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JP2014114169A - 炭化珪素結晶の製造方法 - Google Patents

炭化珪素結晶の製造方法 Download PDF

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Shunsaku Ueda
俊策 上田
Tsutomu Hori
勉 堀
Taro Nishiguchi
太郎 西口
Naoki Oi
直樹 大井
Shinsuke Fujiwara
伸介 藤原
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Abstract

【課題】高品質な大口径の炭化珪素(SiC)結晶を効率的に製造することが可能なSiC結晶の製造方法を提供する。
【解決手段】
SiC結晶の製造方法は、SiCからなる種結晶10を準備する工程と、準備された種結晶10を坩堝2内に配置する工程と、坩堝2内に配置された種結晶10上にSiC結晶層12を成長させる工程とを備えている。SiC結晶層12を成長させる工程では、Heを含む雰囲気中においてSiC結晶層12を成長させることにより、SiC結晶層12の成長方向から見た幅の最大値が4インチを超えるSiCインゴット13が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、炭化珪素結晶の製造方法に関するものであり、より特定的には、大口径の炭化珪素結晶の製造方法に関するものである。
炭化珪素(SiC)結晶は、バンドギャップが大きく、また最大絶縁破壊電圧および熱伝導率はシリコン(Si)と比較して大きい一方、キャリアの移動度はSiと同程度に大きく、電子の飽和ドリフト速度および耐圧も大きい。そのため、高効率化、高耐圧化、および大容量化が要求される半導体デバイスへの適用が期待される。
このような半導体デバイス等に用いられるSiC結晶の製造方法は、たとえば特開2011−162414号公報(以下、特許文献1という)に開示されている。具体的には、特許文献1には、グラファイト製の坩堝内にSiCを含む原料および種結晶を配置し、坩堝内を加熱することにより原料を昇華させ、種結晶上において原料ガスを析出させてSiC結晶を成長させることが開示されている。
特開2011−162414号公報
一般に、4インチ以下の小口径のSiC結晶の成長は、アルゴン(Ar)ガスを含む雰囲気中においてSiC原料を昇華させ、発生した原料ガスを種結晶において析出させることにより行われる。また、一定値以上の成長速度を確保するため、成長方向における温度差を一定値以上に大きくした状態で結晶成長が行われる。しかし、4インチを超える大口径のSiC結晶を小口径のSiC結晶と同様の条件により成長させた場合には、小口径のSiC結晶の場合に比べて結晶の品質が低下するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高品質な大口径の炭化珪素結晶を効率的に製造することが可能な炭化珪素結晶の製造方法を提供することである。
本発明に従った炭化珪素結晶の製造方法は、炭化珪素からなる種結晶を準備する工程と、準備された種結晶を成長容器内に配置する工程と、成長容器内に配置された種結晶上に炭化珪素結晶層を成長させる工程とを備えている。炭化珪素結晶層を成長させる工程では、ヘリウムを含む雰囲気中において炭化珪素結晶層を成長させることにより、炭化珪素結晶層の成長方向から見た幅の最大値が4インチを超える炭化珪素結晶が形成される。
本発明者は、大口径のSiC結晶を高品質でかつ高効率に製造するための方策について詳細な検討をした結果、以下のような知見を得た。すなわち、大口径のSiC結晶では、小口径のSiC結晶に比べて結晶内における温度差が大きくなり易いため、クラックや転位などの欠陥が発生し易くなる。また、このような欠陥の発生を抑制するためには成長方向における温度差を小さくする必要があるところ、これにより成長速度が低下するという問題が生じる。つまり、本発明者は、大口径のSiC結晶の成長では、結晶の成長速度を維持しつつ欠陥の発生を抑制することが困難であるという課題を見出し、当該課題を解決するための手段として本発明に想到した。
本発明に従った炭化珪素結晶の製造方法では、ヘリウムを含む雰囲気中において種結晶上に炭化珪素結晶層を成長させることにより、4インチを超える大口径の炭化珪素結晶が形成される。そのため、ヘリウムよりも原子半径が大きいアルゴン雰囲気中において結晶成長が行われる場合に比べて、昇華した炭化珪素がより拡散し易い雰囲気において結晶成長を行うことができる。その結果、欠陥の発生を抑制するために成長方向における温度差を小さくした場合でも必要な成長速度を確保することが可能となる。したがって、本発明に従った炭化珪素結晶の製造方法によれば、高品質な大口径の炭化珪素結晶を効率的に製造することができる。
上記炭化珪素結晶の製造方法は、種結晶を成長容器内に配置する工程の後、炭化珪素結晶層を成長させる工程の前に成長容器内を昇温する工程をさらに備えていてもよい。そして、成長容器内を昇温する工程では、ヘリウムよりも原子半径が大きい希ガスを含む雰囲気中において成長容器内が昇温されてもよい。また、上記希ガスは、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンおよびラドンからなる群より選択される少なくとも一種の希ガスであってもよい。
これにより、ヘリウム雰囲気中において昇温する場合に比べて、上記成長容器内を昇温する工程における炭化珪素の拡散を抑制することができる。その結果、炭化珪素結晶層の成長を開始する前に種結晶上において炭化珪素が析出し、結晶核などが形成されることが抑制されるため、より高品質な炭化珪素結晶を製造することが可能となる。
上記炭化珪素結晶の製造方法において、炭化珪素結晶層を成長させる工程では、成長容器において種結晶が配置される上面における温度をTとし、当該上面に対向する成長容器の底面における温度をTとし、当該底面から当該上面に向かう方向における当該上面と当該底面との間の距離をLとした場合に、(T−T)/Lの値(温度勾配)が8℃/cm以上12℃/cm以下とされてもよい。
4インチを超える大口径の炭化珪素結晶の成長において、上記温度勾配が12℃/cmを超える場合には、炭化珪素結晶にクラックなどの欠陥が発生し易くなる。一方、上記温度勾配が8℃/cm未満である場合には、必要な結晶成長の速度を確保することが困難になる。このような理由から、上記温度勾配は、8℃/cm以上12℃/cm以下であることが好ましい。
上記炭化珪素結晶の製造方法において、炭化珪素結晶層を成長させる工程では、0.3mm/h以上の成長速度で炭化珪素結晶層が成長してもよい。これにより、炭化珪素結晶をより高効率に製造することができる。
上記炭化珪素結晶の製造方法において、炭化珪素結晶層を成長させる工程では、誘導加熱により成長容器内が加熱されて炭化珪素結晶層が成長してもよい。
抵抗加熱による結晶成長は、放電を防止するためにヘリウム雰囲気において行われる必要がある一方、誘導加熱による結晶成長は、安価なアルゴンを用いて行われることが一般的である。このように、放電の防止という要請がない誘導加熱による結晶成長において、敢えて本発明のようにヘリウム雰囲気を用いることにより、高品質な大口径の炭化珪素結晶を効率的に製造することが可能となる。
上記炭化珪素結晶の製造方法において、炭化珪素結晶層を成長させる工程では、炭化珪素結晶層における種結晶側とは反対側の成長面の曲率半径が20cm以上100cm以下となってもよい。
上記曲率半径が100cmを超える場合には、炭化珪素結晶の端部などにおいて形状不良が発生して品質が低下する。一方、上記曲率半径が20cm未満である場合には、炭化珪素結晶に加わる熱応力が大きくなりクラックや転位などの欠陥が発生する。このような理由から、上記曲率半径は、20cm以上100cm以下であることが好ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明に従った炭化珪素結晶の製造方法によれば、高品質な大口径の炭化珪素結晶を効率的に製造することが可能な炭化珪素結晶の製造方法を提供することができる。
SiC結晶の製造装置の構成を示す概略断面図である。 坩堝の構成を示す概略断面図である。 SiC結晶の製造方法を概略的に示すフローチャートである。 SiC結晶の製造方法を説明するための概略図である。 SiC結晶の製造方法を説明するための概略図である。 SiC結晶の製造方法を説明するための概略図である。 SiC結晶の製造方法を説明するための概略図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
まず、本発明の一実施の形態に係る炭化珪素(SiC)結晶の製造方法において用いられるSiC結晶の製造装置の構造について説明する。図1を参照して、SiC結晶の製造装置1は、昇華法によりSiC結晶を成長する装置である。つまり、SiC結晶の製造装置1は、SiCを含む原料11を昇華させ、発生した原料ガスを種結晶10上に析出させてSiC結晶層12を成長させることにより、SiCインゴット13(SiC結晶)を製造するための装置である。SiC結晶の製造装置1は、坩堝2(成長容器)と、断熱材3と、石英管4と、高周波加熱コイル5と、放射温度計6,7とを主に備えている。
坩堝2は、種結晶10および原料11を内部に配置するためのものである。坩堝2は、たとえばグラファイトよりなることが好ましい。グラファイトは高温で安定であるため、坩堝2の割れを抑制することができる。また、坩堝2を構成するカーボン(C)は、SiC結晶の構成元素である。そのため、仮に、坩堝2が昇華してSiC結晶に混入した場合であっても、不純物となることを抑制することができる。このため、製造されるSiC結晶の結晶性をより良好なものとすることができる。
図2を参照して、坩堝2は、原料11を内部に収容するための底部2aと、種結晶10を内部に配置するための蓋部2bとを有している。蓋部2bの先端部は、底部2aとの嵌め合わせを可能とするため、底部2aの内周側に接するように折れ曲がっている。底部2aと蓋部2bとは、接続部2cにおいて接続されている。
図1を参照して、断熱材3は、坩堝2の外周を覆うように配置されている。断熱材3は、たとえばカーボンフェルトよりなることが好ましい。カーボンフェルトは、断熱効果を有し、かつSiC結晶の成長中における成長条件の変化を抑制できるので、製造されるSiC結晶の結晶性を良好にすることができる。
石英管4は、断熱材3の周りに設けられている。石英管4の両端部には、石英管4内へ雰囲気ガスを流すためのガス導入口8と、石英管4の外部へ雰囲気ガスを排出するためのガス放出口9とが形成されている。
放射温度計6,7は、坩堝2の下方および上方の温度を測定するためのものであって、石英管4の下部および上部にそれぞれ設けられている。具体的には、放射温度計7は、坩堝2において種結晶10が配置される上面2dにおける温度(T)を測定し、放射温度計6は、当該上面2dに対向する坩堝2の底面2eにおける温度(T)を測定する。なお、断熱材3には、温度測定のための穴(図示しない)が設けられており、当該穴を通して温度(T)および温度(T)を測定することができる。
高周波加熱コイル5は、石英管4の外周部に巻き付けられるように配置されている。高周波加熱コイル5は、誘導加熱により坩堝2の内部を加熱する。これにより、坩堝2の内部に配置された種結晶10および原料11を加熱することが可能となっている。
次に、本実施の形態に係るSiC結晶の製造方法のプロセスについて説明する。本実施の形態に係るSiC結晶の製造方法では、図1を参照して、種結晶10上にSiC結晶層12を成長させることによりSiCインゴット13(SiC結晶)が製造される。図3を参照して、本実施の形態に係るSiC結晶の製造方法では、まず、工程(S10)として、原料準備工程が実施される。この工程(S10)では、図1を参照して、たとえば多結晶のSiC粉末またはSiC焼結体からなる原料11が準備され、坩堝2内の底面2e側に配置される。
次に、工程(S20)として、種結晶準備工程が実施される。この工程(S20)では、図4を参照して、図示しないインゴットをスライスすることにより、SiCからなる種結晶10が準備される。そして、図2を参照して、準備された種結晶10は、坩堝2内の上面2d側に配置される。これにより、種結晶10および原料11は、坩堝2の内部において互いに対向した状態とされる。
図4を参照して、種結晶10は、径方向における幅W1が4インチ以上であり、たとえば6インチである。種結晶10の結晶構造は、特に限定されず、成長するSiC結晶層と同じ結晶構造であってもよく、異なる結晶構造であってもよい。成長するSiC結晶層の結晶性を向上する観点から、同じ結晶構造である種結晶10を準備することが好ましい。
次に、工程(S30)として、昇温工程が実施される。この工程(S30)では、図1を参照して、まず、ガス導入口8から石英管4内へアルゴン(Ar)ガスが流入する。これにより、石英管4内にArガスが充填される。また、坩堝2の内部にも接続部2c(図2参照)からArガスが流入し、坩堝2の内部もArガスにより充填される。一方、高周波加熱コイル5を用いた誘導加熱により坩堝2が加熱される。これにより、Arを含む雰囲気中において坩堝2内が昇温され、原料11および種結晶10がSiCの結晶成長温度にまで加熱される。
図5を参照して、この工程(S30)をより詳細に説明する。図5上段は、坩堝内の温度(Y軸)と時間(X軸)との関係を示し、図5中段は、雰囲気ガスの全体流量に対するHeガスの流量の割合(Y軸)と時間(X軸)との関係を示し、また図5下段は、坩堝内の圧力(Y軸)と時間(X軸)との関係を示している。また、図5に示すタイムチャートにおいて、この工程(S30)は時間0〜tに相当する。この工程(S30)では、圧力がPに維持されたAr雰囲気中において(図5下段)、SiCの結晶成長温度Tにまで坩堝内が昇温する(図5上段)。また、この工程(S30)では、Arガスのみが流入され、Heガスは流入されないため、坩堝内に流入する雰囲気ガスの全体流量に対するHeガスの流量の割合は0である(図5中段)。
また、この工程(S30)では、Heよりも原子半径が大きい希ガスを含む雰囲気中において坩堝2内が昇温されればよく、Arガスには限定されない。たとえばネオン(Ne)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)およびラドン(Rn)からなる群より選択される少なくとも一種の希ガスを含む雰囲気中において坩堝2内が昇温されてもよい。
次に、工程(S40)として、結晶成長工程が実施される。この工程(S40)では、図1を参照して、坩堝2内を減圧しつつガス導入口8からHeガスの流入を開始する。これにより、坩堝2内がHeを含む雰囲気とされる。一方、坩堝2内が減圧されることにより原料11が昇華し、SiCの原料ガスが生成する。そして、原料ガスが種結晶10の表面10a上において析出することにより、SiC結晶層12が成長する。このように、Heを含む雰囲気中においてSiC結晶層12が成長することにより、種結晶10とSiC結晶層12とを含むSiCインゴット13(SiC結晶)が形成される。また、図6を参照して、SiCインゴット13は、当該SiCインゴット13の成長方向から見た幅W2の最大値が4インチを超える(6インチである)大口径のSiC結晶である。
図5を参照して、この工程(S40)をより詳細に説明する。図5に示すタイムチャートにおいて、この工程(S40)は、時間t以降に相当する工程である。この工程(S40)では、坩堝内の温度がTに維持された状態において(図5上段)、坩堝内を減圧しつつArガスの流量を減らしてHeガスの流入を開始する。これにより、坩堝内の圧力がPからPにまで低下し(図5下段)、かつ雰囲気ガスの全体流量に対するHeガスの流量が増加する(図5中段)。
この工程(S40)では、図1を参照して、坩堝2において種結晶10が接触して配置される上面2dにおける温度をTとし、上面2dに対向する坩堝2の底面2eにおける温度をTとし、底面2eから上面2dに向かう方向における上面2dと底面2eとの間の距離をLとした場合に、(T−T)/Lの値(温度勾配)が8℃/cm以上12℃/cm以下とされる。温度T,Tは、放射温度計6,7を用いてそれぞれ測定することが可能であり、また断熱材3の厚みを変更することにより調整することも可能である。また、上記温度勾配は、好ましくは9℃/cm以上12℃/cm以下であり、より好ましくは10℃/cm以上12℃以下であり、さらに好ましくは11℃/cm以上12℃/cm以下である。また、SiC結晶層12の成長速度は、好ましくは0.2mm/h以上であり、より好ましくは0.3mm/h以上である。
また、この工程(S40)では、SiC結晶層12における成長面12a(種結晶10側とは反対側の面)の曲率半径が20cm以上100cm以下となるようにSiC結晶層12を成長させる。ここで、上記曲率半径は、たとえば以下のようにして算出される。まず、成長面12a上の任意の2点において、SiCインゴット13の高さ(種結晶10の表面10aからSiC結晶層12の成長面12aまでの距離)を測定する。そして、当該任意の2点におけるSiCインゴット13の高さの差から、成長面12aに対応する円弧の半径を算出し、これを上記曲率半径とする。以上のようにして上記工程(S10)〜(S40)が実施されることによりSiCインゴット13が製造され、本実施の形態に係るSiC結晶の製造方法が完了する。また、製造されたSiCインゴット13から種結晶10が除去されてもよい。また、図7を参照して、SiCインゴットをスライスすることにより、所望の厚みおよび面方位を有するSiC基板14を得ることができる。
以上のように、本実施の形態に係るSiC結晶の製造方法は、SiCからなる種結晶10を準備する工程(S20)と、準備された種結晶10を坩堝2内に配置する工程(S20)と、坩堝2内に配置された種結晶10上にSiC結晶層12を成長させる工程(S40)とを備えている。そして、工程(S40)では、Heを含む雰囲気中においてSiC結晶層12を成長させることにより、SiC結晶層12の成長方向から見た幅の最大値が4インチを超えるSiCインゴット13が形成される。
本実施の形態に係るSiC結晶の製造方法では、Heを含む雰囲気中において種結晶10上にSiC結晶層12を成長させることにより、4インチを超える大口径のSiCインゴット13が形成される。そのため、Heよりも原子半径が大きいAr雰囲気中において結晶成長が行われる場合に比べて、昇華したSiCがより拡散し易い雰囲気において結晶成長を行うことができる。その結果、クラックや転位などの欠陥の発生を抑制するために成長方向における温度差を小さくした場合においても必要な成長速度を確保することが可能となる。したがって、本実施の形態に係るSiC結晶の製造方法によれば、高品質な大口径のSiCインゴット13を効率的に製造することができる。
また、上述のように、本実施の形態に係るSiC結晶の製造方法は、種結晶10を坩堝2内に配置する工程(S20)の後、SiC結晶層12を成長させる工程(S40)の前に、坩堝2内を昇温する工程(S30)を備えている。そして、この工程(S30)では、Heよりも原子半径が大きい希ガスであるArを含む雰囲気中において坩堝2内が昇温される。
これにより、He雰囲気中において昇温する場合に比べて、坩堝2内を昇温する工程におけるSiCの拡散を抑制することができる。その結果、SiC結晶層12の成長を開始する前に種結晶10上においてSiCが析出し、結晶核などが形成されることが抑制されるため、より高品質なSiCインゴット13を製造することが可能となる。
また、上述のように、工程(S40)では、(T−T)/Lの値(温度勾配)が8℃/cm以上12℃/cm以下とされてもよい。4インチを超える大口径のSiC結晶の成長において、上記温度勾配が12℃/cmを超える場合には、SiC結晶にクラックや転位などの欠陥が発生し易くなる。一方、上記温度勾配が8℃/cm未満である場合には、必要な結晶成長の速度を確保することが困難になる。このような理由から、上記温度勾配は、8℃/cm以上12℃/cm以下であることが好ましい。
また、上述のように、工程(S40)では、高周波加熱コイル5を用いた誘導加熱により坩堝2内が加熱されてSiC結晶層12が成長してもよい。抵抗加熱による結晶成長は、放電を防止するためにHe雰囲気において行われる必要がある一方、誘導加熱による結晶成長は、安価なArを用いて行われることが一般的である。このように、放電の防止という要請がない誘導加熱による結晶成長において、敢えて本実施の形態のようにHe雰囲気を用いることにより、高品質な大口径のSiCインゴット13を効率的に製造することが可能となる。
また、上述のように、工程(S40)では、SiC結晶層12における種結晶10側とは反対側の成長面12aの曲率半径が20cm以上100cm以下となっていてもよい。上記曲率半径が100cmを超える場合には、SiCインゴット13の端部が凹形状になる等、形状不良が発生するため品質が低下する。一方、上記曲率半径が20cm未満である場合には、SiCインゴット13が凸状に成長するため大きな熱応力が加わり、その結果クラックや転位などの欠陥が発生し易くなる。このような理由から、上記曲率半径は、20cm以上100cm以下であることが好ましい。
SiC結晶の成長速度および品質について本発明の効果を確認する実験を行った。まず、上記本実施の形態に係るSiC結晶の製造方法と同様のプロセスによりSiCインゴットを作製した。SiCインゴットは、4インチおよび6インチのものをそれぞれ作製した。また、SiC結晶層を成長させる際の成長方向における温度勾配((T−T)/L)は、5℃/cm、7℃/cm、8℃/cm、9℃/cm、10℃/cm、11℃/cm、12℃/cm、13℃/cm、および15℃/cmとした。また、SiC結晶層は、Ar雰囲気中およびHe雰囲気中においてそれぞれ成長させた。そして、それぞれの成長条件においてSiC結晶層の成長速度、およびSiCインゴットにおけるクラックの有無を調査した。クラックの有無は、SiCインゴットをスライスして得た基板に背面から光を照射し、目視によりクラックを確認することにより調査した。表1は、6インチのSiCインゴットを作製した場合の成長速度およびクラックの有無を調査した結果を示している。また、表2は、4インチのSiCインゴットを作製した場合の成長速度およびクラックの有無を調査した結果を示している。
Figure 2014114169
Figure 2014114169
表1および表2に示すように、4インチの場合にはクラックが発生しなかったのに対して、6インチの場合には温度勾配が12℃/cmを超えるとクラックの発生が確認された。この結果より、6インチの場合には4インチの場合に比べてクラックなどの欠陥がより発生し易いこと、およびクラックの発生を防止するために6インチの場合には温度勾配を12℃/cm以下とする必要があることが分かった。また、表1に示すように、Ar雰囲気においては温度勾配を12℃/cm以下とした場合に成長速度が0.3mm/h未満にまで低下するのに対して、He雰囲気においては温度勾配を8℃/cm以上とした場合に0.3mm/h以上の成長速度を確保することができた。この結果より、6インチの大口径SiCインゴットを作製する場合においても、He雰囲気を採用することにより高効率な結晶成長が可能であることが分かった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の炭化珪素結晶の製造方法は、大口径の炭化珪素結晶の製造方法において特に有利に適用され得る。
1 炭化珪素(SiC)結晶の製造装置、2 坩堝、2a 底部、2b 蓋部、2c 接続部、2d 上面、2e 底面、3 断熱材、4 石英管、5 高周波加熱コイル、6,7 放射温度計、8 ガス導入口、9 ガス放出口、10 種結晶、10a 表面、11 原料、12 結晶層、12a 成長面、13 インゴット、14 SiC基板、W1,W2 幅。

Claims (7)

  1. 炭化珪素からなる種結晶を準備する工程と、
    準備された前記種結晶を成長容器内に配置する工程と、
    前記成長容器内に配置された前記種結晶上に炭化珪素結晶層を成長させる工程とを備え、
    前記炭化珪素結晶層を成長させる工程では、ヘリウムを含む雰囲気中において前記炭化珪素結晶層を成長させることにより、前記炭化珪素結晶層の成長方向から見た幅の最大値が4インチを超える炭化珪素結晶が形成される、炭化珪素結晶の製造方法。
  2. 前記種結晶を前記成長容器内に配置する工程の後、前記炭化珪素結晶層を成長させる工程の前に前記成長容器内を昇温する工程をさらに備え、
    前記成長容器内を昇温する工程では、ヘリウムよりも原子半径が大きい希ガスを含む雰囲気中において前記成長容器内が昇温される、請求項1に記載の炭化珪素結晶の製造方法。
  3. 前記希ガスは、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンおよびラドンからなる群より選択される少なくとも一種の希ガスである、請求項2に記載の炭化珪素結晶の製造方法。
  4. 前記炭化珪素結晶層を成長させる工程では、前記成長容器において前記種結晶が配置される上面における温度をTとし、前記上面に対向する前記成長容器の底面における温度をTとし、前記底面から前記上面に向かう方向における前記上面と前記底面との間の距離をLとした場合に、(T−T)/Lの値が8℃/cm以上12℃/cm以下とされる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭化珪素結晶の製造方法。
  5. 前記炭化珪素結晶層を成長させる工程では、0.3mm/h以上の成長速度で前記炭化珪素結晶層が成長する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の炭化珪素結晶の製造方法。
  6. 前記炭化珪素結晶層を成長させる工程では、誘導加熱により前記成長容器内が加熱されて前記炭化珪素結晶層が成長する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の炭化珪素結晶の製造方法。
  7. 前記炭化珪素結晶層を成長させる工程では、前記炭化珪素結晶層における前記種結晶側とは反対側の成長面の曲率半径が20cm以上100cm以下となる、請求項1〜6のいずれか1項の炭化珪素結晶の製造方法。
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