JP2014111320A - 消し具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】配合組成物として吸液性多孔体を含有することを特徴とする消し具。
吸液性多孔体として、例えば、塩基性炭酸カルシウム多孔体を使用することができる。
消し具の形状としては、特に限定されず、例えば、先端が丸状となる円柱状、三角錐状、四角柱状として、複式のペン型ホルダーAに各取り消し具10a,10b,10cをホルダー体に取り付けて使用することができる。
【選択図】図1
Description
しかしながら、上記消しゴムによる消去では、消しカスが残るため、まとまり性が良好となる消しカスであっても、集めて処分する必要があり、また、集めきれなかった消しカスが床などを汚すといった問題があった。
また、近年、リビング学習が推奨されているが、食卓での消しカスは布巾で拭き取ることもできず、衛生面でも好ましくないものである。
(1) 配合組成物として吸液性多孔体を含有することを特徴とする消し具。
(2) 上記吸液性多孔体が比表面積100〜500m2/g、吸液率100〜300ml/100gの粒子であることを特徴とする上記(1)記載の消し具。
(3) 上記吸液性多孔体が塩基性炭酸カルシウム多孔体であることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の消し具。
(4) 上記塩基性炭酸カルシウム多孔体が薄片状微細結晶の凝集した粒子であることを特徴とする上記(3)記載の消し具。
(5) 上記吸液性多孔体の含有量が消し具全量に対して、5〜40質量%含有していることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の消し具。
(6) 上記消し具には、更に炭素材料を含有してなることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の消し具。
(7) 上記消し具には、更にファイバー粒子を含有してなることを特徴とする上記(1)〜(6)の何れか一つに記載の消し具。
本発明の消し具は、配合組成物として吸液性多孔体を含有することを特徴とするものである。
具体的に用いることができる吸液性多孔体としては、塩基性炭酸マグネシウム多孔体、多孔性セルロース粒子、炭酸カルシウムとリン酸カルシウムの花弁状多孔質構造複合体、リン酸カルシウムの花弁状多孔質構造体、多孔質スチレン粒子、多孔質アクリル粒子、多孔質ナイロン粒子、多孔質シリカ粒子などを挙げることができ、上記比表面積、吸液率の各範囲内を充足する各吸液性多孔体の使用が望ましい。
なお、本発明における塩基性炭酸マグネシウムは、化学式mMgCO3・Mg(OH)2・nH2Oで表されるものであり、m及びnの値については特に限定はなく、通常の塩基性炭酸マグネシウムとして知られているmの値が3〜5、nの値が3〜8のものなどである。また、この塩基性炭酸マグネシウムの管状粒子は、単純な撹拌、温度やpHなどの環境の変化によって、薄片状微細結晶が容易に分散してしまうような凝集ではなく、塩基性炭酸マグネシウムの薄片状微細結晶が集合し物理的に固定されたものである。
この塩基性炭酸マグネシウム多孔体は、例えば、市販のマグチューブ(日鉄鉱業社製)の各グレードのもの、更には粒子表面をアルミナ処理、各種脂肪酸等で処理したグレードを用いることができる。
この含有量が5%未満であると、本発明の効果が殆ど得られない結果となり、一方、40%を超えると、成形・混合など製造方法に問題が生じ、好ましくない。
熱可塑性樹脂としては、例えば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体などの塩化ビニル系樹脂、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、ポリオレフィン、塩素化ポリオレフィンなどが挙げられる。合成ゴムとしては、例えば、ブチルゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴムなどが挙げられる。特に好ましい樹脂としては、塩化ビニル系樹脂が挙げられる。
これらの基材成分の含有量は、消し具組成物全量に対して、好ましくは、20〜60%含有されていることが望ましい。
特に、これらの充填材は、消去性、強度、潤滑性の点から、平均粒径が10〜200nmであることが好ましい。なお、本発明(後述する実施例等を含む)における平均粒径は、レーザー回折・散乱法における測定結果から体積でかさみづけされた平均径をいい、例えば、炭酸カルシウムでは、マイクロトラック(日機装社製、3100II)を用いて乾式測定することができる。
用いることができる炭素材料としては、例えば、カーボンブラック、カーボンファイバー、黒鉛、カーボンナノファイバー等の少なくとも1種が挙げられ、これらは、消し具組成物全量に対して、好ましくは、1〜20%含有されていることが望ましい。これらの炭素材料の大きさ(粒径または直径)は、最大(粒径)で20μm以下となるものを用いることが好ましい。
更に、基材成分としてゴムや、エラストマーを用いた場合には、例えば、軟化剤、加硫剤、加硫促進剤、充填剤、老化防止剤、着色剤などを適宜量配合することができる。
炭素材料、ファイバー粒子、更に必要に応じて、上記各種配合剤のそれぞれ所定量を常法により混練することにより調製した後、好ましい形状に成形して作製することができる。
消し具の形状としては、例えば、棒状、直方体状、円柱状、角柱状、三角錐状、四角錐状、扇形状などを挙げることができ、更に、ペン型ホルダーで使用したり、テープ形状としたりすることができる。
図1は、本発明の消し具の実施形態の一例を示す図面であり、(a)はペン型ホルダーに用いた場合の部分透視斜視図、(b)はその一つの取り付け状態を示す斜視図である。
この実施形態では、図1に示すように、異なる形状となる3種の消し具、例えば、先端が丸状となる円柱状10a、三角錐状10b、四角柱状10cとなる各消し具を用意し、本体11内に取り付けられた各ホルダー体12の先端に嵌合等により固着せしめて既知の複式のペン型ホルダーA(押出機構は既知のため省略)として使用することができる。このペン型ホルダーAでは、消去対象となる筆記描線となる筆跡の大きさ等に応じて、3種の異なる形状となる各消し具を選択(押出)することにより、筆跡の細かい部分の消去から1行消しなどを好適に行うことができるものとなる。
すなわち、本発明の消し具では、配合組成物として吸液性多孔体、例えば、塩基性炭酸カルシウム多孔体等を含有することにより、筆記描線に擦り付けると消し具内の吸液性多孔体に黒鉛が吸着し、紙面から黒鉛が消去され、吸着された黒鉛は吸液性多孔体の吸着能力により拡散で継続され、消しカスを生じることなく、しかも、一旦吸着した黒鉛を再度紙面に塗布等することがないので紙面を汚すことがなく、確実に消去することができるものとなる。従って、本発明の消し具は、消しカスを生じることなく、筆記描線の消去性に優れたものとなる。なお、本発明の消し具は、消去の度に吸着した黒鉛等を消し具内に拡散、蓄積していくものであり、例えば、消し具の色を白色とした場合には、消去の度ごとに消し具の色は黒色度が増加していくものとなる。
(実施例1)
マグチューブ(吸液性多孔体、塩基性炭酸マグネシウムの薄片状微細結晶が管状に凝集した粒子、外径3.5μm、長さ20μm、内径1μm、比表面積150m2/g、吸液率300ml/100g:日鉄鉱業株式会社製) 10質量%
ポリ塩化ビニル(アネカカネビニールPSM−154、カネカ社製) 30質量%
ステアリン酸Ca−Zn(安定剤) 1質量%
ジオクチルフタレート(可塑剤) 59質量%
上記配合材料を真空ミキサーにて混合して配合組成物(ペースト)を調製した。これを厚さ20mmの金型に流し込み成形し、1kg/cm2で加圧しながら150℃で1時間加熱して消し具(20×45×10mm、以下同様)を得た。
上記実施例1におけるマグチューブを5質量%とし、ポリ塩化ビニルを35質量%にした以外は実施例1と同様にして消し具を得た。
上記実施例1におけるマグチューブを40質量%とし、ポリ塩化ビニルを20質量%、ジオクチルフタレートを39質量%にした以外は実施例1と同様にして消し具を得た。
実施例1のマグチューブ 10質量%
炭酸カルシウム(NEOLIGHT SS:平均粒径40nm、竹原化学工業社製)
10質量%
ポリ塩化ビニル(カネビニールPSM−154、カネカ社製) 30質量%
ステアリン酸Ca−Zn(安定剤) 1質量%
ジオクチルフタレート(可塑剤) 49質量%
上記材料を真空ミキサーにて混合して配合組成物(ペースト)を調製した。これを厚さ20mmの金型に流し込み成形し、1kg/cm2で加圧しながら150℃で1時間加熱して消し具を得た。
実施例1のマグチューブ 15質量%
カーボンファイバー(パイロフィル:ミルドファイバー、φ7μm、長さ1000μm、三菱レーヨン社製) 10質量%
ポリ塩化ビニル(カネビニールPSM−154、カネカ社製) 20質量%
ステアリン酸Ca−Zn(安定剤) 1質量%
ジオクチルフタレート(可塑剤) 54質量%
上記材料を真空ミキサーにて混合して配合組成物(ペースト)を調製した。これを厚さ20mmの金型に流し込み成形し、1kg/cm2で加圧しながら150℃で1時間加熱して消し具を得た。
実施例1のマグチューブ 15質量%
ガラス繊維(日東紡社製、グラスファイバー、φ12μm、長さ3000μm)
10質量%
ポリ塩化ビニル(カネビニールPSM−154、カネカ社製) 20質量%
ステアリン酸Ca−Zn(安定剤) 1質量%
ジオクチルフタレート(可塑剤) 54質量%
上記材料を真空ミキサーにて混合して配合組成物(ペースト)を調製した。これを厚さ20mmの金型に流し込み成形し、1kg/cm2で加圧しながら150℃で1時間加熱して消し具を得た。
実施例1のマグチューブ 15質量%
ポリアミド繊維(東レ社製、ナイロン、φ10μm、長さ1000μm) 10質量%
ポリ塩化ビニル(カネビニールPSM−154、カネカ社製) 20質量%
ステアリン酸Ca−Zn(安定剤) 1質量%
ジオクチルフタレート(可塑剤) 54質量%
上記材料を真空ミキサーにて混合して配合組成物(ペースト)を調製した。これを厚さ20mmの金型に流し込み成形し、1kg/cm2で加圧しながら150℃で1時間加熱して消し具を得た。
炭酸カルシウム(NS#2300、日東粉化工業株式会社製NS#2300、平均粒径
1μm) 40質量%
ポリ塩化ビニル(カネビニールPSM−15、カネカ社製) 40質量%
ステアリン酸Ca−Zn(安定剤) 1質量%
ジオクチルフタレート(可塑剤) 19質量%
上記材料を真空ミキサーにて混合して配合組成物(ペースト)を調製した。これを厚さ20mmの金型に流し込み成形し、1kg/cm2で加圧しながら150℃で1時間加熱して消し具を得た。
炭酸カルシウム(NEOLIGHT SS:平均粒径40nm、竹原化学工業社製)
40質量%
ポリ塩化ビニル(カネビニールPSM−154、カネカ社製) 40質量%
ステアリン酸Ca−Zn(安定剤) 1質量%
ジオクチルフタレート(可塑剤) 19質量%
FRTP用グラスファイバー(カット長3mm) 40質量%
ポリ塩化ビニル(カネビニールPSM−154、カネカ社製) 40質量%
ステアリン酸Ca−Zn(安定剤) 1質量%
ジオクチルフタレート(可塑剤) 19質量%
これらの結果を下記表1に示す。
JIS S 6050−2008に開示されているプラスチック字消しの消し能力(消字率)試験に準拠し、E(消字率:=消去率)=(1−M/C)×100〔M:摩消部の濃度、C:着色部の濃度〕により、消去率(5往復)を測定した。
上記消字率測定試験前後の重量変化量を測定した。流量がプラス値である場合、吸着量を示すものとなり、流量がマイナス値である場合、消しカスの量となる。
また、消しカスの有無の確認は、上記消去率の評価の際に消しカスの有無を目視により確認した。
10a,10b,10c 消し具
Claims (7)
- 配合組成物として吸液性多孔体を含有することを特徴とする消し具。
- 上記吸液性多孔体が比表面積100〜500m2/g、吸液率100〜300ml/100gの粒子であることを特徴とする請求項1記載の消し具。
- 上記吸液性多孔体が塩基性炭酸カルシウム多孔体であることを特徴とする請求項1又は2記載の消し具。
- 上記塩基性炭酸カルシウム多孔体が薄片状微細結晶の凝集した粒子であることを特徴とする請求項3記載の消し具。
- 上記吸液性多孔体の含有量が消し具全量に対して、5〜40質量%含有していることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の消し具。
- 上記消し具には、更に炭素材料を含有してなることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の消し具。
- 上記消し具には、更にファイバー粒子を含有してなることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の消し具。
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