JP2014036394A - 投影画像の歪補正方法及び投影型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 台形歪みの補正操作を容易にする。
【解決手段】
ユーザは、操作部(113)により、スクリーンの投影画像上で、歪み補正の基準となる4隅の補正点を指定する。CPU(110)は、補正点の移動操作に対する移動量として初期には初期移動量を設定し、移動操作の都度又はその回数に従い、より少ない移動量を設定する。CPY(110)は、移動後の補正点から歪み補正のための変形パラメータを決定し、画像処理部(140)に設定する。画像処理部(140)はCPU(110)からの変形パラメータで、投影すべき画像を変形する。画像処理部(140)で変形された画像が、液晶素子(151R,151G,151B)により表示され、投影光学系(171)によりスクリーンに投影される。
【選択図】 図1
【解決手段】
ユーザは、操作部(113)により、スクリーンの投影画像上で、歪み補正の基準となる4隅の補正点を指定する。CPU(110)は、補正点の移動操作に対する移動量として初期には初期移動量を設定し、移動操作の都度又はその回数に従い、より少ない移動量を設定する。CPY(110)は、移動後の補正点から歪み補正のための変形パラメータを決定し、画像処理部(140)に設定する。画像処理部(140)はCPU(110)からの変形パラメータで、投影すべき画像を変形する。画像処理部(140)で変形された画像が、液晶素子(151R,151G,151B)により表示され、投影光学系(171)によりスクリーンに投影される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、投影画像の歪補正方法及び投影型表示装置に関し、より具体的には、液晶プロジェクタなどの投影型表示装置における投影画像の歪補正方法及び当該方法を実施可能な投影型表示装置に関する。
近年、液晶プロジェクタなどの投写型表示装置は、プレゼンテーションや会議などの業務用途からホームシアターなどの家庭用途にまで幅広く普及し、それに伴い小型化・軽量化が進んできている。このためプロジェクタを投影する場所も様々であり、場所の制約から必ずしもスクリーンに対し正面にプロジェクタを配置することはできない場合がある。
一般的には、机上に置いたプロジェクタからやや上方のスクリーンに向かって傾斜させて投影する場合が多い。しかし、プロジェクタ本体とスクリーンとの相対的な傾きが原因で、スクリーン上には台形歪と呼ばれる幾何学歪が発生してしまう。これを解消する手段として、多くのプロジェクタは、この台形歪を信号処理で補正する台形補正機能を有する。
特許文献1には、プロジェクタ本体とスクリーンとの相対的な傾斜角に基づく台形補正の計算方法が詳細に記載されている。
特許文献2には、投写面上に表示されている画像の四隅の位置をユーザ操作に基づいて補正する歪補正方法が記載されている。補正点を選択し、方向キーを押下する度に所定距離だけ移動し、歪補正パラメータが算出される。
四隅指定型の歪補正において各補正点を方向キーで移動させる方法には、以下のような問題点がある。すなわち、1アクションでの移動距離が小さいと、歪が大きい場合に所望の形状にするまでの操作回数が多くなり、時間がかかる。一方、1アクションでの移動距離が大きいと、精密に所望の形状にすることができない。
本発明は、このような問題点を解決し、速やかにかつ精密に所望の形状に投影画像を補正できる投影画像の歪補正方法及び投影型表示装置を提示することを目的とする。
本発明に係る投影画像の歪補正方法は、スクリーンに対する投影光軸の傾斜に基づく投影画像の歪みを補正する投影画像の歪補正方法であって、1回の移動指示に対する当該投影画像の移動量に初期移動量を設定するステップと、前記投影画像上の補正点を選択する選択ステップと、ユーザの指示する方向に前記選択ステップで選択された前記補正点を前記移動量に基づいて移動する移動ステップと、前記移動量を減少させる減少ステップと、前記移動ステップで移動された前記補正点に応じた変形パラメータを算出するステップと、前記変形パラメータに基づいて前記投影画像を変形するステップとを備え、前記補正点が初期位置でない場合の前記初期移動量が、前記補正点が初期位置の場合の前記初期移動量より小さいことを特徴とする。
本発明に係る投影型表示装置は、スクリーンに画像を投影する投影型表示装置であって、投影すべき画像に幾何学変形を行う画像処理手段と、前記画像処理手段で処理された画像をスクリーンに投影する投影光学系と、前記スクリーンに表示される投影画像上で前記幾何学変形のための補正点を指定する手段と、前記補正点を1回の移動指示に対して移動量だけ移動する移動制御手段であって、前記移動量として初期には初期移動量を設定し、前記移動指示に従い前記移動量を削減する移動制御手段と、前記移動制御手段による移動の後の補正点に従い、前記画像処理手段の幾何学変形の変形パラメータを決定し、前記変形パラメータに従う前記幾何学変形を行うように前記画像処理手段を制御する制御手段とを具備する。
本発明によれば、最初は移動量が大きいので、歪が大きくても少ない操作回数で所望の形状に近づけることができ、徐々に移動量が小さくなるので精密に所望形状に合わせることが容易になる。これらの結果、速やかにかつ精密に投影画像の歪みを補正できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、透過型液晶パネルを用いたプロジェクタに適用した本発明に係る投影型表示装置の一実施例の概略構成ブロック図を示す。本実施例の液晶プロジェクタ100は、表示するべき画像に応じて液晶素子の光透過率を制御し、液晶素子の透過光をスクリーンに投影することで、スクリーン上に画像を表示する。
図1を参照して、本実施例の全体構成を説明する。液晶プロジェクタ100は、CPU110、ROM111、RAM112、操作部113、画像入力部130及び画像処理部140を有する。液晶プロジェクタ100はさらに、液晶制御部150、液晶素子151R、151G、151B、光源制御部160、光源161、色分離部162、色合成部163、光学系制御部170及び投影光学系171を有する。液晶プロジェクタ100はさらに、記録再生部191、記録媒体192、通信部193、撮像部194、表示制御部195及び表示部196を有する。
CPU110は、液晶プロジェクタ100の各動作ブロックを制御する。ROM111は、CPU110の処理手順を記述した制御プログラムを記憶する。RAM112は、CPU110のワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータを格納する。CPU110は、記録再生部191により記録媒体192から再生された静止画データや動画データを一時的にRAM112に格納し、ROM111のプログラムを用いて、それぞれの画像や映像を再生することもできる。CPU110は、通信部193により受信した静止画データや動画データを一時的にRAM112に格納し、ROM111のプログラムを用いて、それぞれの画像や映像を再生することもできる。CPU110は、撮像部194により得られた画像データや映像データを一時的にRAM112に記憶し、ROM111のプログラムを用いて、静止画データや動画データに変換して記録媒体192に記録させることもできる。
操作部113はユーザの指示を受け付け、CPU110に操作内容に応じた指示信号を送信する。操作部113は例えば、スイッチやダイヤル、及び表示部196上に設けられたタッチパネルなどからなる。操作部113はまた、リモコンからの無線信号を受信し、受信信号に基づいて所定の指示信号をCPU110に送信する信号受信部(赤外線受信部など)を含む。CPU110は、操作部113や通信部193から入力される制御信号に従い、液晶プロジェクタ100の各動作ブロックを制御する。
画像入力部130は外部装置から映像信号が入力する手段であり、例えば、コンポジット端子、S映像端子、D端子、コンポーネント端子、アナログRGB端子、DVI−I端子、DVI−D端子又はHDMI(登録商標)端子等を含む。画像入力部130は、アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するアナログ/デジタル変換器を具備する。画像入力部130は、受信した映像信号を画像処理部140に供給する。画像入力部に映像信号を供給する外部装置は、映像信号を出力できる装置、例えば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ及びゲーム機などのどれでもよい。
画像処理部140は、画像入力部130により入力された映像信号にフレーム数、画素数及び画像形状などの変更処理を施して液晶制御部150に供給する。画像処理部140は、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、解像度変換処理及び歪み補正処理(キーストン補正処理)の各機能を具備する。画像処理部140はまた、画像入力部130からの映像信号以外にも、CPU110によって再生された画像及び映像に対しても上述の変更処理を施すことができる。
画像処理部140は、以上の機能を具備する画像処理用のマイクロプロセッサからなるか、又は、ROM111に記憶されたプログラムをCPU110が実行することで実現される。
液晶制御部150は、画像処理部140からの映像信号に従い、液晶素子(液晶表示パネル)151R,151G,151Bの画素単位の透過率を制御する。すなわち、液晶制御部150は、画像処理部140で処理された映像信号のR(赤色)信号に従い液晶素子(液晶表示パネル)151Rを駆動し、G(緑色)信号に従い液晶素子151Gを駆動し、B(青色)信号に従い液晶素子151Bを駆動する。これにより、液晶素子151Rは表示すべきRGB画像の赤色画像を表示し、液晶素子151Gは緑色成画像を表示し、液晶素子151Bは青色画像を表示する。液晶制御部150は、専用のマイクロプロセッサからなるか、又は、ROM111に記憶されたプログラムをCPU110が実行することで実現される。
光源制御部160は、光源161のオン/オフとオン時の光量を制御するマイクロプロセッサからなる。もちろん、CPU110がROM111に記憶されたプログラムに従い光源制御部160の機能を代替しても良い。光源161は、液晶素子151R,151G,151Bの照明光を生成する。光源161は、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ又は高圧水銀ランプなどからなる。光源161の出力光は色分離部162により赤色用、緑色用及び青色用に分割され、各分割光が液晶素子151R,151G,151Bに入射する。色分離部162は、光源161の出力光を赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)に分離する素子、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。なお、光源161として、各色に対応する光を出力するLED等を使用する場合には、色分離部162は不要である。
液晶素子151R,151G,151Bはそれぞれ、色分離部162で分離された照明光を空間強度変調してそれぞれの色の光学画像を生成する。具体的には、液晶制御部150が、表示すべき画像の赤色成分に応じて液晶素子151Rの各画素の透過率を制御し、液晶素子151Rを一定強度の光を入射することで、電気信号を赤色成分の光学画像(赤色画像)に変換する。同様に、液晶素子151Gが緑色成分の光学画像(緑色画像)を生成し、液晶素子151Bが、青色成分の光学画像(青色画像)を生成する。
色合成部163は、液晶素子151R,151G,151Bの透過光を互いの画素にずれが生じないように合成する。これにより、本来の色を表出する光学画像が生成される。色合成部163は、液晶素子151R、151G、151Bを透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光学画像を空間的に合成する素子、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。色合成部163により合成された光学画像はフルカラーの画像であり、投影光学系171により図示しないスクリーンに投影される。投影光学系171は、複数のレンズ及びレンズ駆動用アクチュエータからなり、レンズをアクチュエータにより駆動することで、投影画像の拡大、縮小及び焦点調整などを行える。光学系制御部170は、投影光学系171を制御する制御用のマイクロプロセッサからなる。ROM111に記憶されたプログラムをCPU110が実行することで光学系制御部170の機能を代替しても良い。
単板式の場合、1枚の液晶素子でRGB画像を表示し、当該液晶素子を高輝度光源からの光で照明するので,色分離部162及び色合成部163は不要になる。
記録再生部191は、記録媒体192から静止画データや動画データを再生し、撮像部194により得られた画像や映像の静止画データや動画データをCPU110から受信して記録媒体192に記録する。記録再生部191はまた、通信部193により受信される静止画データや動画データを記録媒体192に記録する。記録再生部191は、例えば、記録媒体192と電気的に接続するインタフェースと、記録媒体192と通信するためのマイクロプロセッサからなる。記録再生部191の一部の機能を、ROM111に記憶されたプログラムによってCPU110が代替してもよい。
記録媒体192は、静止画データ、動画データ、及び、その他のデータを記録する。記録媒体192として、磁気ディスク、光学式ディスク又は半導体メモリなどのあらゆる方式の記録媒体を利用できる。記録媒体192は、プロジェクタ100に着脱可能であっても、内蔵型であってもよい。
通信部193は外部機器と通信し、外部機器から制御信号、静止画データ及び動画データなどを受信する。通信部193は例えば、無線LAN、有線LAN、USB又はBluetooth(登録商標)などを利用でき、通信方式は特定のものに限定されない。画像入力部130の端子が例えばHDMI(登録商標)端子である場合、通信部193は、その端子を介してCEC通信を行うものであっても良い。外部機器は例えば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機又はリモコンなどである。
撮像部194は、投影光学系171により投影された画像を撮影(スクリーン方向を撮影)するように配置される。撮像部194は、撮影画像データをCPU110に送信する。CPU110は、撮像部194からの画像データを一時的にRAM112に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、静止画データ又は動画データに変換する。撮像部194は、光学像を画像信号に変換する撮像素子、被写体の光学像を撮像素子に入射するレンズ、レンズを駆動するアクチュエータ、アクチュエータを制御するマイクロプロセッサ、撮像素子の出力画像信号をデジタル信号に変換するAD変換部などからなる。スクリーン方向以外の方向、例えば、スクリーンと逆方向の視聴者側を撮影する撮像部を設けても良い。
表示制御部195は、液晶プロジェクタ100を操作するための操作画面やスイッチアイコン等の画像を表示部196に表示させる。表示制御部195は、表示制御用マイクロプロセッサなどからなるが、その機能を、ROM111に記憶されたプログラムによってCPU110が代替してもよい。
表示部196は、上述の通り、液晶プロジェクタ100を操作するための操作画面及びスイッチアイコンを表示する。表示部196は、画像を表示するデバイス、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ又はLEDディスプレイなどからなる。表示部196は、特定のボタンをユーザに認識可能に掲示するために、各ボタンに対応するLED等を発光させる構成を具備しても良い。
画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160、光学系制御部170、記録再生部191及び表示制御部195の機能は、単数又は複数のマイクロプロセッサで実現しても良い。
図2は、本実施例の基本動作のフローチャートを示す。図2を参照して、本実施例の基本動作を説明する。図2に示すフローで示される動作は、基本的に、CPU110がROM111に記憶されたプログラムに基づいて各機能ブロックを制御することにより実行される。操作部113や不図示のリモコンによりユーザが液晶プロジェクタ100の電源のオンを指示した時点に、図2に示すフローがスタートする。
操作部113や不図示のリモコンによりユーザが液晶プロジェクタ100の電源のオンを指示すると、CPU110は、不図示の電源部からプロジェクタ100の各部に不図示の電源回路から電源を供給する。
次に、CPU110は、ユーザによる操作部113やリモコンの操作により選択された表示モードを判定する(S210)。液晶プロジェクタ100の表示モードには、入力画像表示モード、ファイル再生表示モード及びファイル受信表示モードがある。入力画像表示モードは、画像入力部130より入力された映像を表示する表示モードである。ファイル再生表示モードは、記録媒体192から読み出された静止画データや動画データの画像や映像を表示する表示モードである。ファイル受信表示モードは、通信部193から受信した静止画データや動画データの画像や映像を表示する表示モードである。
電源を投入した時点での表示モードを前回終了時の表示モードとしてもよいし、いずれかの表示モードをデフォルトの表示モードとしてもよい。これらの場合には、ステップS210の処理は省略可能である。
ステップS210で入力画像表示モードが選択されたものとする。入力画像表示モードが選択されると、CPU110は、画像入力部130から映像信号が入力されているか否かを判定する(S220)。CPU110は、入力されていない場合(S220でNo)には入力検出まで待機し、入力されている場合(S220でYes)には投影処理(S230)を実行する。
CPU110は投影処理として、画像入力部130からの映像信号を画像処理部140に送信し、画像処理部140に画素数、フレームレート及び形状の変形を実行させ、処理の施された1画面分の画像を液晶制御部150に送信させる。CPU110は液晶制御部150に、1画面分の画像の赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の各色成分の階調レベルに応じた透過率となるように液晶素子151R、151G、151Bの透過率を制御させる。
CPU110は、光源制御部160に光源161から照明光を出力させる。色分離部162は、光源161の出力光を、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)に分離し、それぞれの光を液晶素子151R、151G、151Bに供給する。液晶素子151R、151G、151Bに供給された各色の光は、各液晶素子の画素毎に透過する光量が制限されることで空間的に強度変調され、各色の光学画像が生成される。液晶素子151R、151G、151Bを透過した赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の各色画像は、色合成部163により合成される。色合成部163で合成されたRGB光学画像が投影光学系171により不図示のスクリーンに投影される。
この投影処理は、画像を投影している間、1フレームの画像毎に順次、実行されている。この間、ユーザが投影光学系171の操作をする指示を操作部113から入力すると、CPU110は、指示内容に沿って投影光学系171を制御するように光学系制御部170に指示する。例えば、投影画像の焦点変更や光学系の拡大率の変更である。
表示処理実行中に、CPU110は、ユーザにより表示モードを切り替える指示が操作部113から入力されたか否かを判定する(S240)。ユーザが表示モードを切り替える指示を操作部113から入力すると(S240でYes)、CPU110は、再びS210に戻り、表示モードを判定する。このとき、CPU110は、画像処理部140に表示モードを選択させるためのメニュー画面をOSD画像として送信し、投影中の画像にこのOSD画面を重畳させるように画像処理部140を制御する。ユーザは、投影されたOSD画面を見ながら、表示モードを選択する。
表示処理実行中に、ユーザが表示モードを切り替える指示を操作部113から入力しない場合(S240でNo)、CPU110は、ユーザにより投影終了の指示が操作部113から入力されたか否かを判定する(S250)。ユーザが投影終了の指示を操作部113から入力した場合(S250でYes)、CPU110は、プロジェクタ100の各ブロックに対する電源供給を停止させ、画像投影を終了させる。一方、ユーザが投影終了の指示を操作部113から入力した場合(S250でNo)、CPU110は、S220に戻り、以降、ユーザが投影終了の指示を操作部113から入力するまでの間、ステップS220〜S250の処理を繰り返す。
以上のような動作で、液晶プロジェクタ100は、スクリーンに画像を投影する。
ファイル再生表示モードでは、CPU110は、記録再生部191に、記録媒体192から静止画データ及び動画データのファイルリスト並びに各ファイルのサムネイルデータを読み出させ、RAM112に一時記憶する。そして、CPU110は、ROM111のプログラムに従い、RAM112に一時記憶されたファイルリストに基づく文字画像及び各ファイルのサムネイルデータに基づく画像を生成し、画像処理部140に送信する。そして、CPU110は、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150及び光源制御部160を制御する。
ユーザは、投影画面上において記録媒体192に記録された静止画データや動画データにそれぞれ対応する文字や画像を選択する指示を操作部113により入力する。CPU110は、この指示に従い、選択された静止画データや動画データを記録媒体192から読み出すように記録再生部191を制御する。CPU110は、読み出された静止画データ又は動画データをRAM112に一時記憶し、ROM111のプログラムに従い、静止画データ又は動画データの画像又は映像を再生する。
CPU110は、例えば再生した動画データの映像を順次、画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150及び光源制御部160を制御する。静止画データを再生する場合、CPU110は、再生画像データを画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150及び光源制御部160を制御する。
ファイル受信表示モードでは、CPU110は、通信部193から受信した静止画データや動画データをRAM112に一時記憶し、ROM111のプログラムに従い、静止画データ又は動画データの画像又は映像を再生する。CPU110は、例えば再生した動画データの映像を順次、画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150及び光源制御部160を制御する。静止画データを再生した場合、CPU110は、再生した画像を画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150及び光源制御部160を制御する。
液晶プロジェクタ100によりスクリーンに投影される画像は、スクリーンに対する投影光軸の傾斜に基づいて台形歪を生じる。この台形歪は、当該歪を相殺するような変形を投影画像に予め施して投影することで、解消することができ、画像処理部140が、その変形を行う。図3は、画像処理部140の概略構成ブロック図を示す。画像処理部140は、各種画像処理部310、OSD重畳部320及び変形処理部330を有する。
元画像信号S301は、表示モードに応じて画像入力部130、記録再生部191又は通信部193などから入力される、画像処理部140の処理前の画像信号である。タイミング信号S302は、元画像信号S301に同期した垂直同期信号、水平同期信号又はクロックなどのタイミング信号であって、元画像信号S301の供給元から供給される。画像処理部140内の各ブロックは、タイミング信号S302に基づいて動作するが、画像処理部140の内部でタイミング信号を作り直して使用してもよい。
各種画像処理部310は、CPU110と連携して、元画像信号S301のヒストグラムやAPLをはじめとする統計情報を取得し、各種画像処理を施した画像信号S303を生成する。各種画像処理は、IP変換、フレームレート変換、解像度変換、γ変換、色域変換、色補正及びエッジ強調を含むが、これらの詳細は周知であるので、詳細な説明は省略する。各種画像処理部310は、生成した画像信号S303をOSD重畳部320に出力する。
OSD重畳部320は、CPU110の指示により、ユーザ用のメニューや操作のためのガイド情報をOSD画像として画像信号S303に重畳し、生成したOSD重畳画像信号S304を変形処理部330に出力する。
変形処理部330は、CPU110により設定される変形式又は変形パラメータに基づく幾何学的変形をOSD重畳部320からのOSD重畳画像信号S304に施して、変形後画像信号S305を生成する。キーストーン補正は射影変換で実現でき、CPU110は、その射影変換のためのパラメータを変形処理部330に事前に設定する。元画像の座標を(xs,ys)とし、変形後画像の座標を(xd,yd)とすると、
の関係にある。ここで、Mは元画像から変形後画像への3×3の射影変換行列であり、CPU110から入力される。(xso,yso)は、図12に実線で示す元画像の1つの頂点の座標である。(xdo,ydo)は、図12に一点鎖線で示す変形後画像の、元画像の頂点(xso、yso)に対応する頂点の座標値である。
CPU110から、式(1)の行列Mの逆行列M−1とオフセット(xso,yso),(xdo,ydo)が変形処理部330に入力される。変形処理部330は、式(2)に従い変形後の座標(xd,yd)に対応する元画像の座標(xs、ys)を求める。すなわち、
式2で求められた元画像の座標(xs、ys)が整数値になる場合、元画像の座標(xs、ys)上の画素値をそのまま変形後画像の座標(xd,yd)の画素値としてもよい。
しかし、一般的には、式(2)で求められる元画像の座標は整数値になるとは限らない。このため、一般的には、周辺画素の値を用いて補間することで、変形後画像の座標(xd、yd)の画素値を求める。補間方法として、バイリニア、バイキュービック又はその他の任意の補間方法を用いればよい。また、式(2)に基づいて求められた元画像の座標が、元画像領域620の範囲外である場合、変形処理部330は、その画素値を黒又はユーザが設定した背景色とする。
このようにして、変形処理部330は、変換後画像の全座標(又は全画素)について画素値を求めることで、変形後画像を作成する。
CPU110が変形処理部330に行列Mとその逆行列M−1を入力するとしたが、CPU110が変形処理部330に逆行列M−1を入力し、変形処理部330が内部で行列Mを生成しても良い。また、CPU110が変形処理部330に行列Mを入力し、変形処理部330が内部で逆行列M−1を生成しても良い。
変形処理部340が出力する変形後画像信号S305は、前述の通り、液晶制御部150に供給され、液晶素子151R、151G、151Bに画像表示される。
次に、図4A及び図4B、図5及び図6A〜図6Eを参照して、本実施例の四隅補正動作を説明する。図4A及び図4Bは、CPU110が実行するフローチャートである。図4A及び図4Bに示す動作は、ユーザが操作部113や不図示のリモコンにより四隅指定型の歪補正を開始した場合に起動される。図5は、液晶素子151R、151G、151Bの画像領域と、スクリーン540上に投影される画像領域とを対比する模式図である。図5図(a)は液晶素子151R、151G、151Bの画像領域を示し、図5(b)はスクリーン上の投影画像を示す。液晶素子151R、151G、151Bは、代表して1枚のみを図示してある。
液晶素子の全面を画像領域510として、これをスクリーン上に投影したとする。液晶プロジェクタ100とスクリーンが相対的に縦横に傾斜角をもって傾いている場合、傾斜角や光学条件によって形状は異なるが、スクリーン上の投影画像は歪んだ四角形520になる。点P1〜P4は、歪補正を実行していない段階では液晶素子上の画像領域の四隅を示す。点P1〜P4は投影前画像の補正点であり、台形歪補正のために移動ないし調整される点である。点PS1〜PS4は、補正点P1〜P4に対応する投影画像上の四隅を示す点である。破線で示す長方形530は、ユーザが目標とする投影画像の形状である。
CPU110は、補正点P1〜P4の位置が初期位置か否かを判定する(S401)。初期位置とは、歪補正変形を施していない状態での位置であり、図5(a)に示す補正点P1〜P4は初期位置である。
補正点P1〜P4の全てが初期位置であると判定した場合、CPU110は、1アクションでの移動量dに既定の初期移動量d1を設定する(S402)。4つの補正点P1〜P4のうち一点でも初期位置でないと判定した場合、CPU110は、ユーザによる1回の移動指示に対する移動量dに初期移動量d1よりも小さい既定の移動量d2を設定する(S403)。移動量dは変数であり、その値は、以降のステップで補正点を移動させる際の移動量として用いられる。
ステップS402,S403の後、S404で、CPU110は、補正点P1〜P4のうちの一点を移動対象点選択のための候補として表示する。例えば、図5(b)に符号540で示すように、点PS1の近傍の色を目立つ色に変更したり、点滅させたりする。あるいは、OSDにその旨表示する方法でも良い。また、OSD重畳部320に指示して、ユーザ用の操作ガイドを同時に表示してもよい。
CPU110は、ユーザによるリモコンキーあるいは本体スイッチ等の操作を待つ(S405)。
ユーザ操作を受け付けると、CPU110は、操作されたキーが方向キー(上、下、左及び右)のいずれかであるかを判定する(S406)。方向キーであった場合、CPU110は、移動指示と理解し、押下された方向キーに応じて移動対象点候補を変更して(S407)、S406に戻る。例えば、点PS1が候補になっている状態で、右キーが押下されたら、点にPS2に、下キーが押下されたら点にPS3に移動対象点候補を変更し、候補点の表示もそれに応じて変更する。点PS1が候補になっている状態で上キー又は左キーが押下された場合、CPU110は、移動対象点候補を変更しない。
操作されたキーが方向キーでない場合、CPU110は、決定キーであるか否かを判定する(S408)。決定キーである場合、CPU110は、現在の移動対象候補点に対応する投影前画像の補正点を移動対象点として決定する(S409)。例えば、点PS1が移動対象点候補であった場合は、投影前画像の点P1が移動対象点となる。このとき、CPU110は、OSD重畳部320に指示して、移動用の操作ガイドを表示すると良い。
CPU110は、決定した移動対象点を移動させるためのユーザ操作を待つ(S410)。ユーザ操作を受け付けると、CPU110は、操作されたキーが方向キー(上、下、左及び右)のいずれかであるかを判定する(S411)。方向キーである場合、CPU110は、押下された方向キーに応じてステップS402又はS403で設定済みの移動量dだけ移動対象点を移動させる(S412)。例えば、CPU110は、図5(a)に示す点P1が移動対象点になっている状態で右キーが押下されたら右に、下キーが押下されたら下に、それぞれ移動量dだけ移動する。ただし、液晶素子のパネルサイズより外側に移動させることはできないので、点P1がパネル頂点にある場合には、上キー又は左キーが押下されたときでも点P1を移動しない。初期位置から右キーが1回押下されて点P1が点P1’に移動したときの変形後画像領域を、図5(a)に符号550で示す。
このように、CPU110は、移動対象点を含む4つの補正点を頂点とする四角形を変形後画像領域とする幾何学変形処理を変形処理部330に実行させ(S413)、ステップS410に戻る。S413の変形処理のために、CPU110は、補正前の画像領域である四角形510が変形後画像領域550になるような変形パラメータ、具体的には射影変換行列Mとオフセットを算出し、変形処理部330に設定する。
操作されたキーが方向キーでない場合(S411)、CPU110は、決定キーが操作されたか否かを判定する(S414)。決定キーでない場合は、CPU110は、無効なキー操作なので、ステップS410に戻って次のユーザ操作を待つ。決定キーである場合(S414)、CPU110は、この移動対象点に対する移動処理が終了し、次の移動対象点のために移動量dを既定の移動減少量Δdだけ減少させる(S415)。この減算で移動量dがゼロ以下になる場合、CPU110は、移動量dを移動最小値dminとする。このような移動量減少処理と移動制御により、操作の都度、徐々に移動量dが小さくなる。すなわち、移動指示の操作を繰り返すにつれて精密な位置調整が可能となる。
S415の後、CPU110は、ステップS404に戻り、次の移動対象点を選択するための処理を行う。
操作されたキーが決定キーでない場合(S408)、CPU110は、操作されたのが終了キーか否かを判定する(S416)。終了キーである場合、CPU110は、四隅補正を終了する。終了キーでない場合、CPU110は、操作されたのがリセットキーか否かを判定する(S417)。リセットキーである場合、CPU110は、補正点P1〜P4を初期位置に戻し(S418)、変形処理を実施して(S419)、ステップS402に戻り、移動量dを初期移動量d1とする。ステップS416の変形処理は、ステップS413のそれと同様である。移動量を初期移動量d1に戻すということは、次に新たな変形を行うということである。これは、目標形状までの変形量が大きいことが想定されるからである。
図6A〜図6Eを参照して、ユーザ操作と移動量の変化との対応を説明する。4つの補正点が初期位置にある状態から四隅指定型の歪補正を起動した場合を想定する。この段でのスクリーン投影画像は、図6Aに符号520で示す形状になる。図6Aは、図5(b)と同一である。
図4AのステップS402で、移動量dに初期移動量d1が設定される。例えば、d1を9画素とする。ステップS404では、移動対象点候補として点PS1が表示されているが、ユーザは最も歪の大きい点PS2を調整するため、右キーを一回押下してから決定キーを押下する。すると、点P2が補正点として決定される。次に、ユーザは、点PS2を目標形状530の頂点に近づけるために下キーを押下する。すると、パネル上で点P2が下に9画素移動して図6Bに示す点PS2’の位置となる。変形処理が実施されるので、スクリーン上には図6Bに符号610で示した形状の画像が投影される。ここで、点PS2がスクリーン上では垂直に移動せずに斜めに移動するのは、パネル上で下方向に9画素動かしているからであり、傾いて投影されるスクリーン上では斜めに移動することになる。
ユーザが更に下キーを2回、左キーを1回押下すると、頂点は図6Cの点PS2”の位置に移動し、スクリーン上の投影画像は、図6Cに符号620で示す形状となる。この時点では、点PS2”は目標形状530の頂点に一致していないが、微調整を後で行うので、決定キーを押下して点P2の位置を確定させる。ここで、ユーザには明示されないが、ステップS415で移動量を移動減少量Δdだけ減らす。移動減少量Δdを2画素とすると、移動量dは9−2=7画素になり、この移動量dが次の補正点の移動に適用される。移動対象点選択に戻ると、点PS2が移動対象点候補として表示されている。
次に、歪が大きい点PS1を調整するため、ユーザは、左キーを一回押下してから決定キーを押下して点P1を移動対象点とする。同様の手順で右キーを2回、下キーを1回押下すると、点P1は右に14画素、下に7画素移動し、スクリーン上には図6Dに符号630で示す形状の画像が投影される。ここで、ユーザは決定キーを押下して点P1の位置を確定させる。
以降、次の補正点PS3を5画素単位、点PS4を3画素単位で調整する。すると、この時点では、四隅が概ね所望の位置近傍にあり、図6Eに符号640で示した形状の画像が投影される。
再度、点PS1〜PS4を順次選択し、方向キーを押下することにより、補正点をP1〜P4移動させる。今回は、移動量が1画素単位となっているので、所望の位置に精密に位置合わせすることができ、最終的にスクリーン上の投影画像の形状が目標形状530と一致する。
以上説明したように、本実施例によれば、四隅を徐々に移動させる方式の歪み補正において、歪が大きい場合でも当初は大きく移動するので、少ない操作で所望の形状に近づけることができる。移動量が徐々に小さくなるので、所望形状に合わせる操作が容易になり、精密に所望の形状に合致させることができる。
上記説明例では、移動量dを左右方向と上下方向とで同じにしたが、左右方向の移動量dxと上下方向の移動量dyを異なる値にしてもよい。
表示デバイスとして透過型液晶パネルを用いるプロジェクタの実施例を説明したが、DLP又はLCOS(反射型液晶)パネルなどの表示デバイスを用いたプロジェクタにも本発明は適用可能である。また、表示パネルは単板式でも3板式でも良い。
補正点の移動量を減少させる処理内容を以下のように変更しても良い。すなわち、ステップS402とS403において移動量dに初期移動量d1又はd2を設定する際に、移動量dとして補正点毎に変数を用意し、それぞれをdp1〜dp4とする。ステップS402ではdp1〜dp4に初期移動量d1を設定し、ステップS403ではdp1〜dp4に初期移動量d2を設定する。ステップS415では、補正点の一つを移動させて決定させたときに、移動させた補正点に対応する移動量dpi(i=1〜4のいずれか)を既定の移動減少量Δdだけ減少させる。
その他の処理は、実施例1と同様である。実施例1の説明と同様に、初期移動量d1を9画素、移動減少量Δdを2画素とすると、移動量dp1〜dp4を1画素にするためには同一補正点を5回選択する必要があり、操作回数が多くなってしまう。同一補正点が2回又は3回選択されたときに移動量dp1〜dp4が1画素になるように、初期移動量d1と移動減少量Δdを決めることが望ましい。
このように変更すると、補正点毎の選択回数に応じて移動量が減少するので、4つの補正点を選ぶ順番は移動量に無関係である。実施例1では、歪の大きい点PS2を真っ先に移動させ、初期移動量d1を適用するのが最も効率的となる。他方、本実施例では、どの補正点を選んでも、1回目の選択時は初期移動量d1が適用されるので、ユーザの補正点選択順による操作回数の違いが生じない。従って、歪が大きい場合でも、始めは大きく移動するので、少ない操作で所望形状に近づけることができる。また、徐々に移動量が小さくなるので、最終的に所望形状に精密に合わせることができる。
補正点毎の選択回数に応じて移動量が減少する点は実施例2と同じであるが、補正点毎に選択回数を表す変数を設け、補正点毎の選択回数をカウントすることによって、選択回数に応じた移動量を適用する。
図7A及び図7Bは、このような動作を実現すべくCPU110が実行するフローチャートを示す。図4A及び図4Bとは異なる箇所を詳しく説明する。
ステップS401で、4つの補正点全てが初期位置であると判定した場合、CPU110は、各補正点の選択回数情報をゼロに設定する(S701)。4つの補正点のうち一点でも初期位置でないと判定した場合、CPU110は、各補正点の選択回数情報を既定の選択回数nに設定する(S702)。ここでnは、移動量を小さく設定するための便宜的な数である。詳細は後述するが、ここではnは1又は2である。
ステップS409で移動対象点が決定されると、CPU110は、選択された補正点の補正点選択回数をインクリメントする(S703)。次に、CPU110は、図8に示す表に基づいて移動量を設定する。補正点選択回数が1回の場合は移動量=9画素、2回の場合は移動量=5画素、3回以上の場合は移動量=1画素とする。これにより、補正点が選択されるたびに移動量が減少する。
ステップS702で設定する選択回数nは、図8に示す表と密接な関係を持つ。n=1とすれば、選択回数はステップS703でインクリメントされるので、移動量dは、1回目の選択時には5画素、2回目以降の選択時に1画素となる。また、n=2とすれば、移動量dは、1回目の選択時から1画素となる。
実施例1では、図4BのステップS414で操作されたキーが決定キーだと判定された場合、ステップS415で、次の補正点のために移動量dを既定の移動減少量Δdだけ減少させた。他方、本実施例では、移動量dはステップS704で選択回数に応じて設定されるので、この処理は不要である。そのため、処理なしでステップS404に戻る。
本実施例では、実施例2と同様、補正点毎の選択回数に応じて移動量が減少するので、4つの補正点を選ぶ順番は移動量および操作回数に無関係である。歪が大きい場合でも、はじめは大きく動くので、少ない操作で所望形状に近づけることができる。また、徐々に移動量が小さくなるので、最終的に所望形状に精密に合わせることができる。
本実施例では、補正点の調整開始位置をパネル上の画像領域の四隅より内側とする。これにより、操作回数を削減できる。図9は、このような動作を実現すべくCPU110が実行するフローチャートであって、図4Aから変更された部分を示す。図4Aとは異なる箇所を詳しく説明する。
図9のステップS401で、CPU110は、4つの補正点全てが初期位置(パネルの画像領域の四隅)であると判定した場合、移動量設定に加えて補正点P1〜P4を調整開始位置に移動する(S901)。調整開始位置は、図10(a)に符号1010で示す四角形の四隅であり、この点はパネルの四隅よりも内側に予め設定されている。
CPU110は、4つの調整開始位置で形成される四角形1010を変形後画像領域として変形処理を実施する(S902)。すると、図10(b)に符号1020で示す四角形の画像が投影される。
以降、実施例1と同様に、CPU110は、各補正点P1〜P4の移動を行い、目標形状530に合わせる。
ステップS417で、リセットキーが押下されたと判定された場合は、ステップS402に戻る。ステップS418とS419の処理は、ステップS901とS902で等価な処理が実施されるため、不要である。
この例では、実施例1と比較して、目標形状530に合わせるために補正点P1,P2を移動調整する距離が短くなる。補正点P3はほぼ同等で、補正点P4はやや長くなるが、4点の合計では短くなるので、結果としてユーザの操作回数の低減が可能となる。
スクリーンと光軸の傾斜角や距離によって異なるが、全ての補正点を内側に移動させる場合と比較すると、上記のように初期位置を設定することで総合的に移動調整距離が短くなる場合の方が多い。
補正点を外側に移動させることが可能であるので、ユーザ調整の自由度が増す。
本実施例では、プロジェクタ本体とスクリーンとの相対的な傾斜角に基づく角度指定歪補正と補正点選択歪補正である四隅指定歪補正とを連携させる。図11は、このような連携動作を実現すべくCPU110が実行するフローチャートを示す。図11に示すフローは、ユーザが操作部113又は不図示のリモコンにより歪補正の開始を指示したときに起動される。
CPU110はまず、別途メニュー等で設定された歪補正モードを判定する(S1101)。角度指定歪補正モードであった場合、ステップS1102に進み、CPU110は、従来の角度指定歪補正処理を実行する。
補正点選択歪補正モードである四隅指定歪補正モードであった場合、ステップS1103に進み、CPU110は、図4A及び図4B、図7A及び図7B及び図9のいずれかの処理を実行する。
ステップS1102の終了後にステップS1103の四隅指定歪補正を実行する場合、CPU110は、角度指定歪補正を実行した結果の補正点P1〜P4を保持して四隅指定歪補正に移行する。これは、角度指定で所望形状に近い形状に補正し、四隅指定で微調整をする場合に使用される。既に角度指定で変形処理が施され、補正点P1〜P4が初期位置ではないので、ステップS401では、初期位置でないと判定され、移動量dに初期移動量d2が設定される。初期移動量d1は1アクションでの移動量としては大きいので微調整には向かないが、初期移動量d2は1アクションでの移動量が小さいので微調整に適している。
このような制御により、本実施例では、角度指定歪補正での調整結果を保持した状態で四隅指定歪補正が開始され、かつ、移動量は小さく設定されている。これにより、速やかな微調整を実現できる。
上述の実施例は、本発明の理解を容易にするための説明用の実施例であり、本発明は、上述の実施例に限定されない。すなわち、上記実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明に必須のものとは限らない。
上述の実施例の各機能ブロックは必ずしも個別のハードウエアで実現される必要はない。すなわち、例えばいくつかの機能ブロックの機能が1つのハードウエアにより実現されても良い。また、いくつかのハードウエアの連係動作により1つの又は複数の機能ブロックの機能を実現しても良い。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、装置に供給することによっても、達成される。このとき、供給された装置の制御部を含むコンピュータ(またはCPUやMPU)は、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施例の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
上述のプログラムコードの指示に基づき、装置上で稼動しているOS(基本システムやオペレーティングシステム)などが処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、装置に挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれ、上述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。このとき、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。
Claims (8)
- スクリーンに対する投影光軸の傾斜に基づく投影画像の歪みを補正する投影画像の歪補正方法であって、
1回の移動指示に対する当該投影画像の移動量に初期移動量を設定するステップと、
前記投影画像上の補正点を選択する選択ステップと、
ユーザの指示する方向に前記選択ステップで選択された前記補正点を前記移動量に基づいて移動する移動ステップと、
前記移動量を減少させる減少ステップと、
前記移動ステップで移動された前記補正点に応じた変形パラメータを算出するステップと、
前記変形パラメータに基づいて前記投影画像を変形するステップ
とを備え、
前記補正点が初期位置でない場合の前記初期移動量が、前記補正点が初期位置の場合の前記初期移動量より小さい
ことを特徴とする投影画像の歪補正方法。 - 前記減少ステップは、前記選択ステップの実施に応じて実施されることを特徴とする請求項1に記載の投影画像の歪補正方法。
- 前記減少ステップは、前記補正点の選択回数に応じて前記移動量を減少させることを特徴とする請求項1または2に記載の投影画像の歪補正方法。
- さらに、前記補正点の前記初期位置へのリセットに応じて前記移動量を初期移動量に戻すステップを備えることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の投影画像の歪補正方法。
- 前記補正点が前記初期位置の場合に、前記補正点を前記初期位置よりも内側の調整開始位置に移動させることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の投影画像の歪補正方法。
- さらに、前記補正点が前記初期位置にリセットされた場合に、前記補正点を前記初期位置よりも内側の調整開始位置に移動させることを特徴とする請求項5に記載の投影画像の歪補正方法。
- 更に、スクリーンに対する前記投影光軸の傾斜角に応じて前記投影画像の歪を補正する角度指定歪補正モードと、前記投影画像の補正点を選択して移動することにより前記投影画像の歪を補正する補正点選択歪補正モードと選択するステップを具備し、
前記角度指定歪補正モードから前記補正点選択歪補正モードへの移行する際に前記角度指定歪補正モードで調整された補正点を保持する
ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の投影画像の歪補正方法。 - スクリーンに画像を投影する投影型表示装置であって、
投影すべき画像に幾何学変形を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段で処理された画像をスクリーンに投影する投影光学系と、
前記スクリーンに表示される投影画像上で前記幾何学変形のための補正点を指定する手段と、
前記補正点を1回の移動指示に対して移動量だけ移動する移動制御手段であって、前記移動量として初期には初期移動量を設定し、前記移動指示に従い前記移動量を削減する移動制御手段と、
前記移動制御手段による移動の後の補正点に従い、前記画像処理手段の幾何学変形の変形パラメータを決定し、前記変形パラメータに従う前記幾何学変形を行うように前記画像処理手段を制御する制御手段
とを具備する投影型表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012177782A JP2014036394A (ja) | 2012-08-10 | 2012-08-10 | 投影画像の歪補正方法及び投影型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2012177782A JP2014036394A (ja) | 2012-08-10 | 2012-08-10 | 投影画像の歪補正方法及び投影型表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014036394A true JP2014036394A (ja) | 2014-02-24 |
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ID=50285107
Family Applications (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2014036394A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016065995A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | キヤノン株式会社 | 投影型画像表示装置及びその制御方法 |
| CN112598589A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-04-02 | 青岛海信激光显示股份有限公司 | 激光投影系统及图像校正方法 |
-
2012
- 2012-08-10 JP JP2012177782A patent/JP2014036394A/ja active Pending
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