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JP2014225960A - 非接触給電装置、移動体および非接触給電システム - Google Patents

非接触給電装置、移動体および非接触給電システム Download PDF

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JP2014225960A
JP2014225960A JP2013103628A JP2013103628A JP2014225960A JP 2014225960 A JP2014225960 A JP 2014225960A JP 2013103628 A JP2013103628 A JP 2013103628A JP 2013103628 A JP2013103628 A JP 2013103628A JP 2014225960 A JP2014225960 A JP 2014225960A
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悟朗 竹内
Goro Takeuchi
悟朗 竹内
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Abstract

【課題】移動体に対する給電効率の低下を回避する。【解決手段】移動路4に沿って移動する移動体2に対して非接触給電装置3から磁界共鳴方式によって非接触で給電する非接触給電システム1であって、移動体2は、共振周波数fa,fbが互いに異なる2個の受電側共振回路11a,11bにそれぞれ配設された2個の受電コイル12a,12bと、各受電側共振回路11a,11bから出力される交流電圧Vra,Vrbに基づいて生成される直流電圧Vda,Vdbで充電される二次電池14とを有し、非接触給電装置3は、共振周波数fa,fbと同じ共振周波数の2種の給電側共振回路21a,21bを複数個ずつ有すると共に、2種の給電側共振回路21a,21bにそれぞれ配設された2種の給電コイル22a,22bを複数個ずつ有し、給電コイル22a,22bは、移動路4に沿って間隔を空けて交互に並設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体に対して非接触で給電する非接触給電装置、この非接触給電装置から非接触で受電する移動体、並びにこの移動体およびこの非接触給電装置を備えている非接触給電システムに関するものである。
この種の非接触給電システムとして、下記非特許文献1に開示された非接触給電システムが知られている。この非接触給電システムを構成する移動体は、受電コイル、強磁性体および二次電池を含んで構成されている。移動体は、二次電池に蓄電された電力を用いて走行路上を走行する。受電コイルは、強磁性体に巻回されて、一方側端子が二次電池の正極側端子に接続され、他方側端子が二次電池の負極側端子に接続されている。この受電コイルでは、移動体の移動状態に応じて、後述するようにして走行路に沿って配設された複数の給電コイルのうちの最も近い1つの給電コイルとの間の電磁誘導によって、その両端に起電力(この1つの給電コイルに流れる電流によって発生する磁束変動により生じる起電力)が発生し、この発赤した起電力によって二次電池を充電する。
一方、移動体と共に非接触給電システムを構成する非接触給電装置は、複数の給電ユニット部と、1つの交流電源とを含んで構成されている。各給電ユニット部は、同じインダクタンスに規定された給電コイル、同じ容量値に規定された給電コンデンサおよび給電増幅器を含んで構成されて、共通の交流電源に対して並列に接続されている。具体的には、交流電源の一方側端子には、各給電ユニット部における給電増幅器の入力端子が接続されている。また、交流電源の他方側端子には、各給電ユニット部における給電コイルの他方側端子が接続されている。交流電源は、一定の周波数で所定の電力を供給する定電圧源で構成されている。また、給電増幅器の出力端子には給電コンデンサの一方側端子が接続され、給電コンデンサの他方側端子には給電コイルの一方側端子が接続されている。
この構成により、各給電ユニット部では、給電増幅器には共通の交流電源から交流電圧が常時供給されている。このため、給電増幅器は、供給されている交流電圧を増幅して、給電コンデンサおよび給電コイルの直列回路に供給することが常時可能になっている。
また、各給電ユニット部の給電コイルは、走行路に沿って走行路の内部に所定の間隔を置いて設置されると共に、移動体の受電コイルが近接した際に、受電コイルとの間で電磁誘導が可能な位置に配設されている。
また、この非接触給電装置では、移動体の受電コイルに強磁性体が配設されているため、移動体と給電コイルとの間の距離(移動体の強磁性体と給電コイルとの間の距離)に応じて、給電コイルのインダクタンスが大きく変化する。この給電コイルのインダクタンスの変化を利用して、この非接触給電装置では、移動体との間の距離が所定の範囲内になっている給電コイルを有する1つの給電ユニット部は、その給電コイルと給電コンデンサとが共振回路として機能したときに移動体に対する給電を実行する。これにより、交流電源からこの給電ユニット部に供給される有効電力は大きくなる。
一方、移動体との間の距離が所定の範囲よりも大きい給電コイルを有する他の給電ユニット部は、その給電コイルと給電コンデンサとが共振回路として機能していないため、移動体に対する給電は実行しない。これにより、交流電源からこれらの給電ユニット部に供給される有効電力は小さくなる。
このように、この非接触給電システムによれば、移動体の走行状態(走行路における絶対位置)に応じて、非接触給電装置の複数の給電ユニット部のうちの給電を行うべき給電ユニット部の給電コイルと給電コンデンサだけが共振回路として機能し、その他の給電ユニット部の給電コイルと給電コンデンサは共振回路として機能せず、給電コイルにほとんど電流が流れていない状態になる。したがって、この非接触給電システムによれば、非接触給電装置は、特別にスイッチ手段や移動体についての位置検出センサを用いることなく、移動体の走行状態に応じて、給電を行うべき給電ユニット部のみを作用させることが可能になっている。
特開2011−176949号公報(第4−7頁、第1−3図)
ところが、上記した従来の非接触給電システムには、以下のような解決すべき課題が存在している。すなわち、この非接触給電システムでは、給電対象である移動体側の受電コイルに強磁性体を配置して、走行路に間隔を設けて設置された複数の給電コイルと受電コイルとの間の相互間の距離に対するインダクタンスの変化を大きくすることで、移動体との間の距離が最も近い受電コイルを有する給電ユニット部においてのみ共振回路が形成されて、この給電ユニット部のみが移動体に対する給電を行うようにしている。
しかしながら、移動体との間の距離が最も近い受電コイルを有する給電ユニット部においてのみ共振回路が形成され、この受電コイルに隣り合う他の受電コイルを有する給電ユニット部では共振回路が全く形成されないようにするのは困難である。このため、この他の受電コイルを有する給電ユニット部においても、移動体との間の距離が比較的近い間は、移動体に対する給電が行われている。しかしながら、このようにして同じインダクタンスの給電コイルと同じ容量値の給電コンデンサとで構成される共振回路(つまり、共振周波数が同じ共振回路)が隣り合って作動状態にあるときには、相互干渉は避けられないことから、この従来の非接触給電システムには、給電コイル間の相互干渉に起因して、移動体に対する給電効率が低下するという解決すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、移動体に対する給電効率の低下を回避し得る非接触給電装置を提供することを主目的とする。また、この非接触給電装置から受電する移動体、並びにこの非接触給電装置およびこの移動体を備えた非接触給電システムを提供することを他の主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の非接触給電装置は、所定の移動路に沿って移動する移動体に対して磁界共鳴方式によって非接触で給電する非接触給電装置であって、共振周波数が互いに異なるn種(nは2以上の整数(以下同様))の給電側共振回路を複数個ずつ有すると共に、当該n種の給電側共振回路にそれぞれ配設されたn種の給電コイルを複数個ずつ有し、前記n種の給電コイルは、隣り合う当該給電コイル同士の共振周波数が一致しない状態で前記移動路に沿って間隔を空けて並設されている。
また、請求項2記載の非接触給電装置は、請求項1記載の非接触給電装置において、前記共振周波数が異なる2種の前記給電側共振回路を複数個ずつ有すると共に、当該2種の給電側共振回路にそれぞれ配設された2種の前記給電コイルを複数個ずつ有し、前記2種の給電コイルは、前記移動路に沿って間隔を空けて交互に並設されている。
また、請求項3記載の移動体は、共振周波数が互いに異なるn個(nは2以上の整数(以下同様))の受電側共振回路にそれぞれ配設されて磁界共鳴方式によって非接触で受電するn個の受電コイルと、前記各受電側共振回路から出力される交流電圧に基づいて生成される直流電圧で充電される二次電池とを備えている。
また、請求項4記載の移動体は、請求項3記載の移動体において、共振周波数が異なる2個の前記受電側共振回路にそれぞれ配設された2個の前記受電コイルを備えている。
また、請求項5記載の非接触給電システムは、請求項1記載の非接触給電装置と、請求項3記載の移動体とを備え、前記n種の給電側共振回路の前記共振周波数は、前記n個の受電側共振回路の前記共振周波数と同じに規定されている。
また、請求項6記載の非接触給電システムは、請求項2記載の非接触給電装置と、請求項4記載の移動体とを備え、前記2種の給電側共振回路の前記共振周波数は、前記2個の受電側共振回路の前記共振周波数と同じに規定されている。
請求項1記載の非接触給電装置および請求項5記載の非接触給電システムによれば、同じ共振周波数の給電側共振回路を構成する給電コイルが互いに隣り合った状態で並設される従来の非接触給電装置および非接触給電システムとは異なり、隣り合う給電コイル同士の共振周波数が一致しないため、隣り合う給電側共振回路間(隣り合う給電コイル間)の相互干渉を大幅に低減することができる。また、請求項3記載の移動体および請求項5記載非接触給電システムによれば、移動体には、n種の給電側共振回路の共振周波数と同じ共振周波数の受電側共振回路がn個配設されているため、移動体は、非接触給電装置において上記のように給電側共振回路(給電コイル)間での相互干渉を大幅に低減させつつ、この非接触給電装置から常時受電することができる。したがって、この非接触給電システムによれば、非接触給電装置から移動体に対する給電効率の低下を回避することができる。
また、請求項2記載の非接触給電装置、請求項4記載の移動体および請求項6記載の非接触給電システムによれば、移動体に配設する受電コイルの数を最小限に抑えることができると共に、非接触給電装置において給電側共振回路に供給する交流信号の種類を最小限に抑えることができるため、給電側共振回路(給電コイル)間での相互干渉を大幅に低減し、かつ非接触給電装置から移動体に常時給電するようにしつつ、非接触給電装置、移動体および非接触給電システムの各構成を最も簡略化することができる。
非接触給電システム1の構成を説明するための説明図である。 非接触給電システム1を使用して構成された基板検査装置5のX−Yテーブル6についての構成を説明するための平面図である。 図2中の矢印方向から見たX−Yテーブル6の側面図である。
以下、添付図面を参照して、非接触給電システム1の実施の形態について説明する。
最初に、非接触給電システム1の構成について、図面を参照して説明する。
非接触給電システム1は、図1に示すように、移動体2と非接触給電装置3とを備え、非接触給電装置3が、所定の移動路4に沿って移動可能に構成された移動体2に対して磁気共鳴方式によって非接触で給電して、移動体2が、非接触給電装置3から受電した電力に基づいて移動するように構成されている。
移動体2は、共振周波数fが互いに異なるn個(nは2以上の整数。以下同様)の受電側共振回路11にそれぞれ配設されたn個の受電コイル12と、各受電側共振回路11から出力される交流電圧Vrに基づいて直流電圧Vdを生成する整流平滑回路13と、各整流平滑回路13で生成される直流電圧Vdによって充電される二次電池14とを備えている。
具体的には、本例では一例として、移動体2は、受電側共振回路11aおよび受電側共振回路11bの2個(区別しないときには、「受電側共振回路11」ともいう)を備えている。これにより、受電側共振回路11aを構成する受電コイル12aおよび受電側共振回路11bを構成する受電コイル12bの2個(区別しないときには、「受電コイル12」ともいう)を備えている。また、各受電側共振回路11a,11bは、受電コイル12a,12b以外に不図示の受電コンデンサを含んで構成されて、それぞれの共振周波数が互いに異なる共振周波数fa,共振周波数fbに規定されている。また、各受電側共振回路11a,11bから出力される交流電圧Vra,Vrb(区別しないときには、「交流電圧Vr」ともいう)は、振幅がほぼ同じになるように受電コイル12のインダクタンス値および受電コンデンサの容量値が規定されている。
また、n個(本例では2個)の受電コイル12は、一例として、平面視環状(円形の環状、多角形の環状、楕円形の環状など)の平面コイル(またはスパイラル状コイル)に形成されて、互いに中心軸が一致する状態で近接して配設されている。また、このようにしてn個の受電コイル12が近接して配置されているため、各受電コイル12は、非接触給電装置3の後述する給電コイル22との間の距離がほぼ同等になるように設定される。
また、移動体2は、整流平滑回路13aおよび整流平滑回路13bの2個(区別しないときには、「整流平滑回路13」ともいう)を備えている。この場合、整流平滑回路13aは、受電側共振回路11aから出力される交流電圧Vraに基づいて直流電圧Vdaを生成し、整流平滑回路13bは、受電側共振回路11bから出力される交流電圧Vrbに基づいて直流電圧Vdbを生成する。また、各整流平滑回路13a,13bから出力される直流電圧Vda,Vdb(区別しないときには、「直流電圧Vd」ともいう)は図示しないダイオードによってダイオードオアされて二次電池14に供給される。本例では、上記したように交流電圧Vra,Vrbの振幅がほぼ同じになるように規定されているため、直流電圧Vda,Vdbの電圧値もほぼ同じに規定されている。これにより、二次電池14は、この電圧値に充電される。
非接触給電装置3は、n個の受電側共振回路11の共振周波数fと同じ共振周波数のn種の給電側共振回路21を複数個ずつ備えている。また、このn種の給電側共振回路21には、給電コイル22が不図示の給電コンデンサと共に配設されている。このため、非接触給電装置3は、n種の給電コイル22を複数個ずつ備えている。また、n種の給電コイル22は、隣り合う給電コイル22同士の共振周波数fが一致しない状態で移動路4に沿って間隔(一定の間隔)を空けて並設されている。
本例では一例として、移動体2側に2個の受電側共振回路11a,11bが配設されているため、これに対応して非接触給電装置3は、この2個の受電側共振回路11a,11bの共振周波数fa,fbと同じ共振周波数fa,fbの2種の給電側共振回路21a,21bをそれぞれ複数個ずつ備えている。また、各給電側共振回路21aには給電コイル22aが配設され、各給電側共振回路21bには給電コイル22aとは異なる種類の給電コイル22bが配設されている。このため、非接触給電装置3は、2種の給電コイル22a,22b(区別しないときには「給電コイル22」ともいう)を複数個ずつ備えている。したがって、この非接触給電装置3では、2種の給電コイル22a,22bが移動路4に沿って交互に間隔を空けて並設されている。また、各給電コイル22は、受電コイル12とほぼ同径の平面視環状(円形の環状、多角形の環状、楕円形の環状など)に形成されている。
また、非接触給電装置3は、n種の給電側共振回路21の各共振周波数fと同じ周波数の交流信号Sを出力するn個の交流電源23と、受電側共振回路11毎に配設されて交流電源23から出力される共振周波数fと同じ周波数の交流信号Sを増幅して受電側共振回路11に出力する増幅回路24とを備えている。
本例では一例として、非接触給電装置3は共振周波数が異なる2種の給電側共振回路21a,21b(区別しないときには、「給電側共振回路21」ともいう)を備えているため、給電側共振回路21aの共振周波数faと同じ周波数の交流信号Saを出力する交流電源23aと、給電側共振回路21bの共振周波数fb(共振周波数fa,fbを区別しないときには「共振周波数f」ともいう)と同じ周波数の交流信号Sb(交流信号Sa,Sbを区別しないときには「交流信号S」ともいう)を出力する交流電源23bの2つ(交流電源23a,23bを区別しないときには「交流電源23」ともいう)を備えている。また、各給電側共振回路21aに接続された増幅回路24は、交流電源23aから周波数faの交流信号Saを入力すると共に増幅して給電側共振回路21aに出力し、各給電側共振回路21bに接続された増幅回路24は、交流電源23bから周波数fbの交流信号Sbを入力すると共に増幅して給電側共振回路21bに出力する。
次いで、上記の非接触給電システム1が適用された基板検査装置5の構成について説明する。なお、本例では、非接触給電システム1は、図2に示すように、基板検査装置5の一部を構成するX−Yテーブル6に適用されている。具体的には、X−Yテーブル6によってX軸方向およびY軸方向に移動させられる検査ヘッド7をY軸方向に移動させるためのY軸移動機構8を上記の移動体2として、このY軸移動機構8に対する給電のために適用されている。このため、以下では、このX−Yテーブル6についてのみ説明し、基板検査装置5の他の構成についての説明を省略する。
X−Yテーブル6は、図2に示すように、基板(不図示)が取り付けられる平面視方形の取付台31を備えている。また、X−Yテーブル6は、取付台31におけるX軸方向と平行な一対の辺に沿って配設された一対のガイドレール32,32と、一対のガイドレール32,32に移動自在に取り付けられた一対の移動台33,33と、Y軸方向と平行な状態で一対の移動台33,33間に掛け渡されて取り付けられたガイドレール34と、一対のガイドレール32,32のうちの一方のガイドレール32(本例では図2中において上方に配設されたガイドレール32)の両端側に配設された一対の軸受35,35によって両端側が回転自在に支持されたボールネジ36と、一方のガイドレール32に取り付けられてボールネジ36を回転駆動するモータ37と、ガイドレール34の両端側に配設された一対の軸受38,38によって回転自在に支持されたボールネジ39と、ガイドレール34に取り付けられてボールネジ39を回転駆動するモータ40とを備えている。また、一方のガイドレール32側の移動台33には、ボールネジ36が螺合されている。また、検査ヘッド7は、ガイドレール34に移動自在に取り付けられていると共に、ボールネジ39が螺合されている。
上記の各構成要素のうちの、一対の移動台33,33、ガイドレール34、一対の軸受38,38、ボールネジ39およびモータ40により、検査ヘッド7をY軸方向に沿って移動させるY軸移動機構8が構成される。また、一対のガイドレール32,32、一対の軸受35,35およびボールネジ36により、Y軸移動機構8をX軸方向に沿って移動させるX軸移動機構が構成される。
この構成により、X軸移動機構は、モータ37が外部から供給される電力によって作動してボールネジ36を回転させることにより、Y軸移動機構8を一対のガイドレール32,32に沿ってX方向に移動させる。また、Y軸移動機構8は、モータ40が外部から供給される電力によって作動してボールネジ39を回転させることにより、検査ヘッド7をガイドレール34に沿ってY軸方向に移動させる。
続いて、Y軸移動機構8を構成するモータ40に対する給電のためにX−Yテーブル6に適用された非接触給電システム1について説明する。
上記の移動体2としてのY軸移動機構8には、受電コイル12a,12bを有する受電側共振回路11a,11bと、整流平滑回路13a,13bと、二次電池14とが配設されている。この場合、二次電池14は、蓄電されている電力をモータ40や検査ヘッド7に供給する。また、各受電コイル12a,12bは、図2,3に示すように、一例として、一対のガイドレール32,32のうちの他方のガイドレール32に取り付けられた移動台33(モータ40が配設されている移動台33)の裏面33aに取り付けられている。
一方、非接触給電装置3は、図2,3に示すように、給電側共振回路21a,21bを構成する各給電コイル22a,22bが、一例として他方のガイドレール32に並設されたコイル載置台41上に配設されている。具体的には、コイル載置台41の一面41aは、受電コイル12a,12bが取り付けられた移動台33の裏面33aに近接して、かつ平行な状態で対向するように形成されている。各給電コイル22a,22bは、この一面41a上に、移動台33の移動路4に沿って(このX−Yテーブル6においては、他方のガイドレール32が移動路4に相当するため、他方のガイドレール32に沿って)、交互に間隔を空けて並設されている。
なお、非接触給電装置3の各構成要素のうちの各給電コイル22a,22b以外の構成については、Y軸移動機構8を除くX−Yテーブル6の任意の部位に配設することができる。この構成を採用することにより、このX−Yテーブル6では(つまり、X−Yテーブル6を有する基板検査装置5では)、取付台31上においてX方向に沿って移動するY軸移動機構8に対して、コイル載置台41に各給電コイル22a,22bが配設された非接触給電装置3から非接触で給電されるため、Y軸移動機構8との間の電源ラインの配線が不要になっている。
次いで、非接触給電システム1の動作について、X−Yテーブル6の動作と共に説明する。
非接触給電システム1では、非接触給電装置3の交流電源23aが、各給電側共振回路21aに接続されている増幅回路24に対して、給電側共振回路21aの共振周波数faと同じ周波数の交流信号Saを供給し、各増幅回路24がこの交流信号Saを増幅して、対応する給電側共振回路21aに出力する。これにより、各給電側共振回路21aは、共振状態に移行している。
また、交流電源23bが、各給電側共振回路21bに接続されている増幅回路24に対して、給電側共振回路21bの共振周波数fbと同じ周波数の交流信号Sbを供給し、各増幅回路24がこの交流信号Sbを増幅して、対応する給電側共振回路21bに出力する。これにより、各給電側共振回路21bは、共振状態に移行している。
なお、この非接触給電システム1では、同じ共振周波数の給電側共振回路を構成する給電コイルが互いに隣り合った状態で並設される従来の非接触給電システムとは異なり、隣り合う給電コイル22同士の共振周波数fが一致しない状態で並設されている。このため、この非接触給電システム1では、隣り合う給電側共振回路21間(隣り合う給電コイル22間)の相互干渉が大幅に低減されている。
この状態において、X−Yテーブル6では、X軸移動機構を構成するモータ37を作動させて、移動体2としてのY軸移動機構8を一対のガイドレール32,32に沿って移動させたときには、裏面33aに受電コイル12が取り付けられている移動台33が他方のガイドレール32(移動路4)に沿って移動する。この際に、移動台33に取り付けられた受電コイル12は、他方のガイドレール32に沿って並設されている複数の給電コイル22で形成されるコイル列の上を移動して、少なくともいずれかと対向した状態(ほぼ対向した状態も含む)で移動する。
このため、移動台33に取り付けられた受電コイル12で構成される受電側共振回路11は、常にいずれか1つの給電コイル22(受電コイル12と対向している給電コイル22)を含む給電側共振回路21の共振周波数fと同じ共振周波数で共振している。
本例では、移動体2は、受電コイル12aで構成される共振周波数がfaの受電側共振回路11aと、受電コイル12bで構成される共振周波数がfbの受電側共振回路11bとを有しているため、受電コイル12a,12bと対向している給電コイル22が給電コイル22aのときには、共振周波数がfaに規定されている受電側共振回路11aが、給電コイル22aで構成される給電側共振回路21aの共振周波数faで磁界共鳴して共振する。
また、受電コイル12a,12bと対向している給電コイル22が給電コイル22bのときには、共振周波数がfbに規定されている受電側共振回路11bが、給電コイル22bで構成される給電側共振回路21bの共振周波数fbで磁界共鳴して共振する。
これにより、この非接触給電システム1では、給電コイル22aで構成される給電側共振回路21aが共振しているときには、給電側共振回路21aが交流電圧Vraを出力するため、整流平滑回路13aがこの交流電圧Vraから直流電圧Vdaを生成して二次電池14に供給し、給電コイル22bで構成される給電側共振回路21bが共振しているときには、給電側共振回路21bが交流電圧Vrbを出力するため、整流平滑回路13bがこの交流電圧Vrbから直流電圧Vdbを生成して二次電池14に供給する。
このため、X−Yテーブル6では、X軸移動機構によってY軸移動機構8を一対のガイドレール32,32に沿って移動させたとしても、Y軸移動機構8に配設されている二次電池14が非接触給電装置3からの非接触の給電によって常に充電されているため、この二次電池14に充電されている電力により、Y軸移動機構8を構成するモータ40や検査ヘッド7を常に作動させることが可能になっている。
このように、この非接触給電システム1では、移動体2は、共振周波数fが互いに異なるn個(上記の例では2個)の受電側共振回路11にそれぞれ配設されたn個の受電コイル12と、各受電側共振回路11から出力される交流電圧Vrに基づいて生成される直流電圧Vdで充電される二次電池14とを有し、非接触給電装置3は、n個の受電側共振回路11の共振周波数fと同じ共振周波数のn種の給電側共振回路21を複数個ずつ有すると共に、n種の給電側共振回路21にそれぞれ配設されたn種の給電コイル22を複数個ずつ有し、n種の給電コイル22は、隣り合う給電コイル22同士の共振周波数fが一致しない状態で移動路4に沿って間隔を空けて並設されている。
したがって、この非接触給電装置3および非接触給電システム1によれば、同じ共振周波数の給電側共振回路を構成する給電コイルが互いに隣り合った状態で並設される従来の非接触給電システムとは異なり、隣り合う給電コイル22同士の共振周波数fが一致しないため、隣り合う給電側共振回路21間(隣り合う給電コイル22間)の相互干渉を大幅に低減することができる。また、この移動体2および非接触給電システム1によれば、移動体2には、n種の給電側共振回路21の共振周波数fと同じ共振周波数fの受電側共振回路11がn個配設されているため、移動体2は、非接触給電装置3において上記のように給電側共振回路21間での相互干渉を大幅に低減させつつ、この非接触給電装置3から常時受電することができる。したがって、この非接触給電システム1によれば、非接触給電装置3から移動体2に対する給電効率の低下を回避することができる。
また、この非接触給電装置3、移動体2および非接触給電システム1によれば、異なる共振周波数fa,fbの2個の受電側共振回路11a,11bにそれぞれ配設された2個の受電コイル12a,12bを有して移動体2を構成し、2個の受電側共振回路11a,11bの共振周波数fa,fbと同じ共振周波数fa,fbの2種の給電側共振回路21a,21bを複数個ずつ有すると共に、2種の給電側共振回路21a,21bにそれぞれ配設された2種の給電コイル22a,22bを複数個ずつ有して非接触給電装置3を構成し、かつ移動路4に沿って間隔を空けて給電コイル22a,22bを交互に並設したことにより、移動体2に配設する受電コイル12a,12bの数を最小限に抑えることができると共に、非接触給電装置3において給電側共振回路21a,21bに供給する交流信号Sa,Sbの種類を最小限に抑えることができるため、給電側共振回路21間での相互干渉を大幅に低減し、かつ非接触給電装置3から移動体2に常時給電するようにしつつ、非接触給電装置3、移動体2および非接触給電システム1の各構成を最も簡略化することができる。
なお、上記の非接触給電システム1では、上記の数値nを2とした例を挙げて説明したが、数値nは2に限定されず、3,4・・等、複数であれば任意の数にすることができる。しかしながら、数値nを多くし過ぎると、移動体2に配設する受電側共振回路11および整流平滑回路13の数が多くなり過ぎて、移動体2が大型化する。このため、5個程度までに抑えるのが好ましい。
また、非接触給電システム1を基板検査装置5のX−Yテーブル6に適用した例を挙げて説明したが、この非接触給電システム1は、基板検査装置5以外にも適用することができる。例えば、決まった移動路を移動する移動体としての車に対する非接触給電にも適用することができる。
1 非接触給電システム
2 移動体
3 非接触給電装置
11a,11b 受電側共振回路
12a,12b 受電コイル
14 二次電池
21a,21b 給電側共振回路
22a,22b 給電コイル

Claims (6)

  1. 所定の移動路に沿って移動する移動体に対して磁界共鳴方式によって非接触で給電する非接触給電装置であって、
    共振周波数が互いに異なるn種(nは2以上の整数(以下同様))の給電側共振回路を複数個ずつ有すると共に、当該n種の給電側共振回路にそれぞれ配設されたn種の給電コイルを複数個ずつ有し、
    前記n種の給電コイルは、隣り合う当該給電コイル同士の共振周波数が一致しない状態で前記移動路に沿って間隔を空けて並設されている非接触給電装置。
  2. 前記共振周波数が異なる2種の前記給電側共振回路を複数個ずつ有すると共に、当該2種の給電側共振回路にそれぞれ配設された2種の前記給電コイルを複数個ずつ有し、
    前記2種の給電コイルは、前記移動路に沿って間隔を空けて交互に並設されている請求項1記載の非接触給電装置。
  3. 共振周波数が互いに異なるn個(nは2以上の整数(以下同様))の受電側共振回路にそれぞれ配設されて磁界共鳴方式によって非接触で受電するn個の受電コイルと、前記各受電側共振回路から出力される交流電圧に基づいて生成される直流電圧で充電される二次電池とを備えている移動体。
  4. 共振周波数が異なる2個の前記受電側共振回路にそれぞれ配設された2個の前記受電コイルを備えている請求項3記載の移動体。
  5. 請求項1記載の非接触給電装置と、請求項3記載の移動体とを備え、前記n種の給電側共振回路の前記共振周波数は、前記n個の受電側共振回路の前記共振周波数と同じに規定されている非接触給電システム。
  6. 請求項2記載の非接触給電装と、請求項4記載の移動体置とを備え、前記2種の給電側共振回路の前記共振周波数は、前記2個の受電側共振回路の前記共振周波数と同じに規定されている非接触給電システム。
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