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JP2014159181A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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JP2014159181A JP2013029667A JP2013029667A JP2014159181A JP 2014159181 A JP2014159181 A JP 2014159181A JP 2013029667 A JP2013029667 A JP 2013029667A JP 2013029667 A JP2013029667 A JP 2013029667A JP 2014159181 A JP2014159181 A JP 2014159181A
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shift
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Takashi Sato
俊 佐藤
Toshio Sugimura
敏夫 杉村
Seiji Kuwabara
清二 桑原
Takahiko Tsutsumi
貴彦 堤
Koki Minamikawa
幸毅 南川
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】回生コースト走行中のダウンシフトにおいて、変速の車両ショックを抑制しつつ回生量の増加を達成できるハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】変速機のダウンシフトと回生量の増加とを行う際には、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段よりも、変速の車両ショックが小さいギヤ段を選択してダウンシフトと回生量の増加を行うので、ダウンシフト中の車両ショックを低減しつつ、回生量を増加することができる。従って、変速の車両ショック低減と回生量の増加による燃費向上とを両立させることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に係り、特に、回生コースト走行中の制御に関するものである。
エンジンと、電動機と、そのエンジンおよび電動機と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられている有段の変速機とを、備えるハイブリッド車両がよく知られている。このようなハイブリッド車両では、エンジンへの燃料供給を停止した状態で走行するコースト走行中に電動機の回生トルクによる回生を行う、所謂回生コースト走行を行うことができる。さらに、この回生コースト走行中において、車両の走行状態が所定の条件を満たすと変速機のダウンシフトが実行される。
ところで、前記回生コースト走行中のダウンシフトにおいて、例えば運転者がブレーキペダルを踏み込むなどすると、車両の制動力を増加させるために回生量の増加が要求される。ここで、回生量を増加する際には、その回生量の増加に応じて変速機のトルク容量を増加する必要が生じ、結果として、ダウンシフト中の変速機のクラッチ油圧を上昇させる必要が生じる。しかしながら、一般的に電動機の応答性に対してクラッチ油圧の応答性は低いため、回生量増加のタイミングと油圧クラッチの増圧タイミングとを精度よく合わせることは困難であり、このタイミングにズレが生じると、例えばクラッチの急係合が発生するなどしてドライバビリティが悪化する可能性がある。これに対して、特許文献1では、電動機の回生を伴ってコースト走行する回生コースト走行中のダウンシフトにおいて回生量の増加が要求されると、その回生量の増加を抑制することでドライバビリティの悪化(ドラビリ悪化)を防止する技術が開示されている。
特開2011−199959号公報 特開2010−167911号公報
しかしながら、上記特許文献1にあっては、変速完了まで回生量の増加を抑制しているため、回生量を増加する場合と比べると回生による発電量が少なくなり、燃費を向上することが困難となる。一方、回生量の増加を優先させるため、ダウンシフトと回生量の増加とを同時に行った場合、電動機による回生量の増加に対するクラッチ油圧の応答遅れに起因して車両ショックが発生しやすくなる。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、回生コースト走行中にダウンシフトを実行できるハイブリッド車両において、ダウンシフト中に回生量を増加する要求が出力されたとき、変速の車両ショックを抑制しつつ回生量の増加を達成できるハイブリッド車両の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するための、第1発明の要旨とするところは、(a)エンジンと、電動機と、そのエンジンおよび電動機と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられている有段の変速機とを、備えるハイブリッド車両の制御装置であって、(b)前記電動機による回生を伴って走行する回生コースト走行中に、前記変速機のダウンシフトおよび前記電動機の回生量の増加を行う際には、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段よりも、変速の車両ショックが小さいギヤ段を選択してダウンシフトを行うことを特徴とする。
このようにすれば、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段よりも、変速の車両ショックが小さいギヤ段を選択してダウンシフトを行うので、ダウンシフト中の車両ショックを低減しつつ、回生量を増加することができる。従って、車両ショック低減と回生量の増加による燃費向上とを両立することができる。
また、好適には、前記変速の車両ショックが小さいギヤ段とは、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段に比べて変速時に切り替えられる前記変速機のクラッチの応答性が高いギヤ段である。このようにすれば、クラッチの応答性の高いギヤ段が選択されるので、回生量の増加に対してクラッチのトルク容量を精度良く制御することができる。従って、車両ショックを低減しつつ、回生量を増加して燃費を向上することができる。
また、好適には、前記変速の車両ショックが小さいギヤ段とは、変速前のギヤ段と隣り合うギヤ段である。このようにすれば、例えば変速前のギヤ段から離れたギヤ段に跳び変速する場合に比べて車両ショックが小さくなる。従って、車両ショックを低減しつつ、回生量を増加して燃費を向上することができる。
また、好適には、前記変速の車両ショックが小さいギヤ段へのダウンシフトが完了すると、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段にダウンシフトされる。このようにすれば、車両の走行状態に合ったギヤ段に変速され、車両の走行状態の違和感をなくすことができる。
また、好適には、前記変速機の作動油温が予め設定されている所定値よりも低い場合に、前記変速の車両ショックが小さいギヤ段を選択する。このようにすれば、クラッチ油圧の応答性が低下する場合にのみギヤ段の変更を行うことで、制御の負担を低減することができる。
また、好適には、前記電動機の回生量の増加を判断したときに、前記変速機のイナーシャ相が開始されている場合には、その変速を許容する。
本発明が好適に適用されるハイブリッド車両を構成するエンジンおよび電動機から駆動輪までの動力伝達経路の概略構成を説明する図であると共に、走行用駆動力源として機能するエンジンの出力制御、自動変速機の変速制御、電動機の駆動制御などのために車両に設けられた制御系統の要部を説明する図である。 図1の電子制御装置による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図2の電子制御装置の制御作動の作動状態を示すタイムチャートである。 図3のタイムチャートに対して、回生量が増加した場合であっても5速ギヤ段から3速ギヤ段に変速した場合の作動状態を示す他のタイムチャートである。 図2の電子制御装置の制御作動の要部、すなわち回生コースト走行中のダウンシフトにおいて、回生量が増加したときの制御作動を説明するフローチャートである。 本実施例の自動変速機において、各ギヤ段を成立させる際の摩擦係合装置の作動状態を説明する作動表である。 本発明の他の実施例に対応する電子制御装置の制御作動の要部、すなわち回生コースト走行中のダウンシフトにおいて、回生量が増加したときの制御作動を説明する他のフローチャートである。
ここで、好適には、回生コースト走行とは、コースト走行(惰性走行、減速走行)に、電動機による回生を行う走行モードに対応している。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が好適に適用されるハイブリッド車両10(以下、車両10という)を構成するエンジン14および電動機MGから駆動輪34までの動力伝達経路の概略構成を説明する図であると共に、走行用駆動力源として機能するエンジン14の出力制御、自動変速機18の変速制御、電動機MGの駆動制御などのために車両10に設けられた制御系統の要部を説明する図である。
図1において、車両用動力伝達装置12(以下、動力伝達装置12という)は、車体にボルト止め等によって取り付けられる非回転部材としてのトランスミッションケース20(以下、ケース20という)内において、エンジン14側から順番に、エンジン断接用クラッチK0、電動機MG、トルクコンバータ16、オイルポンプ22、及び自動変速機18等を備えている。また、動力伝達装置12は、自動変速機18の出力回転部材である出力軸24に連結されたプロペラシャフト26、そのプロペラシャフト26に連結された差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)28、その差動歯車装置28に連結された1対の車軸30等を備えている。このように構成された動力伝達装置12は、例えばFR(フロントエンジン・リヤドライブ)型の車両10に好適に用いられるものである。動力伝達装置12において、エンジン14の動力は、エンジン断接用クラッチK0が係合された場合に、エンジン14とエンジン断接用クラッチK0とを連結するエンジン連結軸32から、エンジン断接用クラッチK0、トルクコンバータ16、自動変速機18、プロペラシャフト26、差動歯車装置28、及び1対の車軸30等を順次介して1対の駆動輪34へ伝達される。
トルクコンバータ16は、ポンプ翼車16aに入力された駆動力を自動変速機18側へ流体を介して伝達する流体式伝動装置である。このポンプ翼車16aは、エンジン断接用クラッチK0とエンジン連結軸32とを順次介してエンジン14に連結されており、エンジン14からの駆動力が入力され且つ軸心回りに回転可能な入力側回転要素である。トルクコンバータ16のタービン翼車16bは、トルクコンバータ16の出力側回転要素であり、自動変速機18の入力回転部材である変速機入力軸36にスプライン嵌合等によって相対回転不能に連結されている。また、トルクコンバータ16は、ロックアップクラッチ38を備えている。このロックアップクラッチ38は、ポンプ翼車16aとタービン翼車16bとの間に設けられた直結クラッチであり、油圧制御等により係合状態、スリップ状態、或いは解放状態とされる。
電動機MGは、電気エネルギから機械的な駆動力を発生させる発動機としての機能及び機械的なエネルギーから電気エネルギを発生させる発電機としての機能を有する所謂モータジェネレータである。換言すれば、電動機MGは、動力源であるエンジン14の代替として、或いはそのエンジン14と共に走行用の駆動力を発生させる走行用駆動力源として機能し得る。また、エンジン14により発生させられた駆動力や駆動輪34側から入力される被駆動力(機械的エネルギー)から回生により電気エネルギを発生させ、その電気エネルギをインバータ40や図示しない昇圧コンバータ等を介して蓄電装置であるバッテリ46に蓄積する等の作動を行う。電動機MGは、作動的にポンプ翼車16aに連結されており、電動機MGとポンプ翼車16aとの間では、相互に動力が伝達される。従って、電動機MGは、エンジン14と同様に、変速機入力軸36に動力伝達可能に連結されている。電動機MGは、インバータ40や図示しない昇圧コンバータ等を介してバッテリ46との電力の授受を行うように接続されている。そして、電動機MGを走行用駆動力源として走行する場合には、エンジン断続用クラッチK0が解放され、電動機MGの動力が、トルクコンバータ16、自動変速機18、プロペラシャフト26、差動歯車装置28、及び1対の車軸30等を順次介して1対の駆動輪34へ伝達される。
オイルポンプ22は、ポンプ翼車16aに連結されており、自動変速機18を変速制御したり、ロックアップクラッチ38のトルク容量を制御したり、エンジン断接用クラッチK0の係合・解放を制御したり、車両10の動力伝達経路の各部に潤滑油を供給したりするための作動油圧をエンジン14(或いは電動機MG)により回転駆動されることにより発生する機械式のオイルポンプである。また、動力伝達装置12は、図示しない電動モータによって駆動される電動式オイルポンプ52を備えており、例えば車両停止時など、オイルポンプ22が駆動されない場合などには、電動式オイルポンプ52を補助的に作動させて油圧を発生させる。
エンジン断接用クラッチK0は、例えば互いに重ねられた複数枚の摩擦板が油圧アクチュエータにより押圧される湿式多板型の油圧式摩擦係合装置であり、オイルポンプ22や電動式オイルポンプ52が発生する油圧を元圧とし動力伝達装置12に設けられた油圧制御回路50によって係合解放制御される。そして、その係合解放制御においてはエンジン断接用クラッチK0の動力伝達可能なトルク容量すなわちエンジン断接用クラッチK0の係合力が、油圧制御回路50内のリニヤソレノイドバルブ等の調圧により例えば連続的に変化させられる。エンジン断接用クラッチK0は、それの解放状態において相対回転可能な1対のクラッチ回転部材(クラッチハブ及びクラッチドラム)を備えており、そのクラッチ回転部材の一方(クラッチハブ)はエンジン連結軸32に相対回転不能に連結されている一方で、そのクラッチ回転部材の他方(クラッチドラム)はトルクコンバータ16のポンプ翼車16aに相対回転不能に連結されている。このような構成から、エンジン断接用クラッチK0は、係合状態では、エンジン連結軸32を介してポンプ翼車16aをエンジン14と一体的に回転させる。すなわち、エンジン断接用クラッチK0の係合状態では、エンジン14からの駆動力がポンプ翼車16aに入力される。一方で、エンジン断接用クラッチK0の解放状態では、ポンプ翼車16aとエンジン14との間の動力伝達が遮断される。また、前述したように、電動機MGは作動的にポンプ翼車16aに連結されているので、エンジン断接用クラッチK0は、エンジン14と電動機MGとの間の動力伝達経路を断接するクラッチとして機能する。また、本実施例のエンジン断接用クラッチK0にあっては、油圧に比例してトルク容量(係合力)が増加し、油圧が供給されない状態では解放状態とされる、所謂ノーマリオープンタイプのクラッチが使用されている。
自動変速機18は、エンジン断接用クラッチK0を介することなく電動機MGに動力伝達可能に連結されて、エンジン14および電動機MGから駆動輪34までの動力伝達経路の一部を構成し、走行用駆動力源(エンジン14及び電動機MG)からの動力を駆動輪34側へ伝達する。自動変速機18は、例えば複数の係合装置例えばクラッチCやブレーキB等の油圧式摩擦係合装置の何れかの掴み替えにより(すなわち油圧式摩擦係合装置の係合と解放とにより)変速が実行されて複数の変速段(ギヤ段)が選択的に成立させられる有段の自動変速機として機能する遊星歯車式多段変速機である。すなわち、自動変速機18は、公知の車両によく用いられる所謂クラッチツゥクラッチ変速を行う有段変速機であり、変速機入力軸36の回転を変速して出力軸24から出力する。また、この変速機入力軸36は、トルクコンバータ16のタービン翼車16bによって回転駆動されるタービン軸でもある。そして、自動変速機18では、クラッチC及びブレーキBのそれぞれの係合解放制御により、運転者のアクセル操作や車速V等に応じて所定のギヤ段(変速段)が成立させられる。また、自動変速機18のクラッチCおよびブレーキBの何れもが解放されるとニュートラル状態となり、駆動輪34とエンジン14および電動機MGとの動力伝達経路が遮断される。なお、自動変速機18が本発明の有段の変速機に対応している。
図1に戻り、車両10には、例えばハイブリッド駆動制御などに関連する制御装置を含む電子制御装置100が備えられている。電子制御装置100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。例えば、電子制御装置100は、エンジン14の出力制御、電動機MGの回生制御を含む電動機MGの駆動制御、自動変速機18の変速制御、ロックアップクラッチ38のトルク容量制御、エンジン断接用クラッチK0のトルク容量制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用や電動機制御用や油圧制御用(変速制御用)等に分けて構成される。
電子制御装置100には、例えばエンジン回転速度センサ56により検出されたエンジン14の回転速度であるエンジン回転速度Neを表す信号、タービン回転速度センサ58により検出された自動変速機18の入力回転速度としてのトルクコンバータ16のタービン回転速度Ntすなわち変速機入力軸36の回転速度である変速機入力回転速度Ninを表す信号、出力軸回転速度センサ60により検出された車速関連値としての車速Vやプロペラシャフト26の回転速度等に対応する出力軸24の回転速度である変速機出力回転速度Noutを表す信号、電動機回転速度センサ62により検出された電動機MGの回転速度である電動機回転速度Nmgを表す信号、スロットルセンサ64により検出された不図示の電子スロットル弁の開度であるスロットル弁開度θthを表す信号、吸入空気量センサ66により検出されたエンジン14の吸入空気量Qairを表す信号、加速度センサ68により検出された車両10の前後加速度G(或いは前後減速度G)を表す信号、冷却水温センサ70により検出されたエンジン14の冷却水温THwを表す信号、油温センサ72により検出された油圧制御回路50内の作動油の作動油温THoilを表す信号、アクセル開度センサ74により検出された運転者による車両10に対する駆動力要求量(ドライバ要求出力)としてのアクセルペダル76の操作量であるアクセル開度Accを表す信号、フットブレーキセンサ78により検出された運転者による車両10に対する制動力要求量(ドライバ要求減速度)としてのブレーキペダル80の操作量であるブレーキ操作量Brkを表す信号、シフトポジションセンサ82により検出された公知の「P」,「N」,「D」,「R」,「S」ポジション等のシフトレバー84のレバーポジション(シフト操作位置、シフトポジション、操作ポジション)Pshを表す信号、バッテリセンサ86により検出されたバッテリ部46の充電量(充電容量、充電残量)SOCなどが、それぞれ供給される。また、電子制御装置100には、図示しないDCDCコンバータによって降圧された電力が充電される補機バッテリ88から電力が供給される。
また、電子制御装置100からは、例えばエンジン14の出力制御のためのエンジン出力制御指令信号Se、電動機MGの作動を制御するための電動機制御指令信号Sm、エンジン断接用クラッチK0や自動変速機18のクラッチC及びブレーキBの油圧アクチュエータを制御するために油圧制御回路50に含まれる電磁弁(ソレノイドバルブ)や電動式オイルポンプ52等を作動させるための油圧指令信号Spなどが、それぞれ出力される。
図2は、電子制御装置100による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図2において、有段変速制御部102(有段変速制御手段)は、自動変速機18の変速を行う変速制御部として機能するものである。有段変速制御部102は、例えば車速Vとアクセル開度Acc(或いは変速機出力トルクTout等)とを変数として予め記憶されたアップシフト線及びダウンシフト線を有する公知の関係(変速線図、変速マップ)から実際の車速V及びアクセル開度Accで示される車両の走行状態に基づいて、自動変速機18の変速を実行すべきか否かを判断し、すなわち車両の走行状態に基づいて自動変速機18の変速すべきギヤ段を判断し、その判断したギヤ段が得られるように自動変速機18の自動変速制御を実行する。例えば、有段変速制御部102は、アクセルペダル76の踏増し操作によるアクセル開度Accの増大に伴ってアクセル開度Acc(車両要求トルク)が上記ダウンシフト線を高アクセル開度(高車両要求トルク)側へ超えた場合には、自動変速機18のダウンシフト要求が為されたと判定し、そのダウンシフト線に対応した自動変速機18のダウンシフト制御を実行する。このとき、有段変速制御部102は、例えば予め記憶された所定の係合作動表に従ってギヤ段が達成されるように、自動変速機18の変速に関与する係合装置を係合及び/又は解放させる指令(変速出力指令、油圧指令)Spを油圧制御回路50へ出力する。油圧制御回路50は、その指令Spに従って、例えば解放側クラッチを解放すると共に係合側クラッチを係合して自動変速機18の変速が実行されるように、油圧制御回路50内のリニアソレノイドバルブを作動させてその変速に関与する係合装置の油圧アクチュエータを作動させる。
ハイブリッド制御部104(ハイブリッド制御手段)は、エンジン14の駆動を制御するエンジン駆動制御部としての機能と、インバータ40を介して電動機MGによる駆動力源又は発電機としての作動を制御する電動機作動制御部としての機能を含んでおり、それら制御機能によりエンジン14及び電動機MGによるハイブリッド駆動制御等を実行する。例えば、ハイブリッド制御部104は、アクセル開度Accや車速Vから車両要求トルクを算出し、伝達損失、補機負荷、自動変速機18のギヤ段、バッテリ46の充電量SOC等を考慮して、その車両要求トルクが得られる走行用駆動力源(エンジン14及び電動機MG)の出力トルクとなるようにその走行用駆動力源を制御する。
より具体的には、ハイブリッド制御部104は、例えば上記車両要求トルクが電動機MGの出力トルク(電動機トルク)Tmgのみで賄える範囲の場合には、走行モードをモータ走行モード(以下、EV走行モード)とし、電動機MGのみを走行用の駆動力源とするモータ走行(EV走行)を行う。一方で、ハイブリッド制御部104は、例えば上記車両要求トルクが少なくともエンジン14の出力トルク(エンジントルク)Teを用いないと賄えない範囲の場合には、走行モードをエンジン走行モードとし、少なくともエンジン14を走行用の駆動力源とするエンジン走行を行う。
ハイブリッド制御部104は、EV走行を行う場合には、エンジン断接用クラッチK0を解放させてエンジン14とトルクコンバータ16との間の動力伝達経路を遮断すると共に、電動機MGにモータ走行に必要な電動機トルクTmgを出力させる。一方で、ハイブリッド制御部104は、エンジン走行を行う場合には、エンジン断接用クラッチK0を係合させてエンジン14からの駆動力をポンプ翼車16aに伝達させると共に、必要に応じて電動機MGにアシストトルクを出力させる。なお、ハイブリッド制御手段104は、車両停止時などオイルポンプ22が駆動しない場合などでは、電動式オイルポンプ52を補助的に作動させて作動油の不足を防止する。
また、ハイブリッド制御部104は、EV走行中に例えばアクセルペダル76が踏増し操作されて車両要求トルクが増大し、その車両要求トルクに対応したEV走行に必要な電動機トルクTmgがEV走行可能な所定EV走行トルク範囲を超えた場合には、走行モードをEV走行モードからエンジン走行モードへ切り換え、エンジン14を始動させてエンジン走行を行う。ハイブリッド制御部104は、このエンジン14の始動に際しては、エンジン断接用クラッチK0を完全係合に向けて係合させつつ、電動機MGからエンジン断接用クラッチK0を介してエンジン始動のためのエンジン始動トルクTmgsを伝達させてエンジン14を回転上昇させ、エンジン回転速度Neを自立運転可能な回転速度まで引き上げてエンジン点火や燃料供給などを制御することでエンジン14を始動する。そして、ハイブリッド制御部104は、エンジン14の始動後、速やかにエンジン断接用クラッチK0を完全係合させる。
また、ハイブリッド制御部104は、アクセルオフのコースト走行時(惰性走行時)やブレーキペダル80の踏み込みによる制動時などには、燃費を向上するために車両10の運動エネルギすなわち駆動輪34からエンジン14側へ伝達される逆駆動力により電動機MGを回転駆動させて発電機として作動させ、その電気エネルギをインバータ40を介してバッテリ46へ充電する回生制御手段としての機能を有する。この回生制御は、バッテリ46の充電量SOCやブレーキペダル操作量に応じた制動力を得るための油圧ブレーキによる制動力の制動力配分等に基づいて決定された回生量となるように制御される。本明細書においては、コースト走行時に電動機MGによる回生制御を伴う走行を回生コースト走行と定義する。また、本実施例にあっては、ハイブリッド制御手段104は、回生コースト走行中にロックアップクラッチ38を係合させる。
このような回生コースト走行時において、ダウンシフト線を跨ぐなどして自動変速機18のダウンシフト条件を満たすと、ダウンシフトの開始が判断される。そして、有段変速制御部102は、回生コースト走行と併行して自動変速機18のダウンシフトを開始する。ここで、回生コースト走行中のダウンシフトが判断されダウンシフトが開始される時点において、例えばブレーキペダル80が踏み込まれるなどすると、車両10の制動力を増加させるために電動機MGの回生量を増加する要求が出力される。このとき、回生量の増加に伴って自動変速機18のトルク容量を確保するため、係合側クラッチのクラッチ油圧Pcを増加させる必要がある。しかしながら、クラッチ油圧Pcと電動機MGとは、その応答性に差異があり、具体的には、電動機MGの応答性がクラッチ油圧Pcの応答性よりも高い。このため、回生量増加に対してクラッチ油圧Pcの増加に遅れが生じやすく、電動機の回生量増加とクラッチ油圧Pcの増加タイミングとを精度よく合わせることは困難である。従って、例えばクラッチが急係合するなどして変速の車両ショックが生じやすく、ドライバビリティが悪化(ドラビリ悪化)する可能性がある。これに対して、ドラビリ悪化を防止するため、変速中は常に回生量増加を禁止すると、十分な回生ができず燃費が悪化してしまう。
そこで、本実施例では、電子制御装置100は、回生コースト走行中の自動変速機18のダウンシフトおよび電動機MG1の回生量の増加を行う場合、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段よりも、変速の車両ショックが小さいギヤ段を選択し、そのギヤ段へのダウンシフトを行う。このように制御されることで、車両ショックを低減しつつ回生量を増加することができる。以下、この回生コースト走行中の自動変速機18のダウンシフトにおいて、さらに電動機MG1の回生量を増加させるときの制御について説明する。
図2に戻り、回生量増加判定部106(回生量増加判定手段)は、回生コースト走行中のダウンシフトにおいて、回生量を増加する要求が出力されたか否かを判定する。回生量増加判定部106は、例えばブレーキペダル80の踏み込み動作などに基づいて回生量の増加を判定する。
変速パターン変更部108(変速パターン変更手段)は、回生量増加判定部106によって回生量の増加を判断すると実行される。変速パターン変更部108は、自動変速機18のダウンシフトに際して、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段よりも変速の車両ショックが小さいギヤ段を選択する。例えば、5速ギヤ段での回生コースト走行中に、車両の走行状態に基づいて3速ギヤ段への跳びダウンシフトが判断された場合において、通常であれば3速ギヤ段への跳びダウンシフトが実行される。これに対して、変速パターン変更部108は、前記5速ギヤ段から3速ギヤ段への跳び変速を禁止し、変速前のギヤ段である5速ギヤ段と隣り合う第4速ギヤ段に変更する指令を有段変速制御部102に出力する。これを受けて、有段変速制御部102は、3速ギヤ段への跳び変速に代えて4速ギヤ段の変速を実行する。
このように制御されると、変速前の5速ギヤ段と隣り合う4速ギヤ段へのダウンシフトに切り替えられるため、回生量増加に伴うクラッチ油圧Pcの増加が発生しても3速ギヤ段への跳び変速に比べてダウンシフト時の車両ショックが小さくなる。
ここで、回生量の増加を判断した時点において、第3速ギヤ段へのダウンシフトが既に進んだ状態にあると、4速ギヤ段の切替が困難となる。具体的には、自動変速機18においてイナーシャ相が開始されると、ギヤ段の変更が困難となる。従って、変速パターン変更部108は、自動変速部18において変速機入力回転速度Ninの変化に基づいてイナーシャ相の開始を判断すると、その変速を許容する。
図3は、電子制御装置100の制御作動の作動状態を示すタイムチャートである。図3において、横軸は経過時間を示しており、縦軸は、上から順番に変速機入力回転速度Ninに対応するタービン回転速度Nt、変速の際に係合されるクラッチのクラッチ圧Pc、電動機MGの回生要求量W(回生量)、前後加速度Gを示している。また、図3のタイムチャートでは、t1時点以前から回生コースト走行が実行されており、t1時点の直前において、車両の走行状態に基づいて自動変速機18の5速ギヤ段から3速ギヤ段へのダウンシフトが判断されたものとする。
t1時点において、ブレーキペダル80が踏み込まれるなどして回生要求量Wの増加が判断されると、変速パターン変更部108が実行される。この変速パターン変更部108が実行されることで、目標ギヤ段が3速ギヤ段から4速ギヤ段に変更される。これより、t2時点において、4速ギヤ段への変速時に係合されるクラッチの油圧制御が開始される。ここで、回生量の増加に伴って、自動変速部18のトルク容量を増加する必要があり、回生量が増加しない場合と比較してクラッチのクラッチ油圧Pcが増大される。このとき、クラッチ油圧Pcの指示圧と実際のクラッチ油圧Pcとの間にズレが生じてショックが発生しやすくなるが、変速パターン変更部108によって3速ギヤ段から4速ギヤ段へのダウンシフトに変更されることで、図3の前後加速度Gに見られるようにそのときに発生する車両ショックが小さくなる。
t3時点では、イナーシャ相が開始され、タービン回転速度Ntの上昇が開始される。そして、t4時点においてタービン回転速度Ntが4速ギヤ段への変速後に設定される回転速度と同期すると、変速が完了したものと判断され、クラッチが完全係合するようにクラッチ油圧Pcが引き上げられる。
図4に、回生量が増加した場合であっても5速ギヤ段から3速ギヤ段に跳びダウンシフトした場合のタイムチャートを示す。t1時点において、回生要求量が増加すると、t2時点において3速ギヤ段へのダウンシフト時に係合されるクラッチの油圧制御が開始される。このとき、この回生量の増加に伴って、クラッチのクラッチ油圧Pcが回生量増加のない場合に比べて増加し、クラッチ油圧の指示圧と実際のクラッチ油圧Pcとの間のズレも大きくなる。これに起因して回生量増加に対する実際のクラッチ油圧Pcの立ち上がりの遅れも大きくなり、図4の前後加速度Gに見られるように変速の車両ショックが大きくなる。
図5は、電子制御装置100の制御作動の要部、すなわち回生コースト走行中のダウンシフトにおいて、さらに回生量増加が生じたときの制御作動を説明するフローチャートであって、数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行される。なお、フローチャートの以下の説明において、回生コースト走行に車両の走行状態に基づいて5速ギヤ段から3速ギヤ段へのダウンシフトが判断された場合を前提として説明する。
先ず、回生量増加判定部106に対応するステップS1(以下、S1と記載する)において、ブレーキペダル80の踏み込みなどに基づいて回生量が増加したか否かが判定される。S1が否定される場合、S6において、車両の走行状態に基づいた3速ギヤ段への通常のダウンシフトが実行される。一方、S1が肯定される場合、変速パターン変更部108に対応するS2において、目標となるギヤ段が変更される。具体的には、5速ギヤ段から3速ギヤ段への跳び変速を禁止して、5速ギヤ段から4速ギヤ段への単一変速に変更する。そして、有段変速制御部102に対応するS3において、4速ギヤ段へのダウンシフトが実行される。有段変速制御部102に対応するS4では、4速ギヤ段へのダウンシフトが完了したか否かが判定される。S4が否定される場合、4速ギヤ段へのダウンシフトが継続して実行される。S4が肯定される場合、S5に進み、車両状態に基づいて設定される、通常の変速実行時と同じギヤ段すなわち3速ギヤ段へのダウンシフトがさらに実行されて本ルーチンが終了する。
このように、変速パターン変更部108によって自動変速機18の目標ギヤ段が3速ギヤ段から5速ギヤ段と隣り合う4速ギヤ段に変更されることで、回生コースト走行中のダウンシフトに回生量を増加しても、変速中に発生する車両ショックが低減される。
上述のように、本実施例によれば、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段よりも、変速の車両ショックが小さいギヤ段を選択してダウンシフトと回生量の増加を行うので、ダウンシフト中の車両ショックを低減しつつ、回生量を増加することができる。従って、車両ショック低減と回生量の増加による燃費向上とを両立することができる。
また、本実施例によれば、車両ショックが小さいギヤ段とは、変速前のギヤ段(本実施例では5速ギヤ段)と隣り合うギヤ段(4速ギヤ段)である。このようにすれば、例えば変速前のギヤ段から離れたギヤ段(3速ギヤ段)に跳び変速する場合に比べて変速の車両ショックが小さくなる。従って、車両ショックを低減しつつ、回生量を増加して燃費を向上することができる。
また、本実施例によれば、車両ショックが小さいギヤ段へのダウンシフトが完了すると、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段にさらにダウンシフトされるため、最終的には車両の走行状態に合ったギヤ段に変速され、車両の走行状態の違和感をなくすことができる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
前述の実施例の変速パターン変更部108は、回生量が増加した際に跳び変速を禁止して隣り合うギヤ段に変速するものであったが、本実施例の変速パターン変更部120は、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段に比べて変速時に切り替えられる自動変速機18のクラッチの応答性が高いギヤ段を選択する。
図6は、自動変速機18において、各ギヤ段を成立させる際の摩擦係合装置の作動状態を説明する作動表で、「○」は係合、空欄は解放、「◎」はエンジンブレーキ時のみ係合、「△」は駆動時のみ作動、を意味している。
図6において、クラッチC1は、第1速ギヤ段乃至第4速ギヤ段で係合される発進クラッチであり、クラッチの振動をなくすためにダンパやクッションが設けられているために応答性が悪い。従って、例えば6速ギヤ段から4速ギヤ段にダウンシフトする際には、クラッチC1を係合する必要があるが、クラッチ油圧Pcの応答性が悪いため、回生量増加に伴ってC1クラッチのクラッチ油圧Pcを増圧する際の応答遅れも大きくなる。従って、変速中に発生するショックも大きくなる。そこで、変速パターン変更部120は、回生コースト走行中の6速ギヤ段から4速ギヤ段へのダウンシフトにおいて、回生量の増加を判断すると、4速ギヤ段に変速する際に係合されるクラッチC1よりも応答性が高いブレーキB3を係合する5速ギヤ段を選択する。ブレーキB3はクラッチC1と比べてクラッチ油圧Pcの応答性が高いので、5速ギヤ段は4速ギヤ段よりも応答性の高いギヤ段となる。そして、ブレーキB3は、指示圧に対する実際の油圧の応答性がクラッチC1に比べて高いので、回生量の増加に対するクラッチ油圧Pcの増圧のタイミングのズレ(遅れ)も少なくなる。従って、5速ギヤ段にダウンシフトされることでダウンシフトの車両ショックも低減される。
上述のように本実施例によっても前述の実施例と略同様の効果が得られ、本実施例では、前記変速の車両ショックが小さいギヤ段とは、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段に比べて変速時に切り替えられる前記変速機のクラッチの応答性が高いギヤ段であるので、回生量の増加に対してクラッチのトルク容量を精度良く制御することができる。従って、車両ショックを低減しつつ、回生量を増加して燃費を向上することができる。
また、前述の実施例において、さらにクラッチの作動油の作動油温THoilに応じて変速パターン変更部108(120)を実施するか否かを判定するステップを追加することもできる。作動油温THoilが低油温の場合には作動油の粘度も高くなるため、高油温の場合に比べてクラッチ油圧Pcの応答性が低下する。そこで、本実施例では、作動油温THoilを検出し、その作動油温THoilが予め設定されている所定温度よりも低い場合において変速パターン変更部108(120)を実施する。
図7は、本実施例の電子制御装置100の制御作動の要部、すなわち回生コースト走行中のダウンシフトにおいて、回生量が増加したときの制御作動を説明するフローチャートである。図7のフローチャートを前述した図5に示すフローチャートと比較すると、図7では、図5のステップS1とステップS2の間に作動油温THoilの状態を判定するS10が追加されている。以下では、本実施例において追加されたステップS10について説明する。
図7のステップS1において回生量の増加が判断されると、ステップS10が実行される。ステップS10では、自動変速機18の作動油の作動油温THoilが予め設定されている所定値αよりも低いか否かが判定される。S1が肯定される場合、S2以下のステップが実行され、S1が否定される場合、ステップS6に進む。ここで、所定値αは予め適合によって求められ、クラッチ油圧Pcの応答性が低下してダウンシフト時に車両ショックが生じやすくなる油温の閾値に設定されている。これより、作動油温THoilが低くクラッチ油圧Pcの応答性が低い場合に、変速パターン変更部108(120)によってギヤ段が変更され、車両ショックを低減することができる。一方、作動油温THoilが高くクラッチ油圧Pcの応答性が高い場合には、通常の変速が実行されても変速の車両ショックがそれほど大きくならないため通常の変速が実行される。
上述のように、本実施例によれば、前述の実施例と略同様の効果を得ることができ、さらに油温THoilに応じて変速パターン変更部108(120)を実行するか否かを判断することで、上記制御をさらに効率よく実施することができ、制御の負担を低減することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例はそれぞれ独立して実施されているが、矛盾のない範囲でこれらを適宜組み合わせて実施することもできる。
また、前述の実施例では、5速ギヤ段から3速ギヤ段への跳び変速を実行するに際して、回生量が増加する場合には跳び変速を禁止して4ギヤ段へのダウンシフトに変更するものであったが、具体的なギヤ段の値は一例であって、適宜変更されるものである。例えば、6速ギヤ段で走行中に4速ギヤ段へのダウンシフトが判断された場合、回生量が増加した場合には5速ギヤ段へのダウンシフトに変更されることになる。
また、前述の実施例では、クラッチC1の応答性が悪いことを考慮して、6速ギヤ段で回生コースト走行中のダウンシフトにおいて、このクラッチC1を係合する4速ギヤ段よりも、応答性のよいブレーキB3を係合する5速ギヤ段にダウンシフトするものであったが、これらは変速機の構造等に応じて適宜変更されるものである。すなわち、応答性の高いクラッチを係合するギヤ段に変速する範囲において具体的なギヤ段等は適宜変更される。また、応答性の高いクラッチを係合するギヤ段に変速する限りにおいて、跳び変速が実行されても構わない。
また、前述の実施例では、6速ギヤ段から4速ギヤ段へのダウンシフトにおいて、ダウンシフト中のクラッチの応答性の高いギヤ段として、ブレーキB3を係合する5速ギヤ段が選択されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば6速ギヤ段から3速ギヤ段において、変速可能なギヤ段は3速ギヤ段〜5速ギヤ段となり、このうち4速ギヤ段を成立させるクラッチの応答性が高い場合には、4速ギヤ段が選択されることとなる。
また、前述の実施例では、回生コースト走行中において、ハイブリッド制御部104は、ロックアップクラッチ38を係合するとしたが、必ずしもロックアップクラッチ38を係合させる必要はなく、スリップ係合や解放されていても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:ハイブリッド車両
14:エンジン
18:自動変速機(有段の変速機)
34:駆動輪
100:電子制御装置(制御装置)
MG:電動機

Claims (4)

  1. エンジンと、電動機と、該エンジンおよび該電動機と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられている有段の変速機とを、備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記電動機による回生を伴って走行する回生コースト走行中に、前記変速機のダウンシフトおよび前記電動機の回生量の増加を行う際には、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段よりも、変速の車両ショックが小さいギヤ段を選択してダウンシフトを行うことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記変速の車両ショックが小さいギヤ段とは、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段に比べて変速時に切り替えられる前記変速機のクラッチの応答性が高いギヤ段であることを特徴とする請求項1のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記変速の車両ショックが小さいギヤ段とは、変速前のギヤ段と隣り合うギヤ段であることを特徴とする請求項1のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記変速の車両ショックが小さいギヤ段へのダウンシフトが完了すると、車両の走行状態に基づいて設定されるギヤ段にダウンシフトされることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1のハイブリッド車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018079776A (ja) * 2016-11-15 2018-05-24 トヨタ自動車株式会社 電動車両の制御装置
CN115257689A (zh) * 2022-07-15 2022-11-01 东风汽车集团股份有限公司 一种汽车的控制方法、装置、介质、以及电子设备

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