JP2014034618A - 有機薄膜及びそれを用いた光電変換素子 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、架橋性チオフェン共重合体により形成され、光電変換可能な有機薄膜及びそれを用いた光電変換素子に関するものである。
太陽光発電は、再生可能エネルギーの中でも特に潜在的な利用可能量が多いことから、石油代替エネルギーの筆頭として注目されている。太陽光発電を担う素子として単結晶シリコン、アモルファスシリコンなどのシリコン系太陽電池、GaAs、CIGS(銅・インジウム・ガリウム・セレン含有化合物)、CdTeなどの無機化合物系薄膜太陽電池などがある。これらの太陽電池は比較的高い光電変換効率を有するが、他の電源コストと比較して高価格であることが問題である。コスト高の要因は、高真空且つ高温下で半導体薄膜を製造しなくてはならないプロセスにある。そこで近年特に製造プロセスの簡便化が期待される有機半導体材料を用いた有機薄膜太陽電池が検討されている。
有機半導体薄膜は塗布法や印刷法により製膜できるため、製造プロセスを簡便化し、発電コストを低減できることが期待される。また、軽量且つフレキシブルな素子及びモジュールを作製できることから可搬性に優れ、電気的インフラの整備されていない地域においても利用できる可能性を秘めている。さらに、有機半導体は分子設計により吸収帯域を制御できることから、様々な色調で意匠性に優れる太陽電池を提供することができる。
有機薄膜太陽電池の素子構成としては、電子供与性有機材料(p型有機半導体)と仕事関数の小さな金属とを接合させるショットキー型、電子供与性有機材料(p型有機半導体)と電子受容性有機材料(n型有機半導体)とを接合させるヘテロ接合型などがある。現在主流となっているのは、電子供与性有機材料(p型有機半導体)と電子受容性有機材料(n型有機半導体)とを混合し、電荷分離を起こすpn接合界面の面積を増大させたバルクヘテロ接合型の光電変換素子である。しかしながら、バルクヘテロ接合型の光電変換素子は、p型、n型双方の半導体材料が電極に接しているため、電極界面での電荷再結合により電荷を損失し、低い光電変換効率に留まる。
有機薄膜太陽電池の光電変換効率を向上させる一つの方法として、バッファー層の挿入が考案されている。バッファー層は、集電極に対する逆電荷の流入を遮蔽し、電荷再結合を抑制することで光電変換効率を向上させる働きがある。
例えば、有機物バッファー材料として、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT:PSS)などの導電性高分子やバソクプロイン(BCP)(特許文献1)などの低分子が用いられている。無機物バッファー材料として、フッ化リチウム、Ca、酸化モリブテンなどが用いられている。これらの材料を製膜する方法として蒸着法や塗布法が挙げられる。真空中で基板に薄膜を形成する蒸着法と比較し、塗布法は材料の利用効率が高く、大面積化に向いており、有機薄膜太陽電池を低コストで製造するのに有利である。一方、塗布法により膜を積層化するためには、下層膜が上層膜作製時に溶解しないようにする必要がある。
塗布法により膜を積層化させる手段として、下層膜と上層膜との溶解性の差を利用した手法があるが、使用できる溶媒は非常に限定され、溶解する溶媒が存在しないものは適用できない。架橋可能な置換基を有する化合物を塗布し、その後架橋剤の添加や熱、光などの外部刺激により不溶化させる手法もあるが、架橋剤を用いた場合では、残留架橋剤により電荷移動が阻害されてしまうため優れた特性を持つ素子を得ることができない。
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、塗布法により製膜した後、架橋剤を使用することなく架橋を形成することができ、電極への対電荷(ホール又は電子)の流れ込みを防ぐバッファー層の機能を有し、且つ単独でも光電変換特性を有する積層可能な有機薄膜、及びそれを用いた光電変換効率の高い光電変換素子、またその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究をした結果、外部刺激により架橋剤を用いることなく不溶化する架橋部位と、結晶性を有する非架橋部位からなる架橋性チオフェン共重合体からなる有機薄膜をバッファー層として用いることで、光電変換素子の整流性が向上することを見出した。さらに、該有機薄膜は単独でも光電変換機能を有するため光電変換素子の電流を増大させることが可能であり、バッファー層として用いた場合にはその相乗効果により光電変換素子の変換効率が向上することを見出し、本発明を完成させるに至った。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載された有機薄膜は、下記化学式(1)
(式中、R1は炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R2は炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、Yは架橋性官能基、a及びbは構成比を示しa:b=40:60〜75:25)で示される架橋性チオフェン共重合体が架橋性官能基Yで架橋して形成されており、膜厚が1nm〜30nmであることを特徴とする。
請求項2に記載の有機薄膜は、請求項1に記載されたものであって、前記架橋性官能基が、ビニル基、アセチレン基、ブテニル基、アクリル基、アクリレート基、アクリルアミド基、メタクリル基、メタクリレート基、メタクリルアミド基、アレーン基、アリル基、ビニルエーテル基、ビニルアミノ基、フリル基、ピロール基、チオフェン基、シロール基、シクロプロピル基、シクロブチル基、エポキシ基、オキセタン基、ジケテン基、エピスルフィド基、ラクトン基、ラクタム基及びメルカプト基から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項3に記載の光電変換素子は、請求項1または2に記載の有機薄膜及び光電変換活性層が、少なくとも一方が光透過性を有する一対の電極の間に、挟まれていることを特徴とする。
請求項4に記載の光電変換素子は、請求項3に記載されたものであって、前記一対の電極のうち正極と前記光電変換活性層との間に、前記有機薄膜を有することを特徴とする。
請求項5に記載の光電変換素子は、請求項4に記載されたものであって、前記光電変換活性層が、電子供与性有機半導体と電子受容性有機半導体とを含むことを特徴とする。
請求項6に記載の光電変換素子は、請求項5に記載されたものであって、前記電子供与性有機半導体が、化学構造の一部にチオフェン、フルオレン、カルバゾール、ジベンゾシロール、ジベンゾゲルモール、ベンゾジチオフェン及びジケトピロロピロールから選ばれる少なくとも一つの複素環骨格を有する単量体単位を含むπ電子共役系重合体であることを特徴とする。
請求項7に記載の光電変換素子は、請求項6に記載されたものであって、前記π電子共役系重合体がブロック共重合体であることを特徴とする。
請求項8に記載の光電変換素子は、請求項3〜7のいずれかに記載されたものであって、前記正極と前記有機薄膜との間に、正孔輸送材料を含む正孔輸送層を有することを特徴とする。
請求項9に記載の有機薄膜の製造方法は、下記化学式(1)
(式中、R1は炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R2は炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、Yは架橋性官能基、a及びbは構成比を示しa:b=40:60〜75:25である)で示される架橋性チオフェン共重合体を溶媒に溶解して製膜した後、熱処理により架橋して形成することを特徴とする。
請求項10に記載の有機薄膜の製造方法は、請求項9に記載されたものであって、100℃〜200℃の温度で前記熱処理することを特徴とする。
請求項11に記載の有機薄膜の製造方法は、請求項9または10に記載のされたものであって、前記溶媒が、テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、シクロヘキサン、クロロホルム、ブロモホルム、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、o−ジクロロベンゼン、アニソール、メトキシベンゼン、トリクロロベンゼン及びピリジンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項12に記載の光電変換素子の製造方法は、少なくとも一方が光透過性を有する一対の電極の間に、請求項1または2に記載の有機薄膜及び光電変換活性層が挟まれている光電変換素子の製造方法であって、前記有機薄膜を形成した後、その表面上に前記光電変換活性層を塗布により形成することを特徴とする。
本発明の有機薄膜は、優れたバッファー層としての機能だけでなく、独自でも光電変換可能で活性層としての機能を有しており、光電変換素子に用いることで光電変換効率を向上させることができる。またこの有機薄膜は、外部刺激により架橋性チオフェン共重合体を架橋させることで形成されており、有機溶媒に対し不溶性であるため塗布法により積層化することが可能である。さらに、架橋性チオフェン共重合体の架橋前後において結晶構造変化が小さいため、その膜厚を制御することができる。
本発明の光電変換素子は、架橋性チオフェン共重合体を架橋して形成された単独でも光電変換可能な有機薄膜をバッファー層として有しており、優れた光電変換効率を示すことができる。
本発明の有機薄膜の形成方法によれば、光電変換性能を低下させるような架橋剤を使用せずに外部刺激により架橋することができ、光電変換素子のバッファー層として有用な有機薄膜を形成することができる。
本発明の光電変換素子の製造方法によれば、塗布法による積層構造の形成が可能なため、バッファー層となる有機薄膜上に、塗布法により光電変換活性層を形成することができ、簡便な工程により高い光電変換効率を有する光電変換素子を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
前記化学式(1)中のR1で用いられる炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、2−メチル−2−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、ドデシル基などが挙げられる。中でも、有機溶媒への溶解性、成型の容易さ、結晶性の観点から直鎖のアルキル基であることが好ましく、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基などがさらに好ましい。
前記化学式(1)中のR2で用いられる炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、例えば、前記R1で例示したアルキル基から水素原子を1個除いた基を使用することができる。R2としては、架橋形成時の反応性、結晶性の観点から直鎖のアルキル基であることが好ましく、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基などから水素原子を1個除いた基がさらに好ましい。
前記化学式(1)中のYで用いられる架橋性官能基としては、例えば、ビニル基、アセチレン基、ブテニル基、アクリル基、アクリレート基、アクリルアミド基、メタクリル基、メタクリレート基、メタクリルアミド基、アリール基、アリル基、ビニルエーテル基、ビニルアミノ基、フリル基、ピロール基、チオフェン基、シロール基などの炭素−炭素多重結合を有する基;シクロプロピル基、シクロブチル基、エポキシ基、オキセタン基、ジケテン基、エピスルフィド基などの小員環を有する基;ラクトン基、ラクタム基、メルカプト基又はシロキサン誘導体を含有する基などが挙げられる。なかでも架橋剤が不要で、架橋反応を光や熱により容易に進行させることが可能な置換基であるビニル基又はメルカプト基が好ましい。
架橋性チオフェン共重合体(1)は、置換基として直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜20のアルキル基を有するチオフェン単位からなる非架橋部位(A)と、置換基として架橋性官能基を有するチオフェン単位からなる架橋部位(B)とを有する構造である。この非架橋部位(A)と架橋部位(B)との構成比は、前記化学式(1)のa及びbで示され、a:b=40:60〜75:25であることを要する。非架橋部位(A)はポリマー全体の結晶性を担い、有機薄膜の光電変換特性を示す部位であるため必要不可欠であるが、非架橋部位(A)の含有割合が多すぎると得られる有機薄膜が十分に架橋せず、有機溶媒などに溶解してしまい、塗布法により積層構造を形成させることができない。一方、架橋部位(B)が多すぎると、光電変換効率が低下する。非架橋部位(A)と架橋部位(B)との構成比は、a:b=40:60〜60:40であるとより好ましい。
架橋性チオフェン共重合体(1)は、ゲル浸透クロマトグラフィーを用い、ポリスチレン標準物質により換算された数平均分子量が10,000以上であることが好ましい。これにより、均質な薄膜の製膜が可能で高い光電変換特性を発現でき、光電変換素子のバッファー層として用いた際、光電変換効率を向上させることができる。数平均分子量は15,000以上であることがより好ましい。数平均分子量が15,000以上である場合には、得られる有機薄膜の結晶性が高く、吸光特性及び電荷移動度に優れるためより光電変換効率に優れた光電変換素子を得ることができる。数平均分子量の上限は特に限定されないが、溶解性の観点から1,000,000以下であることが好ましく、500,000以下であることがより好ましい。
架橋性チオフェン共重合体(1)は、例えば以下に示す工程によって製造することができる。
不活性溶媒中で、下記化学式(2)
(式中、R1は前記と同義であり、X1及びX3は同一又は異なるハロゲン原子である)
で示されるジハロゲン化チオフェン化合物(2)と、グリニャール試薬である下記化学式(3)
R’−MgX2 (3)
(式中、R’は炭素数1〜10の炭化水素基であり、X2はハロゲン原子である)
で示される有機マグネシウムハロゲン化合物(3)との交換反応であるグリニャールメタセシス反応により、下記化学式(4)
(式中、R1、X1及びX2は、前記と同義である)
で示される有機マグネシウム化合物(4)を得る。
で示されるジハロゲン化チオフェン化合物(2)と、グリニャール試薬である下記化学式(3)
R’−MgX2 (3)
(式中、R’は炭素数1〜10の炭化水素基であり、X2はハロゲン原子である)
で示される有機マグネシウムハロゲン化合物(3)との交換反応であるグリニャールメタセシス反応により、下記化学式(4)
で示される有機マグネシウム化合物(4)を得る。
交換反応は、0℃〜70℃の温度で、15分〜2時間行なわれる。この反応は通常常圧で行われるが、必要に応じて減圧下又は加圧下で行なうことができる。
前記化学式(3)で示される有機マグネシウムハロゲン化合物としては、例えば、メチルマグネシウムクロリド、メチルマグネシウムブロミド、エチルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド、i−プロピルマグネシウムクロリド、i−プロピルマグネシウムブロミド、t−ブチルマグネシウムクロリド、t−ブチルマグネシウムブロミドなどが挙げられる。
前記化学式(3)で示される有機マグネシウムハロゲン化合物の使用量は、基質であるジハロゲン化チオフェン化合物(2)に対して0.8〜2モル倍の範囲が好ましい。その後の重合反応の選択性及び効率の観点から0.9〜1.5モル倍の範囲がより好ましく、0.95〜1.0モル倍の範囲であることが最も好ましい。また、グリニャールメタセシス反応に用いられる溶媒は、反応に悪影響を及ぼさない限り特に限定されない。
続いて、前記と同様のグリニャールメタセシス反応により別途製造した下記化学式(5)
(式中、R2は前記と同義であり、X4及びX5は、同一又は異なるハロゲン原子であり、Zは前記化学式(1)のYで示される架橋性官能基又はハロゲン原子である)
で示される有機マグネシウム化合物(5)と、前記有機マグネシウム化合物(4)とを溶媒中でクロスカップリング重合を行うことにより、架橋性チオフェン共重合体(1)を得ることができる。
で示される有機マグネシウム化合物(5)と、前記有機マグネシウム化合物(4)とを溶媒中でクロスカップリング重合を行うことにより、架橋性チオフェン共重合体(1)を得ることができる。
架橋性チオフェン共重合体(1)の架橋性官能基はクロスカップリング反応に用いるモノマー単位が有していてもよいし、例えば、Zがハロゲン原子である場合には、重合反応後、脱ハロゲン化水素反応を行うことにより、架橋性官能基を導入してもよい。
前記クロスカップリング反応に用いられる金属錯体触媒は、Ni,Pd,Ti,Zr,V,Cr,Co,Feなど遷移金属を含む遷移金属錯体を使用することができ、中でも、Ni錯体やPd錯体を用いることが好ましい。金属錯体触媒の使用量は、所望の架橋性チオフェン共重合体(1)の重合度によって異なるが、単量体である有機マグネシウム化合物(4)及び(5)に対して、0.001〜0.1モルであると好ましい。
前記反応は、脱水及び過酸化物除去処理をした溶媒中で行うことが好ましい。使用できる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルエーテル、エチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ブチルメチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、ジブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジフェニルエーテルなどのエーテル系溶媒、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの脂肪族又は脂環式飽和炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒ならびにこれらの混合物などが挙げられる。溶媒の使用量としては、有機マグネシウム化合物(4)及び(5)に対して1〜1000重量倍の範囲であると好ましく、10〜100重量倍の範囲であることが、得られる架橋性チオフェン共重合体(1)の溶解度及び反応液の攪拌効率の観点からより好ましい。
架橋性チオフェン共重合体(1)の製造方法における重合温度は、−80℃〜60℃であり、0〜50℃であると好ましく、20〜40℃であるとさらに好ましい。重合反応系の圧力は、特に限定されないが、0.1〜10気圧であると好ましい。なかでも、1気圧前後で重合反応を行なうことが好ましい。また、重合時間は、特に限定されず、架橋性チオフェン共重合体(1)の原料である単量体、すなわち有機マグネシウム化合物によって異なる。好ましくは、20分〜10時間である。
得られた架橋性チオフェン共重合体(1)は、例えば、再沈殿、加熱下での溶媒除去、減圧下での溶媒除去、水蒸気による溶媒の除去(スチームストリッピング)などの、重合体を溶液から単離する際の通常の操作によって、反応混合物から分離、取得することができる。
前記架橋性チオフェン共重合体(1)を架橋させて得られる本発明の有機薄膜の膜厚は、1nm〜30nmであることを要する。膜厚が1nm未満である場合には、バッファー層として十分な機能を得ることができず、膜厚が30nmを越える場合には、抵抗が増大して光電変換効率低下の原因となる。より好ましくは、膜厚が5nm〜20nmである。
本発明の有機薄膜は、前記架橋性チオフェン共重合体(1)を溶媒に溶解して製膜した後に、外部刺激によって架橋反応を進行させ、架橋性官能基を架橋させることで製造することができる。架橋性チオフェン共重合体(1)は、架橋前においては有機溶媒に可溶で、種々の有機溶媒に溶解して均一溶液となり、均質な有機薄膜を形成することができる。一方、架橋後においては有機溶媒に対して不溶性となるため、形成された有機薄膜上に別の上層膜を積層するなど積層構造を形成することができる。
架橋性チオフェン共重合体(1)を溶解させる可溶解溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、シクロヘキサン、クロロホルム、ブロモホルム、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、o−ジクロロベンゼン、アニソール、メトキシベンゼン、トリクロロベンゼン、ピリジンなどの有機溶媒を使用することができる。これらの溶媒は単独で用いてもよく、2種類以上混合して用いてもよいが、特に架橋性チオフェン共重合体(1)の溶解度が高いo−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、クロロホルム及びこれらの混合物が好ましい。なかでも架橋性チオフェン共重合体(1)の溶解度が最も高いo−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン及びこれらの混合物がより好ましい。
架橋性チオフェン共重合体(1)の溶液を調製する際の濃度は、本発明の有機薄膜を得られる限りにおいて特に限定されるものではない。均質且つ1nm〜30nmの膜厚である薄膜を得るという観点からは、前記可溶解溶媒に対する架橋性チオフェン共重合体(1)の濃度が0.5mg/ml以上20mg/ml以下であると好ましい。また、溶液を調整する際の加熱条件は、架橋が進行しない程度の温度10℃〜50℃であることが好ましい。攪拌条件は特に限定されないが、攪拌速度は50rpm〜1500rpmであることが好ましく、100rpm〜700rpmであることがより好ましい。
架橋性チオフェン共重合体(1)の溶液は、必要に応じてろ過してもよい。ろ過することで異物を取り除き、欠陥の少ない良質な薄膜を得ることができる。ろ材の選定は使用する有機溶媒に応じ、溶解しない素材を選択することができるが、耐溶剤性の観点から、ポリフッ化ビニリデン製又はポリテトラフルオロエチレン製のものが好ましく用いられる。また、使用するろ材の細孔径は、架橋性チオフェン共重合体(1)の溶解性に応じて任意のものを選択できるが、0.1μm〜5μmの細孔径であることが好ましく、0.2μm又は0.45μmの細孔径であることがより好ましい。
本発明の有機薄膜を基板、支持体又はそれらに形成された膜上へ塗工する場合の方法は特に制限されず、液状の塗工材料を用いる従来から知られている塗工方法のいずれもが採用できる。例えば、浸漬コーティング法、スプレーコ−ティング法、インクジェット法、エアロゾルジェット法、スピンコ−ティング法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコ−ティング法、ブレードコーティング法、ローラーコ−ティング法、カーテンコーティング法、スリットダイコーター法、グラビアコーター法、スリットリバースコ−ター法、マイクログラビア法、コンマコーター法などの塗工方法を採用することができ、塗膜厚さ制御や配向制御など、得ようとする塗膜特性に応じて塗布方法を選択すればよい。このとき、必要に応じて不活性ガス雰囲気下で製膜することにより、材料の変性を抑制することができる。
前記方法などにより架橋性チオフェン共重合体(1)を製膜した後に架橋反応を進行させるための外部刺激は、架橋性官能基を架橋し得るものであれば得に限定されないが、制御及び処理の容易性から熱処理であることが好ましい。
熱処理により架橋反応を進行させる場合、加熱温度は架橋性チオフェン共重合体(1)のガラス転移温度(Tg)から融点(Tm)の範囲が好ましい。ガラス転移温度(Tg)から融点(Tm)の温度範囲であれば、発電に寄与する非架橋部位(A)の結晶化を促進することで高い光電変換が期待でき、同時に架橋部位(B)の架橋を促進し不溶化膜を形成させることが可能となる。具体的な温度範囲としては100℃〜200℃が好ましく、120℃〜180℃がより好ましい。温度が低いと非架橋部位(A)の結晶化が不十分で高い光電変換特性を示さず、架橋部位(B)の架橋が不十分で上層膜を積層できない。一方、温度が高すぎると有機薄膜が酸化及び/又は分解し十分な光電変換特性を得ることができない。
前記の熱処理により架橋反応を進行させるための加熱源には、ホットプレート、オーブンなどを用いることができる。また、架橋反応は減圧下あるいは不活性ガス雰囲気下で行ってもよい。
本発明の有機薄膜は、光電変換素子のバッファー層として用いることで、逆電荷の集電極への流入を遮蔽して光電変換素子の整流性を向上し、かつ本発明の有機薄膜自身でも光電変換することから、光電変換効率に優れた光電変換素子を得ることができる。以下に、本発明の有機薄膜を用いた光電変換素子について説明する。
本発明の光電変換素子は、少なくとも一方が光透過性を有する一対の電極、つまり正極と負極との間に、架橋性チオフェン共重合体を架橋して形成した有機薄膜と光電変換活性層とを有するものである。この多層構造の光電変換素子について、好ましい一形態を図1に示す。
この光電変換素子10は、基板1上で、少なくとも一方が光透過性を有する一対の電極の間に、有機薄膜3と光電変換活性層4とが積層して挟まれ、形成されているものである。一対の電極は、それぞれ透明電極2及び対向電極5であり、一方に仕事関数の大きな導電性素材、もう一方に仕事関数の小さな導電性素材を使用することが好ましい。その電極材料の選択により仕事関数の大きな導電性素材を用いた電極は正極となり、仕事関数の小さな導電性素材を用いた電極は負極となる。本発明の有機薄膜3は、正極と光電変換活性層4との間にバッファー層として用いるのが好ましい。これにより、逆電荷である電子の正極への流入を遮蔽して光電変換素子10の整流性を向上させ、変換効率を向上させることができる。つまり、図1においては、透明電極2が正極であるのが好ましい。
光電変換素子10の動作機構は、透明又は半透明の電極から入射した光エネルギーが光電変換活性層4中の電子受容性成分である電子受容性化合物及び/又は電子供与性成分である電子供与性化合物で吸収され、電子とホールの結合した励起子を生成する。生成した励起子が移動して、電子受容性化合物と電子供与性化合物とが隣接しているヘテロ接合界面に達すると界面でのそれぞれのHOMOエネルギー及びLUMOエネルギーの違いにより電子とホールとが分離し、独立に動くことができる電荷(電子とホール)が発生する。発生した電荷は、それぞれ電極へ移動することにより外部へ電気エネルギー(電流)として取り出すことができる。
光電変換素子10は、通常、基板1上に有機薄膜3と光電変換活性層4とを挟む一対の電極が形成されているものである。この基板1は、電極を形成し、有機物の層を形成する際に変化しないものであればよい。基板1の材料としては、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス、シリコンなどの無機材料、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラキシレン、エポキシ樹脂やフッ素系樹脂などの有機材料から任意の方法によって作製されたフィルムや板が使用可能である。不透明な基板の場合には、反対の電極即ち、基板から遠い方の電極が透明又は半透明であることが好ましい。透明な基板の場合には、基板に接する方の電極を光透過性を有する電極にしてもよい。
前記の光透過性を有する透明又は半透明の電極材料としては、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属薄膜などが挙げられる。具体的には、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、及びそれらの複合体であるインジウム・スズ・オキサイド(ITO)、フッ素・スズ・オキサイド(FTO)、アンチモン・スズ・オキサイド、インジウム・亜鉛・オキサイド(IZO)、ガリウム・亜鉛・オキサイド、アルミニウム・亜鉛・オキサイド、アンチモン・亜鉛・オキサイドからなる導電性材料を用いて作製された膜や、金、白金、銀、銅の極薄膜が用いられ、ITO、FTO、IZO、酸化スズが好ましい。電極の作製方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法などが挙げられる。また、透明な電極材料として、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体などの有機の透明導電膜を用いてもよい。
対向電極材料としては、公知の金属、導電性高分子などを用いることができ、光透過性を有さなくてもよく、透明又は半透明であってもよい。好ましくは一対の電極のうち、一方の電極は仕事関数の小さい材料が好ましい。例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、スカンジウム、バナジウム、亜鉛、イットリウム、インジウム、セリウム、サマリウム、ユーロピウム、テルビウム、イッテルビウムなどの金属、及びそれらのうち2つ以上の合金、又はそれらのうち1つ以上と、金、銀、白金、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン、錫のうち1つ以上との合金、グラファイト又はグラファイト層間化合物などが用いられる。合金の例としては、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、カルシウム−アルミニウム合金などが挙げられる。
光電変換活性層4は、電子供与性有機半導体(p型有機半導体)と電子受容性有機半導体(n型有機半導体)との混合物を含有する有機半導体組成物から形成されたものである。
光電変換活性層4に用いるp型有機半導体としては、低分子化合物であっても高分子化合物であってもよい。低分子化合物としては、フタロシアニン、金属フタロシアニン、ポルフィリン、金属ポルフィリン、オリゴチオフェン、テトラセン、ペンタセン、ルブレンなどが挙げられる。高分子化合物としては、化学構造の一部にチオフェン、フルオレン、カルバゾール、ジベンゾシロール、ジベンゾゲルモール、ジケトピロロピロール及びこれらの誘導体から選ばれる複素環骨格を少なくとも一つ有する単量体単位を含むπ電子共役系重合体などが挙げられる。これらの中でも、少なくとも1つのチオフェン環を化学構造の一部に含む複素環骨格を有する単量体単位からなるπ電子共役系重合体が光電変換効率の観点から好ましい。少なくとも1つのチオフェン環を化学構造の一部に含む複素環骨格としては例えば、シクロペンタジチオフェン、チエノピロール、ジチエノピロール、ジチエノシロール、ジチエノゲルモール、ベンゾジチオフェン、ナフトジチオフェン及びこれらの誘導体などが挙げられる。これらは、溶解性や極性を制御する目的で主鎖骨格に置換基を導入してもよい。また、これらの高分子化合物は、単独重合体、ランダム又はブロック共重合体のいずれでもよく、分子鎖は直鎖状、分岐状、物理的又は化学的架橋状のいずれでもよい。これらの中でも、塗布プロセスに適用するという観点から、高分子化合物が好ましく、少なくとも1つのチオフェン環を化学構造の一部に含む複素環骨格を有する単量体単位からなるπ電子共役系重合体がより好ましい。また、p型有機半導体として、前記化学式(1)で表される架橋性チオフェン共重合体を用いてもよい。
前記π電子共役系重合体の重合度は特に限定されないが、欠陥のない均質な薄膜を得るという観点からは、ゲル浸透クロマトグラフィーを用い、ポリスチレン標準物質により換算された数平均分子量が10,000以上であることが好ましい。また、高い光電変換効率の素子を得るという観点からは、数平均分子量が20,000以上であることがより好ましい。
光電変換活性層4に用いるn型有機半導体は、電子受容性を有する有機材料であれば特に限定されない。n型有機半導体として、例えば、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド、N,N'−ジオクチル−3,4,9,10−ナフチルテトラカルボキシジイミド、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ジ(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾールなどのオキサゾール誘導体、3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾールなどのトリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、C60又はC70フラーレン誘導体、カーボンナノチューブ、ポリ−p−フェニレンビニレン系重合体にシアノ基を導入した誘導体(CN−PPV)などが挙げられる。これらはそれぞれ単体で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの中でも、安定且つキャリア移動度に優れるn型半導体という観点からフラーレン誘導体が好ましく用いられる。
前記n型有機半導体として好適に用いられるフラーレン誘導体は、C60、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C94を始めとする無置換のものと、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドメチルエステル(PC61BM)、[5,6]−フェニルC61ブチリックアシッドメチルエステル、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドn−ブチルエステル、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドi−ブチルエステル、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドヘキシルエステル、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドドデシルエステル、[6,6]−ジフェニルC62ビス(ブチリックアシッドメチルエステル)(bis−PC62BM)、[6,6]−フェニルC71ブチリックアシッドメチルエステル(PC71BM)、[6,6]−ジフェニルC72ビス(ブチリックアシッドメチルエステル)(bis−PC72BM)、インデンC60−モノ付加体、インデンC60−ビス付加体、インデンC70−モノ付加体、インデンC70−ビス付加体をはじめとする置換誘導体などが挙げられる。
前記フラーレン誘導体は単独又はそれらの混合物として用いることができる。有機溶媒に対する溶解性の観点から、PC61BM、bis−PC62BM、PC71BM、bis−PC72BM、インデンC60−モノ付加体、インデンC70−ビス付加体、インデンC70−モノ付加体、インデンC70−ビス付加体が好適に用いられる。さらにこれらの中で、光吸収の観点からは、PC71BM、bis−PC72BM、インデンC70−モノ付加体、インデンC70−ビス付加体が、製造コストの観点からは、PC61BM、bis−PC62BM、インデンC60−ビス付加体がより好適に用いられる。
光電変換活性層4を構成する有機半導体組成物中のp型有機半導体及びn型有機半導体の含有量は、特に限定されない。p型有機半導体とn型有機半導体との組成比は、p型有機半導体:n型有機半導体=1〜99:99〜1の範囲であることが好ましく、より好ましくは20〜80:80〜20の範囲である。また、p型有機半導体とn型有機半導体との質量の和は、後述する溶解溶媒の質量の和100質量部に対して0.1〜10.0質量部であることが好ましく、0.5〜5.0質量部であることがより好ましい。
光電変換活性層4は、前記p型有機半導体及びn型有機半導体を含有する有機半導体組成物を溶媒に溶解し、有機薄膜3上に塗工して製膜することで製造することができる。溶解溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、シクロヘキサン、クロロホルム、ブロモホルム、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、o−ジクロロベンゼン、アニソール、メトキシベンゼン、トリクロロベンゼン、ピリジンなどが挙げられる。これらの溶媒は単独で用いてもよく、2種類以上混合して用いてもよいが、特にp型有機半導体及びn型有機半導体のそれぞれについて溶解度が高いo−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、クロロホルム及びこれらの混合物が好ましい。より好ましくは、p型有機半導体及びn型有機半導体のそれぞれについて溶解度が最も高いo−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン及びこれらの混合物が用いられる。
前記の工程において、有機半導体組成物溶液中にp型有機半導体及びn型有機半導体以外に添加物を含んでもよい。添加物を含有させることによって光電変換活性層を製膜する過程において、p型有機半導体及びn型有機半導体の微細且つ連続した相分離構造が形成されるため、光電変換効率に優れる光電変換活性層4を得ることが可能となる。
添加物としては、オクタンジチオール(沸点:270℃)、ジブロモオクタン(沸点:272℃)、ジヨードオクタン(沸点:327℃)、ジヨードヘキサン(沸点:142℃[10mmHg])、ジヨードブタン(沸点:125℃[12mmHg])、ジエチレングリコールジエチルエーテル(沸点:162℃)、N−メチル−2−ピロリドン(沸点:229℃)、1−又は2−クロロナフタレン(沸点:256℃)などが例示される。これらの中で、光電変換効率に優れる光電変換素子を得るという観点から、オクタンジチオール、ジブロモオクタン、ジヨードオクタン、1−又は2−クロロナフタレンが好ましく用いられる。
添加物の添加量は、p型有機半導体及びn型有機半導体が析出せず、均一な溶液を与えるものであれば特に限定されない。添加物の添加量は、溶媒に対して体積分率で0.1%〜20%であると好ましく、0.5%〜10%の範囲であるとより好ましい。添加物の添加量が0.1%〜20%の範囲内であることにより、微細且つ連続した相分離構造を有する光電変換活性層4を形成することができる。添加物の添加量が20%よりも多い場合は、溶媒及び添加物の乾燥速度が遅くなる傾向がある。
さらに、前記有機半導体組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲において、界面活性剤、バインダー樹脂、フィラーなどの他の添加物成分を含んでいてもよい。
前記有機半導体組成物からなる光電変換活性層4のHOMO準位は、電荷輸送の観点から架橋性チオフェン共重合体から形成される有機薄膜3のHOMO準位である−4.7eV以下が好ましい。光電変換活性層4のHOMO準位が本発明の有機薄膜3よりも浅くなると、電極へのホ−ル輸送性が不利となり、本発明の効果を十分に得られない場合がある。
光電変換活性層4の膜厚は、通常、1nm〜2000nmであり、好ましくは2nm〜1000nmであり、より好ましくは5nm〜500nmであり、さらに好ましくは20nm〜300nmである。膜厚が薄すぎると光が十分に吸収されず、逆に厚すぎると抵抗損失によって電荷が電極へ到達し難くなる。
前記光電変換活性層4は、さらに必要に応じて熱又は溶媒アニールを行ってもよい。アニール処理を施すことで、光電変換活性層4の材料の結晶性と、p型有機半導体とn型有機半導体との相分離構造を変化させ、光電変換特性に優れる素子を得ることができる。尚、このアニール処理は、負極の形成後に行ってもよい。
前記の熱アニールは、前記光電変換活性層4を製膜した基板1を所望の温度で保持して行う。熱アニールは減圧下又は不活性ガス雰囲気下で行ってもよく、好ましい温度は40℃〜150℃、より好ましくは70℃〜150℃である。温度が低いと十分な効果が得られず、温度が高すぎると有機薄膜3が酸化及び/又は分解し、十分な光電変換特性を得ることができない。
前記の溶媒アニールは、前記光電変換活性層4を製膜した基板1を溶媒雰囲気下で所望の時間保持することで行う。このときのアニール溶媒は特に限定されないが、前記光電変換活性層4に対する良溶媒であることが好ましい。溶媒アニールは、光電変換活性層4を構成する有機半導体組成物を、基板1上に形成されている有機薄膜3上に塗工して、当該組成物中に溶媒が残存した状態で行ってもよい。
本発明の光電変換素子は、必要に応じて正孔輸送層を設けてもよい。正孔輸送層を有する光電変換素子の一形態を図2に示す。この光電変換素子10aは、基板1上の透明電極2及び対抗電極5の間に、正孔輸送層6、有機薄膜3、及び光電変換活性層4の順で積層されて形成されているものである。正孔輸送層6は正極と本発明の有機薄膜3との間に用いるのが好ましく、図2においては、透明電極2が正極であるのが好ましい。
正孔輸送層6を形成する材料としては、p型半導体特性を有するものであれば特に限定されないが、ポリチオフェン系重合体、ポリアニリン系重合体、ポリ−p−フェニレンビニレン系重合体、ポリフルオレン系重合体などの導電性高分子や、フタロシアニン誘導体(H2Pc、CuPc、ZnPcなど)、ポルフィリン誘導体などのp型半導体特性を示す低分子有機化合物、酸化モリブデン、酸化亜鉛、酸化バナジウムなどの金属酸化物が好ましく用いられる。特に、ポリチオフェン系重合体であるポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)やPEDOTにポリスチレンスルホネート(PSS)が添加されたものが好ましく用いられる。正孔輸送層6は1nmから600nmの厚さが好ましく、20nmから300nmがより好ましい。
本発明の光電変換素子は、必要に応じて電子輸送層を設けてもよい。電子輸送層を有する光電変換素子の一形態を図3に示す。この光電変換素子10bは、基板1上の透明電極2及び対抗電極5の間に、正孔輸送層6、有機薄膜3、光電変換活性層4及び電子輸送層7の順で積層されて形成されているものである。電子輸送層7は負極と光電変換活性層4との間に用いるのが好ましく、図3においては、透明電極2が正極であるのが好ましい。
電子輸送層7を形成する材料としては、n型半導体特性を有するものであれば特に限定されないが、前記の電子受容性有機材料(NTCDA、PTCDA、PTCDI−C8H、オキサゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、フラーレン誘導体、CNT、CN−PPVなど)などが好ましく用いられる。電子輸送層は1nmから600nmの厚さが好ましく、5nmから100nmがより好ましい。
本発明の光電変換素子は必要に応じ、電極と本発明の有機薄膜との間又は電極と光電変換活性層との間に電荷移動を円滑にするバッファー層として金属フッ化物を設けてもよい。金属フッ化物としては、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化セシウムなどが挙げられるが、特にフッ化リチウムが好ましく用いられる。バッファー層は0.05nm〜50nmの厚さが好ましく、0.5nm〜20nmがより好ましい。
本発明の光電変換素子は、タンデム型光電変換素子として用いてもよい。タンデム型光電変換素子は、文献公知の方法、例えば、サイエンス,2007年,第317巻,pp222に記載の方法を用いて作製することができる。具体的には、電荷再結合層を、長波長側(〜1100nm)まで光吸収し光電変換可能な光電変換活性層(I)と紫外〜可視光領域(190〜700nm)の光電変換が可能な光電変換活性層(II)とで挟み込んだ構造が挙げられる。この光電変換活性層(I)と光電変換活性層(II)との接続順は逆であってもよい。
電荷再結合層とは、正極側の光電変換活性層で生じた電子と、負極側の光電変換活性層で生じた正孔とを再結合させる働きをする。各光電変換活性層で電荷分離して生じた正孔及び電子は、光電変換活性層中の内部電場によってそれぞれ正極と負極方向へと移動する。このとき、正極側の光電変換活性層で生じた正孔及び負極側の光電変換活性層で生じた電子はそれぞれ正極及び負極へ取り出され、正極側の光電変換活性層で生じた電子及び負極側の光電変換活性層で生じた正孔が再結合することによって、各光電変換活性層が電気的に直列に接続された電池として機能し開放電圧が増大する。
電荷再結合層は、複数の光電変換活性層が光吸収できるようにするため、光透過性を有することが好ましい。また、電荷再結合層は、十分に正孔と電子とが再結合するように設計されていればよいので、必ずしも膜である必要はなく、例えば、光電変換活性層上に一様に形成された金属クラスターであってもかまわない。従って、該電荷再結合層には、金、白金、クロム、ニッケル、リチウム、マグネシウム、カルシウム、錫、銀、アルミニウムなどからなる数nm以下程度の光透過性を有する非常に薄い金属膜や金属クラスター(合金を含む)、ITO、IZO、AZO、GZO、FTO、酸化チタンや酸化モリブデンなどの光透過性の高い金属酸化物膜及びクラスター、PSSが添加されたPEDOTなどの導電性有機材料膜、又はこれらの複合体などが用いられる。例えば、銀を、真空蒸着法を用いて水晶振動子膜厚モニター上で数nm以下となるように蒸着すれば、一様な銀クラスターが形成できる。その他にも、酸化チタン膜を形成するならば、例えば、アドバンスト マテリアルズ,2006年,第18巻,pp572に記載のゾルゲル法を用いればよい。ITO、IZOなどの複合金属酸化物であるならば、スパッタリング法を用いて製膜すればよい。これらの電荷再結合層の形成法や種類は、電荷再結合層形成時の光電変換活性層への非破壊性や、次に積層される光電変換活性層の形成法などを考慮して適当に選択すればよい。
本発明の有機薄膜を具備する前記の光電変換素子は光電変換効率に優れ、太陽電池をはじめとして各種光センサなどへ応用が可能である。
また、本発明の有機薄膜は塗布法による製膜が可能であり、且つ単独でも光電変換機能を有するため、有機光電変換素子の他にスイッチングデバイスなどへの応用も可能である。スイッチングデバイスとは、本発明の有機薄膜を少なくとも一方が透明な一対の電極で挟んだもので、光を感知することで微小電流を生じ、回路のオン・オフを制御するものである。さらに、本発明の有機薄膜は、有機エレクトロルミネッセンス素子の正極バッファー層としても用いることができる。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の合成例で得られた化合物の分子構造について、1H−NMR測定により構造を同定した。装置はGSX−270(日本電子社製)を使用し、溶媒は重クロロホルム(和光純薬工業社製)、温度25℃で測定を行った。
以下の合成例において、ガスクロマトグラフィー(GC)分析は以下の条件により行った。
<測定条件>
装置 :GC−14B、C−R6A[(株)島津製作所]
カラム : G−100 (長さ:20m、内径:1.2mm、膜厚:1.0μm)
キャリアガス : ヘリウム
検出器:水素炎イオン化検出器 (FID)
注入温度 : 250℃
検出器温度 : 250℃
<測定条件>
装置 :GC−14B、C−R6A[(株)島津製作所]
カラム : G−100 (長さ:20m、内径:1.2mm、膜厚:1.0μm)
キャリアガス : ヘリウム
検出器:水素炎イオン化検出器 (FID)
注入温度 : 250℃
検出器温度 : 250℃
重合体の数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、何れもサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて測定を行い、ポリスチレン換算分子量として算出した。測定条件の詳細を以下に示す。
<測定条件>
装置 : TOSOH EcoSEC HLC−8320GPC (東ソ−製)
カラム : TSK guardcolumn SuperMP (HZ) −M、TSK gel SuperMultipore HZ−M×2
検出部 : RI
カラム温度:40℃
溶離液 : テトラヒドロフラン(THF)
<測定条件>
装置 : TOSOH EcoSEC HLC−8320GPC (東ソ−製)
カラム : TSK guardcolumn SuperMP (HZ) −M、TSK gel SuperMultipore HZ−M×2
検出部 : RI
カラム温度:40℃
溶離液 : テトラヒドロフラン(THF)
アルゴン置換した、三方コック、マグネチックスターラーを備えた50ml三口フラスコに、2−ブロモ3−ヘキシル−5−ヨードチオフェン(BHIT)0.80g(2.15mmol)、脱水THF9.57g、i−プロピルマグネシウムクロリド(i−PrMgCl)(2M−THF溶液)1.16g(2.11mmol)を加え5℃で30分攪拌しグリニャール体(A−1)を生成させた(反応液A)。
別途アルゴン置換した、三方コック、ジムロート、マグネチックスターラーを備えた100ml三口フラスに2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)1.15g(2.85mmol)、脱水THF12.68g、t−ブチル(誤記載です。森原)マグネシウムクロリド(t−BuMgCl)(1M−THF溶液)2.99g(2.85mmol)を加え70℃で2時間加熱攪拌しグリニャール体(B−1)を生成させた(反応液B)。
別途アルゴン置換した、三方コック、ジムロート、マグネチックスターラーを備えた100ml三口フラスに2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)1.15g(2.85mmol)、脱水THF12.68g、t−ブチル(誤記載です。森原)マグネシウムクロリド(t−BuMgCl)(1M−THF溶液)2.99g(2.85mmol)を加え70℃で2時間加熱攪拌しグリニャール体(B−1)を生成させた(反応液B)。
別途アルゴン置換した、三方コックを備えた300mlナスフラスコに、[1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル(II)ジクロリド(Ni(dppp)Cl2)0.027g(0.05mmol)、脱水THF22.25gを加え25℃で攪拌後、35℃の湯浴につけ、反応液B及び反応液Aの順で、2−ブロモ3−ヘキシル−5−ヨ−ドチオフェン(BHIT)と2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)との仕込モル比を43:57で加えて2時間攪拌を行った。ガスクロマトグラフィー(GC)分析により未反応モノマーを追跡し、モノマー消費率89%(BHIT)、82%(DBBHT)で重合停止を行った。反応後、t−ブチルマグネシウムクロリド(t−BuMgCl)(1M−THF溶液)2.1g(2.0mmol)を加え1時間攪拌を行った。その後25℃まで冷却し、6N−HCl 74gを加え1時間攪拌を行った。
反応液にクロロホルム74gを加えポリマーを溶解させ、水層を除去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、イオン交換水で有機層を洗浄した。その後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をクロロホルム(10g)に溶解し、アセトン(315g)で再沈殿することにより紫色固体のチオフェン共重合体1を得た(607mg,収率57%)。
1H−NMR(270MHz,CDCl3);δ=6.98(s,2.26H),3.43(t,2.28H),2.81(t,4.12H),1.89(m,2H),1.71(m,4.43H),1.49(m,12.6H),0.92(s,3H)
以上の分析結果は、チオフェン共重合体1が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、チオフェン共重合体1が得られていることを支持する。
三方コック、ジムロート、温度計を備えた300ml三口フラスコに合成例1で得られたチオフェン共重合体1を607mg(2.88mmol)、[CH3(CH2)3]4NBr 0.342g(1.06mmol)、トルエン43g、反応基質に対し30当量のKI8.552g(51.52mmol)、水20gを加え20時間加熱攪拌を行った。反応終了後、有機層を分離し、水槽をクロロホルム(74g)で抽出を行った。その後水洗を2回行った。硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をクロロホルム(6g)に溶解し、メタノール(317g)で再沈殿することにより紫色固体のチオフェン共重合体2を得た(644mg,収率94.4%)。
1H−NMR(270MHz,CDCl3);δ=6.98(s,2.14H),3.20(t,2.13H),2.81(t,3.86H),1.86(m,2.4H),1.71(m,4.18H),1.35(m,11H),0.92(s,3H)
以上の分析結果は、チオフェン共重合体2が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、チオフェン共重合体2が得られていることを支持する。
アルゴン置換した、三方コック、ジムロート、温度計を備えた300ml三口フラスコに合成例2で得られたチオフェン共重合体2を310mg(1.06mmol)、THF53gを加え60℃に加温し、完溶させた。25℃に戻した後、カリウム t−ブトキシド(t−BuOK)(1M−THF溶液)10.6g(11.9mmol)をシリンジで加え、25℃で3時間攪拌し、メタノールで反応を停止させた。得られた固体を濾別した後、水洗し、クロロホルムで抽出を行った。その後、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をクロロホルム(7g)に溶解し、アセトン(315g)で再沈殿することにより架橋性チオフェン共重合体3を得た(136mg,収率82.6%)。
SECで測定した数平均分子量(Mn)は14,700であり、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)で求められる分子量分布(PDI)は、1.12であった。
1H−NMR(270MHz,CDCl3);δ=6.97(s,2.38H),5.84(m,1.39H),5.00(t,2.76H),2.82(m,4.80H),2.12(m,2.51H),1.70(m,4.56H),1.35(m,8.70H),0.92(s,3H)
以上の分析結果は、架橋性チオフェン共重合体3が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、架橋性チオフェン共重合体3が得られていることを支持する。
組成比の分析は非架橋部位の3−ヘキシル基の末端プロトン(δ=0.92)と、非架橋部位及び架橋部位に含まれるチオフェン骨格の4位のプロトン(δ=6.97)との積分比から算出した。具体的には非架橋部位の3−ヘキシル基の末端プロトンの積分値を3Hとすると、非架橋部位チオフェン骨格の4位のプロトンの積分値は1Hとなる。実験値で得られた非架橋部位及び架橋部位に含まれるチオフェン骨格の4位のプロトンの積分値は2.38H(δ=6.97)なので、架橋部位に含まれるチオフェン骨格由来のプロトンの積分値は2.38H−1H=1.38Hとなる。よって非架橋部位と架橋部位の組成比は1:1.38=42:58となる。
従って、架橋性チオフェン共重合体3は、非架橋部位(A)であるポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)が42%、及び架橋部位(B)であるポリ(3−(5−ヘキセニル)チオフェン)(P3HNT)が58%であった。
従って、架橋性チオフェン共重合体3は、非架橋部位(A)であるポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)が42%、及び架橋部位(B)であるポリ(3−(5−ヘキセニル)チオフェン)(P3HNT)が58%であった。
(合成例4)
2−ブロモ3−ヘキシル−5−ヨ−ドチオフェン(BHIT)と2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)との仕込量比を60:40に変更した以外は、合成例1〜3と同様の方法で架橋性チオフェン共重合体4を合成した。
2−ブロモ3−ヘキシル−5−ヨ−ドチオフェン(BHIT)と2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)との仕込量比を60:40に変更した以外は、合成例1〜3と同様の方法で架橋性チオフェン共重合体4を合成した。
SECで測定した数平均分子量(Mn)は19,900であり、分子量分布(PDI)は、1.23であった。
得られた化合物(単量体)の分子構造について、1H−NMR(核磁気共鳴)測定を行い、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準物質とした場合の化学シフト値から構造を同定した。分析結果を以下に示す。
1H−NMR(270MHz,CDCl3);δ=6.91(s,1.82H),5.82(m,0.82H),5.01(t,1.64H),2.84(m,3.51H),2.12(m,1.60H),1.73(m,3.70H),1.32(m,7.64H),0.92(s,3H)
以上の分析結果は、架橋性チオフェン共重合体4が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、架橋性チオフェン共重合体4が得られていることを支持する。
得られた架橋性チオフェン共重合体4(P3HT−r−P3HNT)は、非架橋部位(A)であるP3HTが55%、及び架橋部位(B)であるP3HNTが45%であった。
アルゴン置換した、三方コック、ジムロート、マグネチックスターラーを備えた100ml三口フラスコに、2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)2.02g(5mmol)、脱水THF22.25g、t−ブチルマグネシウムクロリド(t−BuMgCl)(1M−THF溶液)5.25gを加え70℃で2時間加熱攪拌し、グリニャ−ル体(B−1)を生成させた(反応液C)。
別途アルゴン置換した、三方コック、ジムロ−ト、マグネチックスターラーを備えた300mlナスフラスコを用意し、Ni(dppp)Cl2 0.027g(0.05mmol)、脱水THF22.25gを加え25℃で攪拌後、35℃の湯浴につけ、25℃まで冷却した反応液Cを加え2時間攪拌を行った。GC分析により未反応モノマーを追跡し、モノマー消費率74%で重合停止を行った。反応後、t−ブチルマグネシウムクロリド(t−BuMgCl)(1M−THF溶液)2.1g(2.0mmol)を加え1時間攪拌を行った。その後25℃まで冷却し、6N−HCl 50gを加え1時間攪拌を行った。
別途アルゴン置換した、三方コック、ジムロ−ト、マグネチックスターラーを備えた300mlナスフラスコを用意し、Ni(dppp)Cl2 0.027g(0.05mmol)、脱水THF22.25gを加え25℃で攪拌後、35℃の湯浴につけ、25℃まで冷却した反応液Cを加え2時間攪拌を行った。GC分析により未反応モノマーを追跡し、モノマー消費率74%で重合停止を行った。反応後、t−ブチルマグネシウムクロリド(t−BuMgCl)(1M−THF溶液)2.1g(2.0mmol)を加え1時間攪拌を行った。その後25℃まで冷却し、6N−HCl 50gを加え1時間攪拌を行った。
反応液にクロロホルム74gを加え沈殿物を溶解させ、水層を除去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、イオン交換水で有機層を洗浄した。その後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をクロロホルム(13g)に溶解し、アセトン(315g)で再沈殿することにより紫色固体のチオフェン重合体5を得た(704mg,収率57%)。
1H−NMR(270MHz,CDCl3);δ=6.98(s,1H),3.43(t,2H),2.82(t,2H),1.87(m,2H),1.73(m,2H),1.51(m,4H)
以上の分析結果は、チオフェン重合体5が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、チオフェン重合体5が得られていることを支持する。
三方コック、ジムロート、温度計、マグネチックスターラーを備えた300ml三口フラスコにチオフェン重合体5を625mg(2.66mmol)、[CH3(CH2)3]4NBr 0.566g(1.76mmol)、トルエン43g、KI 14.12g(85.12mmol)、水20gを加え20時間加熱攪拌を行った。反応終了後、有機層を分離し、水層をクロロホルム(74g)で抽出を行った。
その後水洗を2回行った。硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をクロロホルム(6g)に溶解し、メタノール(317g)で再沈殿することにより紫色固体のチオフェン重合体6を得た(635mg,収率81.6%)。
その後水洗を2回行った。硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をクロロホルム(6g)に溶解し、メタノール(317g)で再沈殿することにより紫色固体のチオフェン重合体6を得た(635mg,収率81.6%)。
1H−NMR(270MHz,CDCl3);δ=6.98(s,1H),3.21(t,2H),2.82(t,2H),1.86(m,2H),1.73(m,2H),1.51(m,4H)
以上の分析結果は、チオフェン重合体6が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、チオフェン重合体6が得られていることを支持する。
アルゴン置換した、三方コック、ジムロート、温度計、マグネチックスターラーを備えた300ml三口フラスコにチオフェン重合体6を150mg(0.51mmol)、THF31gを加え60℃に加温し、完溶させた。25℃に戻した後、tert−ブトキシカリウム(1M−THF溶液)9.17g(10.3mmol)をシリンジで一括添加し、25℃で3時間攪拌し、メタノ−ルで反応を停止させた。得られた固体を濾別した後、水洗し、クロロホルムで抽出を行った。その後、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をクロロホルム(7g)に溶解し、アセトン(315g)で再沈殿することにより架橋官能基を有するチオフェン重合体7を得た(51mg,収率60.7%)。
SECで測定した数平均分子量(Mn)は16,900であり、分子量分布(PDI)は、1.25であった。
1H−NMR(270MHz,CDCl3);δ=6.97(s,1H),5.84(m,1H),5.00(t,2H),2.82(m,2H),2.13(m,2H),1.73 (m,2H)
以上の分析結果は、架橋官能基を有するチオフェン重合体7が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、架橋官能基を有するチオフェン重合体7が得られていることを支持する。
(合成例8)
2−ブロモ3−ヘキシル−5−ヨードチオフェン(BHIT)と2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)との仕込量比を35:65に変更した以外は、合成例1〜3と同様の方法で架橋性チオフェン共重合体8を合成した。
2−ブロモ3−ヘキシル−5−ヨードチオフェン(BHIT)と2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)との仕込量比を35:65に変更した以外は、合成例1〜3と同様の方法で架橋性チオフェン共重合体8を合成した。
SECで測定した数平均分子量(Mn)は18,100であり、分子量分布(PDI)は、1.31であった。
1H−NMR(270MHz,CDCl3);δ=6.91(s,2.86H),5.84(m,1.82H),4.98(t,3.72H),2.82(m,5.72H),2.12(m,3.82H),1.72(m,6.00H),1.38(m,9.69H),0.92(s,3H)
以上の分析結果は、架橋性チオフェン共重合体8が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、架橋性チオフェン共重合体8が得られていることを支持する。
得られた架橋性チオフェン共重合体8(P3HT−r−P3HNT)は、非架橋部位(A)であるP3HTが35%、及び架橋部位(B)であるP3HNTが65%であった。
(合成例9)
2−ブロモ3−ヘキシル−5−ヨ−ドチオフェン(BHIT)と2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)との仕込量比を80:20に変更した以外は、合成例1〜3と同様の方法で架橋性チオフェン共重合体9を合成した。
2−ブロモ3−ヘキシル−5−ヨ−ドチオフェン(BHIT)と2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)との仕込量比を80:20に変更した以外は、合成例1〜3と同様の方法で架橋性チオフェン共重合体9を合成した。
SECで測定したその数平均分子量(Mn)は18,400であり、分子量分布(PDI)は、1.30であった。
1H−NMR(270MHz,CDCl3);δ=6.90(s,1.27H),5.80(m,0.27H),4.97(t,0.54H),2.84(m,2.54H),2.12(m,0.61H),1.70(m,2.70H),1.35(m,6.61H),0.92(s,3H)
以上の分析結果は、架橋性チオフェン共重合体9が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、架橋性チオフェン共重合体9が得られていることを支持する。
得られた架橋性チオフェン共重合体9(P3HT−r−P3HNT)は、非架橋部位(A)であるP3HTが79%、及び架橋部位(B)であるP3HNTが21%であった。
アルゴン置換した、三方コック、マグネチックスターラーを備えた50ml三口フラスコに、脱水及び過酸化物除去処理を行なったTHF21mlと、2−ブロモ3−ヘキシル−5−ヨードチオフェン(BHIT)1.53g(4.1mmol)と、i−プロピルマグネシウムクロリド(i−PrMgCl)(2M−THF溶液)2.1mlを加えて、0℃で30分攪拌しグリニャール体(A−1)を精製させた。
別途アルゴン置換した、三方コック、マグネチックスタ−ラ−を備えた100ml三口フラスコに、脱水及び過酸化物除去処理を行なったTHF4mlと2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)0.361g(0.9mmol)とt−ブチルマグネシウムクロリド(t−BuMgCl)(1M−THF溶液)0.9mlを加えて、60℃で2時間攪拌し、有機マグネシウム化合物(B−1)の溶液を合成した。
別途アルゴン置換した、三方コック、マグネチックスタ−ラ−を備えた100ml三口フラスコに、脱水及び過酸化物除去処理を行なったTHF4mlと2,5−ジブロモ−3−ヘキシルブロモチオフェン(DBBHT)0.361g(0.9mmol)とt−ブチルマグネシウムクロリド(t−BuMgCl)(1M−THF溶液)0.9mlを加えて、60℃で2時間攪拌し、有機マグネシウム化合物(B−1)の溶液を合成した。
別途アルゴン置換した三方コックを備えた300mlナスフラスコに、脱水及び過酸化物除去処理を行なったTHF25mlとNiCl2(dppp)27mg(0.05mmol)を加えて35℃に加熱した後、先に調製した有機マグネシウム化合物溶液(A−1)の70%を添加し、35℃で1.5時間加熱攪拌した。次いで、残りの有機マグネシウム化合物溶液(A−1)及び有機マグネシウム化合物溶液(B−1)を添加し、35℃で2時間反応させた。反応終了後、t−ブチルマグネシウムクロリド(t−BuMgCl)(1M−THF溶液)2mlを加え35℃にて1時間攪拌し、次いで5M−HCl30mlを加えて室温で1時間攪拌した。この反応液をクロロホルム450mlで抽出し、有機層を重曹水100ml、蒸留水100mlの順で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固した。得られた黒紫色の固体を、クロロホルムの30mlに溶かし、メタノ−ルの300mlに再沈殿し、充分に乾燥したものを、分取用GPCカラムを用いて精製することによりブロック共重合体1(750mg)を得た。
SECで測定したその数平均分子量(Mn)は25,370であり、分子量分布(PDI)は、1.08であった。
1H−NMR:δ=6.97(s、1H)、3.41(t、J=6.8Hz、0.2H)、2.80(t、J=8.0Hz、2H)、1.89−1.27(m、9.8H)、0.91(t、J=6.8Hz、2.7H)
以上の分析結果は、ブロック共重合体1が得られていることを支持する。
以上の分析結果は、ブロック共重合体1が得られていることを支持する。
以下、前記合成例で得られた重合体を用いて製造した本発明の実施例について説明する。なお、実施例中の評価は以下のようにして行った。
[有機薄膜の膜厚測定]
以下の実施例及び比較例の有機薄膜の膜厚は、接触式段差計(DEKTAK8:Veeco社製)を用いて、触針圧:3mg、測定レンジ:50kÅの条件で測定した。
以下の実施例及び比較例の有機薄膜の膜厚は、接触式段差計(DEKTAK8:Veeco社製)を用いて、触針圧:3mg、測定レンジ:50kÅの条件で測定した。
[分光感度の測定]
以下の実施例及び比較例で作製した光電変換素子の分光感度は、分光感度測定装置(SM−250型:分光計器社製)を用いて測定した。ソースメーターとしてケースレー2400(KEITHLEY社製)を用いた。測定時の特定波長における照射強度は、フォトダイオード(S1337−66BQ、浜松フォトニクス社製)を用いて校正した。測定時には、光電変換素子の受光面積と同じ面積の照射光マスクを着用し、余剰な光の入射を排除した。
以下の実施例及び比較例で作製した光電変換素子の分光感度は、分光感度測定装置(SM−250型:分光計器社製)を用いて測定した。ソースメーターとしてケースレー2400(KEITHLEY社製)を用いた。測定時の特定波長における照射強度は、フォトダイオード(S1337−66BQ、浜松フォトニクス社製)を用いて校正した。測定時には、光電変換素子の受光面積と同じ面積の照射光マスクを着用し、余剰な光の入射を排除した。
[光電変換効率の測定]
以下の実施例及び比較例で作製した作製した光電変換素子の光電変換効率は、ソーラーシミュレーター(PEC−L11:ペクセルテクノロジー社製)及びソースメーター(KEITHLEY2400:KEITHLEY社製)を用い、照射スペクトルはAM1.5、照射強度は100mW/cm2で測定した。測定時の照射強度は、フォトダイオード(BS−520、分光計器社製)を用い、太陽電池評価基準となるように調節した。測定時には、光電変換素子の受光面積と同じ面積の照射光マスクを着用し、余剰な光の入射を排除した。
以下の実施例及び比較例で作製した作製した光電変換素子の光電変換効率は、ソーラーシミュレーター(PEC−L11:ペクセルテクノロジー社製)及びソースメーター(KEITHLEY2400:KEITHLEY社製)を用い、照射スペクトルはAM1.5、照射強度は100mW/cm2で測定した。測定時の照射強度は、フォトダイオード(BS−520、分光計器社製)を用い、太陽電池評価基準となるように調節した。測定時には、光電変換素子の受光面積と同じ面積の照射光マスクを着用し、余剰な光の入射を排除した。
(実施例1)
合成例3で得られた架橋性チオフェン共重合体3(a:b=24:58)にクロロベンゼンを加えて10mg/mlの濃度に調製し、40℃で3時間加熱攪拌した後、室温に冷却して0.45μmのポリテトラフルオロエチレン製のフィルターでろ過して均一な溶液を得た。
300nmのインジウム・スズ・オキサイドが0.7mmのガラス上に製膜された基板(ジオマテック社製)を、セミコクリーン(フルウチ化学社製)、超純水、アセトン(和光純薬工業社製)イソプロパノール(和光純薬工業社製)の順で10分間超音波洗浄し、乾燥した後、UV−O3クリーナー(フィルジェン社製)を用いて20分間オゾンクリーニングした。
合成例3で得られた架橋性チオフェン共重合体3(a:b=24:58)にクロロベンゼンを加えて10mg/mlの濃度に調製し、40℃で3時間加熱攪拌した後、室温に冷却して0.45μmのポリテトラフルオロエチレン製のフィルターでろ過して均一な溶液を得た。
300nmのインジウム・スズ・オキサイドが0.7mmのガラス上に製膜された基板(ジオマテック社製)を、セミコクリーン(フルウチ化学社製)、超純水、アセトン(和光純薬工業社製)イソプロパノール(和光純薬工業社製)の順で10分間超音波洗浄し、乾燥した後、UV−O3クリーナー(フィルジェン社製)を用いて20分間オゾンクリーニングした。
調製した溶液と洗浄したITO基板を窒素で満たされたグローブボックス中に導入し、窒素雰囲気下にて、4000rpmで60秒間スピンコートした。製膜後、1時間減圧乾燥し、窒素雰囲気下、ホットプレートを用いて150℃で30分間熱処理して本発明の有機薄膜を得た。得られた有機薄膜の膜厚は15nmであった。
得られた有機薄膜を50mlのトルエン、THF、クロロホルム(CF)、クロロベンゼン(CBz)、ジクロロベンゼン(DCBz)、トリクロロベンゼン(TCBz)にそれぞれ1時間浸漬したところ、いずれの有機溶媒に対しても不溶であった。
(実施例2)
実施例1で得られた、150nmのITO基板上に製膜した本発明の有機薄膜(膜厚15nm)を大気に触れさせることなく抵抗加熱式真空蒸着装置に導入し、5.0×10−5Paの減圧条件下にて80nmのアルミニウム(Al)(純度99.995%)を真空蒸着し、光電変換素子を作製した。作製した光電変換素子の受光面積は0.25cm2であった。
実施例1で得られた、150nmのITO基板上に製膜した本発明の有機薄膜(膜厚15nm)を大気に触れさせることなく抵抗加熱式真空蒸着装置に導入し、5.0×10−5Paの減圧条件下にて80nmのアルミニウム(Al)(純度99.995%)を真空蒸着し、光電変換素子を作製した。作製した光電変換素子の受光面積は0.25cm2であった。
作製した光電変換素子の分光感度を測定したところ、400〜620nmの波長域において光電変換していることが明らかとなった。続いて、作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、短絡電流密度=0.025mA/cm2、開放電圧=0.67V、曲線因子=0.31、光電変換効率=0.0052%であった。
実施例1の結果より、本発明の有機薄膜は、有機溶媒に溶解して製膜した後、熱処理を加えることで不溶化することが明らかとなった。よって、本発明の有機薄膜は、製膜後その上に有機半導体組成物の溶液などを塗工しても溶出することなく光電変換活性層を形成することができ、溶液プロセスで積層構造を作製することが可能である。また、実施例2の結果より、本発明の有機薄膜は薄膜単独でも光電変換機能を有することが明らかとなった。
(実施例3)
実施例1と同様の方法で150nmのITOが蒸着されたガラス基板(ITO基板)を洗浄した。続いて、大気下にて、ポリエチレンジオキシチオフェン:ポリスチレンスルホネート添加物(PEDOT:PSS)(CLEVIOS PH 500:H.C.スタルク社製)を洗浄済みのITO基板に滴下し、4000rpmで60秒間スピンコートした。製膜後の基板を140℃で10分間ベーキングした。このときのPEDOT:PSSの膜厚は40nmであった。
実施例1と同様の方法で150nmのITOが蒸着されたガラス基板(ITO基板)を洗浄した。続いて、大気下にて、ポリエチレンジオキシチオフェン:ポリスチレンスルホネート添加物(PEDOT:PSS)(CLEVIOS PH 500:H.C.スタルク社製)を洗浄済みのITO基板に滴下し、4000rpmで60秒間スピンコートした。製膜後の基板を140℃で10分間ベーキングした。このときのPEDOT:PSSの膜厚は40nmであった。
実施例1と同様の方法で、PEDOT:PSSが製膜されたITO基板上に、合成例3で得られた架橋性チオフェン重合体3を含む溶液をスピンコートし、窒素雰囲気下、150℃で30分間熱処理して本発明の有機薄膜を形成した。有機薄膜の膜厚は15nmであった。続いて、電子供与性半導体であるポリ−(3−ヘキシルチオフェン)(アルドリッチ製)と電子受容性半導体である[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル(PC61BM)(E−100H:フロンティアカーボン社製)を重量比1:0.8で混合したCBz溶液を、グローブボックス内(窒素雰囲気下)でスピンコートし、本発明の有機薄膜の上に光電変換活性層が形成された積層体を作製した。光電変換活性層の膜厚は90nmであった。
続いて、実施例2と同様の方法で、フッ化リチウム(LiF)(純度99.99%)を真空蒸着した。次いで、80nmのアルミニウム(Al)(純度99.995%)を真空蒸着し、光電変換素子を作製した。作製した光電変換素子の受光面積は0.25cm2であった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.21%であった。
(実施例4)
有機薄膜材料を合成例4で得られた架橋性チオフェン共重合体4に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は16nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.23%であった。
有機薄膜材料を合成例4で得られた架橋性チオフェン共重合体4に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は16nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.23%であった。
(実施例5)
有機薄膜をスピンコートにより製膜する回転数を4500rpmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は8nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.18%であった。
有機薄膜をスピンコートにより製膜する回転数を4500rpmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は8nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.18%であった。
(実施例6)
スピンコートにより製膜する回転数を3000rpmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は26nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.08%であった。
スピンコートにより製膜する回転数を3000rpmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は26nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.08%であった。
(実施例7)
有機薄膜の熱処理温度を120℃に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は12nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.26%であった。
有機薄膜の熱処理温度を120℃に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は12nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.26%であった。
(実施例8)
有機薄膜の熱処理温度を175℃に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は18nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.10%であった。
有機薄膜の熱処理温度を175℃に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は18nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.10%であった。
(実施例9)
光電変換活性層の電子受容性半導体材料を[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル(bis−PC62BM)(E−100H:フロンティアカ−ボン社製)に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は15nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.87%であった。
光電変換活性層の電子受容性半導体材料を[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル(bis−PC62BM)(E−100H:フロンティアカ−ボン社製)に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は15nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は2.87%であった。
(実施例10)
実施例3と同様の方法で、40nmのPEDOT:PSSが製膜されたITO基板上に、本発明の有機薄膜を製膜した。続いて、電子供与性半導体として合成例10により得られたブロック共重合体1と電子受容性半導体として[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル(bis−PC62BM)(E−100H:フロンティアカ−ボン社製)とを重量比1:0.8で混合したクロロベンゼン溶液を、窒素雰囲気下でスピンコートし、3時間真空乾燥後、120℃で30分熱アニールして形成したこと以外は、実施例3と同様の方法で本発明の有機薄膜の上に光電変換活性層が形成された光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は10nmであり、光電変換活性層の膜厚は90nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は4.18%であった。
実施例3と同様の方法で、40nmのPEDOT:PSSが製膜されたITO基板上に、本発明の有機薄膜を製膜した。続いて、電子供与性半導体として合成例10により得られたブロック共重合体1と電子受容性半導体として[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル(bis−PC62BM)(E−100H:フロンティアカ−ボン社製)とを重量比1:0.8で混合したクロロベンゼン溶液を、窒素雰囲気下でスピンコートし、3時間真空乾燥後、120℃で30分熱アニールして形成したこと以外は、実施例3と同様の方法で本発明の有機薄膜の上に光電変換活性層が形成された光電変換素子を作製した。本発明の有機薄膜の膜厚は10nmであり、光電変換活性層の膜厚は90nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は4.18%であった。
(比較例1)
実施例2において、本発明の有機薄膜の代わりに実施例3と同様の方法で形成した40nmのPEDOT:PSS膜を用いた以外は実施例2と同様の方法で光電変換素子を作成した。得られた光電変換素子の光電変換効率を測定したが、光起電力は確認されず、光電変換を示す結果は得られなかった。
実施例2において、本発明の有機薄膜の代わりに実施例3と同様の方法で形成した40nmのPEDOT:PSS膜を用いた以外は実施例2と同様の方法で光電変換素子を作成した。得られた光電変換素子の光電変換効率を測定したが、光起電力は確認されず、光電変換を示す結果は得られなかった。
(比較例2)
本発明の有機薄膜を作製しなかった以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.62%であった。
本発明の有機薄膜を作製しなかった以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.62%であった。
(比較例3)
有機薄膜材料を公知の材料であるポリ−(3−ヘキシルチオフェン)に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。得られた薄膜をクロロベンゼンに浸漬すると、すぐに薄膜が溶解した。以上の結果からポリ−(3−ヘキシルチオフェン)の薄膜をバッファー層として用いて塗布プロセスで積層構造である光電変換素子を作製することはできなかった。
有機薄膜材料を公知の材料であるポリ−(3−ヘキシルチオフェン)に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。得られた薄膜をクロロベンゼンに浸漬すると、すぐに薄膜が溶解した。以上の結果からポリ−(3−ヘキシルチオフェン)の薄膜をバッファー層として用いて塗布プロセスで積層構造である光電変換素子を作製することはできなかった。
(比較例4)
有機薄膜材料を合成例7で得られた架橋官能基を有するチオフェン重合体7に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は14nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は0.27%であった。
有機薄膜材料を合成例7で得られた架橋官能基を有するチオフェン重合体7に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は14nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は0.27%であった。
(比較例5)
有機薄膜材料を合成例8で得られた架橋性チオフェン共重合体8に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は18nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.21%であった。
有機薄膜材料を合成例8で得られた架橋性チオフェン共重合体8に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は18nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.21%であった。
(比較例6)
実施例1に記載の有機薄膜材料を合成例9で得られた架橋性チオフェン共重合体9に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は11nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.51%であった。
実施例1に記載の有機薄膜材料を合成例9で得られた架橋性チオフェン共重合体9に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は11nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.51%であった。
(比較例7)
有機薄膜をスピンコートにより製膜する回転数を6000rpmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は0.5nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は0.27%であった。
有機薄膜をスピンコートにより製膜する回転数を6000rpmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は0.5nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は0.27%であった。
(比較例8)
有機薄膜をスピンコートにより製膜する回転数を2300rpmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は34nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は0.30%であった。
有機薄膜をスピンコートにより製膜する回転数を2300rpmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は34nmであった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は0.30%であった。
(比較例9)
有機薄膜の熱処理温度を80℃に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は測定できないほど極薄膜であった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.55%であった。
有機薄膜の熱処理温度を80℃に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。有機薄膜の膜厚は測定できないほど極薄膜であった。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.55%であった。
(比較例10)
本発明の有機薄膜を作製せず、光電変換活性層の電子受容性半導体材料を[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル(bis−PC62BM)(E−400:フロンティアカ−ボン社製)に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.47%であった。
本発明の有機薄膜を作製せず、光電変換活性層の電子受容性半導体材料を[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル(bis−PC62BM)(E−400:フロンティアカ−ボン社製)に変更した以外は、実施例3と同様の方法で光電変換素子を作製した。作製した光電変換素子の光電変換効率を測定したところ、光電変換効率は1.47%であった。
実施例3〜10及び比較例2〜10で得られた有機薄膜の物性及び光電変換素子の変換効率を表1及び表2に示す。
本発明の有機薄膜は、光電変換素子の性能向上に利用できるものであり、その有機薄膜を具備する光電変換素子は、光電変換効率に優れ太陽電池をはじめとし各種光センサなどへ応用可能である。
1は基板、2は透明電極、3は有機薄膜、4は光電変換活性層、5は対向電極、6は正孔輸送層、7は電子輸送層、10,10a,10bは光電変換素子である。
Claims (12)
- 前記架橋性官能基が、ビニル基、アセチレン基、ブテニル基、アクリル基、アクリレート基、アクリルアミド基、メタクリル基、メタクリレート基、メタクリルアミド基、アレーン基、アリル基、ビニルエーテル基、ビニルアミノ基、フリル基、ピロール基、チオフェン基、シロール基、シクロプロピル基、シクロブチル基、エポキシ基、オキセタン基、ジケテン基、エピスルフィド基、ラクトン基、ラクタム基及びメルカプト基から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜。
- 請求項1または2に記載の有機薄膜及び光電変換活性層が、少なくとも一方が光透過性を有する一対の電極の間に、挟まれていることを特徴とする光電変換素子。
- 前記一対の電極のうち正極と前記光電変換活性層との間に、前記有機薄膜を有することを特徴とする請求項3に記載の光電変換素子。
- 前記光電変換活性層が、電子供与性有機半導体と電子受容性有機半導体とを含むことを特徴とする請求項4に記載の光電変換素子。
- 前記電子供与性有機半導体が、化学構造の一部にチオフェン、フルオレン、カルバゾール、ジベンゾシロール、ジベンゾゲルモール、ベンゾジチオフェン及びジケトピロロピロールから選ばれる少なくとも一つの複素環骨格を有する単量体単位を含むπ電子共役系重合体であることを特徴とする請求項5に記載の光電変換素子。
- 前記π電子共役系重合体がブロック共重合体であることを特徴とする請求項6に記載の光電変換素子。
- 前記正極と前記有機薄膜との間に、正孔輸送材料を含む正孔輸送層を有することを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の光電変換素子。
- 100℃〜200℃の温度で前記熱処理することを特徴とする請求項9に記載の有機薄膜の製造方法。
- 前記溶媒が、テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、シクロヘキサン、クロロホルム、ブロモホルム、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、o−ジクロロベンゼン、アニソール、メトキシベンゼン、トリクロロベンゼン及びピリジンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項9または10に記載の有機薄膜の製造方法。
- 少なくとも一方が光透過性を有する一対の電極の間に、請求項1または2に記載の有機薄膜及び光電変換活性層が挟まれている光電変換素子の製造方法であって、前記有機薄膜を形成した後、その表面上に前記光電変換活性層を塗布により形成することを特徴とする光電変換素子の製造方法。
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