JP2014031821A - ダブルオフセット型等速ジョイント - Google Patents
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Abstract
【課題】大きなジョイント作動角をとった時に、内輪ボール溝の浅い側の端部付近に転動したボールの接触楕円のはみ出しを防止して、内輪ボール溝のエッジ応力の増大を回避し得るようにし、等速ジョイントの寿命低下を回避できるようにする。
【解決手段】ダブルオフセット型等速ジョイント10は、外輪20と、内輪30と、ボール40と、保持器50とを備える。内輪30の凸球面状外周面31は、球面中心(点P1)が同一でそれぞれ半径の異なる第1外球面31aおよび第2外球面31bを有する。第1外球面31aは、内輪30の外輪開口側に配置され、第2外球面31bは、第1外球面31aの半径R1よりも大きい半径R2を有し、内輪30の外輪奥側に配置されている。保持器50の第2外球面31b(外方盛り上げ部34)と対向する凹球面状内周面52には、第2外球面31bとの干渉を回避するように凹部55が設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】ダブルオフセット型等速ジョイント10は、外輪20と、内輪30と、ボール40と、保持器50とを備える。内輪30の凸球面状外周面31は、球面中心(点P1)が同一でそれぞれ半径の異なる第1外球面31aおよび第2外球面31bを有する。第1外球面31aは、内輪30の外輪開口側に配置され、第2外球面31bは、第1外球面31aの半径R1よりも大きい半径R2を有し、内輪30の外輪奥側に配置されている。保持器50の第2外球面31b(外方盛り上げ部34)と対向する凹球面状内周面52には、第2外球面31bとの干渉を回避するように凹部55が設けられている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば車両のプロペラシャフトなどの駆動力伝達軸部に使用されるダブルオフセット型等速ジョイントに関する。
従来のダブルオフセット型等速ジョイントとして、例えば特許文献1などに記載されているものが知られている。このダブルオフセット型等速ジョイントは、軸方向一端側に開口部を有する有底筒状に形成され内周面に軸方向に延びる複数の外輪ボール溝を有する外輪と、前記外輪の内側に配置され凸球面状外周面に軸方向に延びる複数の内輪ボール溝を有する内輪と、前記外輪ボール溝および前記内輪ボール溝を転動し、前記外輪と前記内輪との間でトルクを伝達する複数のボールと、前記外輪と前記内輪との間に配置され前記ボールをそれぞれ収容する複数の窓部を有する保持器と、を備え、前記保持器の凸球面状外周面の球面中心と凹球面状内周面の球面中心がジョイント中心から互いに軸方向反対側に等距離オフセットされている。
ところで、上記のダブルオフセット型等速ジョイントは、内輪中心がジョイント中心から軸方向にオフセットされているので、内輪のボール溝の深さが軸方向中央部より浅い端部側にボールが配置されている。また、車両走行中などにおいて外輪と内輪にジョイント作動角が付与された際には、ボールが内輪端部方向に転動することにより更にボール溝深さが浅くなってしまう。
よって、車両の急発進等によって過大トルクが負荷された場合、ボールとボール溝間の接触楕円がはみ出すことにより内輪ボール溝のエッジ応力が高くなり、その結果、内輪ボール溝にエッジ欠けや摩耗が発生して、ジョイントの寿命が低下することとなる。このため、等速ジョイントのサイズアップをすることにより、内輪ボール溝のエッジの応力を抑えざるを得ず、ジョイント重量の増大の原因となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、外輪と内輪がジョイント作動角をとった時に、内輪ボール溝の浅い側(外輪奥側)の端部付近に転動したボールの接触楕円のはみ出しを防止して、内輪ボール溝のエッジ応力の増大を回避し得るようにし、ジョイントのサイズアップをすることなく、ジョイントの寿命低下を回避できるようにしたダブルオフセット型等速ジョイントを提供することを解決すべき課題とするものである。
(請求項1)本発明に係るダブルオフセット型等速ジョイントは、軸方向一端側に開口部を有する有底筒状に形成され内周面に軸方向に延びる複数の外輪ボール溝を有する外輪と、前記外輪の内側に配置され凸球面状外周面に軸方向に延びる複数の内輪ボール溝を有する内輪と、前記外輪ボール溝および前記内輪ボール溝を転動し、前記外輪と前記内輪との間でトルクを伝達する複数のボールと、前記外輪と前記内輪との間に配置され前記ボールをそれぞれ収容する複数の窓部を有する保持器と、を備え、前記保持器の凸球面状外周面の球面中心と凹球面状内周面の球面中心がジョイント中心から互いに軸方向反対側に等距離オフセットされているダブルオフセット型等速ジョイントにおいて、前記内輪の前記凸球面状外周面は、球面中心が同一でそれぞれ半径の異なる第1外球面および第2外球面を有し、前記第1外球面は、前記内輪の外輪開口側に配置され、前記第2外球面は、前記第1外球面の半径よりも大きい半径を有して前記内輪の外輪奥側に配置され、前記保持器の前記凹球面状内周面は、球面中心が同一でそれぞれ半径の異なる第1内球面および第2内球面を有し、前記第1内球面は、前記保持器の外輪開口側に配置され、前記第2内球面は、前記第1内球面の半径よりも大きい半径を有して前記保持器の外輪奥側に配置されている。
(請求項2)また、前記第1外球面は、内輪回転軸と垂直方向において前記内輪の最大外径部とされているようにしてもよい。
(請求項3)また、前記第1外球面と前記第2外球面の間には、それら両外球面を接続する円筒状の第1接続面が設けられているようにしてもよい。
(請求項4)また、前記第1内球面と前記第2内球面の間には、それら両内球面を接続する円錐状の第2接続面が設けられているようにしてもよい。
(請求項5)また、前記等速ジョイントの軸方向断面において、前記外輪と前記内輪にジョイント作動角が付与されていない状態で、前記第1外球面と前記第1接続面が交わる交点Iaと前記第1外球面の球面中心P1とを通る直線L3と、前記第1内球面と前記第2接続面が交わる交点Caと前記第1内球面の球面中心P1とを通る直線L4とがなす角度をθ1とし、前記外輪と前記内輪の最大ジョイント作動角をθjmとしたときに、θ1>θjm/2の関係を満足しているようにしてもよい。
(請求項6)また、前記等速ジョイントの軸方向断面において、前記外輪と前記内輪にジョイント作動角が付与されていない状態で、前記第2外球面と前記第1接続面が交わる交点Ibと前記第2外球面の球面中心P1とを通る直線L5と、前記第2内球面と前記第2接続面が交わる交点Cbと前記第2内球面の球面中心P1とを通る直線L6とがなす角度をθ2とし、前記外輪と前記内輪の最大ジョイント作動角をθjmとしたときに、θ2>θjm/2の関係を満足しているようにしてもよい。
(請求項1)本発明によれば、内輪の凸球面状外周面は、球面中心が同一でそれぞれ半径の異なる第1外球面および第2外球面を有し、第1外球面は、内輪の外輪開口側に配置され、第2外球面は、第1外球面の半径よりも大きい半径を有して内輪の外輪奥側に配置され、保持器の凹球面状内周面は、球面中心が同一でそれぞれ半径の異なる第1内球面および第2内球面を有し、第1内球面は、保持器の外輪開口側に配置され、第2内球面は、第1内球面の半径よりも大きい半径を有して保持器の外輪奥側に配置されている。そのため、外輪と内輪にジョイント作動角が付与された際には、内輪ボール溝の外輪奥側でのボールの接触楕円のはみ出しを防止することができる。これにより、内輪ボール溝のエッジ応力の増大を回避することができるので、ジョイントのサイズアップをすることなく、ジョイントの寿命低下を回避することができる。
(請求項2)また、第1外球面は、内輪回転軸と垂直方向において内輪の最大外径部とされていることにより、保持器と内輪を組み付ける際に、保持器内に内輪を確実に挿入することができる。
(請求項3)また、第1外球面と第2外球面の間には、それら両外球面を接続する円筒状の第1接続面が設けられていることにより、外輪と内輪にジョイント作動角が付与されたときに、内輪と保持器の干渉をより確実に防止することができる。
(請求項4)また、第1内球面と第2内球面の間には、それら両内球面を接続する円錐状の第2接続面が設けられていることにより、外輪と内輪にジョイント作動角が付与されたときに、内輪と保持器の干渉をより確実に防止することができる。
(請求項5)また、等速ジョイントの軸方向断面において、外輪と内輪にジョイント作動角が付与されていない状態で、第1外球面と第1接続面が交わる交点Iaと第1外球面の球面中心P1とを通る直線L3と、第1内球面と第2接続面が交わる交点Caと第1内球面の球面中心P1とを通る直線L4とがなす角度をθ1とし、外輪と内輪の最大ジョイント作動角をθjmとしたときに、θ1>θjm/2の関係を満足していることにより、外輪と内輪にジョイント作動角が付与されたときに、内輪と保持器の干渉をより確実に防止することができる。
(請求項6)また、等速ジョイントの軸方向断面において、外輪と内輪にジョイント作動角が付与されていない状態で、第2外球面と第1接続面が交わる交点Ibと第2外球面の球面中心P1とを通る直線L5と、第2内球面と第2接続面が交わる交点Cbと第2内球面の球面中心P1とを通る直線L6とがなす角度をθ2とし、外輪と内輪の最大ジョイント作動角をθjmとしたときに、θ2>θjm/2の関係を満足していることにより、外輪と内輪にジョイント作動角が付与されたときに、内輪と保持器の干渉をより確実に防止することができる。
以下、本発明のダブルオフセット型等速ジョイントを具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態のダブルオフセット型等速ジョイント10(以下、単に「等速ジョイント」と称す。)について図1〜図5を参照して説明する。なお、以下の説明において、外輪20の開口側(外輪開口側)とは、図1の右側を意味し、外輪20の奥側(外輪奥側あるいは反開口側)とは、図1の左側を意味する。
本実施形態の等速ジョイント10は、図1に示すように、車両においてエンジンからデファレンシャル装置へ動力を伝達するためのプロペラシャフトに使用されるジョイント中心移動式ボール型等速ジョイントである。そのため、この等速ジョイント10の最大ジョイント作動角θjmは、車両走行時において5°程度であり、ドライブシャフトなどに使用されるジョイント中心固定式ボール型等速ジョイントの40°以上のものに比べはるかに小さい。この等速ジョイント10は、複数の外輪ボール溝23を有する外輪20と、複数の内輪ボール溝32を有する内輪30と、複数のボール40と、保持器50と、から構成されている。以下、各構成部品について詳細に説明する。
外輪20は、図1の右側に開口部を有する有底円筒状に形成されている。この外輪20の底部の外方(図1の左側)には、連結軸21が外輪軸方向に延びるように一体形成されている。この連結軸21は、他の動力伝達軸に連結される。外輪20の内周面22は、軸方向にストレート状に形成されている。外輪20の内周面22には、外輪軸直交方向断面がほぼ円弧凹状の複数の外輪ボール溝23が、外輪軸線L1とほぼ平行に延びるようにストレート状に形成されている。これら複数(本実施形態では6本)の外輪ボール溝23は、径方向に切断した断面で見た場合に、周方向に等間隔(本実施形態においては60°間隔)に形成されている。
内輪30は、環状に形成され、外輪20の内側に配置されている。この内輪30の外周面31は、凸球面状に形成されている。具体的には、内輪30の外周面31は、球面中心が同一でそれぞれ半径の異なる第1外球面31aおよび第2外球面31bを有する。即ち、第1外球面31aおよび第2外球面31bは、外輪軸線L1と内輪軸線L2との交点(ジョイント中心)Oから軸方向一方側(外輪開口側)に所定距離オフセットした点P1を曲率中心として描かれる球面の一部により形成されており、内輪軸方向に切断した断面で見た場合に、凸状の部分球面状に形成されている。なお、図1は、外輪20と内輪30にジョイント作動角θjが付与されていない状態(θj=0°の状態)を示しているため、外輪軸線L1と内輪軸線L2が同一になっている。
この場合、図1および図2に示すように、第1外球面31aは、点P1を中心とする半径R1の球面により形成され、内輪30の外輪開口側(ジョイント中心Oを基準として点P1側、あるいは動力伝達軸36が突出している側)に配置されている。一方、第2外球面31bは、第1外球面31aの半径R1よりも大きい半径R2の球面により形成され、内輪30の外輪奥側(ジョイント中心Oを基準として点P2側、あるいは動力伝達軸36が突出していない側)に配置されている。これにより、第2外球面31bが設けられた部位には、点P1を基準にして第1外球面31aよりも径方向外方に盛り上がった外方盛り上げ部34が設けられている。
このように第2外球面31b(外方盛り上げ部34)が設けられていることによって、内輪ボール溝32の溝深さが浅い側(外輪奥側)の溝深さが外方盛り上げ部34の厚み分だけ深くされている。これにより、内輪ボール溝32の外輪奥側の端部付近に転動したボール40と内輪ボール溝32との楕円形状の接触面(接触楕円M1)が内輪ボール溝32からはみ出さないようにされている(図3参照)。なお、接触楕円M1は、内輪ボール溝32上を内輪軸線L2と平行方向に移動する。
そして、第1外球面31aと第2外球面31bの間には、それら第1外球面31aと第2外球面31bとを接続する円筒状の第1接続面31cが設けられている。この第1接続面31cは、接触楕円M1が内輪軸線L2と平行方向に移動することから、軸方向両端の径寸法がほぼ同じにされている。なお、第1外球面31aおよび第2外球面31bは、保持器50の内周面と摺接するため、通常、研磨処理が施されるが、第1接続面31cは保持器50の内周面と摺接しないので研磨処理を省略することができる。
内輪30の外周面31には、内輪軸線L2と直交方向の断面形状がほぼ円弧凹状で内輪軸線L2方向に延びる複数の内輪ボール溝32が形成されている。これら複数(本実施形態では6本)の内輪ボール溝32は、径方向に切断した断面で見た場合に、周方向に等間隔(本実施形態では60度間隔)に、且つ、外輪20に形成される外輪ボール溝23と同数形成されている。つまり、それぞれの内輪ボール溝32が、外輪20のそれぞれの外輪ボール溝23に対向するように位置する。
内輪ボール溝32の溝底32aは、内輪軸線L2とほぼ平行な状態に形成されている。また、周方向に隣り合う二つの内輪ボール溝32,32の間には、内輪ボール溝32の溝底32aから外周面31までの内輪ボール溝32の深さに相当する分だけ径方向外方に突出する突部33がそれぞれ形成されている。
内輪30の内周面には、内輪軸方向に延びる内周スプライン35が形成されている。この内周スプライン35は、動力伝達軸36の先端部外周に形成された外周スプラインに嵌合(噛合)されている(図1参照)。ここで、内輪軸方向とは、内輪30の中心軸を通る方向、即ち、内輪30の回転軸方向を意味する。
複数のボール40は、それぞれ、外輪20の外輪ボール溝23と、当該外輪ボール溝23に対向する内輪30の内輪ボール溝32とに挟まれるように配置されている。そして、それぞれのボール40は、それぞれの外輪ボール溝23およびそれぞれの内輪ボール溝32に対して、転動自在で周方向(外輪軸回りまたは内輪軸回り)に係合している。従って、ボール40は、外輪20と内輪30との間でトルクを伝達する。
保持器50は、円環状に形成され、外輪20の内周面22と内輪30の外周面31との間に配置されている。この保持器50は、外輪20の内周面22と摺接する凸球面状の外周面51を有する。この外周面51は、ジョイント中心Oから軸方向他方側(外輪奥側)に所定距離オフセットした点P2を曲率中心として描かれる球面の一部により形成されている。一方、保持器50の内周面52は、ジョイント中心Oから軸方向一方側(外輪開口側)に所定距離オフセットした前記の点P1を曲率中心として描かれる球面の一部により形成されている。この内周面52は、内輪30の凸球面状の外周面31にほぼ対応する部分球面状、即ち凹球面状に形成されている。
なお、点P1のジョイント中心Oからのオフセット距離と点P2のジョイント中心Oからのオフセット距離は同じである。即ち、凸球面状の外周面51の球面中心(点P2)と凹球面状の内周面52の球面中心(点P1)は、ジョイント中心Oから互いに軸方向反対側に等距離オフセットされている。
保持器50の内周面52は、球面中心(点P1)が同一でそれぞれ半径の異なる第1内球面52aおよび第2内球面52bを有する。即ち、第1内球面52aおよび第2内球面52bは、ジョイント中心Oから軸方向一方側(外輪開口側)に所定距離オフセットした点P1を曲率中心として描かれる球面の一部により形成されており、内輪軸方向に切断した断面で見た場合に、凹状の部分球面状に形成されている。
この場合、第1内球面52aは、点P1を中心とする半径R1の球面により形成され、保持器50の外輪開口側に配置されている。一方、第2内球面52bは、第1内球面52aの半径R1よりも大きい半径R2の球面により形成され、保持器50の外輪奥側に配置されている。これにより、第2内球面52bが設けられた部位には、点P1を基準にして第1内球面52aよりも径方向外方に凹んだ凹部55が設けられている。この凹部55は、内輪30の外周面31に設けられた第2外球面31bを含む外方盛り上げ部34との干渉を回避するように設けられている。
そして、第1内球面52aと第2内球面52bの間には、それら第1内球面52aと第2内球面52bとを接続する円錐状の第2接続面52cが設けられている。この第2接続面52cは、第1内球面52a側の径よりも第2内球面52b側の径が大きくされたテーパ面で形成されている。第2接続面52cとこれに対向する第1接続面31cおよび第1外球面31aとの間には、所定の空間部が形成されている。
保持器50は、周方向に等間隔に配置された複数の窓部53を有する。窓部53は、保持器50の厚さ方向に貫通するほぼ矩形の貫通孔であり、ボール40と同数(本実施形態では6個)形成されている。そして、それぞれの窓部53には、外輪ボール溝23および内輪ボール溝32に配置されたボール40が1つずつ収容されている。それぞれの窓部53の4箇所の角部には、円弧凹状Rが設けられている。これにより、隣り合う窓部53の間に位置するそれぞれの柱部54の強度向上が図られている。なお、この保持器50は、柱部54の外輪開口側の付け根付近が応力集中による最弱部となる。
上記のように形成された保持器50と内輪30は、次のような関係を有する。即ち、図2に示すように、等速ジョイント10の軸方向断面において、外輪20と内輪30にジョイント作動角が付与されていない状態で、第1外球面31aと第1接続面31cが交わる交点Iaと第1外球面31aの球面中心(点P1)とを通る直線L3と、第1内球面52aと第2接続面52cが交わる交点Caと第1内球面52aの球面中心(点P1)とを通る直線L4とがなす角度をθ1とし、等速ジョイント10の最大ジョイント作動角をθjmとしたときに、θ1>θjm/2の関係を満足している。具体的には、本実施形態の場合、最大ジョイント作動角θjmは約15°であるので、角度θ1は7.5°よりも大きい値に設定される。
また、図2に示すように、外輪20と内輪30にジョイント作動角が付与されていない状態で、第2外球面31bと第1接続面31cが交わる交点Ibと第2外球面31bの球面中心(点P1)とを通る直線L5と、第2内球面52bと第2接続面52cが交わる交点Cbと第2内球面52bの球面中心(点P1)とを通る直線L6とがなす角度をθ2とし、等速ジョイント10の最大ジョイント作動角をθjmとしたときに、θ2>θjm/2の関係を満足している。具体的には、最大ジョイント作動角θjmは15°であるので、角度θ2は7.5°よりも大きい値に設定される。
上記の二つの関係を満足していることによって、等速ジョイント10が最大ジョイント作動角θjmをとった時でも、内輪30のIaおよびIbの部位と保持器50のCaおよびCbの部位とが干渉しないようにされている。
次に、本実施形態の等速ジョイント10の作用について図3〜図5を参照して説明する。図3は、等速ジョイントがジョイント作動角θjをとった状態の内輪と保持器の構成を示す部分断面図である。図4は、図3のA部を拡大して示す拡大図である。図5は、図3のB−B線矢視断面図である。なお、図3において、L7は保持器50の軸線である。
本実施形態の等速ジョイント10は、外輪20と内輪30にジョイント作動角θjが付与されると、各外輪ボール溝23および内輪ボール溝32に配置されたボール40は当該ボール溝23,32を転動する。そして、図3〜図5に示すように、内輪ボール溝32の溝深さが浅い側(外輪奥側)にボール40が転動した際には、内輪30の外周面31に第2外球面31bおよび外方盛り上げ部34が設けられていることによって内輪ボール溝32の溝深さが深くされているので、ボール40の接触楕円M1の内輪ボール溝32からのはみ出しが確実に防止される。これにより、内輪ボール溝32のエッジ応力の増大が回避されるので、ジョイントのサイズアップをすることなく、等速ジョイント10の寿命低下を回避することが可能となる。
以上のように、本実施形態の等速ジョイント10によれば、内輪30の外周面31は、球面中心(点P1)が同一でそれぞれ半径の異なる第1外球面31aおよび第2外球面31bを有し、第1外球面31aは、内輪30の外輪開口側に配置され、第2外球面31bは、第1外球面31aの半径R1よりも大きい半径R2を有して内輪30の外輪奥側に配置され、保持器50の凹球面状内周面52は、球面中心(点P1)が同一でそれぞれ半径の異なる第1内球面52aおよび第2内球面52bを有し、第1内球面52aは、保持器50の外輪開口側に配置され、第2内球面52bは、第1内球面52aの半径よりも大きい半径を有して保持器50の外輪奥側に配置されている。そのため、外輪20と内輪30にジョイント作動角θjが付与された際にも、内輪ボール溝32の外輪奥側でのボール50の接触楕円M1のはみ出しを防止することができる。これにより、内輪ボール溝32のエッジ応力の増大を回避することができるので、ジョイントのサイズアップをすることなく、等速ジョイント10の寿命低下を回避することができる。
また、本実施形態では、第1外球面31aと第2外球面31bの間には、それら両外球面31a,31bを接続する円筒状の第1接続面31cが設けられている。そのため、外輪20と内輪30にジョイント作動角θjが付与されたときに、内輪30と保持器50の干渉をより確実に防止することができる。また、第1内球面52aと第2内球面52bの間には、それら両内球面52a,52bを接続する円筒状の第2接続面52cが設けられているので、これによっても内輪30と保持器50の干渉をより確実に防止することができる。
さらに、本実施形態の第1接続面31cは、第2外球面31b側の径よりも第1外球面31a側の径が大きくされたテーパ面で形成されているので、接触楕円M1の内輪ボール溝32からのはみ出しをより確実に防止することができる。
また、本実施形態では、θ1>θjm/2の関係、および、θ2>θjm/2の関係を満足しているので、外輪20と内輪30に最大ジョイント作動角θjmが付与された時にも、内輪302と保持器50の干渉をより確実に防止することができる。
そして、本実施形態では、第1外球面31aは、内輪回転軸と垂直方向において内輪30の最大外径部とされているので、保持器50と内輪30を組み付ける際に、保持器50内に内輪30を確実に挿入することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。例えば、上記実施形態の外輪20は、軸方向一端側に開口部を有する有底筒状に形成されたものであるが、軸方向両端に開口部を有する筒状に形成されたものに対して、一方の開口部にプレートなどの底部となる仕切り部材を後から組み付けたものも、本発明における有底筒状の外輪に含まれる。
10:ボール型等速ジョイント、 20:外輪、 21:連結軸、 22:内周面、 23:外輪ボール溝、 30:内輪、 31:外周面、 31a:第1外球面、 31b:第2外球面、 31c:第1接続面、 32:内輪ボール溝、 34:外方盛り上げ部、 40:ボール、 50:保持器、 51:外周面、 52:内周面、 52a:第1内球面、 52b:第2内球面、 52c:第2接続面、 53:窓部、 54:柱部、 55:凹部、 L1:外輪軸線、 L2:内輪軸線、 L3〜L6:直線、 L7:保持器軸線、 O:ジョイント中心、 P1:保持器の凹球面状内周面の球面中心、 P2:保持器の凸球面状外周面の球面中心、 θ1:直線L3と直線L4とがなす角度、 θ2:直線L5と直線L6とがなす角度、 θjm:最大ジョイント作動角。
Claims (6)
- 軸方向一端側に開口部を有する有底筒状に形成され内周面に軸方向に延びる複数の外輪ボール溝を有する外輪と、
前記外輪の内側に配置され凸球面状外周面に軸方向に延びる複数の内輪ボール溝を有する内輪と、
前記外輪ボール溝および前記内輪ボール溝を転動し、前記外輪と前記内輪との間でトルクを伝達する複数のボールと、
前記外輪と前記内輪との間に配置され前記ボールをそれぞれ収容する複数の窓部を有する保持器と、を備え、
前記保持器の凸球面状外周面の球面中心と凹球面状内周面の球面中心がジョイント中心から互いに軸方向反対側に等距離オフセットされているダブルオフセット型等速ジョイントにおいて、
前記内輪の前記凸球面状外周面は、球面中心が同一でそれぞれ半径の異なる第1外球面および第2外球面を有し、
前記第1外球面は、前記内輪の外輪開口側に配置され、
前記第2外球面は、前記第1外球面の半径よりも大きい半径を有して前記内輪の外輪奥側に配置され、
前記保持器の前記凹球面状内周面は、球面中心が同一でそれぞれ半径の異なる第1内球面および第2内球面を有し、
前記第1内球面は、前記保持器の外輪開口側に配置され、
前記第2内球面は、前記第1内球面の半径よりも大きい半径を有して前記保持器の外輪奥側に配置されている、ダブルオフセット型等速ジョイント。 - 前記第1外球面は、内輪回転軸と垂直方向において前記内輪の最大外径部とされている、請求項1に記載のダブルオフセット型等速ジョイント。
- 前記第1外球面と前記第2外球面の間には、それら両外球面を接続する円筒状の第1接続面が設けられている、請求項1または2に記載のダブルオフセット型等速ジョイント。
- 前記第1内球面と前記第2内球面の間には、それら両内球面を接続する円錐状の第2接続面が設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載のダブルオフセット型等速ジョイント。
- 前記等速ジョイントの軸方向断面において、前記外輪と前記内輪にジョイント作動角が付与されていない状態で、前記第1外球面と前記第1接続面が交わる交点Iaと前記第1外球面の球面中心P1とを通る直線L3と、前記第1内球面と前記第2接続面が交わる交点Caと前記第1内球面の球面中心P1とを通る直線L4とがなす角度をθ1とし、前記外輪と前記内輪の最大ジョイント作動角をθjmとしたときに、θ1>θjm/2の関係を満足している、請求項4に記載のダブルオフセット型等速ジョイント。
- 前記等速ジョイントの軸方向断面において、前記外輪と前記内輪にジョイント作動角が付与されていない状態で、前記第2外球面と前記第1接続面が交わる交点Ibと前記第2外球面の球面中心P1とを通る直線L5と、前記第2内球面と前記第2接続面が交わる交点Cbと前記第2内球面の球面中心P1とを通る直線L6とがなす角度をθ2とし、前記外輪と前記内輪の最大ジョイント作動角をθjmとしたときに、θ2>θjm/2の関係を満足している、請求項4に記載のダブルオフセット型等速ジョイント。
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|---|---|---|---|
| JP2012171920A JP2014031821A (ja) | 2012-08-02 | 2012-08-02 | ダブルオフセット型等速ジョイント |
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| JP2012171920A JP2014031821A (ja) | 2012-08-02 | 2012-08-02 | ダブルオフセット型等速ジョイント |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20170003758A (ko) * | 2015-06-30 | 2017-01-10 | 현대위아 주식회사 | 진동저감형 등속조인트장치 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5842833A (ja) * | 1981-08-29 | 1983-03-12 | ゾビー ラビブ ギルギス | 等速継手 |
| JPH01250619A (ja) * | 1988-03-30 | 1989-10-05 | Ntn Corp | 等速ジョイント |
-
2012
- 2012-08-02 JP JP2012171920A patent/JP2014031821A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS5842833A (ja) * | 1981-08-29 | 1983-03-12 | ゾビー ラビブ ギルギス | 等速継手 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR20170003758A (ko) * | 2015-06-30 | 2017-01-10 | 현대위아 주식회사 | 진동저감형 등속조인트장치 |
| KR101710789B1 (ko) | 2015-06-30 | 2017-02-28 | 현대위아 주식회사 | 진동저감형 등속조인트장치 |
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