC)の値が0.819(P=7・10-8)の場合では、GLDCの感度および選択性はそれぞれ64%および100%であった。曲線下面積(AUC)の値が0.792(P=8.59・10-7)の場合では、PPP1R14Aの感度および選択性はそれぞれ57.5%および100%であった。ROC曲線を図2および3に示す。
(従来のMSP法と定量的リアルタイムMSP法との整合性)
結腸癌細胞株(n=20)、原発性腫瘍(n=11)、および正常組織の試料(n=8)について、qMSP分析を用いて取得した結果と従来のMSP法を用い取得した結果とを比較した。上記従来のMSP法では、細胞株試料を「メチル化」、「部分的にメチル化」、および「非メチル化」の何れかにスコア付けし、組織試料を「メチル化」および「非メチル化」の何れかにスコア付けする。一方、qMSP法のデータは、0〜100の範囲のDNAメチル化レベルの定量測定結果を提供する(図4)。GLDCおよびPPP1R14Aのカットオフ値をそれぞれ2.5および3.5とした場合では、上記qMSP法を用いて得られたデータと上記従来のMSP法を用いて得られたデータとの間に良好な整合性が得られた。GLDCに関しては、39種類の試料のうち39種類全て(100%)が整合性を示した(P=0.000)。しかし、PPP1R14Aに関しては、39種類の試料のうち1種類が、定量的なゲル系MSP法において「非メチル化」とスコア付けされる一方で、定性的なリアルタイムMSP分析法において「メチル化」とスコア付けされる結果となった。したがって、両方法が判別するメチル化状態は、上記39種類の試料のうち38種類(97%)(P=2・10−9)について一致していた。この結果を図4および図5に示すとともに、要約して表1および表2に示す。
Figure 2014508528
Figure 2014508528
(重亜硫酸配列決定法による、GLDCおよびPPP1R14Aのプロモーターのメチル化状態の確認)
結腸癌細胞株のGLDCおよびPPP1R14Aについて重亜硫酸配列決定法を行ったところ、非CpGシトシンの全てが完全に変換されてチミンとなっていることが示された。この結果を配列決定法の詳細な結果およびMSPの詳細な状態と一緒に図6および図7に示す。一般的に、MSP法によって「完全にメチル化」したとスコア付けられる細胞株の大部分は、重亜硫酸配列決定分析法においても、「完全にメチル化」したものであると判断される。
(DNA腫瘍メチル化と遺伝的および臨床病理学的特徴との関連性)
GLDCおよびPPP1R14AのDNAメチル化状態を腫瘍の遺伝的および臨床病理学的特徴と比較した。プロモーターのメチル化は、患者の腫瘍病期、年齢、および性別とは無関係であった。PPP1R14Aのメチル化はマイクロサテライト不安定性を示す腫瘍(したがって、結腸の右側に位置する腫瘍)においてより顕著であった。
〔実施例2〕
消化管癌(胆管癌)内の新規のエピジェネティックな生体マーカー(CDO1、DCLK1、ZNF33、およびZSCAN)の特定
胆管癌(CCA)は診断が困難なことで有名であり、臨床所見の遅れから死亡率が高くなる。CpGアイランドのプロモーターの過剰メチル化は癌の発生と関係している。本願発明者は、CCAの診断精度を向上させる可能性を有する新規のエピジェネティックな生体マーカーを特定することを目標とした。CCA細胞株に行ったマイクロアレイ解析手法と、従来の刊行物に非悪性の腫瘍対照中の発現プロファイルと比較して記載された腫瘍中の発現プロファイルとを比較した。定性的メチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(MSP)法を使用して、胃腸管に由来の癌細胞株内の一般的な候補遺伝子をプロモーターのメチル化状態について調べた。新鮮凍結組織(n=34)およびホルマリンで固定したパラフィン包埋組織(n=59)を含む2種類のCCA試料シリーズ内のメチル化頻度の高い遺伝子に定量的メチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(qMSP)法を行った。マイクロアレイ解析法より、胆管癌内のプロモーター領域にCpGアイランドを有する43種類の遺伝子は、非エピジェネティック処理に反応を示し、且つ同時に、非悪性の対照腫瘍と比較して下方制御を受けた。本願発明者は、CCA細胞株内のメチル化頻度の高い遺伝子として、12種類の遺伝子を特定した。特定した上記遺伝子のうち、CDO1、DCLK1、SFRP1、およびZSCAN18は、腫瘍中においても高いメチル化頻度を示した。同一の遺伝子について、非悪性の試料では非メチル化が生じた。4種類のマーカーのうち陽性を示す少なくとも1種類のマーカーは、総感度が新鮮凍結腫瘍において100%であり、保存後の腫瘍において81%であり、特異性がこれら両方の試料シリーズにおいて100%であった。その結果生じる受信者動作特性曲線の下面積はそれぞれ0.996および0.904であった。新規のエピジェネティック生体マーカーの集団は、CCAの場合において高い感度および特異性を示した。
本実施例では、エピゲノム全域のアプローチ手法(25)を利用してCCA内のDNAメチル化候補遺伝子のリストを特定することについて記載する。癌細胞株および患者由来の材料内の潜在的な標的遺伝子に定性的および定量的プロモーターメチル化分析法を行い、CCAを示す3種類の新規の潜在的な生体マーカーを特定した。
(材料および方法)
(実験アプローチ法)
本研究で使用する段階的な実験アプローチ法を図8に示す。簡潔には、エピジェネティック薬剤処理に反応を示す癌細胞株内の遺伝子を非悪性組織と対比して下方制御されたCCA試料内の遺伝子リストと比較する。上記エピジェネティック薬剤処理に反応を示し、これと同時に下方制御を受けた、プロモーター領域内にCpGアイランドを含む癌細胞株内の遺伝子に対して、定性的メチル化分析法を行った。メチル化頻度の最も高い遺伝子については、患者由来の材料内の遺伝子にも定性的メチル化分析法を行い、その後に定量的メチル化分析法を行った。
(癌細胞株)
24系統の癌細胞株を分析した。分析を行った上記24系統の細胞株は、胆管癌由来の細胞株(n=6;EGI‐1、HuCCT1、KMBC、KMCH‐1、SK‐ChA‐1、およびTFK‐1)、結腸癌由来の細胞株(n=6;HCT15、HT29、LS1034、RKO、SW48、およびSW480)、膵臓癌由来の細胞株(n=6;AsPc‐1、BxBc‐3、CFPAC‐1、HPAFII、PaCa‐2、およびPanc‐1)、肝臓癌由来の細胞株(n=4;HB8065、JHH‐1、JHH‐4、およびJHH‐5)、および胆嚢癌由来の細胞株(n=2;Mz‐ChA‐1およびMz‐ChA‐2)を含むものであった。上記細胞株を製造者の定めるガイドラインに従って培養した。培養時の条件を表5に要約する。融合状態に達する前に全細胞株を回収した。
AmpFLSTR IdentifilerPCR増幅キット(Applied Biosystems、CA、USA)を製造者の定める手順に従って使用して、細胞株の認証を行った。試料をAB Prism 3730に掛けて、GeneMapper(Applied Biosystems)で分析した。市販の癌細胞株に関しては、遺伝子型を従来の刊行物に記載のデータと比較した。市販の細胞株以外の細胞株について得られた結果の一覧を表6に示す。
6系統の胆管癌細胞株を脱メチル化薬剤の5‐アザ‐2’デオキシシチジン(72時間の処理に対して1mM;Sigma-Aldrich Company Ltd.、Dorset、UK)およびヒストン脱アセチル化トリコスタチンA(処理の最後の12時間に1mM添加;Sigma-Aldrich、Dorset、UK)の組み合わせで処理した。上記処理を行わなかった対照を並行して培養した。
(患者試料)
(新鮮凍結材料)
オスロ大学病院(Rikshospitalet)およびImperialカレッジ(ロンドン、UK)で外科手術を施術した患者から13系統の胆管癌を得た。外科手術直後に試料を瞬間凍結し、これを−80℃で保存した。癌腫を製造者の規定する手順に従ってTissue-Tek(Sakura Finetek、CA、USA)の内部へ埋め込み、その後、専門の病理学者による評価を行う前にこれを低温切片化して、ヘマトキシリンおよびエオシン染色を行った。含まれる全ての癌腫試料(n=13)は、5%を超える(>5%)腫瘍細胞を示した。自己免疫性肝炎(n=2)、アルコールによる肝疾患(n=5)、特発性肝硬変(n=1)、ヘモクロマトーシス(n=1)、原発性胆汁性肝硬変症(n=3)、および原発性硬化性胆管炎(n=9)を含む非悪性の肝疾患に由来の21系統の試料の集団を非悪性の対照として使用した。さらに、癌を発症していない6人の原発性硬化性胆管炎患者から切除した胆管に由来の組織を独立した試料集合として含めた。非悪性の生検については、オスロ大学病院(Rikshospitalet)で外科手術を施術した患者の肝臓の末梢領域から得た。
(保存後の材料)
保存後の材料は、オスロ大学病院の病理学部から入手した26種類のホルマリン固定を行ったCCAのパラフィン包埋試料および33種類のホルマリン固定を行った非悪性のパラフィン包埋試料を含む。組織標本をヘマトキシリンおよびエリトロシンで定期的に染色した。含まれる全ての癌腫試料(n=26)は、5%を超える(>5%)腫瘍細胞を示した。非悪性組織対照として、自己免疫性肝炎(n=4)、アルコールによる肝疾患(n=1)、原発性胆汁性肝硬変症(n=4)、および原発性硬化性胆管炎(n=21)を含む非悪性肝疾患の患者由来の組織、並びにこれらの疾患の発生していない患者(n=3)に由来の組織を含めた。肝生検を肝外胆管、肝門、および肝臓の末梢領域から取得した。
(癌細胞株の遺伝子発現マイクロアレイ解析)
6系統のCCA細胞株に由来のRNAおよびエピジェネティック薬剤で処理した対照RNAに遺伝子発現マイクロアレイ解析(Applied Biosystems)を行った。上記遺伝子発現マイクロアレイ解析を行った癌細胞株のうち最小でも4系統の癌細胞株において、5‐アザ‐2’デオキシシチジンおよびトリコスタチンAを用いた処理後に少なくとも2倍の上方制御を受けた遺伝子は、DNAメチル化の潜在的な標的としてみなされた。
(胆管癌患者および健康な対照患者から取得したマイクロアレイ遺伝子発現データ一式)
CCA中の過剰メチル化遺伝子と考えられる推定遺伝子を特定する可能性を向上させるために、マイクロアレイアプローチ手法により作成したCCA細胞株内の遺伝子のリストを、CCAと非悪性の対照腫瘍とを比較した刊行物(26;27)に記載の利用可能な遺伝子マイクロアレイデータから作成した遺伝子のリストと比較した。細胞株アプローチ手法に由来の遺伝子のうちで、反応を示す、非悪性の対照腫瘍と比較してCCA内において同時に下方制御を受けた遺伝子のみをメチル化候補であるとみなし、これにさらなる分析を行った。
(DNAプロモーターのメチル化の分析)
プロモーター領域中のCpGアイランドについて候補遺伝子を調べた。DNAのメチル化の分析を行う前に重亜硫酸処理を行った。癌細胞株中の候補遺伝子に定性的メチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(MSP)法を行った。少なくとも5系統のCCA細胞株でメチル化した候補遺伝子については、新鮮凍結試料(n=34)中の候補遺伝子にMSP法をさらに行った。パフォーマンスの最も良かった遺伝子(CDO1、DCLK1、およびZSCAN18)に直接プロモーター重亜硫酸配列決定法を行った。プライマーの配列および位置、アンプリコンの長さ、MgCl2の濃度、およびアニール温度の一覧を表1に示す。最後に、新鮮凍結患者材料および保存後患者材料において、定量的メチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(qMSP)手法を用いて、上記の3系統の遺伝子と従来報告されたSFRP1とについて、メチル化状態の評価を行った。配列の一覧を表2に示す。上記遺伝子の詳細な情報を表3に示す。表3に示す遺伝子の配列を図9に示す。
(核酸の単離)
癌細胞株について、標準的なフェノール/クロロホルム処置を使用してDNAの単離を行い、Trizol(Invitrogen、Carlsbad、CA)を製造者の定める使用説明に従って使用して全RNAの単離を行った。2100 bioanalyzer(Agilent Technologies、Palo Alto、CA)を使用してRNAの質の評価を行った。新鮮凍結試料については、AllPrepDNA/RNAキット(Qiagen Inc、Valencia、CA)を使用して約25mgの組織からDNAの抽出を行った。保存後の材料については、QIAampDNAキット(Qiagen)を使用してパラフィン包埋組織の5つの切片(各20μm)からDNAの単離を行った。ND-1000 Nanodrop(NanoDrop Technologies、Wilmington、DE)を使用して核酸の濃度を測定した。
(遺伝子発現のマイクロアレイ解析の説明)
NanoAmp RT-IVT標識キット(Applied Biosystems)を製造者の定める手順に従って使用して、標準的な1ラウンド増幅法を行った。簡潔には、オリゴdTプライム反応において、1μgの全RNAからcDNAを合成した。in vitro標識反応において、ジゴキシゲニン(DIG)‐UTPの存在下で二本鎖cDNAから標識された相補的RNA(cRNA)を取得した。試料を、29,098種類の個々の遺伝子を示す32,878種類のオリゴヌクレオチドプローブを含む遺伝子発現マイクロアレイ(Human Genome Survey Microarray V2.0, Applied Biosystems)とハイブリダイズさせた。上記遺伝子発現マイクロアレイにアルカリホスファターゼ結合ジゴキシゲニン抗体を用いて培養を行った後、AB1700化学発光分析器(Applied Biosystems)を使用して化学発光を測定した。プローブシグナルに後処理を行い、R-script(R 2.5.0)“ABarray” file 1.2.0およびBioconductor(www.bioconductor.org)を使用して分位点正規化を行い、さらにExcel(Microsoft office, version 2007)上で分析を行った。信号対雑音比が3未満(<3)および/またはフラグ値が8191を超える(>8191)アレイ素子は、さらなる処理を行う対象から取り除いた。
(CpGアイランドの探索)
CpGアイランド探索用アルゴリズム(48)を用いて、プロモーター領域内のCpGアイランドの有無についてDNAメチル化の候補遺伝子を調べた。CpGアイランドの検出(49)には規定の基準を利用した。
(DNAの重亜硫酸処理)
DNAの重亜硫酸処理を行った結果、メチル化シトシンを除く非メチル化シトシンは変換されてウラシルとなった(50;51)。EpiTect重亜硫酸キット(Qiagen)を製造者の定める手順に従って使用してDNA(1.3μg)に重亜硫酸処理を行った。QIAcube(Qiagen)を使用して脱スルホン化工程および洗浄工程を行い、重亜硫酸処理後のDNAを40μlの溶出緩衝液中に溶出させた。
(定性的メチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(MSP))
Methyl Primer Express Software v1.0(Applied Biosystems)を用いて、Human Genome browser(genome.ucsc.edu)に従って、転写開始部位に近接近してMSPプライマーを設計した。プライマーはMedProbe(MedProbe, オスロ, ノルウェー)から購入した。メチル化鋳型に特異的なプライマー対と非メチル化鋳型に特異的なプライマー対とからなる2組のプライマー対を使用して対象遺伝子座の増幅を行った。MSP混合物は、1単位のHotStarTaq DNAポリメラーゼ(Qiagen)、1×PCRバッファ(Tris−Cl、KCl(NH42SO4、15mMのMgCl2;pH8.7;Qiagen)、デオキシヌクレオチド三リン酸(各々2.5mM)、プライマー(各々10μM)、および24gの鋳型DNAを総量が25μlとなるように含んでいた。全MSP反応のMgCl2濃度、アニール温度、および伸長時間を最適化した(表2)。熱サイクリング(Tetrad 2, Bio-Rad, CA, USA)は、15分間は95℃とし、その後35サイクル(95℃で30秒間、可変のアニール温度で30秒間(表2)、および、72℃で30〜60秒間伸長)行い、最後に72℃で7分間伸長させた。in vitroにおいてSssIメチル基転移酵素(New England Biolabs Inc., Beverly, MA)で処理したヒト胎盤DNA(Sigma Chemical Co, St Louis, MO)をメチル化の陽性対照として使用し、正常なリンパ球に由来のDNAを非メチル化の陽性対照として使用した。両反応において、鋳型を置換する水を陰性対照として使用した。MSP生成物を5μlのゲルローディングバッファ(1×TAEバッファ、20%Ficoll(Sigma Aldrich)、および0.1%キシレンシアノール(Sigma Aldrich))と混合させて、これを1×TAEおよびエチジウムブロマイド(Sigma Aldrich)中の2%アガロースゲル(BioRad, Hercules, CA, USA)中に充填した。上記MSP生成物の可視化をGel Doc XR+(BioRad)を用いて行う前に、電気泳動法を200Vで25分間行った。これにより得られた全結果をMSPの第2の独立したラウンドで検証して、著者2名により独立してスコア付けを行った。スコア間に相違が生じた場合には、分析の第3ラウンドを行った。上記スコアリングは、上記陽性対照のメチル化帯強度を基準として用いて行われた。組織試料中では、メチル化の帯強度を0〜5の範囲の尺度でスコア付けした。腫瘍試料については、帯強度が3以上の場合にのみ、メチル化状態にあると判定した。非悪性試料に関しては、3以上のメチル化の帯強度を過剰メチル化としてスコア付けする一方で、2以下のメチル化の帯強度を弱メチル化としてスコア付けした。メチル化についてMSP断片を示さない非悪性試料のみを「非メチル化」としてスコア付けした。
(DNAの直接重亜硫酸配列決定法)
14系統の癌細胞株(結腸、n=6;胆管癌、n=6;および胆嚢癌、n=2)に対して重亜硫酸配列決定法を行った。DNA重亜硫酸プライマーは、Methyl Primer Express Software v1.0(Applied Biosystems)を用いてMSPによる増幅領域をカバーして設計をした。実験手順は従来の刊行物(52)に記載されたものである。簡潔には、HotStarTaq(Qiagen)を用いて断片の増幅を35サイクル行い、これを製造者(GE Healthcare, USB Corporation, Ohio, USA)の定める手順に従ってExoSAP-ITを用いて精製した。AB Prism 3730にdGTP BigDye Terminator Cycle Sequencing Ready Reaction kit(Applied Biosystems)を用いて、配列決定を行った。重亜硫酸処理後の完全メチル化DNA(CpGenome Universal Methylated DNA, Millipore, MA, USA)および正常リンパ球に由来のDNAをそれぞれ陽性対照および陰性対照として使用した。従来の報告(53)によれば、各CpG部位のメチルシトシンの量は、シトシンシグナルとシトシンおよびチミンのシグナルの合計とのピーク高さ比から算出される。個々のCpG部位のメチル化は、以下の基準に沿って決定される:0〜0.2であれば「メチル化」として決定し、0.21〜0.8であれば「部分的にメチル化」として決定し、0.81〜1.0であれば「過剰メチル化」として決定した。
(定量的メチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(qMSP))
プライマーおよびプローブはPrimer Express v3.0を用いて設計され、それぞれMedprobeおよびApplied Biosystemsから購入されたものである。qMSPの全反応を384ウェルプレートで3通り行った。反応体積は20μlであり、0.9μMの各プライマー、0.2μMのプローブ(6‐FAMおよび非蛍光性消光剤を用いて標識)、重亜硫酸処理を施した30ngの鋳型、および1×TaqMan Universal PCR master mix NoAmpErase UNG(Applied Biosystems)を含んでいた。増幅処理は、TaqMan 7900HF(Applied Biosystems)を用いて、95℃での15分間の処理、および、その後の、95℃での15秒間と60℃での伸長1分間との45サイクルの処理にて行った。重亜硫酸変換後の完全メチル化DNA(Millipore)は陽性対照の役割を果たすとともに、1:5の連続希釈(32.5‐0.052ng)により標準曲線を作成するように使用した。ALU‐C4遺伝子(54)を正規化に使用した。さらに、重亜硫酸処理を施した正常リンパ球由来のDNA、重亜硫酸処理を施していない正常リンパ球由来のDNA、および水ブランクを陰性対照として使用した。
35回目のサイクル後、全試料を(Applied Biosystemsの定める手順に従って)検閲し、中央値をさらなる処理に用いた。簡潔にいえば、試料のGENE:ALU比を陽性対照(完全メチル化DNA)のGENE:ALU比で除して得た値に100を乗じて、メチル化の基準パーセント値(PMR)を算出した。高特異性を確実に得るために、全ての正常試料のうちでの最大のPMR値を超える整数を用いて、各アッセイ(新鮮凍結材料に対するアッセイおよび保存材料に対するアッセイ)ごとに個々の固定閾値を設定した。PMR値が閾値より高い試料については、「メチル化陽性」であるとしてスコア付けを行った。CDO1、DCLK1、SFRP1、およびZSCAN18に関しては、一連の新鮮凍結試料の閾値はそれぞれ1、2、1、および1であった。一連の保存試料に関しては、閾値は2、2、5、および3に設定した。
(統計分析)
統計分析にはPASW 18.0(SPSS, Chicago, IL, USA)を使用した。カテゴリ変数にはピアソンのカイ二乗検定およびフィッシャーの正確確立検定を使用した。Student T-testおよびMann-Whitney U testを使用して、腫瘍DNAメチル化および患者の年齢との潜在的関係性を調べた。メチル化した標的遺伝子の適合性評価を行って非悪性対照からCCAを分離するために、個々のメチル化基準パーセント(PMR)値を用いて受信者動作特性曲線を作成した。同様に、PMR値の合計値を用いて、候補遺伝子集団としての個々の遺伝子の成績の組み合わせの評価を行った。p値は、p<0.05となる場合において、統計学的に有意であると考慮した。
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
Figure 2014508528
(結果)
(胆管癌中のプロモーターDNAの過剰メチル化の候補遺伝子の特定)
本願発明者は、遺伝子発現のマイクロアレイ解析により、エピジェネティック薬剤処理(5‐アザ‐2’デオキシシチジンおよびトリコスタチンA)後、6系統のCCA細胞株のうち最低でも4系統において2倍以上に上方制御されている672個のアレイ要素を観察した。従来の刊行物に記載のデータセット(26;27)では、CCA試料中の上記遺伝子のうち60個は、非悪性対照と比較して下方制御されていることが同時に見出された(図10)。CpGアイランドは、全候補のうち43個の候補のプロモーター領域(および全候補のうち3個の候補の4種類のアイソフォーム)において見出され、潜在的なDNAメチル化標的遺伝子としてみなされた。
(癌細胞株中の候補遺伝子のDNAプロモーターメチル化分析)
24系統の癌細胞株中の40種類の遺伝子座のプロモーターのメチル化状態を、MSPを使用して調べ、CCA細胞株におけるこれらのメチル化の頻度に応じてグループ分けを行った(図11)。グループIの遺伝子(n=12)は、メチル化の頻度が高かった(≧5/6;BEX4、CDO1、DCLK1、FAM3B、GREM1、LHX6、NAP1L2、SFRP1、TCF4、TPM2、ZNF331の「アイソフォームc」、およびZSCAN18の「アイソフォームb」)。グループIIの遺伝子(n=10)は、中級のメチル化頻度を示した(1/6〜4/6;ASRGL1、CRISPLD2、CSRP1、FKBP1B、GNG11、INPP5A、MT1F、PDE2A、REEP1、およびSLC46A3)。残りの18種類の遺伝子は、全系統のCCA細胞株において非メチル化であった(ATF3、CALCOCO1、CLU、CTGF、DUSP5、EGR2の「アイソフォームb」、FHL1、GPR124、HABP4、ID3、ITPR1、LMCD1、MLLT11、MT1X、MT2A、NR4A3、RNase4、およびSYT11)。遺伝子CXCL14、DPYSL3、EGR2の「アイソフォームa」、STXBP1、ZNF331の「アイソフォームa」、ZNF331の「アイソフォームb」、およびZSCAN18の「アイソフォームa」は、以下の対照反応のうちの一つにおける弱帯域の存在に基づいて、さらなる分析から排除した:正常血液を用いたメチル化、完全メチル化DNAを用いた非メチル化、または重亜硫酸未処理のDNAを用いたメチル化。
興味深いことに、上記グループI,II、およびIIIのメチル化の頻度は、本願の研究に含まれる消化管癌細胞株同士を比較したところ互いに類似していたが、例外として、LHX6およびNAP1L2は肝細胞癌由来の細胞株中において僅かなメチル化を示すのみか、またはメチル化を示さず、TPM2およびZNF331の「アイソフォームc」は膵臓癌由来の細胞株中においてメチル化を示さないか、または僅かなメチル化を示すのみであった。
(組織試料中の標的遺伝子の定性的DNA特異的プロモーターメチル化分析)
上記グループIの全遺伝子に対して、13系統のCCAの新鮮凍結臨床試料および21系統の非悪性対照の新鮮凍結臨床試料中でMSP分析を行った。本願発明者は、BEX4、CDO1、DCLK1、GREM1、NAP1L2、SFRP1、TCF4、ZNF331、およびZSCAN18のメチル化が、腫瘍中において69%、62%、83%、23%、69%、85%、23%、23%、および31%であり、非悪性対照中において33%、14%、100%、13%、38%、86%、0%、0%、および0%であることを観察した(図14)。上記グループIのうち残りの3つの遺伝子座であるFAM3B、LHX6、およびTPM2については、腫瘍中におけるメチル化頻度は低度であり(<10%)、非悪性対照中におけるメチル化頻度は様々であった(19〜90%)。上記非悪性対照中のメチル化の帯域強度は、腫瘍中のメチル化の帯域強度と比較して著しく弱かった。これは、定量的メチル化解析のほうが上記グループ同士をより正確に区別していたことを示唆するものである。その後、腫瘍中において30%を超えるメチル化を示す遺伝子プロモーター(CDO1、DCLK1、SFRP1、およびZSCAN18)に対して、定量的メチル化解析(qMSP)を行った。BEX4およびNAP1L2は、女性患者の正常血液の試料中においてメチル化を示したため、さらなる分析からは除外した。各アッセイの試験には正常血液の対照を含めた。
(直接重亜硫酸配列決定法によるプロモーターのメチル化状態の検証)
MSPで評価を行ったプロモーターのメチル化状態の検証を行うために、CDO1、DCLK1、およびZSCAN18のプロモーター領域に対して、典型的な癌細胞系中で直接重亜硫酸配列決定法を行った。MSPで得た結果と重亜硫酸配列決定法で得た結果との間では良好な整合性が確認された(図12)。上記結果を用いて、定量DNAメチル化アッセイ法の設計が導き出された。SFRP1は従来においてはqMSP法により分析されており、したがって重亜硫酸配列分析法には含まれていなかった。
(新鮮凍結臨床材料および保存臨床材料中のDNAメチル化の定性分析)
CDO1、DCLK1、SFRP1、およびZSCAN18は、13系統のCCAおよび21系統の非悪性対照を含む新鮮凍結材料と26系統の腫瘍および33系統の非悪性対照を含む保存材料との2種類の一連の試料中でqMSP法により分析した。上記一連の新鮮凍結試料に関して、本願発明者は、DCLK1、SFRP1、ZSCAN18、およびCDO1は、腫瘍中においてそれぞれ46%、69%、77%、および85%のプロモーター過剰メチル化を示し、非悪性対照中においてメチル化を示さないことを検出した。4つ全ての遺伝子を組み合わせ、この4つの遺伝子のうち最低でも1つの遺伝子中においてメチル化を示す試料を「陽性」としてスコア付けしたところ、上記腫瘍の100%および上記非悪性試料の0%がメチル化陽性であった。上記遺伝子の個々の成績およびその組み合わせを、受信者動作特性曲線(図13)を用いて調べた。上記4つの遺伝子を組み合わせた(PMR値を要約した)結果、曲線の曲線下面積として0.996が得られた。
一連の保全試料中のメチル化頻度は、一般に、統計学的に有意ではないものの、新鮮凍結試料一式での研究結果よりも低度であった。DCLK1、ZSCAN18、SFRP1、およびCDO1の4つの遺伝子は、腫瘍中においてそれぞれ42%、42%、54%、および73%のメチル化頻度を示す一方で、非悪性対照中においてはメチル化が確認されなかった。個々の遺伝子の組み合わせからなる集団は腫瘍の81%においてメチル化陽性を示した。この結果得られた、上記試料一式の曲線下面積は0.904であった(図13)。
本願発明者は、硬化性胆管炎を発症した胆管を切除したものに由来の6つの新鮮凍結試料のうち非悪性試料一式中における、DCLK1、ZSCAN18、SFRP1、およびCDO1の4つの遺伝子のメチル化の頻度をさらに調べた。興味深いことに、2つの試料(33%)は4つ全ての生体マーカーについてメチル化陽性であり、1つの試料(17%)はZSCAN18についてメチル化陽性であった。
(考察)
本願の研究において、本発明者は、従来報告されていたSFRP1遺伝子(28;29)に加えて、胆管癌においてCDO1、DCLK1、およびZSCAN18をメチル化頻度の高い新規の遺伝子として特定した。癌腫に罹患していない患者に由来の組織試料は、同一の遺伝子について非メチル化であった。これは、プロモーターの過剰メチル化は腫瘍に特異的であることを示している。上記遺伝子の高い感度および特異性は、CDO1、DCLK1、およびZSCAN18が胆管癌に対する新規で有望な生体マーカーを個別に表していることを示唆している。SFRP1を含めることで、生体マーカーの組み合わせからなる生体マーカー集団は、新鮮凍結材料において100%の感度および特異性を有した。保存材料においては感度が多少低下するものの、本願の生体マーカー集団は、既存の臨床アプローチ手法(4;7;8)と比較して、CCAの診断精度を向上させる可能性を持っている。
本発明者のグループによる以前の研究(25)にしたがい、本発明者は段階的な実験アプローチ手法を用いて新規のメチル化生体マーカーを特定した。上記実験アプローチ手法は、偽陽性のメチル化候補を選択してしまう確率を最小限に抑えるために、厳格な選択基準を備えている。エピジェネティック薬剤で処理した癌細胞株のマイクロアレイ分析により、6系統の胆管癌細胞株のうち最少でも4系統において少なくとも2倍に上方制御された遺伝子のみを選択した。利用可能なマイクロアレイデータセット(26;27)において上記候補の遺伝子発現をさらに調査し、癌に罹患していない対照と比較して下方制御された原発性CCA腫瘍中の遺伝子のみをさらなる研究のために選択し、これに対して癌細胞株中でプロモーターメチル化分析を行った。メチル化の頻度が高い遺伝子座に関しては、その後に患者由来の材料中で分析を行った。メチル化の定性分析によれば、3つの遺伝子(CDO1、DCLK1、およびSFRP1)は、腫瘍試料中のメチル化頻度が50%を超えていた。ZSCAN18を含めた上記遺伝子に対して、メチル化の定量分析をさらに行った。この結果、新鮮凍結組織中において、生体マーカーの組み合わせからなる集団への100%の感度および特異性を実現した。
生体マーカーの組み合わせからなる集団は、胆管癌の全体のうち100%でメチル化し、非悪性対照の全試料において非メチル化した。癌試料の数を増やすために、本願発明者は、ホルマリンで固定した保存パラフィン包埋試料からなる第2の一連の試料を含めた。予期された通り、上記保存材料中における上記生体マーカー集団の性能は、新鮮凍結試料中における性能と比較して多少劣るものであった。しかし、上記一連の試料の両方への総合感度(87%)および総合特異性(100%)は、この生体マーカー集団が高性能であることを示している。
さらに、原発性硬化性胆管炎に罹患して切除された胆管に由来の非悪性試料中で、上記生体マーカー集団の評価を行った。興味深いことに、2つの試料が、4つ全ての生体マーカーにおいてプロモーターメチル化陽性反応を示した。本願発明者は、この生体マーカー集団によって検出されるメチル化陽性反応を基にして、上述の発見は、現行のCCA診断が抱える課題により検出を免れ得るような初期段階の癌が発生していることを示唆するものであるとの仮説を立てた。したがって、この生体マーカー集団は、臨床場面でのCCA検出に対して積極的な価値を付加するものとなり得る。
CCAを下位分類および病期の背景に関係なく検出するために、本願の研究に使用した腫瘍材料は、原発性硬化性胆管炎の発症した肝外および肝内の病変と原発性硬化性胆管炎の発症していない肝外および肝内の病変との両方を含むものであった。肝臓の異なる箇所から採取した生検の良性肝臓疾患を集めたプールは対照としての役割を担った。これを行うことにより、胆管上皮由来の腫瘍を胆管上皮以外の非悪性試料と比較する場合に発生し得る潜在的な歪曲を避けた。
エピゲノム全域の発現プロファイリングは、従来、膀胱、膵臓、および前立腺を含む幾つかの腫瘍の種類中の潜在的なエピジェネティックマーカーを特定するために用いられてきた(30‐32)。本発明者は以前に、上記研究(25)に提示の実験プロトコールと同様の実験プロトコールを用いて、結腸直腸癌の早期検出用のエピジェネティックマーカーを特定した(33;34)。これらのマーカーは、頻度こそ異なるものの、胃腸管の他の癌においても存在することを、細胞株の分析から本願発明者は観察した(34)。したがって、本願の研究には、幾つかの肝胆膵腫瘍並びに結腸癌に由来の細胞株が含まれていた。本願発明者は、癌細胞株の大部分全てのメチル化頻度に類似性があることを観察した。このことは、遺伝子は他の胃腸腫瘍に由来の組織試料中においても異常にメチル化したことを示唆するものであった。
本願に提示の4種類の生体マーカーの1つであるSFRP1は、CCAを含む幾つかの癌における潜在的なエピジェネティック生体マーカーとして以前から調査されてきた(28;29;35;36)。縮れ関連分泌タンパク質(secreted frizzled-related protein:SFRP)族に属する個々のタンパク質はWnt経路の調節因子として作用し、これらのプロモーター領域の過剰なメチル化は、こうした経路の脱制御およびその後の癌発生に繋がり得る(37)。Uhm et al.(29)およびSriraksa et al.(28)が発表したSFRP1の場合のメチル化頻度(64%)は、本願に提示のメチル化頻度と同一の範囲のものである。
システインジオキシゲナーゼのI型(CDO1)は、肝臓で高度に発現されることが報告されている(38)。これは、胆液の主成分であるタウリンを含むピルビンおよび硫黄化合物に関する代謝経路の開始に関与している。近年、CDO1プロモーターの過剰メチル化は、リンパ節陽性でエストロゲン受容体陽性の乳癌患者の遠隔転移を示す強力なマーカーであることが示された(39)。さらに、CDO1は、結腸直腸癌、肺癌、およびウィルムス腫瘍においてはエピジェネティックに脱制御されていることが特定されてきた(40〜42)。本願の研究により得た結果はこうした発見を支持するものであるとともに、CDO1のプロモーター過剰メチルがCCAにも関与していることを初めて示したものである。
ダブルコルチン様キナーゼ1(doublecortin like kinase 1:DCLK1)は、自己リン酸化を遂げることのできる微小管結合キナーゼである。本願発明者の知る限りでは、本願の研究は、癌中の上記遺伝子のプロモーター過剰メチル化を報告した最初の研究である。しかし、従来の研究では、DCLK1タンパク質の発現が、上皮から間葉への変化に関与する腸幹細胞を示すマーカーとして提案されてきた(43;44)。プロモーターの過剰メチル化は上記遺伝子の抑制を示唆しているので、さらなる研究を行って、異常制御されたDCLK1のCCA中での役割を明らかにするべきである。
近年、Morrisらは、腎細胞癌におけるジンクフィンガーおよびSCANドメイン含有タンパク質18(ZSCAN18)の腫瘍抑制機能について報告を行った(45)。本願発明者は、ZSCAN18のメチル化頻度は、腎臓癌と比較して胆管癌のほうが僅かに高い(32%)ことを本願の研究において示した。
分析した試料の数は、本願の研究の限界を示すものである。新鮮凍結の腫瘍試料および正常試料、および/または保存の腫瘍試料および正常試料の数を増やすことで、本願に提示の集団の生体マーカーの評価を行ううえで統計的検出力を増大させられる。したがって、より大きな試料一式を用いた検証が保証される。
要約すると、本願発明者は4つの過剰メチル化遺伝子(CDO1、DCLK1、SFRP1、ZSCAN18)を特定し、このうち3つの遺伝子(CDO1、DCLK1、およびZSCAN18)に関してはCCA内のものが記載されることは従来は皆無であった。この集団の生体マーカーの総パフォーマンスは、新鮮凍結材料および保存した材料の全てにおいて感度87%および特異性100%に達した。本願に提示の生体マーカー集団が非侵襲性から最小侵襲性のCCA診断に貢献をもたらすか否かの評価を行うために、最小侵襲試料(例えば、胆液、胆汁のブラシ細胞診試料、および/または血液)に対してさらなる研究を行うべきである。
〔参考文献〕
(1) Khan SA, Thomas HC, Davidson BR, Taylor-Robinson SD. Cholangiocarcinoma. Lancet 2005;366:1303-14.
(2) Shaib YH, Davila JA, McGlynn K, El-Serag HB. Rising incidence of intrahepatic cholangiocarcinoma in the United States: a true increase? J Hepatol 2004;40:472-7.
(3) Burak K, Angulo P, Pasha TM, Egan K, Petz J, Lindor KD. Incidence and risk factors for cholangiocarcinoma in primary sclerosing cholangitis. Am J Gastroenterol 2004;99:523-6.
(4) Boberg KM, Bergquist A, Mitchell S, Pares A, Rosina F, Broome U, Chapman R et al. Cholangiocarcinoma in primary sclerosing cholangitis: risk factors and clinical presentation. Scand J Gastroenterol 2002;37:1205-11.
(5) Sripa B, Pairojkul C. Cholangiocarcinoma: lessons from Thailand. Curr Opin Gastroenterol 2008;24:349-56.
(6) Cai WK, Sima H, Chen BD, Yang GS. Risk factors for hilar cholangiocarcinoma: a case-control study in China. World J Gastroenterol 2011;17:249-53.
(7) Campbell WL, Ferris JV, Holbert BL, Thaete FL, Baron RL. Biliary tract carcinoma complicating primary sclerosing cholangitis: evaluation with CT, cholangiography, US, and MR imaging. Radiology 1998;207:41-50.
(8) Bonney GK, Craven RA, Prasad R, Melcher AF, Selby PJ, Banks RE. Circulating markers of biliary malignancy: opportunities in proteomics? Lancet Oncol 2008;9:149-58.
(9) Nehls O, Gregor M, Klump B. Serum and bile markers for cholangiocarcinoma. Semin Liver Dis 2004;24:139-54.
(10) Akdogan M, Sasmaz N, Kayhan B, Biyikoglu I, Disibeyaz S, Sahin B. Extraordinarily elevated CA19-9 in benign conditions: a case report and review of the literature. Tumori 2001;87:337-9.
(11) Steinberg W. The clinical utility of the CA 19-9 tumor-associated antigen. Am J Gastroenterol 1990;85:350-5.
(12) Vestergaard EM, Hein HO, Meyer H, Grunnet N, Jorgensen J, Wolf H, Orntoft TF. Reference values and biological variation for tumor marker CA 19-9 in serum for different Lewis and secretor genotypes and evaluation of secretor and Lewis genotyping in a Caucasian population. Clin Chem 1999;45:54-61.
(13) Jones PA, Baylin SB. The fundamental role of epigenetic events in cancer. Nat Rev Genet 2002;3:415-28.
(14) Markowitz SD, Bertagnolli MM. Molecular origins of cancer: Molecular basis of colorectal cancer. N Engl J Med 2009;361:2449-60.
(15) Hanahan D, Weinberg RA. Hallmarks of cancer: the next generation. Cell 2011;144:646-74.
(16) Hatziapostolou M, Iliopoulos D. Epigenetic aberrations during oncogenesis. Cell Mol Life Sci 2011;68:1681-702.
(17) Brooks J, Cairns P, Zeleniuch-Jacquotte A. Promoter methylation and the detection of breast cancer. Cancer Causes Control 2009;20:1539-50.
(18) Suzuki H, Tokino T, Shinomura Y, Imai K, Toyota M. DNA methylation and cancer pathways in gastrointestinal tumors. Pharmacogenomics 2008;9:1917-28.
(19) Bird A. DNA methylation patterns and epigenetic memory. Genes Dev 2002;16:6-21.
(20) Chan AO, Broaddus RR, Houlihan PS, Issa JP, Hamilton SR, Rashid A. CpG island methylation in aberrant crypt foci of the colorectum. Am J Pathol 2002;160:1823-30.
(21) Baylin SB, Herman JG, Graff JR, Vertino PM, Issa JP. Alterations in DNA methylation: a fundamental aspect of neoplasia. Adv Cancer Res 1998;72:141-96.
(22) Belinsky SA. Gene-promoter hypermethylation as a biomarker in lung cancer. Nat Rev Cancer 2004;4:707-17.
(23) Fujiwara K, Fujimoto N, Tabata M, Nishii K, Matsuo K, Hotta K, Kozuki T et al. Identification of epigenetic aberrant promoter methylation in serum DNA is useful for early detection of lung cancer. Clin Cancer Res 2005;11:1219-25.
(24) Park SY, Kwon HJ, Lee HE, Ryu HS, Kim SW, Kim JH, Kim IA et al. Promoter CpG island hypermethylation during breast cancer progression. Virchows Arch 2011;458:73-84.
(25) Lind GE, Kleivi K, Meling GI, Teixeira MR, Thiis-Evensen E, Rognum TO, Lothe RA. ADAMTS1, CRABP1, and NR3C1 identified as epigenetically deregulated genes in colorectal tumorigenesis. Cell Oncol 2006;28:259-72.
(26) Miller G, Socci ND, Dhall D, D'Angelica M, DeMatteo RP, Allen PJ, Singh B et al. Genome wide analysis and clinical correlation of chromosomal and transcriptional mutations in cancers of the biliary tract. J Exp Clin Cancer Res 2009;28:62.
(27) Obama K, Ura K, Li M, Katagiri T, Tsunoda T, Nomura A, Satoh S et al. Genome-wide analysis of gene expression in human intrahepatic cholangiocarcinoma. Hepatology 2005;41:1339-48.
(28) Sriraksa R, Zeller C, El-Bahrawy MA, Dai W, Daduang J, Jearanaikoon P, Chau-In S et al. CpG-island methylation study of liver fluke-related cholangiocarcinoma. Br J Cancer 2011;104:1313-8.
(29) Uhm KO, Lee ES, Lee YM, Kim HS, Park YN, Park SH. Aberrant promoter CpG islands methylation of tumor suppressor genes in cholangiocarcinoma. Oncol Res 2008;17:151-7.
(30) Costa VL, Henrique R, Danielsen SA, Duarte-Pereira S, Eknaes M, Skotheim RI, Rodrigues A et al. Three epigenetic biomarkers, GDF15, TMEFF2, and VIM, accurately predict bladder cancer from DNA-based analyses of urine samples. Clin Cancer Res 2010;16:5842-51.
(31) Lodygin D, Epanchintsev A, Menssen A, Diebold J, Hermeking H. Functional epigenomics identifies genes frequently silenced in prostate cancer. Cancer Res 2005;65:4218-27.
(32) Sato N, Matsubayashi H, Abe T, Fukushima N, Goggins M. Epigenetic down-regulation of CDKN1C/p57KIP2 in pancreatic ductal neoplasms identified by gene expression profiling. Clin Cancer Res 2005;11:4681-8.
(33) Lind GE, Ahlquist T, Lothe RA. DNA hypermethylation of MAL: a promising diagnostic biomarker for colorectal tumors. Gastroenterology 2007;132:1631-2.
(34) Lind GE, Danielsen SA, Ahlquist T, Merok MA, Andresen K, Skotheim RI, Hektoen M et al. Identification of an epigenetic biomarker panel with high sensitivity and specificity for colorectal cancer and adenomas. Mol Cancer 2011;10:85.
(35) Gonzalo V, Lozano JJ, Munoz J, Balaguer F, Pellise M, Rodriguez de MC, Andreu M et al. Aberrant gene promoter methylation associated with sporadic multiple colorectal cancer. PLoS One 2010;5:e8777.
(36) Huang ZH, Hu Y, Hua D, Wu YY, Song MX, Cheng ZH. Quantitative analysis of multiple methylated genes in plasma for the diagnosis and prognosis of hepatocellular carcinoma. Exp Mol Pathol 2011;91:702-7.
(37) Kawano Y, Kypta R. Secreted antagonists of the Wnt signalling pathway. J Cell Sci 2003;116:2627-34.
(38) Tsuboyama-Kasaoka N, Hosokawa Y, Kodama H, Matsumoto A, Oka J, Totani M. Human cysteine dioxygenase gene: structural organization, tissue-specific expression and downregulation by phorbol 12-myristate 13-acetate. Biosci Biotechnol Biochem 1999;63:1017-24.
(39) Dietrich D, Krispin M, Dietrich J, Fassbender A, Lewin J, Harbeck N, Schmitt M et al. CDO1 promoter methylation is a biomarker for outcome prediction of anthracycline treated, estrogen receptor-positive, lymph node-positive breast cancer patients. BMC Cancer 2010;10:247.
(40) Kwon YJ, Lee SJ, Koh JS, Kim SH, Lee HW, Kang MC, Bae JB et al. Genome-Wide Analysis of DNA Methylation and the Gene Expression Change in Lung Cancer. J Thorac Oncol 2011.
(41) Mossman D, Scott RJ. Long term transcriptional reactivation of epigenetically silenced genes in colorectal cancer cells requires DNA hypomethylation and histone acetylation. PLoS One 2011;6:e23127.
(42) Maschietto M, Piccoli FS, Costa CM, Camargo LP, Neves JI, Grundy PE, Brentani H et al. Gene expression analysis of blastemal component reveals genes associated with relapse mechanism in Wilms tumour. Eur J Cancer 2011.
(43) Sureban SM, May R, Lightfoot SA, Hoskins AB, Lerner M, Brackett DJ, Postier RG et al. DCAMKL-1 regulates epithelial-mesenchymal transition in human pancreatic cells through a miR-200a-dependent mechanism. Cancer Res 2011;71:2328-38.
(44) Souza RF, Krishnan K, Spechler SJ. Acid, bile, and CDX: the ABCs of making Barrett's metaplasia. Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol 2008;295:G211-G218.
(45) Morris MR, Ricketts CJ, Gentle D, McRonald F, Carli N, Khalili H, Brown M et al. Genome-wide methylation analysis identifies epigenetically inactivated candidate tumour suppressor genes in renal cell carcinoma. Oncogene 2011;30:1390-401.
(46) Kim SK, Jang HR, Kim JH, Kim M, Noh SM, Song KS, Kang GH et al. CpG methylation in exon 1 of transcription factor 4 increases with age in normal gastric mucosa and is associated with gene silencing in intestinal-type gastric cancers. Carcinogenesis 2008;29:1623-31.
(47) Rawson JB, Manno M, Mrkonjic M, Daftary D, Dicks E, Buchanan DD, Younghusband HB et al. Promoter methylation of Wnt antagonists DKK1 and SFRP1 is associated with opposing tumor subtypes in two large populations of colorectal cancer patients. Carcinogenesis 2011;32:741-7.
(48) Takai D, Jones PA. The CpG island searcher: a new WWW resource. In Silico Biol 2003;3:235-40.
(49) Takai D, Jones PA. Comprehensive analysis of CpG islands in human chromosomes 21 and 22. Proc Natl Acad Sci U S A 2002;99:3740-5.
(50) Clark SJ, Harrison J, Paul CL, Frommer M. High sensitivity mapping of methylated cytosines. Nucleic Acids Res 1994;22:2990-7.
(51) Herman JG, Graff JR, Myohanen S, Nelkin BD, Baylin SB. Methylation-specific PCR: a novel PCR assay for methylation status of CpG islands. Proc Natl Acad Sci U S A 1996;93:9821-6.
(52) Lind GE, Ahlquist T, Kolberg M, Berg M, Eknaes M, Alonso MA, Kallioniemi A et al. Hypermethylated MAL gene - a silent marker of early colon tumorigenesis. J Transl Med 2008;6:13.
(53) Melki JR, Vincent PC, Clark SJ. Concurrent DNA hypermethylation of multiple genes in acute myeloid leukemia. Cancer Res 1999;59:3730-40.
(54) Weisenberger DJ, Campan M, Long TI, Kim M, Woods C, Fiala E, Ehrlich M et al. Analysis of repetitive element DNA methylation by MethyLight. Nucleic Acids Res 2005;33:6823-36.
(55) Kim BH, Cho NY, Choi M, Lee S, Jang JJ, Kang GH. Methylation profiles of multiple CpG island loci in extrahepatic cholangiocarcinoma versus those of intrahepatic cholangiocarcinomas. Arch Pathol Lab Med 2007;131:923-30.
(56) Lee S, Kim WH, Jung HY, Yang MH, Kang GH. Aberrant CpG island methylation of multiple genes in intrahepatic cholangiocarcinoma. Am J Pathol 2002;161:1015-22.
(57) Yang B, House MG, Guo M, Herman JG, Clark DP. Promoter methylation profiles of tumor suppressor genes in intrahepatic and extrahepatic cholangiocarcinoma. Mod Pathol 2005;18:412-20.
(58) Koga Y, Kitajima Y, Miyoshi A, Sato K, Kitahara K, Soejima H, Miyazaki K. Tumor progression through epigenetic gene silencing of O(6)-methylguanine-DNA methyltransferase in human biliary tract cancers. Ann Surg Oncol 2005;12:354-63.
(59) Tozawa T, Tamura G, Honda T, Nawata S, Kimura W, Makino N, Kawata S et al. Promoter hypermethylation of DAP-kinase is associated with poor survival in primary biliary tract carcinoma patients. Cancer Sci 2004;95:736-40.
(60) Tannapfel A, Sommerer F, Benicke M, Weinans L, Katalinic A, Geissler F, Uhlmann D et al. Genetic and epigenetic alterations of the INK4a-ARF pathway in cholangiocarcinoma. J Pathol 2002;197:624-31.
(61) Ahrendt SA, Eisenberger CF, Yip L, Rashid A, Chow JT, Pitt HA, Sidransky D. Chromosome 9p21 loss and p16 inactivation in primary sclerosing cholangitis-associated cholangiocarcinoma. J Surg Res 1999;84:88-93.
(62) Hong SM, Choi J, Ryu K, Ro JY, Yu E. Promoter hypermethylation of the p16 gene and loss of its protein expression is correlated with tumor progression in extrahepatic bile duct carcinomas. Arch Pathol Lab Med 2006;130:33-8.
(63) Liu XF, Kong FM, Xu Z, Yu SP, Sun FB, Zhang CS, Huang QX et al. Promoter hypermethylation of death-associated protein kinase gene in cholangiocarcinoma. Hepatobiliary Pancreat Dis Int 2007;6:407-11.
(64) Foja S, Goldberg M, Schagdarsurengin U, Dammann R, Tannapfel A, Ballhausen WG. Promoter methylation and loss of coding exons of the fragile histidine triad (FHIT) gene in intrahepatic cholangiocarcinomas. Liver Int 2005;25:1202-8.
(65) Liu XF, Zhu SG, Zhang H, Xu Z, Su HL, Li SJ, Zhou XT. The methylation status of the TMS1/ASC gene in cholangiocarcinoma and its clinical significance. Hepatobiliary Pancreat Dis Int 2006;5:449-53.
(66) Tischoff I, Markwarth A, Witzigmann H, Uhlmann D, Hauss J, Mirmohammadsadegh A, Wittekind C et al. Allele loss and epigenetic inactivation of 3p21.3 in malignant liver tumors. Int J Cancer 2005;115:684-9.
(67) Wong N, Li L, Tsang K, Lai PB, To KF, Johnson PJ. Frequent loss of chromosome 3p and hypermethylation of RASSF1A in cholangiocarcinoma. J Hepatol 2002;37:633-9.
(68) Isomoto H, Mott JL, Kobayashi S, Werneburg NW, Bronk SF, Haan S, Gores GJ. Sustained IL-6/STAT-3 signaling in cholangiocarcinoma cells due to SOCS-3 epigenetic silencing. Gastroenterology 2007;132:384-96.
本願明細書の上述の部分において言及した全ての刊行物および特許を参照することにより、それらの開示内容を本願に援用する。上で説明した本願の方法およびシステムについては、本発明の範囲および要旨を逸脱しない範囲で多様な変更および変形が加えられることは、当事者にとって明らかであろう。本願発明を特定の好適な実施形態に関連させて説明してきたが、特許請求の範囲に記載する発明がこれら特定の実施形態に不当に限定されるべきではないことは理解されるであろう。実際、発明を実現するために本願に記載の様態を多様に変更して得られる、当業者にとって明らかな様態についても、添付の特許請求の範囲に含めるよう意図する。
新規のDNAメチル化候補遺伝子を選択する方法である。 GLDCのメチル化特異的PCRの定量的な結果からのROC曲線分析である。 PPP1R14Aのメチル化特異的PCRの定量的結果からのROC曲線分析である。 GLDCに従来のMSP分析法を行って得られるスコアとGLDCに定量MSP分析法を行って得られるスコアとの比較である。 PPP1R14Aに従来のMSP分析法を行って得られるスコアとPPP1R14Aに定量MSP分析法を行って得られるスコアとの比較である。 重亜硫酸配列決定法により、GLDCプロモーター内の部位特異的メチル化を検証する図である。 重亜硫酸配列決定法により、PPP1R14Aプロモーター内の部位特異的メチル化を検証する図である。 胆管癌中の過剰メチル化遺伝子を特定するためのエピゲノム全域の実験アプローチ法である。 典型的な標的遺伝子の配列である。 癌細胞および胆管癌の間で重複する、脱制御を受けた遺伝子を示すベン図である。 癌細胞株中のプロモーターのメチル化状態の要約である。 CDO1、DCLK1、およびZSCAN18に直接重亜硫酸配列決定法を行うことにより、MSP法により評価を行ったメチル化状態を検証する図である。 胆管癌試料および非悪性腫瘍試料中の個々の遺伝子および複合遺伝子の受信者動作特性曲線である。 定量的メチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(qMSP)法で評価を行った、患者材料中のメチル化頻度である。

Claims (25)

  1. 対象内の胃腸腫瘍を検出する方法であって、
    (a)前記対象の生体試料からDNAを取得する工程、および、
    (b)GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18およびZNF331からなる一群から選択される1つ以上の遺伝子に対応する核酸重合体のメチル化のレベル、存在、または頻度を決定する工程、を備える方法。
  2. 少なくとも1つのさらなる遺伝子に対応する核酸重合体のメチル化のレベル、存在、または頻度を決定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 上記少なくとも1つのさらなる遺伝子はSFRP1であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 上記核酸重合体のメチル化のレベルまたは頻度をメチル化の基準レベルまたは基準頻度と比較することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の方法。
  5. 上記核酸重合体のメチル化のレベル、存在、または頻度をメチル化の基準レベル、基準存在、または基準頻度と比較する工程をさらに備え、前記基準と比較したときの患者のメチル化の変化したレベル、存在、または頻度は、上記対象が消化管癌に罹患しやすい性質であることの示唆、上記対象が消化管癌に罹患していることの示唆、上記対象が消化管癌を再発する可能性の示唆、上記対象の生存の示唆、および、消化管癌の悪性度の示唆からなる一群から選択される示唆と、消化管癌の治療により起こり得る結果の示唆と、上記対象が特定の治療法が行われる候補であることの示唆を与えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の方法。
  6. 核酸は、CpGアイランドおよびCpGアイランドのショアからなる一群から選択される領域を含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の方法。
  7. 上記CpGアイランドまたは上記CpGアイランドのショアはコード領域または調節領域に存在することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 上記調節領域はプロモーターであることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 核酸重合体の変化したメチル化のレベルを決定する上記工程は、上記CpGアイランドまたは上記CpGアイランドのショアのメチル化の頻度を決定する工程を備えることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  10. 変化したメチル化の核酸重合体のレベルを決定する上記工程は、メチル化特異的PCR法、定量的メチル化特異的PCR法、メチル化感受性DNA制限酵素分析法、メチル化非感受性DNA制限酵素分析法、定量的重亜硫酸パイロシークエンス法、および重亜硫酸ゲノム配列決定PCR法からなる一群から選択される技術によって実現されることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の方法。
  11. 工程(a)および工程(b)の結果を用いてリスクプロファイルを作成する工程(c)をさらに備える請求項1〜10の何れか1項に記載の方法。
  12. 上記胃腸腫瘍は、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌すなわち胆管癌であることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の方法。
  13. 上記対象内の消化管癌を少なくとも85%の特異性且つ少なくとも85%の感度で検出することを可能にすることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の方法。
  14. 上記対象の体内の消化管癌を少なくとも90%の特異性且つ少なくとも80%の感度で検出することを可能にすることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の方法。
  15. 上記生体試料は、組織試料、糞便試料、細胞試料、胆汁試料、および血液試料からなる一群から選択されることを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載の方法。
  16. GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18およびZNF331からなる一群から選択される1つ以上の遺伝子に対応するメチル化特異的核酸検出配列。
  17. 対象内の癌状態を検出するための、請求項16に記載の核酸配列の使用。
  18. 上記癌状態は胃腸腫瘍であることを特徴とする請求項17に記載の使用。
  19. 上記胃腸腫瘍は、結腸直腸癌、胃癌、膵癌、肝癌、胆嚢および/または胆管の癌すなわち胆管癌であることを特徴とする請求項18に記載の使用。
  20. 上記胃腸腫瘍は結腸直腸癌または胆管癌であることを特徴とする請求項18に記載の使用。
  21. GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18およびZNF331の1つ以上に対応する検出配列に加えて、さらなるメチル化特異的核酸検出配列を使用することを特徴とする請求項17〜20の何れか1項に記載の使用。
  22. 上記さらなるメチル化特異的核酸検出配列はSFRP1に対応することを特徴とする請求項21に記載の使用。
  23. 基準と比較したときの患者のメチル化の変化したレベル、存在、または頻度は、上記対象が消化管癌に罹患しやすい性質であることの示唆、上記対象が消化管癌に罹患していることの示唆、上記対象が消化管癌を再発する可能性の示唆、上記対象の生存の示唆、および、消化管癌の悪性度の示唆からなる一群から選択される示唆と、消化管癌の治療により起こり得る結果の示唆と、上記対象が特定の治療法が行われる候補であることの示唆とを与えることを特徴とする請求項17〜22の何れか1項に記載の使用。
  24. 哺乳類の胃腸腫瘍の存在を検出するためのキットであって、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18およびZNF331からなる一群から選択される1つ以上の遺伝子のメチル化のレベル、存在、または頻度の検出および/または特性の決定を行うのに有効であるか、十分であるか、または必要である試薬を備えるキット。
  25. コンピュータに読み取り可能な媒体を備えるシステムであって、前記コンピュータに読み取り可能な媒体は、GLDC、PPP1R14A、CDO1、DCLK1、ZSCAN18、およびZNF331からなる一群から選択される1つ以上の遺伝子のメチル化のレベル、存在、または頻度の情報を使用して、対象が消化管癌に罹患しやすい性質であることの示唆、上記対象が消化管癌に罹患していることの示唆、上記対象が消化管癌を再発する可能性の示唆、上記対象の生存の示唆、および、消化管癌の悪性度の示唆からなる一群から選択される示唆と、消化管癌の治療により起こり得る結果の示唆と、上記対象が特定の治療法が行われる候補であることの示唆とを与える指示を含んでいる、システム。
JP2013557185A 2011-03-10 2012-03-08 消化管癌の検出方法および検出マーカー Pending JP2014508528A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161451198P 2011-03-10 2011-03-10
US61/451,198 2011-03-10
PCT/IB2012/000524 WO2012120374A2 (en) 2011-03-10 2012-03-08 Methods and biomarkers for detection of gastrointestinal cancers

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016021797A Division JP2016135129A (ja) 2011-03-10 2016-02-08 消化管癌の検出方法および検出マーカー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014508528A true JP2014508528A (ja) 2014-04-10

Family

ID=45895425

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013557185A Pending JP2014508528A (ja) 2011-03-10 2012-03-08 消化管癌の検出方法および検出マーカー
JP2016021797A Pending JP2016135129A (ja) 2011-03-10 2016-02-08 消化管癌の検出方法および検出マーカー

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016021797A Pending JP2016135129A (ja) 2011-03-10 2016-02-08 消化管癌の検出方法および検出マーカー

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20140031257A1 (ja)
EP (1) EP2683834B1 (ja)
JP (2) JP2014508528A (ja)
WO (1) WO2012120374A2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9175291B2 (en) 2012-10-11 2015-11-03 Isis Pharmaceuticals Inc. Modulation of androgen receptor expression
US20150316548A1 (en) 2012-11-28 2015-11-05 Universitaet Des Saarlandes Progranulin as marker for autoimmune disorders
KR102345071B1 (ko) * 2013-10-30 2021-12-30 삼성전자주식회사 가변 확산 인자들을 갖는 확산 시퀀스들을 선택하기 위한 방법 및 시스템
JP6395131B2 (ja) * 2014-07-10 2018-09-26 シスメックス株式会社 肺癌に関する情報の取得方法、ならびに肺癌に関する情報を取得するためのマーカーおよびキット
EP3121289A1 (en) 2015-07-22 2017-01-25 Humanitas Mirasole S.p.A. Micrornas as biomarkers of bile duct diseases
TWI648403B (zh) * 2016-07-29 2019-01-21 Taipei Medical University (Tmu) 婦科腫瘤的診斷方法
WO2018107023A1 (en) * 2016-12-08 2018-06-14 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Metabolic profiling of fixed samples
EP3623815B1 (en) * 2017-05-12 2022-12-28 Oncotag Diagnostics Co., Ltd. Method for diagnosis of bile duct cancer using methionyl-trna synthetase in bile duct cell
JP7645178B2 (ja) * 2018-10-19 2025-03-13 コリア リサーチ インスティチュート オブ バイオサイエンス アンド バイオテクノロジー Syt11抑制剤を有効成分として含む胃癌治療用組成物
CN112501306A (zh) * 2020-12-28 2021-03-16 深圳市海普洛斯生物科技有限公司 一种用于CpG岛甲基化表型检测的试剂盒及其应用
CN113755586A (zh) * 2021-07-08 2021-12-07 西北工业大学 一组胃肠癌预后相关生物标志物
CN116004817B (zh) * 2022-08-12 2026-02-10 上海卡序生物医药科技有限公司 胃癌circRNA标志物及其应用

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006113671A2 (en) * 2005-04-15 2006-10-26 Oncomethylome Sciences, S.A. Methylation markers for diagnosis and treatment of cancers
JP2009539404A (ja) * 2006-06-12 2009-11-19 オンコメチローム サイエンシズ エス.エイ. 大腸癌の早期検出および予後のためのメチル化マーカー
WO2011002029A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 国立大学法人東京大学 癌細胞の存否を判定する方法および癌患者の予後を判定する方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4458066A (en) 1980-02-29 1984-07-03 University Patents, Inc. Process for preparing polynucleotides
US5639611A (en) 1988-12-12 1997-06-17 City Of Hope Allele specific polymerase chain reaction
CA2036946C (en) 1990-04-06 2001-10-16 Kenneth V. Deugau Indexing linkers
US5494810A (en) 1990-05-03 1996-02-27 Cornell Research Foundation, Inc. Thermostable ligase-mediated DNA amplifications system for the detection of genetic disease
US5338671A (en) 1992-10-07 1994-08-16 Eastman Kodak Company DNA amplification with thermostable DNA polymerase and polymerase inhibiting antibody
US5773258A (en) 1995-08-25 1998-06-30 Roche Molecular Systems, Inc. Nucleic acid amplification using a reversibly inactivated thermostable enzyme
US5965408A (en) 1996-07-09 1999-10-12 Diversa Corporation Method of DNA reassembly by interrupting synthesis
US7662594B2 (en) 2002-09-20 2010-02-16 New England Biolabs, Inc. Helicase-dependent amplification of RNA
WO2005023091A2 (en) 2003-09-05 2005-03-17 The Trustees Of Boston University Method for non-invasive prenatal diagnosis
PL2385143T3 (pl) 2006-02-02 2017-02-28 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Nieinwazyjne genetyczne badania przesiewowe płodu metodą analizy cyfrowej
US20120164238A1 (en) * 2009-02-03 2012-06-28 Mdxhealth Sa Methods of detecting colorectal cancer

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006113671A2 (en) * 2005-04-15 2006-10-26 Oncomethylome Sciences, S.A. Methylation markers for diagnosis and treatment of cancers
JP2009539404A (ja) * 2006-06-12 2009-11-19 オンコメチローム サイエンシズ エス.エイ. 大腸癌の早期検出および予後のためのメチル化マーカー
WO2011002029A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 国立大学法人東京大学 癌細胞の存否を判定する方法および癌患者の予後を判定する方法

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5014004798; ALI D: '694: IDENTIFICATION OF NOVEL EPIGENETIC BIOMARKERS IN COLORECTAL CANCER, GLDC AND PPP1R14A' EUROPEAN JOURNAL OF CANCER. SUPPLEMENT V8 N5, 20100601, P175, PERGAMON *
JPN5014004799; DEEQA AHMED MOHAMD ALI: 'IDENTIFICATION OF NOVEL EPIGENETIC BIOMARKERS IN COLORECTAL CANCER, GLDC AND PPP1R14A' INTERNET CITATION [ONLINE] , 20100101 *
JPN5014004800; RAFAEL A IRIZARRY: 'THE HUMAN COLON CANCER METHYLOME SHOWS SIMILAR HYPO- AND HYPERMETHYLATION 以下備考' NATURE GENETICS V41 N2, 20090201, P178-186 *
JPN5014004801; CALDWELL GERMAINE M: 'THE WNT ANTAGONIST SFRP1 IN COLORECTAL TUMORIGENESIS' CANCER RESEARCH V64 N3, 20040201, P883-888, AMERICAN ASSOCIATION FOR CANCER RESEARCH *

Also Published As

Publication number Publication date
US20140031257A1 (en) 2014-01-30
EP2683834B1 (en) 2017-12-06
JP2016135129A (ja) 2016-07-28
WO2012120374A3 (en) 2012-12-20
WO2012120374A2 (en) 2012-09-13
EP2683834A2 (en) 2014-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2683834B1 (en) Methods and biomarkers for detection of gastrointestinal cancers
USRE50621E1 (en) Detecting breast cancer
US20230028856A1 (en) Detecting gastrointestinal neoplasms
US20230212691A1 (en) Detecting colorectal neoplasia
JP6683752B2 (ja) 血漿による胎児または腫瘍のメチロームの非侵襲的決定
JP7481804B2 (ja) 高度膵異形成の検出
US20230357852A1 (en) Detecting non-hodgkin lymphoma
CN106460046A (zh) 检测结直肠赘生物
Kim et al. Whole genome MBD-seq and RRBS analyses reveal that hypermethylation of gastrointestinal hormone receptors is associated with gastric carcinogenesis
WO2010118559A1 (zh) 一种癌症筛检的方法
Ongenaert et al. Discovery of DNA methylation markers in cervical cancer using relaxation ranking
US20180023147A1 (en) Methods and biomarkers for detection of bladder cancer
WO2014184684A2 (en) Methods and biomarkers for detection of hematological cancers
WO2017046714A1 (en) Methylation signature in squamous cell carcinoma of head and neck (hnscc) and applications thereof
Li et al. Detecting and monitoring bladder cancer with exfoliated cells in urine
ES3041767T3 (en) Methods and compositions for characterizing bladder cancer
WO2026015665A1 (en) Determining methylation status of biological samples
Huang Cell-free DNA Methylation Signatures in Cancer Detection and Classification
Li et al. Discovery and Validation of RUNX1 DNA Methylation in Differentiating Papillary Thyroid Cancer from Benign Nodules
Zheng et al. Research progress on DNA methylation in hepatocellular carcinoma
KR20250124872A (ko) 식도암 발견을 위한 조성물 및 방법
Hadi et al. Serum/plasma DNA methylation pattern and early detection of breast cancer
Gharibiyan et al. School of Biology, University of Tehran, Tehran, Iran 2 Department of Medical Biotechnology, National Institute of Genetic Engineering and Biotechnology, University of Tehran, Tehran, Iran 3 Department of Biotechnology, College of Sciences, University of Tehran, Tehran, Iran 4 Medical School, Shahid Beheshti Medical University, Tehran, Iran

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151006