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JP2014038171A - 異方性光拡散積層体及びプロジェクタースクリーン - Google Patents

異方性光拡散積層体及びプロジェクタースクリーン Download PDF

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JP2014038171A
JP2014038171A JP2012179801A JP2012179801A JP2014038171A JP 2014038171 A JP2014038171 A JP 2014038171A JP 2012179801 A JP2012179801 A JP 2012179801A JP 2012179801 A JP2012179801 A JP 2012179801A JP 2014038171 A JP2014038171 A JP 2014038171A
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JP2012179801A
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Takahiro Tei
貴寛 鄭
Hisayoshi Ito
久義 伊藤
Masanori Hiraishi
政憲 平石
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Daicel Corp
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Abstract

【課題】プロジェクターから投影された映像の視認性(明るさや鮮明度など)を保持しつつ、水平方向の視野角を向上できる異方性光拡散積層体を提供する。
【解決手段】プロジェクターから投影された映像を表示するためのスクリーンに含まれる異方性光拡散シートとして、ポリカーボネート樹脂を含む連続相及びポリプロピレン系樹脂を含む長尺状分散相で形成された異方性光拡散層と、ヘイズが65〜80%の等方性光拡散層とを積層する。前記異方性光拡散層は、前記長尺状分散相の平均アスペクト比が100以上であり、かつ前記長尺状分散相の長軸方向が異方性光拡散層の一定の方向に配向している。
【選択図】なし

Description

本発明は、プロジェクターから投影された映像を表示するためのスクリーンに含まれる異方性光拡散積層体及びこの積層体を備えたプロジェクタースクリーンに関する。
プロジェクター(投影機又は投射型表示装置)は、映像をスクリーンに拡大投影して表示するための装置であり、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)、スライドプロジェクターの他、ブラウン管や液晶の画像をスクリーンに拡大投影して表示する映写機などとして利用されている。プロジェクターは、通常、多数人に視認させることを目的として利用されるため、スクリーンに要求される特性としては、スクリーンゲイン(反射輝度)による明るさや画像鮮明性に加えて、様々な角度から視認可能となるように、反射特性(視野角特性)の向上も要求される。視野角特性を向上させる方法としては、拡散フィルムを利用する方法が知られているが、反射輝度と反射特性とはトレードオフの関係にあるため、視野角特性を向上させると、反射輝度はある程度犠牲にならざるを得ない。一方、視認者の視認位置の違いによる視認性の違いを解消する必要はあるものの、各視認者の視線の高さは略一定であるため、重力方向(垂直方向)の視野角特性はさほど要求されない。そこで、垂直方向よりも水平方向に大きく拡散できる異方性光拡散シートを利用する方法が試みられている。
特開平5−113606号公報(特許文献1)には、透明マトリックス中に、異方的形状を有し、かつ前記透明マトリックスと異なる屈折率の物質が、秩序よく互いに平行移動した位置関係で、均質に分散している異方的光散乱材料から構成される反射型スクリーンが開示されている。この文献には、透明マトリックス及び異方的光散乱材料として、各種の熱可塑性樹脂が例示され、これらの樹脂を混練して得られる樹脂組成物を押出成形した後、一軸方向に延伸加工して反射スクリーンを製造することが記載されている。実施例では、低密度ポリエチレンの透明マトリックス中に楕円形状のポリスチレン粒子(長軸約20μm、短軸約1μm)が分散したフィルムが製造されている。
しかし、延伸加工して得られた異方性光拡散シートは、異方性が小さいため、十分に視野角を拡大できない。なお、視野角を拡大させるために、延伸倍率を大きくし、分散相(島相)の異方性を大きくすると、分散相間の隙間も大きくなり、散乱角度0°のす抜け光(光抜け)が発生し、視野角特性を向上できない。一方、海島構造を形成するためには、島部の割合を海部の割合よりも大きくするのは困難である。そのため、海島構造は、構造上、島部がある程度疎な構造とならざるを得ず、延伸による異方性シートでは、島部間の隙間はさらに拡大されるため、す抜け光の発生は避けることのできない問題であり、特に、高い異方性を要求されるプロジェクターのスクリーンで顕著な問題である。
国際公開WO2008/120709号公報(特許文献2)には、透明樹脂マトリックスと、この透明樹脂マトリックス内で一定方向に配向して分散している無機針状フィラーとを含む指向性拡散要素を含む指向性拡散層を有し、かつ水平方向の視野角が、垂直方向の視野角の1.2倍以上であるプロジェクター用反射型スクリーンが開示されている。この文献には、前記無機針状フィラーのアスペクト比は2〜1000(特に10〜300)と記載され、実施例では、ホウ酸アルミニウムウイスカ(長径10〜30μm、短径0.5〜1.0μm)が使用されている。さらに、この文献には、前記指向性拡散要素と、透明樹脂マトリックス中に球状や不定形のフィラーを分散させた等方性拡散要素とを組み合わせることが記載されている。
しかし、無機針状フィラーを一定の方向に配向させるのは困難であり、さらに均一に分散せるのも困難であるため、均一な異方拡散性を実現できない。
なお、液晶表示装置用のバックライトに用いられる異方性光拡散シートとして、特開2002−98810号公報(特許文献3)には、棒状の気泡がシート面と平行にかつ一方向に向けられた基材層と、バインダー中にビーズが分散した等方性拡散層とを積層した異方性拡散シートが開示されている。この文献には、この手段によれば、基材層に異方性拡散作用を奏させてバックライトユニットの出光特性の異方性を改善でき、さらに等方性拡散層により等方性拡散作用を奏させて、より均一に光線を分散させることができるため、基材層は異方性拡散のみを考慮して棒状の気泡のサイズ及び密度の設計が可能になり、出光特性の異方性改善作用を高めることができると記載されている。また、棒状の気泡のアスペクト比は1.5〜20、好ましくは5〜15であると記載されている。さらに、基材層における気泡の比率は1〜80体積%、好ましくは5〜50体積%と記載され、実施例では24.3体積%、36.9体積%の比率の基材層が調製されている。
しかし、このシートでは、分散相が気泡であるため、シートの形態保持性の点から、気泡の割合は制限される上に、分散相が気体であるため、高いアスペクト比の形状を形成するのも困難である。そのため、このシートでは、視野角特性を向上できない。
また、特開2010−44320号公報(特許文献4)にも、少なくともレンズ層と、等方性拡散層と、異方性拡散層とで構成された光制御フィルムであって、前記等方性拡散層のヘイズが60%以上であり、前記レンズ層が、前記異方性拡散層より光出射面側に配置されている光制御フィルムが開示されている。この文献には、等方性拡散層のヘイズは、輝度の向上及びランプイメージ(ランプ像)の発現をより効果的に抑制しうる観点からは、80%以上(特に90%以上)が好ましいと記載され、実施例では、ヘイズ84〜91%の等方性拡散層を含む光制御フィルムは、ヘイズ67%の等方性拡散層を含む光制御フィルムよりも、ランプイメージの消去性において優れた結果を示している。
しかし、この光制御フィルムは、バックライト型液晶表示装置の映り込みを抑制することを目的としており、視野角を拡大することは目的とされてない。さらに、バックライト型の液晶表示装置に使用される拡散シートでは、通常、拡大画像を複数人で鑑賞するプロジェクタースクリーンのような高い異方性は要求されない。
なお、異方性光拡散層と等方性光拡散層とを組み合わせると、異方性光拡散層と等方性光拡散層との光拡散特性はトレードオフの関係にあるため、等方性光拡散層の作用により異方性光拡散層の機能が低下する。そのため、両層を組み合わせても、す抜け光の発生を抑制しつつ、光拡散の異方性(特に、プロジェクタースクリーンに必要とされる大きな異方性)を維持するのは極めて困難である。また、成形型などを利用して表面構造に密な凹凸構造を形成し、異方拡散性を付与することも可能であるが、生産性が低下するためか、あまり普及していない。
特開平5−113606号公報(特許請求の範囲、段落[0007][0016][0019]、実施例) 国際公開WO2008/120709号公報(特許請求の範囲、段落[0035][0043]、実施例) 特開2002−98810号公報(特許請求の範囲、段落[0015][0026][0027]、実施例) 特開2010−44320号公報(請求項1、段落[0120]、実施例)
従って、本発明の目的は、プロジェクターから投影された映像の視認性(明るさや鮮明度など)を保持しつつ、水平方向(重力方向に対して垂直な方向)の視野角を向上できる異方性光拡散積層体及びプロジェクタースクリーンを提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、ポリカーボネート樹脂を含む連続相及びポリプロピレン系樹脂を含む長尺状分散相で形成された特定の異方度を有する異方性光拡散層と、ヘイズ65〜80%の等方性光拡散層とを組み合わせて、プロジェクターから投影された映像を表示するためのスクリーンの拡散シートとして用いることにより、プロジェクターから投影された映像の視認性(明るさや鮮明度など)を保持しつつ、水平方向の視野角を向上できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の異方性光拡散積層体は、プロジェクターから投影された映像を表示するためのスクリーンに含まれる異方性光拡散積層体であって、異方性光拡散層と等方性光拡散層とを含み、前記異方性光拡散層が、ポリカーボネート樹脂を含む連続相と、ポリプロピレン系樹脂を含む長尺状分散相とで形成され、前記長尺状分散相の長手方向が異方性光拡散層の一定の方向に配向し、かつ散乱角θと散乱光強度Fとの関係を示す散乱特性F(θ)において、前記長尺状分散相の長手方向の散乱特性をFx(θ)、前記長尺状分散相の長手方向に垂直な方向の散乱特性をFy(θ)としたとき、散乱角θ=5゜で2≦Fy(θ)/Fx(θ)≦20であり、前記等方性光拡散層のヘイズが65〜80%である。前記ヘイズは70〜78%であってもよい。前記異方性光拡散層は、散乱角θ=5゜で5≦Fy(θ)/Fx(θ)≦15であってもよい。本発明の異方性光拡散積層体は、長尺状分散相の長手(長軸)方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が15°以下であり、かつ長尺状分散相の長手(長軸)方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が8°以上であってもよい。前記異方性光拡散層と前記等方性光拡散層とは接着層を介して一体化していてもよい。また、前記等方性光拡散層は、前記異方性光拡散層の上にコーティングで形成されることにより異方性光拡散層と一体化していてもよい。本発明の異方性光拡散積層体は、前記異方性光拡散層の少なくとも一方の面に透明層が形成され、この透明層と等方性光拡散層とが一体化していてもよい。前記ポリカーボネート樹脂は数平均分子量15000〜25000のポリカーボネート樹脂であり、かつポリプロピレン系樹脂はメタロセン触媒系樹脂であってもよい。
本発明には、前記異方性光拡散積層体を含むプロジェクタースクリーンも含まれる。このプロジェクタースクリーンは、反射型スクリーンであり、かつ異方性光拡散層が表面側に配設されていてもよい。
本発明では、ポリカーボネート樹脂を含む連続相及びポリプロピレン系樹脂を含む長尺状分散相で形成された特定の異方度を有する異方性光拡散層と、ヘイズ65〜80%の等方性光拡散層とを組み合わせているため、プロジェクターから投影された映像の視認性(明るさや鮮明度など)を保持しつつ、水平方向の視野角を向上できる。
図1は異方性光拡散層の異方的散乱を説明するための概念図である。 図2は光散乱特性の測定方法を説明するための概略図である。 図3は、実施例1で得られた異方性光拡散層の散乱角と散乱強度との関係について、長尺状分散相の長手方向及び長手方向に垂直な方向のそれぞれの方向で測定したグラフである。 図4は、実施例1で得られた異方性光拡散積層体の散乱角と散乱強度との関係について、長尺状分散相の長手方向及び長手方向に垂直な方向のそれぞれの方向で測定したグラフである。 図5は、比較例2で得られた異方性光拡散積層体の散乱角と散乱強度との関係について、長尺状分散相の長手方向及び長手方向に垂直な方向のそれぞれの方向で測定したグラフである。
[異方性光拡散積層体]
異方性光拡散積層体は、プロジェクターから投影された映像を表示するためのスクリーンに含まれる異方性光拡散シートであり、異方性光拡散層と等方性光拡散層とを備えている。さらに、異方性光拡散層の少なくとも一方の面には、透明層が積層されていてもよい。
(異方性光拡散層)
異方性光拡散層は、ポリカーボネート樹脂を含む連続相(マトリックス相)とポリプロピレン系樹脂を含む長尺状分散相とで構成されており、連続層中に長尺状分散相が分散した相分離構造(又は海島構造)を有している。
ポリカーボネート樹脂には、ビスフェノール類をベースとする芳香族ポリカーボネートなどが含まれる。ビスフェノール類としては、例えば、ジヒドロキシビフェニルなどのビスフェノール類、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールADなどのビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンなどのビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、4,4′−ジ(ヒドロキシフェニル)エーテルなどのジ(ヒドロキシフェニル)エーテル類、4,4′−ジ(ヒドロキシフェニル)ケトンなどのジ(ヒドロキシフェニル)ケトン類、ビスフェノールSなどのジ(ヒドロキシフェニル)スルホキシド類、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン類、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどのビスフェノールフルオレン類などが挙げられる。これらのビスフェノール類は、C2−4アルキレンオキサイド付加体であってもよい。これらのビスフェノール類は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ポリカーボネート樹脂はジカルボン酸成分(脂肪族、脂環族又は芳香族ジカルボン酸又はその酸ハライドなど)を共重合したポリエステルカーボネートであってもよい。これらのポリカーボネート樹脂は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましいポリカーボネート樹脂は、ビス(ヒドロキシフェニル)C1−6アルカン類をベースとする樹脂、例えば、ビスフェノールA型ポリカーボネートである。
ポリカーボネート樹脂の数平均分子量は、10000〜50000(例えば、15000〜30000)程度の範囲から選択でき、例えば、12500〜30000(例えば、15000〜25000)、好ましくは17000〜25000(例えば、18000〜22000)程度である。ポリカーボネート樹脂の分子量が小さすぎるとシートの強度が低下し、分子量が大きすぎると溶融流動性及び分散相の均一分散性が低下しやすい。前記ポリカーボネート樹脂と特定のポリプロピレン系樹脂とを組み合わせると、相溶化剤を使用しなくても、ボイドを発生することなく、アスペクト比の高い長尺状分散相を形成できる。
ポリカーボネート樹脂のメルトフローレート(MFR)は、ISO1133(300℃、1.2kg荷重(11.8N))に準拠して、例えば、3〜30g/10分(例えば、4〜20g/10分)程度の範囲から選択でき、通常5〜30g/10分(例えば、5〜15g/10分)、好ましくは6〜25g/10分(例えば、7〜20g/10分)、さらに好ましくは8〜15g/10分(例えば、9〜12g/10分)程度である。
ポリカーボネート樹脂の融点又はガラス転移温度は、例えば、130〜280℃程度、好ましくは140〜270℃程度、さらに好ましくは150〜260℃程度である。
このようなポリカーボネート樹脂は、製品カタログにおいて「中粘度品」「低粘度品」「ハイフロー」グレードとして分類されている場合が多い。
長尺状分散相を形成するポリプロピレン系樹脂には、ポリプロピレン(単独重合体)、プロピレンと共重合性単量体との共重合体が含まれる。共重合性単量体としては、オレフィン類(エチレンのほか、ブテン、ペンテン、へプテン、ヘキセンなどのα−C4-10オレフィンなど)、(メタ)アクリル系単量体(例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸C1-10アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジルエステルなど)、脂肪酸ビニルエステル類(酢酸ビニルなど)、ジエン類などが例示できる。これらの共重合性単量体は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの共重合性単量体のうちα−オレフィン類(エチレン、ブテンなど)を用いる場合が多い。
プロピレン系共重合体において、プロピレン含量は、80モル%以上(例えば、80〜100モル%)、好ましくは85モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である場合が多い。プロピレン系共重合体は、ブロック共重合体などであってもよいが、通常、ランダム共重合体である場合が多い。
好ましいポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体などである。ポリプロピレン系重合体としては、ポリプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体を用いる場合が多い。
ポリプロピレン系樹脂は、チーグラー触媒などを用いた重合体であってもよいが、メタロセン触媒を用いたメタロセン触媒系樹脂であるのが好ましい。前記メタロセン触媒系樹脂は、分子量分布が狭く低分子量成分及び低結晶成分が少ないという特色がある。そのためか、相溶化剤を用いなくても、ポリカーボネート樹脂のマトリックス相にポリプロピレン系樹脂相(長尺状分散相)を均一に分散できる。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)において、ポリプロピレン系樹脂の分子量分布は、例えば、重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn=1〜2.5(例えば、1.2〜2.3)、好ましくは1.3〜2(例えば、1.5〜1.8)程度であり、通常、1.3〜2.5(例えば、1.5〜2.0)程度であってもよい。ポリプロピレン系樹脂の重量平均分子量Mwは、例えば、1×10〜100×10、好ましくは2×10〜75×10(例えば、3×10〜50×10)、さらに好ましくは3×10〜30×10程度であってもよい。また、GPCにおいて、分子量10000以下の低分子量成分の含有量は、例えば、1体積%以下、好ましくは0.5体積%以下、さらに好ましくは0.3体積%以下である。なお、GPCによる分子量及び分子量分布は、装置:Waters Alliance GPCV-2000、カラム:PL20μm MIXED-A、検出器:RI、溶媒:o−ジクロロベンゼンを用い、温度:135℃で測定できる。上記分子量及び分子量分布は、基準物質として単分散ポリスチレンを用い、汎用較正曲線法により較正したポリプロピレン換算の値である。
ポリプロピレン系樹脂のMFRは、例えば、JIS K7210(230℃、2.16kg荷重(21.2N))に準拠して、例えば、3〜20g/10分、好ましくは4〜15g/10分、さらに好ましくは5〜10g/10分程度である。
ポリプロピレン系樹脂は結晶性であってもよく、結晶性ポリプロピレン系樹脂の結晶化度は、例えば、10〜80%程度、好ましくは20〜70%程度、さらに好ましくは30〜60%程度であってもよい。ポリプロピレン系樹脂の融点(示差走査熱量計DSCでの融解ピーク温度)は、例えば、100〜140℃、好ましくは110〜135℃、さらに好ましくは115〜130℃(例えば、120〜130℃)程度である。ポリプロピレン系樹脂と連続相を構成するポリカーボネート樹脂との融点又はガラス転移温度の差は、例えば、10〜200℃、好ましくは30〜150℃、さらに好ましくは50〜120℃程度であってもよい。
さらに、ポリカーボネート樹脂の前記MFRとポリプロピレン系樹脂の前記MFRとの割合は、前者/後者=0.8/1〜2.5/1(例えば、0.9/1〜2.3/1)、好ましくは1/1〜2/1、さらに好ましくは1.2/1〜1.7/1程度であってもよい。
光拡散性を付与するため、連続相と長尺状分散相とは、互いに屈折率の異なる成分で構成されている。ポリカーボネート樹脂とポリプロピレン系樹脂との屈折率の差は、例えば、0.001以上(例えば、0.001〜0.3程度)、好ましくは0.01〜0.3程度、さらに好ましくは0.01〜0.1程度である。
ポリプロピレン系樹脂として、共重合体(プロピレン−エチレンランダム共重合体など)やメタロセン触媒を用いたメタロセン系樹脂、特に、メタロセン系共重合体が好ましい。
このようなポリプロピレン系樹脂を前記ポリカーボネート樹脂と組み合わせると、前述のように実質的に相溶化剤を含まなくても、ボイドを発生することなく分散相(所定のアスペクト比を有する分散相など)を形成できる。
異方性光拡散層において、連続相(特に、ポリカーボネート樹脂)と長尺状分散相(特に、ポリプロピレン系樹脂)との割合は、樹脂の種類や溶融粘度、光拡散性などに応じて、例えば、前者/後者(重量比)=99/1〜30/70(例えば、95/5〜40/60)程度の範囲から選択でき、例えば、99/1〜50/50(例えば、95/5〜50/50)、好ましくは99/1〜75/25(例えば、95/5〜70/30)、さらに好ましくは95/5〜60/40程度であり、特に90/10〜75/25程度であってもよい。
前記ポリカーボネート樹脂とポリプロピレン系樹脂とを組み合わせると、実用的な熱安定性を有するだけでなく、一軸延伸温度などの配向処理温度で分散相が容易に変形し、透過光や反射光を異方的に拡散するシートが得られる。しかも、押出成形工程でのドロー比や一軸延伸などの配向処理により長尺状分散相のアスペクト比をコントロールでき、アスペクト比の大きな長尺状分散相も容易に形成できる。さらに、連続層がポリカーボネート樹脂で構成されているため、耐熱性や耐ブロッキング性を高めることもできる。
異方性光拡散層は、必要に応じて相溶化剤を含有してもよい。相溶化剤を用いると、連続相と長尺状分散相との混和性および親和性を高めることができ、シートを配向処理しても欠陥(ボイドなどの欠陥)が生成するのを防止でき、シートの透明性の低下を防止できる。さらに、連続相と長尺状分散相との接着性を高めることができ、シートを一軸延伸しても、延伸装置への長尺状分散相の付着を低減できる。
相溶化剤としては、例えば、国際公開WO2009/016975号公報に記載の相溶化剤などを使用できる。相溶化剤の使用量は、例えば、ポリカーボネート樹脂及びポリプロピレン系樹脂の総量に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、さらに好ましくは1〜10重量%程度の範囲から選択できる。なお、前記のように、本発明では、特定の前記ポリカーボネート樹脂と特定のポリプロピレン系樹脂とを組み合わせることにより相溶化剤を含んでいなくても分散相を均一に分散できる。また、一軸延伸などの配向処理をしてもボイドがなく、透過率の高い異方性光拡散層を形成できる。
好ましい異方性光拡散層において、連続相、長尺状分散相、及び相溶化剤の割合は、例えば、以下の通りである。
(1)連続相/長尺状分散相(重量比)=99/1〜50/50程度、好ましくは97/3〜60/40程度、さらに好ましくは95/5〜70/30程度、特に90/10〜80/20程度
(2)長尺状分散相/相溶化剤(重量比)=100/0〜50/50程度、好ましくは99/1〜70/30程度、さらに好ましくは98/2〜80/20程度。
なお、本発明では、前記ポリカーボネート樹脂と前記ポリプロピレン系樹脂とを組み合わせることにより相溶化剤を含んでいなくても長尺状分散相を均一に分散できる。
このような割合で各成分を用いると、予め各成分をコンパウンド化することなく、各成分のペレットを直接的に溶融混練しても、均一に分散相を分散でき、一軸延伸などの配向処理によりボイドが発生するのを防止でき、透過率が高く、異方性を有する光拡散層を得ることができる。
より具体的には、例えば、連続相としてのポリカーボネート樹脂と、分散相としてのポリプロピレン系樹脂とを、前記割合で含む樹脂組成物を用いると、コンパウンド化が容易であり、原材料をフィードするだけで、コンパウンド化しながら溶融製膜でき、1軸延伸してもボイドのない異方性光拡散層を形成できる。
なお、光拡散特性に悪影響を及ぼさない範囲であれば、ポリエチレン系樹脂、スチレン系樹脂、芳香族ポリエステル系樹脂(ポリアルキレンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレートなどのポリアルキレンアリレートホモポリエステル、アルキレンアリレート単位の含有量が80モル%以上のコポリエステル、液晶性芳香族ポリエステルなど)、ポリアミド系樹脂(ポリアミド46、ポリアミド6、ポリアミド66などの脂肪族ポリアミドなど)などの重合体、シリカなどの無機粒子を、長尺状分散相の成分として使用してもよい。
さらに、異方性光拡散層は、慣用の添加剤、例えば、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤など)、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤などを含有していてもよい。
なお、ポリカーボネート樹脂とポリプロピレン系樹脂とを組み合わせたアロイ系を溶融押出成形又はコンパウンド化すると、ダイリップ(特にダイリップの開口部に隣接する壁部)に押出物の一部が目やに状に次第に堆積し、この堆積物が成長してダイリップから押し出される溶融シートと接触し、不均一なシートを形成する。そのため、均一なシート及びフィルムを連続的に製造することができなくなる。このような場合、安定剤(例えば、酸化防止剤及び/又は紫外線吸収剤)、特に酸化防止剤及び紫外線吸収剤から選択された少なくとも一方(酸化防止剤単独、紫外線吸収剤単独、酸化防止剤及び紫外線吸収剤など)を含有させると、前記堆積物の生成とその成長を顕著に防止でき、均一なシート及びフィルムを連続的に製造できる。なお、酸化防止剤及び/又は紫外線吸収剤)、特に少なくとも酸化防止剤は、ダイリップと接触する異方性光拡散層に含有させてもよく、異方性光拡散層に積層された透明層に含有させてもよく、光拡散層及び透明層に含有させてもよい。異方性光拡散層は、通常、酸化防止剤及び紫外線吸収剤から選択された少なくとも一方を含む場合が多い。安定剤としては、例えば、国際公開WO2009/016975号公報に記載の安定剤を使用できる。
異方性光拡散層において長尺状分散相の形態は、長軸の平均長さLと短軸の平均長さWとの比(平均アスペクト比、L/W)が10以上の長尺状(棒状、繊維状又は糸条)であればよい。長尺状分散相のアスペクト比は、例えば、10〜1300(例えば、100〜1200)、好ましくは150〜1000(例えば、200〜900)、さらに好ましくは300〜800(特に500〜750)程度である。長尺状分散相のアスペクト比が大きい程、異方的な光散乱性を高めることができるが、大きすぎると、す抜け光が発生し、等方性光拡散層のヘイズを高める必要があり、結果的に異方散乱性も低下する。透過光や反射光を異方的に光拡散する異方性光拡散層において、長尺状分散相の長軸(長手)方向がシートの所定の方向、すなわちX軸方向(引き取り方向又は機械方向)に配向して長尺状分散相を形成している。
なお、長尺状分散相の長軸の平均長さLは、例えば、1〜2000μm(例えば、5〜1500μm)、好ましくは10〜1000μm、さらに好ましくは30〜500μm(例えば、50〜200μm)程度であり、通常、30〜200μm(例えば、100〜150μm)程度である。また、長尺状分散相の短軸の平均長さWは、例えば、0.01〜10μm(例えば、0.02〜5μm)、好ましくは0.03〜5μm(例えば、0.05〜3μm)、さらに好ましくは0.07〜1μm(例えば、0.1〜0.5μm)程度である。
配列度としての長尺状分散相の配向係数は、例えば、0.34以上(0.34〜1程度)、好ましくは0.4〜1(例えば、0.5〜1)、さらに好ましくは0.7〜1程度であってもよい。長尺状分散相の配向係数が高い程、散乱光に高い異方性を付与できる。なお、配向係数は、下記式に基づいて算出できる。
配向係数=(3<cos2θ>−1)/2
(式中、θは長尺状分散相の長軸とフィルムのX軸との間の角度を示し(長軸とX軸とが平行の場合、θ=0°)、<cos2θ>は各長尺状分散相について算出したcos2θの平均を示し、下記式で表される)。
<cos2θ>=∫n(θ)・cos2θ・dθ
(式中、n(θ)は、全長尺状分散相中の角度θを有する分散相粒子の割合(重率)を示す)。
異方性光拡散層は、拡散光の指向性を有している。すなわち、指向性を有するとは、異方的拡散光において散乱の強い方向のうち、散乱強度が極大を示す角度があることを意味する。拡散光が指向性を有している場合、後述する図2の測定装置において、拡散光強度Fを拡散角度θに対してプロットしたとき、プロット曲線が、特定の拡散角度θの範囲(θ=0°を除く角度域)で極大又はショルダー(特に、極大などの変曲点)を有している。
図1は光拡散の異方性を説明するための概念図である。図1に示すように、異方性光拡散層(シート)1は、ポリカーボネート樹脂で構成された連続相1aと、この連続相中に分散した長尺状分散相1bとで構成されている。そして、光拡散の異方性は散乱角θと散乱光強度Fとの関係を示す散乱特性(散乱強度)F(θ)において、シートのX軸方向(長尺状分散相の長手方向)の散乱特性をFx(θ)、X軸方向と直交するY軸方向(長尺状分散相の長手方向に垂直な方向)の散乱特性をFy(θ)としたとき、散乱特性Fx(θ)は急激に減衰するパターンを示すのに対して、散乱特性Fy(θ)は、散乱角θが広角度になるにつれ、光強度がなだらかに減衰するパターンを示す。また、散乱角θ=5゜の範囲において、Fy(5°)/Fx(5°)の値(異方度)は1.5〜25程度の範囲から選択でき、例えば、2〜20(例えば、3〜18)であり、好ましくは5〜15、さらに好ましくは6〜13(特に8〜12)程度である。また、散乱角θ=10゜の範囲において、Fy(10°)/Fx(10°)の値は、例えば、3〜30、好ましくは10〜25、さらに好ましくは15〜20程度である。異方度が小さすぎると、異方散乱性が低下し、大きすぎると、す抜け光が発生し、等方性光拡散層のヘイズの増大により異方散乱性も低下する。
異方性光拡散層は、Y軸方向における散乱角θ10°における散乱特性(散乱強度)Fy(10°)に対する散乱角θ0°における散乱特性Fy(0°)の比[Fy(0°)/Fy(10°)]は、例えば、20以下(例えば、1〜20程度)、好ましくは15以下、さらに好ましくは10以下(特に8以下)であってもよい。Fy(0°)/Fy(10°)が大きすぎると、す抜け光の発生が増加する。
このような散乱特性のシートを調製するためには、連続相及び分散相を構成する成分(特に樹脂)の選定、成形条件、特に押出温度、成形後のドロー比及び冷却温度が重要であり、後述する種類及び条件でシートを作製することにより、異方性光拡散層が得られる。
なお、異方性光拡散層1のX軸方向は、通常、長尺状分散相1bの長軸方向である。そのため、異方性光拡散層のX軸方向は、スクリーンが設置された状態において、略重力方向(略垂直方向)に向けて配設される。なお、異方性光拡散層のX軸方向は、重力方向に対して、完全に平行である必要はなく、例えば、角度±15°(例えば、±10°、特に±5°)程度の範囲内で斜め方向に向けて配設してもよい。
なお、散乱特性F(θ)は、例えば、図2に示すような測定装置を用いて測定できる。この装置は、異方性光拡散層1に対して散乱角測定装置(例えば、(株)村上色彩研究所製「変角光度計GP200」)2と、異方性光拡散層1を透過した白色光(C光源)の強度を測定するための検出器3とを備えている。そして、異方性光拡散層1の面に対して90°の角度で(垂直に)白色光を照射し、異方性光拡散層により拡散された光の強度(散乱光強度)Fを散乱角θに対して測定(プロット)することにより光散乱特性を求めることができる。
異方性光拡散層では、光散乱の異方性が高いと、所定方向における散乱の角度依存性をより少なくでき、そのため、輝度の角度依存性もより少なくできる。前記異方性光拡散層では、表示面に対して垂直な角度(90°)を0°としたとき、表示面に対する角度20°を越えて、角度40°以上の角度でも輝度の低下を抑制できる。
異方性光拡散層の厚みは、3〜500μm(例えば、3〜300μm)、好ましくは5〜200μm(例えば、10〜200μm)程度、さらに好ましくは15〜150μm(例えば、30〜120μm)程度であってもよい。
異方性光拡散層の表面には、光学特性を妨げない範囲で、コロナ放電処理などの表面処理を施してもよい。さらに、異方性光拡散層には、シートのX軸方向(分散相の長軸方向)に延びる凹凸部を形成してもよい。このような凹凸部を形成すると、高い異方的光散乱性を付与できる。
(透明層)
異方性光拡散層の少なくとも一方の面には、透明層が積層されていてもよい。透明層は、異方性光拡散層の一方の面に限らず両面に積層してもよい。透明層は、異方性光拡散層を保護して長尺状分散相の脱落や付着を防止でき、異方性光拡散層の耐傷性や製造安定性を向上できるとともに、異方性光拡散層の強度や取扱い性を高めることができる。
透明層としては、樹脂層に限らず種々の透明基材(例えば、ガラスなど)を使用できる。透明層は、通常、透明樹脂層で形成する場合が多い。
透明樹脂層は、透明性の高い樹脂、例えば、熱可塑性樹脂[ポリオレフィン、環状ポリオレフィン、ハロゲン含有樹脂(フッ素系樹脂を含む)、ビニルアルコール系樹脂、脂肪酸ビニルエステル系樹脂、(メタ)アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、熱可塑性ポリウレタン、ポリスルホン系樹脂(ポリエーテルスルホン、ポリスルホンなど)、ポリフェニレンエーテル樹脂(2,6−キシレノールの重合体など)、セルロースエステル類、シリコーン樹脂(ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンなど)、エラストマー(ニトリル−ブタジエン共重合体、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴムなどのゴム、熱可塑性エラストマーなど)など]、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂など)などが含まれる。好ましい樹脂は熱可塑性樹脂である。透明性の高い樹脂は、非結晶性樹脂であってもよい。熱可塑性樹脂の具体例としては、国際公開WO2009/016975号公報に記載の熱可塑性樹脂などを利用できる。
透明樹脂層を構成する好ましい成分には、ポリオレフィン、(メタ)アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネートなどが含まれる。好ましい透明樹脂層はポリカーボネートで構成できる。透明樹脂層を構成する樹脂には、密着性や機械的特性などを損なわない限り、前記異方性光拡散層を構成する連続相及び/又は長尺状分散相の樹脂と同一又は異なる樹脂が使用できるが、通常、連続相の樹脂と同一又は共通(又は同系統)の樹脂が好ましい。
透明樹脂層を構成する透明樹脂は、耐熱性や耐ブロッキング性を高めるため、耐熱性樹脂(ガラス転移温度又は融点が高い樹脂など)、結晶性樹脂などが好ましい。透明樹脂層を構成する樹脂のガラス転移温度又は融点は、例えば、130〜280℃程度、好ましくは140〜270℃程度、さらに好ましくは150〜260℃程度であってもよい。
さらに、透明樹脂層は、慣用の添加剤、例えば、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤など)、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤などを含有していてもよい。特に、透明層は、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤)、好ましくは紫外線吸収剤及び光安定剤から選択された少なくとも一方の成分(紫外線吸収剤単独、光安定剤単独、紫外線吸収剤及び光安定剤)、特に紫外線吸収剤及び光安定剤を含む樹脂層で構成されているのが好ましい。安定剤としては前記と同様の成分が使用でき、透明樹脂層を構成する樹脂成分100重量部に対する各安定剤の使用量及び安定剤の総量は、前記異方性光拡散層を構成する樹脂成分に対する割合と同様の範囲から選択できる。また、紫外線吸収剤と光安定剤とを併用する場合、両者の割合は、前者/後者(重量比)=95/5〜50/50(例えば、90/10〜70/30)程度の範囲から選択できる。
各透明層の厚みは、前記異方性光拡散層と同程度であってもよく、例えば、異方性光拡散層の厚みが3〜300μm程度の場合、透明層の厚みは3〜150μm程度から選択できる。異方性光拡散層と各透明層との厚みの割合は、例えば、光拡散層/透明層=5/95〜99/1程度、好ましくは30/70〜99/1程度、さらに好ましくは40/60〜95/5程度である。合計厚みは、例えば、6〜600μm程度、好ましくは10〜400μm程度、さらに好ましくは20〜250μm程度であってもよい。
異方性光拡散層(透明層が積層されている場合、積層体)の全光線透過率は、例えば、50%以上(例えば、50〜100%)、好ましくは60%以上(例えば、60〜100%)であり、特に70〜95%(例えば、75〜90%)程度であってもよい。さらに、異方性光拡散層(透明層が積層されている場合、積層体)のヘイズは、80%以上(例えば、80〜99.9%)、好ましくは90%以上(例えば、90〜99.8%)、さらに好ましくは93〜99.5%、特に95〜99%程度である。全光線透過率が小さいと、輝度が低下しやすく、ヘイズ値が小さいと、光を均一に拡散できず、視野角を低下させる。
透明層の表面には、光学特性を妨げない範囲で、コロナ放電処理などの表面処理を施してもよい。
(等方性光拡散層)
等方性光拡散層は、等方性の光散乱性を有しており、前記異方性光拡散層と組み合わせることにより、前記異方性光拡散層の異方光拡散性の低下を抑制しつつ、異方性光拡散層からす抜けする光を散乱させて視野角特性と視認性とを向上できる。
等方性光拡散層は、等方性の光散乱性を有していれば、特に限定されず、慣用の内部及び/又は外部ヘイズ(散乱)を有する光散乱シートを利用できる。等方性光拡散層は、慣用の光散乱シートのうち、汎用性などの点から、透明バインダー樹脂と微粒子とで形成され、かつ表面に微粒子による微細な凸部が形成された層であってもよい。
透明バインダー樹脂としては、例えば、慣用の接着性樹脂又は粘着性樹脂などが例示できる。接着性樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂(ポリオレフィン、環状ポリオレフィン、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、熱可塑性ポリウレタンなど)、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、ビニルエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、多官能(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート、シリコーン樹脂、アミノ樹脂、セルロース誘導体など)などが挙げられる。粘着性樹脂としては、例えば、テルペン樹脂、ロジン系樹脂、石油樹脂、変性ポリオレフィン、アクリル系共重合体、シリコーン系粘着剤などが挙げられる。これらの透明バインダー樹脂は、架橋性基(イソシアネート基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、エポキシ基、メチロール基、アルコキシシリル基など)を有していてもよい。これらのバインダー成分は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、光学特性や耐光性などの点から、多官能(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレートなどのアクリル樹脂が好ましい。
微粒子は、有機微粒子、無機微粒子のいずれであってもよい。有機微粒子としては、未架橋樹脂微粒子であってもよいが、形態保持性などの点から、架橋樹脂微粒子が好ましい。微粒子を構成する架橋樹脂としては、架橋熱可塑性樹脂[例えば、架橋オレフィン系樹脂(例えば、架橋ポリエチレン、架橋ポリプロピレンなど)、架橋スチレン系樹脂(例えば、架橋ポリスチレン、架橋ポリジビニルベンゼン、架橋ポリビニルトルエン、架橋スチレン−メタクリル酸メチル共重合体など)、架橋アクリル樹脂(例えば、架橋ポリメタクリル酸メチルなど)など]、熱硬化性樹脂(メラミン樹脂、尿素樹脂、アミノベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタンなど)などが例示できる。これらの有機微粒子は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
無機微粒子を構成する無機化合物としては、例えば、金属単体、金属酸化物(三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン含有酸化錫、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素など)、金属硫酸塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アルミニウムなど)、金属珪酸塩(珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、アルミノ珪酸マグネシウムなど)、金属リン酸塩(リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム等)、金属炭酸塩(炭酸マグネシウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムなど)、金属水酸化物(水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなど)、ケイ素化合物(ホワイトカーボン、ガラスなど)、天然鉱物(ゼオライト、ケイソウ土、焼成珪成土、アルミナ、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ベントナイト、モンモリロナイト、スメクタイト、クレーなど)などが挙げられる。これらの無機粒子は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
これらの微粒子のうち、光学特性などの点から、架橋アクリル樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子、シリカ(酸化ケイ素)粒子などが好ましい。
微粒子の平均粒径は、等方性光拡散層の厚みに応じて選択できるが、例えば、1〜50μm、好ましくは2〜40μm、さらに好ましくは3〜30μm程度である。粒径が小さすぎると、散乱性が低下し、大きすぎても、散乱性が低下する。
微粒子の形状は、表面に均一な凹凸構造を形成でき、光を等方に拡散可能な等方形状であればよく、略球状、正方体状などの粒状、棒状又は繊維状、板状、不定形状などが挙げられる。これらのうち、均一な凹凸構造を形成でき、等方光拡散性に優れる点から、略球状、粒状が好ましい。
微粒子は、等方形状だけでなく、ランダムな方向に配向していれば、異方形状であってもよいが、等方光拡散性に優れる点から、長軸の平均長さLと短軸の平均長さWとの比(平均アスペクト比、L/W)は、例えば、1〜3、好ましくは1〜2、さらに好ましくは1〜1.5(特に1〜1.2)程度である。
微粒子の割合は、透明バインダー樹脂100重量部に対して、例えば、10〜500重量部、好ましくは50〜300重量部、さらに好ましくは100〜250重量部程度である。
等方性光拡散層のヘイズは、異方性光拡散層との組み合わせにより、異方性光拡散層のす抜け光の発生を抑制し、かつ異方光拡散性の異方性の低下を抑制できる点から、65〜80%であり、例えば、68〜79%、好ましくは70〜78%、さらに好ましくは72〜77%(特に73〜76%)程度である。ヘイズが大きすぎると、異方性光拡散層の異方光拡散性が低下し、ヘイズが小さすぎると、異方性光拡散層のす抜けが発生し、散乱性及び視認性が低下する。本発明では、等方性光拡散層のヘイズを前記範囲に調整することにより、等方性光拡散層により光を拡散させているにも拘わらず、異方性光拡散層の異方拡散性を保持したままで、散乱効率を向上している。
等方性光拡散層の等方性は、前記異方性光拡散層における異方性の測定方法(等方性光拡散層と異方性光拡散層とを積層したときの異方性光拡散層のX軸方向及びY軸方向で等方性光拡散層の散乱光強度を測定する方法)において、散乱角θ=4〜30゜の範囲において、Fy(θ)/Fx(θ)の値は、0.7〜1.3程度であり、例えば、0.8〜1.2、好ましくは0.9〜1.1程度である。
さらに、等方性光拡散層は、異方性光拡散層の異方拡散性を低下させないため、散乱角度が大きすぎず(広角すぎず)、適度な範囲にあるのが好ましく、任意の方向において、0°散乱強度(積層体表面に対して垂直な角度の散乱強度)に対して1/3倍の散乱強度になる角度は8°以下(例えば、2〜8°)であってもよく、例えば、3〜7.5°、好ましくは3.5〜7°(例えば、4〜6.5°)、さらに好ましくは5〜6.2°(特に5.5〜6°)程度であってもよい。また、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度は17°以下(例えば、5〜17°)であってもよく、例えば、5.5〜15°、好ましくは6〜12°(例えば、7〜11.5°)、さらに好ましくは8〜11°(特に9〜10°)程度であってもよい。これらの角度が大きすぎると、異方性光拡散層の異方光拡散性が低下し、小さすぎると、す抜け光の発生を有効に抑制できない。
等方性光拡散層は、種々の慣用の添加剤、例えば、硬化剤、架橋剤、光重合開始剤、光重合促進剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、界面活性剤、水溶性高分子、充填剤、架橋剤、カップリング剤、着色剤、難燃剤、滑剤、ワックス、防腐剤、粘度調整剤、増粘剤、レベリング剤、消泡剤などを含んでいてもよい。
等方性光拡散層の厚みは、1〜100μm程度の範囲から選択でき、例えば、2〜50μm、好ましくは3〜40μm、さらに好ましくは4〜30μm(特に5〜20μm)程度である。厚みが大きすぎると、表面に凸部を形成するのが困難となり、小さすぎると、膜強度が低下する。
等方性光拡散層の少なくとも一方の面にも、異方性光拡散層の項で例示された透明層を積層してもよい。
(異方性光拡散積層体の特性)
本発明の異方性光拡散積層体は、異方光拡散性に優れており、異方性光拡散層の長尺状分散相の長手方向(スクリーンを配設した状態における重力方向)における光拡散性に対して、前記長手方向に垂直な方向(スクリーンを配設した状態における水平方向)の光拡散性が大きい。
具体的には、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度(積層体表面に対して垂直な角度の散乱強度)に対して1/10倍の散乱強度になる角度が小さく、例えば、前記角度は15°以下、好ましくは14°以下(例えば、5〜14°程度)、さらに好ましくは13.5°以下(例えば、10〜13.5°程度)であってもよい。この角度が15°を超えると、長尺状分散相の長手方向における散乱特性が大きくなり、輝度の低下などにより、スクリーンの視認性が低下する。
これに対して、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が大きく、例えば、前記角度は8°以上、好ましくは8.5°以上(例えば、8.5〜15°程度)、さらに好ましくは9°以上(特に9.5〜13°程度)であってもよい。この角度が8°未満の場合、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向における散乱特性が低下し、視野角特性が低下する。
本発明の異方性光拡散積層体は、異方性光拡散層と等方性光拡散層とを含んでいればよく、それぞれの層が複数の層で形成されていてもよいが、他の機能層との組み合わせが容易であり、十分な光拡散性も有しいるため、単層同士の組み合わせが好ましい。
[異方性光拡散積層体の製造方法]
異方性光拡散積層体は、異方性光拡散層と等方性光拡散層とを接着層を介して貼り合わせる方法、コーティングにより異方性光拡散層の上に等方性光拡散層を形成する方法により得られる。
異方性光拡散層は、連続相を構成する樹脂中に長尺状分散相を構成する樹脂成分を分散させることにより調製でき、異方性光拡散層、長尺状分散相を構成する樹脂成分を変形させて配向させることにより得ることができる。例えば、ポリカーボネート樹脂とポリプロピレン系樹脂と必要により相溶化剤などの成分とを、必要に応じて慣用の方法(例えば、溶融ブレンド法、タンブラー法など)でブレンドし、溶融混合し、Tダイやリングダイなどから押出してフィルム成形することにより分散相を分散できる。また、基材(基材フィルムなど)上に、光散乱成分としての粒子状のポリプロピレン系樹脂と、ポリカーボネート樹脂とで構成された組成物を塗布するコーティング法や、前記組成物をラミネートするラミネート法、キャスティング法、押出成形法などの慣用のフィルム成形法を利用して成形することによっても光拡散フィルムを製造できる。通常、押出成形法によりフィルム成形し、異方性光拡散層を調製する場合が多い。
なお、異方性光拡散層の少なくとも一方の面に透明樹脂層を形成する場合、異方性光拡散層に対応する成分で構成された樹脂組成物と、透明樹脂層に対応する成分で構成された樹脂組成物とを、共押出成形し、成膜する共押出成形法、予め作製した一方の層に対して他方の層を押し出しラミネートにより積層する方法、それぞれ作製した異方性光拡散層と透明樹脂層とを積層するドライラミネート法などにより形成できる。
分散相の配向処理は、例えば、(1)押出成形シートをドローしながら製膜する方法、(2)押出成形シートを一軸延伸する方法、(3)前記(1)の方法と(2)の方法とを組み合わせる方法、(4)前記各成分を溶液ブレンドし、流延法により成膜する方法などにより行うことができる。
溶融温度は、例えば、150〜270℃、好ましくは200〜260℃、さらに好ましくは230〜255℃程度であってもよい。
適度な異方性を発現するために、異方性光拡散層は、溶融製膜において押出成形シートをドローしながら製膜するのが好ましい。所定の異方性光拡散特性を発現させるためには、押出後のドロー比を調整するのが重要である。ドロー比(ドロー倍率)は、押出機のダイの開度、樹脂の種類、層構造などに応じて1.5〜50倍程度の範囲から選択でき、一義的には決定できないが、単層の場合、例えば、4〜40倍程度、好ましくは5〜35倍、さらに好ましくは8〜30倍(特に10〜25倍)程度の範囲から、前記異方性のパラメータが前記範囲になるように選択できる。透明層を積層している場合は、単層よりも異方性が高まる傾向があるため、ドロー比は、例えば、3.5〜20倍、好ましくは4〜18倍、さらに好ましくは5〜16倍(特に6〜15倍)程度であってもよい。
キャストロールなどによる冷却温度は、例えば、30〜110℃、好ましくは40〜100℃、さらに好ましくは60〜90℃程度であってもよい。さらに、異方性光拡散層は延伸(一軸又は二軸延伸、特に一軸延伸)されていてもよい。異方性光拡散層の延伸倍率は分散相のアスペクト比に応じて選択でき、例えば、一方向での延伸倍率は1.1〜10倍、好ましくは1.2〜5倍、さらに好ましくは1.5〜3倍程度であってもよい。
等方性光拡散層は、慣用の方法により製造できるが、微粒子及び透明バインダー樹脂で形成された等方性光拡散層は、通常、コーティング法、キャスティング法、押出成形法などで製造され、透明バインダー樹脂が硬化性樹脂である場合、基材の上に、透明バインダー樹脂及び微粒子を含む塗工液を塗布し、乾燥後、硬化することにより得ることができる。
塗布方法としては、慣用の方法、例えば、スプレー、ロールコーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、リバースコーター、バーコーター、コンマコーター、ディップ・スクイズコーター、ダイコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、シルクスクリーンコーター法、ディップ法、スプレー法、スピナー法などが挙げられる。これらの方法のうち、バーコーター法やグラビアコーター法などが汎用される。なお、必要であれば、塗布液は複数回に亘り塗布してもよい。
塗布液は、溶媒を含んでいてもよく、前記混合液を流延又は塗布した後、溶媒を蒸発させる。溶媒の蒸発は、通常、例えば、溶媒の沸点に応じて、30〜200℃、(例えば、30〜100℃)、好ましくは40〜120℃、さらに好ましくは40〜80℃程度の温度で乾燥してもよい。
微粒子による凹凸構造が形成された等方性光拡散層は、活性光線(紫外線、電子線など)や熱などにより最終的に硬化し、硬化樹脂を形成してもよい。硬化方法は、樹脂の種類に応じて、加熱、光照射などを組合せてもよい。
コーティングにより異方性光拡散層の上に等方性光拡散層を形成する方法では、このような等方性光拡散層の製造方法において、基材として異方性光拡散層を用いることにより、異方性光拡散層と等方性光拡散層とを一体化できる。
異方性光拡散層と等方性光拡散層とを接着層を介して貼り合わせる方法では、接着層としては、前記等方性光拡散層における透明バインダー樹脂と同様の接着性樹脂、粘着剤(特に、アクリル粘着剤など)などを利用できる。接着層の厚みは、例えば、1〜50μm、好ましくは2〜30μm、さらに好ましくは3〜20μm程度である。
[プロジェクタースクリーン]
本発明のプロジェクタースクリーンは、前記異方性光拡散積層体を備えている。本発明のプロジェクタースクリーンは、長尺状分散相の長手方向を重力方向に配設することにより、水平方向に選択的に光拡散できるため、スクリーンの視野角特性を向上できる。プロジェクタースクリーンは、反射型(フロントタイプ)、透過型(リアタイプ)のいずれのスクリーンであってもよく、異方性光拡散積層体以外の構成要素は、慣用の構成要素を利用できる。
反射型の場合、基材は、壁、無機板(ガラス板、金属板など)、木質板、布帛(紙、織布、編布、不織布など)、プラスチックシートなどが利用できる。これらのうち、プラスチックシートが好ましい。プラスチックシートとしては、例えば、透明樹脂層で形成された熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などが挙げられる。
反射型では、通常、前記基材の上に反射層が形成されている。反射層としては、光反射性材料を有していればよく、金属粒子や顔料(パール顔料などの光輝性顔料など)を含む層や、金属箔で形成された層などが挙げられる。これらのうち、反射性に優れる点から、金属箔で形成された層が好ましい。金属箔を構成する金属としては、チタン、ニッケル、銅、銀、亜鉛、アルミニウム、スズなどが挙げられる。これらのうち、アルミニウム、銀などが汎用される。金属箔は、蒸着膜であってもよく、スパッタリングなどで形成された膜であってもよい。金属箔の場合、反射層の厚みは、例えば、10〜200nm、好ましくは20〜150nm、さらに好ましくは30〜100nm程度であってもよい。
透過型では、基材としては、前記反射型の基材のうち、透明材料又は半透明材料が利用され、通常、透明プラスチックシートなどが利用される。
スクリーンは、反射型、透過型のいずれにおいても、慣用の機能層、例えば、反射防止層、波長補正層、偏向層、低屈折率層、高屈折率層、光吸収層(色素含有層)、ハードコート層などをさらに含んでいてもよい。
本発明では、高い異方性光拡散特性を有していても、輝度などの視認性を顕著に向上できる点から、反射型スクリーンが好ましい。本発明の異方性光拡散性積層体は、等方性光拡散層の反射によって重力方向に光拡散するのを抑制でき、反射型スクリーンにおける異方光拡散性及び輝度を向上できる点から、異方性光拡散層がスクリーンの表面側に位置するように配設するのが好ましい。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、実施例及び比較例で使用した異方性光拡散フィルム及びそれを用いた面光源装置の特性は、下記の方法に従って評価した。
[全光線透過率TT(%)及びヘイズ(%)]
JIS K 7301に準拠して、ヘイズメーター(日本電色工業(株)製、NDH−500)を用いて、フィルムの全光線透過率及びヘイズを測定した。
[アスペクト比]
異方性光拡散層の断面を透過型電子顕微鏡(TEM)により観察し、長尺状分散相の長軸長さと短軸長さを5個の分散相粒子について測定し、加算平均し、平均アスペクト比を算出した。
[散乱特性]
異方性光拡散層の散乱特性F(θ)は、図2に示すような測定装置を用いて測定した。この装置は、異方性光拡散層1に対して散乱角測定装置((株)村上色彩研究所製「変角光度計GP200」)2と、異方性光拡散層1を透過した白色光(C光源)の強度を測定するための検出器3とを備えていた。そして、異方性光拡散層1の面に対して90°の角度で(垂直に)白色光を照射し、異方性光拡散層により拡散された光の強度(散乱光強度)Fを散乱角θに対して測定(プロット)することにより光散乱特性を求めた。異方性光拡散層については、長尺状分散相の長手方向及びこの長手方向に垂直な方向について散乱強度を測定した。
なお、等方性光拡散層及び異方性光拡散積層体についても同様の方法で散乱強度を測定し、等方性光拡散層については、任意の方向で散乱強度を測定し、異方性光拡散積層体については、長尺状分散相の長手方向及びこの長手方向に垂直な方向について散乱強度を測定した。
実施例1
両面に透明樹脂層が積層された異方性光拡散層(異方性光拡散層を中間層とし、この中間層の両面に表層としての透明樹脂層が積層された光拡散板)を作製するために、表層用樹脂組成物として、ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製、「ユーピロンS−2000」、数平均分子量18000〜20000、メルトフローレート9〜12g/10分)を用い、中間層用樹脂組成物として、連続相を構成する樹脂としてのポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製、「ユーピロンS−2000」)92重量部、分散相を構成する樹脂としてのポリプロピレン系樹脂(日本ポリプロ(株)製、「ウィンテックWFX−4」、メタロセン触媒を用いたプロピレン系ランダム共重合体、メルトフローレート7g/10分)8重量部を用いた。各層を構成する樹脂組成物を混合し、多層押出成形機で、樹脂温度250℃、ダイ開度1.3mmでダイから溶融して共押出し、ドロー比(ドロー倍率)を7.7倍として、油温調3本キャストロール80℃で冷却し、透明樹脂層が両面に形成された異方性光拡散層A(総厚み175μm、透明樹脂層の厚み35μm、異方性光拡散層の厚み105μm)を作製した。
得られた異方性光拡散層A(積層体)の全光線透過率は89%であった。異方性光拡散層A(積層体)の光散乱特性の測定結果を表1に示す。また、透過型電子顕微鏡(TEM)により断面を観察したところ、異方性光拡散層において、ポリプロピレンが散乱子(長尺状分散相)を形成しており、長尺状分散相の形状は、細長い線状であり、短軸の平均長さ0.20μm及び長軸の平均長さ133.3μm(アスペクト比667)であった。
得られた異方性光拡散層(積層体)の散乱角と散乱強度との関係について、長尺状分散相の長手方向(垂直方向)及び長手方向に垂直な方向(水平方向)のそれぞれの方向で測定したグラフを図3に示す。図3から明らかなように、散乱角0°での散乱強度が高く、す抜け光の発生が認められた。
得られた異方性光拡散層A(積層体)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルスBMUIS」、ヘイズ75%)を、厚み25μmの粘着層(パナック(株)製「パナクリーンPD−S1」)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異A+等75:異方性光拡散層Aとヘイズ75%の等方性光拡散層との組み合わせを意味する。以下、同様)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度(1/10I−V)が12.7°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度(1/2I−H)が9.7°であった。
得られた異方性光拡散層(積層体)の散乱角と散乱強度との関係について、長尺状分散相の長手方向及び長手方向に垂直な方向のそれぞれの方向で測定したグラフを図4に示す。図4から明らかなように、す抜けの発生はなく、異方光拡散性も高かった。
実施例2
共押出のドロー比を5.2倍とする以外は実施例1と同様にして透明樹脂層が両面に形成された異方性光拡散層B(総厚み175μm、透明樹脂層の厚み35μm、異方性光拡散層の厚み105μm)を作製した。
得られた異方性光拡散層B(積層体)の全光線透過率は80%であった。異方性光拡散層B(積層体)の光散乱特性の測定結果を表1に示す。また、TEMにより断面を観察したところ、異方性光拡散層において、ポリプロピレンが散乱子(長尺状分散相)を形成しており、長尺状分散相の形状は、細長い線状であり、短軸の平均長さ0.5μm及び長軸の平均長さ75μm(アスペクト比150)であった。
得られた異方性光拡散層B(積層体)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルスBMUIS」、ヘイズ75%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異B+等75)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が13.1°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が9.5°であった。
実施例3
実施例1と同様にして得られた異方性光拡散層A(総厚み125μm、透明樹脂層の厚み25μm、異方性光拡散層の厚み75μm)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルス」、ヘイズ80%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異A+等80)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が14.7°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が12.2°であった。
実施例4
実施例1と同様にして得られた異方性光拡散層A(総厚み125μm、透明樹脂層の厚み25μm、異方性光拡散層の厚み75μm)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルス」、ヘイズ78.4%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異A+等78.4)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が14.0°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が11.8°であった。
実施例5
実施例1と同様にして得られた異方性光拡散層A(総厚み125μm、透明樹脂層の厚み25μm、異方性光拡散層の厚み75μm)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルス」、ヘイズ71.6%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異A+等71.6)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が11.2°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が9.6°であった。
比較例1
共押出のドロー比を9.5倍とする以外は実施例1と同様にして透明樹脂層が両面に形成された異方性光拡散層C(総厚み95μm、透明樹脂層の厚み20μm、異方性光拡散層の厚み55μm)を作製した。
得られた異方性光拡散層C(積層体)の全光線透過率は95%であった。異方性光拡散層C(積層体)の光散乱特性の測定結果を表1に示す。また、TEMにより断面を観察したところ、異方性光拡散層において、ポリプロピレンが散乱子(長尺状分散相)を形成しており、長尺状分散相の形状は、細長い線状であり、短軸の平均長さ0.15μm及び長軸の平均長さ205μm(アスペクト比1367)であった。
得られた異方性光拡散層C(積層体)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルスBMUIS」、ヘイズ75%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異C+等75)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が11.5°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が6.3°であった。この結果を表2に示す。
比較例2
実施例1と同様にして得られた異方性光拡散層A(総厚み125μm、透明樹脂層の厚み25μm、異方性光拡散層の厚み75μm)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルス」、ヘイズ86.0%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異A+等86)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が15.5°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が14.2°であった。
得られた異方性光拡散層(積層体)の散乱角と散乱強度との関係について、長尺状分散相の長手方向及び長手方向に垂直な方向のそれぞれの方向で測定したグラフを図5に示す。図5から明らかなように、す抜け光の発生は認められないものの、等方光拡散性を示した。
比較例3
実施例1と同様にして得られた異方性光拡散層A(総厚み125μm、透明樹脂層の厚み25μm、異方性光拡散層の厚み75μm)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルス」、ヘイズ55.8%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異A+等55.8)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が11.4°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が7.7°であった。この結果を表2に示す。
比較例4
実施例2と同様にして得られた異方性光拡散層B(総厚み175μm、透明樹脂層の厚み35μm、異方性光拡散層の厚み105μm)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルス」、ヘイズ60.4%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異B+等60.4)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が10.6°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が7.4°であった。
比較例5
比較例1と同様にして得られた異方性光拡散層C(総厚み95μm、透明樹脂層の厚み20μm、異方性光拡散層の厚み55μm)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルス」、ヘイズ82.7%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異C+等82.7)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が13.7°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が8.1°であった。
比較例6
実施例1と同様にして得られた異方性光拡散層A(総厚み125μm、透明樹脂層の厚み25μm、異方性光拡散層の厚み75μm)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルス」、ヘイズ82.7%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異A+等82.7)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が15.5°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が13.2°であった。
比較例7
実施例1と同様にして得られた異方性光拡散層A(総厚み125μm、透明樹脂層の厚み25μm、異方性光拡散層の厚み75μm)と、等方性光拡散層(恵和(株)製「オパルス」、ヘイズ60.4%)を、厚み25μmの粘着層(パナクリーンPD−S1)を介して貼り合わせて、異方性光拡散積層体(異A+等60.4)を得た。
得られた積層体は、長尺状分散相の長手方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が9.8°であり、長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が6.4°であった。
なお、実施例及び比較例で使用した等方性光拡散層(及び他の等方性光拡散層)の光散乱プロフィールの0°散乱強度に対して1/3倍の散乱強度になる角度(1/3I)及び1/10倍の散乱強度になる角度(1/10I)を表2に示す。
さらに、実施例及び比較例で得られた異方性光拡散積層体の散乱特性の結果を表3に示す。
表1の結果から明らかなように、異方性光拡散層AはFy(0°)/Fy(10°)[長尺状分散相の長手方向に垂直な方向における散乱角θ10°における散乱特性(散乱強度)Fy(10°)に対する散乱角θ0°における散乱特性Fy(0°)の比]が小さく、す抜け光が少なく、かつ散乱角5°及び10°における異方度も大きいため、異方性光拡散層としてのバランスに優れている。
表3の結果から明らかなように、実施例の異方性光拡散積層体は、異方光散乱特性に優れ、水平方向の視野角を向上できる。特に、異方性光拡散層Aを用いた積層体は、等方性光拡散層の光拡散特性を制御することにより、視認性を維持しつつ水平方向の視野角を向上できるため、散乱特性の設計が容易である。
本発明の異方性光拡散積層体は、各種のプロジェクター、例えば、OHP、スライドプロジェクター、CRT(陰極管表示装置)方式プロジェクター(CRTプロジェクターなど)、ライトバルブ方式プロジェクター[液晶プロジェクター、デジタル・ライト・プロセッシング(DLP)プロジェクター、リキッド・クリスタル・オン・シリコン(LCOS)プロジェクター、グレーティング・ライト・バルブ(GLP)プロジェクターなど]などのスクリーンに含まれる拡散シートとして利用できる。プロジェクタースクリーンは、透過型、反射型のいずれのスクリーンでもよいが、反射型スクリーンに特に有用である。

Claims (10)

  1. プロジェクターから投影された映像を表示するためのスクリーンに含まれる異方性光拡散積層体であって、
    異方性光拡散層と等方性光拡散層とを含み、
    前記異方性光拡散層が、ポリカーボネート樹脂を含む連続相と、ポリプロピレン系樹脂を含む長尺状分散相とで形成され、
    前記長尺状分散相の平均アスペクト比が100以上であり、かつ前記長尺状分散相の長軸方向が異方性光拡散層の一定の方向に配向しており、
    前記異方性光拡散層が、前記長尺状分散相の長手方向が異方性光拡散層の一定の方向に配向し、かつ散乱角θと散乱光強度Fとの関係を示す散乱特性F(θ)において、前記長尺状分散相の長手方向の散乱特性をFx(θ)、前記長尺状分散相の長手方向に垂直な方向の散乱特性をFy(θ)としたとき、散乱角θ=5゜で2≦Fy(θ)/Fx(θ)≦20であり、
    前記等方性光拡散層のヘイズが65〜80%である異方性光拡散積層体。
  2. 等方性光拡散層のヘイズが70〜78%である請求項1記載の異方性光拡散積層体。
  3. 異方性光拡散層が、散乱角θ=5゜で5≦Fy(θ)/Fx(θ)≦15である請求項1又は2記載の異方性光拡散積層体。
  4. 長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/10倍の散乱強度になる角度が15°以下であり、かつ長尺状分散相の長手方向に垂直な方向において、0°散乱強度に対して1/2倍の散乱強度になる角度が8°以上である請求項1〜3のいずれかに記載の異方性光拡散積層体。
  5. 異方性光拡散層と等方性光拡散層とが接着層を介して一体化している請求項1〜4のいずれかに記載の異方性光拡散積層体。
  6. 等方性光拡散層が、異方性光拡散層の上にコーティングで形成されることにより異方性光拡散層と一体化している請求項1〜5のいずれかに記載の異方性光拡散積層体。
  7. 異方性光拡散層の少なくとも一方の面に透明層が形成され、この透明層と等方性光拡散層とが一体化している請求項1〜6のいずれかに記載の異方性光拡散積層体。
  8. ポリカーボネート樹脂が数平均分子量15000〜25000のポリカーボネート樹脂であり、かつポリプロピレン系樹脂がメタロセン触媒系樹脂である請求項1〜7のいずれかに記載の異方性光拡散積層体。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の異方性光拡散積層体を含むプロジェクタースクリーン。
  10. 反射型スクリーンであり、かつ異方性光拡散層が表面側に配設されている請求項9記載のプロジェクタースクリーン。
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