JP2014189740A - 無灰炭の製造装置および無灰炭の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶剤量を低減でき、装置の規模を縮小できる無灰炭の製造装置および無灰炭の製造方法を提供すること。
【解決手段】無灰炭の製造装置1は、石炭と溶剤とを混合してなるスラリーから溶剤可溶成分を抽出する抽出槽6と、抽出槽6にて得られたスラリーを溶剤可溶成分を含む溶液部と溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液とに分離する第1重力沈降槽8(第1固液分離装置)と、第1重力沈降槽8にて分離された溶液部から溶剤を蒸発分離して無灰炭を得る溶剤分離器12と、第1重力沈降槽8にて分離された固形分濃縮液に溶剤を混合して得られたスラリーを溶剤可溶成分を含む溶液部と溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液とに分離する第2重力沈降槽11(第2固液分離装置)と、一端が第2重力沈降槽11に接続され、第2重力沈降槽11にて分離された溶液部を抽出槽6に送る溶液部移送管17とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】無灰炭の製造装置1は、石炭と溶剤とを混合してなるスラリーから溶剤可溶成分を抽出する抽出槽6と、抽出槽6にて得られたスラリーを溶剤可溶成分を含む溶液部と溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液とに分離する第1重力沈降槽8(第1固液分離装置)と、第1重力沈降槽8にて分離された溶液部から溶剤を蒸発分離して無灰炭を得る溶剤分離器12と、第1重力沈降槽8にて分離された固形分濃縮液に溶剤を混合して得られたスラリーを溶剤可溶成分を含む溶液部と溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液とに分離する第2重力沈降槽11(第2固液分離装置)と、一端が第2重力沈降槽11に接続され、第2重力沈降槽11にて分離された溶液部を抽出槽6に送る溶液部移送管17とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、石炭から灰分を除去した無灰炭を得るための無灰炭の製造装置および無灰炭の製造方法に関する。
無灰炭の製造方法としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。この無灰炭の製造方法は、石炭と溶剤とを混合してスラリーを調製するスラリー調製工程と、スラリー調製工程で得られたスラリーを加熱して溶剤に可溶な石炭成分(以下、溶剤可溶成分とも記載する)を抽出する抽出工程と、抽出工程で溶剤可溶成分が抽出されたスラリーを溶剤可溶成分を含む溶液部と溶剤に不溶な石炭成分(以下、溶剤不溶成分とも記載する)を含む固形分濃縮液とに分離する分離工程と、分離工程で分離された溶液部から溶剤を分離して無灰炭(HPC:Hyper coal)を得る無灰炭取得工程とを備えるものである。さらに、分離工程においては、固液分離装置である重力沈降槽を2段に配置することが開示されている(段落0042参照)。このように、重力沈降槽を2段に配置することで、1段目の重力沈降槽にて分離除去された固形分濃縮液中の液体部分に多く含まれる溶剤可溶成分を2段目の重力沈降槽にて回収することができ、溶剤可溶成分のロスを低減し、無灰炭の製造効率を向上させることができる。
ここで、重力沈降槽を2段に配置する無灰炭の製造装置について詳しく説明する。重力沈降槽を2段に配置する無灰炭の製造装置としては、例えば図3に示すような装置が知られている。図3に示す無灰炭の製造装置101は、溶剤タンク102と、石炭ホッパ103と、溶剤と石炭とを混合してスラリーを調製するスラリー調製槽104と、スラリー調製槽104にて調製されたスラリーを加熱する予熱器105と、予熱器105にて加熱されたスラリーから溶剤可溶成分を抽出する抽出槽106と、抽出槽106にて溶剤可溶成分が抽出されたスラリーを溶剤可溶成分を含む溶液部と溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液とに分離する第1重力沈降槽107と、第1重力沈降槽107にて分離された固形分濃縮液に供給管108を介して溶剤タンク2から供給された溶剤を混合して得られたスラリーを溶剤可溶成分を含む溶液部と溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液とに分離する第2重力沈降槽110と、第1重力沈降槽107及び第2重力沈降槽110にて分離された溶液部から溶剤を蒸発分離して無灰炭(HPC)を得る溶剤分離器111とを有している。このように、第1重力沈降槽107にて分離された固形分濃縮液を溶剤で希釈して第2重力沈降槽110に供給し、第2重力沈降槽110にて溶剤可溶成分を含む溶液部を分離回収することにより、第1重力沈降槽107にて分離された固形分濃縮液中の液体部分に多く含まれる溶剤可溶成分を容易に回収することができ、無灰炭の製造効率を向上させることができる。
しかしながら、図3に示す無灰炭の製造装置101においては、第1重力沈降槽107にて分離された固形分濃縮液を希釈するために、多くの溶剤を要する。例えば、図3に示す無灰炭の製造装置101において使用される溶剤量は、重力沈降槽が1段の無灰炭の製造装置に比べておよそ2倍である。このように、重力沈降槽を2段に配置する無灰炭の製造装置は、重力沈降槽が1段の装置に比べて使用する溶剤量が増加し、その結果、無灰炭の製造装置が増大する問題が生じる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、固液分離装置を複数段に配置する無灰炭の製造装置において、装置に供給する溶剤量を低減でき、装置の規模を縮小できる無灰炭の製造装置および無灰炭の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の無灰炭の製造装置は、石炭を供給する石炭供給手段と、溶剤を貯留する溶剤タンクと、前記石炭供給手段にて供給された石炭と前記溶剤タンクから供給された溶剤とを混合してなるスラリーから溶剤に可溶な石炭成分を抽出する抽出槽と、前記抽出槽にて溶剤に可溶な石炭成分が抽出されたスラリーを当該石炭成分を含む溶液部と溶剤に不溶な石炭成分を含む固形分濃縮液とに分離する第1固液分離装置と、前記第1固液分離装置にて分離された溶液部から溶剤を蒸発分離して無灰炭を得る溶剤分離器と、前記第1固液分離装置にて分離された固形分濃縮液に溶剤を混合して得られたスラリーを溶剤に可溶な石炭成分を含む溶液部と溶剤に不溶な石炭成分を含む固形分濃縮液とに分離する第2固液分離装置と、一端が前記第2固液分離装置に接続され、前記第2固液分離装置にて分離された溶液部を前記抽出槽に送る溶液部移送管と、を備えるものである。
また、本発明の無灰炭の製造方法は、石炭供給手段にて供給された石炭と溶剤タンクから供給された溶剤とを混合してなるスラリーから溶剤に可溶な石炭成分を抽出槽にて抽出する抽出工程と、前記抽出工程にて溶剤に可溶な石炭成分が抽出されたスラリーを当該石炭成分を含む溶液部と溶剤に不溶な石炭成分を含む固形分濃縮液とに分離する第1分離工程と、前記第1分離工程にて分離された溶液部から溶剤を蒸発分離して無灰炭を得る無灰炭取得工程と、前記第1分離工程にて分離された固形分濃縮液に溶剤を混合して得られたスラリーを溶剤に可溶な石炭成分を含む溶液部と溶剤に不溶な石炭成分を含む固形分濃縮液とに分離する第2分離工程と、前記第2分離工程にて分離された溶液部を前記抽出槽に送る溶液部移送工程と、を備えるものである。
本発明によれば、無灰炭の製造装置に供給する溶剤量を低減でき、装置の規模を縮小できる無灰炭の製造装置および無灰炭の製造方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る無灰炭の製造装置を示す概略図である。
〔第1実施形態〕
(無灰炭の製造装置1の構成)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る無灰炭の製造装置1は、溶剤タンク2と、抽出槽6と、ロックホッパ7(石炭供給手段、加圧供給手段)と、第1重力沈降槽8(第1固液分離装置)と、第2重力沈降槽11(第2固液分離装置)と、溶剤分離器12、13と、溶液部移送管17とを有している。
(無灰炭の製造装置1の構成)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る無灰炭の製造装置1は、溶剤タンク2と、抽出槽6と、ロックホッパ7(石炭供給手段、加圧供給手段)と、第1重力沈降槽8(第1固液分離装置)と、第2重力沈降槽11(第2固液分離装置)と、溶剤分離器12、13と、溶液部移送管17とを有している。
(抽出槽6)
抽出槽6は、溶剤タンク2から供給された溶剤とロックホッパ7(石炭供給手段)から供給された石炭とを混合してスラリーを調製すると共に、当該スラリーから溶剤可溶成分を抽出する槽である。ここで、溶剤可溶成分とは、溶剤に溶解され得る石炭成分であり、主として分子量が比較的小さく、架橋構造が発達していない石炭中の有機成分に由来するものである。抽出は、抽出槽6に備えられた撹拌器6aで撹拌されながら、抽出槽6に備えられた加熱手段(不図示)により所定温度に保持されて行われる。
抽出槽6は、溶剤タンク2から供給された溶剤とロックホッパ7(石炭供給手段)から供給された石炭とを混合してスラリーを調製すると共に、当該スラリーから溶剤可溶成分を抽出する槽である。ここで、溶剤可溶成分とは、溶剤に溶解され得る石炭成分であり、主として分子量が比較的小さく、架橋構造が発達していない石炭中の有機成分に由来するものである。抽出は、抽出槽6に備えられた撹拌器6aで撹拌されながら、抽出槽6に備えられた加熱手段(不図示)により所定温度に保持されて行われる。
溶剤は、石炭を溶解するものであれば特に限定されないが、石炭由来の2環芳香族化合物が好適に用いられる。この2環芳香族化合物は基本的な構造が石炭の構造分子と類似していることから石炭との親和性が高く、比較的高い抽出率(全石炭重量における溶剤可溶成分の重量割合)を得ることができる。石炭由来の2環芳香族化合物としては、例えば、石炭を乾留してコークスを製造する際の副生油の蒸留油であるメチルナフタレン油、ナフタレン油などを挙げることができる。
溶剤の沸点は、特に限定されないが、例えば抽出槽6での抽出率、および、溶剤分離器12、13での溶剤回収率の観点から、180〜300℃、特に230〜280℃のものが好適に用いられる。一方、溶剤の沸点が180℃よりも低い場合には、溶剤分離器12、13で溶剤を回収する場合に揮発による損失が大きくなり、溶剤の回収率が低下するおそれがある。また、溶剤の沸点が300℃を超える場合にも、石炭と溶剤との分離が困難となり、溶剤の回収率が低下するおそれがある。
また、無灰炭の原料となる石炭としては、様々な品質の石炭を用いることができるが、例えば瀝青炭、亜瀝青炭、褐炭が好適に用いられる。また、溶剤に対する石炭の濃度は、特に限定されないが、抽出率や分離性能の向上の観点から10〜50wt%の範囲が好ましく、15〜35wt%の範囲がより好ましい。
溶剤は、主ポンプ3及び第1溶剤移送ポンプ4(溶剤移送ポンプ)により、溶剤タンク2から第1溶剤供給管14(溶剤供給管)を介して抽出槽6に供給される。第1溶剤供給管14は、溶剤タンク2と抽出槽6とを接続する配管である。第1溶剤供給管14には第1予熱器5(予熱器)が設けられており、溶剤タンク2から供給された溶剤は第1予熱器5を通る間に加熱、昇温される。なお、第1予熱器5はなくてもよく、抽出槽6に備えられた加熱手段(不図示)で溶剤を加熱、昇温してもよい。また、主ポンプ3はなくてもよい。
なお、詳細は後述するが、石炭と混合される溶剤としては、溶剤タンク2から供給された溶剤の代わりに、又は当該溶剤と併用して第2重力沈降槽11にて分離された溶液部(以下、第2溶液部とも記載する)が用いられる。この第2溶液部には抽出に使用されていない溶剤が多く含まれており、第2溶液部は溶剤タンク2に貯留された溶剤と同等の抽出性能を有している。
(ロックホッパ7)
ロックホッパ7(石炭供給手段、加圧供給手段)は、内部が高圧(例えば、1.0〜3.0MPa)の抽出槽6内に石炭を供給する手段であり、図1に示すとおり、抽出槽6に直接接続されている。
ロックホッパ7(石炭供給手段、加圧供給手段)は、内部が高圧(例えば、1.0〜3.0MPa)の抽出槽6内に石炭を供給する手段であり、図1に示すとおり、抽出槽6に直接接続されている。
ロックホッパ7は、常圧状態で使用される常圧ホッパ21と、常圧状態と加圧状態で使用される加圧ホッパ22と、常圧ホッパ21と加圧ホッパ22とを接続する接続部に設けられる弁23と、加圧ホッパ22と抽出槽6とを接続する接続部に設けられる弁24とを有している。加圧ホッパ22には、窒素ガスなどのガスを供給する加圧ライン25と、当該ガスを排気する排気ライン26とが接続されている。
常圧ホッパ21に貯蔵された石炭は、弁24が閉の状態で弁23を開とすることにより、まず加圧ホッパ22に移送される(このとき加圧ホッパ22は常圧状態である)。次に、弁23を閉とし、加圧ライン25を介して窒素ガスなどのガスを加圧ホッパ22に供給する。その結果、加圧ホッパ22を含む弁23から弁24までの空間部(以下、石炭供給部27と称する)が加圧され、加圧ホッパ22が加圧状態となる。この際、石炭供給部27の圧力が抽出槽6内の圧力と同等又はそれ以上となるように加圧されることが好ましい。そして、弁24を開とすることにより、加圧ホッパ22内の石炭が抽出槽6内に供給される。このように、ロックホッパ7の石炭供給部27を加圧しているので、溶剤やスラリーなどが抽出槽6内からロックホッパ7に逆流することを防止しつつ、石炭を抽出槽6内に供給することができる。なお、加圧ライン25及び排気ライン26は、石炭供給部27のいずれかに接続されていればよく、必ずしも加圧ホッパ22に接続される必要はない。
ここで、弁23及び弁24としては、特に限定されるものではないが、例えばゲートバルブ、ボールバルブ、フラップ弁、ロータリーバルブ等を使用することができる。また、ロックホッパ7は、本実施形態の構成に限られず、溶剤やスラリーなどが抽出槽6からロックホッパ7に逆流することを防止しつつ、石炭を抽出槽6に供給することができるものであれば、その他の構成としてもよい。また、ロックホッパ以外の石炭供給手段を使用してもよい。
なお、本実施形態においては、ロックホッパ7は抽出槽6に直接接続されているが、第1溶剤移送ポンプ4と抽出槽6との間の第1溶剤供給管14(第1溶剤供給管14の高圧部分に相当)に接続されていてもよい。その場合、第1溶剤供給管14内で溶剤と石炭とが混合される。
(第1重力沈降槽8)
第1重力沈降槽8(第1固液分離装置)は、抽出槽6にて溶剤可溶成分が抽出されたスラリーを重力沈降法により溶剤可溶成分を含む溶液部(以下、第1溶液部とも記載する)と溶剤不溶成分(固形分)を含む固形分濃縮液(以下、第1固形分濃縮液とも記載する)とに分離する槽である。重力沈降法とは、重力を利用して固形分を沈降させて固液分離する分離方法である。重力沈降法では、スラリーを槽内に連続的に供給しながら、溶剤可溶成分を含む溶液部を上部から、溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液を下部から排出することができるので、連続的な分離処理が可能となる。当該分離は、第1重力沈降槽8に備えられた加熱手段(不図示)により所定温度に保持されて行われる。なお、溶剤不溶成分とは、溶剤により石炭成分の抽出を行っても、溶剤に溶解されずに残る灰分や当該灰分を含む石炭などの石炭成分であり、分子量が比較的大きく、架橋構造が発達した有機成分に由来するものである。
第1重力沈降槽8(第1固液分離装置)は、抽出槽6にて溶剤可溶成分が抽出されたスラリーを重力沈降法により溶剤可溶成分を含む溶液部(以下、第1溶液部とも記載する)と溶剤不溶成分(固形分)を含む固形分濃縮液(以下、第1固形分濃縮液とも記載する)とに分離する槽である。重力沈降法とは、重力を利用して固形分を沈降させて固液分離する分離方法である。重力沈降法では、スラリーを槽内に連続的に供給しながら、溶剤可溶成分を含む溶液部を上部から、溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液を下部から排出することができるので、連続的な分離処理が可能となる。当該分離は、第1重力沈降槽8に備えられた加熱手段(不図示)により所定温度に保持されて行われる。なお、溶剤不溶成分とは、溶剤により石炭成分の抽出を行っても、溶剤に溶解されずに残る灰分や当該灰分を含む石炭などの石炭成分であり、分子量が比較的大きく、架橋構造が発達した有機成分に由来するものである。
第1溶液部は、第1重力沈降槽8の上部に溜まり、必要に応じてフィルターユニット(不図示)にて濾過された後、溶剤分離器12に排出される。一方、第1固形分濃縮液は、第1重力沈降槽8の下部に溜まり、第2溶剤供給管15を介して第2重力沈降槽11に供給される。第2溶剤供給管15を介さずに直接第2重力沈降槽11に供給されてもよい。なお、分離方法としては、重力沈降法に限られず、例えば濾過法や遠心分離法を用いることもできる。その場合、第1固液分離装置として濾過器や遠心分離器などが使用される。
ここで、第1固形分濃縮液とは、溶剤不溶成分が多く含まれる固形分と溶剤可溶成分が多く含まれる液体とで構成されるスラリーである。第1固形分濃縮液全重量に対する固形分の重量割合は、原料となる石炭の抽出率や固液分離装置の分離性能にもよるが、例えば30〜40%である。よって、固形分濃縮液のうちおよそ60〜70%は液体である。したがって、第1固形分濃縮液には多くの溶剤可溶成分が含まれることとなる。一方、第1溶液部は、液体が大部分を占め、第1溶液部全重量に対する固形分の重量割合は、原料となる石炭の抽出率や固液分離装置の分離性能にもよるが、例えば10%未満である。
(第2重力沈降槽11)
第2重力沈降槽11(第2固液分離装置)は、第1重力沈降槽8にて分離された固形分濃縮液(第1固形分濃縮液)に第2溶剤供給管15を介して溶剤タンク2から供給された溶剤を混合して得られたスラリーを、重力沈降法により溶剤可溶成分を含む溶液部(第2溶液部)と溶剤不溶成分(固形分)を含む固形分濃縮液(以下、第2固形分濃縮液とも記載する)とに分離する槽である。当該分離は、第2重力沈降槽11に備えられた加熱手段(不図示)により所定温度に保持されて行われる。なお、分離方法としては、重力沈降法に限られず、例えば濾過法や遠心分離法を用いることもできる。その場合、第2固液分離装置として濾過器や遠心分離器などが使用される。
第2重力沈降槽11(第2固液分離装置)は、第1重力沈降槽8にて分離された固形分濃縮液(第1固形分濃縮液)に第2溶剤供給管15を介して溶剤タンク2から供給された溶剤を混合して得られたスラリーを、重力沈降法により溶剤可溶成分を含む溶液部(第2溶液部)と溶剤不溶成分(固形分)を含む固形分濃縮液(以下、第2固形分濃縮液とも記載する)とに分離する槽である。当該分離は、第2重力沈降槽11に備えられた加熱手段(不図示)により所定温度に保持されて行われる。なお、分離方法としては、重力沈降法に限られず、例えば濾過法や遠心分離法を用いることもできる。その場合、第2固液分離装置として濾過器や遠心分離器などが使用される。
第2溶剤供給管15は、分岐部16にて第1溶剤供給管14より分岐した配管であり、一端が第2重力沈降槽11に接続されている。溶剤は、主ポンプ3及び第2溶剤移送ポンプ9により、溶剤タンク2から第2溶剤供給管15を介して第2重力沈降槽11に供給される。第2溶剤供給管15には、第2予熱器10が設けられており、溶剤は第2予熱器10を通る間に加熱、昇温される。なお、第2予熱器10はなくてもよく、第2重力沈降槽11に備えられた加熱手段(不図示)で溶剤を加熱、昇温してもよい。なお、第2溶剤供給管15の他端は、第1溶剤供給管14とは接続されずに(分岐されずに)、溶剤タンク2に接続されていてもよい。
(溶剤分離器12、13)
溶剤分離器12は、第1重力沈降槽8にて分離された溶液部(第1溶液部)から溶剤を蒸発分離して無灰炭(HPC:Hyper coal)を得る装置である。蒸発分離とは、一般的な蒸留法や蒸発法(スプレードライ法等)等を含む分離方法である。分離して回収された溶剤は廃棄しても良いが、溶剤タンク2に循環して繰り返し使用することができる。溶剤の分離、回収により、溶液部から実質的に灰分を含まない無灰炭(HPC)を得ることができる。無灰炭は、灰分をほとんど含まず、水分は皆無であり、また例えば原料炭よりも高い発熱量を示す。さらに、製鉄用コークスの原料として特に重要な品質である軟化溶融性が大幅に改善され、例えば原料炭よりも遥かに優れた性能(流動性)を示す。従って、無灰炭は、コークス原料の配合炭として使用することができる。なお、無灰炭とは、灰分が5重量%以下、好ましくは3重量%以下のもののことをいう。
溶剤分離器12は、第1重力沈降槽8にて分離された溶液部(第1溶液部)から溶剤を蒸発分離して無灰炭(HPC:Hyper coal)を得る装置である。蒸発分離とは、一般的な蒸留法や蒸発法(スプレードライ法等)等を含む分離方法である。分離して回収された溶剤は廃棄しても良いが、溶剤タンク2に循環して繰り返し使用することができる。溶剤の分離、回収により、溶液部から実質的に灰分を含まない無灰炭(HPC)を得ることができる。無灰炭は、灰分をほとんど含まず、水分は皆無であり、また例えば原料炭よりも高い発熱量を示す。さらに、製鉄用コークスの原料として特に重要な品質である軟化溶融性が大幅に改善され、例えば原料炭よりも遥かに優れた性能(流動性)を示す。従って、無灰炭は、コークス原料の配合炭として使用することができる。なお、無灰炭とは、灰分が5重量%以下、好ましくは3重量%以下のもののことをいう。
溶剤分離器13は、第2重力沈降槽11にて分離された固形分濃縮液(第2固形分濃縮液)から溶剤を蒸発分離して残渣炭(RC:Residue coal)を得る装置である。残渣炭は副生炭とも称される。なお、第2固形分濃縮液は回収せずに廃棄してもよい。その場合、溶剤分離器13は不要となる。
第2固形分濃縮液から溶剤を分離する方法としては、前記した溶剤分離器12と同様に、一般的な蒸留法や蒸発法(スプレードライ法等)等を含む分離方法を用いることができる。分離して回収された溶剤は廃棄しても良いが、溶剤タンク2に循環して繰り返し使用することができる。溶剤の分離、回収により、固形分濃縮液から灰分等を含む溶剤不溶成分が濃縮された残渣炭(RC)を得ることができる。残渣炭は、軟化溶融性は示さないが、含酸素官能基が脱離されているため、配合炭として用いた場合に、この配合炭に含まれる他の石炭の軟化溶融性を阻害するようなものではない。従って、この残渣炭は、コークス原料の配合炭の一部として使用することもできる。
(溶液部移送管17)
溶液部移送管17は、第2重力沈降槽11にて分離された溶液部(第2溶液部)を第1溶剤供給管14を介して抽出槽6に移送する配管であり、一端が第2重力沈降槽11に接続され、他端が第1溶剤供給管14に接続されている。より詳しくは、溶剤タンク2と第1溶剤移送ポンプ4との間の第1溶剤供給管14(即ち、第1溶剤供給管14の高圧部分以外に相当)に接続されている。そのため、第2溶液部を容易に溶液部移送管17から第1溶剤供給管14に移送させることができる。溶液部移送管17の一端は、さらに詳しくは、分岐部16と第1溶剤移送ポンプ4との間の第1溶剤供給管14に接続されている。それにより、第2溶液部の一部が第2溶剤供給管15側に流れてしまうことを防いでいる。なお、分岐部16と溶剤タンク2との間の第1溶剤供給管14に接続されていてもよい。溶液部移送管17には、溶剤タンク2から供給された溶剤が溶液部移送管17に逆流してこないように逆止弁を設けておくことが好ましい。
溶液部移送管17は、第2重力沈降槽11にて分離された溶液部(第2溶液部)を第1溶剤供給管14を介して抽出槽6に移送する配管であり、一端が第2重力沈降槽11に接続され、他端が第1溶剤供給管14に接続されている。より詳しくは、溶剤タンク2と第1溶剤移送ポンプ4との間の第1溶剤供給管14(即ち、第1溶剤供給管14の高圧部分以外に相当)に接続されている。そのため、第2溶液部を容易に溶液部移送管17から第1溶剤供給管14に移送させることができる。溶液部移送管17の一端は、さらに詳しくは、分岐部16と第1溶剤移送ポンプ4との間の第1溶剤供給管14に接続されている。それにより、第2溶液部の一部が第2溶剤供給管15側に流れてしまうことを防いでいる。なお、分岐部16と溶剤タンク2との間の第1溶剤供給管14に接続されていてもよい。溶液部移送管17には、溶剤タンク2から供給された溶剤が溶液部移送管17に逆流してこないように逆止弁を設けておくことが好ましい。
溶液部移送管17の一端は、第1溶剤移送ポンプ4と第1予熱器5との間の第1溶剤供給管14に接続されてもよいし、第1予熱器5と抽出槽6との間の第1溶剤供給管14に接続されてもよい。但し、これらの場合には、第2溶液部を第1溶剤供給管14の高圧部分へ移送することとなるため、高圧部分へ供給可能な供給手段を溶液部移送管17に設ける必要がある。また、施工が難易となるが、溶液部移送管17の一端を抽出槽6に直接接続することもできる。
第2溶液部は、溶剤可溶成分の濃度が非常に低く、大部分が溶剤可溶成分の抽出に使用されていない溶剤である。この第2溶液部は、例えば、溶剤タンク2に貯留される溶剤と比べても抽出の能力に差がない。したがって、溶剤タンク2から供給される溶剤の代わりに、又は当該溶剤と併用して使用できる。その結果、溶剤タンク2から抽出槽6に供給する溶剤量を大幅に減らすことができる。なお、本願においては、この第2溶液部を単に溶剤とも称している。また、第2溶液部と溶剤タンク2から供給される溶剤との混合溶液を混合溶剤とも称している。
(無灰炭の製造方法)
次に、本発明に係る無灰炭の製造方法について説明する。本発明の第1実施形態に係る無灰炭の製造方法は、抽出工程、第1分離工程、無灰炭取得工程、第2分離工程、および溶液部移送工程を有し、必要に応じて残渣炭取得工程をさらに有するものである。
次に、本発明に係る無灰炭の製造方法について説明する。本発明の第1実施形態に係る無灰炭の製造方法は、抽出工程、第1分離工程、無灰炭取得工程、第2分離工程、および溶液部移送工程を有し、必要に応じて残渣炭取得工程をさらに有するものである。
(抽出工程)
抽出工程は、ロックホッパ7(石炭供給手段、加圧供給手段)から供給された石炭と溶剤タンク2から供給された溶剤とを混合してなるスラリーから溶剤可溶成分を抽出する工程であり、抽出槽6で行われる。抽出工程でのスラリーの温度は、抽出率の向上の観点から、300〜420℃、より好ましくは350〜400℃である。300℃より低い温度では、石炭を構成する分子間の結合を弱めるには不十分であり、抽出率が低下する。一方、420℃より高い温度でも、石炭の熱分解反応が活発になり、生成した熱分解ラジカルの再結合が起こるため、抽出率が低下する。300〜420℃では、石炭を構成する分子間の結合が緩み、穏和な熱分解が起こり抽出率は高くなり、特に350〜400℃では、抽出率が最も高くなる。なお、抽出工程での用いられる溶剤には、溶剤タンク2から供給された溶剤の代わりに又は当該溶剤と併用して第2溶液部が使用される。
抽出工程は、ロックホッパ7(石炭供給手段、加圧供給手段)から供給された石炭と溶剤タンク2から供給された溶剤とを混合してなるスラリーから溶剤可溶成分を抽出する工程であり、抽出槽6で行われる。抽出工程でのスラリーの温度は、抽出率の向上の観点から、300〜420℃、より好ましくは350〜400℃である。300℃より低い温度では、石炭を構成する分子間の結合を弱めるには不十分であり、抽出率が低下する。一方、420℃より高い温度でも、石炭の熱分解反応が活発になり、生成した熱分解ラジカルの再結合が起こるため、抽出率が低下する。300〜420℃では、石炭を構成する分子間の結合が緩み、穏和な熱分解が起こり抽出率は高くなり、特に350〜400℃では、抽出率が最も高くなる。なお、抽出工程での用いられる溶剤には、溶剤タンク2から供給された溶剤の代わりに又は当該溶剤と併用して第2溶液部が使用される。
抽出工程は不活性ガスの存在下で行う。抽出工程で酸素に接触すると、発火する恐れがあるため危険である。抽出工程で用いる不活性ガスとしては、特に限定されるものではないが、安価な窒素を用いることが好ましい。また、抽出工程での圧力は、抽出の際の温度や用いる溶剤の蒸気圧にもよるが、1.0〜3.0MPaの範囲が好ましい。抽出工程での加熱時間(抽出時間)は特に限定されるものではないが、十分な溶解と十分な抽出率を得る観点から5〜60分間の範囲が好ましく、20〜40分間の範囲がより好ましい。
なお、溶剤は第1予熱器5にて加熱されて抽出槽6に供給される。第1予熱器5にて加熱された溶剤の温度は、抽出工程での抽出率の向上の観点から、300〜420℃が好ましく、350〜400℃がより好ましい。なお、第2溶液部の温度は、第2重力沈降槽11内の温度と略等しく300〜420℃である。よって、溶剤の温度は、第2溶液部と溶剤タンク2から供給される溶剤との混合比率にもよるが、300〜420℃程度であることが多い。したがって、第1予熱器5では加熱をほとんど要しない。その結果、従来技術(例えば特許文献1)のように、100℃未満の溶剤(特許文献1においてはスラリー)を300〜420℃に加熱する場合と比較して、エネルギー消費量を大幅に低減できる。
また、第1予熱器5による加熱は高圧下で行われる。その圧力は、溶剤の蒸気圧などにもよるが、1.0〜3.0MPaの範囲が好ましい。圧力を溶剤の蒸気圧よりも高くしておかないと、溶剤が揮発して抽出工程において石炭の抽出が困難となるためである。
(第1分離工程)
第1分離工程は、抽出工程にて溶剤可溶成分が抽出されたスラリーを重力沈降法により第1溶液部と第1固液分濃縮液とに分離する工程であり、第1重力沈降槽8で行われる。第1重力沈降槽8内でスラリーを維持する時間は、特に制限されるものではないが、およそ30〜120分間である。第1重力沈降槽8内は、溶剤可溶成分の再析出を防止するため、加熱、および加圧されている。加熱温度は、300〜420℃の範囲が好ましく、圧力は、1.0〜3.0MPaの範囲が好ましく、1.7〜2.3Mpaの範囲がより好ましい。
第1分離工程は、抽出工程にて溶剤可溶成分が抽出されたスラリーを重力沈降法により第1溶液部と第1固液分濃縮液とに分離する工程であり、第1重力沈降槽8で行われる。第1重力沈降槽8内でスラリーを維持する時間は、特に制限されるものではないが、およそ30〜120分間である。第1重力沈降槽8内は、溶剤可溶成分の再析出を防止するため、加熱、および加圧されている。加熱温度は、300〜420℃の範囲が好ましく、圧力は、1.0〜3.0MPaの範囲が好ましく、1.7〜2.3Mpaの範囲がより好ましい。
(第2分離工程)
第2分離工程は、第1分離工程で得られた第1固形分濃縮液に溶剤タンク2から供給された溶剤を混合して得られたスラリーを、重力沈降法により第2溶液部と第2固形分濃縮液とに分離する工程であり、第2重力沈降槽11で行われる。第2重力沈降槽11内でスラリーを維持する時間は、特に制限されるものではないが、およそ30〜120分間である。第2重力沈降槽11内は、溶剤可溶成分の再析出を防止するため、加熱、および加圧されている。加熱温度は、300〜420℃の範囲が好ましく、圧力は、1.0〜3.0MPaの範囲が好ましく、1.7〜2.3Mpaの範囲がより好ましい。
第2分離工程は、第1分離工程で得られた第1固形分濃縮液に溶剤タンク2から供給された溶剤を混合して得られたスラリーを、重力沈降法により第2溶液部と第2固形分濃縮液とに分離する工程であり、第2重力沈降槽11で行われる。第2重力沈降槽11内でスラリーを維持する時間は、特に制限されるものではないが、およそ30〜120分間である。第2重力沈降槽11内は、溶剤可溶成分の再析出を防止するため、加熱、および加圧されている。加熱温度は、300〜420℃の範囲が好ましく、圧力は、1.0〜3.0MPaの範囲が好ましく、1.7〜2.3Mpaの範囲がより好ましい。
ここで、第2溶剤供給管15を介して溶剤タンク2から供給される溶剤は、第1固形分濃縮液との混合前に第2予熱器10で加熱される。第2予熱器10にて加熱された溶剤の温度は、300〜420℃が好ましく、350〜400℃がより好ましい。
(無灰炭取得工程)
無灰炭取得工程は、第1分離工程で分離された溶液部(第1溶液部)から溶剤を蒸発分離して無灰炭(HPC)を得る工程であり、溶剤分離器12で行われる。
無灰炭取得工程は、第1分離工程で分離された溶液部(第1溶液部)から溶剤を蒸発分離して無灰炭(HPC)を得る工程であり、溶剤分離器12で行われる。
(残渣炭取得工程)
残渣炭(副生炭)取得工程は、必要に応じて実施され、第2分離工程で分離された固形分濃縮液(第2固形分濃縮液)から溶剤を蒸発分離して残渣炭(RC)を得る工程であり、溶剤分離器13で行われる。
残渣炭(副生炭)取得工程は、必要に応じて実施され、第2分離工程で分離された固形分濃縮液(第2固形分濃縮液)から溶剤を蒸発分離して残渣炭(RC)を得る工程であり、溶剤分離器13で行われる。
(溶液部移送工程)
溶液部移送工程は、第2分離工程で分離された溶液部(第2溶液部)を溶液部移送管17及び第1溶剤供給管14を介して抽出槽6に移送する工程である。なお、溶液部移送管17を抽出槽6に直接接続して、第2溶液部を溶液部移送管17のみを介して抽出槽6に移送してもよい。
溶液部移送工程は、第2分離工程で分離された溶液部(第2溶液部)を溶液部移送管17及び第1溶剤供給管14を介して抽出槽6に移送する工程である。なお、溶液部移送管17を抽出槽6に直接接続して、第2溶液部を溶液部移送管17のみを介して抽出槽6に移送してもよい。
(効果)
次に、無灰炭の製造装置1の効果を説明する。本発明の無灰炭の製造装置1は、第2重力沈降槽11(第2固液分離装置)にて分離された溶液部(第2溶液部)を抽出槽6に送る溶液部移送管17を備える。よって、第2溶液部と石炭とが混合され、第2溶液部に多く含まれる抽出に使われていない溶剤により石炭中の溶剤可溶成分が抽出される。その結果、溶剤タンク2から抽出槽6に供給される溶剤量を低減することができる。さらに、第2溶液部を溶剤分離器12に排出する必要がないので、溶剤分離器12を小型化できる。以上より、従来技術(例えば、図3に示す無灰炭の製造装置101)の固液分離装置を2段に配置する無灰炭の製造装置に比べて、装置の規模を縮小することができる。
次に、無灰炭の製造装置1の効果を説明する。本発明の無灰炭の製造装置1は、第2重力沈降槽11(第2固液分離装置)にて分離された溶液部(第2溶液部)を抽出槽6に送る溶液部移送管17を備える。よって、第2溶液部と石炭とが混合され、第2溶液部に多く含まれる抽出に使われていない溶剤により石炭中の溶剤可溶成分が抽出される。その結果、溶剤タンク2から抽出槽6に供給される溶剤量を低減することができる。さらに、第2溶液部を溶剤分離器12に排出する必要がないので、溶剤分離器12を小型化できる。以上より、従来技術(例えば、図3に示す無灰炭の製造装置101)の固液分離装置を2段に配置する無灰炭の製造装置に比べて、装置の規模を縮小することができる。
また、溶液部移送管17が第1溶剤供給管14(溶剤供給管)に接続されている。したがって、例えば溶液部移送管17を抽出槽6に直接接続する場合と比較して、溶液部移送管17の接続(施工)が容易となる。
また、溶剤タンク2と第1予熱器5(予熱器)との間の第1溶剤供給管14に第1溶剤移送ポンプ4(溶剤移送ポンプ)が設けられており、溶液部移送管17が溶剤タンク2と第1溶剤移送ポンプ4との間の第1溶剤供給管14に接続されている。したがって、第1溶剤供給管14の高圧部分(第1溶剤移送ポンプ4と抽出槽6との間の第1溶剤供給管14に相当)に溶液部移送管17が接続されることがなく、溶液部移送管17から第1溶剤供給管14への第2溶液部の移送が容易となる。
また、石炭供給手段が抽出槽6または第1溶剤移送ポンプ4よりも下流側の第1溶剤供給管14に接続されており、石炭供給手段を加圧供給手段(例えば、ロックホッパ7)としている。よって、高圧(例えば1.0〜3.0MPa)の第1溶剤供給管14内に石炭を供給することができる。その結果、高温(例えば、300〜420℃)の第2溶液部をそのまま抽出槽6に送ることでき、従来技術(例えば、図3に示す無灰炭の製造装置101)の固液分離装置を2段に配置する無灰炭の製造装置に比べて、エネルギー消費量を低減できる。
ここで、当該効果について詳しく説明する。従来技術(例えば特許文献1)のように、石炭をスラリー調製槽に供給し、スラリー調製槽にて石炭と溶剤とを混合する場合、スラリー調製槽の温度は100℃未満(例えば、90℃)に維持される。スラリー調製槽内の温度が100℃以上であると、石炭等に含まれる水分が揮発して、スラリー調製槽内の圧力が高まり、スラリーが逆流したり、スラリー調製槽の耐圧上限を超える危険があるためである。したがって、スラリー調製槽に供給される溶剤の温度も100℃未満とする必要がある。そうしたところ、本発明の無灰炭の製造装置1においては、溶剤の温度が高温(例えば、300〜420℃程度)であるので、溶剤をスラリー調製槽に供給する前に、一旦100℃未満まで冷却し、スラリー調製後再度加熱する必要がある。そのため、エネルギー効率が悪い。なお、スラリー調製槽を使用せずに高圧でない供給管に石炭を供給する場合も供給管内の圧力が高まるので、スラリー調製槽に石炭を供給する場合と同様に、溶剤の温度を100℃未満とする必要がある。
一方、本発明の無灰炭の製造装置1においては、石炭供給手段を加圧供給手段(例えば、ロックホッパ7)とし、石炭を高圧(例えば1.0〜3.0MPa)の第1溶剤供給管14に供給している。よって、石炭等に含まれる水分が揮発することがない。その結果、第2溶液部(溶剤)の温度を高温のまま抽出槽6に供給することでき、エネルギー効率の良い無灰炭の製造装置1を提供することができる。即ち、エネルギーの消費量を低減できる。
また、本発明の無灰炭の製造方法は、抽出工程と、第1分離工程と、無灰炭取得工程と、第2工程と、溶液部移送工程とを備える。上記の製造方法により、従来技術の固液分離装置を2段に配置する無灰炭の製造方法に比べて、使用する溶剤量を低減することができ、無灰炭を効率よく且つ安価に製造することができる。
〔変形例〕
次に、本発明の無灰炭の製造装置の変形例について図2を参照しつつ説明する。第1実施形態の無灰炭の製造装置1は、石炭供給手段として加圧供給手段であるロックホッパ7を用いた。一方、変形例の無灰炭の製造装置51は、石炭供給手段として、加圧供給手段でない石炭ホッパ52を用いる。また、変形例の無灰炭の製造装置51においては、石炭と溶剤とを混合するためのスラリー調製槽53と、スラリー調製槽53と抽出槽6とを接続するスラリー供給管18とをさらに有している。なお、図2において第1実施形態と同じ構成のものには同じ符号を付している。
次に、本発明の無灰炭の製造装置の変形例について図2を参照しつつ説明する。第1実施形態の無灰炭の製造装置1は、石炭供給手段として加圧供給手段であるロックホッパ7を用いた。一方、変形例の無灰炭の製造装置51は、石炭供給手段として、加圧供給手段でない石炭ホッパ52を用いる。また、変形例の無灰炭の製造装置51においては、石炭と溶剤とを混合するためのスラリー調製槽53と、スラリー調製槽53と抽出槽6とを接続するスラリー供給管18とをさらに有している。なお、図2において第1実施形態と同じ構成のものには同じ符号を付している。
変形例の無灰炭の製造装置51においては、スラリー調製槽53にて溶剤と石炭とを混合してスラリーを調製する点で第1実施形態の無灰炭の製造装置1と相違する。なお、溶液部移送管17は、溶剤タンク2とスラリー調製槽53とを接続する第1溶剤供給管14に接続され、溶液部移送管17には第2溶液部を冷却する冷却器(不図示)が設けられている。上述のとおり、スラリー調製槽53に供給される溶剤の温度を100℃未満とする必要があるからである。なお、スラリー調製槽53及びスラリー供給管18はなくてもよく、第1溶剤移送ポンプ4よりも上流側の第1溶剤供給管14に石炭ホッパ52(石炭供給手段)が直接接続されていてもよい。
(変形例の効果)
変形例の無灰炭の製造装置51は、第2溶液部を第1溶剤供給管14に送る溶液部移送管17を備える。よって、第1実施形態の無灰炭の製造装置1と同様、溶剤タンク2から抽出槽6に供給される溶剤量を低減することができる。したがって、従来技術の固液分離装置を2段に配置する無灰炭の製造装置に比べて、装置の規模を縮小することができる。
変形例の無灰炭の製造装置51は、第2溶液部を第1溶剤供給管14に送る溶液部移送管17を備える。よって、第1実施形態の無灰炭の製造装置1と同様、溶剤タンク2から抽出槽6に供給される溶剤量を低減することができる。したがって、従来技術の固液分離装置を2段に配置する無灰炭の製造装置に比べて、装置の規模を縮小することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
本実施形態においては、重力沈降槽(固液分離装置)を2段に配置しているが、3段以上に配置してもよい。固形分濃縮液中に含まれる溶剤可溶成分を回収してさらに無灰炭の製造効率を向上させることができる。
本発明の実施例及び比較例について図3及び図4を参照しつつ説明する。図3は、重力沈降槽を2段に配置する無灰炭の製造装置の従来例を示す概略図であり、この無灰炭の製造装置を使用して無灰炭を製造する際のフローを示す概略図でもある。また、図4は、図1に示す無灰炭の製造装置を使用して無灰炭を製造する際のフローを示す概略図である。図4の装置の構成は、図1の装置の構成と同じであるため、同じ符号を付している。なお、図3及び図4の括弧付き数値は、それぞれの無灰炭の製造装置に供給される石炭重量を1とした場合における、溶剤、スラリー、溶液部、固形分濃縮液などの重量を示す数値である。また、二重括弧内の温度は、各装置内の温度、又は温度変化の様子を示す。
(比較例)
図3を参照しつつ比較例について説明する。まず、スラリー調製槽104において、石炭(重量1)に溶剤(重量4)が混合されてスラリー(重量5)が調製される。スラリー調製槽104内の温度は90℃に保持されている。スラリー調製槽104にて調製されたスラリーは、予熱器105にて400℃まで昇温され抽出槽106に供給される。抽出槽106では、温度が400℃に保持されつつ溶剤可溶成分の抽出が行われる。抽出槽106にて溶剤可溶成分が抽出されたスラリー(重量5)は、第1重力沈降槽107にて溶剤可溶成分を含む溶液部(重量約3.75)と溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液(重量約1.25)とに分離され、溶液部は第1重力沈降槽107の上部より溶剤分離器111に排出される。
図3を参照しつつ比較例について説明する。まず、スラリー調製槽104において、石炭(重量1)に溶剤(重量4)が混合されてスラリー(重量5)が調製される。スラリー調製槽104内の温度は90℃に保持されている。スラリー調製槽104にて調製されたスラリーは、予熱器105にて400℃まで昇温され抽出槽106に供給される。抽出槽106では、温度が400℃に保持されつつ溶剤可溶成分の抽出が行われる。抽出槽106にて溶剤可溶成分が抽出されたスラリー(重量5)は、第1重力沈降槽107にて溶剤可溶成分を含む溶液部(重量約3.75)と溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液(重量約1.25)とに分離され、溶液部は第1重力沈降槽107の上部より溶剤分離器111に排出される。
一方、第1重力沈降槽107にて分離された固形分濃縮液(重量1.25)は、第1重力沈降槽107の下部より排出され、溶剤タンク102から供給管108を介して供給された溶剤(重量3.75)により希釈されスラリー(重量5)とされる。なお、溶剤タンク102から供給管108を介して供給された溶剤は予熱器109にて380℃にまで昇温される。溶剤で希釈されたスラリー(重量5)は、第2重力沈降槽110にて溶剤可溶成分を含む溶液部(重量約3.75)と溶剤不溶成分を含む固形分濃縮液(重量約1.25)とに分離され、溶液部は第1重力沈降槽107の上部より溶剤分離器111に排出される。溶剤分離器111では、第1重力沈降槽107にて分離された溶液部及び第2重力沈降槽110にて分離された溶剤部(合計重量7.5)を蒸発分離して無灰炭(HPC)が生成される。
以上より、比較例に示す無灰炭の製造装置101においては、石炭に対し、7.75倍の溶剤を要する。
(実施例)
次に、図4を参照しつつ実施例について説明する。まず、溶剤タンク2から供給された溶剤(重量0.25)と第2重力沈降槽11にて分離された溶液部(第2溶液部)(重量3.75)とが第1溶剤供給管14と溶液部移送管17との合流地点にて混合され、混合された溶剤は第1予熱器5にて400℃まで昇温される。ここで、第2固形分濃縮液は約380℃であるため、混合溶剤の温度も約380℃程度となり、第1予熱器5での昇温温度は約20度程度である。
次に、図4を参照しつつ実施例について説明する。まず、溶剤タンク2から供給された溶剤(重量0.25)と第2重力沈降槽11にて分離された溶液部(第2溶液部)(重量3.75)とが第1溶剤供給管14と溶液部移送管17との合流地点にて混合され、混合された溶剤は第1予熱器5にて400℃まで昇温される。ここで、第2固形分濃縮液は約380℃であるため、混合溶剤の温度も約380℃程度となり、第1予熱器5での昇温温度は約20度程度である。
第1予熱器5にて加熱された混合溶剤は抽出槽6に供給されて石炭(重量1)と混合され、スラリー(重量5)が調製されると共に、溶剤可溶成分の抽出が行われる。なお、抽出槽6内の温度は400℃に保持されている。抽出槽6にて溶剤可溶成分が抽出されたスラリー(重量5)は、第1重力沈降槽8にて第1溶液部(重量約3.75)と第1固形分濃縮液(重量約1.25)とに分離され、第1溶液部は第1重力沈降槽8の上部より溶剤分離器12に排出され、溶剤を蒸発分離して無灰炭(HPC)が生成される。一方、第1固形分濃縮液は第1重力沈降槽8の下部より排出され、第2重力沈降槽11に供給される。
第1固形分濃縮液(重量1.25)は、溶剤タンク2から第2溶剤供給管15を介して供給された溶剤(重量3.75)により希釈されスラリー(重量5)とされる。なお、溶剤タンク2から第2溶剤供給管15を介して供給された溶剤は第2予熱器10にて380℃に昇温さる。溶剤にて希釈されたスラリー(重量5)は、第2重力沈降槽11にて第2溶液部(重量約3.75)と第2固形分濃縮液(重量約1.25)とに分離され、第2溶液部は第1溶剤供給管14に循環される。一方、第2固形分濃縮液は、溶剤分離器13に排出され、溶剤を蒸発分離して残渣炭(RC)が生成される。
以上より、実施例に示す無灰炭の製造装置1においては、第2溶液部が溶剤として循環使用されるために、石炭に対し溶剤量が4倍で済む。
以上説明したとおり、比較例においては、石炭に対し7.75倍の溶剤を要するのに対し、実施例においては、石炭に対し使用される溶剤量が4倍で済み。したがって、本発明の無灰炭の製造装置1は、図3に示す従来の無灰炭の製造装置に比べ溶剤使用量を約半分に削減することができる。
また、比較例においては、予熱器105にて、スラリーを310℃(90℃から400℃にまで)昇温させる必要があるのに対し、実施例においては、第1予熱器5にて、昇温させる温度は20℃程度である。したがって、本発明の無灰炭の製造装置1は、図3に示す従来の無灰炭の製造装置に比べエネルギー消費量を低減できる。
なお、溶剤分離器12に供給される溶液部の重量は、比較例の溶剤分離器111に供給される溶液部の重量に比べて半分であるが、第2溶液部には溶剤可溶成分がほとんど含まれていないため、実施例と比較例とにおいて無灰炭の製造効率は実質同じである。
1 無灰炭の製造装置
2 溶剤タンク
4 第1溶剤移送ポンプ(溶剤移送ポンプ)
5 第1予熱器(予熱器)
6 抽出槽
7 ロックホッパ(石炭供給手段、加圧供給手段)
8 第1重力沈降槽(第1固液分離装置)
11 第2重力沈降槽(第2固液分離装置)
12、13 溶剤分離器
14 第1溶剤供給管(溶剤供給管)
17 溶液部移送管
27 石炭供給部
2 溶剤タンク
4 第1溶剤移送ポンプ(溶剤移送ポンプ)
5 第1予熱器(予熱器)
6 抽出槽
7 ロックホッパ(石炭供給手段、加圧供給手段)
8 第1重力沈降槽(第1固液分離装置)
11 第2重力沈降槽(第2固液分離装置)
12、13 溶剤分離器
14 第1溶剤供給管(溶剤供給管)
17 溶液部移送管
27 石炭供給部
Claims (8)
- 石炭を供給する石炭供給手段と、
溶剤を貯留する溶剤タンクと、
前記石炭供給手段にて供給された石炭と前記溶剤タンクから供給された溶剤とを混合してなるスラリーから溶剤に可溶な石炭成分を抽出する抽出槽と、
前記抽出槽にて溶剤に可溶な石炭成分が抽出されたスラリーを当該石炭成分を含む溶液部と溶剤に不溶な石炭成分を含む固形分濃縮液とに分離する第1固液分離装置と、
前記第1固液分離装置にて分離された溶液部から溶剤を蒸発分離して無灰炭を得る溶剤分離器と、
前記第1固液分離装置にて分離された固形分濃縮液に溶剤を混合して得られたスラリーを溶剤に可溶な石炭成分を含む溶液部と溶剤に不溶な石炭成分を含む固形分濃縮液とに分離する第2固液分離装置と、
一端が前記第2固液分離装置に接続され、前記第2固液分離装置にて分離された溶液部を前記抽出槽に送る溶液部移送管と、
を備える、無灰炭の製造装置。 - 前記溶剤タンクと前記抽出槽とが溶剤を加熱する予熱器を介して溶剤供給管で接続されており、
前記溶液部移送管の他端が、前記溶剤供給管に接続されている、請求項1に記載の無灰炭の製造装置。 - 前記溶剤タンクと前記予熱器との間の前記溶剤供給管に溶剤移送ポンプが設けられており、
前記溶液部移送管の他端が、前記溶剤タンクと前記溶剤移送ポンプとの間の前記溶剤供給管に接続されている、請求項2に記載の無灰炭の製造装置。 - 前記石炭供給手段が、前記抽出槽または前記溶剤移送ポンプよりも下流側の前記溶剤供給管に接続されており、
前記石炭供給手段は、溶剤が逆流してこないように前記抽出槽または前記溶剤供給管への石炭供給部を加圧して、前記抽出槽または前記溶剤供給管に石炭を供給する加圧供給手段である、請求項3に記載の無灰炭の製造装置。 - 石炭供給手段にて供給された石炭と溶剤タンクから供給された溶剤とを混合してなるスラリーから溶剤に可溶な石炭成分を抽出槽にて抽出する抽出工程と、
前記抽出工程にて溶剤に可溶な石炭成分が抽出されたスラリーを当該石炭成分を含む溶液部と溶剤に不溶な石炭成分を含む固形分濃縮液とに分離する第1分離工程と、
前記第1分離工程にて分離された溶液部から溶剤を蒸発分離して無灰炭を得る無灰炭取得工程と、
前記第1分離工程にて分離された固形分濃縮液に溶剤を混合して得られたスラリーを溶剤に可溶な石炭成分を含む溶液部と溶剤に不溶な石炭成分を含む固形分濃縮液とに分離する第2分離工程と、
前記第2分離工程にて分離された溶液部を前記抽出槽に送る溶液部移送工程と、
を備える、無灰炭の製造方法。 - 前記溶剤タンクと前記抽出槽とが溶剤を加熱する予熱器を介して溶剤供給管で接続されており、
前記溶液部移送工程において、前記第2分離工程にて分離された溶液部を、前記溶剤供給管を介して前記抽出槽に送る、請求項5に記載の無灰炭の製造方法。 - 前記溶剤タンクと前記予熱器との間の前記溶剤供給管に溶剤移送ポンプが設けられており、
前記溶液部移送工程において、前記第2分離工程にて分離された溶液部を、前記溶剤タンクと前記溶剤移送ポンプとの間の前記溶剤供給管を介して前記抽出槽に送る、請求項6に記載の無灰炭の製造方法。 - 溶剤が逆流してこないように前記石炭供給手段の石炭供給部を加圧して、前記抽出槽または前記溶剤移送ポンプよりも下流側の前記溶剤供給管に石炭を加圧供給する、請求項7に記載の無灰炭の製造方法。
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| JP2013069035A JP2014189740A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 無灰炭の製造装置および無灰炭の製造方法 |
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