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JP2014110385A - 露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置およびデバイス製造方法 Download PDF

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JP2014110385A
JP2014110385A JP2012265320A JP2012265320A JP2014110385A JP 2014110385 A JP2014110385 A JP 2014110385A JP 2012265320 A JP2012265320 A JP 2012265320A JP 2012265320 A JP2012265320 A JP 2012265320A JP 2014110385 A JP2014110385 A JP 2014110385A
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Abstract

【課題】 光路を折り曲げる反射面が温められることに起因する光路の変化を抑えることができる露光装置を提供する。
【解決手段】 マスクを照明する照明光学系と、前記マスクのパターンの像を基板上に投影する投影光学系とを有する露光装置において、前記照明光学系と前記投影光学系との少なくとも一方において、光路を折り曲げる光学部材を有し、前記光学部材は、入射面と、前記入射面から入射した光を全反射する反射面と、前記反射面で反射された光を出射する出射面とを有し、前記入射面に入射する主光線を、前記反射面に入射する際の入射角が臨界角より大きくなるように前記入射面で屈折させることにより、前記反射面は前記入射面から入射した光を全反射する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、露光装置およびデバイス製造方法に関する。
FPD(Flat Panel Display)の液晶パネルの製造には露光装置が使用されている。図1に従来の露光装置の概略断面図を示す。露光装置は、照明光学系101は、不図示の光源からの光を用いて、パターンが形成されたマスク102を照明する。照明光学系101は光束断面が円弧状の照明領域を形成し、マスクを円弧状の照明領域で照明する。図1において台形状に示される台形ミラー103は上面と下面に平面反射面を有し、マスク102からの光が台形ミラー103の上面反射面で反射される。さらに、凹面ミラー104、凸面ミラー105、凹面ミラー104、台形ミラー103の下面反射面の順に反射される。台形ミラー103の上面と下面の反射面には、誘電体多層膜や金属膜などの反射膜が形成されており、反射面にて入射光の光路を90度曲げるように光を反射している。台形ミラー103、凹面ミラー104および凸面ミラー105は投影光学系を構成し、マスク102に描かれたパターンの像を、フォトレジストが塗布された基板106に投影する。基板106上のレジストに形成された潜像は、後の工程において現像、加工され、基板106上にパターンが形成される。
台形ミラーと同等の機能を有する直角プリズムP1、P2を用いた投影光学系が特許文献1に記載されている。特許文献1には、直角プリズムの裏面に反射膜を形成し、直角プリズムの反射膜ですべての入射光が反射されることが記載されている。
特開2005−24814号公報
台形ミラー103、および、特許文献1に記載の直角プリズムの反射面には反射膜が形成されており、反射膜に露光光が照射されると露光熱の吸収によって温められる。反射膜が温められると熱変形を起こしたり、反射面付近の光路内における空気の屈折率が変化したりすることによって、光路が変化して、投影光学系のフォーカスが変動したり、ディストーションが悪化したりする。
温められたミラーに気体を吹き付けて冷却する方法も知られているが、冷却性能に限度があり、少なくとも光路が変化し、フォーカス変動やディストーションが生じてしまう。近年、露光装置の高精度化に伴い、フォーカス変動やディストーションの許容範囲が小さくなり、このようなフォーカス変動やディストーション悪化をさらに抑える必要性が高まっている。
また、マスクを照明する照明光学系内に、光路を折り曲げる機能を有し、反射膜で形成されたミラーが配置される場合にも、そのミラーに関して同様の問題が生じうる。
そこで、本発明は、光路を折り曲げる反射面が温められることに起因する光路の変化を抑えることができる露光装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1側面としての露光装置は、マスクを照明する照明光学系と、前記マスクのパターンの像を基板上に投影する投影光学系とを有する露光装置において、前記照明光学系と前記投影光学系との少なくとも一方において、光路を折り曲げる光学部材を有し、前記光学部材は、入射面と、前記入射面から入射した光を全反射する反射面と、前記反射面で反射された光を出射する出射面とを有し、前記入射面に入射する主光線を、前記反射面に入射する際の入射角が臨界角より大きくなるように前記入射面で屈折させることにより、前記反射面は前記入射面から入射した光を全反射することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の第2側面としての露光装置は、マスクを照明する照明光学系と、前記マスクのパターンの像を基板上に投影する投影光学系とを有する露光装置において、前記照明光学系と前記投影光学系との少なくとも一方において、光路を直角に折り曲げる光学部材を有し、前記光学部材は、入射面と、前記入射面から入射した光を全反射する反射面と、前記反射面で反射された光を出射する出射面とを有し、前記入射面と前記反射面との成す角度および前記反射面と前記出射面との成す角度は45度より大きく、前記入射面に入射する主光線は前記入射面に垂直に入射し、前記出射面において、前記入射面に入射して前記反射面で全反射された主光線を屈折させることにより、前記光学部材に入射する光の光路を直角に折り曲げることを特徴とする。
本発明によれば、光路を折り曲げる反射面が温められることに起因する光路の変化を抑えることができる。
従来の露光装置の概略断面図である。 第1の実施形態における露光装置の概略断面図である。 第1の実施形態におけるプリズム3の構成図である。 直角プリズムの構成図である。 第1の実施形態のプリズム3と光路を示す図である。 第1の実施形態のプリズム3に入射する光線を示す図である。 第1の実施形態におけるプリズム6の構成図である。 第2の実施形態における露光装置の概略断面図である。 第3の実施形態における露光装置の概略断面図である。 第4の実施形態における露光装置の概略断面図である。 第5の実施形態における露光装置の概略断面図である。 プリズムの変形例を示す図である。 プリズムの変形例を示す図である。 プリズムの変形例を示す図である。 プリズムの変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(実施形態1)
図2は、第1の実施形態における露光装置の概略断面図である。露光装置は、不図示の光源からの光を用いてマスク2を照明する照明光学系1と、プリズム3、6、凹面ミラー4、凸面ミラー5および開口絞り8を有する投影光学系とを含む。投影光学系は、マスク2のパターンの像を基板上に投影して、基板7を露光する。点線で示す光線は軸上の主光線を表す。プリズム3は、マスク2が配置される物体面と投影光学系の瞳面(開口絞り)との間の光路に配置され、マスク2からの光の光路を折り曲げる投影用光学部材(物体側光学部材)であって、凹面ミラー4に光を導く。プリズム6は凹面ミラー4からの光の光路を折り曲げて、基板7に光を導く投影用光学部材(像側光学部材)である。
図2は照明光学系の光軸と投影光学系の光軸を含む平面における露光装置の断面図(yz断面図)であり、互いに直交するxyz座標系で示されている。凹面ミラー4と凸面ミラー5は結像光学系を構成しており、凹面ミラー4の曲率中心と凸面ミラー5の曲率中心を通る光軸はy方向であり、照明光学系の出射側の光軸はz方向である。マスク2および基板7はxy平面に配置され、不図示のステージによりy方向に移動され、基板7の露光が行われる。基板7を保持、移動するステージを制御することにより、基板7は投影光学系のベストフォーカス位置に位置決めされながら露光される。
本実施形態においては、図1に示す従来の露光装置において光路を折り曲げる台形ミラー103の代わりにプリズム3、6を用いている。プリズム3の断面図を図3に示す。プリズム3はガラスなど光を透過する硝材で形成されている。プリズム3は入射面31と、入射面から入射した光を反射する反射面32と、反射面からの光を出射する出射面33とを有する。図3は、入射面31、反射面32および出射面33に垂直な面(yz平面)における断面図である。プリズム3はこの断面において頂角がβ度、底角がα度の二等辺三角形の断面形状を有する三角柱である。プリズム3の入射面31は、マスク2が配置される物体面(xy平面)に平行な仮想の面30に対して傾いており、入射面31と反射面32とが成す角度αは45度よりも大きい。また、プリズム3の出射面33と反射面32とが成す角度もαであり、45度よりも大きい。また、プリズム3の入射面31と出射面33とが成す角度βは90度よりも小さい。反射面32には、誘電体多層膜や金属膜などの反射膜は形成されておらず、反射面32において所定の臨界角以上の入射角で入射する光を全反射して、出射面33に導く。反射面32に反射膜を形成してしまうと、露光光の熱の吸収によって反射面32が温められ、反射面32が変形したり、反射面32周囲の媒質の屈折率が変動したりして、光路が変化してしまう。そのため、本実施形態では、反射面32に反射膜を形成しておらず、露光光の熱に起因する光路変化を抑える構成としている。
まず、図3において点線で示した直角二等辺三角形を有する直角プリズムを用いた場合を説明する。図4に直角プリズムと、直角プリズムに入射する光線を示す。直角プリズムは、マスク2が配置される物体面(xy平面)に平行に配置された入射面131と、入射面に対して45度の角度を成す反射面132と、入射面131に対して垂直な出射面133とを有する。直角プリズムは、入射面131、反射面132および出射面133に垂直な断面において直角二等辺三角形の断面形状を有する三角柱である。反射面132には反射膜は形成されていない。
照明光学系1の出射側の光軸はz軸方向であり、照明光学系1からの主光線がマスク2に垂直(z軸方向)に入射する。図4には、入射面131のある位置において垂直(z方向)に入射する主光線L2、斜めに入射する周辺光線L1、L3が示されている。光線L1は点線で、光線L2は1点鎖線で、光線L3は実線で示されている。反射面132では所定の臨界角以上の入射角で入射する光が全反射し、臨界角より小さい入射角で入射する光は一部が反射し、大部分が透過する。臨界角は、硝材の屈折率と外気の屈折率の値で決まる。プリズムの硝材がガラス(石英)だとすると、全反射の臨界角は約42.7度である。光線L2は入射面131に垂直に入射し、反射面132に45度の入射角で入射する。そのため、光線L2は反射面132で全反射される。光線L1は、入射面131にある角度をもって入射するので入射面131で屈折し、反射面132において臨界角より大きな入射角で入射するので、全反射される。光線L3は入射面131で屈折し、反射面132において臨界角より小さい入射角で入射する。そのため、反射面132における光線L3の入射角が臨界角より小さいと、大部分の光が反射面132を透過してしまう。反射面132で反射された光線L3の一部の光が直角プリズムの出射面133を透過して、凹面ミラー4で反射され、開口絞り8の開口を透過して、凸面ミラー5で反射する場合には、光線L3は投影光学系の結像に寄与する光である。その場合、光線L3の大部分が反射面132で透過してしまうと、基板7上に投影されるパターン像のコントラストの低下や、像の均一性悪化など像質の低下につながる。したがって、開口絞り8の開口を透過して、投影光学系の結像に寄与する光が反射面132において透過せず、全反射されることが望ましい。
そのため、本実施形態のプリズム3は図3に示す構成としている。プリズム3による光の屈折、反射のようすを図5に示す。垂直(z方向)に進む主光線L22、斜めに進む周辺光線L21、L23が示されている。光線L21は点線で、光線L22は1点鎖線で、光線L23は実線で示されている。なお、直角プリズムの仮想の点線も示されている。
プリズム3、マスク2が配置される物体面(xy平面)に平行な平面に対して傾いている入射面31と、y軸またはz軸に対して45度の角度を成す反射面32を有する。さらに、プリズム3は、光学部材から出射された光が入射される凹面ミラー4、凸面ミラー5からなる結像光学系の光軸に垂直な平面(xz平面)に対して傾いている出射面33を有する。
光線L21、L22は、入射面31で屈折し、反射面32に臨界角よりも大きな角度で入射している。そのため、プリズム3の硝材がガラス(石英)の場合には、光線L21、L22は反射面32において全反射される。光線L23は、入射面31で屈折し、反射面32において臨界角よりも大きな入射角度で入射し、全反射される。したがって、入射面31に入射する主光線を、反射面32に入射する際の入射角が臨界角より大きくなるように、入射面31で屈折させることにより、反射面32は入射面31から入射した光を全反射する。また、周辺光線についても同様に、入射面31で光を屈折させることにより、反射面32に入射する光の入射角を臨界角より大きくし、各光線を全反射させる。そして、反射面32で反射された各光線は出射面33から出射される。出射面33において、入射面31に入射して反射面32で全反射された主光線L22を屈折させており、プリズム3は、主光線L22の光路を直角に折り曲げている。
入射面31と反射面32とが成す角度α、および、入射面31と出射面33とが成す角度βについて説明する。プリズム3から出射された主光線L22は、開口絞り8の中心を通るように設定されている。開口絞り8の開口の境界(最外径)を通る光が、プリズム3から出射された光線L21およびL23であるとすると、反射面32において入射角が最も小さいのは光線L23である。よって、光線L23が反射面32において全反射されれば、開口絞り8を透過して、投影光学系の結像に寄与する光が反射面32において全反射されることになる。したがって、光線L23が全反射されるように、入射面31と反射面32とが成す角度α、および、入射面31と出射面33とが成す角度βを設定すればよい。
図6を用いて、プリズム3に入射する光線L23が全反射されるための条件を説明する。仮想の直角プリズムの入射面30に対するプリズム3の入射面31の角度をθ3とする。また、仮想の直角プリズムの入射面30に垂直な線と光線L23の入射光との成す角をθ1、仮想の直角プリズムの入射面30に垂直な線と入射面31で屈折した光線L23との成す角をθ2とする。つまり、入射面31において、光線L23の入射角がθ1+θ3、光線L23の屈折角がθ2+θ3である。スネルの法則から、空気の屈折率n1、プリズム3の屈折率をn2、とすると、
Figure 2014110385
が成り立つ。θ3について解くと、
Figure 2014110385
となる。
また、光線L23が反射面32に入射する際の入射角をθ4とすると、光線L23が全反射される際の境界条件は、n1=n2×sinθ4dの場合である。θ4dは全反射の臨界角である。つまり、
Figure 2014110385
の場合に、光線L23は反射面32で全反射される。
θ2とθ4の間には、θ2+θ4=45度の関係があるため、数式2は数式4のように置き換えられる。
Figure 2014110385
光線L23は、開口絞り8の開口の境界(最外径)を通る光なので、θ1は、開口絞りの開口径、または、開口径から決まる投影光学系の開口数NAの設計値によって決まり、既知の値である。n1、n2も既知である。したがって、θ1、n1、n2の値を数式3および数式4に代入して、数式3、4を満たすように、θ3を計算することができる。なお、境界条件n1=n2×sinθ4dを満たす場合の臨界角θ4dを数式4に代入してθ3の境界値θ3dを得られる。θ3が境界値θ3dよりも大きければ、光線L23が反射面32において全反射される。プリズム3の底角αはθ3+45度、頂角βは180度−2×αであるので、θ3が定まれば、α、βの角度が定まる。
以上のようにして、開口絞りの開口径(投影光学系のNA)、空気の屈折率n1、プリズム3の屈折率n2、を用いて、投影光学系の結像に寄与する光が反射面32において全反射されるように、プリズム3の角度α、βを設定することができる。
本実施形態においては、投影光学系のNAを0.08、空気の屈折率n1を1、プリズム3の屈折率n2を1.47として計算すると、θ3は3.8度であり、αが48.8度、βが82.4度となる。
投影光学系の瞳面と基板7が配置される像面との間の光路に配置され、凹面ミラー4からの光の光路を折り曲げるプリズム6も、プリズム3と同様の構成をしている。プリズム6は、凹面ミラー4と凸面ミラー5の光軸(y軸)に関してプリズム3を線対称に配置した構成となっている。プリズム6の構成を図7に示す。プリズム6は入射面61、反射面62および出射面63を有する。出射面63は、基板が配置される像面(xy平面)に平行な、仮想の直角プリズムの入射面60に対して傾いており、反射面62と出射面63との成す角度αは45°よりも大きい。入射面61は、プリズム6よりも前段の凹面ミラー4、凸面ミラー5からなる結像光学系の光軸に(y軸)に垂直な平面に対して傾いており、反射面62と入射面61との成す角度αは45°よりも大きい。また、入射面61と出射面63との成す角βは90度よりも小さい。角度α、βは、プリズム3と同様に、投影光学系の結像に寄与する光の全てが反射面62において全反射されるように設定される。
以上のように、プリズム3、6の反射面において反射膜を形成せずに、投影光学系の結像に寄与する光を全反射させることによって、露光の際に光路を折り曲げる反射面が温められることに起因する光路の変化を抑えることができる。
なお、光源からの光の波長帯域が広い場合には、プリズム3や6において色収差が生じるが、その場合には投影光学系内に、生じた色収差を補正する補正光学系を設ければよい。例えば、凸面ミラー5の前にレンズを配置することによって色収差を補正することができる。
また、投影光学系内にディストーションや倍率を補正する補正用光学系を配置しても構わない。例えば、マスク2とプリズム3との間の光路や、プリズム6と基板7との間の光路に補正用光学系を配置することができる。
本実施形態では、マスク2(マスクステージ)と凹面ミラー4との間の光路にプリズム3を配置し、凹面ミラー4と基板7(基板ステージ)との間の光路にプリズム6を配置する形態について説明した。ただし、一方の光路内にはプリズムを配置し、他方の光路内には従来と同様の平面ミラーを配置しても、従来よりも良い上記効果を奏することができる。
また、上記で説明したプリズムの各面は平面であるが、光が入射しない領域など必要のない領域においては平面でなくても構わない。また、入射面や出射面に反射防止の膜や構造体を設けても構わない。
プリズム3の反射面には、マスクで回折された回折光が入射し、マスクのパターンによって、様々な角度で光が入射する。そのため、プリズム3の反射面において、結像に寄与しない、入射角が小さい光の一部が透過してしまう。そのため、プリズム3の反射面を透過した光がプリズム6に入射することがないように、プリズム3の反射面を透過した光を遮光または吸収する部材を配置することが望ましい。
(実施形態2)
次に、第2の実施形態を説明する。図8に、本実施形態における露光装置の概略断面図を示す。本実施形態において、第1の実施形態と構成が同じものについては説明を省略する。
本実施形態では、第1の実施形態のプリズム3、6の代わりに、プリズム230、260を用いる。プリズム230は、入射面231、反射面232、出射面233を有する。反射面232には反射膜は形成されておらず、反射面232において、臨界角以上の入射角で入射する光を全反射する。入射面231と反射面232との成す角度および反射面232と出射面233との成す角度は45度より大きい。
入射面231は、マスクが配置される物体面(xy平面)に平行となるように配置されている。照明光学系1からの主光線(点線)は、入射面231に垂直に入射する。反射面232は、y軸に対して成す鋭角が45度より大きな角度となっている。そのため、点線で示す主光線は反射面232において臨界角よりも大きな入射角度で入射しているため全反射される。反射面232で全反射された主光線は出射面233で屈折され、屈折した主光線がy軸と平行になるように、出射面233と反射面232との角度が設定されている。出射面2233において、入射面231に入射して反射面232で全反射された主光線を屈折させることにより、プリズム230に入射する光の光路を直角に折り曲げている。
また、投影光学系の結像に寄与する光であって、入射面231に斜めに入射した光も反射面232で全反射されるように、反射面232の角度が設定されている。プリズム230の頂角、底角は、以上のような各面の角度の設定に基づいて構成されており、頂角は90度より小さく、底角は45度より大きくなっている。なお、2つの底角は必ずしも同じではなく、各種条件により定まり、互いに異なる場合もある。
プリズム260は、プリズム230と同様の構成をしており、凹面ミラー4と凸面ミラー5の光軸(y軸)に関してプリズム230を線対称に配置した構成となっている。点線で示す主光線はプリズム260の入射面261に斜めに入射し、反射面262で全反射され、出射面263に垂直に出射して、基板7に導かれる。
本実施形態によれば、プリズム230、260の反射面において、反射膜を形成せずに、全反射させることによって、露光の際に光路を折り曲げる反射面が温められることに起因する光路の変化を抑えることができる。
(実施形態3)
次に、第3の実施形態を説明する。図9に、本実施形態における露光装置の概略断面図を示す。本実施形態において、第1の実施形態と構成が同じものについては説明を省略する。
本実施形態では、照明光学系内にプリズムを用いている。本実施形態の照明光学系301は、光路を途中で折り曲げる構成を採っており、光路を折り曲げるためにプリズム330(照明用光学部材)を用いている。プリズム330の構造としては上記の実施形態で説明したプリズムと同様の構造とすることができる。つまり、プリズム330の反射面において照明光が全反射されるように構成されている。プリズム330の出射面から出射された主光線はプリズム330から出射した光が入射する光学系331の光軸に平行に進行する。照明光学系301からの照明光でマスク2が照明され、マスク2からの光は、台形ミラー303の反射面、凹面ミラー4および凸面ミラー5で反射され、基板7に導かれる。
本実施形態によれば、照明光学系内の光路を折り曲げる部分において、全反射プリズムを用いることで、照明光の熱吸収に起因する照明光学系の光路の変化を抑えることができる。
(実施形態4)
次に、第4の実施形態を説明する。図10に、本実施形態における露光装置の概略断面図を示す。点線で示す光線は主光線を表す。本実施形態において、第1の実施形態と構成が同じものについては説明を省略する。
本実施形態では、第1の実施形態のプリズム3の代わりに、直角プリズム430を用いる。直角プリズム430は、入射面431、反射面432、出射面433を有する。直角プリズム430は、入射面431、反射面432および出射面433に垂直な断面において直角二等辺三角形の断面形状を有する三角柱である。つまり、入射面431と反射面432との成す角、および、反射面432と出射面433との成す角は45度であり、入射面431と出射面433との成す角が直角(90度)である。
反射面432には反射膜は形成されておらず、反射面432において臨界角以上の入射角で入射する光を全反射する。入射面431は、マスク2が配置される物体面(xy平面)に平行な面(2点鎖線で示される)に対して傾いている。出射面433は、直角プリズム430から出射された光が入射される結像光学系の光軸に垂直な平面に対して傾いている。
照明光学系からの光の主光線は、直角プリズム430から出射された光が入射される凹面ミラー4、凸面ミラー5からなる結像光学系の光軸に垂直な平面(xz平面)から傾いており、直角プリズム430の入射面431に斜めに入射する。このように斜めに入射することによって、反射面432に入射する際の入射角が臨界角より大きくなるように、入射面431で屈折させている。そして、反射面432において入射角が臨界角以上となり、反射面432において全反射される。反射面432において全反射された主光線は出射面433から出射され、後段の結像光学系の光軸(y軸)に平行に進行する。出射面433がxz平面に平行であると、出射面433から出射される光がy軸に平行にならないので、出射面433から出射される光がy軸に平行になるように、出射面433、つまり、直角プリズム430の配置角度が設定されている。
また、主光線よりもさらに傾いて入射する周辺光線であって、投影光学系の結像に寄与する光についても反射面432において全反射されるように、照明光学系1からの光の主光線の傾きが設定される。
照明光学系1からの光の主光線をz軸に対して傾かせる手段としては、照明光学系1内のテレセン調整部111を用いることができる。テレセン調整部は複数のレンズからなり、レンズをシフトすることによってテレセンを調整することができる。
テレセン調整部111は、軸上テレセンをずらすように調整して設定することにより、照明光学系1からの光の主光線を傾かせることができる。つまり、テレセン調整部111は、照明光学系1から出射される光の主光線が、直角プリズム430から出射された光が入射される凹面ミラー4、凸面ミラー5からなる結像光学系の光軸に垂直な平面に対して傾くように軸上テレセンを調整する。また、照明光学系1の射出側の光軸は垂直(z軸)に限らず、z軸に対して傾かせてもよい。
なお、凹面ミラー4と基板7との間の光路で光路を折り曲げる手段として、本実施形態では、従来の折り曲げミラー460を用いている。
以上のように、本実施形態においても、プリズム430の反射面において、反射膜を形成せずに全反射させることによって、露光の際に光路を折り曲げる反射面が温められることに起因する光路の変化を抑えることができる。
(実施形態5)
次に、第5の実施形態を説明する。図11に、本実施形態における露光装置の概略断面図を示す。点線で示す光線は主光線を表す。本実施形態において、第1または第4の実施形態と構成が同じものについては説明を省略する。
本実施形態では、凹面ミラー4と基板7との間の光路で光路を折り曲げる手段として、直角プリズム560を採用している。
直角プリズム560は、凹面ミラー4と凸面ミラー5の光軸(y軸)に関して、実施形態4と同様のプリズム430を線対称に配置した構成となっている。点線で示す主光線はプリズム560の入射面561に斜めに入射し、反射面562で全反射され、出射面563から出射され、基板7に導かれる。入射面561に入射する主光線を、反射面562に入射する際の入射角が臨界角より大きくなるように、入射面561で屈折させることにより、反射面562は入射面561から入射した光を全反射する。
出射面563は、マスク2が配置される物体面(xy平面)に対して傾いている。出射面563から出射された主光線に対して垂直に基板7(像面)が配置されている。つまり、基板7はxy平面に対して斜め方向に移動されながら露光される。
本実施形態においても、プリズム430、560の反射面において、反射膜を形成せずに全反射させることによって、露光の際に光路を折り曲げる反射面が温められることに起因する光路の変化を抑えることができる。
(実施形態6)
次に、前述の露光装置を利用したデバイス(半導体IC素子、液晶表示素子等)の製造方法を説明する。デバイスは、前述の露光装置を使用して、感光剤が塗布された基板(ウェハ、ガラス基板等)を露光する工程と、その基板(感光剤)を現像する工程と、他の周知の工程と、を経ることにより製造される。他の周知の工程には、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。本デバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
(その他の実施例)
プリズムの構成は上記説明したものに限定されず、図12〜15に示すプリズムでも構わない。図12に示すプリズムは、複数の反射面を形成したプリズムである。主光線L10は入射面510に入射し、第1の反射面520、第2の反射面530で全反射され、出射面540から出射される。入射面510は、仮想の直角プリズムの入射面500に対して傾いており、入射面510と第1の反射面520との成す角は45度よりも大きい。また、第2の反射面530と出射面540との成す角も45度より大きい。なお、反射面は3つ以上でも構わない。ただし、偶数の反射面の場合には、出射面530から出射される光束形状は、従来の光束形状とは上下が反転するため、予め照明光学系において形成されるマスクの照明領域を反転しておく必要がある。
図13に示す光学部材は、直角プリズム700と楔711、731を組み合わせたものである。楔711の入射面710と、直角プリズム700の反射面720との成す角は45度よりも大きく、反射面720と楔731の出射面730との成す角も45度よりも大きい。このような光学部材もプリズム3、6と同様の機能を有する。また、楔部材として、複数の楔の組で構成したものでも構わない。
図14に示すプリズムは、図12に示すプリズムの頂角を90度にしたものである。このプリズムでも、入射面610と第1の反射面620との成す角は45度よりも大きく、第2の反射面630と出射面640との成す角も45度より大きい。第1の反射面620、第2の反射面630において主光線L11が全反射される。図15は、図14に示すプリズムを2つに分割したプリズムである。
また、これらのプリズム(光学部材)において、光が入射しない部分、例えば、プリズムの頂角の端を、切り落としたような形状のプリズムでも構わない。
投影光学系は上記説明した、凹面ミラー及び凸面ミラーを有する投影光学系に限らず、レンズで構成された透過型投影系や、カタディオ投影系でも構わない。また、特開2006−512618号公報等に記載のウィン−ダイソン(Wynne−Dyson)型の投影光学系でも構わない。特開2006−512618号公報に記載のウィン−ダイソン型の投影光学系おいて、光路を折り曲げるプリズムが使用されているが、全反射については何ら記載がなく、当該プリズムは従来のプリズム、つまり、反射面に反射膜が形成されていると理解される。また、特開2006−512618号公報に記載のウィン−ダイソン型の投影光学系おいて、照明光学系からの主光線はプリズムの入射面に垂直に入射され、入射面では屈折していない。つまり、プリズムの入射面において、反射面での入射角が臨界角より大きくなるように主光線を屈折していない。
本実施形態では、光路を直角に折り曲げるプリズムを説明したが、直角に限らず、投影光学系の様々な種類や構成に合わせて任意の角度で折り曲げても構わない。
以上、各実施形態について説明したが、個別の実施形態のみに限らず、各実施形態を組み合わせた形態も用いることができる。例えば、実施形態1と3を組み合わせ、前記照明光学系と前記投影光学系との少なくとも一方において上記のプリズムを有する形態でも構わない。

Claims (16)

  1. マスクを照明する照明光学系と、前記マスクのパターンの像を基板上に投影する投影光学系とを有する露光装置において、
    前記照明光学系と前記投影光学系との少なくとも一方において、光路を折り曲げる光学部材を有し、
    前記光学部材は、入射面と、前記入射面から入射した光を全反射する反射面と、前記反射面で反射された光を出射する出射面とを有し、
    前記入射面に入射する主光線を、前記反射面に入射する際の入射角が臨界角より大きくなるように前記入射面で屈折させることにより、前記反射面は前記入射面から入射した光を全反射することを特徴とする露光装置。
  2. 前記光学部材は、前記出射面において、前記入射面に入射して前記反射面で全反射された主光線を屈折させることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記光学部材は光路を直角に折り曲げることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記光学部材は、前記入射面、前記反射面および前記出射面に垂直な断面において、前記入射面と前記反射面との成す頂角が90度より小さく、底角が45度より大きい二等辺三角形の断面形状を有するプリズムであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の露光装置。
  5. 前記投影光学系は、凹面ミラーおよび凸面ミラーを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の露光装置。
  6. 前記投影光学系が前記光学部材としての投影用光学部材を有し、
    前記投影光学系は前記投影用光学部材で生じる色収差を補正する光学系を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の露光装置。
  7. 前記投影光学系は、前記マスクが配置される物体面と前記投影光学系の瞳面との間の光路に配置される、前記光学部材としての物体側光学部材を有し、
    前記光学部材の入射面は、前記物体面に平行な平面に対して傾いていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の露光装置。
  8. 前記投影光学系は、前記投影光学系の瞳面と前記基板が配置される像面との間の光路に配置される、前記光学部材としての像側光学部材を有し、
    前記像側光学部材の出射面は、前記像面に平行な平面に対して傾いていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の露光装置。
  9. 前記物体側光学部材の出射面は、前記凹面ミラーおよび前記凸面ミラーの光軸に垂直な平面に対して傾いていることを特徴とする請求項5を引用する請求項7に記載の露光装置。
  10. 前記像側光学部材の入射面は、前記凹面ミラーおよび前記凸面ミラーの光軸に垂直な平面に対して傾いていることを特徴とする請求項5を引用する請求項8に記載の露光装置。
  11. 前記投影光学系は、前記マスクが配置される物体面と前記投影光学系の瞳面との間の光路に配置される、前記光学部材としての物体側光学部材を有し、
    前記照明光学系から出射される光の主光線は、前記凹面ミラーおよび前記凸面ミラーの光軸に垂直な平面に対して傾いていることを特徴とする請求項5、請求項5を引用する請求項6乃至8の何れか1項、請求項9又は請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記照明光学系は、前記照明光学系から出射される光の主光線が、前記照明光学系の光軸に対して傾くように調整するテレセン調整部を有することを特徴とする請求項11に記載の露光装置。
  13. 前記照明光学系が前記光学部材としての照明用光学部材を有することを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の露光装置。
  14. マスクを照明する照明光学系と、前記マスクのパターンの像を基板上に投影する投影光学系とを有する露光装置において、
    前記照明光学系と前記投影光学系との少なくとも一方において、光路を直角に折り曲げる光学部材を有し、
    前記光学部材は、入射面と、前記入射面から入射した光を全反射する反射面と、前記反射面で反射された光を出射する出射面とを有し、
    前記入射面と前記反射面との成す角度および前記反射面と前記出射面との成す角度は45度より大きく、
    前記入射面に入射する主光線は前記入射面に垂直に入射し、
    前記出射面において、前記入射面に入射して前記反射面で全反射された主光線を屈折させることにより、前記光学部材に入射する光の光路を直角に折り曲げることを特徴とする露光装置。
  15. 前記投影光学系は、前記光学部材、凹面ミラー、凸面ミラーを有し、
    前記出射面から射出される主光線は、前記凹面ミラー及び前記凸面ミラーの光軸に対して平行であることを特徴とする請求項14に記載の露光装置。
  16. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    該露光された基板を現像する工程とを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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